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戦え! 鏡開き!

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●あ、野生の鏡餅が飛び出してきた!
 野生の鏡餅。そんな名前のオブリビオンがいる。
 オブリビオンなのだが割と猟兵以外でもなんとかなるらしく、叩き割るとご利益があるという言い伝えのせいで積極的に割られまくっている。そして何故か次の年の年始にはまた復活しているらしい。よく分からないオブリビオンである。
 だが今年の鏡餅は一味違う。何故か怨霊と化した女武者と共に町に迫る。このままでは町の住人達の方が開かれてしまうだろう。


「皆、カガミモチって知ってる?」
 リアナ・トラヴェリア(ドラゴニアンの黒騎士・f04463)が集まった猟兵達に尋ねればちらほらと答えが帰ってくる。
「年始のお祝いごとの保存食みたいなんだけど、その形のオブリビオンが亡霊を引き連れてサムライエンパイアのある町を襲うみたいなんだ」
 そもそも鏡餅が人を襲うとかどういうことなのか。
「えっと野生の鏡餅っていうオブリビオンを毎年倒す事が年始のイベントなんだって。今までは町の人が色々頑張って倒してたみたいだけど、今回は亡霊を引き連れて鏡餅自体もなんか強くなってるみたい」
 アグレッシブだな町人。
「これだと街の人だけだと難しいから、皆に行ってもらいたいんだ。あ、そうそうこのイベントの恒例で、倒した野生の鏡餅を焼いて食べながら詩を詠むのが習わしなんだって」
 風流だな町人。
「えっと五七五の音の組み合わせで、俳句って言うみたい。私達は自動的に言葉が伝わる形になるから、気分で作っちゃえばいいんじゃないかな」
 そもそもそこまで堅苦しい句会でもあるまい。餅食べながらだし。
「戦いが終わったら私もお餅食べに行くかも。それじゃ頑張ってね!」


西灰三
 何時もお世話になっています。
 西灰三です。
 今回はサムライエンパイアでの戦いとなります。

 第一章で女武者の亡霊と、第二章で野生の鏡餅との戦闘になります。
 第三章は餅を食べながらの句会となります。呼ばれたらリアナも出るかもしれません。

 以上です。それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『怨霊女武者』

POW   :    局流薙刀術
【薙刀】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    局流早射ち
レベル分の1秒で【矢】を発射できる。
WIZ   :    落武者呼び
【鎧武者】の霊を召喚する。これは【槍】や【弓】で攻撃する能力を持つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花宵・稀星
年始になると鏡餅が闊歩するとは、サムライエンパイア、恐ろしい世界っ……です。
しかも怨霊を引き連れてやってくるなど、縁起物にあるまじき事態なのです。
縁起物としての姿勢のなってない野生の鏡餅には、是非とも食い改める……いえ、悔い改めて頂きたいところです。

そのためにも、まずは怨霊達をどうにかせねばならないです。
霊を祓うには光に限るです。装備した<ダイヤモンド>を空高く掲げて宙に浮かべ、<エレメンタルロッド>の先端を怨霊女武者の群れに突きつけ、<月光>を発動するです。

※アドリブ歓迎です




「年始になると鏡餅が闊歩するとは、サムライエンパイア、恐ろしい世界っ……です」
 どこかの舞台袖から覗くような口調で花宵・稀星(置き去り人形・f07013)は亡霊の女武者達を前にエレメンタルロッドを握る。
「しかも怨霊を引き連れてやってくるなど、縁起物にあるまじき事態なのです」
 ぞろぞろとこちらに迫ってくる亡霊達の顔はとても景気の良いものとは思えない。いや陽気な怨霊とか来られてもそれはそれで困るけど。とりあえず迫りくる怨霊達にくるりと杖を回してからびしりと相手に向ける。
「縁起物としての姿勢のなってない野生の鏡餅には、是非とも食い改める……いえ、悔い改めて頂きたいところです」
 既に心が食べることに向いているのは気のせいだろうか?
「気のせいです」
 あ、そうですか。ところでミレナリィドールって太るんですかね?
「……そのためにも、まずは怨霊達をどうにかせねばならないです」
 どのためなのかはさておくとして、怨霊達が矢を放つ前にと彼女はダイヤモンドを空に掲げる。これは彼女の術を最大限に発揮させるために必要な触媒だ。
「狂わしき月の光よ、影を打ち消せっ!」
 影そのものとも言える怨霊を、ダイヤモンドから放たれる光線が撃ち貫いていく。その力に耐えきれない女武者は光の中へと消えていく。
「再び戻る今日は無し、……それはあなた達も、です」

大成功 🔵​🔵​🔵​

錬金天使・サバティエル
長物とはいえ所詮は刃物。銃の敵ではないね。
ヘマタイトを足元に連射して簡易的な塔を造り高台から狙撃できたら一番いいな。さすがに10m上から撃たれたらどうしようもないだろう?
逃げようとしたり他の人を狙っても鉄壁で足止めできるしね。




 錬金天使・サバティエル(賢者の石・f00805)は迫りくる怨霊達を前に金の翼を揺らしてはためかせる。
「長物とはいえ所詮は刃物。銃の敵ではないね」
 両手に持った二つの銃。これは自身を賢者の石のヤドリガミと称す彼女が扱えば、その力を十二分に発揮させる代物だ。その二つの銃口を彼女は敵ではなく自らの足元へと放つ。
「錬金呪術・阻鋼(ヘマタイト)」
 着弾したポイントからは鋼鉄の壁が生え、サバティエルはその上に乗る。この上からの射撃ならば効果的に相手の体へ銃弾をぶつけることが出来るだろう。
「さすがに10m上から撃たれたらどうしようもないだろう?」
 真っ向から相手と戦うのを好まない彼女にとって、この戦術はもっとも適したものだ。けれども彼女はその戦術に誤算があることに気付いていない。
「……弓!?」
 彼女は相手側に飛び道具があると言う想定をしていない。ユーベルコードの中には道具さえ必要とせずに遠距離攻撃が出来るものもある。見た目の装備だけで判断しては行けないという一例だろう。もっとも彼女が囮になることで町への被害は減ってはいるのだが。
「うわわっ!」
 思いの外に子供っぽい声を出しながら彼女は応戦する。まだまだ油断できない戦いが続くようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アンナ・フランツウェイ
そういう理由で女武者たち倒すのは気が引けるけど…。亡霊達を楽にする為に戦うか。けっして餅が食べたい訳じゃない。

数が多そうだし、広範囲を攻撃できるユーべルコードで一網打尽にする。

女武者達の弓矢は見切りで矢の軌道を見切って回避したり、武器受けで武器を使って矢を弾きつつ彼女達に接近したい。あっちから接近してきた女武者は、なぎ払いを使い処刑剣・ラストレクイエムの斬撃で薙ぎ払おう。

女武者達が多く居る場所へ接近出来たら、鮮血の鋼鉄処女を起点に拒絶式・呪詛黒百合を発動。射程圏内にいる女武者達を花びらで攻撃する。

倒した女武者達には祈りを捧げよう。こんな形で呼び出された彼女達に安らかな眠りがあらんことを。


弥久・銀花
武芸者の亡霊……、これは腕が鳴りますね。

先達の方達の腕前を見せて貰いましょう。


愛刀の白嵐玉椿にて御相手します。

折角の機会なので接近して、間近でその武芸を堪能させて貰いましょう。

【見切り】を活かして矢を掻い潜り、刃を交わして応じますので楽しんで下さいね。




「武芸者の亡霊……、これは腕が鳴りますね」
 弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)が放たれる矢の雨を走り抜けていく。その背中をアンナ・フランツウェイ(断罪の御手・f03717)を追う。
「そういう理由で女武者たちを倒すのは気が引けるけど……」
 大ぶりの剣というよりは鉈に近い武器を持った彼女は、自らに飛来する矢を手にしたそれで弾く。彼女の内面的には町人の縁起物の思考としてもそうだし、腕試しというのも良くは分からない。
「……亡霊達を楽にする為に戦うか」
 相手が未練を残した存在なら、あるべき所へ返さなければならない。……決して餅が食べたい訳じゃない。
「先達の方達の腕前を見せてもらいましょう」
 相手と白兵距離に踏み込んだ銀花は喚び出された鎧武者の亡霊と切り結んでいる。正確に鋭く突き出される槍は彼女の白く長い髪を何本か短く断つ。
「愛刀の白嵐玉椿にて御相手します」
 自らの為に打たれた剣を握り締め、相手の技量と確かめるように打ち合う。
「その武芸を堪能させて貰いましょう」
 そう言う銀花だが、どこか声音と表情が不釣り合いでもある。それでも相手の攻撃を安々と通さないのは大したものではあるが。彼女が鋭い打ち合いをする一方で、アンナは果敢に敵陣深くへと相手をなぎ払いながら踏み込んでいく。普通ならば自殺行為ではあるのだが、生憎と猟兵は普通の存在ではない。彼女は鮮血の鋼鉄処女を呪いの満ちた花弁へと変える。
「我が怨念は全てを包む」
 彼女を中心に放たれた黒百合の花弁は触れた所から相手の体を侵食し、力を奪い取っている。相手が実体を伴った霊ならばその実体そのものを奪っていく。全ての花弁が尽きた時、複数の怨霊が消えさっていた。彼女はその様子を認めると簡単な祈りを捧げる。こんな形で呼び出された彼女達に安らかな眠りを、と。
「研ぎ澄まされた刃に斬れぬ物無し! 鋭刃線閃!」
 銀花も相対していた鎧武者や女武者を切り伏せて、次の相手に向かっている。アンナもまた鎮魂歌と名付けられた処刑剣を手に亡霊たちを眠らせに向かう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ディスターブ・オフィディアン
第二人格で行動。一度死んだふりをしてから「偽計の颱」で自己強化し、薙刀を奪って反撃しましょうか

「ふっふっふ、私の学んだバリツには素手で薙刀へ挑む戦法もありまして。一対一ならば引けは取りません!」
「って一遍にかかってくるのは反則で、グエーーーーッ!?」
 と悲鳴を上げながら、ダミー人形と入れ替わって死んだふり
 
 怨霊たちが油断したところで騙し討ちで薙刀を盗みましょう
「お嬢さん、その武器お借りしますよ」

あとは薙ぎ払いや二回攻撃で周辺の敵を蹴散らしましょうか
第六感、見切り、武器受け、早業、フェイント、カウンターも使っておきましょう
「素手で薙刀に勝てる男が薙刀を持ったのです。負けるわけがありませんな」


御手洗・そそぎ
餅退治が町人の娯楽のう……なかなかにしたたかじゃなあ
されど、その後に餅を楽しみ歌を詠むとは風雅ではないか

なれば、その風雅に水を差す怨霊どもを掃除せんとの
新たに目覚めし、我が眷属の権能(ちから)……その身で味わうがいいわ!

