アースクライシス2019⑦~汚泥の彼方に潜む王の影
●汚泥の彼方に潜む王の影
「イエス、イェーガー。戦争の時間です」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は電子マップし、光点で示す。
ニューヨークの動乱を防いだ猟兵たち。
そんな彼らを導く電子マップの光点は次なる位置を指し示す。
そこはダストブロンクスと呼ばれるスカムキングの本拠地。
「しかし、スカムキングは早々にやられてくれる生命(たま)ではなかったようです」
そのダストブロンクス上層部、そこには汚水が垂れ流されていた。
そして、そこに配置されたオブリビオン、そう、スカムキングのクローン。
性能は本体そのものには及ばないだろう。
だが、そのクローンは汚水を浴びている間、常に再生し続けると言う躯体と有する。
「汚染水は上層の数箇所から噴き出します。敵性オブリビオンは、噴出地点を予測、そこに移動して再生を図ります」
故に、それを阻止し、噴出地点より引き離せれば戦況は有利に運ぶだろう、とアリシエルは言う。
「方法は問いません。噴出口そのものを破壊してもいいですし、噴出地点から弾き飛ばしてもいいです」
ですが、と銀糸の少女は次の言葉を紡ぐ。
紫紺の瞳が猟兵たちを見た。
「再生を許してしまった場合、決してダメージは与えられないでしょう。それほどの再生力を有します。汚染水への接触の阻止を第一に考えた方がいいかもしれません」
アリシエルの紫紺の瞳が猟兵たちを見つめる。
特に困難なことは言ったつもりはない。いつも通りに戦えば問題はない。
その信頼を言葉に乗せて。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
ヒーローズアース戦争第七弾、ダストブロンクス・アッパー。
汚染水噴出による回復阻止がプレイングボーナスになります。
阻止出来なかった場合は残念ながら……。
と言う事で頑張って阻止しながらダメージを蓄積させてください。
第1章 ボス戦
『スカムキングのクローン』
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POW : キングスレイジ
【自分よりも美しい存在への妬み】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD : アシュリー・ストライク
【体内から愛人である破壊魔術師アシュリー】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : スカム・パレード
自身が【敵への殺意】を感じると、レベル×1体の【汚染物質の肉体を持つヘドロ生命体】が召喚される。汚染物質の肉体を持つヘドロ生命体は敵への殺意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト:V-7
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
霧島・クロト
最初は俺一人で戦闘やってるように見せかける。
【残像】【フェイント】。各種撹乱で相手を釣り上げながらな。
(※被弾しそうなら【オーラ防御】で誤魔化す)
バレないように【高速詠唱】から【指定UC】をどさくさ紛れに。
で……コピーの俺はステルスが効いてるんで。
俺が相手を釣り上げてる間に噴出口に行っててもらおうか。
相手が気づかない内に凍結粉砕してぶっ壊して貰う感じで。
なぁ、怒りでブチギレてる間に回復ポイント潰されてどんな気分?
ま、汚物は綺麗サッパリ固めるんだけどさ。
【属性攻撃】【マヒ攻撃】【呪殺弾】【鎧無視攻撃】の
冷凍ビームによる【全力魔法】――
やだな、食品扱う身だし。意地でも触ってやらね。
※アドリブ連携可
●幻惑する双つ星
「さて、やるか」
霧島・クロト(機巧魔術の凍滅機人・f02330)は構える。
相手はスカムキング、そのクローン。
それは汚水を浴びて超再生する存在。
ただ一人で立ち向かう――――それは欺瞞である。
スカムキング・クローンの攻撃が放たれる。
しかし、それは空を切り、クロトの姿を捉えることはない。
幻影、残像――――幾度となくクローンの攻撃は放たれるが、それがクロトが当たる事はない。
殺意すらないが故に、ユーベルコードが呼応しない。
むきになるクローン、口を歪めて笑うクロト。
刹那、迸る冷気にクローンが気づいた。
そう、依代に憑依させたもう一人の自分、クロトと言う名の存在。
それが噴出口を凍結させ、そこ諸共砕いていたのだ。
「貴様ぁぁぁぁぁッ!!」
クローンが声を荒げ、怒りを顕にする。
汚物がびちびち、と言う音をあげて飛び散る。
しかし、クロトは決して距離を詰めず、そして、決して攻撃を浴びる事はない。
構成された魔術式が、それらを凍らせ、砕き、霧氷へと変える。
「触らせるわけないだろ」
だって食品扱ってるし。
衛生法ってご存知?
