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ハジけるアンダーグラウンド(物理)

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●埋めた人にしかわからない
 吹き抜ける風に、硝煙と火薬の匂いが混ざっている。
 見渡す限りの草原。雲は厚く垂れこめ、ごろごろと不穏な雷鳴が遠く聞こえてくる。
 人の膝くらいまでの高さに生い茂った草をかき分けて、まばらな人影が行ったり来たりしているのが見える。
 そう、ここはアルダワ地下迷宮。
 明らかに名称と情景描写が一致していないが、誰が何と言おうとアルダワ地下迷宮である。
 ホントだぞ。
 UDCアースでもアックス&ウィザーズでももちろんサムライエンパイヤでもないぞ。
 よく見てほしい。
 景色の端っこは、背景が描かれたただの壁。
 雲は迷宮を構成する蒸気文明の排出物。
 草木や岩は本物。
 闊歩する人影は、よくよく見れば人ではなく、古代文明が生み出した魔導ゴーレム達である。
 ほら、まぎれもなくアルダワ地下迷宮。
 ゴーレム達はただひたすらに草原を巡回する。
 時々、モールス信号さながらに身体に灯る光を明滅させながら、情報を共有し合う。
 いつからそこに存在していたのか、果たしていつまで続けるのであろうか。
 少なくとも、気の遠くなるような長い時間、同じことを繰り返してきているんだろう。
『ぴーがが(しかしさー、巡回してても誰も来ないよな、ここ)』
『ぴがー(ここを抜けてきたやつがいたら排除しろなんて言われてもなー)』
『ぴぽぴぽぽー(というか、ここ本当に地雷埋まってるん?実はウソなんじゃね?)』
『ががぴー?(ちょっと行ってみっかー?)』
『ぴぽっ(あっ馬鹿)』
 ゴーレムの一体が足元から弾け飛んだのは見なかったことにしておこう。

●こっちから手を出さなければ無害じゃね?とは言ってはいけない
「……とまぁ、こんな具合の予知がありまして」
 グリモアベースの一角で、投影された魔法学園の景色を背景に、猟兵達に作戦説明を行うシャルロット・クリスティア(f00330)。
 オブリビオンとは、骸の海に破棄された過去の記憶。オブリビオンの影響下にあるダンジョンであれば、それが持つ記憶の影響が、ダンジョンの構造にも現れる……の、かもしれない。
「というわけで、皆様方にはアルダワへ飛んでいただこうと思います。ダンジョンアタック……と言うには、いささかシンプルが過ぎる場所な気もしますが、そこはそれ」
 シャルが言うには、今回も今回でまた、新しい迷宮(迷宮?)が地下に発生してしまったということで。
 現状、中から災魔が溢れだしてくるということはなさそうだが、予知に引っかかった以上はオブリビオンが関与している可能性は極めて高い。
 学生たちが変なちょっかいをかけ始める前に、猟兵達で先んじて攻略してしまおう、と言うことである。
「今回は先んじて学園側で情報共有が出来ましたので、学生たちが無断で突入している……と言うことはありません。攻略に集中していただいて大丈夫ですよ」
 とは言え、放置しておけば、変な尾ひれや噂話がついて好奇心に負けた学生たちが入っていかないとは限らない。
『実はあそこお宝あるらしいぜ』なんて噂で帰ってこなくなった学生が今まで何人いることやら。
 急を要する話ではないのはありがたいが、決して放置してよいという話でもない。
「では、そろそろ迷宮(?)内の情報に移りましょうか。皆様に攻略していただきたい場所は、外観は起伏も無い、だだっ広い草原……と言ったところでしょうか。特徴としてはー……そうですね。端的に言うと、地雷原です」
 地雷原。
 物騒な単語自体は慣れっこの猟兵達だが、それでもいきなり出てきたこの単語にはざわめきが起こる。
「地雷原です」
 繰り返された。
「実際それ以外に言いようが無いんですよ……。……ともあれ、続けますと。構造自体は、幅こそだいぶ広いみたいですが、単純な一本道のようです。奥行きがものすごーく長い大部屋と考えてもいいかもしれません。そこの右端から左端まで地雷が埋まっている感じのようですね」
 単純な大部屋故に抜け道は無く、正攻法で攻略する必要がある、とのこと。
「流石に足の踏み場もないほど埋まっているとは考えられないですが……地雷原と言うのは、密度や範囲が一切わからないのが一番の脅威です。実は10個しか埋まってないかもしれませんし、100個かもしれない。1000個かもしれない……辺り一帯は草が生い茂っているのもあって、ぱっと見ただけでは判別はおそらく無理でしょう」
 力技で突破するか、技巧を凝らして解除や回避を試みるか、はたまた知恵を絞ってみるか。
 攻略手段はお任せしますとシャルは言う。
「突破の目安としては……そうですね。今回の最終目標は奥に潜むオブリビオンの討伐ですが、配下らしき巡回のゴーレムが配備されているようです。それらの巡回ルートまで来れば、流石にもう地雷は無いでしょう。指針にはなるかと」
 とは言え、当のオブリビオンについては予知情報が無い分、決して油断はなさらぬように。
「それでは、準備が出来ましたら改めて私に一声おかけください。ご武運をお祈りしていますね!」
 そう言って、準備に取り掛かる猟兵達に笑顔で敬礼を向けるシャルであった。


ふねこ
 年が明けて早くも1週間ほど。皆様お元気でしょうか。ふねこです。
 アックス&ウィザーズ、キマイラ、ダークセイヴァーと来たので、今回はアルダワです。
 例によって、更新タイミング等の大雑把な目安はマスター自己紹介にも随時書いていこうと思いますので、そちらもよろしければご確認くださいませ。

 今回はだいたいシャルが言ってくれているので特に補足情報はありません。
 強いて言えば、光源はしっかりしているので視界不良は無いです、くらいでしょうか。

 ではでは、今回も皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 冒険 『地雷原』

POW   :    爆発物を処理しながら進む

SPD   :    爆発する前に移動し終える

WIZ   :    飛んで回避する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

キリエ・ニール
…ぜったい自発的に地雷踏みに行く人いるよねこういうのって…
漢探知っていうのかな?
出来る気しないけど回復ぐらいは用意してあげようと、やりすぎて戦闘不能になった人がいれば生まれながらの光で治療回復を試みるよ。

僕自身はWIZで挑む。
翔ぶことはできないけど、空中戦の心得はあるしほかの人の爆風などを利用し、第六感と見切り、学習力を使用してないであろう場所にぴょんぴょん、ぴょーんと飛ぶ。

どーしても予測可能回避不可能ってのは…
愛銃のデリンジャーから暴発寸前のエネルギーを衝撃波に変えぶっぱなす。
ゼロ距離射撃に捨て身の一撃。
どうしてもやばいやつを射撃で爆破し爆風にてもう一度跳躍!
…痛いのはこの際おいておこう!


マーシャ・ドラクロフ
★アドリブ、連携大歓迎

「ここがアルダワの地下迷宮。この世界自体初めての訪問だから気を引き締めて挑まなくちゃ!」

■行動方針→POW

ユーベルコード、ガンラムを使用して巨大ロボとなって地雷を踏み越えていく。

※ちなみにガンラムの素材はダンボール製

「いくよ、ガンラム!私たちが道を作るのよー!」

■技能
得意のダッシュとオーラ防御を駆使して、地雷を踏んだ際のダメージを極力減らせるよう挑戦する。

「そう!爆発の瞬間、既に爆発の及ばない位置まで移動していれば問題ないのよ!ニンジャの水面歩行の要領ね!にんにん!」

■非常時
ガンラムが大破した際はダンボール箱に身を隠し、頼りになる猟兵の出現を祈りながら待つ。


レナ・ヴァレンタイン
※他猟兵との絡み還元
地雷の処理方法としては
まず信管を抜く。踏まない
そして爆破処理

どれが一番賢いかは分からん
分からんが、まあ、私のやり方は乱暴の極みみたいなもんだな
私の通った跡の安全は七割くらいは保証できよう
なにもないか、私が踏んで爆破済みかのどちらかだからな


――ユーベルコード起動
全兵装全能力、超過駆動開始
何をするかって? ただ駆け抜けるだけだ
爆風を置き去りにするレベルでな!

とはいえ無策で突っ込むわけでもなし
常に車体より2~30m前方をガトリングで掃射
これで先に地雷が起爆してくれれば爆風を突っ切って押し進む

コケれば結構な大惨事だが気にするな諸君!
同じ阿呆なら走らにゃ損損という言葉もあるぞ!


バッカンボー・パディストロー
オー、この世界デ地雷原という言葉を聞くことニなるとハ思いませんでシタ!ヤハリ魔法的な地雷なのデショーカ。ソレトモ蒸気機関的な地雷デショーカ。

ミーは【破城麦】の麦稈ロールを全力で部屋の奥に向かって投げテ、地雷原の上を転がしマス!
単純に重さを感知するタイプの地雷なら、これデ作動させる事ガ出来るデショウ!ミーの麦稈ロールの重さ(レベル×1トン)ハ、ナマナカな爆発でハ止められまセーン!

シカシ、ミーの知っているタイプの地雷だけとハ限りまセン。他の方とモ協力して、確実ニ処理していきまショウ。油断は禁物デース!

「チョットでっかいモノが通りマース!お気をつけ下サーイ!」


リゥ・ズゥ
リゥ・ズゥは、よく、伸びる。爆発する地面も、怖くない。爆発させずに、通り抜ける。リゥ・ズゥなら、出来るはず、だ。吹き飛ばされても、手段は、ある。
(SPDで挑みます。「バウンドボディ」を用い、全身を細なが~く伸ばして19m先へ先端が付いたら一気に縮み、また19m先へ伸びて移動します。先端の接地面積もかなり小さく出来るので、地雷に引っかかることは余程運が悪くない限りは大丈夫でしょう。万が一爆発させてしまう、もしくは他の人による爆風に巻き込まれた場合などは、「激痛耐性」「火炎耐性」で堪えて、身体を平べったくし爆風にのって地雷原を一気に超えられるか挑戦します。ダメだったらまた伸びます。)


アイク・サリバン
【POW】?
迷宮で
 広がる平原
  地雷原


これ今年の猟兵川柳に応募しようかな?