出でよ……お掃除おばちゃん召喚!!
(身長の2倍のワガママ過ぎて手に負えないバディのお掃除おばちゃん登場)

さあ、ラバーカップで怨霊どもをなぎ払いじゃ!
それ、パンチじゃ!
ここでキックじゃ!

敵が薙刀を構えるなら、その薙刀を掴んで振り回したりと暴れたい放題じゃ!

おっと、もちろん、町人や仲間は踏んだりせぬし、建物も壊さぬように注意するぞい

わしは周りへの配慮もできる神様なのじゃ(えっへん)




「餅退治が町人の娯楽のう……なかなかにしたたかじゃなあ。されど、その後に餅を楽しみ歌を詠むとは風雅ではないか」
 御手洗・そそぎ(ラバーカップのヤドリガミ様・f03566)はなんかでかいラバーカップを手にうんうんと頷いている。まあ彼女の言う通り、ここの町人はレベルが高い気がする。
「なれば、その風雅に水を差す怨霊どもを掃除せんとの。新たに目覚めし、我が眷属の権能(ちから)……その身で味わうがいいわ!」
 彼女がカッコよく敵にラバーカップを向けた頃、前線ではディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)が戦ってた。……何故か素手で。
「ふっふっふ、私の学んだバリツには素手で薙刀へ挑む戦法もありまして。一対一ならば引けは取りません!」
 注意:この章のフラグメントは『集団戦』です。
「って一遍にかかってくるのは反則で、グエーーーーッ!?」
「む! ディスターブ殿が危ない! 出でよ! ……お掃除おばちゃん召喚!!」
 彼の危機を助けるために現れたのは約3m程のワガママすぎるバディのレディであった! 彼女は現れると同時にそそぎの動きをトレースする。
「さあ、ラバーカップで怨霊どもをなぎ払いじゃ! それ、パンチじゃ! ここでキックじゃ!」
 彼女が手足を動かす度に吹っ飛ぶ怨霊達。間に混じってディスターブも吹っ飛んでいた気がするが気にしてはいけない。
「うおりゃー!」
 しまいには薙刀を掴んでは振り回しとやりたい放題である。怨霊達はおばちゃんの圧倒的戦闘力に直接は戦えないと思ったのか操っているそそぎへと狙いを変える。だがその時一人の男が怨霊に声をかける。
「お嬢さん、その武器お借りしますよ」
 なんと生きていたディスターブである。おそらく偽計の颱によるダミーが倒されてから意識が逸れるのを待っていたのだろう。バリツすごいですね。
「素手で薙刀に勝てる男が薙刀を持ったのです。負けるわけがありませんな」
 ディスターブは軽々と武器を自由自在に操り周りの敵をなぎ倒していく。図らずもおばちゃんとの挟み撃ちの形になった怨霊は次々と姿を消していく。
「清めるのはわしの仕事でもあるからな!」
 えっへんと無い胸を張るそそぎ。残る汚れも掃除しようと残る敵を二人は片付けていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

郁芽・瑞莉
鏡餅がオブリビオン、しかも毎年現れるなんて、
とても大変な事かと思いましたけれど。
エンパイアに皆さんにとっては年初めの縁起物、
一行事なのかもしれませんね。

ですが今年の鏡餅たちの様子は違って、
一般の方では割るのは少々厳しい様子。
私も猟兵としてお力添えすると共に、
縁起物ということでご利益に預かりましょう。

まずは引きつれた亡霊、怨霊女武者達からですね。
数は多いですが皆さんと力を合わせて、蹴散らします!
怨霊という事ですので「破魔」の力を薙刀に宿して、
巫覡載霊の舞で敵を衝撃波を以って「なぎ払い」ます。

「参りますよ……、巫覡載霊!我が舞を以って魔を破らん!」

まだまだ本命の鏡餅もいますし、油断大敵ですね。


天花・雪兎
戦闘があると聞けば、最初は怖くて仕方なかったけど…
猟兵になって仲間と一緒に戦うようになってから、少しだけど慣れてきたんだ
これならオブリビオンも怖くないぞ!

戦闘では出来るだけ1対1で戦うよう立ち回る
『フェイント』を交えて『傷口をえぐる』
技を繰り出されたら『2回攻撃』距離がある時は【フォックスファイア】で邪魔もしくは相殺を狙う

もし落武者呼びを成功されたら
【フォックスファイア】で鎧武者の霊を牽制しながら、召喚主の即撃破を狙いに行こう

2人以上の敵に囲まれた場合は『なぎ払い』
敵が怯んで包囲が薄くなった所を突破するぞ!

敵を撃破したら、他の猟兵の援護に向かおう
ほら!早く鏡餅を叩き割ってご利益を貰いに行こう!


エリカ・ブランシュ
(※アドリブや他の人との絡み歓迎よ)

サムライエンパイアって初めて来たけど、赴きあって良い場所ね。
それで、今回の相手はカガミモチって奴と亡霊ね…。って亡霊?!
おおおお化けのあ、相手もするのね…。
べ、別にお化けとか怖くない…。怖くないけど…さっさと終わらせてしまいましょ。

戦闘ではトリニティ・エンハンスで攻撃力を高めて剣を使って攻撃するわ。
…さっさと倒してしまいたいし!
それと、隙があれば【力溜め】からの強烈な一撃を叩き込んでやるわ!
…さっさと倒してしまいたいしっ!

まったく…。なんてもの引き連れてるのよ…。カガミモチ…。




「サムライエンパイアって初めて来たけど、赴きあって良い場所ね。それで、今回の相手はカガミモチって奴と亡霊ね……。って亡霊?!」
 エリカ・ブランシュ(寂しさに揺れる白い花・f11942)が現地に到着し、周りを見回してから敵を確認して驚いた声を上げる。
「おおおお化けのあ、相手もするのね……」
「……怖いの?」
「べ、別にお化けとか怖くない……。怖くないけど……」
 天花・雪兎(雪の子供・f02304)の問いに彼女は言葉だけでも取り繕って強がる。そんな彼女に雪兎はにこりと笑う。
「ぼくも最初は最初は怖くて仕方なかったけど……猟兵になって仲間と一緒に戦うようになってから、少しだけど慣れてきたんだ」
「そうです。数は多いですが力を合わせれば、蹴散らせます」
 郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)もまた薙刀を手に、エリカに頷く。
「わ、分かってるわよ! ……さっさと終わらせてしまいましょ!」
 ルーンソードをぐっと両手で握り彼女は亡霊たちに立ち向かう。
「これならオブリビオンも怖くないぞ!」
 雪兎もどこか不安気な彼女をサポートするように脇を固める。敵の数が多くこちらが囲まれないようにするためだろう。もちろん瑞莉も彼らに続く。
(「鏡餅がオブリビオン、しかも毎年現れるなんて、とても大変な事かと思いましたけれど」)
 ふと彼女が振り返り町の方を見れば、窓から見物している町人がちらほらと。
(「エンパイアの皆さんにとっては年初めの縁起物、一行事なのかもしれませんね」)
 だが今回は少しばかり様子が違う。こうして猟兵達が派遣されるくらいの状況だ。
「私も猟兵としてお力添えすると共に、縁起物ということでご利益に預かりましょう!」
 くるりと刃に乗せるは破魔の力、勢いのままに走り込んで横一文字に薙刀を振るえばいともたやすく亡霊が消失する。
「ぼくも負けないぞ!」
 やはり薙刀を手にした雪兎は亡霊の持つ同じ武器と打ち合う。だがその腕前は彼の方が上手、目眩ましの技で相手の攻撃を誘発させ隙を作りその僅かな間に二回の突きを繰り出す。
「……アタシも負けてられませんわね。さっさと倒してしまいたいし!」
 エリカは震えを抑え込むように剣に炎を纏わせ攻撃力を高める。この剣で亡霊の体を斜めに切れば相手の体が大きく揺らぐ。自分の力がきちんと相手に通じる事を理解した彼女は、次の一撃で決着をつけるために、腕に力を込める。だがそれは攻撃をする時間を相手に与えかねないという事を意味している。
「あ……!?」
 亡霊の鎧武者がその僅かな時間を見逃さずに襲いかかってくる。エリカは直ぐ様に剣を防御に使おうとするが間に合わない。
「危ない!」
 雪兎の狐火が空を舞い、エリカを襲おうとしていた鎧武者を焼く。直ぐ様に気を取り直した彼女は力のこもった一撃を鎧武者へと叩きつける。
「さっさと倒れなさい!」
 彼女が鎧武者を倒すと同時に、雪兎も鎧武者を呼び出した亡霊を倒す。これを機と見た瑞莉がまとめて相手を成仏させんと自らを神霊体へと変える。
「参りますよ……、巫覡載霊! 我が舞を以って魔を破らん!」
 この状態で彼女が薙刀を大きく振るえば衝撃波が広がり多数の敵を切り裂いていく。生き残った相手は雪兎とエリカが片付けていく。
「まったく……。なんてもの引き連れてるのよ……。カガミモチ……」
 肩で息をするエリカの隣で雪兎が袖を引く。
「ほら! 早く鏡餅を叩き割ってご利益を貰いに行こう!」
「……油断大敵ですよ?」
 瑞莉が気の逸る彼を軽くなだめる。今回の本命はきっとこれより強いのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フィオリナ・ソルレスティア
■チーム:餅突き
(同行者:f05803,f08078,f09332)
【WIZ】
「新年早々亡霊にウロウロされても迷惑だな」
猟兵仲間に誘われてサムライエンパイアに初めてやってきたのだが、
野生の鏡餅と聞いて少しびっくり

■行動
一緒に戦うアイリとメルノが戦いやすいように
遠距離から一斉掃射で怨霊女武者の数を減らす

「フォルセティ、一斉にいくぞ!」
弟のフォルセティと阿吽の呼吸でウィザード・ミサイルを一斉掃射
(技能:高速詠唱×全力魔法×2回攻撃)
魔法の矢の弾幕で怨霊女武者を一掃する

「あとは任せたから」
アイリたちに合図しながら、後方に下がって回避行動をとる
「一応、殲滅できたのかな?」


メルノ・ネッケル
■チーム:餅突き

・心情
ふむふむ、野生の鏡餅……野生の鏡餅!?どんな奴なんやろ……空飛ぶんやろか。
ま、何はどうあれ街襲いに来るんなら放っとけんな!
今回は心強い仲間もおるし、餅祭りの為にも頑張るで!
まずは亡霊、覚悟せえよ!

