アースクライシス2019⑫~光を喪った銀色
●其処は闇色の鋼の座す場所
そこは――既に祀られていた神を冒涜するかのように、蹂躙されていた。
「あははは、光の女神様も壊されちゃったらどうしようもないのね?」
その言葉を告げる少女の瞳にも、纏う力にも、既に光は感じられない。
その少女の好むように、その場所はほぼ全てが機械に創り変えられて。
センターオブジアースには不釣り合いな、冷たい鋼に満ち溢れた神殿が築かれていた。
銀色の少女はうっとりと、もう其処には居ない、金色の少女を夢想しながら呟く。
「――大丈夫、あなたが居ない世界なんて、滅びちゃうから」
●光の女神は何を信じるのか
「皆お疲れさん、って言いたいが――至急『センターオブジアース』に向かってくれ」
集まった猟兵達を前に、霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は、
『鍵の石版』により切り拓かれた道の先で、既に侵略行為が行われていると告げた。
「そこの世界樹には果実のように『神殿』が連なってるんだが――」
其処まで告げて、クロトは渋い顔をする。
なにせ、その神殿を潰したオブリビオンが新たな『神殿』を築き上げたと言うのだ。
「俺から頼みてぇのは、この場所を奪い取った『ダークエンデルング』、
こいつを撃破、神殿を破壊して……元の神殿の力を取り戻す事だ」
だが、彼はそんな簡単に物事は進まない、ともいう。
「で、問題が一つ。この『オブリビオン神殿』だが――
そこに存在する『ダークエンデルング』にエネルギーを供給し続けてるのさ」
彼女が自らに従順なエネルギーを収束させる為に創り上げた場なのだから、
ここに何らかの対処をせずに真正面から挑むことはかなり厳しいのだという。
「本来もう居ない筈の『相方』すら召喚出来ちまうんだ――
相当なエネルギーが供給されてると見て、間違いねぇと思う」
「だもんで、俺からは2つ方法を提示させて貰う」
1つは、『神殿の破壊』。神殿の存在を『無くす』ことで、供給を断つ方向だ。
そしてもう1つは――
「この神殿に本来存在していた、『光の女神』の力を呼び起こすこと、だ」
クロト曰く、その女神が司る行為を行えば、
その行いに女神が『共鳴』し、オブリビオン神殿を弱めてくれるのだという。
「でも、たぶんきっと……この女神様は優しい女神様だ。
彼処まで堕ちきった奴でも『救って』くれる、心の光ってのを信じてる神様だ」
その言葉が意味するのは――この神殿の力を呼び覚ます為の方法なのだろう。
誰かを救うための、守る為の穢れなき思いに応えようとするだろう、と。
クロトは予知の断片から得た情報からそう、告げた。
クロトはグリモアを構え、転送準備に入る。
「此処が他の文明を守る為の正念場だ――絶対、取り返して来いよ」
逢坂灰斗
片割れを喪った銀色の妄執は、何処へ。
逢坂灰斗です。
今回は『オブリビオン神殿を破壊』、または『神の神殿の力を復活』させることで
神殿に座す『ダークプルティア『ダークエンデルング』』を撃破して頂きます。
【MSより】
・このシナリオは戦争シナリオです。
『アースクライシス2019』の戦況に影響を与えます。
・このシナリオではプレイングボーナスが設定されています。
以下を念頭に置いたプレイングをすると判定が有利になりますのでご検討下さい。
『プレイングボーナス……敵のパワー供給源を断つ』
・状況を鑑みまして採用定員が発生する場合がございます。
最大8~15人前後(※逢坂の都合次第でこの範囲で前後します)の採用となります。
(※プレイングの内容が良くてもお返しすることがあるのを予めご了承下さい)
・締め切りは11/18夜中に断章投稿~最初のリプレイ返却時、となります。
(※その間のプレイングでしたら受け付けることが可能です)
・なお、チームや団体で参加される方は迷子防止の為【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を必ずご記述ください。
では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
第1章 ボス戦
『ダークプルティア『ダークエンデルング』』
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POW : 私が全部貰っちゃお♪ダークネス・アブソープチオン
【自身の機械腕を、戦闘相手に有効な形状】に変形し、自身の【触れた機械や無機物を取り込み、その存在】を代償に、自身の【機械腕の強度や自動修復速度】を強化する。
SPD : 行くわ『ああ!』ダークネス・ツヴィリングフルス!