クロトは笑った。
大成功
🔵🔵🔵
ノエル・フィッシャー
スカムキングは己のクローンを作ってまで保身を図るんだ。そのクローンも己の生命に執着し、何としてでも汚染水による回復の恩恵に与ろうとするだろう。その直前にこそ最大の隙が生じる――ボクはそう読む。
戦闘はUC【煌々光る夜空の王子様】を使用。敵の攻撃をUCの発動で掻い潜りつつすれ違い様に光の体当たりを叩き込む一撃離脱戦法で徐々に体力を削る。
そして汚染水を浴びようとする動きを見せたらギリギリまで引き付け、その直前に汚染水を突っ切り土手っ腹に突っ込み、不意の強打を浴びせつつ強引に引き離す。
ボクのUCは寿命と引き換えだ。キミの生へと執着と、ボクの命を燃やす【覚悟】、どちらが勝つかは戦いで決めよう。
●一陣の流星
「ふぅん……クローンを作ってまで保身を図るんだ」
ノエル・フィッシャー(アリスの王子様・f19578)はそれ故に見抜く。
自らの保身に走るもの、なれば量産されたそれとて本質は同一。
二重影であるそれが、保身に走らない理由はあるか。
なんとしてでも超再生を行い、自らの身を保持しようとするだろう。
その時こそが勝機であると、ノエルは計算した。
「ボクは人を照らす希望の光、それ其の物」
ノエルの身が解け、光にへと解けて、そして、文字通りの閃光と化す。
スカムキングの腸より出でた破壊魔術師の魔法はその身を貫く。
しかし、光と化した彼女は最早物質ではない。
光と言う現象そのものである。
それ故に物理的な破壊は不可能。
閃光、流星の如く、その身は光と同一。
なればその速度とてまた光と同じ。
目にした時点で、それはすでに不可避の一撃と化す。
流星の如き閃光が幾度となくスカムキング、そのクローンの身体を削る。
その身が削れ、崩れ落ちる。
自らが死に至ることを感じ、汚水の噴出孔、そこに向かう。
自らの身を保持せねばなるまい、ならない、ここで死ぬはずがない。
――――ノエルはそんなことわかりきっている。
「その生の執着……ボクの命の炎とどちらが上かな……!!」
槍の如き閃光、流星と化したノエルの一撃は大きくスカムキングを弾き飛ばす。
噴出口から叩き出され、離されたその身は回復など出来ず。
悔しげに表情を歪ませた。
大成功
🔵🔵🔵
九条・救助
出やがったな、クソ野郎!
クローン体つっても油断はナシだ。すぱっとやっつけてやるぜ!
まずは氷矢レタルアイを形成し投射。牽制する。
なるべく中遠距離で戦いたいところだね。敵がヘドロ生命体を出してきたら……ここで【範囲攻撃】だ!凍神領域!
汚染水を吹き出す肉体。汚水に塗れたヘドロ。
お前も、お前に手下も。存在が水に由来する以上、『凍結』という現象に抗うことはできない。
全て凍りつけ。……そして、汚染水の噴出口も凍結させて塞がせてもらう。
敵も完全停止までは至るまいが、多少は動きを鈍らせることができるはずだ。
神水剣でとどめを刺す!
こいつで、綺麗さっぱり洗い流して浄めてやるよ!
