アースクライシス2019⑫~ビキニを極めしモノ!
●ヒーローズアース
パンゲア大空洞で発見した『鍵の石版』の力によって、センターオブジアースへの道が開かれた。
センターオブジアースは、巨大な世界樹になった果実のように『神の神殿』が連なり、世界を守護してきた場所。
だが、この『神の神殿』の一部がオブリビオンに奪われ、『オブリビオン神殿』となって、敵に巨大なエネルギーを与えているようだ。
そのため、猟兵達はオブリビオン神殿を破壊し、神の神殿を取り戻すため、センターオブジアースに向かうのだった。
●マスター・ビキニアーマー
かつて神の神殿には、ビキニの女神を祀られていた。
だが、マスター・ビキニアーマーによって神の神殿が破壊され、その上にオブリビオン神殿が建てられてしまったため、その象徴であるビキニの女神像も、跡形もなく破壊された。
「ワシを認めようとしなかった者達の神殿など、この世に不要! これからはワシが真のビキニ道を広める。それこそがビキニのため! 強いては、世のためになるのじゃあああああああ!」
マスター・ビキニアーマーにとって、ビキニの女神は忌むべき存在。
自分を否定し、異端とした者達が崇めていた女神。
いつしかビキニの暗黒面に魅入られたマスター・ビキニアーマーは、ビキニの女神を信仰する者達を闇に葬り、自らの肉体と心を黒く染めていった。
「何がビキニの女神だ! ビキニは女性だけのモノではあらず! それをワシが証明してやる!」
そしてマスターは強い決意を胸に秘め、オブリビオン神殿を守る守護者となった。
●ガジルからの依頼
「ビキニの暗黒面って……何だろうね」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)はどこか遠くを見つめながら、今回の依頼を説明し始めた。
今回の目的は敵のパワー供給源となっているオブリビオン神殿を破壊する事。
ただし、オブリビオン神殿は、マスター・ビキニアーマーによって、守られているようだ。
マスター・ビキニアーマーは、ビキニアーマーと己の肉体のみで戦うビキニアーマー格闘術を極めた老武闘家で、自らの正しさを証明するため、オブリビオン神殿を守護しているらしい。
しかも、オブリビオン神殿を破壊して、敵のパワー供給源を絶たない限り、マスター・ビキニアーマーは超絶パワーアップしてしまうため、戦いに勝利する事は難しいようである。
オブリビオン神殿を破壊するためには、巨大建造物を破壊するのに相応しいユーベルコードで、戦いながら神殿を破壊しなければならない。
また、破壊された神殿に祀られていた神の力を呼び起こすような戦い方をする事で、神の神殿の力が蘇り、オブリビオン神殿を崩壊させる事が出来るようである。
とにかく、オブリビオン神殿さえ破壊する事が出来れば、マスター・ビキニアーマーの撃破が可能になるため、頑張って撃破して欲しいという事だった。
ゆうきつかさ
この依頼は戦争シナリオです。
基本的にネタ依頼なので、面白ければ問題ありません。
またOPに書かれていない事は、自分にとって都合よく解釈してかまいません。
世界観や設定に問題がない限り、採用していこうと思っています。
第1章 ボス戦
『マスター・ビキニアーマー』
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POW : ワシにうぬらの強さを見せてみせい!
【後の先の構えを取る自分 】に変形し、自身の【背の武器を使わないこと】を代償に、自身の【防御力と回避率およびカウンター攻撃】を強化する。
SPD : 堅牢鉄壁・真・アーマー・ビット
自身が装備する【ビキニアーマーのパーツ 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
WIZ : ビキニアーマー格闘術最終奥義『鎧包解脱求道拳』
【カウンター攻撃 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【光り輝く拳型のオーラ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
イラスト:しゃかむに
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ミュリエル・フォルクエイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
イネス・オルティス
マスター・ビキニアーマー、邪悪なビキニアーマー使いね
ビキニアーマーの女戦士として放っておくわけにはいかないわ
【薄衣甲冑覚醒 弐】使用
「ビキニアーマーの神のオーラ、つまりビキニの女神の力は私と共にある」
高速移動しながら”戦闘知識”と”野生の勘”で最適な位置取りをしながら
ビキニアーマー”属性攻撃”の衝撃波を放ち攻撃
敵に当てるように見せかけて、衝撃波をオブリビオン神殿に向ける
敵の攻撃は”オーラ防御”で軽減しつつ”激痛耐性”で耐える
「ビキニアーマーの神の力ならこれくらい何の問題もないわ」
白銀・クリム
うーん、ビキニの暗黒面とか、細かいことは全然分からないや。
こういうの考えるの、苦手だから……。
でも、ビキニパワーっぽい感じのものを使えば勝てる気がするよ!
