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⏰己が誇りの為ならば ~ゲリラ基地制圧ミッション~

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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「任務だ。今度はダークセイヴァーに行ってもらう」
 清水谷柳牙は、今日もメガホンを片手にグリモアベースで救援を求めていた。その顔色の悪さが、今回の任務の重要性を物語っていた。
「今回のミッションはオブリビオンに占拠された村の制圧だ。どうやら魔獣が住み着いているみたいでな」
 そう言って今回も柳牙は地図を取り出す。その地図にはオブリビオンに占拠された村の位置と、そう遠くないところに同じ大きさくらいの村が存在していた。
「占拠された村の生き残りが、どうやらオブリビオンに仕返ししようと計画しているらしい。無謀にも程があるんだがな」
 自分たちの村を自分たちで取り戻す。気高い志ではあるが、予知で思わしくない何かを見てしまったのだろうか。
「己が誇りの為ならば、とか武器持って命を平気で粗末にする奴らが要る以上。こちらが先に出向いてその村を、ゲリラ基地を制圧する必要がある。今回の任務は機動力を意識しろ」
 右手を力強く握りしめる柳牙。猟兵たちの戦いが、既にオブリビオンに支配されたこの世界に真の希望をもたらすのだ。
「さて、それで作戦なんだが。まずは村の偵察だ。敵の情報を集めることと、決戦の場を考えなくちゃいけない。村のど真ん中でドンパチやったら色々と壊しちまうからな」
 魔獣の痕跡から居場所や人数、固体についての情報をある程度は特定することもできるだろう。
 地形や建物を調べて戦闘しやすい場所を探したり罠や仕掛けを用意して設置するなど、オブリビオンに見つからないように察せられないようにすることも必要となるだろう。
「村で探索をすれば、オブリビオンにも俺たちのことが多少はバレるかもしれない。だったらそれ以上の情報を持ちかえればいい。ようするに、最初は情報戦で勝利することだ。その後は……分かるな?」
 柳牙は懐から回転式拳銃を取り出して天へ向ける。自分たちに有利な舞台さえ整えれば、後は戦うだけだ。
「気高い志を持ったとしても、死んじまったら何の意味もねぇ。むしろ己が誇りを持つことは死を意味する……なんて人々が思っちまったら最悪だ。村人たちも、俺たちも必ず生きて帰ってくること。それだけは守ってくれ。以上だ」
 柳牙はそれだけ伝えると各自準備をするようにと声をかける。猟兵たちは各々の誇りを胸に、今日も人々と救うべく戦地へ向かっていく――。


えんぷ茶
 この度はオープニングを閲覧頂きましてありがとうございます。えんぷ茶(てぃ)です。東京オフの『リアルタイムシナリオ執筆』企画シナリオとなっております。一気にどこまで完成させることができるのか!お楽しみください。各章でやることもシンプルだと思いますので、各々の猟兵らしさを活かした自由なプレイングを楽しみにしております。

  ☆第1章☆
 今回制圧ミッションの対象となっている廃墟と化した村には魔獣が住み着いています。放置しておけば近くの村を襲うことになるでしょう。また、近くの村の住人の中には廃墟と化した村出身者や、その末裔も住んでいて、誇りを胸にと好戦的になっています。
 彼らが出動する前に制圧ミッションを完遂しましょう。村は芝生が少なく、木造建築のボロ屋で足場は砂利や土ベースで芝生は殆どありません。大勢で固まって行動すると見つかるリスクが増えますが、その分大きな戦果も期待できるでしょう。

  ☆第2章☆
 集団戦です。第1章の結果次第で戦場の場所は変わりますが、戦場が変わらなかった場合、村の内部での戦闘になります。村の内部では建物を利用して潜伏しているオブリビオンが居たりと、地の利は彼らにあるでしょう。また、周辺地形を破壊したり、範囲攻撃。透明化するなど。高い戦闘力を持っている反面、知性は低く。その攻撃は単調なものとなっています。

  ☆第3章☆
 ボス戦です。正体はかつて人類を裏切り、ヴァンパイアに従って戦った叛逆の騎士達です。この村の出身者もいるかもしれないので地形を利用した作戦は効果が薄いでしょう。
 オブリビオンとなった今、その誇りは失われ、残忍で凶悪な本性に塗り替わっています。ずる賢く、罠には強いですが、己が誇りの為にと堂々とした気持ちを乗せた攻撃にはもしかしたら動揺を誘えるのか有効技になりやすいかもしれません。
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第1章 冒険 『廃墟の魔獣』

POW   :    魔獣の痕跡から居場所を特定する

SPD   :    罠や仕掛けを用意して設置する

WIZ   :    地形や建物を調べて戦闘しやすい場所を探す

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エコリアチ・ヤエ
「まぁ村人が自分から死にに行くのを止めはしねぇけど、出来ることはしてやるか」
ユーベルコードを使用して二手に分かれて痕跡を探そう。根絶するには住処を暴いておくのは必須だろう。
魔獣つっても獣なら足跡、生活の痕跡もろもろあるだろ。
しかし深追いはしない。敵にこちらの動きを悟られて警戒されては元も子もないからな。



(まぁ村人が自分から死にに行くのを止めはしねぇけど、出来ることはしてやるか)
 エコリアチ・ヤエ(多重人格者の戦場傭兵・f00287)は目的を遂行することを第一に考え、冷静だった。
 もうひとりの自分を召喚すると2人で軽いミーティングを交わした後に二手に分かれ、村の中へと侵入する。
 と入っても深追いは禁物と、内部の中心部には立ち入らず、足跡や生活の痕跡を探して住居を暴く作戦のようだ。
 村の中には沢山の足跡。獣のような足跡と、僅かに人型の足跡も見える。人型の足跡は村の中心部へと伸びている。
 獣の足跡は比較的大きな建物に集中していて、人型の足跡の方向には、遠目に見ても分かる、高い屋根の家があった。
 かつて村長が住んでいた家だろうか。近くの家から足音が聞こえる為にそれ以上の探索は危険と判断し、二人は一旦村を後にして合流する。
 互いに入手した状況は一致していて、この情報がかなり正確な情報だと確信する。
 敵にこちらの動きを悟られて警戒されては元も子もないと、エコリアチは、もうひとりの自分を戻して村を後にした。
 引き際も鮮やかで、村を巡回している魔物たちには一切バレることなく撤退した。
 その情報を共有された猟兵たちは、より詳細な情報の取得や戦闘準備の為にと動き出していくーー。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ステラ・リトルライト
【行動:WIZ】
戦うにはやっぱ、それなりのところを見つけねーとな。ただ、廃墟の村で戦える場所を何の目星もなく探ってたら、直ぐに魔獣に気付かれる。

