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アースクライシス2019⑯〜A・H・O

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #スーパープルトン #ラグランジュポイント

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●グリモアベースにて
「スーパープルトンの居所が判明した」
 グリモアベースに集まった猟兵たちが目線を送るや否や、プルート・アイスマインドはグリモアを起動して、皆の前にその居所たる場所を投影した。
 映し出されたのは――宇宙に浮かぶ雄大な母船。
「スーパーステルス宇宙母船……その中にスーパープルトンの奴が隠れていることを、ヒーローたちが掴んだのだ。ラグランジュポイントにある宇宙船に侵攻することはできないので、情報を掴んだだけに留まってはいるがな」
 宇宙空間に攻めあがることは、さすがにヒーローたちには不可能だ。
 だから、ここも猟兵たちの出番というわけである。
「スーパープルトンは居場所を割られたことに感づいていて、厄介なことに迎撃の準備を整えてしまっている。母船に乗りこむこと自体は問題ないだろうが……敵が待っているところに乗りこむわけだから、先手を打たれることは避けられんだろう」
 不利な戦いになる――とプルートは少し言いづらそうに告げた。
 同時に、苦境は好機にもなりうる、とも。
「スーパープルトンは『自分が負けるはずがない』とすら思っているようだからな……先制攻撃を凌がれるとは夢にも思っていないはずだ。おそらく一度凌げれば、隙だらけのスーパープルトンに攻撃をぶちこむことができる。ピンチはチャンスというやつかな?」
 当然ながら、自信を裏打ちできるほどにはスーパープルトンは強い。
 しかし、猟兵たちもまた強いはずだ。
「一撃をくれてやれ、猟兵たちよ」
 そう、ちょっと無責任にも聞こえるエールを送ると、プルートはグリモアから転移の光を放射した。
 猟兵たちの体が希薄になり、世界を移ってゆく……。

●スーパー&マジェスティック&AHO
 暗黒の宇宙に浮かぶ、スーパーステルス宇宙母船。
 その船の内部は、なんと砂漠や海、森林から荒野まで、まるで地上にいるのかと見紛うような多様な光景がひろがっていた。
 征服した地球を母星たるプルトン星と同じ環境に作り替える。
 そのために用意された無数の『環境ブロック』が、スーパーステルス宇宙母船の船体を形成していたのである。
 その一角に設けられた極寒。
 青と白で彩られた氷河の世界に、スーパープルトンは立っていた。
「ギシャーシャシャシャ! クルナラバクルガイイ、いぇーがードモヨ!」
 赤く燃えたり、青く輝いたり。
 見た目もうるさければ笑い声もうるさいスーパープルトンが、自身の力を誇示するかのように猛烈な風を吹かせる。氷河をなでる風は凍てつくような冷たさで、その下にひろがる海面も白く凍結してゆく。
「ワレノマケハアリエナイ! ハヤクコイいぇーがードモ! ハヤクー!」
 じたばた、と氷の上で暴れ出すスーパープルトン。
 もしかしたら、自信家というよりアホなのかもしれない。
 待ちきれなくて氷上で転がりはじめた姿は、そうとしか思えませんでした。


星垣えん
 今回の戦争の癒し枠だと信じている。
 というわけで星垣えんでございます。
 今回はジェネシス・エイトのひとり『スーパープルトン』をやっつけるシナリオです。
 わくわく待機してるスーパープルトンをボコボコにしてやって下さい。

 本シナリオには、プレイングボーナスを得る特別の方法があります。
 今回は『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことができれば、戦闘および判定が有利に転びます。
 スーパープルトンは皆さんが使用するユーベルコードと同系統のユーベルコード(POWならPOW、SPDならSPD)で先制攻撃してくるので、いい感じに防御して反撃をぶちかましてあげましょう!

 それでは、皆様からのプレイング、お待ちしております!
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第1章 ボス戦 『スーパープルトン』

POW   :    マジェスティック・ミックス
【「マジェスティックマン」の武装化する骨】【「ミス・タイフーン」の風を操る力】【「アバドンボーイ」の全てを喰らう口】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    マジェスティック・アッセンブル
【5人組のヒーローチーム「マジェスターズ」】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    マジェスティック・ツインズ
戦闘用の、自身と同じ強さの【炎と光を操る「ザ・サンシャイン」】と【ダイヤの体を持つ「ダイヤジャイアント」】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。

イラスト:傘魚

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
既に別の貴様とは何度も戦っている!
貴様も、その一人とするだけだ!
望みどおり、行ってやろう!

