アースクライシス2019⑨~雷神現る!
●ヒーローズアース
猟兵達はプルトン人から奪取した1人用UFOに乗り、ラグランジュポイントを目指していた。
ラグランジュポイントまでの道のりは、米軍が光線(ビームハイウェイ)を照射してくれていたため、途中で迷う事はなかった。
しかし、その行く手を阻むようにして、猟兵達の前に巨大化したオブリビオンが現れた。
●オールドスパーキー
「ふしゅるるる……! キタ、キタ、キタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア! 見つけたぞおおおおおおおおおおお、猟兵共めええええええええええええ! ここで待っていた甲斐があったぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
猟兵達の行く手を阻むようにして現れたのは、巨大化したオールドスパーキーであった。
オールドスパーキーは巨大化した事によって、息をするだけでもバチバチと全身に電気が走るほど、戦闘力が上昇していた。
しかも、オールドスパーキーが現れたのは、発電所のど真ん中ッ!
その故に、オールドスパーキーは、まるで神になったような勢いで、自信に満ちた表情を浮かべていた。
「お前達は俺にとって、倒すべき敵ッ! いわば、俺にとって、お前達は悪夢のようなモノ。だから、どんな事があっても、この世から消滅させなければならねぇ! そうしなければ、俺は毎晩悪夢にうなされ、安らかな眠りにつく事なんて出来やしねぇ! 何故なら、俺の本能が、そう言っている! お前達を殺せ、と叫んでいる! だから、殺す! お前達を殺す! 恨むのなら、運命を恨め! そして、心に俺の名を刻め! 俺の名はオールドスパーキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!」
そう言ってオールドスパーキーが電気をバチバチとさせながら、猟兵達に攻撃を仕掛けてきた。
●ガジルからの依頼
「巨大化した事によって、頭が悪くなっちゃったみたいなんだよ」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が複雑な気持ちになりつつ、今回の依頼を説明し始めた。
今回の目的は、オールドスパーキーを倒す事。
オールドスパーキーは、元死刑囚のヴィランで、電気をエネルギー源にして、攻撃を仕掛けてくるようである。
しかも、巨大化した事によって、戦闘力が上昇しており、危険な存在と化しているようだ。
その分、小回りが利かないため、状況的には猟兵側の方が有利なようである。
基本的に猟兵達は1人用UFOに乗って戦う事になるが、自分で飛ぶ事が出来る場合は、そのまま戦っても構わないようだ。
とにかくオールドスパーキーを倒せば、目標を達成した事になるため、多少の犠牲は気にしなくて問題ないという事だった。
ゆうきつかさ
この依頼は戦争シナリオです。
基本的にOPに書かれていない事は、自分にとって都合よく解釈してかまいません。
世界観に問題がなく、不自然でない限り、採用していこうと思っています。
また1人用UFOのデザインは、円盤型やロケット型など、自由に設定してかまいません。
何も設定していなかった場合は、一般的なモノを使用していた事になります。
例え、1人用UFOが叩き落されても、誰かがオールドスパーキーを倒せば、大成功になります。
第1章 ボス戦
『オールドスパーキー』
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POW : ハンマースパーク
【身体】から【発電された高圧電流を纏った一撃】を放ち、【感電】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : ボルカニッカー
【全身から火山の噴火のような激しい空中放電】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : イートタイム
戦闘中に食べた【引きちぎった電線から取り込む電気】の量と質に応じて【全身の細胞に電力が充電され】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠レイチェル・ノースロップ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
六代目・松座衛門
「巨大生物に発電所。さながら、怪獣映画のワンシーンだな!」
軽口を叩きつつ、すぐにUC「黒雨」を発動し、『オールドスパーキー』を中心に縦横無尽に移動することで相手を翻弄しよう。【フェイント】
また、UCで強化された人形内蔵の大型銃「玲瓏」で敵の周りにある電線を【吹き飛ばし】、相手が電気を取り込むことを阻止しよう。
反撃として、戦輪「断裁輪」と人形「暁闇」の鋭い爪で相手のアキレス腱へ攻撃し、動けないようにする!
