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アースクライシス2019⑧~渦巻く湖底にて

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #センターオブジアース

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「モニュメントバレー制圧、お疲れさん」
 アトランティスに続き、センターオブジアース方面にも駒を進められて、各務・瞳子(七彩の聴き手・f02599)はトンボ眼鏡越しの眼を和ませている。
「……早速やけど、続報や。例の厄介な鎧を着けたオブリビオンらが現れた洞窟を調査したんやけどな。洞窟の奥が『パンゲア大空洞』に繋がっている事が判ったんや」
 パンゲア大空洞とは、巨大植物が生い茂り恐竜が住まう地底の大空洞。その先に、『センターオブジアース』は在る。
「センターオブジアースに向かうには、パンゲア大空洞に散在する『鍵の石板』を集めなあかん」
 パンゲア大空洞は恐竜が闊歩する広大な洞窟であり、何をするにしても、恐竜が邪魔をしてくるだろう。その対策を講じながら、石板を見付け出さなくてはならない。
「『鍵の石板』は……アレやアレ、『十戒の石板』みたいな形しとってな。大きな魔力があるさかい、その周囲に不思議な現象が発生しとるんやて」
 今回、瞳子が示したエリアは――地底湖の1つ。石板が1枚、湖底に沈んでいるようだが、湖のあちこちに、大小様々な渦が不規則に発生している。
「勿論、泳ぎが得意な魚竜ゆうんかな……牙の生えたギョロ目のイルカみたいな恐竜が、渦をかわしながら泳ぎ回っとるさかい、そっちも何とかしてな」
 魚竜はオブリビオンではないが、縄張りを冒したものには容赦なく襲い掛かってくる。
「まあ、野生動物と同じやしね。力の差を見せ付けるとか、ある程度ダメージを与えれば、追い払えるんとちゃうかな」
 頑張ってな、と小さく手を振って、瞳子は猟兵達を地底湖に転生する――。


柊透胡
 こんにちは、柊透胡です。
 アトランティスに続き、センターオブジアース方面もステップアップ……地中を目指しているので、ステップダウンでしょうか?

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「アースクライシス2019」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 本シナリオは「⑧パンゲア大空洞を進め」です。

 パンゲア大空洞に散在する「鍵の石板」を1つ、探し出しましょう。
 「鍵の石板」には大きな魔力がある為、その周囲に不思議な現象が発生してしまっています。『地底湖』にも、大小様々な渦が不規則に巻いており、皆さんの行く手を阻むでしょう。石板は、湖底の何処かに沈んでいます。
 又、地底湖には、全長4m弱の魚竜が複数棲息しています(イメージは、イクチオサウルスです)。恐竜はオブリビオンではありませんが、自分のテリトリーに入ってきた異物を嫌い、襲い掛かってきます。プレイングボーナスにも関係してきますので、渦と併せて対策を講じてみて下さいね。

●プレイングボーナス
 このシナリオには、下記の特別な「プレイングボーナス」があります。これに基づく行動をすると、良い結果を得られる確率が大幅に上昇します。
 =============================
 プレイングボーナス……恐竜を無力化する/仲間にする。
 =============================

 それでは、皆さんの熱いプレイングをお待ちしています。
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第1章 冒険 『パンゲア大空洞の大冒険』

POW   :    探索の妨害となる恐竜を力づくで排除しつつ、正面から探索する

SPD   :    見つからないように移動するなどして恐竜に邪魔させず、周囲の状況を良く確認し、探索を有利に進める

WIZ   :    知恵を駆使して恐竜を懐柔あるいは排除し、探索の為の作戦を考案する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒鵺・瑞樹
恐竜とかちょっとワクワクが抑えられないな!

