アースクライシス2019④~赤い荒野に黒い鴉
●待ち受ける鴉
モニュメントバレーに降り立ったのは鴉か何かを思わせる形状をした黒いヴィランこと過去の骸の海から這い出たオブリビオン。
洞窟の隙間から差し込んだ光の下で自分の体を確認。次に手を握り込み、続いて自分の獲物である大鎌を振ってみる。
「ふむ。動きが制限される事はないようですね」
元々鎧をまとっているような形状をしている自分が更に鎧を重ね着したらどうなるかちょっと不安だったが、問題はなさそうだ。
「武具の支給に拠点の提供もあるとは、至れり尽くせりですね」
黒いヴィラン―――『『四鎧将』寧静のゼンゼ』は自分の形状にぴたりと合う、神鋼ウルカヌスから授けられた神鋼の鎧に満足していた。
ただ薄暗い洞窟には大好きな光りものがない。骨董品も硬貨もない。自然の中にある洞窟なのだから仕方ないが、まあいい。
「この戦いに勝てば報酬として頂けるでしょう」
●鴉の鎧はいい鎧
「いい装備が貰えるって嬉しいよね!アタシは自分で作るけど!」
キャロ・エレフセレリア(たーのしー!・f12156)は最初の相棒であり今も新技術や新素材でバージョンアップを続けている相棒のメガロスを撫でながら言った。
「みんな集まってくれてありがとう!じゃあ早速モニュメントバレーに向かってもらうよ!」
ヒーローズアース全土を巻き込んだヒーローvsヴィランズの大戦争アースクライシス。
モニュメントバレーでは突如いくつもの洞窟が現れたのだが、その洞窟一つにつき一つのオブリビオンがセットだった。
「全員がめちゃくちゃ頑丈な鎧を着けてたんだよ!モニュメントバレーにいる限り物理魔法精神攻撃状態異常とかありとあらゆるものに超耐性がつくとんでもない代物!」
どうやって作ってるんだろ!素材とか製法とか気になる!ともだもだするキャロが言うにはその鎧は『鋼神ウルカヌス』から与えられた『神鋼の鎧』と言う超ド級の鎧らしい。
どれだけ攻撃しても大して痛手にはならず、まともに戦っていればこちらが消耗するだけになってしまう。
「でも大丈夫!どれだけ頑丈な鎧でもどうしても防げない弱点がある!」
キャロはメガロスにデータを送って空中に画像を出してもらう。それは『四鎧将』寧静のゼンゼ』と呼ばれるオブリビオンが神鋼の鎧を重ね着してやたらゴージャスになった姿だった。
「ゼンゼは元々相手の属性ダメージを半減させたり巨大化する能力があるから神鋼の鎧を着たら本気でダメージがほぼ通らなくなっちゃうんだけど……」
画像には「ココ!」と矢印で指された場所がある。背中に広がる翼のようなマントのような、そんな形状をした箇所の裏側にある付け根だ。
「ここに鎧の隙間があったんだ!ここを攻撃できれば鎧の耐性に邪魔されずにダメージを与える事ができるよ!」
キャロは画像を加工して翼マント部分を広げ、付け根があらわになった状態を作る。
「ゼンゼを激しく動き回らせて翼マントを広げさせるか、何かで気を逸らして隙を作って攻撃するか、とにかくこの弱点を攻撃すればダメージが通るし何度か繰り返している内に隙間が増えるかもしれないよ!」
そうなったら増えた隙間にどんどん攻撃して倒してしまえばいい。鎧の脅威さえなければゼンゼは骨董品や硬貨集めが趣味で貴金属などの光りものが大好きな一般的な(?)オブリビオンだ。勝機は充分にある。
「何よりもまず弱点をどう突くかが大事だよ!みんな頑張ってね!」
そう言ってキャロはグリモアを起動した。
水見
猟兵のみなさん初めましてこんにちは。マスターの水見です。
今回の舞台はアースクライシスで大騒ぎなヒーローズアース!場所はモニュメントバレーです。
この赤い荒野に突如現れた洞窟。そしてセットで現れたオブリビオン『四鎧将』寧静のゼンゼ』を倒すお仕事です。
―――が、ゼンゼは『鋼神ウルカヌス』に授けられた『神鋼の鎧』を身に纏っており、超耐性を獲得しています。
どんな武器や魔法による攻撃も毒も麻痺も催眠もついでに悪口や挑発の誘惑などの精神攻撃も超耐性に邪魔されてしまいます。
攻略方法は一つ。弱点である鎧の隙間である『翼マントの付け根』を狙う事です。
しかし本人も元々弱点と言える翼マントの付け根には気を付けているのでそうやすやすと弱点を晒してはくれません。みなさんで工夫して弱点を突きましょう!
