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アースクライシス2019⑯〜その雨の中で

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #スーパープルトン #ラグランジュポイント

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「みんなー集まってくれてありがとー!」
 君達にお礼を言ったレティエル・フォルクエイン(オラトリオのサウンドソルジャー・f15293)は、もう知ってるかもしれないけどと前置きしてから、ヒーローズアースの世界でスーパープルトンさんの居城である、スーパーステルス宇宙船の位置が特定されたんだよーと告げた。
「これもジャスティス・ワンさんの元に集結したヒーローさん達とみんなのおかげだけど、ヒーローさん達ではこのラグランジュポイントにあるスーパーステルス宇宙船に侵攻することは出来なかったみたい」
 そこで君達の出番という訳だ。
「居場所を突き止められちゃったスーパープルトンさんは、スーパーステルス宇宙母船を決戦モードに変形させて突入してくるみんなを船内に誘い込み、迎え撃とうと考えているんだって」
 スーパーステルス宇宙母船内は、多数の独立した環境ブロックが連なっており、ブロックごとに違う環境を持つ。
「この環境ブロックにもスーパープルトンさん達にとっては地球征服後に何かするためのモノらしいんだけど、そんなことはみんなやヒーローさん達がさせないと思うから、省略するとして……とにかく、いろんな環境のブロックがあるみたいなんだよ!」
 君達がスーパープルトンと戦うことになる環境ブロックは、常に雨の降る熱帯雨林の環境ブロックとなる。
「かくれんぼできるようなおっきな木がいっぱいあるから、敵さんもみんなも攻撃の盾にするとか隠れるとか色々出来そうだよね?」
 ただし、最も重要なのはこの地形をいかにして利用するかにあらず。
「スーパープルトンさんはみんなよりも早く動いて攻撃してくることができるみたい」
 ユーベルコードで防御するだとか、相手が攻撃出来なくしようだとか考えても間に合わない、完全な先制攻撃をユーベルコード以外で防ぐなり凌ぐなり出来なければまともな戦いにすらならないかもしれないのだ。
「対策はほぼ必須だよ。どんな風に何とかするかはみんな次第」
 具体的な案を上げないのは、君達をレティエルが信じているからか。
「強くて先に攻撃してくるとかは厄介だけど、レティちゃんもしっかりサポートするから、どうかよろしくね」
 ぺこりと頭を下げると、グリモア猟兵の少女はそのまま君たちを送り出すのであった。


聖山 葵
 まだまだ足りないと聞いたので。

 と言う訳で、今回は先制攻撃を有する強敵と戦っていただくお話となっておりますが、早めに仕上げることを目的に少数採用で行ってみようかと思っております。
 過剰分は流す方針ですので、それでもよろしい言う方のみでお願いいたします。

 また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。

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 プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
(スーパープルトンは必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
=============================

 では、ご参加お待ちしておりますね。
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第1章 ボス戦 『スーパープルトン』

POW   :    マジェスティック・ミックス
【「マジェスティックマン」の武装化する骨】【「ミス・タイフーン」の風を操る力】【「アバドンボーイ」の全てを喰らう口】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    マジェスティック・アッセンブル
【5人組のヒーローチーム「マジェスターズ」】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    マジェスティック・ツインズ
戦闘用の、自身と同じ強さの【炎と光を操る「ザ・サンシャイン」】と【ダイヤの体を持つ「ダイヤジャイアント」】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。

イラスト:傘魚

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

火土金水・明
「相手は『ジェネシス・エイト』の一人、こちらも本気を出して戦わないと危ないですね。」
相手の先制攻撃に対しては、【見切り】【野生の勘】【第六感】【フェイント】の技能を駆使して回避を試みます。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】した【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『スーパープルトン』が何処に移動しても巻き込めるようにして【2回攻撃】をします。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


泉・火華流
これ…半分は賭けよね

UCの特性を考えれば行けるはず

作戦
ツインズの相手は自分がする!!

