アースクライシス2019⑱〜U・F・O
●グリモアベースにて
「ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズ市……そこにスカムキングがいるようだ」
ごそごそとヒーローズアースのアメリカ地図を取り出したプルート・アイスマインドが、その該当箇所を円で囲んで『このへん』と書き加えた。
「『ラブ・キャナル』という環境汚染のいわくつき運河がここにある。奴はそこに身を隠しているだけでなく、逃走するための準備を進めているらしい」
ペンの先でしゃかしゃかと、地図に円を重ねるプルート。
説明によれば、スカムキングはスーパープルトンからUFOを譲り受けており、運河の地下でせっせかそれを改造していたらしい。
すぐに逃げなかったのは、スーパープルトンのUFOが『一人用UFO』だからだという。
「スカムキングも身ひとつで逃走するのは嫌だったのだろう。多数の人員と資材を積みこめるようにUFOは改造されている。しかも性能アップの代償として、飛べば莫大な環境破壊を引き起こすという迷惑なおまけつきだ」
己の保身だけのために、世界に破滅的な汚染をもたらす。
そんな利己を極めたような悪行を許すわけにはいかないと言って、プルートは猟兵たちへ頭を下げ、改めてスカムキングの討伐を依頼する。
「運河地下は奴ごのみに要塞化されていて、ダストブロンクスに似た市街となっている。ひとつ違うのは、UFOの大改造工事で生じた有害物質が霧となって満ちているところだな」
一帯は耐えがたい異臭に覆われ、およそ人の住める状態ではないという。
そんな汚染都市で、スカムキングは猟兵を待ち受けている。
「都市に足を踏み入れれば、スカムキングのほうから赴いてくれるだろう。向こうもUFOを破壊されたくはないわけだからな。とはいえ戦場は奴のホームだ。おそらく先制されるのは避けられまい」
スカムキングからの先制攻撃をどう防ぎ、反撃に繋げるか。
その点が上手くやれれば勝利は近づくはずだ――そう言って、プルートはグリモアを猟兵たちへかざした。清浄な光が一同を包み、その体を地下都市へと転移させてゆく。
「奴を逃せばヒーローズアースへの被害は甚大なものとなる。あの世界の未来のために……頼んだぞ、猟兵たちよ」
●汚染された都市で
毒々しい濃霧が、十メートル先の景色さえ覆い隠す。
有害物質と悪臭と、そして淀んだ空気の満ちた地下都市の一角に――『肥溜めの王』スカムキングは堂々と立っていた。
その体の中に平時と変わらず、愛するアシュリーを抱きながら。
「まったくヒーローも猟兵も面倒な奴らだぜ。改造が終わる前に俺たちの居所を掴むとはな」
「それだけ奴らがあんたと私を恐れてるってことさ」
「そうか……確かにそうだな!」
自身の汚泥の体をなでてきたアシュリーの言葉に、機嫌をよくしたスカムキングが大笑する。
そうして気分が昂ったまま手近にあった建物の壁を叩く。
すると、建物のコンクリートは一瞬にして固形を失い、泥のように流れ落ちて吐き気を催すような腐臭をまき散らした。
それをまるで極上の料理かのように嗅ぐと、スカムキングは笑いを止める。
「さあ、そろそろ鼠退治といこうか? アシュリー」
「いいとも、あんた。そうしようか」
誰にも逃走の邪魔はさせない――。
こんなところで朽ちてなるものかと、スカムキングは殺意に燃えるのだった。
星垣えん
着てるコートが明らかにHENTA……いや何でもありません。
というわけで星垣えんでございます。
今回はジェネシス・エイトのひとり『スカムキング』をぶっ倒すシナリオです。
なんかイチャイチャしてるスカムキングをボコボコにしてやって下さい。
本シナリオには、プレイングボーナスを得る特別の方法があります。
今回は『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことができれば、戦闘および判定が有利に転びます。
スカムキングは皆さんが使用するユーベルコードと同系統のユーベルコード(POWならPOW、SPDならSPD)で先制攻撃してくるので、いい感じに防御してブッコんでやりましょう!
それでは、皆様からのプレイング、お待ちしております!
