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アースクライシス2019⑮〜不可視の狙撃手

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #ダークポイント

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●マンハッタンの闇
 マンハッタンの高層ビル街。
 その闇の最中、その謎めいた存在が動き出す。
 音はなく、滑るように歩み、手にした銃は闇の中で微かに光る。
 彼の名はダークポイント。
 正体不明の殺し屋。
 その魔弾は決して敵を逃さず、千里の彼方よりターゲットを殺す。

●不可視の狙撃手
「イエス、イェーガー。戦争の時間です」
  アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は猟兵たちに告げながら電子マップを展開する。
 そこに映し出されたのはマンハッタンの高層ビル街。
 そう、そこに潜むはオブリビオン・ダークポイント。
「ダークポイントは、マンハッタン島の高層ビル街の片隅、そこのあらゆる存在から死角となる"不可視の領域"に潜んでいました」
 決して見つけられない不可視の領域。
 あらゆる位置から捉えることが出来ぬ死角領域。
 その闇の中に潜む恐るべき魔弾の射手。
 その強敵の居場所を突き止めたのだ。
「存在さえ突き止めれば後はこれを撃破するのみです」
 しかし、ダークポイントはマンハッタンの高層ビルを縦横無尽に駆け巡る。
 そして、その銃の射程は無限。
 故に先手を取る事は不可能。
「つまり、こちらのユーベルコードよりも先に敵の攻撃が来ます」
 それを如何にして凌ぎ、防ぐかが重要なポイントとなる。
 先制攻撃を防ぎ、縦横無尽に飛ぶダークポイントを捉える。
「相手は強敵ですが……」
 紫紺の瞳が猟兵たちを捉える。
 無機質な、感情の揺らぎなき眼差し。されど。
 変わらぬ信頼をこめたまま。
 アリシエルは猟兵たちの為に転移の為のゲートを展開する。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 ヒーローズアース戦争第五弾、マンハッタンの街に潜む殺し屋を討て。
 敵は先制攻撃をしてきます。こちらのユーベルコードの発動よりそれは速いです。
 どうにかして対策をして敵の攻撃を防御した上で敵を倒してください。
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第1章 ボス戦 『ダークポイント』

POW   :    ダーク・フレイム
【ダークポイントの視線】が命中した対象を燃やす。放たれた【漆黒の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ダーク・リボルバーズ
自身に【浮遊する無数のリボルバー】をまとい、高速移動と【全方位・超連射・物質透過・弾丸】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ダーク・アポトーシス
【銃口】を向けた対象に、【突然の自殺衝動から始まる自分への攻撃】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:カス

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

美国・翠華
【アドリブOK】
私でも死にたいと思うことがあるのかな…

対象の銃口が向けられるのを避けるために
影に隠れつつも敵の動きを追っていく。
「UDCニ効クカハ分カラネェケド、オマエヲ盾ニシテ防ガセテモラウゼ?オマエハ死ネナイカラナァ?」
勝手にすればいい…
相手が油断するならそれで倒しに行くわ…
ユーベルコードを発動させて私を好きに操ればいい…
あらゆる私への殺意が糧になって…あいつを殺しに行くわ…



●殺意を糧に、死は闇に横たわる
「私でも死にたいと思うことがあるのかな……」
 美国・翠華(生かされる屍・f15133)は影に潜む。
 高層ビル街の生み出す無数に乱立する闇、その影。
 影に潜んだまま、夜闇に紛れた無間の射手を追う。
「UDCニ効クカハ分カラネェケド、オマエヲ盾ニシテ防ガセテモラウゼ?オマエハ死ネナイカラナァ?」
 無数のUDCの腕が、翠華を覆い隠し、影は蠢き続ける。
 例えその魔弾が無限の彼方の果てまでも届くとしても。
 闇に紛れ、影に潜み、姿を見せぬものには決して届かない。
 その影が魔弾の射手を射程に捉えた時。
 影から無数の腕が乱立し、姿なき殺し屋を捕らえた。
「あらゆる私への殺意が糧になって……あなたを殺すわ……」
 殺意に反応し、殺意に比例し、殺意を糧にして。
 無数のUDCの腕はより強固に、より堅牢に。
 ぎちぎち、とひしめき蠢き、ダークポイントの体を締め上げ、折り。
 その殺し屋は、殺意を殺意によって返される。
 是を因果応報と呼ぶならば、まさしくその通りなのであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

