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アースクライシス2019⑤〜ダッシュ・奪取・脱出!

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #プルトン人

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 グリモアベースに猟兵を呼び出したネルウェザ・イェルドットは、何やら小さな玩具を片手に話を始める。よく見れば彼女の手に握られているのは、可愛らしい玩具のUFOだ。
「さて……『グルーム・レイク空軍基地』って聞いた事ある? 、ああ、名前は『エリア51』の方が有名かな」
 ぺらっと彼女が取り出したのは一枚の地図。そしてアメリカの一部が描かれたその図の一点、少しぼかされたように詳細の描かれていない土地を指差した。
「ここに一般の人々が立ち入ることは基本的にできない。機密情報を守る為なんだろうけど……そんな場所だからこそ、襲撃されても迎撃や応援が間に合わずに制圧されてしまったそうなんだ」
 ネルウェザは手に持っていたUFOの玩具をずがーんと地図の上に乗せる。
「攻めてきたのはラグランジュポイントから来たUFO。奴らはエリア51を地球侵略の拠点にしようとしている」
 そしてネルウェザはさらに、どこから取り出したのか同じようなUFOを地図上に沢山並べ始めた。つまり、UFOは一機だけでなく大量にあるのだろう。
「このままエリア51がUFOの発着場になってしまえば、ヒーローズアースの空はクライング・ジェネシスに奪われてしまうことになる――だが、これはある意味チャンスでもあるのさ」
 そう言ってにやりと笑い、地図上のUFOを一つつまむ。そしてちょこんと小さな人形を乗せると、ネルウェザはそれを掲げて話を続けた。
「UFOを奪って基地を出てしまえば、敵の拠点ラグランジュポイントに攻め込む手段ができる。勿論警備は厳しいだろうし、UFOを奪われた兵達は追って攻撃してくるだろうが……そこは猟兵である君たちの腕の見せ所だよ」

 そしてネルウェザは時間がないという風に、グリモアを浮かべて立ち上がる。
「UFOを奪う方法は皆に任せるよ。格納庫にこっそり忍び込んで盗んでも良いし、警備が気づく前に操縦者を倒して強奪してしまってもいい。だが、下手に見つかって敵に囲まれてしまえば任務続行は難しくなるだろうから、どちらにしても慎重に」
 猟兵を転送する直前、彼女はああ、と思い出したように口を開いた。
「敵――プルトン兵のUFOは全部一人乗りなんだ。皆で協力しても構わないが、くれぐれも定員オーバーする事の無いようにね」



 猟兵はエリア51へと降り立つ。見上げれば、基地の周辺をUFOで飛行し巡回するプルトン兵の姿が見えた。幸いにも格納庫はすぐそこのようだが、あまり派手に騒ぎ立てれば彼等はすぐさま飛んでくるだろう。
 地球の平和を守るため、いざ――ミッションスタートだ。


みかろっと
 こんにちは、みかろっとと申します。今回はヒーローズアースにて、UFOを奪い取り基地から脱出するシナリオです。スパイ映画みたいなやつです。
 見つからずにUFOを奪うか、プルトン兵が気づく前に倒して強奪することができればボーナスとなります。
 こちらはアースクライシス2019の戦争シナリオで、冒険シーンの一章で完結です。プレイングは頂いた順にどんどんリプレイをお返しする予定です。
 皆様のプレイング、心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『UFO奪取ミッション』

POW   :    巡回中のプルトン人を襲ってUFOを奪取。強行突破で追手を振り切って脱出します

SPD   :    巡回と巡回の間隙を縫って潜入しUFOを奪取。ハイスピードで追手を振り切って脱出します

WIZ   :    綿密な潜入作戦を立ててUFOを奪取。頭脳的な作戦で追手を振り切って脱出します

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ビードット・ワイワイ
星の彼方、見果てぬ空に居りし隣人
その者が力を貸すと言っておる
ならば力を行使するまで
それが我らの掴みし選択ゆえに