・行動
複数相手ならこいつに限る、『狐の嫁入り』行くで!
しかし、得物が飛び道具でもこれを使うんならある程度は近づかな戦果は出せへん。長物相手でも反撃を恐れない【勇気】が肝要や!
亡霊らのおる方向に駆け込み……上空に跳躍、味方に当てんよう【見切り】ながら二丁銃を上からばら撒く!
「お天道様は気まぐれや、たまには弾の雨も降るで!」
打ち漏らしには【クイックドロウ】で追撃や、逃がしたらんで!


アイリ・フラジャイル
■チーム:餅突き
ここがサムライエンパイアの世界……
何だろう、地下迷宮とはやっぱり空気が違うわね
とても美味しそうな……あれか
大丈夫よ、食べられるオブリビオン見た事あるし

アタシは学習した……槍は斧に弱いと、世界の知識から!
黄金竜の牙を大地に突き立て、集中
リアクター最大稼働、攻撃力を最大限に発揮するわ

そして帯留めのガジェット、静止した記憶を手に取り、変形!
蒸気魔導形状記憶合金回路で構成されたスパイク付手斧を握り、突撃ッ!

餅の付き人を乗り越えれば、念願の鏡餅開きよ!(わかってない)
己や周囲を鼓舞して戦陣へ切り込む。しつこい攻撃は斧で受けて
何か固そうな鎧を砕いて回る。仲間の攻撃が通る様にね

連携アドリブ可


フォルセティ・ソルレスティア
■チーム:餅突き
4人のチームになるよ!
【WIZ】
「サムライエンパイアって初めてだから楽しみだよー」
フィオ姉ちゃん(f00964)についてきたけど、物見遊山する前に
鏡餅や亡霊と戦うんだって。

【行動】()内は技能
戦闘に入ったらフィオ姉ちゃんと連携して攻撃するよ。
「フィオ姉ちゃん任せて。いっくよー」
姉とほとんど同じ動きをしながら(先制攻撃、高速詠唱)で
ウィザード・ミサイルを放つ!
威力を増す(全力魔法)、手数を増やす(2回攻撃)も忘れない

「メルノさんの範囲攻撃も決まって完璧だね!」
上手くいったらみんなとハイタッチするんだ
「やったー。ボクたちの勝利だね!」




「サムライエンパイアって初めてだから楽しみだよー」
「ここがサムライエンパイアの世界……何だろう、地下迷宮とはやっぱり空気が違うわね」
 地面に降り立ったフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)とアイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)が辺りを見回す。どことなく嗅ぎ慣れない匂いが漂うが、これは調味料か何かだろうか。
「そんで、今回戦う相手ってどんな奴なん?」
「野生の鏡餅だ」
「ふむふむ野生の鏡餅……野生の鏡餅!?」
「私も少し驚いているところだ」
「どんな奴なんやろ……空飛ぶんやろか」
 メルノ・ネッケル(火器狐・f09332)とフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)は今回の相手の訳わからなさについて語り合う。どういう経緯で生まれた化物なのか議論は尽きない。
「あー、あれかな。とても美味しそうな……」
 アイリは亡霊の群れの奥にいるでんとした姿を指す。
「……食べるん?」
「大丈夫よ、食べられるオブリビオン見た事あるし」
 可食型オブリビオン多すぎ問題。と言うか猟兵のほうが積極的に食べに行っている気もしなくもない。
「……ま、何はどうあれ街襲いに来るんなら放っとけんな! 今回は心強い仲間もおるし、餅祭りの為にも頑張るで! ……まずは亡霊、覚悟せえよ!」
「新年早々亡霊にウロウロされても迷惑だしな」
 一歩前にフィオリナがメルノとアイリの前へと出る。彼女の隣には弟のフォルセティが並ぶ。後ろの二人が接近する前に出来るだけの敵を遠距離攻撃で減らそうという心算だ。
「フォルセティ、一斉にいくぞ!」
「フィオ姉ちゃん任せて。いっくよー!」
 二人は高速で呪文を詠唱し、相手が弓による攻撃の準備を終える前に魔法を完成させる。無数の炎の矢にそれぞれ必殺の力が乗り、圧倒的な文字通りの火力で敵を焼き尽くしていく。
「もう一発、行けるか」
「大丈夫!」
 そして繰り返されるもう一波。姉弟の波状攻撃によって多くの亡霊たちが消え去っている。この時点で相当数の敵がいなくなっている。
「あとは任せたから」
 フィオリナが仕事が終わったというように下がり、代わりに止めに走り込むのはメルノ。
「複数相手ならこいつに限る、『狐の嫁入り』行くで!」
 彼女の持つユーベルコードは、ブラスターの射程の長さを横方向ではなく縦方向に活かす技だ。空中から地面の敵に向かって撃つそれは接近しなければ行うことができない、リスクのある技とも言える。だがそれを彼女は持ち前の勇気で乗り越える。
「お天道様は気まぐれや、たまには弾の雨も降るで!」
 天上から降り注ぐ熱線と鉛玉の嵐は亡霊たちを撃ち貫く。度重なる範囲攻撃だが、それでもしぶとく残る敵は存在する。残る相手を片付けるためにアイリは既に準備している。
「アタシは学習した……槍は斧に弱いと、世界の知識から!」
 どこの世界だ。ともかく彼女は黄金竜の牙を地面に突き立て、代わりに背中の帯留め、静止した記憶を手に取る。リアクターからのエネルギーを最大出力で受けたそれは形を変え、蒸気魔導形状記憶合金回路で構成されたスパイク付手斧となる。属性が多すぎる。
「突撃ッ!」
 最早半壊状態となっていた敵陣はあっさりと完全崩壊する。合間にメルノも銃を撃っていたが引き金を引いた回数は少ない。
「メルノさんの範囲攻撃も決まって完璧だね!」
 フォルセティはメルノとハイタッチをする。なんかフィオリナの目が厳しい気がしなくもないが気のせいということにしておく。
「一応、殲滅できたのかな?」
「あんまりアタシは手応えなかったけどそうなんじゃない?」
「やったー。ボクたちの勝利だね!」
 フィオリナの言葉にアイリとフォルセティが同意する。
「残るはあれやな」
 メルノは向こう側の異形を見て呟く。
「いよいよ念願の鏡餅開きよ!」
 アイリの言葉を聞いて、本当に分かっとんのかなという言葉を飲み込むメルノであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『野生の鏡餅』

POW   :    お年玉(餅)
【投げた紅白餅】が命中した対象に対し、高威力高命中の【巨大鏡餅落下攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    もち肌
自身の肉体を【柔らかいお餅】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    今年の運勢
対象の攻撃を軽減する【おみくじ体】に変身しつつ、【今年の運勢が書かれたみくじ紙】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はエミリィ・ジゼルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お正月の白いヤツ
 猟兵達が怨霊を全滅させた頃、やっと到着した野生の鏡餅。体をくねらせながら頑張ってやってきたらしい。多分体重が重いんだろう。きっと中身も詰まってる。
 今年こそは負けないぞ! ……と言ってるわけでもないだろうが、去年より大きいらしい。やはり町人では手に負えない相手であろう。
 行け! 猟兵! そろそろ出番が終わるからと言って出てきたこいつを叩き割るのだ!
材木座・楢重
猟兵として初めての依頼なので頑張りたいです。
鏡餅のオブリビオンとは実にお目出度いですね、僕のこれからの活動が幸先の良いものになりますように。

周囲を巻き込まない様に距離を調整しながら「ファフロツキーズ出来」で鏡餅を攻撃します。
何が降って来るか見当が付きませんが、鯛や伊勢海老等のお目出度い魚が出たら実に幸先が良さそうですね。
カエルが降って来ても、それはそれで面白いものになりそうですが。

お餅の攻撃は【第六感】を可能な限り駆使して回避します。
町人の方々に攻撃を向ける様でしたら「黒縄地獄」の糸で妨害しましょう。


錬金天使・サバティエル
「相手が食べ物なら……行くがいい、サメ共!やつらを食い尽くしてしまえ!」
私は直接叩き割るのは苦手だな……さすがに銃で撃つのは違うだろうし……こうなったらあれだね。クソ映画を見た腹いせに作ったあの技の出番だよ。


御手洗・そそぎ
こやつが新年の白い奴じゃな?
ならば、見せてもらおうか
ワゴンセール直前のおもちの性能とやらを

ちゅうても、餅で喉を詰まらせたり、顔を塞がれてピンチになる者が居てもいかん
わしは後方から、生まれながらの光で傷付いた仲間を癒しておこうかの

回復の際は、仲間の壁になる者や深手の者を優先しつつ、自分が疲労で動けぬようにならぬようペース配分じゃな

ふらついた隙に、口に餅をねじ込まれては大変じゃしのう

ほんあにあふぅへおふぉひぃおはいんふぁい!
(そんなに熱くて大きいの入んない!)

とか涙目で言うては、勘違いされそうじゃ

もし食らっても、二度目はないぞい
当たらなければどうということはないわ!

叩き割ってぜんざいにしてくれん!