●永久凍土の神域
「出やがったな、クソ野郎ッ!!」
九条・救助(ビートブレイザー・f17275)は大気中に漂う水分を凝固させ、凍結させる。
無数の氷矢・レタルアイが形成され、射出された。
その氷矢にこめられた殺意、それに応じて汚水よりヘドロ生命体が産み落とされる。
無数の氷矢が突き立ちそれを氷結させるが殺意に応じてそれは増えて、生まれて、育まれる。
だが、しかし。
「ここから先は……俺の領域だッ!!」
救助より放たれた絶対零度の波動、それは汚染水を凍結させていく。
ヘドロ生命体諸共、汚染水も、噴出口も凍りついた。
パキ、と言う音と共に足からスカムキング・クローンも凍りついていく。
「お前も、お前の手下も……水を介する以上、逃げる事はできない」
致命的な弱点とも言える。
放たれた絶対零度の冷気は、今この場を永久凍土へと閉ざしていく。
神水、霊験あらたかな聖地にて汲まれた浄化の湧き水。
それが冷気を受けて凍結して剣となる。
「こいつで、綺麗さっぱり洗い流して浄めてやるよ!!」
斬閃が走り、その軌跡すら凍りつく。
浄化の氷剣は、その腕を切り落とした。
大成功
🔵🔵🔵
オリヴィア・ローゼンタール
地底に潜み、他者を羨む……嫉妬の獣、まさに土竜と呼ぶに相応しい
白い着物の姿になり、氷の魔力を身に纏う(属性攻撃・オーラ防御)
凍結波動を放ち、汚水の噴出口を氷で塞いでしまう
肥大化するスカムキングにも波動を放ち、肥大化すれば表面がひび割れ砕けるように
襲い掛かってきたら、凍結した地面をスケートのように滑る高速移動で躱す(地形の利用)
見目麗しいか否かしか判断基準を持たない憐れな者よ
本当に醜いのはその妬みの心であると識れ!
ひび割れ、ズタズタになった身体を癒そうと噴出口の氷を砕こうとしたら、その隙を狙って【全力魔法】の【氷獄滅塵葬】で完全凍結
【怪力】【グラップル】【鎧砕き】で氷ごと粉砕する拳を叩きつける
●氷獄を呼ぶ覚ますもの
「地底に潜み、他者を羨む……嫉妬の獣、まさに土竜と呼ぶに相応しい」
オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)、その身が白亜の着物にへと変じる。
同時、纏うは凍てつく氷の魔力、その余波だけで汚染水が凍りついていく。
「凍りつけッ!!」
放った凍結、汚染水を凍らせた永久凍土の大地にさらなる氷獄の波動が放たれる。
汚染水噴出孔は凍りつき、そして砕け散る。
「うごごごごごご……!!」
スカムキング、その姿は決して美しいとは言えない。
否、むしろ醜いとすら形容できるであろう。
それ故に美しいオリヴィアに対して嫉妬して、そして、その嫉妬に合わせてその身が膨れ上がる。
されど、氷獄の波動がその身を覆っているが故に、膨れ上がればあがるほどに、凍りついたその体にヒビが走る。
「見目麗しいか否かしか判断基準を持たない憐れな者よ……!!」
氷結した大地、そこを疾駆する。
オリヴィアの拳に魔力が収束する。
「本当に醜いのはその妬みの心であると識れッ!!」
収束した魔力はあまりに膨大、そこより放たれる一撃。
大地すら砕くその拳撃が叩きつけられる。
氷結した身体が、その一撃をもってして砕かれ、撃ち抜かれ大きな風穴を開けた。
大成功
🔵🔵🔵
アイシス・リデル
クローンって、分裂体のわたしたちみたいなもの、かな?