みなさんの攻略方法次第ではコメディっぽくなるかもしれません。
ゼンゼを倒すと鎧は消えてしまうらしいので残念ながら現物を手に入れる事はできませんが、勝利を得る事はできます。みなさんのプレイングお待ちしてます。
第1章 ボス戦
『『四鎧将』寧静のゼンゼ』
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POW : 30秒の合体シークエンス
【熱くで壮大な背景音楽と共】に覚醒して【完成すると20倍に強くなる弩級の合体ロボ】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 迫るタイムリミット
自身の装備武器に【相手の攻撃力、速度、判断力を削減する力】を搭載し、破壊力を増加する。
WIZ : 終わらないクレジット
【全能力値を倍化する強化のコイン】【属性ダメージを半減させる防御のコイン】【力が尽きても一度のみ再生する回復のコイン】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「宇冠・由」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
悠久湛・虹輝
アドリブ歓迎
おー…格好良いね!テンション上がるね!遊ぼうぜ鴉さん…
って言うかその鎧良いなー…何処に言ったら貰える?オブリビオンになったら?
まぁ良いや…殺ろうよ!
さてと…【覇竜咆哮】…君の自慢のコレクションは?
・地味に気になるオブリビオンになっても集めている品々の自慢をバックコーラスに相槌もうちながらアウローラと連携し戦闘
自分の趣味について語る趣味人…恐らく注意力が落ちるであろう副次効果も狙い…精神攻撃?愉しくお喋りしてるだけだよ
途中から前衛をアウローラに任せ、虹撃で援護しながら自分を意識から外させ
隙を見て弱点を攻撃。一度取り付いたらヤドリガミの仮初めの身体の損傷等最低限を残して無視して連撃
待宵月・朱鳥
気にしていると言うなれば、尚更気をちらしてしまえばいいのじゃ
……面倒は嫌いなんじゃが仕方あるまい
ユーベルコードの「拡散プラ妻砲」で、
付け根以外にも当て続けてやるのじゃ
強いオブリビオンじゃしその為のスケープゴートとなるしかないしのう面倒じゃが
後は他の猟兵が邪魔されずに狙ってくれるのを祈るしかないのう
ここは任せろお主は弱点を狙ってくれい!
戦闘中はへなちょこ狐様
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り
二子塚・たがや
タガヤ人格 ※連携アドリブ歓迎
課題はどうやってマントを広げさせるかですが…
私自身が攻勢に出る前に潰されては元も子もないので、ひとまずは【地形の利用】で岩陰に隠れ、【目立たない】ようにしましょう。敵についても【情報収集】できれば尚いいでしょう
タイミングを見て、相手が自分から離れている一方で視認できる位の位置取りを狙って姿を現します。できれば多少弱そうに見られるのがいいかもしれません
そうして相手が翼を広げてこちらに向かってきたそのタイミングを狙ってUCを発動、【だまし討ち】の【早業】で弱点を一思いに断ち切ります。相手が一度蘇生するのはしょうがないものとして、それを消費させるのも一つ貢献と考えます。
北・北斗
ヴォオオオゥッ!!