なるべく湖底近くを泳いで捜索。【水泳】【失せ物探し】
多分だがその方が渦とかの発生が少なさそうだし、魚竜に囲まれることも避けられるんじゃないかな。
しかし猟兵なってからこの身体は結構呼吸必要ないとかびっくり。呼吸で捜索切れ切れにならないのがいいんだが。

魚竜にみつかったらなるべく武器は使わず【グラップル】で対処。血の匂いで余計相手が増えても困るし。
攻撃は【第六感】で感知、【見切り】でなるべく回避。【残像】も活用し、標的を散らす。
弱って逃げてくれれば良し。
出来るなら【動物と話す】で特に危害を与えるつもりはない事、件の石板が見つけたいだけなのを伝えてみる。


雨咲・ケイ
恐竜の闊歩する大空洞に
鍵となる石板……。
まさに冒険浪漫ですね。
ワクワクしてきました。

【POW】で行動します。

魚竜はオブリビオンではないので、
手荒な真似はしたくありませんね。
アリエルの盾を輝かせて【目潰し】を仕掛け
大人しくしてもらいましょう。
それでも襲ってくるようであれば、
頭部を狙った【シールドバッシュ】による
【気絶攻撃】で眠ってもらいます。

渦に巻き込まれた際は流れに逆らわず、
【地形の利用】で逆にそのエネルギーを利用して
泳ぎきりましょう。

湖底では【第六感】で当たりをつけて
石板を探していきます。

アドリブ・共闘歓迎です。



「恐竜とか、ちょっとワクワクが抑えられないな!」
「恐竜の闊歩する大空洞に鍵となる石板……。まさに冒険浪漫ですね。私もワクワクしてきました」
 地底湖の畔で、思わず顔を見合わせる黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)と雨咲・ケイ(人間の學徒兵・f00882)。何となく、相通じる所を感じたか、今回は連携して探索する事にした。
「そっちはよろしく」
 もうひとりの自分――分身とは手分けして探し、瑞樹本人はケイと地底湖に潜る事にする。
「湖底近くまで潜る方が、渦とかの発生が少なさそうだし……魚竜に囲まれるのも避けられるんじゃないかな」
 尤も、ヤドリガミである瑞樹は猟兵なってから、長く息を止めていられるようになったが、ケイは人間だ。その辺りは、猟兵でも千差万別だろう。
「まあ、お互い無理のない所で」
 という訳で、早速、潜水開始――早速、魚竜が威嚇してきた。
(「オブリビオンではないので、手荒な真似はしたくありませんね」)
 それで、アリエルの盾を輝かせ、迫り来る魚竜を目潰しするケイ。
 ――――!!
 だが、視覚を鎖された魚竜は恐慌に陥ってしまい、やむを得ず、頭部を狙ったシールドバッシュで気絶させた。
 一方、もう少し深く潜っている瑞樹は――勇ましくも魚竜に組み付いている。
(「血の匂いで余計相手が増えても困るし」)
 弱って逃げてくれれば重畳、意思の疎通が出来れば1番良いが……ビチビチと暴れる魚竜は、瑞樹を倍する体長。気を抜けば振り払われ、細長い口で反撃されそうだ。
 ――――!!
 結局、魚竜は泳ぎ寄ってきたケイがシールドバッシュで沈め、増援が来る前に探索を再開する。
 瑞樹の狙い通り、湖底の方が渦の数は少なそうか。だが、如何せん、広過ぎる。
(「……っ」)
 一方、少し浅瀬を泳いでいたケイは、唐突に生じた渦に巻き込まれてしまったが、下手に流れに逆らわずそのエネルギーを推進力に転じる事で、上手く渦から逃れる事が出来た。
「……ぷはっ!」
 水面まで急上昇し、顔を出したケイは深呼吸。程なく、瑞樹も浮上してくる。
「広いな、この湖」
「勘だけで石板を発見するのは、厳しいかも知れません」
 恐らく、瑞樹の分身も似たような結果だろう……さて、どうやって、石板を探せば良いだろうか?

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ユリウス・リウィウス
探索は水中か。ヒーローズアースで潜水具一式を調達してから向かうとしよう。さすがに鎧は外してウェットスーツでいく。

ここはオブリビオンはいないのだな。恐竜たちに防衛を任せているか?
まあ、連中の思惑などどうでもいいか。石版が放つという魔力の源へ向かうだけだ。

道中襲ってくる海棲爬虫類は「精神攻撃」の虚空斬で追い払うか気絶させる。
所詮獣だ。オブリビオンとの戦闘を想定した精神ダメージに耐えられるようには出来ていないだろう。数が多ければ、他の者が石版を取るまで足止めに徹してもいい。
さあ、次はどいつだ?