アドリブ、連携歓迎
黒鵺・瑞樹
巨大化とかヒーローズアースらしいっちゃらしいが…。
海から宇宙まで本当に何でもありだよな。
【騎乗】【世界知識】で何とか操作。目的地まで基本操作をしっかりマスターしておく。
相手の攻撃は【第六感】【見切り】で回避。【空中戦】で時折【残像】を残すようにして攻撃を誘い隙を狙う。
一応電撃が直線的なのか、多少でも誘導性があるのか最初のうちに見極め、自分の攻撃時に気を付けるようにする。
UC鳴神で攻撃力強化。こちらの攻撃は【存在感】を消し【闇に紛れ】【目立たない】ように動いて、奇襲の【暗殺】攻撃をする。
直撃のダメージは【オーラ防御】【激痛耐性】【電撃耐性】で耐える。
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(連携・アドリブ可)
「脳は大きくならなかったみたいね」
■作戦
弟と連携してスピードで翻弄しつつオールドスパーキーを撃破
■行動
「向こうが雷神ならこっちは風神ね」
【ペガサスの翼】でFlying Broom GTRを変形させ[メカニック]でUFOと合体
高速の戦闘機形態になって襲い掛かる[空中戦]
「スピードの差を見せつけるわよ」
弟と左右に分かれて高速でオールドスパーキーに接近
相手の攻撃を高速スピンと急旋回で[見切り]、[ダッシュ]で死角に回り込んだところで
[高速詠唱]からの【バベルの光】を頭に撃ち落とす
「ロックオンし易くて助かるわ」
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(連携・アドリブ可)
「なんだか見るからに脳筋だよねー」
フィオ姉ちゃんとオールドスパーキーを空中戦でやっつけるんだ
【行動】()内は技能
「改造した宇宙バイク型UFOだよー」
(武器改造)でFlying Broom GTSとUFOをドッキング
フォルマ・ベンダバールでバイクをウイング状に変形させて戦闘機型になるんだ
高速で接近しつつ、軽く(フェンイト)で不規則な動きをみせて翻弄
フィオ姉ちゃんとの連携技で空中戦を展開するよ
「ほらほらこっちだよー」
(挑発)を混ぜながら巧みに(操縦)しつつ攻撃を(見切り)、
死角に回り込んで(高速詠唱)からカラミダド・メテオーロを顔面に浴びせるよ
レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
ここはあえて電気対決といくかにゃあ。代償なくしての超パワーアップはないのにゃ。跳ね上がった力も制してこそにゃね。
僕はツギハギ紋様の子猫【フランケンシュタインC】に変身しUFOに乗り込み特攻。UFO脱出と共に心臓を代償にエレキヴァース!鋼と超電磁の特攻形態に変身。敵の動きを髭感知で見切り、呪いのオーラ防御で防御性能を底上げしつつ敵の電気を全て喰らい尽くすつもりで縦横無尽に宇宙空間を飛び跳ねる緑の弾丸と化しながら特攻するよ。
※但し特攻形態は代償によりタイムオーバーで瀕死になります。
※復活チャンス(基本描写外でOK):心臓代償による瀕死は【肉体を凌駕する夢】でカバー。
水鏡・怜悧
詠唱改変省略可
人格:ロキ
広範囲の電撃は危険ですね
せめて給電を止めてみましょうか
UFOに自動操縦プログラムを仕込み、ある程度電気を受け流せるようにアースを付けます
発電所の近くまで来たらUFOを降り、UDCの空中浮遊で目立たないように降り立ちます
途中で電撃が来た場合はUDC触手に金属属性を取込み、避雷針を作って受け流します
たどり着けたらUFOが相手の気を引いている内にHMDを身に付け、発電所にハッキングを仕掛けて発電を止めます
後は金属ワイヤーを生成して相手と地面を繋ぎ、放電が地面へ流れるように誘導すると共にワイヤーで締め上げます
直接攻撃がきた場合は相手の空圧を風属性の触手で利用して距離をとります
アポリオン・アビス
電気……なるほど
利用させてもらうかな
俺の乗ってるUFOは柱型だ
乗り方は簡単
ぶん投げて、上に飛び乗る
以上
後は慣性で飛んでいく
『存在感』で敵の注目を集め、攻撃は『野生の勘・戦闘知識・ジャンプ』で避ける
避ける時に『スナイパー』のように狙いをすまし『範囲攻撃』でショットガンのようにした【UC】(代償技能は大食い)で無数の毒針を打ち込む
打ち込む毒は神経毒ともう一つ
神経毒で生体電気の通り道である神経を塞ぎ電気の抵抗(オーム)を高めて電圧を上げさせる
もう一つの毒は
『電気を熱に変える毒』
だ
その高電圧だ
針の本数を考えればとっくに致死量
自慢の電気で焼け死にな!!
