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アースクライシス2019⑥~ビッグウェーブを乗りこなせ

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #サーフィン魔法

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●ヒーローズアース
 アトランティスのレディ・オーシャンが、世界を滅ぼす『大海嘯』の儀式を開始した。
 儀式の開始と同時に、ハワイ沖では『大海嘯』の前兆であるビッグウェーブが発生しており、アメリカ第七艦隊を初めとした国連軍やヒーロー・ヴィラン連合軍は、近づく事すら出来なくなった。
 このビッグウェーブを乗り越えて『大海嘯』を破壊する為には、ハワイの古代部族に伝わる『サーフィン魔法』を教わる必要があった。
 そして、猟兵達は付け焼き刃でサーフィン魔法を教わり、部族の祈りが籠められたサーフボードを借り受け、ハワイ沖に向かうのだった。

●量産型ドクター・アトランティス
「……愚かな。その程度の波乗りで、このドクター・アトランティスに勝負を挑むとは……。いくら我らが量産型とは言え、甘く見てもらっては困るなッ!」
 すべてを飲み込む勢いで発生したビッグウェーブと共に現れたのは、量産型ドクター・アトランティスの一団であった。
 量産型ドクター・アトランティスは華麗に波を乗りこなし、ビッグウェーブを大きくしながら猟兵達に迫っていた。

●ガジルからの依頼
「波を制したモノだけが、この戦いに勝てるんだよ」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明し始めた。
 今回の目的はビッグウェーブをサーフィンしながら、量産型ドクター・アトランティス達を撃破する事。
 幸い猟兵達は付け焼刃ではあるものの、ハワイの古代部族からサーフィン魔法を教わっているため、後はビッグウェーブを乗りこなすだけ。
 サーフィン魔法には、サーフボードで乗りこなした波の勢いを変えられる効果があるため、相手を上回るサーフィンテクニックで、有利な位置を取る事ができれば、徐々に波が鎮まっていくようである。
 ただし、量産型ドクター・アトランティス達はサーフィン魔法の知識を奪い、同じように波を乗りこなしているため、油断は禁物。
 基本的に、戦いは1対1で行われる事になっているが、共同で行動した場合は、同数で対決する事になるようである。
 とにかく、ビッグウェーブを鎮め、量産型ドクター・アトランティス達を撃破する事が出来れば、作戦は成功。
 逆に波を乗りこなす事が出来なかった場合は、それだけ不利になってしまうため、注意してほしいという事だった。


ゆうきつかさ
 この依頼は戦争シナリオです。
 基本的にOPに書かれていない事は、自分にとって都合よく解釈してかまいません。
 世界観に問題がなく、不自然でない限り、採用していこうと思っています。
 とにかく恰好良ければ、OKです。
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第1章 集団戦 『量産型ドクター・アトランティス』

POW   :    アトランティス・スラスト
【三つ又の穂先を持つ槍】が命中した対象に対し、高威力高命中の【背中から伸びる蛸足】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ジーニアス・デバイス
いま戦っている対象に有効な【アトランティスで開発した奇妙な発明品】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    タロスレギオン
レベル×5体の、小型の戦闘用【人型青銅ロボット『タロス』】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。

イラスト:yuga

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
本当、不思議な戦争
でも海も波も大好き、ふふ、実はちょっと楽しみだったりして

UC発動、さあ行きましょうか!
跳ね上がった第六感で波を見切り、一番良いタイミングで良いポイントで波に乗れるように念動力で自身とサーフボードを操作
大いなる波と一体になれますように……

このボード、祈りで動いてるんだっけ
私の祈りも力になると良いんだけど!

オーラ防御で波や敵攻撃に弾かれないように体を守るね
呑まれそうな時は全力魔法で衝撃波を和らげる
もしくは全力魔法でさらに波を盛り上げる、なんてのも面白いかもね?

とにかく最後まで諦めず、楽しむ心を忘れずに行きましょう
波はお友達!
吹っ飛べ、ドクター!


栗花落・澪
サーフィンは友達が好きで知識はあるんだよね
体幹は【ダンス】で結構あるつもりだし
なにより…自然を操れるのはこっちも同じ

風魔法で体を支えバランスを安定させる
さ、やろうか?

体重の使い方を工夫し大波の中でもスムーズな移動や方向転換
時折くるっと宙返りしてみせたり
足を置く位置さえ気をつければボード上でのダンス【パフォーマンス】も出来るよ
合間に氷の【高速詠唱、属性攻撃】で敵の前の水上に氷塊を作り妨害

そっちが数で来るなら
こっちは射程範囲で勝負だよ
【指定UC】発動
【破魔】の花弁は【催眠歌唱】で操れるから
ボード捌きが疎かになる心配もない
召喚された小型ロボット達もろとも巻き込む
花弁の斬撃による【範囲攻撃】


尾守・夜野
…(あまりサーフィン魔法が理解できなかった奴はこいつ)
とりあえず波をのりこなせばいいんだろ?
いくつかの神話で波だったりは…馬と関連付けられている…!