人間形態で行動
事前に基地内部の構造をハッキングや軍関係者からの
情報収集により入手。保管場所、及び警備するための
最適なルートを考察
それらを元に保管場所にたどり着くためのルートを作成

天井裏やダクト内部、エレベーターシャフト等の
死角をつき、人力で目をやるには難しき所を移動
機械なりし体躯であれば体をバラして移動するも容易
敵が移動した後に速やかに体を組みたて
音を立てぬ様にダッシュしUFOを奪取

逃亡時にUCを発動
呼び出したUFOに自身を回収させてヒーロー達の居る
回収ポイントへテレポート



 UFOのある基地へ先陣を切るのは、猟兵ビードット・ワイワイ。潜入する前にハッキングなどを駆使して基地の内部構造についての情報を集めていた彼は、UFOの保管場所や警備の厳しいポイントを把握し最適なルートを導き出していた。
 ビードットは事前に位置を掴んだ裏口、彼が通るには少しばかり狭そうな通風管へと近づく。彼は少し体のパーツを外し、通り抜けるのに十分な体躯へとシルエットを変えた。中に光はほぼ無く、ゴウゴウと風が通る音のみが感覚を刺激する。

 ビードットがダクトを通っていくと、行き止まりになっている格子状のカバーの向こうに警備にあたる兵の姿が見えた。当然プルトン兵達は未だ彼の侵入に気づいていない。だが、流石にカバーを突き破り正面から突破するわけにはいかないだろう。ビードットは一度少し体を退き、もう一つのルートへ進んでいった。

 ガコン、とカバーを外しビードットが体を出したのは、これまたほぼ光の無い縦長の空間――エレベーターシャフト。監視の目がないその空間でビードットは先程外したパーツを自らの身体に戻すと、UFOがあるという階へ飛び降りていく。
 そしてドアを慎重に破ると、そこには沢山のUFOが並び保管されていた。

 警備は外に集中しているのか、プルトン兵の姿は少ない。
 しかし油断は禁物。見つかり、応援を呼ぶ隙を与えてしまえばすぐに兵が集まってくるはずだ。
 ビードットは音を立てぬよう足音に気を配りながら、手近なUFOの元へ駆け出した。
 全速力のダッシュとともに、UFOを奪取するビードット。彼はその機体に乗り込むとともに、ユーベルコードを発動する。
「ロードルーイン、来る隣人。されど見知らぬ者がなぜ力を貸すと思いけり? どこまで行こうと相手は異種族。かくして彼らは滅んだ」
 その直後、保管庫にふわりと一機のUFOが現れる。それは周囲にあるプルトン兵のものとは少し形が違っていた。

 そして、ビードットが乗るUFOと共に現れたUFOの姿が消え――エリア51の敷地外、現地のヒーローが待機するポイントへと一瞬で移動する。
 UFOが足りないことにプルトン兵達が気づくのは、もう少し後のことであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

闇之雲・夜太狼
ライアーヒーロー「クライウルフ」参上!
俺が来たからにはお遊びはここからだよ!

まだまだUFOあるってね!
潜入は初めてじゃないけど、またまたUFOはいただきま~す

まずはI-Ballを飛ばして、基地外観の【情報収集】
中に繋がる通気口がきっとあるはずだよ
建物には狼に変身して接近
見付けた通気口にCALL:SSで呼んだ兵隊たちを先行させて、格納庫へのルートを確認しよう
あ、静かによろしくね?
ルートを割り出したら狼のまま通気口へゴー!

格納庫に着いたら、プルトン人ちゃんの目をかい潜ってUFOに搭乗
初めてじゃないから、操縦法はバッチリだよ!
発進前に【念動力】で他のUFOはひっくり返して【時間稼ぎ】しておこーっと♪



「ライアーヒーロー「クライウルフ」参上! 俺が来たからにはお遊びはここからだよ!」
 巡回する兵達に気づかれない程度に、びしっとポーズを決める闇之雲・夜太狼。彼は少し手慣れた様子で、基地へ潜入する準備を始めた。