白石・明日香
てめえが殺し屋さんか?初めまして、って聞く気なしか。
まずは近づかないと話にならんので残像で攪乱しながらダッシュで接近。
その際は壁とか隠れられるところに隠れながら相手の視界に入らないように注意。とはいえいずれはあの黒覆面の視界に入る。
なら視界に入ったらその挙動を見切り即座にルーンブレイドを相手にめがけて放り投げる!視線が命中した対象を燃やすのなら燃えるのはそれだけ、投げた奴が燃えている間にダッシュで接近、狙いがこちらに来る前に間合いに入って怪力、2回攻撃、属性攻撃、鎧無視攻撃で叩き切る!
あばよ!殺し屋さん



●剣戟舞踏
 白石・明日香(十字卿の末裔・f00254)は高層ビル街を駆け抜ける。
 放たれた魔弾の数々、その全てをその足のみで避けてかわして無視して置き去りにして。
 近づかなければその剣は、その刃は決して届かぬ。
 それ故に、蹴り足に力をこめて、速力のままに、障害物を盾にした後に踏み越えて。
「てめえが殺し屋さんか? 初めましてってなぁッ!!」
 肉薄、同時に挨拶と共に振り下ろされるは剣。
 銃と剣が打ち合い、反動が互いの手に帰る。
 視線によって燃えると言うのならば、その視線に入らねばいいだけの事。
 向けられた視線を掻い潜り、ネオン街の看板を斬り伏せて。
 墜ちたそれに視線が向けられ燃え上がる。
 同時に振り上げた刃。
「あばよッ!! 殺し屋さんッ!!」
 剣刃一閃、剣はその身を切り伏せる。
 身体に斬閃が奔り、鮮血が迸る。
 されど、切り伏せるには足りず。
「ちッ、浅かったか」
 強敵と言うには相応しく。
 再度剣を振るえば、明日香はまた疾駆する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
POW重視

不可視の狙撃手か…
楼閣を盾に一方的に撃ち放つとはいい身分じゃの

(感覚を全て己に集中させよ…)
敵は高い所から狙い撃つと読んで同じ高層の建物の屋上へ移動(目立たない、闇に紛れる併用)
そこから視力・聴覚等全ての神経を研ぎ澄ませつつ楼閣群を見据えて狙撃位置の割り出しを急ぐ
先制攻撃で飛んできた弾は懐に忍ばせた小太刀で武器受け防御
先制攻撃を乗り越えたらUC「黄金勇霊装」発動
黄金の甲冑を纏い勇気に比例した戦闘力を得たら飛翔能力とダッシュで急ぎ敵の元へ向かい薙刀で近接戦を仕掛ける(なぎ払い、鎧砕き、空中戦、咄嗟の一撃併用)
敵の放つ炎には火炎耐性で凌ぎ、残像で翻弄をかけつつ確実な一撃を加えていく



●異界の黄金鎧、ビルの谷間を飛ぶ
「不可視の狙撃手か……楼閣を盾に一方的に撃ち放つとはいい身分じゃの」
 鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)はビルの影に隠れながら様子を伺う。
 敵の弾丸は未だに飛んでこない。
(感覚を全て己に集中させよ……)
 その神経、その全てを研ぎ澄ます。
 気配を殺し、闇に紛れ、楼閣の高みへと歩んでいく。
 全ての感覚を研ぎ澄まし、研ぎ澄まし、まるで一つの刃と化すように。
 敵の位置を割り出し、そして。
(捉えた……!!)
 位置を捉えれば、あとはそこに歩むのみ。
 魔弾が歩みを初めた小百合子に放たれる。
 その魔弾は彼女を捉え、射抜いた。
 確実に命を奪う為に心臓目掛け。
 されど、それを読んでいたが故に偲ばせた懐の小太刀。
 まさしく護り刀か、その小太刀は弾丸を受け止めた。
「我は纏う勇に相応しき極みの鎧……ッ!!」
 光り輝く黄金甲冑、異界の鎧を纏った小百合子。
 その速度は弾丸よりも速く、刹那のうちに肉薄する。
 視線にて捉えられ、燃え上がる炎、それは黄金甲冑によって阻まれた。
「その首、貰い受けるッ!!」
 薙刀一閃、振るった刃は、横薙ぎに。
 首目掛けの一閃、それは首筋に一本の線を奔らせ、血が滲む。
 返し刃が食い込み、斬痕を刻んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

甲斐・ツカサ
やっと見つけたんだ、ここで倒しきってやる!