じゃ、近くの村の廃墟村出身者に聞けばいーんじゃね。[コミュ力]を生かして[情報収集]開始だ。素直に猟兵って言っちまってもいいよな?
村のどこで戦うつもりか聞いたら、次に、魔獣が中にいるかもしれない建物にあまり囲まれてない少し開けたところを勧める。元、畑とかな。
それでピンとくる場所がある様子だったら、位置を聞いておくぜ。

「んじゃ、頑張れよ。」
お前らに戦わせる気ねーけど。

後は実際に廃墟村でその場所を確認したら、じゃ、さくっと狩ってやるよ!



 魔獣に気づかれないようにどう調べればいいのか。ステラ・リトルライト(星影纏う人形・f01749)は、詳しい人に聞いてしまうのが手っ取り早い結論付けた。
 廃墟村ではなく、その村の住人達に話を聞くべく近くの村へと向かっていた。
 その村は戦闘準備の為か、農具だけでなく、この世界では持っている人も少ないであろう剣や、農具に包丁を括りつけて槍のように扱おうとするなど、着々と準備が進められていた。
「あんた何もんだ?」
「いや、戦いを始めそうな雰囲気だったからさ」
 村の入り口で村人に声をかけられたステラは手に握っていた大鎌を持ち上げる。己が戦いに慣れている人間だと証明するには、十分な得物だ。
「分かった。ご助力頂こう。付いて来てくれ」
 村の奥に案内されたステラは戦いの会議に参加し、自身の戦闘知識を教えることでコミュニケーションをとり、信頼を築いていく。
「こっちも人数が多いし、開けたところの方が戦いやすいんじゃないか?」
「であれば、村の外れにある田畑などを戦地にすれば……しかし、どうやって誘き出す?」
 その後も会議は続き、ステラはお礼にと村の地図のまで貰っていた。
「んじゃ、頑張れよ。」
(お前らに戦わせる気ねーけど)
 仲間と合流して作戦を錬るからと村を後にしたステラは廃墟村に訪れる。
 村人たちの話していた田畑は形こそ崩れていたが、確かにあった。ぬかるんでいるところも多く、罠も仕掛けやすい。
 この場所は戦いに向いているだろうと、ステラは猟兵たちに情報を共有するべく走り出したーー。

成功 🔵​🔵​🔴​

楠瀬・亜夜
吹けば消えるような脆弱で儚い人類の反撃の狼煙……
そういうのは嫌いではないですよ
小さな小さな希望の光、守らねばなりませんね

こちらの被害を抑える為には
まず環境を整えないと……
村の地形や建物の構造を探りつつ敵の人数を調べてみましょう。
フック付きワイヤーを活用して敵の視線が届かない、木の上や屋根を
使って移動する事を心掛けますね。【WIZ】

【shadow hearts】を発動して蝙蝠のシャーちゃんに
別行動で村の上空から地上を調べて貰って
敵を誘い込めて奇襲を仕掛けられそうな場所を探して貰います。



(小さな小さな希望の光、守らねばなりませんね)
 楠瀬・亜夜(追憶の断片・f03907)は、未来ある村人たちを守るため、そして猟兵たちの被害を抑える為にと、建物の構造や敵の人数を確かめるべく村へと侵入する。
 人の足跡が少ないという情報や、姿を見られてしまう危険性があるからと、亜夜はフック付きワイヤーを使って家の上にと登っていった。多少の音は出てしまったが、特に魔獣が慌てて出てくることもなく、バレることなく登ることができた。
 村の地形的には平坦で、村長の家以外は、同じような高さの家が続いていることもあり、視線は極力避けることができるだろう。
「来たれ我が眷属、具現せよ我が心」
 亜夜がつぶやくと、体が影で構成された蝙蝠が現れる。その蝙蝠は亜夜の支持通り、空を飛んでいく。
 亜夜よりさらに高く、上空へと羽ばたき、村の周囲の地形を探していく。蝙蝠が示した方向には、猟兵が何かを調べている姿も見える。先程共有されていた田畑だろうか。村からその場所へと移動するには狭い村の入り口を通る必要があるため、罠や奇襲をかけるには絶好の場所となるだろう。
 亜夜は得られた情報を共有するべく、屋根を飛び歩いて猟兵たちの元へと向かって行った――。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・グゥスター
命あっての物種って言葉を知らんのかねぇ。いや…耐えきれなくなった、か。あってもなくても人を殺す、厄介なモンだなぁ誇りや尊厳ってぇのはよ。
【SPD】重視
まずは魔獣の痕跡探し、種類と数をわかる範囲で把握したいな。足跡みたいな辿れる物がありゃあUCで追跡させて、溜まり場なり餌場を見つけられりゃあ儲けだな。
自分で得たり他の猟兵からの情報を総合して簡単でいいから周辺の見取り図作って大体の位置関係を把握。様子を探りに来た人間って体で足跡とかの痕跡を村の外、戦闘場所に向けて残して誘き出せるようにしたいな。好きに暴れられる広い場所か、罠を仕掛けやすい森の中が戦闘場所としちゃあやりやすいだろうか。



