3
地下迷宮の巨大蜘蛛

#アルダワ魔法学園

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園


0





「とある魔法学園の地下迷宮に、オブリビオンが棲みついているようです」
 グリモアベースに集まった猟兵たちの前で、武藤アリス(剣豪・f00241)が神妙に切り出す。
「そのオブリビオンとは……機械仕掛けの巨大蜘蛛。ものすごーく強いです。このまま放っておけば、迷宮に入り込んだ生徒が犠牲になるかもしれません……そうなる前に、蜘蛛を討伐してください!」
 地下迷宮は広大で、内部には様々な仕掛けが施されている。
「迷宮を進むうえで大きな障害が二つあります。まず一つ目は、迷宮に棲みつく妖精さんたちの存在です。妖精さんたちは、先へ続く扉に魔法をかけて閉ざし、その前でお茶会を開いています。……なんて迷惑なッ! ……扉には妖精の封印が施されているため、妖精さんを上手に楽しませて機嫌を取り、扉を開けてもらってください」
「二つ目の仕掛けは、巨大水路です。内部は篝火に照らされていて、視界に問題はないのですが……どのルートを通るにしても必ず潜水する必要があります。水流が複雑なので、気を付けて泳ぎ切ってくださいね」
「その先にいるボス、『兵器蜘蛛』は、糸のような鋼線を放ち、部屋中に罠を張り巡らせる、巨大な蜘蛛のような蒸気ロボットです。足による広範囲の攻撃が強力で、完全に防ぐのはなかなか難しいかもしれません」
 アリスは一同を見回し、ぺこりと頭を下げるのだった。
「犠牲者が出る前に、皆さんの力で兵器蜘蛛を討伐してください。よろしくお願いします」


虹色揚羽
 こんにちわ、虹色揚羽です。
 地下迷宮ってなんか楽しそうですね。ワクワクします。

 今作の仕様上、依頼ブレイクを恐れず好きに行動していただいて大丈夫です。
 ノリと勢いに身を任せても何とかなったりします。
 それでは皆さんのプレイングをお待ちしています。
2




第1章 冒険 『暇を持て余す精霊達と遊ぼう』

POW   :    身体を使って挑戦。<楽器演奏>や<歌唱>など、場を和ませて楽しんでもらおうか。

SPD   :    技術を使って挑戦。<料理>や<パフォーマンス>など、技術を使ってご機嫌を取ってみようか。

WIZ   :    知恵を使って挑戦。<世界知識>や<優しさ>など、感性や知恵で満足させてみようか。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花宵・稀星
精霊さんたちも綺麗なキラキラしたものは好きではないです?
少なくとも、私が精霊さんの力を魔法でお借りするときは、そういうもので精霊さんのご機嫌をとるです。

私は属性攻撃に用いるために、様々な宝石を身につけているですので、それを見せて精霊さん達と仲良くなることを試みるですよ。
雷の精霊など、黄色のが好きそうな子には<トパーズ>を。
草の精霊など、緑色のが好きそうな子には<ペリドット>を。
水の精霊など、青色のが好きそうな子には<アクアマリン>を。
炎の精霊など、赤色のが好きそうな子には<ルビー>を。
その他、白や黒の<ダイヤモンド><オニキス>なども取り揃えてるですから、光の精霊、闇の精霊もどんとこいですよ。



「わわっ……思ってたよりも、ずっと広いです」
 花宵・稀星(置き去り人形・f07013)は、おっかなびっくり地下迷宮を進む。
 かび臭い地下の、石畳の道。等間隔で並ぶ篝火が、機械人形である稀星の横顔を照らし出す。
 コツ……コツ……と足音を響かせながら歩いていると、何やらにぎやかな話し声が聞こえてきた。
「あっ、この声は……きっと妖精さんです」
 そうと分かると、稀星は迷わず駆けだした。
 ウェーブがかった黒髪をなびかせながら走っていると、やがて行き止まりに突き当たった。
 そこでは、小さな妖精さんたちが優雅にお茶会を楽しんでいた。
「はわわわ……おいしそうなケーキです」
 稀星はしばらくの間、ミニチュアサイズのケーキに見とれていたが、ふるふると首を振る。
「おっと、いけないです……ところで、精霊さんたちは、綺麗でキラキラしたものは好きではないです?」
「……?」
 妖精たちは不思議そうに稀星のほうを見る。その視線を感じつつ、稀星は続ける。
「私は様々な宝石を身につけているです」
 稀星が取り出したのは、光り輝く青色の宝石……アクアマリンだ。
「他にも赤のルビー、黄のトパーズ、緑のペリドット……白や黒のダイヤモンド、オニキスなども取り揃えてるですから、光の精霊、闇の精霊もどんとこいですよ」
「……!!」
 薄暗い中でも鈍い輝きを放つ、カラフルで美しい石の数々に、妖精たちは興味津々。
 それに気をよくした妖精は、一口サイズの小さなショートケーキを、そーっと稀星に差し出した。
「わあっ、ありがとです」
 稀星は笑顔でケーキをパクリと食べるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

