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魅せろ、必殺技!

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●採石場に潜む怪人たち
 キマイラフューチャーの採石場跡地……風のリゾート地。そこは、キマイラたちがアクション動画の撮影によく使う場所であった。
「よーし、ここならいい動画が撮れそうね!」
「ああ、ここは歴代の大ヒットシリーズの動画撮影に使われてきた有名な場所だからね」
 動画撮影のために採石場跡地を訪れたのは、10代後半くらいのウサギ耳を持ったキマイラの少女、愛称バニーちゃん。その隣でメガネを光らせるのは、バニーちゃんと同年代の犬耳をした眼鏡少年、通称ハカセである。
 だが、普段は無人であるはずの採石場跡地に蠢く怪しい人影(?)を二人は見つけてしまった。
 そう、ここは怪人たちの巣窟になっていたのだ!
「大変! ここ怪人たちのアジトみたいよ!」
「猟兵たちが来てくれたら、カッコいい動画撮り放題だね!」
 緊張感のない二人は、安全な場所まで離れて、いそいそと生放送の準備を始めるのだった。

●かっこよく怪人を倒そう
「皆様、お集まりいただきましてどうもありがとうございます。今回はキマイラフューチャーでの事件です」
 恭しく一礼するのは、エルフの執事、ヘルメス・トリスメギストス(f09488)である。
「キマイラフューチャーの採石場風リゾート地に、怪人たちが潜んでいることが判明しました。皆様には、この怪人たちを撃破していただきたく思います」
 怪人たちを放っておいたら、どんな悪事をするか分からない。採石場で撃破してしまうのが望ましいだろう。
 ヘルメスによると、離れた安全な場所に二人のキマイラがいるだけで、現場は無人。広い上に地形も頑丈なので、存分に怪人と戦っていいという。また、今回現れる怪人は、それほど戦闘力が高くないので、あまり苦戦はしないだろうとのことだ。
「なお、現場のキマイラのお二人は皆様の活躍するシーンを動画で生放送するようです。せっかくですので、皆様の自慢の必殺技などを披露されてはいかがでしょうか。かっこいい名乗りを上げるのもいいかもしれませんね」
 なお、無事に怪人たちを倒せたら、最後にキマイラの二人が生放送をしてくれるようだ。パフォーマンスをしたり、ヒーローインタビューに答えたりするといいかもしれない。
「それでは、よろしくお願いいたします」
 頭を垂れて猟兵たちを送り出すヘルメスであった。


高天原御雷
 こんにちは、高天原御雷です。
 今回は、東京オフでのリアルタイムシナリオ執筆を想定したシナリオになります。

 コンセプトは、『皆さんの考えたかっこいい必殺技(ユーベルコード)を披露しよう!』です。
 一章で雑魚怪人がたくさん出てきますので、いかにかっこよく倒すかをプレイングに書いていただければと思います。また、登場シーンでの名乗りや、決め台詞などもあるとかっこいいかもしれません。
 二章のボス(強くありません)を倒せば、三章ではキマイラによる生放送が待っています。ここでも、皆様のかっこよさをアピールしていただければと思います。

 なお、リアルタイム執筆を想定していますので、リプレイ文字数が少なくなると思われます。その点はご了承いただければ幸いです。

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


東京オフ開始しましたので、リアルタイム執筆開始します。よろしくお願いします。
シホ・イオア
これは……目立った方がいいんだよね?
光ってるから隠密には向かないし
素直に戦場に突入ー。
「通りすがりの猟兵。シホ、参上ー!」

輝石解放、ゴールド!おいでませ、妖精のお宿!
本来は攻撃に使うものじゃないけど
驚かせそうだよね?
空中でマイキャッスルを使用
最大サイズのお城を作って敵に落とします

当たっても当たらなくてもその後は近接戦へ
カウンターと残像を利用しつつ
属性攻撃で強化して戦闘



●輝く猟兵
「通りすがりの猟兵。シホ、参上ー!」
 目立つポーズを取りながら登場したのは、シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)。
「おおっと!なんだか光ってる人が現れたー!」
 バニーちゃんがマイクを通して叫んだ。
「あ、あれは!」
「知っているの?! 解説のハカセ君!」
 ハカセ君が眼鏡を光らせる。
「聞いたことがある……。身体を光らせて戦う猟兵がいると!」
「で、では、あれがっ!」
 などというやりとりの間にも、シホはクリスマスケーキ怪人に攻撃をしかけていた。
「輝石解放、ゴールド!おいでませ、妖精のお宿!」
 シホは空中に【マイキャッスル】を使用。実物と寸分違わないお城を作成した。
「おおっと! なんと空中にお城があらわれたー!」
「な、なんて精巧な城……あれは、間違いありません、お城リゾートに建つノイシュバンシュタイン城の精巧な模型です!」
 シホが空中に作成した城は、重力に従い自由落下を開始……。ニュートンの法則に従う加速度でクリスマスケーキ怪人たちを押しつぶした!
「おおっ、クリスマスケーキ怪人たちがぺっちゃんこだー!」
「運動エネルギーを用いた攻撃……。なんて知的な攻撃でしょう」
 画面は光り輝くシホが残像を残しつつ、クリスマスケーキ怪人たちと近接戦を繰り広げるのを映し出していた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

リーファ・レイウォール
えっと、格好良く魅せればいいのよね?

必殺技で、魅せられるというなら、やっぱりこれよね
【全力魔法】【高速詠唱】を乗せてUC【アメジストダスト】
顕現させる現象は、ダイヤモンドダスト。
ただし、細氷さながらに輝くのは宝石のように美しい紫青色の炎。
『紫青の焔を纏う"ダイヤモンドダスト"よ。さながら紫水晶の様でしょう?』
だから、アメジストダストって名付けたのよね。
「さあ、燃やし尽くしてあげるわ」
必殺技には名前と、決め台詞が重要だもの。

通常攻撃も【属性攻撃】【2回攻撃】を駆使した魔法攻撃
クスリと笑みを浮かべては、敵に紫青色の炎弾を飛ばしていくわ。

※アレンジ・連携大歓迎



成功

●氷の妖精
 続いてカメラに現れたのは、純白と漆黒の翼をもつ少女、リーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)の姿。その瞳は緋色と金色の綺麗なコントラストを描いている。
「おおーっ、また新たな猟兵が現れたー!」
「赤い髪に梨の花を付けているのが可憐ですね」
「それは解説なのでしょうか、ハカセ君」
 冷たい声を放つバニーちゃん。
 画面に映るリーファが呪文を唱える。その回りに浮かぶのは、バニーちゃんの声よりも冷たい氷の結晶。それは極寒の冬にのみ見られる細氷の乱舞。
「紫青の焔を纏う"ダイヤモンドダスト"よ。さながら紫水晶の様でしょう?」
 薄い微笑みと共にクリスマスケーキ怪人たちに向けて宝石のような輝きを解き放つ。
「さあ、燃やし尽くしてあげるわ、【アメジストダスト】!」
 氷という属性と、燃焼という自然現象。相反する概念が反発しながらも混ざり合い、破滅的な破壊力を解放する。
「な、なんという美しい光景でしょうか!」
「紫青の焔というのが、なんともカッコいいですね」
 クスリと笑みを浮かべて、紫青色の炎弾を飛ばして敵を倒していくリーファが画面に映り続けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​


「ああっと、大変です!」
「どうしました、ハカセくん」
「……リアルタイム執筆、もとい、生放送用のノートパソコンの電池が切れた」
「ええーっ!?」
「だ、大丈夫。こんなこともあろうかと、タブレットはあるから、続行可能です!」
 という感じのトラブルに見舞われながら、執筆、もとい生放送は続く!
レティシア・ステラガーデン
どうしましょう…お姉さまとはぐれてしまって…お腹も空いてきました…あの怪人はケーキ?食べられるのでしょうか?
生放送…でしたら、お姉さまもご覧になってるかもしれません。頑張ります、見ていてくださいお姉さま!

UC『聖者を導く光羽根』使用
両手の指を組み、聖なる祈りを捧げる
「我が名はレティシア・ステラガーデン。聖者である私の願いはただ一つ…人々が命を尊び、共に愛し、世界が光で満ち溢れますように」

憧れている姉のフィーナに、胸を張って『頑張った』と言えるように祈りを捧げる
しかしやっぱり人見知りのため、顔を真っ赤にさせて
「ううっ…やっぱり私だけでは無理ですお姉さまぁーっ!」
恥ずかしさで瞳に涙を浮かべて叫んだ



●お嬢様(お姉さま大好き)
「どうしましょう……お姉さまとはぐれてしまって……お腹も空いてきました……」
 場違いな場所に迷い込んでしまったかのようにふらふらと現れたのは、レティシア・ステラガーデン(ダンピールの聖者・f00520)。
「あら? 迷子でしょうか?」
 バニーちゃんが心配そうな声を上げる。
「あの怪人はケーキ?食べられるのでしょうか?」
 きらんと光るレティシアの瞳。
「あ、あれは猟兵の目! 彼女も猟兵ですね!」
 解説するハカセ君。
「生放送……でしたら、お姉さまもご覧になってるかもしれません。頑張ります、見ていてくださいお姉さま!」
 レティシアはそっと両手を組み、聖者にしてクレリックとして聖なる祈りを捧げ始める。
「我が名はレティシア・ステラガーデン。聖者である私の願いはただ一つ……人々が命を尊び、共に愛し、世界が光で満ち溢れますように」
 レティシアの頭上に現れた光り輝く羽根が宙に光の軌跡を描くと、次々とクリスマスケーキ怪人に刺さっていく。
「おおっ、迷子の聖女が次々と怪人を倒していくー!」
「これは、まさに聖女ですね」
 眼前に陣取っていたクリスマスケーキ怪人を倒したレティシア。しかし、顔は真っ赤だった。
「ううっ……やっぱり私だけでは無理ですお姉さまぁーっ!」
 涙を浮かべて走り去ってしまうのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

七色・うみ
SPDでぇす☆
どうせならかっこよく決めちゃって、バリバリに人気度集めたいよね!
うみちゃんめっちゃ頑張ってパフォーマンスしよっと!

