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虚空に浮かびし黒輪

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #天空城 #天空城の戦い

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#天空城の戦い


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●群竜大陸への道
「お前達が数多くの『邪悪なるクラウドオベリスク』を破壊してくれたお陰で、『帝竜ヴァルギリオス』が世界に掛けていた巨大幻術『クラウドヴェール』が破れ始めたようだ」
 巨大幻術『クラウドヴェール』とは、『帝竜ヴァルギリオス』と共に復活した群竜大陸の存在を噂レベルで留めて発見できないようにするものだ。
「巨大幻術『クラウドヴェール』が破れ始めたことで、世界のところどころで浮遊する『天空城』と巨岩群が、幾つも突如として現れたかのように発見され始めた」
 そのひとつを予知で察知することが出来たと、ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)は集まった猟兵達に説明する。
「アックス&ウィザーズでは『かつて戦乱に明け暮れていた古代帝国が、魔力の暴走により天空に放逐された』というお伽噺が世界各地に残っている」
 この天空城と巨岩群の存在は、まるでそれらの伝承を裏付けているようだ。
「恐らく『邪悪なるクラウドオベリスク』同様に天空城を破壊することで、巨大幻術『クラウドヴェール』を綻ばせることが出来るだろうことは想像に難くない」
 そうであれば帝竜ヴァルギリオスがクラウドオベリスクと同じように何かしらの守り、強力なオブリビオンを天空城に配置していることは間違いないだろう。
「天空城に向かう為に、まず浮遊する巨岩を進まなければならない」
 橋が架かっている訳ではないが、飛び石のような小さな岩を慎重に渡れば巨岩から巨岩に渡って行けるほど、大小大量の岩石が浮遊している。
「空を行けば楽に進めると思うかもしれないが、巨岩群の周囲には魔法の気流が吹き荒れていて、鳥も好んで近付くことがない」
 巨岩を浮遊させる為の魔力の副作用なのか、楽には天空城に近付けさせてはくれない。
「せっかく発見できた天空城だ。『クラウドヴェール』の要石を破壊して群竜大陸の場所を暴いてやろうじゃないか」


刀道信三
 どうも、刀道信三です。

 今回は天空城を破壊することが目的です。

●他のPCとの参加
 迷子にならないように【名前(ID)】または【グループ名】をプレイング冒頭に記載していただけると助かります。
 またグループが4名以上の場合、リプレイを分けさせて頂くことが御座います。
 予めご了承下さい。

 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『天空城をめざして』

POW   :    気合や体力で気流に耐え、巨岩を足場に進む

SPD   :    素早く気流を切り抜け、巨岩を足場に進む

WIZ   :    気流を見極め、回避したり利用したりしながら巨岩を足場に進む

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

白斑・物九郎
●SPD



吹き荒れてんのは魔法の気流と来ましたかよ
こりゃワープで楽して近付こうにも、座標がヘンな風にズラされちまいそうですわな
ま、基本着実に進んでくとしましょっかや

浮かぶ岩を【ダッシュ+ジャンプ+クライミング】で伝って移動
進行方向上の次の足場までの間に、魔力と気流の阻害が薄そうなポイントないし瞬間を【野生の勘】で察知出来たら、そこ目掛けて俺めのサーチドローンの「茶斑の三毛」を【怪力+投擲】でブン投げての加速コミで送り出して先へ進ませまさ

三毛に着いた先の足場の安全を【撮影+情報収集】で確認させたら、三毛を「味方」の座標として定義して――【開門Ⅱ】発動
ワープ出来るトコはワープしてサクサク進みますでよ



「こりゃワープで楽して近付こうにも、座標がヘンな風にズラされちまいそうですわな」
 白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)が浮遊する岩の小島から見据える先、巨岩群の間には自然の風にはない気流が渦巻いていた。
 岩々を浮かせている魔力の余剰分を大量に含んだ超常の風を侮ってはならないと物九郎の野生の勘が訴え掛けている。
「ま、基本着実に進んでくとしましょっかや」
 物九郎は身軽な身のこなしで転々と浮かぶ岩の足場を跳ぶように進み、切り立った大きな岩があれば器用に登って行った。
「うん、ここっスな」
 大きな岩と岩の間、少し距離の離れたそこを眺めると、物九郎は自撮り動画配信用サーチドローン『茶斑の三毛』をブンと思い切りボールを投げるような勢いで送り出す。
 三毛は気流に流されることなくまるでその間隙を縫うように目当ての巨岩まで辿り着いた。
「ワープ出来るトコはワープしてサクサク進みますでよ」
 物九郎は三毛を『味方』と定義して座標を設定すると『開門Ⅱ』(オープン・ザ・ゲート)を発動する。
 空間と空間を結ぶ門を潜ってショートカットし、物九郎は順調に天空城へ向かって進んで行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