と言うわけで、コレ!
水着コンテストのために用意したのに秘密で終わってしまった秘密兵器、ビキニを着て勝負を挑むよ。
使うユーベルコードは『最終破壊的近接支援打撃』
クリムも自分のビキニを信じて、真っ向勝負!
これが正義のビキニパワーだよ!! 知らないけど!!
あ、このユーベルコードなら戦うのと同時にオブリビオン神殿を破壊できるかも!
……ところで、水着を着るには寒いような気もするけど、気のせいだよね。
まあ、このくらいなら行ける行ける! 大丈夫!
ミルケン・ピーチ
POWで行きます
17歳ボディの桃姫で出撃
なんでこういう人が相手の時は私で出るんですかぁ…!
桃姫(ボディ)の抗議も聞かず、ミルケン(ゴーグル)が触手を伸ばしてニプレスと下履きに接続、ビキニ風の衣装に見えるよう補強します
触手ビキニです、女神さま、どうですか!
ビキニ女神の加護が得られたら、敵に攻撃を仕掛けます
カウンター狙いだと分かっているなら初撃は返されることを前提に小さめの打撃
それにカウンターを取ってきたら、それに合わせてこちらも【カウンター】で【ミルケンインパクト】を叩き込みます
神殿の方へ吹き飛んでいくように角度を調整、敵の巨体が神殿に激突して壊してくれるようにします
うう、恥ずかしい戦いです…
赤嶺・愛
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
ビキニアーマーかぁ、私もビキニアーマーを着ているから
その素晴らしさは良く分かるよ。
でも、ビキニの女神像を破壊するのは許せないなぁ。
■行動
ハートフル・レインボー(UC)を使用して戦うね。
【破壊工作】の技能でUCを駆使し【スナイパー】で神殿を狙い
オブリビオン神殿を破壊しておくね。
敵がビキニアーマーのパーツを複製してきたら
【範囲攻撃】でUCを使い、パーツを纏めて破壊するよ。
敵がパーツを飛ばして来たら【盾受け】や【武器受け】で防御するね。
マスター・ビキニアーマーへの攻撃の隙が出てきたら
UCを【2回攻撃】で使用して、攻撃するよ。
天星・暁音
いやまあ、言ってること全部が間違ってはないけどね
別にビキニアーマーだから女の子専用って訳ではないし
それを男だからって理由で異端認定とかされたらそりゃ腹も立つだろうけどさぁ…
でもねぇ…ビキニのためはともかく世のためって…
でも、他のビキニアーマー着たい男性のためにはなるのかな?
とりあえず女神でもなんでも神なんでしょう?
自分が司る物なビキニアーマーを男性も着てたら喜んでも良い筈なんだけどね…
そこのところはどうなんだろう…
まあ、如何にかこっちに引き付けて神殿をお空からちゅどんとこうか…
しかしまあ…あそこまで筋肉見せつけられると苦手…やだなぁ
逃げたい
スキルUCアイテム自由に使ってください
アドリブ、共闘可
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
ビキニアーマーですか、どんな着心地なのか良く分からないですけど
そろそろ冬になりますし、寒い恰好だと思いますわね。
■行動
夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(UC)を使って戦いますわ。
まずはオブリビオン神殿を破壊しますわね。
【ダッシュ】で神殿の近くまで寄って
UCを使い、神殿を【破壊工作】で破壊しますわ。
神殿を破壊したら、マスター・ビキニアーマーを倒しますわね。
こちらもUCを使い攻撃し
ビキニアーマーは【鎧無視攻撃】や【鎧砕き】で無力化しますわね。
敵のカウンター攻撃対策に、ヒット&アウェイで戦い
カウンターを受けない様に注意しますわ。
ラティナ・ドラッケンリット
「お前の後の先と私の先手必勝、どちらが真に正しいビキニアーマー道か勝負しようじゃないか」
ビキニアーマーを装備しながら先手を譲るとは合理的ではない
その傲慢、最速極大の一撃で打ち砕いてやろう
断山戦斧を大上段に構え
速度と威力を乗せた渾身のグラウンドクラッシャーを叩き込む
それをそのまま足許まで振り抜いて足場ごと破壊する
「悪いな。こちらの切り札は『情報』だ」
来るとわかっているカウンター攻撃を見切れずして
ビキニアーマーの戦士は務まらない
即座に断山戦斧を手放し
屠竜刀と守護者に持ち替える
敵の拳、足、肘、膝、頭に集中して
カウンター攻撃を武器と盾で受け流し切り返す
これが真のビキニアーマー道だ!
