アースクライシス2019⑭〜終末の刻限来る
●終末の刻限来る
「イエス、イェーガー。戦争の時間です」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は電子マップを展開する。
展開されたのは自由の女神像。
フランスの自由の象徴でもあるとある女性を模したと言われているアメリカ独立100年の歴史を讃えるもの。
その光点が示す位置はまさしくにしてそこである。
「4つの知られざる文明を解放したことにより、敵首魁である敵性オブリビオン『クライング・ジェネシス』が出現しました」
自らの自己顕示欲、それを満たすために世界の各地観光名所、特に見た目が派手なそこに出現していると言う。
そこで戦い、猟兵たちを撃破するところを人々に見せつけ、鬱憤を晴らし、その自己顕示欲を満たす事。
そして、『骸の海発射装置』のチャージを行っているのだ。
「各地観光名所に関しては、敵性オブリビオンは決して破壊しないでしょう。あれらは敵性オブリビオンの自己顕示欲を満たす為の舞台装置だから、です」
詰まる所、各地観光名所に出現した敵性オブリビオンにしてオブリビオンフォーミュラであるクライング・ジェネシス、これを撃破すること。
そうしなければ、この世界はカタストロフに見舞われ、滅亡への道を歩む事になる。
「敵性オブリビオンは、非常に強敵です」
まずはその攻勢を凌がねばならないでしょう、とアリシエルは付け加えるように言った。
と言ってもそれは今までとも何も変わらないし、ましてはやることもさして変わらない。
つまりは――――。
「いつも通りにやるべきことをやって殴り倒せばいいだけのことです」
紫紺の瞳の少女はそう言った。
それが困難な相手であろうと、それがオブリビオン・フォーミュラであろうと。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
故にいつも通りに銀髪の少女は猟兵たちを送り出す。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
ヒーローズアース戦争第十二弾、クライング・ジェネシスとの決戦。
いつも通り強敵らしく先制攻撃です。
そして、敵はオブリビオン・フォーミュラ。
刻限までに倒さねば、この世界は滅びの道を歩むことでしょう。
猟兵たちの奮戦に期待します。
第1章 ボス戦
『クライング・ジェネシス』
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POW : 俺が最強のオブリビオン・フォーミュラだ!
全身を【胸からオブリビオンを繰り出し続ける状態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 貴様らの過去は貴様らを許さねェ!
【骸の海発射装置を用いた『過去』の具現化】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【相手と同じ姿と能力の幻影】で攻撃する。
WIZ : チャージ中でも少しは使えるんだぜェ!
【骸の海発射装置から放つ『過去』】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を丸ごと『漆黒の虚無』に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:yuga
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
死之宮・謡
アドリブ歓迎
ほう…此奴がフォーミュラか…何だか、小物臭い物言いをするな…
能力はあるんだろうが…残念感が否めないな…
まぁ良い…只管喰らい続ければ何時かは破れるだろう…
・POW
狂化・暴走の「呪詛」身体能力強化とリミット解除の「全力魔法」を自分にかけた後【殺戮感染】を有効化
絶死の「呪詛」と致死性の猛毒(毒使い)喰呑昏闇(属性攻撃:虚無)をレ・フィドラに乗せて「怪力」で「なぎ払い2回攻撃」…
奴の防御が破れるほど強化出来るまで…繰り出されたオブリビオンを只管に虐殺し続ける…
●パンデミック
「……ほう、お前がオブリビオン・フォーミュラか」
「そうだぁッ!! この俺、この俺こそが最強のオブリビオン・フォーミュラだァッ!!」
そう呟く死之宮・謡(宵闇彼岸染・f13193)を相手にクライング・ジェネシスは吼える。
そのつぶやきがまるで自身に臆したかのように聞こえたからだ。
だがしかし、その感じ方は全く違う。
「……小物臭い……残念感が否めん……」
「あァン……?」
今、目の前の女はなんと言った?
この最強のオブリビオン・フォーミュラであるクライング・ジェネシスを。
残念だと、小物だと。
「調子に乗ってんじゃねェぞくそアマがァッ!!」
その体内より無数のオブリビオンが生み出される。
一匹一匹が今までの敵に匹敵するその力。
如何に個が強くとも、質に優れたる数の大瀑布。
決して何者にも破れぬ無敵の形態。
そうだ、それを従える"俺"こそが最強――――!!
