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霧の迷宮を駆け抜けろ!

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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 蒸気と魔法の世界、コードネーム『アルダワ魔法学園』世界。
 この地のオブリビオンは『災魔』と呼ばれ、その全ては既に地下迷宮『アルダワ』に封じられてたのだという。
 その封印を維持し、『災魔』を逃さぬ為。 迷宮の上に立つ『アルダワ魔法学園』の生徒達は、日々戦っている……

 ……そんな、学園の下に無数に存在する、とある迷宮の一つ。
 夥しい量の蒸気に支配されたその迷宮の奥には、『温室』と呼ばれる空間があるのだという。 『温室』と言っても、その規模は一つの森に近い程の大規模な物であるが。
 ……実は迷宮に立ち込める蒸気も、『温室』を維持する為の機能の一つであるとされているのだが、まぁそれは置いておいて。

 その日。 学園に通うとある学生が、いつもの様に迷宮を抜けて『温室』までやってきた。
 いつものように目当ての木々にたどり着き、いつものように採集を進め、いつものように帰還しようとした、その時だった。

 ズルッ、ズルッ……と。 何かが地を這う音が、聞こえるではないか。
 慌てて採集用のナイフを構え、周囲を伺う学生。 その目の前に現れたのは。

『KIIIISYYYAAAAA!!!!』
 奇声を上げて学生を威嚇する、巨大な植物と人との間の子の様なナニカ、であった。
 ……奇声に驚いた学生は、収穫物を放り投げて一目散に撤退。 命からがら、逃げ帰るのだった。


「その『ナニカ』、というのは『オブリビオン』です……現地では『災魔』と呼ばれているそうですが」
 つまり、皆さんの出番という事になります、と。
 集まった猟兵達の顔を銀髪の美女、ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)が見渡す。

「皆さんに転移していただく世界は、『アルダワ魔法学園』世界になります」
 転移場所は、迷宮の入口部分。 一歩踏み込むと立ち込める蒸気で視界も怪しいという、厄介な場所だそうな。

「とは言え、蒸気自体に何か問題がある訳ではありませんので、その辺りはご心配なく」
 とヴィクトリアは語る。 罠等も、気にする必要は無いとの事。
 ……では、その『ナニカ』の場所までは、比較的簡単に行けそうではないか。 楽観的な猟兵の声に、ヴィクトリアは首を横に振る。

「迷宮内では蒸気で視界はほぼゼロに近い状態になります。 罠はありませんが、とにかく入り組んだ構造になっているようなので……」
 未熟な学生が容易く踏み込まないようにと、地図の作成も禁じられていたという。 つまり五里霧中・暗中模索な状態で、手探りで奥へ進むしか無いのだ。
 猟兵である皆ならば多少迷っても命に関わる事にはならないだろうが、精神的に疲労を覚える様な結果になるかもしれない。
 何らかの対策は、必要かもしれない。

「蒸気の迷路を抜けた先には、『ナニカ』……識別名『迷宮温室の女王』が巣食う、『温室』が存在します。 ですが、その前に……」
 『迷宮温室の女王』がこの迷宮を牛耳った影響か、元々存在しなかった眷属が出現しているのだという。
 眷属は『温室』内で小隊を組み、室内を警備しているらしい。 猟兵達が踏み込めば、戦闘となるのは時間の問題だろう。

「眷属自体の戦闘力はそう高くはないはずです。 ですが、連携に優れた敵の様ですのでご注意を」
 その眷属を打ち破れば、『迷宮温室の女王』とのご対面だ。
 眷属とは違い、手強い相手になる。 油断せずに挑んで欲しい。

「……この『迷宮温室の女王』、学園では全身が様々な魔法薬の原料となる為に珍重されているそうです。 可能な限り損壊は少なく出来れば、学園にとって有益になるかもしれません」
 また戦場となる『温室』も、貴重な魔法薬の原料が採集できる場所である。
 出来るならこちらの損壊も、最低限にしたい所ではあるが……

「面倒な件となります。 私もお手伝いしたいのですが……転移を維持する為、現地で戦う事が出来ません」
 ですから、皆さんの健闘が頼りなのです、と。
 ヴィクトリアは申し訳なさそうに、猟兵達へ頭を下げるのだった。


月城祐一
 霧で視界が無くなると、なぜだかテンションが上がる系男子。
 どうも、月城祐一です。 今回は迷宮探索に挑んで頂きます。

 第1章は探検です。 蒸気で視界が遮られる中、奥へ奥へと進んで頂きます。
 気にせず進むも、何か工夫を凝らすも、蒸気の出処自体に対応を施しても良いでしょう。

 第2章は集団戦。 第3章でボス戦となります。
 迷宮を抜けた先の『温室』での戦闘になります。 存分に腕を振るい、お挑み下さい。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております!
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第1章 冒険 『蒸気で満ちた迷宮を』

POW   :    蒸気を物ともせず、勢いで突き抜ける

SPD   :    なんらかの技か方法で蒸気を無効化し、先に進む

WIZ   :    蒸気が吹き出る原因などを取り除き、先に進む

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●霧中を進め
 
 迷宮に踏み込んだ猟兵達が見た物は、見渡す限りの白い霧。 蒸気で視界が通らぬ、迷宮の通路だった。
 蒸気は熱くもなく、冷たくもない。 ただ水分のせいかどことなく不快に感じる程度である。
 迷宮自体の通路は広く、石造りのようで歩く事に困難は無いだろう。 とは言え、石造りの通路は濡れてしまっているから足元には気をつけたい所だが。
 
 ……まずは、この霧の迷宮を突破しなければ話は進まない。 猟兵達の挑戦が始まろうとしていた。
水島・可奈
蒸気だらけの迷宮だね。
前に読んだ漫画で見たことがある、こういう時は跳弾で壁に当ててその音を頼りにするやり方があるって!
というわけで反射銃撃で音を頼りに進んでみるよ。なんか装置に当たったら、それはケースバイケースで。もしかしたら蒸気とまるかもしれないし。
……まあ、一応電脳ゴーグルはしておこうかな。あーあ、この迷宮に電脳世界あれば楽なんだけどなー。

※他使用技能:【情報収集1】
※アドリブや絡み歓迎


ノイン・クェラ
・・・蒸気の・・・充満した・・・迷宮・・・ですか。
・・・厄介・・・ですね・・・わたしは・・・細かい事・・・上手くできない・・・ので。
・・・蒸気・・・吹き飛ばし・・・ましょう。

・・・行きましょう・・・ライオンさん・・・わたしを・・・導いて・・・ね。

【主なプラン】
ユーベルコードの『フレシェットカノン』による連続射撃によって
蒸気を無理やり吹き飛ばして突破!・・・の予定
移動には『ライオンライド』のライオンさんに乗せてもらい
細かい指示はせず大まかに行きたい所を伝えて、野生の感で進んでもらう