縦横無尽に駆け巡るなら、こっちも機動力、そして索敵能力が大事!
"悪戯心満載の白鳩"を飛ばして空からの映像を"Aby-STerra"と"Ray-GuSTAR"に送信、オレは車体を遮蔽に曲乗りしながら自動操縦で追いかける!
高低差があってもジャンプやワイヤーで乗り越えていくよ!

位置によっては遮蔽を取れないだろうけど、それで襲ってくるのは自殺衝動。
それが来るって覚悟できていれば、自傷しても勇気を奮わせて立ち向かえる!

そして、銃口が向くって事はこっちからも狙える絶好の攻撃チャンス!
マンハッタンの夜景より輝く光の矢を降り注がせて、闇の一点をかき消してやる!



●六×六の可能性=無限大
「やっと見つけたんだ、ここで倒しきってやるッ!!」
 高層ビル街、そこを縦横無尽に駆け巡る魔弾の射手。
 それに追いすがるは甲斐・ツカサ(宵空翔ける冒険家・f04788)。
 空から映し出されたライブ映像、それに呼応して乗りこなしたバイクが自動で追跡する。
 放たれる魔弾は、バイクの装甲によって弾かれ甲高い音と火花を上げて散らす。
「逃さないぞ……ッ!!」
 バイクが故に超えられぬ高低差とて、鋼のワイヤーを用いて車体を持ち上げて越える。
 決して逃さず、追跡は続く。
 銃口がツカサを捉える。
 湧き上がる自殺衝動。
 抑えきれない自身を滅ぼそうと言う燃え焦がす衝動。
 されど、燃え盛る炎の中、決して燃え尽きぬものがあった。
 それは勇気。
 誰もが持つ小くて、ちっぽけで、弱くて、脆い武器。
 されど、決して砕けず、決して崩れず、決して折れぬ最強にして唯一の武器。
 如何なる世界であっても決して消えない正しき心。
「覚悟してれば……そんなものだってッ!!」
 その決して折れぬ不屈の魂が生み出した光、それは無数の可能性。
 左手に六芒、右手に六芒、六面と六面の合わさった数、それは三十六。
 されど、三十六より生み出されるその光の矢は果てのない無窮の数。
 無窮の天蓋、果てのない空の蓋を覆い尽くすほどに現れた一矢たち。
 それが殺到するようにダークポイントに放たれ、その身を射抜く。
 闇を照らすは光、絶望に対するは勇気、決して折れぬ不屈の信念。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒城・魅夜
物質透過? それなら私も透過してしまうのではありませんか?
そうではないというのなら、それは「透過させない対象を視認し選別している」ということ。
ならば簡単。視認させなければいいのです。

範囲攻撃・なぎ払い・ロープワークで108本の鎖を撃ち出し、防御とすると同時に私自身の姿を隠しましょう。この鎖はさらに、高層ビルの間を張り巡らせ、綱渡りのようにあなたへと肉薄する手段ともなります。
さらに残像と見切り・第六感も併用し、襲い来る銃弾の雨を回避。

それでも傷は負うのでしょうが、鮮血の霧が噴き出させてあなたを覆い、体内から引き裂く鎖があなたの最期をもたらします。

私を倒したいのなら、銀の弾丸を使うべきでしたね。



●銀の弾丸はここになく
「物質透過……」
 それならば、人体もまた物質であるが故に透過するが当然。
 黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)は見抜く。
 そうではないならば、それは透過させない対象を視認・選別していると言う事。
「ならばかんたん。視認させなければいいのです」
 そう、視認し、選別させなければそれはただの透過し、通過するだけの弾丸。
 108もの鎖が打ち出され、魅夜の身を覆い隠す。
 高層ビル街に無数に撃ち込まれた鋼の網。
 鋼の蜘蛛の巣の上を走り出す。
 108の鎖が放たれた魔弾のことごとくを撃ち落としていく。
 弾丸が白肌をかすめ、鮮血を散らす。
 されど、その鮮血は霧のように霧散して、赤い血霧を作り出す。
「呪いの鋼、いってください」
 血霧が天蓋を覆い、そこより呪いの鋼が打ち出される。
 鎖が天蓋を覆った鮮血の濃霧より打ち出され、ダークポイントの身を引き裂く。
 自身の身の内より放たれる鋼の鎖、それを避ける術などは存在しない。
「私を倒したいのなら、銀の弾丸を使うべきでしたね」
 鮮血の霧、鋼の鎖の上に佇んだまま、霧の中で引き裂かれなおも立つその男を見下ろして。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンノット・リアルハート
物質透過なんて言っても、ダメージを受けるってことは当たるものを決めて撃ってるはず……だったらやりようはあるわね