つまり!スレイ(愛馬)に!乗るように!乗れば問題ねぇってこった!!
サーファーテクニック?知らん!
乗馬テクで挑むぜ


ほぅ?てめぇ…やるな…
だが俺の(乗馬)テクをなめんじゃねぇ!

サーフィン(なお、動きやテクは乗馬)しながら接近

っ!あれは!
ちょうどいい感じの波がきてらぁ!
ジグザグに坂道を駆けるようにし(アップスダウン)
一気に加速し…飛び上がろう!(エアリアル)そしてボードが着水するまでの間にくるりくるくる回転しながら引き裂こうか

そして着水!
ふぅじゃじゃ馬め


トリテレイア・ゼロナイン
大海嘯など絶対に成功させはしません
騎士が乗りこなすのは馬だけではないことを証明してみせましょう

…沈まないようにバイオモンスター用の巨大サーフボードをお借りしましす…

●騎乗を支援するバランサー性能とインストールしたサーフィン知識(●世界知識)で波は乗りこなせますが、やはり海では相手が一段上ですね…!

徐々に相手のペースに呑まれそうですが、やられるままでは終わりません
サーフィン開始時からUCも併用し波の状態や相手の挙動、サーフボードを操るコツなどを●情報収集していたのですから

相手が巨大な波を起こしたことを●見切りUCの効果で見事華麗に乗りこなし、それに相手が見とれた瞬間格納銃器で●だまし討ちです


弘原海・静寂
オレ達の母なる海を、破壊の道具に使おうなんざ、ふてえ野郎共だ!
絶対に許せねえ!!

それでぶっ飛ばすのに必要なのが、『はわい』のみんながくれたこの『さーふぼーど』か?
こいつはいい!
海を愛する気持ちがバシバシ伝わってくるぜ!

でも俺、この板の上に立つ技がうまくできなかったからよ……俺自身がこの板と一心同体になることにしたぞ!
コバンザメの吸盤でしっかりと板に吸い付いたら、イカジェットで加速、波のてっぺんからトビウオのようにジャンプだ!
やっぱり波は体全体で感じなきゃな!

もし『さーふぃん』のうめえ仲間がいるなら、そっちに邪魔が入らないように波の中から助けるのもアリだな
奴らの蛸足が旨そうだなと思ってたとこさ。


ヒルデガルト・アオスライセン
空飛んでいいですか?ダメ?そっか~…

いそいそとサーフボードにジェットで飛ぶ機構大剣を装着、移動力操作性をUPさせます

水上では完全にルーキーですが、汚染されていない空も海も未知の体験なのでひたすら楽しめると思います
ギリギリまで相手の出方と操舵テクをじっくり見定めて学習力で参考にしたいので先手を打たせます
障害物か、はたまた状態異常か、謎の発明品をどうにかふらっふらなドルフィンスルー等で回避し

絶体絶命のタイミングで跳躍の加護にて飛翔
全ての枷から解き放たれ完全に自由になって、雲を抜け灼熱の陽光を背にアトランティスへ落下します

落下の余波で生まれた波を
パドリングから立ち上がりビッグウェーブの頂点を奪います


須野元・参三
フッ、波に乗れる高い気品の私が華麗に乗りこなし敵を撃退してやろう!
見た目は優雅に波に乗っているが『溢れる気品力(オーバーフロー・エレガンス)』を使用しているので高まる気品力が溢れて太陽光もあって【存在感】と【パフォーマンス】が輝かしい
しかし、ただ波に乗っているだけじゃないぞパフォーマンスで敵を【おびき寄せ】ておくのだ
【見切り】【第六感】で良い波敵に向かうような波を
そして、ボードで【スライディング】をするかの如くボードで気品キック出来ような波を待つのだ
気品は辛抱強いから粘り強く行くぞ!
(アドリブはお好み歓迎)


フーカ・シャークライト
🦈アドリブ・絡み超歓迎🦈

【SPD選択】

フカカカカ! 海だぜ! オレだぜ! フーカちゃんだ!
めんどくせぇ、サーフボードなんざ必要ないぜ!(板ぽいー)
行くぜ、ブラックシャーク号!

