1
アースクライシス2019⑰〜神の戦域

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #戦神アシュラ #神の空間

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ヒーローズアース
🔒
#戦争
🔒
#アースクライシス2019
🔒
#戦神アシュラ
🔒
#神の空間


0




●神の戦域
「イエス、イェーガー。戦争の時間です」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)はいつも通りに電子マップを展開する。
 示された先はこの世界のどこかでもない場所。
 パンゲア大空洞にて発見された石版、それを解析した結果到達できるようになった異空間、その先。
 神の空間とも呼べる所、そこにこそ猟兵たちの敵が居座っていた。
「敵オブリビオンは阿修羅城と呼ばれる居城に潜伏しています。そして、そこは神の空間とも呼ばれているそうです」
 映し出された電子映像。
 そこに移されていたのは壮絶で、凄惨な状況であった。
 残虐無比なまでに殺戮された無数の死体、死体、死体。
 流された血で河が築かれ、無数の骸で山が築かれる。
 文字通りの屍山血河。
 さらには、その多くの骸は死してなおも甚振られたが如く様相。
 吐き気すら催すほどに邪悪で、陰惨で、血生臭く、凄惨な光景。
「この屍山血河の中で、戦神アシュラは待ち受けています」
 この光景を二度と繰り返させるわけにはいかない。
 その為に戦神アシュラはここで打ち倒さねばならない。
 だが、戦神アシュラは強敵だ。
「その攻撃は言うまでもなく、速く、そして強烈です」
 その先制の一撃をどうにかして防御しなければ反撃の一手とて至難。
 故に最初を凌ぎ、その上でこの強敵であるオブリビオン・戦神アシュラを倒さねばならない。
 されど、紫紺の瞳、その眼差しは何も心配などはしていない。
 そう、普段どおりに、いつも通り。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
 アリシエル・フィフスガーディと言う躯体は、彼らのことを信じているのだから。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 ヒーローズアース戦争第九弾、戦神アシュラとの決戦。
 いつも通り強敵らしく先制攻撃です。
 ユーベルコードの発動よりも速く先制してきますのでどうにかして凌ぎましょう。
89




第1章 ボス戦 『戦神アシュラ』

POW   :    戦女神光臨
【悪の『戦女神』としての神性】に覚醒して【戦いのためだけに造られた武器への無敵状態】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    阿修羅三眼装
【額の第三の眼を開く】事で【目にした者の戦闘行動を封じる『終戦神』】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    阿修羅破界撃
対象の攻撃を軽減する【神気を纏った『戦勝神』】に変身しつつ、【六刀本来の姿たる全てを断つ『破壊神』の刃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:otomo

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

雛月・朔
【SPD】
武器:ヤドリガミの念動力


◆心情
…なんでこんなところに城を隠していたんだろう?もしかして恐竜好き?まぁそれは置いといて、此度の戦争の主犯格、見過ごすわけにはいきませんね。

◆戦闘
とはいえ、私の力量では矛を交えるのは得策ではありませんね。少々搦め手を使わせてもらいます。
【マヒ攻撃】を込めた【呪詛】を編み、アシュラの額あたり目掛けて【範囲攻撃】で飛ばし、第三の目の周りの筋肉が動かないようにし開眼を阻止します。ついでに全身もマヒしてくれると助かりますが…。

それが上手くいけば次はUCの背天の呪詛をアシュラに飛ばし、城ごと消滅。

それと万が一接近された時のために全身を【オーラ防御】で強化します。



●秋晴れの呪詛
「なんでこんなところに城を隠していたんだろう?」
 雛月・朔(たんすのおばけ・f01179)は首を傾げた。
 パンゲア大洞窟の奥、恐竜の闊歩する大地、そこで発見された石版。
 そこより読み取れた彼女の居城、なるほど。恐竜好き。
 されどそれはさておく。
「此度の戦争の主犯格、見過ごすわけにはいきませんね」
「ハハハッ!! だったらどうしようって言うんだい?!」
 荒ぶる戦の神、アシュラ。
 その第三の眼が開かれる。
「少々絡め手になりますが……!!」
 即座にその眼を目にしないように身を翻し、障害物に飛び込む。
 同時、その身を動かなくする呪詛を編み上げ、構築する。
 そして、その呪詛をアシュラの額目掛け放つ。
「んなぁ!?」
 その呪詛が額にぶつかると、筋組織が麻痺し、その目の瞼が閉じられる。
 第三の目は今、閉じられたのである。
「目にしなければいいと言うのならどうにでもなります!!」
 次に編み上げるは背天の呪詛、遍くその全てを崩壊に導く呪い言葉。
 その呪詛がアシュラ目掛け放たれ炸裂する。
 物質崩壊が巻き起こし、屍山血河が消し飛ぶ。
 その範囲よりはとっさに逃れたようだが、余波だけでも相当の衝撃を発したそれはアシュラの身を打ち据えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

