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アースクライシス2019⑮〜陰の殺戮者

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #ダークポイント

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●陰より来りて
 影が、奔った。
 マンハッタンは、高層ビルの片隅。
 影が奔る。
 追い詰めるように――食らいつくように。
「くそっ、せっかく居場所を割り出したってのに――!」
 ヒーローの男が吠えながら、超科学レーザー撃ち放つ。影に追いすがるように放たれたレーザーは、高層ビルの外壁を激しく焼きつけるも、奔る影を捉えることは出来ない。
 影は走った! 影より覗く銃口、ほんの刹那、標的を捉えたそれは、すでに、攻撃を得ていた。
「畜生、もうたくさんだ!」
 男は裏返った声を上げると、手にしたレーザーを己に向けた。瞬間的に膨れ上がった自殺衝動が、男をそのままの行動に走らせた。引き金を引くと同時に放たれたレーザーが、男の身体を焼く。
「そいつを止めろ!」
 ビルの屋上から飛び降りた、別のヒーローの男が、仲間たちに指示をしてから飛びだした。拳が、影を捉えるべく殴り掛かる――空振り。拳は派手にビルの外壁を破壊し、窓ガラスを散らせるだけにとどまった。
「俺たちじゃ捉えられないのか……!?」
 悔し気に、男は呻いた。刹那、男の周囲に、無数の銃口が浮かび上がる。
「確定:捕捉=排除」
 静かに、声が響いた。
 乾いた声であった。
「ダークポイントォッ!」
 男が、叫ぶ。同時に銃口より放たれた無数の銃弾が、男がの身体を千々に貫いた。落ちていく。落下していく。命を失った男が、地へと。
「確定:脅威と認めず」
 声の主――ダークポイントは影より現れるや、屋上にて己を睨みつけるヒーローの残党たちへ、静かに告げた。
「要請:猟兵登場。
 事実:貴君ら=障害に非ず。
 警告:被害増加」
 それだけを残し、ダークポイントは影へと消える。
 ――狙撃者は今、己の討つべき標的を見定め、それが現れるのをただ待っていた。

●決戦ダークポイント
「というわけで、ジェネシス・エイトが一人、ダークポイントの潜伏場所が発見されたのであるぞ」
 マイン・ラクーンは集まった猟兵たちへと、そう告げた。
 ダークポイントは、マンハッタン島の高層ビル街の片隅、あらゆる存在から死角となる『不可視の領域』に潜んでいて、ヒーローたちにその居場所を発見されるに至った。
 だが、ダークポイントは迫るヒーローたちを易々と撃破し、今はマンハッタンのビル街を飛び回り、猟兵たちの登場を待ち受けているのだという。
「もとより我々猟兵が倒さねばならぬ相手。向こうが相手をしてくれるというのであれば好都合――ここで一気に倒すのが得策というもの」
 両手をむにむにとこすり合わせながら、マインは言った。
「相手は凄腕の狙撃者……『確実に先制攻撃を行ってくる』であろう。『先制攻撃に対処する方法が必要』であるぞ。……気を付けて行ってくるが良い、輩よ。無事を祈っておるぞ」
 マインはそう言うと、猟兵たちを送り出した。


洗井落雲
 お世話になっております。洗井落雲です。
 ダークポイントの潜伏場所が確認されました。
 直ちに排除してください。

●成功条件
 ダークポイントの撃破。

●このシナリオについて
 このシナリオは、『戦争シナリオ』です。
 1フラグメントで完結し、『アースクライシス』の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●状況
 マンハッタン島の高層ビル群にて、ダークポイントの存在が確認されました。
 これを撃退してください。
 なお、敵は『必ずユーベルコードによる先制攻撃を仕掛けてきます』。よって、この『先制攻撃に対処する作戦やユーベルコードが必要です』。上手く対処できれば、判定にプレイングボーナスが加算されます。

 以上となります。
 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『ダークポイント』

POW   :    ダーク・フレイム
【ダークポイントの視線】が命中した対象を燃やす。放たれた【漆黒の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ダーク・リボルバーズ
自身に【浮遊する無数のリボルバー】をまとい、高速移動と【全方位・超連射・物質透過・弾丸】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ダーク・アポトーシス
【銃口】を向けた対象に、【突然の自殺衝動から始まる自分への攻撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

