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対決!猟兵VSライバル怪人

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●旧人類の凄さを広める為に
「さぁそこのキマイラよ、私と勝負するがいい!」
 キマイラ達が面白可笑しく生きる世界、キマイラフューチャー。 そんな世界の人類の遺したポップなサイバーパンク都市の一部で事件は起きていた。
 ざわつく人々が取り囲み見ていたそれは突如として始まり、そして終わる。
「やっぱり旧人類はすげぇなぁ」
「すげー、今回も直ぐに勝っちまったぜ」
「いけいけー!やっちまえー!」
 人気を博していたそれは、この世界の住人に戦いを挑み、勝利するという内容の旧人類の凄さを広める為に作られた動画群と、その現場であった。

●グリモアベースにて
「みっなさーん!楽しんでますかー!?
 …まぁ、楽しめない状況になっちゃった訳だからここに居るんだけどね。」
 君達の目の前でグリモア傭兵であるバーチャルキャラクターのテレン・ファン(FUNFUNGIRL!・f01132)が騒がしく動き回り、話し始める。
「とりあえず皆さんにこの事件がどういったものなのかを説明するね。」
 テレンは一旦落ち着き咳払いをして君達に向き直る。
「キマイラフューチャーの世界で事件が発生したよ。この事件の主犯となるのはティラノサウルスの怪人で現時点他の仲間、 拠点は不明。それで事件の内容はその怪人がキマイラフューチャーの住人ちゃん達に戦いを挑んで、それを撮影してネットで動画をアップしてバズらせて、旧人類の人気をとにかく集めてるって感じ。
 けど、戦いと言っても殴りとかそういうのじゃなくて格闘ゲームでの対決みたい。
 ちなみその動画はアップされたはしから削除はしてるんだけどそれでも再生数かなり行っちゃうみたい。だから根源から叩きのめす必要があるの。その怪人…いや、その怪人の拠点もろともね。
 それと、怪人の特性的に君達は確実に戦いを挑まれると思う。だからじゃんじゃん勝負に勝っていってじゃんじゃん追い詰めて行ってね!そうして逃げた怪人を追えば拠点を突き止められる…はず!
 さて、長くてつまらない話しはこれで終わり!今度は面白くて楽しい悪者成敗の時間だよ!それじゃあ皆さん、
 頑張って、そして楽しんで来てね!」


咎人アリス
 こんにちは、そして恐らくははじめまして。 シナリオマスターの咎人アリスです。どうぞこれからも宜しくお願いします。
 今回が初めてのシナリオ執筆となりますので至らない部分ありますがシナリオは初めての方も前作などでやった事のある方もどうぞ遠慮なく参加し、楽しんで頂けれ幸いです。
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第1章 冒険 『ライバル怪人の挑戦!』

POW   :    勝負を正面から受けて立つ

SPD   :    ワザを編み出す、有利になる情報を掴む

WIZ   :    知恵や口車で勝負自体をうやむやにする

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


キマイラフューチャーの中のとある街。
そこで事件の主犯となる怪人、ティラノサウルス怪人が堂々と歩いていた。
「また今回も勝ってしまった…もっと!もっと歯ごたえのある相手と戦いたい!それでいて勝てる相手が!しかし…」
怪人は立ち止まり、辺りを見渡す。
「そんな相手いないではないか!猟兵の一人や二人…いや、十人ぐらいいてもおかしくないだろう!?これではいつかキマイラ共になめられてしまう…!」
怪人は苛立ちながら街を散策する。
「…む?あれは…」
竹城・落葉
意気込み
 格闘ゲームでの対決と聞いて、無表情でありながらも闘志を燃やしている。元武将である為、こうした闘い事には真剣になる。

 行動
 怪人の眼前に、堂々と仁王立ちした状態で現れる。そして、怪人に挑戦状をたたきつける。つまり、POWの『勝負を正面から受けて立つ』を行う。
 「怪人よ、我が相手をしてやろう」
 「例えゲームだとしても、戦は戦。全身全霊で行かせてもらおう!」
 「貴様に敗れた方々の仇は、我が討つ!」