先制攻撃は「第六感」で感知した上で、攻撃の軌道を「見切り」、
緑の大盾と緑の斧槍を駆使して「盾受け」「武器受け」で
確実に受けるよう専念します。
万一受けきれなかった場合は、「オーラ防御」で防御力を高めて
ダメージを最小限に抑えつつ、「激痛耐性」で耐えます。

先制攻撃を耐えたら、「ハイパー・ガーディアン・モード」を使用。
可能な限り高速で飛翔して勢いを付けてから、
緑の斧槍で「ランスチャージ」を敢行。
チャージの勢いと「怪力」で「串刺し」にします。



「ムムム!? ヤットキタカ!!」
 転移してきた猟兵たちの気配を感じ取り、慌てて起き上がるスーパープルトン。彼の視界には広大な氷上を駆けてくる幾人もの猟兵の姿が映っていた。
 その中から、緑色の輝きがひとつ、先んじて向かってくる。
「既に別の貴様とは何度も戦っている! 貴様も、その一人とするだけだ!」
 一色。鮮やかな緑に染まるクリスタリアン、ウィルヘルム・スマラクトヴァルトが同じく緑色のシールドとハルバードを携えて啖呵を切る。
「ワレノくろーんを? ダガワレニハカテヌ!!」
 正面から向かってくるウィルヘルムを撃退せんと、スーパープルトンの体が目に見えて変質する。強烈な風が全身から迸ると、その口からは禍々しい牙が生え揃い、片腕からは膨張して硬化した骨が肉を突き破り現れる。
「オマエラナド、ワレノテキデハナイ!!」
 氷の大地を蹴ったスーパープルトンが――増速する。
 脚力に吹き荒れる風の力を加え、まさしく疾風のようにウィルヘルムへ突撃してきた。
「ムザンニタオレルガイイ! いぇーがー!」
「大きなことを言う……だが私をそう易々と倒せると思うな!」
 ウィルヘルムが緑の大盾を構え、一直線に飛んできた体当たりを受け止める。密着したスーパープルトンはさらに骨の斧を振ろ下ろしてきたが、それもウィルヘルムが掲げた緑の斧槍が重い音をあげてかちあげた。
「ナニッ!?」
「今度はこちらから行くぞ!!」
「クオオッ!?」
 燃えるような意気を発するや、ウィルヘルムの肉体が眩く輝く。
 騎士として――世界を護る。
 胸に疼く義心に突き動かされるように、エメラルド色のオーラを纏ったウィルヘルムが飛翔する。高く高く、天空へ。
 そして、緑の斧槍を地へと構えた。
「私の一撃、受けきれるか!!」
 さながら星が落ちるように、超降下するウィルヘルム。
 緑の軌跡は一直線。スーパープルトンの堅牢な肉体を、真上から串刺しにしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アネット・レインフォール
▼心情
成る程…他者の能力を奪う力か。

少し気になったが、敵の体内のどこかに
かつて奪われた者の魂や残留思念の一部などが
残っていないものだろうか?