『今回の相手って、光り輝く物を集める鳥なんだね。だったら、こうかな?』
事前にクリスタルを用意して、地面に置いて、相手が来たら、隙をついて弱点のマントに岩(【念動力】で動かしている)をぶちかます。
『まぁ、おいらは魚のほうが好きなんだけど、こういうのに釣られるのって、分かる気がするんだ』
敵がそこで空隙を避けても喰らっても、次は北斗が反重力で空から接近してマントを牙で攻撃する。そして、噛み付いたら更に【びったんびったん】して、マントにダメージを与える。
人与・弌夜
……攻撃が効かない敵か
それでも私に出来ることはある
全力で、いこう
想像・凍結輪駆
雪を注いでこの地に冬を呼び込もう
貴様に攻撃自体は防がれるだろうが、この大地は違う
凍てつき、凍らせ、私の為の舞台に変えよう
氷の道を滑走しながら隙を狙い
敵のマントの付け根……ではなく、マント自体を狙う
どの程度の耐性があるかは凍らせながら調べるが、
マントを凍らせてしまえば、砕くことができれば、
最低でもはためいた状態で固定できれば弱点はつきやすくなる……はず
弱点が露になったなら、その場にいる他の戦闘員達にも声をかけ、
総攻撃を仕掛けてもらおう
私は攻撃に参加せず、ただ舞台を整える
……凍らせ過ぎて邪魔したら駄目だろうし
モニュメントバレーの赤い荒野で猟兵達と『『四鎧将』寧静のゼンゼ』の戦いが始まる。
「おー……格好良いね!テンション上がるね!」
真っ先に飛び出した悠久湛・虹輝(第六神剣=虹天の王・f14139)は『神鋼の鎧』をまとったゼンゼにいつも以上に好奇心旺盛な風を装って姦しく騒ぎ始めた。
「遊ぼうぜ鴉さん……って言うかその鎧良いなー……何処に言ったら貰える?オブリビオンになったら?まぁ良いや……殺ろうよ!」
ゼンゼが反応を返す暇もなく投球される言葉のドッジボール。真正面からの攻撃も精神攻撃もほぼ耐性で弾かれると来た。ならばと虹輝はこの言葉のドッジボールでゼンゼの注意力低下を狙っていた。
「……君の自慢のコレクションは?私はなんと言ってもこれ!『第六神剣・覇竜咆哮(アルカンシェル・ブラストドラゴン)』!」
質問と共に虹輝の本体である県から七色の覇竜アウローラが召喚される。
七色の竜は鋭い刃のような体をうねらせ、虹の魔法がこめられた咆哮やブレスでゼンゼに襲い掛かった。
「色は悪くありませんが、私の好みには輝きが足りません!」
七色の竜の攻撃の大半が神鋼の鎧の超耐性で防がれ、ゼンゼは痛手を負う事無く青く光る大鎌を振るって七色の竜を断つ。
アウローラに攻撃を任せて隙を狙っていた虹輝にも大鎌は襲い掛かり、搭載された能力によって攻撃力や判断力のみならず、追撃を避けるための速度まで削減されてしまった。
ゼンゼの大鎌が虹輝に迫る。
「させんのじゃ!」
そこに待宵月・朱鳥(雌狐・f21525)の幻想妻絵巻が広がりながら飛び込んで来た。
巻物は一瞬で白や紫、緑色の無数の花びらに変化し、『拡散プラ妻砲(カクサンプラヅマキャノン)』となってゼンゼに襲い掛かる。
「面倒は嫌いなんじゃが、この状況では仕方あるまい」
無数の花びらを操りながら、朱鳥は神鋼の鎧とゼンゼ自身の装甲にも守られた『弱点』だけでなく当たる所なら手当たり次第に攻撃して行く。
「気にしていると言うならば、尚更気をちらしてしまえばいいのじゃ」
ゼンゼは神鋼の鎧に弱点があるのは知らないようだが、偶然にも神鋼の鎧の弱点―――鎧の隙間はゼンゼ自身が弱点だからと注意をしている翼マントの付け根だった。ただでさえ狙いにくい場所にあるのに厄介な事だ。
「この程度の花嵐では私は倒せませんよ!」
ゼンゼが強化のコインと防御のコインを取り出し、神鋼の鎧に守られている自身の防御力を更に上げた。
こうなると花びらキャノンのダメージはほとんど通らなくなるが、朱鳥は攻撃の手を休めなかった。
「強いオブリビオンじゃし、攻撃の隙を作るならスケープゴートが必要になるじゃろう」
朱鳥は自分がそのスケープゴートになるつもりなのだ。