【継承のリボン】を私の背丈と同じ人の形に編んで私の服を着せる
そしたら【メタルハート・ベーゼン】に乗せて落ちないようにしっかりと絡ませましょう
完成した囮を【Besen:Ver0.95】に自動【操縦】させて発進
地面を削りながら走行させて土煙で姿を見せないようにして【時間稼ぎ】をしてもらう

相手がUCを使用しても対象となってるのは囮の方だから私の身体に弾は当たらない
バレる前に【早業】【カウンター】【スナイパー】で選択UCを発動して、敵ごと周囲のビルを破壊
足場を無くして落下ダメージも狙いましょう



●メタルハート・デイドリーム
「物質透過なんて言っても、ダメージを受けるってことは当たるものを決めて撃ってるはず」
 そして、先の猟兵もそれに習って手を尽くした。
 ならば、やりようは他にも存在する。
 アンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)は継承のリボンを人の形に編み込む。
 そして纏うは同じ衣装、出来上がるは衣装纏った同じ人の形。
 空を飛ぶ箒、メタルハート・ベーゼンに乗せればその身を固定する。
「いって」
 囮を自動操縦で放てば、それは大地をえぐり、削り、土煙をあげる。
 見えるのはわずかな人の影のみ。
 ろくに視認出来ず、わかるのは土煙の中を高速で飛来するナニカがあると言う事のみ。
 無限の魔弾は、土煙の中の何かを射抜く。
 何度も、何度も、繰り返し、けれど決してそれは止まらない。
 異常に気づいた時にはすでに策は為っていた。
「これは流れる夢、降り注ぐ幻想、されど願いを導く篝火の星」
 流星光が降り注ぎ、周囲のビルが砕け散る。
 降り注いだ瓦礫がダークポイントを打ち付け、そしてその足場すら飲み込む。
 瓦礫の只中、ぼろぼろのまま黒き殺し屋はなおも戦う意志はそのままに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

可愛いな…顔の模様面白いけど…如何やって見てるんだ?いや、まぁ聴覚とかも謎だがな?まぁ良い…暗殺者タイプは些か面倒だが遊ぼうじゃないか…何…私の槍の錆になってくれよ…遠慮はいらん…血が流れているかは知らんがな?

自分の身体を覆い隠すように闇の黒霧(呪詛・属性攻撃:水‐闇・全力魔法)を纏って視線を遮り相手のUCを防ぐ
【天翔る狂気】を発動
頽廃の「呪詛」を纏ったレ・フィドラとルトリアを「怪力」で振るって「生命力吸収」しながら「二回攻撃」

果てろ…暗殺者が表舞台に立つな…



●ブラッディ・タイム
「…………可愛いな? 顔の模様も面白いけど……どうやって見てるんだ? 聴覚とかはどうなんだ?」
 死之宮・謡(万界覆う死と狂気・f13193)はどうでもいいことが気になっていた。
 だが相手は敵である。
 暗殺者は些か面倒だが、何、どうせ槍の錆となるのだ。
 どうせいずれもいつかは死に絶える、ならばここで死ぬのもまた至極当然。
 遠慮などはしないし、いらない。
 そこに血が流れているかは謎だが。
 謡の体を闇が覆い隠す。
 闇の影に潜むもの、それ故にそこは闇。
 なれば、闇を纏うものもまた闇である。
 故にそこにあるのは認識不可能と言う事実。
 互いに闇に潜み、故に先に攻撃を行えぬ。
 距離が近づいた刹那、謡は纏っていた闇を払う。
 弾丸がその身を穿つ、だが赤黒い闘気がその弾丸を阻んだ。
「暗殺者が表舞台に立つな……」
 肉薄、頽廃の呪詛、その穂先に纏った禍々しいソレがダークポイントの身を穿つ。
 恐るべき膂力によってなされたそれはその身に風穴を穿つ。
 だが、まだ動き続ける。
 生きている。それが何故それほどにまで動き続けるのかは。
 謡にはわからない。どうでもいい。理解する必要などはない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イデアール・モラクス
フン、まるで魔法のような力の使い手だが…面白い、それでこそ戦い甲斐がある!