冗談はさておき地雷処理か…懐かしい。
おっかなくてチマチマ面倒なんだよな、アレ。
失敗すると死ぬし。


ここは安全圏で爆破処理しよう。
【ガジェットショータイム】で出したモノで轢いて起爆させる。
出すのは超有名傑作珍兵器
『パンジャンドラム(横幅、設置面積増量中)』。
これを転がして、地雷轢いて、爆破して処理すれば
パンジャンが通った後は安全なハズ。
文字通りローラー作戦だ。

そんじゃ、紅茶をキメつつパンジャン・フォー!!(そんな言葉は無い)

まあ、俺コーヒー派なんだけどね。



「ここがアルダワの地下迷宮……」
 風(空調)になびいて揺れる草に暗雲(排気蒸気)垂れこめる空(天井)を眺めながらつぶやく少女が一人。
 マーシャ・ドラグロフ。ダンピールである。
「この世界自体初めての訪問だから、気を引き締めて挑まなくちゃ!」
 ぐっと拳を握って気合を入れるマーシャ。
 やる気があるのは結構だが、誰か突っ込んでやってくれ。
 今回の現場はたぶん地下迷宮としてはかなり異質な空間なのだと。そのはずだと。
「まぁまぁ、良いではないか。何事も経験だ」
 その隣には、勇ましく腕を組む男装のミレナリィドール、レナ。
 その目は真っ直ぐと、これから挑むべき地雷原を見据えていて。
 ここを越えなければ、オブリビオンに辿り着くことはできない。さぁどうしたものか。
「地雷の処理方法としては、まず三つだ」
 ひとつ、信管を抜く。
 ふたつ、そもそも踏まない。
 そしてみっつ、爆破処理。
 順番に指を立てて行くレナ。
「どれが一番賢いかは分からん」
 言い切りやがった。
 だが、周囲の目を気にすることもなく、レナは続ける。
「分からんが、まあ、私のやり方は乱暴の極みみたいなもんだな。私の通った跡の安全は七割くらいは保証できよう」
 なにせ、なにもないか、私が踏んで爆破済みかのどちらかだからな。
 周囲の猟兵達の表情が「あっ」って感じになった。
「まさか……」
「あぁ。ただ駆け抜けるだけだ。爆風を置き去りにするレベルでな!」
 言い切りやがった(二回目)。
 傍らには、既に相棒の宇宙バイク『ハンティング・ホラー』がエンジン温めてスタンバイ済み。
 準備万端である。
 巻き込まれたらたまらないと、他の猟兵達がささっと距離を取った。……ひとりを除いて。
「よーし、じゃあ私も負けてられませんね!!」
 マーシャだった。
 彼女はレナの隣で大きく息を吸って……。
「出ろぉぉぉぉ!ガン、ラァァァァムッ!!!」
 声高らかに叫び、手を大きく挙げて。指を弾く音が響き渡る。
 これぞ『グレート・ウルトラ・ニコニコ・リーサル・アーマー・マーシャ』。略して、『GUNRAM(ガンラム)』。
 マーシャ自身と合体して、彼女の大いなる力となる、全長およそ2.6mのロボット(段ボール)である!
 ……大丈夫これ?怒られない?
「Rだから大丈夫!」
 あっはい。
「ならば私も始めるとしよう」
 ユーベルコード起動。
 全兵装全能力、超過駆動開始。
 レナも宇宙バイクに跨り、コンソールを弄る。
 バイクの唸りと振動が大きくなり、重厚なエンジン音を響かせ始める。
 並び立つ宇宙バイクと機動戦士(段ボール)。
 さぁ、準備は整った。あとは、往くのみ。
「では行くぞ、ガンラム!」
「はいっ!」
 そのやり取りも爆音にかき消され、その場に残されるのは土煙だけ。
 その行き先を見やれば、次々と直線状に爆発が上がっていくのが見て取れた。
 とは言え、無策で突っ込んでいっているわけではない。
 レナはバイクを駆りながらもガトリングガンで前方を掃射して先んじて地雷を起爆させているし、マーシャも防護オーラを展開して通り抜ける瞬間のダメージを極力減らしている。
「よし、このまま押し進むぞ!コケれば結構な大惨事だが気にするな!」
 風を感じながら高笑いするレナ。
 だが、こういう時にフラグと言うものは立つわけで。
 ぐい。
「あっ、草が絡ん」
 つんのめる。引っかかった草はその速力故にすぐに引きちぎられるものの、コントロールがすぐに戻るわけでもない。
 車体が大きく揺れ、傾ぎ……。
「え、あ、ちょ」
 運悪く、ガンラムの足先がそれを引っ掛けて。
 絡み合うように転がりながら、二人は爆炎の中に消えた。

「迷宮で 広がる平原 地雷原」
「風流デスネー」
 そうかなぁ。
 ともかくも、視点は再び迷宮入口へ。
 次々と地雷が起爆していく様子を眺めているのは、バッカンボーとアイクの二人。
「しかシ、この世界デ地雷原という言葉を聞くことニなるとハ思いませんでシタ!」
 そう言うバッカンボーは興味深げに一帯を眺めている。
 UDCアースやスペースシップワールドならともかく、このような魔法の世界に『地雷原』なんて物があるとは。
 魔法的なものなのか、蒸気機関的なものなのか。
 どちらにせよ、『設置可能』な『爆発物』と言う要素が揃えば、人間だれしも同じような発想に行きつくのか。
 興味は尽きない。
「まぁ猟兵川柳は置いておくとして。地雷処理か……懐かしい」
 おっかなくてチマチマ面倒なんだよな、アレ。失敗すると死ぬし。
 隣でうんうん頷くアイク。死にかけのところを機械化手術で生き延びた身である彼にしてみれば、昔似たようなところに出向いた経験でもあるのだろう。
 ゆえにその危険性は重々承知している。
「やはりここは安全圏で爆破処理しよう」
 そう言ってアイクが発動するのは『ガジェットショータイム』。
 戦況に応じたガジェットを召喚するそれ、果たして現れたものは……。
「そ、それハ……!」
 バッカンボーが息を呑む。
 それは巨大な車輪であった。
 まるで糸巻きのように、二つの大きな車輪を一つの芯でつなぎ、車輪には大量のロケットが配置されている。
 ロケットの向きは車輪に対して真横に。それを円状にぐるりと配置。進むためではなく、車輪を回すための配置だ。
 そう、それはまさに知る人ぞ知るあの兵器。
 某国が海岸線の防護陣地を破壊するために紅茶をキメながら生み出したという、あの伝説の……。
「「パンジャンドラム!!」」
 誰だ欠陥兵器っつった奴。
 このパンジャンドラム凄いぞ。横幅と設置面積を増やした改良版だぞ。
「これを転がして、地雷轢いて、爆破して処理すればパンジャンが通った後は安全なハズ」
「ナルホド!それなラ、ミーも良いものガありマース!」
 そう言って満面の笑みを浮かべたバッカンボーが取り出したのは……。
「……なにそれ?」
「バッカンロールデース」
 麦稈ロール。
 端的に言うと、大きな農場とかに置いてある、麦わらをまとめた円筒状のアレ。広げて牛の寝床などとして使うものだそうな。
 一般的なものでも数百キロ。そしてバッカンボーが持ち込んだのはさらに特別製であり……。
「16トンありマース」
 倍どころの話じゃない代物だった。
 と言うかどうやって持ってきたんだコレ。
 ともあれ、そこまでのものであれば生半可な爆発ではびくともしないのは明白。
 方針は決まった。
「よし、文字通りローラー作戦だ。パンジャン・フォー!!」
「レッツゴー、バッカンロール!」
 高らかな掛け声とともに、パンジャンドラムが火を吹き上げ、麦稈ロールが放り投げられる。
 嗚呼、見よあの雄姿を。
 草をかき分け、噴きあがる爆発を物ともせずに突き進む二つの巨大回転物。
 まさに蹂躙。まさに圧倒的。
 瞼を閉じれば、あの勇壮なるバグパイプの音色が聞こえてくるようではないか!
「まあ、俺コーヒー派なんだけどね」
 台無しだった。

 パワーで蹂躙している人が居る一方で。
 草むらの中をにょいーーーーーーんと伸びている黒い物体があった。
 その長さ、ざっと20m弱。
 伸びるだけ伸びたら、ゴムから手を離したかのように一気に縮みこんで、また前に向かって伸び始める。
 珍妙な黒い尺取虫。
 ではなく、れっきとしたブラックタール、リゥ・ズゥである。
「リゥ・ズゥは、よく、伸びる。爆発する地面も、怖くない。爆発させずに、通り抜ける」
 バウンドボディ。
 強い伸縮性を宿したその身体は、細くなるのも思いのまま。
 ギリギリまで身体を細長くして設置面積を可能な限り減らして、伸びるだけ伸びては縮んで、の移動を繰り返す。
 運悪くその直線上に地雷があれば仕方ないが、この細さだ。引っかかる可能性は限りなく低い。
 にょいーーーーーーーん。
 ぱちん。
 にょいーーーーーーーーーーん。
 ぱちん。
「なんだ、これ」
 しばらく進むと、不意に頭(?)上に影が落ちた。
 見上げて見れば、側面に大きく『HELP ME!』と書かれた巨大な段ボール箱。
 これか?と合点……しようとして、違和感に気付く。
 影の位置がおかしい。
 これによってできた影ではない。
 ではなんだ、と、振り返ったリゥ・ズゥが見たものは。
 眼前に迫る火を吹く車輪と麦稈ロールであった。

「……うわぁ」
 キリエは絶句していた。
 目の前で繰り広げられる大量の爆発に。
 自分から爆破させに行く人は、うん。正直いるとは思っていた。
 いわゆる漢探知、と言うのだったか。
 うん、そこまでは予想してたんだ。
 こんなに人数多いとは思わなかったんだ。
「怪我人、いそうだなぁ……」
 とりあえず、前を行く人が地雷を処理してくれているのなら、乗らない手はない。
 キリエ自身もぴょんぴょんと飛び跳ね、極力地面を踏まないように、爆発痕=既に処理済みの場所を狙い定めながら、軽い身のこなしで地雷原を進む。
 時折見つかるヤバそうなところは、ぴきーんと走る直観を頼りに回避。スペースノイドの第六感を侮ってはいけない。
「順調順調……。……ん?」
 そんな中。キリエの視界に入ってくる異質なもの。
 ひらぺったく伸びた黒いゴム状の物体と、不自然にひしゃげて焼け焦げた段ボール箱。
「……」
 嫌な予感しかしねぇ。
 それでも見てしまった以上放置するわけにもいかないので、恐る恐る段ボールの蓋を開けるキリエ。
「死ぬかと思ったぁー!!」
「リゥ・ズゥも、バウンドボディでなければ、危なかった」
「ははは、まぁ良いじゃないか。同じ阿呆なら走らにゃ損損という言葉もあるぞ!」
「…………」
 絶句再び。
 中から出てきたボロボロのマーシャとレナ、そして傍らで元の形を取り戻していくリゥ・ズゥ。
 キリエは何と反応すればよいのかしばし悩んだ結果、無言で回復の準備を始めた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