泉・星流
無数に浮かぶ巨岩群…吹き荒ぶ強風に…

流石に帝竜やら群竜大陸やらが絡む依頼だ…結構困難な状況ではあるかもしれない…


行動
『ハーレー』で岩と岩を短距離間で渡りながら進んでいく

まず気流の流れを調べ、可能な限り勢いが小さいところ(浮遊岩で風がせき止められる…などの理由)を探し、【オーラ防御】を風防に使い【力溜め・騎乗・空中戦】で風に流されないよう、しっかりと勢いをつけて(魔力を溜め、一気に解き放つ)岩と岩の間を渡る…というより、次の岩へと突っ込むぐらいの勢いで飛ぶ(その為、【オーラ防御】を指定UCを使用して防御力を上げておく)



「流石に帝竜やら群竜大陸やらが絡む依頼だ……」
 数多の巨岩群が宙に浮かび、魔力の風が吹き荒んでいた。
「結構困難な状況ではあるかもしれない……」
 泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)が立っているのが地上付近とはいえ、あまりに多くの岩が浮遊していて天空城を拝むことが出来ない。
「こんなものを隠していたなんて『クラウドヴェール』は凄まじい幻術だったんだな……」
 星流はまず魔法の気流を調べ、比較的流れの緩いところを探した。
「よし、これならいけるはず」
 FlyingBroom『ハーレー』にしっかり跨ると、星流は狙撃をする時のように近くにある巨岩を見据える。
 周囲の魔力を前面に集束し風除けの障壁を形成した。
 辺りには魔法の気流が渦巻いているので集める魔力には事欠かない。
 魔法の防御を弾殻として自らをライフル弾に見立てて星流は目標の浮遊する巨岩に向かって飛んだ。
 ハーレーは魔法の気流に流されることなく一直線に巨岩へと着弾する。
「うん、この調子で行こう」
 異常がないか手早く確認して星流は次の岩へと狙いを定めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
つくづく思うんだよな
勿体ないって
こんなに一杯空には城が浮かんでいるなら
空に浮かぶ島での生活もありかもしれないのに

こう…青い空の中…色んな環境の島が浮かんでる世界とか無いかなー?偉大な蒼い幻想とかな?(何言ってんのこの子

準備
【料理】でおにぎりを始めとした色々なお弁当を用意するぞ

早速モード・グランディアで重力フィールドを纏うぞ

【空中戦】も利用して飛び上がりながら
気流も受け流しながら突破するぞ

もしも落ちそうな人や困ってる人がいれば救出するぞ!

後は休憩できそうな岩場とかも捕捉するぞ

見つけたら其処で休憩

お弁当を食べながらものんびり風景を楽しみつつ【戦闘知識】でトラップや周囲の警戒も怠らないのだった


アノルルイ・ブラエニオン
世界の秘密が明らかになりかかっている!?そんなことになっているのかこの世界は!

だが身軽さならばエルフに任すべきだ!昔から弓を射させるならエルフに、格好をつけるのならエルフに、そして浮遊する巨岩の上を跳ぶならエルフに任せればよいと言うではないか、私が今考えたのだが!

そうは思わないか?!
(適当にその場にいる人に話を振る)

それにしてもこんな風に跳び跳ねたりするなんてまるで赤と緑の配管工の兄弟のようではないか
世界観的にはジャンルが違うような気がするのだが!
…いやまてよ
世の中にはそんなアクションもある?
悪魔城……それはダークセイヴァーだ!

