アースクライシス2019⑨~空を飛ぼうと君が言う~
●まあとにかく
「ねえねぇみんな聞いて聞いて!」
ハイテンションでグリモアベースをぴょんぴょんした肆陸・ミサキ(孤独に苛まれる者・f00415)が、猟兵達を集める。
戦争の真っ只中で何をはしゃいでやがるんだこのチビはという被害妄想な視線を思考の片隅へ蹴り飛ばした彼女は言う。
「ジャイアントキリングだよ!」
?
聞いて尚深まる疑問に、その場の全員が首を傾げる。
主にスポーツ方面で使われる言葉であるし、大体、オブリビオンが格上なのは何時もの事なので、唐突な単語の使用は正直に言うと訳がわからなかった。
「だから、ジャイアントなの!」
いい?
と、仕方ないなぁと得意気な顔をしたミサキが続ける。
「オブリビオンがね、巨大化して現れたんだよ──いや前提から話そう、うん、ごめん興奮してた」
こほん、と咳払いを一つ。
「ラグンジュポイント。戦争が始まって、そこの存在があることは皆知ってると思う。そこまでの道程が、エリア51の制圧によって拓かれたわけだよ」
そこにあった、1人乗り用UFOも鹵獲した。
それを使い、空を飛んで、そこへ至ろうと、纏めるとそんな話だ。
だが、その前に立ち塞がる者がいる。
「それが巨大化したオブリビオン、ってわけ。多分大きさは20mくらいかなぁ……大きさに比例して、攻撃の強さは格段に跳ね上がってるよ。まあその代わり、小回り利かないからデメリットもデカイけどね」
とはいえ。
巨大すぎる攻撃の間合いは危険だ。常の感覚で回避してたんじゃ殺られてしまうだろう。
「だから、UFOを操作して──自前の飛翔があればそれで──華麗に空中戦をしてやろうって事だよ」
ほーらジャイアントをキリングでしょーというとミサキは、
「いざ、ニューヨークの空へ、アッセンブル!」
お前それ言いたかっただけだろ、という台詞を吐いて、グリモアの転移を使用した。
ぴょんぴょん跳び鯉丸
はい戦争どーん!
という勢いで。
空を飛んで戦う話ですね。
敵は巨大化してますので、まあそれを踏まえてなんかイイ感じに攻め立ててみて下さい。
書けるだけ書いて終わりになるかと思いますが、プレイングは先着順ではないので悪しからず、です。
よろしくお願いいたします。
第1章 ボス戦
『ブルマニオン・シルバーナイト』
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POW : シルバースラッシュ
【手にした大剣による斬撃】が命中した対象を切断する。
SPD : シルバーシールドバッシュ
単純で重い【大盾で振りかぶって】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ : マキシマムブルマパワー
【リミッター解除】【された】【ブルマ型パワードスーツの力】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
イラスト:純志
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「シャーロット・キャロル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
UFOは飛ぶ。
円盤だとか四角いとかミサイル見たいというかそれ弾頭じゃねーかという様な物までそれはUFOなので飛ぶ。
目指せラグンジュポイントはしかし巨大オブリビオンが行かせまいとするのだった。
暮陽・黎明
でっけーなー。巨大化した気分ってどんな気分なんだー?