姫菊・紬
私は【楽器演奏】をするとしましょう。

お茶会ですから………ワルツなんてどうでしょうか?ゆったりとした三拍子ならきっと踊って楽しんでもらえるに違いありません!

ソウル=レゾナンスで自分の周りに弧を描くように鍵盤を出してピアノワルツでも弾こうかな?あくまで優雅に、決してうるさくならないように………。
じゃあ妖精さんたちが使えるような小さな楽器も出して、あわよくば一緒に演奏もやってもらいましょう!そうすればきっと仲良くなれます。



「こほん……妖精のみなさん、こういうのはどうでしょう?」
 琥珀色の長い髪の少女、姫菊・紬(背中合わせの陽・f08930)が切り出す。
 紬は、すぅーっと片手を広げる。すると円を描くように鍵盤が出現した。
「お茶会ですから………ワルツなんてどうでしょうか?」
 紬は宙に浮かぶ鍵盤を使って、ピアノワルツを奏で始めた。
 薄暗い地下迷宮に、明るい音色……ゆったりとした三拍子が響く。音が大きくならないよう、紬は力を加減して鍵盤を弾ていく。
 しばらく演奏していると、紬は段々楽しくなってきて、自然と笑顔になった。
「~♪」
 妖精たちは優雅にティーカップを傾けながら、紬のほうをじっと見ている。
(妖精さんがつぶらな眼でこっちを見てます……! こ、これは仲良くなれるチャンスかもしれません)
 紬は、ここぞとばかりに用意してきたものを取り出す。ミニチュアサイズの楽器だ。
「これなら妖精さんも演奏できるはずです。……ぜひ一緒にセッションしませんか?」
 紬は勇気を出して言ってみた。
 すると妖精たちは各々、小さな楽器を手に取ると、紬の周りを取り囲んだ。
 そしてワルツの音色に合わせて、演奏を始めた。
 木琴や鉄琴、太鼓などが加わり、音が厚みを増す。互いに調子をうかがいながらの、行き当たりばったりのセッション。
「ちっちゃい楽器で一生懸命演奏する妖精さんたち……可愛すぎます!!」
 自身も楽しみつつ、紬は笑顔で鍵盤を叩くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

狐山・冥夜
POW行動

おお、盛り上がっとるの。それじゃあわしは舞い踊ろうかの。

「伊達に長生きしておらんよ」

和の音楽に合わせて、扇子を使った舞いを披露するのじゃ。
スカイダンサーには負けるじゃろうが、そこそこ【誘惑】できる舞いにはなったと思うんじゃがの。

「一緒に踊ってみるかえ?」

もし上手くいって、妖精達が踊りたそうにしてたら、一緒に踊ってあげるのじゃ。



「おお、盛り上がっとるの。それじゃあわしは舞い踊ろうかの」
 白い髪を結った、妖狐の女性――狐山・冥夜(冥獄壊界王・f11888)は扇子をぴしっと広げてポーズを決める。
「こう見えて、伊達に長生きしておらんよ」
 ラジカセで和風な音楽を流しつつ、冥夜は扇子を片手に舞い踊る。ぱっと扇子を広げたり、閉じたりを繰り返していく。
 ふわりと跳び、冥夜は狐耳をぴろぴろ揺らして懸命に舞い遊ぶ。
「……!」
 妖精さんたちは何か感ずるものがあったのか、一旦お茶会を中断し、小さなテーブルに上がって冥夜の真似をし始めた。
「そ、そこで踊るのかの……」
 冥夜が目を丸くしていると、狭いテーブルの上で妖精がすっころんだ。
「お主ら、はしゃぎ過ぎじゃのう」
 冥夜はこらえきれずに、口に手を当ててくすくす笑う。
「ほれ、ここで一緒に踊ってみるかえ?」
 冥夜は両手に扇子を持ち、広げてみせた。ちょうど妖精が乗るのにぴったりのサイズだった。
「……っ!」
 妖精たちは、何だか面白そうと思ったのか、扇子の上に飛び乗った。
「こうして見るとお主ら、ちっさくて可愛らしいのう」
 冥夜はステップを踏み、演舞する。妖精は落ちそうになりながらも、ぴょんぴょん跳ねて姿勢を保つ。
「ふふっ……誘惑するつもりが……わしのほうが魅了されておるのう」
 妖精の無垢な様子が愛らしくて、冥夜はニコニコ笑い、笑顔を見せるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