笹鳴・硝子
みゃー(f00134)、北斗ちゃん(f05072)と

「モグラ叩き好きですか。あれ楽しいですよね、ストレス解消にもなって。やりにいきましょうね。大丈夫、ちょっと難易度上がりますけど、似たようなものです。まさかできないとか無いでしょう猟兵なんですから」

通り道になる程度に全部爆発させてから通れば大丈夫ですね?
モグラ叩きの要領で良いでしょう…『モグラ』は見えませんけど
まずは鈴蘭の嵐と技能なぎ払いで草刈を
「さあ、見通しが良くなりましたね。二人とも、思う存分叩いて良いですよ。余すところなく、叩いて爆破してしまいましょう」

一通り爆破させたら、進みますよ
そう…用心の為に縦列になって進みましょうか


水沢・北斗
【笹鳴f01239、三岐f00134と行動】
『ねえ硝子さん。アルワタに大きなモグラ叩きのアトラクションがるから行こうって言ってましたよね?あれ地雷ですよね??これ仕事ですよね??ねぇ硝子さん???』

さて来ちゃったものは仕方ないので行きましょうか。
私の役目は射ち漏らしの処理です。
別に私の分を残さなくてっもいいので二人とも遠慮なくどうぞ!
【見切り】があればきっと地雷を見つける事も出来ると信じて
念の為、進行方向以外の周囲にも注意を払っておきます。
『これのどこがモグラですか!?……もういいですけど。ちょうどいいから新しく仕入れたUDCアース製の銃の試し射ちさせてもらいますね』


三岐・未夜
【硝子(f01239)と北斗(f05072)と】

これ、モグラ叩きって言うには無理ない?
まあいいけど。て言うか、この面子で行くと絶対僕が前なんだよな……僕もあんまり前出るの好きじゃないんだけど。

とりあえず、玄狐ノ性使って火属性発動。
僕らが通る場所はその前に全部爆破させちゃおう。
硝子の草刈りの後に沿って、【操縦】使って精密に、19×5本の炎の矢で通り道を作るように地面を狙撃。【範囲攻撃】も込みで、爆発に更に火を注いで誘爆させて行くよ。

……縦にってそれ絶対僕前だろ。ほらね!
もー……撃ち漏らしとかあったら怖いし、【第六感】が反応する場所は絶対に踏まないようにしないと。僕まだ死にたくないし。



「モグラ叩き好きですか」
 カメラは再び入り口付近へ。
 地雷原の前に立つのは、新たに3名。
 その先頭に立ち、破裂音と煙が止まらない前方を見据えながら、後ろに立つ二人に問う硝子。
「あれ楽しいですよね、ストレス解消にもなって。やりにいきましょう」
「……これ、モグラ叩きって言うには無理ない?」
 そもそもなんでこんなノリノリなんだこの人。て言うか、この面子で行くと絶対僕が前だろ。
 硝子とは対照的に、黒一点の未夜の表情は暗い。元々アッパー系ではないが、それでも暗い。
 あと未夜だけでなく残る一人も表情としてはどちらかと言うと未夜側に近い。
「ねえ硝子さん。アルダワに大きなモグラ叩きのアトラクションがるから行こうって言ってましたよね?」
「言いました」
「あれ地雷ですよね??」
「そうですね」
「これ仕事ですよね??」
 ねぇ硝子さん???
 こっちもこっちでだいぶ困惑していた。心中お察しします北斗ちゃん。
 そもそも誘われてついてきたは良いものの、グリモア猟兵さんがいるしあまつさえ「ご武運をお祈りします!」とか言って送り出されたからなんか変だとは思ったけど。
 絶対「ハイスコア目指してね」のニュアンスじゃあなかったよアレ。
「大丈夫、ちょっと難易度上がりますけど、似たようなものです。まさかできないとか無いでしょう猟兵なんですから」
 硝子、聞く耳ゼロ。
 がっくりと肩を落とす未夜と北斗。
「まぁ、来ちゃったものは仕方ないので行きましょうか……」
「と言うか、先に行ったみんながあらかた爆発させていったんじゃないの、コレ」
「その心配は無いようです」
 未夜の問いにどこかズレた答えを返しながら、硝子は足元に転がっていた小石を拾い、投げる。
 ……ズドン!!
「一定時間経つと復活する仕様のようですね」
「ご都合展開すぎやしません???」
 繰り返すが、オブリビオンは現在を浸食する、過去の記憶の残滓。
 大本であるオブリビオンを倒さない限り、その影響によって生まれたこのダンジョンも、無限に元に戻り続け、浸食を続けていくのだろう。
 決して、ゴリ押す人が想像以上に多くて地雷が足りなくなったとかそう言う理由じゃないからな。
 ホントだぞ。
「地雷があるというのがわかったところで、通り道になる程度に全部爆発させてから通れば大丈夫ですね?モグラ叩きの要領で良いでしょう…『モグラ』は見えませんけど」
 なんでそんなにモグラ叩きに拘るんだこの人は。
 そんな疑問を置き去りに、硝子は小刀を手に取って……振るう。
 巻き起こる鈴蘭の花嵐。風が吹けば、花弁の触れた草が千切れ飛び、巻き上がっていく。
 吹いた後には、更地が残るのみ。
「さあ、見通しが良くなりましたね。二人とも、思う存分叩いて良いですよ。余すところなく、叩いて爆破してしまいましょう」
「はいはい……」
 観念したらしい未夜が入れ替わりに前に出れば。
「とりあえず、硝子の草刈りの後に沿ってやればいいよね」
 火生土。狐は土。
 火より生まれし狐の性。
 呼び寄せるは炎の破魔矢。十九を五つ、寄せて散らして。解き放つ。
「……っと、こんなもんかな」
「お見事です、未夜さん!」
 ドドドドドドドド、と次々と突き立てられた炎の夜に引火して爆発していく地雷を眺めながら、北斗が手をぱちぱち。
 これで進行方向は綺麗さっぱり。あとは復活する前にわたりきればいいだけだ。
「一通り爆破させたようですし、進みますよ。そう……用心の為に縦列になって進みましょうか」
「……縦にってそれ絶対僕前だろ」
「まぁまぁ、撃ち漏らしがあったら私が処理していきますから……」
 でもどこがモグラですかコレ。これやっぱりモグラ叩きじゃないよね。
 ぶつぶつ、わいわい、がやがや。
 ボヤく言葉もまた賑やかで、それでいて役割分担はきっちりと。
 なんだかんだで、一番手堅く突破したであろう三名であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『ラビリンスセンチネル』

POW   :    アクセルブースト
【脚部に内蔵した推進器で急接近し】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    マジックバーレッジ
【腕部に内蔵された魔術機関】から【多量の魔力の弾丸】を放ち、【弾幕を張ること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    コアスーサイド
【魔力炉を自壊させ暴走した魔力】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ぴぽっ」
「ぴがー!」
 無事に地雷原を突破した猟兵達。
 地雷が目に見えないのになぜ突破したかと確信できたのか?
 単純だ。目の前にこいつらがいるからだ。
 ラビリンスセンチネル。魔導技術と蒸気技術の融合によって生み出された、優秀な警備兵である魔導ゴーレム達。
 正面から(他に道が無かっただけだが)乗り込んできた猟兵達を彼らが見逃す道理はない。
 身体の一部を警戒色に光らせながら、ピポーピポーと電子音を放つゴーレム軍団。
 散らばっていたゴーレム達が集まってくる気配を感じる。
 親玉の姿はまだ見えない。だが、『ゴーレムで手に負えない』と判断されれば、いずれ姿を現すに違いない。
 さぁ猟兵達よ、迫る脅威を振り払いたまえ。
「なんかさっきと随分ノリ違わない?」
 ハジけたかったらそれでもいいぞ。
レナ・ヴァレンタイン
――さて諸君。どうでもいい話をしよう
どこぞの世界のどこぞの地方では、年の節目や祝い事の日に爆竹を鳴らすそうだ。その派手な音と光が魔を祓い落とす、とな
というわけで私も今日、それをやってみようと思う
使うのは火薬と鉛弾と徹甲弾だがね

ガトリングガン、リボルバー、マスケット各19丁複製展開
いくら鎧が硬かろうと弾雨をしこたま浴びれば無事では済むまい?
ガトリングは足止め主体の弾幕展開
リボルバーとマスケットで傷を正確に狙い、歪みを広げて装甲をボロボロにしてやる

仕上げ作業は任せるので、その他猟兵の皆々様におかれましては敵は残さず食い尽くしてほしい
さあ、開幕を吼えろ我が銃火よ!


バッカンボー・パディストロー
先ほどの麦稈ロールニ巻き込まれてしまった方ガいらっしゃったみたいですネー……申し訳ないデース。

さて、今度は魔導ゴーレムですカ。唐突に閃いた【汎用型戦場兵装召喚】の試し打ちとシャレコミまショウ!と言っても、人が多いのと空間的にミサイルはちょっと危ないですかネー。今回ハ防御力重視でトリモチ弾多めにしまショウ。

ミーはトリモチランチャーを構え、ラビリンスセンチネルの脚部推進器の噴出孔ヤ腕部の銃口を主に狙ってトリモチ弾を使用、妨害を試みマス!余裕があれバ、敵同士をくっつけたり地形にくっつけたりを狙いまショウ。

機会があれバ、ミサイル発射も狙いましょうカ。敵が暴走しそうなら、その隙にでもイケルかもデース!