MMORPG、楽しくないですか?
バトルキャラクターズでたくさんの敵をやっつけるよ!
合体と分散による協力プレイの持ち味を発揮するが如く、伸びるスポンジケーキはキャラクターの魔法とかで燃やしちゃったり斬っちゃったり。近づいてくるなら合体と同時に武器受けからのカウンター攻撃!
キャラにはゲームデバイスで指示を出すので大忙しだけど、やり切ると強い気がする!

天才超絶キュートなうみちゃんにかかれば、ケーキちゃんのお片付けもお茶の子さいさい!

七色のゲームプレイ、バッチリ決まったね♪



●バーチャルアイドル
「どうせならかっこよく決めちゃって、バリバリに人気度集めたいよね! うみちゃんめっちゃ頑張ってパフォーマンスしよっと!」
 気合い全開で画面に登場したのは、七色・うみ(幻想奏者・f03160)。銀の瞳にオレンジの髪が印象的なバーチャルキャラクターの少女である。
「おおっと、次はバーチャルキャラクターの猟兵の登場ですっ!」
「僕が見たところ、かなりの使い手ですね」
 キランと眼鏡を光らせるハカセ君。
 その言葉は間違いではなかった。うみは、格闘ゲームをすれば即死コンボを編み出して人々を魅せる超ヘビーゲーマーなのである。
「よーし、MMORPG仲間のみんな! 一狩りいっくよー!」
 うみが電子の海を通してMMORPG仲間に呼びかけると、次々とログインのメッセージが表示される。それらは、剣や魔法を使うゲームキャラクターの姿となり、うみの前に現実化した。
「こ、これは一体?!」
「なるほど、ゲーム仲間を呼び出し、一緒に戦う技ですね。それも、どのプレイヤーもMMO廃人レベルと見ました!」
 さらに、うみの合図とともに、ゲーマーたちはコンボ技を発動する。
 クリスマスケーキ怪人たちを、片っ端から倒していくのであった。
「天才超絶キュートなうみちゃんにかかれば、ケーキちゃんのお片付けもお茶の子さいさい! 七色のゲームプレイ、バッチリ決まったね♪」
 ビシッと決めポーズを忘れない、うみであった。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

ルベル・ノウフィル
wiz
冷やかしで送ってみたゾ★ オフがんばえ
(採用不採用ご自由に)

星守の杯で金平糖を降らして味方の傷をいやしつつ、ケーキに金平糖をかざってあげましょう。トッピングでございますう~

(尻尾をふる)
あとでおみやげ話くださいませえ

(戦場のド真ん中で丸まる)僕はじぶんのお仕事を果たしたのでお休みして皆様のご活躍を見守るのでございます。
すやぁ~~

(流れ弾に当たる)グフッ

ところで技能が充実してきました。
トンネル堀りとか
役に立ててほしいです(チラチラ)

(採用不採用自由にと言いつつ採用してねってアピールしまくってるプレイングになってるけど気にしないでね)



●ちょっと早めのおやつタイム
「さて、ずいぶん怪人も減ってまいりました!」
「さすがは猟兵たち。あと一息ですね」
 アナウンスのバニーちゃんと解説のハカセ君も、そろそろお疲れのようだった。
「お疲れ様です。さあさあ、お二人さま、金平糖でもいかがですか?」
 そんなふたりに差し入れを持ってきたのは、狼耳に狼しっぽのルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)である。あ、ありがとうございます。甘いものはすごく助かります。
 ルベル星守の杯から生じた無数の金平糖が降り注ぎ、バニーちゃんとハカセ君と書き手の体力が回復していく。
「さて、動画再生の調子はいかがですか?」
「ええ、おかげさまでとっても順調よ」
 非常用のタブレット……もといカメラの調整をしながら必死に放送しているハカセ君を無視して答えるバニーちゃん。
 実際、猟兵たちの派手な活躍により、生放送の再生数もうなぎ登りである。
「それでは、僕はじぶんのお仕事を果たしたのでお休みして皆様のご活躍を見守るのでございます」
 トンネル掘りで、流れ弾があたらないように塹壕を掘って、その中ですやぁ、眠りにつくルベルであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

マスター・カオス
フハハハ…我が名は、グランドフォースに導かれし、世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大幹部、マスター・カオス!!
ほう…売れ残りのクリスマスケーキ怪人か。
怪人=採石場は。秘密結社的には、ロマンだが、奴らにとっては最早、廃棄処理場だな…。

しかし、私がその場(意味深)に直接赴き、手を下すまでもない!
『大騎士団ノ残光』にて呼び出せし、フォースナイトの霊達よ!私の代わりその威光を示せ!!

クリスマスケーキ怪人たちに、フォースナイトの霊を嗾けて、採石場の断崖から見守っています。



●採石場といえば
「フハハハ……、我が名は、グランドフォースに導かれし、世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大幹部、マスター・カオス!!」
 崖の上から採石場を見下ろすのは、マスター・カオス(秘密結社オリュンポスの大幹部・f00535)である。
「あ、あれは……」
「知っているの、ハカセ君!」
「聞いたことがある。世界征服を企む秘密結社オリュンポスという組織の名前を……!」
「うん、今、あそこの怪しい人が言ってたからね」
 そんなバニーちゃんとハカセ君の掛け合いをよそに、カオスは崖の上で号令をかける。
「我に従いしフォースの戦士たちよ! 今こそかつての威光を示せ!!」
 カオスが【大騎士団ノ残光】を放つと、フォースナイトたちの霊が出現し、クリスマスケーキ怪人たちにフォースセイバーや念動力で攻撃をしかけていく。
「売れ残りのクリスマスケーキ怪人など、再生怪人も同様。我ら秘密結社オリュンポスの精鋭たちの前では敵ではないわ!」
 採石場の崖の上から偉そうに見ているだけで怪人たちを撃破していくカオスであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
こう、なんか…撮影意識するとちょっと恥ずかしいかな…
えぇっと…つ、栗花落澪でしゅ…!
………澪です(小声で訂正)

【飛行戦】を生かして極力高い位置まで羽ばたき
【破魔、祈り、催眠の歌唱】で【パフォーマンス】兼敵の翻弄
UCを発動し雪を降らせるような演出ついでに敵の一掃

更に、自分の翼で風を起こし体ごと回転する事で
一時的に花の竜巻を起こし敵を巻き込んだ後
氷の【全力魔法】で纏めて凍らせ
光の【全力魔法、範囲攻撃】により砕き壊す事により
純白のダイヤモンドダストと雪のコラボレーションを発生

元は花だから、香りでも楽しませてあげるね

※本番はしっかり者
※全力魔法の内容指定が難しい場合はマスタリングお任せ



●純白の天使
「こう、なんか……撮影意識するとちょっと恥ずかしいかな……」
 登場前にもじもじしているのは、可愛い顔をした栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。あ、新しいアイコン、おめでとうございます。
 澪は意を決すると、怪人たちの前に飛び出す。
「えぇっと……つ、栗花落澪でしゅ……!」
「噛みましたね」
「噛んだね」
 バニーちゃんとハカセ君のツッコミに真っ赤になる澪。
「……澪です」
 小声で訂正した。
「お、思いっきりいくよっ!」
 採石場の上空まで羽ばたいた澪は、可憐な声で歌いながら、空中でその白く輝く翼を大きく広げる。その翼から雪のような鈴蘭の花びらが舞い落ちる。
「吹き荒れて、ダイヤモンドダスト!」
 広範囲に降り注ぐ白い花びらに、氷の煌めきが混ざる。それはまるで、荒野に舞い落ちる初雪のよう。
 それらが竜巻のようにクリスマスケーキ怪人たちを包み込むと、急速冷凍する。
「ああっと! 怪人が凍ったー!」
「ええ、量産ケーキだけに、出荷される時は冷凍状態! 怪人たちは凍らされることに弱いのです!」
 そんなバニーちゃんとハカセ君の解説に続き、澪からのラスト・ソング。
 凍った怪人たちに舞い散る花びらが襲いかかると、怪人たちを粉々にする。
「クリスマスケーキは、これくらいの大きさが食べやすいんじゃないかな」
 手のひらサイズになったケーキを持ち、カメラに対してにっこり笑う澪だった。


 

成功 🔵​🔵​🔴​

アスカ・ユークレース
背後からドカンと一発。
私のことも、忘れないでください!
高いところから登場、【ジャンプ】で着地。
そのまま【クイックドロウ】でガンアクション(使ってるの銃じゃなくてボウガンだけど)
いつもより多めに回しております!