花宵・稀星
妖精さんからケーキも頂けて、あともう一息、という感じですね。

楽器演奏にダンス、と流れができているですし、ここは<咲きえぬ花の叫び>を歌います。思い出のなかった私に、知識のうちとして刻まれた、激しくもどこか切ない歌……。
楽しくてウキウキする、というのとは違うですが、たまにはこういうのもいいと思うのです。
切なくてキュンキュンしてしまう気持ちを味わうのも、ひとつの生の謳歌の仕方だと思うです。



「妖精さんからケーキも頂けて……あともう一息、という感じですね」
 宴が盛り上がる中、花宵・稀星(置き去り人形・f07013)は、そっと手を合わせて微笑む。
 一見すると少女のようであるが、その手首の関節の継ぎ目が、稀星が人形であることを示している。
「流れに乗りつつ、ここはひとつ趣向を変えてみるです」
 と、稀星は歌を歌い始めた。その頬には生クリームがついている。
「~♪」
 稀星の口から紡がれる、どこか悲しげな旋律。過去の郷愁を思い起こさせるような、激しくも切ない歌が暗い地下迷宮に響く。
(思い出のなかった私に、知識のうちとして刻まれた歌……)
 『咲きえぬ花の叫び』をこうして歌っていると、稀星も切ない気持ちになった。過去の記憶を思い出せそうで思い出せなくて、もどかしい
「……!」
 そんな稀星の思いが伝わったのか、妖精さんたちはティーカップを片手に何やら神妙な表情をしている。
「……楽しくてウキウキする、というのとは違うですが、たまにはこういうのもいいと思うのです。切なくてキュンキュンしてしまう気持ちを味わうのも、ひとつの生の謳歌の仕方だと思うです」
 稀星がしんみり言った。歌を歌い、愁いを含んだ表情を見せるその姿は、人間とそう変わらない。
「……っ」
 妖精たちは互いに顔を見合わせ、うなずく。そして閉ざされた扉の前に立ち、魔法を解いてくれた。
 ぱっと多い光が散り、重厚な扉が開く。
 妖精たちは扉の両脇に整列し、手を振って猟兵を見送ってくれた。楽しませてくれてありがとう、とでも言うように。
「ありがとです、陽線さん。また会えたら会いましょう」
 稀星は駆けだすと、地下迷宮の道を進んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『水没した通路』

POW   :    体力や肺活量に物を言わせて、泳ぎ切る

SPD   :    乗り物や効率的な泳法を用いて、すばやく泳ぎ切る

WIZ   :    水流を正確に読み、流れに乗って速やかに泳ぎ切る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花宵・稀星
水の上を渡るなどできればいいのですが、潜水必至、ですか。
潜るとなればまず必要なもの……それは、水着です。
普段の服装で透けてしまったら大変なことになるですから、濡れても透けない仕様の布地のものに換装しておくです。
見た目たいして変わらない? それもご愛嬌なのです。

水路は枝分かれなどもあるのですかね?
ちゃんと出口に通じてるルートを辿れるよう、水流を読んで泳ぐですよ。
行き止まりなどに突き当たっては面倒ですから。

※アドリブ歓迎です



「潜るとなればまず必要なもの……それは、水着です」
 花宵・稀星(置き去り人形・f07013)は、キリッとした面持ちで言った。この先にある仕掛けに備えて、稀星はいつの間にか水着姿になっている。
「もし透けてしまったら大変なことになるですから、濡れても透けない布地のものに換装しておいたのです」
 いくら人目のない場所とはいえ、やはりそこは気になるもの。
「……なんだか、たいして見た目が変わってない気もしますが……うん、それもご愛嬌なのです」
 稀星は自分の水着姿を見て、苦笑いする。
 仄暗い地下迷宮を進んでいると、青い光が見えてきた。進んだ先にあったのは、青く輝く水が満ちた水路だ。
「水が流れているです」
 少し戸惑いもあったが、先へ進むしかない。稀星は腹をくくり、ざぶんと水路に飛び込む。
(地下なのに川みたいで……なんか不思議な空間です)
 稀星はふわふわと水中を漂い、背泳ぎの姿勢になる。水流を読みつつ、直感で水路を泳いでいく。
 篝火の青い炎を反射し、水路の底はまるでサンゴ礁の海のように明るく輝いている。稀星は水流に流されながら、目を輝かせる。
(海を泳いでるみたいです……)
 時折、行き止まりに当たることもあったが、全体のルートを把握し、稀星は水路を進む。
 そしてようやく先へ続く道を見つけた。
「ふぅ……もう少し泳いでいたかった気もするです」
 稀星は水路から上がり、小動物みたいにぶるぶると体を震わせて水を飛ばすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレスティア・ナイトリー
水没した迷宮……この水はいったい何処から流れ込んだものなのでしょうね。
気になりますが今は攻略が優先です。