私の同類かな?
良いね…それじゃあ殺し合おうか…
躊躇うなよ?己を死に曝す狂気に…

・WIZ
【天燐血統装具】展開。血大剣を翼に変えて戦闘
破滅の「呪詛」、猛毒に「生命力吸収」の極黒と「破魔」の光を纏わせた(毒使い・属性攻撃:闇光)レ・フィドラを「全力魔法」で身体強化した上で「見切り」ながら「怪力」で振るい「2回攻撃」討ち滅ぼす

レ・フィドラは"終った"武器だ…損壊等無い…死者に死が無いのと同じ様に、な…
唯、終わりを与えるモノ…

さぁ…死に沈め



●殺意には殺意を、死には死を、狂気には狂気を
「私の同類かな?」
 死之宮・謡(万界覆う死と狂気・f13193)が前にするオブリビオン。
 それは紛れもなく彼女と同類、死の権化であり殺戮者である。
 ならば、ためらう事も恐れる事もない。
「良いね……それじゃあ殺し合おうか……ッ!!」
「いいねぇッ!! アタシも殺し合いたかったのさぁッ!!」
 アシュラの持つ剣が振るわれる。
 それは森羅万象万物を両断する戦神の刀。
 しかし、甲高い音をあげ、その刃は大槍レ・フィドラによって阻まれた。
 幾度となく振るわれる剣戟は、その大槍の前に全て阻まれる。
 何故だ、この剣は全てを断つ刃。
「何故かわからないって顔だな……教えてやる」
 アシュラが戦勝神になると言うのならば、謡は天穹血戦身体と化す。
 レ・フィドラを右手に、血の大剣を左手に。
 ひたひた、と血の刃より鮮血が屍山血河の血に満ちた大地に滴り落ちる。
「レ・フィドラはすでに終わった刃、すでに死した大槍……つまり、これは最早"死んで"いる。……意味を終えた刃。故に終わりが存在しない」
 故にこの大槍は、言わば"断たれた"と言う状態が現状の姿。
 だから、それ以上断たれる事はない。概念としてすでに最早そこを通過したからだ。
「そんな馬鹿なことが……!!」
「あるんだよ……さぁ、死に沈め」
 その大槍が振るわれ、アシュラの身に風穴を穿った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
残虐で傲慢、神紛いにしてもここまで醜悪なのを狩るのは久々だ

先制対策は開眼前に《咄嗟の一撃+早業+先制攻撃+目潰し》で生み出した黒炎に紛れて姿を隠し、《目立たない+ものを隠す+迷彩+忍び足》で《存在感》を消して目視を防ぐよ

UCは【暁と共に歌う者】を発動。
61の不死鳥を展開して包囲、視界の範囲外に居る個体に斬撃を飛ばさせて攻撃しよう
上手くいけば《歌唱+精神攻撃+ハッキング》で戦意を削ぎ動きを鈍らせる呪縛も戦闘判定をすり抜けられるんじゃないかな
お互い祀り鎮めるなんてガラじゃないだろうけどね