目の前にいる生意気な女はそのオブリビオンの波に今にも飲まれて消えるではないか!!
「……――――ぬるい」
一言、声が響いた。
最初に弾け飛んだのは獣型のオブリビオンであった。
その手にした大槍、その穂先で撫でられただけで頭が弾け飛んだ。
真紅の瞳は爛々と輝き、その身に力が迸る。
「嗚呼……そうだ、ぬるい。もっとだ、もっとだ、もっとよこせ、よこせよこせよこせよこせェッ!!」
狂い、暴走する。
呪詛が謡の身を取り巻き、魔力が十全にその身に行き渡る。
二匹目が裂断された、それだけでまた力がみなぎる。
「ハ、ハハハッ、ハハハハハハッ、ハハハハハハハハハハハハハッ!!」
哄笑しながら振るう度に槍にかかったものの首が飛び、胴体が弾ける。
手を振るえば、豪腕にその上体が引き千切られる。
殺せば、殺すほどに、その身体能力は拡大感染(パンデミック)していく。
「なんだてめェ……その力はァッ!?」
「喧嘩を売った連中の事ぐらいは知っておくべきだったなァッ!!」
振りかぶり、投げた魔槍レ・フィドラ。
一瞬で音の壁をぶち抜き、衝撃を撒き散らし無数のオブリビオンを散らしたソレ。
その絶死の穂先がクライング・ジェネシスの胸に突き立ち、その身を揺るがし、大きくたたらを踏ませた。
「――――もっとだ、もっと出してこい……!!」
真紅の瞳が輝き、手にした魔剣に呪詛が渦巻く。
殺戮の感染源はさらなる汚染拡大を目指す。
大成功
🔵🔵🔵
遠呂智・景明
あー、なるほど。これは確かに俺だわ。
この剣術に体捌きの癖。間違いようがない。はっはっは、だから?
過去の具現化、つまり所詮昔の俺だろう?
残念だが、てめぇ自身には負けられねぇのよ。打ち合ってりゃ分かる。
昨日矯正した癖、てめぇはまだ矯正されてねぇな?そこは弱みだ。
その足さばき、対抗策は当然考えてある。
腕の振りが鈍いな、今の俺の方が早い。
甘いんだよてめぇ。過去がなんだ、先を生きる俺の方が強いに決まってんだろ。
幻影を弾き、風林火陰山雷番外 風・林。
狙いは幻影じゃなく、敵本体自身。
死ねや。
●先を往くもの
「ちィッ……!!」
殺戮の感染源となった先より逃げる。
今もなおオブリビオンを吐き出し続け、その足止めとしながら。
「よう、待ってたぞ」
そこにはおはぎを喰いつつのんびりと立つ遠呂智・景明(いつか明けの景色を望むために・f00220)がいた。
あまりにも場に似つかわしい態度、クライング・ジェネシスとて気を抜きかける。
されど、ここは戦場、そしてそこに立つのならば、――――これは敵だ。
「あァッ?! ゴミムシが俺を先読みしてたとでも言うのかァッ!?」
ありえない、ありえない、ありえない、ありえない。
そうだ、ありえるはずがない。何故ならば。
クライング・ジェネシスは過去より"ソレ"を取り出せるからだ。
生み出された鏡像、それは……景明に似通ったものだった。
同じ剣の構え方、同じ体捌きの癖、同じ顔つき、同じ剣。
「うん?」
その鏡像が剣を振るい、景明がそれをいなす。
数度繰り返してから、その身を蹴りつけ、間合いを離した。
「あー、なるほど。これは確かに俺だわ」
「ああ、そうだッ!! てめェだ!! 全く同じてめェだッ!!」
同じ相手ならば、同じ性能であり、そして辿るのはただ一つ。
そう、相打ちである。
「なるほど、なるほど。剣の技、体捌きの癖、間違いようがない――――」
くつくつ、と笑う。
なるほど、確かに勝てる道理はない。
「――――だから?」
――――最もそれが同質であり、同一であるならば。
景明の鏡像が踏み込み、剣を薙ぐ。
それはシャラン、と言う澄んだ音と共に受け流された。
「過去の具現、なるほど、それ自体は驚異だ」
景明の鏡像がさらなる一歩から神速の突きを放つ。
それはシャラン、と言う澄んだ音と共にいなされた。
「――――つまり、所詮昔の俺だろう?」
数合、打ち合えばわかる事である。
目の前にいる存在は過去のものであり、今を往く己ではないと言う事。
「何を強がりを言ってやがる……ッ!!」
「残念だったなぁ、クライング・ジェネシス」
振るわれた剣、数合交えても景明には届かない。
昨日、矯正した癖。それは過去だからこそ持ち合わせた弱点。
その"やり慣れた"足さばき、無論、自身だからこそわかる対抗策がある。
剣を振るう腕、今日の景明の方が"疾い"。
「甘いんだよてめぇ。過去がなんだ」
放たれた袈裟懸け、弾くまでもない。
紙一重にそれを交わす――――ぎりぎりで避けれただけ?