●試行錯誤をする者達 

 視界の全てが蒸気の霧に覆われた霧の迷宮。
 ほんの少し先の様子を伺う事すら難しいこの地に降り立った猟兵達は、しかしそれぞれの持ち味を活かしながら、着実に迷宮を進んでいた。

「よーし……今度は、こっち!」

 僅かに見える壁に向けて、愛銃の弾丸を撃ち放ったのは水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)。
 跳弾によって生じる音の反響。 それを頼りに、進んで行こうというのだ。
 ……当初は電脳ゴーグルによる電脳世界のハッキングも試みたが、無機物である迷宮相手には流石に無意味な試みであった。 まぁその辺は彼女自身も最初から期待はしていなかったようだが。

「……ん、もう暫くはまっすぐの道が続く、かな?」

 放った弾丸が立てる音は、遠くの方で消えていった。 つまり、障害となる物は暫くは無いという事である。
 あわよくば、この蒸気を生み出す元となる装置にでも当たればと思ったが……

「ま、そう上手くはいかないよね」
「……可奈ちゃんは……器用……です、ね……」

 その隣を行くのは、ノイン・クェラ(カナリヤ・f04477)。 喚び出したライオンに跨がり行動中である。
 ……当初、ノインは自らのユーベルコードで蒸気を吹き飛ばしての行軍を考えていた。
 だが実際に実行してみると、蒸気はその瞬間は晴れた物の……また即座に、視界を蒸気で埋め尽くされる事となってしまっていた。
 迷宮中を充満する様な夥しい量の蒸気を晴らすのは、中々難しい事のようだった。

「……本当に、厄介……ですね」
「そうだね。 罠は無い、って話だけれど……」

 事前に得られた情報では、罠の可能性は考えなくても良いとされていた。
 だがここまで視界がない上に、奥にはオブリビオンがいるのだというのだから……油断する訳にはいかないだろう。

「……何かがあったら……ライオンさんが……導いて……くれます」
「野生の勘、かな? そういうのもバカには出来ないからね」

 頼りにしてるよ? と笑みを浮かべる可奈に、小さく頷くノイン。
 当初の目論見通りとは行かなかった二人であるが、着々と迷宮の奥地へとその足を進めていた。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

シグルド・ヴォルフガング
これは…見事なまでに視界が霧…いや、蒸気で覆われていますね。

なんとか蒸気が吹き出ている元を見つけ止めたいところですが、見つけるにせよ前へ進まなければなりませんか。
それでは、不肖ながら私が先頭に水先案内人となりましょう。

蒸気の迷宮の中を知っているのか、ですか?
いいえ、足を踏み入れたのは初めてですからまったく知りません。

ですが、ユーベルコード「サイコキネシス」を応用すれば不可能とでもありません。
サイキックエナジーを通し迷宮の構造を解析しながら進むだけであって、謂わばレーダーのようなものとお考えください。
なにか不審な物、注意すべき物を感知しましたら逐次ご報告します。
それでは迷宮探索に参りましょう。


アルトリンデ・エーデルシュタイン
これが霧の迷宮ですか……視界が効かないのは厄介ですね。罠などの障害がないのは幸いですが。

まずは迷宮の突破を第一に。もし道中で霧の発生源を見つけられれば、それを止めましょう。
視界が効かないのでしたら聖天に示す祝祷の斧槍でコツコツと前方を突きながら進んでいきます。
御旗の竿をこういう使い方をするのはちょっと気が引けますが、これも効率的に突破して余計な疲労をしないため。

歩きながら霧の流れには注意を払います。流れが変わったらその近辺に何かないか探ってみましょう。
霧の発生源を見つけたら解除を……解除ってどうするんでしょうか。魔法的な何かでしたら聖剣を突き立てて破魔できないか試してみますね。えいっ



●堅実に、歩む

 コツ、コツ、コツ。 定期的に石畳を叩く音がする。

「……視界が効かないのは厄介ですね」

 罠などの障害がないのは、幸いですが。 そう呟きながらアルトリンデ・エーデルシュタイン(神なき祈り・f00243)が長柄の斧槍で石畳を叩く。
 古来より、ダンジョン探索のお供とされている物の一つに『10フィート棒』と呼ばれる物がある。 何の変哲も無い木の棒であるが、地を叩いて足元の安全を確認するという冒険者の友とも言える物だ。
 今回アルトリンデは長柄の斧槍を以て、その代役としているのだ。
 ……まぁ、御旗の竿ともなるそれをこういう風に使うのは気が引けたりもしたのだが。 迷宮の探索と突破の為、効率を考えて我慢、我慢である。

「全くですね。 見事なまでに視界が霧に……いや、蒸気で覆われていますね」

 アルトリンデと共に行動するのは、シグルド・ヴォルフガング(人狼の聖騎士・f06428)。
 石を叩き地を警戒する彼女の横で、ユーベルコードを展開しているシグルド。 サイキックエナジーを迷宮に通すことで、構造を解析しながら進もうと試みているのだ。
 流石に広大な迷宮の全てを解明するには至らなかったが、それでも自分の周囲の構造の把握には成功したようで。

「……む。 もう少し進んだ所に分かれ道がありますね。 右手の方が、奥の方へ進んでいるでしょうか」
「では、そちらに……霧の流れも、そちらのようですし。 足元も、問題は無さそうですね」

 広い範囲をシグルドが把握し、足元の不安をアルトリンデが摘む。
 お互いの長所と短所が噛み合った、堅実な形で迷宮を進んでいく二人である。

「……ところで、蒸気の発生源の解除って、どうするんでしょうか。 聖剣でえいっ、ってすれば出来るんでしょうか……」
「それは……どうでしょうね。 まぁ、その辺りの事は見つけた時に考えるとしましょう」

 そんな雑談を交わす余裕も見せながら。 二人は着実に、迷宮の探索を進めていく。
 いずれ彼らは辿り着くだろう。 オブリビオンが蔓延る、『温室』へ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クー・フロスト
蒸気が凄いな...。過熱蒸気であるか...。

視界が見えないほどの蒸気
この暑さの中何も対策せずに探索するのは、
ちと荷が重いのではないだろうか...?