第1章 ボス戦
『スカムキング』
|
POW : キングアンドクイーン
自身の【体重60kg】を代償に、【体内から飛び出した破壊魔術師アシュリー】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【肉弾戦を挑むスカムキングとの連携攻撃】で戦う。
SPD : スーパートニックナイトメア
【アシュリーが禁断の呪文をかけ続ける】事で【近付くだけで敵を侵食する超汚染存在】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : ダスト・テリトリー
自身からレベルm半径内の無機物を【汚染物質】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:V-7
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
……いや、逃亡の際に世界を汚染しなければ、
別に貴様を恐れる必要も倒す必要も無いのだが、な。
先制攻撃は、アシュリーからの攻撃を緑の大盾で「盾受け」して、
肉弾戦を挑むスカムキングは緑の斧槍のリーチで牽制しつつ、
攻撃は「武器受け」で受け止めます。
この際、「第六感」を働かせて攻撃を予知し、
攻撃の軌道を「見切り」することで、
確実に受け止められるよう努めます。
万一受けきれなかった場合は、「オーラ防御」でダメージを抑え、
「激痛耐性」で堪えます。
先制攻撃をしのいだら、「ハイパー・ガーディアン・モード」発動。
マッハ約4.5で飛翔して、緑の斧槍で「ランスチャージ」。
スカムキングを「串刺し」にします。
宮落・ライア
朽ちる所かもう腐ってるんだよなぁ!
ふむ?二つに分かれてくるのか。
まぁ代償自体相手の成り立ちから言ってそれほど重いものでも無いでしょ。
とりあえず挟まれないように立ち回りながら【見切り・野性の勘】で避けていく。
時には大剣で牽制する。壊されても『我等の血、我等の肉』で修復。
同時に足を払えるタイミングが来たら
【怪力・気合い・なぎ払い】で相手の足を大剣で同時になぎ払って浮かせる
スカムキングも軽くなってるしイケルイケル。
【二回攻撃】で打ち上げ。
そして【殺気】を込めて【トドメのとび蹴り】!
恐れてる?はっ!まぁ嫌悪してるな。
けれどそれは当たり前だろう?
汚物に塗れたヘドロは近寄りがたいからな。
さぁ、終わりだよ。
「おやおや、猟兵とやらのおでましだ。人気者だねぇ、あんた」
「ああ、参るね。注目されるのも面倒なもんだな」
自身を討つべく運河地下に集い、囲んでくる猟兵たちを見渡して、スカムキングとアシュリーは呑気に笑みさえ浮かべている。
包囲されつつも、その顔に動揺はない。
逃走を画策していたとはいえ、スカムキングは猟兵に後れをとるとはまったく思っていないようだった。それは侮ったような微笑みを浮かべるアシュリーも同じだ。
そんな不遜な顔と対峙するウィルヘルム・スマラクトヴァルトは、ついつい小さくかぶりを振っていた。
「……いや、世界を汚染しなければ、別に貴様を恐れる必要も倒す必要も無いのだが、な」
「なに、隠す必要はないぜ。俺を恐れるのは当たり前のことなんだからな」
「……」
見当はずれの返答に、呆れて言葉もないウィルヘルム。
それを横で聞いていた宮落・ライアは、馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
「恐れてる? はっ! まぁ嫌悪してるな。けれどそれは当たり前だろう? 汚物に塗れたヘドロは近寄りがたいからな」
己の感情を、隠しもせず言い放つライア。
スカムキングは穏やかな顔でひとつ深呼吸をすると――剥き出しの敵意を瞳に燃やす!