「ここは任せるのじゃ。お主らは弱点を狙ってくれい!」
「この鎧に弱点などありませんよ!」
花嵐を大鎌で切り裂いて進むゼンゼの歩みはほんの少しの乱れもない。
その様子を岩陰に隠れて観察しながら二子塚・たがや(追究者面・f04972)はいかに弱点を狙うか考えていた。
ゼンゼの翼マントは大きく、そこもしっかりと神鋼の鎧で守られている。表面を何度攻撃しようと弱点まで貫く事はほぼ不可能。裏側に潜り込むにはゼンゼの目を盗む必要がある。
それならゼンゼの方から翼マントを広げて弱点が狙い易くなった所を狙う方が現実的ではと結論を出す。
「課題はどうやってマントを広げさせるかですが……」
怯えて隠れているように見せかけながらタイミングを計る。あと少し何か切っ掛けが欲しい。
チャンスを窺うたがやの視界に何かが光る。それは陽光に照らされ光り輝くクリスタルだった。
『今回の相手って、光輝く物を集める鳥なんだよね。だったら、こうかな?』
北・北斗(遠い海から来たトド・f20984)はテレパシーであのクリスタルは自分が念動力で操ってあそこに置いたのだと知らせる。
「むむっ!?」
クリスタルを動かして光を反射させるとゼンゼが気付いた。
光り物が大好きなゼンゼはクリスタルに気付くと一直線に飛んで行く。戦いの真っ最中だと言うのは分かっているが、欲望と本能には逆らえない。
『まぁ、おいらは魚のほうが好きなんだけど、こういうのに釣られるのって、分かる気がするんだ」
見事に釣られたゼンゼが嬉々としてクリスタルを拾おうとした瞬間、北斗は念動力で岩を操ってぶちかまし、我に返ったゼンゼが立ち上がる前に翼マントを全力で噛む。そして振り回し、叩きつける。
「おおおお?!」
トドの巨体から繰り出される力も、巨体かつ体高が低く重心も安定。
超耐性に守られた翼マントを噛み砕く事はできなかったが、尻尾や足ヒレで『びったんびったん』と叩きつけられていては反撃もままならない。
このまま弱点を突けば―――北斗とたがやがそう思った時、赤い荒野を背景に熱く壮大な音楽が流れて来た。それはゼンゼの合体シークエンスであり、その体は見る間にどこからともなく飛んで来たパーツで強化されていった。
「これぞ私の最終形態です!」
『うがッ!』
毎秒削れる寿命の代わりに爆発的に戦闘が増大したゼンゼの大鎌の一撃は強烈だった。北斗の巨体が薙ぎ払われて宙を舞う。もう一度噛み付こうとしても強化されたゼンゼを捉えるのは難しい。
「それなら凍てつかせてしまえばいい」
突如雲一つない青い空の下で雪の結晶が降り出した。
それは人与・弌夜(√2・f19466)の『想像・凍結輪駆(クリエイト・フリージングレイル)』。もたらす強烈な凍気を纏った雪の結晶輪によって赤い荒野は白く染まり、凍結して行く。
雪の結晶が眩しいほどの陽光に輝く様にゼンゼは反撃も忘れ思わず見とれてしまう。
「なんと美しい輝き……」
凍てつく結晶も超耐性に守られたゼンゼにはほとんど寒さを感じさせる事はできない。それが油断を生んだのだろう。
「……攻撃が効かない敵か」
情報としては知っていたが、目の当たりにするとその超耐性には驚くほかない。
「それでも私に出来ることはある。全力で、いこう」
凍てつき、凍らせ、赤い大地を私の為の舞台に変えよう。
鎧そのものは凍らせる事ができなくても、凍てついた大地に降り積もる結晶は見惚れるゼンゼの足に纏わりつき、腕に積もった結晶が結合すれば関節の動きを鈍らせた。
「耐性の高さは分かった。でも、油断し過ぎ」
雪の結晶輪は更に大地とゼンゼに降り積もり、結晶同士の結合でゼンゼの体を絡めとって行く。
『これなら捕まえられる!』
「そのまま捕まえていてください!」
もう一度北斗がマントに噛みつく。増大した戦闘力ではまた振りほどかれてしまうだろうが、凍り付いた足と関節のお陰で時間を稼げる。たがやは岩陰から高速移動で飛び出してゼンゼの背後に回った。
「一撃、此方側から入れさせてもらいますよ……!」
