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アースクライシス2019③〜フェイクニュース戦争

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「号外! 号外にゃ!」
 ニューヨークの街角。
 猫の姿をしたにゃんこタイムズの記者たちが、豪快に新聞を配っていく。何事かと道行く多くの人々が記事に目を通していた。
『当選確実! スカムキング氏、大統領選に出馬か!?』
『増税決定。幸せ税の導入迫る!』
『猟兵に出会ったら、あかんべーをしましょう。それが彼らのマナーです』
 などなど。
 新聞には、あることないことだらけ。人心を惑わすフェイクニュースが、大量に綴られていた。
「スポンサーの意向には逆らえないのにゃ」
「嘘も真実にしてしまうのがジャーナリズムなんだにゃ」
「悲しいけど、これって戦争なんだにゃ」
 にゃんこ記者たちはせっせと虚偽の記事を作っては流布していく。
 人心を惑わすフェイクニュースは、確実に猜疑を生み。やがて、人々の正義を信じる心は弱まっていく……。


「ニューヨークで困った事件が起こりました」
 グリモア猟兵であるコトリ・アルルが皆に説明を始める。
 にゃんこタイムズという新聞の猫型記者連中が、ファイクニュースをばらまいているというのだ。
 嘘だらけの記事を目にした者の中には本気で信じてしまったり、面白がって拡散したり、情報に振り回されて争いに発展してしまった人までいる。
「どうやら、ダストブロンクスを恐怖で支配したスカムキングがスポンサーとして裏で糸を引いているようです」
 これ以上、人々をフェイクニュースで混乱させるわけにはいかない。
 早急ににゃんこ記者たちを止める必要がある。
「敵を倒すのも大切ですが、フェイクニュースが広まらないようにすることが肝要となります。よろしくお願いしますね」


八時
●今回の概要
 このシナリオは「戦争シナリオ」です。
 場所はニューヨークの街角。集団戦になります。にゃんこ記者達の目的は「フェイクニュースを広める」ことです。

●プレイングボーナス
 スカムキングの命令であり、にゃんこ記者達の目的である「フェイクニュースを広める」ことを妨害するプレイングにはプレイングボーナスが与えられます。
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第1章 集団戦 『にゃんこ記者』

POW   :    大スクープ!!猟兵●●の必殺技の弱点はこれにゃ
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【実証された弱点が1面の号外新聞】が出現してそれを180秒封じる。
SPD   :    本日の特ダネスクープにゃ。
【ハプニングを激写された恥ずかしさ】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【特大現像写真を見た観客】から、高命中力の【さらに羞恥心をあおるひそひそ話】を飛ばす。
WIZ   :    スクープにゃ、スクープにゃ。
【これはスクープになる猟兵の失敗】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。

イラスト:マノ居

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可

おい、そこの猫野郎共…
今日は特別に、この俺・ドーンブレイカーの弱点を独占スクープさせてやろう。
それはなぁ…テメェらみたいな嘘つき野郎を見つけると、ついカッとなってぶっころがしちゃうってことだあああ!!!
今回は【アブソリュート・ペネトレイション】を使用。こいつは疑念を持つと威力が落ちるが…心配ねぇな。
オブリビオン相手に、俺のドリルは負けねぇ!!

戦闘後は、スマホを使ってSNSで猫野郎をぶっ飛ばすシーンを拡散するぜ。ヒーローズアースでの任務で何度か使ってるからな、割と広まると期待するぜ。
フェイクニュースにはトゥルーニュースで対抗ってな!