否、違う。――――最小限の労力でいなしただけのこと。
景明が剣を振るう。
振るった斬撃、無音無影の神速の一斬となりて。
「ぐぎゃあッ!?」
クライング・ジェネシスの胴体に真一文字となって斬閃が走る。
返し刃、振るった刃が景明の鏡像に動作すらさせずに斬り抜けた。
「先を生きる俺の方が強いに決まってんだろ」
事も造作もなく幻影を切り捨て、剣を構える。
あの程度の残影なればいくらでも。
「――――死ねや」
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
【激痛耐性、火炎耐性のオーラ防御】で万一に備えつつ
★爪紅を敢えて自分の近くに【投擲】
爆煙で敵の視界を隠す
視認してなきゃ…攻撃出来ないよね?
更に足元に【破魔】の★花園を生成
万一過去の僕の具現化がされたとしても
同じ技を使ってくれるなら好都合
“火種が増える”からね
翼の【空中戦】で低空飛行しながら花園に向けて
炎の【高速詠唱、属性攻撃】で燃え広げさせ
大きくなった破魔の黒煙の中を移動
敵の位置はこちらも見えないけど
【聞き耳】で敵の動作時に生じる風の音の変化を聞き分け
★Candy Popの投擲で四方で音を立て撹乱
隙を見せたら【指定UCの全力魔法】攻撃
未来への希望の輝き…眩しさ
覚えていってね
炎は後でちゃんと消火
●爆炎の花園
「ぐが……馬鹿な……馬鹿なァ……!!」
過去はそう簡単に乗り越えられるものじゃない。
過去はそう簡単に踏み越えられるものじゃない。
だからこそ、こいつらは踏みとどまり、嘆き、苦しむのだ。
「そうだ……てめェらの過去はそう簡単に……ッ!!」
「踏み越えるけどね?」
投じられた爪紅の花。
刹那に閃光を放ち、クライング・ジェネシスの周囲を覆い隠す。
見える範囲に過去の残影を生み出すと言うのならば。
――――見させなければそれでいい。
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は周囲に花園を作り上げる。
それは美しく咲き誇り、戦場を彩る。
同時、翼が空を打ちその身を重力の枷より解き放つ。
「それじゃあ、しっかり燃えてね」
空より炎が放たれ、無数の花園に燃え移る。
広がった花園は一瞬で爆炎の園と化す。
煙と炎に巻かれ、クライング・ジェネシスはろくに目標を捉える事が出来ない。
見えない相手の残影を生み出す事などは出来ない。
コロン、カコン、と軽い音が響く場所目掛けて攻撃してもそこには何もない。
――――ちっぽけな飴玉が落ちているだけのこと。
「――――未来への希望、その輝き、眩しさ」
その身より解き放たれるは浄化の閃光。
魔を祓い、魔を侵し消し去る破邪なる光、希望と言う名の輝き。
「覚えていってね」
その閃光がクライング・ジェネシスを貫いた。
大成功
🔵🔵🔵
ミスト・ペルメオス
【POW】
愛機たる機械鎧を駆って参戦。
念動力は最大限に。デバイス等を介して機体をフルコントロールし、さらに周囲の情報収集にも応用する。
次々と生み出される「増援」に対しては、まずはスラスターを駆使して立体的な機動を行いつつ射撃戦を展開。
回避と攻撃を並行して行いつつ、クライング・ジェネシスを捜索。
発見し次第【フォースド・アサルト】起動、限界稼働状態に移行。
…標的確認。排除開始。
2種の防壁を機体の周囲に展開し、出力最大で突貫。
防壁による防御と極超音速にも迫る速度での戦闘機動により敵陣の突破を図る。
そうして標的に迫り、すれ違って離脱するまで、弾幕の如き射撃を叩き込んでいく。
※他の方との共闘等、歓迎です
ダビング・レコーズ
目標確認
これより戦闘行動を開始します
【POW・全歓迎】
胸部から発生したオブリビオンの群を引き付けつつ上空へ全速退避
被弾をEMフィールドとスヴェルで防御しながら可能な限りクライング・ジェネシス本体から距離を取ります
ここで確保出来た距離が反撃に費やせる時間的猶予となります
十分な距離を確保した後に急速反転しクライング・ジェネシスへ高速接近
加速を乗せたスヴェルの打突による装甲破砕を発動