命中率の高い『追風一薙(オイカゼヒトナギ)』が翼マントの付け根。神鋼の鎧の継ぎ目にある僅かな隙間を突いた。
「こ、このダメージは?!」
ゼンゼの驚愕の声が、超耐性に防がれる事無く攻撃が通った事を証明していた。
弐夜もそれを見て自分の作戦が成功した事を確信する。だが攻撃に加わる事はしない。雪の結晶輪の加減は意外と難しい。
「……凍らせ過ぎて邪魔したら駄目だろうし」
その分自分のサポートで仲間達が戦いやすくなるならと弐夜は赤い荒野を雪の結晶で彩った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
水鏡・怜悧
詠唱改変省略可
人格:アノン
翼か…空中戦で広げたりしねェかな
UDCを纏って黒狼の姿になり風属性を取り込んで空中を駆ける
雷属性を取り込んで上空から雷を落とす
相手も飛んだらなるべく直接で逃げつつ、風で相手の動きを阻害、雷で相手の注意を引き付ける
人格:ロキ
20cmの妖精に意識を移し、相手に見つからないよう稼働可能な範囲内(アノンから範囲2.5km)の地上で待機
妖精の羽に使用しているUDCに金属属性と雷属性を取り込みレールガンを形成。
弱点が露出したら狙撃します
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
超耐性…つまりは無敵ってことか?
いいじゃねえか、だったら俺の出番だな。
【アブソリュート・ペネトレイション】を発動して真っ正面から突撃。巨大ドリルを鎧野郎にぶちかまして攻撃するぜ!
鎧の隙間とかいうのは他の奴らに任せるぜ。俺が奴と鍔迫り合いしていれば、狙うチャンスも出来るってもんだぜ。【時間稼ぎ】ってやつだな
まあ、このままぶち破ったって構わねぇけどな!
無理とか無駄とか出来っこねぇとか、そーいう下らねえもんは全部ブッ飛ばす…
テメエらが相手にする【猟兵】ってのはそういう奴らばっかだぜ!
九条・救助
どこの将だか知らないが、強さを誇るっていうなら……オレがぶちのめしてやる。
【神格共鳴】!
空中戦は得意かい。そうでないなら機動力で勝たせてもらう!
クトネシリカで近接戦、氷矢レタルアイの投射で中遠距離戦を展開。派手に大立ち回りを決めてやる。攻撃が通らなくたって、こう飛び回られちゃオレを無視することなんかできないだろ。
だから、引きつける。そうだ、オレを見ろ。お前の敵はオレだ。オレに集中しろ!
だから、その背中に開く弱点は他の猟兵に任すよ。
お前はたしかに強い。その鎧もありゃ無敵だろーな。
……仲間がいなかったのが、お前の敗因だよ。
シャルロット・クリスティア
なるほど、正攻法では難しいですかね……。
ですが、まぁやりようはあるでしょう。上手くいくといいのですが。
まずはあいさつ代わりに、機関銃の制圧射撃を。出方をうかがいます。
足止めされるか、回避を選ぶか、それとも耐性にものを言わせて突っ込んでくるか。
いずれにせよ、それに応じて射線を変更しつつ、弾幕を維持。可能であれば、バレーの起伏の多い地形に誘導したいところですね。
木を隠すには森の中。本来は多数の跳弾での包囲攻撃を行うものですが、今回は弾幕の中に一発だけ紛れ込ませる。
ただの物量と思わせた隙をついて、背後から弱点に叩き込んで差し上げましょう。
クーガー・ヴォイテク
また手ごわそうなやつが来たぜ……ッ
◎基本思考
戦争での被害を食い止めるため"祈り"【聖者の誓い】を捧げる
敵の攻撃は【聖者の気合い】による"気合い"で受けると"覚悟"を決めておく
傷が目立って来たら【聖者の闘争】によって奮い立たせる
俺はとても最近気づいたことがあるぜ
鎧は超耐性だけどよ、本人は動くじゃねえか?つまりよ、体勢を崩すような動き、ならば通るんじゃねえか?
他の人が戦ってる所へ、不意を突くように【聖者の行進】で接近
なんとかこうにか気合いKIAI気合いで体勢を崩し、『翼マントの付け根』に"怪力"任せの【聖者の鉄拳】を叩き込むぜ!!!!