【メテオストーム】使用
どうやら撮影されてるようなのです、どうせなら見映えのいいこの技で決めましょう!
流れ弾にはご注意を☆

私の相棒【フェイルノート】が火を噴くのですよー!



●落ちる流星群
「私のことも忘れないでください!」
 先程、どこかの秘密結社の大幹部が立っていた崖の上に現れたのは、ボウガンを構えたバーチャルキャラクターの少女、アスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)である。
「おおっ、猟兵の登場ですっ!」
「残る怪人の数からみても、これが最後の戦いですね」
 バニーちゃんのナレーションとハカセ君の解説が入る。
「とうっ!」
 崖の上から飛び降り、クリスマスケーキ怪人の群れの中央に華麗に着地するアスカ。目に見えない速さでボウガンを構えると、周囲の怪人たちを次々と撃ち抜いていく。
 そして、アスカは空高く跳躍し、怪人たちを空中から見下ろす。
「降らせよ星嵐! メテオストーム!」
 クロスボウ『フェイルノート』に無数の高エネルギーの矢をつがえ、それを一気に解き放つ。あたかも流星群が降り注ぐかのように、地表が穿たれていき、それとともに、クリスマスケーキ怪人たちが蒸発していく。
「あわわわっ」
「こっちにも飛んできましたっ」
 あわててタブレットを抱えながら退避するバニーちゃんとハカセ君。

 だが、この一撃によって、クリスマスケーキ怪人たちは全滅したのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『パスト・フォーサイス』

POW   :    来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は百目鬼・明日多です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


皆様、リアルタイム執筆へのご参加、どうもありがとうございます。
これで東京オフの時間が終わりますので、リアルタイム執筆はここまでとさせていただきます。

第二章以降は通常シナリオとして運用しますので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
●ボス登場!
「お前たち、よくも俺様がつくったケーキ怪人を倒してくれたな!」
 偉そうな声を発しながら現れたのは、鎌のような武器を持った少年であった。
「今度は俺様が相手をしてやる!」
 少年は威勢よく猟兵たちに挑みかかってきた。

「おおっと、敵のボスが現れたようですっ!」
「あ、あれは!」
「知っているの、ハカセ君!?」
 ハカセ君はタブレットを取り出すと、あるサイトを表示する。
「この怪人まとめサイトによると……彼はパスト・フォーサイス。最近、よく目撃されている怪人です!」
 そう、この鎌を持った少年も、怪人……オブリビオンなのだ。
「これは活躍するチャンス! 猟兵の皆さん、ぜひ、カッコいい技を決めてくださいね!」

 さあ、猟兵たち! ボス戦に相応しい必殺技を放つのだ!
シホ・イオア
最初は自分で相手をするつもりかな?
ならこっちも少数迎撃用の技で挑んでみるよ

怪人を作ったんだー
凄いんだね、不格好だったけど。

「輝石解放、ルビー!悪しきものを焼き尽くせ!」
ルビーからハート型の炎を呼び出し体の周囲を舞わせます
2発ほど牽制に使って残りはまとめて叩き込む!

手下を召喚してきたら炎を分散させて対処

敵の攻撃は残像・見切りを駆使して回避
カウンターも狙っていきたいですね



●光の妖精
「さあ、誰が俺様の相手だ?」
 採石場の中心に陣取り、怪人パスト・フォーサイスは、偉そうに両腕を組む。どうやら、猟兵たちを倒す自信があるようだ。
「おーっと! 怪人パスト、挑戦者を自信満々に待ち受けていますっ! 果たして、挑戦する猟兵は現れるのかっ!?」
「現れてくれないと困りますねー。僕たちの生放送も、いつまで経っても終わりません」
 ええ、挑戦者大募集中です。今なら、かっこよさ2割増し(当社比)で描写されますよー。

「怪人を作ったんだー。凄いんだね、不格好だったけど」
「なにおうっ!? 俺様の作った怪人に文句あるのかっ! 売れ残りのケーキを使ったから、材料費はやすかったんだぞっ!」
 どこからともなく聞こえた声に、パストは苛立ち混じりで答える。しかし、声の主の姿が見つからないようで、きょろきょろと周囲を見回している。
「これは不思議! 声はすれど、姿が見えませんっ!」
「いやっ、違う! あそこですっ!」
 戸惑うバニーちゃんの声に、ハカセ君が空の一点を指さした。そこには、輝かんばかりの光が飛んでいた。
「あれは何でしょう! 鳥か、飛行機かっ!?」
「いえ、あれは……! 光の妖精ですっ!」
 パストの頭上に浮かんでいるのは、クリスマスケーキ怪人たちを、お城によって押しつぶして倒したシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)であった。聖者であるシホは、20cmという小さな体からは想像もつかないくらいまばゆい、聖者としての聖なる光を放っていた。
「なんという神々しさでしょう! 思わず拝んでしまいたくなる光ですっ!」
「まるでネバーランドに誘う妖精の可愛らしさと、真夏の夜に現れるという妖精の女王の威厳を併せ持っているかのようですね!」
 そんなバニーちゃんとハカセ君の解説をよそに、パストは光るシホに向かって啖呵を切る。
「ほう、そんな小さな身体で俺様にかなうとでも? 返り討ちにしてやるぜっ! おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!」
 パストは自身の身長ほどもある大鎌を振り回し、怒涛の連続攻撃を仕掛けてきた。
「ああっ、怪人パスト、凄まじい連続攻撃ですっ!」
「さすがの聖なる妖精でも、この攻撃の直撃を受けたらひとたまりもないでしょう」
 だが、シホは迫りくる大鎌を前にしても冷静だった。
「ふふん、そんな攻撃、当たらないよ♪」
 素早く飛翔すると、大鎌の間を残像を残しながら、すり抜けて飛ぶ。
「光の妖精さん、目にもとまらない速さで避けてますっ! って、えっ、カメラのスローモーションでも動きが捕らえられないんですけどっ!」
「一方、怪人パストは、あの連続攻撃は途中でキャンセルできないようですね。避けられて隙だらけです!」
 超高速連続攻撃を回避されたパストだが、その攻撃をやめることができない。その隙を見逃すシホではなかった。
「輝石解放、ルビー! 悪しきものを焼き尽くせ!」
 シホは『宝石剣エリクシア』からルビーを生み出すと、それを触媒として魔法を使う。
 ルビーから生じた無数のハート型の焔がシホの周囲にふわりと浮いたかと思うと、念じた通りに飛翔する。
「うわちちちっ!」
 パストに二発の焔が直撃し、その動きがとまった。
「さあ、残り全部、もってけー☆」
 動きが止まったパストに、シホは残る全ての焔を叩き込んだ。
 それは、さながら輝石の輝く夜空から降り注ぐ流星群。
「ぎゃあああっ!」
 採石場に怪人パスト・フォーサイスの悲鳴が響き渡るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
あは、ボスがこんなに元気な子だとは思わなかったなぁ
そんな君には飴ちゃんをあげよう
★Candy popから飴を取り出し餌付け
魔法で幸せな気分になれるよ

というわけで、お兄さんと遊びますか
え、見た目?身長?
ほっとけ

空は飛べなそうだし
強そうな武器持ってるけどここまで届かせられる?
距離がある方が攻撃は避けやすい筈
上空に飛び
【空中戦+見切り】で攻撃極力回避
足元の地面を【全力魔法】で凍らせ転ばせた後
こちらを見上げた瞬間にUCで追撃
氷に反射する輝きも綺麗でしょ

さっき僕の魔力取り込んだよね
飴ちゃんで♪
【催眠、誘惑】効果のある【歌唱】で少年の意識を操り
踊らせちゃいます
魔力共鳴にはご注意を(ウインク)



●氷の天使
「くっそう、油断したぜ……!」
 ボロボロになったパスト・フォーサイスが爆煙の中から姿を現した。
「あ、生きてた」
「さすがに怪人だけあって、しぶとさだけはありますね」
 バニーちゃんとハカセ君が言うように、怪人であるパストは、そう簡単には倒せないようだ。