・対先制
「なるほど、精神攻撃か…だがなぁ!」
自殺衝動に対抗する為に【蠢く触手】で自らの手足を拘束、更に胸や股などを弄らせ自らに快楽を与え衝動に衝動をぶつけ中和。

・反撃
「不可避の攻撃なら…私にもあるのだよ!」

UC【絶殺武刀】を『全力魔法』と『属性攻撃』で威力を増した上で『高速詠唱』を用い一瞬で行使、不可避の刀による『一斉発射』で『串刺し』にして刀身から『吸血』し魔力や魂ごと『生命力を吸収』して、たとえ自殺衝動に負け自傷していてもこの反撃により傷を癒す事で自傷を上回り倒し切る。
「私を支配出来るのは私だけだ!」

※アドリブ歓迎



●不可避の一撃
「フン、まるで魔法のような力の使い手だが……面白い、それでこそ戦い甲斐がある!!」
 イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)は堂々と前に立ちはだかる。
 銃口が合わせられ、彼女を捉えた。
 抗いがたい自殺衝動、自傷衝動、自らを傷つけ殺したいと言う欲望。
 されど、蠢く触手がその傷つけようとする体を拘束する。
 身体中を這うそれがイデアールの体を刺激し、艶めかしい声が漏れる。
 艷やかな吐息が漏れる。
 快楽が身体を駆け上り、神経中枢を刺激する。
 痛みや勇気で噛み殺したものは多けれど、快楽によってそれを為したものは少ない。
 衝動をさらなる衝動によって殺しながら。
 無数の魔法陣が高層ビル街に生じる。
「不可避の攻撃なら……私にもあるのだよッ!!」
 魔力を纏った魔刃が魔法陣より一斉に放たれる。
 避けようと身を翻そうとも、それは物理法則と常識から逸した動きで虚空を翻る。
 翻った刃はその身に突き立つまで何度も何度もまるで猟犬の如く執拗に追い回す。
 そして、刃が突き立てば、その血肉をすすり、生命を奪う。
「私を支配できるのは、私だけだッ!!」
 その身を支配できるのは、己のみ。
 イデアールは高らかに叫んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月宮・ユイ
アドリブ◎
*器に<誘惑の呪詛>宿す呪:呪詛操るヤドリガミ

唯一人に仕え力を揮う
どこか無機質な戦意に少し懐かしさを感じてしまいました
故にこそ決して止まらぬ以上ここで討ちます

<第六感>含め知覚機能強化<情報収集>
殺気を捕らえ攻撃を察知、回避行動
<念動:オーラ>に<属性:雷(電磁力)>込め身に纏う
いくら物質透過でもそこにある以上力は作用するはず
防ぎ或いは避けきれずとも急所から逸らす
《終末捕食》圧縮成形
・衣:オーラに重ね纏い、弾丸捕食
喰いきれずとも性質の一部でも削り他の対策の効果向上狙う
・杭:<早業>多数形成
対抗し作った物質透過の<呪殺・誘導弾:生命力吸収の呪製>。
さぁ、命の削り合いを始めましょう



●器に呪詛を、宿すは魂
「唯一人に仕え、力を揮う……どこか無機質な戦意に少し懐かしさを感じてしまいました」
 月宮・ユイ(捕喰連星・f02933)は歩む。
 マンハッタンのビル街を歩む。
 放たれる弾丸にこめられた殺意、それを感じて避けて。
 迸る紫電の念動力が避けきれなかったそれすらもいなしていく。
「故にこそ決して止まらぬ以上、ここで討ちます」
 理解し、共感し、郷愁を覚え。
 それが故にそれが決して止まらぬ機構であることも理解した。
 だからこそ、今この場で討ち滅ぼす事こそが最大の情けでもある。
「星よ」
 圧縮成形された無数の鉄杭。
 放たれた弾丸をも貪り喰らい、それを鉄の杭へと変えていく。
 物質透過する呪殺の弾丸、決して目標を逃さぬ生命を食らう捕食する鉄杭。
「さぁ、命の削りあいを始めましょう」
 放たれた無数の鉄杭がダークポイントを穿ち、喰らい、生命をすする。
 互いの弾丸が互いを喰らい、そして、生命を奪い合う。
 それはまさに生命と言うものの削りあい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