鈴木・志乃
印刷物どこよ(白目)
まったくようやってくれたなあ……

SMV518でPCからハッキング
デマニュース発行してる所にネットウィルス流して攻撃を仕掛けるよ
紙媒体はUCで無機物判定になるであろうインクを吸い上げ読めなくしてしまう
無用の長物になった新聞、燃やしたいんだけどいいですか?(にこにこ)

第六感で攻撃を見切り光の鎖で早業武器受けからのカウンターなぎ払い
オーラ防御常時発動
念動力で記事を敵に飛ばし紙を食わせるか口を覆うかして、スクープを言えなくしたい

厳しければいやがらせにガソリンぶちまけ全力魔法ファイヤーで記事を燃やす


ルドルフ・エルランゲン
※絡み・アドリブどんと来い

情報戦ですか…敵も良いところに目を付けて来ましたね
その戦略は正しかった。…相手に私が居なかったら、ですがね

■心攻の計(wiz)
まずネット情報の閉鎖。にゃんこタイムズのサーバーをハッキングしてダウンさせておきましょう。これで紙媒体を使わねば拡散できまい
あとはTVの報道番組に出演し、最近出回ってるにゃんこタイムズがフェイクニュースである事を、一つ一つ論破して国民に周知させる

ふふっ…どうかね猫記者くん、情報戦を逆用された気分は?、手も足も出まい?
(敵に:ハッキング、言いくるめ、精神攻撃、範囲攻撃、恐怖を与える、恫喝、他)
(民衆に:ハッキング、鼓舞、破魔、パフォーマンス、他)


トリテレイア・ゼロナイン
人心を惑わされては堪ったものではありません
情報という物は戦の趨勢を決定するものなのですから

騎士というには些か荒っぽい方法を取る必要がありますね
ばら撒かれる新聞を格納銃器の●スナイパー技能によるUCの精密狙撃で悉く灰にしていきます

弱点、確かに弾は有限
貴方達がそれ以上の新聞をばら撒けばこの方法は有効打になりません
ですが●防具改造による増加弾倉と●怪力で持ち運べるありったけの弾を用意しました 
この街の新聞全て灰に出来ますよ

手持ち記事を燃やされた記者達は印刷所で増刷し補給を図るはず
そこを襲撃
完膚なきまで燃やしフェイクニュースを元から根絶

十字軍の蛮行を彷彿としますがこれも人々の為だと目を瞑りましょう…


ニノマエ・アラタ
…それで、何だろうか。
こういうニュースって、流された方が慌てふためいたり
平常心をなくして反撃したりすると面白がられる一因になるよな。
まあ、みすみす配らせたりはしないさ。
UCだけが攻撃の手段じゃないってことは知ってるか?
(拳で殴り、すっ飛ばし。あしらうように配布を妨害し180秒を稼ぐ)
妖刀を使うには、ある程度間合いをとる必要があるし
踏み込みの足場も必要になる。
あとは見極めの眼ってやつ。
…自分の文章で人の心を掴みたい、動かしたい。
それがオマエの本当の目標だったんじゃないのか。
オマエはもう人を揺さぶる「真実の出来事」は書けないんだよ。
気付いてたか?
もう、嘘しか書けない。
次は真の記者になれるといいな。




「印刷物どこよ。まったくようやってくれたなあ……」
 白目を剥く鈴木・志乃(ブラック・f12101)は、PCからハッキングを行う。デマニュース発行してる所にネットウィルス流して攻撃を仕掛けているのだ。
「にゃ! 変だにゃ! ネット上の記事が消えているにゃ!」
 にゃんこ記者達は慌てふためいて、端末を操作するがせっかく書いたフェイクニュースが消滅するのを防ぐことができない。
 更に志乃は紙媒体にも対処を行う。
「無用の長物になった新聞、燃やしたいんだけどいいですか?」
 街頭のにゃんこ記者達に、にこにこと良い笑顔を向け。新聞のインクを自分の能力で吸い上げて読めなくする。
「号外までやられたにゃ!」
 いきり立つにゃんこ記者が襲い掛かってくる。その攻撃を見切り、カウンターで薙ぎ払い。白紙となった記事を念同力で飛ばしては、相手の口を覆ってしまう。
「にゃにゃにゃ!」
 もう、嘘ばかりのスクープを叫ぶことは不可能。
 もごもごと記者は口を封じられる。 
「ガソリンぶちまけて燃やされないだけマシでしょう?」