(※特に活かせる能力を持ってないのでピクニック気分)
(一応SPD)



「世界の秘密が明らかになりかかっている!? そんなことになっているのか、この世界は!」
 アノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)は浮遊する巨岩群を前に今にも感動のあまりリュートを弾き始めそうな勢いであった。
「つくづく思うんだよな、勿体ないって」
 同じ光景を横で見ながらテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)も逸る気持ちを抑えられない様子だ。
「こんなに一杯空には城が浮かんでいるなら、空に浮かぶ島での生活もありかもしれないのに」
 猟兵達は様々な世界を渡って来た。
 いつかこんな青空の中に島々が浮かんでいるような世界が発見されたら面白そうだとテラは思いを馳せる。
「身軽さならばエルフに任すべきだ!」
 リュートを奏でようとしていたアノルルイが唐突に大声を上げた。
「昔から弓を射させるならエルフに、そして浮遊する巨岩の上を跳ぶならエルフに任せればよいと言うではないか」
 唱うように早口でアノルルイは語り出す。
「そうは思わないか?! 私が今考えたのだが!」
「お前が考えたのかよ!」
 テラも思わずツッコミを入れた。
「アッハハ、こんな風に跳び跳ねたりするなんて、まるで伝え聞く配管工の兄弟のようではないか!」
 聞き留めもせずアノルルイはピョンピョンと浮遊する岩の足場を楽しげに進んで行く。
「しかしそれではエルフらしくない? それなら悪魔の城……それはダークセイヴァーだ!」
 そんな風に注意散漫にピクニック気分で進むものだから、少し水に濡れた小さな岩を見落として、アノルルイはツルンと足を滑らせた。
「ああ、もう世話が焼ける!」
 テラはモード・グランディアで超重力フィールドを身に纏うと、落下するアノルルイを空中でキャッチして手近な岩に放り投げる。
「これは思ったより骨が折れるな」
 超重力フィールドで魔法の気流を突破しながらテラは舌を巻いた。
 ただの乱気流であればどんなに強い風でもテラの飛翔を邪魔しないだろう。
 しかしこの空域に渦巻く魔法の気流は物理法則によるものではない。
 巨岩を浮かすほどの魔力の余波が生み出す気流はテラの能力に干渉して来た。
 墜落するほどではないが長時間の飛行は難しいだろう。
「ふう、意外と疲れる。調度良い大きさの岩だし少し休憩していくか? お弁当を用意して来たんだ」
「ありがとう! そして、お弁当もありがとう!」
 アノルルイは直前に浮遊する岩から落下していたとは思えない明るさであった。
「おれはちょっと辺りに危険がないか見て来るから、お前は風景でも眺めていてくれよ」
「ああ、それなら遠慮なくリュートを奏ながら待たせてもらおう」
 ポロンとアノルルイはリュートを鳴らす。
「だって私は吟遊詩人なのだから!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ゴブリン』

POW   :    ゴブリンアタック
【粗雑な武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    粗雑な武器
【ダッシュ】による素早い一撃を放つ。また、【盾を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    足払い
【低い位置】から【不意打ちの蹴り】を放ち、【体勢を崩すこと】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ゴブリンの小島
 しばらく浮遊する巨岩群を進むと漸く天空城が見えて来た。
 しかしその前には小島と形容するに相応しい巨大な岩がひとつある。
 それだけならまだいいのだが、その小島の上には一面足の踏み場もないくらいのゴブリンが待ち受けていた。
 一匹見れば百匹はいると言われるほどの繁殖力があり、放って置けば地の果てまで埋め尽くすと言われているゴブリンではあるが、こんな環境でどうやってここまで増えたのか想像したくない。
 この小島の上空は一際魔法の気流が強く、ゴブリンの頭上を飛び越えてやり過ごすことも難しそうだ。
 天空城に辿り着く前にまずこのゴブリンの群を突破する必要がありそうである。
アノルルイ・ブラエニオン
ゴブリンか!
見慣れてはいるがこういう所で出会うと、また違った感動が…ないな! いつも通りだ

さぁーゴブリンたちぃー!歌のおにいさんだよー!
私の歌に合わせて体を動かそーう!
言う通りにしないと痛いぞーぅ!

歌詞をルールとしたUC

攻撃は【見切り】で回避し
【楽器演奏】【パフォーマンス】リュートを弾き
【大声】で【歌唱】!
【催眠術】と【武器落とし】の歌だ

手を叩いてー
(武器から手を離せ)
空を見上げー
(前も横も見るな)
走ーりーだーそーう!
(この悪い足場で走り出して事故れ)

この吟遊詩人…
世界を守るためなら極悪吟遊詩人にもなる!