私の装備で水没エリアの踏破に使えそうなのは、蒸気推進器とワイヤーアンカーぐらいでしょうか。
機械の体ゆえ、長時間呼吸をせずとも苦しくはありませんが、魔導蒸気機関とはいえ燃焼用酸素の供給は必要。潜る前に限界まで空気を圧縮貯留しておき、装備に供給しながら進みましょう。
機械の体ゆえ、長時間水没していれば後々の駆動に影響が出る可能性はありますから、可及的速やかに突破したいものです。

無事に抜けることができれば身体各部と装備の点検をしておきましょう。



「水没した迷宮……この水はいったい何処から流れ込んだものなのでしょうね。……気になりますが今は攻略が優先です」
 セレスティア・ナイトリー(流転の機士・f05448)は水辺に立ち尽くす。
 薄暗い通路の中、青い水が煌々と輝き、セレスティアの白い髪に青みがかった光を落とす。
「私の装備で使えそうなのは、蒸気推進器とワイヤーアンカーぐらいでしょうか」
 セレスティアは装備を確認し、入水する準備を整える。
 まるで川のように水が流れていてる。セレスティアは、ぼんやりとした無表情で水路を見つめ、流れを把握する。
「機械の体ゆえ、長時間呼吸をせずとも苦しくはありませんが……」
 それでも燃料用酸素は必要だ。ずっと潜っていることは不可能である。
 セレスティアは覚悟を決め、水路に飛び込んだ。
(……っ)
 圧縮貯留した空気があるとはいえ、できるだけ早く泳ぎ切りたいところだ。
(深い……底に足が届きません)
 セレスティアは両手を広げて水の中を泳いでいく。
 そこは深海のような青い光に包まれた、苔むしたレンガ作りの水路。なかなかに風情のある光景が広がっているが、今は先を急ぐ必要がある。
(もう少し流れが緩やかなら、ゆっくり見て回ることもできたのですが……)
 その時、急に水流の向きが変わった。
(……!)
 セレスティアはちょっと戸惑ったが、落ち着いて水を蹴る。焦らずに対応すれば、水流の間をぬって先へ進むことができた。
 やがて階段が見えてきたため、セレスティアは水面に顔を出してみた。
 すると階段を上がった先に、通路が続いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サラ・ノアール
巨大水路!しかもなかなか幻想的で浪漫じゃない?
ちょっと複雑みたいだけどボスが待つという奥を目指して行こう!

フック付きチェーンや他の鎖を用いて変な所へ流されないように進むわ。
私の本体は鎖だし、潜っては居られると思うんだけど水流には厳しいしね。
クサリメガミで鎖を増やして自由に進んで行きたいわ。ちょっと腕力勝負かも。

暗視等で行先が見えると楽かも。
一つ、気合いを入れて楽しもう!



「巨大水路! しかもなかなか幻想的で浪漫じゃない?」
 サラ・ノアール(明るく繋がれた鎖・f03336)は額に手を当て、水路を見渡す。ショートカットの黒髪に、一房だけ毛色の違う赤髪が混じっている。
「んー……ちょっと複雑みたいだけど、ボスが待つという奥を目指して行こう!」
 サラは早速、水に飛び込んだ。
 最初は顔だけ出して泳いでいたが、やがて行き止まりに出くわした。水路はずいぶん長く、潜水しなければ先へは進めない。
「やっぱ潜るしかないよね……」
 サラは仕方なく潜水していった。上は行き止まりだが、底のほうに細い水路が続いている。
 そこを抜けると、幅の広い場所へ出た。水の中は青く澄み渡り、視界に映るものすべてが青く染まっている。
 サラが水中を漂い、古代遺跡のような風景を眺めていると、急に水流が変わった。
 突然の変化に、サラは水中で体勢を崩してしまい、後方へと流されてしまった。
(一つ、気合いを入れて楽しもう!)
 サラは『クサリメガミ』を発動。フック付きチェーンを複製し、進行方向の壁に打ち込み、何とか踏みとどまる。
(ちょっ……流れ強すぎ……! これ鎖ちぎれないよね? 大丈夫だよね?)
 サラは両腕と両足で鎖にしがみつき、必死に耐える。
(……っ!)
 ここまで来たら、最後は腕力勝負。サラは鎖をまとめて手繰り寄せ、無理やり流れに抗う。
 激しい水流が体中を叩きつけ、髪や服が後ろに引っ張られる中、サラは構わず進み、強引に突破した。
 何とか通路に這い上がったサラは、体中から雫をこぼしながらこう言った。
「ふー……まあ結果オーライってことで!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