何度も出てくるなら、何度でも倒さなきゃ、ね
まずは汚染水が噴き出るところを探す、ね
見つけたら、不浄の器の力で、わたしの中に汚れを取り込んで
敵が回復に使えないように、きれいな水にお【掃除】しちゃうから
わたしには【毒耐性】があるから大丈夫、だよ
そうやって取り込んだ……「食べた」汚染水の毒で
【暴食者】を使って、わたしの身体をおっきく、つよくして戦うね
敵がおっきくなるなら、それよりももっとおっきくなる、よ
そのための毒なら、いっぱいあるもん、ね
わたしとあなたは、似てるけど
きれいなものが妬ましいあなたと
きれいなものを守りたいわたし
そこはちょっと違う、ね
●母なる暴食者
「クローンって、分裂体のわたしたちみたいなもの、かな?」
アイシス・リデル(下水の国の・f00300)は氷結した汚泥の上を這う。
何度も出てくるならば、何度でも、何度でも、何度でも倒さねばならない。
凍りついた大地、幾つもある噴出孔。
氷結した最中、動きが鈍ったクローンを尻目にアイシスはそれを探す。
見つけた――――。
汚染水を吐き出し続ける穴、そこにアイシスはどぽん、と言う音をあげて落ちた。
――――汚泥であるアイシスに、汚染水はさして効果はない。
そして、そこに溢れる毒そのものを取り込み、喰らい、飲み込む。
アイシスの体はそれを取り込んで膨れ上がり、大きくなる。
母なるアイシスは暴食なる者、七罪が一つを持つ者。
彼女にとってこの場は最早自らの糧となるものしか存在しない。
汚泥を取り込み続けた彼女の力は最早嫉妬に沈んだクローンを越える。
その、大きさもだ。
「わたしとあなたは、似てるけど……」
振り上げた手、それは最早スカムキング・クローンよりも大きい。
毒を取り込み、泥を喰らい、汚泥の母と化したアイシス。
「きれいなものが妬ましいあなたと、きれいなものを守りたいわたし」
互いが汚れ落ちた泥土、似た存在。
互いが互い、似通ったもの。
汚泥と汚泥、それでも致命的に違えている事がある。
「そこはちょっと違う、ね」
それは守りたい意志と妬ましい意志。
決して交わらない思想がそこにあって。
そして、巨大な汚泥の手は振り下ろされスカムキングを押しつぶした。
大成功
🔵🔵🔵
ナイ・デス
汚い……いえ。この先のダストブロンクスで、蜂起しようとしているヒーローがいるのでしたね
人の故郷を悪くいうものではない、ですか
……いきましょう
地縛鎖を大地と電脳ゴーグルに繋げ魔術的【ハッキング】情報吸い上げゴーグルに流し【情報収集】解析
噴出地点を把握し【迷彩】纏って地下の【闇に紛れる】
再生を図り、噴出地点に障害なく辿りつけたと安心したところへ【暗殺】を
【忍び足ダッシュ】で飛び出し【鎧無視攻撃】
黒剣で【串刺し】そのまま【念動力】で私ごと【吹き飛ばし】噴出地点から離しながら
私を認識、殺意を抱く間を与えないよう素早く【2回攻撃】
【零距離生命力吸収】光を加減せず放ち、殺意抱かせず意識を、存在を消滅、です
●うまれながらのヒカリ
「汚い……」
汚泥にまみれた土地は凍りついている。
しかし、その氷は黄土色で、汚らしさしか示さない。
「……いえ、この先のダストブロンクスで、蜂起しようとしているヒーローたちがいるのでしたね」
されど、この大地にも、決して消えない燃える意志がある。
誰かの為に立ち上がろうとする綺麗な人々がいる。
「……人の故郷を悪く言うものではない、ですか。……いきましょう」
鎖が放たれ、大地に突き刺さる。
電脳ゴーグルとの接続がなされ、その視界に文字が走る。
魔素が放たれ、構造解析、ハッキング。
噴出孔を特定と同時、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)の身が空間に解ける。
