0
アースクライシス2019⑫~周廻戦・電流速攻隊

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #センターオブジアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ヒーローズアース
🔒
#戦争
🔒
#アースクライシス2019
🔒
#センターオブジアース


0




「さあ追撃追撃! 神殿も良い感じに取り戻してきてるねぇ!」
 ネルウェザ・イェルドットは目元に深いクマを浮かべながら、けらけら笑ってグリモアを浮かべる。彼女が猟兵に依頼している『少数精鋭速攻作戦』は、彼女が休む暇もない程順調に進んでいるらしい。
「皆のやる気は十分のようだから……さらにもう一つ、神殿を取り戻してもらいたい」
 彼女は改めてホワイトボードに作戦の内容をさささと書き殴る。
 オブリビオンに乗っ取られた、センターオブジアースに連なる神殿。その上に無理やり建てられた『オブリビオン神殿』を破壊し、敵のパワーの供給源を断つというのが任務だ。
「今回も神殿を取り戻せる戦力が集まり次第、私は次の作戦に移るよ。だから皆、ガンガン全力で突っ込んでくれ」

 そしてネルウェザはその神殿についてを語り始める。乗り込むのは『雷の神殿』――勇ましく力強い神が存在していたものの、大切な槌のオブジェを壊され力を失ってしまったらしい。猟兵の力で激しい雷を神殿に落とすか神の槌を再現することによって、雷の神も力を取り戻すだろう、とネルウェザは続ける。
「まあ思い切りオブリビオン神殿を破壊してくれてもいいんだけどね。その辺は皆に任せるよ」

 ネルウェザはグリモアを浮かべ、早速猟兵の転送を始める。
「それでは……頼んだよ。ヒーローズアースのカタストロフまで、そう時間は残されていないからねぇ」



 猟兵が降り立った場所には、茨がぐねぐねと絡みついた石造りの神殿が構えられていた。
 元々祀られていた神の面影すらない神殿の中心には、粉々になった何かのオブジェ。おそらく破壊された雷の神の槌だろうか。
 そして上空にはナース姿の天使――ではなく、天使とは程遠い『元ヴィラン』、生前人々を改造し怪人へと作り替えてきた、凶悪なオブリビオンの姿があった。


みかろっと
 こんにちは、みかろっとと申します。
 今回はオブリビオンに乗っ取られたセンターオブジアースの神殿を取り戻し、敵のパワー供給源を潰して頂くボス戦、戦争シナリオです。物理的な破壊は勿論、雷の神を奮い立たせることでも神殿を取り戻すことができます。

 オープニングタイトルに『速攻隊』と付いているシナリオに限り、『判定がシナリオ成功条件に達し次第そこで完結』とさせて頂きます。
 ですので、参加人数が5~6人以上となった場合は恐れ入りますが次シナリオをお待ちください。
 プレイングお待ちしております。
42




第1章 ボス戦 『エンジェルドクター・パッフィー』

POW   :    ノーアナスタティックオペレーション
【敵の急所を狙ったメスと打撃のコンボ 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    超絶執刀アスクレピオス
【人智を超越したメス捌き 】による素早い一撃を放つ。また、【投薬による肉体強化】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    緊急再生処置
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【再生怪人】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。

イラスト:すねいる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はベロニカ・ゴールデンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

闇之雲・夜太狼
ライアーヒーロー「クライウルフ」参上!
俺が来たからにはお遊びはここからだよ!

今度は雷様?俺のパフォーマンスにいっぱいシビれて貰わなくちゃ!
選択UCでガオウ丸を叩いて増やして、半分は神殿を囲むように上空に、
もう半分は同じく神殿を囲むように地上にセット
そして【全力魔法】、すべてのガオウ丸から雷【属性攻撃】の球弾を発射!