視界もそうだが、暑さで集中力が途切れてしまうな...。

どれ……私の力で雪を降らせてみよう
過熱蒸気は気体である故、液化凝固が生じ
私の周囲はある程度確保されるだろう、な...。
ただし寒くなるが、な。

蒸気が吹き出る穴を見つけたら
そのまま氷の飛礫を放ち、塞いでしまおうか。

▼.死神の雰囲気を持つ少女

使用UC:フロストシュネーヴァイス
魔力の雪を降らせる天候大魔術

蒸気が吹き出る穴は罠使いとしての経験から探り(罠使い)
他に困った者がいれば協力しようか...(優しさ)


霧中・真理
さて、旅団【Scarlett.Hornets 】のつながりで参加させていただきましたが…。霧が深いですね…。ここは名前の通り真理を見定めることが出来ればいいですが

方針は【SPD】無効化をメインに考えましょう。とはいえ使えるのは…
二律背反の火でしょうか。温度差によって変化を見つつ対応をしていきたいところですね。それと、事前に聞き込み調査をやって見ましょう、なにかわかるかもしれません【情報収集】
何か装置があるなら対応できますし【メカニック】、破壊してしまった方が早いならそうしましょうか【破壊工作】
今は暑くも冷たくも無いですがいざという時に火傷などの備えは必要ですね【医術】【救助活動】



●失敗は、成功の……

「やはり、事前の情報通り……」

 迷宮の道中。 奥へと続く順路を外れた袋小路となる場所。 そんな場所に、この迷宮の蒸気の噴出源となる、穴があるという。
 霧中・真理(レーヴァテイン・f06420)が事前の聞き込みの結果得る事が出来た情報の通りに、その穴はあった。

「しかし、本当にただ『穴』があるだけですか。 何か装置があるようなら、対応も出来たかもしれないのですが……」

 真理の生み出す炎は、吹き出す蒸気の勢いを受けてただ揺れているだけだ。 温度差の変化も見受けられず、真理は首を捻る。
 彼が聞き込みを行った学生達も、何故この迷宮に蒸気が満ちているのか。 この蒸気はどういう原理で生み出されているのか。 それを理解している者は一人もいなかった。
 何人かは、奥の『温室』の環境を維持する為の機能の一つなのではないか、と考察する者もいたが……そこから先の正解に辿り着いた者は誰一人いないし、そもそも正解があるのかすら判らなかった。
 ともあれ。

「この厄介な蒸気を生み出す穴は見つけられた訳だ。 ……早速、塞いでしまおうか」
「えっ」

 同行者のいきなりの行動に、素っ頓狂な声を上げるしか出来ない真理。 同行者……クー・フロスト(《甦生氷姫》武人たる者、常に鍛えよ・f08503)が生み出した氷の礫が、穴を塞ぐ。
 ……破壊した訳では無く、あくまで氷で塞いだだけだ。 時が経てばやがて氷は解け、吹き出る蒸気は再び迷宮を覆っていく事だろう。

「これでとりあえずは、厄介な蒸気の根本を断てただろう」

 一仕事を終えて、『ムフー!』という擬音が聞こえるような満足げな顔をするクーである。 ……が、ここで彼女のユーベルコード『フロストシュネーヴァイス』について、触れておきたい。
 かつて得ていた強大な力を纏う事で、周囲の天候を雪に変える程の強大な力を得た結果、氷の礫を放つ……有り体に言えば、そういうユーベルコードである訳なのだが。
 さて、問題は『周囲の天候を雪に変える』、という部分である。 つまり、周囲を極々低温にする、という訳であり。

「ちょっ、クーさん!? 寒ッ!? 寒いですって!?!?」

 雪なのか、蒸気の水分が凍り生じた氷なのか。 ともかく赤い髪が白く染まる様な状態に放り込まれた真理は大迷惑である。 いくら各種準備を行ったとは言え、唐突過ぎる変化には仕事用の丁寧な口調も乱れるという物だ。
 そしてこの状況を作り出した御本人はと言うと……

「そそそうか、あたしは、平気だけど、なぁ!」

 嘘だ! 内心絶対寒がってるぞ! というツッコミの声を上げる者がこの場にいないのが、救いなのか救いではないのか。
 ともあれ、二人は蒸気の根本を封じる事には成功した。 後は風邪を引かぬ内に、早めに奥地へ進んでしまいたい所であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

須藤・莉亜
「迷宮って初めて入るなぁ。ちょっと楽しみ。」

取り敢えず、眷属の蝙蝠たちを召喚して迷宮内を探索してもらう。
戻って来た蝙蝠たちから【動物と話す】で情報を得ながら進んで行こう。
「何にも見えないから、全然楽しくないんだけど…。」

迷宮内で出会った他の猟兵たちとは情報交換していきたいね。行き先は同じだし。



●成功者の憂鬱

「迷宮なんて、初めて入るからちょっと楽しみにしてたんだけどなぁ……」

 迷宮の最奥にて、のんびりと歩みを進める男がいた。 須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)だ、
 その手で羽を休めているのは、喚び出した眷属である蝙蝠達の内の一匹だ。

「……それじゃあ、そろそろ。 頼んだよ」

 莉亜の呼び掛けに応える様に羽を広げて、蝙蝠がまた通路を飛んでいく。 その直後、飛び去った蝙蝠とはまた別の蝙蝠が彼の元へやってきて……

「……そっか。 少し休んで、また頼むよ」

 と、蝙蝠を労う莉亜である。 状況から察するに、彼は視界が無いのを苦にしない蝙蝠を使う事で迷宮内の情報を着実に得て足を進めているのだろう。
 蝙蝠から得られた情報が的確過ぎたのか。 彼は集まった猟兵達の中でダントツの早さで最奥に到達しようとしていた。 優秀な眷属に感謝、である。
 ……が、当の莉亜本人の顔は、優れない。 それというのも……

「……何にも見えないから、全然楽しくないんだけど。 それに人とも遭わないし……」

 蝙蝠は視界が無くても苦では無いが、莉亜自身はそうではない。 彼は今、非常に憂鬱な気分でいた。
 何せ現状、暇を潰そうにも他の猟兵はまだ彼に追いつけない。 コミュニケーションを取れるのは眷属の蝙蝠のみ。 気分を変えようと煙草を咥えてみたら、蒸気で火が着きにくいったらありゃしないのだ。
 ……上手く行き過ぎるのも考えものだなぁ、などと考えたかは判らないが。 蝙蝠が新たにくれる情報を受取りながら、莉亜はダラダラとした足取りで道を進む。

 そうしてまたしばし、莉亜は歩みを進める。
 やがて、霧が少しずつ薄れて行き……気がつくと、彼は先程まで感じ無かった、木々の匂いを感じるだろう。
 そう。 莉亜は誰より早く迷宮を踏破し、『温室』へ足を踏み入れたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『兵士の呪鎧』

POW   :    突撃陣形
【密集陣形を組ん】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    防御陣形
【後衛】から【遠距離攻撃】を放ち、【前衛が盾で押し込むこと】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    機動陣形
【鋒矢陣形を組むこと】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【衝撃力の高い突撃】で攻撃する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●『温室』の防人達
 霧の迷宮を、様々な手段を用いて突破した猟兵達。
 やがて迷宮を抜けた彼らの前に広がる光景は、先程までの無機質な石造りとはまるで違う、鬱蒼とした森林であった。
 ……ここが、話に聞く『温室』。 そういうことなのだろう。

 視界が通らなかった迷宮内程ではないが、蒸気は薄く『温室』を満たしている。 木々の存在も相まって、遠くを見渡すには苦労しそうだ。
 この温室に巣食う、『迷宮温室の女王』。 それを討ち果たすのが、今回の目的であるのだが……

 ガシャン、ガシャン、ガシャン。 規則的に、金属が擦れる音がする。
 そう、事前の情報でも言われていた。 今この『温室』には、オブリビオンの眷属がいるはずだ、と。
 金属音を立てながら猟兵達の前に現れるたのは、幾体もの鎧達。 生者の気配も、死者の怨念も感じぬその中身は、恐らく虚ろだ。