「ぴーぽー」
「ががぴー」
「ぱーぷー」
 次々と警告音を鳴らしながら集結してくる魔導ゴーレムの軍団。
 対峙する猟兵達。
 その先頭に立つのは……。
「さあ、戦争をしよう」
 キリエのヒールによってすっかり全快したレナ・ヴァレンタインであった。
 そのやや後方には「巻き込んでしまって申し訳なかったデース……」と若干ばつの悪そうなバッカンボーもいるが、レナの方は全然気にしてなさそうなのでたぶん大丈夫だろう。
「うむ、大丈夫だ。……さて、始める前に少し、どうでもいい話をしよう」
 バッカンボーが気にしないように気を遣っているのか、それとも本当に自身が無頓着なだけなのかはわからないが、最前線で仁王立ちしながらバッカンボーに振り返るレナ。
「どこぞの世界のどこぞの地方では、年の節目や祝い事の日に爆竹を鳴らすそうだ。その派手な音と光が魔を祓い落とす、とな」
「ホウホウ?なかなか興味深い話デスネー」
「だろう?というわけで、だ」
 正面のゴーレム達に向き直ったレナが、ぱちんと指を鳴らせば。
「私も今日、それをやってみようと思う。使うのは火薬と鉛弾と徹甲弾だがね」
 ずらりと周囲に展開される、銃、銃、銃、銃。
 マスケット、リボルバー、ガトリングガン。それぞれ19挺。と、元からあった各一挺。
 しめて総計60挺ナリ。多いわ。
「仕上げ作業は任せるので、その他猟兵の皆々様におかれましては敵は残さず食い尽くしてほしい」
 さあ、開幕を吼えろ我が銃火よ。
 そう言うとともにびしっとレナが右手を前に差し出した次の瞬間。
 60挺の銃口が、一斉に火を吹いた。
 耳を塞いでも聞き逃しようがない爆音。
 爆ぜる火薬の匂い。
 抗議の声にも近いように感じるゴーレムの電子音も殆ど掻き消されている。
 ゴーレムが推進器を吹かしたところで、この弾丸の雨を突破するのは至難の業だ。
 物量に物量をぶつける。単純明快な対抗策であった。
 いささか脳筋過ぎる気もするけど。
「これガどこかの地方に伝わル厄落としデスカ……。……ハッ」
 その様子を見ていたバッカンボーの頭に電球が灯った。
「こういう時にピッタリな武器ガありまシタ!ミーも一緒に厄落としデース!」
 そうして取り出したのは、その名もずばり『汎用型戦場兵装』。
 バッカンボーがなんでか唐突に閃いた、対オブリビオン戦にも耐えうる強力な兵器群である。
 農家のおじさんとは一体何だったのか。
「ただ、この状況ではミサイルはちょっと危ないですかネー」
 そう言ってトリモチランチャーを構えるバッカンボー。ミサイルあんのかよと言うツッコミはもはや受け付けない。
 レナの一斉掃射のおかげで敵陣の進攻は遅い。
 鈍ったところに、次々と叩き込まれるトリモチ弾。
 脚に、スラスターに、腕の銃口に。
 べちゃりと塗りつぶされて反撃の糸口が封じられれば、残る未来は蜂の巣だけだ。
 ゴーレム対猟兵の戦いは、あまりにも派手に幕を開けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイシス・リデル
……遅くなっちゃった。ごめんなさい

えっとね、まだ使えるかと思って、わたしたちで拾ってきたの
いっぱい、いっぱいあったから、いっぱい、いっぱい拾えたよ
ふへへ。こういうものひろいは得意、だもんね
ちっちゃいわたしたちで、低いところから見ると、けっこう見つかるんだよ


何を、って?

うん、あのね――さっきの地雷
(ゴーレムの足元に、拾ってきた地雷をこっそり再設置する収集体のわたしたち)
(「きゃー」「にげろー」って笑いながら範囲から退避する収集体のわたしたち)


雷陣・通
なんだか、硬くて速そうなのが来たな?
よーし! ライトニングに倒してやるか!

【POW判定】

ライトニング・フロントフェザー・スタイル!(正式名称:前羽の構え)
これは空手における完全防御スタイル
攻撃的で防御が疎かな俺にとって弱点を補うスタイル
これで相手の攻撃をしのいでしのいでしのいで……

ここだぁーーー!!

残像で間合いをコントロールしてカウンターの二回攻撃!
なんか光ってるところに正拳を二発叩きこむぜ!

爆発?
大丈夫だ、我慢する!



「なんだか、硬くて速そうなのが来たな?」
 ざ、と土を踏みしめ、戦場に立つ一人の少年。
 雷陣・通、小学五年生。
 武者修行の旅に出た父を追って、様々な世界を旅する雷小僧。
 こういうダンジョンのゴーレムとかも修行の相手に良さそうだものね。父ちゃんいるかもしれないもんね。
「いなかったとしても!俺がライトニングに倒してやるぜ!」
 ぐ、と拳を握り気合十分の通。
 ちなみに結構な数が先の二人の強烈な弾幕で足止め喰らっているが、それ以外にも戦闘可能なゴーレムは迫ってきている。
 なので『硬くて速そう』評は決して間違ってないのを念のため追記しておく。
 足を外向けに開き、膝をやや曲げて力を込め、呼吸を整える。
 下半身が極めて安定する、三戦(さんちん)。
 そして……。
「ライトニング・フロントフェザー・スタイル!」
 両の掌を前に。
 これぞ、空手における絶対防御の構えである。
 ちなみに正式名称は前羽の構えと言うそうな。
 とにもかくにも、どっしりと踏ん張りを聞かせているために動き回ることこそ叶わないが、この体勢を取った通に、生半可な攻撃は通用しない。
 推進器を吹かして猛進してきたゴーレムの攻撃を、正面からいなす。いなす。いなす!
 普段が攻撃的で防御がおろそかになりがちな通であるが、それ故に弱点を補うこのスタイルの習熟も欠かしていないのだろう。
 受け、捌き、凌ぎ、エネルギーの枯渇かオーバーヒートか、攻撃の止まるその瞬間を待つ。そして……
「ここだぁーーー!!」
 その瞬間を逃さず、核に正拳二撃。まさに渾身のカウンター。
「よし、次だ!」
 動きを止め崩れ落ちるゴーレムを一瞥し、次の相手へ。
 迫ってくるゴーレムはまだまだいる。決して気を緩めることはできない。
 そこに……。
「遅くなっちゃった。ごめんなさい」
 ひょこっと顔を出した真っ黒幼女。
「大丈夫だ!俺達も戦ってるし、遅れた分頑張ればいいからな!」
「そっか、よかったー」
 二体目の攻撃を先と同じようにひたすら受け止めながら、通は現れた幼女……アイシスに(若干暑苦しい)笑顔で応じ、一方のアイシスはその様子を眺めながら「えっとねえっとね」と手をパタパタさせて。
「まだ使えるかと思って、わたしたちで拾ってきたの」
「そうか、それで遅くなったのか!それなら仕方ないな!」
「いっぱい、いっぱいあったから、いっぱい、いっぱい拾えたよ」
「そっか!頑張った甲斐があったな!」
「ふへへ。こういうものひろいは得意、だもんね」
 ちっちゃいわたしたちで、低いところから見ると、けっこう見つかるんだよ。
 へー、そういうもんなのか。すごいなー。
 次々と繰り出されるゴーレムの連撃を通が残さず払い落しながら、和気あいあいとした会話は続く。
「で、何を拾ってきたんだ?」
「うん、あのね……さっきの爆弾」
「え」
 視線だけはゴーレムをしっかりと見据えていた通の目が初めて移動した。
 その先には、「きゃー」とか「にげろー」とか言いながら笑って離れていく小さなブラックタールたち。
 通の視線が少しずつ足元に移動していく。
 そこにあったのは……ひらぺったい円盤状の金属質な物体。
 それが何なのかを通が理解した瞬間、爆発がゴーレム(と通)を包み込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

笹鳴・硝子
三岐・未夜(みゃー)、水沢・北斗(北斗ちゃん)と

意外と沢山いますね、ゴーレム
でもまあ、小回り利かなそうな気がしますね、あくまでカンですけど
さあ北斗ちゃん、みゃー、今度は流鏑馬ですよ
北斗ちゃん、やったことは?
さあ乗って。初めてでも大丈夫ですよ――あくまでカンですけどね
(言いくるめ)

【殯笛】で召喚したUDC『晶』に北斗ちゃんと二人乗りして、ゴーレム達の動きをかく乱し弾幕を避けつつ、ゴーレムの魔力炉を精霊銃で撃つ(カウンター・2回攻撃・スナイパー・鎧砕き)
『おねえちゃん!お外たのしいねえ!これ鬼ごっこ?』
「そんなものかな」

北斗ちゃん落ちないように気をつけてくれるかな
『晶』はたまに後ろ足で立つんだ


水沢・北斗
笹鳴f01239、三岐f00134と行動】

さてそれじゃココからが本番ですかね。
いっそ今のほうがモグラ叩きっぽくないです?
もぐらないですけど。

では私が援護しますからお二人ともお願いします(銃の調子をみながら)
んー硝子さん、その黒い大きいのは?
乗る?私も??いったい何を言って???
いやあああぁぁぁあひっぱらないでえええぇぇぇぇえぇ(ドップラー効果)

乗ってしまった物は仕方ないんでそのまま射撃を行う
『どうせならちゃんと死角とかに回ってくださいよ!!』
回避は硝子さんに任せますが、こっちの足を止められると厄介なので可能なら弾幕は妨害してうたせないように。
(スナイパー、誘導弾、見切り、2回攻撃、騎乗)


三岐・未夜
【笹鳴・硝子、水沢・北斗と】
硝子と北斗は二人乗りするみたいだから、僕は単騎で行こっかな。
巨大な狐に飛び乗って、もふもふを堪能しつつれっつごー。
がんばれ北斗、僕じゃ硝子は止めらんない。生きろ。

僕はひとりで儚火に乗るから安心。
儚火は僕の言うことをよく聞く賢い子だから、うまく避けてくれるでしょ。
【属性攻撃】と【操縦】で儚火に水属性を纏わせて、【範囲攻撃】と【援護射撃】と【誘導弾】で突撃ー。
2人にゴーレムが集中しないように、【誘惑】と【催眠術】と【おびき寄せ】と【時間稼ぎ】を使って、僕と儚火の方に程よく敵を引き付けよう。
ほら、これで後ろがガラ空きだ。
硝子、北斗、よく狙ってね。