(命あっての物種って言葉を知らんのかねぇ)
 生存を尊ぶテラ・グゥスター(生存こそ正義・f04573)は命を粗末にしようとしている村人たちや、誇りや尊厳について少し思うところがあるようだ。
「べとべとさん、お先にどうぞ」
 しかし、まずは任務を遂行しようと人の後をついていくUDC妖怪べとべとさんを召喚する。べとべとさんは足跡を追跡してどんどん進んでいく。
 その先にあったのは、村の中でも比較的開けた広場だった。広場には無数の足跡が残っていて、頻繁にその場所を利用していることが伺えた。
 足跡の中には人型のものもあり、それがチャンスだと、テラは敢えて足跡を残すように村から田畑へと向かって歩いていく。
 その足跡が村にいるであろう人形のものだと思うか、それとも、敵襲だと考えるか、何にしろ、誘き出すにはこれ以上ない餌となるだろう。
 テラは田畑まで足跡を伸ばすと、地図や情報、そして自身で見た村の形を思い返して実際の地図により近づくように更新していく。
 もらっていた地図と現在の地形には多少の違いがあったようで、猟兵たちの地図はより正確なものになった。これだけ情報が揃えば、地の利で遅れをとることもないだろう。
 猟兵たちは戦いの時に向けて、着々と準備を進めていた――。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルトニア・スカディアナ
せめて己の力で、とは。
尊く気高い意思…でございまし。けれど、頼って頂けたら…もっと強い力となりましょうに。せめて、ご助力致しませう。
【行動/POW】

白い外套で建物の狭間を【空中戦】の要領で光の反射に身を隠しダルファを視野に入れ死角より探りましょう。
魔獣の習性が痕跡より探れるはずでありまし。
ダルファをドラゴンと変えて空中より、魔獣の、そして敵の居場所を探りましょう。
深追いは致しませんが、ダルファに対して動きがあれば、ミレナリオ・リフレクションで相殺致しまし。
相殺すれば、こちらの痕跡は残りませんでしょう。



(頼って頂けたら…もっと強い力となりましょうに)
 アルトニア・スカディアナ(隻眼よりあまねく白夜・f09479)は、直接頼ってもらえないことにもどかしさを感じているようだ。
 逆に言えば、それだけこの世界が絶望に溢れているということかもしれない。この世界の人々に力となれるよう、もっと頼ってもらえるように。今は助力して猟兵の存在を、希望の存在を知ってもらうべく動き出した。
 光の反射で生まれる死角を利用して身を隠しながら移動していく。ある程度村の内部へと侵入することに成功すると、今度はダルファをドラゴンと変えて空中より大胆な捜索も開始する。
 猟兵たちの準備が進んでいる今では多少怪しまれるくらいでもちょうどいいのかもしれない。ダルファは魔獣たちをすぐに捉えることができる。しかしそれは、魔獣たちの視覚にも入り込む危険性を孕んでいる。
 ダルファはアルトニアの立ち回りを見ていたのか、太陽の光をが背になることを心がけているため、簡単には目視することができないだろう。
 ダルファの情報から、魔獣が広場に向かっていることに気づいたアルトニアは、決戦が近いことを悟って猟兵たちが集まりつつある田畑へと向かい、魔獣たちが動き出すかもしれないことをすでに待機している猟兵たちに伝えていく。
 その間にも徐々に広場へと集合する魔獣たち。戦いの時は確実に近づいていた――。

成功 🔵​🔵​🔴​

花巻・里香
まず、この世界にクリスタリアンはいないでしょうし、宝石の体を隠すように人間に変装しておくわね。
それで誘き寄せる方法が必要みたいね?。
なら私は【魅惑の外装人形】で周辺の動物達を誘き寄せて会話するわ。
動物達から魔獣の好みなど知っていることを聞き出して、魔獣を誘き寄せる準備しましょう。
あなた達(動物達)も居座られては困るでしょう?。
もっとも魔獣の好み以外にも魔獣を誘き寄せる方法としては、魅惑の外装人形によるフェロモン攻撃で誘う手もあるのだけれど。

気づかれそうならクリスタライズの透明化でやりすごすわ。
あとは罠として、【蟲惑の小部屋】用に十指に結んだ糸を仕掛けやすいところを把握しておきましょう。



 クリスタリアンの身体は光の反射も多い懸念があると人間の姿に変装している花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)は、魅惑の外装人形を使って周囲の動物たちをおびき寄せていた。
「あなた達も居座られては困るでしょう?」
 里香が優しく問いかけると、集まっていた動物たちは小さく声を上げて鳴いていた。どうやら里香の予想通り、動物たちも魔獣たちに思うところがあったようだ。
「ねぇ、あの魔獣が食べそうな餌とかって分かる?」
 里香の言葉を知ってか、集まっていた動物の一匹がどこか遠くへと駆け出していく。他の動物たちが追っていかないところを見るに、餌となるものをとってきてくれるのだと里香は待つことにした。

「……そういうこと、なのよね?」
 動物が里香の前に持ってきたのは、その動物と同じ種族と思われる生き物だった。いや、正確には生き物だったもの。だった。
 動物たちは、持ってきたもの。その動物の死体を持ってきて、里香に差し出した。
「……分かったわ。必ず倒してきてあげるわよ」
 里香は、その死体を大事に抱えると、村の入り口に置いていく。
「あなた達は帰りなさい。危ないから」
 里香が優しく微笑むと、動物たちはゆっくりと自分たちの巣へと帰っていく。動物たちを見送ってから、村の入り口に十指に結んだ糸を仕掛けを施して田畑へと向かう。

 小さな身体の大きな誇りを受け取った猟兵たちは、田畑から村の様子を覗き見る。村の入り口近くには魔獣が少しずつ顔を出していく。
 猟兵たちは、この世界に生きる弱き者の標となるために。人々を守るために。希望の光となるために。己の信念を貫くために。それぞれの得物を握り、立ち向かうのであった――。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『暗闇の獣』

POW   :    魔獣の一撃
単純で重い【血塗られた爪】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    暗闇の咆哮
【血に餓えた叫び】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    見えざる狩猟者
自身と自身の装備、【自身と接触している】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 村の入り口では、整列して村から出てきた暗闇の獣が次々と罠にかかり転がっていた。ダメージにはなっていないが、その怒りで田畑にいる猟兵たちに向かって襲いかろうと走り出す。
 怒り狂った暗闇の獣は陣形もなく、ただただひたすらに猟兵たちへと詰め寄っていく。猟兵たちは、想定通りだと互いに頷いき合い、暗闇の獣へと向かっていく――。
楠瀬・亜夜
暗闇の獣……その姿捉えました
さぁ、全力で掛かって来なさい!