『『『『『……』』』』』

 意思を示さぬ鎧達は、それだけが存在理由であると言わんばかりに隊伍を組んで猟兵達へ迫りくる。
 猟兵達と、物言わぬ鎧の群れ。 前哨戦が始まろうとしていた。
アルトリンデ・エーデルシュタイン
眷属の一体一体が弱くとも連携して数で押されれば厄介です。
敵の連携を崩しつつ他の人をフォローする事を心がけましょう。

前に出て味方をかばい、相手の攻撃は武器受けとオーラ防御で防いでいきます。囲まれないように注意しながら、他の人が動きやすいようにこちらに敵の注意を引き付けましょう。
機動陣形での突撃は、相手が突出するようにおびき寄せて各個撃破に繋げられればいいですが。敵の連携を崩す一助になればと思います。

味方が傷を負ったらすぐに生まれながらの光での回復を。大丈夫、皆さんが存分に動けるよう私が癒します。
天に示す我が祈りをここに。御旗を掲げ、皆さんを鼓舞しながら戦います。
虚ろなる者たちには負けませんよ!


シグルド・ヴォルフガング
ふむ、生ける鎧「リビングメイル」の『オブリビオン』でありますか。

情報で聞きました『ナニカ』ではないようですね。
ですが…『オブリビオン』であれば放置は出来ません。

相手は…なるほど。前列後列に陣を組み、役割を分担していますか。
いやはや、敵ながらあっぱれです。
鎧の持ち主らは練度の高い兵だったのでしょうね。

ならば、私も全力を出し切るところ…と行きたいですが、後が控えていますので、手短に行きましょうか。
ユーベルコード「サイコキネシス」を発動、一思いに…圧壊して、ラクにして差し上げましょう。
相手の反撃も予想されますので、剣や楯でいなしながら各個撃破と行きましょうか。
(武器受け4、盾受け5、念動力5)



●消耗戦の予感

 隊伍を組んで殺到する眷属の群れ。 よく訓練された兵士の如く、迫る金属鎧の数々を評するのならば、まさしく全てを飲み込む怒涛。 そんな表現が当て嵌まりそうな程の迫力を持つ突撃だ。
 その突撃を先頭に立って受け止めたのは、アルトリンデ。 小柄な少女が、ゆっくりと武器を構える。

「天に示す……我が祈りを、ここに!」

 味方を鼓舞するように御旗を掲げる。 聖霊の祝福を受けた巨旗が、描かれた守護天使と聖印がはためく。
 だが、眷属にはその旗も、描かれた物も、目の前で立つ少女も関係の無いこと。 踏み入る者は全て排除するのが、彼らの使命だ。
 鋒矢陣形……突破力に優れた陣形を組み、少女に剣を振りかざす。

「虚ろなる者たちには、負けませんよ!」

 だが、その剣はアルトリンデには届かない。 ある時はその御旗で剣を弾き、またある時は身に纏うオーラが防ぐ。 鉄壁の護りで、その身を護るのだ。
 突破力を挫かれ簡単には抜けぬと見たか。 眷属は、即座に陣形を変更。 密集陣形を組み、アルトリンデを圧殺せんと圧力を強める。
 ……敵の注意が、アルトリンデに集中する。 それこそが、アルトリンデの狙いの一つ!

「即座に隊伍を組み換える練度。 いやはや、敵ながらあっぱれです」

 アルトリンデを囲む鎧の動きが止まる。 胸当てが、兜が、臑当が手甲が肩当が、歪み、圧され、拉げる。

「……全力を出し切る所、と行きたいですが。 後が控えていますので、手短に行きましょうか」

 アルトリンデの後方に控えていたシグルドが、その掌を鎧達に向けている。 ゆっくりと、その掌の内に抵抗する物を握り潰していくごとに。 鎧がまた一体、潰されていく。
 ……自らの危険を顧みず、味方の動きを引き出したアルトリンデ。 そして彼女の献身を活かしたシグルド。
 二人の連携により、まずは第一波の小隊は退けた。

 だが……
 再び迫る、規則正しい金属音。 薄く満たされた霧を裂いて、新たな鎧の群れが迫る。
 迎撃し、圧壊させ、また新たな群れが迫り……自分達が消耗しきるのが先か、眷属が全滅するのが先か。
 このままでは、根比べになりそうだ。 二人が胸の内で思った、その時だった。
 後方から、乱入者が現れたのは。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イヴ・クロノサージュ
▼WIZ
序盤希望

アルダワ魔法学園、地下迷宮アルダワの上空に
得体の知れない巨大な箱が浮んでいる
それは鋼鉄の要塞のようで、海上に浮ぶ戦艦のようであり

全長約275m
その巨大戦艦の名を、クロノトロン=ユニットと呼ぶ

▼心情

(私は人と会うの怖いから戦艦に引きこもってる)

クーちゃんが言っていたのですが
戦場となる温室は貴重な魔法薬の原料が採集できるそうですね
温室植物...でしょうか?

...となると
皆さんが自由に動けるように様々なサポートが必要でしょうか?

《機械鎧兵小隊》は降下作戦を開始!
ユグドラシェル・シールドで温室の植物を保護【※最重視!】しつつ
温室の防人達に対してブラスターアームで牽制攻撃を開始して下さい



●乱入者、来る

 迷宮側から戦闘の中心地に突如として乱入する巨大な影。 その数、実に12。 この世界に存在しない高度な科学技術により生み出された機械の鎧達が、戦場に突入したのだ。
 一般的な人間男性の3倍強に迫ろうという鎧が、迫る眷属の鎧を打ち払い、牽制。 温室の植物を保護する余裕を見せる程に、圧倒していく。
 ……見る者が見れば、判るだろう。 この機械鎧兵の所属と、制御者の名が。 

 制御者の名は、イヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)。
 機械鎧兵は、全て彼女の管理下に置かれ、彼女によって整備され、彼女の開発した高性能AIによって制御されているのだ。

 彼女は今、最前線には出てきていない。 人と会うのが怖いから、と後方に引き篭もったままだ。
 だが、自らの身を戦闘に晒さぬ後方にいるからこそ機械鎧兵の制御に専念も出来るし、温室の保護に力を割ける余力も持てたのだと、そう言っていいだろう。

 前線で戦う猟兵達が、自由に動けるように、と。 イヴの手厚いサポートにより、猟兵達に余裕が生まれ始めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノイン・クェラ
・・・やっと・・・合流できそう。
・・・同じ所属の・・・Scarlett.Hornetsの・・・二人に・・・合流。
・・・一緒に・・・戦い・・・ます。
・・・接近戦・・・仕掛けます。

【主なプラン】
合流したScarlett.Hornetsの二人と共に戦います。
『超近接射突杭』で突撃し、刺した直後に『ちからこそぱわー』でスタンさせて『ライオンライド』で離脱。
一撃離脱を繰り返す、味方が大技などを放とうとしていたら『ちからこそぱわー』で怯ませて援護。


クー・フロスト
▼私はこう思う

温室は膨大で広いな。先が見えないのではないか?
ふむ...等身大の機械兵士であるか。軍隊みたいなものだな。

数が多いゆえ、
多くの者が積極的に攻撃に転ずる必要があるだろう。
私もその一人として攻撃に参加する。
宜しく頼む。

来たれ、我が死神の鎌《フロスト・スザーン》

背後から死神が現れ
狂った笑い声のする大鎌を受け取る

では参るぞ……
纏めてなぎ倒してくれよう……――!