まぁそんな素朴な疑問はどうでもいいなー。
奴さんのもとへは自前の翼で向かうぜー(空中戦
20mだしなー、大盾振るわれたら遅いって言っても退くくらいしか逃げ場がなさそうだー。念の為のオーラは纏っておきつつ(オーラ防御、激痛耐性)奴さんの攻撃を誘うかー。殺気全開にして付かず離れずの位置から感覚と視覚情報から奴さんの攻撃範囲を見極め、攻撃を誘い出すぜー。(情報収集、第六感、見切り
目の前をチョロチョロしてたら鬱陶しくもなるだろー
攻撃してきたらその隙きにパフォーマンスしつつ飛翔で回避、指定UCを叩き込むぜー(カウンター、怪力、戦闘知識、鎧無視攻撃、2回攻撃
「でっ、けーなー……」
遠目から分かるそのシルエットを、黎明は見ていた。
でかく、高い。
地上から見ればそれはそれは首の痛くなることだろう。
だが、彼女はそうならない。
三対六枚の翼を使って、相手の視線と同高度で行く。
『……!』
その姿を認めた敵が構えを取った。
半歩を後ろに、盾を前にする動きだ。
その足踏みに、大地の削れる音がする。
「どんな気分なんだろうなー……」
想像も付かない疑問に黎明は息を吐き、それから吸って。
「行くぜ」
戦闘を開始する。
翼を大きく動かし、空気を打って前へ加速。ゆっくりと敵が持ち上げる盾を上目に見て、全身にオーラの被膜を作り出した。
『お……!』
敵の呼気が轟く。サイズがサイズだけに、息の整えがやけにうるさい。
上げた盾は、鋭く伸びた先端を順手に持った形だ。
それが、黎明を叩き潰そうと迫ってくる。
「ハエ叩きとか思ってねーか……!」
圧がすごいと、彼女は思う。
空気ごと、押し潰される感覚が上からあって、単純な加速ではその間合いから逃れるのは厳しい、とも。
「それなら、上げるだけだろ!」
だから、更に加速した。
鞘に納めた刀を腰に溜め、柄に手を掛け背を少し曲げる。
敵の予想を上回る神速を以て肉薄し、無防備な首へと刃を抜き放った。
「──ッ」
だが感触は硬い。
敵が爪先を上げ、体を上にずらしたのだ。そうすることで胸上の鎧が防御の代わりとなる。
「関係ねぇけどな」
横へ薙いだ動きの延長として体を半回転。鎧に足を置き、翼の飛翔力を一瞬無くして頭を下へ。
再度、刃を鞘に納めてから、
「宵闇、瑠璃斬」
胸下から縦に一線、腹に赤い飛沫を刻むように斬り裂いた。
大成功
🔵🔵🔵
ヨナルデ・パズトーリ
ほう、巨大な敵か
ちいとばかし嘗てシパクトリを倒し大地を造った時の事を思い出すのう
巨大という事は的が大きい事でもある
全力で行くと致そう
うむ、本気の全力でのう!
UCを発動しての『空中戦』で対応
『高速詠唱』による『呪詛』を込めた煙の『属性攻撃』の『全体魔法』
此れを『範囲攻撃』にした状態で目を狙う『部位攻撃』をし『目潰し』して敵の攻撃の精度を下げるのを狙う
その上で敵の攻撃を『野生の勘』で『見切り』『残像』で避けつつ高速飛行の『空中戦』で肉薄
敵に纏わりつきながら飛び目や鼻、臍等の鎧に覆われてない箇所を『高速詠唱』で『呪詛』を込めた『全力魔法』をぶちこむ
可能なら口を開けたら口の中にも『全力魔法』をぶちこむ
神話に伝わる創世記。ワニの女神と称された怪物を大地とした、二柱の神様の物語がある。
「思い出すのう」
巨大な的だ。敵を見上げたヨナルデは懐かしむ言葉を呟いた。
さて、と、嘗ての歴史を思い返すのはそこで止め、切り替えるように目を閉じる。
「全力で行くと致そう」
目を開けた時、少女の姿は、鈍く、光を反す様な黒の鎧に包まれていた。
少女は膝を曲げ、腰を落として。
「うむ、本気の、全力でのう……!」
前へ踏み出した一歩で、空へ舞った。
自分は城壁であると、ナイトは思う。
巨体と化した身は重いが、それに見合った力を得たと。
手にした剣は何人だろうと砕き、手にした盾は何人の攻めも通さない。
退がる事はなく、しかし前に出ることもなく。