阿紫花・スミコ
「巨大水路ねえ・・・まあ、なんとかなるかな。」
まずは、迷宮をよく観察する。どの通路がどうつながっているか。可能な限り予想をしながら潜っていく。
泳ぐ際には、ワイヤーギヤを活用する。迷宮の壁や天井などにフックをかけ、ワイヤーを巻き取る時の推進力を使って進んでいく。
天井が高いところであれば、ワイヤーで浮上し、息継ぎすることもできるだろうか。
あとは、ドローンが飛ばせるなら迷宮の構造を理解する助けにならないかな。
(ダッシュ、ジャンプ、視力、暗視、学習力、撮影)

「やれやれ、骨が折れるけど、これが近道だよね・・・。」
ボヤキながら迷宮を進んでいく。

そうそう、他に猟兵がいるようなら、協力して進もう。



「巨大水路ねえ……まあ、なんとかなるかな」
 阿紫花・スミコ(人間の人形遣い・f02237)は両手を広げて大きく息を吸い込むと、水路に飛び込む。
 ザブンッ、と水しぶきが跳ね、スミコは水の中へ潜っていく。ボーイッシュな黒髪が、水の流れに煽られてさらさら揺れる。
(ほうほう……水中はこうなってるんだ。結構入り組んでるね)
 ぶくぶく……と少しずつ鼻先から泡を出しながら、スミコは辺りを観察する。まずは周辺の通路を把握してから、それらしい道を選んで先へと進む。
 しばらく泳いでいると、長い水路へ出た。
(おっ、近道っぽいの発見!)
 スミコは迷わずその長い一本道の水路を泳いでいく。
 篝火に照らされた水面がゆらゆら揺らめき、宝石のような光を放つ。美しくも不気味な音のない空間に、スミコは少し圧倒されていた。
(なんか嫌な予感がする……こんなにスイスイ進んでいいのかな?)
 数秒後、その予感は的中した。
 突如、水の流れが強くなり、スミコは壁に叩きつけられた。
 ここで流されてしまっては、また振り出しに逆戻りである。
(やれやれ、骨が折れるけど、これが近道だよね……)
 スミコはぼやきながらワイヤーギアを射出する。先端のアンカーが、コツン、と遥か先の壁を捉えた。
 すぐにワイヤーを巻き取り、逆流の中を推進していく。水の抵抗力が思いのほか重く、あと少しというところでアンカーが抜けてしまった。
(……っ!)
 だがスミコはレンガの継ぎ目にしがみつき、何とか切り抜けた。
 そこを抜ければ、あとは水の流れがゆるやかで、突破は容易であった。
 スミコは水から出て通路に上がり、濡れた前髪をかき上げ、ゆっくりと歩きだす。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『兵器蜘蛛』

POW   :    蹂躙
【長大な八脚から繰り出される足踏み】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    蜘蛛の糸
【腹部の後端から放つ鋭い鋼線】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に鋼線 による蜘蛛の巣を形成し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    子蜘蛛
レベル×5体の、小型の戦闘用【子蜘蛛ロボット】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は世良柄野・奈琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花宵・稀星
むぅ、蜘蛛ですか。小さい蜘蛛ならまだ可愛いものですが、ここまで大きいと不気味という他ないですね。とか言ってたら、小さい蜘蛛も呼び出してくるですか。これもオブリビオンである以上、退治せざるを得ないでしょうね。