【相棒であるダークフリーデンの一時召喚】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【二人が手を合わせて放つ高威力の必殺ビーム】で攻撃する。
WIZ : 私の僕に改造しちゃお♪ダークネス・ヘルシャフト
自身からレベルm半径内の無機物を【自身の2倍の身長の戦闘可能な仮面機械兵士】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「シズホ・トヒソズマ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●闇色の鋼雫
――一般に。宿縁により『討ち果たされた』オブリビオンは二度と戻らない。
金色の少女は、そうして宇宙文明への道程にて散り。
如何様にしてか……ここに座す『彼女』もそれを知った。
「そうね、ぽっと出の連中に、私が負けるわけ、無いもの」
濁りきった眼差しに、彼女のかつての正義の残滓は、最早何処にも残っていない。
ただ、望むのは、永遠に世界から片翼を放逐した世界が
ゆったりと破滅に向かう様を眺めることのみ。
「此処は私の『奪った』場所。そう簡単に――勝たせはしないんだから」
死之宮・謡
アドリブ歓迎
へぇ…神殿か…多量のエネルギーが供給される、ねぇ…便利だこと…
私も一つ欲しいかな?まぁ小綺麗な神殿は御免だが…
破壊しようか…光の女神なんて励起するつもりは無いよ?
【虚空より降りし星の雨】
神殿破壊、っと…
瓦礫と敵を巻き込んで
侵食の「呪詛」を込めた強腐蝕効果を示す霧(毒使い・属性攻撃:水)を撒き散らして…
折を見て突っ込んで「怪力」でロードギアを振るって破壊する(鎧砕き・なぎ払い・2回攻撃)
相方?
…一人だ…我々は皆、何時だって最期は一人なのだ…
●鋼に墜つる凶兆
「へぇ……神殿か……多量のエネルギーが供給される、ねぇ……便利だこと……」
死之宮・謡(万界覆う死と狂気・f13193)は、
鋼に塗れた機械の神殿に足を踏み入れながらも、
『エネルギーの供給』という、敵の得ている利に少なからず興味を抱いていた。
「なら――作ればいいのよ、こんな神々の神殿を潰して、ね」
そんな銀色の少女の言葉を、否定するように謡は鋭い眼差しを向ける。
「いいや、確かに神殿は欲しいが――小綺麗な物は御免だ」
ただ、エネルギーが供給されるというだけで『欲しい』とは言ったが。
これとそれとは話は別なのだから。
「私と本質的に『相容れぬ』物は励起するつもりは無いが――」
すうっと、その指先が死の宣告のように銀色の少女に伸ばされる。
「『勘違い』しているお前は滅びるといい」
――地下世界に凶兆の煌きが満ちる。
この世界に果たして空は有るのだろうか。あったとしても、だ。
このような終末を齎すかのような雨が存在して良いのだろうか!!
「へぇ、流星群! 貴方そうやって私ごと押し流すつもりなのね?」
「そうだ、そうだとも――こんな趣味の悪い鋼に塗れた神殿は」
つんざくような鋼の爆ぜる音と共に、一つの溶けるような匂いが混じりだす。
それは――機械を扱う銀色の少女に取っては嫌悪すべき匂い。
(腐食臭……どこから!? まさか、金属の溶解――!)