▼アドリブ歓迎

【Scarlett.Hornets】旅団の仲間と連携
戦闘技能:傷口をえぐる、衝撃波、ダッシュ

「温室」は貴重な魔法薬の原料があり、あまり壊したくないのだ!(優しさ)
突っ込む者と共闘し
助力をくれた者には感謝の気持ちを伝えるぞ


霧中・真理
旅団【Scarlett.Hornets 】で共闘と行きたいところですね。
ひとまずは周囲の状況を確認し認識することから始めませんと。視界も悪いですし、温室は可能な限り保全せねばなりません(情報収集)

方針としては後方から支援に回るべきかと存じております。(援護射撃)
ナイフもありますが、相手が相手だけに通用するかどうか…
無いよりはましでしょうか?(投擲)

UCは治療出来るように準備しておきますね(医術)(救助活動)
上手く利用できそうな植物があれば今後のためにも使わせてもらうのも一つの手かもしれません(毒使い)

ところで、ご存知でしたか?アンデットは火に弱い、と。
いえ、雑談のようなものです、お気になさらず



●虚ろな呪鎧を、蹂躙せよ

 迫り来る眷属を押さえ込む、より巨大な機械鎧。 その活躍により、眷属はその連携を崩していた。
 だが、虚ろな身に宿る練度の高さは消えていない。 残った者で即席の隊伍を組んで、猟兵達に徹底抗戦の構えを見せる。
 そんな任務に忠実であらんとする眷属の姿を見て、『軍隊みたいなものだな』と感想を抱いたのはクーだった。

「ともあれ、そう数は残っておらん。 一気に、攻め切ろうぞ。 ──来たれ、我が死神の鎌《フロスト・スザーン》!」

 先程、迷宮で見せた抜けた姿はどこへやら。 クーの声に応えるかの様に、彼女の背に何者かが現れる。
 狂った笑い声をあげ、その手に大鎌を構えたその姿はまさに、死神そのもの。 そんな存在から大鎌を受け取ると。

「では、参るぞ。 ……纏めて薙ぎ倒してくれよう……──!」

 大鎌を構え、密集陣形を組む眷属へ突撃する。 その隣に立つのは、道中も共にしていた真理だ。 その髪には、まだ白い物が残っている。

(温室の保全は、大丈夫そうですね)

 貴重な魔法薬の原料が多く採れると言われている、この『温室』。
 その環境を出来る限り保全したいと考え、状況の把握をまずは優先していた真理であったが……イヴのサポートにより、その心配は無くなった。
 となれば、次に考えるべきは眷属の駆除なのであるが……

(ナイフでは、通用するかどうか……)

 相手は、動く金属鎧そのものだ。 中に人がいるのなら、継ぎ目を狙って突き入れる事も有効になったかもしれないが……相手に中身は存在しない。 有効打を与える事は、難しいだろう。
 ならば。

(支援に回るべき、ですか)

 自身の立ち回りをそう割り切り、真理はクーの隣を走る。 密集隊形を組む眷属が、クーの振るう大鎌に盾を構える。
 その瞬間を狙い、真理はナイフを放つ。 狙いは、盾を構えて隙間の出来た脚だ。 投げたナイフは金属音と共に弾かれるが、ほんの一瞬、注意を向けさせる事に成功する。

「クーさん、今です!」
「薙ぎ倒すッ! 《ブレイクスクエア》!!」

 言葉通り周囲全てを薙ぎ払い、切り裂く様な衝撃波を放ちながら、大鎌が振るわれる。
 反応の逸れた眷属の頸当を両断し、盾を構えた眷属の盾をブチ抜いて。 衝撃波が、『温室』を駆け抜けた。
 密集陣形を組んでいたのが災いしたか、眷属は衝撃波に飲まれ、その身を傷つける。 鎧が拉げ、斬り断たれ、地に崩れ……
 ──その陣形が、幸いしたのか。 潰れた僚友が衝撃を吸収した事で辛くも生き残った眷属が、一矢を報いんと刃を振りかざす!

 ……振りかざした、次の瞬間。 その鎧は、クーと真理の視界から、吹き飛ばされた。 直後、遅れてやってくる重低音が二人の腹をドンッ! と打つ。

「……やっと、合流、できました……」

 衝撃に悶ながら顔を上げると、まず目に入るのは一頭のライオン。 そしてその背に跨る、パイルバンカーを構えた小柄なミレナリィドールの少女。 ノイン・クェラだ。
 ……どうやら、クーの危機に間一髪、ノインが割って入って眷属を吹き飛ばしたのだろう。 吹き飛んだ鎧を見れば、その胴鎧には巨大な穴が空いている。 パイルバンカーの威力、恐るべしである。

「た、たすかったぞノイン殿……」
「お姉ちゃん……が、無事で……良かった……」

 ライオンの背上でニッコリ笑う少女に、助けられたクーもニッコリである。
 多分内心では色々考えているんだろうなぁ、とは思うが今はそれは関係ない。

「……ともかく、これで三人揃いましたね」

 真理の言葉に、クーもノインも小さく頷く。
 旅団【Scarlett.Hornets】の三人は、本来なら同時に行動する予定であったが……タイミングのちょっとしたズレで、今まで別れていたらしい。
 だが、それもここで終わりだ。 ここからは、三人揃っての行動となる。

「では、早速……」
「共闘と、行きましょうか」
「一緒に……戦い、ます……」

 アルトリンデ、シグルド組の奮闘、イヴのサポート、そして揃った【Scarlett.Hornets】の三人。
 それぞれの活躍の結果、もはや眷属の数は片手で数える程度である。 それでも抵抗の構えを崩さない眷属に敬意を表するように、猟兵達は全力で挑み、掃討するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『迷宮温室の女王』

POW   :    百裂蔓撃
【髪のように見える無数の蔓】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    捕縛液噴射
【腹部の食人植物】から【刺激臭のする液体】を放ち、【空気に触れると凝固する性質】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    女王の花蜜
レベル×5体の、小型の戦闘用【昆虫型モンスター】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・夢瑪です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●『温室』の、女王

 眷属は討たれ、地にその残骸を晒した。
 力及ばずとも最後の最後まで抵抗の構えを崩さなかったその気概に、多くの者は何かを感じたかもしれなかった。

 ……しかし、これでまだ任務は終わりではない。
 眷属は、あくまで眷属。 この『温室』を含むフロアには、ボスがいる。
 そのボスを倒すのが、猟兵達の使命なのだ。

 ……注意深く、周囲を伺う猟兵は気付けるだろうか。
 今、木々に巻き付いていた蔦が動いた事を。 ズルリ、ズルリと、何かが這いずる様な音が聞こえてきている事を。
 ……地が僅かに揺れて、木々の根が暴れだしている事を!