「好き勝手言ってくれるが、勝つのはその汚物に塗れたヘドロだぜ!」
汚泥の体の一部が萎み、スカムキングと同化していたアシュリーが飛び出した。
その足で地下都市の地面に立つや、破壊魔術師がライアに光弾を放つ。同時にスカムキングが光弾に並走し、汚れた拳をライアめがけて振りこんできた。
「ふむ? 二つに分かれてくるのか。でもまあ大したものじゃないな!」
頭部を狙ってきたアシュリーの魔術を首をひねるだけでかわし、スカムキングの打撃を跳びすさって回避するライア。続けて撃たれる光弾もライアは軽々と避けると、二人の敵を常に視界に収めて容易に背後を取らせない。
「ちっ。素早い奴だな……」
「それなら……やれそうな相手からやればいいだけだね!」
舌打ちするスカムキングに目配せしたアシュリーが、反転して光弾を撃つ。
飛んでゆく先は――ウィルヘルムだ。
「それしきの魔術、当たる私ではないぞ!」
ラージシールドを構え、易々と光弾を弾き飛ばすウィルヘルム。
だがその瞬間、間髪入れずスカムキングが襲いかかってくる。阿吽の呼吸で動いていた肥溜めの王が、その緑色の輝きも汚さんとウィルヘルムの頭上から降ってきた。
「宝石の体、高く売れそうだぜ! おとなしく俺に捕まっちゃくれないか!」
「戯言を!!」
降下してくるスカムキングへ、緑の斧槍を振り上げるウィルヘルム。突きあがる切っ先が顔を掠める。その一撃に過敏に反応したスカムキングは、慌てて軌道を逸らし、アシュリーのもとに着地した。
「あんた、大丈夫かい?」
「ああ。だが下手に飛びこむのは避けたほうが――」
「下手に着地するのも、な!」
「!?」
スカムキングたちが振り向くと、そこには大剣を構えたライアの姿。
地面すれすれに振りぬかれた大剣が、スカムキングとアシュリーの足を払う。そうして浮いた二人の体を、ライアは返す刀で力いっぱい打ち上げた。
「うおお!?」
「あ、あんた……!」
「これぞヒーローの必殺! さぁ! かっこよく決めてやる!」
上空の二人に、ライアの登り龍のような飛び蹴りが炸裂する。渾身の一発をまともにくらったスカムキングたちは、真っ逆さまに地面へと落下した。
「くっ、こうもやられるとはな……猟兵もなかなかやるな」
「あんた! 上!」
「上?」
叩きつけられるように着地したスカムキングが、アシュリーに促されて上を見る。
飛来していた。
腕を体に引きつけて緑の斧槍を構え、眼にも止まらぬ速度でウィルヘルムが飛来していた。
「世界を汚させはしないぞ……スカムキングッ!!」
「う……おおおお!!?」
体を緑の閃光に包み、流星のごとく降下するウィルヘルム。
その速度たるやもはやかわせず。スカムキングは斧槍に体を裂かれ、汚れに満ちた汚泥を無惨に辺りに散らすのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
黒木・摩那
スカムキング、見た目もにおいも存在自体がひどいですね。
スカムキングを倒すだけでも、随分と世の中、綺麗になりそうです。
まずは、この酷いにおいを一刻も早くなんとかしたいです。
においは元から断たないとダメですね。
ルーンソードにUC【トリニティ・エンハンス】の【火の魔力】を付与します【属性攻撃】【破魔】。
その炎で臭いや汚染物質を【なぎ払い】して、焼き払います(防御力強化)。
相手の先制攻撃と反応速度の増大に対しては【第六感】とスマートグラスのAIで対応します。
飛び道具は【念動力】で軌道を逸らします。
「くそっ、油断したぜ……!」
抉られた体の傷をなでながら、しかし立ち直るスカムキング。
まともに攻撃を受けつつ依然として余裕を見せる敵を、黒木・摩那は見据えていた。
――鼻と口元を、ハンカチで覆いながら。
「見た目もにおいも存在自体がひどいですね。これを倒すだけでも、随分と世の中、綺麗になりそうです」
「言ってくれるじゃないか!」
摩那の言葉が、視線が癇に障ったか、アシュリーの魔術が飛んできた。光弾ではなく今度は放射状の光が、地を抉るほどの衝撃を生みながら摩那へと突き進んでくる。
摩那はスマートグラス『ガリレオ』を起動した。すぐさまAIの演算により、アシュリーの魔法の軌道が可視化される。その軌道の先へ摩那は念動力の壁を張り、迫りくる破壊魔術を遮断してみせる。
が、そこへ横から回りこんでくるスカムキング。
「壁があろうと、内からなら問題ないぜ!」
「やれやれ。招いてないんですけどね」
スカムキングの巨大な体が、摩那を吹き飛ばすべく駆けてくる。
だが突進した巨体は空を切る。摩那はステップして位置をずらしていた。スカムキングが回りこんでくることも、ガリレオのAI予測により摩那は把握していたのだ。
ゆえに、魔法剣『緋月絢爛』の細い刀身に炎の魔力をこめる仕草も、流麗だった。
「この酷いにおい、一刻も早くなんとかしないとですね」
「こいつッ……!」
眼前を横切るスカムキングへ、細剣を振るう摩那。刀身にちらついた火が瞬く間に巨大な炎へと変じ、肥溜めの王を悪臭もろとも薙ぎ払った。
「ぐおおッ……や、焼けるッ……!?」
「やっぱり、においは元から断たないとダメですね」
成功
🔵🔵🔴
ビードット・ワイワイ
見たり見たり見たり、汝の破滅を見たり
愛人と持ち敗北恐れ戦わず。逃げるための下準備
姑息な思いが見え隠れ。もはや汝は将ではあらず
ただの小物、雑兵なり。雑兵運命いつも必定
些事の一つと片付けられん。ここが汝の破滅なり
防具改造にて守りを強固にを更に分厚く
更に硬く、堅牢に。オーラを纏いて防御に用い
重厚なりし体を盾にし盾受けせり
思い上がりしその思考。それこそこのUCの使い時
触れる全てを溶かし、液状化
体も心も思考も足場も触れる全てを液状化せん
寄らば触れよう寄らねば寄ろう。肉弾戦を好むであろう?