突如足を止めるティラノサウルス怪人。
その目線の先では猟兵、竹城・落葉(一般的な剣客・f00809)が堂々と仁王立ちをしていた。
そして彼女は怪人に挑戦状を自ら叩きつけた。
「怪人よ、我が相手をしてやろう」
突然の出来事に一瞬怪人が戸惑う。
「い、いいぞ。それにしても猟兵か…丁度戦いたかったところだ。覚悟はいいか、小娘!その挑戦、受けて立とう!」
「例えゲームだとしても、戦は戦。全身全霊で行かせてもらおう!」
それから少し時間が経ち、場所はゲームセンターへと移っていた。
彼らがやるゲームは大人気格闘ゲーム、ストロングファイター。
二人がゲーム台の前に座る頃にはかなりの人集りが出来ていた。
「貴様に敗れた方々の仇は、我が討つ!」
まぁ、誰も死んではいないのだがな。
「そんな事を言えるのも今のうちだ!仇をとれるものならとってみろ!」
誤解を招く可能性があるので一応言おう。
これは格闘ゲームでの対戦であって別に殺伐とした殺し合いではない。
そして、対戦が始まった。
周りから野次が飛び、応援等の言葉が響き渡る。
そして対戦開始から数分後。
「くっ…この小娘、手強いぞ…!」
竹城がかなり優勢ということが目に見て分かる程に勝負は決していた。
「…」
『こいつ…表情が一切崩れていない…!?』
先程から竹城の表情は無表情。しかしその胸の奥には確かに燃える闘志があった。
そして怪人が画面から一瞬、目を離したそのすきに。
「わ…私が…この私が負けた…だと…!?」
画面に映るWINの三文字。それは竹城のゲーム台に移っていた。
「す、すげえ…あいつ、勝っちまったぞ!?」
「まさかあの子が勝つとは思ってなかったわ…!」
「俺は最初から勝ってくれるって信じてたぜ!ねーちゃん!」
歓声が竹城に降り注ぐ。
負けたティラノサウルス怪人はその場で落ち込み俯いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリルティリア・アリルアノン
怪人の動画は上がったそばから削除されてるそうですが、
削除前の物や誰かが拡散してしまった物が残っているかもしれません
そういった動画や目撃者の証言などの情報を集め、
相手の立ち回り及びゲームシステムを徹底的に研究。
それを元に選択し、死ぬほど練習した使用キャラと戦法をもってトカゲ頭を叩きのめします!
ちょっと旗色が悪くても、みんなの応援が力になる(グッドナイス・ブレイヴァー)!
見ましたか?バーチャル魔女アリルは天才ゲーマーでもあるのです(ドヤ顔)

「その動きはお見通しです!」
「注目を集めるということは、それだけ己が手の内を晒す事!目立ちすぎたのが仇となりましたね!」



「ま、まだだ…まだ終わる訳にはいかん!まだ一人に負けただけではないか!
おいそこのお前!私と勝負しろ!」
ティラノサウルス怪人がビシッと群衆の中の一人を指差す。
その指を差された少女は同じく猟兵のアリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔女アリルちゃん・f00639)だった。
彼女もまたゲーム台に座り、対戦を始める。
かなりこのゲームをやり込んだ筈の怪人に対し、何故か予知した様に立ち回り、ピンチになると何故か強くなっていくアリルティリア。
そこへ怪人が得意のコンボを叩き込もうとする…が。
「その動きはお見通しです!」
やはりそれも命中せず、怪人をさらに苛立たせる。
「こいつ…いくらなんでも上手すぎるだろ…!しかも私の立ち回りを完全に把握した様な立ち回り……!!お前、まさか!?」
「注目を集めるということは、それだけ己が手の内を晒す事!目立ちすぎたのが仇となりましたね!」
突然の指名によって始まったこの対戦。
しかし何の準備も無しにアリルティリアはこの挑戦を受けた訳ではない。
グリモアベースで言われた事を覚えているだろうか。
【ちなみその動画はアップされたはしから削除はしてるんだけどそれでも再生数かなり行っちゃうみたい。】
その言葉をアリルティリアはしっかりと記憶し、役立てていた。
ネットとは恐ろしいものだ。
例えその元となる動画を削除しても人気動画となれば誰かが拡散してしまい、手に負えなくなる。
アカウントごと削除しても結局新規アカウントを作成され、また投稿されてのイタチごっこ。しかも今回のこの動画、多数アカウントで幾つも同じものが投稿されていた。
それに消されたとしても実際に目撃者が何人もいるのだからそこから知ることだってできる。
そう。相手の手の内を、戦略を暴くのは容易い事なのだ。
さらにアリルティリアはそれを元に相手の立ち回り及びゲームシステムを徹底的に研究し、何度も何度も練習を続けてきたのだ。
「くっ…しかしまだ手の内が暴かれただけ、他の立ち回り方をすれば問題は…む?」
アリルティリアの戦略はまだ終わらない。
ユーベルコード、【グッドナイス・ブレイヴァー】。
戦闘力のない動画撮影ドローンを召喚し、自身が活躍や苦戦をする度視聴者の応援によってパワーアップするというものだ。それを彼女は予め使用していたのだ。
「…なんだ、ただのドローンか…まあいい。一気に叩きのめしてくれよう!」
怪人はユーベルコードの使用にも気づかずに瀕死の状態で1キャラクターにつき一つ用意されている必殺技を繰り出すも。
「なっ…!?」
その必殺技は、当たらなかった。そして回避したアリルティリアのキャラクターから必殺技が繰り出され、アリルティリアの勝ちという形で勝負は決した。
何故必殺技を避け、逆に必殺技を使い倒す事が出来たのか。
実は怪人が使っていた必殺技はチャージ時間が長く、もうすぐで必殺技に命中してしまうというピンチに【グッドナイス・ブレイヴァー】の効果、視聴者の応援によるパワーアップが起こり、見事勝つことができたのだ。
「くそっ…また…また俺は負けたのか…!?」