 「鏡餅のオブリビオンとは実にお目出度いですね、僕のこれからの活動が幸先の良いものになりますように」
 この戦いが猟兵としての初仕事になる材木座・楢重(材木座組代表取締役・f01840)。とりあえず手を合わせている。ちょっと鏡餅嬉しそう。攻撃してくるけど。
「こやつが新年の白い奴じゃな?」
 御手洗・そそぎ(ラバーカップのヤドリガミ様・f03566)が肩にラバーカップの柄を肩に載せて呟く。
「ならば、見せてもらおうか。ワゴンセール直前のおもちの性能とやらを!」
 あ、なんか鏡餅が怒った気がする。まるでどこぞのケーキと一緒にするなと言わんばかりに。
「……これ、銃弾効くのかな?」
 錬金天使・サバティエル(賢者の石・f00805)は手にした銃と相手の白い体を見比べながら呟く。自分の持つ弾丸の口径で通じるのか甚だ疑問らしい。
「では、とりあえず攻撃してみましょう。……降り注ぎなさい!」
 楢重がおもむろに空に手のひらを向けると、はるか上空から色々落ちてくる。鯛とか海老とか。……正月バージョンか何かなのだろうか。とりあえず景気の良い攻撃であった。あときっちり鏡餅にダメージを与えていた。
「ユーベルコードなら効きそうだね」
 周りでピチピチしている生きのいい海産物を――あ、いま町人が回収していった――見てサバティエルも自分の力を使うために、ある記憶を呼び覚ます。
 山もオチもないストーリ展開、棒読みな俳優陣、陳腐な題材、チャチなCG。あらゆる符の要素の詰まった映画を思い出す。
「……午後一時三十五分をお知らせするよ」
 昼間から幼女が何見てるんですかね。B級パニッククロニクルと言う名の(本当はZ級だろうけど)ユーベルコードで召喚されたのは午後ロー属性という意味のわからない属性をもったナチスが生んだサメゾンビを呼び出す。クソ映画を見た腹いせで作ったとか、途中で見るのやめろよ。
「……行くがいい、サメ共!やつらを食い尽くしてしまえ!」
 そんな八つ当たりの果てに生まれた可愛そうなサメはカプカプと鏡餅に噛み付いていく。反撃に鏡餅はお年玉をばら撒いて応戦してくる。そのダメージはそそぎが後方から癒やして戦線が崩れぬように立ち回る。だが彼女がキーパーソンだと気付いたのか、鏡餅はサイレントキラーの異名を現すように白い体をにょいーんと彼女に向かって伸ばす。生まれながらの光で疲労が溜まっていた彼女はそれを避けられない。白い手は彼女の喉の奥に見事到達する。
「ほんあにあふぅへおふぉひぃおはいんふぁい!」
 訳:そんなに熱くて大きいの入んない! 涙目で言う彼女の勘違いされそうという危惧の判断は読者に任せる。ちなみに伸びた部分をサメが食べて事なきを得ました。
「大丈夫ですか?」
 楢重が咳き込むそそぎの背中を叩く。
「もう二度は同じ手は食わん! 当たらなければどうということはないわ!」」
 今だ鏡餅は健在、相手に向かってそそぎは言う。
「叩き割ってぜんざいにしてくれん!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

城田・紗希
やっぱりお餅は、逃げ回るぐらいに活きが良くないとね(頷く)
…逃げるんじゃなくて逆襲してくるんだっけ?まぁ、美味しければ何でもいっか。

絶望の福音で移動を予知しつつ、ワイヤーを引っ掛けて小分けのお餅にしようかな。
醤油にきな粉に、あとアンコと枝豆も用意して準備万端!

ワイヤーで切れなければ、中古で入手した包丁…じゃなかった刃物を手当たり次第に投げつけて、
細かいお餅にするよ!(ヨモギの葉で包んで草餅と主張しつつ)


ディスターブ・オフィディアン
■アドリブ及び連携歓迎です
第二人格で行動
「おお! なんと立派な鏡餅。食いでがありそうですな」
水分が抜けていると食べにくいですし、まずは水分を含ませておきましょう
醤油を樽でかけましょうか
その上でウィザード・ミサイルで火の矢を叩き込んで、
「餅と醤油の焼ける香ばしい匂いを漂わせることで、モニターの向こうの皆様に飯テロアタック!」
「よし、これで磯辺焼き分は確保ですな!」

もしおみくじ体になってしまったら、燃やさないように火の矢での攻撃は控えましょうか。逃げ回るだけでも、相手にひびが入りそうですしな。
他の攻撃に関しては火の矢で迎撃しておきましょう


花宵・稀星
さて、もちもちのお餅です。
<ミレナリオ・リフレクション>で<もち肌>を真似てもちもちのお肌を手に入れる……というのも魅力的な提案ですが、流石にやらないです。
20 mの長さまで伸び~るミレナリィドールになっても仕方ないのです。

つきたてのお餅ならそのまま食べるのもいいですが、相手はしばらく飾ってあった鏡餅、やはり火を通さねばならないです?

装備した宝石<ルビー>の属性攻撃の力を借りて、<エレメンタル・ファンタジア>の難しい制御をこなしつつ、火属性の噴火を鏡餅の足(?)元に引き起こし、鏡餅をこんがり焼き上げるです。
ちなみに味付けは醤油もいいですが、きな粉があるとなおよしなのです。




 鏡餅は恐怖した。ような気がする。多分それは彼に向けらた害意、いや食欲が原因だろう。
「おお! なんと立派な鏡餅。食いでがありそうですな」
「やっぱりお餅は、逃げ回るぐらいに活きが良くないとね。……逃げるんじゃなくて逆襲してくるんだっけ?まぁ、美味しければ何でもいっか」
 城田・紗希(人間の探索者・f01927)とディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)の会話は鏡餅を食べることに集中している。そりゃ、食べられる側としては強かろう。
「ミレナリオ・リフレクションでもち肌を真似てもちもちのお肌を手に入れる……というのも魅力的な提案ですが……」
 花宵・稀星(置き去り人形・f07013)は唇に手を当てている。良かった、この子は食欲重視じゃないよ。
「流石にやらないです。20 mの長さまで伸び~るミレナリィドールになっても仕方ないのです」
 それはそれで見てみたい気はする。それはそうとして鏡餅は自身にまとわりつく欲望の視線を振り払うために白い体を伸ばす。
「……つきたてのお餅ならそのまま食べるのもいいですが、相手はしばらく飾ってあった鏡餅、やはり火を通さねばならないです?」
 びくっと鏡餅の動きが止まった。
「そうですな! 水分が抜けていると食べにくいですし、まずは水分を含ませておきましょう!」
 ディスターブは醤油を樽で持ってきていた。だめだこいつら全員食べることしか考えてない。
「ちょっと待って」
 紗希が一旦二人を止める。鏡餅に訪れた僅かな希望、まあすぐに崩れるのはお約束だが。
「醤油だけじゃなくて、きな粉にアンコと枝豆も用意して来たから醤油まみれにするのは飽きると思う」
「きな粉もあるのです?」
「……成る程、そういうことならば少しずつ使うこととしましょう!」
 鏡餅は一刻も早く自身の身を守るために、四方八方にその身を伸ばして振り回す。が。それは未来を見てきたかのように仕掛けてあったワイヤーによって切断される。
「引っかかった! これで切り餅ができたよ!」
「お任せ下さい! 醤油をおかけしましょう!」
「焼きます! エレメンタル・ファンタジア!」
 白い餅に醤油が振りかけられる。やや強火であぶられた餅の上で熱を与えられた醤油は、独特の香気を立ち上らせる。その香りは餅が程よく焦げる匂いと混ざり合い、鼻の奥までに届き食欲をそそる。
「餅と醤油の焼ける香ばしい匂いを漂わせることで、モニターの向こうの皆様に飯テロアタック!」
 一体何を書かされているのか。焼けた餅を紗希が中古で買ってきた包丁で刻んでいく。ものによってはヨモギの葉で包んでみたりして。
「よし、これで磯辺焼き分は確保ですな!」
 これ以上食べれられてはたまらないと、鏡餅はおみくじ体に変身する。少しぐらい寿命が短くなったところで、今そこにある危機が無くなるわけではない。おみくじを吐き出して鏡餅は必死に応戦する。なおおみくじの『健康』のところにはこう書いてある。
『食べ過ぎに注意』

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
これが鏡開き……、私の知ってるのとちょっと違いますね。

ですが折角なので確りやります。


どうせなら凄く綺麗に斬りたいですよね。

紅白餅を回避しつつ接近し、手にした刀から繰り出される鋭刃線閃で凄く綺麗な、それこそ鏡の様に滑らかな切断面を着けてあげましょう。




 前方で猟兵と鏡餅がてんやわんやしているのを見て弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は呟く。
「これが鏡開き……、私の知ってるのとちょっと違いますね」
 確かに一般的な鏡開きは、鏡餅は襲ってこないし武器で戦うことはない。
「ですが折角なので確りやります」
 刀を鞘から抜いて鏡餅へと走っていく。ここから先にどんな敵と戦うか分からない。あらゆる敵との実戦経験は得ておいたほうが良いだろうと彼女は疾く走る。鏡餅は迫りくる彼女に紅白餅を投げつけるが、その位置には既に姿は存在しない。どこにいるかと言えば鏡餅が乗っている台座、三方と呼ばれるそれのすぐ近く。
「研ぎ澄まされた刃に斬れぬ物無し! 鋭刃線閃!」
 頭上に繰り出した斬撃が鏡餅の下側の一部を切り離す。その切断面はまるで鏡のように滑らかであり、中まで餅の中身が詰まっているのが見て取れる。
「これは斬り甲斐がありますね」
 ただの餅ではないことを見て取った銀花は刀を握り直した。