 夜太狼は球状の偵察機『I-Ball』を浮かべ、手元のデバイスを操り基地の方へと飛ばしていく。小さなそれはプルトン兵の視界を潜り抜けて基地中をくまなく飛び回ると、少し大きめの通気口を発見した。
「……いくよ、トテチテターズ! チャチャチャと出撃!」
 ユーベルコード『CALL:SS』を発動し、夜太狼は小さなオモチャ兵を呼び出す。偵察機が発見した通気口へ彼等を向かわせ、夜太狼は狼の姿に変身してその後を追った。
 オモチャ兵達に音を立てないよう念を押し、通気口の中へ入っていく姿を見送る。

 少ししてオモチャ兵が夜太狼の元へと戻ってきた。彼等はどうやらUFOの保管されている格納庫を発見したらしく、夜太狼に向かってこっちこっちと手を招く。
「それじゃ……中へレッツゴー!」
 オモチャ兵の道案内に従い、夜太狼は通気口の中へと入り込んだ。警備のプルトン人達を警戒しながら静かにその中を進み、見つかることなく確実に目的地を目指していく。
 格納庫へと辿り着くと、彼は人の姿に戻ってUFOに乗り込んだ。
「またまたUFOはいただきま~す」
 慣れた手つきでUFOを起動し、出口となるハッチをしっかりと目で捉える。機体が浮かぶ寸前、夜太狼はすっと周囲のUFOに向かって念動力を放った。

 プルトン兵はUFOが一つ浮かんでいるのに気づくと、それを追うべく急いでUFOに乗り込もうとする。しかし、夜太狼の乗るUFO以外は全て機体の上下がひっくり返っており、警備兵達はそれを起こすので精一杯といった様子だった。
 夜太狼はそのままUFOを発進させ出口へ一直線、見事な操縦でプルトン兵達の間を縫い、エリア51の外へと脱出していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アララギ・イチイ
ふむ、今回は半分くらい他力本願で行きましょうかぁ

【選択UC】使用よぉ
召喚した潜入のプロ=ニンジャ達に先行して基地に潜入してもらい、基地内部の【情報収集】、安全な侵入経路を判断してもらうわぁ(時間が無いので【早業】で調査してもらう

調査完了後はシールドシステムの光学【迷彩】で姿を隠しつつ、ニンジャ達に調べてもらった侵入経路を進むわぁ
突然のアクシデントなど発生する可能性もあるから、ニンジャ達はそのまま私の護衛として付いてきてもらいましょうかぁ

格納庫に無事に到着したらUFOに乗り込み、ニンジャ達に最後の指令、私の脱出を支援してもらうために、一騒動をおこしてもらい、その隙に格納庫から緊急発進するわぁ



 アララギ・イチイは警備の目が光る基地を眺めながら、入り込む為の手段を考える。こういった状況で敵に気づかれることなく任務を遂行するものといえば――あれしかない。
 アララギはユーベルコードを発動し、”潜入のプロ”を呼び出した。
「ふふふ、ジャパニーズニンジャの実力を見せてもらうわよぉ」
 瞬時に『ニンジャ』の気配が彼女を囲む。アララギは彼等に基地への侵入経路を探すよう指示し、身を潜めた。
 ニンジャ達は素早く基地内に入り込み、警備兵の位置や安全な裏口、そしてUFOのある格納庫への道を確認しアララギの元へ戻っていく。流石はプロといったところか、ニンジャの情報収集はほんの一瞬のうちに完了したようだった。

 アララギはニンジャ達が集めた最適な侵入経路の情報を受け取ると、その身をシールドシステムの光学迷彩で隠して基地へと近づいていく。念の為護衛を付けながら情報通りにアララギが進むと、基地の裏に非常階段が隠されているのを発見した。
 精巧なカムフラージュを剥がすと、少し狭いが地下へ続く道が見える。アララギは慎重に階段を下りていき、暗い道を抜けていった。