子蜘蛛はとにかく数が多いですから、雷属性の属性攻撃を増幅する宝石<トパーズ>を媒体に<雷鳥>を発動し、無数の鳥型の雷撃で、子蜘蛛をいっぺんに退治するです。

あと、敵は鋼線による蜘蛛の巣で罠を張り巡らせているようですから、それに引っかからないよう、怠らず注意する必要がありそうなのです。

※アドリブ台詞・アドリブ行動も歓迎です。



 長い通路を抜けると、広々とした大部屋に出た。
 そこで待ち構えていたのは、機械仕掛けの巨大蜘蛛。
「むぅ、蜘蛛ですか。小さい蜘蛛ならまだ可愛いものですが、ここまで大きいと不気味という他ないですね」
 花宵・稀星(置き去り人形・f07013)が顔を引きつらせてちょっと引いていると、敵は小型の蜘蛛ロボットをいくつも召喚してきた。
「大きいのを見た後だと、不思議と可愛く思えるです……」
 かといって放っておくのも厄介だ。
『天駆けるいかづちの精よ、我が意に従い敵を討て!』
 稀星は黄色の宝石、トパーズを掲げ、【雷鳥(サンダーバード)】を発動。数多の鳥の精霊を呼び出し、小さな蜘蛛へと激突させる。
 雷鳴と爆発が随所で起こり、黒煙が立ち込め、視界を遮る。
 稀星は地面を蹴って飛び上がる。キラリと光の反射で糸が見えた。粘着質の糸が空中に張り巡らされている。
 稀星は杖を振り、糸を薙ぎ払う。
「危なかったです……」
 もし糸に体を絡め取られていたら、身動きできなくなっていた。
 花宵は糸を払いながら進み、巨大蜘蛛の胴体の上に着地した。
「若干近い気もしますが……この際、試してみるのです」
 稀星は黄色の宝石を掲げる。光を帯びたその宝石を媒介にユーベルコードを発動し、手を振り下ろしてゼロ距離で雷鳥を打ち込む。
「うわわわっ!」
 鳥型の精霊が散弾のように弾け、小刻みに稲妻が散る。稀星は足が痺れて蜘蛛の上に立っていられず、一旦飛びのいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレスティア・ナイトリー
武装を稼働させて熱で水を飛ばしたり、工作小道具箱に収納したキットで整備したりしながら、仲間の到着を待ちます。
阿紫花・スミコさん(f02237)およびペンチ・プライヤさん(f02102)との合流後に出撃します。
「協力要請に応じていただき感謝します」

会敵後は戦闘モードへ移行。
「作戦開始、全戦闘プログラム起動」
敵との距離および敵の攻撃の性質を計りながら、【機士の進撃】にて攻撃回重視で間断なく攻撃を加える。
「目標を破壊する」
スミコ殿、ペンチ殿との包囲戦を試み、可能な限り連携攻撃での有効打を狙う。
攻撃を受け止める手段は主に剣。
敵への接近には蒸気推進器による噴射とワイヤーアンカーの巻き取りを併用。


ペンチ・プライヤ
ガジェット研究会のセレスティアと部長(阿紫花)がいれば積極的にサポート

やっと追いついた!!
8本足のメカとか熱いなぁ。でもバラす!!

妨害、援護中心

インスタントステージで灯体ドローンを増やす
steam generatorで蒸気をうっすら漂わせる

A part of the scenarioで色々かわしつつ、錬成カミヤドリで増やしたペンチの刃で鋼線をパチパチ切る

ペンチの数に余裕があれば、蜘蛛の関節部を破壊したり、steam statueで関節部に彫像を詰めて動作不良起こす

大ダメージ受けた猟兵には灯体ドローンのスポットライトでShow must go on

テンション上がるなら、普通に猟兵を照らす


阿紫花・スミコ
「巨大な水中魚でも出て来たらどうかと思ったけど、蜘蛛かぁ!!」
ボヤキながら、腰に付けたワイヤーギヤに手を当てる。ワイヤーフックを壁や天井、床にかけ、巻き取り、さらに、ガジェット「ヒートロッド」から蒸気を噴出しながら推進力とする。
「空中はボクの戦場さ!」
縦横無尽に戦場を飛び回り、敵の攻撃を回避していく。
(ジャンプ、ダッシュ、空中戦、フェイント、逃げ足)
「こっちだよ!子蜘蛛ちゃん」
隙を見て、召喚された子蜘蛛から蒸気で熱したヒートロッドで攻撃していく。
(属性攻撃)
その後も、親蜘蛛をヒートロッドで牽制しつつ、的を絞らせないよう、とにかく戦場を飛びまくる。