春日・氷華
氷の異能を持つ寡黙な少女。
触れたものを凍らせる冷気と氷を操る。

【火炎耐性】火鼠の皮衣で全身を覆い、身を伏せる。
「……来た」
炎をガードしつつ、白手袋を口で外して地面に手をつけて【絶対零度】の見えない冷気を周囲に放つ。
「……仇は討つ」
倒れているヒーローやヴィラン達を張り巡らした冷気で感じながら、無表情ながら怒りの感情を表すように冷気と氷粒が戦場を覆う。
「……もう、あなたの攻撃は届かない」
戦場に満ちた冷気と氷粒はあたしの一部、炎で溶かしても、貫通弾でも、あたしに届く前に攻撃の方向を感知して避けられる。
氷の体による【氷結耐性】と水分吸収肉体再生能力を持つあたしは自傷できない。
「次に狩られるのはお前だ」



●静謐なるは氷の華
「……来た」
 春日・氷華(氷の女王・f22182)は自らの身を火鼠の皮衣で覆い隠す。
 それは決して燃えぬ焔を食むものより作られたもの。
 故に視線を合わせ燃やすと言うそれすらも防ぎ、少女の身を護る。
「……」
 自らの指を食む。
 その白い手袋を口に加え、手をそこより引き抜く。
 白魚のように美しい指先が大地に触れる。
「……凍れ」
 刹那、絶対零度の冷気が周囲で燃え盛る炎を吹き消し、氷柱が乱立する。
 霜がかり、大地が凍りついていく。
 ダークポイントの手によって倒された多くの人物たちの熱を氷華は感じ取っていた。
「……仇は討つ」
 その怒りの感情、それに呼応するようにさらに空気は冷たく、凍る。
 氷の粒が戦場に舞い、まるで雪のように降り、そして吹きすさぶ。
 放たれた弾丸も、視線によって生まれる炎も。
 絶対零度の戦場においてはただの氷である。
 そして、この世界においては炎すらも凍りつく。
「次に狩られるのは、お前だ」
 絶対零度の世界、その王。
 春日・氷華の足元より幾つもの氷柱が突き立つ。
 それが大地を走り、ダークポイントの身体を貫いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
最初に出て来たって事は奴はジェネシス・エイトの中でも一番の小者……なんてね

まずは《第六感+戦闘知識》での《見切り》をフル活用、更に《咄嗟の一撃+カウンター+衝撃波+武器落とし》で敵の先制に迎撃。
一瞬でも《時間稼ぎ》が出来れば上々、UC【domination】を発動するよ

まずは自分が黒風を纏い物理法則を《ハッキング》、ベクトル出力を改竄した空間を盾代わりに弾丸を防御。
《情報収集+学習力》で弾丸を防いだ後の弾道まで制御・逆用できるよう調整しながら加速して距離を詰めようか
敵を射程圏に収めれば黒風の《範囲攻撃》に捕らえ、支配圏の時間流を極端に遅くする事で行動阻害。仕上げに《怪力》の蹴撃で撃ち抜こう



●ジェネシス・エイト一の小物(?)
「最初に出てきたって事は奴はジェネシス・エイトの中でも一番の小物……」
 なんてね。
 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は呟いた。
 今まで培ってきた戦いの知識、戦闘経験、そして研ぎ澄まされた第六感。
 そこより生じる紙一重の見切り。
 放たれた弾丸を短剣が弾き落とす。
 二度、三度、打ち付けるそれを刃で跳ね上げ、切り裂き、そして落とす。
 何度も放たれる魔弾、それを撃ち落としながら、自らの身に纏うもの。
 それは黒き風、存在なき権能、架空の権利。
 世界の法則を書き換えて、物理と言う法則に喧嘩を売る。
 その身を縫い止め、止める法則は今ここに瓦解した。
 刃で弾いていた弾丸は今は全て後方に流される。
 一歩踏み込み、加速する。
 その身を留める風はない。
 今や彼女の周りの時間は彼女の支配下にある。
 振るった短剣がまた魔弾を流す。
 攻撃の間合い、射程に踏み込んだ刹那、ダークポイントの動きが鈍る。
 否、それは彼の行動そのものが、彼の時間そのものが遅くなったのだ。
「そいやぁッ!!」
 放った蹴撃、自らの時間流を加速させ、相手の時間流を低減させ。
 互いの相反する時間の流れより生じた速度の差が膨大な破壊力と化して、その身を吹き飛ばした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィサラ・ヴァイン
ようやくボスが1人見つかったね
リム(f08099)と一緒に退治しちゃうよ
全方位・超連射・物質透過の弾丸…
普通に考えたら回避不可能だけど…果たして本当にそうかな?
[第六感]で攻撃のタイミングを感じ取りリムに合図
弾丸が命中する直前に【死霊化】して自身の肉体の性質を変化させ、弾丸を回避するよ
…ところでダークポイントさん。私達を狙撃出来るって事は、この目が“見えてる”って事だよね?
《魔眼『コラリオ』》で[恐怖を与える]事で動きを鈍らせるよ
あわよくば、そのまま石化させちゃいたいところだね
「うらめしや〜。なんちって」
実際相当恨み集めてますよ、ダークポイントさん。殺された人達の怨霊、めっちゃ見えるもん