 道の先、ぼんやりとランプの光が灯る扉の前には警備のプルトン兵の姿。非常口といえどここも人が通ることを想定された道であり、そこに警備の目があるは仕方ないといえるだろう。
 アララギは護衛に付けていたニンジャに小さく合図を送った。
「――!?」
 ゴン、とプルトン兵の足元に何かが当たる。彼が首を傾げた直後、ニンジャは一瞬で兵の後ろへ回り込みその首へ手刀を叩き込んだ。
 兵はがくりと失神して崩れ落ちる。ニンジャと共に他の兵がいないことを確認すると、アララギは扉の向こうへと進んで行った。

 格納庫には大量のUFO。アララギはその中の一機へ乗り込むと、ニンジャへと最後の指令を下す。少数ながらもプルトン兵が見張るその部屋で、ニンジャ達は一斉にUFOを蹴とばして機体をひっくり返した。
 その瞬間プルトン兵はざわつく。彼等がひっくり返されたUFOを起こしニンジャの姿を探しに掛ける中、アララギはUFOを出口へ一気に急発進させた。

 プルトン兵達は急いでUFOを追うが、格納庫の混乱もあってアララギに追いつくことができない。
 そのままアララギがエリア51の外へと飛び出せば、兵達は諦めてしぶしぶと格納庫の整備に戻っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
風魔法を纏いふわりと僅かに空中浮遊
足音で気付かれないように
ダクトなど、小柄な体を活かして侵入できそうな経路から中へ

格納庫に着いたら降りる前に息を殺して警備員の人数や巡回ルートを把握し
【指定UC】をこっそり流し込む

風の【高速詠唱、属性攻撃】と組み合わせる事で
花弁が運ばれる範囲やルートを調整
見つかりにくいよう天井付近を漂わせながら
甘い香りをばら撒き【催眠+範囲攻撃】
万一の追手の数も減らせるだろうし
その間に奪わせてもらうね

操作はなんとかなるとして
問題は…追手の放つ光線の発射音を【聞き耳】で注意し器用に回避
あんまりしつこい場合
窓のようなものがあれば雷の【高速詠唱、属性攻撃】で撃墜
ごめんねー!



 栗花落・澪は風魔法を纏い、地面に足が付かない程度に体を浮かばせた。足音を立てずふわふわと空中を移動し、澪は物陰や茂みに身を潜めながら敷地内を探索していく。
 基地の周辺を注意深く見て回ると、彼は小さめの通気口を発見する。入口としてはあまり広いとは言えないが、小柄な彼が侵入するには十分な大きさだ。

 中は暗く、少し薬品や埃の匂いがしている。
 澪が慎重に通気口の中を進んで行くと、幸運にも行きついた先は大量のUFOが並ぶ部屋だった。ぼんやりと薄暗い照明の下、外ほど多くはないが確かにプルトン兵達の姿も見える。
 ここから飛び出しUFOに乗り込むのは難しくないだろうが、監視の目を潜り抜けるとなれば話は別だ。澪は小さな声で詠唱を始め、ユーベルコードを発動した。
「おやすみなさい。良い夢を」
 格子状のカバーの隙間から、甘い香りを放つ花弁がふわりと流れていく。同時に澪は風魔法を発動し、花弁の香りがうまくプルトン兵の元へ届くよう空気の流れを操った。
 花弁本体が兵の視界に入らぬように、そして兵に風の流れを気づかれないように。通気口から自然に入り込む風を装いながら、澪は眠気を誘う香りを部屋中に漂わせていく。

 プルトン兵はぴく、と頭を動かして不思議な香りに首を傾げる。だが時すでに遅し、兵達はがくりと脱力してその場に倒れ込んだ。
 気持ちよさそうな鼾が格納庫に響く中、澪は通気口のカバーを外して飛び降りる。
 そして手近なUFOに乗り込むと、彼は機体を起動するべくぽちぽちと色々なボタンに触れていった。澪の手が少し大きめのボタンを押し込んだ瞬間、UFOはヴゥンと振動して宙に浮かぶ。
 さらに近くのレバーを倒せばそのまま出口へと一直線、澪の乗るUFOは眠るプルトン兵の上を駆け抜けていった。