ヒルデガルト・アオスライセン
何でこんなになるまでそんな一つの物に執着するの…外界人みんなこうなの…?こわい…
いい感じに猫を被ったところで
高所に陣取って詠唱集中開始
属性と自然現象を自在に操るエレメンタル・オードでストーンマッスル属性の地震を引き起こします
大規模な指向性地震により、大地から筋肉質の石像を大量に隆起させます
マスタービキニや、石像同士を衝突させて地上を混乱の渦に陥れます
この地震石像の材料はビキニ神殿、避けられても当たっても嬉しい案配で実にエコですね
敵から迫り来るカウンター拳オーラには戦いの余波や残骸から生み出した巨大アースマッスル像で対抗、これを破壊させてビキニ神殿からのエネルギー供給を減らします
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
『ビキニアーマー』ですかぁ。
私自身『へヴィバリアメイル』という『和風ビキニアーマー』を使用しておりますので、露出の高い服に着替え『ビキニアーマー』を目立たせる様調整しますぅ。
『F●S』三種を展開し【白翼衣】を使用、マスターは無視して「神殿の破壊」を開始しますぅ。
強化されているとはいえ「通常攻撃」であれば【白翼衣】の「速度&飛行」に届かないでしょうし、【UC】は「後の先を取る」物ですから、此方が仕掛けなければ効果を発揮出来ません。
また【白翼衣】の「体型と美貌を引き立たせる」効果で「『ビキニアーマー』を着用した姿の魅力」をサービスシーン的に存分にアピール、女神に捧げますぅ。
龍ヶ崎・紅音
アドリブ・絡み歓迎
【POW】【衣装:水着JC'19】
「ビキニの暗黒面って何!?いや、わたしのビキニは確かに黒いけど、そんなのあるの!?」
とっとりあえず、ビキニの女神が祀っているなら、この水着で戦えば神の力が呼び起されて弱体化するはず
あとはあの型の対策なんだけど、先に"黒焔竜剣 肆式"で"カウンター攻撃"を誘発させて『黒焔一閃』で返すよ
●センターオブジアース
「この場所に、かつてビキニの女神が祀られていたんですね。いまは見る影もありませんけど……」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は仲間達と共に、オブリビオン神殿にやってきた。
オブリビオン神殿には、マスター・ビキニアーマーの石像が建っており、まるで自らの勝利を示すようにして、拳を突き上げていた。
「……ビキニかぁ。私もビキニアーマーを着ているから、その素晴らしさは良く分かるよ。でも、ビキニの女神像を破壊するのは許せないなぁ」
赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)がマスター・ビキニアーマーの石像を見上げ、複雑な気持ちになった。
マスター・ビキニアーマーからすれば、ビキニの女神こそ諸悪の根源なのかも知れないが、だからと言って何をやってもいい理由にはならない。
そもそも、自分と考え方が違うからと言って、神殿を破壊している時点で、自分の事を否定したビキニ信者達と何も変わらなかった。
「ビキニアーマーですか。どんな着心地なのか良く分からないですけど、そろそろ冬になりますし、寒い恰好だと思いますわね」
そんな中、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)が、ぶるっと身体を震わせた。
この状況でビキニアーマーを着るのは、ある意味で勇者。
そういった意味で、この場には勇者が勢揃いしている感じであった。
「何でこんなになるまで、そんな一つの物に執着するの……外界人みんなこうなの……? こわい……」
ヒルデガルト・アオスライセン(リベリアス・f15994)がイイ感じに猫を被りつつ、怯えた表情を浮かべた。
おそらく、マスター・ビキニアーマーは、ビキニの向こう側にあるモノに魅入られ、その身を闇に染めてしまったのだろう。
「いやまあ、言ってること全部が間違ってはないけどね。別にビキニアーマーだから女の子専用って訳ではないし、それを男だからって理由で異端認定とかされたら、そりゃ腹も立つだろうけどさぁ……。でもねぇ……ビキニのためはともかく、世のためって……」
天星・暁音(貫く想い・f02508)が、ゲンナリとした表情を浮かべた。