ならば存分に触れ合おうではないか
全てのUFOは我のものなり
それ盗むこと使うこと可能と思わぬことである
汚泥が散り、熱気が渦巻く戦場。
そこへ鋼鉄のウォーマシン――ビードット・ワイワイはガシャガシャと重たい音を鳴らしながら、舞いこんできた。
「見たり見たり見たり、汝の破滅を見たり」
「あん……?」
ふらり現れたビードットを、スカムキングはぷすぷすと煙を上げながら睨みつける。
が、ビードットはまるで意に介さず、吟じるように喋りつづけた。
「愛人と持ち敗北恐れ戦わず。逃げるための下準備。
姑息な思いが見え隠れ。もはや汝は将ではあらず。
ただの小物、雑兵なり。雑兵運命いつも必定。
些事の一つと片付けられん。ここが汝の破滅なり」
「破滅……? 何言いやがる、破滅すんのはそっちだぜ!」
「そうだね、鉄くずはお呼びじゃないよ!」
鼻を鳴らしたスカムキングが、アシュリーとともにビードットを挟撃する。踏みこんできたスカムキングの拳と、アシュリーが放った光弾が、鋼鉄の体を打ち据えた。
――だが、ビードットには、微塵も堪えていなかった。
身に纏った強固な外殻が、見事に挟撃を受けきっていたのだ。
「重厚なりし我が体。硬く、堅牢なり。汝らでは打ち破れぬ」
「この野郎……俺とアシュリーの連携を受けて耐えただと!?」
「あんた! もう一発……」
「否、二度目などありはせぬ」
アシュリーの言葉を遮って、ビードットがスカムキングの腕を掴む。
がっしりと、決して離れぬよう、強く。
「肉弾戦を好むであろう? ならば存分に触れ合おうではないか」
「は……放しやが――」
スカムキングの口が止まる。
腕が、溶けていたからだ。
ビードットが掴む己の腕が、どろりと溶解して、液状化していたからだ。
「うおおおおおおおお!!?」
「全てのUFOは我のものなり。それ盗むこと使うこと可能と思わぬことである」
足場から何から、ビードットの触れるものすべてが形を失い、液体と化してゆく。
スカムキングは何とかビードットを振り払って、液状化した地面に陥ることは避けたが、その代償として片腕を失っていた。
大成功
🔵🔵🔵
宮入・マイ
あやちゃん(f12190)とっス!
仲良し具合ならマイちゃん達も負けてないっスよ〜!
マイちゃんはアシュリーちゃん担当っス!
魔術は普通に直撃するっスね。でもマイちゃん本体がやられない限り死なないっス!
バラバラでも時間は稼ぐっス!
合図がきたら…「アシュリーちゃんやっつけたっス!」といってスカムキングちゃんの注意を引いてUC発動を手伝うっス!
地面が割れたらこっちも【謀り誑かす】を使ってアシュリーちゃんに『ロイコちゃん』をくっつけて残りの虫でマイちゃん達の姿を隠すっス!
アシュリーちゃんにはスカムキングちゃんが敵に見えるような幻覚にかかってもらうっス!
仲良く同士討ちしてほしいっス!
きゃっきゃ。
天道・あや
マイさんと!(f20801)
今度は二人組が相手!よし!ならこっちも二人!タッグ勝負!あたし達のコンビパワーお見せしましょう!