▼POW
先ずは葬剣を大盾にして防御用に。

骨攻撃には盾の表面を剣山や棘にして攻防を兼ね、
風が来たらサーフィンの要領で上空へ。
口は回避するが、必要なら緋槍を念動力で投射しつっかえ棒に。

いずれも反撃時は敵の威力を逆利用し、霽刀による居合を叩き込む。
この時、敵が能力を使った部位・動作に着目し
そこを【夢想流天】で一閃する。

ヒーロー達の魂を解放か介錯出来ればベストではあるが…。
まあ、ダメ元で試してみよう。
有用ならヒーロー達への呼びかけも検討。

▼他
連携、アドリブ歓迎



「ヌウッ! ワレノカラダヲザックリトハ……!」
 肩口に刺さったハルバードを抜きながら、スーパープルトンが素直に驚きを口にする。
 アネット・レインフォールは銀翼が刻まれた剣――葬剣【逢魔ガ刻】を抜いた。
「他者の能力を奪う力か……面倒な奴がいたものだな」
「ギシャシャ! オノゾミナラオマエノチカラモウバッテヤルゾ!」
「悪いが御免こうむる」
「エンリョスルナ!」
 骨の斧を巨大化させ、力任せにアネットへと振り下ろすスーパープルトン。アネットは葬剣を変形させた大盾で防ぐが、強烈な衝撃が体を伝い、止めきれずに足が氷の足場を砕く。
 単純にして強烈な一撃。
 だが、敵にとってはそれが仇となった。
「イタタタッ!?」
「強く打ちこんだからな。さぞ深く入っただろう」
 骨の斧を押し返して、さらりと言ってみせるアネット。スーパープルトンの攻撃を受け止めた大盾は表面を剣山にしてあったのだ。
 アネットはもう一振りの愛刀――霽刀【月祈滄溟】を抜き放つ。
「漆式・夢想流天」
 囁くような小さな声で、アネットは居合を叩きこむ。
 空間を奔り、霽刀の剣閃がスーパープルトンの骨を斬る――が、振るわれた刀の動きとは裏腹に、骨の斧は依然としてそこに健在だ。
 しかし。
「ギギギ!?」
 スーパープルトンが、がくりと膝を落とす。
 肉体を傷つけず生命のみを攻撃する。それがアネットのユーベルコード『漆式・夢想流天』の力なのである。
 だが、当のアネットは浮かぬ顔だった。
「もしヒーロー達の魂や残留思念があれば、と思ったが……無駄だったか」
 奪われた者の魂は、その内にはない。
 それを刀から感じたアネットは、静かに刀を収めるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒木・摩那
スーパーブルトンといえば、今まで量産型ばかり相手してきましたが、
やっと本尊が登場ですね。
ここで倒して、元から断ちたいです。

先制攻撃に対しては【第六感】とスマートグラスのAIで対応します。
飛び道具は【念動力】で軌道を逸らします。

問題はスーパーブルトンのUCです。
すべてを喰らう口は強力な噛みつきが武器ですが、
味覚の方はどうでしょうか?
まだ機能はある?

UC【トリニティ・エンハンス】の【風の魔力】をヨーヨーに付与します。
手持ちのコレクションの中でも強力な唐辛子をヨーヨーに仕込んで、
口元近くで散布します(状態異常力の強化)。

これで激辛スーパーブルトンのできあがりですね。


ハロ・シエラ
私が一撃食らわせてやるとしたら……やはりこの剣で、でしょうかね。
ですがまずは敵の攻撃を凌がなければ。

接近戦を挑もうとした場合、恐らくは強風による攻撃が来るでしょうか。
【オーラ防御】で飛来物から身を守り、自分も飛ばされる程なら【空中戦】の要領で姿勢を保ちましょう。
武装化する骨は【第六感】でどの様な攻撃が来るか察知し、動きを【見切り】回避したい所です。
手傷を負う場合は【激痛耐性】で耐えます。
そして全てを喰らう口です。
クローンと同等なら胸にありますが、本当の口かも知れません。
どちらにせよ攻撃の時は口を開けると思うので、そこに【カウンター】でユーベルコードを食らわせます。
歯とか顎とかを狙いたいですね。