果たして、これが世のため……もしくはビキニを愛する男性のためになっているのか疑問である。
むしろ、逆効果。
ビキニを愛する男性達を窮地に追い込む結果に繋がるのではないかと不安になった。
「……と言うか、ビキニの暗黒面って何!? いや、わたしのビキニは確かに黒いけど、そんなのあるの!?」
龍ヶ崎・紅音(天真爛漫竜娘・f08944)が、思わずツッコミを入れた。
一体、何処からツッコむのが、正解なのか分からないが、このまま放っておくと、良くない事が起こる事だけは間違いなさそうである。
「うーん、ビキニの暗黒面とか、細かいことは全然分からないや。こういうの考えるの、苦手だから……。でも、ビキニパワーっぽい感じのものを使えば勝てる気がするよ!」
その途端、白銀・クリム(音使いの魔女・f11047)がビキニを通じて、ビリビリとパワーを感じた。
まさか、水着コンテストのために用意し、秘密のまま終わってしまったビキニが、こんなところで役に立つとは予想外。
まるでビキニの女神に祝福されているかの如く、身体が火照って、力が漲ってきた。
「だからと言って、こういう時にだけ私が……」
そんな中、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)のボティである桃姫が、ゲンナリとした表情を浮かべた。
その間にミルケン(ゴーグル)が問答無用で触手を伸ばし、ニプレスと下履きに接続した。
こうする事によって、ビキニ風の衣装に見えなくもないが、それとは対照的に桃姫の気持ちはブルーであった。
「ぬわっはっはっはっ! よく来たな、雑魚共!」
次の瞬間、マスター・ビキニアーマーがオブリビオン神殿の上でポーズを決め、高笑いを響かせながら、猟兵達の前に飛び降りた。
それと同時に、地面が悲鳴を上げるほどの勢いで轟音が響き、その全身から漂う暗黒ビキニパワーと加齢臭で、猟兵達は眩暈にも似た感覚に襲われた。
「まさか、これほどまでに邪悪な存在になっていたとは……。ビキニアーマーの女戦士として放っておくわけにはいかないわ」
イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)がただならぬ気配を感じ取り、警戒した様子で間合いを取った。
それ故に理解した。
マスター・ビキニアーマーが、この世に存在してはいけないほど、危険な恰好をしているという事を……!
ある意味、歩く猥褻物。
卑猥な何かが、ビキニアーマーを纏っているのではないかと錯覚するほど、モザイクが必要な存在であった。
「お前の後の先と、私の先手必勝、どちらが真に正しいビキニアーマー道か勝負しようじゃないか」
そう言ってラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)が、マスター・ビキニアーマーに勝負を挑んだ。
「……いいだろう。例え、お前がどんなに優れた相手であっても、ワシの前では赤子同然である事を分からせてやろう!」
それを迎え撃つようにして、マスター・ビキニアーマーが後の先の構えを取った。
「その傲慢、最速極大の一撃で打ち砕いてやろう」
次の瞬間、ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)が断山戦斧を大上段に構え、速度と威力を乗せた渾身のグラウンドクラッシャーを放とうとした。
「……愚かなッ! そんな攻撃がワシに通じると思っていたのか!」
それに気づいたマスター・ビキニアーマーが内に秘めた暗黒ビキニ力を爆発させ、その力を拳に集める事によってカウンター攻撃を繰り出した。
「……悪いな。こちらの切り札は『情報』だ。来るとわかっているカウンター攻撃を見切れずして、ビキニアーマーの戦士は務まらないからな」
すぐさま、ラティナが攻撃を見切り、断山戦斧を足元まで振り抜き、マスター・ビキニアーマーにダメージを与えつつ足場ごと破壊した。
「ば、馬鹿なっ!」
その現実を受け入れる事が出来ぬまま、マスター・ビキニアーマーが血反吐を吐いた。
それと同時に、大量の血が全身から噴き出し、大量の暗黒ビキニ力が体外に放出された。
「ま、まだだ!」
本来であれば、それだけで床に突っ伏しているところだが、オブリビオン神殿から力を得ていたおかげで、マスター・ビキニアーマーは倒れずに済んでいるような感じであった。