 そんなボロボロのパストに近づく人物がいた。天使のような羽根を背中に生やした栗花落・澪(泡沫の花・f03165)だ。澪は笑顔でパストに話しかける。
「君、ボロボロだね。大丈夫?」
「ふん、こんなの傷の内にも入らないぜ!」
 澪の前で強がるパスト。それは誰の目にもやせ我慢だと分かる言葉だった。
「あは、元気いっぱいだね。そんな君には飴ちゃんをあげよう。魔法で幸せな気分になれるよ」
 澪は手に持った、可愛らしい飴玉がたくさん入った小瓶から飴を取り出すとパストに手渡した。
「ふん、こんな飴程度で、もぐ、俺様が餌付けされるとでも、むぐ、思ったら大間違いだぞ、もきゅ、おかわり」
「いっぱいあるから、そんなに慌てて食べなくても大丈夫」
 澪が小瓶の蓋を叩くと、瓶が飴玉で満たされる。そこから再び飴を取り出し、パストにわたす。
「お前、いいやつだな。もぐ、美少女だし、むぐ、よし、俺様の彼女にしてやろう」
「…………彼女?」
 澪の笑顔が凍りつく。こめかみがピクピクと動き、全身から氷の魔力が吹き上がる。
 そう、澪は女性と間違われるような可愛らしい見た目な上、小柄な体格ををしているが、れっきとした男なのである。その現実は、UDCアースにおいて、一つの悲しい事件を生みすらしていた。パストが初見で見抜けないのも仕方がないと言えるだろう。
 だが、いかに澪でも、いきなり怪人に彼女呼ばわりされて平静でいることはできなかったようだ。
「僕は……男だよっ!」
 全身から放つ冷気とともに、澪はパストに叫ぶ。
「な、なにっ!? お前、俺様の純情を踏みにじったのかっ!? なんて酷いやつだっ!」
「酷いのはどっち!?」
 パストは怒り(八つ当たり)から、鎌による連続攻撃を仕掛けようとする。だが、武器が当たる直前、攻撃を見切った澪は翼を羽ばたかせ、空に舞い上がっていた。攻撃を回避されたパストに大きな隙ができる。
「これならどうっ!?」
「うわわわっ!」
 澪は空中から氷の魔法を放ち、パストの足元を凍りつかせた。スケートリンクのように凍った地面に転ぶ。転んだその視界の先、空中には、冷たい微笑みを浮かべてパストを見下ろす澪の姿がある。
「僕のことを女の子と間違えた上に、勝手に彼女呼ばわりとか……!」
 澪の身体に、神々しい光が宿る。
「消えちゃえっ、【Fiat lux(フィーアト・ルクス)】」
 澪の身体から放たれた聖なる光がパストを包み、怪人としての邪悪な肉体を灼いていく。
「あちちちちっ!」
 凍った地面に滑りながら、転がるように逃げていくパスト。
「おおっ、翼の生えた美少女……じゃなかった、美少年の放った光が、怪人を灼いていくー! 氷に反射した光に照らされる姿は、まさに天使!」
「……えっと、氷のような微笑を浮かべてるので、どっちかというと堕天使というか……いえ、何でもありませんっ!」
 澪の笑顔に見下され、黙るハカセ君。
「ふふっ、まだ終わりじゃないよ。さっき、僕の魔力取り込んだよね、飴ちゃんで♪」
「ちょっ、その笑顔怖いんだがっ!」
 後退りするパストだが、そこに魔力が込められた澪の歌声が響く。
 飴に込められていた魔力と、歌の魔力が共鳴し、パストの身体を操りダンスを踊らせるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーファ・レイウォール
変身バンクなんて物は無いわ。
変身しないもの

怪人って、もっとなんて言うの?
手足の生えた魚類だったり
頭が餅巾着の侍だったり
そういう物じゃないの?

まぁ、どうでも良いわね

【全力魔法】と【高速詠唱】を乗せたUCで【先制攻撃】
先に見せたのとは違い、今度は紫青の炎を纏った旋風で怪人を囲むわ

「さながら焔の檻よね」

淡々と炎で焼き、内側の酸素を奪う

「『比興者』って言うのは、時として褒め言葉よね」
ダークヒーローだってヒーローなのよ
でも、名乗りはあげない

「使っている武器に、親近感は覚えるのだけど」
黒色の柄の両端に緋色の刀身と漆黒の刃を持った己の獲物
「色って大事だと思うのよ」

通常攻撃も炎の【属性攻撃】で【2回攻撃】よ



●陰陽の天使
「お、俺様、もう羽の生えたヤツは信用しないぞ……」
 すっかり翼恐怖症になってしまったパスト・フォーサイスが虚ろな瞳で呟く。

 そんなパストの前に降り立ったのは、またしても翼を持つオラトリオの少女だ。左右の瞳に焔と黄金の輝きを宿すのはリーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)。瞳と同様に、その翼も左右非対称に天使と堕天使であった。
 リーファはパストに顔を近づけて、じっとその瞳を覗き込むと不思議そうに呟く。
「怪人って、もっとなんて言うの? 手足の生えた魚類だったり、頭が餅巾着の侍だったり、そういう物じゃないの?」
「うわわわっ、な、なんだ、お前はっ!」
 パストは突然目の前に現れた陰陽の翼を持つ少女を見て慌てて後ずさる。そして距離を取ると漆黒の大鎌を構えた。
 パストの大鎌を見て、リーファも自分の得物を取り出す。
「使っている武器に親近感は覚えるのだけど……色って大事だと思うのよ」
 リーファが構えるのもまた大鎌。だが、その刀身は昏き闇と鮮血の色を纏っていた。パストの黒一色とは異なる、まるで鎌自体が血を吸い続けてきたかのような鮮やかな色合い。どちらがより禍々しくも美しいかは一目瞭然である。
 その血の色をした刃に、さらに炎の揺らめきが加わった。炎によって熱せられた大鎌の地金が、赤色から橙色、そして青白色へと変化していく。
 リーファは、その高温の大鎌を鋭く打ち込んだ。それを自らの鎌で受け止めるパスト。だが、攻撃はまだ終わらない。受け止められた真紅の大鎌は、大車輪となってパストを襲う。
「あ、あぶねーなっ! いきなり卑怯だぞっ!」
 とっさに躱したパストだが、そのジャケットの裾が焼け焦げていた。
「『比興者』って言うのは、時として褒め言葉よね」
 リーファは淡々と呪文の詠唱を始める。
「紫青の焔を纏う鎌鼬。とくと味わいなさい! 【紫青焔を纏しい鎌鼬(バイオレットフレイム・ストームゲイル)】!!」
 発動したのは葵色の焔と瑠璃色の焔。二つの焔は二重螺旋を描きパストを包み込む。そして、二つの焔が一つとなって紫青の焔の渦となった。
「焔の檻で燃え尽きなさい」
「くそっ、俺様ちゃん人形、あとは任せたっ!」
 焔の渦が完全に閉じる直前、小さな人影が渦から飛び出す。それと同時に焔の渦が燃え上がり焔の柱となる。
 天を焦がす焔の柱が消えた時、そこに残ったのは、見るも無残に炭化した巨大パスト君ぬいぐるみであった。
「うわっ、あっぶなっ!」
 間一髪、焔の渦から脱出したパストは、二度と羽を持った猟兵には近づかないぞ、と心に誓ったとか誓わなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アスカ・ユークレース
場合によっては真の姿を解放

さて、少し本気を出しましょうか?
【UC】で攻撃
手下ごと撃ち抜いてやりますよ。
【UC】の高速移動と【第六感 】で攻撃は避けられますかね?


(ハカセ達の方をチラ見)
正直なところ、暢気に動画なんて撮っていないで、逃げてほしいというのが本音なのですけどね……。
さっきみたいなことがあっても嫌ですし。

真の姿解放
身体中に励起する青白い基盤のようなライン
青く光り周りを取り囲むデジタル信号の帯
(性格:真の姿時、やや尊大&ナチュラル毒舌マシーン化)

連携、アドリブ歓迎



●電子の射手
「ええいっ、こうなったら数で勝負だっ! 来い! 俺様の手下どもっ!! 質より量で押し潰せ!!」
 全身を焔やら光やらで焼かれてボロ雑巾のようになったパスト・フォーサイスは、猟兵たちとの実力差を埋めるべく、10体の部下を呼び出した。呼び出された部下たち。それは二頭身のフォルムをしたデフォルメされたパストくんたちであった。かわいい。
「「おれさまたちも、おおあばれするぜー!!」」
 だが、いくらかわいい外見をしていても中身はパスト。早速、そのやんちゃぶりを発揮して、採石場を駆け回って、イタズラする相手を探していた。
「おおっと、怪人の分身たちが現れましたっ!」
「一体一体は雑魚のようですが、数が多いのは厄介ですね」
 暢気に実況と解説をするバニーちゃんとハカセ君。
 動画配信をしているその二人に、ミニパストくんの一体が気付いてしまった。
「あ、きまいらがいるぞー」
「よし、いじめちまえー!」
 遊び道具を見つけたかのような笑みを浮かべながら、ミニパストくん軍団はバニーちゃんたちの方へと殺到してくる。危うし、バニーちゃんとハカセ君!