「情報戦ですか……敵も良いところに目を付けて来ましたね。その戦略は正しかった。……相手に私が居なかったら、ですがね」
 ルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟・f03898)は、まず心攻の計を発動する。まずネット情報の閉鎖。にゃんこタイムズのサーバーをハッキングしてダウンさせておく。ただでさえ、ウィルスでてんてこまいであったところにトドメを刺した形だ。
「これで紙媒体を使わねば拡散できまい」
 次には相手との直接対決だ。
 街頭のにゃんこ記者達と、対峙してフェイクニュースを論破する。
「これを見ろ」
「こ、これはにゃ?」
「こちらが調べたスカムキングの支持率の資料だ」 
「にゃんと!」
「見ての通りの超低空飛行。大統領選に出馬など夢のまた夢だ」
「にゃ!」
 にゃんこ記者が衝撃に吹っ飛ぶ。
 一つ一つ、ニュースが誤りであることを周知させる。テレビの報道番組も取材に来ており、全ては白日の下に晒されていった。
「ふふっ……どうかね猫記者くん、情報戦を逆用された気分は? 手も足も出まい?」


「人心を惑わされては堪ったものではありません。情報という物は戦の趨勢を決定するものなのですから」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は、狙いすまして引き金を引く。愛銃から放たれた弾丸は、記者達が配っている新聞に寸分違わず命中した。
「な、なんだにゃ!」
 驚く敵に構うことなく。
 次々に目標を狙撃。精密射撃で悉く新聞を灰にしていく。
「怯むなにゃ! どんどん新聞を配るんだにゃ!」
「確かに弾は有限。貴方達がそれ以上の新聞をばら撒けばこの方法は有効打になりません」
 だが、対策はしてある。
 防具改造による増加弾倉に加え、怪力で持ち運べるありったけの弾を用意してある。
「くうう! 新聞を補給するにゃ!」
「無駄です。この街の新聞全てを灰にします」
 些か荒っぽい方法で、とは口にしなかったが。
 印刷所まで逃げていく記者達を追跡し、そこをトリテレイアは襲撃する。自分達の失策を知り、にゃんこ記者は迎撃しようとするが後の祭りであった。
 銃器が火を吹き。
 完膚なきまでフェイクニュースは燃え上がる。
「十字軍の蛮行を彷彿としますがこれも人々の為だと目を瞑りましょう……」
 

「……それで、何だろうか。こういうニュースって、流された方が慌てふためいたり
平常心をなくして反撃したりすると面白がられる一因になるよな」
 ニノマエ・アラタ(三白眼・f17341)は、にゃんこタイムズの新聞を投げ捨てる。丸まった紙屑はゴミ箱におさまった。
「まあ、みすみす配らせたりはしないさ」
「邪魔する気かにゃ!」
 にゃんこ記者が新聞を配っているところに乱入して、拳を振るいすっ飛ばす。
 敵の配布をあしらうようにして時間を稼いだ。
「……自分の文章で人の心を掴みたい、動かしたい。それがオマエの本当の目標だったんじゃないのか」
「それは……スポンサーがにゃ」
「オマエはもう人を揺さぶる『真実の出来事』は書けないんだよ」
「そ、そんなことないにゃ!」
「気付いてたか? もう、嘘しか書けない」
 間合いを取る。
 踏み込みの足場も充分。敵も動揺して隙を見せている。
 まさしく頃合い。全てを見極め、ゆったりとアラタは己が妖刀に手を掛けた。
「次は真の記者になれるといいな」