春日・氷華
氷の異能を持つ寡黙な少女。
触れたものを凍らせる冷気と氷を操る。

【火炎耐性】火鼠の皮衣で全身を覆い、身を伏せる。
「……来た」
炎をガードしつつ、白手袋を口で外して地面に手をつけて【絶対零度】の見えない冷気を周囲に放つ。
「……仇は討つ」
倒れているヒーローやヴィラン達を張り巡らした冷気で感じながら、無表情ながら怒りの感情を表すように冷気と氷粒が戦場を覆う。
「……もう、あなたの攻撃は届かない」
戦場に満ちた冷気と氷粒はあたしの一部、炎で溶かしても、貫通弾でも、あたしに届く前に攻撃の方向を感知して避けられる。
氷の体による【氷結耐性】と水分吸収肉体再生能力を持つあたしは自傷できない。
「次に狩られるのはお前だ」



 ビルの屋上で、春日・氷華は身を包むマントをはためかせた。眼下に広がる、無残な景色=斃れしヒーロー/ヴィランの姿を目に、氷華は小さく呟く。
「……仇は討つ」
 その眼、その頬、その身体に、淡いライトブルーの氷気がまとわりつく。それは静かな怒りであった。その視線が探るのは、摩天楼の狭間。来る。来る。ビルの合間を縫って、漆黒の闇より狙撃手は来る――。
「……来た」
 呟いた途端、氷華の周囲を突如として漆黒の炎が包んだ! 燃え盛る焔を、しかし氷華は耐える。その身を包む漆黒の焔のままに、氷華は屋上から身を投げ出した――。
 苦痛故の自死、などでは勿論ない。
 その視線の先に、倒すべき敵を見つけたから、氷の狩人はその身を晒したのだ。
「疑問:直撃を確認=しかし――」
 不思議気に呟く標的=ダークポイント。ぎり、と氷華は怒りに唇を結んだ。
 敵は多くを殺してきた。
 放っておけば、これからも殺すだろう。
 それを許すわけにはいかない。
「……ええ、直撃した。でも、あなたの炎があたしを燃やすことは、決して、無い。もう、あなたの攻撃は届かない」
 放たれるのは、絶対零度の冷気。目に見えぬ氷結の刃が、ダークポイントの身体を切り裂く。
「次に狩られるのはお前だ」
「確認:猟兵と認」
 膨れ上がる=ダークポイントの殺意/氷華の戦意。焔と冷気が暴力的なまでに混ざり合って、摩天楼の狭間にさく裂を響かせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ツェリスカ・ディートリッヒ
ようやく親玉の登場か。
だが陽の当たる世界に引きずり出された時点で、影も何もあるまい。
真っ向勝負といこうではないか。

「エッケザックスの栞」を大剣形態に変化させ、まっすぐ突撃する。
当然、敵は視線を向けて、余を漆黒の炎とやらで燃やそうとするだろう。
だが逃げも隠れもせん。むしろ逆だ、炎を出す!
UC「覇界断章・巨人之剣」を発動。属性攻撃全開で我が身全てを地獄の炎で覆い尽くす。
敵がこちらの火勢を強めてくれるのなら、むしろ好都合。
全速力でダッシュしながら怪力で大剣を振るい、覚悟を込めた捨て身の一撃を叩き込む。
我が必殺の「巨人の剣」……この灼熱を止めてみよ!