「協力要請に応じていただき感謝します」
 煙が立ち込める中、セレスティア・ナイトリー(流転の機士・f05448)は白い髪をかきあげる。揺れる篝火に照らされたセレスティアの顔からは、感情の色は読み取れない。
「ああ……やっと追いついた!! まあ、困ったときはお互い様だね」
 息を切らせて走ってきたのは、ペンチ・プライヤ(工具による光と蒸気の空間芸術・f02102)。
 ペンチは鋭い目つきで巨大蜘蛛を睨む。
「8本足のメカとか熱いなぁ。でもバラす!!」
 身構えるペンチの周囲に、うっすらと蒸気が沸き立つ。
「巨大な水中魚でも出て来たらどうかと思ったけど、蜘蛛かぁ!!」
 阿紫花・スミコ(人間の人形遣い・f02237)は、ぶつくさボヤキつつ、腰に装着したワイヤーギアを握る。
 痺れを切らしたボス蜘蛛が、スミコへと接近してきた。
 だがボス蜘蛛は警戒しているのか、一定の距離を保ったまま小さな蜘蛛を大量に召喚し、突撃させる。
 ちょこまかと小蜘蛛たちが這い寄ってくる中、スミコはワイヤーフックを天井に打ち込み、跳躍する。そして杖から蒸気を放ち、急加速。あっというまに上まで到達し、トン、と天井を踏む。
 小蜘蛛は壁を伝ってその後を追いかけてきた。
「しつこいね……でも空中はボクの戦場さ!」
 スミコはワイヤーを駆使し、振り子のように飛び、相手を攪乱しながら応戦する。
「こっちだよ! 子蜘蛛ちゃん」
 スミコは、蒸気を放つ灼熱の杖を振りぬき、次々と小蜘蛛を打ち落としていった。
 そしてスミコが旋回しようとワイヤーフックを放つと、その進行方向に、ボス蜘蛛が鋼線を伸ばす。
「うっ……」
 スミコは、ぴんと張った鋼線に激突し、体をくの字に曲げる。
「この糸、結構硬そうだけど、バラせるかな?」
 一方、ペンチは両手に工具を握り、切断を試みた。頑丈な鋼線が、パチッ、パチッ、と折れていく。
 見かねたボス蜘蛛が再び鋼線を放つ。
『scene start!!』
 ペンチは余裕をもって回避すると、鋼線を真っ二つに切り裂き、蹴っ飛ばす。
「作戦開始、全戦闘プログラム起動」
 セレスティアは冷徹な眼差しでつぶやく。
「目標を破壊する」
 セレスティアは剣を手に石畳の上を駆け、鋼線の雨をくぐり抜け、順調に距離を詰めていく。
 ボス蜘蛛は大量の小蜘蛛ロボを召喚し、猟兵たちのほうへ向かわせる。
「……よっと!」
 スミコは弧を描きながら宙を舞い、ヒートロッドで小蜘蛛の群れを薙ぎ払う。
 それを見たボス蜘蛛が鋼線を伸ばしてきたが、スミコは急速にワイヤーを巻き取り、何とかやり過ごした。
 そしてセレスティアが距離を詰め、ボス蜘蛛に斬りかかる。
 威力よりも手数を重視した連撃。金属の体に刃が弾かれ、何度も火花が散る。
 ボス蜘蛛の体は硬く、そう簡単には刃が通らない。それでもセレスティアは怯まず、ただ機械的な動作で剣を振るう。
「なんてタフなんだ!! ……でも、関節はどうかな?」
 ペンチは余った工具を手に取ると、シュババババ、と次から次へとぶん投げ始めた。
 ボス蜘蛛はセレスティアの剣を捌くのがやっとで、飛んでくる工具をかわす余裕はなかった。がちゃがちゃ、と関節部に工具がぶつかる音が響く。
 完全に破壊することはできなかったが、一瞬ボス蜘蛛の動きがのろくなった。
「……っ!」
 セレスティアはその隙を逃さず、敵の足元の床へワイヤーアンカーを打ち込む。続いて床を蹴り、蒸気推進器によるブーストを噴射。凄まじい勢いで突進していく。
 それと同時に、スミコとペンチも走り出し、三方向から敵を包囲する。
 ボス蜘蛛が打ってきた鋼線を、セレスティアは剣で打ち弾き、軌道を逸らした。そして刃を鋼線に擦りつけたまま、火花をまき散らして駆けていく。
 仲間たちと共に、セレスティアは敵を切り刻むような渾身の連撃を叩き込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サラ・ノアール
巨大水路を泳ぎ切った先には巨大蜘蛛!
なんともメカメカしい奴だった・・・!
予想とは違ったけど恰好良いじゃない?相手してもらいましょう。
休憩している間に他の人が結構追いつめてくれてるみたい。

そっちが糸を張り巡らせるなら私は鎖をクサリメガミで増やして対抗よ。
子蜘蛛を絡んで動きを封じたり、足場にしたり色々ね。
【ダッシュ】【逃げ足】【見切り】で攻撃を避けて
糸や銅線は火の【属性攻撃】ファルシオンで断ち切り
ボスはメイスで【鎧砕き】【衝撃波】【2回攻撃】でボコボコにするわ!