隠密を最優先しつつ、隙があれば《戦闘知識+第六感+見切り+空中戦》で死角を取って《怪力+暗殺》の一撃を狙おうか



●暁と共に
「残虐で傲慢、神紛いにしてもここまで醜悪なのは久しぶりだ」
 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は屍山血河に歩むと同時、その身を黒き炎に飲ませる。
 その身は炎に紛れ、そして、黒い炎は戦場を焼く。
 最早目を開いた所で、炎と化したカタリナはそこにはいない。
「ちぃ、どこにいった……?!」
 黒い炎の戦場、その死角より、劫火の刃と化した不死鳥が舞う。
 プラズマ気化した刃が影よりアシュラを切り裂き焼いた。
 幾度となく死角より不死鳥が舞い踊り、焼き尽くす。
 幻惑の歌声がカタリナのいる場所を悟らせない。
 それはまるで荒ぶる御霊を祀り鎮めるかの如く祝詞のように。
「ちぃ、鬱陶しい……ッ!!」
 致命的な隙が生じた。
 荒げた怒りと焦り、それが露骨に生じた。
 影炎よりカタリナは踏み出す、死角は完全に殺った。
「――――!!」
 無音の叫び、自らの全ての力をこめて。
 神速と怪力、双方によって為される質量打撃。
 それがアシュラの腹部にめりこみ、その身を吹き飛ばした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハロ・シエラ
剣を使う戦の神ですか。
私の二振りの剣で対抗できるかどうか分かりませんが、最善を尽くしましょう。
魔銃は【物を隠す】技術で気取られない様にします。

まず、全てを断つ刃を受ける訳には行きません。
ここは【第六感】に従い、遺体に足を取られない様にしつつ全力で回避するしかないでしょう。
動けさえすれば傷を負っても【激痛耐性】で我慢します。
攻撃もしなければなりませんが、相手には迂闊に近付けず、斬りかかる事は難しい。
ここはダガーを【投擲】すると見せかけてレイピアを投げつけ、その攻撃が本命、と思わせておいて魔銃を【クイックドロウ】し、ユーベルコードで【だまし討ち】します。
後は魔弾が敵の神気を貫けるかどうか、ですね。



●地獄の釜の底よりて
「剣を使う戦の神ですか」
 ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は二振りの剣を携えたまま歩む。
 傍目に見れば武器はそれだけ、魔銃は決して気取らせない。
 その万象を断つ刃、それにかかれば二振りの剣は何の意味も果たせず断たれるであろう。
 故に、する事は一つ。
 ただひたすらに回避するだけ。
 自らの第六感と言う直感にかけた見切り。
 間合いには踏み込まず、そして、踏み込ませず。
 時には骸を蹴り上げ、それを盾にして。
 抜き放ったダガー、投擲の構え。
「ぬるいねぇ……!!」
 それを隙と見たか、踏み込もうとした刹那。
 見せぬ逆手で細剣を放つ。
 抜き放ったダガーなぞ、それはフェイント。
 抜き放ち、投げ放ったレイピアこそが本命の一撃。
「……ッ!! だが、甘いねぇ!!」
 放ったレイピア、それは防がれた。
 本命の一撃は今ここに防がれた。
「それが本命だと言いましたか?」
 否、それすら捨て駒にしか過ぎない。
 すでに間合いは離した。
 魔銃はすでに構え、弾はすでに込められた。
 引き金は引かれ、アシュラの身に弾痕が刻まれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

甲斐・ツカサ
戦いのためだけに造られた武器、そんなもの持ってないよ!
だって全ては冒険の為!
戦いだって、冒険の為の一つの選択だからね!

星も大地も海の底まで、あらゆる現実も幻想も映し出すAby-STerraでオレの分身を生み出して
道なき道、星無き空を駆ける為のRay-GuSTARの高速移動で攻撃を掻い潜りながら近付いて
未知を既知へと変える為の道標である未知標を引っ掛けて、戦女神の太刀筋を鈍らせて知覚できるように
悪戯心満載の白鳩で視界を遮るのは、ちょっとしたイタズラさ!

そうやって僅かな隙を幾つも作って、その一つを掻い潜って近付けば、未来を切り拓く為の二つの刃を一つに束ねて、道を作る!
これは戦闘じゃない、冒険さ!!