暗いともっと雰囲気出るんだけど、贅沢は言ってられないかな
できる範囲で工夫をするんだ
球弾発射のタイミングをずらしたり、連射しつつ複製ガオウ丸の上下位置を入れ替えたりして、
見た目にもド派手に楽しくしてあげるね♪

敵が俺の邪魔をするようなら、
近くの複製ガオウ丸から雷の光線を落としてあげよう



「今度は雷様? 俺のパフォーマンスにいっぱいシビれて貰わなくちゃ!」
 闇之雲・夜太狼は神殿に元々祀られていた神を思い出し、ぽんとガオウ丸を取り出す。そして彼は手を広げると、ガオウ丸をぽぽんと軽く叩きながらユーベルコードを発動した。
「ポケットにしまわなくても、叩けば増える魔法の手の平さ」
 ガオウ丸は夜太狼の手の中でだんだんと数を増やし、ふわっと宙に浮いて散らばっていく。オブリビオン『エンジェルドクター・パッフィー』はその内のひとつに気づくと、すぐに撃ち落とそうとメスを構えて投げ放った。
 ガオウ丸はひとつだけぱんと弾けて消えてしまう。しかし夜太狼が見渡す神殿の周囲にはずらりと三十弱のガオウ丸が並び、上空にも同数の銃口がきらりと煌めいていた。
「暗いともっと雰囲気出るんだけど……」
 贅沢は言ってられないなと小さく笑い、夜太狼がふっとガオウ丸へ魔力を込める。
「さあ雷様、ド派手に楽しくしてあげるよ!」
 バン! と一斉に、神殿周囲に並ぶガオウ丸が雷の球を発射する。ぱりぱりと稲妻を纏うボールが宙を舞い、流れ星のように神殿を飛び交った。

 夜太狼がガオウ丸を操る中、神殿に小さくぴり、と何かが光る。
「……まさか!!」
 真っ先に気づいたパッフィー。これ以上あの猟兵があれを続ければ雷の神が起きてしまう――そう確信し、彼女は再びメスを手に取った。
 銀色の刃がひゅっと動いた瞬間、夜太狼はパッフィーの背後に浮かぶガオウ丸へと手を向ける。
「邪魔するなら……こうだ!」
 バリッ、とパッフィーが閃光に包まれる。彼女が電撃に痺れ思わず床に崩れ落ちると夜太狼は再び沢山のガオウ丸をふわふわ浮かべ、ウェーブのようにタイミングをずらした発射や素早い連射で神殿を彩っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタラ・プレケス
アドリブ歓迎

本当に罰当たりな敵さん達だねぇ~
まあ、力が残っているなら何とかできるかな
それじゃあ、偽りの天使をイカロスのように撃ち落とそうか

とりあえずは神の再誕が優先だね
初手で祈りと歌唱で神を称えてから
破魔の力を込めて【願え、其は星をも超える輝き示す者】発動
敵を巻き込めるなら巻き込んで落とそう
おそらくこの雷鳴で雷神も再誕できるだろうし
そこからは支援を優先で動こう
敵に対して大量の呪詛をばら撒いて行動を阻害
動きを止めたら呪槍蒐監で貫くよ
さあ、全力で滅そうか。



「本当に罰当たりな敵さん達だねぇ~」
 神の神殿に我が物顔で立つオブリビオンへカタラ・プレケスが眉を顰める。幾ら敵が天使らしい姿をしているとはいえ、あれは決して神の使いなどではない。
「……まあ、力が残っているなら何とかできるかな」
 偽りの天使の周囲――神殿に小さくぱりぱりと光る稲妻に頷き、カタラはすうと息を吸い込んだ。

 神の再誕を願う歌。この場に祀られていた神の勇ましい姿を称え、そして神が司っていた雷の力強さを語り響かせながら、カタラは崩れたオブジェへと祈りを捧げる。
 辺りに光っていた小さな稲妻は更にビリ、と僅かに強まり、そして神が確かにカタラの祈りに呼応していることを示していた。

 パッフィーがそれを止ようとメスを構えて飛び出すと同時、カタラの歌声はユーベルコードを紡ぐ音へと移り変わっていた。
「束ねよ、我らが願いを。謳え、全ての思いを。ここより果てに、その意を示せ!」
 ――遥か上空、神殿の真上から激しい雷霆が降り注ぐ。それはパッフィーに直撃し衝撃波を広げながら、オブリビオン神殿の床を大きく抉って空気を鳴らした。

