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アースクライシス2019⑭〜くうはくの過去

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #オブリビオン・フォーミュラ #クライング・ジェネシス

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●弱肉強食
 無――それが生じた負の感情は、決して『理解』しては成らない。されど英雄は手を差し伸べるだろう。何かが『有った』と首を傾げるのだろう――故に。過去は怒り狂う。何故に貴様等は、クズは、我々を読み解こうとした。目の前に存在するクズどもは、己を覗き込もうとする――恨みを、殺そうとするのだ。知られざる文明は暴かれた。ならば。暴かれないよう、己を魅せるのが最適解だ――善と悪を移植し、三角形(ピラミッド)。クライング・ジェネシスは哄笑する。

●グリモアベース
「貴様等、愈々フォーミュラとの戦闘だ。場所は天を穿つかのような『ピラミッド』付近。王を『埋葬』するのに相応しく、蘇った過去におぞましい戦場だ。弱肉強食の理は『此方』に存在すると教えるが好い――相手は強大なる『恨み』で、過去そのもの――相手にとって不足なし。全力で殴り抜くべきだ!」
 テケリ・リ――グリモア猟兵の肉が振動する。猟兵達に伝わる緊張感が、場を静かに満たしていく。それは強敵に対する武者震いか、恐怖にも似た思いか。
「クライング・ジェネシスは『骸の海発射装置』でカタストロフを起こさんと貌を晒している。今現在は『溜めている最中』だが、その威力は凄まじい――重ねて相手は【先制攻撃】持ちだ。何らかの対抗手段を為せば『有利』に動けるだろう。防御もしくは回避を成し、奴の魂に『現実』を叩き込むのだ。兎角。生きて帰るぞ。世界の破滅を『終わらせる』のだ。宜しく頼む」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 さあ、貴様等の力を魅せてやれ。
 宜しくお願い致します。

 クライング・ジェネシスは必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります。
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第1章 ボス戦 『クライング・ジェネシス』

POW   :    俺が最強のオブリビオン・フォーミュラだ!
全身を【胸からオブリビオンを繰り出し続ける状態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    貴様らの過去は貴様らを許さねェ!
【骸の海発射装置を用いた『過去』の具現化】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【相手と同じ姿と能力の幻影】で攻撃する。
WIZ   :    チャージ中でも少しは使えるんだぜェ!
【骸の海発射装置から放つ『過去』】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を丸ごと『漆黒の虚無』に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:yuga

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 心臓の無いスフィンクスが貴様等を待ち望む――貴様等と呼ばれる現実に、否定に、悉くの『戯れ』に。恨みを吐き散らすべく。破滅を蔓延らせるべく。涙すらも朽ち果てた『過去』が【クズ】を踏み潰す為に――ギャーハッハッハッ! ――海が貌を晒す。
木下・蜜柑
如何に相手が強かろうと同じ悪役として負けられない!
この世界の経済を牛耳る為にも滅ぼされるわけにはいかないの!

私と同じ能力の幻影?
いいじゃん、【ダンス】の相手なら私くらいの実力じゃないと!
お互いの攻撃を【見切り】ながら【早業】で剣舞を重ねていくよ、
やる事は相手も同じだからどんどん高速化してくると思う。
【武器受け】で相手の勢いを利用した【カウンター】なんかもガンガンやってくよ、そうしてどんどん剣舞の密度上げてくの。
同じ能力でも過去の産物なら"現在"の私が出力で上回るに決まってる、ダンスに限らず表現は経験がものを言うんだから!
幻影斬り捨てたら高まったテンションで同じようにボスにも剣舞を仕掛けてくよ!