【knife vision】を発動し、向かってくる暗闇の獣達へ向かって
ナイフを飛ばし、更に技能【クイックドロウ】を駆使し
銃撃を浴びせます。

見えざる狩猟者に警戒し、姿が見えなくとも物音がする方向へ
ナイフを投擲し奇襲を防げるようにします。



「夢か現か幻か、その身で味わって頂きましょう」
 まず最初に暗闇の獣へと飛び出していったのは、楠瀬・亜夜(追憶の断片・f03907)だ。その手に握られていたナイフだけでなく、そのナイフを多数複製し、念力で全てばらばらに操作していた。
 一方、暗闇の獣は、血に餓えたような、雄々しくも禍々しい叫び声をあげた。まるで死者が地面から這いつくばって出てくるような、重い重い雄叫びだった。
 透明になっている暗闇の獣を、その声や動きを見てナイフを刺していく。念力で操作したナイフ。そして手に持っているナイフも投擲して確実に暗闇の獣を切り刻む。
 暗闇の獣も、ただやられるわけにはいかないと、声を押し殺し亜夜の背後に回り込み。亜夜がナイフを投擲した瞬間を狙って血塗られた爪で亜夜を狙う――。
「暗闇の獣……その姿捉えました」
 破裂する高い音。地面に転がる金属音。そして重い音を立てて地に倒れる暗闇の獣。亜夜の手には銃が握られていた。
「さぁ、全力で掛かって来なさい!」
 私に死角はないと自信満々に言い放つ亜夜。暗闇の獣はその様子を見て攻勢を緩めてしまう。その隙を猟兵たちが見逃す筈もない。
 猟兵たちの攻撃は、ここから更に激しくなっていく――。

成功 🔵​🔵​🔴​

ステラ・リトルライト
ようやくお出ましだ。お前ら全員蹴散らしてやるぜ!

「こんな獣に俺達は倒されねーよ!」
【天蠍宮の響声】を用いた俺の声が他の奴らと俺自身の能力を引き上げる。

準備は万端、おら、行くぞ!
[挑発]してまだ掛かってない罠の近くにおびき寄せつつ、大鎌での[範囲攻撃]で[なぎ払う]ぜ。
これなら見えようが見えまいが関係ねーし。そもそも土の上、足跡や土煙をちゃんと見れば大丈夫な筈だ。

出来るだけ近寄らせねーように動くつもりだけど、[第六感]でやべえって感じたらその場から退きつつ、[だまし討ち]で拷問具の方をぶつけてやるよ。

基本的に狙うのは足。ダメージを与えて倒すよりも、他の猟兵がより戦いやすくするのを優先するぜ。



「こんな獣に俺達は倒されねーよ!」
 ステラ・リトルライト(星影纏う人形・f01749)は村人たちと話したからだろうか、いつも以上に好戦的だった。
「英知こそが真の力となる」
 ステラのその声がステラ自身の能力を引き上げる。同じく英知を重んじ尊ぶ猟兵たちも、その歌声を聞いてか、何かいつも以上に頭の回転が良くなっているようだ。
「おら、行くぞ!」
 ステラは敢えて率先して声を出して敵の中心へと走り込んでいく。暗闇の獣はステラを囲むようにしていく。
「かかったな!お前ら全員蹴散らしてやるぜ!」
 しかしそれはステラの策略。大鎌で近くに寄って来た暗闇の獣をなぎ払っていく。背後からも透明になっている暗闇の獣が近づいてくるものの、ここはぬかるみの多い地形だ。地面に足跡がくっきりと付いている。
 それに大鎌での薙ぎ払いであれば、姿が見えなくても巻き添えで攻撃が当たる。ステラの狙い通り、暗闇の獣は近づきたくとも近づけない状況に追い込まれていた。
 さらにステラは執拗に暗闇の獣の足元を狙っていた。足を斬られを失った暗闇の獣を更に大鎌で斬りつけて猟兵たちの元へと戻っていく。
 深く傷ついた足を引きずりながらも暗闇の獣は猟兵たちの元へと向かっていく。しかし魔獣に情けは無用。猟兵たちは更なる追撃をするべく、暗闇の獣に向かって駆け出した――。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・グゥスター
お出ましか、上手い具合に誘い出せたなぁ。お前らは前座、後がつかえてるからさっさとくたばれ。
【SPD】
ネイルガン「スナイパー」マシンガン「クイックドロウ」「援護射撃」で遠距離攻撃主に味方猟兵の近接戦闘支援意識の立ち回り。UC発動されると厄介だからなぁ、先手を打って封印を狙っていくぞ。倒すより封印優先、使えるはずの能力が使えなきゃあ頭悪くても動揺くらいはすんだろう?
近接の味方が少ない、又は押されるなら拷問具で近接シフト。脚の腱ぶった切って更に「串刺し」「傷口をえぐる」でダメージ蓄積を狙っていく。
透明化、自分がされたらとにかくマシンガンぶっ放し、音で居場所を知らせるかね。



暗闇の獣に駆け出していく猟兵たちを援護してるテラ・グゥスター(生存こそ正義・f04573)は、田畑からは少し離れた高さのある場所で援護射撃の準備をしていた。
「古き呪詛の儀、その一端を顕現せよ」
 テラは先手を打って封印を狙っていく。黒い釘、灰色の釘、深紅の釘。3本の釘が左腕に内蔵されたネイルガンから暗闇の獣へ。次々に襲っていく。
 猟兵が機動力を削いでいたこともあり、暗闇の獣は避けることも出来ずに術での釘が暗闇の獣に突き刺さっていく。
 視覚的に捉えて居なかった暗闇の獣にも流れ弾ならぬ流れ釘が多段に命中して透明化が解除されていく。
 透明化が解除されたことに暗闇の獣も動揺の色を見せていた。テラはまだ透明化している暗闇の獣が居るだろうと脇腹に仕込んでいるマシンガンを準備する。
「お前らは前座、後がつかえてるからさっさとくたばれ」
 テラは暗闇の獣の集団に仕込みマシンガンを放っていく。何もない空間に銃弾が刺さっていき、身体から離れた血液が地を濡らし、居場所を暗闇の獣がどこにいるのか、猟兵たちは概ね気付くことができるだろう。
 猟兵たちは、テラの援護を受けて次々と暗闇の獣を斬り倒していく。田畑は魔獣の血を吸いきれず、血だまりには足音の数だけ波紋が浮かぶ。
 このままでは皆殺しにされる察したのか、暗闇の獣は村へ撤退しようと後退を始める。猟兵たちは今がチャンスと追撃を開始する――。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルトニア・スカディアナ
憤る獣たちよりも速く。
集う敵へわたくしの灯火、ダルファを槍に変えて【串刺し】に、より多くの獣たちを屠りましょう。
勿論、張り巡らした罠に自らがかからないように、利用致しまし。
爪の一撃には槍で歯止めを。
暗闇の咆哮にはミレナリオ・リフレクションで相殺しまし。
透明化には蹴りあげた畑の泥を浴びせて差し上げましょう。
獣さん達、こちらでありましてよ?
手を鳴らし罠へ誘い出し。
花巻様(f05048)のユーベルに巻き込めるようお願いしても良いかしら。
わらわは【空中戦】で地面への罠から脱出。
獣を嵌め惨劇を繰り広げましょう。
わたくしを追う獣は槍で応じ、ダルファのドラゴニック・エンドを差し上げまし。