闇に紛れ、闇と同化したナイ。
腕を落とされ、腹を撃ち抜かれたスカムキング・クローン。
それにとって超再生はいち早く行わねばならぬこと。
今は敵対者の気配はない、噴出口に急ぎ向かい、回復せねばならない。
そして、やっとたどり着けたソコ。
――――罠とも知らず。
噴き出す汚染水を浴びようとした刹那、黒き剣が闇より飛び出す。
刃がその喉を貫いた。
苦悶の声すらあげられぬスカムキング・クローン。
ナイがそのまま念動力を発動させる。
自らの身諸共、噴出孔より弾き飛ばす。
闇より出てきたナイ、それに殺意を抱くその前に。
自らの中にある光、その意志。
生まれ出る者全てが持つ在る為が為の光。
黒き刃より、それが放たれスカムキングの命をすすり、喰らった。
大成功
🔵🔵🔵
鍋島・小百合子
WIZ重視
見るからに汚らわしい姿をしておるのう
鼻が曲がるぞ
「逃げさせぬぞ。聖なる力で討滅してくれる!」
UC「聖尼守護陣」発動
召喚した60人の神官騎士を戦闘知識活用にて指揮
うち20人を汚水の発生地点へ先回り、そこを陣取り聖魔術で汚水を浄化させるよう指示
残り40人はわらわの随伴兵として、回復を行おうとする敵の包囲とへどろ生命体の迎撃、回復や防御障壁による味方の支援を主として行動させる
わらわも敵の包囲に参戦、敵を回復させない立ち回りで召喚されたへどろごと攻撃する(なぎ払い、範囲攻撃、鎧砕き、破魔併用)
敵からの攻撃には残像を用いた回避か懐の小太刀で武器受け防御
他の猟兵との連携を重視、すすんで協力する
●聖なる英霊たち
「見るからに汚らわしい姿をしておるのう……鼻が曲がるぞ」
凍りついた大地、吐く吐息が白い。
汚氷の上を歩きながら、鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)は剣を抜き放つ。
「逃さぬぞ、聖なる力で討滅してくれるッ!! 出でよッ!!」
呼び出すは神に仕えし英霊たち。
その聖なる浄化の力が汚水を浄化していく。
「かかれッ!!」
随伴する40人、残りの20人は噴出孔をその人数で潰し、浄化する。
そして、完全な包囲陣が形成され、クローンの行く手を阻む。
囲まれてしまえば最後、そこから抜け出す事は出来ない。
しかし、人数が増えれば増えるほどに、殺意と言うものは増すもの。
その殺意に呼応してヘドロ生命体は湧き出る。
しかし、湧き出る傍から切り捨てられ浄化されてはそれも意味がない。
「放てッ!!」
聖なる破邪の力をこめた光の矢が突き立ち、汚泥の体を破裂させる。
同時、小百合子が踏み込み、破邪の刃を振るいその身を切り裂く。
汚泥が浄化され清水となる度に、クローンの身から溢れ流れ出る。
その身の構成要素はじょじょに、じょじょに、減っていっていた。
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
VSクローンか、本番前に前哨戦が出来るとは親切な事だね
とはいえこんな戦場に長居は勘弁だ、早めに終わらせてお風呂にしよう
使うUCは【失楽の呪姫】、励起した魔神の魂で《範囲攻撃》を強化。
劫火の波濤で《先制攻撃+属性攻撃+範囲攻撃+破魔+薙ぎ払い》、敵も新手も反撃ごと押し潰すように攻撃して汚水も一緒に蒸発させるよ
……なんて簡単に事が運べばベストなんだけどね
《見切り》で敵の様子を察知、押し切れてないようなら次の手だ
劫火に紛れ《目立たない+迷彩+忍び足》で気配を消し接近、《早業+怪力》の蹴りの勢いを乗せて脚に纏わせた炎を爆発させる《吹き飛ばし》で噴出地点から引き剥がすよ
後は直接触れないように焼き滅ぼそう
●汚泥の凍土に走る獄炎
「VSクローンか、本番前に前哨戦が出来るとはッ!!」
それはとても親切な事だねッ!!