無敵化しているのはあくまでも全身
ならば防御機構の根源を直接無力化します
無力化に成功後は再度装甲破砕を実行し直接的防御手段を破壊
著しく耐久性を劣化させた状態でセントルイスとルナティクスで短時間の内に連続攻撃を行います
●白黒の流星
「くそ……がッ……!!」
爆炎の園を抜けて、視界を取り戻した。
その身は引き裂かれ、炎に焼かれダメージを負った。
だが、まだだ、まだ手段はある。
何故ならば、この身は最強のオブリビオン・フォーミュラだからだ。
その身に敗北などは存在しない。
「標的確認」
「目標確認」
漆黒の機械鎧、ミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)と。
白銀の戦闘兵器、ダビング・レコーズ(RS01・f12341)。
その両者が敵を捉える。
「排除を開始」
「戦闘行動を開始」
白と黒が虚空に舞い上がり、無限に生み出されるオブリビオンたちを眼下に見据える。
手にした武装の数々、その安全装置が外され、トリガーは引かれる。
可変速ビームキャノンとプラズマスマートカノン。
白と黒が手にした熱エネルギー兵器より、無数の熱エネルギー弾が超速でばら撒かれる。
ばらまくように吐き出されたオブリビオンたち、それが次々と撃ち抜かれていく。
互いの演算機能、それを用いて目標の捕捉。
二重の演算によって算出される速度は×2程度では済まない。
「標的を確認」
「作戦を第二段階に移行」
ミストが二種防御障壁を展開し、その出力を戦闘域(ミリタリー)より、最大(マキシマム)、超えて限界駆動(オーバードライブ)。
ダビングが、EMフィールドを同様にその出力を限界まで稼働させる。
白と黒の流星が最大速、音すら超えてターゲットマーキングした敵目標へと降り注ぐ。
無数に存在したオブリビオンなど、その速度による質量打撃によって無残に砕け散るばかり。
「スヴェル・スタンバイ」
多積層大型実体盾による質量打撃。
それが無敵と化しているクライング・ジェネシスにへと突き当たる。
恐るべき質量打撃が与えられるが、そのダメージはクライング・ジェネシスにはない。
「ぐ、ぉッ?」
しかし、その身が浮き上がり、そして弾き飛ばされるだけの質量エネルギーは存在していた。
――――放出している間は動けず、無敵。
それは即ちの所、"動いたら放出出来ず、さらに無敵ではなくなる"と言う事。
「全兵装解放」
ミストが可変速ビームキャノンとビームアサルトライフルを構える。
無敵ではなくなったその身にマシンキャノンも合わせて一斉射撃を叩き込む。
その叩き込まれるクライング・ジェネシス、それそのものを盾としながらダビングがセントルイス・プラズマスマートカノンの連射を叩き込んだ。
「アーマーブレイク、スタンバイ」
「ビームブレード、アクティヴッ!!」
その手に握られたのはプラズマブレード、ビームブレード。
互いの最高速度を持ってしてすれ違うように、その熱エネルギーがクライング・ジェネシスを切り払った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「フォーミュラが相手ですか……なら、やってみましょうか」
【POW】
●POW 対抗&戦闘
「動かないで下さいね、本来はクェーサービースト用ですが……威力だけは折り紙付きです」
自由の女神や近くに設置してある送電線と自分自身を『アームドフォート』をエネルギーケーブルで接続(【早業&メカニック】)。
小規模な人工マイクロブラックホールを生成し、敵の胸を狙います(【スナイパー】)。
「骸の海VS事象の地平、実験といきましょうか」
「GEAR:SCHWARZSCHILD HORIZON。投射!」
動けない敵を空間ごと圧壊させる、光すら抜け出せない時空。
当たれば良し、後は崩壊の時を待ちましょう。
●因果地平の彼方
「フォーミュラが相手ですか……なら、やってみましょうか」
猟兵たちの猛攻を叩きつけられ、己の強さを披露出来ない状況。
むしろ傷つけられている事に対する憤怒。
クライング・ジェネシスは激しく地団太を踏み、怒りに震える。
