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アースクライシス2019⑯〜密林に潜みて骸を操るモノ

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #スーパープルトン #ラグランジュポイント

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●グリモアベースにて
「皆様お疲れ様です。皆様の活躍の裏で幹部たちの捜索を続けていたヒーローたちがついにスーパープルトンの居城である、スーパーステルス宇宙船の位置を特定する事に成功しました。しかしヒーローたちでは、ラグランジュポイントの宇宙船に侵攻する事は出来ず、実際の攻略は皆様の出番となります。居場所を突き止められたスーパープルトンは、スーパーステルス宇宙母船を決戦モードに変形させると、船内に突入してくる猟兵を船内に誘い込み迎え撃とうとしています」
 グリモアベースで猟兵たちを出迎えたのはアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)だった。アマータの言葉通りならばこの戦争で2人目の敵幹部が見つかったということだ。
「皆様にはまずスーパーステルス宇宙母船に突入していただきます。船内は多数の独立したブロックが連なっており、その内部の環境は砂漠であったり無重力であったり様々なようです。この環境ブロックは地球征服後、地球をプルトン星の環境にプルトンフォーミングする為に用意されており、地球の環境とは大気組成とかがいろいろ違いますが、皆様が戦闘する分には関係ないようです。どうかお気になさらずに戦いください」
 問題はその環境ブロックのどこにスーパープルトンがいるかということだがアマータの予知によりそれも判明していた。
「そして今回の標的であるスーパープルトンはこの環境ブロックの中の一つ、ジャングルブロックにいるようです。そこは木々の生い茂る熱帯雨林のようなジャングルでスーパープルトンはその中に潜んでいる様です。少々索敵に手間取るかもしれませんが皆様はジャングルブロックへ侵入しスーパープルトンを見つけ出し撃破してください」
 戦場へと向かう猟兵たちにアマータから最後に一言。
「敵も幹部。今回の戦いは少々厳しいものになるでしょう。ですが皆様でしたらきっと成功できると当機は信じております。どうかご武運を」

 こうしてカーテシーと共に猟兵たちの転移が開始された。


灰色幽霊
 どうも、灰色幽霊です。
 この戦争最後の幹部戦です。いつものことながら難易度はやや難しくなっております。
 今回の戦場はジャングルです。見通しは悪く、木々で視界は遮られます。その中からスーパープルトンを見つけ出し撃破してください。
 また例の如く今回も『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことでプレイングボーナスが発生いたします。スーパープルトンは確実に先制してきますのでどう防ぎ、どう反撃するかをお考え下さい。

 今回は幹部戦ですので基本的に『成功』か『大成功』のプレイングのみリプレイを執筆しますのでご了承ください。採用も最小限になると思われます。
 その他注意事項などはMSページもご覧ください。
 それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『スーパープルトン』

POW   :    マジェスティック・ミックス
【「マジェスティックマン」の武装化する骨】【「ミス・タイフーン」の風を操る力】【「アバドンボーイ」の全てを喰らう口】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    マジェスティック・アッセンブル
【5人組のヒーローチーム「マジェスターズ」】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    マジェスティック・ツインズ
戦闘用の、自身と同じ強さの【炎と光を操る「ザ・サンシャイン」】と【ダイヤの体を持つ「ダイヤジャイアント」】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミスツ・シューパリツェ
マジェスターズねぇ
知らない事はないが不憫なもんだ
元ヴィランだし義理はねえが、まあ良しとするか

索敵は触手の赤いのが視覚器官なんで触手を全方位に伸ばしとく

転移前に触手≪機式≫で仕入れた機械類を取り込んで対策しておく
骨は強酸性の消化液噴射機で溶かす
風は吹き飛ばされない様にスパイクで固定して
暴風シャッター触手でガード
口は≪撃式≫で銃弾を回避はさせねえよう◆一斉発射
相手が調子に乗って食べまくったら途中で口元で爆破する弾丸を発射し爆破して容易に開け閉めできねえ状態にする