 激しい雷鳴が響けば、それに反応するのは――雷の神。
 ばり、ばりと辺りに舞う稲妻がさらに激しさを増し、神殿はゴゴゴと振動を始めた。
「ま、まずッ……」
 痺れる身でパッフィーがその場を離れようと羽を広げる。メスを辺りにばら撒きながらばさばさと飛び立とうとしたその時、カタラはその周囲へ大量の呪詛を放ち撒いた。
「――さあ、全力で滅そうか」
 逃げ道を失ったパッフィーへ、カタラが宝槍、呪槍蒐監を一直線に突き出す。呪いを纏った刃はパッフィーの腹をぐさりと貫き、甲高い悲鳴を神殿へと響かせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ファルシェ・ユヴェール
神話などで語られる雷の神とは、
強大な力持っているものが殆どであり、
また裁きに関わる存在である場合が多いものです

何が言いたいかと言えば
……まあ、オブリビオンに言うのも何ですが、命知らずですね

コーラルのひとかけらを取り出し、
これを触媒にUCにて『ペガサス』を召喚
飛翔の力と天の雷を操る猛き天馬

さあ、高く羽ばたいて
このオブリビオン神殿の上から特大の雷を
遠慮なく落として差し上げなさい

ペガサスや、雷を招く他の猟兵の邪魔をさせぬよう、
私はオブリビオンの妨害に徹しましょう
いずれにせよ、神には力を取り戻して頂きたい

雷の神とは力強く、
その住まう神殿とは其れに相応しく壮麗である方が
私としても好ましく思うのです



 雷が次々に広がり、神が目覚め始める神殿。オブジェや神殿が不完全な状態であってもバリバリと周囲で鳴る光は、雷の神が怒りに震え復活を今か今かと待ち望んでいるように見えた。

 ファルシェ・ユヴェールは神の怒りの矛先、神殿を乗っ取っているオブリビオン『エンジェルドクター・パッフィー』に視線を向けつつ、子供に絵本でも読み聞かせるような笑顔で神殿へと足を踏み入れた。
「神話などで語られる雷の神とは、強大な力持っているものが殆どであり……また裁きに関わる存在である場合が多いものです」
 彼は何が言いたいかと言えば、と続けて。 
「……まあ、オブリビオンに言うのも何ですが、命知らずですね」
 ファルシェの言葉を肯定するかのように、周囲の稲妻がひとつバリィと大きく光る。

 パッフィーは神の意思すらも知るかと一蹴すると、両手に注射器を構えてにやりと笑った。
「まあ、他人の命で遊ぶのは好きだけど……ねッ!!」
 ブン、と放り投げられたのはかなり古びた骸骨。パッフィーの注射器からびしゃりと液体が放たれると、突如骸骨はケタケタと笑って立ち上がる。

 どこまでも罰当たりな天使。骸骨が攻撃に移る前に、ファルシェは懐から小さな宝石を取り出してユーベルコードを発動した。
「――貴方の物語を聴かせて下さい」
 彼が取り出したのはコーラル、神話の怪物から生まれたとされる珊瑚の一かけら。そしてそれを触媒に召喚するのは、コーラルを生んだ怪物と神の間に生まれた天馬――ペガサスだった。
 背に大きな翼を広げ、ペガサスは天高くへと飛翔していく。ファルシェは巻き起こる風に帽子を押さえながら、上空へと視線を移した。
「さあ、ペガサス……遠慮なく雷を落として差し上げなさい」
 ばさり、と大きく翼を羽搏かせ、ペガサスはぐるりと神殿の真上を旋回する。高い嘶き声が天に響けば、直後カシャカシャ動く骸骨へと激しく閃光が轟いた。

 神話に伝わる生物が落とす雷。その姿は祈りとはまた違った形で神の心を震わせ、神殿に聳えるオブリビオン製の柱やオブジェをがらり、ぼろりと崩し始めていく。
「この……ッ」
 パッフィーは更に骸骨を放りファルシェへと向かわせる。しかしファルシェがペガサスへと合図を送れば、瞬時に天から鋭い雷が落ち骸骨を焦がしていく。
 やがてその中心で何度も骸骨を――他人の命を弄ぶオブリビオンへ、遂に天罰が下った。

 ――裁きを、受けよ!!!