「ゴブリンか! 見慣れてはいるがこういう所で出会うと、また違った感動が……」
 天空城を背景に浮遊する小島のような岩を覆い尽くすほどの緑色の小鬼。
「ないな! いつも通りだ!」
 どんな荘厳な風景に現れてもゴブリンはゴブリンである。
 そもそもひしめくほどのゴブリンとか風情も何もない。
「さぁーゴブリンたちぃー! 歌のおにいさんだよー!」
 愛用のリュートを奏ながらアノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)はゴブリン達に近付いて行く。
「私の歌に合わせて体を動かそーう! 言う通りにしないと痛いぞーぅ!」
 気色ばみアノルルイに向かってゴブリン達が一斉に襲い掛かろうとしたところで『扇動の音色』が発動する。
「手を叩いてー」
 ガチャンガチャンとゴブリン達の手にした粗雑な武器が地面に落ちた。
「空を見上げー」
 上を向かないと首に走る激痛に耐えかねたゴブリン達が上を向く。
「走ーりーだーそーう!」
 アノルルイの歌声が聴こえる範囲のゴブリン達が走り出した。
 アノルルイはぶつかりそうになるゴブリンを躱し、歌いながら歩き続ける。
 お互いに衝突するだけならまだ良い方である。
 運の悪いゴブリンはそのまま走って岩の端から落っこちて行った。
「この吟遊詩人……世界を守るためなら極悪吟遊詩人にもなる!」
 歌の届く範囲を大混乱に陥れつつアノルルイは天空城に向かって進む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エル・クーゴー
●POW



多数の敵影を目視で確認しました
これより、敵群の完全沈黙まで――ワイルドハントを開始します


周辺風景を取り込み生成(撮影+情報収集)した電子【迷彩】を体表に塗布
そして【空中戦】用バーニアを展開、気流を避けつつ機動すべく低空飛行を敢行します

敵性からの視認をすり抜けつつ敵群の只中へ突貫
当機の半径60メートル圏内に敵群が犇めく戦場を捕捉次第――L95式武装、全砲門開放

全武装に副砲を増設(メカニック+武器改造+2回攻撃)
副砲は敵の所有武装に対して
主砲は頭部又は心臓に対して照準をロック
【フルバースト・マキシマム(一斉発射+範囲攻撃+誘導弾)】、発射

斉射後、即時上昇軌道
気流も利して戦場より即撤退します



「多数の敵影を目視で確認しました」
 エル・クーゴー(躯体番号L-95・f04770)は周辺風景の情報を取り込み、電子迷彩としてバトルスーツの表面にテクスチャとして貼り付ける。
「これより、敵群の完全沈黙まで――ワイルドハントを開始します」
 上空には飛行が困難なほどの魔力気流が吹き荒れている。
 低空飛行では相手がゴブリンでもそう長くは目を欺くことは出来ない。
 エルは最初からバーニア出力を上げて敵群中央に向かって吶喊した。
 誤魔化すのは一瞬もあれば十分。
 密集するゴブリンを睥睨するエルのゴーグル内で、レティクルが次々とターゲットに重なって赤く発光する。
「――L95式武装、全砲門開放」
 アームドフォートに追随する全武装には副砲増設されており、コンマ数秒でハリネズミのように展開された砲身がゴブリン達に突き付けられた。
「フルバースト・マキシマム、発射(ファイア)」
 エルを中心に弾幕が雨のように降り注ぎ、ドパッと特大のペイント弾を地面に叩き付けたようにゴブリンの血が飛び散った。
 エルは砲撃範囲内のゴブリン達が急所を撃ち抜かれて動かないのを確認すると、敢えて上昇して魔力気流に乗る。
 敵集団に大打撃を与えることは出来たがゴブリンの数は兎に角多い。
 弓や投石器を持ったゴブリンが集まって来るより早くエルは戦場を離脱した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

泉・星流
一匹見れば百匹はいると言われるほどの繁殖力…
『G』繋がりのアレを思い出した…(語呂もなんか合う)

