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アースクライシス2019⑳〜悪意の権化

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #ドクター・アトランティス

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「……参ったな。よりによって俺に『視えた』のはこいつ、か?」
 北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)が自らの視た光景に、思わず溜息を一つ。
 グリモアベースの片隅でのその溜息が、気になったのであろうか。
 気がつけば何人かの猟兵が、優希斗の傍に集まっていた。
「ああ……皆か。アースクライシス2019の戦いには直接影響を及ぼさないけれど、この戦いの後、禍根を残すであろう存在を見つけたよ。その名は、『ドクター・アトランティス』 」
 ある程度、皆も名前は聞いたことがあるかも知れないけれど、と一つ息を吐く優希斗。
「この『ドクター・アトランティス』 が、『クライング・ジェネシス』を生み出すためのクローン技術を生み出すために使っている研究施設の存在が、判明したんだ。かなり厳しい状況ではあるけれども、ヒーロー達の努力を見過ごすわけには行かない。皆には、この『クライング・ジェネシス』のクローンを生み出す研究施設に居る『ドクター・アトランティス』 を撃破するために、現場に向かって欲しい」
 そこまで告げたところで、優希斗が小さく息を一つ。
「……とは言え、『クライング・ジェネシス』を倒す事さえ出来れば、今回のアースクライシス2019、と言う危機は回避できる。つまり、この『ドクター・アトランティス』を撃破することはその後の禍根を少しでも残さないための一つの目標、位だろう」
 それでも……と優希斗が小さく息を一つ吐いた。
「これで少しでも戦力が削れて、それが、このアースクライシス2019の危機を乗り越えた後に訪れる可能性のある災厄の被害を少しでも減らすことが出来るのならば、皆の戦いは決して無駄にはならないのでは無いかと俺は思うんだ。だから……無理に、とは言わない。出来る限りで構わない。『ドクター・アトランティス』の戦力を少しでも削ぐために、どうか皆の力を貸して欲しい」
 尚、優希斗の予知によれば、『ドクター・アトランティス』は猟兵達よりも確実に、先にユーベルコードを使用してくる様だ。
 となると、予め対処を考えておいた方が、『ドクター・アトランティス』を撃破できる可能性は上がるだろう。
「……宜しく頼むよ、皆」
 優希斗の言葉に背を押され。
 光に包み込まれた猟兵達が、グリモアベースを後にした。


長野聖夜
 ――其は、新たなる脅威を生み出すか。
 いつも大変お世話になっております。
 長野聖夜です。
 ある程度アースクライシス2019の決着は目に見えてきている様ですが、それで全てが終わって目出たし目出たし……とは、ならなそうですね。
 と言う訳で、『ドクター・アトランティス』との戦いをお送り致します。
 尚、今回のシナリオに関してですが、諸事情により基本的に1VS1での結果をお送りさせて頂くことになるかと存じ上げます。
 また、🔵が規定数に達し次第、それ以外のプレイングを却下させて頂く予定です。
 この点、どうかご了承の程、宜しくお願い申し上げます。
 プレイング受付期間:公開直後~🔵規定値達成まで。
 リプレイ執筆期間:11月27日(水)夜~🔵規定値達成時迄。
 プレイングの集まり次第かと思いますが、遅くとも、11月29日(金)夜迄には、リプレイ執筆を修了させて頂きます。
 尚、今回のシナリオの判定難易度は『やや難』ですので、判定も相応に厳しくなりますので、ご了承下さい。
 また、下記ルールが適用されます。
=============================
 プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』
(ドクター・アトランティスは必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
=============================


 ――それでは、良き戦いを。
113




第1章 ボス戦 『ドクター・アトランティス』

POW   :    アトランティス・ケルプ
【槍から放つ生命エネルギーの奔流】が命中した対象を爆破し、更に互いを【敵の生命力を奪う海藻】で繋ぐ。
SPD   :    アンチイェーガー
自身の身長の2倍の【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    水没光線
レベル×5本の【超重力】属性の【かつて大陸をも海に沈めた怪光線】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

火土金水・明
「相手は『ジェネシス・エイト』の一人、こちらも本気を出して戦わないと危ないですね。」
相手の先制攻撃に対しては、【見切り】【野生の勘】【第六感】【フェイント】の技能を駆使して回避を試みます。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】した【全力魔法】の【サンダーボルト】を【範囲攻撃】にして、『ドクター・アトランティス』が何処に移動しても巻き込めるようにして【2回攻撃】をします。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


ウィリアム・バークリー
なるほど、あなたがオブリビオンのクローン制作者と。戦争への影響を抜きにしても、放っておける相手ではありませんね。討滅させてもらいます。

水没光線の直撃を受ける前に「空中浮揚」「空中戦」で大地から離れておきます。魔術的にも、「重力」は大地属性。空へ逃げれば少しは違うはず。

そのまま一旦戦闘範囲のぎりぎりになる上空に退避して、トリニティ・エンハンス、スチームエンジン、影朧エンジン、Spell Boost全起動。
Disaster発動。
災害には災害で対抗です。地上の皆さん、巻き込まれないでくださいよ!