「溶けて、無くなって、潰れてしまうといい」
凶兆が虚空を満たし、地は鋼を溶かす魔霧に満たされる。
彼女は『知っている』。この銀色の少女のやり方を。
既知の強者に手心を加える道理など何処にも存在しない――
「溶けてしまえば、自慢の機械兵士(デク)も役に立たないだろ?」
そう言いながらも彼女はあっさりと兵士の群れを破壊していく。
脆くなった鋼の装甲は、神殿の破壊と共にその静寂さを晒して。
「――人は死ぬ時はいつもひとりきりだ」
そう言いながらも、酷薄な刃が少女の身体に振り下ろされる。
「お前も、ひとりで『逝く』のだから」
成功
🔵🔵🔴
ラティナ・ドラッケンリット
「神殿を破壊すればいいんだな? 任せろ。巨竜の鱗に比べれば即席の神殿など脆いものだ」
まず牽制に豆の木の種を詰めた袋をダークエンデルングの頭上に放り投げる
「有機物であれば取り込めまい」
そして成長した豆の木を駆け昇りつつ槍形態の『たると』をエンデルングの足許に投擲する
「見るがいい。これがスピードとパワーの戦闘合理を極めたビキニアーマーの力だ。そこにいると痛いでは済まないぞ?」
豆の木の頂点を蹴り落下速度を乗せ断山戦斧『しゅとれん』を槌に
穿竜槍『たると』を杭にして
神殿を穿ち崩す渾身のグラウンドクラッシャーを流星の様に繰り出し
エンデルングの足許に叩きつけ
地形ごと何もかもまとめて破壊する
●その鋼、龍鱗より脆く
「神殿を破壊すればいいんだな? 任せろ――
……巨竜の鱗に比べれば、即席の神殿など脆いものだ」
ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)は
元来は『竜殺し』の一族の戦士である。
故にこれよりも強大な存在と幾度となく立ち会ってきたし――
『動かない』『脆い』装甲の持ち主であれば、容易く相手取る。
「あら、私の神殿が脆いだなんて――勝手に決めつけないで貰えるかしら」
銀色の少女はまるで幽鬼のように笑う。
それは自ら築いたものへの侮辱と捉えたものなのか、それとも『傲慢』からか。
「ふむ、ならば見させて貰おう。……お前の強さと言うものを」
ラティナの手より、植物の種は投げ放たれる。
それは『ダークエンデルング』の頭上で芽吹くと――
早回しでも始まったかのように巨大な豆の『樹木』へと変じたのだ。
「――な、植物!?」
「有機物であれば取り込めまい」
豆の木は恐るべき速度で成長する。まるで雲上に至った寓話のように。
『根付く』のもまた素早く、既に破損の広がっている鋼の床を
更に『食い破る』ように、地へと容易く到達していく。
「くっ、逃しは……しないわ!」
豆の木の根に足を取られながらも、ラティナを狙う少女の手腕も早いものだが――
彼女の合理さを突き詰めた姿の前では何もかもが一手『遅い』。
軽やかに神殿の中を跳躍し、素早く樹木の天上まで至ったラティナは、
既に『次なる一手』の手筈を整えきっていたのだから。
「見るがいい、これがスピードとパワーの戦闘合理を極めた――
ビキニアーマーの力だ。そこに居ると痛いでは済まないぞ?」
その言葉の後に齎されたのは、再びの雨――
けして、恵みを齎す訳ではない。生じるのは破壊という爪痕。
竜をも穿つ槍の前では、単なる鋼は紙にも等しい。
そんな槍が驚異的な早さで『雨』のように撃ち込まれるのだから、
「飛竜ならば、まだ賢く飛び回るぞ? 神殿の力に驕ったお前の負けだ」
鋼の神殿が驚異的な速度で蹂躙されていく――
それでもまだ、銀色の少女は世界への絶望に彩られた感情のみで、
その肢体を立ち上がらせて来たのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
神殿の破壊、ですか。力業ではありますが、これでいきましょう。
ハイパー・ガーディアン・モードを発動。
最大速度で可能な限り高く飛翔して、緑の大盾を構えて
最大速度で急降下して神殿に激突するのを何度も繰り返します。
隕石落としと言うには質量が足りませんが、
その分はマッハ約4.5に至るスピードで補えるでしょう。
衝突の衝撃は「オーラ防御」で防御力を高めてダメージを抑えつつ
「激痛耐性」で堪えます。
敵の攻撃は「第六感」で予測しつつ「見切り」、
「空中戦」で回避します。
エネルギーの供給が衰えてきたら攻勢に出ましょう。
緑の斧槍を構え、飛翔状態からの「ランスチャージ」。
猛スピードによる突撃で、敵を「串刺し」にします。
●翠玉色の流星
「神殿の破壊、ですか。力業ではありますが――これでいきましょう」
ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)は
鋼の地を踏みしめると共に、その内に宿りし意志に誓いを捧げる。
見渡せばそこは護るべき場所を犯す、許されざる鋼――
湧き上がる思いに共鳴するかのように、その体躯は翠玉の光に包まれる。
「――貴様がこの地をも穢すならば。私はそれを壊し、『護り』抜くまで!」
宣誓とともに、騎士は天高く舞い上がる。
直後降り注ぐのは、確かに『彗星』と呼ぶに相応しい衝突であろう。
(この痛みなど、衝撃など――この地が、神殿が受けた『痛み』に比べれば)
「余りに身を張った『護り』ね、けれど――
……無機物なら、私が触れるだけで、良いんだから」
何度も降り注ぎ、天へと帰還する騎士の動きを前にしても、
エンデルングはまるで何かを確信したかのように微笑んでいた。
そして三度の衝突寸前……刹那の一触れのように、銀色の少女は大盾に触れた。
それさえ出来れば自分の『勝ち』なのだから、と。
だが――異変は起きた。
神殿の崩れた鋼の隙間から、暖かな光が『漏れ出して』いる。
その光は神殿の力の収束を弱めるかのように、元ある場所へと循環させてゆく。
「うそ、どうして――私のユーベルコードが『弱まってる』なんて」
大盾を取り込む事すら出来ず、狼狽するエンデルングを前に、
翠玉の騎士は再び、翠の光条を空に刻む為、飛翔する。
(私の輝きとはまた違う……まさか、これが『光の女神』の力――!)