アドリブ絡み等歓迎
カイム・クローバー
超ド級の鎧ねぇ。鋼神ウルカヌスってのがどんな奴か良く知らねーが、とんでもねぇチート野郎だってのは分かったぜ。こんな鎧をポンポン配ってるってんだから、太っ腹な話だ。
弱点を付かなきゃマトモにダメージ入らねぇな。UCを使って二人に分かれる。分身体か俺かどちらかが常に背面を取れるように動く。
単純な背面取りじゃ、直ぐバレるだろうから【残像】を使用し、【フェイント】を織り交ぜ、銃撃の【二回攻撃】と紫雷の【属性攻撃】、【クイックドロウ】にて削っていく。銃撃だけじゃなく、魔剣を使って注意を逸らして背面から突くというのも有りじゃねぇかな。
攻撃には【第六感】と【見切り】を使用して対処。挟撃の利を活かしていきてぇな
「翼か……空中戦で広げたりしねェかな」
一度ダメージを受けたのだ。今度はちょっとつついた程度では弱点をさらしてくれそうにない。
水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)―――今は紫の瞳の『アノン』は複数の人格がプログラムされた義眼がから一つの人格『ロキ』を呼び出す。
「ロキちゃんフェアリーモード」
ロキは『機械仕掛けの妖精(イミテーションフェアリー)』を使い、稼働可能な範囲内である約2.5kmで待機させた。
そのまま自身は黒く玉虫色に光る液体金属のUDCを使って黒い狼へと姿を変えて駆け出す。
風属性を取り込み、雷属性を操る黒狼の姿は空を駆けて雷光を纏って輝いた。
「光る狼……!いやいや、二度……三度目は流石にはまりませんよ!」
(なんか勝手に葛藤してやがる……)
上空から落とす雷、動きを封じる風、どちらも攻撃としては超耐性によって明確なダメージを入れられないが、狙いは別にある。動き回る黒狼を捉えようと大鎌を振るい、空を見上げたその瞬間。ゼンゼが翼マントを大きく広げたその時を待っていた。
待機していた妖精の七色の翅には黒狼のもととなった物と同じUDCが使用されている。
そこに金属属性と雷属性を取り込んで放たれた雷光はレールガンとなって翼マントに襲い掛かり、電撃が弱点にまで及んだ。
「ぐはああっ!またしても!」
二度目のダメージを受けたゼンゼは悟った。この鎧なんか隙間がある!と。しかも自分が元々気にしている箇所と同じ。
「欠陥があったとは……ですが鎧を受け取ったのは私です」
そしてその鎧を過信したのも自分が悪い。ゼンゼは冷静さを取り戻し、弱点を突かれないように翼マントをしっかり下ろした。
「これなら私の弱点は超耐性に完璧に守られています!では仕切り直しです!」
「なるほど、正攻法では難しいですかね……」
シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)はしっかり閉ざされた弱点がある箇所を見て、手持ちの武器の中からママギテック・マシンガンを選んだ。
「ですが、やりようはあるでしょう。上手くいくといいのですが」
起伏の多いモニュメントバレーは岩陰など隠れる場所も多い。正確な狙撃を武器に戦って来たシャルロットにとっての正攻法は物陰からの狙撃だが、今回はあえて姿を現す。
「まずはあいさつ代わりです」
マシンガンの制圧射撃がゼンゼに浴びせられ、鎧に防がれた弾丸は跳弾となってあちこちに飛んで行く。
「むやみに撃たない事をおすすめします。危ないですよ!」
ゼンゼは身をもって銃弾の威力を確かめ、鎧を貫通するに至らないと分かると耐性にものを言わせて突っ込んで来た。
(それならこのやり方でいきましょう)
ゼンゼの行動はシャルロットが予想していた内の一つ。焦らず弾幕を維持しながら攻撃を避け、じりじりと移動する。
攻撃力が爆発的に増大したゼンゼの一撃を喰らえば、シャルロットもただでは済まない。慎重かつ素早くモニュメントバレーの中でも起伏が多い場所へと移動する。
やがてシャルロットとそれを追って来たゼンゼは大小さまざまな起伏がある場所に入った。