 降りろ。降りろ。堕ちろ――木下・蜜柑(値千金の笑顔・f22518)の役(スタァ)は最初から決まっている。定められた悪の『美』を輝き集めれば総ては幸福だ。この世界の経済を牛耳る為にも――過去と呼ばれる金にならない『面』を滅ぼさねば成らない。桶いっぱいの。世界いっぱいの金に抱かれる為に。滅ぼされる前に。
 過去が舞い起きる。過去が浮上する。発射された『貴様』が貴様の飾った金銭を狙っている。いいじゃん……さあ、音を晒せ。符の並びは順調だ。ダンスの相手は貴様自身でそれが最も好ましい――神が踊る。くるくると迫りながら算盤(長剣)を揮い、猟兵は猟兵と手(血肉)を取り合う。出遭った貴様等はリズムすらも置き去りに、剣戟に耽っていくのだろう。上げろ。上げろ。舞いの密度が埒外を越える時。過去の産物は『斬り殺される』に違いない。
 表現は経験がものを言うんだから――幻影を落としたならば貴様(フォーミュラ)を堕とすべきだ。音(テンション)を維持しながら神(たましい)が荒ぶる。貌(胸部)を薙ぎ払え。過去を上回り、先の先を目指して『掴む』のだ。

 溢れ出せ、スタァのハアト。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラモート・レーパー
「この土地でおまえが死んだらどうなるか……」
 あの世で心臓を喰われて終わりだよ
 UC対策
 ???で砂と同じ色のマントを生成して羽織り、砂に混じって敵を翻弄する。攻撃はしない。UCで十分。
 UCが発動できるようになったら漆黒の虚無も含めて敵を焼き尽くす。重過ぎる業を犯した者が受けるものだ。灰すら残らない。
「つまりこうゆうこった。輪廻から外れて消えろ」



 世界には絶対が存在する。生命には真実が存在する。ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)の『認識』に迷い込んだ『もの』は突き付けられる運命に在るのだ――この土地でおまえが死んだらどうなるか――嘘を吐き、奪い、蘇り、滅ぼそうと嗤う。神(ひと)に道は残されない。あの世で、無い『心臓』を喰われて終わりだよ。太陽か月か、融ける?の三つが薄れる。猟兵の輪郭が『消える』ほどに、怪物(ひと)はただ翻弄されるのみ。攻撃はしなかった。故に、借り物は使えない。
 混ざり込んだ砂粒に『死』が起きたのは何れだったか。過去にも現在にも未来にも『それ』は不変で、たとえ【漆黒の虚無】に満ちようとも――概念は崩れない。つまりこういうこった。借り物はそのものに勝てる筈がない。燃える。燃える。存在が糧と成り、胸部無き輪郭(ひと)が爛れていく――神(そんざい)を殺す虚無(炎)が天地を抱き寄せる。輪廻から外れて消えろ――三つ分の疑問すらも、赦されない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナギ・ヌドゥー
この腐った命に墓標は必要ない
枯れて蘇られなくなるまで殺し躯の海に還すだけだ

過去に許さるつもりなど無いよ
この幻影も全て受け止めよう
己の力は自身が一番よく知っている
【第六感・野生の勘】で動きを予測する……こいつも全く同じことを考えるだろう
ひたすら幻影の動きをトレースし攻撃を相殺してやる!

今度はアンタがオレの『過去』の罪咎を味わうがいい!
UC「咎鬼怨魂」発動
咎人共よ、恐怖の雄叫びを上げ続けろ!
全方位衝撃波を連続で放射し続ける
さぁまだヤレルかクライング・ジェネシス
決死でオレに近付いて来い
高速移動で斬り刻んでやる【早業・2回攻撃・部位破壊・傷口をえぐる】



 臆病者だ。目の前に存在する魂は、酷く腐っている。これに墓標など必要ない。ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)は業を理解している。聳え立つ存在の業は『色褪せた』咎だ。罪と呼ぶには祝福されるべき『ひかり』もない――枯れて蘇られなくなるまで殺し躯の海に還すだけだ――赦されない。赦されるつもりなどない。赦されたくもない。赦されてしまえば、総てが歪んで、狂ってしまうほどに。この幻影(オレ)も総て受け入れよう。呑み込もう。己の力は己が、過去の己は今の己が、一番よく知っている。予測に予測を積み重ね、過去の己が重ね『終』得たら――心地いい、裂いた感触。裂かれた己も快楽に浸っているのは気の所為か。
 今度はアンタがオレの『過去』の罪咎を味わうがいい――業が膨れ上がる。生命が軋んでいく。削れるような悦楽が『罰』と成り、叫び声が放出される。咎人どもの恐怖が衝撃と化し、借り物野郎(クライング・ジェネシス)の虚勢(むね)を殴り付ける。決死でオレに近付いてこい――ぐばり。巨体が圧迫するが如く揺れ動いた。