あたしはスカムキング担当!アシュリーがいなくなってスピードとか上がってるだろうけどあたしだってスピードには自信がある!とにかく攻撃を避けて耐える…!そして隙を見て跳んでUC発動!その際にマイさんに合図する!「マイさん!」って!(見切り、激痛耐性、ジャンプ)
そしてUCでスカムキング…じゃなくてスカムキング近くの地面を破壊!そして破壊したら微塵に紛れてすぐさま瓦礫の影とかにダッシュで撤退!(ダッシュ、スライディング)
そして後はマイさんの力で二人を同士討ちさせる!
「なんか押してる感じっス!」
「今がチャンスね! マイさん!」
肘の先がなくなった片腕をぶら下げるスカムキングへ、宮入・マイと天道・あやがすかさず攻勢をかけようと走る。
だが、腕を落としながらもスカムキングとアシュリーは冷静さを失ってはいなかった。
「畳みかけようってか……そう簡単にやられてたまるかよ!」
「さすがあんただね。惚れ直すじゃないか!」
後ろは振り返らない――とばかりに失った腕の袖を絞るスカムキングの姿に笑みを湛え、アシュリーが破壊魔術を繰り出す。そしてタイミングを違わず、スカムキングも衰えぬ気概でマイとあやへ突進してきた。
しかし、あやもマイも一歩も退かず、むしろ不敵に笑った。
「向こうが二人ならこっちも二人! タッグ勝負ね!」
「仲良し具合ならマイちゃん達も負けてないっスよ〜!」
眼を見合わせた二人が、それぞれ別々に動き出す。あやは猛進してくるスカムキングへ、マイは魔術の砲台と化しているアシュリーの前へと突き進む。
「俺とアシュリーに2対2を挑むとはな!」
「あたし達のコンビパワーお見せしましょう!」
スカムキングの前へ姿を晒したあやが、横薙ぎに剛腕を屈みこんで回避する。それを見たスカムキングが屈んだ背中へ拳を叩き下ろすが、それも素早く横転してかわすあや。
一方で、アシュリーへと向かっていたマイは――。
「ど、どうなってんだいあんたの体は……!」
「マイちゃんは、なかなか死なないっスよ!」
放たれる魔術をその身にくらい、穿たれながら、それでも構わずに突っこんでいた。孔だらけになっても平然と動きつづけていられるのは、マイの正体が人の形をなした寄生虫の群体だからだが、それを知らぬアシュリーから見れば止まらぬ敵は不気味でしかなかった。
――と、そのときだ。
「マイさん!」
スカムキングを相手に立ち回っていたあやの声が、上方から降ってきた。振り返れば、あやが天高く跳躍し、握りこんだ拳を掲げている。
マイはこくりと頷くと、大きく声をあげた。
「アシュリーちゃんやっつけたっス!」
「ア、アシュリーを!?」
「何言ってんだい! あんた、こっちは大丈夫だよ!」
スカムキングが、予想だにせぬ言葉に慌てて振り向いた。アシュリーは慌てて否定して自身の健在を伝えるが、それでもスカムキングには一瞬の隙が生まれる。
そこへ、あやは拳を突きおろしながら急降下した。
「スカムキング、覚悟ー!」
「し、しまっ……!」
あやの重き一撃がスカムキングを――否、その足元の地面を粉砕する。その威力たるや凄まじく、衝撃が地を揺らし、平坦な地面は舞い上がる瓦礫と粉塵に姿を変える。
それと同時に、あやは粉塵に紛れて、近場の物陰に滑りこむ。
そうとは知らぬスカムキングは、判然としない視界の中で必死に目をこらしていた。
「……外れたのか? ちっ、どこにいやがる!」
最大限に警戒しながら、攻撃に備えるスカムキング。
だが彼が遭遇したものは猟兵からの攻撃では、なかった。
「あんた! あんた、どこにいるんだい!?」
「アシュリーか! 俺だ! 俺はここにいるぜ、アシュリー!」
スカムキングに聞こえたのは、同じく粉塵の中で彷徨っていたアシュリーの声。アシュリーのほうもスカムキングの声を頼りに近づいてきて、二人は合流を果たした。
「アシュリー!」
駆け寄るスカムキング。
だが、至近距離で対面したアシュリーは、スカムキングを見るなり一気に表情を険しくした。
「……猟兵! なんてこった、声真似してたってわけだね!?」
「なっ!? アシュリー!?」