術式の余波で混乱している戦場に急降下し、Dr.アトランティスにルーンスラッシュ一閃。
これでどうですか!?




(「海底火山のマグマの中にこの様な施設を作るとは……やはり、ドクター・アトランティスの技術力は侮れない様ですね」)
 伝説にあるアトランティス風の、荘厳な遺跡型の建築物。
 その中にあった、如何にも自らの宇宙バイク『ダンシング・スプライト』以上に明らかに発達した技術で作り上げられたであろう、無数の装置がひしめくその場所に辿り着いたウィリアム・バークリーがその風景を見て、思わず息を一つ吐く。
「これならば、納得できますね。あのオブリビオン達のクローン制作者が、あなたである、と」
「当然だ! これこそ我が技術の結晶! 大量のクローンを作り出せる究極の装置よ!」
 ウィリアムの溜息交じりのそれに、大仰に頷き両手を広げるドクター・アトランティスから発される敵意を感じ取り、偶然、最初にこの地に降り立った火土金水・明が軽く黒色のウィザードハットを上げて目礼する。
「あなたが、あのジェネシス・エイトの一人、と言う訳ですね。それでしたら、私も本気を出して戦わなければ危険でしょうね」
 告げながら明は、油断なく空・炎・森・海・闇・氷・幻と言う七属性の力と色を纏う杖を構えながら、ドクター・アトランティスの動きに備えて軽く目を細めた。
 ウィリアムが周囲に溢れる炎と水、そしていつも戦いを共にしてくれる風の精霊達に呼びかけて、ふわり、とその身を浮かせるとほぼ同時に。
「さあ、海の藻屑となるが良い! この空白期間に現れた新世代達よ!」
 ドクター・アトランティスが、高らかにそう叫び、夥しい数の、嘗て大陸をも海に沈めた怪光線を、戦場全体へと解き放った。


