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アースクライシス2019⑪～ヒロコちゃんであそぼ

作者：蒼汁の人

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　ダストブロンクス・アッパーを猟兵達が制圧した事で、オブリビオンによって支配されていた、ダストブロンクスで住民が蜂起しました。
　勿論、その先頭に立つのは、ダストブロンクスのヒーロー達です。
　スカムキングは、ダストブロンクス内に『巨大汚水槽』を多数設置しており、自分に逆らえば、汚水槽を爆破してダストブロンクスを人の住めない環境に変えてしまうといって脅迫していましたが、ヒーロー達の努力によって、その汚水層の場所と爆弾の解除方法が解明されています。
　あとは『巨大汚水槽』を守るオブリビオンさえ猟兵が排除できれば、ダストブロンクスの解放が可能です。
　猟兵達は、ダストブロンクスのヒーローと合流し、その案内に従って、ダストブロンクス・ダウンへと向かってください。

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　前置きもなく説明を始めるアリス・セカンドカラー（不可思議な腐敗の魔少女・f05202）。
「現地にいるヒーローと共闘して『巨大汚水槽』を解体してもらいたいのだけど、問題はこの『巨大汚水槽』をオブリビオンが守っていることね」
　そこでね、とアリスは続ける。
「猟兵の皆にはオブリビオンの排除をお願いすることになるわ。共闘というよりも『巨大汚水槽』の解体技術をもったヒーローの護衛任務が近いわね。後方支援型の子達だから間違っても戦闘に巻き込まないように。死ぬわよ？」
　オブリビオンさえ惹き付けておけば、解体はヒーロー達がやってくれる。
「で、現地にいるヒーローはソクオーとチニコマという姉妹じゃなかった兄妹ユニットね。こういう破壊工作とか拠点構築とか物資調達とかで力を発揮するチームよ。これで三度だから知ってる子もいるかしら？」
　とはいえ新米ヒーローである。色々未熟な点は否めない。後、なんでだかお兄さんが女装してたり妹さんがそのお兄さんと腕を組んでるのもつっこんではいけない。
「で、『巨大汚水槽』を守ってるオブリビオンだけど……また、ヒロコちゃんだし説明必要？」
　初参加の人もいるので説明は必要だろう。性癖神ヒーロー・コンプレークス(以後ヒロコ)だ。ヒーローが好き過ぎてヒーロー同士やヴィラン同士や架空のモンスターとの掛け算を妄想し、果ては自らヒーローコスプレをしてその妄想シチュを楽しんでいた、オブリビオンになってからは猟兵も対象にしている。
「妄想シチュエーションこそがそいつの攻撃だけどこいつチョロインだし、それ利用して遊んでる人も出てるし、ま、どうとでもなるわよね」
　汝が為したいように為せばいいんじゃない？　と締めるとアリスはぺこりと頭を下げた。
「皆ならきっと達成できると信じてるわ。それじゃ、いってらっしゃい」
　そうして、アリスは猟兵達を戦場に送り出した。