『KIIIISYYYAAAAA!!!!』

 奇声が聞こえた。 瞬間、地が爆ぜる。 根が、蔦が暴れだし、貴重な樹木の何本かが薙ぎ倒される。
 どうやら、既に目標はこの地に根を張っていたらしい。 自らの血肉としようとしたこの地に踏み込んだ慮外者……猟兵達に、怒りの篭もる瞳を向けてくる!

 だが、猟兵達は怯まない。
 『迷宮温室の女王』。 この地を支配せんと出現した、災魔。 それを討つのが、猟兵達の使命なのだ。
 その場に集う猟兵達は、それぞれに武器を構えて……災魔へ挑むのだった。
アルトリンデ・エーデルシュタイン
あれがこの迷宮の主、迷宮温室の女王ですか。まずはこの温室の安全を取り戻す事を第一に考えましょう。

すでに根を張っているとなれば、地の下まで警戒せねばならないという事ですか。
でしたら逆に私が女王の注意を引き付けて、他の人が狙われにくくして動きやすいようにしましょうか。
囮をする以上は簡単に倒れる訳にはいきません。『聖光示すは神苑の階』で女王の周囲に聖域を展開しながら聖剣や斧槍で受け、聖なる光でのオーラ防御などで派手に立ち回りましょう。

聖域が敷けたら防御を疎かにしない範囲で攻めていきましょう。
蔦や根での攻撃や虫を召喚した時などは、武器でなぎ払い、聖光で撃ち落としていきます。焦らずに着実にいきましょう。



●聖光が照らす、勝ち筋

 各種魔法薬の原料の採集場所となる『温室』。 その地に根を張る『迷宮温室の女王』。
 地の栄養を吸い上げ、蔦により他の植物から栄養を奪い上げ。 その体躯は既に、フロアボスと呼ぶに相応しい堂々たる物に成長していた。
 いずれこの地の全てを平らげ、『災魔』の本能のまま地上へと攻め入る。 今はその時の為の、雌伏の時……
 だが、それを邪魔する者がいる。 眼の前で飛び回る、羽虫の様な者共だ。 我が地を荒らし、不遜にも武器を向けてくる愚か者ども。
 ……お前達如きが何が出来るか。 不遜の対価、命で償わせてやろう!
 
 蔦を蠢かし、猛る女王を前にして。 対峙するアルトリンデの瞳は揺るがない。 冷静に、今の状況を確認する。
 既に、女王は根を張っている……つまりは地の下からの攻撃も、警戒しなければならない。
 だが全員が全員、警戒をしては攻め手に欠けてしまう恐れもあるだろう。
 ならば……

「……天よ、光を与えたまえ」

 一歩、アルトリンデが歩みを進める。 彼女の意思を示すかの様に、彼女の身から眩く暖かな光が零れ出る。
 片手に聖霊の祝福を受けし聖剣を、逆手に御旗の旗竿ともなる銀の斧槍を構えて。 光と共に、己の存在を強く誇示するように、その身を『女王』の前に晒け出す。
 ……彼女が選んだのは、自らを囮とする事。 自らに『女王』の意識を、攻撃の矛先を集中させ、仲間達の最大火力を活かす為の選択だ。

「我らが闇に、惑わぬよう……」

 また一歩、歩みを前へ。 迫る小さな存在に、自らが相手をするのも鬱陶しいと言わんばかりに、『女王』は眷属足る蟲を喚び出し、差し向ける。
 だが……

「神の庭へと至る道を、照らしたまえ!」

 彼女の身を包む光が、弾ける。 迫る蟲を巻き込み、光の中に掻き消していく。
 光はアルトリンデと『女王』を包むように地に満ちて、その地を聖域へと変えて行く。 その聖域からの力を身に受ける事で、アルトリンデの身に纏う聖気は一層高まるのだ。

「囮をする以上は、簡単に倒れる訳にはいきません。 着実に、いきましょう!」

 仲間達を鼓舞するように、彼女の煌きは一層高まりを見せる。 その輝きに吸われる様に、『女王』の攻撃も彼女に向いてしまうのだ。
 自らの負傷は、避けられない。 だがこの場に集う仲間達の為を思えば。 年若い少女のその覚悟によって、猟兵達はこの戦いの主導権を握るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディスターブ・オフィディアン
第一人格で行動
「ふむ、全身が魔法薬の原料となるか。では腑分けと行こう。
 生きたままだが問題ない。終わったときには死んでいる。同じことだ」

エレメンタル・ミサイルで風属性の矢を生み出し、真空の刃をメス代わりに迷宮温室の女王の体を切り刻みます
世界知識を活用し、魔法薬の素材として使う事を前提に解剖開始
属性魔法、誘導弾、フェイント、高速詠唱を活用し、敵の攻撃手段である蔦、食人植物、花蜜を真っ先に切断
多少火力が足りないようなら、融合強化して刃を強化
敵の攻撃は第六感で見切りカウンターを

止めを刺せる状態なら刺しておこう。いたぶる趣味もないしな
「悲鳴が聞こえる? マンドラゴラと違って聞いても死なん。気にするな」



●風よ、切り裂け

 『女王』の意思が光り輝く聖女に向いた瞬間、動いた者がいた。 ディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)だ。
 ディスターブの狙いは、『女王』を構成する部位、その解体だ。

「全身が魔法薬の材料となるか。 では、腑分けと行こう」

 腑分けとは言う物の、相手はまだ生きて動いている。 だが、それは重要ではない。
 腑分けが終わる時には、相手は死んでいるだろう。 そもそも相手は、過去から今へ這い出てきた『災魔』……オブリビオンである。
 そんな存在を刻む事に良心の呵責を覚える事は、無い。

「……これでも、喰らえ」

 詠唱は一瞬。 狙いを定めるのも、また一瞬。
 素材となる部位を傷つけぬよう、知識を活用し放たれたのは風を纏う魔法の矢。 真空の刃をメスに見立て放たれた矢の数は、その数100に迫る膨大な数だ。
 手足足る蔦、胴となる食人植物、溢れ出る花蜜……その全てを切り分けんと、無警戒の『女王』に魔法の矢が迫り、突き刺さる。
 そう、突き刺さったのだ。

(……思った以上に、硬いな……!)