大成功 🔵​🔵​🔵​



(「……なんかほっといても割れそうな感じだが」)
 フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)はぼそりと呟いた。既に多くの猟兵達から攻撃を受けているのを見る限り、趨勢は決まっているような気はする。まあでも餅突きに一緒に来た仲間達はやる気みたいだし。とりあえず黙っておくことにした。
「この一戦を越えれば後は、餅を食べるだけだから……負けられない!」
 メンバーを集めたアイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)が食欲で皆を鼓舞している以上、少しは食前に動いておいたほうが良い気もするし。……とは言うものの、やはり相手の異様を見て色々それぞれに思う所はあるらしい。
「野生のかがみ餅ってなんなのですか……」
 シュトフテア・ラルカ(伽藍洞の機械人形・f02512)がぼやく。野生の鏡餅は野生の鏡餅である。それ以上でもそれ以下でもない。ツッコみたい気持ちは痛いほど分かる。
「……まさかの陸上歩行? かー……」
 メルノ・ネッケル(火器狐・f09332)が地に足の着いた、いや地に三宝が付いた相手を見てそんな感想を漏らす。明らかに地上を移動するのには向いていないが、マグロが宙を泳ぎ、スパゲッティが空を舞うご時世だ。奴らに比べれば常識の範疇内だろう。
「まさか餅にマジックを披露する機会が来るなんてね。はは、世の中何があるかわからないものだ」
「せっかくの鏡開きだから派手にいかないとねー」
 初里・ジン(黒い奇術師・f10633)とフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)はそれぞれに戦闘態勢を取る。弟の言葉を聞いてフィオリナは江戸の方では普通の鏡開きの日だと思い出す。
「わざわざこんな時期に頑張ってやって来て、なんか健気や……」
 メルノがよよよと袖を目元に持っていく。はっそこで気付く。
「あかんあかん、相手はオブリビオンや、油断したらやられてまう!」
「餅は餅屋っていうものね、アタシは詳しいのよ。つまり、オブリビオンには猟兵よ!」
「そや! さあ、こっからは食うか食われるか!猟兵VS鏡餅、生存競争の幕開けや!」
 鏡餅は新たに現れた彼らに気付いたのか、もはや破れかぶれっぽく紅白餅を彼らに投げつける。
「ここは僕がお相手しよう」
 ジンがその黒く弾力のある身体で飛んでくる餅を仲間の分も受け止める。
「皆、大丈夫かい?僕は大丈夫。弾力性には自信があるから。……あ」
 べし。続けて上から降ってきた巨大鏡餅に潰された。まあ半分くらい液体なので大丈夫だろう。
「ジンの犠牲は無駄にはしないわ! レンジャー・リベンジャーで無機物を素材に変形!」
 アイリが餅を素材に巨大決戦兵器を作ろうとする。が。
「……何も起きませんね」
「あれ?」
 シュトフテアが呟く。鏡餅もちょっと困惑したように動きを止めている。……餅は無機物ではなく有機物である。何も生じないことを確認した餅はその体をぐにゃんと伸ばして周りを薙ぎ払う。即座にシュトフテアはガジェットを変形させ空中へと高速で逃れる。
「こうなったら追いつけるとは思わないことなのです」
 彼女の空中からの熱線と魔法による射撃は、鏡餅の頭に乗った橙を焼く。彼女の攻撃に合わせてメルノも地上からR&Bを高速で連射する。
「もちもち柔らかくなっても、熱線ならば通るやろ! 同時に加熱も出来る……は言い過ぎやけど、十分効果は出るはずや!」
 空と地面とのクロスファイアは確かに鏡餅から香ばしい匂いを上げさせている。そして側面からはいつの間にか抜け出してきたジンが雷の剣を放って鏡餅に突き刺した。
「驚いたかい? でもこのマジックにはタネも仕掛けもないのさ」
 彼女らに続くようにフォルセティは空から隕石を呼んで鏡餅に叩きつける。
「そーれ、ドッカーンドッカーン」
 あ、ジュッって音がした。既に満身創痍であった鏡餅はズタボロである。その様子を見てシュトフテアは地上にいる仲間達に大きく声を掛ける。
「さて、お膳立てはできたのです、皆、トドメは任せるのですよ」
 彼女の言葉を聞いたフィオリナは頷く。
「……そうだな、もう止めを刺したほうが早い気がする。ジン、攻撃するぞ」
「食べやすいようにカットしてあげるよ! ……しかし、マジックナイトだけど剣は久しぶりに使うからね……上手くいってるといいけど」
 ジンは慣れない剣を手にして向かう。彼が白兵戦を始めるよりも早く、フィオリナが敵をロックオンする。
「貫け、バベルの光よ!」
 空から鏡餅に落とされるのは極太の高出力レーザー。激しくこれでダメージを受けたところでジンの剣が横薙ぎに鏡餅を切り裂く。
「これが! 鏡開きよ!」
 アイリがジャンプすると同時に黄金竜の牙を手に鏡餅を真っ二つにする。三方ごと切られた鏡餅は流石に動きを止めた。
「アイリさん、やったー」
 状況を確認したフォルセティが手のひらをアイリに向けると、彼女も応えてハイタッチで返す。……姉のフィオリナから意味ありげな視線を向けられてはいたが。気付いた彼はその意味をよく理解できてはいないようである。
「……ところで、これで合ってるわよね、鏡開き」
 本来は刃物で切らずに、槌で開くのだが、まあ今回ばかりは仕方ないだろう。ちょっと元気が良すぎた。
「で、これって食べていいのかしら?」
 無論、かくして餅と句会の準備は整ったのであった。
初里・ジン
■チーム:餅突き
●心情
まさか餅にマジックを披露する機会が来るなんてね。はは、世の中何があるかわからないものだ。

●戦闘
序盤は【かばう】でチームの皆を庇う
「皆、大丈夫かい?僕は大丈夫。弾力性には自信があるから。」
中盤はM・T・Bで援護射撃
「驚いたかい?でもこのマジックにはタネも仕掛けもないのさ。」
そして終盤はサポート役から一転、前に出て風の魔力【属性攻撃】を乗せたルーンソードで敵に斬りかかる
「食べやすいようにカットしてあげるよ!…しかし、マジックナイトだけど剣は久しぶりに使うからね…上手くいってるといいけど。」


シュトフテア・ラルカ
チーム「餅突き」で参加
野生のかがみ餅ってなんなのですか…。ツッコミどころが多いですが、相手はオブリビオン、気は引き締めていかないとなのです。

UCを発動、【ジャンプ】【空中戦】で飛び上がりつつ、分離したガジェットを足に装着し大きめの具足となして高速ホバーで駆け巡るのです。
敵の攻撃をそのまま躱しながら攻撃していくのです。熱戦銃や精霊銃ならあの体にも通りそうな気がするですし。
メルノ(f09332)さんの攻撃に合わせて【早業】【クイックドロウ】【スナイパー】【二回攻撃】でできた隙きを狙い撃ち、敵の動きの妨害をガンガンやっていくですよ。
さて、お膳立てはできたのです、皆、トドメは任せるのですよ


メルノ・ネッケル
チーム〈餅突き〉

・心情
現れよったな、鏡餅!
……まさかの陸上歩行?かー。
頑張ってやって来て、なんか健気や……あかんあかん、相手はオブリビオンや、油断したらやられてまう!
……さあ、こっからは食うか食われるか!猟兵VS鏡餅、生存競争の幕開けや!

・行動
もちもち柔らかくなっても、熱線ならば通るやろ!
同時に加熱も出来る……は言い過ぎやけど、十分効果は出るはずや!
必殺の早撃ち、『クイックドロウ』行くで!

今回は弾力を活かした攻撃の恐れがあるな。
弾んで飛び込んでくるか、餅の一部で殴ってくるか……。今回は仲間もおるで、皆に手出しはさせへんで!
鏡餅の攻撃動作を【見切り】、そこへ【クイックドロウ】でR&Bの早撃ちや!


アイリ・フラジャイル
チーム:餅突き
餅は餅屋っていうものね、アタシは詳しいのよ
この一戦を越えれば後は、餅を食べるだけだから……負けられない!
己や皆を食欲で鼓舞して突撃。
相手が投げてくる紅白餅を逆利用して、
レンジャー・リベンジャーで無機物を素材に変形!
巨大餅型決戦兵器に搭乗よ!

仲間への攻撃を可能な限り受け止めて、
そのまま相手に組み付いて動きを封じる……って、
こっちの餅じゃない! 相手はあっちよ!

仲間の攻撃で崩れてきた鏡餅を鎧も砕く剛腕で、開く!
両腕を突っ込んで左右に引き裂く……
これで合ってるわよね? 鏡開き。
餅ロボが駄目なら黄金竜の牙で真っ二つ。

作戦完了後にフォルセティとハイタッチ!
で、これって食べていいのかしら?


フォルセティ・ソルレスティア
■チーム:餅突き
今度は人の6人のチームになるよ!
【WIZ】
「せっかくの鏡開きだから派手にいかないとねー」

【行動】()内は技能
シュトフテアさんやメルノさん達に続いて攻撃するよ。
「そーれ、ドッカーンドッカーン」
(全力魔法)でカラミダド・メテオーロを放つ!
景気よく(2回攻撃)にするね。
お餅を焼くから(属性攻撃<炎>)で
「こんがり」かつ「ぺちゃんこ」にするよー。

「アイリさん、やったー」
勝利を確信したら今度はアイリさん(f08078)とハイタッチするよ。
あれ、フィオ姉ちゃんにまた睨まれた??


フィオリナ・ソルレスティア
■チーム:餅突き
(同行者:f02512,f05803,f08078,f09332,f10633)
【WIZ】
「なんかほっといても割れそうな感じだが」
そういえば今日は江戸方面では「鏡開きの日」か?

■行動
一緒に戦う仲間たちが戦いやすいように
アイギスの盾で鏡餅のユーベルコードを相殺しようと思ったが…

「もう止めを刺したほうが早い気がする」
ジンに攻撃しようと声をかけつつ、バベルの光で脳天(橙?)を
天上から撃ちぬく
(技能:全力魔法×2回攻撃)