「意外と沢山いますね、ゴーレム」
「いっそ今のほうがモグラ叩きっぽくないです?もぐらないですけど」
 一方こちらも無事に地雷原を突破した、硝子、北斗、未夜の三人組。
 確かに、続々とゴーレムが集まってくるところから片っ端から片付けていく様は、見ようによってはモグラ叩きっぽくはあるか。
 ともあれ、ずっと眺めているわけにもいかない。我々も戦わねば。
「でもまあ、小回り利かなそうな気がしますね、あくまでカンですけど」
「そうですね。では私が援護しますからお二人ともお願いします」
 硝子の推測に頷きながら、銃の調子をチェックする北斗。
 視線を銃に向けていたせいだろう、北斗は気付くのに遅れた。
 硝子の隣に、なんだかぞわっとする、真っ黒な、影のような、獣のような、ナニカが現れていたことに。
「……硝子さん、その黒い大きいのは?」
「晶です」
『晶です』
「喋った!?」
 しかも何の説明にもなってない!?
「さあ北斗ちゃん、みゃー、今度は流鏑馬ですよ。北斗ちゃん、やったことは?」
「え、あの、いえやったことないですけど、それよりも」
「まぁ、初めてでも大丈夫ですよ。あくまでカンですけどね」
 さぁ乗って。
 一切聞く耳を持たずに北斗の腕を引っ張る硝子。
「乗る?私も??いったい何を言って???これに????」
 北斗の頭上にどんどん増えていく疑問符は、硝子の視界には入っていない。
 助けてと、ずっとだんまりを決め込んでいる未夜に視線を投げかければ。
「がんばれ北斗、僕じゃ硝子は止めらんない」
「いやあああぁぁぁあひっぱらないでえええぇぇぇぇえぇ……」
 生きろ。
 帰ってきたのは、匙を投げた未夜のサムズアップだけだった。
 強引に『晶』に乗せられて、ドップラー効果を残しながら硝子に連行される北斗。哀れ。
「やれやれ……じゃあ、二人も行っちゃったし、僕らも行こうか、儚火」
 二人を見送った未夜は、呑気に呼び寄せた巨狐をモフモフしていた。

 とはいえ。
 一度戦闘に入ってしまえば、三人の息の合った連携もあって危なげないものだ。
 ゴーレム達は加速力こそあれど、その重量のせいで小回りは効かないし、かと言って動きながらではさすがに射撃をするには不安定すぎるようで、そのタイミングは足が止まる。
 二頭の獣(片方は獣っぽいUDCだけれども)に騎乗した三人は、相棒を巧みに駆り、機動性で敵陣を攪乱していく。
 そしてその機動性を殺されかねない弾幕には、北斗の正確なスナイピングが冴え、発射口への攻撃で射線をブレさせていく。
「どうせならちゃんと死角とかに回ってくださいよ!」
「数が多いのに無茶言わないでください」
 とは言っても、数が数だ。完全な死角などそうそうできるわけが無く、『晶』が回避機動を取るたびに上体はゆれ、その度に北斗は狙いをつけ直す必要に迫られる。
「はいはい。仕方ないなぁ……」
 そこで、出番となるのが未夜だ。
 二人とは別に、黒狐『儚火』に騎乗して行動している彼が、敵陣に斬り込んでゴーレム達の注意を惹く。
 目立つように、こちらの方が鬱陶しいと思わせるように。
「おっけ、釣れた。これで後ろがガラ空きだ」
 硝子、北斗、よく狙ってね。
 絶え間ない魔法弾の発射音を背中で聞きながら、それでもその声には焦りの色は無い。
 少なくとも、この点に関しては信頼できる。
「ほらね」
 金属同士がぶつかる乾いた音とともに発射音が止まるのを感じながら、未夜がひとりごちた。
 同時に、後ろで賑やかな話声も聞こえてくる。
『おねえちゃん!お外たのしいねえ!これ鬼ごっこ?』
「そんなものかな」
「楽しそうですね……」
「あぁ、北斗ちゃん落ちないように気をつけてくれるかな。『晶』はたまに後ろ足で立つんだ」
「えっ」
「……やれやれ」
 ドサッと何かが落ちたような音を聞きながら、未夜は溜息をついて儚火にUターンを命じた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

キリエ・ニール
疲れた…光めっちゃ照らし疲れた。
おかしいな、僕基本クール系天然ボケ男子なのに。
一応回復手段は用意しておくけどさぁ。
もういないよね、もういないよね!?
いたら回復するよちくしょう!

さて、勝負勝負。
WIZで勝負。

数打を取り出し…ふむ、ゴーレム。
鎧通し、鎧砕き、二回攻撃、衝撃波。
突き刺した刀を媒体に、衝撃波を打ち込んで中から吹き飛ばす手法。


ゴーレムの挙動を戦闘しながらメカニックの知識をフル回転させ学習し、魔力炉自壊の動作を予測し自壊しかけた瞬間に突きを放ち鎧を抜き、砕き、内部に衝撃波を放ち、捨て身の一撃。
これで暴走と放出を最小限に抑えれる…はず。
まぁ痛いし刀も壊れるけどそこは気にしない。
気にしない!


リゥ・ズゥ
爆発は受けた、が、リゥ・ズゥは、強い。リゥ・ズゥは、平気、だ。
危ない仲間は、リゥ・ズゥが、助ける。
ゴーレムも、全て、叩き潰す。爆発する地面も、もう、ない。思い切り、戦う。
(POWで勝負します。地雷がないのであれば、遠慮なく「衝撃波」「捨て身の一撃」を伴うグラウンドクラッシャーで地面ごとゴーレムを叩きます。ゴーレムの攻撃に対しても、手が届く距離なら「グラウンドクラッシャー」+「カウンター」、中・遠距離攻撃には「衝撃波」+「カウンター」で全距離にカウンターし対応します。あと何故かある地雷での爆発に巻き込まれそうな人を「ダッシュ」「かばう」で助けたいと思います。もし居たら)


ユナ・アンダーソン
WIZで判定

コアスーサイドを見た感想
UDC狩りでSAN値減ったから回復しようとこの世界の依頼を受けてみたんだけど
なぁにこれぇ

地雷もこいつらも爆発物じゃない!
ウチの旅団といいなんでこう爆発物がそこかしこにあるのかしら!?
なに、爆発は芸術とかそう言いたいのかしら!?
だったらこっちも爆発で対抗してやるわよ!(ヤケクソ)

星の末路。あらゆる物を吹き飛ばし、全てを飲み込む星の骸。その疵を再生―――あの爆発魔を吹っ飛ばしちゃって!

なぎ払い3、範囲攻撃3でなるべく多く吹っ飛ばせるよう闘います
自分は可能な限り距離をとる
だが、そこが安全圏とはいっていない

アドリブで他の方との絡み歓迎



「なぁにこれぇ」
 状況を見たユナの第一声がこれだった。
 あっちこっちから聞こえてくる爆発音。
 吹き抜ける熱風に混ざる火薬の匂いと魔力の残り香。
 弾け飛ぶ金属片。
 UDC狩りに疲れて気分転換がてらアルダワまできてみたら、お出迎えがコレ。
 わぁい派手な歓迎……とか思考が現実逃避しかける。
「地雷もこいつらも爆発物じゃない!ウチの旅団といいなんでこう爆発物がそこかしこにあるのかしら!?」
「うん、キミの旅団どうなってんのかな」
 喚いている声が聞こえてやってきたのか、思わずツッコミに入るキリエ。
「あ、いたんだキリエ。……なんでそんなにやつれてるの……?」
「光照らし疲れて……」
「そ、そう……」
 どうやら先ほどから仲間の回復に東奔西走していたらしい。
 その間にも、あちこちでの爆発は続いている。うるさい。
「爆発は芸術とかそう言いたいのかしら!?だったらこっちも爆発で対抗してやるわよ!」
「やめて!?回復の手間が増える!?」
 かなりのガチトーンで制止してるあたり、今までどれだけ回復に走り回っていたかが伺える。
 お疲れ様です。
「前衛は僕がやるから、ユナは距離を取って」
 数打の刀を取り出して前に出るキリエ。
 そう言われれば、ユナのヤケクソになりかけた思考も幾分冷静さを取り戻して。
 即席チームならともかく、偶然居合わせただけとは言え元から同じチームの二人。
 お互いの戦い方は把握している。
 キリエが前に出て遊撃し、後方に控えるユナが……。
「星の末路。あらゆる物を吹き飛ばし、全てを飲み込む星の骸……」
 生み出すのは、二つの球体。爆ぜる白と、飲み込む黒。
「……あの爆発魔を吹っ飛ばしちゃって!」
 放つ。
 黒が抉って押し潰し、白が吹き飛ばし、抉り喰らう。
 そして、致命傷を喰らったゴーレムが最後の足掻きにと自爆体勢に入れば。
「させ、ないって!」
 すかさずキリエがその中核に刀を差し込む。
 それだけで自爆を防げるわけではないが、ため込んだエネルギーを漏れ出させれば、最大威力を防ぐことはできる。
 そうすればキリエも痛いは痛いでも我慢できる程度のダメージにはなるし、後ろに控えるユナに余波が飛ぶことは無い。
 少々キリエに負担が大きい感はあるが、年若いなりに成立した連携。
「よし、次」
「無理しちゃ駄目だよ、キリエ?」
 まず一体。
 こっちは平気、と服についた埃を掃ってキリエはユナの側を振り返り……それを見た。
「まずい、ユナ!」
「えっ?」
 視界に入ったのは、丁度ユナの視角から迫る、コアを明滅させた一体のゴーレム。
 すでに自爆体勢。ユナの反応は完全に遅れ、キリエからは距離がある。
 考えて見れば単純な話だ。一体二体に対しては安全圏でも、そこは他の個体に対しても安全とは限らない。
「(間に合わない……!)」
「ユナっ!?」
 直撃を覚悟しユナが目をつぶった次の瞬間、横合いから黒い影が飛び出してくるのをキリエは見た。
 ユナの身体に衝撃が叩きこまれた。
 中空に投げ出される身体。一拍遅れて、爆発音が響く。
 自爆の衝撃じゃない。方向もおかしかったし、何より自爆だったらこんなものじゃ済まない。
 じゃあ何だ?
 草むらに身体を撫でられるのを感じながら、恐る恐るユナが目を開けると。
「リゥ・ズゥは、強い。危ない仲間は、リゥ・ズゥが、助ける」
「リゥ!?」
 キリエが驚いた声をあげる。
 そこに立つのは、漆黒の戦士。
 禍々しくさすら感じる巨体に、一見不釣り合いにヒロイックな赤いマフラーが靡く。
 お返しとばかりに剛腕をゴーレムに叩きつけるその威圧的な外観が、今はただひたすらに頼もしい。
「爆発は受けた、が、リゥ・ズゥは、平気、だ。ゴーレムも、全て、叩き潰す」
 いけるか、二人とも?
 たどたどしいその言葉に、首肯で返すキリエとユナ。
 油断も不足も無い。あとはただ、蹴散らすのみ。
 三人分の足が、再び地面を蹴った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『騎士の怨鎧』

POW   :    戦鎧の妙技
【縦横無尽の剣閃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    闘鎧の秘技
【自身に刻まれた戦闘経験から的確に】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    魔鎧の禁忌
【魔核の稼働制限を解除。超過駆動状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「防衛線がこうも易々と突破されるとは……」
 魔導ゴーレムのそのほとんどが物言わぬ金属片へと変わったころ。
 低い、くぐもった声が嫌にはっきりと聞こえてきた。
 そこに立つのは、漆黒の鎧を身にまとった騎士。
 他とは違う、明確な威圧感、存在感。
 彼が、このダンジョンの『元凶』であることは、誰の目にも明らかであった。
「我々の敷いた陣を抜けてくるとは、敵ながら見事なり。しかし、地雷を抜けて疲弊した戦力でどこまで……」
 騎士の言葉が途中で切れた。
 あれ?って感じで周囲を見渡す騎士の表情は、フルフェイスの兜で窺い知ることはできない。
 けど何となく困惑した顔なんだろうな、って雰囲気はそれとなく醸し出されていた。
 そりゃね。猟兵達ピンピンしてますからね。
 しばらく気まずい沈黙が流れて。
「……どこまで俺と戦えるかな!」
 最終的にゴリ押した。
雷陣・通
(チリチリ頭で)ごり押しじゃねーか!?
とは言え、ここで決着つけるぞみんな!
【🔴真の姿開放! 能力値+8】
(全身を帯電させ、パーマも矯正しつつ)
いっくぜー、ライジングスタイル!