「おい、そこの猫野郎共……今日は特別に、この俺・ドーンブレイカーの弱点を独占スクープさせてやろう」
 アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)が、にゃんこ記者に近づく。好奇心を刺激された猫達は、手帳を取り出し取材モードに入った。
「猟兵の弱点? なんだにゃ」
「それはなぁ……テメェらみたいな嘘つき野郎を見つけると、ついカッとなってぶっころがしちゃうってことだあああ!!!」
 アブソリュート・ペネトレイションが炸裂する。
 鉄壁の防御をも突き破る。巨大なドリルアームが想像から創造され。記者を豪快に吹き飛ばした。
「オブリビオン相手に、俺のドリルは負けねぇ!!」
「こ、こいつは……特ダネ……にゃ」
 キメポーズをとるヒーローの足元で、にゃんこ記者はがくりと力尽きた。
 なお、この模様は多くの通行人達によって目撃され。SNS等で広く拡散されることになる。フェイクニュースの一番の大敵は、結局のところ絶対的なトゥルーニュースであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジンガ・ジンガ
俺様ちゃん、ちょうど焼き芋食べたかったのよネ
わるーい新聞いっぱいゲットして燃料にしよ

受け取っちゃったコの新聞を
喧騒に紛れて読む前に【盗む】
ネットで拡散しようとしてるヤツの端末も盗む
いっぱい集めて【逃げ足、ダッシュ】でばいばーい!

にゃんこちゃんがゴーガイ配る前に闇討ちもしよっか
街角の【地形の利用】し【目立たない】よう【忍び足】で
物陰とか人混みとか【闇に紛れ】て
配る前のにゃんこちゃんに背後から【だまし討ち】の【盗み攻撃】
【フェイント】からのダメ押しの【2回攻撃】
敵の攻撃は【見切り】相手の【武器落とし】て対応

はん? ハプニング写真?
そんな姿の俺様ちゃんも
おちゃめキュートでラブリーじゃん?
――でショ?


レイ・キャスケット
これはユニとベンチでうとうとしていたときの……うわ、大口開けてだらしない表情!
いつ撮ったの!

ホテルの厨房でヤバイ料理が爆誕したときの写真!?
いつ撮ったの!!

A&Wで河原で石拾いしてるときに下着透けしちゃった時の写真ですと!
だからいつ撮ったの!!!!

フェイクニュース狙い撃ちすぎるよ!

変に台詞や淡いピンクのエフェクトとか入ってて見てる側の想像力をかき立てるのホントやめてぇぇ!(魔法跳躍で飛びかかり回収、焼却!写真も敵も纏めて)
無防備、良い……だとかドジっ子萌えだとか普通に鼻伸ばしてる観客相手に誰がどう見てもどうみても写真加工でしょこんなの!と必至に主張(事実です)
※アドリブ歓迎


春日・氷華
氷の異能を持つ寡黙な少女。
触れたものを凍らせる冷気と氷を武器に戦う。

白手袋と上着を脱ぎ捨て、身体から冷気を放ち相手の持つ新聞紙を【絶対零度】でまとめて凍らせていく。
「……その紙くずは、もう役に立たない」

周囲に生み出した氷柱を乱れ撃つ。
「……邪魔」
相手の攻撃は氷壁で【盾受け】して【時間稼ぎ】をしている隙に掌に冷気を圧縮させて【カウンター】で敵陣に冷気の爆風を放つ。
「……無駄」「お返し……『ブリザードブレス』」