狙い通り。ここが今回のベストポイント。
「このように狭い場所では逃げるのも一苦労でしょう。墓穴を掘りましたね」
「いいえ。それはあなたの方―――木を隠すには森の中。正面から飛んで行くばかりが、弾ではありませんよ」
本来は跳弾での包囲攻撃を行う『災厄の檻(パンドラ・ジェイル)』が、矢継ぎ早の制圧射撃の中にたった一発だけ紛れ込んでいる。
弾幕で押すだけだと油断していたゼンゼの背後、翼マントの中に跳弾が潜り込んだ。
「ぐうぅッ!跳弾をここまで計算したとは……見事です!ですが、この程度ではまだ私は倒せませんよ!」
シャルロットを賞賛しながらも、ゼンゼは勝利を諦めはしない。
「この鎧の超耐性はまだ健在なのですから!」
「超耐性……つまりは無敵って事か?」
赤い荒野よりもなお赤いバトルスーツに赤いマフラーをなびかせて、『光の戦士・ドーンブレイカー』へと変身したアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は超耐性の鎧を纏ったゼンゼに闘志を燃やす。
「いいじゃねえか、だったら俺の出番だな」
アーサーはゼンゼと真正面から対峙する。あまりに堂々たる真っ向勝負の姿勢に対し、ゼンゼも敬意を表して真っ向から受けて立とうと大鎌を構えた。聞こえてくる壮大な音楽は再びゼンゼが強化状態になる証。怯む事なくアーサーは己の力を信じて突撃した。
「【Select…BUILD ACTION!】無敵だろうが何だろうが…全部ぶち破ってやるぜ!!」
想像による創造『アブソリュート・ペネトレイション』によって無敵の防御をも突き破る、巨大なドリルアームが出現しゼンゼの大鎌と真正面から激突する。
火花を散らしながら相手の隙を突こうとなぎ払い、突き、打ち合った。
神鋼の鎧の恩恵はゼンゼの一部である大鎌にも及んでいるのか凄まじいスパークを放ちながらもドリルに破壊される様子はなく、ゼンゼもアーサーもお互いに一歩も引かない。
そして真っ向勝負の打ち合いはお互い一歩も引かない鍔迫り合いへと移行する。
「この鎧、欠陥があると言っても耐性は確かです。『ぶち破る』のは諦めてください」
「はっ!このままぶち破ったって構わねぇんだぜ!」
己の寿命を削って爆発的な攻撃力としたゼンゼに押され始めても、アーサーのドリルの想像は解けない。
「無理とか無駄とか出来っこねぇとか、そーいう下らねえもんは全部ブッ飛ばす……テメエらが相手にする猟兵ってのはそういう奴らばっかだぜ!」
仲間のために攻撃のチャンスを作る。そう考えているのはアーサーだけではない。
「どこの将だか知らないが、強さを誇るっていうなら……オレがぶちのめしてやる」
アーサーが光の戦士・ドーンブレイカーなら、九条・救助(ビートブレイザー・f17275)は悪神のものであった雪と氷の力を正義のために使うヒーロー『ウェンカムイ』。
「いくぜ……カムライズ!」
自身に宿す神格と共鳴する『神格共鳴(カムライザー)』によって凍神形態に変身した救助の武器は槍めいて鋭い氷の杖クトネシリカと、絶対零度の暴風による飛翔能力。
凄まじい速度で迫って来る救助に気付いたゼンゼはアーサーとの鍔迫り合いで時間を稼がれていた事に気付き、鎧の超耐性を頼みに鍔迫り合い―――お互いの硬直状態から無理矢理脱出。ドリルの攻撃を受けながらも救助のクトネシリカを大鎌で受け止めた。
更に全能力を倍化するコインで攻撃力を上げてクトネシリカを打ち払って空中に上がる事で間合いを取った。
「空中戦は得意かい。そうでないなら機動力で勝たせてもらう!」
間合いを取って態勢を立て直そうとするゼンゼに大気中の水分から生成したレタルアイを放ち、空中を最高速度で飛び回って隙あれば接近戦に持ち込む。
「背中から撃たれるのは御免ですからね。そう簡単には撃たせませんよ!」
救助との空中戦を展開しながらもけして弱点を見せようとしないゼンゼだったが、救助はより積極的に攻撃を仕掛けて行く。
(そうだ、オレを見ろ。お前の敵はオレだ。オレに集中しろ!)