この場所にあった神殿の『女神』は穢れなき思いに、
誰かを護る為の思いに『応える』のだと、そんな話があった。
ウィルヘルムの翠玉の『護り』の力も、そういった『意志』に強く反応する。
「――ならば、『応えて』みせましょう。その思いに!!」
天高き空より、穂先は鋭く。さながら一筋の希望のように。
翠の光は――銀色の少女に過たず、突き刺さった。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
神殿を乗っ取るなど、度し難い邪悪……!
白き翼の姿に変身し、炎の加護(属性攻撃・オーラ防御)を身に纏う
問答無用――と言いたいところですが、ここは心優しき光の女神の領域
その流儀に従い、問答を投げかけます
黄金の彼女は「自身のいない世界など滅びてしまえ」と言うような人柄だったのですか?
自暴自棄になった貴女の、都合のいい八つ当たりの言い訳にしているのでは?
私は生前の彼女を知りません
もしそういう人物であったというのならば……是非もなし
【全力魔法】【破魔】で聖槍の穂先に聖なる力を圧縮して【赫怒の聖煌剣】を創造、全霊で振り下ろす
我が聖煌剣で鋼の神殿ごと斬り伏せる!!
●聖女の問いかけ
白き翼の聖焔の聖女は、鋼の地へ降り立つ。
オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)は
邪悪を裁く者として、眼前の少女の行いは許しがたく。
今直ぐに携えた槍を抜くことすら考えていた。けれども――
(……それは、この地の女神が望む事なのでしょうか)
「――彼女は」
「片割れたる黄金の彼女は――貴方の言うように、
『自身のいない世界など滅びてしまえ』などと言うような方だったのですか?」
オリヴィアは毅然とした眼差しで問いかける。
これは、喪われた少女の人となりを知らぬからの問いかけ。
心優しき女神の望むのは、『救い』。穢れなき純真よりの『想い』。
だからこそ、聖女もこの地にありし『流儀』に従う。
それこそ――女神の望むべき対話であろうと。
だが、彼女は語らない。語ることをしない。
拒絶するかのように、機械の兵士は再び彼女の指揮の下で現れる。
「貴方は――あの子の何を知っているというの!?」
眼前の少女は、嘗ての片割れに寄り添うように堕ちて行ったのだ。
泣き叫ぶような慟哭は、いつまでも『彼女』を思っていたから。
でも、金色の少女は最早、この世界の何処にも現れることは出来ない。
ならば、いっそ――
「『彼女』を想い続けるならば。私は貴方を『裁く』事でしか救えません」
そう、何もかもが銀色の少女の言う通り手遅れならば――
女神の『光』は、断罪の聖女へと加護を与えるように、鋼の神殿を弱めていく。
聖女の『光』は、剣となり、罪を絶ち、悪を断じる聖煌剣へと至る――!
「無窮の光よ! 絢爛たる勝利の煌きで天地を照らし――」
剣が、彼女の拒絶を具現したかのような兵士達を容易く斬り伏せる。
それだけではない――
「怒りの刃で遍く邪悪を斬り伏せよ!」
聖女の断罪は、神殿そのものを半壊に至らせる程の『奔流』となり。
銀色の少女を光へと、呑んで行く。
大成功
🔵🔵🔵
フォンミィ・ナカムラ
敵さんにも悲しい事情があるのは分かったよ
でも、あたしは世界を救わなきゃいけないから
だから、倒すよ
光の女神様の力を借りられるように、敵を「救う」ような気持ちで対峙するよ
その金色の女の子が、あなたの相棒なんだね
大切な相棒を失ったのは、悲しいよね
でも、悲しい思いを抱えてずっとずっと生きるのは、死ぬよりつらい選択だと思うから
だからお願い女神さま、彼女を骸の海へ帰してあげる「救い」をください……!