 焔が燃える。焔が燃える。
 漆黒の焔が摩天楼を焼き、それに負けぬほどの煌々と燃え盛る炎が、ああ、地獄の炎が、摩天楼の空をかける。
「陽の当たる世界に引きずり出された時点で、影も何もあるまい!」
 地獄の炎が吠える。漆黒の焔に身を焼かれ、それでも空を駆ける、地獄の炎が。
「確定:猟兵の存在。
 追撃:ダーク・フレイム」
 爆発するほどの衝撃と共に、漆黒の炎は空を奔った。地獄の炎が、ああ、空に焼かれてゆく。
「良いだろう、良いだろう! 逃げも隠れもせん! 余を見ることを許す! 余を見ることを許すぞ! 燃やしてみよ! この龍王たる余を!」
 だが、その代償は安くはないぞ。竜王は嗤った。漆黒の炎に身を焼かれ、なおも燃え盛るは地獄の焔。龍王たる存在が巻き起こす、必殺にして超高熱の龍の炎!
「我が必殺の巨人の剣――受け止めてみよ!」
 ツェリスカはその大剣=『エッケザックスの栞』を抜き放った。巨大な黒の刃が、焔を纏いて大気を裂く。咆哮する。
 もはや焔そのものと化したツェリスカは、エッケザックスの栞を振りかざし、突撃した。影は焔に焼かれる。超高熱の重撃が、ダークポイントに叩きつけられた。
「直撃:回避=不能。防御行動を開始」
 ダークポイントが、その刃を受け止める――だが、超高熱の炎と銃撃が、ダークポイントを吹き飛ばし、周囲のビルもろともまとめて粉砕するほどの一撃をくらわすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クトゥルティア・ドラグノフ
※アドリブ共闘大歓迎

戦争後のことを考えるならここで討ち取るべき相手!
さあ挑戦させてもらうよ!

視線を向けられると燃やされるなら、視線を向けられないようにすればいい!
攻撃が飛んで来る前に鋭槍月光を少し先の着地点に投擲、爆発によって産み出される爆煙に紛れて死角へと向かうよ!
【野生の勘】と【戦闘知識】をフル活用。
見られないと思える場所を【見切り】、そこへと全力で飛び込むよ!
入り込めたなら、先ほどUCの効果で繋がったままのコンクリート塊を【怪力】に任せて、モーニングスターの要領で叩きつけてやる!
例えもう一度補足されても止めない!
【覚悟】は決めた、【勇気】を込めた相討ち覚悟の攻撃を食らえ!



 戦いに必要なものはなんだ? 確かな戦術? 深い戦略?
 いや、いや、確かにそれらは必要かもしれない。
 でもきっと、最後に必要になるのは二つ。
「勇気と、覚悟だよッ!」
 クトゥルティア・ドラグノフは、ダークポイントの姿を認める前に、サイキックオーラを一気に練り上げた。それを投げ槍の形にするするや、一息に投擲。
 クトゥルティアの移動先へと放たれた投げ槍が、ビルの外壁に突き刺さって激しい爆発を巻き起こす――吹き上がる噴煙。激しいスモークが、摩天楼の合間に立ち込める。
「理解:視線の防止」
 ダークポイントが舌打ちせんばかりに唸った。巻き起こる噴煙は、確かにクトゥルティアの姿をかき消した。
 だが、それでは甘い、とダークポイントは思う。煙が晴れなければ、此方に攻撃を仕掛けることもできまい。そして煙が晴れた一瞬のタイミングさえあれば、攻撃を仕掛けることは、ダークポイントには容易かった。
 煙が晴れる――クトゥルティアの姿が浮かぶ。
 その瞬間、ダークポイントはクトゥルティアを『視た』。その身体が漆黒の炎に包まれるのと、ダークポイントの肉体に、すさまじいまでの衝撃が走るのは、同時であった。
「言ったよね……勇気と、覚悟ッ!」
 漆黒の炎に焼かれながら、クトゥルティアは叫ぶ。その手には、放たれたはずの投げ槍→サイキックオーラの鎖→ダークポイントを殴りつけたコンクリート塊!
 つまり、相打ち覚悟。
 一瞬のタイミングを狙っていたのは、ダークポイントだけではなかったのだ。
「理解:猟兵の、覚悟……」
 ダークポイントの身体を奔る激痛。まさに相打ちとなったわけだが、しかし痛烈な打撃を、ダークポイントへと与えることに成功したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルディート・ラーガ
ヒヒヒ。あちらサンの能力、なんとも引き合いを感じやすねエ。
どオれ、ガチンコの火力勝負とでもいきやしょうかい。

腕の炎を長アく引き伸ばして、投げ縄のよにしならせながら
ビルのとっかかりに「グラップル」、遠心力で飛び回って移動しやす。
空中戦も、まアまア板に付いてきたンじゃアねエかしら。

先制攻撃の視線は甘んじて受けやしょ。
ただしコッチの鱗は「火炎耐性」にゃ少々自信アリです。
そしてこの空中、どこぞの方位から炎が来たならば
その直線上に敵サンが居ると割り出せやすねエ。