「俺は最強のフォーミュラだぞ……?! ゴミムシどもに負ける道理があるかよォッ!!」
「ああ、動かないでくださいね」
「あ゛ぁ゛ッ!?」
無数に生み出されるオブリビオンたち。
それを生み出し続ける限りは絶対の無敵。
動けと言われても動くはずがない。
自由の女神周辺の送電線、その全て。
それがクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)のアームドフォートに接続されていた。
異様にすら思えるその様。
その隙を付かんと群がるオブリビオンもいた。
しかし――――自律稼働し、暴れ狂うコタツの前にはあまりにも無力であった。
そうこうしてる内にエネルギーのチャージは終了した。
恐るべき重力圧が砲身に収束する。
「本来はクェーサービースト相手に放つものですが――――」
相手がオブリビオン・フォーミュラならば問題はないでしょう。
結論:発射する。
トリガーは今引かれた。
空間を捻じ曲げ歪め、へしゃげながら放たれた黒玉。
光すら吸い込み逃さぬ因果地平、赤方偏移世界。
「骸の海と事象地平、どちらが強いのか実験です」
それは無数のオブリビオンを吸引し、飲み込み、クライング・ジェネシスその胸にへと到達。
――――そして、空間は歪み、圧縮、恐るべき圧力がそこにかかる。
光も空も大地もその何もかもを飲み込み。
「お、オォォォォ、ォオオオオオオッ?!」
空間が、圧縮崩壊して、その反動がクライング・ジェネシスを巻き込み、炸裂した。
大成功
🔵🔵🔵
バーン・マーディ
貴様を止めねば
数多のヴィランの自由も終わるか
ならば…止めるのみ
対WIZ
【戦闘知識】で敵の攻撃の性質と法則性の把握
【オーラ防御】展開
車輪剣と魔剣による【武器受け】でダメージの軽減を図る
避けずに敵の強化を封鎖
過去か
変えられたらどれ程良かったと思ったか
だが…それでも我は此処に居る
貴様も過去に生きる者は皆未来を夢見ただろう
故に滅ぼさずにはいられんか
だが…その望みを我は拒む(ユベコ発動
過去の痛みもまた我が力だ!
正面から激突し
【カウンター・怪力・二回攻撃・生命力吸収・吸血】にて反撃と共に己の回復も高め
貴様は正面からの殴り合いは好きか?
我は嫌いではない
実に解りやすいからなぁっ!
己の力が続く限りの猛攻
●悪と言う自由の為に
「貴様を止めねば……数多のヴィランの自由も終わるか」
「何を……言ってやがるてめェッ!!」
空間爆縮にすら耐えたオブリビオン・フォーミュラ『クライング・ジェネシス』。
なるほど、最強のオブリビオンを名乗るに相応しいのかもしれない。
だが、しかし。
例え相手が最強であれ、無双であれ、最悪であれ。
否、神であろうと、なんであろうとも。
自分たちの掲げる"ソレ"、それが終わると言うのならば。
「ならば、止めるのみ――――」
「止められるものかよォッ!!」
骸の海より放たれる過去と言う名の重み。
人類が紡ぎ続けてきた歴史の数々。
葬り去られた過去の因縁、それらをまとめて束ねて放たれたソレ。
膨大に膨大すぎる熱量の光輪と化して、バーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)に襲いかかる。
されど、避ける事はしない。
されど、逃げる事はしない。
元よりこの身は不退転。
抜き放った剣は金剛不壊、決して壊れず、決して砕けず、決して朽ちぬことを約束された剣。
「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
呼気と共に吠え猛び、その刃を真正面よりぶつける。
光輪が引き裂かれ、散っていく。
余波がその身を引き裂き、その傷より鮮血が溢れ、そして対峙する熱量が一瞬でその血を蒸発させる。
過去――――。
変えられたのならば……そう願ったものは何人もいるだろう。
バーンとてその中の一人である。
しかし、その過去は過ぎ去り、最早戻る事も立ち返る事もできない。
だからこそ、否、それでも、バーンと言う男はここにいた。