「巨大水路を泳ぎ切った先には巨大蜘蛛! なんともメカメカしい奴だった……!」
 サラ・ノアール(明るく繋がれた鎖・f03336)は、ちょっと困惑しつつも、敵と相対する。
「予想とは違ったけど、恰好良いじゃない? 相手してもらいましょう」
 サラは鎖を手にボス蜘蛛と向かい合う。
 一瞬の睨み合いののち、ボス蜘蛛は大量の鋼線を吐き出してきた。そしてさらに小蜘蛛ロボを召喚し、一直線に突撃させる。
「そっちが糸を張り巡らせるなら……こっちは鎖で対抗よ」
 サラは【クサリメガミ】の詠唱を紡ぐ。
『我が神の畏れ、とくと味わいなさい』
 サラは鎖を広げた。幾重にも増殖した鎖が辺りに伸びていき、ボス蜘蛛が吐き出した鋼線とぶつかり合う。
 小蜘蛛たちが鎖に絡め取られ、片っ端から爆発して消えていった。爆風で糸と鎖がたわんで軋み、地下の大部屋がゆらゆら揺れる。
 足元がぐらつく中、サラは駆け出す。スラリとした長い足を駆使し、張り巡らされた鋼線や鎖を足場にして、トントン上がっていく。
「あと少し……」
 だが縦横無尽に広がる鋼線が、まるで壁のように行く手を阻んだ。
 サラは片刃剣を振り下ろす。ふわっと炎が広がり、鋼線の壁に穴が開いた。
 サラは突破し、ボス蜘蛛に迫る。
「ボコボコにしてあげるわ!」
 サラはメイスを振りかざし、思い切り二度打ち下ろした。
 重い金属音が響き、閃光が走る。ボス蜘蛛の脚が二本弾け飛んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・マジック
最後の趣向は力業……か。
それもまた良き哉。
旅の終わりにはとっておきの花火(ファイヤーワークス)を。さぁ、ボクの手妻をご覧あれ!

〇WIZ
バイクも使えないし、鋼線で機動力を封じられてるのが厳しいね。
ボスからはなるべく離れた位置で、小蜘蛛をウィザード・ミサイルで集中的に攻撃します。出力をなるべく抑えて、連射&持久力メインで、とにかく距離を取りながら小蜘蛛を掃討し、他の人をサポートします。
隙があればボスにも攻撃しますが、無理はしません。



「最後の趣向は力業……か。それもまた良き哉」
 アリス・マジック(旅の手妻師・f00870)は帽子の下で黒い瞳を瞬かせる。
「旅の終わりにはとっておきの花火(ファイヤーワークス)を」
 アリスはまずは小蜘蛛の掃討にとりかかる。
「さぁ、ボクの手妻をご覧あれ!」
 アリスは鋼線に足をかけ、炎の矢を大量に射出した。紅い光が閃き、いくつもの矢が宙を舞い、閃光が走る。
 アリスに向かっていった小蜘蛛たちは、いずれも炎の矢に穿たれ、爆散していった。
 爆炎が弾け、粉塵が飛ぶ中、アリスは矢をつがえて迎撃しながら、少しずつ後退して距離を稼ぐ。
(バイクも使えないし、鋼線で機動力を封じられてるのが厳しいね)
 アリスが振り向くと、小蜘蛛が一体、間近に迫っていた。距離はおよそ2メートル。今から矢をつがえていては間に合わない。
 アリスは炎の矢を手で掴み、向かってきた小蜘蛛に突き刺し、木っ端微塵に破壊した。
 あらかた片付けたところで、ボス蜘蛛がまた新たに小蜘蛛を召喚し始めた。だがその時、余力が少ないのか一瞬動きが鈍った。
「……!!」
 アリスは弓を引き、続けざまに何度も矢を射る。
 燃え盛る炎の矢がゆるやかな弧を描いて飛んでいく。渾身の力を込めて放たれた矢の群れは、蜘蛛の胴体を深々と打ち抜いた。
 火の粉が弾け、ボス蜘蛛の胴体に亀裂が走る。金属の体が砕け、ばらばらに壊れて落ちていった。
「終幕だね。お疲れ様」
 アリスは蜘蛛の残骸の前で、ひとつ息を吐く。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月01日


挿絵イラスト