相手がUCを封じて油断したところを【怪力】の拳と蹴りでぶっ飛ばす。
「……あたしが能力だけの猟兵と思った?」

恥ずかしい写真を配られても、下着や裸姿は慣れているの
「……露出の趣味はないのだけど」




「俺様ちゃん、ちょうど焼き芋食べたかったのよネ。わるーい新聞いっぱいゲットして燃料にしよ」
 受け取った子の新聞を。
 ジンガ・ジンガ(尋歌・f06126)は喧騒に紛れて読む前に盗む。盗んで盗んで、いっぱい集めたらダッシュで逃げる。
「盗人にゃ、盗人がいるにゃ!」
「ばいばーい!」
 有言実行。
 集めた新聞で焚き火をして、焼き芋を頬張った。
「さて、にゃんこちゃんがゴーガイ配る前に闇討ちもしよっか」
 今度は街角の地形を利用して、目立たないように忍び足。物陰と人混み。闇に紛れて、にゃんこ記者の背後に回る。
「隙だらけだよ、にゃんこちゃん」
「いつの間ににゃ!」
 奇襲を受けた敵は、反応が遅れる。
 ジンガはフェイントを織り交ぜ、素早い攻撃を繰り出して主導権を掴む。焦ったにゃんこ記者は、猟兵用の特ダネを見せて動揺を誘おうとするが。
「はん? ハプニング写真? そんな姿の俺様ちゃんもおちゃめキュートでラブリーじゃん? ――でショ?」
 そんなものは何のその。
 見切った上で、カメラを叩き斬り。駄目押しの連続攻撃を高らかに見舞った。


「……その紙くずは、もう役に立たない」
 白手袋と上着を脱ぎ捨て、春日・氷華(氷の女王・f22182)は身体から冷気を放ち相手の持つ新聞紙を絶対零度でまとめて凍らせていく。
「し、新聞が駄目になったにゃ!」
「……邪魔」
 氷の異能。
 周囲に生み出した氷柱を乱れ撃つ。にゃんこ記者は、厄介な猟兵を取り押さえようとするものの。氷の壁がそれらを阻む。そして、それらをようやく抜けたとしても。
「……無駄」
 時間を稼いだ隙。
 掌に圧縮させて冷気を解放。敵陣に凍える爆風を放つ。
「お返し……『ブリザードブレス』」
 まさしく氷の息吹。にゃんこ記者は下半身が氷漬けになってしまう。
 ガタガタと震えて、それでもなお最後の力を振り絞って抵抗しようとする。
「さささささむいにゃ! で、でもその能力には弱点が……」
「……あたしが能力だけの猟兵と思った?」
 氷の力を封じられても関係ない。
 油断したところを怪力の拳と蹴りでぶっ飛ばす。にゃんこ記者ごと、撮られた写真が宙を舞った。
「恥ずかしい写真を配られても、下着や裸姿は慣れているの……露出の趣味はないのだけど」


「これはユニとベンチでうとうとしていたときの……うわ、大口開けてだらしない表情! いつ撮ったの!」
 自分のあられもない写真つきの記事を突きつけられ。
 レイ・キャスケット(一家に一台便利なレイちゃん・f09183)は、大いに頭を抱えていた。
「他にもこんなのもあるにゃ」
「ホテルの厨房でヤバイ料理が爆誕したときの写真!? いつ撮ったの!!」
「A&Wで河原で石拾いしてるときに下着透けしちゃった時の写真ですと! だからいつ撮ったの!!!!」
「まだまだあるにゃ」
「フェイクニュース狙い撃ちすぎるよ!」
 このままでは色々と大惨事となる。
 魔法跳躍で一気に飛び掛かり。自分が載った記事やら写真やらを回収、焼却する。
「変に台詞や淡いピンクのエフェクトとか入ってて見てる側の想像力をかき立てるのホントやめてぇぇ!」
「我ながら、この記事は上手く書けたと自負しているにゃ」
 新聞や写真の処分と同時に、敵もまとめて燃やして攻撃しているのだが。
 何故だか、にゃんこ記者は一仕事やり終えた笑顔をたたえて倒れていった。そして、周りの観客は普通に鼻を伸ばしている。
「無防備、良い……」
「ドジっ子萌え」
「誰がどう見てもどうみても写真加工でしょこんなの!」 
 必死な主張が、ニューヨークの街角に木霊する。
 猟兵達はそれぞれのやり方で……人によってはそれなりの被害を受けつつも……フェイクニュースを無事におさめるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月14日


挿絵イラスト