 夥しい数百条の光線が戦場を埋め尽くさんばかりに覆っている。
(「この数……全てを見切るのは難しそうですね」)
 触れるだけで超重力に押し潰されてしまいそうな程の圧迫感と威力を感じれたそれらの光線の軌道を呼んだ明の首筋が鋭い痒みを帯びた。
 それは、直感と言うべきもの。
「空中に逃れれば、或いは、多少は……!」
 風の精霊達と共に軌道に乗って空中を漂いながらも、尚、戦場の中で乱反射する超重力属性の光線がズシリ、と強烈なGで押し潰す様に襲ってくるのに、ウィリアムが、凄まじい酩酊感と目眩を覚えた。
 杖による魔力を解放する、と見せかけてその場に停止する明事、光線が容赦なく明達を拉げ、押し潰させんと迫ってくる。
(「ですが……ぎりぎり耐えられます……!」)
 それらの怪光線に空中で撃ち抜かれ、肩と体に圧し掛かってくる超重力を何とか踏ん張って堪えながら。
 ウィリアムがルーンソード『スプラッシュ』を両手で構え、大地にいるドクター・アトランティスに向けて突きつけながら、その鍔に取り付けられたスチームエンジンと『スプラッシュ』に内蔵した小型エンジン、『影朧エンジン』を起動。
 更に、先程空中に浮遊する直前に集まってくれた火・水・風の精霊達を『スプラッシュ』の剣先に集中させ、ひゅっと『スプラッシュ』で方陣を描いた。
 描かれた方陣に収束するは、この辺り一帯に無限と言っても差し支えないであろう程に存在する、火と水の精霊達。
 相反する無限の精霊達の力がウィリアムによって収束され、そこに巨大な火と海の竜巻とも呼ぶべき災厄が来るであろう事に、クロの警告の如き鳴き声で気がつく明。
(「明さん……巻き込まれないで下さいよ……!」)
「災厄には、災厄で勝負です……! 『Elemental Power Critical……Liberate……Disaster!!』」
 内心で明の無事を祈りながら叫びと共に、相反する魔力を伴った精霊達の衝突による圧倒的な精霊力を解放、周囲に存在する夥しい機械を巻き込む巨大な竜巻を、怪光線に叩き付けるウィリアム。
「そうか! これが汝等新世代の力か! だが、我が超重力の前にその災厄は、あまりにも非力というものだ!」
 怒号と共に、ウィリアムの呼び出した天災を逆に喰らい尽くさんと怪光線を操り応戦するドクター・アトランティス。
 だが……そこに。
「倒れていなければ、勝機は幾らでもあります。私を倒しきれなかった事を後悔し、骸の海へとお帰りなさい」
 ウィリアムの呼び出した大災害の被害をクロの鳴き声によって避け、それまでの光線で体の彼方此方に焼け焦げた後を作りながらも、尚意識を手放していなかった明が七色の杖を、ドクター・アトランティスに突きつける。
 指先の代わりに突きつけられた七色の杖の光を受け、ゴロゴロゴロ……と、ドクター・アトランティスの頭上に巨大な雷雲が現れた。
「! これは……!」
『受けよ、天からの贈り物!』
 Disasterと怪光線がインパクトするその一瞬を見逃さずに詠唱を完成させた明の呼びかけに応じて、ドクター・アトランティスの天から降り注ぐは、ドクター・アトランティスの周囲全体を飲み込まんばかりに極大化された巨大な雷。
『神の裁き』とも言うべき轟雷が、ドクター・アトランティスに降り注いでその身を撃ち抜くと同時に、Disasterと怪光線の完全なる衝突が凄まじい爆発音を伴って戦場全体を覆い尽くした。
 そして重傷を負って、戦場に吹き飛ばされたのは。
「くっ……」
 爆発のあまりの規模に、重力に囚われて戦場外に墜落したウィリアムと。
「全ての攻撃を避けきることは出来ませんでしたか。もっと防御策を練り込んでおけば、或いはもっと大きな有効打を、与えられたかも知れませんね」
 爆発の衝撃に吹き飛ばされて、体中を焼け焦げさせて膝をついた明。
 事実上の戦闘不能となった明達を一瞥したドクター・アトランティスは体中に災厄同士の衝突による裂傷の余波と、落雷による感電の負傷を受けながらも……。
「中々やるが……オブリビオンと化した我の敵では無い!」
 尚、健在であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

スカル・ソロモン
【】:使用技能
朗報だね。新手が見つかったのならば、征こう。それが、猟兵のやるべき事だからね。

敵のユーベルコードに対しては全身に【オーラ防御】を纏いつつ、武器のタクティカル・スパインで海中や海底を【範囲攻撃】で【なぎ払い】、発生させた泡や砂埃で怪光線の威力を減衰させよう。
初撃を凌げば、さあ反撃の時間だ。

ユーベルコードで敵の怪光線を相殺しつつ、【ダッシュ】で敵へと迫ろう。
「私には、届かない​──既に良く観察させて貰ったからね」
そして【恐怖を与えて】敵の動きを鈍らせた所で、【武器改造】で先端を三叉の銛のように改造したタクティカル・スパインを使い、【怪力】を存分に振るって敵を【串刺し】にしよう。




 ――カツリ、カツリ。
(「これは朗報だね」)
 敵地であるアトランティス風の建築物に足を踏み入れ、靴を鳴らして歩きながら。
 スカル・ソロモンは、ふと思う。
(「折角、新手が見つかったんだ。ならば、征こう。それが、私達猟兵のやるべき事だからね」)
 髑髏を模したヒーローマスクに閃き、その仮面の下から漏れ出すくぐもったそれが、笑い声の様に聞こえるのは空耳か、はたまたこの男の纏う飄々とした空気故か。
 そんなスカルのそれに気がついたのか。
 何時の間にか全身に火傷を負い、感電した影響故か、バチ、バチ、と体をスパークさせたドクター・アトランティスが姿を現した。 
「今度は汝か。ふふ、だが、例え新世代と言えど、オブリビオン足る我の前には及ばないだろう。このまま行かせて貰うとしよう!」
 その叫びと、ほぼ同時に。
 ドクター・アトランティスが、全身から、超重力属性を帯びた、嘗て大陸をも海に沈めた怪光線を閃光の如く放出する。
「――さあ、ヒーロータイムだ」
 その無限とも思しき怪光線を、その仮面でしかと捕らえながら。
 スカルがくぐもった声音で、宣言した。