アシュリーが反射的に放った光弾が、スカムキングの体を吹き飛ばす。全力の魔術をまともにくらったスカムキングは、瓦礫に強かに背中を打ちつけて蹲った。
――その様子を、物陰から覗き見ていたあやとマイは、パァンと手を合わせた。
「やったね、マイさん!」
「仲良く同士討ちっス! 楽しいっス!」
きゃっきゃ、と手を繋いではしゃぐあやとマイ。
スカムキングを攻撃したアシュリーは、あやが地面を砕いて生んだ混乱の中で、マイによって寄生虫を仕込まれていたのだ。
精神を蝕んで幻覚を見せる寄生虫『ロイコちゃん』。
それを体の深奥に招いてしまったアシュリーは、己が抵抗力で幻覚を覆すまで、スカムキングを自慢の魔術で痛めつけたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リヴェンティア・モーヴェマーレ
アドリブ、他の方との絡みOKです
これが…ラヴ…(無駄に良い発音&それは違うと言いたげな小動物達)
違うのです?…色んなラヴの形があるのですネ…
無機物で攻撃を仕掛けてくるなら、無機物を無くせばいいのデハ?!(UCで氷の竜巻を出す)
自然派掃除機の完成なのデス!(無機物が残ると面倒なので、氷を鋭利状態にしてかまいたちのように切り刻もうと試みます。他の方を巻き込んではいけないのでUCを使用する際は周りに気を付け、人がいる場合はひと声かけてから行いたい気持ち)
汚染物質には当たらないように細心の注意を払いつつ、当たった時用にオーラ防御を展開しダメージを緩和させていきたい気持ち!
アイシス・リデル
くさくて、きたなくて(あと裸コートで)
あなたたち、わたしとおんなじ、だね
だけど、あなたたちはわたしと違って、独りじゃないんだね
……いいなぁ
【毒耐性】があるわたしには、汚染物質の攻撃は効かない、から
攻撃に呑み込まれても、不浄の器の力で、それをわたしの中に取り込んで
【浄化者】を使って、みんな、きれいにお【掃除】しちゃう、ね
その時、周りのくさい臭いや、悪い空気も、一緒にきれいにしちゃうから
その方が、他の猟兵の人たちも戦いやすい、よね
急に元の無機物に戻されて、押し潰されるのだけは、注意する、ね
ちょっとぐらいなら、ブラックタールの身体で、隙間から抜け出しちゃうけど
「悪いねあんた……不覚をとっちまうなんてさ」
「いや、これも二人の愛の試練ってやつなのさ。やっぱり俺たちは離れていちゃいけないぜ、アシュリー」
「あんた……ああ、そうだね。もう離れないよ」
我に返り自分を責めるアシュリーを、スカムキングは優しく抱擁して、再び自身の汚泥の体に彼女を取りこむ。
一心同体リメンバー。
そんな不意に現れたラヴなシーンを、アイシス・リデルとリヴェンティア・モーヴェマーレはしばらく無言でじっくり観賞していた。
「あなたたちはわたしと違って、独りじゃないんだね……いいなぁ」
「これが……ラヴ……」
ぽつり、と思い思いに呟く二人。
臭くて汚くて裸コート。そこにちょっと親近感を覚えていたアイシスは、しかし抱きしめる相手のいるスカムキングとアシュリーを羨まずにはいられない。
そしてリヴェンティアは――連れている小動物たちに目の前で首を振られていた。
「違うのです? 色んなラヴの形があるのですネ……」
家事以外ポンコツ。
今日も絶好調のリヴェンティアさんは、難しく首を捻ります。
「俺たちの愛を引き裂こうなんて許さねえ。思い知らせてやるぜ!」
猟兵への怒りを募らせたスカムキングが、その怒りを力に変え、周囲の無機物を掌握する。
するとその瞬間から、辺りに散乱する瓦礫が次々に変質する。どろりと溶けたように形状を変え、毒気と悪臭を放つそれは、スカムキングの体と同質の汚染物質である。
そうして無数の汚染物質を生み出したスカムキングは、にやりと笑った。
「さあ、汚れ尽くして死ぬがいいぜ!」
「……なんだか、すごいくさく、なったんだね」
汚染物質を降りそそがせるスカムキングの前に、ふらふらーっと進み出たのはアイシスだ。