「こうなると困るから、暢気に動画なんて撮ってないで、逃げてほしかったんですけどね……。まあ、仕方ありません。少し本気を出しましょうか」
 虚空から聞こえるのはアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)の声。
「えっ、この声、どこからっ?!」
 バニーちゃんが周囲を見回しても、どこにも声の主の姿はない。だが、アスカは確かにそこに存在していた。バーチャルキャラクターであるアスカにとっては、光を自在に操り、その身を周囲の景色に溶け込ませることなど朝飯前なのである。
「「よーし、きまいらどもに、らくがきするぞー!」」
 殺到してくるミニパストくん軍団を前にして、アスカは姿を見せないまま、クロスボウに不可視の矢を装填する。
「せいぜい流れ星にでも祈っててください……私を視ることすらできないのですから。【流れ星の軌跡(トラジクトリー・オブ・シューティングスター)】!」
 ミニパストくん軍団に向けて放たれるは、何者の目にも映ることのない一撃。それはまるで、目を離した一瞬に流れ落ちてしまう流星のよう。気が付けばミニパストくんは、瞬きの間に消えてしまう流れ星に射抜かれたかのように、崩れ落ち消えていく。
「ああっ、俺様の部下たちになんてことをっ! 卑怯だぞ、姿を見せろっ!」
「キマイラさんたちを巻き込もうとするなんて、どちらが卑怯なのですか?」
 パストの呼びかけに対して、バニーちゃんたちの目の前の空間が陽炎のように揺らぐ。陽炎から幻のように姿を現したのは、パストに答えた声の主、アスカであった。三つ編みにした漆黒の髪が風に揺れた。
「よーし、姿さえ見えりゃ、こっちのもんだ!」
 自慢の大鎌を構え、パストはアスカへと斬り込んでくる。その一撃を戦いで培った勘で見抜き、自身の身に纏わせた電子に電磁場をかけることで急加速して回避するアスカ。パストの大鎌は、彼女のホログラムのような残像を斬り裂いただけに終わった。
「あなたには、少しお仕置きが必要なようですね」
 アスカの身体に青白い電子基盤のようなラインが励起される。そして青く光る0と1からなるデジタル信号が、帯のように周囲に浮かぶ。これこそがアスカの真の姿。電子の射手の名を体現する姿であった。
「そ、そんな虚仮威しが通じるかよっ!」
 虚勢を張るパストを、アスカの瞳が見つめた。蒼い瞳に流れる0と1の文字の列は、周囲の情報を元にして10秒後の未来までを計算によって予測演算している証。
「そう言って、身代わりの人形を出して逃げ出すつもりでしょう」
 パストの行動を計算し、弾き出した結論。ぎくりと身体を強張らせた相手の反応が、その予測が正しいことを証明していた。
「ちいっ!」
 慌てて大きく飛び退いたパスト。だが、パストが動くと同時に、アスカのクロスボウから矢が放たれる。その矢は、あたかもパストが飛び退く先を知っているかのように飛翔し手足に傷を与えていった。否、実際に飛び退く先を計算によって正確に把握していたアスカにとっては、この程度の芸当は当然のこと。
「本当は手足を縫い止めてあげるつもりだったんですけど、5%の不確定要素のせいで、計算がちょっと狂っちゃいましたかね? これ以上、キマイラさんたちに危害を加えようとするなら、今度は心臓を撃ち抜きますよ?」
「わ、分かった! そいつらには手出ししないっ!」
 アスカが真の姿を解除するのを見て、ほっと一安心するパストであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャオ・フィルナート
★→アイテム
【】→技能

…楽しそう、だね?
敵が他の猟兵達と戯れてる図を見ながらぽつりと呟き
ん……じゃあ、俺とも遊ぼっか…

【暗殺】能力での素早い立ち回りで
大振りな敵の動作の隙を突き
懐に潜り込む
背後を取る等で翻弄

基本★罪咎の剣での接近戦
技の挙動が見えたら即座に退き
空気中の水分から背中に★ange de verreを形成
羽を模した氷の弾丸による【属性攻撃、一斉発射】での遠距離射撃

ずっと見てたけど…スケート、楽しそうだったね
今度は…波乗りでも、してみる…?

罪咎の剣から★氷麗ノ剣に持ち変え
地面に突き刺す事で直線的な氷の波(小)に襲わせ足元に気を引き
即UC発動で上から氷の津波(大)での広範囲追撃
凍っちゃえ…



●氷の悪魔
「まったく、今日はなんでこんなにゾロゾロと猟兵たちが現れやがるんだ……」
 すっかりボロ布と化した服を身にまとい、パスト・フォーサイスがぶつぶつと不平を言う。確かに、パストからすると、まだ悪事を働いていないのに襲われるのは納得がいかないかもしれない。
「せっかく、オフ会とやらに乗り込んで、会場を制圧する作戦の相談をしてたのに……」
 前言撤回。大勢の人が楽しみにしているイベントを邪魔しようとするパストは、猟兵たちにさっさとやられるべきだと思います。

「……楽しそう、だね?」
「ああ? なんだ、てめーは!?」
 藍色の髪と瞳をしたダンピール、シャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)が、抑揚のない口調で静かにパストに告げた。気配を感じさせずに現れたシャオの姿を見て、パストは距離をとって大鎌を構える。
「ん……じゃあ、俺とも遊ぼっか……」
 一方的に宣言したシャオの姿が霞のようにかき消える。相手の認識の狭間を縫い、死角から死角へと音もなく身体を滑らせるのは、まさしく鍛えられた暗殺技術のなせる業。実体を持たない影であった。
「ちいっ、厄介な動きをっ!」
 シャオの動きは目で追えるものではないと判断したパストは目を閉じた。そう、動きを目で捉えられないのであれば、気配を頼りに相手の位置を探るまで。
 一瞬の静寂。
「そこだっ!」
 カッと目を見開いたパストが大鎌を大きく振るった。その刃が……何もない空間を薙ぎ払う。
「……どこに振ってるの? それ、新しい遊び……?」
 ダンピールの少年の声は、パストの背後から聞こえてきた。実は彼はさっきからずっとそこに立っていたのだ。
「ええいっ! 目を閉じて、相手の位置が分かるわけないだろっ!」
 相手の気配なんて全然感じられていなかったパストがヤケ気味になって叫ぶ。どうやら、カッコいいから一度やってみたかっただけのようだ。
「……え? 俺、できるけど……?」
 すっと藍色の瞳を閉じるシャオ。風にそよぐ柳の枝のように身体から力を抜いて微動だにしない。
「お、これ、俺様のチャンスじゃね?」
 悪役っぽい表情で唇を歪めたパストが、音を立てないようにゆっくりと大鎌を振りかぶり……勢いよく振り下ろした。
 だが、目を閉じたままのシャオは風に乗るような軽やかなステップで、その一撃を後ろに退いて回避した。まるで、パストの一挙手一投足まで見えていたかのように自然な動きであった。
「あー、お前、薄目開けて見てただろっ!」
 パストが吠えるが、当然、シャオがそんなイカサマをするはずもない。鍛え上げられた暗殺技術による見切りは、もはや気配のみで攻撃を避けることができる域に達しているのだ。
「さっきのスケート……楽しそうだったね。今度は……波乗りでも、してみる……?」
 空気中の水分を凝固させ、氷の弾丸を生成。羽根を模したそれをパストの足元に叩き込むと同時に、氷を操る力を持つ魔力剣『氷麗ノ剣』を地面に突き刺し、辺り一帯の地面をスケートリンクのように凍らせた。
「うわわわっ、また地面がツルツルにーっ!」
 そこに紡がれるは【absolute zero(アブソリュートゼロ)】の詠唱。シャオの言葉が紡がれるにつれ、見えない魔力が空間を満たし温度を下げていく。
「この絶対零度に……耐えられる……? 凍てつけ……」
 シャオの魔力が解放されると同時に、巨大な氷の津波が生じる。世界を閉ざす白いカーテンは勢いよくパストへと襲いかかり、そのまま氷の棺へと閉ざすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
宗田(f03527)と連携

やっほー少年、さっきぶり
満身創痍って感じ?