UCで人狼姿に変化し
毛を千切って49体の戦闘狼に変える
敵が隠れてたら◆動物使いって感じで匂いや耳で探させる
見っけたら≪殴式≫で一気に殴る



●先手必勝

「マジェスターズねぇ」
 ミスツ・シューパリツェ(バイオモンスターのバーバリアン・f17654)は索敵用の触手を伸ばしながらジャングルに潜むスーパープルトンを探していた。マジェスターズのことは知らないが死してなお敵に使われる、というのは不憫なものだろう。と言ってもミスツ自身元ヴィランなのでこれ以上特に気にしてもいなかったが。
「ギシャーシャシャシャ! サァコイ!」
 スーパープルトンはその身にヒーローの力を宿し、ジャングルの中で猟兵を待つ。しかし折角その身を隠しているのに大声をあげては自分が何処にいるのか教えているようなもの。
「さて、狩りの時間と行こうじゃねぇか」
 ミスツは声の元へ駆け出した。

「キタナ!」
「来たぜ!」
 出会いがしらにスーパープルトンから放たれる暴風。ミスツはそれを『触手《機式》』で喰らいあらかじめ体内に仕込んでおいたスパイクで自身の身体を大地に縫い付けなんとか防ぎきる。風でかただのあちこちが切れはするがミスツの身体ならばなんの問題も無い。
「これでも喰らいやがれ!」
 お返しとばかりに『触手≪撃式≫』で触手を銃器に変形させてからの一斉射撃。
「ギシャーシャシャシャ! ワレニソンナコウゲキハキカン!」
 しかしただの銃弾ではスーパープルトンの武装化した骨を突破することはできない。だからこそミスツはここにも一つ仕込みを入れた。銃弾に紛れ放たれた強酸性の消化液。それが当たれば骨とはいえ無傷ではいられない。酸により腐食し、強度の落ちた骨を銃弾の雨が撃ち貫いた。
「ナンダト!? ダガキカン!」
 だがそれでもまだスーパープルトンには届かない。その大きな口を広げて銃弾を喰らい尽くさんとするスーパープルトン。そしてこの行動もまたミスツの想定通り。
「わかりやすいんだよ、アンタ。とっておきでも喰らってな」
 銃弾に紛れ込ませた小型爆弾。それがスーパープルトンの口内で爆発する。喰らう前に爆発したそれはスーパープルトンの口を大きく損傷させその機能の大半を奪い去る。


 そこに【群狼変化】により狼へと変貌したミスツを配下の狼たちが今度は自分たちが喰らい尽くさんと殺到する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メンカル・プルモーサ
ここに来て逃すわけにも……着実に叩こう…
場所は熱帯雨林、障害物だらけ、ね……これは好都合……地形を利用して身を隠しながら
各種センサーで位置補足したツインズへ牽制の術式を放っていくよ……
心理隠密術式【シュレディンガー】で目立たないようにして捕捉され辛く……
さらに遅発連動術式【クロノス】による時間差射撃を交えて術式の発射位置からも絞らせない……
そうして時間を稼いでいる間にUCを発動……【縋り弾ける幽か影】で撃破が必要なプルトンへ向けてガジェットを発射…
術式での牽制に氷の矢や爆破の術式も交えて音も誤魔化して接近を悟らせず……
プルトンの元に自爆ガジェットが辿りついたら一気に爆破するよ……


アリソン・リンドベルイ
【WIZ 侵略繁茂する葛蔓】
たとえ、どの様な環境でも…猟兵の数は多いですからね。それぞれの環境下で、十全に戦える猟兵が居るものですよ…っ!
植物が生い茂る環境は、私にとってはありがたいのですが……緑指の杖を掲げて、ヘデラの緑蔓の力を開放。『オーラ防御、地形の利用、時間稼ぎ、おびき寄せ、空中浮遊』で、ヒーローさんたちの攻撃を惹きつけながら、視界の悪い熱帯雨林の奥へと誘引。 ある程度、マジェスティック・ツインズさんとスーパープルトン星人さんの距離が開いたら、『侵略繁茂する葛蔓、生命力吸収、範囲攻撃』……深い緑の森のルールは、『弱肉強食』よ? 自然は優しく厳しく、生と死が重なり合う闘争の場ですから…。


亜儀流野・珠
熱帯雨林か。確かにこれは手間だな!
辺りの様子を注意深く伺ったり、木によじ登り高所から探してみたり。発見できたなら気付かれるまでにできる限り接近だ!

まあ先手は取られるだろう!
ダイヤの奴の攻撃なら木槌「砕」で殴り付けつつ身体を引くことで回避、炎と光の奴の攻撃なら砕を盾代わりに突き出したり木を盾にして防御だ!