そして鏡餅より、他の女の子と親しくする弟のフォルセティが
チラチラ気になったり…




(「……なんかほっといても割れそうな感じだが」)
 フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)はぼそりと呟いた。既に多くの猟兵達から攻撃を受けているのを見る限り、趨勢は決まっているような気はする。まあでも餅突きに一緒に来た仲間達はやる気みたいだし。とりあえず黙っておくことにした。
「この一戦を越えれば後は、餅を食べるだけだから……負けられない!」
 メンバーを集めたアイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)が食欲で皆を鼓舞している以上、少しは食前に動いておいたほうが良い気もするし。……とは言うものの、やはり相手の異様を見て色々それぞれに思う所はあるらしい。
「野生のかがみ餅ってなんなのですか……」
 シュトフテア・ラルカ(伽藍洞の機械人形・f02512)がぼやく。野生の鏡餅は野生の鏡餅である。それ以上でもそれ以下でもない。ツッコみたい気持ちは痛いほど分かる。
「……まさかの陸上歩行? かー……」
 メルノ・ネッケル(火器狐・f09332)が地に足の着いた、いや地に三宝が付いた相手を見てそんな感想を漏らす。明らかに地上を移動するのには向いていないが、マグロが宙を泳ぎ、スパゲッティが空を舞うご時世だ。奴らに比べれば常識の範疇内だろう。
「まさか餅にマジックを披露する機会が来るなんてね。はは、世の中何があるかわからないものだ」
「せっかくの鏡開きだから派手にいかないとねー」
 初里・ジン(黒い奇術師・f10633)とフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)はそれぞれに戦闘態勢を取る。弟の言葉を聞いてフィオリナは江戸の方では普通の鏡開きの日だと思い出す。
「わざわざこんな時期に頑張ってやって来て、なんか健気や……」
 メルノがよよよと袖を目元に持っていく。はっそこで気付く。
「あかんあかん、相手はオブリビオンや、油断したらやられてまう!」
「餅は餅屋っていうものね、アタシは詳しいのよ。つまり、オブリビオンには猟兵よ!」
「そや! さあ、こっからは食うか食われるか!猟兵VS鏡餅、生存競争の幕開けや!」
 鏡餅は新たに現れた彼らに気付いたのか、もはや破れかぶれっぽく紅白餅を彼らに投げつける。直撃すればただではすまないだろう。
「ここは僕がお相手しよう」
 ジンがその黒く弾力のある身体で飛んでくる餅を仲間の分も受け止める。
「皆、大丈夫かい?僕は大丈夫。弾力性には自信があるから。……あ」
 べし。続けて上から降ってきた巨大鏡餅に潰された。まあ半分くらい液体なので大丈夫だろう。少しずつ漏れ出してるし。
「ジンの犠牲は無駄にはしないわ! レンジャー・リベンジャーで無機物を素材に変形!」
 アイリが相手の呼び出した餅を素材に巨大決戦兵器を作ろうとする、が何も変化がない。
「……何も起きませんね」
「あれ?」
 シュトフテアが呟き、アイリが疑問の声を上げる。鏡餅もちょっと困惑したように動きを止めている。……餅は無機物ではなく有機物である、残念なことに。何も生じないことを確認した餅はその体をぐにゃんと伸ばして周りを薙ぎ払う。メルノが伸びた餅を銃の連射で勢いを削ぎ、シュトフテアがガジェットを変形させ空中へと高速で逃れる。
「こうなったら追いつけるとは思わないことなのです」
 彼女の高速で移動しながらの空中からの熱線と魔法による射撃は、鏡餅の頭に乗った橙を焼く。彼女の攻撃に合わせてメルノも地上からR&Bを高速で連射する。
「もちもち柔らかくなっても、熱線ならば通るやろ! 同時に加熱も出来る……は言い過ぎやけど、十分効果は出るはずや!」
 空と地面とのクロスファイアは確かに鏡餅から香ばしい匂いを上げさせている。そして側面からはいつの間にか抜け出してきたジンが雷の剣を放って鏡餅に突き刺した。
「驚いたかい? でもこのマジックにはタネも仕掛けもないのさ」
 彼女らに続くようにフォルセティはカラミダド・メテオーロの魔法を使う。聖箒ソル・アトゥースを向けられた対象に高熱を持った隕石が襲いかかる。
「そーれ、ドッカーンドッカーン」
 あ、ジュッって音がした。既に満身創痍であった鏡餅はズタボロである、あちこち『こんがり』で『ぺちゃんこ』だ。その様子を見てシュトフテアは地上にいる仲間達に大きく声を掛ける。
「さて、お膳立てはできたのです、皆、トドメは任せるのですよ」
 彼女の言葉を聞いたフィオリナは頷く。確かにある意味お膳立てである。
「……そうだな、もう止めを刺したほうが早い気がする。ジン、攻撃するぞ」
「食べやすいようにカットしてあげるよ! ……しかし、マジックナイトだけど剣は久しぶりに使うからね……上手くいってるといいけど」
 ジンは慣れない剣を手にして向かう。彼が白兵戦を始めるよりも早く、フィオリナが敵をロックオンする。
「貫け、バベルの光よ!」
 空から鏡餅に落とされるのは極太の高出力レーザー。激しくこれでダメージを受けたところでジンの剣が横薙ぎに鏡餅を切り裂く。
「これが! 鏡開きよ!」
 アイリがジャンプすると同時に黄金竜の牙を手に鏡餅を真っ二つにする。三方ごと切られた鏡餅は流石に動きを止めた。
「アイリさん、やったー」
 状況を確認したフォルセティが手のひらをアイリに向けると、彼女も応えてハイタッチで返す。……姉のフィオリナから意味ありげな視線を向けられてはいたが。気付いた彼はその意味をよく理解できてはいないようで首をかしげる。
「……ところで、これで合ってるわよね、鏡開き」
 本来は刃物で切らずに、槌で開くのだが、まあ今回ばかりは仕方ないだろう。ちょっと元気が良すぎた。いきのいい鏡餅とか良くはわからないが。
「で、これって食べていいのかしら?」
 無論。猟兵達と町人達はいそいそと大きな鏡餅の解体と調理に取り掛かり、長椅子や敷物の準備を始める。かくして句会の準備は完了したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『ここで一句』

POW   :    とにかく思いついた案を沢山出し、いい感じに組み合わせて詠む

SPD   :    己の感覚をフル活用し、オリジナリティある俳句を生み出す

WIZ   :    意味深な言葉遣いで味わい深い一句を詠む

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 町の人々にとって例年通りとは行かなかった今回。だけれどもその分だけ得られた恵みは多く、そこかしこから餅や魚の焼ける香りが立ち上っている。
 一方でこの場にいる者たちには短冊と筆を渡され、あるものは餅を頬張りながらさらさらと書き記し、ある者は出された茶が冷めているのに気づかないほどにうんうんと唸っている。中には頬を酒で赤く染めて筆運びすら怪しい者もいるが、これもご愛嬌だろう。
 無論、これらの立役者である猟兵たちにも同じものが振る舞われる。果たして彼らは十七音で何を描くのだろうか?
錬金天使・サバティエル
「お正月 そろそろつくか(着くか) きなこ餅(来な子持ち)」
これから孫を連れてくる娘息子を待つ祖父母の気持ちを歌った一句だよ。
ダブルミーニングで待ちわびている様子といそいそと準備をする様子を表現しているんだ。
……これ説明するの恥ずかしい気がするなあ……。何より私が詠んでもしょうがない。
うまいこと言おうとするのが先行してしまっているな……ここはこんな歌を聴いたことがあるみたいな感じで発表しようか……。


弥久・銀花
もちもちもち

  もちくうときは

    よくかんで

     こまかくしないと

       つちまんじゅうゆき


【SPD】ですね、何だか変な風に電波が飛んできました。

ちょっと字余りな上に俳句じゃなくて川柳になってる気がします。

とりあえずお餅を食べる時は気をつけましょう。 もぐ。(大口開けてお餅を口一杯に頬張りながら)




んっ!? んぐぅっ!! (喉に詰まりました、誰かに掃除機を持ってきて貰おうと変なジェスチャーを始めています)


花宵・稀星
「敵と聞き 参じてみれば 鏡餅」
……今回の一件を詠むとすれば、こんなところですかね。
しかし、せっかくの句会ですから、色々な句を詠んでみたいものです。

「戻りても 先を目指して 絵双六」
新年なので、新年定番の遊びである絵双六を。
マス目の効果で戻されたりすることがあっても、諦めずにあがりを目指す絵双六での姿勢に、事態が一進一退の中で時に敵に押し込まれても、押し返してやろうという猟兵の心意気も、ちょっと投影してみました。
……あと、猟兵の運命も、賽の目で決まってるようなとこあるですからね。

そういえば、時代背景的にサムライエンパイアで単に双六といえば、盤双六と絵双六、どっちが主流なんでしょうね?




『敵と聞き 参じてみれば 鏡餅』
 今回の一件を詠めばと花宵・稀星(置き去り人形・f07013)の一句が綴られる。筆を置いてから彼女は短冊を下ろす。やや直接的すぎただろうか。きな粉をまぶした焼き餅に舌鼓を打ちながら、次の句の題材になるようなものがないかを目で探す。
「……きな粉か、ふうむ」
 錬金天使・サバティエル(賢者の石・f00805)皿の上に並んだ餅か着想を得て、一文字一文字韻を確かめながら記していく。
『お正月 そろそろつくか きなこ餅』
 頭を捻りながら詠んだ一句である。じっと自分の書いた句を眺めて茶をすすると、隣の好々爺が短冊に書かれたものを覗き込んでいることに気づく。彼女は恥ずかしさにばっと短冊を隠す。
「すまんな、お嬢ちゃん。えらく難しそうな顔で筆を動かしてたもんでな」
「あ、い、いえ」
 思わず丁寧語で返すサバティエル。そんな彼女に老人は問う。
「良ければ少しばかりワシにどういう気持ちで詠んだのか教えてくれんかの?」
「あ、ええと。これから孫を連れてくる娘息子を待つ祖父母の気持ちを歌った一句で……」
 搗くと着く、きなこ餅と来な子持ち、をそれぞれかけているのだという。常に芝居がかった口調で話す彼女は、句の中にも言葉遊びを入れてしまうのだろう。……もっともこれを説明している彼女は恥ずかしさを必死に隠してはいたが。その様子を老人はニコニコと眺めている。
「この歌は私が考えたわけではなく、どこかでこんな歌を聞いたことがあって……」
「そうかい」
 老人の笑みは変わらない。どんなに自分と不釣合いな句であってもここでは咎められないのだろう。たとえば弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)とか。
「もちもちもち もちくうときは よくかんで こまかくしないと つちまんじゅうゆき」
 色々自由過ぎた。
「ちょっと字余りな上に俳句じゃなくて川柳になってる気がします。……何だか変な風に電波が飛んできました」
 もはや川柳と呼んで良いものか。と言うかこれ自由詩の類な気がする。中々に意味する所も縁起の良さからはかけ離れている気がする。とりあえず満足したのか出来た句を見直しながら彼女は餅を大きな口に押し込む。
「とりあえずお餅を食べる時は気をつけましょう。……もぐ。………んっ!? んぐぅっ!!」
 こんな詩を詠んだからかどうかは分からないが、彼女の喉に餅が詰まる。慌てて周りの者達が介抱に向かう。彼女自身は掃除機を求めていたが、この世界にそんなものはある訳がない。危うく彼女が土饅頭の下で眠るところだった。

 句を詠む、というのは子供たちにとっては少しばかり退屈にも思える時があって。大人たちが唸っている間に、彼らはサイコロを投げて絵双六のコマを動かしていた。
『戻りても 先を目指して 絵双六』
 稀星はマスの上を行き来する子供たちのコマを見て一句詠む。このコマの動きはまるで猟兵達とよく似ている。事態が一進一退で押されていても、それに負けじと上がりを目指す猟兵達の心意気も。……サイコロが全てを決める訳ではないのは少し違うけれど。
「……そう言えば盤双六はあるのでしょうか?」
「そっちをやってみたいかい?」
「何も賭けないのであれば」
 彼女の独り言を聞いた者にそう言って微笑み返す。彼女もまたサイコロを握る。盤の上では運だけでは決まるまい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エリカ・ブランシュ
(※アドリブなど歓迎)