「それでは、神殿の破壊を開始しますねぇ」
その間に、るこるがFRS(フローティングレイシステム:複合兵器)、FBS(フローティングブレイドシステム:戦輪)、FSS(フローティングシールドシステム:小型ビームシールド)を展開し、豊乳女神の加護・白翼衣(チチガミサマノカゴ・ハクヨクノコロモ)を発動させ、全身を乳白色のオーラで覆うと、自身の発育の良さと変換可能な余剰カロリーに比例した戦闘力増強と飛翔能力を得た。
「させるかァ!」
その行く手を阻むようにして、マスター・ビキニアーマーが、先回りをしようとした。
だが、るこるが空を飛んでいるため、状況的にマスター・ビキニアーマーの方が不利だった。
「とっ、とりあえず、ビキニの女神が祀っているなら、この水着で戦えば神の力が呼び起されて弱体化するはず……」
続いて、紅音が黒焔竜剣 肆式 「黒乃村正」を振り上げ、カウンター攻撃を誘発した。
「邪魔だ、退け!」
マスター・ビキニアーマーがイラついた様子で、再びカウンター攻撃を繰り出そうとした。
「…不用意に近づいたのが仇になったね!!」
それを迎え撃つようにして、紅音が黒焔一閃(コクエンイッセン)を発動させ、マスター・ビキニアーマーの攻撃を見切ると、カウンターによる超高速かつ大威力の一撃を放った。
「な、何故だ! 何故、当たらない!」
マスター・ビキニアーマー不満げな様子で、傷口を押さえるようにして後退した。
ここまで苦戦するのは、何か理由があるはず……。
そんな考えが脳裏に過っているのか、激しく目が泳いでいた。
「これが正義のビキニパワーだよ!! 知らないけど!!」
そんな空気を察したのか、クリムが勝ち誇った様子で、堂々と胸を張った。
「まさか、あの忌々しい女神の力が、未だに影響を与えているのか!」
マスター・ビキニアーマーにとって、それは受け入れ難い事実であった。
だが、ここまで苦戦を強いられている以上、受け入れなければいけない事だった。
「ええ、ビキニの女神の力は、私達と共にあるわ」
イネスもクリムに話を合わせつつ、薄衣甲冑覚醒 弐(ビキニーアップツー)を発動させ、ビキニの女神の加護を受け、神々しいオーラを纏うと、高速移動で間合いを詰め、戦闘知識と野生の勘で最適の位置取りをしつつ、マスター・ビキニアーマーに攻撃を仕掛けるように見せながら、オブリビオン神殿に向けて衝撃波を放った。
「フェ、フェイントか!?」
マスター・ビキニアーマーがハッとした表情を浮かべ、恨めしそうに後ろを見た。
まったく予想をしていなかった事もあり、悔しい気持ちで胸がいっぱいになっているようだ。
そのせいで冷静な判断力を失っており、我を忘れているような感じであった。
「触手ビキニです、女神さま、どうですか!」
そんな中、ミルケンがビキニの女神に語り掛けるようにして、堂々とポーズを決めた。
そのおかげか、何となくパワーアップした気持ちになっているのだが、いまいち実感が湧かなかった。
そのため、気のせいではないかと言う気持ちが芽生えたものの、自己催眠を掛ける事によってパワーアップした気持ちを維持していた。
「どんどん壊していきますよぉ」
その間に、るこるが白翼衣の影響で引き立たせた体型と美貌の効果で、ビキニアーマーを着用した姿の魅力をアップさせ、ビキニの女神の加護を得ると、オブリビオン神殿を壊していった。
「これさえ、壊しちゃえばいいんだものね」
愛もハートフル・レインボーを発動させ、慈愛に満ちた優しい心を込める事によって、七色のハート型のエネルギーの嵐を発生させた。
「さぁ、数多に咲き誇りなさい!」
それに合わせて、ローズが夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(ローズ・ワルツ)を発動させ、自らの武器を無数のオレンジ色の薔薇の花びらに変え、オブリビオン神殿を壊していった。
「こ、ら、やめろおおお!」
その事に危機感を覚えたマスター・ビキニアーマーもブチ切れ、猟兵達の邪魔をしようとした。
「ここから先には行かせないよ」
その行く手を阻むようにして、クリムが最終破壊的近接支援打撃(ディストラクティヴ・ストライク)を発動させ、マイクスタンドを振り下ろした。
「そんな攻撃が効くと思っていたのか!」