◆行動◆
自ら泳ぎ出したフーカはUCを発動し、サメ型メカ(ブラックシャーク号)を召喚、フーカの下半身が変形しブラックシャーク号と合体する。
【水泳】【操縦】【運転】【騎乗】でブラックシャーク号をボードがわりに波に乗り、「シャークランチャー」から魚雷の【誘導弾】を【一斉発射】し敵を攻撃する。


石守・舞花
波乗りというスポーツ?遊び?の存在自体、この戦争で初めて知りました
ですが……体幹をしっかり保つことが大事なら、いしがみさんもそのへんは薙刀で鍛えてます
だから、なんとかなるでしょう

巫覡載霊の舞で神霊体になり、波に乗ります
【激痛耐性】もありますし、これならひっくり返ったりしてもダメージは小さくなるので、安心してチャレンジできます
薙刀の重みでバランスをとりながら、大波にも果敢に挑戦です

敵の呼ぶ小型ロボットは片っ端から捕まえてもぐもぐ【生命力吸収】
大丈夫、一瞬で消滅する強度ならいしがみさんでも噛み砕けるはずです
取り巻きがいなくなったら、波を利用した大ジャンプで図上から薙刀ぐさぁーです


数宮・多喜
【アドリブ改変歓迎】

よっしゃあ!また水着が着れる!
いつも思ってたんだ、もうちょい着るシーンが多くてもいいよな?って!
喜び勇んで水着に着替え、早速沖まで繰り出すよ!

ライダーたるもの、乗れるものには何にでも乗らないとね!
バイク、竜、流行、そして……波!
どんな大波でも、乗りこなして見せらぁ!
……あ、もちろん鎮めるよ?最後はさ。

その為にはドクターを蹴散らす必要があるんだけど……
まあ小さい人形がわらわらと出てきてまぁ。
でも、今のアタシのアガったテンションなら!
【嵐裂く稲妻】のバリアでなんとかできるっしょ!
ビッグチューブの中を雷鳴の様にサーフボードで潜り抜け、
そのままドクター本体にぶちかましをかけるよ!


フェルト・ユメノアール
ドクター・アトランティス……海はあっちの得意フィールド
それでも、やるしかない!
キミたちの身勝手な計画で世界を滅ぼされてたまるか!

一人で勝てないなら、二人で戦おう!

ショウマストゴーオン!
変幻自在の魔術師よ!その歓声に答え、鮮やかに舞台を彩れ!
カモン!【SPクラウンジェスター】!

同じボードに二人で乗って大波に挑む!
ボクは『パフォーマンス』でやる綱渡りの要領で左右のバランスを取り
クラウンジェスターには波に負けないように力を掛けてボードを押さえてもらう
そして、斜めに波を切り裂き敵の上、有利な位置へ移動
そのまま勢いをつけて一気にアトランティスに接近
『トリックスター』でボードごと相手を切り裂くよ!


ミルケン・ピーチ
POWで行くよー

幼女ボディのぺしぇで出撃

サーフィンなんてやったことないから、最初はよたよた
体もアンバランスな体形だから、うまく立てない感じ
多分相手は調子に乗って波を大きくしちゃうんじゃないかな?

そうしたら大きな波を呼ばせるという不利な行動で【ジャスティス・ペイン】発動!
身体能力もアップして今度は波も乗りこなすぞ!

敵の攻撃は大波の上に小さな体をのせ狙いにくくさせることで回避

こっちの波が相手の波に被さったら大ジャンプ!
波に飲まれた敵に上から落下して、必殺ヒップドロップ、波とお尻のダイナミック【2回攻撃】だ!

敵の触手が来てもお尻で受けてそのまま突っ込んでっちゃうぞ!


中村・裕美
水着の格好は全身図の

「……ドクター・アトランティス……データを……集めさせてもらおうかしら」
同じ敵と何度でも戦えるのなら、データ集め放題。クローンも悪いことだけじゃないなと思ったり

とりあえず、波の動きなどを【情報収集】して【見切り】、波に乗って有利な位置へ移行する。また、ドクターの動きは空間に【ハッキング】して【ステルスボム】で妨害
「……いい位置には……取らせないわ」
相手がUCの発明品で機器を乗り越えようとしても、【早業】で電脳魔術を使い、相手の発明品の機能を狂わせて邪魔する
「……おとなしく海にでも……還っていなさい」

ちなみに裕美はカナヅチなので、落水するとサーフボードにしがみつかないと危ない



●サーフボードは部族の命!
「フカカカカ! 海だぜ! オレだぜ! フーカちゃんだ! めんどくせぇから、サーフボードなんざ必要ないぜ!」
 フーカ・シャークライト(ウォーマシンの鎧装騎兵・f21308)はサーフボードをポイッと捨て、勢いよく海に飛び込んだ。
 しかし、フーカが捨てたのは、部族の祈りが籠められたサーフボード。
 あまりにも貴重なモノのため、部族から借り受けたモノだが、それを躊躇う事なく、大海めがけてポイッと捨てた。
 おそらく、その光景を部族達が目の当たりにするような事があれば、『ちょっと待てえええええええええええええええ』と両目を血走らせてツッコミを入れているところだが、ここは海ッ!
 目撃者がいなければ、それは悲しい事故として処理される。
 最悪、量産型ドクター・アトランティスに罪を着せれば、イイ話。
「行くぜ、ブラックシャーク号!」
 そんな黒い考えが脳裏に片隅に過りつつ、フーカがライドンシャークを発動させ、サメ型メカ(ブラックシャーク号)を召喚すると、変形した下半身と合体させた。
「自らサーフボードを捨て、私に戦いを挑むとは……。実に愚かな選択をしたものだな」
 それを迎え撃つようにして、量産型ドクター・アトランティスがビッグウェーブと共に現れた。
 本来であれば、それだけでサーフボードが飲み込まれてしまう程、巨大な波ッ!
 だが、フーカはビッグウェーブに飲み込まれても決して怯む事なく、シャークランチャーから魚雷の誘導弾を一斉に発射して、量産型ドクター・アトランティスを撃破するのであった。