成功 🔵​🔵​🔴​

立花・桜華
格闘ゲームでの対決かぁ。普段ゲームはあまりやらないけど格闘なら負けないよ!
挑まれた勝負は正々堂々受けて立つよ!

【格闘ゲーム】
ゲームでの戦いも現実でのの戦いもやることは一緒だよね
敵よりも先に攻撃をして先手を取る!(技能:先制攻撃使用)
敵の動きと攻撃を読んで回避!(技能:見切り使用)
そして最適なタイミングで攻撃!(技能:第六感使用)
シーフとしての鋭敏な感覚と手技を用いてキャラクターを操作する!

あなたも数多くのゲームでの戦いを経験してきたように、わたしも数多くの鍛練と実戦で培った経験使って全力で勝負するよ!

「この隙は逃さない!いっけー!」



2連敗し悔しさからゲーム台を叩く…が、
負けず嫌いな怪人の性格だ。これで折れる筈がなく別の対戦相手を探しティラノサウルス怪人はに立ち上がりゲームセンターの外へと歩きだす。
「あのゲームセンターは駄目だ、本気が出せない!きっと負けるのはあの場所のせいだ、街で対戦相手を探して別のゲームセンターでやればきっと私は勝てる筈だ…!」
負けた事をゲームセンターが原因と決めつけながら街を歩き次の対戦相手を見つけた。
「おい!そこの弱そうな小娘!私と格闘ゲームで勝負しろ!」
見つけた対戦相手は立花・桜華(羅刹のシーフ・f05787)。こちらもやはり猟兵だ。
一般人に被害が及ばないのは良い事だが怪人の悪運が強いというか、なんというか。
「格闘ゲームでの対決かぁ。普段ゲームはあまりやらないけど格闘なら負けないよ!
挑まれた勝負は正々堂々受けて立つよ!」
こうして再び他のゲームセンターへと場所を移し、3回目の対戦が始まる。
周りからして見ればゲーム初心者と達人の戦い。
一方的な戦いとなると誰もが予想していた…しかし始まってみるとどうだろうか。
まず真っ先に攻撃を繰り出したのは立花の方だった。
それはゲームでの戦いも現実でのの戦いもやることは一緒だと考えての行動だった。
「せ、先手を取られただと…!?いや、攻撃を当てていればいずれは……」
だが攻撃は全く当たらず、逆に怪人の方がダメージを喰らう一方。
その戦いぶりに息を飲む観客達。
怪人が数多くのゲームでの戦いを経験者したように、立花も数多くの鍛練と実戦で培った経験使って全力で勝負しており、シーフとしての鋭敏な感覚と手技を用いてキャラクターを操作したりなどで怪人を圧倒していた。
そして。
「!!しまった!!」
今までガードに徹していた怪人。そのガードが崩れたその時だった。
「この隙は逃さない!いっけー!」
その一瞬の隙を付き必殺技を繰り出し、見事ノーダメージで怪人に勝利した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蛇崩・京次郎
「ギャハハ! 格闘ゲームゥ? やったことはねぇが面白そうじゃねぇカ!」
「……ア? 『さすがに何も知らないまま行くのは無謀だからそれなりに練習しろ』? へいへい、わかってるつーノ! ったク、キョージローは心配性だゼ」
「よーゥ怪人! オレサマ、絶望的にこうりーン。やろうゼ? 得意なんだろゲーム。どっちが強いか競おうじゃねぇカ」
「人助けェ?! バァーカ、ただの気まぐれだっつーノ」

怪人の眼の前に現れ、勝負を申し込まれる前に逆に申し込む。
キャラクターは、『クセは強いが極めれば非常に強力なキャラ』を選択する。(ユーベルコード:ジャスティス・ペイン)
「相手はベテラン、こっちはニュービー。面白ェだロ?」