●その剣は何の為に
「戦いのためだけに作られた武器……」
 甲斐・ツカサ(宵空翔ける冒険家・f04788)は数多の武器、装備を持つ。
 しかし、その中に一つとして彼女、戦神アシュラの持つ装備のような武器はない。
 そして、同時に、戦う為の姿に変貌した彼女のようなモノもない。
 何故ならば、彼にとっての武器は全てがまだ知らぬ未知と言う道を歩む為の武器。
 冒険と言う中の一つ、それが戦いと言うだけのこと。
 ツカサのAby-STerraがその身を生じさせる。
 それは幻影、それは幻像、しかし、目をくらませるには十分。
 星の大地、荒野の大地、草茂る大地、蒼穹の大地、水面満ちた大地。
 あらゆる世界とあらゆる空とあらゆる海が映し出される。
 振るった剣はツカサの身を捉える事はない。
 道なき道を、雲なき空、星なき宇宙(そら)を駆け抜けるRay-GuSTAR、その身を捉える事は出来ない。
 未知を既知にへと置き換える道標、未知標が戦女神の刃の軌跡を映し出すからだ。
「ちょっとしたいたずらだけど効果的だろっ!!」
 その視界をさらに白鳩が覆い隠して。
 自身をここまで誘った未知を駆け抜ける愛機、そこを起点としてその身を蹴り出して。
 36の可能性、その中にある未来、その中にある夢、その中にある希望、その中にある願い、その中にある祈り。
 それを束ねて圧縮した黒き、黒き、深淵の鋭刃。
 二つの刃にこめられた可能性は36×36=∞となって、アシュラの身体を斬り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャオ・フィルナート
【星氷天】

いい趣味してるね…
死体なら見慣れてるけど…

敵の先制は★氷の翼で自らを包み防御
【暗殺】で鍛えた【第六感】で気配を察知
翼の隙間から距離感を【見切り】翼の切断のみで済むように
万一攻撃を受けても【激痛耐性】

翼は…空気中の水分さえあれば、何度でも再生出来る…
ん…でも、ちょっと痛かったし…
返してもらうね…

距離を取りつつ★死星眼発動
★氷麗ノ剣から放出する水流の【属性攻撃】や
再生成した氷の翼から放つ氷の弾丸の【一斉発射】で
敵を近づけさせないように

眼が合うたびに【催眠術、生命力吸収】で惑わせつつ回復狙い

零さん、ヘスティアさんとタイミングを合わせ【指定UC】で氷の渦潮を発生
攻撃兼足の凍結による足止め狙い


ヘスティア・イクテュス
【星氷天】
そう?わたしには悪趣味にしか見えないわね…
部屋に飾るなら金銀財宝が良いわ


敵の先制に対してスモークミサイル発射し視界を覆って
自分達を模したホログラムを展開【迷彩・残像】
これで攻撃対象の分散よ

ホログラム近くに展開したフェアリーで【鎧無視攻撃】
そっちに集中してる間に零、シャオと三人で囲む位置に移動

二人共、行くわよ!
三人でタイミング合わせて
マイクロミサイル、三度に分けて発射して一度に全ミサイルの破壊を防ぐ
三方向からの飽和攻撃、軽減したとて結構なダメージでしょ!
おまけにミスティルテインのビームに残ってるフェアリーで【一斉発射】よ!