●優雅で華麗に
「……フッ、どうやら敵が現れたようだな。ならば、波に乗れる高い気品の私が、華麗に乗りこなし敵を撃退してやろう!」
 須野元・参三(気品の聖者・f04540)は量産型ドクター・アトランティスを迎え撃つため、サーフボードに乗ったまま溢れる気品力(オーバーフロー・エレガンス)を発動させた。
 その途端、参三の身体から気品が溢れ、太陽の光を浴びて存在感が一層増した。
 それはまるでステージの上で、スポットライトを浴びているような状態。
 目には見えない観客達が、参三に声援を送っているような感じであった。
「目立たぬように隠れていれば、少しは長生き出来たものを……。まあ、死にたいのであれば、楽にしてやろう」
 それに気づいた量産型ドクター・アトランティスがジーニアス・デバイスを使い、アトランティスで開発された奇妙な銃を取り出した。
 その銃は通常の銃とは異なっており、いまにもナワバリ争いが始まりそうな感じであった。
「この私に銃とは無粋な」
 参三が呆れた様子で、深い溜息を漏らした。
「勘違いしてもらっては困るな。これはただの銃じゃない。特殊な弾丸を撃つ事が出来る特別製だ。これで貴様のキラキラオーラを、漆黒の闇に変えてやる!」
 量産型ドクター・アトランティスが奇妙な銃を構え、参三めがけて狂ったように連射した。
「……なるほど、私のキラキラに嫉妬したという訳か」
 参三が自分なりに納得した後、量産型ドクター・アトランティスの攻撃を見切り、第六感で勢いよく波に乗ると、華麗な身のこなしで距離を縮め、実にエレガントな攻撃を繰り出した。
「こ、これは……なんと気高く美しいッ!」
 その途端、量産型ドクター・アトランティスが恋するような乙女の如く参三の攻撃に見とれ、サーフボートから転げ落ちた。
 そして、参三は太陽の祝福を受けながら、キラキラと輝くのであった。

●海の曲芸師
「……愚かな、愚かなり。わざわざ、死にに来るとな」
 量産型ドクター・アトランティスがサーブボードに乗って、フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)の行く手を阻むようにして現れた。
 フェルトにとって、それは最悪の事態。
 しかも、海は量産型ドクター・アトランティスにとって、有利なフィールド。
 そういった意味でも、絶体絶命のピンチに陥っていた。
「それでも、やるしかない! キミ達の身勝手な計画で世界を滅ぼされてたまるか! 一人で勝てないなら、二人で戦えばいいだけだ。ショウマストゴーオン! 変幻自在の魔術師よ! その歓声に答え、鮮やかに舞台を彩れ! カモン! SPクラウンジェスター!」
 すぐさま、フェルトが<ユニットカード>SPクラウンジェスター(スマイルパペット・クラウンジェスター)で王冠をかぶった道化師(クラウンジェスター)を召喚し、同じサーフボードに乗って華麗に波を乗りこなした。
 普通考えれば、それはあり得ない事ではあるが、ふたりの息をピッタリ。
 フェルトのミスをカバーするようにして、クラウンジェスターが波に負けないように力を掛けてボードを押さえ、巧みにバランスを取っていた。
「やはり、愚か。一人用のサーフボードで、二人分の体重……。私には聞こえるぞ、サーフボードの悲鳴が、な!」
 次の瞬間、量産型ドクター・アトランティスが、フェルトの乗るサーフボードに体当たりを仕掛けてきた。
「愚かなのは、そっちだよ!」
 それと同時にフェルトが勢いよく飛び上がり、トリックスター(投擲用のダガー)で、量産型ドクター・アトランティスを切り裂いた。
「海に落ちる事も恐れず、飛んだ……だと!?」
 その現実を受け入れる事が出来ぬまま、量産型ドクター・アトランティスが大量の血を噴水の如く撒き散らし、転げ落ちるようにして海に沈んでいった。
 その間にクラウンジェスターがサーフボードを操り、フェルトの落下地点まで移動し、難なく回収するのであった。