戦闘
(足の踏み場もないくらい…の量に)
…動きづらそうだし…もっと動きづらくさせてもらうか…

指定UCを使用…
地面やゴブリン同士でくっつけたり、顔を狙って呼吸困難に陥らせる…など、とにかく粘着弾を当てていく

ある程度のゴブリンの身動きを封じたら、ブルームロッド使用での魔力の砲撃で道を開き【力溜め】、ブルームロッドとBSGによる魔力弾の攻撃でゴブリンを倒しながら突き進んでいきます


UC・追撃の両方で使用する技能
【属性攻撃・範囲攻撃・乱れ撃ち・全力魔法・制圧射撃】

粘着弾の攻撃は仲間との連携も視野に入れています



「一匹見れば百匹はいると言われるほどの繁殖力……頭文字繋がりのアレを思い出すなぁ……」
 どちらも類似性がとても高い。
 小島を見渡してもまだまだゴブリンの数は多い。
 天空城まで突っ切って行くのは難しそうだ。
「動きづらそうだし……もっと動きづらくさせてもらうか……」
 泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)は拘束魔力弾を展開しては狙いを定めずに片っ端から発射する。
 狙うまでもなくゴブリンの背の高さに向かって撃てば魔力弾は命中し、粘液がゴブリン達を絡め取っていった。
 動きを拘束された者はまだいい方で、顔面に粘液を浴びた者は呼吸もままならず息絶える。
「これであとはもう撃てば当たるかな」
 片手にブルームロッド、片手にBSGを構えた星流が、自分の進路上の障害物を退かすように魔力砲と魔力散弾でゴブリン達にトドメを刺しながら進む。
「それにしても、どうしてこんな所にこんなにゴブリンが増えたんだろう?」
 疑問は頭に残るものの粘液に拘束されて無力化されたゴブリン達は星流の歩みを阻めるものではなく、星流が小島を渡り切るまでの間、射撃の的のように撃ち倒され続けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
うわぁ…寧ろこれ悲惨じゃないか?
まぁいいや
ゴブリンってのは物凄く恐ろしい奴らっておれ知ってる
だから…殲滅するぞ

【戦闘知識】でゴブリンの状況の把握

【属性攻撃】で炎を全身と武器に付与

だが…お前らは今姿を晒している
正面からぶつかるっつーのなら
おれに敗れる道理…無しって奴だ!

槍で【串刺し】
【早業】で剣と太刀に持ち替えて
斬り捨てていきながら

やれやれ
随分と数任せがご自慢なようだが
そういうのはさ
こういう事だぞ

狙う必要が無いってなぁ!

グラビティブラスト発射!
更にグラビティバスターによる【一斉掃射】により破壊力と殲滅力を増大させるぞ!

遠距離戦が苦手と思ったか?
正解だ
だが…それでも多少は手段があるって話だよ!



「ゴブリンってのは物凄く恐ろしい奴らっておれ知ってる。だから……殲滅するぞ」
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はゴブリンひしめく小島を観察する。
「うわぁ……寧ろこれ悲惨じゃないか?」
 ゴブリンの一匹一匹は強くない。
 訓練された人間の兵士であれば群からはぐれたゴブリンを倒すこともできるだろう。
 しかし群を成して数を揃えたゴブリンは地を埋め尽くし世界を滅ぼし得るオブリビオンだ。
「だが……お前らは今姿を晒している」
 テラは両手に持った武器と自身の体に炎を纏う。
「正面からぶつかるっつーのなら、おれに敗れる道理……無しって奴だ!」
 この浮遊して孤立した小島では隠れる場所もなく、見えている以上にゴブリンが増えることもない筈だ。
 テラがゴブリンの群と間合いを詰め、その勢いのまま突き出した紅龍槍で数匹のゴブリンをまとめて串刺しにする。
 素早く星刃剣『グランディア』と鞘から抜いた太刀に持ち替えるとテラは舞うようにゴブリンを斬り捨てていった。
「やれやれ随分と数任せがご自慢なようだが、そういうのはさ」
 二刀の刃が通った軌跡の後を、ゴブリンの首や胴が断たれて宙を飛ぶ。
「つまり狙う必要が無いってなぁ!」
 周囲のゴブリンを斬り伏せ空間を作ると、テラは両手を前に突き出した。
 それにともなって星霊重力砲『グラビティ・バスター』が展開する。
 重力波砲が一斉発射され、ゴブリンは疎か浮遊する小島の岩盤までをも砕きながら重力波が駆け抜けた。
「遠距離戦が苦手と思ったか? 正解だ。だが……それでも多少は手段があるって話だよ!」
 次の一団に狙いを定めて、テラは両の手の平をゴブリン達に向ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『黒輪竜』メランシオン』