敵サンの方へ身体を投げ出すと同時にUCを発動!
こちとら全身が「漆黒の炎」です。
どれ、これ以上に燃やせるモンがあンなら燃やしてみて下さいな。



 ビルの谷間を飛び回る、一つの影。
 その手から延ばした炎を、投げ縄のごとくしならせながら、軽業師のごとくビルの谷間を悠々と動き回る。
(「空中戦も、まアまア板に付いてきたンじゃアねエかしら」)
 内心のんびりと呟きつつ、しかしその眼はせわしなく周囲を探る。
 その目が探すのは影の狙撃者。今は姿を見せぬその相手を、バルディート・ラーガは全身を利用しつつ探していた。
 と――。
 突如飛来する、漆黒の炎! これは敵の先制攻撃である。
(「おっと、来やしたねェ」)
 バルディートは、漆黒の炎を『甘んじて受けた』。敵の攻撃は視線をトリガーにして発動する。これを避けることは少々難しいだろう。
 だが、ただ黙って受けてやったわけではない。
 視線をトリガーにする……ならば、炎のやってきた先に、敵がいるという事である!
「見つけましたよ!」
 身体を焼く炎の熱に歯を食いしばりつつ、バルディートは敵の居る方角へと、その身を放った。同時に発動するユーベルコードが、バルディートの身体を巨大な九つ頭の黒蛇へと変化させる!
「確認:変身」
 驚いたような声をあげるダークポイントが、慌てて離脱を試みるが――遅い! 黒蛇はすでに、敵を見つけている! 口中より放たれた、お返しとばかりの炎がダークポイントを狙い、次はダークポイントが炎に焼かれる番であった!

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
狙撃手か、厄介でござるな

【銃口】を向けられないような位置取りが重要でござるね
で、肝心の銃口から逃れる手段でござるが…やりたくは無いが致し方ねぇな
自殺衝動を感じたら手持ちの【流体金属】君か【知らない人】に拙者を思いっきりぶん殴らせ勢いで物陰まで逃れますぞ
銃口から逃れたら都市【迷彩】を施し【忍び足】にて一旦離脱、見つからぬよう潜伏でござる
狙撃仕返してやる

拙者は狙撃手として狙撃ポイントを探し待機
見つかり難く視覚を共有できる知らない人は観測手に、見つかぬよう前進
流体金属君は人型に変形、余りの迷彩服を着せて囮になってもらいますぞ
敵が流体金属君を攻撃しようと姿を見せた所を狙撃、弾丸をドタマにぶち込んでやる



「畜生、おっかねぇ奴でござるな! って言うか、自殺衝動で攻撃させるって何なんだよ、マジおっかねぇ!」
 口元に笑みなんぞを浮かべつつ、ビルの谷間を飛び回るのはエドゥアルト・ルーデルだ。敵は狙撃手――だが、此方も狙撃手だ。スナイピング合戦となるであろう戦いにおいて、まずは相手の位置を認識することこそが寛容。
「まぁ、先手、打たれちゃうんでござるけどね! なんだよ、狙撃手泣かせだなぁ!」
 軽口とは裏腹に、その言葉に悲嘆の色はない。良いだろう、先手撃つなら撃たせてやる。ただしその瞬間に、此方はお前を捉えると知れ。
 だが、その瞬間、エドゥアルトの内心に、すさまじいほどの自殺衝動が爆発した。死にたい、ではない。死ななくてはならない。そう言った、使命感にも似た自殺への衝動が、途端、エドゥアルトの内を駆け巡ったのである!
「やっべぇ……知らない人……!」
 手にした銃を自分のこめかみに向けてぶっ放す直前に、エドゥアルトは『知らない人』を呼び出し、自身を思いっきり殴らせた。容赦のないマジの一撃が、内部にざわめく自殺衝動ごと、エドゥアルトを吹き飛ばす。
「痛ァッ! 加減ってもの……いいや、追うでござる!」
 殴られた頬を撫でつつ、知らない人へと追跡を指示するエドゥアルト。敵は銃口を此方へと晒した。ならば、見つけることはたやすい。五感を共有した知らない人が、敵の位置を見つけ出す。
「仕返しでござる!」
 放たれた銃弾は、ダークポイントの腕を、確かに貫いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