次に行くぞ「P.W(ピーチ・ホワイト)MK-Ⅱ」!!
須野元・参三
円盤型UFOに乗ろうとも隠せない気品力を持っている私が華麗に倒してやろう!
大型なるということは的が大きくなったも同然だな
目をつぶっていても当てることが出来るぞ……まぁ、つぶらないけどな
当てやすいことは良いことだ『気品力の裁き(ノーブルジャッジメント)』を敵の顔を目標
特に目周りを中心に気品力の光を【2回攻撃】【高速詠唱】【クイックドロウ】で当て続けるぞ
敵が攻撃するそぶりを見せたら【第六感】【見切り】で回避
私の気品と光るアクロバティックな操縦【パフォーマンス】をお見せしようじゃないか!
ヒッィィィ!気品には簡単に当たらない~!!
(絡み、アドリブはお好み歓迎)
メンカル・プルモーサ
大男…総身に知恵が回りかね…とは言うけどね…
んー…慣れてる方が良いから…箒に乗って戦うね…
…電撃と肉弾攻撃が主だから……まずは【彩り失う五色の魔】で電撃耐性を上げておこう…
…そしてオールドスパーキーに肉薄して攻撃…巨大であるからには下手に離れた方が危険…すぐ傍まで近寄るよ…
…そしてオールドスパーキーの視界に入らないように高速機動しての空中戦…
…放電はオーラ防御による障壁で防御するね…
…【尽きる事なき暴食の大火】でオールドスパーキーが食べる電線や電気を燃やしていって…
…充分に大きくなったら白い炎をオールドスパーキーへとぶつけよう…
……神だかなんだか知らないけど…邪魔…
中村・裕美
「……やだ……あいつの知能指数……低すぎ」
両手で口元押さえつつ……なんてネタをしつつも、とりあえず戦う。
相手の攻撃に耐えられるようUFOに電脳魔術で【ハッキング】して耐電能力が上がるように【防具改造】
「……データ具現化……これ電気も……ある程度は……耐えられる」
余裕があれば他の猟兵のUFOにも耐電を施す。
また、【早業】をUFOを操作してUFO特有の不規則な飛行で相手の攻撃に狙いをつけられないようにして戦い、攻撃は空間への【ハッキング】で【現象改竄】を起こし、電気を通さない属性……岩石の嵐などを呼び起こして敵にぶつけまくる。
「……電気属性に……土属性は……基本よね?」
ミルケン・ピーチ
POWで行きます
17歳ボディの桃姫で出撃
私たちが悪夢、ですか
では夢も見ない深い眠りに落としてあげましょう!
UFOは小回りの利く、旋回性に優れたものを使いましょう
まずは真正面から【挑発】しながら名乗りを上げ、突っ込んでいきます
「このミルケンピーチが相手です!」
相手が攻撃を放とうとする瞬間、急に方向を変え動きを反らします
「右ですよ!」と嘘を言いながら相手の左側に回り込んで【ミルケンインパクト】で攻撃、相手を吹き飛ばします
さらに吹っ飛んだ相手に「上です!」と言いながら下から追撃
次は「また右!」と言って今度は本当に右から攻撃、と相手の頭の悪さを利用し、嘘と本当を織り交ぜて幻惑しつつ攻撃していきます
ヒルデガルト・アオスライセン
機動性に優れたノーマルな円盤型UFOを選択
今回はビリビリが怖いのでこちらで行きましょう
UFOに土の属性攻撃&オーラ防御&拠点防御でガラスの装甲を施し、電撃への備えとします
その分、衝撃にとても脆いので、攻撃はそこそこに回避を重視
時間を稼げれば他の兵が倒して下さると信じましょう
光の道やデブリのスレスレを飛行し視界外を取る様に
UFOから放つ砲撃と破壊光線で応戦
狙われたなら
身代わり聖者から偽のUFOを生み出したり
スカイステッパーを用いて、緊急回避
典型的なカクカクしたUFOムーブで敵の意識を逸らします
北・北斗
UFOは使わない
ヴォウッ!!オゥッ!!