「今まで量産型ばかり相手してきましたが、やっと本尊が登場ですね」
 スーパープルトンを視界に収めた黒木・摩那が、スマートグラス『ガリレオ』を起動した。
 温度、距離、風力――あらゆる情報が目元のレンズに表示される。それと同時にAIも立ち上がり、驚異的な速度で演算を開始する。
 その横で、ハロ・シエラは炎と霊力を宿すレイピア『リトルフォックス』を構えた。
「私が一撃くらわせてやるとしたら……やはりこの剣で、でしょうかね」
「ガツンと倒して、元から断ちたいところです」
 斬るべき敵を鋭く見据えるハロの隣で、前を見たまま摩那が頷く。
 二人の姿を認めるや否や、スーパープルトンは威圧するように氷を蹴り砕いた。
「ギシャシャシャ! オマエラナド、コオリデツブシテヤル!」
 強風が吹く。
 飛散した氷塊は風に巻き上げられ、礫のごとく摩那とハロに殺到した。
 直撃すればただでは済まないだろうとは、風を切る音とその速度を見ればわかる。
 しかし二人に動じる様子は全くなかった。
「飛び道具ですか」
「そのぐらいなら、予測はできています」
 摩那の全身から念動力が湧き上がり、ハロの小さな体を強靭なオーラが覆う。
 飛来する氷塊は――しかし摩那の念動力で軌道を逸らされ、あらぬ方向へと飛び去ってゆく。ガリレオのAIによる正確な軌道予測のおかげで、ひとつひとつ確実に、氷塊は摩那を捉えられずに彼方へと消える。
 同時に、ハロは迫りくる氷塊をその身に張ったオーラで受け止めていた。強烈な速度でやってくる氷塊の衝撃に少女の体は浮きかけるが、それでも巧みなバランスで氷上に留まり、スーパープルトンの攻撃を耐え凌いだ。
「ナンダト! ワレノコウゲキガ……!」
 渾身の射撃を防がれ、驚愕を隠さぬスーパープルトン。
「ナラバ……チョクセツクダイテヤル!」
 遠距離攻撃が意味をなさぬのなら、とスーパープルトンが二人へ向けて疾走。
 そして人ですら飲みこめそうな、大口を開く。二人の少女を噛み千切り、哀れな肉塊へ変えようと猛然と迫ってくる。
 摩那はおもむろにヨーヨーを取り出した。あと変な袋も取り出した。
「強力な噛みつきが武器のようですが、味覚の方はどうでしょうか?」
 超高速ヨーヨー『ミストラル』に、袋の中身(真っ赤)をパパッとふりかける摩那。そしてミストラルにユーベルコードで風の魔力を与えると、スーパープルトンめがけて全力で投げこんだ。
 高速で放たれたヨーヨーはスーパープルトンの顔へ――否、口へ。
 その途端、ヨーヨーから強風が巻き起こる。それによって、ふりかかっていた赤い粉もとい超強力唐辛子が一斉に散った。
「ンン? ナンカ……イ、イタイ!?」
「これで激辛スーパープルトンのできあがりですね」
 口を襲う痺れ、灼熱勘にスーパープルトンが悶絶した。どのぐらい悶絶したかというと、スッ転げて表情をすいーっと滑るぐらいには悶絶した。
 じたばたと、手足をばたつかせるスーパープルトン。
 そんな情けない敵を赤き瞳で捉えて、ハロはリトルフォックスを振りかぶる。
「敵の前で口を開けるなんて、迂闊ですね」
「グギャアアアーーッ!!?」
 炎を纏った切っ先が、開かれたスーパープルトンの口の中を撫でる。
 静やかにして鋭い一閃は、凶悪な牙をまとめて根本から斬り落としていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミスト・ペルメオス
【WIZ】
それは、お前の力じゃない…ッ。
喰い破れ、ブラックバードッ!

愛機たる機械鎧を駆って参戦。
念動力は最大限に。デバイス等を介し機体をフルコントロール。
敵のために戦う存在として召喚された2人の英雄、まずは彼らと一戦交える。
ある程度距離を詰めると共にスラスターを駆使して立体的な機動をとりつつ、射撃戦を展開。
ある程度の距離を保ちつつ大きく動き回り、ビームシールドも利用して損傷を抑えつつ。
攻防を重ね情報を集めることで敵の行動を見切り、機を見て突貫しながら【バラージショット】。
戦闘機動を行いながら全ての射撃武装を展開、英雄達もろとも制圧するような連続射撃を叩き込む。

※他の方との共闘等、歓迎です


リヴェンティア・モーヴェマーレ
アドリブ、他の方との絡みOKです

いぇーがードモ、キター!ワタシタチハ、ケッコウ、ツヨーイノデス!
うーん…私の持ってるUCと似たような感じの攻撃をしてくるのですネ(取りあえずプルトンさんのノリに合わせてみまス)
ならば本体を攻撃するノミでス!
スナイパーで狙いを定めてUCで大量の動物型機械兵器を出し本体を攻撃
本体を攻撃してくれる方が居た場合自分は召喚した方を足止めして本体を狙いやすく務めマス(鉄の属性をを付与しておけば、相手の炎の熱で熱くなった鉄でダイヤを金槌のようにして叩けば割れるカモなどと考えながら立ち回りマス)

絶対に勝つとおごっているト足元をすくわれるカラ気を付けてねってハカセが言ってましタ!