敢えて真正面から【高速詠唱】で【指定UC】発動
防御や回避は敢えて捨てて、光【属性攻撃】の【全力魔法】に集中して、彼女たちにしっかり向き合ってビームを飛ばすよ
魔法少女の光の力は、未来を照らす希望の光だから!
兎乃・零時
アドリブ絡み大歓迎
果実の神殿…なんか凄そうだな…
ともかく、神殿の力を取り戻せばいいんだな!
いいぜ、やってやんよ!
ひぎゃー!?
ひ、光の女神の力……つまり、光属性ならいけるかな…
よし、なら、これだ!
まずは光【属性攻撃・全力魔法】のライト…ダークエンデルングに目晦ましを狙うぜ!
「紙兎パル」には【拠点防御・オーラ防御】で防御して貰ったり【援護射撃】をお願いするぜ!
ヤバい攻撃は【逃げ足・ダッシュ】で避ける!
この世界も滅ぼさせねぇ、俺様の全力!見せてやるよ!
攻撃をぶつけられようと【気合い・激痛耐性】で耐える……!
【零距離射撃・全力魔法・捨て身の一撃・カウンター】な光【属性攻撃】のUC…魔力砲をぶつける!!
シズホ・トヒソズマ
※トドメ希望
フリーデンに誓った通り貴方を止めに来ました、エンデルング
ティアペルソナとして戦闘
UCでスーパープルトンの力でザ・サンシャインの力を自身に付与します
サンシャインの◆光属性と熱の力を使い
光を纏った拳や蹴りによる◆グラップルの肉弾戦でエンデルングと対決
全力の攻撃で戦いの余波により神殿の破壊も狙います
ヴァジラ姫も兵士人形に光属性を付与し攻撃&破壊
「貴方はかつて生身の両腕を失った。狂気に堕ちた双子に貴方は寄り添う事を選んで彼女が望む平和な世界を、人々を機械に改造して叶えようとした。
どうか2人がまた寄り添えますように…!」
トドメは◆力溜めしてから両腕から光を放つプルティア・ブライトストリーム
●闇鋼が純なる銀色に還る時
機械の神殿は最早、女神の励起により力をほぼ失いかけていた。
だが、それでもまだ、銀色の少女は歩みを止めることはない。
(……これが単なる妄執なのか、それとも摂理に抗おうとした結果なのかは
私にも推し量る事は出来ません――が、『彼女』に私は誓ったんです)
神殿に、もう一人の『プルティア』が現れる――
シズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)の背負った縁は、
世界を越えて、この場所に1つの収束を迎える。
「――フリーデンに誓った通り貴方を止めに来ました、エンデルング」
「来たわね……ティアペルソナ。待ってなんて無いけれど」
その背を見守るように、静かに。けれども決意を秘めた眼差しで、
フォンミィ・ナカムラ(スーパー小学生・f04428)もこの場に降り立つ――
……プルティアは『魔法少女』とは同じ本質を持つ少女達だ。
そんなプルティアだった彼女が闇に落ち、それでも尚同じ『片翼』を想い続ける。
純真な彼女の胸の内に去来する『悲しみ』は、きっと銀色の少女が齎したモノ。
「あなたにも悲しい事情があるのは分かったよ。でも――
……あたしは世界を救わなきゃいけないから。だから、倒すよ」
「そうね、貴方も希望を『司る』というなら――
……来なさい。全てを闇の鋼雫に染めてあげる」
そうやって、最後の火蓋が切って落とされる中、
兎乃・零時(そして少年は断崖を駆けあがる・f00283)は只管試行錯誤していた。
「ともかく神殿の力を取り戻せば良いって、来たけど――
中々、相手の攻撃が激し、ひぎゃあああ!?」
式神たる『紙兎パル』がなんだか頼りなさげなご主人をフォローするように
距離を取らせ、再び『詰める』までの猶予を用意するが、
そもそも相手のUCが接近をマトモに許さないタイプの手合である。
(距離を詰めれる位に、相手の技が弱まればいいんだけどな――)
零時は今までの猟兵達を思い返す。光魔法というだけでは女神は応えない。
必要なのは、それよりももっと単純な――
一方で、最前線では激しい肉弾戦が繰り広げられている。
エンデルングが眼前の3人を同時に相手取れる程の実力者というのは、
ティアペルソナ自身が分かっている。
分かっているからこそ、彼女も全力で『幻影』の力を借り受けなければならない。
光熱の奔流と、冷たき鋼が交錯し合う。
「私を救うというのでしょ? ならば、乗り越えて見せてよ――」
激しい肉弾戦を演じながらも、機械人形達を後ろのフォンミィにけしかける。