そして頃合いを見て「フォックスファイア」だ!敵二体に半量ずつ、常に全身に纏わり付かせるようにして焼き続ける!
ダイヤの方には効くだろう!炎の方には余り効かんだろうがまあ目眩ましにはなるだろう!

どちらか倒せたならそのまま火で足止めしつつ本体叩きだ!
召喚で無防備な奴を全力の【怪力】で殴り付けてやる!



●諸行無常

「クソッ! オマエタチ、ジカンヲカセゲ!」
 身体の節々から血を流しながらスーパープルトンは2人のヒーローを召喚する。炎と光を操るザ・サンシャインとダイヤの体を持つダイヤジャイアントの2人は意識も無くスーパープルトンの言葉に従うだけの物言わぬ人形となりジャングルへ現れる。

 その様子を樹上から見ながら亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は考える。
「さて、どうしたらいいだろう?」
「…時間を稼いでほしい……」
「なにか策があるようですね。それに乗りましょう」
「そうだな!」
 なにやら策があるというメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)の言葉にアリソン・リンドベルイ(貪婪なる植物相・f21599)と珠は賛同した。つまりこれから必要なのは時間稼ぎ。本来であれば戦闘も難しいジャングルの中ではあるがそこを得意とする猟兵も少なからず存在する。
 アリソンは常緑のつる植物を加工したマジックアイテム『ヘデラの緑蔓』の力を解放し伸びる蔦を自在に操る。目的はヒーローとスーパープルトンの分断。そしてメンカルに頼まれた時間稼ぎ。
「…もう少し先だね……」
 『心理隠密術式【シュレディンガー】』で相手の意識の中から自身を消し、あらかじめ放っておいたセンサーからくる情報をアリソンと珠に伝えるメンカル。自身もヒーローの元へ進みながら『遅発連動術式【クロノス】』を織り交ぜた術式を歩きながら設置し、時間差射撃を仕込むことも忘れない。

「勝負だ!」
 蔓に巻きつかれたマジェスティック・ツインズを発見した珠は木槌『砕』を振り上げ樹上から強襲する。そのまま迎撃に振るわれるダイヤジャイナントの拳に木槌を合わせ、身体を引きつつ回避しながら地上に着地する。その間にも蔓はヒーロー達の身体に絡みつき行動の余地を徐々に奪っていく。
「ついでにこれも喰らえ!」
 そこに加え珠から放たれる無数の狐火。蔓と共に2人のヒーローに纏わりつきその視界を塞ぐ。
「……よし……」
 クロノスにより遅延させていた術式を解放し、ヒーロー達へ牽制を放ちながらメンカルは新たな術式【縋り弾ける幽か影】の詠唱を開始する。それにより召喚されたのはステルス機能付きの自爆ガジェット。既に補足を終えているスーパープルトンの位置は入力済み。ここで逃がすわけにはいかないスーパープルトンの元へガジェット達は進んで行く。


「ギシャーシャシャシャ! キズモイエタゾ!」
 ヒーローたちに時間稼ぎをさせ、自身の治療に専念していたスーパープルトンの身体からは先程つけられた傷は消えていた。
「ワレノテデチョクセツコロシテヤル!」
 万全の状態へと回復したスーパープルトンはヒーロー達と合流し、猟兵たちを仕留めようと行動を開始するが既に遅かった。メンカルにより放たれたガジェットたちは既にスーパープルトンの包囲を終え、後はそのまま突貫するのみだった。
 それに加え、歩きだしたスーパープルトンの足を突如現れた葛の蔓が絡め取る。
「ナンダ!?」
 その葛の蔓は力づくで千切っても千切っても再生し絡みつく。しかも斬り払わなければ際限なく身体に巻きつき絞めあげてくる。
 葛の蔓の処理に気をとられたスーパープルトンへ全方位から一斉に飛来するガジェット。


 ジャングルの大気を爆音が揺らす。


「終わったな!」
 マジェスティック・ツインズの消滅を確認し、猟兵たちはスーパープルトンの終わりを察する。
 配下に時間を稼がせ自らの傷を癒したスーパープルトン。
 自ら時間を稼ぎ敵を仕留める策を弄した猟兵たち。
 今回の結果の差はこの満身の差だろう。
「ええ、お疲れ様でした」
「…おつかれ……」



 深い森のルールは弱肉強食。自然は優しく厳しく、生と死が重なり合う闘争の場。
 己の力に慢心したスーパープルトンは始まる前から負けていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月30日


挿絵イラスト