瞳孔が開いた冷たい目で『その時』を作るために救助はどれだけ超耐性に防がれても攻撃の手を緩めない。
「お前はたしかに強い。その鎧もありゃ無敵だろーな……仲間がいなかったのが、お前の敗因だよ」
そしてその時はやって来る。
「また手ごわそうなやつが来たぜ……ッ」
最初の一手はヒーローズアースに広がって行く戦争での被害を食い止めるための祈りを捧げていたクーガー・ヴォイテク(自由を愛する聖者・f16704)から。
これまでの猟兵達の怒涛の攻撃で弱点を攻撃され続けていた神鋼の鎧はその部分からほころびが生じていた。
絶対の防御、超耐性を持っている事が絶対の自信に繋がり大胆な戦闘も行えたゼンゼは自覚している以上に心身共にダメージを受けて消耗している。
クーガーはその様子を見て、とても最近、ようするに今気づいた事があった。
「鎧は超耐性だけどよ、本人は動くじゃねえか?つまりよ、体勢を崩すような動き、ならば通るんじゃねえか?」
特に今のゼンゼは消耗し、救助の怒涛の攻撃を受け切るだけでもかなりの労力を強いられているはず。
それならなんとかこうにか―――気合いKIAI気合いで何とかできるんじゃないだろうか?
「よっしゃ行くぜ!」
気合いの一言を叫び、ゼンゼに向かって突撃する。
ヴォイテクの突撃に気付いた救助が更に攻撃を激しくしてゼンゼを防戦に追い込み、ヴォイテクが攻撃できる隙を作った。
「人生を謳歌せよッ!!」
目の前に晒されたゼンゼの背中の下に潜り込み、伸びあがるように拳を突き上げる。
翼マントの付け根に怪力を余すことなくこめた『聖者の鉄拳』が突き刺さった。
「~~~~~!!!」
激しい衝撃と背中から脳天迄貫かんばかりの怪力の一撃にゼンゼは声もなく飛び上がる。
そこに次の一手が来た。
カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)はゼンゼとの戦闘が始まってから神鋼の鎧の耐性とゼンゼの能力をしっかりと見ていた。
ただ背面を取るだけでは駄目だ。鎧の超耐性を過信していたと言っても棒立ちで攻撃を受けるほどゼンゼは間抜けではないし傲慢でもない。
「単純な背面取りじゃ、直ぐバレるな。ちっと煩いのが偶に瑕だが、協力者が必要だ」
カイムは作戦を成功させるために『影に潜む自身(ドッペル・ゲンガー)』を呼び出す。
自分と全く同じ姿をした分身はカイムの指示を受けて二手に分かれた。
分身だけでなく残像を織り交ぜてのフェイントで翻弄し、双魔銃オルトロスによる銃撃と紫電を纏った属性攻撃で大鎌を避けながらクイックドロウの素早い攻撃で削って体力と精神力を削って行く。
「分身ですか。ですが最初からいると分かっていれば対処はできます!」
ゼンゼは最初二手に分かれた分身とカイムにも対処していたが、他の猟兵達の攻撃が激しくなるにつれてどちらか片方を見失う事も増えていた。
(あと少しで最大のチャンスが来る)
第六感がそう訴えて来る。
そして今、クーガーの鉄拳を受けた余波で翼マントが歪み、弱点が露わになった。
「これで最後だ!」
抜き払ったのは黒銀の炎を従えた神殺しの魔剣。その切っ先は翼マントの付け根からゼンゼの喉までを貫通し、特異な形状の刃は抜ける事無く傷口を広げゼンゼの命を奪った。
「………お、おみごと、です」
その言葉を最後に、ゼンゼは神鋼の鎧と共に光となって消えて行った。
「超ド級の鎧ねぇ。鋼神ウルカヌスってのがどんな奴か良く知らねーが、とんでもねぇチート野郎だってのは分かったぜ」
こんな鎧を量産し、ポンポン配ってしまえる鋼神ウルカヌスの力とはどれほどのものか。
これからの戦いへの懸念を残しながらも、猟兵達は赤い荒野での勝利を喜んだ。
大成功
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