「くっ、そちらの相手は――させませんよ!!」
膨大な魔力の奔流が、一人の魔法少女の言葉に応じ、収束を開始している。
彼女を護るように『ヴァジラ姫』の兵士が機械兵士を食い止めていくが――
一瞬でも油断すれば、攻防の要を請け負う『ペルソナ』に被害が集中する。
(――集中、しなちゃ。あの子を助ける為の、魔法なんだから)
『彼女』の大事な相棒が永遠に喪われた、というのなら。
自分だって悲しみは如何様にも理解できる。ただ、『永遠』に背負わせる位なら。
「――『折角』だもの。纏めて、消し飛ばしてあげるわ」
「お願い、女神様――あの子を骸の海へ帰してあげる「救い」をください……!」
3人の視界に映ったのは、銀色の少女に寄り添うように『現出』した
金色の少女の姿。それは、余りにも砂嵐に塗れた映像のように、
『粗雑』で、見るに堪えない幻影――
「いくわ! ダークネス・ツヴィ――」
その詠唱が完了し切る前。膨大な光量の閃光が襲う。
大振りな技の前を狙ったのかは定かではない。
けれども、其処には確かな彼の『覚悟』があって。
「この世界も滅ぼさせねぇ、俺様の全力!見せてやるよ!」
根本から直接押し返さんとする、強烈な光が、
『ふたり』に向けてまるで雷神の雷槌かのように振り放たれる――!
「この程度、で……私達が止められると思わないで!!」
「俺様だけじゃ止まってくれないんだろ? なら、もう一人だ!!」
激しく鍔迫り合いをする形で邪悪な光の奔流を押し返し続ける、
宝石の魔術師の言葉が示すように、『魔法少女』の詠唱は完了する。
「エレメンタルパワーチャージ! 世界に眠る精霊よ、
現在(いま)を築いた歴史の河よ、未来を繋ぐ煌めきの欠片よ――」
この魔法は、『救う』為に。悲しみの果てに虚像すら現出させる
歪んだ力を得た彼女に――本当の救いを齎す為に。
「あたしに力を貸して!」
魔法少女の『光』は、未来を照らす希望の光。
どんなに深い絶望でも、照らしてみせようとする思いが、
光の奔流となって、邪悪なる奔流を更に迎え撃つ。
「だめ、こんなんじゃ――こんなところで、止まったら……!」
それでも尚必死に抵抗するエンデルングに語りかけるように、紫の少女は告げる。
「……もう、いいんです」
眼前の少女は、両腕を失った。
それが原因かは、分からない。けれども片割れたる双子の少女は『堕ちた』。
優しき少女はそれでも彼女に寄り添うように、深くまで。『一緒に』。
たった、それだけの話だったのだから。
「貴方が、これ以上苦しむ必要も、無いんですから」
それこそが、片割れを射落とした者の責務でもあり。誓いでもある。
「どうか貴方達2人がまた――寄り添えますように……!」
シズホの両の手に光が収束する。
……プルティアはそういった『浄化』の御業を持ち合わせているから。
「――プルティアッ、ブライトストリーム!!」
3つの魔法は一極に集中し、邪悪を押し返していく。
それの最中、銀色の少女はこの地にあったという『女神』の幻影を見た。
到底受け入れがたい存在の筈だった。
けれども――その祈りは自身に注がれていた。
女神の光が満ちて、片割れの虚像が崩れゆく。けれど、不思議と寂しくはなく。
「ああ、これで私も――」
刹那に見たのは、闇色に墜ちる前の、あの子との記憶。
全ての奔流が収まった頃、神殿は完全に倒壊した。
「あ、あのプルティアは何処に行っちまったんだ……?」
零時がキョロキョロと見回すが、もう既に銀色の少女の姿は見当たらない。
シズホとフォンミィは顔を見合わせるが、何処か確信めいたものがあった。
「たぶんきっと――大事な人の所に行けたんだと思うよ」
「ええ、これで漸く彼女も『救われた』のだと」
潰された女神の神殿は、復興には時間が掛かりそうだが――
確かにこの地に満ち始めた暖かな光が、それを示しているようで。
――負けるんじゃあ、無いわよ。世界に絶望しないヒーロー達。
安堵する3人の脳裏に、銀色の少女の声が響いた、気がした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2019年11月21日
宿敵
『ダークプルティア『ダークエンデルング』』
を撃破!
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