天星・零
【星氷天】


【戦闘知識+世界知識+情報収集+追跡+第六感】で戦況
弱点や死角を把握し警戒、臨機応変に対応

※防御は星天の書-零-で【オーラ防御】

先制攻撃は技能を使い、敵の間合いや、癖、弱点などを見極めて避けつつ、グレイヴ・ロウや※を行い対応
また、避けることが難しい場合夕夜が代わりに受ける


遠距離は十の死とグレイヴ・ロウを戦況に合わせ使用
近接はØ

指定UCを発動し【呪詛】を用いて眠らせてダメージを与える


夕夜

装備enigmaの効果で
Punishment Blasterとグレイヴ・ロウを遠距離で敵背後から出現させ騙し討ちを仕掛ける

その後
上記武器とØで味方と連携し戦闘

口調ステシ
UC秘密の設定



●星氷天
「いい趣味してるね……」
 シャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)はその屍山血河を見て呟く。
 しかし、ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)はそれに首をかしげる。
「そう? わたしには悪趣味にしか見えないわね……飾るなら金銀財宝がいいわ」
「いや……そういう状況じゃないと思うんですけど……」
 天星・零(多重人格の霊園の管理人・f02413)は趣味の良さを競う二人に呟いた。
 戦神アシュラは自らの身を戦勝神へと変質させる。
 万物を切り立つ六刀、戦神刀が虚空諸共切り裂こうと振るわれる。
 振るわれた一刀、氷の翼がそれを阻む。
 振るわれた二刀、星天の書の守りがそれを防ぐ。
「二人共ッ!!」
 その号令に合わせ、零とシャオが飛び退く。
 ヘスティアの放ったミサイルが着弾し、噴煙が立ち込める。
 スモークチャフによってその視界が閉ざされた。
 さらにヘスティアがその手を走らせれば三人のホログラム体が投影される。
 戦刀が虚空を引き裂き、ホログラムを諸共切り裂く。
「……いくよ」
 シャオの瞳が輝き、アシュラの精神を侵す。
 金色の眼差しがその生命を脅かす。
 氷刃が無数に浮かび上がり、フェアリーが舞う。
 一斉射撃、アシュラの身に無数の傷が走る。
「小賢しいぃぃぃッ!!」
 その六剣が噴煙を晴らす衝撃を放つ。
 しかし、すでに陣は"整っている"。
「――――噂綴、その壱」
 それは永眠する街、とある夜に深く、濃い霧に包まれて死に絶えた街の噂。
 零の身体より濃霧が起こり、耐え難い眠気を催す。
 それから逃れようとした刹那、その身が動かなくなる。
「……凍てつけ……」
 氷の渦が、アシュラの足を捉え離さない。
 大気が凍りつく音と共に、その氷がじょじょにアシュラを足元から氷結させていく。
「チィッ……?! 小賢しい真似を……?!」
「……小賢しくても……有効ならいいよね」
 そう、その小賢しい技を防ぎきれない時点でそれは、アシュラの落ち度だ。
 身動きを封じられた時点で、アシュラはその策に敗北したとも言えよう。
 ヘスティアの周りにドローン・フェアリーが集まる。
「二人共、いくわよッ!!」
 ヘスティアが叫ぶと共に、無数のマイクロミサイルが展開される。
 一斉発射、その回数都合三度。
 誘爆などはさせない、その全てのありったけを惜しみなく叩き込む。
 爆炎が発生し、無数の爆圧が叩き込まれる。
 ヘスティアの言葉に呼応した零は十字墓石が大地よりそびえ立ち、その身に強かに叩きつけられる。
 シャオの放った氷刃が爆煙を貫き、アシュラの身に突き立つ。
 三方向から与えられる飽和攻撃、制圧爆撃に近い徹底蹂躙。
 さらにおまけと言わんばかりに。
「フェアリーッ!! 一斉発射ッ!!」
 構えたミストルテイン、浮遊する無数のドローン。
 放たれた光粒子がその身を貫いた。
「くそ、がぁあああッ!!」
 光粒子がその腸を焼き切って、脇腹はすでに焼失したアシュラの姿がそこにあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィルヘルム・スマラクトヴァルト
この光景を二度と繰り返させるわけにはいかない……同感です。
必ず、この戦いで仕留めましょう。

先制攻撃は緑の大盾を用いた「盾受け」で持ち堪えます。
「第六感」で攻撃を予測してその軌道を「見切り」、
確実に盾で受け止めることに専念しますが、
万一盾で受けきれなかった場合は「オーラ防御」で防御力を高め、
ダメージを受けても「激痛耐性」で持ち堪えます。

先制攻撃を耐えきったら、反撃です。
緑の斧槍を手放して「フェイント」をかけた上で懐に入り、
渾身の「怪力」で手刀を振り下ろし、【両断の一撃】で両断を狙います。
「これは、今まで貴様に殺された人々の分だ!」

さらに「2回攻撃」で追撃。手刀での「串刺し」を狙います。



●緑の騎士、翡翠の刃
「この光景、二度と繰り返させない……ッ!!」
 ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)は騎士である。
 弱きを護る為の剣であり、盾である。
 それ故に虐殺、鏖殺、認められるものではない。
 それが故に、今ここで彼は高らかに叫ぶ。
「緑の騎士、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト、推参ッ!!」
「優男がぁッ!!」
 戦女神、その本質をむき出しにしたまま、戦女神の剣が振るわれる。
 六刀より成る嵐の如き乱撃。
 しかし、緑の騎士、その盾。
 翡翠色をした盾はその乱撃にすら揺るがない。
 その全てを受け、流し、防ぎ、弾く。
 彼の第六感、そして戦闘経験より成る見切りの技術。
 それがその乱撃を受け流す力となる。
「はぁッ!!」
 その嵐が過ぎ去った瞬間、緑の斧槍が強く剣を弾き返す。
 さらに一歩踏み込む。
 斧槍の間合いは過ぎ去った、剣の間合いも過ぎ去った。
 その間合いはすでに武器の間合いではない。
 ――――そう、それは拳の間合い。
 緑の斧槍はすでに手より離れ地に墜ちた。
 渾身の力と、渾身の気と、渾身の魔力をその手に収束する。
「これは、今まで貴様に殺された人々の分だッ!!」
 翡翠の手刀が振り下ろされ、その六腕の三つ、引き裂くように切り落とす。
 返し刃、その手がその胸元に突き立てられ、心臓を貫いた。
「……まだ、だ、まだ終わってねぇんだよあまちゃんがぁあああッ!!」
 それでも。
 それでもなお、戦神としての矜持か、否、意地が。
 致命的部位を破壊されてもなお、その身を突き動かし続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クリスティアーネ・アステローペ
女神なんて名乗っていても同じ地に立っている以上ただの侵略者
討ち滅ぼせない理由がないわね?