吐息と共に、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)が纏うは魔神の魂。
手に宿した地獄のほむら火が振るった腕と共に放たれ凍土に閉ざされた世界を焼き尽くす。
その獄熱によって閉ざされていた無数の噴出孔が解放される。
なれば、ぼろぼろになったスカムキング、そのクローンがそこに走るのも必然。
しかし、忘れてはならない。
それは地獄の焦熱なのである。
燃え盛る紅蓮が噴出孔を諸共焼き焦がし、溶解させ、蒸発させる。
周囲に満ちた汚泥、その全てもまた等しく炎の中に消えていく。
破壊魔術? 届く前にその熱によって燃え散った。
噴出していた穴はすでに溶けてどろどろになっていた。
それはつまる所、溶解した周囲の構造物によって塞がれたと言う事。
最早、噴き出すべき中身もなく、穴もない。
「酷い匂い、だねぇっとぉッ!!」
汚泥が焼け焦げる匂いがひどく鼻につく。
嗚呼、こんな戦闘さっさと終わらせてしまおう。
放った爆炎がスカムキング・クローンを飲み込み、爆発炎上させる。
「さっさとお風呂にはいらせてもらうよ!!」
大成功
🔵🔵🔵
甲斐・ツカサ
うわぁ……凄く汚い場所だ……
でも、こういう所でだって、綺麗なものは見つけられるのさ!
そう、例えばそれは打ち捨てられたコミック。
弦の切れたギター。
スクラップ同然のバイク。
そういったものをきっかけに始まるのが冒険、そうやって輝けるのがヒーロー……ううん、人間さ!
そんな人間(ヒーロー)の物語は、スカムキングを怒らせるだけかもしれない。
けど、そうすればヘドロ生命体が増える!
そのヘドロを噴出口に押し込めて……これで汚水は出てこれないさ!
あとは、再生できないスカムキングと、冒険譚で勇気百倍のオレ、どっちが最後まで立っていられるかの勝負!
どうやって戦うか、って?
勿論、こういう場合の意地の張り合いは素手さ!!
●汚泥の底に沈んだ光
「うわぁ……すごく汚い場所だ……」
凍らされ、燃やされ、散ってなおもこびりついた汚物。
周囲に散乱するは大量の廃棄物、ゴミ、他諸々。
人類の繁栄に伴って増加した終着にたどり着いたモノ、その残滓。
――――朽ち果て行くものたち。
しかし、甲斐・ツカサ(宵空翔ける冒険家・f04788)にとってそれは終着点ではない。
確かに汚く、泥にまみれ、朽ち果てたモノたち。
それに綺麗さも、絢爛さもない。
だが、そこにはこびりついた汚泥のように、宿したものがあった。
そうだ、こびりついた想いが、こびりついた執着が、こびりついた願いがある。
志半ばに朽ちたもの、やり遂げて朽ちたもの。
その全ての道筋が、ツカサの力と為す。
そう、その想いの体現がヒーロー。
そう、その執着の体現がヒーロー。
そう、その願いの体現がヒーロー。
そして、それを作り上げたものの名、それを人は人間(ひと)と呼ぶ。
青臭い、子供(ガキ)が語る夢物語、けれどそれは誰もが信じてやまない御伽噺。
その歌にこめられたもの、それは、美しく輝くもの。
「認めない、認めない、認めない、認めないぞそんなものぉ!!」
醜いからこそ、その美しいものに嫉妬した。
だからこそ、そんなものを認めない、認められない。
ぼろぼろの身体を振り回し、びちゃり、びちゃりとはねた無数のヘドロの生物。
なりふり構わずにばらまいたせいで、その多くが噴出孔にびちゃり、と跳ねてそこを塞ぐ事となる。
それこそが、ツカサの狙いであった。
自らの手で勝機を失ったスカムキング・クローン。
「認められない? オレが認めてるのさッ!!」
握った拳に宿るのは朽ち果てた残滓、そこより生じた意志。
その夢と希望と祈りと願いに満ちた拳はほのかに、されど力強い輝きを帯びて。
「勝つのは、オレだぁッ!!」
撃ち放った拳、光輝を帯びた美しき輝きが、醜きモノを打ち抜き、霧散させた。
あとに立ち上るのは朽ち果てたものたちの残滓が見せた輝かしき光のみ。
大成功
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