マスター・ビキニアーマーが怒りに身を任せ、カウンターを繰り出そうとした。
「敵はひとりじゃありませんよ?」
即座にミルケンがカウンターを仕掛け、ミルケンインパクトを放ってヒップアタックを繰り出すと、マスター・ビキニアーマーの巨体を、オブリビオン神殿にぶち当てた。
「それじゃ、トドメの一発を、お空からちゅどんとこうか……」
それと同時に暁音が特殊兵装・ホーリー・アーク(ホーリー・アーク)を発動させ、衛星軌道上の星の船に展開させた巨大な砲塔がオブリビオン神殿に向けられ、衛星軌道から特殊兵装による裁きの光の一撃が放たれた。
その途端、オブリビオン神殿が光に包まれ、まるで悲鳴を上げるようにして消し飛んだ。
「ワ、ワシの神殿がああああああああああああああああああああああああああ!」
それを目の当たりにしたマスター・ビキニアーマーが、信じられない様子で悲鳴を上げた。
だが、崩れ落ちた神殿は、既に力を失っており、何のパワーも感じない。
それと入れ替わるようにして、マスター・ビキニアーマーを飲み込む勢いで、地の底から聖なるビキニパワーが広がってきた。
「それ以上近づくのであれば、命はないぞ!」
その事に危機感を覚えたマスター・ビキニアーマーが、堅牢鉄壁・真・アーマー・ビットを発動させ、大量のビキニパンツを念力でバラバラに操った。
それは臭い立つほど凶悪で、禍々しい力を放つモノ。
その事を本能的に理解してしまったためか、猟兵達も警戒ムード。
「ビキニアーマーの神の力ならこれくらい何の問題もないわ」
それでも、イネスは躊躇う事なく、マスター・ビキニアーマーに突っ込んでいった。
それと同時に、大量のビキニパンツが雨の如く降り注いだものの、オーラ防御と激痛耐性と、気合と根性で何とか回避した。
「そんな脅し……通じないから!」
それに合わせて、愛が再びハートフル・レインボーを発動させ、七色のハート型のエネルギーの嵐を発生させ、大量のビキニパンツを吹き飛ばした。
「な、なんだと!?」
その現実を受け入れる事が出来ず、マスター・ビキニアーマーが、ギチギチと歯を鳴らした。
しかし、暗黒ビキニパワーの加護を得る事が出来なくなってしまったため、マスター・ビキニアーマーに余裕はなかった。
「思い通りにならなくて残念でしたわね」
ヒルデガルトが高所に陣取って怜悧の眼(エレメンタル・オード)を発動させ、ストーンマッスル属性の地震を引き起こした。
それと同時に、大地から筋肉質の石像が大量に隆起し、マスター・ビキニアーマーめがけて倒れていった。
「まだまだ行くよ!」
愛もハートフル・レインボーを発動させ、七色のハート型のエネルギーの嵐で、マスター・ビキニアーマーを攻撃した。
「ぐぬぬ、負けん!」
続け様に攻撃を喰らった事で、マスター・ビキニアーマーが覚悟を決めたのか、ビキニアーマー格闘術最終奥義『鎧包解脱求道拳』を発動させ、光り輝く拳型のオーラを放ってきた。
「そんな事をしても、無駄ですわ」
それに気づいたヒルデガルトが、戦いの余波や残骸から巨大アースマッスル像を生み出し、光り輝く拳型のオーラを防いだ。
「今ですわ!」
その間にローズが一気に間合いを詰め、鎧無視攻撃や鎧砕きを駆使して、マスター・ビキニアーマーが身に纏っていたビキニアーマーを破壊した。
その途端、マスター・ビキニアーマーが全裸のまま表情を凍りつかせ、全く身動きが取れなくなった。
何故ならマスター・ビキニアーマーにとって、ビキニアーマーは、命そのもの。
ある意味、本体と言っても大袈裟ではないため、頭の中が真っ白になっているような感じであった。
「……これが真のビキニアーマー道だ!」
次の瞬間、ラティナが屠竜刀『まかろん』と守護者『しょこら』(盾)に持ち替え、ビキニの女神の加護を受けつつ、マスター・ビキニアーマーに連撃を繰り出した。
「ぐぬぬ……ぐう……忌々しい女神と……その使徒めぇぇぇぇぇえ……!」
その攻撃を喰らったマスター・ビキニアーマーが、全裸のまま大の字に突っ伏して息絶えた。
「何とか倒す事は出来たけど……。あの筋肉……しばらく悪夢を見そうだなぁ」
そう言って暁音がゲンナリとした様子で、乾いた笑いを響かせた。
大成功
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