アドリブ絡み歓迎


花巻・里香
私は入口や罠として調べた場所に十指に結んだ糸を張り巡らせるわね。
そうして私自身を獲物(囮)として魔獣達を誘惑し、誘き寄せて誑かしましょ。
例えその姿を消していても周囲の糸に触れた魔獣達を
抵抗する間なんて与えずに、一瞬で魔獣の餌となった動物に擬態した蟲達の【蟲惑の小部屋】へ送るわね。
逆に捕食される恐怖を思い知りなさい。
仮にも蟲達の小部屋から脱出してきたのならその隙を逃さずに、からくり人形の騙し討ちを仕掛けるわ。
もっと私に近づいてきたら【魅惑の外装人形】によるフェロモンで攻撃、魔獣を自由に操る魅了に成功したのなら魔獣達に共食いの命令をさせるわね。

絡み・アドリブ歓迎



 追撃から逃れようと逃げる暗闇の獣。その先、村の入り口には、先回りして待機していた花巻・里香(クリスタリアンの人形遣い・f05048)と、アルトニア・スカディアナ(隻眼よりあまねく白夜・f09479)の2人が待ち受ける。
 里香は村の入口や罠として調べた場所に十指に結んだ糸を張り巡らせて罠を仕掛けていた。アルトニアもその罠の近くで暗闇の獣を待ち構えて、接近するのを今か今かと待っていた。
「さぁ、獣たちを屠りましょう」
「ええ、捕食される恐怖を思い知りなさい」
 アルトニアは、ダルファを槍に変えて暗闇の獣を串刺しにして葬っていく。その屍を踏み抜いて、更に近づこうとする暗闇の獣達には里香の巻いた罠。十指の糸に触れていた。
 周囲の糸に触れた魔獣達は抵抗する間も与えられずに糸の中へと吸い込まれていく。
 糸の特性に気付いた暗闇の獣は、その糸をかいくぐって里香の元へと接近するが、その行く道をアルトニアが阻む。
 槍でぬかるんだ地面を弾き、泥を暗闇の獣に付けていく。透明化されていても、目印があれば惑わされない。
 暗闇の獣は鋭い爪を持った腕を振り下ろす。アルトニアはその腕を槍で受け止め、そのまま糸に向けて投げ飛ばされ、糸に触れた暗闇の獣が次々と吸い込まれていく。
 咆哮にも屈することなく、アルトニアは暗闇の獣を一匹残らず糸の中へと吸い込ませていった。

 吸い込まれた先は、壁の無い小さな小部屋だった。部屋の中はとても暗く、四方からは光が見える。端までたどり着ければ出ることは可能だろう。
 暗闇の獣たちは、その光に向けて傷ついた身体に鞭をうち、ゆっくりと歩き出す。しかし、足元いる蟲が、暗闇の獣の足を喰らい、その場に引き留める。
 その蟲達は魔獣の餌となった動物たちの姿をしていた。しかし、蟲達は凶暴で、暗闇の獣の身体を齧り、捕食していく。
 自らが捕食される絶望を植え付けられた暗闇の獣の殆どが小部屋の中で命を落とすが、数匹は、血を這いつくばいながら小部屋を何とか脱出していく。
 しかし、部屋の外。村の入り口で待っていたのはからくり人形、魅惑の外装人形だった。フェロモンで暗闇の獣を操り、互いを捕食し合うように命令を下す。
 暗闇の獣が互いに捕食し合い、息も絶え絶えとなってきた所でアルトニアは槍を暗闇の獣に突き刺して、生き残りを殲滅していく。
 
 田畑に残ったのは暗闇の獣の死骸だけだった。里香とアルトニアはハイタッチを交わし他の猟兵たちと合流する。
 猟兵たちは少しの休憩の後に村の奥へと進軍する。暗闇の獣と共にいるであろう人型の敵。恐らく暗闇の獣をまとめて指示を出していたであろう者を倒すべく。村の奥へと向かう――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『異端の騎士』

POW   :    ブラッドサッカー
【自らが他者に流させた血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【殺戮喰血態】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    ブラックキャバリア
自身の身長の2倍の【漆黒の軍馬】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    フォーリングローゼス
自身の装備武器を無数の【血の色をした薔薇】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 村長の家に向かう道中。広場を通ると、全身黒い鎧で覆われている騎士のような姿の人物を目撃する。同じく全身が黒い馬にまたがっていて、異様な雰囲気を放っていた。
「よくもまぁやってくれたな……!」
 『異端の騎士』は紫色に光る黒い剣を鞘から引き抜くと、馬から降りて猟兵たちに剣先を向ける。
 人としての誇りを捨て人々を苦しめる異端の騎士に情けは無用。猟兵たちは、この戦いに終止符を打つべく一歩前に出る。
 戦いを終わらせるべく、誇りを胸に。猟兵たちは得物を握り、駆けだした――!
花巻・里香
それは誉め言葉ね(だって私は誘惑と騙し討ちが基本なのだから)
誇りを語る口は持たないけれど想いは行動で示しましょう
先ずは【蘭花の饗宴】で無数の蜂と花びらで目晦まし、馬を潰しに行きましょう
軍馬といえど無数の蜂への恐怖はあるでしょう?
そして油断を誘うフェイントや誘惑で騎士を誑かし、十指の早業でからくり人形を操り騙し討ちを仕掛けていくわね