【SPD判定】
残像、スライディング、スカイステッパーを駆使して、三次元に動き回りながら攻撃
主に残像で間合いを狂わせて、スライディングで足元と蹴っ飛ばし
スカイステッパーで空中での起動を鋭角にカクカクと変化させる

そんな無茶苦茶な移動で翻弄しつつ
先制攻撃から 相手の回避に関してカウンターでこっちも動いて二回攻撃
ガードの構えを見せたら軽いジャブをフェイントで当てて、移動から攻撃
動きが止まったら鎧無視攻撃――空手の裏当てを叩きこむ


皐月・灯
そうだな、ピンピンどころか傷ひとつねーぜ。
まあ、オレは後から来てっからだけどな。

さあて、そんじゃ仕上げといくか。黒騎士サマをお掃除だな。

オレは距離をつめての格闘戦を仕掛けるぜ。
【見切り】からの【カウンター】に重きを置くスタイルだ。
で、ヤツが超過駆動形態…だっけか。その状態になったら…

速く動くものを攻撃すんだろ?
エレクトロレギオンを囮にできねーかな。
レギオンを召喚した後、オレはなるべく動かねーようにしてさ。
ヤツが囮に気を取られてオレに背を向けたら、そこに《轟ク雷眼》をぶちこむって作戦だ。

「同情するぜ。自分から理性を捨てるなんざ、使いどころが難しいよな!」


リゥ・ズゥ
リゥ・ズゥは、騎士より、強い。騎士の剣、リゥ・ズゥの身体、斬れない。騎士の鎧、リゥ・ズゥの拳、防げない。騎士は1人。リゥ・ズゥ達、が勝つ。
(流動体の身体はただの斬撃は通じません。特殊な攻撃であっても「野生の勘」「視力」「見切り」で躱し、騎士の戦闘経験で恐らく最も近いだろうスライム以上の「早業」で縦横無尽に形を変え、「カウンター」「衝撃波」「2回攻撃」を織り交ぜた「鎧無視攻撃」「捨て身の一撃」、さらにそれらを真の姿と「ブラッドガイスト」で二重強化し予測を上回る戦術で圧倒してみせます。そこに仲間達の協力もあれば恐れるものはありません)※真の姿は普段よりシュッとしてマフラーがより似合う感じになります



「そうだな、ピンピンどころか傷ひとつねーぜ」
 騎士に対して、にやりと笑みを作ってそう返すのは、灯と言う名の少年。
 まぁ、実際のところはちょうどいま追いついたところで戦闘らしい戦闘を経ていないからなのだが、そこはそれ。
 良いのだ。こうして相手に対して余裕ぶって見せることが重要なのだから。
 騎士と猟兵達、お互いに向かい合って各々の隙を伺い……
「……いやごり押しじゃねーか!ツッコミねーのかよ!?」
 そのままの空気で進行しそうなところに、我慢しきれなかった通のツッコミが響いた。
「いや、どーせやること一緒だし……って、なんでそんなチリチリ頭なんだお前」
「ちょっとライトニングなことがあってな……」
 その説明で灯が理解できたかは定かではない。
 ともあれ、入れるべきツッコミも入れたことだし。
「とにかく、ここで決着つけるぞみんな!」
「あぁ、そんじゃ仕上げといくか。黒騎士サマをお掃除だな」
 バチリと全身を帯電させ(て、ついでに髪型も戻してい)る通に頷いて見せる灯。
 そして、その隣に並び立つのはもう一人。
「騎士は1人。リゥ・ズゥ達、が勝つ」
 黒い巨体にたなびく赤マフラー、リゥ・ズゥ。
「はっ、ワイルドハントの3人が揃い踏みか。良いじゃねーか、始めようぜ」
「よーし、いっくぜー!ライジングスタイル!」
「騎士の剣、リゥ・ズゥの身体、斬れない。まかせろ」
 先陣を切るのは灯。通が一拍遅れて追従し、リゥがその後ろから殴り込みをかける。
 対する騎士は、灯の拳を身を捩って躱し、腰を落として通を頭上でやり過ごせばその後から突っ込んでくるリゥを最初の相手に定めたようで。
 低い姿勢からの踏み込み、逆袈裟。
 飛びかかるリゥの一撃よりも、身の丈ほどもある長剣の迎撃の方がリーチも長く、早い。
 いくらブラックタールの流動性の身体が物理的ダメージに強かろうと、オブリビオンであるが故の鋭く、重い斬撃はまともに喰らえばただでは済まない。
 だがリゥとて、体質だけで『己の身体を斬れぬ』と豪語しているわけではないのである。
 どろり。
 リゥの身体が歪む。むしろ、溶けると言った方が近いか。
 人の姿をあえて崩し、騎士の剣に空を切らせ、再びまた人の姿を取り戻す。
 まさに早業。戦い慣れしたブラックタールだからこそ為しうる芸当である。同じ流動体の身体でも、そこらのスライムとはわけが違うのだ。
 人型を取り戻したリゥの手刀が騎士の首筋へと飛ぶ。
 それを間一髪で躱した騎士の頭上に影が落ちて、見上げれば通が今まさに踵を振り落とさんと落ちてくるところ。
 騎士の手首が返る。逆袈裟に振り上げた剣を、そのまま縦一文字に振り下ろす。
 それは確かに、通を捉えていた。その筈なのに、またもや騎士の剣は空を切る。
 切り捨てたのは、残像。通本人は、スカイステッパーにより空中ですでに軌道を変えていた。
 ジグザグに、鋭角に空を駆ける姿はまさに雷。
 飛び込むのは、懐、下方。抉り上げるような拳が飛ぶのを、騎士は咄嗟に籠手で受け止めて……。
「……今だっ!!」
 片手は剣を握り、もう片手は今止めた。守るものの無い胴へ、間髪入れずにもう一撃。
 裏当て。渾身の二打目の掌打が、騎士鎧を突き抜ける。
「こちらも、いるぞ」
 その隙を逃さずに、背中からも改めてのリゥの腕の一撃が、鉄槌じみた威力で叩き落とされて。
 確かな手ごたえと共に、金属鎧が軋む音がした。
 しかし、同時にリゥの直感が危険信号を伝える。
「!……離れろ、通」
「……っ!わかった!」
 騎士が剣を一薙ぎする。
 その『圧』だけで、背後にいたリゥを吹き飛ばすほどの膂力。
 通も間一髪間合いから離れたものの、直撃を受けていたらどうなっていたことか。
 鎧を走る赤いラインが禍々しい光を帯びる。ドクン、ドクンと、鎧の中で何かが蠢く音がする。
 超過駆動状態。理性を引き換えに強力な戦闘能力を得る、殲滅の為のモード。
 変幻自在な動きで翻弄するリゥと通を、力で押し潰すことにしたらしい。
 だが、騎士は一つだけ失念していた。
 切り込んできたのは『3人』。
 なるほど、ダメージを与えたのは確かにそのうちの二人だ。
 だが、残りの一人はなぜ積極的に攻め込んでこなかったのか?
 それを理解するための理性は、たった今棄ててしまったばかりだ。
「同情するぜ。自分から理性を捨てるなんざ、使いどころが難しいよな……!」
 それは、この一瞬の。
 二人に注意が逸れ、完全に自身が騎士の意識から外れた、この瞬間のため。
 背中はがら空き。いくら敵が強力だろうと、警戒されていなければ外しようがない。
 術式起動。狙いは万全。
「アザレア・プロトコル3番――《轟ク雷眼(トラロック・ドライブ)》!!」
 咆哮と共に叩き込まれる、灯の拳。墜とされる二つ目の雷。
 トラロックの雷撃が、騎士の背を灼いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

伝農・エルナちゃん
「何つーかの。思考が少し浅はかなんじゃないかのぅ」
地雷原もゴーレムも他の猟兵に片付けれたのを確認してから、やってきたあちきが言う。知恵とはこういう物よ。
「いやあ、派手にやっとるようじゃし、ここはあちきも派手にやるかのう!」
封呪剣の魔力で高速移動するのじゃ。
こちらの攻撃を経験から見切ってくるならば、経験のない独特な攻撃をすればよい。
これまで誰も取らないであろう戦術……高速移動しながらパンツを四方八方から投げつけてやるのじゃ(何言ってる)
そしてその中に魔法の矢の力を込めたパンツを交えておく。
パンツと侮るな? 穿つぞ。
「……我ながら独創的すぎる酷い戦術じゃ」
パンツ散らばる惨状に自分で呆れるのじゃ……


シャルロット・リシュフォー
戦力が減ってないのに困惑してる最中申し訳ないですっ
増援のシャルロットですぅ!
「なんとか追いつきましたですっ。後ろから追いかけてきたかいがありました!」

【シンフォニック・キュア】での回復をメインに行って
前衛で直接切り結んでいる仲間を支援しますです
「すこしだけ待って下さいね、疲れなんて吹き飛ばしちゃいますから!」
基本的に敵の騎士とは距離をおいているつもりですけど
接近されたらルーンソードで迎撃しますぅ

もちろん、討伐に来た猟兵の皆さんとは力を合わせてがんばりますっ!
(アドリブ絡み歓迎)