【第六感】【野生の勘】活用して攻撃を読み、レガリアスシューズで【ダッシュ】【ジャンプ】【スライディング】などの 回避重視の行動
片方を【敵を盾にする】などの動きやグラビティ・アンカーチェーンで【ロープワーク】使用で雁字搦めにする


ボスにはUC【SKT】(機銃&翼下ミサイル)を向かわせ、【範囲攻撃】【制圧射撃】で攻撃
ツインズの一方を壁役にしても(その場合、火華流の負担が減る)物量と攻撃範囲で押しきり、ボスに傷を負わせる

相手のUCが解除されたら、アームドフォート展開、シャーク小型戦闘機隊と一緒に【制圧射撃】で畳み掛ける


緋翠・華乃音
さて、戦争も飽きてきたところだ。そろそろ王手に至りたいが……


この地形なら地の利は此方が大きく得られそうだ。
雨が降っているのなら操る炎もその威力の真価を発揮出来ないだろう。

木々の上や合間を縫うように素早く移動しつつ敵の元へ。
道中、視界を拡げて熱帯雨林の構造を把握。
脳内でその地図を立体的に作り上げる。

敵の先制攻撃は可能な限り回避で対応。
「ザ・サンシャイン」の光に眼をやられないよう「ダイヤジャイアント」を盾にするよう動きを誘導。可能なら同士討ちをも狙う。
先制攻撃を凌いだら敵本体を拳銃で狙撃してUCを解除させ、ヒット&アウェイの近接戦に持ち込む。

――フリをして、本命はUCによる回避不可能な必中の狙撃。


ナイ・デス
マジェスターズの力、これ以上世界を滅ぼす為には、使わせない、です!

【地形の利用】ここは生命に溢れている、ので
地縛鎖を大地に繋げ【生命力吸収】力を、わけてもらいます
……枯れ、塵も残さず消滅するぐらいに。そうして【力溜め】し

迎え撃ちます
【第六感】で【見切り】
【忍び足ダッシュジャンプ念動力で自身吹き飛ばし空中戦】と縦横無尽に動いて避け
黒剣で【かばい】受け
【覚悟、激痛耐性】耐えて
『光をここに』
マジェスターズの、力。世界を救う為に、使ってください、です