暗闇の獣戦で手伝ってくれたお返しに
アルトニアさん(f09479)を対象に擬態した【擬態の外装人形】で本人と入れ替えてチャンスを作るわ
擬態を解いた時は、そのスピードで騎士を釘付けにするわね
(所謂忍びの変わり身の術のようなものね)
私の想いはあなたに託すわ

絡み・アドリブ歓迎


アルトニア・スカディアナ
―それは、どちらが?
純粋な村人を焚きつけた災い、贖って頂きましょう。
わらわの誇りの仔の黒と逆、淀みの騎士へ
ダルファの槍先で指し
占拠された村の哀しみを堂々晴らしませう。

軍馬を先ず狙い槍で軸足を屠り【串刺し】に。
ダルファ!
刺し貫き【空中戦】よりドラゴンへ戻し
【属性攻撃】炎で馬、騎士の目を焼きまし。
馬狙いと連携、合図しあい交互に騎士を阻みませう。
軍馬の習性を【学習力】で踏まれない距離を詰め誘導。

あら、ステキな鎧でありましたのね♪
花巻様(f05048)に感謝を。
わたくしはミレナリィドール
血は無くてよ
撫でるように四肢を白い刃と変え裂き斬り禍々しい剣を牽制
【ドラゴニック・エンド】で挟撃を。

アドリブ絡み歓迎



「それは誉め言葉ね」
「―それは、どちらが?」
 里香とアルトニアが異端の騎士にいち早く近づいていく。里香は語ることはなくても、想いは人一倍に秘めていた。
 アルトニアも、それ以上の言葉は語らなかったが、ダルファの槍先は異端の騎士指していた。
 純粋な村人を、生物を。焚きつけた災いは切り捨てなければならない。異端の騎士へむけた冷酷な視線が、その想いを物語っている。
 異端の騎士は漆黒の軍馬に跨り、素早い動きで攪乱しようと動き出す。しかし同時にアルトニアもダルファの槍を構えて動き出していた。
 アルトニアが狙っていたのは軍馬の方だ。ダルファの槍で前足を狙って串刺しにしていく。漆黒の軍馬は痛みに耐えながらも、アルトニアから距離を取るまでは止まらず主人を守ろうと必死に走った。
 しかし、漆黒の軍馬が止まった場所には罠が待ち構えている。里香は速度が緩んだタイミングで無数の蜂と花びらを舞わす。蜂は花びらに合わせて優雅に軍馬を責め立てる。
 いくら鍛えられた軍馬といえど、無数の蜂が相手では走る以外の抵抗手段がなく、その足を封じられている今、漆黒の軍馬はただ蜂の攻撃に怯え耐えていた。
 蜂に気を取られている間にアルトニアはダルファをドラゴンの姿に戻り、激しい業火で漆黒の軍馬と異端の騎士を焼き払っていく。
 漆黒の軍馬も、このままやられるわけには行かないと、再び走り始め、その炎を振り払おうと手負いの足を引きずりながらも、懸命に走り回る。
 アルトニアは、短期間の間に軍馬の習性を見抜いていて、踏まれない距離を詰めているものの、手負いとは言え馬の速さには届かない。
 そんな様子を見ていた里香は、擬態の外装人形を、漆黒の軍馬の進行方向を予測して配置する。そして、アルトニアと目で合図を交わし、その特別な人形の力を解放する。
 人形が怪しく光り出すと、擬態の外装人形の置かれていた位置にはアルトニアが、アルトニアが居た位置には擬態の外装人形がある。
 そう、転移で位置が入れ替わったのだ。異端の騎士は驚き漆黒の軍馬を停止させようとするが、馬は急には止まれない。そのままアルトニアの方へと走り続ける。
「あら、ステキな鎧でありましたのね♪」
「あの騎士には勿体ないわね」
 擬態を解いた人形は馬にも劣らぬスピードで騎士を翻弄する。人形を止めようと異端の騎士はその剣で人形を斬りつけようとするものの、速さに追いつけず、人形は攻撃を交わしていく。
「このっ!ちょこまかと!」
「正面がお留守ですこと。わたくしはミレナリィドール……血は無くてよ?」
 異端の騎士にめがけてアルトニアは槍を突き刺す!しかし、漆黒の軍馬が最後の力を振り絞って異端の騎士を振り落とし、槍は漆黒の軍馬の胸に深々と突き刺さる。刹那、召喚ドラゴンが吼え、その炎で漆黒の軍馬を焼き尽くす――。
 炎が消えたところには、馬の骨どころか、灰1つ残ることが無かった。多少巻き込まれた異端の騎士が、煙のあがる鎧を揺らすようにしながらも立ち上がる。
「よくも相棒をやってくれたな……!」
 異端の騎士の目は先ほどよりも明確な怒りを持った目をしていた。漆黒の軍馬を倒したとは言え、まだまだ異端の騎士は戦える。
 より緊迫した状況の中、猟兵たちは、更に攻撃を仕掛けていく――!
 
 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

楠瀬・亜夜
その姿……人々を守る騎士……とはいえない禍々しさですね
守るべき者を捨てた反逆の騎士、そういう事ですか。
いいでしょう、貴方の思惑は私の知る所ではありませんが
最後は騎士として逝かせてさしあげましょう

騎士としての戦いをさせる為、私は銃器を投げ捨て
UCも使用せずナイフで接近戦を挑みましょう。
とはいえ、まともに敵の攻撃を正面から受けたらただではすみませんね
攻撃を避ける、受け流す事に集中し敵が隙を見せた瞬間に
素早く攻撃を与えましょう。

(……なんだかノリで正々堂々の勝負を挑んだけど
冷静に考えてあんな大剣相手にナイフっておかしくない?
やめとけばよかった……!でももう後に引けない……!)