「グググ……ワレノクチヲヨクモ!」
 足場の氷に顔面を擦りつけ、いや舌を擦りつけて、味覚的&物理的なダメージをなんとか和らげているスーパープルトン。
 そんな彼の背後に立って、リヴェンティア・モーヴェマーレはビシッと敬礼した。
「いぇーがードモ、キター! ワタシタチハ、ケッコウ、ツヨーイノデス!」
「タシカニケッコウ、ツヨーイヨウダナ!」
 むくっと起き上がったスーパープルトンが、ノリに任せて敬礼を返す。
 出会い方が違えば友達になれたのではないだろうか――とか、リヴェンティアは一瞬思ったとか思わなかったとか。
 だがもちろん、あくまで一瞬だ。
 少しの沈黙の次の瞬間には、スーパープルトンはハッと我に返り、ユーベルコードを発動させたのだから。
「クルノダ! ざ・さんしゃいん! だいやじゃいあんと!」
 スーパープルトンが大仰に腕をひらくとともに、その体に炎を灯す『ザ・サンシャイン』、強固なダイヤの体を持つダイヤジャイアントが召喚される。
 氷も解ける炎の光が、氷河の青き輝きを照り返すダイヤの巨人。
 まっすぐに向かってくる二体の姿を見つめながら、スペースノイドの少年――ミスト・ペルメオスは痛いほどに拳を握りしめた。
「それは、お前の力じゃない……ッ。喰い破れ、ブラックバードッ!」
 黒き機械鎧『ブラックバード』を駆り、スラスターを噴いて突進するミスト。
 だが、そのまま突撃はしない。
 距離が詰まったところでミストは再度スラスターを噴き上げ、急速に上昇して二体の頭上からビームアサルトライフルの射撃を降らせた。
「ググッ……!」
「オオオッ……!!」
 ビームにその身を晒しつつ、しかしザ・サンシャインたちは反撃を開始する。弾丸のような火球が、砕かれた氷の投擲が、上空のミストへ飛んでくる。
 だが下から放たれたものならば避けるのは容易い。ミストは横へ移動して難なく二体の攻撃を回避すると、再びの牽制射撃でその場に釘付けにする。
「エエイ、ナサケナイ! ナニヲテコズッテイル!」
 ミストを捉えきれない二体を、後ろから叱咤するスーパープルトン。苛立ちを見せる敵は、二体の召喚を解除して自ら打って出るべきか、と一歩を踏み出しかける。
 ――が、その足が再び氷を踏む前に、大量の何かが飛来した。
「ンン? アレハ……?」
 眼をこらすスーパープルトン。
 自分に向かってめっちゃ飛んでくるそれは、何やらファンシィで可愛らしい動物たちだった!
「ナアアアーー!?」
 もふもふと殺到する動物の数、およそ三百体。文字どおり埋もれるほどの動物たちにすりすりと寄ってこられたスーパープルトンはなす術なく、転倒した。
 そうして転げたのを遠くから見届けて、動物たちをけしかけた犯人――リヴェンティアは満足そうに頷いた。
「絶対に勝つとおごっているト足元をすくわれるカラ気を付けてね、ってハカセが言ってましタ!」
 胸を張るリヴェンティア。召喚した大量の動物っぽい機械兵器でスーパープルトンを押さえつけたポンコツドールは、そのままくるっとミストへ顔を向けた。
「ミストさん、今デス!」
「わかりました……!」
 サンシャイン&ダイヤと交戦していたミストが、スラスターを噴いて急速転回。
 ぐんぐんとスーパープルトンとの距離を詰めながら、ブラックバードに搭載した全火器の照準を氷上に定める。
「覚悟しろ! スーパープルトン!!」
「ギャアアア!! イタッ、イタタタタッ!?」
 黒き鉄の鳥が、極寒の空に銃火を咲かせる。
 息つく間も与えぬ連続射撃にその体を撃ちぬかれ、スーパープルトンは陸に揚がった魚のようにバタバタと暴れるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シャオ・フィルナート
攻撃…先制召還だけなら…
すぐに攻撃は、来ないよね…

★氷の翼で自身を包み【激痛耐性】と
翼の隙間から僅かに見える敵の影での【見切り】
【暗殺】経験で鍛えた殺気探知でダイヤは自身の位置調整し対処
翼は…壊されても、修復出来るし…

氷使いに…この戦場…
運が悪いね…

サンシャインは★氷麗ノ剣から放出する水流の【属性攻撃】で相殺狙い
ここで濡れたら…凍るかもね

同時攻撃さえ対処できれば…
【早業、ダッシュ】でダイヤの攻撃を回避し★死星眼発動
【催眠術、生命力吸収】で脱力の足止め
奪った生命力で自己回復後
氷の翼から放つ弾丸の【一斉発射】でダイヤに攻撃

動ける人…いなくなったね?