ものにしたと、思っていたスーパープルトンさん、動揺させられるでしょう
そこを狙い
【迷彩】まとって【暗殺】
【鎧無視攻撃】で【串刺し】ます



「さて、戦争も飽きてきたところだ。そろそろ王手に至りたいが……」
 雨の音をBGMとして、緋翠・華乃音(終ノ蝶・f03169)は呟き。
「相手は『ジェネシス・エイト』の一人、こちらも本気を出して戦わないと危ないですね」
 これに応じるように口を開いたのは、火土金水・明(人間のウィザード・f01561)だった。
「この地形なら地の利は此方が大きく得られそうだ」
「ギシャーシャシャシャ! ナラ、ナゼココヲエランダトオモウ、オロカナチキュウジンヨ?」
 右を向いても左を向いても樹木の目に入る光景に華乃音が感想をもらせば、哄笑と問いで猟兵達以外の誰かが応じ。
「コイ、ざ・さんしゃいん! だいやじゃいあんと!」
 樹木の陰から飛び出してきたのは、二人のヒーローであった。
「だが――」
 ヒーロー二人のうち一人が炎と光を操ることを華乃音は知っていた。
「雨が降っているのなら操る炎もその威力の真価を発揮出来ないだろう」
 故に華乃音は、猟兵達との距離を詰めんと雨に濡れた茂みを蹴散らしながら駆け寄ってきた全身ダイヤのヒーローを警戒し、ダイヤジャイアントがもう一人のヒーローから放たれる光の盾になる様位置取りながら、木々の間を縫うように駆けながら一本の木に手をかけると一気に樹上へ。
「なるほど、ここはこうなっているのか」
 熱帯雨林の構造を把握すべく視界を広げながら、華乃音は枝を蹴り上からスーパープルトンの元へ向かう。
「オノレ、ナニヲヤッテイル、ヤクタタズドモガ!」
 華乃音を補足出来ないヒーロー達をスーパープルトンは罵倒するが、気づいていなかった。華乃音の手にした拳銃の銃口がもうこのとき自身を向いていたことに。
「ギャアアッ」
 オブリビオンの口から悲鳴が上がり、華乃音を追いかけていたヒーロー達が召喚者の負傷により姿を消す。
「グゥ、イツノマニ――」
 顔を悼みにしかめつつも黙示可能な位置まで肉薄していた華乃音の姿にスーパープルトンは目を見張り、その華乃音がルスキニアの宵刀を鞘から抜き放つのを見て、斬りかかってくるものと判断した。おそらく一撃を見舞ってそのまま離脱するつもりであろうと。
「見えなくても、視えている」
「ナ」
 だが、刀の間合いに入る前に足を止めた華乃音が向けたのは、先ほど自身を撃った拳銃。
「ウギャアアアッ」
 雨の降り続く熱帯雨林に発砲音に重なるようにして絶叫はあがり。
「これ……半分は賭けよね」
 仲間とオブリビオンの攻防を目撃していた泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)は撃たれた場所を押さえるスーパープルトン目掛け走り出す。賭けとは口にしたものの、仲間の交戦とその結果という参考可能なモノがある。
(「UCの特性を考えれば行けるはず」)
 声には出さず、結論に至り。
「ウグ、キズツイタトコロヲタタミカケルツモリカ!」
 ソウハサセンとオブリビオンは再び二人のヒーローを召喚し。
「来たわね! 私が相手よ!」
 先ほどの戦い同様向かってきた二人のヒーローの方へと自身も駆け出した火華流は繰り出されるダイヤの拳をスライディングでかいくぐると、放たれた炎を木の幹を足場にしてジャンプして躱し。
「悪いけれど――」
 空中で身体を捻り、鎖付きの錨をダイヤのヒーロー目掛けて投じると鎖を絡めて引き寄せ、もう一人のヒーローが放つ光からの盾とする。
「ウググ、イチドナラズニドマデモッ」
 スーパープルトンは二度もヒーロー達が手玉に取られたことに顔を歪めたが、この時、火華流の目論見は半分が達成されていた。
「次元格納庫オープン……Shark小型戦闘機隊、各機出撃準備整い次第、次元滑走路より出撃お願いね♪」
 攻撃の合間を縫って召喚したシャーク小型戦闘機隊がオブリビオンの元に向けて出撃し。
「ナン……ついんず! ワレヲマモレ!」
 慌てて指示を変更するがもう遅い。火華流の攻撃に回っていた二人のヒーローがたどり着くより早くシャーク小型戦闘機隊の先頭がスーパープルトンを射程範囲に捉えたのだ。
「ギャーッ」
「アンタの負けね。覚悟はいい?」
 一撃でも喰らいダメージを受けてしまえば、召喚されたヒーロー達は消えてしまう。護衛を失い丸裸にされたオブリビオンへ展開したアームドフォートを向けつつ火華流は尋ねたが、どんな答えが返ってきても総攻撃開始と言う結果は変わらなかったであろう。アームドフォートの砲撃に合わせて開始された制圧射撃にスーパープルトンの悲鳴は掻き消え。