(その姿……人々を守る騎士……とはいえない禍々しさですね)
 亜夜は、もう騎士とは呼べないであろう異端の騎士の成れの果てを見て、何を思ったのか。手に持っていた銃器を投げ捨てた。
「どういうつもりだ」
「最後は騎士として逝かせてさしあげましょう」
 亜夜は代わりにナイフを取り出し、そのまま異端の騎士に向かって攻撃を仕掛ける――!
 特別な力も一切使わずに、ただただ己の体術だけを駆使して異端の騎士に斬りかかる亜夜。
 異端の騎士も、その雰囲気に乗せられてか、自身の装備武器を解くことなく。亜夜を迎撃しようと剣を合わせる。
 スピードの亜夜。パワーの騎士。幾度となく金属と金属がぶつかり合い、その度に火花が散るほどに重く早い攻防が続いていく。
(……なんだかノリで正々堂々の勝負を挑んだけど、冷静に考えてあんな大剣相手にナイフっておかしくない?)
 異端の騎士も疲れが見え始めていたが、素早く動き、重い斬撃を受け続けいた亜夜の方が疲労は蓄積していた。
(やめとけばよかった……!でももう後に引けない……!)
 亜夜は最後の力を振り絞り、異端の騎士の剣を寸前で躱すと、鎧の隙間を狙ってナイフを突き刺した――!
 得物が無くなった亜夜はそのまま後方に下がっていく。異端の騎士は苦しそうにナイフを引き抜くと、地面に投げつける。
 猟兵たちと異端の騎士との戦いはまだまだ続きそうだ――。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・グゥスター
今まで散々好き勝手してきたんだろう?因果応報ってやつさ。ここらで幕引きといこうじゃねぇか。

さて、身体も獲物も大きいが馬が潰せた分小回りならこっちに分がありそうだな。動き回って鎧の隙間を突くってのが定石だろうが…いっそどデカい穴開けてやった方が後々やりやすいかもな。それでいこう。
UCで超強化して挑む。狙うは鎧の正面胴体部分。左右のマシンガンを一点集中で叩き込み続けてブチ抜いてやる。大剣の攻撃は廻転鋸を受けに徹する形でいなす。刃が回ってりゃあパワー重視の攻撃はどうにかできるはずだ。
武器の形状を花弁やらに変化させるなら逆にチャンス、一気に接近してブースター乗せた打撃を叩き込んでやる。



「今まで散々好き勝手してきたんだろう?因果応報ってやつさ。ここらで幕引きといこうじゃねぇか」
 テラは妖怪、悪鬼、幽鬼。あらゆる力を身体に宿し、全力で立ち向かおうと一歩前に出る。
 動き回って鎧の隙間を突くってのが定石。しかし、既に実践している猟兵もいることもあり、対策を考えているかもしれない。
 ならばとテラは左右のマシンガンを動かす。いっそ鎧にデカい風穴を開けてしまった方がいいじゃないかと、正面胴体に一点集中で叩き込む。
 最初の弾丸こそ、軽い音をたてて弾かれていたものの、弾幕こそパワー。徐々に鎧を削っていく。
 このままではまずいと、異端の騎士は剣を振り、テラのマシンガンを壊そうと斬撃を仕掛ける。
 テラは廻転鋸でその斬撃を受け止める。マシンガンはその間も異端の騎士を撃ち続けていく。
 斬撃では間に合わないと、異端の騎士は剣を血の色をした薔薇の花びらに変える。その花びらで直接マシンガンを壊してしまおうという思惑だ。
 しかしそれこそが、テラにとって絶好の好機。ブースターで異端の騎士に一気に接近して勢いそのままに廻転鋸で殴るようにして打撃を叩き込む――!

 異端の騎士は、反動で吹き飛び、鎧は崩れ、正面胴体には大きな穴が開いた。剣を杖のようにして異端の騎士はゆらりと起き上がる。
 今がチャンスと、猟兵たちは更に追い打ちを仕掛けるべく動き出していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フロッシュ・フェローチェス
誰のとも知らぬツケを払わせようとする、害悪。
……そんな馬鹿の意思なんか知らないね。

声をかけようとも思わない。
開始すぐに【先制攻撃】。【選択したUC】で一撃。
【早業】で散弾銃・刻天炉からの射撃を一発。
そこから【ダッシュ】で距離を取り、また側面か背後へ回り込む。
【フェイント】をかけてもう一度、接近から射撃だ。

近寄って来たなら短刀・碧穿炉で対処。
伸びるから【逃げ足】としても役に立つし、【残像】からの【カウンター】をすぐ行える。

【2回攻撃】の好機は逃さない。【野生の勘】合わせて【見切り】、ブーツ・衝角炉で、蹴りを打ち込もう。
万が一、また馬が出たなら寧ろチャンス。
並走してから追い抜き、顔面蹴ってやるよ。



(誰のとも知らぬツケを払わせようとする、害悪。……そんな馬鹿の意思なんか知らないね)
 フロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)は、異端の騎士に声をかけようとも思わなかった。
 因果応報。自分で溜めた罪は自信の身体で償うしかないのである。
「機械ブーツ可変完了。目視なんてさせると思う?――飛べ」
 フロッシュはその速度を最大限に活かすべく、異端の騎士がこちらに気付く前に先制攻撃を仕掛けていた。
 目視することも難しいであろう強烈な蹴撃が異端の騎士を捉え、異端の騎士は近くの民家に埋まるように吹き飛んだ。
 弾丸のように飛ばされた異端の騎士は、起き上がり辺りを見渡すが、そこにフロッシュの姿は見えなかった。
「――遅い」
 既に背後に回り込んでいたフロッシュは、声に反応した異端の騎士に蹴撃のフェイントでタイミングをずらした後に刻天炉を放ち、更に蹴りの連撃を打ち込んでいく。
 異端の騎士は、逃げるようにもう一度、漆黒の軍馬を召喚し騎乗するものの、初速の速いフロッシュは、少し並走した後に追い抜き、今度は顔面を蹴り飛ばした――。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