なんだか……お化け退治した後の記憶がないわ……。
しかも、気付けば祝勝ムードだし。
……せっかくだし、アタシもオモチ食べて帰ろうかしら。

で、オモチ貰ったはいいけど、どうやって食べたら美味しいのかしら……?
あっ!ちょうど良い所にリアナ居るじゃない。せっかくだし、一緒にオモチ食べながら俳句についても聞いてみよっと。
「リアナ。このオモチってどうやって食べたら美味しいか知ってたら教えてくれない?あと、俳句って奴もリアナが試しに詠んでくれたらそれを参考にしたいわ」

なるほど。そんな感じで五七五で音を組み合わせるのね。
それじゃ、アタシも
【SPD】
「はじめてね これ食べたけど 美味しいわ」


ディスターブ・オフィディアン
第二人格で行動
アドリブや他の方との絡み歓迎です

「ヒャッハー! もちパだーっ!」
 とはしゃぎながら、適当に腰掛け磯辺焼きや、きな粉もち、あんころ餅を頬張っています。
折角ですから、お茶の一つも周りの方に振舞いましょうか。 
「しかし、まるで搗き立てのようにもちもちですなぁ。素晴らしい。
 来年も野生の鏡餅が豊作ならば良いのですが――乱獲しすぎないようにしなくてはいけませんなぁ」と茶を飲みながらしみじみ

「っと食べるばかりではいけませんな。俳句は――
『鏡割り、焼いて膨らむ、笑顔の輪』と出しておきましょうか」

「リアナさんも一句いかがですかな?」(お餅を差し出しつつ




「なんだか……お化け退治した後の記憶がないわ……。しかも、気付けば祝勝ムードだし」
 長椅子の上にエリカ・ブランシュ(寂しさに揺れる白い花・f11942)両手で湯呑を持って佇んでいる。どうも怨霊と戦ってから先の記憶がない。気付いたら鏡餅倒されていたし。
「……せっかくだし、アタシもオモチ食べて帰ろうかしら」
 で、皿に乗った焼き餅を受け取るエリカ。箸も見よう見まねで動かすが結構ぎこちない。
「で、オモチ貰ったはいいけど、どうやって食べたら美味しいのかしら……?」
 さてと考え始めたところで、戦いに参加した猟兵達に挨拶していたのかリアナが通りかかる。
「あっ! リアナ、ちょうど良いところに」
「あ、エリカさん。今回はお疲れ様だったね。えっと、なにか用かな?」
「リアナ。このオモチってどうやって食べたら美味しいか知ってたら教えてくれない? あと、俳句って奴もリアナが試しに詠んでくれたらそれを参考にしたいわ」
 エリカはリアナに尋ねるが、彼女も馴染みがないものなので、と言った所で大きな声がこちらに届く。
「ヒャッハー! もちパだーっ!」
 声の主はディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)が次々と添えるものを変えて餅を平らげていく。香ばしい香りを上げる磯辺焼き、優しい甘さのきなこ餅、しっとりした小豆の甘さが引き立つあんころ餅、などなど。
「……ああ言う感じ?」
「なるほどね」
 二人は彼にならい餅の味を引き立てるものと一緒に味を楽しむ。一方でディスターブは自前で用意したお茶を振る舞いつつ、自分の分も点てている。
「しかし、まるで搗き立てのようにもちもちですなぁ。素晴らしい。来年も野生の鏡餅が豊作ならば良いのですが――乱獲しすぎないようにしなくてはいけませんなぁ」
 またどうせ出てくる気がしないでもないが。口の中に残った餅を茶で流し込んだ彼は短冊を取り出す。
「っと食べるばかりではいけませんな。俳句は――『鏡割り 焼いて膨らむ 笑顔の輪』と出しておきましょうか」
 さらさらと描いた文を見て満足気に見やると、彼は首をエリカとリアナに向ける。
「お二人も一句いかがですかな?」
 新しい皿と一緒に彼は二人を誘う。その問いかけに対し先に答えたのはエリカだった。
「なるほど。そんな感じで五七五で音を組み合わせるのね……『はじめてね これ食べたけど 美味しいわ』」
 割と食欲に満ちた一句を上げたエリカ。だが彼女らしいといえば彼女らしい。あまり悩まずに書き上げた彼女と違い、リアナは少し悩んでいる。
「ええと……『オブリビオン 叩いて割れば 春開く』……とか?」
 ちょっと綺麗じゃないかなあと、彼女とエリカは言葉を交わしながら餅を口にした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シュトフテア・ラルカ
チーム【餅突き】で参加
鏡餅 猟兵割りて 四散する

…いや、ほんとこれ食べちゃって大丈夫なのですか。
可食できるオブリビオン…私達はまあオブリビオンの力借りてたりする人もいたりするですけど。
現地民の人達は……ああ、うん。大丈夫そうなのですね。

ま、まあ気を取り直して食べるです。お餅食べるの初めてですし実を言うとちょっと楽しみで…
ぬ、伸びるですね。…きれ、切れないです!?どこまで伸びるですか!
く…これはまた難敵なのです。いいでしょう、私が倒して見せるのです。
【第六感】で餅の伸び方を感じ、【早業】で素早く伸びる餅を切るです。
さあ、食べ方も色々あるみたいですし、どんとこいなのです。


フィオリナ・ソルレスティア
■チーム:餅突き
(同行者:5~7人くらい)
【SPD】
せっかくだからとリアナにも参加してもらう
「リアナ、一緒に参加しよう」
もちろんリアナにも一句読んでもらう算段(←重要)

まずは餅だが、この世界の料理に馴染みがないのでアレンジする。
切餅に小麦粉や砂糖、牛乳、バター等を加えて、
ホットケーキ風に焼いて完成(手際よく)。
「餅もっちホットケーキの完成だな」
もちもちした食感のホットケーキ風になるハズ
はちみつやきな粉以外にチョコソースでも美味しいハズ
「リアナ、良かったら食べてみない?」

■俳句
筆を片手に少し考えながら
「やはり今回の厳しい(?)戦いを振り返って教訓にしよう」
『野良かがみ 割れてしまえば タダの餅』


メルノ・ネッケル
チーム〈餅突き〉

・心情
俳句かー、そう言えば考えた事もなかったわ。
よっしゃ、折角やしお餅をテーマに一句考えてみよか!
のんびり楽しむでー。

・行動
何はともあれまずお餅。
焼いたお餅に砂糖醤油をたっぷり付けて、海苔で巻く……。これぞスタンダードな磯辺焼きや!
うーん、甘じょっぱくて香ばしい至福の味やでー……。

おっと、セティくん(f05803)がうちの食べたそうにしとるしお裾分けや。
「ほいきた、メルノ特製磯辺焼きやでー。」

落ち着いてきたら〈SPD〉で一句や。

年初め 白雪染めし 黒醤油……(作:めるの)
白雪で餅を表現し、季語もクリアや!
白と黒のコントラストにも注目やでー、学無い割には頑張ったんちゃうかな?


アイリ・フラジャイル
チーム:餅突き
【SPD】
リアナー! お餅焼けてるよー!
呼んで早速、選んでもらおう。
磯辺焼き、きな粉餅、あんころ餅、どれがいい?

言って自分は既に磯辺焼きを実食している。
あのね、この前オブリビオンが凄い美味しそうなお話があってね。
その話はなんやかんやで周囲に止められた。

俳句ねえ……アタシの知識にはほぼ無いわ。
戦ってばかりだったから何とも。
まあ悲嘆してる訳じゃないのよ、アタシは今の暮らしが大好きだし、
これからもそうでありたい。だからこういうのも勉強しなきゃネ。

出来た!
「餅突きて 割って開いて 実食す」
え、季語が無いですって? 知らないわよ!
……じゃあこれでどうかしら。
「年明けて 皆で餅食む 冬日和」


シュガー・ラビット
チーム:餅突き【POW】
「おもちの具 あんこにきなこ みたらしか」
うーんうーん、どのおもちから食べようかなぁ。わたしおもちって初めてなんだ。せっかくなら甘いおもち全制覇したいな♪
まずはあんこ、きなこ、みたらしとオーソドックスなものを周りの人から頂いて、チョコレートおもち、練乳お餅、アイス(持参)お餅…いろいろ思いつく限り組み合わせたいなーって思ってます♪(えへへ)
食べたいなーって人がいたら、みんなにもおすそ分けしちゃうよ〜

みんなー、集まって〜!写真とろ〜!
はい、ちーずっ!

「サムライエンパイアでお餅つき なう♪」っと。(キマイラフューチャーのSNSに、みんなと撮った写真をたくさんアップするよー)


フォルセティ・ソルレスティア
■チーム:餅突き
【POW】
「わーい、お餅だー!」
俳句の前にとりあえずお餅を食べまくるよー

せっかくだから「お姉さん達」にお餅食べさせてもらうんだー
メル姉(f09332)に磯辺焼きおねだりー
「ボクもソレ食べたーい」
シュガー(f02321)さんには餌付けしてもらう
「シュガーさん、アイスお餅、あーん」
調子にのってリアナさんにも!
「ねー、リアナさんはどんなお餅好きなの」
と言いつつおねだりオーラ全開。
リアナさんともお話したかったんだよねー。