水鏡・怜悧
詠唱改変省略可
人格:ロキ
UC侵蝕し融合する狂気をいつでも発動可能な状態にしてダークポイントを探します

銃撃が来たら即座に身体を液体金属に変え、銃弾を無効化します
液体金属の状態のまま、ダークポイントへ接近し、UC惨劇の記憶を発動
「ダークポイントさんは正体不明とお聞きしましたからね…貴方の正体を教えてください」
人の姿に戻ると同時にUC咎の源泉を発動。医療器具の切れ味を強化。代償は流血。口内に溢れた血を吐き捨てる。

「視線を介した攻撃も行うのでしたか?ではその目を抉って差し上げましょう。どこが目か良く分かりませんが…ふふ、分かるまで解体しますから心配無用ですよ?」


須野元・参三
狙撃手を見つける簡単なことは撃たせればよい
普通ならばそんなことは出来ないんだが、、
気品高き私には手がある『溢れる気品力(オーバーフロー・エレガンス)』だ
それと自殺衝動対策に武器携行をしない完全な囮でサポートに徹する
高まる気品力が溢れる姿を晒す【挑発】【存在感】で敵の狙いを【おびき寄せ】て撃たせる
撃たれた時はまさに迫真の演技の【パフォーマンス】による欺瞞行動をしつつ、
味方に撃たれた方角などの情報を仲間に指示を送り続ける
たぶん結構撃たれるから……早めに倒して頂戴ね
ダメージは遮断されてるから大丈夫なんだけど囮ってとっても怖いから……ね
(絡み、アドリブはお好み歓迎)



「フフーフ、気品力が止めどなく湧き出してしまって仕方がないな!」
 優雅に。気品あふるるように。
 須野元・参三は、戦場にあった。その両手に、持つものは何もない。
 只々穏やかに、ただただ優雅に、そこに在る――。
「理解:不能」
 ダークポイントが、思わずつぶやく――何せ、武器も何も持たず、まるでただ殺されるために現れたようなものである。参三の意図が理解できない。
 試しに、撃ってみた。銃弾が参三へと迫る――だが、銃弾は参三に直撃することは無い。
 これは、参三のユーベルコードによる結果である。非戦闘行為に没頭している間、気品力が溢れ出て、外部からの攻撃を遮断する――ダークポイントには理解しがたいが、つまりそう言う能力であり、参三はこの時無敵である。
「ぐわああああ! やられたぞっ!」
「理解:不能」
 参三は身をよじりながら、やられた不利をした。これもダークポイントには理解しがたいものだったが、
「推定:挑発行為」
 最終的には挑発行為と受け取ったようだ。ダークポイントは手にした銃を向け、次々と参三へと撃ち放つ――そのどれもが、参三には届かない。
「ぐわあああ! あっち! あっち!」
 ひょいひょいと、身をくねらせながら、参三はある一転を指さした。それは、狙撃手たるダークポイントの居場所である。
 つまり、これまでの行為はすべて、狙撃手の位置をあぶりだす囮行為であったのだ!
「そして――姿をさらした狙撃手ほど、間抜けなピエロは存在しません」
 静かに、ダークポイントの背から、声が響いた。
「理解:囮」
 ダークポイントは慌ててその場から飛びずさるが、
「遅いですよ」
 声の主――水鏡・怜悧、いや『ロキ』へと捕らえられる。ダークポイントは気づけば、高速具にからめとられ、手術台へと叩きつけられる。
「認識:捕縛」
 苦しげにうめくダークポイントへ、『ロキ』はうっすらと笑みを浮かべた。
「ダークポイントさんは正体不明とお聞きしましたからね……貴方の正体を教えてください」
 その手に輝く、数々の医療器具――ダークポイントへのインタビューは、静かに始まった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

村崎・ゆかり
ダークポイント。オブリビオンの殺し屋ね。これ以上誰も殺させはしないわ。

「全力魔法」の「オーラ防御」と「火炎耐性」で、初撃を凌ぎきる。
耐えきったら、巫覡載霊の舞と飛鉢法を使って、「空中戦」に突入。
舞のダメージ軽減効果と「オーラ防御」を防御の基本に据え、他属性による攻撃にも対処するわ。