ステラ・リトルライト
ざまあねえな。これが村の奴等の受けた苦痛と同じ...いや、まだまだ足りないくらいだ。
「だから、その体でしっかり受け止めてさせてやるよ!」

まずはテキトーに【人馬宮の奪略】の枷と首輪を奴に向かって放つ。まっ、当たればラッキーってくらいだな。本命はその後にある。

さて、これは[挑発]も兼ねてるし、直ぐに俺に気を向けるだろ。そしたら今までの戦いで[見切った]通りに、攻撃を避けつつさっきの首輪と枷付近に誘導する。

丁度再出撃するタイミングに合わせれば... 騎士の後ろの地面から飛んできて拘束してくれんだろ。

で、胸の大穴。もっともっと深く、拷問具で[傷口を抉ってやる]よ。血を使うのはお前だけじゃねーってこと。



「ざまあねえな」
 這いつくばって小屋から顔を出した異端の騎士の目の前に現れたのはステラだった。村人の受けた苦痛にはまだ遠いだろうと、更に追い打ちをかけるべく前に出ていたのだ。
 ステラ枷と首輪を異端の騎士に放つが異端の騎士はそれをすぐに払い起き上がる。散々に挑発されたことで頭に血が上っているのか、漆黒の軍馬を再度召喚すると、ステラに向かって突進させる。その手には剣が握られていてステラを勢い任せに叩き斬ろうと襲いかかる。
「そんなんじゃ当たらねぇぞ!」
 軍馬による突撃はこの戦いで何度も使っている。攻撃を避けつつさっきの首輪と枷付近に誘導していく。
 何度か突撃を交わしていくなかで首輪と枷の付近に異端の騎士が戻って来たタイミングで首輪と枷が丁度再出撃していく。
 両手両足を縛られた異端の騎士は軍馬から滑り落ち地面に転がる。ステラは拷問具を取り出して異端の騎士に近づいていく。
「許してくれ!俺だってヴァンパイアに従わなきゃ死んでたんだ!」
「許して欲しいって?……まだまだ足りないよな。だから、その体でしっかり受け止めてさせてやるよ!」
 ステラは胸の大穴に拷問具で傷口を抉っていく。戦場には異端の騎士の音がこだまする。
 異端の騎士は苦しみ地を転がり血を濡らしていた――。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルデラント・ズィーマ
哀れですね。あなたは人ではありませんよ、畜生以下です
多少傷付いたとしても構いません。義眼で情報解析、攻撃を避けながら接近をして敵をアームで串刺しにしましょう。鎧砕き、捨て身の一撃です
上手く刺せたらこっちのものです。ユーベルコードを頭にぶつけて吹っ飛ばしてやりましょう。
あの世で永遠に謝り続けなさい。ワタシは許しませんけれども


エコリアチ・ヤエ
しょっぱなから戦闘用人格に入れ替わり、油断せずに戦う。
「どれだけ鎧に身を包もうと、その鎧ごと叩きづぶしてやればいいだけのことよ」
我がその鎧を叩きづぶしてくれよう。
リザレクト・オブリビオンを使用。死霊騎士は戦闘に向かわせ、死霊蛇竜は自分の身の回りの守護。その体で我への攻撃をすべて防がせる。
もし死霊たちがてこずったり、UCを解除される場合は装備しているファイブエレメンツソードの追撃か、杖による呪詛で戦う。
人道を外れたモノの行く末など地獄一択。大人しく堕ちるがよい。



「哀れですね。あなたは人ではありませんよ、畜生以下です」
 エルデラント・ズィーマ(ロストメモリーズ・f02581)は、それでも再び立ち上がり猟兵たちに立ち向かう異端の騎士に小さく呟いた。
「どれだけ鎧に身を包もうと、その鎧ごと叩きづぶしてやればいいだけのことよ」
 その隣に立つエコリアチも油断せずに異端の騎士の様子を見ていた。血の色をした薔薇を舞わして、猟兵たちを簡単には近づけないように警戒している。
 エコリアチは死霊騎士と死霊蛇竜を召喚し薔薇を舞から自身の身を守らせる。反撃のチャンスを探っているが異端の騎士も満身創痍。最後の抵抗と言わんばかりの猛攻で切り出すことが難しい状況だ。
 義眼で情報解析していたエルデラントは薔薇の舞のほとんどが、死霊騎士と死霊蛇竜に向いていることに気付く。
 異端の騎士の体力も集中力も限界なのだろう。ならば多少傷付いたとしても一気に倒すべきだろうと、エルデラントは攻撃を避けながら接近をしていく。
 薔薇の舞による多少の傷をものともせずに異端の騎士の背後に回り込むと、捨て身覚悟の一撃必中。そのアームから放たれる攻撃は既にダメージが蓄積している鎧を粉々に砕いていく。
 エルデラントの攻撃に止んだ薔薇の舞。エコリアチはその隙に異端の騎士との距離をどんどん詰めていく。
 前門のエコリアチ後門のエルデラント。2人は前後で挟むようにして異端の騎士と対峙する。
 異端の騎士は猟兵の血液で自身の装備武器の封印を解き、その剣を更に禍々しい力を宿して振り回す。
 しかし、激しい攻防の中で放たれる攻撃は恐ろしい威力と引き換えに単調なものだった。その剣を振るう力はもう残されていないのだ。
「人道を外れたモノの行く末など地獄一択。大人しく堕ちるがよい」
 エコリアチは、大振りの剣を避けるとファイブエレメンツソードで異端の騎士の胸を貫く。そのままファイブエレメンツソードを振り上げると、異端の騎士は空中へと放り投げられる。
「あの世で永遠に謝り続けなさい。ワタシは許しませんけれども」
 エルデラントは地面を力強く蹴って飛翔する。単純で重い渾身の右ストレートが異端の騎士の顔面を捉える――!
 拳の接触時に空中では大爆発が起きる。激しい破裂音と。まだ残っていた鎧の一部が破片となって飛び散っていく。
 異端の騎士だった人は思いのほか細い身体付きで地面に倒れたまま動かなくなった。猟兵たちは、異端の騎士を見事打ち破ったのである。

 痩せ細っている身体から、彼自身もまた生きるのに必死だったのだということが伝わる。それでも罪は罪。堕ちるところまで落ちた人間は裁かれなくてはいけないのだ。
 程なくして、異変を感じた隣村の村人たちが続々と集まって来ていた。村人たちが猟兵たちと合流した時、すぐに気付くことになるだろう。
 やがてこの世界に真の希望をもたらすであろう者が、この世界に少しずつ姿を見せ始めているということに――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月19日


挿絵イラスト