 すれ違う数秒――殺戮が『傷』を塗り潰した。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヨナルデ・パズトーリ
同じ能力を持つ幻影、か
ならば妾以外の力も利用し戦えば良いだけの事
幸い此処は砂漠、利用する物は事欠かぬ


事前に敵地の砂漠の砂質等を『情報収集』

魔法は原則『高速詠唱』

調べた砂質も加味し威力を調整した風の『属性攻撃』『全力魔法』を
『範囲攻撃』で砂漠に放ち『地形を利用』した砂嵐の『目潰し』

砂嵐の中で自身に砂漠用の『迷彩』を魔法で施し更に『存在感』を薄め
『目立たない』様に
逆に『存在感』を持たせた『残像』を囮に攪乱

幻影に向け水の『属性攻撃』魔法を放ち砂漠の熱せられた砂と当り生じる蒸気で
隙をつく

其の隙を突き『高速詠唱』でUC発動
『空中戦』で肉薄
ボスに『零距離射撃』の『破魔』の『全力魔法』を『傷口をえぐる』様に



 煙を吐く『鏡』が己を映して虚勢を吐いている。ヨナルデ・パズトーリ(テスカトリポカにしてケツァルペトラトル・f16451)の灰色かもしれない脳髄が『地』を眺めて『過去』を昇る。同じ能力を有する幻影。己そのものが相手ならば、妾以外の力も利用し戦えば良いだけの事。幸い――此処は砂漠だ。強奪を繰り返した魂を裁くのに最適な場所だ。砂の質を『視』ながら、クライング・ジェネシスの無貌(むね)を知る。
 風は荒ぶる事も理解しているが、主の『思考』に寄って囁く程度に変わる。されど囁きの威力は凄まじいもので、環境と称される『超越性』が嵐と化して、視界を奪う。真っ白に。まっくらに堕ちていく過去どもが狼狽える合間に身を融かせ。存在を殺すかの如く粒々に消え――像を造る。数多の猟兵が出現し、過去の己は困惑に囚われるだろう。現の『知識』を揮うのだ。水(あめ)を垂らして熱が生じたならば、蒸気の朦朧に満ち――何れ隙が視えるだろう。それは『今』だ。
 残り香が漂う。齎された火種は葬送方法に違いない。空を駆ける『蛇』が、確実に『過去』の臓物を抉り取るべく――魔が解放される。黒曜石の昂ぶりが存在の核を貪り食うように、振り屠るほどに。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジュリア・ホワイト
虚ろなるアブルホールか
過去の奔流が今を飲み込まんとするなら…ヒーローたるボクが未来を切り開こう!

器物たる蒸気機関車の姿でかの敵の前に
まずはオブリビオンの群れに対処しなくてはね
「重武装ヒーロー、オーヴァードライブの本領発揮さ!消し飛びたまえ!」
本体の制御を運転士精霊さんに任せつつ
車載主砲、ロケットランチャー、放水銃の一斉攻撃で敵の群れを押し止める
なに、殲滅しきれなくてもいい
此方のユーベルコードを発動する時間を稼げれば