POW   :    消え失せろ、愚物共!
【天覆う無数の黒輪に収束する極大エネルギー】を向けた対象に、【超広範囲を破壊し尽くす豪雨の如き魔弾】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    我が黒輪に刃向かう愚か者が!
【対象を追跡するレベル×20個の暗黒の輪】【対象の戦意を喪失させる暗黒のブレス】【体に吸着する超高重量高密度の黒い砂礫】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    緩やかに死に逝け、定命の者たちよ。
非戦闘行為に没頭している間、自身の【無数の黒輪が天を覆い、降り注ぐ黒の雨】が【当たった対象を呪詛で侵食する。その間】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アイン・セラフィナイトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●玉座の間
 そこには数多の黒輪を纏ったドラゴンが座していた。
 巨大なドラゴンが玉座から身を起こしても不自由のない空間がそこには広がっていた。
 玉座の間に辿り着いた猟兵達を睥睨するドラゴンは気怠げに息を吐く。
 まるでそれは床に落ちたゴミに気付いてしまったかのような感情を窺わせる。
 それでも天空城を守護するモノとして、ドラゴンはその強大な力を解放した。
泉・星流
相手の雰囲気に
流石にこれは…生半可な相手じゃなさそうだ…

戦闘
指定UC使用【全力魔法・念動力】
防御用に100本程自分の周囲に旋回させておく、防御時は相手の高エネルギーによる攻撃を拡散させるように回転させて使用

かなり強力な力だけど、僕の無敵の箒はへし折れないようだね…
…と、挑発

攻撃用に空飛ぶ箒の柄を刃状や先端を尖らせたモノで相手を攻撃(相手がこっちを舐めているようなら、つけこませて『数に任せた激しい攻撃』程度に思わせる)

その一方で…
【目立たない】ように【闇に紛れ】させて、十数本程の空飛ぶ箒を相手の真上へと移動させる
空飛ぶ箒を囮の攻撃用と同じ形状にして『重力属性』を付与、相手へと落とすようにして攻撃



「流石にこれは……生半可な相手じゃなさそうだ……」
 ドラゴンのサイズに合わせて造られた広間に実際にそこで待ち受ける巨大なモンスター。
 その威容は強敵との戦いを予感させ泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)を身構えさせる。
「よもやここまで辿り着く者が居ろうとはな。態々足労であったろうがここで永久に休ませてやろう」
 メランシオンがそう言うと、広大な玉座の間の天井を覆うほどの無数の黒輪が展開した。
 黒輪のひとつひとつに魔力が収束し、凝縮された魔弾が雨のように降り注ぐ。
 星流はFreedom・Element・Broomで創造した100本ほどの空飛ぶ箒を傘のように回転させながら配置した。
「かなり強力な力だけど、僕の無敵の箒はへし折れないようだね……」
 十数層からなる多重結界のようになった箒達が一発の魔弾も星流のところに届かせない。
 そして残る200本以上の空飛ぶ箒達が柄を刃や穂先の形状にしてメランシオンに襲い掛かった。
「無駄だ。その程度の攻撃で我を傷付けることは能わん」
 メランシオンの硬い竜鱗と浮かぶ黒輪に阻まれて確かに箒達は決定打を与えられずにいた。
 メランシオンが腕を掲げると天井を覆う黒輪達に再び魔力が収束し始める。
「それじゃ、これならどうかな……」
 想像から創造された箒達の1割ほどが密かにメランシオンの頭上に回り込んでいた。
 空飛ぶ箒達の柄の先端は杭のようになり重力属性を付与されたそれらが一斉に落下する。
 真上からの唯々重い衝撃に押されてメランシオンは広間の床に叩き付けられた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
ドラゴンか
ならば竜騎士として挑むべき相手だ