●暴れ馬を乗りこなせ!
「とりあえず、波に乗ればいいのか。まあ、いくつかの神話で、波は馬と関連付けられている……! つまり! スレイ(愛馬)に! 乗るように! 乗れば問題ねぇってこった!!」
 そんな中、尾守・夜野(墓守・f05352)は楽観的な考えでサーフボードに飛び乗り、量産型ドクター・アトランティスに勝負を挑んだ。
 だが、サーファーとしてのテクニックは、皆無。
 その代わり、まるで馬を操るようにして、サーフボードを乗りこなした。
 それは、かなり無理がある感じではあったものの、サーフボード自身も自分を馬だと勘違いしたのか、何となく上手く行った。
「海を走る馬だと!?」
 その途端、量産型ドクター・アトランティスが、不思議な世界に迷い込んでしまったような錯覚に襲われ、夜野のサーフボードを二度見した。
「どうやら、あんたにも見えるようだな、この馬がッ! だったら、話が早い! これは選ばれた者だけが見る事の出来る馬ッ! つまり、あんたが俺の域に達しているという訳さ」
 そんな空気を察した夜野が、豪快にハッタリをかました。
「お前の域……だと!? なんだ、それは……。お前と同レベルとでも言いたいのか! だったら、お前を超えてやる!」
 それに腹を立てた量産型ドクター・アトランティスが、ケモノの如く叫び声を響かせ、ビッグウェーブに飛び乗った。
 次の瞬間、量産型ドクター・アトランティスの背後に巨大なクマが浮かび、夜野のサーフボードを飲み込む勢いで、ビッグウェーブと共に迫ってきた。
「ほぅ? てめぇ……やるのか……。だが、俺の(乗馬)テクをなめんじゃねぇ!」
 それを迎え撃つようにして、夜野のサーフボードを巧みに操り、ジグザグに坂道を駆けるようにしながら一気に加速すると、クルクルと回転しながら飛び上がり、量産型ドクター・アトランティスを弾き飛ばして着水した。
「……と言うか、なんでこんなところに馬があああああああああああああ!」
 そして、量産型ドクター・アトランティスの悲鳴が、ビッグウェーブに飲み込まれ、全く聞こえなくなった。

●海の神、降臨?
「オレ達の母なる海を、破壊の道具に使おうなんざ、ふてえ野郎共だ! 絶対に許せねえ!! 『はわい』のみんながくれた、この『さーふぼーど』がある限り、オレは負けねぇ! 絶対に、な!」
 弘原海・静寂(バイオモンスターのミュータントヒーロー・f22225)は豪快にサーフボードを操り、量産型ドクター・アトランティスに勝負を挑んでいた。
 その間、静寂はサーフボードを通じて、海を愛する者達の思いを感じ、身も心もビッグウェーブと一体になっていた。
 しかし、海を愛する者達の思いが強過ぎるせいか、何度もバランスを崩し、海に落ちそうになった。
「……駄目だ! こんなんじゃ、この板を乗りこなした事にはならねぇ! だったら、俺がこの板と一心同体になるしかねぇな!」
 次の瞬間、静寂がコバンザメの吸盤で、しっかりサーフボードに吸いつくと、イカジェットで加速した。
「な、なんだと!?」
 その途端、量産型ドクター・アトランティスの瞳に映ったのは、サーフボードを乗りこなす海の神の姿であった。
 それはビッグウェーブの化身とも言える存在ッ!
 本来であれば、サーフボードの上には誰もいない。
 故に、量産型ドクター・アトランティスは、恐怖した。
 自分の目が本来見えるはずのないモノを見ているせいで……!
「消えろ! 消えろ! 消えろおおおおおおおおおお!」
 その事に恐怖を覚えた量産型ドクター・アトランティスが、アトランティス・スラストを発動させ、三つ又の穂先を持つ槍をサーフボードの上に投げつけた。
 だが、そこには誰もいない。
 量産型ドクター・アトランティスの瞳に移るのは、単なる幻。
 実際には、何も存在していない。
「おいおい、何処を見ているんだ? オレはこっちだぜ!」
 次の瞬間、静寂がサーフボードごと量産型ドクター・アトランティスに食らいつき、その肉を引き千切って、息の根を止めるのであった。

●ようじょ、つよい
「えっ? 何これ!? 凄く難しいんだけど……」
 一方、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)は幼女ボディのぺしぇでサーフボードに乗り、量産型ドクター・アトランティスと戦っていた。
 しかし、サーフィン未経験であったため、なかなかコツを掴む事が出来ず、サーフボードの上でヨタヨタ。
 アンバランスな体型も災いして、うまく立つ事さえ出来なかった。
「そんな状態で私に勝負を挑むとは、実に愚か。せいぜい、私を楽しませるピエロになるんだな」
 その事で量産型ドクター・アトランティスが調子に乗り、アトランティス・スラストを発動させ、三つ又の穂先を持つ槍を構えた。
「絶対に……負けないんだから!」
 次の瞬間、ミルケンがジャスティス・ペインを発動させ、身体能力をアップさせ、ビッグウェーブを華麗に乗りこなした。
「な、なんだと!?」
 それは量産型ドクター・アトランティスにとって、予想外の出来事。
 そのため、危機感を覚えつつ、三つ又の穂先を持つ槍を投げつけ、背中から伸びる蛸足を放ってきた。
「必殺ヒップドロップ、波とお尻のダイナミックだ!」
 それを迎え撃つようにして、ミルケンが大波の上に小さな体を乗せ、大ジャンプをすると、量産型ドクター・アトランティスにヒップアタックを食らわせた。
「ば、馬鹿なッ!」
 その一撃を喰らった量産型ドクター・アトランティスがサーフボードから落下し、ビッグウェーブに飲み込まれるのであった。