 ばっ、と基地を出れば、良く晴れたエリア51の空が目に映る。周囲を巡回していたプルトン兵はUFOに乗る澪に気が付くと、一斉に彼を追いかけ光線を発射しだした。
 澪はその射撃音に耳を澄ませながら、レバーを右へ左へ動かしていく。エリア51の敷地外は目前だが、それ故か警備兵の追撃も激しさとしつこさを増していった。
「……もう!」
 すると澪はUFOの乗り込み口を開け、プルトン兵へ向かって雷の魔法を放つ。光線を向けてくるUFO目がけて稲妻が光ると、命中した機体真っ黒な煙を上げて地に堕ちていった。
「ごめんねー!」
 びゅーんと澪のUFOはエリア51から脱出していく。後ろを見ても敷地を離れた彼を追う兵は既におらず、光線が飛んでくる気配もない。
 澪はほっと安堵のため息をつき、奪取したUFOとともに近くの静かな森へと降りていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
SPD重視

ゆふぉの奪取・・・か
馬を奪うようなものでよいのじゃな?

「お前達に命ず。各々で潜入しつつゆふぉの置き場所まで潜入、そこからは引き付けをせよ」
事前に拠点の関係者から拠点の内部情報を得てから潜入
UC「群制御動陣」発動にて召喚した苦無装備のメイド57人を5人になるまで合体、戦闘知識活用にて指揮
拠点内部では事前情報を元に隠密重視で動き(忍び足、目立たない、闇に紛れる併用)、邪魔な敵は密殺しながら進む(メイド達にも同じ指示を出す)
ゆふぉの置き場所まで来たらメイド達を暴れさせて敵の引き付けを行わせ、敵の意識がそちらを向いている間にゆふぉに乗り込む
後は馬を騎乗して操るが如くゆふぉを走らせて飛ばすぞ!



「ゆふぉの奪取……か。馬を奪うようなものでよいのじゃな?」
 鍋島・小百合子は苦手なカタカナ言葉に少し首を傾げつつ呟く。しかしそんな言葉に反して小百合子の準備は万全のようで、彼女は事前に関係者から聞き出しておいた情報をもとに、安全な基地裏の抜け道へと向かっていった。
 そして小百合子は抜け道の前で、ユーベルコード『群制御動陣』を発動する。
 彼女の目の前には一瞬にして五十人以上のメイドが現れ、そして皆一様に『1』と数字の刻印された苦無を携えて整列した。
 そしてメイド達は小百合子の指示によって合体し、苦無の数字を増やしていく。メイド達は合体と強化を繰り返し、最後には五人となった。
「お前達に命ず。各々で潜入しつつゆふぉの置き場所まで潜入、そこからは引き付けをせよ」
 メイドは小百合子に一礼し、基地の裏口から次々に潜入していく。小百合子もそれを追って、基地の中へと入っていった。

 小百合子は事前に入手した格納庫までの最短ルートを思い出す。可能であれば見つからないように、そして見つかっても瞬時に黙らせるよう対処しながら、彼女は基地内を突き進んでいった。
 先を行くメイドも同様、監視の目を潜り抜け、時に不意打ちで密殺しながら奥へ奥へと侵入を続ける。そしてメイドと共に格納庫の目の前までたどり着くと、小百合子は警戒しながら慎重に扉を開いた。

 中は大量のUFOが並び、そして少数のプルトン人の警備兵の姿も見える。小百合子はメイドに無言で合図を送ると、彼女等が駆け出すと同時に近くのUFOの元へ向かった。
 メイド達は小百合子が指示していた通り、苦無を振るって警備兵の注意を引く。監視の目が一気にメイドの方へ向いた隙に、小百合子は素早くUFOへと乗り込んだ。
 慣れない手つきでばんばんとボタンを押せば、UFOは一瞬ぐらりと揺れながらも起動し宙に浮かぶ。小百合子がすかさずレバーに手を掛ければ、UFOはギュンと急発進してメイドとプルトン兵の間を突き抜けていった。