あぁ、今回は僕じゃないよ
紫崎君が、力勝負してみたいんだって

というわけで戦闘は紫崎君に任せ
僕は一歩退いた所から観戦
まぁ、紫崎君が隙を作った際には
サポートしないとは誰も言ってないんだけどね♪
(さり気なく手足の関節に氷魔法、UCで視界妨害)

凄かったね今の
近くに花畑でもあるのかなぁー?
後で探してみようかな(すっとぼけ)

【オチやネタとして使える場合】
(背後の寝起きテンションで)また変なUC覚えちゃった
女王の微笑み

※UC名の詠唱無し
禁句ワード連発されたら発動
そういう趣味があるわけでもないので
効果出ても淡々と辛辣に返しますね
「気持ち悪い」


紫崎・宗田
澪(f03165)と連携

コイツの手法はある程度バレてるだろうからな
俺は魔法なんざ使えねぇし空も飛べねぇ
真っ向から、受けてたってやるよ

動体【視力】で予備動作を極力【見切り】
鎌は【武器受け、2回攻撃】で受け止め弾いた後に追撃狙い

量で押してくる戦法か
それならまとめて捌いてやるまでだ
【属性攻撃】で炎を纏わせた武器により
フルスイングでの【範囲攻撃】
ついでにパストの方に【吹き飛ばし】てまとめて燃焼

トドメはフルスイングで空の彼方までかっ飛ばしてやる
ちっと加減間違えたが…安心しろよ
峰打ちだ

<ネタ含む場合>
あぁ…そういやお前
チビの事恋人にするのは
受け流す技量が無ェならやめとけよ
怒るとマジで悪魔だぞ



●狼と女王様
「やっほー少年、さっきぶり。……あれ?」
 氷の棺に閉じ込められ、カチンコチンなパスト・フォーサイスに声をかけたのは、先程、パストに女だと思われて彼女扱いされた「むー、だ・れ・が、女の子だって?」げふんげふん、先程、パストに性別を間違われ、恋人扱いされそうになったオラトリオの少年、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)であった。
「少年、満身創痍……どころか、凍っちゃってる? えーと、紫崎君が力勝負してみたいって言ってるんだけど……。困ったなー」
 巨大な氷に閉ざされて身動き一つできないパストを見て、眉を下げながら可愛らしく首を傾げる澪。その頭上に、すっと人影が落ちる。
「仕方ねぇな、勝負するためにも、まずはその野郎をそこから引きずり出す必要があるってわけか。おもしれぇ」
 澪の隣に、右手に巨大な斧、左手に巨大な剣を持った体格のいい青年が立つ。斧に刻まれるは赤き狼。剣に刻まれるは赤き龍。黒き衣とその身にも狼と龍の紋章を刻むのは、紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)という羅刹だ。
「じゃあ、紫崎君、がんばってね」
「ああ、チビは後ろで見てな」
「もうっ、僕はチビじゃないよっ!」
 澪は文句を言いながらも宗田から離れていく。しかし、澪の瞳に不安の影はない。その琥珀色の双眸は宗田への信頼感で溢れていた。
「さて、と。まずはそこから引きずり出してやるか!」
 宗田は右手に持った闇色の巨大斧『破殲』を大きく振りかぶる。刃に刻まれた赤い狼の紋章から紅蓮の焔が吹き出し、斧全体を覆っていく。
「さあ、目を覚ましなっ、眠り姫さんよっ!」
 轟と、あらゆる物を断ち切るかの如き勢いで横薙ぎに振られた『破殲』から業火が巻き起こり、パストを包む絶対零度の棺を灼熱地獄で包み込んだ。
「人の自由を奪う氷ってのはな、前へ進もうとする炎の意志の前には無力なんだぜっ!」
 宗田の熱い意志を宿したかのような炎の熱量は、パストの身体を包む氷を徐々に溶かしていき……ついには、その全身を極寒の棺から解き放った。

「うう、俺様は……はっ、そうだ、氷にっ!」
 氷から抜け出したパストは、すぐに目を覚ました。そして慌てて飛び起き、鎌を構える。さすが怪人だけのことはあり、氷漬けにされていたにも関わらず、すぐに動けるようになったようだ。
「おう、ようやくお目覚めみたいだな。なんでもチビと楽しく遊んだそうじゃねぇか。俺の相手もしてくれねぇかな」
 狼を思わせる獰猛な笑みを浮かべて宗田がパストを睨みつける。その全身から、肉食獣のような殺気が放たれた。
「なにおう、お前、あの偽女の知り合いかっ!?」
 ピシリ、と採石場の一角が凍りつく音が聞こえた。
「俺様は、あの偽女と遊んだんじゃない。彼女にしてやろうという俺様のハートを弄ばれたんだっ!」
 ピキピキピキッ、と凍りついた範囲が広がっていく音がした。
「お前、あの偽女の知り合いなら、代わりにこの俺の純情なハートの礼をしてやるぜっ!」
 バキバキバキッ、と凍った採石場が砕け散る音がする。
「お、お前、命が惜しかったら、チビのことを言うのはそのくらいにしとけ? な?」
 宗田が周囲の惨状に冷や汗を流しながらパストに言う。
 対するパストは最後の力を振り絞って、部下のミニパストくんたちを呼び出した。その数は20体。
「全力で行くぜっ! おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!」
 ミニパストくんたちの突撃と同時に、パスト本体も大鎌を振り回しながら宗田に肉薄する。
「ちいっ、邪魔だ、雑魚どもっ!」
 赤い龍の紋章が刻まれた巨大剣『剛壊刃〜龍〜』を構えた宗田は剣に炎を纏わせる。それは、さながら炎の龍が絡みつくが如き豪炎の剣。炎の龍が解き放たれ、ミニパストくんの半数を焼き尽くした。
 余談だが、残る半数のミニパストくんは、採石場に吹き荒れる謎の氷の花びらの竜巻に呑まれ、氷像と化していた。
「よっしゃ、隙ありっ!」
「そうは……いくかよっ!」
 大きく空中に飛び上がり、パストは宗田を斬り裂こうとする。だが、宗田は片手で軽々と巨大斧を持ち上げると、それを空中の敵に向かって投擲した。
 飛翔した斧がパストを両断する……瞬間。
「出ろっ! 俺様ちゃん人形!」
 斧が斬り裂いたのは、空中でパストと入れ替わった人形であった。
「いただきっ!」
 右手で斧を投げた姿勢の無防備な宗田に、空中からパストが迫る。パストの鎌が宗田の身体を捉えようとし……。
「甘いぜっ!」
 右手を振り抜いた体勢の宗田の身体が、そのまま回転する。パストに背を向けた姿勢から、裏拳の要領で左手が振り抜かれた。普通の裏拳と違うところはただ一点。宗田の左手に握られた巨大剣の存在である。
 巨大剣はパストの脇腹を強く打ち据えると、採石場の壁面まで吹き飛ばしたのだった。

「そんな、ばかなぁっ!」
「へっ、不意打ち対策は喧嘩で慣れてるんでな。勝負あり、だな」
 にやり、と笑った宗田が勝利宣言をする。
「くそっ、お、俺様は、まだ負けてないぞ……」
 ふらつく足取りで、パストはなんとか立ち上がる。が、宗田の表情は変わらない。
「勝負ありだっていったろ。なぜなら……」
「ふふ、パスト君、なにか言う事はあるかな?」
 パストの背後には【女王の微笑み】を浮かべた澪が立っていた。
 冷たい笑みを浮かべたまま、澪はパストを蹴り倒し踏みつけにする。その蹴りは魔性の力を持っていた。そう、踏んだ相手を誘惑し、踏まれる喜びに目覚めさせる効果があるのだ。
「はうっ、イイッ! 女王様っ、もう性別なんてどうでもいいですから、俺を恋人に……いや、下僕にしてくださいっ!」
 誘惑の効果を受けたパストが、踏まれるたびに恍惚の表情を浮かべ、澪に忠誠を誓う。
 それを冷めた瞳で見下ろす澪は、ゴミ虫を見るような瞳で一言。
「気持ち悪い」
 というだけだった。
「あー、お前さん、チビのこと恋人……主人? にするのは受け流す技量が無ェならやめとけよ。怒るとマジで悪魔だぞ。……こんな風に」

 こうして、パスト・フォーサイスが踏まれて喜ぶ声が、採石場に木霊するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『ドキドキ生放送チャレンジ!』

POW   :    運動や武芸など、体を張ったパフォーマンスでアピール

SPD   :    器用さや素早さを活かしたパフォーマンスでアピール

WIZ   :    知識や独創的な個性を活かしたパフォーマンスでアピール

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「いやー、猟兵の皆さんの戦い、迫力がありましたね!」
「ええ、どの猟兵さんたちも大活躍でした」
 バニーちゃんとハカセ君の動画も、いよいよクライマックス。
「では、ここでヒーローインタビューをおこないましょう!」
「活躍された皆様、ぜひ一言お願いします」
 採石場の一角に作られたステージにマイクがセットされる。
「あと、せっかくですので、好きなものや趣味などの自己紹介をしていただけると助かります」
「それと、何か派手なパフォーマンスなどしていただくのもアリですね」

 要は何でもいいらしい。
 持ち時間(300文字)を使って、ぜひ自由にパフォーマンスして欲しい。

「なお、藁人形などの的も用意していますので、まだ必殺技を魅せ足りない方は是非どうぞ!」
「あ、それと、このシーンから参加される猟兵さんも大歓迎です!」

 こうして、宴の締めくくりが始まるのだった。
リーファ・レイウォール
(こういうのって、再生数稼げるものなのかしらね?)
そう考えつつも、ステージに上がり、開口一番

「そんなことより、お腹が空いたわ」

ここは、お腹を満たせる場でもないだろう。

「生放送なら、コメントで良いお店の紹介とかないのかしら?」

当初、ステージに上がるつもりはなかったが、それを聞くために上がったのだ。

ご当地ロケで『せっかくこの地に来たのだから〇〇食べていけ』みたいな番組あるじゃない。

「量的な意味でのチャレンジメニューがあるお店でも良いのよ?」

何もない平時で、メニューの端から端まで5人前完食。
戦闘の後は、更に別の店にはしごして同様にを数軒が基本だ。

故に、この後(規定時間内で)めちゃくちゃ完食した。



「さあ、今回活躍して下さった猟兵の方々にヒーローインタビューですっ!」
 ウサギ耳をぴこぴこさせながら、キマイラの少女バニーちゃんが即席の舞台に上がる。その様子はカメラによって動画撮影され、今もキマイラフューチャー中に生放送されている。
「いやー、そこにいるだけで無限握手会が開けるほどに大人気な猟兵の皆さんの活躍を、こんな間近で見られて、僕は感激しましたっ!」
 眼鏡をかけて、学者風の帽子を被った犬のキマイラ、解説役のハカセ君もわんわんと涙する。