『あっ!!またお前か!!』
空を飛びながら、彼に対処するため、まずは、自由を奪う方向で。
というわけで、反重力波動を敵に浴びせて、浮遊させる。
それと、今回の相手は電気を放つので、浮いている金属片などを敵に【念動力】で投げる。
それと共に、今回は漏電を狙いに口から水で【属性攻撃】【全力魔法】【力溜め】で狙う。
『まぁ、やっぱり、水に弱かったから、もう一度やる』
●オールドスパーキー
「ヴォウッ!! オゥッ!!(訳:あっ!! また、お前か!!)」
北・北斗(遠い海から来たトド・f20984)は仲間達と共に、オールドスパーキーと対峙した。
オールドスパーキーはビームハイウェイの途中にあった発電所を占拠しており、そこにある電線を引き千切って、体内に電気を溜め込んでいる最中だった。
「巨大生物に発電所。さながら、怪獣映画のワンシーンだな!」
その間に、六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)が軽口を叩きつつ、鬼猟流 演目其ノ二「黒雨」(キリョウリュウ・エンモクノソイニ・コクウ)を発動させた。
次の瞬間、人形が強襲形態に変身すると、張り巡らされた操作糸を移動し、オールドスパーキーを翻弄した。
「ふしゅるるるるるる! ええいっ! 鬱陶しい!」
それにイラついたオールドスパーキーが、手当たり次第に雷の如く電気を落としてきた。
「まあ、巨大化とかヒーローズアースらしいっちゃらしいが……。海から宇宙まで本当に何でもありだよな」
その事に気づいた黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)が1人用UFOを操り、ギリギリの所で電気を避けた。
「つーか、テメエら卑怯だぞ! 正々堂々と降りて、俺と勝負しやがれ! 正義の味方だったら、拳と拳で勝負だ!」
オールドスパーキーが駄々っ子の如く足踏みをしながら、猟兵達に対して指示を出した。
だが、オールドスパーキーが指を差した場所は、バチバチと電気が走っており、明らかに罠と分かるほど、怪しい雰囲気が漂っていた。
「……やだ……あいつの知能指数……低すぎ」
それを目の当たりにした中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)が、両手で口元を押さえた。
あまりにも残念……残念過ぎるナマモノが、そこにいた。
それでも、オールドスパーキーは、バレていないと思い込んでいるらしく、何度も地面を指差し、『大丈夫、怖くないから、早くここに降りて!』と猟兵達を手招きした。
「大男……総身に知恵が回りかね……とは言うけどね……」
メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)が乾いた笑いを響かせながら、飛行式箒【リントブルム】に乗ってオールドスパーキーと距離を取った。
オールドスパーキー自身、誰にも気づかれていないと思っているのか、無駄に自信満々。
「なんだか見るからに脳筋だよねー」
フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)が宇宙バイク型UFOに乗って、オールドスパーキーを見下ろした。
オールドスパーキーの頭の中では、猟兵達が罠に掛かって、大勝利を収める自分自身の姿が浮かんでいるためか、妙にゴキゲンで物凄くイイ笑顔を浮かべていた。
それが分かってしまったせいか、何やら滑稽に見えてしまい、悲しい気持ちが込み上げてきた。
だが、これはオールドスパーキー自身が望んだ結果であり、巨大化した代償であった。
「きっと脳は小さいままね」
フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)が宇宙バイク型UFOに乗ったまま、何やら察した様子で答えを返した。
実際に、オールドスパーキーは頭の悪そうな表情を浮かべており、脳味噌カラッポと言う言葉がよく似合っているような感じであった。