ぎくっ! なんかフィオ姉ちゃんの鋭い視線を感じるので
そろそろ俳句考えないとね

「白い肌 ぷにぷにつるん モッチモチ」

さっき食べたお餅の感想だよー。本当だよー




「……いや、ほんとこれ食べちゃって大丈夫なのですか」
 シュトフテア・ラルカ(伽藍洞の機械人形・f02512)の句会の準備の時に発した言葉だ。だが彼女の心配を他所に町人たちは着々と準備を進めていたのである。
「可食できるオブリビオン…私達はまあオブリビオンの力借りてたりする人もいたりするですけど」
 なんとなく居心地のなさ気な彼女に老婆が近寄り、元野生の鏡餅のかけらを焼いたものを渡す。
「……ああ、うん。大丈夫そうなのですね」
 脳裏に『鏡餅 猟兵割りて 四散する』という句が浮かぶ。とりあえずそれを書にするのは後にして彼女は初めての餅を口にする、正直な所少し楽しみだったのだ。
「ん、んんー!?」
 彼女の予想に反して噛み切れずに餅が伸びる。
「き、きへはいれす!? おこはへおひうへうあ!」
 切れないです、どこまで伸びるですか。である。初めての餅と第六感や早業を駆使ししてシュトフテアは格闘する。倒したはずの鏡餅にこれほど苦戦するとは。だがその果てに勝利を手にしたのは彼女であった。
「さあ、食べ方も色々あるみたいですし、どんとこいなのです!」
 彼女の言う通り餅の食べ方は色々である。フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)は自前で色々持ってきているし。
「なんだこの匂い……」
 何故かフライパンを手にしていたフィオリナはバターを焦がさないように溶かす。その香りに慣れていないのか町人たちが何事かと見に来る。彼らの視線をよそに餅と牛乳と砂糖を入れればホットケーキ風に……ならない。どちらかと言えば粘りのあるミルク粥のような感じである。
「おかしい、もっとちゃんとした形になるハズだが」
 ハズってなんだ。おそらく食べられないものでは無いと思うが。
「……リアナ、良かったら食べてみない?」
「え? ……あ、うん。……えーと、今はお腹一杯だからあとでもらうね」
 リアナはちょっと困った様子で受け取った。一方その頃シュガー・ラビット(白くて小さなふわふわ💓・f02321)は現地の甘い味付けを悩んでいた。
「おもちの具 あんこにきなこ みたらしか」
 なんとも贅沢な悩みを一句に仕立て上げて、甘そうなものから一つ一つ制覇していくことに決めたらしい。あんこ、きなこ、みたらしと一皿ごとに写真に収めてコメントを付けていくシュガー。もちろん味わうことも忘れない。一通り試してみたら、次は持参したフレーバーを添えていく。チョコレートにコンデスミルク、そしてアイスクリーム。色々と試行錯誤する彼女に、フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)が近寄ってくる。
「シュガーさん、アイスお餅、あーん」
「はい、あーん」
 フォルセティ、あざとい男(14)である。彼は次に近づく人物を探しているとメルノ・ネッケル(火器狐・f09332)に目をつける。彼女はアイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)、リアナと一緒に七輪を囲んで磯辺焼きを焼いていた。
「焼いたお餅に砂糖醤油をたっぷり付けて、海苔で巻く……。これぞスタンダードな磯辺焼きや!」
 焼けたものをアイリに渡しながら、自らもその味を確かめるメルノ。
「うーん、甘じょっぱくて香ばしい至福の味やでー……」
 ジーンとした口調で彼女は目をつぶっている。その一方でアイリとリアナは言葉を交わしていた。
「あ、もう結構食べてるんだ」
「うん、こっちに来てから色んな人からもらって。ごめんね」
「ううん大丈夫よ。……そうそうこのお餅で思い出したんだけど、この前オブリビオンが凄い美味しそうなお話があってね」
「それ以上はアカン」
 話を横で聞いていたメルノが止める。一体何だったというのか。フォルセティが彼らの近くに寄ってきていたのはそんな時であった。
「ボクもソレ食べたーい」
「ほいきた、メルノ特製磯辺焼きやでー」
 男子よ、四方八方に良い顔しているとあとで困るぞ。それが何を意味するか知らないままに今度はリアナにおねだりをし始める。
「ねー、リアナさんはどんなお餅好きなの」
「んー、私はここで初めて食べたばかりだから、どれって言うのはないけど、あえて言うならお醤油のかかったのかなあ。……あ、そうだ。これ食べる?」
「え、くれるの? じゃあいただきまー……え?」
 リアナが差し出した器には先程のミルク粥餅である。とりあえずあんまり見た目にはそそらない感じである。
「え、あの、これって」
「フィオリナさんからもらったんだけど、私お腹いっぱいで」
 首をぎぎぎっと姉の方へ向けるフォルセティ。すごく嬉しそうな笑顔だった。

「白い肌 ぷにぷにつるん モッチモチ」
 遠くを見ながら消え去りそうな声で俳句っぽい何かを呟くフォルセティを取り合えす置いといてアイリは俳句についての見解を述べる。
「俳句ねえ……アタシの知識にはほぼ無いわ。戦ってばかりだったから何とも」
「……そうなんだ」
「まあ悲嘆してる訳じゃないのよ、アタシは今の暮らしが大好きだし、これからもそうでありたい。だからこういうのも勉強しなきゃネ」
「ま、焦らんでええんちゃう。のんびりいこうや」
 アイリは同僚と戦友を前にそんな事をこぼすが、聞き手の二人は頷きながらその言葉を受け入れている。少しだけしんみりした空気を振り払うようにアイリは一気に筆を走らせて一句を詠む。
「餅突きて 割って開いて 実食す」
「季語はないん?」
「なにそれ? 季節を現す言葉? 知らないわよ!」
 彼女らが賑やかに話しているとどこか満足げなフィオリナがリアナの隣に座る。そして彼女も一句。
「野良かがみ 割れてしまえば タダの餅」
「……こっちも季語ない、よね?」
「ではリアナ、例を挙げて」
「え、ええ……」
 既に苦しいリアナへの無茶振りである。
「……『初仕事 餅を迎えて 割り拾う』……ううん」
 ちなみに餅の季語は新春なので大丈夫っぽい。リアナが苦労して出した頃、メルノも筆を置く。
「よっしゃこっちもできた。『年初め 白雪染めし 黒醤油』……白雪で餅を表現し、季語もクリアや!」
 白と黒とのコントラストに力を入れたとはメルノ談。彼女に負けじとアイリももう一句を詠む。
「……じゃあこれでどうかしら。『年明けて 皆で餅食む 冬日和』」
 それぞれに出来た句を発表しあい、しのぎを削る面々。そんな彼女らにおっとりとした声がかけられる。
「みんなー、集まって〜! 写真とろ〜!」
 シュガーが一緒に来た面々を集めて写真を取っていく。一枚だけではなく、それこそたくさん。誰かと一緒に自撮りしたり、そして彼女はこのようにコメントを付けた。
「はい、ちーずっ! 『サムライエンパイアでお餅つき なう♪』っと」
 お絵かきアプリで色々書かれた写真は、キマイラフューチャーでたくさんのいいねが付けられることになるがそれはまた別のお話。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御手洗・そそぎ
なかなかに骨の折れる餅じゃったが、なんとかなったのう
さて、街の者達に負けぬよう、わしらも風雅に年始を楽しまんとな

「煤払い 落ちて来るは 鏡餅」

ありのまま起こったことを詠んだが、街の者は意味が分かろうが、余所の者が聞いたら……意味不明じゃのう

まあ、ここは綺麗にまとめておこうかの

「初春の 初笑い呼ぶ 鏡餅」

街の者達の笑顔も、あの鏡餅様々じゃしな

……何!?
限定でぜんざいを振る舞うじゃと!

こうしては居れぬ
わしも並んでご相伴にあずかるのじゃ!

こういうときは平等じゃ
ちゃんと並んでいただくぞい

並んで待つのもうまさの秘訣じゃよ
あまりうまいからと、がっついて餅を喉に詰まらせたりせぬようにのう……げふんげふん


郁芽・瑞莉
あれだけ大きい鏡餅を割ると、お餅も沢山です。
私もご相伴にあずかりますね。
うにょ~んとお餅も良く伸びて美味しいですね!
生きが良かったというか倒したばかりで新鮮だからでしょうか?
この表現をまさか鏡餅に対して使う事になるとは思っていませんでしたが。

さて、お餅やお魚を味わいつつ、俳句も一句ですね。
さらさらと筆を動かして、達筆な字でしたためます。

「鏡餅益幸運ぶ猟兵と」

今回の事と新年早々からオブビリオンを倒していく猟兵達によって、
エンパイアの方々がより幸運と益がありますようにとの願いを込めてみました。

新年も無事に鏡開きとなって、皆様にご利益もあるでしょうし、
この一年、良きものとしていきましょう!




「……何!? 限定でぜんざいを振る舞うじゃと!」
 御手洗・そそぎ(ラバーカップのヤドリガミ様・f03566)がその噂を聞きつけたのは筆を取ろうとした直前であった。
「こうしては居れぬ。わしも並んでご相伴にあずかるのじゃ! む?」
 丁度彼女が二列の最後尾に並んだ時、郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)と目が合う。服装からして互いに猟兵であることを察すると互いに軽い礼をする。
「今回はお疲れ様でした」
「うむ。何事も無く事が済んで何より。……ところでぜんざい足りるかの?」
「大丈夫でしょう。あれだけ大きい鏡餅を割ったわけですし。お魚もあるので」
「……確かになんか降ってきてたのう。まあこうして並ぶのもうまさの秘訣じゃろうて」
 そんな話をしているといよいよ彼女たちの番を迎え、滞りなく茶碗に収められたぜんざいを受け取り二人は並んで座る。瑞莉が箸で餅をつまむとうにょ~んと伸びる。適当な所で切って彼女は餅を食べる。
「お餅も良く伸びて美味しいですね! 生きが良かったというか倒したばかりで新鮮だからでしょうか?」
「その分中々に骨の折れる餅じゃったがのう」
 生きのいい餅、というのも変わった表現だと思いながら彼女達は味わう。
「あまりうまいからと、がっついて餅を喉に詰まらせたりせぬようにのう……げふんげふん」
 そう言ったそそぎ自身がむせる。流石に喉につまらせる程ではなかったが。口の中の甘味と共に引っかかったものを胃の中に緑茶で追いやると今回のもう一つの催しである句を読み始める。
『煤払い 落ちて来るは 鏡餅』
 今回の事件を彼女なりに記した句である。
「……ありのまま起こったことを詠んだが、街の者は意味が分かろうが、余所の者が聞いたら……意味不明じゃのう」
 そのままだとまるで情景が浮かばない句ではある。彼女は新しい短冊を取り出すともう一句を書き記す。
『初春の 初笑い呼ぶ 鏡餅』
「……中々綺麗にまとまったかの」
 彼女の隣で瑞莉もまた筆を迷いなく動かしている。おそらく書に慣れているのだろう。
『鏡餅 益幸運ぶ 猟兵と』
 その句を読んだそそぎは、なるほどのう、と小さく呟いた。
「今回の事と新年早々からオブビリオンを倒していく猟兵達によって、エンパイアの方々がより幸運と益がありますようにとの願いを込めてみました」
「街の者達の笑顔も、あの鏡餅様々じゃしな」
 そそぎの相好が崩れる。
「新年も無事に鏡開きとなって、皆様にご利益もあるでしょうし、この一年、良きものとしていきましょう!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月15日


挿絵イラスト