クライング・ジェネシス――――その敵も含めて。
骸の海に沈んだ数多くのモノは、その先を、未来を夢見た。
だからこそ、沈み、消えていくことは許せない。
前を見る事を、未来を夢見ることを許されなかった。
なんで俺だけが、なんで私だけが、なんで僕だけが。
「故に滅ぼさずにはいられんか――――だが」
その望みを――――バーンは拒む。
一瞬のような、永劫のような長い時間が終わる。
過去の光輪は不壊の魔剣により断たれた。
バーンの身を覆うのは漆黒の粘液、その粘液がバーンのぼろぼろの体、その傷を塞いでいく。
「過去の痛みもまた我が力――――!!」
その石畳を踏み抜き、大地が陥没し、ひびが走る。
まるで砲弾の如く勢いでクライング・ジェネシスに踏み込む。
「貴様は正面からの殴り合いは好きか……!!」
「てめ、ェ何言ってやがるッ!?」
バーンの重々しい一撃がその肉体に食い込む。
それを露骨に嫌がるように拳を放ち間合いを取ろうとするクライング・ジェネシス。
しかし、それを許さぬようにさらに一歩踏み込み、剣を払う。
「我は嫌いではない……!! 実に分かりやすいからなぁッ!!」
その一撃が大きく、敵首魁の身を吹き飛ばした。
深々と刻まれた傷跡、それこそがバーンの歩んできた道筋である。
大成功
🔵🔵🔵
クリスティアーネ・アステローペ
随分と。面白そうな玩具を持っているわね
終わった後で私が立っていたら貰って行っていいかしら?
・先制対策
私のUCの射程からでない範囲を見極めて
敵の動きを《見切り》易い位置をとりながら《闇に紛れる》ことで狙われ難くして
《武器受け》と《オーラ防御》で凌ぎながら反撃の用意を
・戦闘
《全力魔法》化した【咎を穿て、赫き杭】の《一斉発射》
杭の一部はオブリビオンを貫くと同時に私たちの防壁に
残る全てはジェネシスに向けて
その繰り出されるオブリビオンが鎧で壁だというのなら
諸共《串刺し》にして本体まで届かせるだけね(鎧無視攻撃)
『過去ならば瓦解せよ。骸の海へと立ち返れ』
死した以上は眠ってなさいな
出て来られても迷惑よ
●過去故に
「随分と面白そうな玩具を持っているわね」
骸の海発射装置を玩具と断じ、欲する少女。
その名はクリスティアーネ・アステローペ(朧月の魔・f04288)。
「へっ、なんだ玩具がほしいのかァ? やらねェぜェ……」
「いいえ、いいわ」
その返答にあっけにとられるクライング・ジェネシス。
対峙するクリスティアーネは矛槍と切っ先なき剣を手にして佇む。
「終わったらもらっていくもの」
それは即ち――――最後に立っているのはお前ではなく。
私だ――――と言う宣言。
「出来るわきゃァねェだろォォォォオォォッ!!」
その傷が幾重にも刻まれた胸より、無数のオブリビオンが這い出てくる。
振るった矛槍が第一陣を切り払い、薙ぎ払った。
「ええ――――断罪の時間よ」
白刃が翻り、その首を刎ねる。
慈悲深きエヴェリーナ、その慈悲を賜る。
されど、無限に湧き出るソレらを前に圧殺されるは時間の問題。
クライング・ジェネシスは押しつぶされる少女の夢を見る。
「――――言ったでしょう? 断罪の時間と」
とん、と一歩、軽い踏み込む音が響く。
影が蠢いた、ぞわり、ぞわり、と蠢いた。
刹那、血で編まれ、呪詛で鍛たれ、祈りで聖別された影杭が大地より突き立つ。
それは無数のオブリビオンを貫き、串刺し刑に処す。
その全て、その総て、余す事なくその総てを。
乱立する串刺しの森と化す戦場、その総ての断罪の杭を。
「――――過去ならば瓦解せよ」
そう、総ては骸の海にへと立ち返るべき代物であり。
死したモノは皆総て眠りにつき、現世を脅かす事はなく。
「出てこられても迷惑よ」
無数のオブリビオンを貫いた断罪の血杭は、溢れ出た過去に変えるように。
クライング・ジェネシスその胸に飛び込むように殺到して貫いた。
大成功
🔵🔵🔵
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
例え敵がどんなに強力とは言えど、
カタストロフは何としても止めねばなりません。
行くぞ!クライング・ジェネシス!