「俺を馬鹿にするんじゃねぇ! やっぱり、お前達は悪夢だ! お前達がいる限り、俺は永遠に安眠する事が出来ねぇ! だから殺す! 絶対に殺す!」
その途端、オールドスパーキーが殺気立った様子で、バチバチと電気を散らした。
「私達が悪夢、ですか。……では夢も見ない深い眠りに落としてあげましょう!」
すぐさま、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)が1人用UFOに乗って、オールドスパーキーのまわりを飛び回った。
「ふしゅるるるる、みんな纏めて返り討ちにしてやるゥ!」
オールドスパーキーが怒り狂った様子で、バチバチと電気を飛ばした。
それと同時に、電気がまるで生き物の如く勢いで、ミルケンの後を追いまわした。
「……面白い。ならば、私の華麗な舞を止める事が出来るかな」
そんな中、須野元・参三(気品の聖者・f04540)が円盤型UFOに乗っても隠せないほどの気品力を漂わせ、オールドスパーキーのまわりを飛んだ。
「何が華麗だ! まずは、お前から撃ち落としてやる!」
オールドスパーキーが興奮した様子で、電気をバチバチと飛ばしてきた。
だが、参三は華麗に気品力を漂わせ、スタイリッシュな感じで、オールドスパーキーが放った電気を避けた。
「あのビリビリは無視できませんね」
ヒルデガルト・アオスライセン(リベリアス・f15994)が円盤型UFOに乗ったまま、警戒心をあらわにした。
一応、UFOに電撃の対策を施してはあるのだが、物理攻撃までは防ぐ事が出来ないため、用心しておく必要があった。
「確かに……広範囲の電撃は危険ですね。せめて給電を止めてみましょうか」
一方、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)は一人用UFOに自動操縦プログラムを仕込むと、ある程度電気を受け流せるようにアースを取りつけた。
「ならば、俺は逆に利用させてもらうかな」
その間に、アポリオン・アビス(貪喰王・f21964)が柱型のUFOをぶん投げ、勢いをつけて飛び乗った。
それはまるで巨大な弾丸のようにも見えたため、オールドスパーキーが反射的に身をかわした。
「だったら、ここはあえて電気対決といくかにゃあ。代償なくしての超パワーアップはないのにゃ。跳ね上がった力も制してこそにゃね」
そう言ってレフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)がフランケンシュタインC(フランケンシュタインキャット)を発動させ、ツギハギ紋様の子猫に変身すると、更に心臓を代償にして、エレキヴァース!鋼と超電磁の特攻形態に変身するのであった。
●悪夢の始まり
「ふしゅるるるるるる! みんな殺すッ! 殺してやるッ!」
オールドスパーキーが怒り狂った様子で、ガチガチと歯を鳴らした。
それと同時に雷鳴が轟き、雷の如く勢いで、バチバチと電気が降り注いだ。
「このミルケンピーチが相手です!」
すぐさま、ミルケンが自ら名乗りを上げ、オールドスパーキーを徴発しながら、真正面から躊躇う事なく突っ込んでいった。
「ふしゅ、ふしゅるるるるる! だったら影も形も残さず、塵に変えてやろう!」
オールドスパーキーがミルケンに狙いを定め、自分の拳に電気を集めた。
「右ですよ!」
それに気づいたミルケンが、オールドスパーキーに嘘をつきながら、左側に回り込んで、ミルケンインパクトを仕掛け、ヒップアタックを繰り出した。
「ふしゅ、ふしゅるるるる! だ、騙したなァ!」
その一撃を喰らったオールドスパーキーが怒り狂った様子で、バチバチと電気を落とした。
それはミルケンだけでなく、まわりにいた猟兵達も巻き込むほど、広範囲の攻撃だった。
「まさか、これで本気じゃないよな?」
その攻撃を見切るようにして、瑞樹が第六感を駆使しつつ、残像を残しながら、一気に距離を縮めていった。
「ふしゅるるるるるるるる! ならば、見せてやろう! 俺の本気を!」
オールドスパーキーが身体から発電された高圧電流を拳に纏い、勢いをつけて振り上げた。
「……来るにゃ!」