 ペガサスとは別の方向、周囲で光っていた稲妻が突如空に亀裂のように広がる。
 閃光の一瞬後に耳を貫くような轟音が響き、パッフィーはじゅうじゅうと身を焦がして口から煙をぼふっと吐き出すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
…………吹き飛べ


UC発動
【オーラ防御】展開
【全力魔法】で手持ちの【鎧砕き】出来る魔改造ピコハンをでっかくして……【念動力】で振り回しますか
手前が壊した神殿だ、当然手前が責任ひっかぶってくれるんだよな……?(【衝撃波】で地面から何から吹っ飛ばす)

【第六感】で敵の動きを【見切り】上がったスピードで強制的にメスを振り切る
同時にピアノ線で捕縛罠を張り、メスが一瞬でも刺さったフリをして罠地帯に誘導(【演技】【罠使い】)
捕まったらハンマーでズドン、だ(【早業】)

魔法で電撃纏わせられるならそうしたいね
……ヒーローズアースの未来に、勝利を掲げられますように【祈り】



「…………吹き飛べ」
 鈴木・志乃は神殿に降り立つや否やユーベルコードを発動する。
 身を守るオーラをふわりと纏い、彼女は一気にこの戦いを片付ける勢いで全力の魔法をその手に練り始めていく。志乃の魔力が込められた先には、鎧をも砕く魔改造を施したピコピコハンマー。見た目こそ可愛らしいその武器はみるみるうちに巨大化し、『ピコッ』などという可愛らしい音は似つかわしくない姿へと変貌していた。

 そんな巨大ピコピコハンマーを携えて、志乃はパッフィーへと素早く接近していく。
「手前が壊した神殿だ、当然手前が責任ひっかぶってくれるんだよな……?」
 そう低く呟くように言葉を放った直後、志乃はピコピコハンマーをズゴン!! と思い切り振り下ろす。パッフィーは慌てて咄嗟に跳び下がるが、ピコピコハンマーはその衝撃で周囲までもを――離れようとしたパッフィーをも巻き込んで、神殿の床を抉り吹っ飛ばした。

 パッフィーは身の危険を感じたか、持てる限りのメスを取り出してヒュンヒュンと志乃へと放ち逃げ出そうとする。だが、幾度も電撃や呪いを受けた身体はそう簡単に動かなかった。
「……ぐぅっ!!」
 メスは数こそ夥しいが、見切りと勘でひらりひらりと躱す志乃の動きを止めるに至らない。
 パッフィーが一心不乱にメスを投げ続けていると、ふと辛うじて真っ直ぐに飛んだメスが一撃、志乃の腕へと命中したように見えた。
「しまっ……」
 志乃はその腕をぎゅうと激しく押さえ、目を丸くして後退する。脂汗を流して痛みに耐えるその姿にパッフィーは口元を緩め、痺れる体を無理やりに動かし志乃へと駆け出した。

「……なんてね」
 志乃がぱっ、と手を離す。痛がっていた筈の腕はまったくの無傷だ。
 パッフィーがはっと顔を上げた頃にはもう遅い。その足元には硬く丈夫なピアノ線が張り巡らされ、パッフィーの足が触れた瞬間びゅるりと複雑に巻き付いた。
「だ、騙したな!!」
 志乃はピコピコハンマーを振り上げ、容赦なくパッフィーへと振り下ろす。そのハンマーが衝撃を与える直前志乃は魔法を紡ぎ、バリ、と電撃を纏わせた。
 突如、更にそのハンマーは激しい雷を纏う。

 ――我も、力を貸そう!!

 ズドン! とハンマーがパッフィーごとオブリビオン神殿を叩き潰す。志乃のその一撃と共に激しい閃光が辺りを包むと、バリバリバリ! と耳を劈く様な雷鳴が轟いた。

 視界が戻れば神殿からはオブリビオンの姿が消え、そしてオブリビオン神殿も跡形もなく消え去っていた。
「……ヒーローズアースの未来に、勝利を掲げられますように」
 志乃がそう祈る先、粉々になっていたはずのオブジェが綺麗なハンマーの形に変わり――それを担ぐ、勇ましい壮年の巨人が豪快に笑っていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月20日


挿絵イラスト