着ているぼろぼろのコートを脱ぎ去ると、ブラックタールの少女はそのぷにぷにボディを、汚染物質の雨の下にさらした。
常人であれば、それだけで死んでいたかもしれない。
しかしアイシスはまったくの無事だった。それどころかあらゆる不浄を受け容れる『不浄の器』の力によって、毒気も悪臭もまとめて自分の体で浄化してしまっていた。
「な、なにぃ!?」
「わたしには、汚染物質は効かないからね。くさい臭いも、悪い空気も、一緒にきれいにしちゃうよ」
次々と汚染を体に取りこみ、さながら濾過機のように綺麗にして排出するアイシス。空中の粉塵や有害物質などもスピード浄化されていき、一帯はすっかり澄んだ空気になっていた。
「……うん、お掃除、完了だね」
「なんてことを……だが、それなら浄化も間に合わないほど汚染しまくればいいってことだ!」
再びユーベルコードを発動し、汚染物質の生成を試みるスカムキング。
だが彼が汚染物質の雨を降らせる前に、リヴェンティアもまたユーベルコードを発動させていた。
「無機物をなくせば問題ナイ……ということで自然派掃除機の完成なのデス!」
「なっ!? 何だこりゃ!?」
スカムキングが驚愕したのは――周辺を恐ろしいほど強烈な氷の竜巻が覆っていたからだ。
汚染物質の元になる無機物を排除すればいい。そう考えたリヴェンティアは巨大な氷嵐を発生させ、辺りの瓦礫やらをスカムキングの力の適用外にまで吹っ飛ばしていたのだ。重い瓦礫も鋭い氷の刃で切り刻み、軽くしてから空の旅へと送り届けて。
「これで、もう汚染物質は作れないデスね!」
「こ、こいつらぁ……!!!」
ぎりっ、と歯噛みしたスカムキングが、苛立ちをこめて地面を蹴りつけた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ミルケン・ピーチ
SPDで行きます
スカムキングもなかなか愛嬌のある顔ですがそれはそれ
敵のUCに対してこちらも【アナザーミルクプリーズ】を発動、幼女ボディのぺしぇを呼び出します
私は相手の退路を塞ぐように横に回り込む動きを見せて牽制し、小さな攻撃を加えては大きく移動されないようにします
そこにぺしぇが正面から突撃、【捨て身の一撃】でアシュリーに対し攻撃を加えます
【グラップル】でしがみつき、アシュリーが魔法を唱えられないよう締め上げて相手のUCを解除させます
アシュリーの魔法が途切れたらこちらもUC解除、ぺしぇを返して休ませます
最後は私がとどめ、【怪力】で地面にねじ伏せ、再度魔法を使われないよう一気に仕留めます
スカムキングの汚染が薄れた空気は、幾分か過ごしやすい。
すぅ、と深く呼吸をしたミルケン・ピーチは、怒りを滲ませる敵の顔を見つめる。
「なかなか愛嬌のある顔ですがそれはそれ、ですね……」
「次から次へと俺の邪魔を……もう絶対に許さねえ! アシュリー!」
「あれだね。わかったよ、あんた!」
ミルケンの眼前で、スカムキングの胴体に収まったアシュリーが詠唱を始める。
唱えるは禁断の呪文。その力を得たスカムキングの体からはみるみる臭気毒気が噴き出し、足元の地面は腐敗したように気色悪い液状へと変質してゆく。
「さあ! これで全員、殺してやるぜ!」
「そうはいきません……特盛おかわりいっぱいぱい! アナザーミルクプリーズ!」
迫りくるスカムキングに抗するべく、ミルケンが口に出すのも憚られる詠唱を放つ。すると天空から華麗に、きわどいピンクコスに白マントを羽織ったちんまり幼女(しかし巨乳)がミルケンの隣に降り立った。
「いきますよ、ぺしぇ!」
二人並走し、スカムキングを迎え撃つミルケン。横に回りこんでスカムキングへちゅんちゅん光線銃を撃ちこむと、乳白色の光線でスカムキングの足元に牽制する。
「鬱陶しい攻撃をしやがるぜ……!」
光線に瞬時に反応し、軽やかに跳んで回避するスカムキング。
だが――そこにぺしぇが、猛ダッシュで体当たりをぶちかました。
「ぬおっ!?」
「あ、あんた! ま、まず……い……!」
よろめくスカムキングの中で、アシュリーが呻く。