「ハァ、ハァ、ハァ……グゥゥ、オノレチキュウジンメェェェ」
「マジェスターズの力、これ以上世界を滅ぼす為には、使わせない、です!」
 ズタボロになりつつも怒りに震え立ち上がるオブリビオンの前に立ったのは、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)であった。
「ソレヲキメルノハ、ワレデアッテオマエデハナイ! まじぇすたーず!」
 二人で良い様にされてきたからか、別の理由でか、スーパープルトンはヒーロー達五人全員を召喚するとユケとだけ言ってナイを示して嗾け。
「こう、です?」
 地縛鎖を大地に繋げただ立っていたナイはふいに黒剣を翳し、飛んで来た炎を受ける。否、そもただ立っていたわけでもなかった。木が枯れていた。草も、茂みも、雨に濡れた植物たちがナイを中心として円状に枯れていた。枯れるだけでは済まず、更に何かを失い、崩れてゆく。
「ンン? ナニカノコウゲキカ?」
 枯れてゆく植物にオブリビオンが意識を向ける中、ナイと五人組のヒーローチーム、マジェスターズの戦いは続く。「あたら、ない、です」
 走り出したナイが先ほどまで居た場所を刃になった風が切り裂いたかと思えば、武装化する骨で足を覆ったマジェスティックマンの薙ぐような蹴りを飛び越え。
「っ、くっ」
 更に自身を念導力で吹き飛ばすことによって噛み付いてきたアバドンボーイの口も避ける、その上で。
「世界を滅ぼす存在では、なかった筈。どうか、思い出してください……世界を、救いましょう。マジェスターズの、力。世界を救う為に、使ってください、です」
「ハ?」
 スーパープルトンは理解できなかった。ナイが放った光がマジェスターズに当たったかと思えば、今まで自身の命令でナイを襲っていた五人組のヒーローチームがくるりと向きを変え自分に向けて攻撃の姿勢を取り始めたのだから。
「ナンダ、オマエタチナニヲシテイル?! コロスノハワレデハナクアッ――」
 ポタポタと血を流すナイを指して喚こうとしたオブリビオンがダイヤの拳で殴り飛ばされる。
「グギッ、ダレヲナグッ」
 殴っていると言おうとした肩口をアバドンボーイが噛み千切り。
「ウギャアアッ」
 肩を押さえのた打ち回るスーパープルトンを炎と光と風が襲った。風が炎を躍らせ、火炎の竜巻となってオブリビオンを呑み込み。
「グ、アッ……ギエエエッ」
 焼けただれながら出てきた体躯を武装化した骨で刀と化した手刀をもってマジェスティックマンが袈裟がけに斬り捨てる。
「コンナ、コンナバカナコトガ」
「さあ、オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい」
 満身創痍で信じられない顔をして後退するオブリビオンへ残念、明が七色に輝く杖を向ければ、それで我に返ったのであろう。
「エエイ、ヤカマシイ! ざ・さんしゃいん! だいやじゃいあんと!」
 喚き散らしたスーパープルトンが二人のヒーロを再び召喚し。ぬかるみを蹴って跳んだ全身ダイヤのヒーローが拳を振り上げ、明目掛け振り下ろす。
「ギシャーシャシャシャ! ドウダ! サキホドノハ、ナニカノマチガイダッタノダ! コノチョウシデ、ホカノチキュウジンドモモコロシテヤルノダ! ギシャーシャシャシャ!」
 一人は倒した、そんな確信でもあったのか。
「残念、それは残像です」
「ナ」
 狂ったように笑ったオブリビオンが振り返るとそこには数多の魔法の矢を自身に向けた明が立っていて。
「我、求めるは、冷たき力」
「ギャアアアッ!」
 殺到する魔法の矢が突き立ったことで、喚び出されたヒーロー達は消え去る。そう、消え去ったはずであった。
「グ、オノレ……ワレハコンナトコロデハオワラ……ンン?」
 幾本もの魔法の矢が刺さり、刺さった場所から凍てつきながらも顔を上げたスーパープルトンの視界に五人組のヒーローの姿が入る。
「ナンダ、マダイルデハナイカ。まじぇすたーず、ソコノチキュウジンドゴバッ」
 だから、いつもの様に命令し、とどめを刺されるまで気づかなかった。その五人がナイによって自身の軛から逃れ仮初の自我を取り戻した五人であったことを。
「「アリガトウ」」
 オブリビオンの残骸が骸の海へ還る中、ユーベルコードの効力が切れ消えゆく五人のヒーローの口がナイにはそう動いたように見え。戦いに勝利した猟兵達は、転送により帰還を果たすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月23日


挿絵イラスト