「何つーかの。思考が少し浅はかなんじゃないかのぅ」
 やれやれ、と肩をすくめながら、余裕のある足取りで登場したエルナちゃん(ちゃん付け必須)。
 地雷原もゴーレムにしろ、他の猟兵達がすでに攻略を済ませている。
 どれもこれも自力でやる必要はないのである。知恵とはこういう物だ、と。
 そんなエルナちゃんの背後からかけられる声。
「戦力が減ってないのに騎士さんが困惑してる最中申し訳ないですっ!増援のシャルロットですぅ!」
 後ろから追いかけてきたかいがありました!と元気よく登場する、金銀の剣を携えたクリスタリアンの少女。
「ん、なーにあちきも今来たところじゃ……って、シャルよ。グリモア猟兵は出てきてはいけないのではなかったか?」
「それ別の人ですっ!!」
 名前も愛称も同じで口調もちょっと似てるけど人違いです。
「すまんすまん、なんかやらなきゃいけない気がしての。
 ともあれ……皆派手にやっておるようじゃし、ここはあちきも派手にやるかのう!」
「はいっ!力を合わせてがんばりましょう!」
 気を取り直して。
 そう言うと一歩引いて、支援の準備を始めるシャルロット。
 なるほど、後方支援、であればこちらもやりやすい。とエルナちゃんはひとつ頷いて。
 エルナちゃんが手に取るのは封呪剣。その力を解放する。
 封じられた力がエルナちゃんを包み、その身体能力を、一気に引き上げる。
 寿命を削るとされるほどに肉体への負担は大きいが、後方でシャルロットが回復に当たってくれるのならば(寿命自体は無理かもだが)負担もある程度は無視できる。
 その上で、取るべき戦法は。
「こちらの攻撃を経験から見切ってくるならば、経験のない独特な攻撃をすればよい」
 先の3人の応酬を見ても、結局は鎧に染みついた記憶を再現しているに過ぎないのだろう。
 基本的な戦闘能力は非常に高いとしても、予想外の動きにはついていけていない節がある。
「なるほど。それで、具体的には……?」
「ふふふ、まぁ見てるがよい。回復は任せるぞ!」
 首をかしげるシャルロットに自慢げな笑みを返し、エルナちゃんは駆ける。
 取るべきは、これまで誰も取らなかったであろう戦術。
 騎士の剣のレンジ外を維持しながら周囲を駆けまわり、懐から何かを取り出して、騎士に投げつける。
 騎士とてその程度の事に反応できないわけもなく、飛来したそれを両断。
 真っ二つになり、はらりと舞い落ちるのは、黄色の縞々模様の入った布。
 それは紛れもなく……。
「……パンツ?」
「うむ」
 僅かに頬を染めたシャルロットに悪びれも無く頷くエルナちゃん。
 四方八方から次々に投げつけていくエルナちゃん。
「あ、ちなみにちゃんと履いておるからな。見る?」
「結構ですっ!!」
 下着程度ならそこまで恥ずかしくないらしい。
 だが、別にただ闇雲に敵を下着まみれにしているわけでもなく。
「パンツと侮るな? 穿つぞ」
 投げつけられた縞々の一枚が、騎士の鎧を小さく抉った。
 何言ってるのかよくわからないが、本当に抉った。
 魔法の矢を投げつける下着の中に紛れ込ませるという所業。
「……我ながら独創的すぎる酷い戦術じゃ」
 一通り投げ終わったのか、シャルロットの傍まで後退して封呪剣の魔力を再封印。
 治療を受けている間に冷静さも戻ってきたらしいエルナちゃんが呟く。
 そりゃあ、草むらのど真ん中で漆黒の騎士鎧が縞パンまみれになってるってどういう絵面なのだと。
 先の三人の戦闘がかなり真面目だったせいで余計落差がひどい。
「……あー!ユーモアの解さん奴め!!」
「いやあれどう見ても怒ってますよねっ!?」
 戦鎧の妙技まで使って散らばった下着を塵にする様に、二人分の悲鳴が重なる。
 まだまだ騎士は元気そうであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ユナ・アンダーソン
WIZで判定

ふぅん、あなたがこのふざけた爆発フィールドを作った張本人なのね
なら、あなたにも爆発の犠牲になってもらうわ
と呪詛1を吐く
(目が据わっており八つ当たりする気満々)

自分は可能な限り距離をとり
なぎ払い3、範囲攻撃3を用いてリザレクト・コラプサーで召喚したふたつの星で攻撃
爆発をその身で味わいなさい!

騎士が魔鎧の禁忌を使用したら
召喚したふたつの星を高速で動かして囮にし他の仲間から注意を逸らす
その間も普通に攻撃は続行する
ほらほら、こっちよ!

敵の攻撃は気合い1を入れて武器受け1を用いて防御

アドリブで他の方との絡み歓迎


マーシャ・ドラクロフ
★アドリブ、連携大歓迎!

■参戦
ふ、地雷のダメージは皆がゴーレムと戦ってる間に回復済み!

決して乗り遅れたとか、そんなことはない。ないよ!

いざ!決戦だー!

■攻撃
ユーベルコード【クワイエット・ライオット】にて分身を出して攻勢に出る。
※残像技能10につき分身が一体出現するので今回は本体+分身三体となる。

『我ら!』
『天下無敵の!』
『四人衆!』
「その名も!」

その名も……!!

………

『『『「今だ突撃ー!!」』』』

※チーム名を名乗る振りして不意討ちします。

※本体のセリフは「」表記

「最後に勝てば、全て許される。ジャースティス!」



「ふぅん、あなたがこのふざけた爆発フィールドを作った張本人なのね」
 苛立たしげな声。
 顔を上げた騎士の前に立つのは、表情に不機嫌さを隠そうともしないユナであった。
「ふざけてなどいない。会敵前に戦力を削る、立派な戦術である」
 久しぶりに口を開いた騎士が言う。
 こちらもこちらで苛立たしげだ。
 そりゃそうだ。見ず知らずの相手から大量の下着をおもむろに投げつけられたら大抵の人は怒る。
 ……怒るよな?
「どっちにしろあなたが原因じゃない。なら、あなたにも爆発の犠牲になってもらうわ」
 あっちもこっちも、どこに行っても爆発だらけ!いい加減うんざりしてきたのよ!
 お互い矛先を向ける相手が僅かに違うような気がする敵意。
 一触即発の空気。
 そこに割って入る人影が一つ……否、四つ。
「まぁまぁ、ここは私に任せてちょうだい!」
「あ、あなたは……!?」
 その瞬間、後方で何かが爆発して、彼女の顔に影がかかる。完全に爆発エフェクトを使いこなしている彼女こそ……。
「ふ、地雷のダメージは皆がゴーレムと戦ってる間に回復済み!マーシャ・ドラクロフただいま参上!」
 決して乗り遅れたとか、そんなことはない。
 傷を癒していて、万全の態勢を整えていたのだ。ホントだ。
 そして横に並ぶのは、自らがユーベルコードで生み出した分身が、三人。
『我ら!』
『天下無敵の!』
『四人衆!』
「その名も!」
 その名も……!!
 一瞬の静寂。来るべきその時に、誰もが皆身構えて……。
「……今だ突げkげっふぇ!?」
 突撃したマーシャ×4が騎士剣の一薙ぎで吹っ飛ばされた。
「ひどい!ここは名乗るまで待ってるべきじゃないの!?」
「いやあなたも普通に不意打ちかけようとしたじゃない!?」
 お約束の分からない奴ー!とか言う抗議の声をあげながら撤退するマーシャ。
 追いすがろうとする騎士に、ユナが慌ててユーベルコードの光球を叩きつけて爆発を起こし足止めに回る。
 冷静に考えてみれば。
 地雷設置などと言う手を使う者が律儀に待ってくれると思う方が間違っていたのかもしれない。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

バッカンボー・パディストロー
ついにボスのオデマシですネ!油断はしまセン、全力でお相手しマース!

ワタシは引き続き【汎用型戦場兵装召喚】を防御力重視で使用!トリモチ弾、さらにマシマシデース!

ただ、最初から直接トリモチランチャーでは仕掛けまセン。皆さんの攻撃で手が回らなくなった、その時を狙いマース!一番の狙いハそのフルフェイスの兜!兜のトリモチをどうにかしようト手を伸ばせバ、その手もくっついてしまうトいう作戦デース!成功すれば視界も封じる事が出来マース!あと呼吸。

足を封じるのも大事ですネ!ワザと見切られるように発射して地面にトリモチをセット、ソコに誘導する事も考えてみまショウ!

どちらにセヨ、他の方と協力して仕掛けていきマース!


アイシス・リデル
他の人を巻きこんじゃった……
ごめんなさい。もっと気を付けなきゃダメ、だね
今度こそ、ちゃんとうまく使ってみせるから、ね
爆弾、まだいっぱい、いっぱい残ってるし
……フリじゃないからね

敵が硬くなるなら、わたしも武器の破壊力を上げる、よ
私の身体を使って、武器に新しいスクラップをくっつけて……そうだ
さっきの爆弾、これも一緒にくっつけてみる、ね
あなたの鎧も、これでスクラップにしちゃうから


レナ・ヴァレンタイン
※他猟兵との絡み、アドリブ歓迎

なるほど。近接戦が得意で生半可な射撃戦は拒否できる技量の持ち主か
いやぁ私としては相性が悪い相手だが、まあやれるだけやろう

ああ、私にカウンターなんて上等な技能はない
単純な二回攻撃だ

リボルバーの抜き撃ちで6発を浴びせる
あの硬い鎧を貫くには至らないが“それでいい”
相手の気を引き、腰から短剣を引き抜く
「如何にも仕留めやすい獲物」を演じるのが重要だ
幸いなことに私の見た目はか弱い? うん、か弱いしな!

切りかかってくれば、その剣に対して此方も本命を抜く
私の内蔵武装。鋼鉄すら灼き溶かす熾天使の剣
敵の武器に叩きつけて、ちょっとした力比べ

貴様の剣(誇り)、叩き斬る――ッ!