 猟兵を乗せて物凄い速度で飛行していくUFO。しかし小百合子は馬の手綱を手にするが如くレバーを巧みに操り、追ってくる警備兵の追撃をふわりふわりと躱しながらエリア51を抜け出して遥か彼方の空へと駆けていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アララギ・イチイ
犯人は二度戻ってくるぅ♪

【選択UC】使用ぉ
今度は基地の水道管から侵入しようかしらぁ
UCの効果で液体ボディに変化して、水道管に侵入、基地の内部に潜り込むわぁ
現在位置が不明になるでしょうから適当な蛇口から身体を出して、場所を確認、可能なら情報端末を【ハッキング】して移動経路を確認しておくわぁ(それ以外は【第六感】を頼る

水道での移動が出来なくなったら排水配管を移動ねぇ

格納庫に侵入、UFOの内部に潜り込んだら、【毒使い】の技能で補正した腐食ガスを部屋の内部に放出して【範囲攻撃】、敵が混乱している隙に手早く緊急発進して基地から脱出するわぁ

只今ぁ、そして行ってきますぅ♪
(2連続がNGの場合は不採用OKです



「犯人は二度戻ってくるぅ♪」
 盗み出したUFOを現地のヒーロー達へと引き渡したアララギ・イチイは、再びエリア51の敷地へと足を踏み入れる。そして基地の周辺を見渡し細い水道管を発見すると、アララギはそれに近づきユーベルコードを発動した。
「ブラックタールの人達の身体は面白そう、と思って用意したお薬よぉ。もちろん寿命を削る副作用も完備ぃ♪」
 人が入るには明らかに小さすぎる――というよりはそもそも入る隙の無いパイプ。警備兵達も絶対に侵入を想定していないであろうその入口へ、液体と化したアララギはぬるりと潜り込んで基地へと流れていった。

 水の中を進み、適当な蛇口から一度その身を出す。辺りを見れば何やら重要そうな機械が並んでおり、近くにはそれを管理しているのであろうプルトン人の姿もあった。
 アララギはそっとモニターのついた機械の裏へ回り込み、素早くハッキングして基地の内部情報を盗み見る。プルトン人も流石に蛇口から出た液体が機械を勝手に動かしている、だなどとは疑っていないようで、モニターの表示が変わっていることに目もくれない。彼はアララギに気づかないまま、ただ黙々と自分の仕事を続けていた。

 情報を把握したアララギは、出てきた蛇口の方へと戻る。次は排水口へと体を流し入れ、先程盗み見たマップを思い浮かべながらUFO格納庫の方を目指して進んで行った。
 周りの見えない管の中とはいえ、一度侵入とUFO奪取に成功しているアララギ。彼女は容易く格納庫近くの洗面台から身を出すと、するりするりとUFOの元へ這いより機体に乗り込む。
 そしてアララギはその身から毒を含む腐食ガスを放ち始めた。
 すると、格納庫を監視するプルトン人達は何かしゅうしゅうと辺りに漂う匂いに反応してざわつき始める。彼等はUFOの故障や薬品の流出を疑い、同時に部屋に充満する異臭に戸惑い――次第に混乱に呑まれていく。

 そんな中、アララギの乗るUFOがふわりと浮遊した。

 アララギは慣れた様子でUFOを急発進させ、ハッチへと駆け抜けていく。そして基地の外へと飛び出し、追手の反応も許さない程の速度でエリア51の外へ出ていくと、彼女はとある地点目がけて迷いなくUFOを進めていった。

 アララギがUFOを着地させたのは、つい数時間前にUFOを引き渡した現地ヒーローの待機場所。彼等がぽかんと口を開けて目を丸くする中、アララギはすたっと機体から降りてヒーローに声をかける。
「只今ぁ、そして行ってきますぅ♪」
 くるりと踵を返し、アララギは来た道を引き返すように歩いていく。ヒーロー達はまさかまたUFOの奪取に行くのかと驚愕した顔でその背を見つめるが、アララギは全く気にしていない様子でひらひらと手を振るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月04日


挿絵イラスト