●頂点を極めし者
「本音を言えば、空を飛んで戦いたかったのですが、そう言う訳にも行きませんしね」
 ヒルデガルト・アオスライセン(リベリアス・f15994)は、いそいそとサーフボードにジェットで飛ぶ機構大剣を装着する事によって、移動力操作性をアップさせ、量産型ドクター・アトランティスに戦いを挑んだ。
 水上では完全なルーキーではあるものの、サーフボードの加護を受けているせいか、まるで海に祝福されているかのように、何とか波に乗っていた。
「そんな付け焼刃のテクニックで私に勝負を挑むとは……実に愚か!」
 量産型ドクター・アトランティスがビッグウェーブに乗りながら、ヒルデガルトを見下した。
 実力的には天と地ほどの差があるものの、ヒルデガルトはまったく怯んでいなかった。
 それどころか、量産型ドクター・アトランティスのテクニックをジックリと見定め、学習する事によって自分の中に取り込んでいた。
「まあ、いい。貴様には実験体になってもらう」
 量産型ドクター・アトランティスがジーニアス・デバイスを使い、魚の形をしたミサイルを召喚した。
 それはアトランティスで開発された奇妙な発明品ッ!
 そのため、威力は未知数であるものの、量産型ドクター・アトランティスは、それを躊躇う事なく、そのミサイルを発射した。
「うわっ!」
 その途端、ヒルデガルトが反射的に、ドルフィンジャンプッ!
 それに合わせて、跳躍の加護(サドン・リープ)を発動させ、全ての枷から解き放たれたように天高く舞い上がった。
 その勢いは衰える事なく雲を抜け、灼熱の陽光を背にしながら、量産型ドクター・アトランティスめがけて落下した。
「な、なんだと!?」
 これには量産型ドクター・アトランティスも驚き、受け身を取ろうとしたものの、ヒルデガルトの落下を食い止める事が出来ず、そのまま海に沈んであった。
 その間にヒルデガルトは、落下の余波で生まれた波を乗りこなし、ビッグウェーブを鎮めていった。

●貴重なサンプル
「私達がいる限り、大海嘯など絶対に成功させはしません」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)はバイオモンスター用の巨大サーフボードを借り、量産型ドクター・アトランティスに勝負を挑んだ。
「ならば、私を倒すのか? そんなにフラフラした状態で、私に勝てる訳がないだろ!」
 量産型ドクター・アトランティスは勝ち誇った様子で、サーフボードと一体化したような動きで迫り、トリテレイアにプレッシャーを与えていった。
「クッ……、ここで負ける訳には……! それに、騎士が乗りこなすのは、馬だけではありません。その事をここで証明してみせましょう」」
 その勢いに飲み込まれそうになりながら、トリテレイアは騎乗を支援するバランサー性能と、インストールしたサーフィン知識を駆使して、量産型ドクター・アトランティスに対抗した。
「さすが……と言ったところだな。せっかくだから、バラして回収しておくか。何やら面白いデータが取れそうだしな」
 その事で量産型ドクター・アトランティスがトリテレイアに興味を持ち、回収・解体する前提で何度も体当たりを仕掛けてきた。
「私をモルモットにするつもりですか。それなら、余計に負けられませんね」
 すぐさま、トリテレイアが鋼の擬似天眼(マルチセンサー・フルアクティブモード)を発動させ、波の状態や相手の挙動、サーフボードを操るコツを調べ、さらに波を乗りこなした。
「こ、これは……素晴らしいッ! 絶対に手に入れねば……!」
 それは量産型ドクター・アトランティスの予想を上回るほどの波乗りテクニック。
 故に、量産型ドクター・アトランティスは思った。
 例え、どんな事があっても、自分のモノにしたい、と……。
 しかし、それが量産型ドクター・アトランティスにとって、命取りとなった。
 トリテレイアに見とれるあまり、ビッグウェーブを乗りこなす事が出来ず、サーフボードから落下したのと同時に、瞬間格納銃器で騙し討ちされ、海の底に沈んでいった。