敵を通さぬ壁である、と、自覚している。
だから、自身へとてつもない勢いで迫る黒の姿に、警戒した。
まるで獣だ。
フォルムを見て思う。
盾を前に、幅広の剣を並べて、防御を固めた。
例え相手が上下左右に動いても、払い除ける事が出来るようにだ。
故に。
「──」
相手の呟きと同時に放たれた黒の靄。それが一直線に目の前へ迫った時、彼女は硬直した。
ヨナルデは、敵の躊躇いを見た。
視界はまず間違いなく潰しただろう。しかし、口を開いた敵は、吐息で煙を払拭しようとしている。
「なるほどの」
最大速度で剣盾の壁を越え、腹部へと勢いのままに突っ込む。
両手に呪詛の魔力を可視出来る程集め、叩き付けるように一撃。
狙いは、一線に付いて開いた肉の傷。
『っ、は──』
敵の上体が前に傾く。即座に煙を再度、顔に向けて打ち込んだ。
そうすると敵が行うのは、吐息による煙の霧散だ。
口を開き、空気を取り込んで、放つその瞬間に。
「それは悪手じゃろう」
息を切り裂いて、ヨナルデの魔法が口腔にぶちまけられた。
大成功
🔵🔵🔵
伊藤・毅
「エネミータリホー、1ボギー、ドラゴン01、エンゲイジ」
自前の戦闘機で敵に空中戦を仕掛ける
レーダーミサイルで長射程の先制攻撃を決めて一気に加速、接近戦を仕掛ける
敵の攻撃の初動を見切り、機体を操縦してクイックにかわす、すかさずカウンターに短距離ミサイルを2発ほど叩き込み、追撃でガンポッドの機関砲を数回斉射、アクロバットのパフォーマンスで挑発して再度大振りを誘い、回避したところに機関砲をさらに叩き込む
「盾を攻撃に使うということは、守りを放棄するということだ」
「エネミータリホー、1ボギー」
コックピットで操縦桿を握る毅は、敵を目視で確認する。
距離は遠く、敵の得物の間合いから外だ。
それを確認し、照準を胴体へ合わせ、戦闘開始の準備とした。
そして、
「ドラゴン01、エンゲイジ」
言葉と共に、ミサイルを放つ。
火を噴いて空を走るそれは、初速を得て最高速度に達し、一直線に行く。
だが、敵はそれを認めると、まず剣の握り手を引き上げた。
逆手に持ったそれを顔の前に置くと、剣の腹が丁度盾の代わりになる位置だ。
ミサイルへの対処をそれとして、毅が乗る戦闘機への対応は本来の盾を使う。振りかぶり、全力の横振りをぶつけに行く。
「──ッ」
大きい。壁が迫ってくる様な圧迫感がある。
全体的な動きは遅く見えるが、サイズがサイズだけに到達までの時間はそこまで余裕は無い。
左右は攻撃の範囲内。下降も上昇も、間に合いそうもない。
だから、毅は操縦桿と左右のペダルを繰り、
「お……!」
盾が通る瞬間に、宙返りの要領で飛び越えた。
圧された空気の風が機体を揺らめかせるが、それを強引な加速で振り切り、盾の振り切りが終わるより早く接近する。
そうして間合いを縮め、まず二発、ミサイルを顔面に叩き込む。続けて機関砲を斉射し、身体に無数の傷を付けてから脇の下スレスレをすり抜けて背後へ。
反転し、敵が後ろ向きのまま雑に放ってくる盾の縦割りをロールでやり過ごした毅は、機関砲のトリガーに指を掛け、
「盾を攻撃に使うということは、守りを放棄するということだ」
背面への容赦ない雨を降らせた。
大成功
🔵🔵🔵
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
うわぁ…話には聞いていたけどマジでいたんだブルマニオン帝国…
以前の任務でプルトン人から強だt…譲り受けたUFOで出撃するが、先に一工夫するぜ。
【メカニック】技能を使ってUFOに俺が持っている武装を増設していくぜ!
んで敵さんだが…あのデカさの大剣じゃあ素早く振り回せねぇだろ。【空中戦】の技能で飛びつつ敵の攻撃を【見切り】ながら接近。隙を見つけたらUFOに増設した武装を解禁、【レイシューター・フルバースト】で敵の剣と盾に集中砲火を浴びせてやるぜ!
黒鵺・瑞樹
機動力は自信あるけどさすがにUCだけでは限界あるし、おとなしくUFOのる。
しかし巨大かとか何でもありなのか…。
【騎乗】【世界知識】で何とか操作。目的地まで基本操作をしっかりマスターしておかないと。
相手の攻撃は【第六感】【見切り】で回避。【空中戦】で時折【残像】を残すようにして攻撃を誘い隙を狙う。
UC鳴神で攻撃力強化。こちらの攻撃は【存在感】を消し【闇に紛れ】【目立たない】ように動いて、【部位破壊】で腕を狙った【鎧無視攻撃】を行う。
まず腕を破壊できれば、相手の攻撃の一つは潰せるはず。
直撃のダメージは【オーラ防御】【激痛耐性】で耐える。
アーサーは、自分が乗り込む機体へのカスタマイズに励んでいた。
武器がいる。それも、結構な火力を発揮できる武器だ。
用意したUFOには、下部にちょっとした武装があるだけで、正直、巨大化した敵を撃ち抜くには不安が残る。
だからカスタマイズだ。といっても、普段自分が使っている物を、それ用に調整して取り付けているだけだが。
「……っし、じゃ、行くか」
準備を完了し、UFOに乗り込んで、アーサーは飛び立った。
機体がフラフラする。
握ったハンドルで方向を定めながら、横倒れにならないよう重心を左右に振って、遠目に見える敵を目指す。
「巨大化とか何でもありなのか……」
操縦するのは瑞樹だ。
屋根の無いタイプの機体に乗り込んだ彼は、慣れない操縦を確認しながら進んでいる。
「機動力には自信あったんだけど」
独りごちた言葉を、誰が聞くことはない。
低空飛行で敵の直下に近付いて、光の指し示した道の上、立ちはだかる存在を見上げる。
「……よし、行くぞ」
理解した操作の上で、瑞樹は一気に上昇した。
●
「うおおおお!」
『──!!』
アーサーとナイトのぶつかり合いが起きる。
正面から接近するアーサーの姿に、ナイトは大柄ながら小振りにした剣の乱撃を放つ。
「チィ……思ったより隙がねぇ!」
攻撃の軌道は見切れる。しかし、それが=優位とはならない。
剣に注視して迂闊に飛び込むと、盾の弾きが来るという確信もあるからだ。
最大の一撃を放つための隙を見付けようとして、しかしそれは敵としても同じことなのだろう。
読み合い、牽制の続く中、どちらか焦れた方が不利になる。
と、そう思っていた。
『!?』
転機が訪れる。
それはナイトが降る剣が、何故か鈍った事で始まった。
ガクンと落ちた腕は意思とは無関係で、何故? という疑問にナイトが腕を見る。
そこに、瑞樹の姿があった。
手首の位置だ。グローブに覆われたそこへ、彼は刀を上から深々と突き刺している。
そのまま、体を落とす様に横倒れ、刃で肉を裂いていき、自重と重力で手首を半分斬った。
「もう半分は預けたぜ」
落下離脱しながら見上げた瑞樹の視線の先、あるのはUFOの姿で。
「フルパワーでぶちかます!」
握った剣もろともに爆撃したアーサーの攻撃が、ナイトの片手を再起不能にした。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
うわぁなんか寒そう
空って常より気温低いけど大丈夫?
円盤型だけど窓だけ全開にしたUFOで
常に敵の背後を位置取るように【空中戦】
武器の形を見る限り前方攻撃特化だし
後ろ攻撃するには振り向かなきゃでしょ?
敵の動作時生じる僅かな風切り音や風の揺らぎを
【聞き耳】や全身で感知し【見切り】、反射レベルでの速やかな回避行動
敵のUCは勢いをつける分動作も大振りになる筈
であれば回避は容易いね!
攻撃動作に入った直後一時的にUFOから離脱
★Venti Alaに【高速詠唱】の風魔法を宿し下向きに放出する事で
一時的に速度にブーストをかけ再び背後取り
敵が振り向く瞬間…顔面狙いの【破魔の指定UC】+全力魔法で
攻撃も兼ねた目眩し
「うわぁなんか寒そう……空って地上より気温低いけど大丈夫?」
飛び立つ前、澪は光の先に居るであろう敵を思ってそんな言葉を呟いていた。
どうだろうか、と。
思い、窓をくりぬいた円盤に搭乗して、導かれるように道の先へ。
そうして。
「……寒いっ」
びゅおんびゅおんと吹き込んでくる冷たい風に、考えた事は間違ってないと身をもって知ることになる。
予想の実感はさておき。
「っ!」
澪はUFOを、敵の背後へと仕向けていく。
剣と盾は、正面から敵を迎え撃つ装備だ。つまり背後から攻撃すれば、まず敵の行動を振り向くという動作に限定させることが出来る。
だから、迂回するように進んで、敵の背中を澪は見て、
「ん?」
その姿が遠くなったことに気付いた。
いや、違う。
敵は後ろに回られて、自分が前に出ることを選んだのだ。
距離を開けて、振り向いた時に直ぐ、澪を視界に捉えられるように。
そして動きに連動させた、盾の裏拳をぶちこむ為に、だ。
『……!』
結果、盾はUFOに直撃する。フルスイングに機体は爆発して、細かな破片が空に散った。
……やった。
と、確かな感触を得たナイトの前に、小さな破片が降りてきて、
「もらった!」
いや、違う。
UFOから離脱していた澪が逆さまに落ちて、わざとナイトの目の前に身を晒したのだ。
そうして、互いが存在を認めると同時。
目映い光が空に満ちた。
大成功
🔵🔵🔵
清川・シャル
わぁお、でっかいですね
シャルの何倍だろう…
ロボットにでも乗りたい気分ですが、自前の装備で挑んでみましょうか
櫻鬼で空中浮遊とホバリング移動です
ジェット噴射と共に、全力魔法で風魔法使って補助
ぐーちゃん零の射程ならそれなりにあるので大体200メートル程取りましょうか
散弾をランダム発射で毒使い、マヒ攻撃付与
弾は念動力で確実に当てて視界を奪っていきたいですね
撃ち終わったらUC発動
そーちゃんをフルスイング、チェーンソーモードONです
敵攻撃には見切り、武器受け、カウンター、念の為に激痛耐性で備えておきます
片手を失ったナイトは、剣の柄を口に咥える。
盾の持ち手は輪になっていて、そこに無理矢理腕を通してから、咥えた剣を改めて握り直した。
「わぁお、でっかいですね……シャルの何倍くらいだろう……」
その動作を見ながら、シャルはぐーちゃん零と名付けた銃器に弾装を取り付ける。
気分としては、ロボットに乗り込んで、巨大化決戦もしてみたいとも少し思う。
だが実際はそうしない。ジェット機構を取り付けた下駄を履いて、おおよそ200m程の間合いを取って滞空している。
「……ん?」
シャルが攻撃の準備を済ませていると、ナイトがおもむろに構えを取った。
体を捻って、剣を横に溜めた構えだ。
一拍、緩い間を開けて、刹那。
「えっ!」
斬撃がシャルの前にあった。
ジェットの噴射で直上へと体を吹き飛ばし、回避をしたシャルは驚きを押さえてぐーちゃん零の照準を向け、即座にトリガー引く。
「んー硬いです」
だがナイトの引き戻した腕、盾に阻まれて弾丸が届かない。
──と言うことは無い。
『!?』
通常、直線でしか飛ばない弾丸は、シャルの念動力で操作されている。
盾の曲面で流れたそれらは落ちることなく、敵の全身に撃ち込まれた。
驚き、怯み、理解の追い付かない思考は隙を生んで。
「行くよ、そーちゃん!」
それを見逃さずにシャルが走った。
行く。
ジェットの噴射を下駄に溜め、風魔法を発動させて道行きを作り出す。
空中に一歩を踏み出すと同時、導かれる先へとシャルは至った。
思いきり引いたそーちゃんを、回転を加えて振り回し、ナイトの胸元へと叩き付ける。
「う、ぉ……おおお!」
ギャリギャリと肉を削り骨へ達する。
硬さの抵抗を感じて、ジェットでだめ押しの加速をぶちこんで、砕き、削ぎ、そうして。
『──!!』
シャルは敵の体を突き貫けた。
大成功
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