先制攻撃は「第六感」で予知して攻撃を「見切り」、
「残像」を囮にして回避します。
もしそれで回避出来ない場合は、緑の大盾による「盾受け」、
緑の斧槍による「武器受け」、「オーラ防御」を駆使して
ダメージを抑えつつ「気合い」で耐えます。
先制攻撃をしのいだら「クリスタライズ」発動。
『漆黒の虚無』に同化するように透明になって
クライング・ジェネシスを攪乱してから
「怪力」で緑の斧槍による攻撃。
まず「ランスチャージ」を敢行して「串刺し」を狙い、
すかさず「2回攻撃」で緑の斧槍を「なぎ払い」追撃します。
●破滅を阻止する為に翡翠はここに咲く
「くそ……俺が……ここまで追い詰められる……?! ありえねェッ!!」
「いいえ」
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)。
翡翠の騎士はその叫びを否定する。
「何故だァッ!? 俺は最強だぞォッ!!」
「――――最強であろうと」
例え、敵がどれほど強力であろうと。
その世界が滅びに瀕すると言うのならば、世界の人々の為に止めねばならない。
だからこそ――――。
「カタストロフはとめてみせます、我が名はウィルヘイム・スマラクトヴァルトッ!!」
――――貴様の悪事を阻むモノなりッ!!
高らかなる宣言、掲げた翡翠の斧槍は正義、大義の証。
「ほざくなァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
骸の海発射装置より、膨大な熱量が再び解き放たれる。
それはウィルヘルムを過去にへと瓦解させる一撃。
その光の熱量に、ウィルヘルムは飲まれて消えて、消失して。
光の中にへと消えていった。
「……はっ、あっけねェな」
そう、そこには何一つとして残らず、漆黒の虚無のみが残るばかりだった。
あっけなく消え去った翡翠の騎士。
「なんだ、こんなもんかよ」
「ああ、その程度のものだ」
――――虚空より声が響く。
どこから、と周囲を見回すが、もう遅い。
翡翠の斧槍が突如、虚空より突き出されその身を穿つ。
「がァッ?! てめェ、死んだはず……!?」
「消える程度で驚いてもらっては困る……ッ!!」
串刺しにした斧槍、それを力任せに振り回し、その身を大地に叩きつける。
クライング・ジェネシスの身がへしゃげ、大地に縫い留められると同時、斧槍をひねり引き抜く。
「油断大敵と言うもの……己の力に慢心するからだ……ッ!!」
神速の刺突がクライング・ジェネシスの体に風穴を穿つ。
同時、大盾を叩きつけ、その身を思い切り弾き飛ばす。
ぼろぼろになったまま大地に叩きつけられるそれを見送り。
「様々な手段が存在する事、忘れないで頂きたい」
ヒュン、と言う風切り音を響かせ、ウィルヘルムは立ち上がるクライング・ジェネシスにさらに踏み込んだ。
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
過去のアタシが許さないとすれば――それは過去にも劣るような弱い自分、誇りを捨てた醜い自分くらいだろうね
未来へ進み続ける、その証を立てるには良い舞台だ
先制対策は《情報収集+念動力+マヒ攻撃》でセンサーと敵の行動阻害を兼ねた力場を展開、《第六感+戦闘知識+見切り》をフル活用して行動を先読み対処。
足りない分は《気合い+オーラ防御》で《時間稼ぎ》する間に《学習力》で戦術を補正して補おう
使うUCは【閃紅散華】、発揮した《早業+怪力》に《2回攻撃》を重ねて18倍速で《空中戦》を展開。
ジェネシスも羽弾や乱れ飛ぶ斬撃の余波で牽制しつつ、幻影を撃破すれば《生命力吸収》でその力を取り込んだ渾身の連撃を叩き込もうか
●歩みは未来に向いて
「くそ……くそ……ありえねェ……ありえねェ……!!」
ぼろぼろになった自らの身を見てクライング・ジェネシスは呟く。
自らが過去に帰ったが故に、過去を乗り越えられぬが故に。
過去を乗り越え歩む人々の事などわからない。
「わからないだろうね」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)。
その前に生じたのはクライング・ジェネシスが生み出した過去の残影、過去の残滓。
もうひとりのカタリナ・エスペランサ。
生み出されたそれは炎の拳に纏わせ、終焉の劫火を放つ。
紅雷の刃がその終わりの炎を引き裂いた。
無残なままに空に散る終わりの劫火。
黒雷、紅雷、白雷、蒼雷、様々なカタリナの技がカタリナに襲いかかる。
しかし、そのいずれもが、その紅雷の刃の前に霧散するがばかり。
「なんでだ、なんでだ、なんでだッ!!」
「所詮それは過去で、過去のアタシが許さないとすれば、それは――――」
過去の残影、それにすら劣る醜い彼女自身他ならない。
常に前を向いて歩み続け、未来を見据えてきた彼女。
停滞する過去の残影では一歩も二歩も違うのは最早必然。
「――――だから無駄だよ」
未来へ進み続けると言う、その証。
紅の刃による18連続攻撃。
残影は霧散し、消え去り過去に帰る。
踏み込み――――。
「あなたにはずっとわかんないと思うよ」
無双の演舞、乱撃がクライング・ジェネシスの身に突き刺さり無数の傷を穿つ。
大成功
🔵🔵🔵
甲斐・ツカサ
オレと同じ姿、オレと同じ能力の、オレの過去!