 不意の痛みに奇声を響かせる『女王』を観察しながら、ディスターブは内心で舌を打つ。 狙い通りなら、その矢は相手を切り刻む物である。 だが、放つ矢は突き刺さって止まり、それ以上に食い込まぬのだ。
 地に根を張り、その身を成長させた『女王』。 その表面の硬度は、見た目以上なのだろう。

「だが、火力が足りないのならば、他にやりようもある」

 女王の意を受け迫る蟲を風で刻みながら、ディスターブは真空の刃を融合・強化しながら次の一手の時を狙うのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ノイン・クェラ
・・・全力・・・出します。
(真の姿:髪が白くなり饒舌になる)
さてと、いくわよ?
叩かれるのと刺されるの・・・どちらがお好みかしら?
あははは! 楽しい・・・楽しいわ!

【主なプラン】
『ライオンライド』で移動し、敵本体の妨害に『ちからこそぱわー』で動きを止めて離脱を繰り返す。

隙があったら『超近接射突杭』で一撃離脱。


アドリブおっけいです。


蛇塚・レモン
旅団【Scarlett.Hornets】の仲間と共に出撃
その他の猟兵との連携も積極的に行うよっ!
なるべく迷宮を傷付けず、あのボスも必要最小限の損傷に留めて攻撃したいなっ!
だったら、あたいと蛇神様の【念動力】が最適解だよね~っ!
ユーベルコードで蛇神様を召喚して、腹部の食人植物を狙わせるよ
タイミングは捕縛液が噴射される瞬間に【第六感】!
念動力で捕縛液を跳ね返して腹部の食人植物の噴射口を塞いじゃうよっ!
こういう【だまし討ち】もあるんだからねっ?
押し寄せてくる虫の群れは蛇腹剣に【衝撃波】を纏って【範囲攻撃】だよっ!
あとは超霊力オーラガンで、ばきゅーんっと女王のキレイな顔を吹き飛ばしちゃうんだからっ!


霧中・真理
旅団【Scarlett.Hornets】で共闘ですね、頼もしい限りです。今回も周りに気を使っておくことにします。私はどうにも派手になっていけませんからね。 基本は【援護射撃】で本体を牽制しつつ必要に応じで【かばう】ことも選択肢に淹れましょうか。竜の血であれば上手く行けば捕縛液を焼くこともできるかもしれません。(【医術】【属性攻撃】【範囲攻撃】)撃つときは良く狙えば(【スナイパー】【武器落とし】)効果が見込めるでしょうか。 多少は力にも覚えがありますから、ネクタイを使って絡めとって動きを止められれば良いかもしれません、期待はあまりできませんが(ロープワーク)


アスカ・ユークレース
【Scarlett.Hornets】 同じ旅団のよしみ、助太刀にきたのですよ!

基本は他の人との連携を意識して動きましょう
周りの【昆虫型モンスター】の対処は私が。
UC【流れ星の軌跡】で翻弄しましょうか。戦場を引っ掻き回して仲間の活路を開くのが私の仕事ですから。

【スナイパー】で上手く狙えれば余計な傷をつけずに倒せますかね?
攻撃は【ジャンプ】【地形の利用】で避けましょう
【迷彩】もUCの助けになりそうなのです



●『緋色の蜂』よ、舞え

 光り輝く少女が攻撃を引き付け、生じた隙を突いたローブの男がその術で遂に蔦の一本を斬り飛ばす。
 怒りの咆哮をあげ、一層その攻撃を激しくする『女王』。 戦いは、更に過激な物となりはじめていた。
 だが、戦いが激しさを増せば『温室』が傷つきかねない。 それは、出来る限り防ぎたいと、そう考える者がいた。

「被害を出来る限り最小限に留めるんなら、あたいと蛇神様の【念動力】が最適だよね~っ!」

 自身に蛇の神を宿す少女、蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)が念動力を駆使しつつ、その時を伺う。
 狙うは、『女王』の腹部の食人植物。 警戒する捕縛液をあえて引き出す事で、隙きを見出そうと言うのだ。
 その為に喚び出したるは、彼女の内に宿る偉大なる白き大蛇。 その大蛇の邪眼が食人植物を一睨みすると、既に生じた傷口を更に抉り、深める。
 ……とは言え、同時にいくつもの事象をコントロールするのはいかに猟兵と言えども苦しい所。 自身の動きを邪魔する鬱陶しい存在を封じんと放たれた捕縛液が、レモンに迫る。

「彼の力の一端を、お見せしましょう」

 その捕縛液を防いだのは、真理の生み出した炎だった。 生み出される炎は真紅の炎。 その源の名は、『竜の血(ニーベルング・サガ)』だ。
 その炎が捕縛液を焼き払い、生み出される炎の熱が周囲の仲間達の傷を癒やしていく。
 迷宮の道中も、『温室』に踏み込んでからも。 周囲の環境に最も気を使っていた者は、真理である。 今回も炎はどうかと、彼は配慮を配っていた。
 その配慮、気遣いが功を奏したか。 生み出された炎は彼の意思を受けたかの様に、悪意あるモノのみを灼き払い続ける。
 彼の人間性、それを示すかの様に。 『竜の血』を持つその炎は熱く輝く。

 ……炎のコントロールに気を使う彼をサポートする仲間の存在も、勿論大きい。
 『女王』からすれば厄介な炎、それを生み出しコントロールする真理を排除したいと願うのは、最早本能と言って良いだろう。
 その『女王』の意を受けて、また再び蟲達が飛び回る。 光や炎に焼かれる者達は多いが、その壁を超えて迫る者には……
 
(仲間の活路を開くのが、私の仕事ですから……!)

 木々の生い茂る『温室』、その環境を利用した三次元的な機動を以て行動するアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)が行く手を阻む。
 迷彩による高い隠密性、高速移動からの的確な不可視の矢を受けて、放たれた蟲が一匹、また一匹の地に落ち朽ちる。
 一瞬一瞬で見せるその的確な仕事は、まさに流れ星。 『流れ星の軌跡(トラジクトリー・オブ・シューティングスター)』の名に恥じぬ働きである。
 そうしてアスカが蟲を排除した事で、真正面から『女王』に突撃出来る好機が、生まれるのだ。

「……全力……出します……さてと、いくわよ?」

 ライオンに跨がる小柄なミレナリィドール、ノインが『女王』に迫る。 その姿、特徴的であった眩い金の髪が白く染まり、大人しげな雰囲気も常に無い活発さを帯びる。
 仲間達が妨害を尽く排除し、まるで無人の野を往くが如く疾駆する獅子の背で。 ノインは愛用の棺型のガジェット(愛称:へったん)を構えると……

「あははは! 楽しい、楽しいわ!!」

 猟兵達の妨害を受けて、『女王』は迫るノインを防げない。 遮る物の無い無防備な『女王』に。

「えぇぇぇええい!!!」

 ズドン!!!! と、まるで何かの爆ぜるような低い低音を周囲に響かせて、『女王』の身体をガジェットが貫く。
 周囲に漏れる音ですらコレだ。 その一撃を受けた『女王』が感じた衝撃は、どれ程の物だっただろうか。
 奇声を上げることすら出来ず、グラリと身体を揺らし、虚ろな視線を晒している。 まさに、今が好機!