(「こう来るのは予測していた。ならば、先ずは……」)
 その全身を漆黒のオーラで覆い、周囲の地形を確認するスカル。
 窓化されている一部壁面の向こうから見えるのは、マグマの対流。
 そしてこの空間は、空気と謎の機械に満ち満ちている。
(「海水は無い、か。見誤ったね」)
 だが……だからと言って利用できる物が全く無い、と言う訳ではない。
 無数の怪光線が飛び交う中でスカルは背骨を模した杖、タクティカル・スパインを構え、棍の様に振るい、地面をさらさらと走る砂を浚う。
 浚われた砂が砂埃となってスカルの周囲を覆い、僅かに超重力属性を持つ光線の威力を減じさせた。
 重ねられたスカルコートから発せられた自らを守る結界で、超重力に押し潰されそうになりながらも、尚、その場に両足を踏ん張って立つスカル。
 光線に撃ち抜かれ、人間であれば間違いなく喀血したであろう程の傷を負いながらも、尚、スカルはドクター・アトランティスの初撃を具に観察していた。
「どうした?! どうやらもう諦めた様だな、新世代の者よ!」
 数百の超重力属性の光線に撃ち抜かれ、飄々としながらも尚、立っているのがやっとと言う様に見えるスカルの姿に、勝利を確信したか高らかにそう宣言し、止めとばかりに槍の先端に超重力属性の怪光線の力を集結させ、スカルを撃ち抜くべく構えるドクター・アトランティス。
 だが……スカルはその光線を恐れない。
 ただ不敵な笑みを骸骨の口元に浮かべて、くぐもった笑いを上げるのみ。
「――何、少しおかしかっただけだよ。もう、勝った気でいるのだからね」
 告げながら、かっ、と骸骨の目を覆うサングラスを輝かせるスカル。
 それは、スカル自身から発せられる、希望を絶望に変える恐怖の証たる闇の波動。
 対象に無自覚な恐怖を与えるそれに、ほんのごく僅かに怯む様子を見せながらも、槍の先端に収束させた怪光線を射出しようとするドクター・アトランティス。
 ――スカルが、その言葉を口に乗せたのは、正にその瞬間だった。
「​既によく観察させて貰ったからね。――それは、『私には、届かない』」
 低い声音で呟くと同時に、ダン、と地面を蹴って大地を駆け抜けるスカル。
 スカルの放ったその言葉が、先程見ていたドクター・アトランティスの怪光線を雲散霧消させるその間に、タクティカル・スパインで、ドクター・アトランティスの体を串刺しにしようとする。
 不意打ちとなったスカルのユーベルコード【魔王特権】の力と、先程与えられた恐怖も重なり、僅かに動揺するドクター・アトランティスであったが……。
「だが……その体の傷では、満足に動くことも出来まい!」
 高らかに叫び、自らの三叉槍をスカルに向けて突き出した。
 ――槍と、棍。
 ドクター・アトランティスとスカルの武器が交差し、互いに互いの体を貫く。
「……ぐ……はっ……!」
「がはっ……!」
 真っ向からぶつかり合い、互いに刺し貫かれた痛みを感じながら。
 スカルがタクティカル・スパインを、ドクター・アトランティスが槍を引き抜いて後退する。
 より大きな深手を負ったのは――スカル。
(「これ以上は、危険か……」)
 だが、確かな手応えはあった筈だ。
 そんな思いを胸に抱きながら、スカルは素早くその場から撤退する。

 ――次の猟兵に、想いを託して。

成功 🔵​🔵​🔴​

星群・ヒカル
いいねぇ、巨大ロボットか。喧嘩しがいがありそうだッ!

おれは超宇宙学生服の宇宙対応モードで水中に対応だ
『武器改造』で水中に適応した宇宙バイク『銀翼号』に『騎乗』し、敵の攻撃を『早業・逃げ足』で避けていくぞ
周囲に建物があるなら、『地形の利用』で盾にする形で隠れよう
どうせ敵の施設だ、いくら壊れても知るかッ!

ロボは乗り込んでいる以上、必ず搭乗コックピットやそれに準じるものの出入り口があるはずだ
そしてその出入り口は構造上外力に弱いはずだ!
星の目の『第六感・視力』で、目を凝らしてその隙間を確認しよう

見つけたら『超宇宙・強襲流星撃』でよく狙って隙間を撃ちまくり、出入り口のドアを外して中の奴を直接撃ち抜こう!