その途端、レフティが髭をピクピクとさせ、呪いのオーラ防御で防御性能を底上げしつつ、オールドスパーキーの電気をすべて喰らいつくす勢いで、緑の弾丸と化して飛び跳ねた。
「ふしゅるるるるるるる、愚かなヤツめ! 喰らえるものなら、喰らってみろおおおおおおおおおおおお」
それを迎え撃つようにして、オールドスパーキーがレフティを狙って放電した。
レフティは躊躇う事なく、電気に食らいつくと、仲間達が攻撃を仕掛ける隙を作ろうとした。
「ええい、邪魔だ!」
オールドスパーキーが叫び声を響かせ、さらに放電を続けたが、レフティはそのすべてを喰らいつくす勢いで、縦横無尽に飛び跳ねた。
「これで少しは近づきやすくなったはずにゃ」
レフティが瀕死の重傷を負いつつ、仲間達に思いを託すようにして、グッタリとした表情を浮かべて落下した。
「ああ、十分だ」
瑞樹がレフティの思いを受け止め、引き継ぐようにして鳴神(ナルカミ)を発動させ、渡の力、月の力、龍の力を強化すると、存在感を消して闇に紛れ、目立たないようにしながら、オールドスパーキーに不意打ちを仕掛けた。
「グカァァァァァァァァァァァァア! 何故だ! 俺は巨大化して、強くなったはずなのに……」
オールドスパーキーが信じられない様子で、電線を引き千切って、電気を喰らい始めた。
「これ以上、強くなられても困るな」
松座衛門が人形に内蔵の大型銃「玲瓏」で、オールドスパーキーのまわりにあった電線を吹き飛ばした。
「ふしゅるるるるるる! よくも、よくも、俺の電気を!」
オールドスパーキーが、まだ食い足りない様子で、他の場所に移動しようとした。
「一体、何処に行くつもり……?」
その行く手を阻むようにして、メンカルがオールドスパーキーに攻撃を仕掛けてきた。
「まさか、私の気品力に圧倒されて、尻尾を巻いて逃げ出したくなってしまったのか。ならば、無理もない。だが、逃がす訳には行かないんだ」
参三が何やら察した様子で気品力の裁き(ノーブルジャッジメント)を発動させ、気品高いポーズをしながら掌をオールドスパーキーに向け、気品力の光でダメージを与えた。
「め、目が!」
次の瞬間、オールドスパーキーが両目を押さえ、苦しそうに悲鳴を上げた。
「……データ具現化……これ電気も……ある程度は……耐えられる」
その間に、裕美が一人用UFOを電脳魔術でハッキングして、耐電能力が上がるように改造した。
「ふしゅるるるる! ふざけるなッ! 俺は雷神ッ! 例え、目が見えなくとも、力があるッ!」
オールドスパーキーが半ばヤケになりつつ、雷の如く勢いで電気を次々と落としていった。
「そっちが雷神なら、こっちは風神ね」
すぐさま、フィオリナがフォルセティと連携を取りつつ左右に分かれ、高速で雷を避けながら、オールドスパーキーに接近した。
「ほらほらこっちだよー」
フォルセティが軽くフェイントしつつ、不規則な動きを見せ、オールドスパーキーを挑発した。
「……電気属性に……土属性は……基本よね?」
裕美も早業で1人用UFOを操作しつつ、UFO特有の不規則な飛行で、オールドスパーキーの雷を避けつつ、空間へのハッキングで現象改竄(フェノメノン・クラッキング)を発動させ、岩石の嵐を呼び起こしてぶつけまくった。
「グガァァァァァァァァァ! 何処だ! 何処だ! 何処だ!」
その事に腹を立てたオールドスパーキーが、手当たり次第に雷を落とした。
「そんな事をしても、無駄なんですけどね」
一方、怜悧は発電所の近くに目立たないように1人用UFOで降り立ち、触手式魔導兵器-シンフォニア(ショクシュシキマドウヘイキ・シンフォニア)で金属属性を取り込み、避雷針を作る事でオールドスパーキーが放つ雷を受け流していた。
「ふふふふふ、見たまえ! 私の気品力に恐れをなした雷が、避けるように落ちているぞ!」
そんな事になっているとは知らぬまま、参三が自信満々な様子で気品力を漂わせ、オールドスパーキーに攻撃を仕掛けていった。
「雷が落ちないのであれば、恐れる必要もないな」
それに合わせて、松座衛門が随伴型戦輪「断裁輪」(だんさいりん)を飛ばしつつ、鬼猟流・戦闘用人形「暁闇」(ぎょうあん)を操り、その鋭い爪でオールドスパーキーのアキレス腱を切り裂いた。