リミティア・スカイクラッド
どうにも話の噛み合いづらい相手です
何者かは知りませんが、その銃口が人々を脅かすのであれば容赦はしません

ヴィサラ(f00702)と共に参戦
「高速詠唱」で魔女の刻印の「封印を解く」と魔力障壁を展開
「全力魔法」の「オーラ防御」で先制攻撃を防ぎます
物質を透過する弾丸も、魔力の盾はすり抜けられないでしょう

無傷で済むとは思っていません
障壁が耐えている間に射撃の方向から敵の位置を「情報収集」
発見した所在をヴィサラに伝えます

石化で動きが止まった隙を突いてUCで敵の背後に瞬間移動
これなら弾幕に遮られずに接近できます
宝石剣の「封印を解く」と、全魔力を乗せた斬撃を叩き込みましょう

この摩天楼が、あなたの終焉の墓標です



●魔眼の裏門
「ようやく一人見つけたよッ!!」
「はい。……どうにも話の噛み合いづらい相手ですね」
「噛み合う必要、あるのかな……?」
「そうですね。何者であっても、それが人々を脅かすのであれば容赦する必要などなかったです」
 ヴィサラ・ヴァイン(魔女噛みのゴルゴン・f00702)の第六感が放たれた魔弾を捉えた。
 即座にリミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)が魔力障壁を展開する。
 魔女の刻印の封印が解かれ、高速で紡がれた魔力による盾は、その魔弾を弾き返す。
 物質を撃ち貫き、透過する弾丸であっても、非物質であるその盾を穿つ事は能わず。
「ヴィサラ、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ」
 一方のヴィサラは自身を死霊に変質させる事で、非物質化することでその透過の魔弾を無視した。
 如何にその弾丸が魔弾であったところで、その性質は物質の透過。
 非物質であるそれらを貫く事は出来ない。
 そして、如何に射程が無限であった所で目標を捉えることが出来なければその銃口は獲物を撃つ事は出来ない。
 故に、ヴィサラの赤き魔眼が"それ"を捉えた。
 真紅の瞳が輝き、その足を捕らえる。
「う~ら~め~し~や~……。なんちって」
 ピシ、パキ、と言う音をあげ、石化の呪詛がダークポイントの足を這い上がる。
 その真紅の瞳は捉えている。彼の背後で蠢く無数のモノを。
 そう、彼に射殺された無数の人々の怨霊たちが取り巻いている。
 無数の怨霊たちの呪詛と、ヴィサラの魔眼がダークポイントをその場に縫い止める。
 刹那、その視界に銀色の鍵を模した門が微かに見えた。
 それは魔法陣、旧き神と古の妖精たちの盟約によって為された古代の魔術式。
 秘された魔女たちの裏門、リミティアの身が魔法陣の門に飲まれ消える。
 感じていた気配が消え、感覚が閉ざされる。
 そして、その気配を再び感じたのはその背後。
「この摩天楼が、あなたの終焉の墓標です」
 視界に見えた宝石によって鍛たれた剣、それに秘められた膨大な魔力。
 その封印が解き放たれ、虹色の輝きを放つ。
 自身の持つ魔力、そして宝石剣の秘めた魔力。
 その全てをこめられた虹色の斬撃、虹色の閃光が迸る。
 膨大な魔力圧がダークポイントを押しつぶし、斬閃がその身を引き裂く。
 虹が摩天楼の空を奔り、消えた頃。
 闇に潜む殺し屋は跡形もなく、虹の彼方へと消えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月15日


挿絵イラスト