これを乗り越えないと、クライング・ジェネシスに挑む事は出来ないんだね!
でも、出て来たのは『過去』のオレ
『今』のオレはそれより少しだけ学習して成長してるし、次の瞬間のオレはもっと成長した『未来』のオレさ!
それに、大事なのは姿や能力じゃなくて冒険心!
だから、それを持っていない『過去』のオレの幻影には負けない!
過去のオレを乗り越えてまた一つ成長したオレ!
人々に見せつけてるっていうなら好都合
自由の国にそびえる自由を象徴した像を利用して
それを見てる世界中の、クライング・ジェネシスと戦う力のないみんなの自由への祈りを借りて、決戦の一撃を叩き込んでやる!
●36×36=無限光=自由と言う名の意志
「何故だ、何故だ、何故だ何故だ何故だァッ!!」
認められない、認められるわけがない。
ならば、過去に沈んできた今までのそれは。
踏み越えられた残骸でしかないと言うのか。
そんなことを認められるものではない。
クライング・ジェネシスは最強である。
それ故に未来になど負けるはずがない。
過去の残影がまた生み出された。
それは今、クライング・ジェネシスと対峙する少年と同じもの。
「オレと同じ姿、オレと同じ能力、オレの――――過去!!」
甲斐・ツカサ(宵空翔ける冒険家・f04788)はAZ-Lightを構える。
しかし、それは今の少年ではなく、過去の少年にしか過ぎない。
放たれた斬撃も過去のものでしかなく、未来を往く少年に劣るもの。
そもそも、甲斐・ツカサと言う少年の真髄をクライング・ジェネシスは理解していない。
踏み込んで薙ぎ払う一撃。
無謀にも見えるその一撃、それは勇気をもってして放たれたもの。
そう、勇気と希望と言う名の冒険心、残影は所詮生み出されたものにしか過ぎず。
今ここにある甲斐・ツカサと言う少年の形と性能をかたどっただけにしか過ぎないもの。
光の刃が、残影を斬り裂いた。
「ありえねェ……!! ありえねェエエエエエエエエエエエッ!!」
ツカサの持つ短剣に光が収束する。
それはヒーローズアースと言う世界にある希望と言う心。
勇気と言う意志。
自由の象徴、自由の女神、そしてそれを投影して戦いを見せられていた人々。
そう、クライング・ジェネシス、その自己顕示欲によって全世界に放映されていたが故に。
今、ここに世界の願い、祈り、希望を束ねる光の剣は正に。
ヒーローズアースと言う世界に満ちた願い、祈り、希望によって編まれ、鍛たれ、創られ、象られた光の剣。
その剣に銘を振るなれば。
「これが、この世界の――――"自由(いし)"だぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
天をも貫く光の柱の如く刃が、振り下ろされる。
自由と言う名の剣は今、ここに収束し解き放たれる。
「ばか、なァアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?!?」
その光の刃、無数の意志と言う名の粒子によって、クライング・ジェネシスの身が量子分解されていく。
やがて、その姿は光に飲まれ、消えて、滅された。
そう、この世界の自由と言う名の意志によって。
大成功
🔵🔵🔵