「クーさん、今です!」

 迷宮から行動を共にしていた、真理が声を張り上げた。
 ……集う蜂達。 その最後の一人が、その瞳を開けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ルヴァイド・レヴォルジニアス
▼黒龍鎧兵

イヴ・クロノサージュの放った機械鎧兵小隊に含まれていた
全身を鋼鉄の鎧で包み漆黒の体と巨大な翼、蛇の様な鋭い眼をしている
モノ言わぬ――黒竜型の機械鎧兵
専用カスタマイズされたその機体の名は《黒龍鎧兵》

その姿がクーの前に現れる

パイロット【クー・フロスト】
設定:POW

技能
【クー】ダッシュ、力溜め、衝撃波
【ルヴァイド】踏みつけ、2回攻撃

▼戦闘

死神の鎌《ソウルイーター》
笑う氷結の大鎌《フロスト・スザーン》
機械鎧兵《陸戦フレーム》をインストール

灼熱の太陽の如き
背面のバーニアが点火し、急速接近
大鎌で蔓を切断
巨大な鋼鉄の尻尾を振り回し打撃を与える
テイルスイング

仲間と共に
クーのUCブレイクスクエアを発動


クー・フロスト
▼いくぞ!《開戦》だ!

旅団【Scarlett.Hornets】の仲間と共に出撃
「他の者と協力したい」と記載している者も漏らさず協力したいのである
無論、回復やサポートに関しては感謝の意を示すぞ

新型の機械鎧兵、なのか…!?
あの時イヴが遣したのか!?

(でも…なんだろう
この機体…何か懐かしい…、どうして?)

者言わぬ相棒ルヴァイドに搭乗し
戦闘プログラムは全てルヴァイドのプログラム通り戦闘する

相棒よ
以前イヴがやったような我が武器の武装化は可能であるか?
なるべく迷宮を傷付けずあの植物を攻撃したい。

皆…集まってくれてありがとうだ
心強い。では……いくとしよう

黒龍鎧兵クー・フロスト出る!
――オープン・コンバット!



●『黒龍鎧兵』、出撃

 当初、クーは仲間達と共に動くつもりだった。
 だが、彼女は動かなかった。 眼の前の機械鎧に、何故か心惹かれたからだ。
 虚ろな鎧達を抑え込んでいた、機械鎧兵達。 その鎧達と共に、この場に降り立っていたその鎧は、漆黒の身体と巨大な翼を持ち、蛇の様に鋭い眼を持つ。
 何も知らぬ一般人が見れば慄いてしまうようないかつさを持つその鎧だったが……

(でも、なんだろう。 この機体、何か懐かしい……どうして?)

 手を伸ばし、その装甲に触れる。 瞬間、動力に火が入る。 クーの存在を感知し、告げる。

『Code_Levide Les Volgianias; ―――承認。 陸戦フレーム、スタンバイ。 ▼召喚サレタ装備を装着シテ下サイ』
「……そうか。 私に乗り込めと、そういうのだな?」

 クーの問いに、機械鎧兵──ルヴァイド・レヴォルジニアス(《黒龍鎧兵》高性能機械鎧兵・f08084)は応えない。
 ……本来、ルヴァイドという存在も猟兵として高度な戦闘力を発揮する、ウォーマシンの猟兵である。
 だが、彼の本領は単身での戦闘能力ではない。 彼の本懐は、他者が彼を纏った時にこそ、発揮される物だ。
 だから今この時において、彼は喋らない。 己の本懐を成し遂げる為に。

 そうして、仲間達が『女王』に立ち向かう中。 クーは静かに瞳を閉じて、ルヴァイドとの対話に意識を向ける。
 ……相棒よ、我が武器の武装化は、可能であるか?
 なるべく迷宮を傷つけず、あの植物を攻撃したい。 その為の武器は……

 クーをその身に収めて、機械鎧兵……否、黒龍鎧兵クー・フロストが、立ち上がる。
 その腕に携えるは、クーの誇る死神の大鎌。 仲間達の作った好機を前に、その鎌を構える。
 ……氷と死の気配が、その装甲によって一層増幅されたかの様に周囲の猟兵達は感じたかもしれない。

「クーさん、今です!」

 仲間の声に、クーはその瞳をカッと開く。
 振りかざす大鎌、振るう技は、ただ一つ。 虚ろなる鎧達にも見舞った、彼女の十八番!

「──薙ぎ倒すッ! 《ブレイクスクエア》ァァァ!!」

 振るわれた鎌は氷と風を纏い、衝撃を受けて動けぬ『女王』の胴を捉え……真一文字、見事に断ち切るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イヴ・クロノサージュ
▼お姫様、現る

機械鎧兵の肩の上で、ゴージャスな椅子に座る美少女が後方で現れる!

イェーガーの皆さま
温室を護って下さりありがとうございます
もう一押しですね…?

沢山参戦してる方で、苦戦している方に
《生まれながらの光》で「負けないで!あなたに...力を...っ!」...と【祈り】を届けます

撃破の瞬間を見届けたい、ですね。

▼全てが終わったら、皆さまに御礼を

アルダワ魔法学園はミレナリィドールとして生まれたイヴにとって
第二の故郷ともいえる場所
温室を保護したり大切にして頂いた殿方やお嬢様に御礼を申し上げたいです

▼とても素敵な笑顔をしています

さて……クーちゃん?
道中の氷の礫についてお話があります。こちらへ...



●戦い終わって……

 胴を断たれ、『女王』を温室にその身体を横たえた。
 見事勝利し、任務成功の達成感に歓声を上げる猟兵達を、遠目から見つめる者がいた。 眷属達を抑えきり、温室の保護に専念していた、機械鎧兵達の主。 イヴ、その人だ。
 機械鎧兵の肩の上で、いつの間にやら設えたゴージャスな椅子に座って。 彼女は猟兵達の様子を眺めていた。

 『アルダワ魔法学園』世界。 この世界は、ミレナリィドールであるイヴにとって故郷と呼べる場所である。
 この『温室』の事、戦いの行末、様々な事が気掛かりとなり、戦いの終わる瞬間を見届けたいと、そう願いこの場に出てきたのだ。
 
(……この場所を、護って下さった猟兵の皆様方。 本当に、ありがとうございます……)

 猟兵達の働きに敬意を示す様に、瞳を閉じてその働きを労う様に礼と祈りを示す。
 ……しかし、それはそれとして。

(クーちゃん? 道中の氷の礫について、後でお話がありますからね?)

 黒龍鎧兵より地に降り立ち、労苦を共にした戦友達と健闘を称え合うクーに視線を向ける。
 その笑顔は、先程までの慈愛に満ちた表情と打って変わって、何かのスイッチを押したような、実に『イイエガオ』というヤツである。
 猟兵の極々一部にとっては、この後もちょっとした苦難が続きそうではあった。

 ……ともあれ、猟兵達は見事、『迷宮温室の女王』を討ち果たす事に成功した。
 『女王』から得られた各種原料はきっと、今後の生徒達の迷宮探索に良い影響を齎す事だろう。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月14日


挿絵イラスト