第1章 ボス戦 『ヒーロー・コンプレークス』

POW   :    ああん♪こんなのがいいかもー♡ 無敵の【妄想シチュエーション】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。 SPD   :    あなたの相手はこれね☆ 【妄想シチュエーション】から、【妄想のシチュを再現】の術を操る悪魔「【対象の掛け算に相応しい相手】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。 WIZ   :    ああ、あんなことやこんなことなシチュがみたい☆ 自身が【妄想シチュみたいなことしたいという妄想】を感じると、レベル×1体の【具現化した妄想のシチュ】が召喚される。具現化した妄想のシチュは妄想シチュみたいなことしたいという妄想を与えた対象を追跡し、攻撃する。 イラスト：しらゆき 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「その妄想もっと楽しいものにしたくないか？」
『kwsk』
　平岡・威（PN『満島有機王』・f22466）の問にヒロコはあっさり乗った。満島有機王としては最終的に自身が責められる妄想にさせることに誘導する目的であったようだが、結論から言えば誘導するまでもなくあっさり成功すると思われる。そもそも説明にあるようにヒーローコスプレをしてその妄想シチュを楽しんでいたわけで、オブリビオンになるきっかけの事故の原因でもあるのだが、まぁ、元々自分がヤられてしまうシチュも守備範囲であった。
　そんなわけで情念の獣はあっさり消えた。
『え？　ボクを襲ってくれるんじゃなかったの？』
「お前はいったい何を言っているんだ？」
　だが、作家としての観点からみればヒロコの妄想はまだまだ荒だらけだと言える。だから、もう一度問いかける。
「その妄想もっと楽しいものにしたくないか？」
『はい！　せんせー♡』
　満島有機王は自身が『指導と称して弟子をおいしく頂いてしまうシチュ』に取り込まれたのに気がついたが、特に問題はなかったのでそのまま乗っかることにした。解体にかかる時間を思えばその方がいいだろう。満島有機王は長い時間をかけて満足するまでヒロコに指導したのだった。
『じゃ、次は実践だね☆』
「え？」
『せーんせ♪　せんせーの教えをどれだけ理解できてるか、その身でテストしてくださいな♡』
　「ああ、いいだろう」
　まだまだ解体には時間がかかるようだ。ならば、ここで更に時間を稼ぐのもいいだろう。第二ラウンドがはじまる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「彼、色々大変そうですね」
　ソクオーを見て直感で色々察した月宮・ユイ（捕喰連星・f02933）はそんな感想を漏らしながら、ヒロコに関するこれまでの戦いの記録に目を通していた。
「なるほど……シチュエーションを作る程時間稼ぎできるのですか」
　ならばと周囲に鎖を張り巡らせながら詠唱を開始する。
（共鳴・保管庫接続正常、能力強化。概念制御、情報収集、縛鎖強化更新最適化)
「永久の縛りを……」
　虚空より召喚する常時操作可能な黒、金、銀の三種の鎖をヒロコに放つ。金の鎖が拘束封印し、銀の鎖が捕縛し能力を吸収する。そして、黒の鎖がその能力を減衰相殺させるのだ。
　これならヒロコが、守るべきもの（今回は汚水槽だが）を守ろうとしたが、あえなく敵に捕まった役となるはず、とユイは推察する。
（この状況、次の展開妄想しUCで牢獄や自身の相手を用意してくれないかしら）
　等とも考えたが……何も起こりはしなかった。既にシチュエーションの中かとも思ったがそんなわけでもないようだ？拘束されびちびちと跳ねるヒロコを見ながら
「？」
　と首を傾げる。
『あ、あれー？　召喚が出来ない』
　だが、ヒロコのその言葉で状況を理解する。拘束する三種の鎖が全てが命中したため、ヒロコのUCが封じられているのだ。
「あの、どんなシチュエーションがお望みですか」
　時間を稼ぐためにユイはヒロコにそう訊ねた。

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　ヒロコが捕まり牢獄に入れられてから既に数時間。
『♡♡♡』
　ヒロコは既に触手から与えられる快楽を享受するだけの存在になり果てていた。
「ヒーローと言えど一皮剥けばこんなものですか。無様ですね」
　様子を見に訪れたユイがそんな様子のヒロコに見下すように言った。だが、直ぐに違和感に気づく。
「……ぇ、なんでこちらにまで寄ってきているのですか」
　すっかり色欲に染まった目でこちらを見つめるヒロコの顔が間近にあった。
「召喚物の暴走はテンプレ？　堕ちた娘が敵も巻き込み堕とす？　待って、今は確か撮影用ドローンが……」
　慌てて逃げ出そうとしても既に襲い、ユイは触手に囚われてしまった。
『「♡♡♡」』
　そして、ヒロコ共々快楽の虜となってしまうのだった。