本体ごと【指定UC】の氷の津波の【範囲攻撃】で攻撃



「……なんだか、たくさん暴れてる……?」
 その体を空気中の水分から形成した氷の翼で包みこみながら、シャオ・フィルナートは二体の召喚体が荒ぶる氷上をひた走っていた。
「ガアアアッ!」
「おっと……危ない……」
 硬い体での突撃を繰り出してきたダイヤジャイアントをひらりと避けるシャオ。そのままダイヤを振り切ると、眩しい光の方向――ザ・サンシャインめがけて走った。
「ムゥゥン!!」
 自分へ向かってくる氷の物体へと、ザ・サンシャインは燃え盛る炎を放つ。その熱波は触れずとも足場の氷を溶かし、みるみるシャオへ伸びてゆく。
 だが炎が到達する前に、シャオは空気中の水分を利用して今度は『氷麗ノ剣』を形成。青白いそれを振るえば刀身から水流が迸り、サンシャインの炎と相殺して蒸発させてしまう。
「ヌウウ! ドウシテソンナカンタンニフセガレルノダ!!」
「氷使いに……この戦場……運が悪いね……」
 後ろで地団駄踏んでいるスーパープルトンへ呟きつつ、反転するシャオ。
 視線の先にいるのは、自分を追ってきたダイヤジャイアントだ。
「悪いけど……少し寝ててね……」
 シャオの右眼が、金色の眼差しを放つ。その魔性の視線に魅入られたダイヤジャイアントは生命力を吸い取られ、動きを止めて膝をつく。
 そこへ、シャオは氷の翼から放つ弾丸を浴びせまくる。しこたま体を撃たれたダイヤジャイアントがゆっくりと倒れると、シャオはスーパープルトンへ振り返った。
「動ける人……いなくなったね?」
「チョットマッ……アアアアッ!?」
 シャオのユーベルコードによって凍気が高まり、氷河が隆起する。そしてそれは獰猛な津波と化して、スーパープルトンを圧倒的な勢いで飲みこむのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミルケン・ピーチ
WIZで行きます

この人どうやってマジェスターズに勝ったのでしょう…

ともあれ二体のヒーローが呼び出されたら巨大や雪山や氷山の上に【挑発】しながら逃げていきます
敵とは距離を取り、遠距離技の方が有利となるくらいの距離へ
ザ・サンシャインが炎を放ってきたら、ここで敵方向へ一気に転身、回避と【火炎耐性】で炎を突っ切り、【スペシャルピーチドロップ】でダイヤジャイアントに乗っかります

後ろの氷が溶けて雪崩になってくれたら、抑えつけたダイヤジャイアントに乗りこなして【敵を盾にする】もとい【敵をソリにする】でそのままスーパープルトンまで突進!

直撃でヒーロー召喚が解けたら、そのまま【グラップル】で捕まえぼっこぼこです


ルエリラ・ルエラ
【アドリブ改変・連携歓迎】
私も負けるはずがないと思ってるから気持ちはわかるよ
やっぱり常に勝つ気でいないとね

人数が増えて攻撃っていうのは単純ではあるのかな
まず『第六感』で回避に徹するよ。全力の『逃げ足』でブーツを使って飛んだり跳ねたり『ダッシュ』したり逃げ回るね
ダイヤと炎は回避しつつ戦闘服の障壁を。光は単純に目を閉じる事で対処。狼耳デバイスで拾う音をメインに戦うから問題ないしね
合間合間に、芋煮ハンドグレネードのスモークを周囲に撒いて視界を封じるよ。風で吹き飛ばされるだろうけど、一瞬でも隠れられればよし
敵の位置は音で把握して、確実に本体に【ゼクス】を撃ち込んで、ダッシュで近づいてナイフで仕留めるよ