「ヴォウッオウッオォウッ!!」
次の瞬間、北斗が反重力波動(アンチ・グラヴィディ・ウェーヴ)を仕掛け、両目から反重力の力を持つ波動光線を放って、オールドスパーキーを浮遊させた。
「それじゃ、行くよー」
その隙をつくようにして、フォルセティが高速詠唱でカラミダド・メテオーロ(カラミダド・メテオーロ)を発動させ、オールドスパーキーの顔面に灼熱の巨大隕石を落下させた。
「あら、意外とタフね」
続いて、フィオリナが高速詠唱でバベルの光(ルス・デ・バベル)を発動させ、オールドスパーキーの頭にオートフォーカスを向け、人工衛星から高出力レーザーを放って攻撃した。
「まだだ……まだまだ……」
その影響でオールドスパーキーの頭が歪な形になったものの、元々小さかった脳味噌が幸いしたのか、命には別条なかった。
「……神だかなんだか知らないけど……邪魔……」
それと同時に、メンカルが尽きる事なき暴食の大火(グラトニー・フレイム)を発動させ、電線や電気を燃料にして白色の炎を作り上げ、オールドスパーキーめがけてぶち当てた。
「ヴォウッオウッオォウッ!!」
北斗も念動力で浮いている金属片を投げつつ、漏電狙いで口から水を吐いてオールドスパーキーをびしょ濡れにした。
「ふしゅ、ふしゅるるるる! 残念だったな。俺にとって、電気はエネルギー! 漏電くらいで怯む俺じゃない!」
オールドスパーキーが小さい脳味噌をカラカラさせながら、勝ち誇った様子で高笑いを響かせた。
一応、多少なりともダメージを受けているものの、頭が悪くなっているせいで、その自覚がないようだ。
「だったら、これで良し、と」
その間に、怜悧がゴーグル型HMD(各種IF機能付き)を身に着け、ハッキングを仕掛ける事で、発電所の機能を停止させた。
「ふしゅ、しゅるるるるる……。まさか、そんなはずは……」
その途端、オールドスパーキーが異常事態に気づき、身の危険を感じてダラダラと汗を流した。
「随分と余裕がなくなっているようですが、ひょっとしてお手上げですの?」
ヒルデガルトが1人用UFOに乗ったまま軽く皮肉を言いつつ、オールドスパーキーに砲撃と破壊光線を放っていった。
「ふざけるなあああああああああああああああ!」
次の瞬間、オールドスパーキーが最後の力を振り絞り、体内に残っていた電気を集め、一気に放電しようとした。
「……でしたら、どちらが本物か、見分けがつきますか?」
それに気づいたヒルデガルトが身代わり聖者を使い、偽のUF0を生み出して、オールドスパーキーを困惑させた。
「ぐぬ、ぐぬぬぬぬ! どっちだ! どっちが本物だ!」
オールドスパーキーが小さな脳味噌をフル回転させ、必死に本物を見分けようとした。
だが、先程の攻撃で脳に損傷を受けていたのか、なかなか答えを導き出す事が出来ず、無駄に時間ばかりが過ぎていた。
「……俺はここだ!」
すぐさま、アポリオンがオールドスパーキーの注目を集めるようにして挑発すると、スナイパーの如く狙いを定め、範囲攻撃でショットガンのようにした鎧蠍之死蝕針(ガイカツノシショクバリ)を発射した。
「ぐが……ががが……なんだ、これは……」
その途端、オールドスパーキーの身体に無数の神経毒が撃ち込まれ、生体電気の通り道である神経を塞ぎ、電気の抵抗(オーム)を高めて電圧を上げた。
「実は、もうひとつ毒を撃ち込んでおいた。その毒は……電気を熱に変える毒だ。その高電圧だ。針の本数を考えれば、とっくに致死量。自慢の電気で焼け死にな!!」
そう言ってアポリオンが、オールドスパーキーに背を向けた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
それと同時に、オールドスパーキーの断末魔が辺りに響き、轟音を響かせながら肉の塊と化して崩れ落ちた。
そして、猟兵達はビームハイウェイを目印にして、再び移動を開始するのであった。
大成功
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