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『と、こんな感じなのはどうだろう？』
「いえ、どうだろうとおっしゃられても」
『そうだ、鎖一個だけでも解いてくれない？』
「嫌ですよ」
　解いたら今聞いたことを実行されてしまうではないか。
「このままで出来るシチュエーションはないのですか？」
『あ、それならねー』
　そして、長いほんとーに長い語りを聞くことで解体時間を稼ぐことに成功した。ほんのわずかにユイの正気度を犠牲として。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「遂に出会ってしまった、噂のヒロコちゃん」
　え、噂になってるの？　まぁ、登録されてから日刊ペースで堕とされているからそういうこともあるだろう。
「ヒーローを守るために、いちゃいちゃしながら最終的にはヒロコを蹂躙すればいいんだね。OK！　それでは戦争開始だ」
　青葉・まどか（玄鳥・f06729）はそれはそれはいい笑顔で言った。楽しそうでなによりです。
「好きだよ、ヒロコ」
『はえ？』
　ヒロコを前にしてまどかはその目をしっかりと見つめ愛を告白した。
『え？　あれ？　え？　え？』
　どちらかと言えば薄い本的な妄想を嗜むヒロコにとって、少女漫画めいたシチュエーションは想定外であり慌ててしまう。そんなヒロコをまどかは優しく抱き締めると、
「誰にも渡さない」
　と、耳元で囁いた。
『あ、あの』
　何か言いかけたヒロコの口をそっとふさぐと、そのまま押し倒す。舌を差し入れれば抵抗もせずに受け入れてくれた。指を絡めれば握り返してくれる。そのまま暫し唾液を交換しあう。そして、口を離した時には、
「お姉様ぁ♡」
　すっかり融けきったヒロコがそこにいた。指で秘裂をなぞればびくりっといい反応をしてくれる。
「可愛いよ、ヒロコちゃん」
　そのまま指を差し入れ蜜壺の中を掻き回す。ヒロコから洪水のように蜜が溢れだし床を濡らしていった。やがて、まどかは指を引き抜くとヒロコの脚を抱え、その付け根同士を重ねあった。そうして、互いの蜜を交ぜながらまどかは囁いた。
「ほら、ヒロコちゃん。あれを見てごらん。ふふ、今撮影されているのわかる？」
　まどかに言われた方向を見て撮影用ドローンを確認すると、ヒロコはカメラに向かってとても素敵な笑顔を見せるのだった。
「ヒロコは今ぁ♡　お姉様に愛されてぇ♡　とっても幸せですぅ♡」
　めでたしめでたし。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「何と申しますか、敵ながらお疲れ様ですぅ」
　そういう夢ヶ枝・るこる（豊饒の使徒・夢・f10980）の身をメイド服が包みこむ。今回の妄想シチュエーションは「お嬢様とメイド」をテーマでいくようだ。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
　ヒロコと相対するなりいきなりしかける。すると、周囲の景色が洋館へと変わっていく。ヒロコの姿もゴスロリお嬢様風だ。
『ええ、ただいま。湯浴みの準備をよろしくね』
「かしこまりました、お嬢様」
　お嬢様の指示を受けて準備に向かったメイドが直ぐに戻ってくる。
『それは何かしら？』
「はい、湯呑みですぅ」
　激しい頭痛に苛まれるお嬢様、湯浴みと湯呑みを間違えるとはこのメイドはなんてドジなのか。
『あなたねぇ、私が頼んだのはお風呂よ、お風呂』
「も、申し訳ありませんお嬢様」
　湯呑みをもったまま頭を下げるメイド、中の白湯がお嬢様に向かって零れる。
『うわっちゃ！　あっぶなー』
　ギリギリで回避して思わずお嬢様の演技も忘れ素が出るヒロコ、ごほんと咳払いして誤魔化した。
「ほ、本当に申し訳ありません」
　床を拭こうとして転ぶメイド。鼻を押さえてぷるぷる姿に嗜虐心をそそられる。
『まったくあなたはいつもいつも。お風呂よりも先にお仕置きが必要ですわね』
「お、お嬢様ぁ」
　お嬢様がお仕置きを宣言するとメイドがぷるぷると震えながら潤んだ瞳で見上げてくる。だが、その頬は上気しておりどこか物欲しそうそうにも感じられた。メイドを伴い地下室へと向かう。地下室への入り口には高級そうな大きな壺が飾られていた。絶好の「どじっ娘」ポイントだ。本当は花瓶でやるつもりだったが、こちらの方が効果が高そうだ。
「きゃぁぁぁ！」
　メイド――るこるが転んだ振りでお嬢様――ヒロコの頭上へと落としたのだった。
　妄想シチュエーションが解けていく。ヒーロー達もちょうど解体を終わらせたようだった。ともあれ、
「お疲れ様ですぅ」
　任務完了である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年11月23日