準備でき次第【安全第一!線の内側にお下がり下さい!】を発動
ルールは『オブリビオンを呼び出すのは禁止!』

繰り出し続ける状態とそれを禁止された状態
矛盾に苦しむがいいさ!
【アドリブ歓迎】



 虚ろなるアブルホールがジュリア・ホワイト(白い蒸気と黒い鋼・f17335)の貌を覗く。除かれたかのような思いが積もり、病的なまでの恨みが場を支配する。されど自重などは要らない。やりすぎ(オーバーキル)だって構わない。寧ろ現ならば歓迎されるべきだ。過去の奔流が今を飲み込まんとするなら――英雄が道を切り拓くのだ。未来を切り拓くのだ。猟兵が首を傾げない。それは首では無かった。
 白が張り切って輪郭を晒す。蒸気機関車の鳴き声が『群れ』の中へと。重武装(ヒーロー)が魅せるのは本領発揮(オーヴァードライブ)。精霊の運転士が合図を成したら総動員だ。真っ白な極太光線が道を作り、ロケットランチャーが壁を壊し、放水銃が雑魚を掃除する。邪魔者は悉く『撃ち』滅ぼす。列車の後ろには何も残らないのだ。何。殲滅するほどの威力は要らない。数匹程度ならば容易く突っ切れる。

 ピーーーー!!!

 警笛が聞こえた。安全第一だ。お客様(オブリビオン)にお伝えしよう。『オブリビオンを呼び出すのは禁止!』――痛みの宣告が刻まれた。無限に涌き出る過去の輪郭が、虚ろなる存在に傷を埋め込む。矛盾に苦しむがいいさ!

 けたたましく、装置が悲鳴を上げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニオ・リュードベリ
これがオブリビオン・フォーミュラ……圧倒的な存在感だね
あたしは貴方の気持ちが分からない
だけどやろうとしてる事が間違ってるのは分かる
だから……止めてみせるよ!

相手の攻撃はまず全力で受け止めよう
『過去』って何で耐えればいいか分かんないから【激痛・呪詛・狂気耐性】の全部をフル稼働!
下手に避けて地形を変えられてしまう方が危ない気がするの
致命傷にならないように【ダッシュ】で動き回って攻撃を受け止める場所も調整するよ

相手の攻撃が弱まったらUCを発動
レギオンと共に再び【ダッシュ】で接近していく
体の痛みと恐怖は【勇気】で押さえつけるよ
駆け出す勢いで【ランスチャージ】して【串刺し】にしてやる!
骸の海に還って!



 その存在は傷に塗れても圧倒的だった。ニオ・リュードベリ(空明の嬉遊曲・f19590)が髪飾りを揺らして貌を遭わせると、過去の『うらみ』が咆哮した。あたしは貴方の気持ちが分からない――分かる必要なんてない。理解しても、しなくても、クライング・ジェネシスの『在り方』が変動する事など決して『無い』過去なのだ。だけど。間違っている。止めてみせる。止めないと、貴方は総てを奪って終いそうだから――ギャーッハッハッハ! 発射装置が絶叫する。暗黒(かこ)の波が超越性(エネルギー)と変換され、猟兵の『現在』を奪い尽くそうと。
 全部だ。自らの総てを集い、漆黒の虚無を受け止める。朦朧とする精神の底から浮かび上がるのは――甘い香りだ。焦げた触感だ。皺に塗れたピンク色の、おいしい誰かの食んだぷりん――ああ、貴様等は過去現在未来、貴様を維持出来ないのだろう。何処から奇妙な言の葉が流れる――そんな覚悟で大丈夫か――掻き乱される。掻き混ざる。ぐるぐると恐怖とあまったるい夢が迷っていく。
 ガムシャラに走る。走るしかない。考えるな。受け入れろ。考えるな。受け止めろ。考えるな。『今』は此処に存在する――勇気を揮え。たとえ無謀だとしても、此れは真実の『こころ』だ。レギオンが出現する。想像を構えろ!

 いたい。くるしい。たすけてほしい――自分なのか誰かなのか。何かの過去が混濁している。それでも突き進む他にない。早く。早く。早く。骸の海に還って――自分の扉は未来なのだ。戦って、闘って、叩かねば成らない。

 スフィンクスが問い質す、貴様等は本当に、恨めしい。
 ギャーッハッハッハ――哄笑は、借り物を殺しても。

 耳に残っていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年11月25日


挿絵イラスト