でもちょっとだけ残念だ
お前…あんまり美味しそうに見えないや

【戦闘知識】で敵の動きと癖と周囲の構造の把握
UC発動
重力フィールド展開

【属性攻撃】
炎を全身と武器に付与

【空中戦】で飛び回り
敵の恐るべき猛攻に対し
【第六感・見切り・残像】を駆使して回避し致命だけは避ける

一度接近し槍で【串刺し】に
更に【早業】で剣と太刀に持ち替えて切り刻み

やれやれ
明るいお空なのに随分と真っ暗だな
あ、でも空の果ては真っ暗な星の海だからいいのか

闘いながらも特に致命となりやすい逆鱗となり得る場所の捕捉に努める

やれやれ…天からの攻撃はおれも得意だが割と容赦ないなっ!(なので今回は使用せず



「ドラゴンか。ならば竜騎士として挑むべき相手だ」
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)は超重力フィールドで全身を覆い、紅龍槍『廣利王』を構えた。
「でもちょっとだけ残念だ。お前……あんまり美味しそうに見えないや」
 超重力フィールドの中、テラ自身と廣利王に炎を纏わせながらメランシオンを見据える。
 長く生きた竜ほど人間を侮った態度を取るものは多い。
 それでもテラが何か引っ掛かって感じているのは、恐らくメランシオンに覇気が欠けていることだ。
「やれやれ折角お空に浮いたお城なんだから、こんな真っ暗な部屋じゃなくて外で出迎えてくれてもよかったんじゃないか?」
 そう言いながらテラは油断なく広大な玉座の間に視線を走らせる。
 床石は広域魔力砲撃により砕け、天井にはその原因となった無数の黒輪が敷き詰められていた。
「天からの攻撃はおれも得意だが割と容赦ないなっ!」
 テラがメランシオンに向かって飛翔するのと、黒輪から魔弾が発射されたのはほぼ同時であった。
 豪雨の如く降り注ぐ魔弾であっても発射口は天井の黒輪と決まっている。
 事前に大まかな黒輪の位置を確認していたテラは、メランシオンまでの間で直撃を受ける可能性の低い軌道を見極めていた。
 それでも黒輪と同色の強力な魔弾が視界を埋めるほど降る様は生きた心地がしない。
 何発かの魔弾を超重力フィールドで逸らしつつ魔弾の雨を縫うようにテラは飛翔した。
「さあ、こっからはおれの距離だ」
 魔弾の雨を抜けてテラはメランシオンの懐に着地する。
 紅龍槍『廣利王』が紅蓮の炎を纏いつつ蛇の尾のようなメランシオンの胴に突き立てられる。
 そして間髪入れずに星刃剣『グランディア』と錆鞘之太刀に持ち替えると連続した斬撃を繰り出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アノルルイ・ブラエニオン
「Anolly the Bard sings:Ho eyoh he hum!
吟遊詩人のお出ましだ!」

…まるでこちらに興味がないといった感じだな
こいつ見た目は立派だが、以前戦ったラビットバニーの方が百倍素敵だ

だが、興味を持ってもらうぞ!
あの娘のようにな!

攻撃は【見切り】で回避し
【楽器演奏】【パフォーマンス】リュートを弾き
【大声】で【歌唱】!

こちらに興味を持つまで私は弾き続ける!
リュートだけでなく竪琴、笛、バイオリン、ピアノ、角笛、ギターを駆使し
あらゆる曲を、歌を聞かせ続ける

そう、君が動くのを止めて、曲を聞く以外のことをしなくなるまでな!

私をエモいと思え!
それは異世界で知った素敵な感情だ


白斑・物九郎
●POW



テメエが城の主っスか

『ワイルドハント』、白斑物九郎
ドラゴンハントの始まりっスよ



超広範囲に渡る面制圧射撃と来ましたかよ
こりゃ掻い潜って近付くのは難儀ですわな

だってんなら――頭上にユーベルコード【閉門】を【早業】で設置
攻撃が降って来る瞬間を【野生の勘】で先読み、切断対象を『空間そのもの』と指定してコードを発動
俺めに降り注ぐ魔弾の豪雨を一瞬でも寸断してやりまさァ
攻撃射線が『上から来る』ってコトだけは読めてるのが付け入り所でしたわな

凌いだ一瞬を利して【ダッシュ】で接近
距離さえ詰めちまえばこっちのモンですわ
この間合いなら、自分も巻き込みかねねえ範囲技は使えませんよな?