(「流石に少々深手を負ったか……!」)
 複数人の猟兵達との戦いの中で。
 火傷を負い、体をスパークさせ、胸に穿たれた刺し傷を軽く撫でる様にしながら、ドクター・アトランティスが内心で呟きを一つ。
(「ならば次は……少し、この体の傷を癒すとしようか!」)
 そう内心で思い、パチン、と一つ指を鳴らした。
 その音と共に現れたのは、ドクター・アトランティスの背丈の二倍はある巨大な、【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】
 その対猟兵用パワードスーツに乗り込む彼の姿を見て、ヒュゥ、と愉快そうに口笛を鳴らす少年猟兵が一人。
「いいねぇ、巨大ロボットか。喧嘩しがいがありそうだッ!」
 ――少年の名は、星群・ヒカル。
 海中戦闘にも適応した宇宙バイク、『銀翼号』に跨る、宇宙番長を名乗りし者。


「来いよ、巨大ロボット! この宇宙を超える番長、即ち超宇宙番長の俺が相手をしてやるぜ!」
「ほぅ! これが新世代のヒーローという事か! 良かろう! 我に刃向かった事を、心より後悔するが良い!」
 ヒカルの雄叫びとも言うべき挑発に乗ったドクター・アトランティスが自ら搭乗した、【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】を全力稼働させて、一騎阿世にヒカルに向かって襲いかかってくる。
 白銀号に騎乗し、この戦場での戦いに完全に適応したヒカルは、戦場一体を睥睨し、周囲に存在する無数の怪しい機械とその破片に注目した。
(「こいつらを使えば、きっと……!」)
 貴重な施設が壊れるという意見も出るかも知れないが、ヒカルは即座に頭を振る。
「さっきまでの戦いで、既に施設の機械は結構派手にやられているみたいだし、そもそもどうせ此処は敵の施設なんだ! 幾ら壊れた所で知るものかよ!」
 そう叫んで自らの裡から囁きかけてきた声音をあっさりと一蹴し、【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】から放たれる巨大な槍や、その槍を覆っていた水の竜巻を、白銀号のアクセルを全開にし、器用なハンドリングで、設置されている装置から装置を駆け抜ける風となって器用に躱していく。
「ちいっ! 猪口才な!」
 思わず、と言った様子で舌打ちを一つしながら、尚も「アンチイェーガー」による怒濤の攻撃を繰り出すドクター・アトランティス。
 それらの攻撃を周囲の地形を最大限活用して掻い潜りながら、その目を凝らしてドクター・アトランティスの対猟兵パワードスーツの弱点を見極めようとするヒカル。
(「相手が乗り込んでいるのは、パワードスーツって言ったって、結局の所ロボットだ。ならば、必ずコクピットの出入り口が在る筈だ……!」)
 ――そして、概してそう言った部分は、構造上外力に弱い筈!
 ……ならば。
「超宇宙望遠鏡ガントバス、融ッ合!」
 叫びと共に、超宇宙望遠鏡「ガントバス」(命名:ヒカル)によって神経接合を行ない、それによって使えるようになった隠された真実を『視る』魔眼、星の目でドクター・アトランティスを見つめるヒカル。
 パワードスーツの一挙一動を観察し、弱点となり得るであろう『箇所』を探す。
 そして彼は……見つけた。
 パワードスーツからの攻撃の合間、合間に垣間見える、ドクター・アトランティスとパワードスーツを接合している、僅かな隙間の存在に。
 自分の推測が当たり、弾んだ声音で、ヒカルは叫んだ。
『……『視えた』ぜ、てめぇの姿! 今更隠れようとしたってもう遅い、蜂の巣にしてやるよ!』
 狙うは、ドクター・アトランティスが乗り込むコクピットと、対猟兵パワードスーツの合間にある僅かな隙間。
 星の目でその隙間を『視た』ヒカルが、魔眼『星の目』で見つけたその急所に宇宙バイク銀翼号に搭載されたガトリングガンの銃口を突きつけトリガーを引く。
 無数の弾幕が流れ星の如き列を成して、そのコクピットの隙間を撃ち抜いた。
「ぐっ……ぐぅぅぅぅぅっ?!」
 思わぬ無数の弾幕に呻き声をあげ、咄嗟にコクピットを庇う様に防御の態勢を取るドクター・アトランティス。
 対猟兵パワードスーツが無数のガトリングガンに穿たれていく。
 咄嗟のその判断により外装にかなりの損傷を被りつつ、辛うじてコクピットを撃ち抜かれドクター・アトランティス本体にその被害が及ぶと言う二重被害は免れていた。
 ――カチ。カチカチカチッ。
「! 弾切れかよ!」
 対猟兵パワードスーツにかなりのダメージを負わせながらも、尚、止めを刺しきれずにガトリングガンの弾薬が尽きたことに気がついたヒカルが、流星の如き速さで戦場を走り去ってドクター・アトランティスからの追撃を受けるよりも先に離脱する。
(「っつても、かなりの成果だったのは間違いないよな!」)
 戦場から走り去りながらそう満足げに頷く、『宇宙番長』ヒカル、であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

館野・敬輔
【SPD】
アドリブ可

たとえ今、完全に撃破できなくとも
ここで一太刀浴びせることに、意味がある!