「というわけで、それでは最初の猟兵さんに登場していただきましょうっ!」
 バニーちゃんの台詞とともに、一人の少女が舞台に上がる。天使と堕天使の羽根を持つオラトリオの少女、リーファ・レイウォール(Scarlet Crimson・f06465)である。
「それでは、リーファさん、一言っ!」
「そんなことより、お腹が空いたわ」
 ぽつりと言うリーファ。
「生放送なら、コメントで良いお店の紹介とかないのかしら?」
 無茶な要望を出してくるリーファである。彼女はもともとステージに上がる気はなかったのだが、この周辺のオススメの食事処を聞くためだけにマイクを取ったのだった。
「ふふん、そういうことなら僕に任せてください!」
「もしかして、この土地ならではの名物料理でもっ!?」
 すっくと自信満々にメガネを光らせるハカセ君。彼にはなにか心あたりがあるようだった。その勇姿に期待をリーファの期待もうなぎ登りである。
「では、少々お待ち下さい」
 ハカセ君が採石場の奥に消えてしばし。
「ああっと、これはーっ! 猟兵の皆さんが最初に戦った、クリスマスケーキ怪人です!」
「奥の方に、この売れ残りのクリスマスケーキ怪人が、まだまだたくさん売れ残ってました」
 そう、ハカセ君は、まだ採石場の奥に残っていたクリスマスケーキ怪人を持ってきたのだ。
 えへんと胸を張りながら得意そうにするハカセ君。リーファの前に、山のように積まれるクリスマスケーキ怪人(売れ残り)。
「え、えーと、これ、食べられるのかしら?」
 『ぼくの頭をお食べよ』と言ってくるクリスマスケーキ怪人に、リーファはおずおずと手を伸ばす。そして、ぱくりと一欠片を口に入れてみた。
「あら、意外と普通のケーキなのね」
 そう、クリスマスケーキ怪人の頭部は、きちんと食べられるようにできていたのだ!
「量もまだまだあるので、チャレンジコースでいってみますか?」
「本当は、辛い料理のほうが好きなのだけれど、これが名物ということなら、いただきましょう」
 ハカセ君がクリスマスケーキ怪人を運んでくる端から、それを胃に収めていくリーファ。
 なにしろ、彼女は何もない平時ですら、メニューの端から端まで5人前完食が当たり前。それが、カロリーを消費した戦闘後ともなれば、その数倍は軽く平らげられるというものだ。
「リーファ選手、クリスマスケーキ怪人を完食しましたー!」
「素晴らしいファイトでしたね、リーファ選手!」
 いつの間にかフードファイトとなっていた番組。
 しかし、このリーファの活躍により、売れ残ったクリスマスケーキ怪人たちは幸せに成仏していったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
宗田と連携

な、なんか…怖いお兄さんに思われたかな
あんまり得意じゃないんだけど
名誉挽回させてもらうね(紫崎君の足踏み)

UCでグロリオサを出し
【全力魔法】で水の球体で包む
グロリオサは炎の花
水中で燃えているみたいでしょ?
触っても割れないから自由に遊んで
あ、毒花だから口に入れちゃダメだよ

自分でもぽよんぽよんお手玉してみせ
ついでに本物の火も触ってみる?

散らした花を燃やしてもらい
即座に水の膜を作る
紫崎君の炎は凄く高温だからね
中に酸素と火種が残る限り消えないから

終わったら風で舞上げ
上空で凍らせてから砕いてもらって
はいおしまい

ヒーローでもないし自己紹介はいいよぉ
ってわー!わー!色々言わなくていいからぁ!(恥)


紫崎・宗田
澪と連携

怖いお嬢ちゃんの間違いだろ
…おい…おいチビ……痛ェ(足踏まれ)

ったく、しょうがねぇな
自分の手を軽く斬り
噴出させた炎を花に引火

終わったらジャンプ後
氷塊を空中で叩き壊す
毎度馴染みのダイヤモンドダストってか?

自己紹介に興味は無ェが
踏まれた仕返しだ(チビの襟首を掴み)

コイツの趣味は菓子作りと自然鑑賞
好物は義理の姉に教わったお子様ランチ
苦手なものは牛乳と足の無い生き物
義理姉の趣味で不定期に女装をーー

どうせチビの力と身長じゃ届かねぇから好き勝手暴露
主に子供らしい点と女っぽい点だな
あ?俺の趣味?
…コイツで遊ぶ事かな(ニヤリ)

ま、俺もヒーローなんざ柄じゃねぇし
詳しくは他の奴に聞いてやれよ
楽しめたぜ



「はい、それでは次の猟兵の登場ですっ!」
 バニーちゃんの紹介で舞台に上がったのは、大人と子供ほどに背丈の違う二人組である。
「な、なんか……怖いお兄さんに思われたかな」
 一人は、パスト・フォーサイスの女王様として君臨し止めを刺した栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。カメラの前で緊張して赤くなった澪は、はにかんだ表情を浮かべる。その背中の羽根も相まって、まさに天から降り立った天使である。
「いやいや、怖いお嬢ちゃんの間違いだろ」
 澪の隣に並ぶ青年、紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)が軽口を叩く。そう言いたくなるくらい、澪は可愛らしい少女に見えるのだが、これでも男性なのである。
「こういう舞台はあんまり得意じゃないんだけど、名誉挽回させてもらうね」
「……おい……おいチビ……痛ェ」
 カメラに映っていない二人の足元では、澪が宗田の足を思いっきり踏みつけていた。

「それじゃあ、いくよっ」
 澪が【Orage de fleurs(オラージュ・ドゥ・フレア)】を使う。
「おおっと、空中に真っ赤な花びらを持つ花が現れたーっ!」
「あれはグロリオサですね。熱帯に咲く花で、炎のユリの異名を持ちます」
 ハカセ君の解説通りに、その花は、あたかも燃え盛る炎のような花弁を大きく開かせている。
「せいかーい。そして、これをこうしますっ」
 澪は呪文を唱え、その両手の掌の上に水を生み出すと、シャボン玉のような水球を形作る。それをふわりと宙に飛ばせば、グロリオサを中に閉じ込めたウォーターボールの出来上がり。
「わあ、綺麗ですねっ」
「触っても割れないから、自由に遊んでいいよ」
 感動のあまり目をキラキラさせるバニーちゃんに対し、澪はふふんと胸を張って答える。ウサギ耳のキマイラ少女は、恐る恐る水風船に手を伸ばす。つつくとぽよんと跳ねる。
「あ、あれっ?」
「ふふっ、こうするんだよ」
 なかなか上手く水玉を扱えない少女にお手本を見せるように、澪はいくつもの水球を手に持って、お手玉を披露した。
「こうして見ていると、女の子同士が遊んでるみたいですね」
「ああ、だろう?」
 澪に聞こえないように小声で話すハカセ君と宗田であった。

「じゃあ紫崎君、お願いねっ」
「ったく、しょうがねぇな」
 宗田が剣で自らの手を軽く斬ると、そこから血の代わりに荒れ狂う炎が吹き出した。【ブレイズフレイム】によるものである。宗田から吹き出した地獄の炎は、水球の中に飛び込むと、グロリオサの花びらをその高温の炎で燃やし始めた。
「あわわっ」
 びっくりしたのは、水球を持っていたバニーちゃんである。なにせ、突如手の中の花が燃えだし、水に包まれた炎が出来上がったのだから。
「あ、熱……く、ない?」
「ふふ、ちゃーんと水の膜で覆ってあるからね。紫崎君の炎はすごく高温だけど、水があるかぎりは熱くないよ」
 自慢げに語る澪。
「なるほど、アイスを油で揚げても溶けないのと同じ原理ですね!」
「ま、こいつは、アイスと油の位置関係が逆だがな」
 ハカセ君と宗田の声が聞こえないほど、バニーちゃんは手の中で揺れる地獄の炎に目を奪われていた。
「それじゃ、仕上げ、いっくよー」
「任せとけっ」
 宙に浮かぶ、炎を包んだ水の玉を澪が風の魔法で上空高く舞い上がらせ、それを氷の魔法で凍らせた。
 地上高くに打ち上げられた凍った炎に、跳躍ひとつで追いつく宗田。その手には愛用の大剣『剛壊刃〜龍〜』が握られており。
「そらっ、炎と風と氷のコラボレーション、ダイヤモンドダストだっ!」
 上空で砕かれた凍った炎は、空に虹をかけながら地上に降り注いだのであった。