ぺしぇにがっしりと組みつかれていたからだ。捨て身で特攻したぺしぇはアシュリーを全力で締めあげて、物理的に詠唱を封じたのである。
「ア、アシュリー……!」
スカムキングの超汚染変身が、解ける。
そしてその瞬間、ミルケンも隙をついてアシュリーに飛びつく。怪力でスカムキングの体ごとアシュリーを持ち上げると、地面も割れんばかりの威力で地面に叩きつけるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ジュリア・ホワイト
樽いっぱいのワインに一匙の泥水を注ぐと、樽いっぱいの泥水になる
「ただ一人『在る』だけで全てを汚すその様。ボクはその存在を許容出来ないね」
一手
只一手で彼の敵を打ち破ってみせよう
敵にはこちらのUCの射程以上には近づかず
【裁きの一撃は天より来る】のチャージを行う
当然敵の強化が先制で発動するけど…そこから先の攻撃は絶対先制ではないよ
しかもアシュリーは強化呪文で手一杯
運転士精霊さんにお願いして目くらましと時間稼ぎの火炎呪文を使ってもらう
距離と精霊さんで稼いだ時間でこちらのUCを発動
強化呪文の魔力を目印にアシュリーを射殺する!(【誘導弾】)
「樽いっぱいの泥水に銃弾を1発だけ。台無しにするにはそれで十分だ」
「よくも……よくも俺のアシュリーを!」
「だ、大丈夫だよ、あんた…………!」
アシュリーを傷つけられたことで、スカムキングは怒りを露にしていた。割れんばかりに響く怒声は、その腕に抱くアシュリーが宥めても静まらない。
発された怒りは汚染する毒素となり、辺りにはむせ返るような臭気がひろがる。
ジュリア・ホワイトはそのスカムキングが引き起こす汚染を見渡して、ぐっ、と制帽を被りなおした。
「樽いっぱいのワインに一匙の泥水を注ぐと、樽いっぱいの泥水になる――ただ一人『在る』だけで全てを汚すその様。ボクはその存在を許容出来ないね」
「どうしておまえらに許される必要がある……アシュリー!!!」
「わかってるよ……!」
スカムキングの闘志に呼応するように、アシュリーが呪文を唱える。
強まったスカムキングの汚染が自身の眼前まで迫ってきたのを感じ取ったジュリアは、二度三度と地を蹴って後退。
十分な距離を得たところで、ユーベルコードを発動した。黒い精霊銃『No.4』のグリップを握ると、蒸気機関車たるその体の中で蒸気の圧縮を開始する。
「何か狙ってやがるな……だがさせねえ!」
ジュリアの足元、体から漏れ出る蒸気に只事でない気配を感じ、スカムキングが動く。
呪文により高まった豪速で、瞬く間にジュリアとの距離を詰めてくる。
――が、彼女に数メートルと、迫った瞬間。
ジュリアの制帽の中から、ぴょこっと小さな精霊――運転士精霊さんが顔を見せた。現れるなり運転士精霊さんは熱された石炭をばらまき、爆裂させて火炎と熱波でスカムキングの突進を怯ませる。
「ぐっ……この野郎ッ!!」
纏わりつく火炎を振り払うスカムキング。
晴れゆく視界の中を、ジュリアを叩き潰すために踏み出す。
が、目にした光景に一瞬、足が止まった。
「もう、準備はできたよ」
ジュリアが精霊銃の銃口を、スカムキングへ向けていた。
チャージした圧縮蒸気が収まりきらず、強烈な蒸気を噴きださせている『No.4』の銃口――そこから放たれた一撃が、スカムキングの内にあるアシュリーの脳天を貫いた。
「あ……んた…………」
「アシュリィィィィーーーーー!!?」
「樽いっぱいの泥水に銃弾を1発だけ。台無しにするにはそれで十分だ」
アシュリーが絶命し、スカムキングの力も目に見えて弱まる。ジュリアは精霊銃の銃口をフッと吹くと、今度はそれをスカムキングに突きつけた。
――が、引き金を引く必要は、なかった。
「アシュリー……おまえをひとりにはさせないぜ……!」
「スカムキング……」
アシュリーを抱きしめたスカムキングが、肉体の汚染物質を凝縮し、命までをも汚染する。
一心同体――己が半身ともいえるアシュリーを失ったスカムキングは、彼女を追って命を絶ち、腐った汚泥と化して地下都市の床に消えるのだった。
大成功
🔵🔵🔵