パワードスーツ召喚は阻止できない
だが、パワードスーツ自体を破壊することは不可能ではないはず

まずは「視力、戦闘知識、暗視」でパワードスーツの弱点を見極める
動きが激しい腕の関節部分は必然的に薄くなるはずだが、どうだ?

見極めたら「地形の利用、ダッシュ、闇に紛れる」で遮蔽物に姿を隠しながら接近
可能なら背後を取りたいが、ダメなら側面から接敵
その後「早業、2回攻撃、怪力、マヒ攻撃、衝撃波」+【憎悪と闘争のダンス・マカブル】!(※味方攻撃なし)
18連撃でパワードスーツの弱点を徹底的に破壊する!

ここで…沈め!




「くっ……我のパワードスーツがこれ程までにやられるとは! 流石は新世代、と言ったところか!」
 弾幕の嵐で、【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】の彼方此方に穴が開き、その反動で連結した自らの体が悲鳴を上げるのを感じながら、ドクター・アトランティスが苦々しげに舌打ちを一つ。
 その舌打ちをする彼の前に、漆黒の甲冑に身を包んだ、一人の青年……館野・敬輔が姿を現す。
(「例え、今、この場で完全に撃破することが出来なかったとしても」)
 その胸中に宿るは、決意。
(「ここで一太刀浴びせること……きっとこの事に、意味がある!」)
 黒剣を水平に構え、ドクター・アトランティスの動きを見つめながら誓う敬輔。
「今度は汝か! 良かろう! 返り討ちにしてくれるわ!」
 全身穴だらけになっている、自らのパワードスーツを顧みること無く。
 パワードスーツに自らの槍を連結させ、一気に迫ってくるドクター・アトランティスを、敬輔は、目を凝らしてじっと見つめていた。


(「コイツの弱点は、何処だ……?」)
 全身を穴だらけにした、先程までこの場でドクター・アトランティスと戦っていた猟兵は、ドクター・アトランティスとパワードスーツの隙間……コクピットとも呼ぶべき場所を狙っていた。
 故に、そこが弱点である事は明白。
 しかしドクター・アトランティスも、先の戦いでその弱点は知悉した筈だ。
 となれば、そこを狙って斬るのは難しい。
 既に研究施設の多くの箇所が壊れ、周囲には壊れた機械の破片が飛び散っている。
 その地形と、地形の間隙を縫ってパワードスーツによって強化された槍による刺突を繰り出すドクター・アトランティスの攻撃に、前面の機械の瓦礫の山に飛び込み、紙一重で攻撃を躱す敬輔。
「ぬうっ?! 其方に行ったか!」
 振り抜いた槍を引いて、横薙ぎに振るわれたそれに呼吸を合わせて、瓦礫の山の影という『闇』に紛れた敬輔が飛び出し、そのまま側面を取る様に迂回しながら体を前のめりにして接近。
(「流石に、そう簡単に背後は取らせてくれないか。けれども……!」)
 敬輔は、左の赤目を利用してその動きを読み取り身を屈めて、大地を蹴って飛ぶ。
 槍の薙ぎ払いによって吹き飛ばされた瓦礫の破片が、パラパラと敬輔の鎧を強かに打つが、怯まずドクター・アトランティスの側面に突っ込んだ。
「ふん! 汝も我の弱点を狙うか! だが、既にその様な動きは……」
「僕が狙うのは、中心点たる『そこ』じゃない。それだけ大きな動きをしていれば、必然……!」
 敬輔の呻きに応じる様に。
 刀身が赤黒い光を発し、同時に敬輔の青い右目が眩い輝きを放った。
 そう、敬輔が狙ったのは……。
「それだけの弾幕と攻撃を受けているのであれば、弱っているであろう、お前のパワードスーツの関節部分だ!」
 ――先の弾丸を受けて、弱体化していた関節部。
 弱点と化したその器官に向けて、敬輔は黒剣を袈裟に振り下ろした。
「ぬぅ……?!」
 放たれた一閃の剣呑さに気がついたか、咄嗟に腕を伸縮しようとするドクター・アトランティスだったが、それよりも敬輔の一太刀目の方が速い。
 剣から赤の、瞳から青の線を曳いた敬輔が素早く切り替えして二撃目を浴びせ、それから絶やすこと無き無数の剣閃で、ドクター・アトランティスの対猟兵パワードスーツを断ち切っていく。
 ――其の太刀は、1にして2、2にして4、4にして8。8にして……16。
 自らのオブリビオンに対する激しい憎悪と、その裡に秘めた闘争心を刃に乗せて解放した16連撃は、ドクター・アトランティスのパワードスーツの両腕と、両足の関節を断ち切った。
「ぐっ……ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
「ここで……沈めっ!」
 16撃目から素早く刃を返して17撃目の一撃を、既に傷だらけになっているコクピットに振り下ろし、そのまま立て続けに刃を撥ね上げる。
 合計、18撃の斬撃は……容赦なく、ドクター・アトランティスとその神経を接合しているパワードスーツを徹底的に叩き斬ろうとする。
「くっ……やむを得ぬ! 脱出!」
 敬輔の最後の一撃……十八撃目のそれを受ける、その直前。
 コクピットの緊急脱出装置を起動させ、【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】の背面からその場を離脱するドクター・アトランティス。
 脅威の十八連撃を出し切った敬輔が、そのまま戦場から脱出しようとしたドクター・アトランティスに追撃を掛けようとするが、その体を凄まじい痛みが駆け巡っていく。
(「くっ……寿命が縮まる反動か」)
 口から滴り落ちる血を拭い、軽く肩で息を切らしながら、敬輔は、離脱したドクター・アトランティスを悔しげに見つめている。
 しかし、敬輔には、確信があった。