「なるほど。近接戦が得意で生半可な射撃戦は拒否できる技量の持ち主か」
 今までの応酬を眺めながら、レナはうんうんと頷く。
 並外れた剣の技量、それに強固な鎧。
 そして、生半可な攻撃なら見切ってくる経験測。
 正直なところ、レナと相性がいい相手とは言い難い、
「爆弾なら、あの人にも効きそうだけど……」
 回収してきた地雷を抱えながらアイシスが言うが、それだって簡単なことではない。
 敵が複数いればその中の誰かが踏むことはあるかもしれなくても、敵は今度は一体。
 誘導するのも難しいし、下手をすればまた味方を巻き込みかねない。
 さっきは防御の構えをしていた通だからこそ、頭がチリチリになる程度で済んだのだ。たぶん。
 アイシスちゃんはしっかり気を付けられる良い子なのだ。
「何事も動きを止めなければ始まらない、と言うことか」
「ではワタシの出番というわけデスネ?」
 む、とレナが振り返った先にいたのは、もはや見慣れた麦藁帽のバッカンボーおじさん。
 そして彼が背負うのは……。
「なるほど、トリモチランチャー」
「イェース!」
 その威力はレナも先に間近で見ている。なるほど、トリモチで動きを止めたところであれば、アイシスの爆弾の使いようも十分に有るだろう。
 では、どうやってトリモチを当てるか。
「まあ、やれるだけやろう」
 そう言ってレナが取り出したのは、一挺のリボルバーと一振りの短剣。
 重鎧の騎士を相手にするにはあまりにも力不足。
 だがやる。発砲する。
 予想通り、騎士鎧の表面を軽く削ることはあっても、乾いた音を立てて弾かれる銃弾。
 兜の奥の赤い瞳が、レナの方を向く。
「だいじょうぶなの?」
「あぁ、“これでいい”んだ」
 アイシスの問いに、にやりと笑って見せるレナ。
 硬い鎧を貫くには至らないが、それは百も承知。
 如何にも仕留めやすい獲物を演じ、こちらに注意を向けるのが重要なのだ、と。
「幸いなことに私の見た目はか弱い?うん、か弱いしな」
 こらそこのおじさんと幼女、「そうかなぁ?」って顔を見合わせるんじゃありません。
 バイクで地雷原を疾走しても重火器の嵐でゴーレム軍団相手取ってても見た目はか弱い女性です。
 ちゃんと騎士も釣れたのでいいのです。
 実際のところ、今までの相手が予想以上にしぶとかったせいか、まずは確実に数を減らす方を選択したらしい騎士が、長剣を手にレナへと斬りかかる。
 重く、鋭く、速い一撃。小さなナイフや拳銃等では、速さには追い付けても防ぐのは到底無理。
 ならどうするか。簡単だ、どちらでもないもので防げばいい。
「……“聖剣”抜刀」
 リボルバーを躊躇なく投げ捨て、右腕を太刀筋に差し出して……その刃を止める。
 受け止めるのは、灼熱の光刃。人ならざる身、その右肘に内蔵された特殊兵装。
「これが私の本命だ。さぁ、どうする?力比べと行くか?」
 光刃と騎士剣の鍔迫り合い。一瞬押し込まれながらも、レナは強気の姿勢を崩さない。
 このままその剣を叩き切ってやるのもやぶさかではないが、騎士とて複数の敵がいる戦場で足を止める愚を知らぬわけではないだろう。
 ゆえに、一瞬でも『鍔迫り合いに持ち込ませた』時点でこちらの勝ちなのだ。
「今デース!」
「ッ!?」
 バッカンボーのトリモチランチャーが火を吹く。
 陽気な声と共に、騎士の顔にべちゃりとかかる白い粘着質の半固体。
 騎士の気がブレた瞬間にレナが光刃に力を込めて、騎士にたたらを踏ませればさらに連続して足元にもトリモチが纏わりつく。
 瞬く間につぶれる、足と視界。
 さらには、顔についたトリモチを引き剥がそうとした片腕まで取られる始末。
 そうなれば、やることは一つだ。
「捨てられたものには、こういう使い方もある、よ」
 アイシスが降り上げるのは、その小柄な体格に見合わぬ歪な鉄塊。
 大小さまざまなスクラップが無造作に取り付けられた、さび付いた槌。そこには先ほどから存在を主張していた地雷までもが追加搭載されており……。
「あなたの鎧も、これでスクラップにしちゃうから!」
 一撃。
 重い金属がぶつかり合う轟音と爆発音が、二重奏を奏でた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

水沢・北斗
【笹鳴f01239、三岐f00134と行動】
どう思います?
じゃないですよ意味わかんないです!!
ていうかその黒いの次は一人で乗ってくださいね?
え……ないない……?あ、はい。

みんなでボコればすぐ終わるのは割と同感なので前衛はお願いします。
今回は硬そうな相手で丁度いいです。
あーいう装甲ブチ抜けるように貫通術式(鎧無視攻撃)用意してたんですよ、試し打ちに丁度いいです。
何やらこちらの攻撃を読んでるみたいですけど、誘導術式乗せた矢の同時発射をどこまで避けきれるのか楽しみです!

*範囲攻撃を避けるために近づきすぎないように

【2回攻撃】【スナイパー】【誘導弾】【鎧無視攻撃】【見切り】【援護射撃】


三岐・未夜
硝子と北斗と。

どう思います?とか言われても……。
ていうかこのオブリビオン無理矢理ゴリ押ししたし、誰もそんなに疲弊してないし元気だし、ちょっとカッコ悪いから戦隊モノだとしても仲間になって欲しくないかな……。だってブラックは大体クールでカッコ良いじゃん。

……ま、いいや。ボコろ。
20個の玄火を融合して4個ずつに、強化したそれを【操縦】と【誘導弾】で精密操作。火力が足りなきゃ【属性攻撃】で更に強化。
硝子が前に出ちゃってるから、なるべく危なくないように【誘惑】【催眠術】【おびき寄せ】でヘイトは僕が受け持つよ。……そりゃこわいけど。隙が出来れば北斗が狙撃してくれるでしょ、大丈夫。


笹鳴・硝子
みゃー(三岐・未夜)、北斗ちゃん(水沢・北斗)と

『おねえちゃん、おねえちゃん!ぼく知ってるよ!黒いナントカレンジャーはね、夏前に敵として登場して冬前に仲間になるの!』
そういえば『晶』(UDC)は日曜日の朝はTVにかぶりつきだった
「…と、『晶』は言っていますが、どう思います?」
無いですよね?ないない
よって『晶』もないないしますね

「敵は1体なんですから、みんなでボコればすぐに終わるんではないかと」
代わりに隕鉄製の小刀を依り代にサモニング・ガイストで古代蝦夷の戦士(磐具公)を召喚
「全力で行きますよ、磐具公」
なぎ払い・カウンター・属性攻撃・2回攻撃・武器落とし・鎧砕き・見切り
技能を彼の攻撃に乗せて



『おねえちゃん、おねえちゃん!ぼく知ってるよ!黒いナントカレンジャーはね、夏前に敵として登場して冬前に仲間になるの!』
 こんな感じにね!ピンチになってるところに他のレンジャーが助けに来たりね!
「…と、『晶』は言っていますが、どう思います?」
 はしゃぐ自身のUDCと煙の中でふらついてる騎士(トリモチは爆発の衝撃で剥がれた)とを交互に見やりながら、硝子は連れの二人にそう問うた。
「どう思います? じゃないですよ意味わかんないです!!」
 返ってきたのは北斗の至極真っ当なツッコミであった。
「それに、ちょっとカッコ悪いから戦隊モノだとしても仲間になって欲しくないかな……だってブラックは大体クールでカッコ良いじゃん」
 一方である程度特撮に理解があるっぽい意見を言うのは未夜のほう。
 奴がカッコ悪いと申すか。
「だって無理矢理ゴリ押ししたし、誰もそんなに疲弊してないし元気だし……」
 返す言葉も無かった。
 騎士が心なしかガックシ来てるけど事実なんだから仕方ない。
 どちらにせよ、意見は一致した。
 無いですよね?
 ないない。
「よって『晶』もないないしますね」
 前後関係がよく解らないがUDCもないないされた。
「まぁ敵は1体なんですから、みんなでボコればすぐに終わるんではないかと」
「どこから突っ込めばいいのかわからないんですけど……みんなでボコればすぐ終わるのは割と同感です」
「……うん。まぁいいや、ボコろ」
 もう一々ツッコミ入れるよりもさっさと済ませた方が早いと踏んだのか、少しずつ北斗と未夜の切り替えが早くなってきている気がする。
 どちらにせよあと少しなのだ。モグラたたき(?)もそろそろ終了としたいのは確かだろう。
「というわけで全力で行きますよ、磐具公」
 硝子は言うが早いか小刀を構えると、ユーベルコードを発動。
 古代蝦夷の戦士、磐具公の霊を伴ってさっさと突撃。
「あーもう、硝子ってば……!」
 僕だって怖いのに、などと誰にも聞こえない程度にぼやきつつも、それを見た未夜の行動は早い。
 受け持つべきは陽動。練り上げるのは、黄昏色の炎。
 ひとつ、ふたつ……いつつ。練り合わせてひとつ。それをよっつ。
 彼女は傷つけさせない。こわいけど、そっちのほうがもっとこわい。
 硝子も、もしかしたら未夜がそう動いてくれると信頼して突っ込んでいるのか。
 迎撃に振るわれる剣にも臆さずに、磐具公と共に刃を振るう。
 騎士がいざ反撃に移ろうとしても、未夜の操る狐火がここぞというところで割り込んで邪魔をして。
 それだけであれば、二人だけであれば、返り討ちは無理でも捌くことはできただろう。
 だが、それを許さないのが彼女の仕事。
「貫通術式、用意しておいて正解でしたね……!」
 そう言って弓を構える北斗。番える矢は同時に二つ。
 一発一発なら容易に避けられるであろう弓矢の攻撃。なれど、硝子が攻め入り未夜が攪乱しているこの状況であれば。
「誘導術式乗せた矢の同時発射……避けられますか!」
 射。
 狙うは、心臓(コア)。
 いくら貫通力を高めた一矢であろうと、オブリビオンの強固な外殻を貫くのは容易ではない。
 それでも、猟兵達がダメージを重ね、削り落とし、弱らせたところに。
 信頼できる二人が動きを押さえてくれれば。
 逆に、どうしてこれを防げようか。

 胸に二本の矢が突き立った騎士鎧が、音を立てて崩れ落ちていく。
 呼応するように、地響きが鳴り、揺れて、天井からぱらぱらと飛礫が零れ落ちてくる。
 かの鎧が潰えた今、その記憶の一部であるこの空間もまた地の底に消えようとしているということか。
「急がないと我々がモグラになっちゃいそうですね」
「うまいこと言ったつもりですか!?」
「最後までこういうノリかぁ……」
 とは言え、この場所のことはまだしばらく、猟兵達の記憶には残ることになるだろう。きっと。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月17日


挿絵イラスト