無事に目的が達成できたなら、亡霊騎士団を召喚して囮にし、湖の外へ撤収だ。
騒がせて悪かったな。



「探索は水中か」
 それで、潜水具一式を調達してから地底湖に向かうユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)。黒騎士として鎧が常ながら、今回は流石にウェットスーツに着替えた。
(「ここはオブリビオンはいないのだな……恐竜達に防衛を任せているか?」)
 まあ、敵の思惑等より、今は石板の発見が先だろう。地底湖に潜れば――果たして、縄張り意識を刺激された魚竜が迫り来る。
(「禍太刀の一閃だ。喰らっとけ」)
 無造作に双の黒剣を、横薙ぎに振るうユリウス。切断するのは魚竜の肉体ではなく、神経――精神の方だ。
 所詮は獣。オブリビオンとの戦闘を想定した精神攻撃には耐えられまい。
 確かに、ユリウスの予測通りではあったが……如何せん、数が多い。どうやら、近くに群れを引き寄せてしまったようだ。
 ――まあ、良い。他の者が石版を取るまで、足止めに徹するのも悪くないだろう。
(「さあ、次はどいつだ?」)
 押し寄せる魚竜第2陣を前に、ユリウスは不敵に唇を歪めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

河津・跳太郎
SPD判定

UCで伸びた「水泳」スキルを使って自在に泳ぎ回る
「ジャンプ」技能に使用する強靭な足で水中での急激な動きにも対応
渦からの回避や脱出に使用する

アイテム「ミフネのフンドシ」のたれ布を
魚竜の体長より長く伸ばし相手より大きく見せて威嚇
(サメ対策にそんなのがあるらしい、アイテムは水着参照)
襲ってきた場合は柔らかい腹部分を「蛙張り手」で叩いて追い払う

元々水中で視界が遮られることが無いので
存分に鍵の石板を探す
狭いところも舌を伸ばして取ったり
小さな体を生かして潜り込んだりする

「吾輩何だかここに来てから体の調子が絶好調であります、
まさに水を得たカエルでありますな!」



「吾輩、カエルっぽい事なら大抵できるであります」
 強化人間でありミュータントヒーローの河津・跳太郎(🐸負けるなピョン太ここにあり・f18965)は、その外見は擬人化されたような大きな蛙。本人は異形と気にしているが、適材適所。今回の探索には、確かに向いているかもしれない。
 早速、ちゃぽんと水に入った跳太郎は、自在にスイスイ泳ぎ回る。ジャンプに秀でた脚力があれば、大渦に巻き込まれたとして逃れ易いだろう。
 そして、魚竜を見掛けた跳太郎は、すぐさまミフネのふんどしのたれ布を、大きく伸ばす。曰く――古来、男子が泳ぐ時にふんどしを用いたのは、布を解けば大きな魚が泳いでいるように見え、サメ等に襲われ難くなる為とか。
(「恐竜に効くかは、定かでありませんが」)
 まあ、いざという時は、腹の柔らかい部分を蛙張り手で叩いて追い払おう。
(「吾輩、何だかここに来てから体の調子が絶好調であります」)
 正に水を得た蛙。元より小柄な跳太郎は、狭い所に潜り込むのもお手の物。魚類の突撃だけは警戒しながら、虱潰しに鍵の石板を探していく。
 或いは、もっと探索場所を絞れば、早期発見が叶ったかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔴​

郁芽・瑞莉
絶滅したはずの恐竜が生きている、というのは中々に興味深いですが。
この先へと進む為にもパンゲア大空洞の探索ですね!