●サーフボードが乗りこなせない
「……ドクター・アトランティス……データを……集めさせてもらおうかしら」
 同時刻、中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は水着姿で部族の祈りが籠められたサーフボードにしがみつき、量産型ドクター・アトランティスと戦いを繰り広げていた。
 しかし、裕美がカナヅチである事もあり、今にも落水しそうな勢いで、サーフボードにしがみついているせいで、波を乗りこなす余裕はなかった。
「それは、こっちのセリフだ。お前達のデータ……有効利用させてもらうぞ!」
 そんな裕美を眺めながら、量産型ドクター・アトランティスが華麗にビッグウェーブを乗りこなし、ビッグウェーブが大きくした。
「そういった意味では……クローンである……あなたの方が……不利だと思うけど……」
 裕美が波の動きを見切るようにして、サーフボードをヨタヨタと操りながら、量産型ドクター・アトランティスに対して皮肉を言った。
 実際に量産型ドクター・アトランティスのクローン体が、この辺りだけでも数十体ほど確認されているため、ここで情報収集に失敗したとしても、データを集める機会があった。
「いや、お前はここで終わりだ。そのサーフボードもろとも塵と化すがいい」
 その間に量産型ドクター・アトランティスがジーニアス・デバイスを使い、アトランティスで開発した奇妙な爆弾を持って、不気味な笑い声を響かせた。
「これは超強力な破壊爆弾だ! これを投げたら、最後。お前だけでなく、サーフボードも木っ端微塵だ!」
 量産型ドクター・アトランティスが、勝ち誇った様子で奇妙な爆弾を投げようとした。
「……少し遅かったわね。こっちは既に……設置完了よ……。……おとなしく海にでも……還っていなさい」
 そう言って裕美がステルスボムを発動させ、高速の座標指定により、見えない爆弾を量産型ドクター・アトランティスに仕掛けて爆発させた。
「な、なんだと!?」
 その途端、量産型ドクター・アトランティスが持っていた奇妙な爆弾に誘爆し、大爆発を起こして消し飛んだ。

●海の御馳走!
(「波乗りと言うスポーツ(遊び?)の存在自体、この戦争で初めて知りましたが、何とかなりそうですね」)
 石守・舞花(神石の巫女・f17791)は巫覡載霊の舞で神霊体に変身し、部族の祈りが籠められたサーフボードに乗って、量産型ドクター・アトランティスに勝負を挑んだ。
 普段から薙刀をしているおかげで、体感が鍛えられている事もあり、サーフボードに乗る事自体は難しくなかった。
「バランス感覚だけは優れているようだが、それだけでビッグウェーブに乗りこなす事など不可能である事を教えてやろうッ!」
 すぐさま、石守・舞花(神石の巫女・f17791)がタロスレギオンを発動させ、小型の戦闘用人型青銅ロボット『タロス』を召喚した。
 タロスは舞花に狙いを定めると、空を飛ぶようにして、一斉に襲い掛かってきた。
「ひょっとして、これはおやつですか? 一撃で消滅する程度のいしがみさんでも噛み砕けますよ?」
 それを迎え撃つようにして、舞花がタロスをむんずと掴み、口の中に放り込んで、美味しそうにムシャムシャと食べた。
「ば、馬鹿な!?」
 その途端、量産型ドクター・アトランティスが、信じられない様子で体を震わせた。
 その間に、舞花がタロスを完食ッ!
 食後の御茶が欲しそうな勢いで、量産型ドクター・アトランティスを見つめていた。
「ありえない!」
 その気持ちを消し去る勢いで、量産型ドクター・アトランティスがサーフボードに乗って、舞花に突っ込んできた。
「それじゃ、ごちそうさまでした」
 そう言って舞花がビッグウェーブを利用して、大ジャンプを繰り出すと、量産型ドクター・アトランティスの頭上から薙刀を振り下ろし、真っ二つに斬り裂くのであった。

●波乗り対決!
「さあ、行きましょうか」
 鈴木・志乃(ブラック・f12101)はMs.Yesterday(ミズ・イエスタディ)を発動させ、部族の祈りが籠められたサーフボードに乗って、量産型ドクター・アトランティスに勝負を挑んだ。
 量産型ドクター・アトランティスは、まるで息をするかの如く勢いで、華麗に波を乗りこなし、ビッグウェーブを大きくさせていた。
 志乃も第六感を駆使して、ビッグウェーブを見切ると、念動力を駆使して一番良いタイミングで波に乗った。
「私に勝負を挑むとは、愚かな人間もいたモノだな。いや、愚か故に、こんな真似をしたのか。ならば、二度とそんな愚かな真似が出来ぬように、海の藻屑にしてやろう」
 それに対抗するようにして、量産型ドクター・アトランティスが波に乗り、さらにビッグウェーブを巨大なモノに変えていった。
(「そう言えば、このボード……祈りで動いてるんだっけ。私の祈りも力になると良いんだけど!」)
 志乃も自らの祈りを力に変えて、サーフボードを乗りこなし、大いなる波と一体になるような気持ちで、ビッグウェーブを乗りこなした。
「ぐぬぬ、なかなかやるな! だが、波乗りなら私の方が上だ!」
 それに対抗意識を燃やすようにして、量産型ドクター・アトランティスが、さらにビッグウェーブを大きくさせた。
「波はお友達!」
 すぐさま、志乃がオーラ防御で身を守りつつ、ビッグウェーブを華麗に乗りこなした。
「ば、馬鹿なあああああああああああああ」
 それを目の当たりにした量産型ドクター・アトランティスが、今にも崩れ落ちそうな勢いで悲鳴を上げた。
「吹っ飛べ、ドクター!」
 次の瞬間、志乃がビッグウェーブを味方につけ、全力魔法の衝撃波を放って、量産型ドクター・アトランティスを蹴散らした。