・魔鍵での【串刺し】を狙う



「Anolly the Bard sings: Ho eyoh he hum! 吟遊詩人のお出ましだ!」
 アノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)が玉座の間に現れても、メランシオンは一瞥するだけでまるで興味を示さない。
「こいつ見た目は立派だが、以前戦ったラビットバニーの方が百倍素敵だ!」
「吟遊詩人よ。此処に貴様の歌を聴く者はいない。誤った場に現れたことを悔いながら緩やかに死ぬがよい」
 メランシオンがそう言うと天井に敷き詰められた黒輪から魔弾ではなく、黒いタールのような雨が降り始める。
 アノルルイが黒い雨に濡れた手の甲を見てみると、暗い呪詛がアノルルイの白い肌に侵食しジワリと生気を奪われるような感覚に襲われた。
「フム……だが、興味を持ってもらうぞ! あの娘のようにな!」
 そう宣言するとアノルルイは踊るように黒い雨を躱しながらリュートを奏で始める。
 しかしそれが雨漏りのようにシトシトと降っていたとしても、そのすべてを躱し続けることは難しいだろう。
「こちらに興味を持つまで私は弾き続ける! そう、君が曲を聞く以外のことをしなくなるまでな!」
 アノルルイはリュートを竪琴にそして笛、バイオリン、ピアノ、角笛、ギターと持ち替えながら演奏を続けた。
 黒い雨による呪詛の侵食はアノルルイ自身だけではなく楽器達も傷付けたのだ。
 最後には使える楽器がなくなり、アノルルイは自らの声を楽器として、音色を奏で続ける。
「何故、貴様はそうも歌い続ける……?」
 もう既に黒い雨を避けようと動くことも出来ず、全身を呪詛に蝕まれながら、それでもアノルルイは声の限りに歌い続けた。
 ラビットバニーなら三度はエモ死している。
「竜よ。私をエモいと思え! それは異世界で知った素敵な感情だ!!」
 メランシオンにはアノルルイの言葉の半分も理解できなかったであろう。
 それでも疑問の芽はエルフの吟遊詩人への興味となった。
 力ある音色が入り込む心の隙としてはそれで十分だ。
「あとは任せたよ、猟団長」
「ああ、あとは俺めに任せるっスよ」
 今、玉座の間に入って来た白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)とアノルルイが交代の合図のように手を打ち合わせてパァンと高く乾いた音を立てる。
「テメエが城の主っスか」
 物九郎は広域魔力砲撃で開いた床の穴と、そこに溜まる黒い雨を見た。
「俺めの団員が世話になったみたいですわな。『ワイルドハント』、白斑物九郎。ドラゴンハントの始まりっスよ」
 このまま放って置けば自分で天空城を破壊するのではないかというくらい、天井の黒輪と砕けた床石を見ればメランシオンの力の凄まじさは見て取れる。
 アノルルイの歌でメランシオンが動きを止めているのは、あと本の数秒ほどだろう。
 しかしその数秒はメランシオンが魔弾の雨で物九郎を仕留められたかもしれない数秒であり、物九郎の脚力であれば広い玉座の間を駆け抜けメランシオンに接近するのに十分な数秒だ。
「無駄だ……」
 あと数歩、十数メートル、コンマ数秒のところでメランシオンの黒輪に魔力が収束される。
「攻撃射線が『上から来る』ってコトだけ読めてりゃ付け入り所なんて、いくらでもありまさァな」
 メランシオンの目前で物九郎を消し炭にしようとしていた豪雨の如き魔弾の射線が、閉門(クローズ・ザ・ゲート)によって空間ごと切断された。
「距離さえ詰めちまえばこっちのモンですわ」
 連続投射される魔弾の一斉射の遮れたのは第一射目だけだったとしても、物九郎がメランシオンの懐に踏み込むのに十分な一瞬である。
「この間合いなら、自分も巻き込みかねねえ範囲技は使えませんよな?」
 メランシオンの体幹の中央、核のような球体を物九郎の魔鍵が一息に貫いた。
「莫迦、な……」
 黒い球体が砕けると同時に無数の黒輪も一斉に霧散し、竜の眼から光が消える。
 こうして守護者たるオブリビオンを倒したことで、またひとつ猟兵達は天空城を破壊することができたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年12月16日
宿敵 『『黒輪竜』メランシオン』 を撃破!


挿絵イラスト