 アイスウェーブでざっぱーん。
 思いっきりやられたスーパープルトンは、氷の上で大の字に寝ていた。
「ナンデ! ドウシテ! ワレガマケソウナノダ!」
 寝転んだままバタバタと暴れるスーパープルトン。その悲しみが伝播しているのか、ザ・サンシャインとダイヤジャイアントもそこら中で狂戦士よろしく暴れている。
 そしてそれを遠巻きに見るのが、ミルケン・ピーチとルエリラ・ルエラである。
「この人どうやってマジェスターズに勝ったのでしょう……」
「私も負けるはずがないと思ってるから気持ちはわかるよ。やっぱり常に勝つ気でいないとね」
「でも子供のように暴れるのは……」
 なんかめっちゃ頷いてるルエリラに、おずおず物申すミルケン。
 だが二人には、傷心のスーパープルトンをのんびり眺めている暇はなかった。
「ざ・さんしゃいん! だいやじゃいあんと! アソコノオンナドモヲボコボコニシロ!」
 と、スーパープルトンが二体をけしかけてきたからである。
「ヌウウウ!!」
「グオオ!」
 命令を遂行すべく、疾走してくるサンシャイン&ダイヤ。
 まるで猪のように猛進する二体を前にして、ルエリラとミルケンは――。
「よし逃げよう」
「異議なしです!」
 背を向けて逃げた。
 全力で逃走した。脇目もふらず。
「チョッ! ニゲルナ!!」
「そう言われて逃げない人はいない」
「わざわざ危ないことはしません!」
 スーパープルトンが文句を言ってくるのも構わずに、ルエリラもミルケンも迫りくるサンシャインたちから逃げまくる。ルエリラは魔法のブーツの力でぴょんぴょんと跳ね回り、ミルケンは高い所が好きなのかせっせと氷山を上っている。
 なんという敵前逃亡。
 と思われたが、実はそうではなかった。
「ン……? ナンカクモッテキテナイカ……?」
 訝しげに辺りを見回すスーパープルトン。
 いつの間にか、氷上にはもやもやと煙が立ち込めていたのだ。おまけに何だか温かくて美味しそうな香りまで漂っているのだ。
 その煙、そして香りの正体は――。
(「うん、こんなところかな」)
 ルエリラが逃げながら撒いていた『芋煮ハンドグレネード』だった。爆発すると芋煮の香りが漂うという画期的アイテムを駆使して、ルエリラは敵の視界を完全に封じていた。
「ヌウウウ……!」
「ザ・サンシャイン! こっちです!」
「!」
 煙の中でルエリラを見失い、右往左往していたサンシャインへミルケンの声が届く。高所から両手を振るミルケンへ、サンシャインは弾かれたように吶喊し、続いてダイヤジャイアントも駆け上がる。
「ヌウウ!」
 サンシャインの放つ火球が、ミルケンめがけて飛来する。
 ――しかしその攻撃こそが、ミルケンの狙いだった。
「いきます!!」
「ヌウッ!?」
 接敵を避けていたミルケンが打って変わって突撃する。
 火炎耐性のある体で火球を突っ切ると――中空に身を踊らせ、どでかい尻を向けながらダイヤジャイアントに体当たりした!
「必殺、スペシャルピーチドロップ! どっかーん!」
「グアアア!?」
 尻にのしかかられ、そのまま倒されるダイヤ。そのまま大質量に押さえつけられ、ダイヤジャイアントは逃げることも叶わずミルケンを背負う長椅子と化す。
 しかも、それだけではなかった。
 ズズズズ……と重い音が、というか雪崩が氷山の上から落ちてきたのだ!
「ヌウウ!?」
「グオオオ!?」
「このままスーパープルトンまで突進です!」
 サンシャインを呑みこんだ雪崩の上を、ダイヤジャイアントをボードにして滑降するミルケン。サンシャインに撃たせた火球で氷山の上部を溶かし、雪崩に乗って攻撃を仕掛ける――ミルケンの策がビビるほどハマった瞬間だった。
「ナダレ!? アレハイカン、ニゲナクテハ!」
「まあまあ急がないで」
「ウオオオオ!? アシガー!?」
 覆いかぶさる雪崩から逃げようとしたスーパープルトンを、ルエリラが無邪気に放った矢が射止める。さらに魔力で編まれた糸が絡まって、スーパープルトンは叉焼状態になって氷上に倒れこんだ。
 で、その上へ颯爽と現れるミルケン(onダイヤジャイアント)。
「とりましたー!」
「ヤ、ヤメロォォォォ!?」
 滑ってきた勢いのままスーパープルトンに組みつき、馬乗りになるミルケン。
 その後ボコボコにされて消滅するまで、1分とかかりませんでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月24日


挿絵イラスト