「うっわー、すっごく感動しちゃいましたっ!」
 二人のパフォーマンスをみたバニーちゃんが、興奮冷めやらぬ表情で二人にインタビューを開始する。
「それでは、改めまして、お二人に自己紹介をしていただきましょうっ」
「い、いや、ヒーローでもないし、自己紹介はいいよぉ」
 バニーちゃんにマイクを向けられ、恥ずかしがって頬を染める澪。それを見た宗田がさっとバニーちゃんからマイクを奪い去った。その顔には、さきほど足を踏まれたお返しをしてやろうという笑みが浮かんでいた。
「えー、チビの名前は栗花落澪。趣味は菓子作りと自然鑑賞。好物は義理の姉に教わったお子様ランチだな」
「って、わー、わー、紫崎君、何勝手に色々言ってるのかなっ!」
 ぴょんぴょん跳ねながら、宗田からマイクを奪おうとする澪だが、いかんせん、身長差がありすぎた。宗田に襟首を掴まれていることもあり、まったく宗田のマイクに手が届いていない。
「あとコイツの苦手なものは牛乳と足の無い生き物。それと、義理の姉の趣味で不定期に女装を……」
「そっ、それ以上言うようなら、紫崎君の趣味も言っちゃうんだからねっ! えっと、えっと……」
 唇に人差し指を当てて考え込む澪。それを見て、宗田がにやり。
「あ? 俺の趣味? ……コイツで遊ぶことかな」
 こうして、澪と宗田のパフォーマンスは終わるのだった。

「あ、ところで、聞きそびれたんですけど、お二人は恋人さんなんですかー?」
 バニーちゃんの言葉にむせ返る二人の姿があったとかなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シホ・イオア
さっきの戦闘で使ったノイシュバンシュタイン城を回収するよー
撮影に使うところみたいだし邪魔になるといけないからね。
うまく壺に入ってくれるといいんだけど……
大きすぎるなら壊して入れるしかないかな?

アピール?
特別なことはないかなー?
趣味は散歩、苦手なことはかくれんぼだよ☆



「それでは、次の猟兵の方、どうぞーっ!」
 バニーちゃんがマイクを向けた先。
 そこには、パタパタと飛んでカメラの前を横切ろうとしてるフェアリー、シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)の姿があった。
「え? シホはさっきの戦闘で使ったノイシュバンシュタイン城を回収に来ただけだよー。撮影の邪魔になるといけないからね。うまく壺に入ってくれるといいんだけど……」
 と、シホは【フェアリーランド】で壺の中にお城を回収できるかに頭を悩ませていた。
「いえいえ! あのお城、さっきからいい背景になってますから! むしろ、どかされちゃうと殺風景なんですけどっ!」
 そう。バニーちゃんとハカセ君が、ここに特設ステージを作ったのも、背後にそびえ立つノイシュバンシュタイン城の威容があるからだった。ここで背景のお城がなくなったら、また味気ない採石場の背景に逆戻りである。
「というわけで、ぜひぜひヒーローインタビューでアピールしていってください!」
「えっ、ちょ、ちょっとー」
 バニーちゃんに強引に引っ張られ、シホは舞台に上がらされてしまった。マイク……はフェアリーだから持てないので、バニーちゃんにマイクを向けられる。
「アピールっていっても、特別なことはないかなー?」
「じゃあ、趣味とか好きなこととかはありませんか?」
 バニーちゃんによる質問タイムが始まった。好奇心旺盛なバニーちゃんは、放っておくと根掘り葉掘り質問を始めるのだ。
「えっと、趣味は散歩かな?」
「ふむふむ、その羽でふわふわとお散歩すると楽しそうですもんね。私も飛んでみたいです」
 身長20cmのシホを見ながら、バニーちゃんが羨ましそうに語る。
「あと、身体が光ってるのも綺麗ですね」
 そう、聖者であるシホは、身体から光をはなっているので、まるでおとぎ話に出てくるような幻想的な容姿なのであった。
「けど、こんな風に身体が光っちゃうから、かくれんぼは苦手なんだよね」
「大丈夫ですよ、その輝きはヒロインの輝き! 隠れなくっても怪人たちを正面からやっつけられるじゃないですか!」
 こうして、バニーちゃんによる質問攻めがしばらく続いたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

七色・うみ
なんか色々忘れてる気がするけど、私は私で特技があるし? SPDでどうにかしちゃうよ♪

軽く自己紹介して、好きな趣味の音ゲーでも披露しちゃおっか!
電子の海からコントローラ引っ張り出して、画面は生放送の方で映しちゃえ!
最近アップデートで追加された最高難易度のハイテンポなピアノソングを、みんなと喋りながらプレイするよ?

聞き耳でリズムは合わせるし、2回攻撃や範囲攻撃の応用で、高速トリルや、両手をクロスさせないと取れないところもカバー!

最後の発狂つまみと大乱打も乗りこなして、フルコンボ目指しちゃうパフォーマンスです!
これからもみんなと仲良くしていきたいな☆

もし大成功したら…そうだね、理論値出ちゃうよね!



「そろそろ放送時間も終わりに近づいてきましたね。それでは、最後の猟兵さん、登場でーす!」
「はーい、私、七色・うみ(幻想奏者・f03160)。趣味は動画配信やゲームプレイです! 特に格闘ゲームや音楽ゲームが得意だよ!」
 バニーちゃんの紹介と共に舞台に上がったのは、オレンジ色の髪を伸ばした少女。常にカメラの位置を意識して立ち方を調節したり、目線を飛ばしたりできていることからも、彼女が普段からカメラに撮られるのに慣れていることが伺える。趣味が動画配信というのも納得であった。
「では、うみさん、今日は何を見せてくれるんでしょうかっ!」
「えっと、それじゃあ、私の大得意な音ゲーでも披露しちゃうね♪」
 うみは電子の海から音ゲー専用のボタンが大量に付いたコントローラーを取り出す。
「画面の方は僕にお任せください」
 ハカセ君の声とともに、舞台背景のノイシュバンシュタイン城の壁面いっぱいに、ゲーム画面が表示された。
「大迫力でいいねっ! 燃えてきたよっ! それじゃ、ゲームスタートっ♪」
 うみが、コントローラーを操作し、曲を選ぶ。
「ああっ、こ、これは、つい最近アップデートされたばかりの最新の曲!?」
「これは、従来の曲よりも桁違いに難易度が高くて、音ゲー配信者でも、まだパーフェクトが出せていない曲です!」
 バニーちゃんとハカセ君は、うみの無謀とも言える選曲に戦慄する。
「ふっふっふ、どうせやるなら、これくらいのことにチャレンジしないとねっ!」
 不敵な笑みを浮かべたうみは、ゲームを開始する。ステージに用意されたスピーカーからは、ハイテンポなピアノソングが流れてくる。
「このゲーム、他の曲は全部パーフェクトプレイできるんだけど、この曲はまだ挑戦中なんだよね」
 うみはピアノのリズムに合わせて激しくも華麗に両手を捌いていく。喋りながらのこの動作は、挑戦中という彼女の言葉を、にわかには信じられないものにしていた。
「おっと、ここはこうくるかっ」
 だが、ときたま焦ったように動きを乱すうみの姿は、まさにチャレンジャーのもの。はじめは音楽のテンポに翻弄されていた部分も、徐々にコツを掴んできたのか、危なげなくカバーできるようになってきていた。
「だけど、こうやって慣れたところに罠が潜んでるんだよね♪」
 うみの見立て通り、突如曲調が変わる。それは、注意していなければ気づかないくらいの僅かな変化。だが、確実にプレイヤーを嵌めるための狡猾な罠であった。
「この発狂つまみと大乱打をクリアすればっ!」
 最後のひと押し。それが、うみがフルコンボを達成した瞬間だった。画面に踊るパーフェクトプレイの文字。
「おおおっ! ついに最新曲にパーフェクトの配信者が誕生しましたー!」
「こ、これは素晴らしいプレイでしたっ!」
 バニーちゃん、ハカセ君からの称賛とともに、動画視聴者からのコメントによる賛辞の嵐が吹き荒れたのだった。

●エピローグ
「最初はどうなることかと思いましたが、猟兵の皆さんの必殺技の動画を配信できてよかったです。ご協力くださった猟兵の皆さん、どうもありがとうございました」
「クリスマスケーキ怪人をやっつけたり、怪人パスト・フォーサイスを倒したり、そしてヒーローインタビューまで引き受けていただきまして、大変助かりました」
 猟兵たちに向かって深々と頭を下げるバニーちゃんとハカセ君の姿がそこにあった。
「私たち、皆さんの必殺技には無限の可能性があると実感しました!」
「はい、こうして必殺技の紹介だけで、十分に動画ができるんですから!」
 いやー、当初は必殺技描写だけだと、400文字ギリギリかなー、と思っていたのですが、実際に書いてみると軽く1000文字超えるものですねぇ。バニーちゃんとハカセ君だけでなく書き手もびっくりです。
「というわけで、私たちはこれからも猟兵の皆さんの動画を取り続けますね!」
「またどこかでお会いできたら光栄です」
 こうして、動画はブラックアウトしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト