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迷宮水族館とスイーツの花園

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●メカニカル・アクアリウム??
 ぷくーっと。
 迷宮をふよふよ泳ぐのは、可愛らしいふくちゃんの群れ?
 そして水路から時折ひょこっと顔を出しながらも、お魚さんを解き放っているのは、飼育員さん??
 そう、ここは、アルダワ魔法学園世界にある水族館……ではなく!
『ぷくー! ぷくぷくー!!』
『……ぎょ、ぎょぎょ、ぎょぎょ魚……!!』
 メカメカオブリビオンの群れが逆侵攻せんとしている、学園迷宮。

●迷宮水族館とスイーツの花園!
「スイーツの花園に行きたいかー! 行きたーい!」
 おー!! と拳をつきあげてひとり盛り上がる、リコリコ・マリアライト(腹ぺこフレイムアロー・f09748)であったが。
「あ、その前にね、解決して欲しい事があるんだ。ちょっと話、聞いてくれるかな?」
 ハートや星の模様をしたグリモアを掌に成しながら、そう、集まってくれた猟兵の皆を見回した。
「アルダワ魔法学園世界にある学園迷宮をね、オブリビオンが逆侵攻しようとしている予知が見えたの。このまま上層階にあがってこられちゃうと、戦うことが苦手な人もたくさんいる学園施設に侵攻されちゃって大変なことになるかもしれないから……オブリビオンたちの逆阻止を阻止して欲しいんだ」
 オブリビオンの群れが逆侵攻しようとしているのは、複雑に水路が入り組む学園迷宮。
 だが、そんな迷宮内でも、比較的開けた戦いやすい広場があるらしい。
 そこで敵の群れを迎え討ち、オブリビオンが学園施設まで侵攻してくるのを阻止して欲しい。
「まずはね、たくさんのメカふくちゃんの群れがくるよー。野生のフグのふくちゃんみたいに、見た目すっごく可愛いんだけど……でも実は、侵入者を排除する事に特化したプログラムが組まれた自律駆動型魔導蒸気ロボなんだって!」
 可愛いけどなにそれこわい! そんなオブリビオンを放っておくわけにはいかない。
 まずは、ぷくぷく泳ぐように浮遊し逆侵攻してくる、メカふくちゃんたちとの集団戦になるだろう。
「そしてちょっとコミュ症なのか、メカふくちゃんの群れの後ろで、水路からときどきひょっこり顔を出す機怪魚人間、コイツがボスみたいだよ」
 広場は開けていて障害物などはないが、広場内には縦や横に数本の水路が通っている。
 その水路から時々ひょっこり顔を出すのは、機怪魚人間――このオブリビオンの群れのボス的存在だという。
「このコミュ症っぽい機怪魚人間は、メカふくちゃんの群れがいる時は水路に隠れてじっと様子をうかがっているみたいだから。まずはメカふくちゃんの群れから倒して、そのあと出てきたボスを倒すことになるかなー」
 戦闘場所はひらけていて比較的戦いやすい場所ではあるが、ボスは水路を駆使しトリッキーに動いてくるという。翻弄されないよう気を付けたい。

「それでねー、オブリビオンたちの逆侵攻を阻止した後なんだけど。折角だから、美味しいスイーツと紅茶のお店に行かない?」
 そう言ってリコリコが取り出したチラシに載っているのは、アルダワ魔法学園世界で今密かに話題になっているという、花園のような雰囲気の広い庭がある美味しいケーキと紅茶のお店。
「このお店、いろんな花がいっぱい咲いている、広ーいお庭があるんだって! そこで、可愛くて美味しい沢山のケーキや、いろんな種類の紅茶はもちろん、パフェやプリン、コーヒーやジュース、それに甘いものが少し苦手な人でも大丈夫なチーズケーキとか、チキンやソーセージなんかのパイまで、とにかく美味しいものがいーっぱい楽しめるみたいだよ!」
 しかもその店は今、期間限定で、たくさんの花が咲く広い店の庭でガーデンスイーツバイキングを実施しているのだという。これは行くしかないだろう。
「お友達誘って賑やかにわいわい楽しむのもいいし、ひとりでガッツリ食べるのもまたいいし、少しずつ数人でシェアし合って沢山の種類のものを食べるのもいいよね! 紅茶もスタンダードなものからフレーバーティーまで色々あるみたいだよ!」
 私もスイーツバイキング楽しもうと思うから、もしよかったら声掛けてね! と。
 皆に笑顔で言った後。
「キミはどんなスイーツが食べたい? 私は全部ー! そのためにも、しっかり逆侵攻阻止しなきゃね!」
 リコリコは猟兵達をテレポートさせるべく、そう、ぐっと気合を入れ直すのだった。


志稲愛海
 志稲愛海です、よろしくお願いいたします!

 今回は、学園迷宮を逆侵攻しようとしているオブリビオンを倒していただき、その後スイーツやお茶を存分に楽しもうという内容です。
 各章は、以下のようになっております。

 第一章:メカふくちゃんたちとの集団戦。
 第二章:機怪魚人間とのボス戦。
 第三章:ガーデンスイーツバイキングでお茶を自由に楽しむ。

 第一章と二章は、現場到着後からのプレイングで大丈夫です。
 第三章では、花園のような雰囲気のお店で、ケーキなどのスイーツや紅茶など、スイーツバイキングが楽しめます。
 こんなもの食べたい、食べます! などなど、ご自由にプレイングかけていただければと。甘いものが苦手な方も大丈夫なものも用意されているので、お気軽にお茶しにいらしてください。お友達を誘ってでも、お一人様ででも、ご自由にどうぞご参加ください!

 もしお相手が必要な場合などありましたら、お声かけいただければ、グリモア猟兵のリコリコ・マリアライトもご一緒もさせたいただきますので、どうぞお気軽に誘ってやってくださいね。

 第一章からがっつり何度でも参加でも、ボス戦から参戦でも、スイーツのみのご参加でも、お好きな章にお気軽にご参加いただければ嬉しいです!

●お願い
 ご一緒に行動したい方がいらっしゃいましたら、【お相手のお名前と、fからはじまるID】もしくは【グループ名】のご記入をお願いいたします。ご記入ない場合、お相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく!

 それでは、プレイングお待ちしております!
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第1章 集団戦 『メカふくちゃん』

POW   :    超振動ギアヒレカッター
【高速振動する鋼鉄のヒレ】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ふくちゃんサーチライトビーム
【目】から【ビーム】を放ち、【突然の驚き】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    どくバリミサイル
レベル×5本の【毒】属性の【鋼鉄のトゲ】を放つ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リル・ルリ
■櫻宵(f02768)と同行
(アドリブや他PCとの絡み歓迎

「アルダワの水族館は迷路になっているんだ
今どこにいるのかわからないけれど楽しいね、櫻宵」

空を游ぐのもいいけれど水の中を游ぐのはもっと心地よい
機嫌良い歌が零れ

「動きにくいなら僕が背負ってあげようか?」
焦る姿がまた楽しい
櫻宵は揶揄いがいがある

「ふぐだ。けーきの前にふぐを何とかしないとね」

僕は【歌唱】を活かして【シンフォニックキュア】で君や皆の回復をするよ
小さな傷が命取りにならないよう
僕の取り柄はこれだけ
だから精一杯全力で歌うんだ
間合いを取って僕を庇って君が怪我しないよう【空中戦】を使い躱す

綺麗にふぐを卸してしまおう
君の美しい剣技を魅せて?


誘名・櫻宵
🌸リル(f10762)と一緒

水路迷宮だなんてすごいわね!
うちの可愛い子が通いたいって言ってたけど
変な奴がいないかチェックしなきゃ

水路をご機嫌にすいすい游ぐ人魚はとても綺麗だけど
水槽に彼が囚われてしまいそう

背負わなくても大丈夫、このくらい
乗ったらリルが折れるわ

あら
いたわよ変な奴
リルを庇いつつ雷と衝撃派を乗せた斬撃で何度でもなぎ払い突き刺して…一体ずつ確実に絶華で切り捨てる
よく狙って傷口を抉ってく
攻撃は第六感で察知して残像や見切りで躱しましょ

リルの歌が守ってくれてるから大丈夫
さ、美味しいスイーツを食べにいくんだから!
彼の期待に応えなきゃ

美しく華麗におろしてあげるわ!


★アドリブ、他PCとの絡み歓迎



 くるくる休みなく噛み合い回る、働きものの歯車。生み出される奇跡は、煌めき輝く魔法の力。
 ここは、蒸気と魔法の織り成す世界。
 そしてその地下に広がるのは――水の迷路のラビリンス。
「アルダワの水族館は迷路になっているんだ。今どこにいるのかわからないけれど楽しいね、櫻宵」
 ひらり揺らした月光ヴェールでぱしゃり、迷宮の空に煌く星の飛沫をひとつふたつとあげながら。
 地下迷宮にはしる水路を游ぐリル・ルリ(瑠璃迷宮・f10762)は、ご機嫌な様子。
 リルの口から自然と零れる銀細工のような旋律が、その証拠。
 空をふわり游ぐのもいいけれど。やっぱり水の中をゆらり游ぐのは、もっと心地よいから。
「水路迷宮だなんてすごいわね!」
 誘名・櫻宵(誘七屠桜・f02768)はそんなリルの姿を見つめるけれど。
 薄紅の唇をそっと美しく緩めつつも思う――煌めく瑠璃色に彼が囚われてしまいそう、とも。
 でも、通いたいというくらい水の迷宮を気に入った様子の可愛い子のために。
 変な奴がいないかチェックしなきゃ、そう周囲に桜色を咲かせた瞳を注意深く向けた。
 そんな櫻宵に、リルは両の薄花桜色を悪戯気に細める。
「動きにくいなら僕が背負ってあげようか?」
「背負わなくても大丈夫、このくらい。乗ったらリルが折れるわ」
 リルはそう返す櫻宵に、楽しそうな笑みを揺蕩わせる。櫻宵は揶揄いがいがある、と。
 そんな、一見楽しい水の迷路だけど……でもここは、ただの水路の迷宮ではない。
「あら、いたわよ変な奴」
 その美しさは変わらぬまま、ふっと微かに表情を変える櫻宵。
 瞬間、ぷくー! と現れたのは、メカふくちゃんの群れ!
 そう、ここは災魔を封印した究極の地下迷宮――『アルダワ』。
「ふぐだ。けーきの前にふぐを何とかしないとね」
 一見、可愛らしく見えるふくちゃんだけど。
 侵入者を排除せんと、ぷくぷくー! と激しく蒸気を上げている。
 でも……此方も、ただ迷宮水族館に遊びに来たわけではない。
「綺麗にふぐを卸してしまおう」
 ――君の美しい剣技を魅せて?
 そう歌うように紡いだリルの期待に応えるように。
 櫻宵が華麗に抜刀するは、紅い紅い屠桜。
「美しく華麗におろしてあげるわ!」
 鋼鉄のヒレを高速振動するメカふくちゃん目掛け、一閃。
 雷と衝撃波を帯びた美しき剣技で、迫るメカふくちゃんを切り捨てにかかる。
「さ、美味しいスイーツを食べにいくんだから!」
 メカふくちゃんの毒針やビームは、その可愛さとは裏腹に、浴び続けると危険が孕むけれど。
 でも、戦場に揺蕩い游ぐ旋律が守ってくれるから、大丈夫。櫻宵はそのことを、よく知っているから。
 リルは戦うのは正直苦手だけれど。だからこそ、自分にできることをと。
 僕の取り柄はこれだけ、だから精一杯全力で歌うんだ――そう、再び真珠の如き彩りで水滴の星穹を生み出しながら、黄金の旋律と銀細工の歌声で、皆を癒していく。
 そして、ヒレを高速振動させながら迫るメカふくちゃんの動きを見切り、ふっと華麗に身を翻した刹那。
『ぷくぷくー!!』
「さぁ、桜のように潔く……散りなさい!」
 美しき歌声が響く戦場で、桜の花弁が儚くも美しく散るかのように。
『!! ぷ、くー……!』
 空間ごと断ち斬るかの如き冴えた剣戟が振るわれ、機械仕掛けの敵の身を鮮やかに瞬断したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

クラウン・メリー
可愛いメカふくちゃんズを
退治するぞ~!!

ちょっと可哀想だけど我慢してね?

メカふくちゃんズってメカだから芸をしてもあまり驚かないかな?

もし、出来るなら玉乗り、ジャグリングして相手の隙を作ろう!

でも攻撃されたら怖いから、
【光のヴェール】で、身を守ろう!

次に【拷問具】で、メカふくちゃんずの動きを止めて【黒剣】で攻撃しよう!

どくバリ攻撃を仕掛けてきたら、【黒剣】で、弾き返そう!

俺、意外と反射神経はいいんだよ?

アレンジ大歓迎!


籠目・祷夜
フグ。聞いたことがある
毒があるが美味であると
山生まれ山育ちであるため、海鮮物にはとんと縁がないが

かわいらしい見た目をしているな
これを食べるのか…なんと残忍な

戦闘では最前線に行こう
ユーベルコード、剣刃一閃を使用して一体ずつ確実に仕留めていく
狙うのは体力の低いものから、手近なもの、その他大勢か

守りには疎い故、先手必勝で勝負をつけさせてもらおう
命を棒に振るつもりはないが、勢いがある攻め方をすれば心ある相手なら怯むかもしれない

アドリブ、共闘歓迎


東雲・咲夜
なんてかいらしいフグさん…!
機械ゆうても、壊してしまうんは躊躇われるなぁ
…とも言うてられへんのは哀しいことやけど
このままにしておくんは危険やもの、ね…うぅ、堪忍なぁ

うち一人やし、どなたはんの援護にでも回らせていただこか

向かってきはる攻撃は桜の花弁が舞う風の【なぎ払い】で相殺
ミサイルは数が多いし、反応も鈍うなるかもやから
扇の力をつこて、水の竜巻を呼ぶ【範囲攻撃】で纏めて撃ち落とせたらええな

もし硬直や毒になってしもた味方はんがおりましたら
うちの桜の神様を下ろす歌声で治療しますえ
傷も異常も、苦しみから安らぎに変わりますよう
出来るだけ遠くのひとたちにも届くよう
響かせられるよう努めますね



『ぷくぷっくー!!』
『ぷく! ぷっく!!』
 行く手を阻む猟兵たちに、何だかぷんすか怒っているかのように。
 ぷしゅーっと蒸気をあげながら、ヒレをやたらぱたぱたさせるメカふくちゃんず。
 そんな目の前のメカふくちゃんたちは、侵入者を排除せんと襲い来る敵の群れ、なんですけど……!
「なんてかいらしいフグさん……!」
 パッとその藍の瞳に桜花を咲かせるように。東雲・咲夜(桜歌の巫女・f00865)は、敵なんだけど愛らしいメカふくちゃんの群れに、思わずそう声を。
 そんな咲夜の言葉に、思い出すように呟くのは、籠目・祷夜(マツリカ・f11795)。
「フグ。聞いたことがある。毒があるが美味であると」
 以前観た動物映画でだったか、はたまた辞書や図鑑で調べた時か。
 どこかで触れたフグの知識を引き出しながらも、咲夜は改めて、ぷくーっと迫るメカふくちゃんずを見遣って。
「かわいらしい見た目をしているな」
 山生まれ山育ちであるが故に縁遠かった、未知の海鮮物を眺める。
 そして、これを食べるのか……なんと残忍な、と。ちょっぴりふくちゃんに同情。
 でも目の前のふくちゃんは、ふくちゃんもどきのメカメカふくちゃんで、実は躯の海からやって来たオブリビオン。
 だから、確かに可愛いんですけれど……それはそれ、これはこれ。
「可愛いメカふくちゃんズを退治するぞ~!」
 ちょっと可哀想だけど我慢してね? と。
 クラウン・メリー(オラトリオのピエロ・f03642)は、そのつぶらな瞳をメカふくちゃんたちに向けて。
「このままにしておくんは危険やもの、ね……うぅ、堪忍なぁ」
 咲夜も、永遠の花を咲かせるように軽々と、鉛のように重いはずの神籠をふるりと開いた。
 同時に地を蹴り、最前線へと躍り出たのは、祷夜。
 両の目で確りと捉えた敵目掛け、ふっと抜いた刀の一撃をお見舞いして。
 さらに素早く間合いを詰め、メカふくちゃんの懐に入った刹那。
『! ぷっ、くー!』
 閃くのは、昏き夜に耀うかの如き赤の斬撃。
 一体のメカふくちゃんを瞬断した後、祷夜は今度は、ふと背後に意識を向けると。
『ぷっくー!!』
「隙だらけだ」
 冷静に敵の大振りな超振動ギアヒレカッターの動作を読み、その間隙をすかさず縫うと、再び敵へと刀の一閃を浴びせた。
 守りには疎いが、ならば、敵に攻撃させなければよいだけの話。
 命を棒に振るつもりはさらさらないが、先手必勝で勝負をつけさせてもらおう、と。
 まだ多く残っている敵の群れへとそう、祷夜は改めて刀を構え、再び敵の只中へと向かわんと躊躇なく地を蹴った。
 そんな迫るふくちゃんの群れにも、クラウンは笑顔を絶やさないままで。
「メカふくちゃんズってメカだから芸をしてもあまり驚かないかな?」
 そう首を傾けるけれど、ものは試し!
 魔力を秘めた光のヴェールをひらり翻しながら玉乗りをし、見事なジャグリングを披露!
『!? ぷくっ』
『ぷっくー!』
 そんな予想外なクラウンの芸に、ヒレをパタパタさせて。一瞬、動きが止まるふくちゃんたち。
 その隙を逃さずに、クラウンがすかさず放ったのは拷問具。確りとふくちゃんの身を捕らえると。
「可愛いけど、切っちゃうね!」
 握る黒剣をオブリビオン目掛け、振り下ろしたのだった。
 そんなクラウンへと襲い掛かるのは、また別のメカふくちゃんが放った、鋼鉄のトゲのミサイル。
 毒を帯びたそれらをくらえば、ただでは済まないだろう。
 だが……その弾道は、翼を有する道化を捉えることはできない。
 まるでサーカスの演目をこなすかのように、白の色を纏う髪を空に躍らせながら。
「俺、意外と反射神経はいいんだよ?」
 ひらりとミサイルを躱した後、黒き剣で追従する弾道を叩き落とした。
『ぷっく! ぷっくーー!!』
 戦場を飛び交う、幾多のミサイル。
 その標的は勿論、メカふくちゃんたちが侵入者と見做した、猟兵たち。
 だがその行手を阻むのは、咲夜がひらり操る扇が呼んだ水の竜巻。
 さらにその清き乱流に彩を添えるかの如く。迫る弾道を薙ぎ払う風に、桜花弁がはらはらと舞って。
 刹那戦場に響くは、花神の舞を彷彿とさせる、嫋やかな桜姫の歌声。
「咲き誇るも散りゆくも 燦めく命の美しきかな 今一度優しき世界を祈り 我が歌声に舞い踊りませ 恐み恐み申す」
 傷も異常も、苦しみから安らぎに変わりますよう、出来るだけ遠くのひとたちにも届くよう――。
 皆の笑顔が決して絶えないように。そう、願いをいっぱいに込めて。
 仲間たちを支えるべく、咲夜は戦場に、穢れなき清冽な歌声を響かせる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

百合根・理嘉
ふく……
可愛いか可愛くないかは判断に迷うな、こいつら……

まぁ、美味いもんつーご褒美もあるっぽいし
ちょっくら頑張るかな

バトルキャラクターズで召喚したにーさんらで対応
先制攻撃からの二回攻撃で確実に一体倒すか
複数にダメージ入れられりゃラッキーだな

緩急つけたSilver Starの動きで
カッターやミサイルの攻撃は可能な限り回避するぜ
回避が間に合わない場合はにーさんらを身代わりにするわ

悪ぃな、にーさん

補足
にーさん:UCで召喚したバトルキャラクター
透明度の高い、細身剣を振るう青年で主に氷結系の技を振るう
「にーさん」はゲーム内の名前ではない

Silver Star:黒に銀のアクセントが入った理嘉専用宇宙バイク


ネレム・クロックワーク
ごきげんよう、可愛らしいフグさ……いえ、メカふくちゃん……?
あら、良く見たら歯車が見えている、わ
少しだけ分解して中の機構を見てみた……いえ、なんでもない、わ
姿形がどんなに可愛らしくとも、排除しなければならない、存在
驚異を取り除く為に、全力で参ります

【SPD】
目からビームは浪漫よね、分かる、わ
でも、その可愛らしいおめめからビームが放たれると分かっているのであれば別段驚きはしない、わ
ビームを放たれる前に、此方が動きを止めてあげる
【高速詠唱】【全力魔法】と氷属性の【属性攻撃】【マヒ攻撃】を上乗せした【時の鍵】を使用
凍結作用のある追尾型魔法弾からは、逃れられない

仕留め損なった分は通常攻撃の魔法弾で追撃


フィリオ・グラースラム
にゃあ、本当にお魚さんが空を泳いでいますの!
けれど敵である以上は、倒さなければなりませんの
負けませんにょー!

あの毒針のせいで、近づくもの一苦労ですの
ここは…行きますわよ、雪ちゃん(汝が牙は我が剣、我が剣は汝が盾)!

接敵と攻撃は雪ちゃんに任せて、フィオが護りを担当しますのよ
ルーンソードの風の【属性攻撃】で
斬撃を飛ばして【援護射撃】ですにょ
針やビームを出す余裕は与えませんの

接敵したら、ヒレに注意しつつ攻撃ですのよ雪ちゃん
ビームで2人同時に動けなくされないよう注意しますの
どちらかが動ければ、互いをフォローできますもの

あっ!雪ちゃん、そのお魚は食べられませんのよ!
ぺっ なさい。ぺっ!


ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

この前はちゃんとお参りしたから今度はスイーツバイキングに行こうよ!
えー、そんなのあたりまえでしょ
どうせなら美味しく楽しく食べた方がいいもん
あのふくちゃんも食べ……え、だめ?
可愛いからせめて飼えたらよかったのになぁ

颯夏の花びらが舞ったら、倒せそうなのからひとつずつ攻撃
大丈夫、見た目には騙されないよ
それに、アレ倒さないとスイーツバイキング行けないし!


青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

いつもの宣言にこめかみを押さえつつため息をつく
美味しいもののためだったらなんでもするのね、本当に
……嫌いじゃないからいいんだけど
言っておくけどあの敵、フグっぽいけどメカだから食べられないわよ

範囲攻撃でできるだけ多くの敵を巻き込むように花風を撃ち込む
ルーナ、いつもどおりに頼むわよ
攻撃されたら敵を盾にして回避
ルーナが攻撃されそうだったら庇う
毒耐性もあるし、少しは耐えられるはず


新堂・ゆき
何だかふよふよいっぱいいますね。
可愛いけどちょっと近寄りたくはないですね。
攻撃する様を見てふるふる。
動き回るのもかえって危険な気がします。
舞を使ってまとめて綺麗にお掃除して差し上げますね。
退治にきている他の方々と協力して攻撃します。
旅団の方、いらしてるといいな。
こんなメカ配備する暇があったら、もう少し自身をどうにかしたら
よろしかったのに。
後でボスと対峙する時にでも使えそうなルートでも探しておきましょうかね。


ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「あら可愛い」
じゃなくって、立派なオブリビオンだから対処しなくちゃね。

敵数が多いみたいだから近い敵からユーベルコードマルチプルバレットでレベル×5本=90発の【雷】属性の【銃弾】で攻撃よ。
味方が巻き添えで感電しちゃうと困るから、近接しているところは狙いからはずすわね。

誘導弾3、2回攻撃2、スナイパー1、クイックドロウ2、鎧無視攻撃1、なぎ払い1、鎧砕き3は使えるようなら積極的に。
毒耐性2、敵を盾にする2が防御に使えるといいわね。


泉宮・瑠碧
川の魚以外には馴染みが薄いが
メカふくちゃん、可愛いと思う
…搭載されている物は中々に恐ろしいが
これ以上侵攻させる訳にはいかない

確か構造としては水を熱して蒸気を作るのだったか
冷やしてやれば蒸気は上手く作れなくなる、のか?
熱している箇所が分からんが…

人を巻き込まない密集地帯へ向けて
エレメンタル・ファンタジアで氷属性の旋風を
ついでに水路の表面が凍る箇所でもあれば良いが

人が混在している所へは
杖を弓に変えて援護射撃
直接攻撃の他に
尾やヒレを狙ってバランスを崩させる
特にビームを放ちそうな個体へ

視覚外は第六感で
視界内は見切りも追加して避ける
避け切れなければ毒のトゲはマントで巻き落とし
攻撃はオーラ防御で軽減を図る


ルイーネ・フェアドラク
【L】
ラボの倉庫整理に雇ったアルバイトの、気分転換に

さて、随分と可愛らしい見目のセキュリティですね
まずはあれらの駆除を、とのことですが
示された広場にて待ち受け、対処します

背中の刻印からUDCを開放し、薙ぎ払うような動きで戦います
数が多いですからね、精密な動作よりも、まずは範囲をカバーした方がいいでしょう

ユキの戦い方にも、少々興味があります
それが君の“武器”ですか
糸だけでそれほど繊細かつ力強い動きが可能とは…
素晴らしいですね

戦力が充分であれば、自ら戦うより同行者たちの観察に気が向くかもしれません


ピリカ・コルテット
ぴこーん!ふくちゃん愛好家のピリカですっ!
ここにもレプリカが次々放流されていると聞いてっ!

機械でもやっぱりふくちゃんは可愛いですねっ♪
だけど放っておいたらどんどん量産化されて、
世界がメカふくちゃんで埋め尽くされちゃう……!そんなのはダメですっ!
という訳で間引きしちゃいましょう☆

まずは愛刀プリムに技能で雷属性を付与っ!
メカふくちゃんはフグの機械なんだから雷が効果抜群です!多分っ!
そして【妖剣開放】で一気にスピードアップしながら、
雷刃で次々斬り伏せて進みますよっ!ちぎっては投げ、ちぎっては投げ!
壊れて爆発する所までもがやっぱり可愛いですねっ♪

スイーツまでは立ち止まれませんっ!
アドリブ・絡み大歓迎!


アオイ・フジミヤ
メカふくちゃ……か、かわいっ……!なんなの、可愛っ(言語崩壊)
あっ、でも凶暴なんですね、はい、頑張ります……。

どくバリミサイル……危険だね、とにかくたくさんいるっぽいし、前線で戦う人たちの中には怪我人もたくさんいるんだろう。
Lanikaiを使って怪我をした人を癒せるだけ癒す。
(Lanikaiは肩のマリモ(一応鬼なのです、本当の姿は)が癒しの雨を降らせてくれる)
出来るだけまだ無理はせずに動こう。まだ機怪魚人間が待ってるものね。
……機”械”じゃなくて機”怪”なの?メカ魚人間??

最後には疲れ切ってもいい、あとでケーキいっぱい食べて回復するから(真顔)



 つい先日も、サムライエンパイアの神社を参拝した後、美味しい甘味をたくさん一緒に堪能したけれど。
「この前はちゃんとお参りしたから今度はスイーツバイキングに行こうよ!」
「美味しいもののためだったらなんでもするのね、本当に」
「えー、そんなのあたりまえでしょ。どうせなら美味しく楽しく食べた方がいいもん」
 その小さな身体のどこに、下手したら自分よりも沢山、そんなに食べ物が入るのだろうか……。
 ルーナ・リェナ(アルコイーリス・f01357)のいつもの宣言に、青葉・颯夏(悪魔の申し子・f00027)はこめかみを押さえ、はあっと溜息をつくけれど。
 美味しいスイーツにわくわく輝くそのラズベリーの瞳を見ながらも、続ける。
 ……嫌いじゃないからいいんだけど、と。
 そんな、分かっていた颯夏の言葉に、嬉しそうに七色纏う翅の羽音を鳴らすルーナ。
 でもスイーツを美味しく楽しくいただくためには、まず、片づけなければいけないことがあります!
『ぷっくー!』
『ぷくぷく!!』
 そう、逆侵攻するオブリビオンを倒すこと。
 そんな、このまま放っておけば人びとの平和を脅かすだろう、迫り来るメカふくちゃんの群れに目を向けたルーナは。
「あのふくちゃんも食べ……」
「言っておくけどあの敵、フグっぽいけどメカだから食べられないわよ」
 冷静に颯夏にツッコまれて、え、だめ? とビスケット色の髪を揺らす。
 ふぐは確かに美味しいです!
 でも、そう……目の前のふくちゃんは、偽物のメカふくちゃんですから!
 それにきっと多分、かたいです。
 メカふくちゃんはちょっと食べられそうにないし。可愛いからせめて飼えたらよかったのになぁ、なんてルーナは思ったりもするけれど。
 でも……これからやるべきことは勿論、分かっているから。
「ルーナ、いつもどおりに頼むわよ」
「大丈夫、見た目には騙されないよ」
 決して敵を逃がさない、と。
 刹那、颯夏が戦場に咲き誇り舞わせたのは、ラナンキュラスの花弁。
 それは目をみはるほどの美しさと同時に、敵を葬り去らんとする衝撃となって。
 花風が生み出した花弁舞う中、ルーナは一番ダメージを受けていそうなメカふくちゃん目掛けて。
「それに、アレ倒さないとスイーツバイキング行けないし!」
『! ぷ、くー!!』
 自分では食べられないメカふくちゃんを、かわりにイエロに喰らいつくしてもらわんと、凍てついた竜を解き放った。
 だが、まだ数が多いメカふくちゃん。
 仲間が倒され、ぷくー! と別のメカふくちゃんが蒸気を立ちのぼらせた瞬間。
 ルーナ目掛け襲い掛かるのは、毒を宿す鋼鉄のミサイル。
「!」
 颯夏は紫の瞳を見開き、咄嗟にルーナを庇うよう身を翻すと、かわりにその身に毒のミサイルを受ける。
 毒耐性がある颯夏にとっては、この程度では致命傷には至らないから。
 そして自分を庇ってくれた颯夏の背後から、ルーナは再び牙を剥くイエロを繰り出して。
『ぷ、っくー!』
 そんな敵の意表を突いた、絶妙のタイミングで放たれた衝撃に。
 また一体、メカふくちゃんの機能が停止したのだった。

 ぷくー! ぷくー! と逆侵攻してくる、メカふくちゃんの群れ。
「メカふくちゃ……か、かわいっ……! なんなの、可愛っ」
 その可愛さに、思わず一瞬言語崩壊してしまうアオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)であったが。
 あっ、でも凶暴なんですね、はい、頑張ります……とすぐに気を取り直し、敵の群れを見遣った後。
「どくバリミサイル……危険だね」
 幸い、まだ倒れるほどの直撃を受けている猟兵はいないようではあるが。
 戦場を飛ぶミサイルの毒が、じわじわと仲間の体力を奪っているのは事実。
 アオイは天国の海を思わせる青の瞳を、六翼を持つ肩のマリモへと移して。
「私の“海”、命を護って」
 美しき旋律や花弁が舞い響く戦場に、海の鬼がもたらした雨の雫を降らせる。
 それはまさに、傷ついた猟兵たちにとって癒しの煌めきとなる、恵みの雨となって。
 皆を癒すかわり、自身の身体に力が入らなくなるけれど。
 今はまだ、無理はしない。敵は、眼前の可愛いふくちゃんの群れだけではないから。
 アオイは仲間を支えるべく戦況を見回しながらも。ふと、マリモと首を傾げる。
「……機”械”じゃなくて機”怪”なの? メカ魚人間??」
 コミュ症なのか、メカふくちゃんを従える機”怪”魚人間は、まだ水路のどこかに隠れて姿をみせてはいないが。
 そんな、後に控える戦いに備えるアオイ。回復手は戦いの要であるから。
 でも、最後は疲れ切ってもいい。
 戦いは最初こそこわかったけれど、マリモも猟兵のみんなも一緒だし……それに。
「あとでケーキいっぱい食べて回復するから」
 ぐっと、そう真顔で、アオイは握るメイスに気合を込める。

 ふよふよと宙に漂うメカふくちゃんたちの姿は、見る人によっては、可愛いという印象であるが。
「にゃあ、本当にお魚さんが空を泳いでいますの!」
 フィリオ・グラースラム(煌氷の刃・f10324)にとっては、ある意味たまらない光景です!?
 思わず、白くてふわふわな前足とピンクの肉球をニャニャッと掲げそうになるけれど。
 でも……このメカふくちゃんは、オブリビオン。
「敵である以上は、倒さなければなりませんの」
 負けませんにょー! と、人を守る騎士として、眼前の敵へと果敢に立ち向かうフィリオ。
 ぷぷぷーっと、メカふくちゃんから放たれる毒針で、なかなかそう容易には近づけないけれど。
 フィリオには、心強い相棒がいるから。
「ここは……行きますわよ、雪ちゃん!」
 汝が牙は我が剣、我が剣は汝が盾――そう天に掲げられたグラースラム家の竜槍から解き放たれるは、白きドラゴン。
 フィリオが呼ぶその名の通り、雪の如き真白な竜が勇ましく敵の只中へと翔ければ。
 雪ちゃんを護る風を生み、メカふくちゃんが針やビームを撃つ隙を与えぬ斬撃を繰り出して、援護射撃に徹するフィリオ。
「ヒレに注意しつつ攻撃ですのよ雪ちゃん」
 その声に応えるかのように、唸りをあげ迫るメカふくちゃんの超振動ギアヒレカッターをひらり、天を舞い躱した雪ちゃんは。
 お返しといわんばかりに、敵へと容赦なく牙を剥く。
『!! ぷっくく!』
 その衝撃に堪らず声をあげ、ぷしゅーっと煙を出すメカふくちゃんであったが。
「にゃっ!?」
 フィリオは金色の瞳を見開いて、慌てたように雪ちゃんに言ったのだった。
「あっ! 雪ちゃん、そのお魚は食べられませんのよ!」
 ガジガジとメカふくちゃんを齧る雪ちゃんに。
 ぺっ なさい。ぺっ! と。

「何だかふよふよいっぱいいますね」
 そうぷくぷくと迷宮の奥から湧いて出るメカふくちゃんを見遣る、新堂・ゆき(人間の人形遣い・f06077)は。
「……可愛いけどちょっと近寄りたくはないですね」
 ギャギャギャッとえげつない音を立て高速振動する鋼鉄のヒレや、ぷぷーっと放たれる毒針、挙句は目からビビビーッと出るビームを見て、ふるふる。
 そんなゆきと並んで。ラボの倉庫整理に雇ったアルバイトの、気分転換に、と。
 この場に赴いたのは、赤き錆色を帯びた狐――ルイーネ・フェアドラク(糺の獣・f01038)。
「さて、随分と可愛らしい見目のセキュリティですね」
 眼前のメカふくちゃんの群れを観察するように、ルイーネはそう一通り眺めてから。
「まずはあれらの駆除を、とのことですか」
 端正なその微笑の奥に秘めたる色を微かに銀の瞳に滲ませつつ、今度は戦場をぐるりと見回した。
 メカふくちゃんを次々と打ち倒す仲間の猟兵たち。
 だがその数は確実に減ってはいるものの、まだまだ殲滅には至らない。
 メカふくちゃんたちの攻撃を鑑み、動き回るのも危険だと。
 そう判断したゆきは、まるで共に踊っているかのように、月照丸を操り伴って。
「まとめて綺麗にお掃除して差し上げますね」
『ぷっくー!』
 握る薙刀をふるい、衝撃波を生み出しながら、戦場をひらりと舞う。
 ルイーネも背中の刻印より開放したUDCで、まずは敵の数から考えて広範囲に及ぶ攻撃をと。ゆきと息を合わせ、敵を薙ぎ払っていく。
 そしてふと、戦場を共に駆け舞う、ゆきと月照丸に視線を向けると。
「それが君の“武器”ですか」
 糸だけでそれほど繊細かつ力強い動きが可能とは……素晴らしいですね、と。
 細い鎖で繋がった硝子越しの眸を、興味深そうに細めた。
 勿論、敵の駆除に抜かりはないが。周囲の猟兵たちの戦いぶりも、ルイーネの関心の的。
 一方ゆきは、ふるう薙刀の衝撃波でまた一体、メカふくちゃんを屠りながらも。
「こんなメカ配備する暇があったら、もう少し自身をどうにかしたらよろしかったのに」
 後に控える敵との戦いを見据えて。戦場にはしる水路へと、探るように視線を向けるのだった。

 まるで、いわゆる3DダンジョンRPGゲームかのように。
 オブリビオンが逆侵攻せんとするステージは、地下に広がる水の迷宮。
 でも、そういった類のゲームでダンジョンに挑むのは、剣や弓を持った人型であることが多いけれど。
「ふく……可愛いか可愛くないかは判断に迷うな、こいつら……」
 眼前に迫るのは……百合根・理嘉(風伯の仔・f03365)が思わずそう零してしまうような、フグのふくちゃんである。しかもメカ。
 可愛いか可愛くないか、理嘉にとっては迷うような見目ではあるが。
「まぁ、美味いもんつーご褒美もあるっぽいし。ちょっくら頑張るかな」
 改良と改造が施された黒の携帯用ゲーム機を、ふっと手にすれば。
 戦場に何体も召喚されしは――細身剣を携えた、透明度の高い青年。
 理嘉がにーさんと呼ぶ彼らは、ぷくー! と蒸気を上げ迫るメカふくちゃんよりも早く、斬撃を放って。
 その動きについていけない敵へと、再び容赦なく、二閃目を浴びせた。
 そしてその剣撃をモロに受けたメカふくちゃんは、機能を完全に停止させる。
 完全に氷結したその身から、二度と動力源の蒸気をあげることができずに。
 そんなにーさんたちに負けまいと。戦場を駆ける理嘉が操るのは、黒い車体に銀と赤のラインが入った宇宙バイク。
 その名の通り、戦場を流れる銀星の如く。まるでゲームに興じるかのように縦横無尽、メカふくちゃんの放つヒレカッターや毒ミサイルを巧みに避けて。
『ぷく! ぷくー!』
 ムキになって追いかけてくるメカふくちゃんを引き離し、たまには煽ってみたりと翻弄しながら、にーさんたちが凍らせていく敵の間隙を縫い走る理嘉。
 そして四方から襲い来るミサイルにも、動じることなく。
「悪ぃな、にーさん」
 にーさんに盾になって貰い、両手両足の妙技を駆使し難なく切り抜ける。
 そんな戦場を駆ける銀色の星に。決してメカふくちゃんたちは追いつけないのだった。

 ぷくぷく、ふよふよと。戦場を漂うふぐの群れに。
「ごきげんよう、可愛らしいフグさ……いえ、メカふくちゃん……?」
 淡いミルクティの色をした髪を揺らし、首をそっと傾けるネレム・クロックワーク(夢時計・f00966)であったが。
「あら、良く見たら歯車が見えている、わ」
 パタパタさせているヒレの隙間から覗く歯車に気付いて。
 チョコレート色の瞳に興味の色を溶かして、じーっとメカふくちゃんを見つめる。
「少しだけ分解して中の機構を見てみた……いえ、なんでもない、わ」
 懐中時計が本体で、歯車を好むネレムにとって。しかもガジェッティアである彼女にとって、非常に興味をそそる要素満載なメカふくちゃん。
 でも、どんなに可愛らしい見目でも、分解したくなるような仕様であったとしても……相手は、オブリビオン。
 驚異を生み出す恐れを孕む、排除しなければならない存在だから。
 ネレムは全力で敵の侵攻を止めるべく、高速詠唱により編み出された氷の魔力を、魔法弾に込めながら。
「目からビームは浪漫よね、分かる、わ」
 ビビビーッと放たれようとしている目からビームの浪漫に、深い理解を示すも。
「でも、その可愛らしいおめめからビームが放たれると分かっているのであれば別段驚きはしない、わ」
 よくわかるからこそ、そうはさせない。
 チカチカ目を光らせだしたメカふくちゃんがビームを放つ、その前に。
 冱てる、時の歯車――此方が動きを止めてあげる、と。
 数多の魔法弾が解き放たれる。
『ぷく! ぷっくー!』
 メカふくちゃんは一生懸命ヒレをバタバタさせて、迫る魔法弾を必死に回避しようと試みるも。
『ぷく!?』
 追尾型魔法弾からは、逃れられない。
 そして、まるで永遠に時を止められたかのように。
 直撃を受けたメカふくちゃんの歯車は、完全に氷に覆われて。
 それと同時に、一体のただの可愛いフグの氷像が出来上がったのだった。

 川の魚以外には馴染みが薄いという、泉宮・瑠碧(月白・f04280)も。
(「メカふくちゃん、可愛いと思う」)
 そう思わず思ってしまうような、ゆる可愛さ。
 だが、侵入者を排除すべく搭載されているというその機能は、恐ろしいものがある。
 かといって……オブリビオンの逆侵攻を、決して許すわけにはいかない。
 ぷしゅーっと熱気を帯びる蒸気を燻らせる敵を、瑠碧はその青き瞳で冷静に見遣って。
「確か構造としては水を熱して蒸気を作るのだったか。冷やしてやれば蒸気は上手く作れなくなる、のか?」
 巻き起こす風に宿す魔力はやはり――熱を封じる、氷の属性。
 メカふくちゃんを熱している機能がどこにあるかは、分からないけれど。
 メカふくちゃんがぷくーっと固まっているところ目掛け、凍てつく氷の旋風を放って。
 そして瑠碧の狙い通り、動力である蒸気が作れなくなったメカふくちゃんたちは、動くことさえままならなくなる。
 そんな、密集しているメカふくちゃんたちをまとめて凍らせてから。
 瑠碧は今度は弓をぐっと引き、狙いを定め、躊躇することなく凛と矢を放った。
『ぷく……!?』
『! ぷくっ』
 援護射撃として瑠碧が放った矢の狙いは、目からビームを出さんとしていたメカふくちゃんたちの尾やヒレ。
 大気を割くように射放たれた矢の衝撃に、思わずぐらりと大きくバランスを崩すメカふくちゃん。
 その隙を見逃さず、仲間の猟兵の一撃がまた一体、敵の数を減らす。
 戦場に響く歌声、閃く斬撃、舞う花弁……そして、恐ろしいプログラムをも停止させる氷の衝撃。
 メカふくちゃんは量産化された自律駆動型魔導蒸気ロボということもあり、倒しても倒しても、次々と迷宮の奥から湧いて出てきていたけれど。
 でも――その数も気付けば、もう、数えられる程度に。

 パタパタ懸命にヒレを動かして、ぷくー! と蒸気をあげるその姿は、やっぱり。
「あら可愛い」
 メカふくちゃんを見つめ、そう思わず口にしたヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)であったが。
 ……じゃなくって、立派なオブリビオンだから対処しなくちゃね、と。
 すぐに気を取り直し、つやの消された漆黒の回転式拳銃を構えれば。
 刹那、長い銃身から連続で撃ち出されるのは――稲妻の如き銃弾。
 メカであり、しかも水を熱した蒸気が動力となっているメカふくちゃんにとって、雷は天敵。
 突然雨の如く見舞われた雷の衝撃に、バタバタと慌てるメカふくちゃんたちであったが。
『ぷく! ぷく!!』
『ぷっく、ぷぷ!』
 遠慮しないで受けてみなさい――そう紡いだヴィオレッタの靡く金の髪が、激しい雷撃でより鮮やかに染まって。
 煌めきを宿す藍と紫の瞳で捉えた敵の群れを、決して逃さぬと。
 平和を作るべく、その引き金が再びひかれた瞬間。
 避けることなど到底不可能な90発もの雷の弾丸が休みなく撃ち出され、容赦なくメカふくちゃんを感電させて。
 間もなく、雷の弾丸に撃たれたメカふくちゃんたちは、その機能を次々と停止せざるを得なくなったのだった。

 そして、ぴこーん! と。
 満を持してメカふくちゃんと相対するのは、やはりこの方!
 ふくちゃん愛好家のピリカ・コルテット(Crazy*Sunshine・f04804)です!
「ここにもレプリカが次々放流されていると聞いてっ! 機械でもやっぱりふくちゃんは可愛いですねっ♪」
 ピリカはそう、ぷくぷく空に浮かぶメカふくちゃんたちを愛でてから。
「だけど放っておいたらどんどん量産化されて、世界がメカふくちゃんで埋め尽くされちゃう……! そんなのはダメですっ!」
 可愛いけれど、そうなったら大変です!
 だから。
「という訳で間引きしちゃいましょう☆」
 刹那、情熱の真紅を帯びし桜竜の妖刀に、激しく稲光る雷を呼んで。
 振るわれたプリムの一閃が、雷撃を轟かせると同時に、ひらり舞う桜花弁を織り成す。
「メカふくちゃんはフグの機械なんだから雷が効果抜群です! 多分っ!」
 さすがはメカふくちゃん愛好家、メカふくちゃんの弱点もお見通し!
 そして、世界がメカふくちゃんで埋め尽くされるその前に。
 さらに妖刀の怨念を纏わせた桜竜刀が一気に速度を上げ、レプリカメカふくちゃんたちを斬り伏せて。
 まさに、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ!
 雷の刃で、ギアヒレカッターを切り落とし、どくバリミサイルを叩き落とし、衝撃波を放つ。
「スイーツまでは立ち止まれませんっ!」
 メカふくちゃん量産型を駆逐すれば、待っているのはそう、スイーツ!
 仲間達とともに、ピリカはメカふくちゃんの数をどんどん減らし、ついに迷宮広場の奥まで攻め入って。
 しゃらんっと、おひさま色をした髪に揺れる鈴の音を鳴らしながら、雷を宿した愛刀プリムで一閃。
 大満開の桜花弁が、舞い吹雪く中で。
「壊れて爆発する所までもがやっぱり可愛いですねっ♪」
 ちゅどーん! と最後のメカふくちゃんが見事爆散したのを見届けてから。
 その狐耳を再び元気いっぱい、ぴこーん! とさせたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『機怪魚人間』

POW   :    ぎょぎょ魚
レベル×1体の、【身体】に1と刻印された戦闘用【機怪魚】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD   :    ミニ魚雷発射
【怒り】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【機怪魚】から、高命中力の【ミニ魚雷】を飛ばす。
WIZ   :    武器錬成
自身が装備する【魚型銃器】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鳥渡・璃瑠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 量産型というだけあり、かなりの数のメカふくちゃんの群れであったが。
 それを全て撃ち滅ぼすことができた猟兵達。
 ぷくぷく言っていたメカふくちゃんがいないくなり、静けさを取り戻した迷宮。
 ……のはずだけど。
「……ぎょ」
 よーく見ると……迷宮にはしる水路の、めっちゃ隅っこから。
 ぴょこり何気に顔を出しているのは――そう、メカふくちゃんたちを率いていた、機怪魚人間!
 その存在に気づき、猟兵達が視線を向けようものなら。
「! ぎょぎょっ」
 ぱしゃんっと、水の中に潜ってしまう、コミュ症っぽい機怪魚人間。
 そして今度は、先程とはまた別の水路から顔を出したかと思った、刹那。
「!!」
 急に水からあがると、ぎょぎょ魚――すなわち機怪魚を戦場に解き放ったのだった。
 水に潜れば、次はどこから出てくるかわからない、厄介な相手。
 だが攻撃を仕掛けてくる際は、水からあがってくるようだ。
 水族館は本来は、楽しくて心躍る場所だけど。
 オブリビオンの傍迷惑な迷宮水族館は、いらないから。
 猟兵たちは水路がはしる迷宮内で、敵のボスを迎え撃つ。
百合根・理嘉
あー……水路あちこち移動されるのは厄介だな
しかし、出現したら場合によっちゃタコ殴りになっけども

追跡を使用して敵の出現位置を出来るだけ早く特定する
出現したら召喚したにーさんらで先制攻撃からの二回攻撃

ぎょぎょ魚と錬成に関してはにーさんらに個別対応させる
ミニ魚雷は射線を塞ぐ形でにーさんに割り込ませて身代わりに

俺自身は怪人が水路に上がったら……
うん、Silver Starで轢いとこう
こう、どーん!とさ
もしくはウィリー状態からの引き倒しとかしたら
水路に逃げる前に攻撃入れられんじゃね?

コミュニケーション取れねぇのは仕方ねぇし構わねぇけどよ
人様に迷惑掛けちゃダメだろ?
とっとと過去に還りクダサイ、ってな?


クラウン・メリー
ボスのお出ましだね!
一気に倒しちゃうぞ!!

水の中でやりあうのは不利だからあっちが攻撃を仕掛けようとする瞬間は水から上がってくるからその時に攻撃をしよう!

水から上がってきたら【拷問具】で、取り押さえて【傷をえぐる】様に攻撃をしよう!

そして、ユーベルコード【鈴蘭の嵐】を使って無数の【黒剣】を鈴蘭の花びらで飾ってジャグリングを披露しよう!

相手の隙を作れたらその【黒剣】で一気に攻撃だ!

攻撃を仕掛けて来たら【光のヴェール】で身を守って自慢の翼で逃げちゃうよ!それか【黒剣】で跳ね返す!

アレンジ大歓迎だよ!


ネレム・クロックワーク
世界には色々な人が以下省略
炙り出しましょう
察するに、水路は全て繋がっているの、ね

おいで、ガジェットくん
そろそろ一瞬で喚べそうな気がする、わ(高速詠唱60)
今回のガジェットくんは、雷発生装置(ブサ可愛いお魚型)
ブサ可愛くても優秀な子だから、何も問題はない、わ
わたしの【全力魔法】を放電エネルギーに転換
効果を上げる為に【マヒ攻撃】と雷属性の【属性攻撃】も付与
水路もろともに、大きな雷電を落としましょう
狙うは感電、直撃に至らずとも、水が電気の力を伝えてくれる、わ
暫しの時を、止めてあげる(物理)
巻き込まれないよう、他の皆様は避けてください、ね

一度では、終わらないわ
効果が出るまで、何度も落としてあげる



 先程までの激しいメカふくちゃんとの戦闘が嘘のように。
 迷宮にただ響くのは、静かに流れる水音だけ。
 だが、猟兵達は決して気を抜かない。
 この水路のどこかに――機怪魚人間が潜んでいることを、知っているから。
 そして聴こえていた水の音が……ぴちゃりと、ふいに変化した、瞬間。
「!!」
『……ぎょ! ぎょ!!』
 広場の東端にある水路から勢い良く飛び出した、機怪魚人間!
 警戒し、気を張っていた猟兵達ではあったが……その反応よりも早く。
『ぎょ、ぎょぎょ魚!!』
 機怪魚人間が戦場に解き放ったのは、ぎょぎょ魚の群れ!
 機械仕掛けの鋭いヒレを高速回転させ、凶暴な機怪魚が猟兵達へと襲い掛かってくる。
 だが――それらを凍てつく細身剣で斬り伏せたのは、理嘉がすかさず召喚した、にーさんたち。
 真っ二つに瞬断されたぎょぎょ魚の切り口がパキパキと凍り、透明度の高い身を翻し放たれた第二波が、唸り回るヒレを容赦なく斬り落とす。
 そんな機怪魚の群れは、にーさんたちに任せて。
 黒に流れる銀と赤――高速駆動する『Silver Star』にまたがる理嘉は、のこのこと出てきた機怪魚人間目がけ突っ込まんとするも。
『ぎょっ!!』
「! お……っとっ」
 刹那発射されたミニ魚雷に反応し、思い切りタイヤを空転させ、ターンで切り返しながら。射線を塞ぐよう割り込ませたにーさんに肩代わりしてもらい、難を凌いだ。
 そして敵へと再び視線を向ければ……ばしゃんっと、機怪魚人間は慌てたように再び水の中へ。
「あー……水路あちこち移動されるのは厄介だな」
 敵の出現位置を特定するべく追跡をし、水面に漆黒の瞳を凝らす理嘉の声に。
「察するに、水路は全て繋がっているの、ね」
 炙り出しましょう――そう、ネレムが口にした刹那。
「おいで、ガジェットくん」
 高速詠唱で瞬時に召喚されたのは、ブサ可愛いお魚型のガジェットくん!
 ブサ可愛でも何も問題ありません、性能は優秀ですから!
 そして、ネレムの全力魔法をエネルギーに転換して。
「巻き込まれないよう、他の皆様は避けてください、ね」
 暫しの時を、止めてあげる――そう、バチバチと音を立ててガジェットくんから放たれる、強烈な雷。
 戦場に爆音が轟き、物理的に敵を炙り出さんと眩い稲光がはしる。
 次の瞬間。
『!! ぎょぎょっ!?』
 撃たれた雷撃に堪らずに、再度水から出てきた機怪魚人間。
 そんな敵の出現を、待ち構えていたように。
「ボスのお出ましだね! 一気に倒しちゃうぞ!!」
『ぎょっ!?』
 放った拷問具で機怪魚人間を拘束した後、その身を素早く押さえつけたクラウンは、傷を抉らんと黒剣をふるって。
 逃れようとする敵の気を向けるべく、ひらり舞う鈴蘭の花びらで飾った黒剣で、ジャグリング!
 その見事な芸に目を奪われ、一瞬隙をみせた機怪魚人間に。
 クラウンはもう一度、握る黒き剣の一撃をお見舞いしたのだった。
『ぎょーっ!! ぎょっ!!』
 機怪魚人間はその鋭撃に思わず声を上げるも。
 すぐさま至近距離から、念力で飛ばした魚型銃器をクラウンへと撃ち出す。
 だが、バサリと広げられた翼が、迷宮の空をひと扇ぎすれば。
「わっ、あぶないな~!」
 ひらり光のヴェールを空に泳がせ、身軽に天を舞い、襲い来る魚型銃器を躱したクラウン。
 そして――こう、どーん! とさ、と。
「うん、Silver Starで轢いとこう」
『ぎょ……ッ!!?』
 アクセル全開のフルスロットル!!
 まさに、どーん! と。理嘉の操る『Silver Star』が、機怪魚人間に体当たり!
『ぎょーー!!』
 その衝撃に吹っ飛ぶも、慌てて水の中へと逃げ込むオブリビオン。
 だが……いつまでも、そうはさせない。
 再び、ブサ可愛お魚型ガジェットくんがバチバチと音を立てはじめて。
「一度では、終わらないわ。何度も落としてあげる」
 ネレムは、敵の暫しの時をやっぱり物理で止めんと、ガジェットくんから雷撃を!
『ぎょ!? ぎょぎょ!!!!』
 何度も水路に落とされる雷に、機怪魚人間は再び声を上げて。
 何だかご立腹な様子で、水から飛び出すや否や、ぎょぎょ魚の大群を負けじと解き放つものの。
「一気に倒しちゃうね!」
 ざっと、黒き剣で一閃。迫る機怪魚を跳ね返し、退けるクラウン。
 そしてフロントを高々と持ち上げ、ウィリー状態の『Silver Star』が。
「コミュニケーション取れねぇのは仕方ねぇし構わねぇけどよ、人様に迷惑掛けちゃダメだろ?」
『! ぎょーー!!』
 言い聞かせ諭すように理嘉が言ったと同時に、機怪魚人間をぺしゃりと轢き倒す。
 ――とっとと過去に還りクダサイ、ってな? と。
 だが、あの大量のメカふくちゃんを率いていたオブリビオンなだけあって。
『ぎ、ぎょ……ぎょ! ぎょっ!!』
 コミュ症の割にはタフな機怪魚人間は、ダメージを受けぷんすかした様子ながらも、まだ倒れる気配はない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

誘名・櫻宵
🌸リル(f10762)と一緒
アドリブ等歓迎

あら魚人?リルの方が全然綺麗ね!
うふふ、ごめんなさい
そうね、あなたに何かあったらあたし、阿修羅になっちゃうもの
綺麗に斬ってあげましょ

とはいっても水の中に逃げられるのは厄介……え、リル?!
ちょ、無理はしちゃダメよ?!
彼に攻撃が向かえば直ぐにかばえるように構え近寄ればなぎ払うわよ
汚い手で触らないで頂戴!

あなたの歌はいつでも最高ね!
刀には雷を纏わせ
既に敵が傷を負っていればそこを抉るように
水中からでてきたところを剣刀一閃で斬り捨てるわ!
硬そうな服ごとぶった斬る

花の命が短いように、あなたの命もここでおしまい
綺麗に散らせてあげるわ!

リルがケーキを楽しみにしてるの


リル・ルリ
■櫻宵(f02768)と
(アドリブ等歓迎です

「ふうん、魚人。櫻宵、僕と一緒にしないでよ」
心外だ、と尾鰭をぱしゃり

「ふぐは可愛かったけれど、たくさん放たれては満足に水路散泳もできないから……櫻宵、やっぱり駆除しなきゃ」

水路に潜ってどこから出てくるか分からないなんて厄介だけれど
僕なら追えるだろうか
――櫻宵ばかりに、矛をやらせるわけには
水に潜り、敵の位置を【野生の勘】で大体予測したならば周囲に仲間が居ないことを確認し「殲の歌」を歌う
それで敵が水路の外へ出てくれればめっけもの――そこには、君がいるから

「だから、任せたよ?」
癒しの歌を歌ってあげるけど、怪我しないでよ?

おいしいけーきを食べるのにも一仕事だ



 機怪魚人間との戦いは、まだ始まったばかり。
 仲間の攻撃を受け、再びそそくさと水路に潜ってしまったオブリビオン。
 その滑稽な敵の様子を見た後、櫻宵は花霞を思わせる瞳をふと眼前の月下美人へと向ける。
「あら魚人? リルの方が全然綺麗ね!」
 そんな櫻宵の声に、リルはむうっと不服の色を宿した淡い藍の視線を返して。
「ふうん、魚人。櫻宵、僕と一緒にしないでよ」
 心外だ、と天に遊ぶ月光ヴェールを水面に、ぱしゃり。あがる飛沫が煌めきを纏った星となり、美しい月光の鰭をより彩る。
 櫻宵はそんな可愛らしい人魚に、うふふ、ごめんなさい、と笑みを。
 機怪魚人間は、同類だなんて決して思われたくないような、ちょっと不気味で奇妙な見目だし。美しさ優雅さの欠片もない機怪魚を繰り出してくる、傍迷惑な輩だから。
「ふぐは可愛かったけれど、たくさん放たれては満足に水路散泳もできないから……櫻宵、やっぱり駆除しなきゃ」
 折角気に入っている水の迷路の迷宮も、これでは愉しく游げない。
 それに。
「そうね、あなたに何かあったらあたし、阿修羅になっちゃうもの」
 櫻宵は、満開の花の如き仄かな墨色の髪をふわり、戦場に靡かせて。
 綺麗に斬ってあげましょ――そう、紅い紅い血桜を再び咲かせんと屠桜を構える。
 でも叩き斬るべき敵は、いまだ水の中。
 敵の得意なフィールドで戦うのは得策ではないという思いは、この場にいる猟兵達皆一致している考えであったが。
 何も……水の中が得意なのは、機怪魚人間だけではない。
「とはいっても水の中にいるのは厄介……え、リル?!」
 大きく見開かれた、櫻宵の柔い桜色に映ったのは。
 空を廻るように翻った月光の尾鰭と、飛沫を上げ瑠璃色に吸い込まれる美しき人魚の姿。
(「水路に潜ってどこから出てくるか分からないなんて厄介だけれど、僕なら追えるだろうか」)
 ――櫻宵ばかりに、矛をやらせるわけには。
 そう、野生の勘を駆使し、水中から敵の居場所を探るリル。
「ちょ、無理はしちゃダメよ!?」
 普段は凛とした美しさを崩さぬ櫻宵も、思わずそう心配気な声を上げるけれど。今は、彼を信じるのみ。
 そして水路をすいっと游いでいたリルは、湖面のような静かな両の目に、標的の姿を捉えて
 水上の猟兵達にばかり気を取られている機怪魚人間へと、歌を紡ぎ始める。
 ……すべて、すべて、闇の腕に抱かれて――夢の泡沫、壊れてしまえ。
 それは、櫻宵や仲間達へと歌っていたものとは違う、闇の斬撃を伴う殲の歌。
『! ぎょッ!?』
 まさか水の中から猟兵が迫っているとは思いもよらず、完全に虚を衝かれた機怪魚人間は、その斬撃の歌を避けるべく慌てて水上へと浮上し始めた。
 リルはそれを追いながらも、薄花桜色の瞳を細める。殲の歌は、機怪魚人間を滅ぼすための旋律ではない。
 だって――そこには、君がいるから。
「だから、任せたよ?」
「あなたの歌はいつでも最高ね!」
 櫻宵は、リルの誘導でまんまと水上へと姿を現した機怪魚人間へと狙いを定めて。
「花の命が短いように、あなたの命もここでおしまい。綺麗に散らせてあげるわ!」
 硬そうな潜水服ごとぶった斬らんと、雷を纏わせた屠桜の一閃を舞うように振るう。
 早いところ、オブリビオンには退場願いたい。
「おいしいけーきを食べるのにも一仕事だ」
 だって、皆を癒すべく今度は玲瓏たる歌声を響かせているリルが、ケーキを楽しみにしてるから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

新堂・ゆき
フグの方がまだ可愛かったというか、まだマシでしたね。
あと少し、頑張って海のお掃除してしまいましょう!
周囲の退治に来てる方々と協力して戦います。
あの機怪魚、野放しにしておくのもロクな事にならない気がします。
舞を使って増えすぎたり、数字が大きくならないように時々お掃除
します。
マスクの下、案外と円らでキラキラの目が出てきたら・・・
はっ!つまらない想像をしている場合ではなかったですね。
狙える時は積極的にボスをガンガン攻撃です。
綺麗な海、私と月照丸が取り戻してみせます!


ルイーネ・フェアドラク
【L】
ラボの手伝いに雇った子が赴いているはず
できれば合流したいところですが……

水路に逃げ込むとは、厄介ですね
水から上がった瞬間を狙うことにはなるでしょうが
かといって、再び逃げ込まれれば面倒だ

まずは周囲を警戒し、出現を待ちましょう
敵が水路から姿を現したら、その身を暫しでも拘束できないか試してみます
ここが彼のテリトリーといえども、その身を縛る重力から解放されるわけではない
これは世界の法則
あなたを支配する、呪縛の弾丸となるでしょう

……ところであなたは、呼吸器官はどちらに?



「フグの方がまだ可愛かったというか、まだマシでしたね」
 メカふくちゃんは、まだ可愛い見目をしていたが。
『ぎょ、ぎょぎょ……!』
 どこからどう見ても、全然可愛くない機怪魚人間。
 それどころか、コミュ症ゆえにか、妙に挙動不審だ。
 でも、相手は躯の海からやって来たオブリビオン。
 それに野放しにしていたら機怪魚の数が増え、合体などされれば厄介だから。
「あと少し、頑張って海のお掃除してしまいましょう!」
 月照丸を伴ったゆきは薙刀を構え、戦場をくるり舞えば。敵を綺麗に一掃する衝撃波が生み出される。
「水路に逃げ込むとは、厄介ですね」
 その傍で、冷静に対象を観察するルイーネ。
 彼の見解も、他の猟兵と大きな相違はない――水から上がった瞬間を狙うことになるということ。
(「かといって、再び逃げ込まれれば面倒だ」)
 硝子越しの銀の瞳で周囲を見回せば……縦に横にとはしる水路。
 戦場だけみれば、ここは機怪魚人間の得意領域といっていいだろう。
 ……でも。
『ぎょ、ぎょぎょ!!』
「ここが彼のテリトリーといえども、その身を縛る重力から解放されるわけではない」
 再び姿を現した敵へとルイーネが向けるのは、GB-10の銃口。
「世界の楔、世界の歪み、――これは、物質を支配する力です」
 そして重力の名を冠する、精霊宿りし銃の引き金が引かれれば。
 戦場に放たれしそれは、世界の法則――敵を支配する、呪縛の弾丸。
『……ぎょっ!?』
 ルイーネが撃ち出した支配者の弾丸の重力干渉により、身体の自由を封じられた機怪魚人間。
 そんな敵へと距離を詰めるのは、ゆき。
 あくまで攻めの姿勢で、握る薙刀を流れるように華麗に、そして躊躇なくふるいながら。
「マスクの下、案外と円らでキラキラの目が出てきたら……」
 ちょっぴり、そんな好奇心も。
 でも、すぐに再び薙刀を握りなおして。
「綺麗な海、私と月照丸が取り戻してみせます!」
 巧みに月照丸を操りながらも、再びオブリビオンに長柄の刃を見舞った。
 そしてルイーネも。
「……ところであなたは、呼吸器官はどちらに?」
 謎多き機怪魚人間をさらに観察しつつも、ふと首を傾け、錆色の髪を小さく揺らしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

白那・真瑚
これは、魚...?いや、魚人...はたまた、機械人間...?
ふしぎな生態系も、いるものだね
なかなか、貴重な戦いが、できそうだ

持ち前のSPDで撹乱し、魚雷を寸前で避ける
避けきれない魚雷は、オカリナを吹いて氷のつぶてを召喚し、相討ちに
相手の武器をうまく誘導して、かすり傷でも負わせられないかな

うまく相手と距離を取ったら本格的に反撃へ
機械で、魚か...なら、これはどうかな
オカリナで奏でるのは、雷鳴のように荒々しいアルペジオ
呼び出すのは、雷の精霊
イメージするのは、目の前で轟く稲妻を伴った竜巻
そう、嵐の歌

...エレメンタル・ファンタジア
体を貫く雷の味、とくと味わってね


ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

今度のお魚も食べられなさそう
だったら早く倒せるように頑張るよ
美味しいケーキのためだもん!

颯夏が隙を作ってくれている間に【目立たない】ように移動
敵の動きをよく見極める
【鎧無視攻撃】で大ダメージが狙えるといいな
飛んでくる魚は【武器落とし】で叩き落す


青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

あなたを見てるとなんでも食べようとするのは
どの世界の人間でも同じだって思う

ボスはトリッキーに動く、って言ってたわね
なら【おびき寄せ】ないと動きづらそう
あとはメカなら【雷属性】に弱かったりするのかしら
《雪紐》を囮にしてルーナが奇襲できる隙を作る
攻撃されたら【カウンター】から反撃


籠目・祷夜
ぎょぎょ魚…?
こみゅ障なのか、それは仕方がない
しかし戦わないわけにはいかんしなぁ
どれ…おいで、こっちおいで(ちょいちょい

おっと。来たか。では一戦!
前衛で戦おう
剣刃一閃で攻撃する
ガードもしてなるべく攻撃を受けないよう気をつけよう
魚型銃器は特に注意し、余裕があれば武器で打ち落す


フィリオ・グラースラム
ふくちゃんと比べると、
何だかとっても…美味しくなさそうな感じになりましたにょ

…いえ、敵は討つのみ!ですのよ!

闇雲に動かず、近くに出てきたときに攻撃できるよう構えて
最初は様子を見ますの

攻撃の時、どれくらいの距離の場所に出てくるかや
隙がどれくらいあるか【見切って】みせますわよ

自分が狙われた時に、どの辺に出てきそうか予想が付いたら
トリニティエンハンスで防御を上げつつ、わざと怒ってみますの
「食べられないお魚さんは要りませんにょー!!」

魚雷を出しに来たら、すかさず雪ちゃんで【串刺し】ですのよ!
やや距離があっても、槍なら投擲できますにょ

槍が刺さっていれば、敵が水中に居ても目印になると思うんですのよ


鏡彌・サクラコ
【KORで参加】
ぎょぎょっ?!なんか隠れてこそこそしているでいす!
方針としては敵が攻撃の際に姿を表すので、その場へ移動して攻撃します
UCは「ライオンライド」を使用
「オクちゃん、乗るでいす!」
オクちゃんの手を引っ張って乗せてあげます
「あ、あそこですねい」
ライオンに乗って素早く敵のそばに行きます
からくり人形「ハクナキ」を使用して攻撃します
ぎょぎょ魚は合体させると厄介ですねい
早めの攻撃を心がけます
ミニ魚雷に対しては熱くならないように冷静に対処
武器錬成は数を相手にせずに本体を狙うようにしましょう
「スイーツバイキングを邪魔する者はやっつけるでいす!」
え、目的がずれてる?いえ、逆侵攻を阻止するでいす


日隠・オク
【KORで参加】
敵の攻撃を仕掛けてきたとき、水からあがってたきたところを狙います
サクラコさんの声を聞いて、ライオンに一緒に乗らせてもらいます
「はい、サクラコさん!」
これは良いライオンです……
よろしくお願いします

敵への攻撃はシーブズギャンビットで素早く持ってるナイフで攻撃して敵の体力を削げればと思っています

水路も敵が潜んでいそうなところがないか気を付けておきます


泉宮・瑠碧
潜っては顔を出して、また潜る…土竜の水版みたいな感じだろうか
行動自体は微笑ましいというか、頑張れという気持ちだが

…水路ならば、水だな

弓を杖へ戻し
精霊祈眼で属性攻撃
水路対策も含めて

水路に潜っていたら
隅を優先に、第六感も使って居そうな範囲の水路へ
水の精霊へ願う
水の中の探し物を見付けて、陸へ押し上げて

水から上がっていたら
水路へ潜ろうとする姿に
水の精霊へ願い
水路を一時の壁と成し、水の壁でその災魔を拒み、閉じ込めて

魚雷と武器錬成には風の精霊へ
なるべく軌道を逸らすか吹き飛ばせる様に
どうか仲間を守って、と
魚雷は、僕は特に怒る理由が無いからな…

自分への攻撃は見切り
避けられないなら水の精霊の守護によるオーラ防御


アオイ・フジミヤ
来たね、ボスさん。
とにかくあちこちに顔を出す子みたいだから、顔を出した瞬間を皆に早く教えるのがいいかな。
少し後ろに立って、広く場所を眺められるようなところに居よう。
あっち!こっち!と見つけたら声を上げる。WIZの武器錬成は厄介だからこれを集中的に潰そう。

もし近くに顔を出したらメイス(気絶攻撃1)で叩……こういうゲーム、なかったっけ?
(マリモは呆れた顔をして?黙って首を横に振る、緊張感がないとでも思ってるかもしれない)

あとはLanikaiを使って負傷した人を癒す。
敵が多いから怪我はしちゃうかもしれないものね。

ぎょぎょ魚……んふふ、可愛いな……名前。

〇アドリブ、他PCとの絡み歓迎


ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「なるほど、ヒットアンドアウェイね。この水路では厄介な動き、でも」
もぐらたたきの要領で出てくるところを狙えばいいわね。

目立たない1、忍び足2、迷彩1で隠れつつ、暗視1、聞き耳2で相手の動きを察知。
出てきたところをクイックドロウ2、誘導弾3、2回攻撃2、スナイパー1で速射するわよ。

「貴方も動きが速いようだけれど、光より速いのかしら?」
ここぞというところでユーベルコード、ジャッジメント・クルセイド。
裁きの光を打ち込むわね。



 重力の呪縛から漸く解放され、また水の中へと逃げ込もうと動きをみせる機怪魚人間。
 そんな様子を見逃さず、すかさず地を蹴り距離を詰めながらも。
(「ぎょぎょ魚……? こみゅ障なのか、それは仕方がない」)
 しかし戦わないわけにはいかんしなぁ、と。
「どれ……おいで、こっちおいで」
 ちょいちょい、と手招きしてみる祷夜。
『!? ぎょ……』
 コミュ症ゆえに、祷夜の予想外のそんな行動に完全におどおどはしているが。
 ちょっと嬉しかったのか……何故か恐る恐る、そろりと近づいてきた機怪魚人間。
 そんなオブリビオンに。
「おっと。来たか。では一戦!」
『ぎょ!!?』
 赤を宿す真剣で一閃! いざ、尋常に勝負!!
(「これは、魚……? いや、魚人……はたまた、機械人間……?」)
 ふしぎな生態系も、いるものだね、と。
 ちょっと間抜けな機怪魚人間に、白那・真瑚(ティルナノーグ・f01712)はココア色の三つ編みを揺らし、小首を傾けるも。
 なかなか、貴重な戦いが、できそうだ――と。そう、眠たげにみえる琥珀に敵の姿を映して。
『ぎょ、ぎょぎょ魚!!』
 機怪魚人間が解き放った、幾匹もの機怪魚へと視線を向けた。
 そして。
「……!」
 機怪魚が放ったミニ魚雷が、気が付けば、真瑚のすぐ間近まで迫っている。
 だが、着弾かと思われた魚雷も――ヤマネの少女には、掠りもしない。
 持ち前の素早さを駆使し、ひらりと身軽に地を蹴っては躱して。
 戦場にオカリナの音が響いた刹那、追従して放たれた魚雷は、生み出された氷のつぶてによって墜とされる。
 真っ向から敵と相対する祷夜も、闇の如き黒髪をふっと揺らせば。
 閃くは、闇を綺麗に二分するような赤の太刀筋。
 迫り来る魚雷を横薙ぎで一閃、続けて放たれた魚雷をも冴えた赤き斬撃で、縦に真っ二つにしてみせる。
 そんな魚雷飛び交う戦場を、敵を翻弄し駆けて。
「機械で、魚か……なら、これはどうかな」 
 機怪魚人間と一定の距離を取った真瑚は、再びオカリナの音を響かせる。
 先程は、氷を生み出す旋律。でも今度は……雷鳴のように荒々しい、アルペジオ。
 そして、轟く稲妻を伴った竜巻のような嵐の歌に喚ばれ戦場に舞い降りるは、雷の精霊。
 刹那、天から轟音とともに機怪魚人間へと目がけ降る、激しく稲光る雷の鉄槌。
「体を貫く雷の味、とくと味わってね」
『ッ、ぎょ!!』
 そんな激しい雷に撃たれ、焼き魚にでもなるのならばまだしも。
「今度のお魚も食べられなさそう」
 ルーナはいかにも美味しくなさそうな、到底食べられそうもない機怪魚人間を眺め、ちょっぴり残念そう。
 でも!
「だったら早く倒せるように頑張るよ。美味しいケーキのためだもん!」
 魚が食べられないのならば。
 目的はやはり、美味しいケーキです!
「あなたを見てるとなんでも食べようとするのは、どの世界の人間でも同じだって思う」
 颯夏は、全くぶれないルーナの食いしん坊ぶりに、そうぽつりと零すも。
 スイーツバイキングに一緒に行くと、さっき約束したから。
「ボスはトリッキーに動く、って言ってたわね。あとはメカだから雷属性に弱かったりするようね」
 冷静にグリモア猟兵の予知を思い返しながらも、これまでの戦況を振り返り分析して。
 まずは敵が水路に再び逃げぬよう、誘き寄せるように。颯夏が戦場に躍らせるは、金色の髪に赤い瞳のからくり人形。
『ぎょ!』
 そんな《雪紐》の動きに、機怪魚人間がふと目を奪われた――その瞬間。
 目立たぬよう七色に彩られた翅でそっと戦場を飛びながら、敵に生じた隙を見逃さずに。
「いくよ、ソル!」
 敵が放った機怪魚を、握る槍で叩き落した後。
 ルーナが放つのは、纏う鎧の如き潜水服をもってしても無効にはできないほど強烈な、緋き穂先の龍槍の一撃。
『ぎょ、ぎょっ!!』
 その槍撃をくらい、堪らずそう声をあげた機怪魚人間をさらに追従するのは、召喚されし燃えるように赤きドラゴン。
 そしてルーナの奇襲をサポートしていた颯夏も。
 襲いかかる機怪魚のヒレを素早く避け、金の髪を靡かせる《雪紐》を巧みに操って。
 その機能を停止させるほどの、反撃の一撃を見舞った。
「ふくちゃんと比べると、何だかとっても……美味しくなさそうな感じになりましたにょ」
 そう、何気にルーナと同じことを思い呟くのは、フィリオ。
 一応ちゃんとした魚の見目だったメカふくちゃんとは違い、どう見ても、美味ではなさそうな機怪魚人間。
 魚であるのならば、やっぱり美味しい方が……。
「……いえ、敵は討つのみ! ですのよ!」
 そう! 騎士たるもの、どんな敵であれ討つのみ、です!
 フィリオは改めて、白き竜槍の雪ちゃんを握りしめ構えて。
 まずは闇雲に動かず、戦場の様子を窺ってみる。
 そして、相手の動きを見切るように金の瞳をよく凝らし、炎・水・風、3つの属性の護りの加護をその身に宿しながらも。
 再びぎょぎょ魚こと機怪魚が放たれそうな絶妙のタイミングで、こう言い放ったのだった。
「食べられないお魚さんは要りませんにょー!!」
 そう、ぷんすかと怒り始めるフィリオ。
 そんな怒った様子の彼女に、お誂え向きだと言わんばかりに。
『ぎょぎょぎょッ!!』
 ぎょぎょ魚たちを仕向ける、機怪魚人間。
 そして怒りの感情をあらわにしているフィリオへと魚雷が撃ち出されようとした、その時。
「食べられないお魚さんですけど、串刺しにしますにょ!!」
 怒っている仕草はそう、敵の攻撃を招くためのフェイク。
 フィリオは機怪魚人間を串刺しにせんと、狙いを定めて。その真白の手で握る雪ちゃんを投げ放てば。
『ぎょ! ぎょ!!』
 ぷすりと刺さった竜槍に、思わずじたばたする機怪魚人間。
 それから雪ちゃんが刺さったまま、堪らず水路へと向かおうとするも。
「ぎょぎょっ!? なんか隠れてこそこそしようとしているでいす!」
 びしいっと、鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)に見つかり指摘され、ますます慌てるコミュ症。
 そう易々と思い通りにはさせません!!
 サクラコはひらり長い黒髪を靡かせながら、戦場に黄金のライオンを喚んで。
 鏡の如く煌めく金色の瞳に、日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)の姿を映すと。 
「オクちゃん、乗るでいす!」
 色白のその手を引き、一緒にライオンの上へ!
「はい、サクラコさん!」
 オクも藍色の髪を揺らしながら、サクラコの隣にちょんっと乗って。
「これは良いライオンです……」
 よろしくお願いします、と緑の瞳を細め、そっと、ふわふわのたてがみを撫でるようにもふもふ。
 そして二人を乗せ、疾風の如く戦場を駆けるライオンが向かった先は勿論!
「あ、あそこですねい」
 水路へと飛び込まんとする、機怪魚人間の目の前。
『ぎょっ!!』
 そんな、サクラコとオクを乗せたライオンの疾走に気付いて。
 オブリビオンはすかさず周囲に配置したぎょぎょ魚たちをパワーアッするべく、合体させようとしたが。
「スイーツバイキングを邪魔する者はやっつけるでいす!」
 そうはさせまいと。サクラコが敵前へと繰り出すのは、和装白菊の如き白いおかっぱの少女。
 巧みな糸捌きで、戦場を踊るように『ハクナキ』を操って。
 白名鬼がたおやかに、そして凛と舞うたびに。機怪魚が撃ち落とされ、厄介なぎょぎょ魚たちの合体を阻む。
 オクもライオンから俊敏な動きで降り立ち、地を蹴って、素早く放ったナイフの鋭撃を機怪魚人間へと見舞う。
 オブリビオンをちゃっちゃと倒して、目指すはケーキバイキング!
「……え、目的がずれてる? いえ、逆侵攻を阻止するでいす!」
 そう、ちゃんとオブリビオンの逆侵攻も阻止しますよ!
 だが、コミュ症だがタフな機怪魚人間は、紙一重で猟兵達の攻撃を躱して。
『ぎょぎょ!!』
「!」
 性懲りもなく、再び水路へと身を隠したのだった。
 そんな戦況を後方から眺めていたアオイは、来たね、ボスさん、と気合を入れながらも。
「あ、あっち! 今度は……こっち!」
 何気に刺さっているフィリオの槍が目印となり、機怪魚人間の居場所を仲間達へと伝えていって。
「ぎょぎょ魚……んふふ、可愛いな……名前」
 戦場を泳ぐ機怪魚たちを見て思わずこっそり、微笑ましくなる。
 だが、可愛い名前をしたぎょぎょ魚たちが放つ魚雷の威力は、決して可愛いものではない。
 きっちりとグリモア猟兵からもたらされた情報を元に対策を立てている猟兵達にとって、酷い怪我に繋がるほどの直撃を受けている者はいないが。
 メカふくちゃんとの集団戦からの連戦、しかも滑稽なオブリビオンでも、一応機怪魚人間はボス。無傷な者もいない。
 アオイは敵が潜む場所に依然として注意を払いながらも、肩にちょこんと乗った『海の鬼』にお願いを。
「私の“海”、命を護って」
 刹那、水路が張り巡らされている水面だけでなく……戦場いっぱいに煌めくのは、零れ落ち潤いを与える癒しの雨。
 その青き耀いが、仲間の猟兵達の傷を塞ぎ、戦う力を与えると同時に。
「……!」
 突然襲ってきた疲労感に、アオイは微かに上体を揺らした。
 でも……ふと、足元に目を移した、その時。
「あっ」
 短く叫び呼吸を整えてから、アオイは急いで体勢を立て直して。握るメイスを、大きく天へと掲げれば。
『! ぎょぎょっ!?』
 振り下ろした一撃が、バコーン! と。
 ひょっこり足元の水路から頭を出した機怪魚人間に、クリーンヒット!
 そしてメイスを握る手に、確かな手応えを感じながらも。
「こういうゲーム、なかったっけ?」
 そう、肩のマリモに訊いてみる。
 そんなアオイに、緊張感がないとでも言わんばかりに。
 恐らく呆れ顔をして、黙って首を横に振る、マリモであった。
「なるほど、ヒットアンドアウェイね。この水路では厄介な動き、でも」
 もぐらたたきの要領で出てくるところを狙えばいいわね、と。
 ヴィオレッタも、宿す彩が左右で異なる宝珠のような瞳で、水路を探って。
 微かな音の変化も聞き逃さぬよう、再び静かになった戦場で、耳を澄ませる。
 ――そして。
「そこ、ね」
『……ぎょっ!!』
 素早く漆黒の回転式拳銃を構え、発見した標的へと、ヴィオレッタは迷いなく引き金を引いて。
 再び的確に狙いを定め、誘導するかの如く数発弾丸を撃った後。
 まんまと狙いやすい位置まで誘き寄せた敵へと、容赦ない銃弾の連射をお見舞いする。
「潜っては顔を出して、また潜る……土竜の水版みたいな感じだろうか」
 行動自体は微笑ましいというか、頑張れという気持ちだが、と瑠碧はひとつ嘆息した後。
 まるで土竜のようにひょっこり顔を出しては、猟兵達にボコられている気がする機怪魚人間の奇妙な行動に、微笑ましささえちょっぴり覚えるものの。
「……水路ならば、水だな」
 瑠碧は淡い青を靡かせ、深い青に水面の煌めきを映して。
 最も頼りにしている水の精霊に、お願いを。
 ――水の中の探し物を見付けて、陸へ押し上げて、と。
 刹那、それに応えるように、星のように光を帯びた飛沫が天へと上がって。
 探し物をするか如く、静かに流れていた水路に渦が巻き起こる。
 そして。
『!!? ぎょっ!?』
 ばしゃんっと、水中から追い出されたかのように。強制的に陸へと弾き出された機怪魚人間。
 そんな機怪魚人間が、再び水路へと戻ろうとすれば。
 瑠碧はもう一度、水の精霊にお願いする。
 ――水路を一時の壁と成し、水の壁でその災魔を拒み、閉じ込めて。
 すると刹那、迷宮の水がオブリビオンを阻む壁となって。その瑠璃色の懐に入れることを拒絶した。
 そして水路へと戻れないことを悟った機怪魚人間は、ぎょぎょ魚から魚雷を発射させ、念力で操る魚型銃器で猟兵たちに襲い掛かるも。
 瑠碧は今度は、相性の良い風の精霊に祈る――どうか仲間を守って、と。
 瞬間、巻き起こった嵐の如き一陣の風が、魚雷や魚型銃器を包み飲み込んで。
 激しい風をひょんなことですり抜けた魚雷も、水の精霊のオーラ纏いし瑠碧にとっては、恐れるに足らず。
 そして、水路への逃げ道を完全に断たれた機怪魚人間へと。
「貴方も動きが速いようだけれど、光より速いのかしら?」
 そうすかさず向けられたのは――ヴィオレッタの指先。
 瞬間、金色の髪や宝珠の如き瞳が眩い光に照らされ、より美しい彩りを作り出したのと同時に。
『!! ぎょ、ぎょーーッ!!』
 回避しようにも困難な、天から落ちる光が。
 まるで審判を下すかのように、オブリビオンの身を撃ち滅ぼしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『お茶のひと時』

POW   :    ケーキと紅茶を楽しむ。

SPD   :    ケーキ以外のお菓子と飲み物を。

WIZ   :    お持ち帰りのお菓子をお買い求め。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「みんな、お疲れ様! メカふくちゃんや機怪魚人間の逆侵攻を防いでくれて、どうもありがとう!」
 リコリコは、見事オブリビオンの逆侵攻を防いだ皆へとそう礼を言ってから。
「ということで、ケーキバイキングのお店に行こー!」
 張り切っていざ、花園のようなスイーツバイキングのお店へ!

「わー! すっごく色々あるんだねぇっ」
 定番のイチゴショートケーキやチョコレートケーキから、オシャレに飾られたフルーツケーキ。抹茶ケーキにモンブラン、クリームたっぷりのロールケーキなどなど。
 美しい花々に囲まれた庭に並べられているのは、様々な種類の彩り豊かなケーキ。
 バイキングだから勿論、どれをどれだけ食べてもOK!
「ね、飲み物も沢山あるよ!」
 ケーキと紅茶の店と謳っているだけあり、飲み物の種類も豊富。
 スタンダードな紅茶から、香りの良いフレーバーティー。紅茶や日本茶、ふわり容器の中で花咲く中国茶まで。色々な種類のお茶が楽しめそうだ。
「飲み物は紅茶やお茶のほかに、ジュースや珈琲もあるし、甘いものが苦手な人でも食べられそうなソーセージやハンバーグなんかの甘くないパイもあるね!」
 他にも、ソフトクリームやゼリーやスコーン。サンドイッチなどのちょっとした軽食まで。
 一仕事してお腹が減った今にうってつけな、盛り沢山な内容のバイキングである。
「お花がたくさん咲いたお庭もすっごく綺麗! こんなお庭でスイーツ食べ放題とか、このお店が人気なのわかるよね!」
 リコリコはそうキラキラと瞳を輝かせながら。
「もちろん目指すは全制覇、だよ!」
 えいえいおー! と、改めて気合を入れるのだった。

 スイーツ全制覇を目指すのも良し、まったりマイペースにお茶をするのも良し。
 花に囲まれたお庭で、スイーツを食べながら楽しくお喋りするのも良し。
 おなかを満たすために、黙々と食べることだけに集中するのもいいし。
 何人かで少しずつシェアし合うのもまた、楽しいのではないか。
 これからの時間、このスイーツの花園で。
 何を食べてどう過ごすかは自由――それは、貴方におまかせ。
ネレム・クロックワーク
綺麗なお花の庭でスイーツバイキング……!
なんて素敵で優雅な時間、なのかしら
お洒落で美味しそうなスイーツがたくさん、ね
どうしましょう、選びきれない、わ
こんな時はアレ、ね
『全制覇』これしかない、わ
飲み物は詳しくないから、お任せでお願いしようかしら

以前は和の甘味三昧で幸せな時間を過ごしたけれど、洋菓子も素敵……! 素敵、ね!
まずは王道の苺のショートケーキからいきましょう
ふわふわの甘いホイップクリームと甘酸っぱい苺が堪らない、わ
長い時をたくさんの人に愛されてきたからこその王道たる所以、ね

大好きなチョコレートケーキも欠かさない、わ
ほんのり大人びたオペラからにしようかしら
まだまだ、いくらでも食べれる、わ



 彩鮮やかなお花に囲まれた庭に並ぶのは、色とりどりの甘い幸せ。
 真っ赤なイチゴにふわふわクリームのショートケーキ。とーろり、蕩けるようなショコラケーキに。
 旬のデザートをいっぱいくるりと巻いた、フルーツロールも。濃厚なチーズケーキや、さくさくタルトもどうぞ。
 今日の花園は、心行くまで楽しめる、甘くて美味しい幸せでいっぱい。
「綺麗なお花の庭でスイーツバイキング……!」
 なんて素敵で優雅な時間、なのかしら、と。
 ネレムは、綺麗に咲く庭のお花たちを、チョコレートのように甘いブラウンの瞳で見回してから。
「お洒落で美味しそうなスイーツがたくさん、ね」
 ブッフェ台に飾られたケーキへと視線を移し、きょろきょろ。
「どうしましょう、選びきれない、わ」
 でも、ネレムは知っています。こういう時……どうすればいいのかを。
「こんな時はアレ、ね……『全制覇』これしかない、わ」
 そう、全制覇です!!
 そして飲み物は、店員さんの本日のおすすめ――ネレムの髪とお揃いの色をした、優しい風味のミルクティー。
 つい先日、同じ甘いものでも、サムライエンパイアで和菓子全制覇を楽しんだけれども。
「洋菓子も素敵……! 素敵、ね!」
 和菓子も洋菓子も、どちらも素敵。つまりはやはり、甘いものは正義、です!
 そしてネレムが最初にフォークを向けたのは、ケーキの王道。
「ふわふわの甘いホイップクリームと甘酸っぱい苺が堪らない、わ」
 そう、真っ赤なイチゴのふわふわショートケーキ。
 長い時をたくさんの人に愛されてきたからこその王道たる所以、ね、と。
 ネレムは満足そうに、こくこく頷いてから。
「大好きなチョコレートケーキも欠かさない、わ。ほんのり大人びたオペラからにしようかしら」
 次に選んだのは、金箔のアクセントがお洒落な、クラシカルでエレガントなオペラ。
 小さいけれど濃厚な大人の味わいに、蕩けるようなチョコレート色の瞳を細めた後。
 ネレムは再び、色とりどりのケーキへと目を移す――まだまだ、いくらでも食べれる、わ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クラウン・メリー
やったぁ!ケーキバイキング!
俺、初めてなんだ!とっても楽しみ!
一仕事終えたケーキは最高だね♪

もちろん俺はケーキ全制覇!!
良ければリコリコ一緒に食べない?

俺、チーズケーキとフルーツタルトが好きなんだ!リコリコは何が好き?

飲み物も欠かせないね!
俺は紅茶かな!洋菓子にはアッサムがいいって聞いたことあるからそれを飲もうかな?
リコリコもどうかな?

口の中がスッキリリセットされてケーキがもっと進んじゃうな!
甘い物続きでもこれなら楽勝だね!!

美味しくいただいたら最後は
ご馳走様っててちゃんと言わないとね!

アレンジ大歓迎!



「やったぁ! ケーキバイキング!」
 俺、初めてなんだ! とっても楽しみ! と。
 満面の笑みを咲かせるクラウンの目標は――もちろん、ケーキ全制覇!!
 同じようにケーキ全制覇を目論むリコリコと一緒に、いざ、甘ーい花園へ。
「一仕事終えたケーキは最高だね♪」
「お仕事お疲れ様ー! どうもありがとーっ」
 お仕事の後の甘いものは、また格別!
 依頼の完遂を労い合った後、早速ふたりは、ケーキがずらり並ぶブッフェ台へ。
「俺、チーズケーキとフルーツタルトが好きなんだ! リコリコは何が好き?」
「私はねーミックスベリーのタルトとか大好き! あと、ふっわふわのイチゴショートでしょ、チョコレート系も捨てがたいなー」
 どれも美味しそうだねー! と。ふたり一緒に、思わず目移りしちゃうけれど。
「でも、全制覇すればいいから、迷う必要ないよね♪」
「うんうん、全部食べちゃおー!」
 きゃっきゃ、いろんなケーキを一通りお皿に取ってから。
 飲み物も欠かせないね! と、次はドリンクコーナーへ。
「俺は紅茶かな! 洋菓子にはアッサムがいいって聞いたことあるからそれを飲もうかな?」
「そうなんだ! じゃあ私も同じアッサムにしてみようかなーっ」
 ふたりが選んだ飲み物は、クラウンおすすめの、コク深くて甘みのあるアッサムティー。
 ケーキと飲み物はこれで万全!
 いただきまーす! とふたり並んで手を合わせた後。
 早速、ケーキをいただきます!
 まずはひとくち、ぱくりと口に運んでみれば……ふわりと広がる、頬が落ちちゃうような甘さ。
 旬のフルーツいっぱいのタルトに、甘酸っぱくて濃いチーズケーキ、ふわふわイチゴショートにショコラケーキ。
 色んなケーキを順番に、一緒に味わって。
「わ、このアッサムティー、ケーキの生クリームとすっごく良く合うね!」
「口の中がスッキリリセットされてケーキがもっと進んじゃうな!」
 甘い物続きでもこれなら楽勝だね!! と笑むクラウンに。
 おかわりも取ってこよーね! と、リコリコもサムズアップ!
 そして、いーっぱい美味しくいただいた後は、ちゃんと――ご馳走様も、忘れません。

大成功 🔵​🔵​🔵​

籠目・祷夜
ほう、すいーつばいきんぐか
甘いものは程よく好きだ

小ぶりだな。これならいくらでも食べられそうだ
目に付いたものを四、五個ほど取っていこう
飲み物は珈琲にしようか

季節のたると、しょーとけーき、しゅーくりーむ、ちょこれーとけーき、抹茶のしふぉんけーきを持ってきた(キリ

一番気になったのは季節のたるとだな
苺がたっぷりのっていてこぼれ落ちそうだ
では、いただきます
……うまい
甘酸っぱさとたると生地のさくさく感が見事なはーもにーをだしている
うむ…気に入った

ほかのけーきもうまいが季節のたるとは絶品だな
俺の腹ではこれくらいが限界だが、十分楽しめた

ご馳走様でした



「ほう、すいーつばいきんぐか」
 甘いものは程よく好きだ、と。早速、祷夜も並ぶケーキを品定め。
「小ぶりだな。これならいくらでも食べられそうだ」
 スイーツバイキングだから、色んな種類のケーキいっぱい食べたいですしね!
 ということで、憶する様子もなく。甘ーいきゃっきゃうふふな雰囲気にも、ナチュラルに馴染んでいる祷夜であるが。
 目についたケーキを四、五個ほど、お皿にピックアップ。
「季節のたると、しょーとけーき、しゅーくりーむ、ちょこれーとけーき、抹茶のしふぉんけーきを持ってきた」
 なかなかバランスの良いナイスな選択です!
 その中でも、特に一番祷夜が気になったものはというと。
「苺がたっぷりのっていてこぼれ落ちそうだ」
 このお店一押しの、イチゴがふんだんに飾られた、季節のタルト!
 冷静沈着クール男子に見えて、実は意外と女子力が高い……!?
 香りの良い珈琲とともに、そんなスイーツたちをいざ、いただきます!
 祷夜は零れ落ちんばかりのイチゴを、タルト生地と一緒に上手に掬って。
 最初の一口をぱくり、よーく味わえば。
「……うまい」
 自然と出てきた言葉は、それ以上、もう何も説明が要らない、そんなひとこと。
 さらに、フォークを握る彼の手は休むことなく。
 はむはむと食べ進めていけば。
「甘酸っぱさとたると生地のさくさく感が見事なはーもにーをだしている」
 そう、クールに分析も!
 そんな季節のタルトを存分に堪能した後、他のケーキもぱくりと口に運んでみたけれど。 
「うむ……気に入った。ほかのけーきもうまいが季節のたるとは絶品だな」
 やっぱり一番のお気に入りは、季節のタルトです!
 色々沢山の種類のスイーツを食べるのもまたいいけれど。
 お気に入りを見つけて堪能するのもまた、ケーキバイキングの醍醐味!
 もうこれ以上は、おなかいっぱいで入らないけれど。
 ご馳走様でした――そう手を合わせる祷夜の表情は、とっても満足気。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イグナーツ・シュテークマン
ほうほう、ケーキに紅茶。パフェにプリンにパイもあるとな。
しかも色鮮やかな花咲く庭でのバイキング。素敵ではないか。
これは心行くまで楽しまなければ、損というものだ。うむ。

一人で黙々と様々な種類のケーキを食べていく
「このチョコレートケーキはほろ苦さも相俟ってなかなかだな。おぉ、こちらのレアチーズケーキも爽やかな酸味がいい具合で……」
傍らには砂糖をたっぷり入れたコーヒー。甘党なので。
程々にケーキを食べ進めた後は、パフェの方にちらりと視線を向ける。
「次はどのパフェを食べようか……いやしかしプリンも捨てがたい……えぇい、ならば全て食べてしまえばよいのだ!」
目指せ完食!甘党の名に懸けて!



 きゃっきゃうふふ、甘い空気が漂う中で。
「ほうほう、ケーキに紅茶。パフェにプリンにパイもあるとな。しかも色鮮やかな花咲く庭でのバイキング。素敵ではないか」
 これは心行くまで楽しまなければ、損というものだ。うむ、と。
 そう、花園でクールにお茶を楽しむ姿がとても様になっている、青い瞳の金髪イケメン。
 一見すると、ブラックコーヒーでも飲みながら甘くないパイとか食べていそうな、そんな雰囲気を持つイグナーツであるが。
「このチョコレートケーキはほろ苦さも相俟ってなかなかだな。おぉ、こちらのレアチーズケーキも爽やかな酸味がいい具合で……」
 実は、めっちゃ甘党です!
 一人で黙々と様々な種類のケーキを食べている彼は、むしろ辛口カレーとか食べられません。
 ケーキのおともにと、傍らに置かれた濃褐色の珈琲も勿論、砂糖たーっぷりです。
 だって甘党ですから!
 甘党の彼にとって、まさにこの花園は天国以外の何物でもない。
 まさに、甘いものは正義というやつである。
 黙々とスタイリッシュに甘いものを食べていく彼の様は、俗にいうギャップ萌えというやつか。わかります。
 そして、程々にケーキも減ってきた頃。
 イグナーツが、順にその青い瞳に映したものはというと。
「次はどのパフェを食べようか……いやしかしプリンも捨てがたい……えぇい、ならば全て食べてしまえばよいのだ!」
 パフェもプリンも、全部食べていいのよ!
 迷うくらいなら、目指せ全制覇!
 そんな決意を胸に、イグナーツは金髪の長い髪を靡かせ、再び向かうのだった。
 目指せ完食! 甘党の名に懸けて! ――スイーツが並ぶ、魅惑のブッフェ台へと。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メーアルーナ・レトラント
けぇき! おはな! すごい! ひゃああ!(瞳輝かせ
ちーずすこーんと、ショートケーキと、それから、このぷりん!
ほかにも、ほかにもぜ、ぜんぶ食べたい…!
けどメアひとりでは、むり…むぅ…
はっ!こういうときはぜんせいは! のおにーさまおねーさまをみつけて…みつけて…
!! リコリコおねーさま!メアに、メアにそれをひとくち、わけてくださいです!

メアはこのスコーンから
くりーむつけてむぐっとひとくち
ひゃああさっくりしっとり! ちーずのお味がこいのです!! おいちぃ!
ほっぺおちちゃう!
おねーさまもどうぞ!

あとでてちょうにかかなくてはっ
でもっ、いまはおいしいのがだいじ!
えへへ、お花もいっぱいでぴくにっくみたい!



 ぱあぁぁっとキラキラ、ピンク色のつぶらなおめめを輝かせて。
「けぇき! おはな! すごい! ひゃああ!」
 お耳の羽根をひこひこさせるのは、メーアルーナ。
 たくさんのお花さんに、おいしそうなスイーツに……視線はきょろきょろ、大忙し。
 それから、んっ、と背伸びして、がんばってお皿を取った後。
 おこさま用にと用意されていた、大好きなひよこさんのスプーン片手に。
「ちーずすこーんと、ショートケーキと、それから、このぷりん!」
 食べたいものをいっぱいいーっぱい、お皿に乗せてみようとするけれど。
「ほかにも、ほかにもぜ、ぜんぶ食べたい……! けどメアひとりでは、むり……むぅ……」
 小さな自分だけでは、到底全部は食べきれない……。
 そう、一瞬しょんぼりしたメーアルーナ。
 でも、すぐに。
「はっ! こういうときはぜんせいは! のおにーさまおねーさまをみつけて……みつけて……」
 羽根耳をぴこん! 名案、閃きました!
 そして甘い香り漂うお庭で、虹めいた彩りをその髪に纏わせながら、再びきょろきょろしてみれば。
「!! リコリコおねーさま! メアに、メアにそれをひとくち、わけてくださいです!」
 ぜんせいは! のおねーさまこと、リコリコ発見です!
 リコリコが取っていたのは、宝石のようなミックスベリーいっぱいのタルトと、お花が飾られたピンクのラズベリーミニエクレア。
「うんっ、一緒に食べよー!」
 リコリコはそう笑んで、さらに色々いーっぱいお皿に乗せて。
 食べたいものを少しずつ、ふたりでわけあいっこ!
 メアはまずは、甘ーいクリームの帽子をかぶせたスコーンを、ひとくち、むぐり。
「ひゃああさっくりしっとり! ちーずのお味がこいのです!! おいちぃ!」
 ――ほっぺおちちゃう!
 本当に落ちないようにと、慌てて小さなおててをほっぺたへ。
 メーアルーナはほわほわ、幸せそうな笑顔のお花を咲かせながら。
「おねーさまもどうぞ!」
 リコリコにも、甘いお裾分けを!
「わーい、ありがとー! いただきまーす……はうぅっ、おいしーっ」
 自分と同じようにほっぺを押さえるリコリコに、メーアルーナはこくこく頷いて。
 マル秘情報いっぱいの手帳に、お店のメモを書き書きしておきたいところだけれど……今は、美味しいのが大事!
「スコーンのお礼に、ベリーのタルトとお花のエクレアもどーぞ! こうかんこ、だよ!」
「こうかんこ! メア、リコリコおねーさまとこうかんこ、するのです!」
 交換こすれば、いっぱいいろんなスイーツが食べられるし。
「えへへ、お花もいっぱいでぴくにっくみたい!」
 花咲くお庭のスイーツバイキングは――幸せの魔法がかかった、楽しくて甘い遠足みたい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィリオ・グラースラム
にゃー!お花を見ながらケーキが食べられますの!?
ステキですにょー!ケーキはどのようなものが…もの、が…
あ、あにょ…ケットシー用の踏み台はありますかしら(見えませんのー!)

はにゃー、綺麗ですにょー。かわいいんですにょー!
どれも美味しそうですけれど、騎士たるものマナーはしっかり守りますのよ
人間さんサイズのケーキは大きいですから
ちゃんと食べきれる量で選んで…
アイスは解けますから別腹として…
チョコと苺と…にゃにゃ、紅茶にスコーンの組み合わせも捨てがたいんですの
…なんて難しい問題なんですの

あ、お店の人に聞いて大丈夫だったら
雪ちゃんも参加ですの
ちょっとずつシェアですのよ

※絡みはどなたとでも


百合根・理嘉
おー……女子会~って感じ
甘くて綺麗で可愛い感じだな

滅茶苦茶場違いとか気にしない
美味しいもんは美味しく、作り手に感謝して頂く
勿論目指せ全制覇(ケーキ外のパイや軽食類も含む)

ひとまず、端から皿に載る分取り分けてくぜ
んむー……この感じだと甘いもん何回か攻略してから
パイとか軽食とかの塩気で口直ししてくのが確実そーだな?

手が届かないとかそう言う奴が居たら
取ってやろか?
つっても女の子に限るけども

席に着いたらいざ攻略!
ケーキと軽食で紅茶も飲み分けてくか

補足
育ての親の躾がしっかりしているので
TPOに合わせた立ち振る舞いは出来る
一見すると粗野な印象である事は当人も自覚あり
案外世話焼き

※絡み、アドリブ大歓迎


ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「うん、ここは天国よね、間違いないわ」
日ごろの皮肉っぽい言動が鳴りを潜めて素直に目を輝かします。
言葉の後ろには音符が付きそうな感じ。
尻尾があればぶんぶん振られているでしょう。

フレーバーティーと大量のケーキを集めてきます。
「仮初の体のヤドリガミ的には本当に別腹よ」
あわせて体重の心配も多分ないです。

せっかくだから他の皆ともお話しましょうか。
「こういうご褒美があるなら、オブリビオン退治もとてもはかどりそうね?」



 花が咲き誇る中、ふんわり漂ってくるのは……とっても甘ーい、魅惑の香り。
「うん、ここは天国よね、間違いないわ」
 素直にさらっとそんな言葉が出るほど、まさにここはスイーツの花園!
 言葉の後ろには音符マーク、もふもふ尻尾があればぶんぶん振っているだろうというくらいに。
 日ごろの皮肉っぽい言動もすっかり鳴りを潜めた様子で。むしろ、宝石のように藍と紫の瞳をキラキラと輝かせているのは、ヴィオレッタ。
 ヴィオレッタも足取り軽く、うきうきと金の髪を靡かせながら並ぶケーキの目の前へ。
 そして、次から次へとたくさんのケーキをお皿に乗せていって。
 香り高いフレーバーティーとともに、お楽しみの実食タイム!
 何気にヴィオレッタのお皿は、たくさんのスイーツでてんこもりだけど。
「仮初の体のヤドリガミ的には本当に別腹よ」
 これこそ、まさに本当の別腹というものです……!?
 勿論、体重増加も心配なし。素晴らしき仕様です!
 そんなヴィオレッタも心躍る花咲くお庭のスイーツバイキングの雰囲気は、まさに。
「おー……女子会~って感じ」
 甘くて綺麗で可愛い感じ。そう、キラキラした女子会的な空気!
 そんなきゃっきゃした雰囲気だけど、でも、理嘉は気にしません!
 ケーキなどのスイーツだけでなく、パイや軽食全部含めて――勿論、目指せ全制覇!
 最近はスイーツ男子という言葉もありますし。そんなに滅茶苦茶場違いというわけではないかと思います、多分!
 全制覇するにあたって、まずは品定めから。
「んむー……この感じだと甘いもん何回か攻略してから、パイとか軽食とかの塩気で口直ししてくのが確実そーだな?」
 全クリアするためには、しっかり攻略法を考えてから臨むのがセオリー!
 一通り作戦を練ってから、理嘉が皿を手にした……その時。
「にゃー! お花を見ながらケーキが食べられますの!?」
 庭に咲く花や並ぶケーキを眺めては、金色の瞳をキラキラさせるフィリオであったが。
「ステキですにょー! ケーキはどのようなものが……もの、が……あ、あにょ……ケットシー用の踏み台はありますかしら」
 ぴょんぴょん飛んだりしてみるけれど、奥のケーキまで見えません……!
 そしてその場に偶然居合わせたリコリコが、フィリオに声を掛けるも。
「踏み台、あるかなぁ? ケーキ取ってあげよっか? ……って、と、届かない……!」
 それほど背が高くない彼女もまた、奥までは手が届きません……!
 そんな、スイーツを前にじたばたしているふたりを見かねて。
「取ってやろか?」
 そう、声を掛ける理嘉。
「わーどうもありがとー! 確か、えっと……そうだ、リカおにーさん!」
 首を傾けながら思い出すように言ったリコリコに、いや、ただよし、な……と思わず苦笑するも。
 あっ、ごめんなさい!! と慌てて謝る彼女に。んで、どれがいいんだ? と世話を焼き始める理嘉。
 フィリオも、背の高い彼を見上げつつ、礼儀正しくぺこりとお辞儀を。
「救世主が現れましたにょー! ありがとうございますの!」
「そんな大層なもんじゃないけども、だな……」
 きゃっきゃ喜ぶ女子達の皿を受け取りつつ、彼女達のリクエストを待つも。
 騎士たるものマナーはしっかり守りますの、と。フィリオは慎重に、スイーツとにらめっこ。
「人間さんサイズのケーキは大きいですから、ちゃんと食べきれる量で選んで……アイスは解けますから別腹として……チョコと苺と……にゃにゃ、紅茶にスコーンの組み合わせも捨てがたいんですの」
「チョコと苺と、あとはスコーンに紅茶、っと。あー……アイス食べる時はまた声かけてくれれば、だな」
 とりあえずフィリオが口にしたスイーツを一通り取ってあげる理嘉。
「はにゃー、綺麗ですにょー。かわいいんですにょー!」
 器用に盛られた色とりどりのスイーツに、フィリオは思わず感嘆の声をあげてから。
 改めて、取ってくれた彼に丁寧にお辞儀を。
 そしてフィリオの分の皿も一緒に運んであげた後。
 席に着いた理嘉はぐっと、気合十分! いざ攻略開始!
 ケーキと軽食で甘さに飽きないよう調節しつつも、紅茶を飲み分けながら、はむりと食べ進めていく。
 フィリオも、雪ちゃんとちょっとずつ色々な種類のスイーツをシェア。
 ふくちゃんは食べられなかったけれど、ずーっとケーキの方が美味しいです!
 そんな、共に協力し合って、ふくちゃんや機怪魚人間を倒した仲間達に。
 近くの席に座ってスイーツを楽しんでいたヴィオレッタは、宝珠のような瞳を細める。
「こういうご褒美があるなら、オブリビオン退治もとてもはかどりそうね?」
「まぁ、美味いもんつーご褒美があると、確かに頑張れるかな」
「お魚さんは食べられませんでしたけれど、ケーキはとっても美味しいですにょ!」
 一仕事終えた後の甘いものはまた、格別です!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

やあっとスイーツバイキング!
全せ……(もご)あ、言わなくてもわかる?
そのために頑張っておなかすかせたんだもん

えっと、颯夏のももらっていいんだ?
じゃあそれ以外のぜーんぶ、持ってこっと
今日のおともはダージリンのストレートかな
うふふ、これだけケーキに囲まれて全部食べられるなんてしあわせだなぁ

あ、リコリコ
よかったら一緒に食べない?
分け合ったらもっと美味しくなるし
全制覇も近くなると思うんだよ


青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

……言わなくていいわ
全種類制覇っていうんでしょう?
いろいろ食べたいならまずはひとつずつ持ってきて
もう一度食べたいと思ったらまた取りに行けばいいのよ

あたしが選んだのはジャスミンの工芸茶とフルーツケーキ
目でも楽しめるお茶があるところは珍しいもの
……これは分けてあげるから、取ってくるなら別なのにしなさい

マリアライトさんが通りかかったら声を掛ける
よければ一緒に食べてもらえないかしら



 ルーナと颯夏の二人も、スイーツの花園へ。
 待ってましたと言わんばかりに、ルーナはラズベリーのような瞳を細めて。
「やあっとスイーツバイキング! 全せ……」
「……言わなくていいわ。全種類制覇っていうんでしょう?」
 もごっと口籠った言いかけの言葉も、颯夏にはお見通し。
 言わなくても分かります、ええ!
 ルーナが目論むのは勿論、全制覇!!
 そのために頑張っておなかすかせたんだもん、と七色に透けた翅を揺らして。
 早速、颯夏と一緒に、スイーツいっぱいのブッフェ台へ。
 颯夏は一通りスイーツや飲み物を見回した後、手にしたお皿にフルーツケーキを乗せた後。
「目でも楽しめるお茶があるところは珍しいわね」
 工芸茶の入った透明なポットに、そうお湯を注げば。
 ジャスミンの良い香りがふわりと漂うと同時に、ポットの中でゆっくりと、花が咲かんと開きだす。
 そんなポットに咲く花に、わぁっと好奇心に満ちた視線を向けるルーナに。
「……これは分けてあげるから、取ってくるなら別なのにしなさい」
 いろいろ食べたいならまずはひとつずつ持ってきて、もう一度食べたいと思ったらまた取りに行けばいいのよ、と。
 そういうつもりで言った颯夏だったけれど。
「えっと、颯夏のももらっていいんだ? じゃあそれ以外のぜーんぶ、持ってこっと」
 なんてったって、全制覇! ですからね!!
 その小さな身体のどこにこれだけ入るのだろうと。
 ルーナが次々と持ってくるのは、そう思わずにはいられないたくさんのスイーツ。
 そんなルーナの今日のケーキのおともは、ダージリンのストレート。
「うふふ、これだけケーキに囲まれて全部食べられるなんてしあわせだなぁ」
 まさに二人のテーブルは、スイーツの森!
 ルーナが持ってきたそんな大量のスイーツを前に、颯夏ははあっと溜息をついた後。
「マリアライトさん、よければ一緒に食べてもらえないかしら」
 ちょうど通りかかったリコリコに、ヘルプを!
 颯夏の声に立ち止まったリコリコは、ぱあっと瞳を輝かせて。
「わぁっ、スイーツいーっぱい! おいしそー!!」
「あ、リコリコ。よかったら一緒に食べない?」
「食べる、食べるー!」
 リコリコも一緒に、きゃっきゃ、いざスイーツ全制覇!
「ルーナちゃん、この季節のフルーツタルト、すっごく美味しかったよ! あ、これも美味しそうだねーっ」
「確かにフルーツタルト美味しそうだね! あ、これも美味しかったよ。せっかくだし、もう1個ずつ取ってこようかな?」
「ちょっとルーナ、そんなに取ってきて食べられるの? マリアライトさんも……甘いもの、好きなのね」
 ルーナと一緒にぱくぱくスイーツを食べるリコリコに、颯夏は思わず瞳を見開いて。
 ふたりに増えた食いしん坊たちにそっと嘆息しながらも、自分の取ってきたフルーツケーキを勧めるのだった。
 そんな颯夏のフルーツケーキのお裾分けを、美味しそうに頬張りながら。
「分け合ったらもっと美味しくなるし、全制覇も近くなると思うんだよ」
 ルーナはそう、全制覇に向けて、幸せそうな満面の笑顔を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リル・ルリ
■櫻宵(f02768)と
(アドリブ等歓迎

「櫻宵、櫻宵!けーきがたくさん!」
女子会とは何だろうと思いつつ
目の前に並ぶ綺麗なケーキに瞳を煌めかせ
花畑も綺麗だけれどまずはケーキに目がいく

「どれを食べてもいいなんて。ふふ、頑張ったかいがあった」
一人ではないよ君がいた

花咲くお茶に驚いて櫻宵の顔をみる
「君は美しいものをたくさん知っているね。君に出会って僕の世界は美しいものだらけだ」

惑いながらチョコを沢山
チョコは君が初めてくれた甘味だから、というのは内緒
全部なんて君のその細い身体のどこに入るのか不思議

差し出された苺のケーキを照れながらも口に入れれば
甘く蕩ける春の味

ケーキが甘いのはきっと、君の笑顔が甘いからだ


誘名・櫻宵
🌸リル(f10762)と一緒
アドリブ等歓迎

女子会よ!リル!
美味しいケーキにお茶で、優雅な時を過ごす会ってこと
リル、初めてかしら?
リルが一人で敵に向かって行った時はヒヤヒヤしたわ
無事でよかった
ありがと

たくさん歌ってくれた彼の喉を癒せるように、喜んでいてくれるのが嬉しいからと、お湯の中で花咲く中国茶を選ぶ
美しいでしょ?
驚いた顔が最高のご褒美

これはご褒美と鼻歌交じりでケーキを選ぶ
あたしは苺ケーキから始め全部制覇を目指すわ!甘味は乙女の栄養よ
可愛くて美味しくてたまらないわとご満悦

チョコばかりね?
あたしの苺を一口あげるわ
試しに食べてみなさいよ
はい、あーん

リルが笑ってくれたならケーキはより甘く幸せの味に



「女子会よ! リル!」
 きゃあっとそう声を上げた櫻宵に。
 女子会とは何だろう、とリルはきょとんとするけれど。
 美味しいケーキにお茶で、優雅な時を過ごす会ってこと、と。そう聞いて、納得。
「櫻宵、櫻宵! けーきがたくさん!」
 だって目の前には、美味しそうなケーキがいっぱい並んでいるのだから。
 そして澄んだ青の瞳が、いつもより一層キラキラと輝いているのを見て。
 リル、初めてかしら? 櫻宵はそう微笑まし気に、柔い二輪の桜色を細める。
「どれを食べてもいいなんて。ふふ、頑張ったかいがあった」
 庭に咲く花も、確かに綺麗なのだけれども。
 今はそれより、テーブルに並べられたスイーツに夢中!
 櫻宵はそんなリルの言葉に、心底ほっとしたような色を響かせる。
「リルが一人で敵に向かって行った時はヒヤヒヤしたわ」
 でも……無事でよかった、ありがと――と。
 リルは櫻宵を見つめ、そして返す。
 一人ではないよ君がいた――そう、歌うように。
 櫻宵はずっと戦場で歌って支えてくれたリルの喉を癒せるように。それに何より、喜んでくれるのが嬉しいから、と。
 飲み物にと選んだのは……お湯の中で花咲く、中国茶。
「ね、見てて、リル」
 櫻宵が静かにお湯を注いだ瞬間、ふわっと漂うのは。
 鼻をくすぐる良い香りと……そしてお湯の中で開いた、虹の華。
 驚いたように見開かれた青き瞳が、自分の姿を映していることに気付いて。
 ――美しいでしょ? そう櫻宵は、笑みを咲かせる。
「君は美しいものをたくさん知っているね。君に出会って僕の世界は美しいものだらけだ」
 驚いたその顔が、最高のご褒美だから。
 それからふと櫻宵は、淡き墨色の髪をそっと揺らして彼に問う。
「チョコばかりね?」
 リルが選んだスイーツは、そういえば、どれもチョコレートばかり。
 そんなチョイスに不思議そうな顔をする櫻宵に、リルは敢えてその理由は言わないでおく。
 チョコは君が初めてくれた甘味だから――なんて、内緒。
 一方、たくさんのケーキやスイーツを取ってきた櫻宵。
「あたしは苺ケーキから始め全部制覇を目指すわ!」
 甘味は乙女の栄養ですから!
 可愛くて美味しくてたまらないわと、幸せそうにスイーツを頬張る櫻宵に。
 全部なんて君のその細い身体のどこに入るのか不思議、なんて思いながらも。
「あたしの苺を一口あげるわ。試しに食べてみなさいよ」
 はい、あーん――そう差し出されたのは、瑞々しい苺の乗った一掬いのケーキ。
 苺のようにほんのり紅く染めた頬で、ぱくりとそれを口にすれば。
 リルの口の中で蕩ける、甘くて優しい春の味。
 でも、もっともっと甘いのは……あなたの、きみの、その笑顔。
 それから――ふと。
「あ、リル。ちょっとだけ、動かないで頂戴」
 櫻宵はふいにリルへと、そっと、手を伸ばすと。彼の頬についたクリームを、細くしなやかな指で一掬いして。
「ん……本当に、甘くて美味しいわ」
 口に含んだその甘さに、ふふっと、綺麗な笑みを宿す――御馳走様、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

白那・真瑚
【Epona】

わぁ...
こんなに沢山のケーキ、見たことない
まるで宝石の山を見ているみたい
どれから取ろうか迷うなぁ...

苺のショートケーキ、オレンジのシフォン、ガトーショコラ、宝石みたいなフルーツタルト...
うん、満足(ふんす

飲み物...ココアは、ないかな(うずっ
ん?ココアの香りの紅茶?
わ、本当に香りが、ココアだ(くんくん
いいね、貰おうかな

じゃあ、いただきます(もぐ
!!(尻尾の毛がふぁっさぁ
すごく、おいしい...!
これ、いいよ。みんなも、食べてみて
食べさせっこ、する?
マコは、やりたい(目キラキラ、フォークにケーキ刺し準備OK

じゃあ、あーん


タンケイ・オスマンサス
グループ【Epona】で参加。
【WIZ】 「くんくん、白那さんに誘われて来てみれば美味しそうな香り…」
Eponaの皆でケーキバイキングを楽しみます。 ふっくらシフォンケーキに、大きな栗が乗ったモンブラン、ちょっぴりビターで濃厚なガトーショコラ… お皿にケーキを山盛りに取りぱくぱくと幸せそうに食べます。
「わ!白那さんのそれ、美味しそうです!私のと一口交換しません?はい、あ~ん…」
皆で食べさせ合いっこしながら、隣でもぐもぐする白那さんの可愛さに癒されながら幸せな一時を過ごします。 お花に囲まれ、美味しいスイーツとお茶を堪能したら、お土産にケーキをいくつか買って帰ります。

(アドリブ歓迎です)


東雲・夢音
グループ【Epona】で参加。
ん…ケーキが、いっぱい、おいしいそうなの…まこちゃん、しっぽがブンブンしてる(つんつん

とりあえず、何があるか見てみる、の…チーズケーキにガトーショコラ、シフォンケーキに定番のショートケーキ。どれも美味しそうなの、です

…まこちゃんはやっぱり、ここでもココア、なの。ココア味の紅茶…よくわからないの…

ん…どうしたのです?…あーん、するです?(あむり



 アルダワ魔法学園世界で今人気だという、ケーキと紅茶のお店。
 そんな店のお庭で開かれるケーキバイキングとなれば、お友達を誘わない手はありません!
「わぁ……こんなに沢山のケーキ、見たことない。まるで宝石の山を見ているみたい」
 お花に囲まれ、キラキラと煌めく、色とりどりのスイーツ。
 真瑚の琥珀色の瞳いっぱいに広がるのは、甘くて魅惑的な空間と時間。
 そして真瑚から誘われて、スイーツの花園に足を踏み入れたのは。
「くんくん、白那さんに誘われて来てみれば美味しそうな香り……」
「ん……ケーキが、いっぱい、おいしいそうなの……まこちゃん、しっぽがブンブンしてる」
 金木犀の香をほのかに纏うタンケイと、ブンブン揺れるヤマネの尻尾をつんつんしてみる夢音。
 でも、真瑚の尻尾がブンブンしちゃうのも、無理はありません。
「どれから取ろうか迷うなぁ……」
 太長いココア色の三つ編みを揺らして、きょろきょろ。
 たくさん並ぶ美味しそうなスイーツに、つい色々目移りしてしまう真瑚。
 夢音も二人と一緒に、とりあえず、何があるか見てみる、の……と、ブッフェ台へと瞳を向けると。
「チーズケーキにガトーショコラ、シフォンケーキに定番のショートケーキ。どれも美味しそうなの、です」
 興味をひいたケーキを、お皿に乗せていって。
 ふっくらふんわりシフォンケーキに、ごろりと大きな栗が乗ったモンブラン、ちょっぴりビターでこっくり濃厚なガトーショコラ。タンケイのお皿には、すでにいっぱい山盛りのケーキが。
 真瑚も、苺ショートにオレンジシフォン、ガトーショコラ、宝石みたいなフルーツタルト……ふんすと満足いくくらい、お皿がみるみる、彩り綺麗な甘い森に。
 それに、欠かせない、あの飲み物も。
「飲み物……ココアは、ないかな」
 そう視線を動かせば。見つけたのは、大好きなココア……は、ココアでも。
「ん? ココアの香りの紅茶? わ、本当に香りが、ココアだ」
 ちょっと珍しい、ココア紅茶を発見!
 くんくん香りをかいでみて。まさに大好きなココアそのものの匂いに、いいね、貰おうかな、と決定。
「……まこちゃんはやっぱり、ここでもココア、なの。ココア味の紅茶……よくわからないの……」
 夢音がそう呟くほど、真瑚とココアは切り離せません。
 そして花に飾られたテーブルに3人仲良く座れば、いよいよお待ちかねのケーキタイム!
 まずは真瑚が、ぱくり、ひとくち食べてみれば。
「!! すごく、おいしい……!」
 尻尾の毛が思わず、ふぁっさぁっとしちゃうほどの、口いっぱいに広がる甘さと美味しさ。
 タンケイもぱくぱく山盛りのケーキを頬張りながら、とっても幸せそう。
「これ、いいよ。みんなも、食べてみて」
 ――食べさせっこ、する? マコは、やりたい、と。
 琥珀の瞳をキラキラ、フォークにケーキを刺して、すでに準備OKな真瑚と。
「わ! 白那さんのそれ、美味しそうです! 私のと一口交換しません? はい、あ~ん……」
「じゃあ、あーん」
 タンケイは、ぱかっと口を大きく開けて、あーんのし合いこを!
 お互い同時に、交換こしたスイーツをもぐもぐすれば。
 やっぱりふたり同時に、ぱあっと幸せそうな笑顔を咲かせる。
 そしてふたりは、今度は夢音に、ケーキを差し出して。
「ん……どうしたのです? ……あーん、するです?」
 夢音もあーんして、甘ーい二人からのお裾分けを、あむり。
 色んなケーキを少しずつ、みんなでいっぱい堪能し合いながら。
「お土産は、さっき白那さんから食べさせてもらったケーキと……あと、どれがいいですか?」
 タンケイは今度は、お土産に買うケーキに、みんなと頭を悩ませるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

泉宮・瑠碧
そっと機怪魚人間へ祈った後…

花が沢山…素敵な場所だ
この世界のケーキは数度食べた事はある位で、色々気になるが
あまり多くは食べられないな

…リコリコ、シェアして手伝って貰えないだろうか

僕はレモンとジンジャーのフレーバーティーで
ケーキは、フルーツケーキとモンブランを…
すまないリコリコ、半分ずつ請け負って貰えるか
…僕は、あとソフトクリームが食べたいんだ…

美味しい、幸せ…
口にする度につい素が…もとい、ほにゃっと緩むので
その際、顔は俯く

そういえば、リコリコは目指すは全制覇と言っていたが…
達成は出来そうか?
甘い物自体は僕も好き…
いや、えぇと…嫌いではないが、種類も多いだろう

また訪れる等をして無理はしないような



 倒した敵は、色々な意味で奇妙ではあったが。
 瑠碧はそっと生真面目に、そんな機怪魚人間へ祈った後。
「花が沢山……素敵な場所だ」
 庭に咲き誇る花々に、そう感嘆の声を。
 そして、ふわり香る甘い匂いに視線を移す。
 この世界のケーキは食べたことがあるけれど。きっと、あまり多くは食べられないだろうから。
「……リコリコ、シェアして手伝って貰えないだろうか」
 瑠碧がそう声を掛けたのは、すでにスイーツを山盛り皿に取っているリコリコ。
「うんっ、喜んで! 瑠碧ちゃんは何食べたいー? 飲み物もたくさんあるみたいだよ!」
「僕はレモンとジンジャーのフレーバーティーで。ケーキは、フルーツケーキとモンブランを……」
 瑠碧はそう、身体の芯までほっこりあたたまりそうなフレーバーティーと、ケーキをふたつお皿に乗せてから。
「すまないリコリコ、半分ずつ請け負って貰えるか」
 そういった後、ちょっとだけ視線を逸らしてから、続ける。
 ……僕は、あとソフトクリームが食べたいんだ……と。
 そんな瑠碧のヘルプ要請にも、わーい半分こしよ! とリコリコは喜んで笑んでから。
 早速ふたりでシェアし合って、ケーキタイムです!
「美味しい、幸せ……」
 口いっぱいに広がる甘さに、深い青の瞳を水晶の如く輝かせて。
 ついそうぽろりと零した瑠碧は、ハッとするとそっと俯く。
 甘くて美味しいその味に、思わず素が……もとい、ほにゃっと緩んでしまうから。
 そんなケーキを口に運んでは緩み、そして俯く瑠碧に。
「ケーキ、すっごく美味しいねー!」
 ぱくぱくと次々ケーキを平らげながら、満面の笑顔を向けるリコリコ。
 そんな屈託のない、何も考えていなさそうな彼女に。
「甘い物自体は僕も好き……」
 つられて、緩んだ笑顔で瑠碧はそう返すも。
「いや、えぇと……嫌いではないが、種類も多いだろう。また訪れる等をして無理はしないような」
 こほんとひとつ咳払いをした後、平静を装うようにそう続けた。
 リコリコは、にぱっと笑顔を返して。
「うんうんっ、また一緒に女子会しに来ようね!」
 『また』の機会に、嬉しそうにきゃっきゃ笑んでから。
 ね、ソフトクリーム取りにいこ! と。瑠碧と再び、スイーツ並ぶブッフェ台へ。
 そして念願のソフトクリームに、実は内心ほくほくしながらも。瑠碧はリコリコに問う。
「そういえば、リコリコは目指すは全制覇と言っていたが……達成は出来そうか?」
 そんな瑠碧に、リコリコは力強くグッと、サムズアップ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

日隠・オク
【KORで参加】お茶葉詳しくないので普通の紅茶と……チョコレートケーキがいただきたいです(お皿にチョコケーキを数種乗せ) いただきます。 口にケーキを入れたら静止して幸せそうな表情に たくさん種類があるんですね どれも食べてみたいですがお腹いっぱいになってしまうでしょうか サクラコさんもチョコケーキどうですか? わ、いっぱい持ってきてますね ケーキをもらったりわけたりして楽しみたいです。
あ、あーんです(少し照れつつ


鏡彌・サクラコ
【KORで参加】
サクラコも紅茶は合間にいただくくらいにいたしましょう
メインはケーキ!
あっ、オクちゃん分けて食べますか?
それは良い考えですねい。いろんな種類を食べられますし
いちごの乗ったショートケーキに黄金色のアップルパイなどを持ってくるでいす
チョコレートケーキも美味しそう!
ひとくちくださいな?あーんします
ぱくり
オクちゃんにも食べさせてあげますねい
猫舌なので、紅茶はふーふー冷ましてからいただきます
ではさらにモンブランにチーズケーキも追加しましょう!
ちょっと多すぎかもでいす
半分こしませんか?



 庭に咲き誇る花が、優しい風にそっと揺れれば。
 取ってきたあつあつの紅茶からも、ふんわり良い香りが。
 でも、確かに紅茶も美味しいんだけれど――メインはやっぱり、ケーキ!
 たくさん種類があるんですね、と、いっぱい並ぶスイーツを緑色の瞳に映しつつ。オクは小さく首を傾ける。
「どれも食べてみたいですがお腹いっぱいになってしまうでしょうか」
「あっ、オクちゃん分けて食べますか?」
 サクラコは、そんなオクにシェアの提案を。
 そして、良い考えですねい、いろんな種類を食べられますし、と。そう金の瞳を細めてから、お皿を手にして。
 サクラコが手を伸ばした先には……零れ落ちそうなくらいふんだんにいちごが乗ったショートケーキと、煌めく黄金色のアップルパイ。
 その隣で、チョコレートケーキがいただきたいです、と。オクがお皿に乗せていくのは、色んな種類のチョコレートケーキ。
 ふたりでわけあいっこすれば、イチゴショートにアップルパイ、チョコレートケーキ、いっぱいのケーキが堪能できます!
 そして、いただきます、と。
 まずはオクは、ふわふわのチョコラケーキを一口ぱくり。
 次の瞬間、ぴたりと動きを止めて……ぱっと咲かせたその表情は、とても幸せそう。
 それからサクラコにも、この幸せをお裾分け。
「サクラコさんもチョコケーキどうですか?」
 オクの言葉に、チョコレートケーキも美味しそう! と声をあげてから。
「ひとくちくださいな?」
 サクラコは、お口をあーん。
 差し出されたチョコレートケーキをぱくりと口にして……その濃くて甘い味に、オクと同じように笑顔を咲かせた。
 それから今度は、オクへと。
「オクちゃんにも食べさせてあげますねい」
 お返しのあーんを!
 そしてオクは、ちょっぴり照れたように。
 あ、あーんです、と口をあけたのだった。
 猫舌なサクラコは紅茶をふーふー、一生懸命に冷ましながらも。オクとシェアし、お皿をからっぽにすれば。
「ではさらにモンブランにチーズケーキも追加しましょう!」
 ケーキ追加です!
「わ、いっぱい持ってきてますね」
 栗ののった甘いマロンクリームたっぷりのモンブランと濃厚なチーズケーキを乗せたお皿を見て、思わずそう言ったオクに。
 サクラコは一通りテーブルを見回して、瞳を瞬かせてから。
 再び、こう提案を――ちょっと多すぎかもでいす、半分こしませんか? と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジャスパー・ジャンブルジョルト
●戦ってないくせにちゃっかりとケーキバイキングに参加する

リコリコたちに(頼まれてもいないのに)スイーツ道をレクチャーしながら、ケーキバイキングを満喫するぜ。
いいか、おまえら。バイキングだからといって手当たり次第にがっついちゃいけない。こういうのは自分なりのテーマってのを設けるべきなんだ。
ちなみに俺の今日のテーマは「あんとるめ・ど・きゅいじーぬ縛り」。だから、あんとるめ・なんたら(実はよく判ってない)なスイーツしか食わないのさ。梨のムース、苺のババロア、抹茶のブランマンジェ……どれもうまーい! うまうまうまぅ~!

他の猟兵の引き立て役や調子に乗って痛い目を見る役など、お好きなように扱ってください。


アオイ・フジミヤ
これが楽しみだったんです!
あ、誰か誘ってみればよかったかな(あたりをきょろきょろしつつ)
リコリコちゃーん、初めましてと、全制覇をお手伝いさせて?
(一緒に燥いでケーキに挑む)

やっぱり甘いものと辛い物を交互に食べる、無限ループを使わない手はないと思うんだ(真顔)
ちょっと甘いものに飽きたら、ソーセージとかミートパイをつまんでお茶をして、口直しにまた甘いもの……うん、イケる。

あとちょっとずつ取って、こまめに取りに行くついでに散歩しつつお花を見て、癒されてお腹もこなれる。
うん、結構いい計画だと思わない?マリモくん……聞いて?
(マリモは自分のミートパイに夢中でした)

☆他の方とのご一緒、アドリブ大歓迎


ピリカ・コルテット
ついついメカふくちゃんの調査に集中していたら、
いつの間にか戦いが終わっていましたっ!!うっかり☆

という訳でスイーツバイキングですねっ!やったー♪(だーっしゅ!)
戦いで大分パワーを使っちゃいましたので、ばっちりカロリー補給ですよっ☆
甘い物は何でも大好きですっ!お腹にも自信がありますっ!!
賑やかにあれもこれも、スイーツ全制覇を目指しちゃいましょう♪
吸い込む様に端から次々と味わっていきますよーっ☆

アドリブ・絡み大歓迎です!


シャトン・ローズクォーツ
なんて素敵な場所なのかしら…!
沢山のお花に、沢山のケーキ…しあわせでとろけてしまいそうですわ
これ、全部頂いてもよろしくって?

うふふ、ひとりで自由気ままにお食事なんて、久しぶりですわ
いつも、御付の者がセットでしたから…
これは、満喫するしかありませんわね!

苺のショートケーキ、苺のトライフル、苺のミルクレープ…
うふふ、苺尽くしですの
チョコは…気をつけなさいと乳母が言っておりましたが…
えぇい、食べちゃいましょう!

ケーキのお供には、お花の紅茶を…あちっ(猫舌で尻尾がぴくっ
あぁ、おいしい…幸せですわ…
こんな贅沢な時間を独り占めなんて、罰が当たらないかしら
あ、おひげにクリームが…

他の方との相席・アドリブ歓迎



 花のように空に咲き、くるりと回るのは、真白なレースの傘。
「なんて素敵な場所なのかしら……!」
 そう思わず感嘆の声をあげたと同時に、幾重にも重なるフリルのスカートと頭を飾るリボンも、うきうきとしたように揺れて。
 沢山のお花に、沢山のケーキ……しあわせでとろけてしまいそうですわ、と。
 うっとりと、周囲を見回すシャトン。
 そして。
「これ、全部頂いてもよろしくって?」
 宝石のようにキラキラした、色とりどりケーキたちに、視線を移した。
 たくさん目の前に並ぶスイーツにも勿論、心踊るけれど。
「うふふ、ひとりで自由気ままにお食事なんて、久しぶりですわ。いつも、御付の者がセットでしたから……」
 これは、満喫するしかありませんわね! と。
 久々の自由気ままなひとときに、ぐっと、ふわふわピンクシュガーの手を握りしめる。
 そんなシャトンのお皿は、苺のショートケーキに、苺のトライフル、苺のミルクレープ――まるで、苺の森。
 うふふ、苺尽くしですの、と。満足そうに細めるシャトンの赤い瞳も、苺のよう。
 さらにピンク色の手が伸ばされた先には、魅惑のチョコレートが。
「チョコは……気をつけなさいと乳母が言っておりましたが……」
 でもやっぱり、すごく美味しそうだから。
 えぇい、食べちゃいましょう! そう苺の森に、蕩けるような甘いチョコレートも仲間入り。
 そんな楽しそうにケーキを取るシャトンの隣で。
 これが楽しみだったんです! そう海の様な瞳をキラキラさせているのは、アオイ。
 でもちょっとだけ、ケーキが並ぶブッフェ台から視線を移して。
 誰か誘ってみればよかったかな……と、あたりをきょろきょろ見回してみれば。
 知っている顔を、発見!
「リコリコちゃーん、全制覇をお手伝いさせて?」
「あ、お仕事お疲れ様! うん、全制覇、一緒にしよー!」
 リコリコときゃっきゃふたりで早速、色とりどりのケーキを品定め。
 そして、スイーツバイキングですねっ! やったー♪ と。
 だーっしゅ! でやってきたピリカも。
「戦いで大分パワーを使っちゃいましたので、ばっちりカロリー補給ですよっ☆」
 宿敵・メカふくちゃんとの戦いで使ったパワーを、スイーツでしっかり取り戻します!
「甘い物は何でも大好きですっ! お腹にも自信がありますっ!!」
「うんうん、私もー! いっぱい食べちゃお!」
 ピリカとリコリコは、互いにお耳をぴこぴこ、意気投合!
 そんなきゃっきゃする女子達に。
「いいか、おまえら。バイキングだからといって手当たり次第にがっついちゃいけない。こういうのは自分なりのテーマってのを設けるべきなんだ」
 そうスイーツ道をレクチャーするのは、タフでクールでダンディな放浪剣士(自称)・JJこと、ジャスパー。
 そして、テーマ?? と首を傾ける女子達に、どや顔で続けたのだった。
「ちなみに俺の今日のテーマは『あんとるめ・ど・きゅいじーぬ縛り』。だから、あんとるめ・なんたらなスイーツしか食わないのさ」
「なんかよくわかんないけど、すごーい!」
「うん、すごそうだね! それで、あんとるめ……って、どれ?」
「これじゃないですかっ? あんとるめって感じですっ!」
 素直に、あんとるめなんたらなスイーツを探す女子達に、うんうんと満足気に頷くジャスパー。
 まぁ、ジャスパーも実のところ、よくわかっていないんですけどね!
 そんな賑やかな雰囲気の中、たくさんのスイーツをいーっぱいお皿に取って。
「あれもこれも、スイーツ全制覇を目指しちゃいましょう♪」
 メカふくちゃんのあれこれなどなど、皆と楽しく雑談をかわしながらも。
 端から次々と、吸い込む様に味わうピリカの隣で。
「やっぱり甘いものと辛い物を交互に食べる、無限ループを使わない手はないと思うんだ」
 真顔で、そうぐっと拳を握るアオイ。
「ちょっと甘いものに飽きたら、ソーセージとかミートパイをつまんでお茶をして、口直しにまた甘いもの……うん、イケる。あとちょっとずつ取って、こまめに取りに行くついでに散歩しつつお花を見て、癒されてお腹もこなれる」
 うん、結構いい計画だと思わない? 
 アオイはそう自信満々に、マリモに同意を求めるも。
「マリモくん……聞いて?」
 マリモくんは、自分のミートパイに夢中でした!
 リコリコはそんなアオイに、超ナイスな作戦だと思うよー! とサムズアップした後。
 ふんわりお花咲く紅茶を飲もうとして、あちっと。ぴくり尻尾を揺らしたシャトンの、ふわふわピンクのお顔をみて。
 あ、かわいいおひげにクリームがついてるよー、と紙ナフキンを手にして。
 シャトンは、あら、ありがとう、と。
 受け取ったナフキンで上品にクリームをぬぐってから。
「あぁ、おいしい……幸せですわ……」
 そう夢見心地な表情で、甘い感嘆の溜息を洩らしつつ、思うのだった。
 こんな贅沢な時間を独り占めなんて、罰が当たらないかしら――なんて。
 そして。
 梨のムース、苺のババロア、抹茶のブランマンジェ……どれもうまーい! うまうまうまぅ~! と。
 『あんとるめ・ど・きゅいじーぬ縛り』(?)でバイキングを満喫しているジャスパーに。
「あ、ししょー! 一緒に、あんとるめスイーツ全制覇しよー!」
 何故か師匠呼びしてきたリコリコに、灰色……もとい銀色の自慢のおひげを撫でてから。
 ジャスパーは満更でもなさそうに、てんこ盛りのスイーツへと、弟子(?)と共に挑むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シルヴィア・ジェノス
嗚呼、綺麗なお花に囲まれながら食べるスイーツなんて最高ね!流石の自慢のお庭、なんて素敵なんでしょう……でもそれ以上にお菓子おーいーしーそーうー!まさにお菓子のお花畑!あれもこれも食べたーい!【大食い】だし余裕。と途中からはお花に目もくれず【POW】ケーキと紅茶を楽しむわ。チョコケーキ、ミルフィーユ、フルーツタルト、アップルパイ、シフォンケーキ、レアチーズケーキ、抹茶ケーキ等。幸せそうに食べながらついつい食レポ。自然と出ちゃう。「んー♪ほろ苦くて濃厚なチョコレートソース……スポンジの間に塗られたジャムの香りと甘さがアクセントになって、おーいしいー!ほのーかにお酒の匂いもして大人の味って感じ!」



「嗚呼、綺麗なお花に囲まれながら食べるスイーツなんて最高ね!」
 流石の自慢のお庭、なんて素敵なんでしょう……と。
 花咲く周囲を見回して、シルヴィアは自分の藍色の瞳にも花園の花を咲かせながら、感嘆の溜息をつくも。
 すぐさま移したその視線の先には――。
「……でもそれ以上にお菓子おーいーしーそーうー!」
 そう、たーくさんの美味しそうなスイーツ!!
 食べさせることも好きだけど、食べることも好きなのです!!
 そんな瞳をキラキラさせるシルヴィアの眼前に広がるのは。
 お花畑はお花畑でも、まさに、お菓子のお花畑!
「あれもこれも食べたーい! 大食いだし余裕」
 お花のことも、すっかり頭から飛んでいって。
 大食いを自負するシルヴィアの気持ちは、もうスイーツへとまっしぐら!
 シルヴィアは、あれもこれもと、たくさんのスイーツを次々と皿に乗せていくけれど。
 大丈夫、足りないことはあっても、満腹にはきっとなりませんから!
 そしてスイーツのお供にと淹れた、香り高い紅茶をひとくち飲んだ後。
 ずらりテーブルに大量に並べたスイーツたちを見回して――いざ、お待ちかねのケーキタイム!
 しっとりチョコケーキに、生地が折り重なったミルフィーユ。
 お店おすすめの季節のフルーツタルトに、黄金色に輝くアップルパイ、ふっわふわなシフォンケーキ。
 濃厚レアチーズケーキに、抹茶ケーキ等々。
 しっかりひとつひとつ味わいながらも、黙っていれば月が似合うその美しい顔に、ほわほわ幸せの色を宿して。
 食べる手は決して休めず、黙々と食べながらも。
 シルヴィアがついつい始めちゃうのは――食レポ!?
「んー♪ ほろ苦くて濃厚なチョコレートソース……スポンジの間に塗られたジャムの香りと甘さがアクセントになって、おーいしいー! ほのーかにお酒の匂いもして大人の味って感じ!」
 やっぱりシルヴィアが口を開けば……自然と出ちゃうのは、食べ物のこと。

 花咲く庭のスイーツバイキング。
 並ぶスイーツや飲み物を、いーっぱい口に運びながら。
 それぞれ存分に楽しんだ皆の顔に咲くのは……甘くて幸せな、笑顔のひととき。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月19日


挿絵イラスト