八咫烏を呼び出して大きな魔力を探知して貰って先行していながら情報収集、
迷彩を使ったり地形を利用して出来る限り恐竜を刺激しないようにしますよ。

接触してしまった場合は対話出来なそうな場合は、
符を誘導弾の如く肉体を傷つけない様な精神攻撃の光弾を放って追い払ったり。
対話出来そうな場合は話してお肉を対価として、
移動手段としての協力をお願いしますよ。
石板近くに来たら失せ物探しの要領で周囲を探索。
第六感と魔力の動きから渦等の現象を見切って探索していきますよ。
「ご協力感謝です。っとそこは注意ですよ」



「絶滅したはずの恐竜が生きている、というのは中々に興味深いですが」
 この先へと進むべく、パンゲア大空洞の探索というのも又、心が躍る。
 という訳で、まずは式神を召喚する郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)。
「顕現してください、八咫烏。私に貴方の感覚を、どうかお貸しください」
 周囲に不思議な現象が発生させてしまう程、大きな魔力を具える鍵の石板。ならば、その魔力を探知出来れば、所在も判明する筈。方向が判るだけでも、重畳だ。
 八咫烏を先行させ、瑞莉は五感の共有で情報収集に勤しむ。魚竜に関しては……八咫烏自体は極めて発見され難いが、現地に瑞莉自身が向かうとなれば。
「……出来る限り、恐竜は刺激しないように」
 例えば、迷彩や地形そのものを利用すれば――。
「……あ」
 ほんの少し、瑞莉の気が逸れた間に、大渦に巻き込まれた八咫烏は方向感覚を喪って立ち往生。魔力の影響を受けた大渦に触れた事で、大きな魔力の方向も判らなくなってしまった。やむを得ず、八咫烏は一旦帰還させる。
「今度は、私が行くべきでしょうか……」
 それとも、石板を発見するまで八咫烏に探させようか……?
 湖畔に座り込んで悩む瑞莉の頭上を――マンホールみたいな何かが飛んで行った。

成功 🔵​🔵​🔴​

スカル・ソロモン
【】:使用技能

推測だが、不思議な現象がより顕著な所に石板はありそうだね。
ユーベルコードでマンホールの蓋を作り出すとそれに乗って蓋を操作し、湖面上を飛んで最も大きな渦がある場所、あるいは最も多くの渦が発生している所を見つけて石板の在処に見当をつけよう。
候補が見つかれば、今度はマンホールの蓋を掴んで水中へ飛び込み、蓋を操作して湖底へと向かおう。

水中の恐竜に対しては【恐怖を与える】事で私が格上だと認識させ、大人しくさせて仲間にしよう。
そして恐らく、渦の回避は恐竜達の方が上手いかもしれない。彼に【騎乗】させて貰い、さらに湖底を目指す。
石板が見つかれば壊したり落としたりしないように抱えあげて浮上するよ。



 ――マンホールみたいな、ではなく、マンホールの蓋そのものだった。
(「推測だが、不思議な現象がより顕著な所に石板はありそうだね」)
 マンホールの蓋に騎乗して操作しながら、スカル・ソロモン(目覚める本能・f04239)は思考する。
 地底湖に入る前に湖面の上を飛んで回り、最も大きな渦がある場所、又は、最も多くの渦が発生している箇所に目星を付けた。
 まずは大渦目掛けて着水、潜水。勿論、マンホールの蓋はしっかり掴んでいる。
(「唯一無二の護りだからな」)
 ちなみに、このマンホールの蓋は何処からか取ってきたものではなく、ユーベルコード製らしい。
 ――――!!
 程なく、縄張りを冒された魚竜が襲い掛かってきたが、スカルの圧倒的な威圧感に恐怖したか、すぐ大人しくなってしまった。
(「ふむ……恐らく、渦の回避は恐竜の方が上手そうだな」)
 生憎と、大渦の方は空振り。それで、渦が多発している方に向かうべく、及び腰の魚竜の背びれをしっかと握るスカル。明らかに仲間という認識はなさそうだが、振り切られる事は無かった。
 果たして、多発する渦の合間を、スカルを背に乗せた魚竜がスイスイと縫った先――湖底の砂に半ば埋もれて、鍵の石板が見付かる。
 感謝するように魚竜の背を軽く叩いて解放してやると、スカルはしっかり石板を抱えて湖底を蹴る。ゆっくりと浮上していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月13日


挿絵イラスト