●波乗りの女神
「なあ、この水着……アタシに似合っているだろ? 何なら、お前も着てみるか?」
 一方、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は水着姿でサーフボードに乗り、量産型ドクター・アトランティスに勝負を挑んだ。
「それは……遠慮しておこう」
 量産型ドクター・アトランティスが水着姿の自分の姿を思い浮かべ、その映像を振り払うようにして答えを返した。
 ハッキリ言えば、似合う、似合わない、以前の問題。
 案外悪くないと思ってしまった数秒前の自分を呪いつつ、量産型ドクター・アトランティスが波に乗った。
「それは残念だな。せっかく似合っていると思っていたのに……。だったら、波乗り勝負と行こうじゃないか。ライダーたるもの、乗れるものには何にでも乗らないとね! バイク、竜、流行、そして……波! どんな大波でも、乗りこなして見せらぁ!」
 多喜がノリノリな様子で、サーフボードを乗りこなした。
 量産型ドクター・アトランティスも、まるで波と同化するようにして、サーフボードを操った。
「なかなか、やるじゃないか。だが、こちらも仕事なんでな!」
 すぐさま、量産型ドクター・アトランティスがタロスレギオンを発動させ、小型の戦闘用人型青銅ロボット『タロス』をワラワラと召喚した。
 召喚されたタロスは多喜の波乗りを邪魔するようにして、身体に纏わりついてきた。
「今のアタシのアガったテンションなら! 嵐裂く稲妻のバリアでなんとか出来るっしょ!」
 次の瞬間、多喜が嵐裂く稲妻(ストレガ・オーバードライブ)を発動させ、電撃を伴う球状サイキックバリアを纏った姿に変身すると、超高速機動を可能にし、バリアによる体当りでタロス達を蹴散らし、ビッグウェーブの中を雷鳴の如く勢いで潜り抜け、量産型ドクター・アトランティスをサーフボードから海に落下させた。
「ば、馬鹿なっ! 私が波乗り姿に魅了されたというのか!」
 その言葉を最後に量産型ドクター・アトランティスが、ブクブクと海の底に沈んでいった。

●波を操りしモノ
「さ、やろうか?」
 そんな中、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は量産型ドクター・アトランティスに勝負を挑み、サーフボードに乗って一気に距離を縮めていた。
 サーフィンは友達が好きだった事もあり、ある程度の知識があった。
 その知識を活かして、風魔法で体を支えつつ、まるでダンスを踊るような勢いで、サーフボードを乗りこなした。
「調子に乗ってもらっては困るな。ここは私のフィールド。例え誰であっても、私以上に波を乗りこなす者などいない」
 量産型ドクター・アトランティスも、澪に対抗するようにして波を乗りこなし、少しずつビッグウェーブを大きくさせた。
 それでも、澪が量産型ドクター・アトランティスを凌駕する勢いでビッグウェーブを乗りこなし、スムーズな移動や方向転換で、その威力を弱めていった。
「な、波を乗りこなしでいるだと!? そんな馬鹿なっ! 私より波乗りが上手いヤツが、この世界に存在する訳が……あってたまるか!」
 量産型ドクター・アトランティスが信じられない様子で、執拗に澪の邪魔をし始めた。
 そんな量産型ドクター・アトランティスを嘲笑うようにして、澪がクルッと宙がえりをすると、さらにビッグウェーブの力を弱めていった。
 それに合わせて、澪が高速詠唱で氷の属性攻撃を仕掛け、氷塊をいくつも作って、量産型ドクター・アトランティスに仕返しした。
「ぐぬぬ、よくも!」
 その途端、量産型ドクター・アトランティスが氷塊にぶつかって、バランスを崩し、逆ギレした様子でタロスレギオンを発動させた。
 その呼びかけに応えて、小型の戦闘用人型青銅ロボット『タロス』を幾つも召喚され、量産型ドクター・アトランティスの代わりに復讐する勢いで、次々と澪に襲い掛かってきた。
「そっちが数で来るなら、こっちは射程範囲で勝負だよ」
 すぐさま、澪が誘幻の楽園(エデン・オブ・ネニア)を発動させ、歌声で操る花弁の刃を無数に出現させ、タロスもろとも量産型ドクター・アトランティスを巻き込んだ。
 そして、猟兵達はこの戦場で見事に勝利を勝ち取り、その場を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月11日


挿絵イラスト