「高速詠唱」火の「属性攻撃」「範囲攻撃」で、不動明王火界咒の符を連続で放ち追い込んでいく。

あなたはこれまでヒーローやヴィランを狩ってきたんでしょうけど、今度はあなたが狩られる番よ。

符を投げながら、強化した薙刀で「なぎ払い」や「衝撃波」を叩き込み、とどめは「破魔」を込めた七星七縛符。
動きが止まったところを「串刺し」に。



「理解:不能
 理解:不能
 理解:不能」
 その腕を引きずりながら、ダークポイントは宙を駆ける。
 猟兵、いかなる不確定存在とて、決して倒せぬ相手ではなかったはずだ。
 だが、今その予測は完全に崩れ去った。今やダークポイントは、追われる立場へと追いやられている。
「見つけた――!」
 また新たなる猟兵が、獲物を捕らえて襲い掛かってくる。猟兵――村崎・ゆかりは、今まさにダークポイントへと迫りつつあった。
「確認:猟兵→反撃」
 ダークポイントはその顔をゆかりへと向けると、黒炎がゆかりを包み込んだ。必殺のはずの黒炎は、しかしゆかりの命を奪うには至らない。
「ダークポイント、これ以上、あなたに誰も殺させはしないわ!」
 苦し紛れに放たれる銃弾は、ゆかりの展開したオーラにより弾かれた。
「認識:危機……」
「あなたはこれまでヒーローやヴィランを狩ってきたんでしょうけど、今度はあなたが狩られる番よ」
 放たれる『不動明王火界咒』――放たれたトランプから噴出した炎が、ダークポイントの身体を包み込んだ。不浄を焼く炎が、ダークポイントの黒煙を吹き飛ばし、その邪悪もろとものみ込んでいく。
「そこよ、ダークポイント!」
 動きを止めたところへ、『薙刀『紫揚羽』』を突き出した。放たれた神速の突きが、ダークポイントの身体を貫き、くし刺しとするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧島・絶奈
◆心情
自分自身を攻撃させる…
確かに厄介な能力ですね
其に効率的な手です
…対象が一人であれば、ですが

◆行動
敵の先制攻撃対策として、『暗キ獣』に【オーラ防御】を併用
守りを固めた上で更に【目立たない】様に軍勢に紛れます
軍勢を目隠し兼盾とする事で、直接私に銃口を向けられない様にします

その間に【罠使い】の技能を活かし【目立たない】様に「魔法で敵を識別し起爆するサーメートと指向性散弾」を複数設置
敵が襲撃可能な方位を狭めていきます

軍勢が自殺を始めたら其の傾向から敵の大凡の居場所を特定
軍勢を先行させ盾としつつ、【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
狙いの甘さは【範囲攻撃】と【二回攻撃】で補います



 迫る。迫る。屍の軍勢が迫る。
 追い詰められたダークポイントにとって、それはまさに死を運ぶ軍団に見えただろうか。
「自分自身を攻撃させるとは、厄介にして効率的な手段です。対象が一人であれば、ですが」
 静かに声が響く。屍の軍勢の中に潜む、異端の神。だが、その姿を、ダークポイントは捉えることができない。
「認識: 認識: 」
 ダークポイントは、呆然と呟いた。それは、生まれて初めて味わう、戦慄――追われるものへと落とされたが故に生じる感情である。
 ダークポイントは銃口を向ける。いくら屍の群れを撃退したところで、異端なる神が残っているのであれば、意味は薄い。
 だが、ダークポイントは銃口を向け続けた。それは、彼が生まれて初めて行う、悪あがきであった。
「もう、結構ですよ」
 異端の神が言う。
 『【Innocence】』の刃を伴い、それは現れた。
 そして認識した瞬間にはもう遅い。
 その刃が、ダークポイントの腹部を深く、貫いていた。
「楽しめました。それでは、御機嫌よう」
 続いて振りぬかれる、刃が、ダークポイントの腹部を粉砕した。
 落ちていく。
 ダークポイントが、影の狩人が。
 摩天楼の片隅へと。
 骸の海へと、消えていく。
 その様を見ながら、絶奈はうっすらと笑みを浮かべた――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月14日


挿絵イラスト