 ――ドクター・アトランティスが逃げた先に、仲間の猟兵が待ち受けているであろうその事を。

(「だから、後は任せたよ……」)
 待ち受けている猟兵の勝利を祈りながら。
 敬輔は、追撃からの返り討ちという愚を避けて、素早くその場を離脱した。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

郁芽・瑞莉
数々のクローン生み出した元凶……。
討ち倒すのは時間的に厳しいでしょう。
ですが、少しでもその過去に傷を付けましょう!

相手の生命エネルギーの流れを第六感の感覚と、
戦闘知識の理論から見切って。
放たれた時には相手の一撃は私自身を迷彩して隠し、
同時に破魔の力を溜めた符を置いて。
残像を本体と誤認させる様にフェイント。
符に命中させて爆発を起こさせて攻撃を潰して、
その爆発をも利用したダッシュで間合いを詰めて隙を作ってのカウンター。
その間に封印を解いて昔の自分に。
早業のなぎ払いで相手の防御を砕いて。
追撃に2回攻撃の2回目で砕いた防御の処に剣で串刺しにして、
衝撃波で傷口を抉ります!
「これが現在を往く猟兵の力よ!」




 火傷と雷傷、その胸に穿たれた刺し傷、無数の銃痕、そして……全身に刻み込まれた18箇所の切傷。
 特に軋む様な痛みを両腕と両足の関節部に感じながらも、辛うじてパワードスーツから脱出したドクター・アトランティスが、満身創痍の自らの体に、苦々しげに舌打ちを一つした。
「くっ……流石は新世代、と言ったところか!」 
 そのまま戦場を離脱しようとした、その矢先。
「数々のクローンを生み出した元凶……。確かに完全に打ち倒すのは、時間的にも厳しいことでしょう。ですが……」
 それは、陽炎の戦巫女を生業とする娘の声。
 粛々と、それでいて厳かなその声音は、それまでの戦いで深手を負っていたドクター・アトランティスの全身から血の気を引かせるのに十分であった。
「ちっ……まだいたのか!」
「その通りです、ドクター・アトランティス。確かに、私達に残されている時間は短いかも知れません。いえ……だからこそ。ドクター・アトランティス。私達が、その過去に少しでも傷を付けさせて頂きましょう!」
 郁芽・瑞莉が、青・碧・緑・紫・赤・黄・茶・白・黒・灰……陰陽道に則る、十の属性を持つ合一霊符を懐に忍ばせ、命の危機に際して現れる十束剣を構えながら、指を突きつけて宣告した。
「くっ……新世代! 汝等の思い通りに、我がなるものか!」
 瑞莉に突きつけられた指に触発される様に。
 下段に構えた槍を螺旋状に回転させながら、ドクター・アトランティスが瑞莉に向かって突進した。