先制の一撃には相手の太刀筋を《見切り》
《オーラ防御》で強度を上げたエヴェリーナによる《武器受け》で対処しましょう
これは罪を断ち、咎人を弔うための処刑人の剣
故にその力の対象にはなり得ない。だからこうして防げるし、首を落とすこともできるわよ?

攻撃を凌いだらマルツェラでの風《属性攻撃》による《衝撃波》で距離を取って仕切り直し
エヴェリーナで白兵戦をしながらの《高速詠唱》で【咎を穿て、赫き杭】に繋ぎましょう
これもまた応報の理、法理と我等が意志の具現、罪に対する罰なれば
異邦の神格であろうと抗えぬものであると知りなさい



●慈悲深く断罪の斬首剣
「女神なんて名乗っていても同じ地に立っている以上ただの侵略者」
 ――――討ち滅ぼせない理由がないわね。
 慈悲深きエヴェリーナ、その剣は斬首の為の剣。
 慈悲深きエヴェリーナ、その刃は咎人を弔う為の剣。
 慈悲深きエヴェリーナ、その切っ先なき刃は罪を断ち、罪を絶つ為の剣。
「神に向かって何様だてめぇえええええッ!!」
「断罪者様よ、かみさま?」
 悪なる戦女神の戦刀、それが振るわれる。
 しかし、その断罪剣は決して壊れない、毀れない、砕けない。
 何故か? 当然だ。
「是なるは罪を断ち、咎人を弔う為の処刑人の剣(ちから)」
 だからこそ、その剣は戦いのために作られたものではない。
 ――――ただ、咎を祓い、罪を断ち、赦す為の慈悲深きエヴェリーナ。
「だから貴女の力の理(ことわり)より離れたもの」
 それ故に戦女神の力の理外の力(つるぎ)
「マルツェラ」
 その引き金が引かれ、嵐が巻き起こり戦女神を弾き飛ばす。
 悪の戦女神としての三刀が振るわれる。
 シャラン、と音が響いた。
 斬撃音ともかけ離れた澄んだ音。
 されど、同時、その三腕が切り落とされ、鮮血が噴き出す。
「んな、ぁッ!?」
「磔刑に処す」
 影より無数の杭が突き立ち、大地にその体が縫い留められる。
 それは血で編まれた呪詛、それは祈りで編まれた呪詛。
 罪人を赦す為の呪詛、咎人を弔う為の呪詛。
 今ここに断罪が一つは成り立った。
「これもまた応報の理、法理と我等が意志の具現、罪に対する罰なれば――――」
「やめろ……やめろ、やめろ、やめろ……ッ!!」
 一歩、一歩歩むは鮮血の大地、戦火の大地。
 手にしたは嗚呼、慈悲深きはエヴェリーナ。
 汝は罪を断ち、咎人を弔い、罰を与え、罪人を赦す為の剣(ちから)。
 嗚呼、慈悲深きエヴェリーナ、その刃が掲げられる。
「異邦の神格であろうと抗えぬものであると知りなさい」
「やめろぉぉぉおおおおおおおおおおおッ!!」
「断頭に処す」
 一閃、慈悲深きエヴェリーナ、切っ先無きその刃。
 斬る事、断つ事にしか用いれぬその剣。
 今ここに斬首刑は成り立った。
 剣は首を刎ね、その首は身体と言う軛より解き放たれ宙を舞う。
 ――――"悪"と言う戦女神であったであるからこそ。
 ここに、断罪は成立した。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月21日


挿絵イラスト