 螺旋の如き動きを示す槍から溢れ出てくる生命力を、瑞莉はその全身で受け止め感じ取っていた。
(「恐らくこの生命の力は、このドクター・アトランティスに残された全ての生命力でしょう。つまり、これを凌ぎきることさえ出来れば……」)
 勝利の女神は、瑞莉達猟兵に笑みを齎す。
 ピン、と脳裏を過ぎったその直感に従い、瑞莉が、その槍の螺旋の動きを鋭い眼差しで射貫いていた。
(「この銃弾の様な回転……恐らく決めてくるのは次の一瞬……!」)
 数多の戦いの中で培われてきたその知識を総動員し、次の敵の一手を予測、その動きを見切る。
「終わりだ! 新生代!」
 身じろぎ一つせぬ瑞莉に勝利の確信を得たか。
 槍から溢れ出る生命力を、槍と共に叩き付ける様に突き出すドクター・アトランティス。
 ――だが。
 ――ヒュンッ。
「?!」
 殺った。
 そう、確信した筈だった。
 だが、既にその場に瑞莉の姿はない。
 あるのは……揺らめいて消える瑞莉の姿。
 即ち、陽炎。
 ――カッ!
「なにっ?!」
 瑞莉の陽炎を螺旋の生命力が貫いたその瞬間。
 自らの陽炎を置くよりも僅かに速く瑞莉が陽炎の中に仕掛けていた、破魔の魔力を圧縮していた合一符の一つである『白』の符が、白熱の光を伴った爆発を発する。
 破魔の力の籠められた符の暴走による閃光が炸裂し、ドクター・アトランティスの視界を奪い、その体を嬲った。
「ぐ……ぐがぁっ?!」
「今です! 『昔の私、申し訳ありませんが今一度お力を借りますね』」
 分身の様に置いた残像のその脇から、先の爆発からその目を庇ったドクター・アトランティスの側面を取りつつ瑞莉が十束剣の柄に接吻を一つし、祈りを籠めて六芒星を描き出す。
 その描き出された六芒星を、瑞莉が潜り抜けた、その瞬間。
「……良いんだよ私、謝らなくて。選ばれし者の力、ご覧あれ……ってね!!」
 ――バサリ。
 天女の如き羽衣と和装たる霊衣 神輝朧を風に靡かせ。
 ふわり、と豊かな長髪が宙を舞う。
 両手使いに構えられたのは、十束剣。
 ――それは、記憶を失うよりも前の、戦乙女たる『彼女』の姿。
 捧げられるは、今の瑞莉に残された命の光。
 しかしそれは、同時に絶大な力を瑞莉へと与えてくれる。
「遅いんだよっ!」
 嘗ての力の一部を借り受けその封印を解いた瑞莉が、羽衣のヴェールを風に靡かせながら、音速を超える速さで十束剣を振るう。
 ――その神々しき姿から解き放たれた剣閃は、あまりに疾すぎて。
「くっ……!」
 咄嗟に槍を引いて後退しようとするドクター・アトランティスの右胸から左胸に掛けての傷を、抉り取る様に容赦なく薙ぎ払っていた。
 それでも、と槍を盾にして瑞莉の攻撃を受け止めようとするドクター・アトランティスだったが、それまでの戦いの中で負ってきた胸の刺し傷と、関節をズタズタにされた痛みに耐えあぐねて、苦渋の表情を浮かべて態勢を崩す。
 その瞬間を、瑞莉は逃がさない。
 疾風の如き動きですかさず十束剣を引き、そのまま崩れた防御の中心点……既に穿たれていたその傷を抉り込む様に串刺しにした。
「がっ……ガハァッ! ばっ……バカなっ……!」
 十束剣に貫かれ、苦渋と無念の絶叫を上げるドクター・アトランティスの視線を、真正面から受け止めながら。
「これが……現在を往く、猟兵の皆の力だよっ!」
 叫びと共に瑞莉が十束剣をグリグリと空気を入れる様に捻り込んで、その傷口を広げ……その剣の先端から、自らの寿命を注ぎ込んで生み落とした衝撃波を解き放つ。
 両翼の先端と、中央の剣先から放たれた全てを斬り裂く衝撃波が、ドクター・アトランティスの体を内側から十文字に斬り裂いて。
「む……無念だ……!」
 そして……その肉体を、八つ裂きにして、跡形もなく、消滅させた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年11月28日


挿絵イラスト