猟兵達に連敗し、悔しがるティラノサウルス怪人。
そんな一連の流れを見ていた観客達の中にもまた、猟兵がいた。
「ギャハハ! 格闘ゲームゥ? やったことはねぇが面白そうじゃねぇカ!」
そう言いながら怪人に歩み寄ろうとする、が。
「……ア? 『さすがに何も知らないまま行くのは無謀だからそれなりに練習しろ』? へいへい、わかってるつーノ! ったク、キョージローは心配性だゼ」
誰かに話しかけられた様に立ち止まり、逆に心配になる様な返答をする。
彼らは蛇崩・京次郎(トシュカトル・f05525)とヒーローマスクのトシュカトル。
先程蛇崩に警告されたにも関わらずトシュカトルは歩みを進めていき、
「ま、また…もしや私が弱い…?弱くて負け…いや、そんな筈はない!私が負ける筈がない!あの程度負けの範囲には入らない!私は強い!あの者達はきっと不正をして勝ったに違いない!よし、また対戦相手を探し」
「よーゥ怪人! オレサマ、絶望的にこうりーン。やろうゼ? 得意なんだろゲーム。どっちが強いか競おうじゃねぇカ」
…突然目の前に現れ怪人の言葉を遮り、しかも逆に勝負を申し込んだ。
「…は?」
突然の出来事に一瞬、辺りが静まりかえる。
まぁ、そりゃそうなるよな。
「…まぁいいだろう…自ら叩きのめされにくるとは勇気のある奴だな!貴様もゲーム台の錆にしてくれよう!」
ゲーム台の錆にしてやろうってなんだよ。
そんなこんなでまた始まった対戦、しかし以前と違い観客の殆どは最初から怪人が勝つとは思っては居ないようで期待はずれだと言い立ち去る者も居た。
キャラクターセレクトで怪人が選んだのは先程から使っていた攻防のバランスに優れたキャラクター。
そしてトシュカトルが選んだキャラクターは…
(…トシュカトル、本当にこれで大丈夫なのか?)
「大丈夫だっテ!そう心配してねーデ見てろヨ!」
京次郎が心配するのも無理もない。
何故ならトシュカトルが選んだものはかなりクセのあるキャラクターだった。
その分極めればかなりの強さを発揮する…というものだがベテランでも使いこなすのが難しいのに格闘ゲームの経験がないトシュカトルに尚更使い熟せるとは到底思えない。
「態々そのキャラを選ぶとは…この時点で私の勝ちは決まった様なもの!征くぞ!」
クセのあるキャラだったがトシュカトルに扱える様な才能があったのか、勝負は一方的なものにはなってはいなかった。
しかしそれでも

大成功 🔵​🔵​🔵​


通常ならば勝てる筈のないこの勝負。
どちらも無傷のまま対戦は続いていた…その時だった。
「仮面のおにーちゃんがんば…あっ!」
観客の中にいた幼いキマイラが転んでしまったのだ。
勿論今は対戦中、通常対戦を投げ出してまで助けに行かず他の者に頼るだろう。
そしてティラノサウルス怪人もそうだった。…しかしだ。
助け起こしにと真っ先に飛び出したのは今まさに対戦中のトシュカトルだった。
「な…お前、勝負の最中だぞ!?人助けなんてやっている場合ではないだろう!」
「人助けェ?! バァーカ、ただの気まぐれだっつーノ」
そう言いつつもキマイラの子供を助け起こし、振り返る。
そして振り返った瞬間、怪人は気がついた。何かが違う。助け起こすその前とトシュカトルの姿形は変わっていないのに、確かに何かが違うのだ。
「…貴様、何をした…!?」
「ア?怪人、オレサマにビビってんのカァ…?さっきまでの威勢はどーしたんだヨォ!ギャハハハ!」
ユーベルコード、【ジャスティス・ペイン】。
自身の【困っている人を見捨てられない性格】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大するユーベルコードだ。
クセは強いが極めれば非常に強力なキャラを使った事。
キマイラの子供を助け起こした事、その2つの不利な行動によってトシュカトル…そして京次郎の身体能力は高まっていた。格闘ゲーム未経験のトシュカトルがこのキャラクターを使いこなせたのもこの為であった。
…もしかしたらキャラクターセレクトの理由はただ面白そうだからという理由だけで、助け起こしたのもトシュカトルの善意だったのかもしれないが。後者は特にあり得る。
そしてゲーム台に再びついたトシュカトルのプレイングは以前より格段に上昇していた。それも、プロ顔負けのレベルにまでだ。
「ま、また、また私は負けるのか!?何故…何故だあぁぁ!」
台についてからたったの数秒。
叫び声虚しく、結果はトシュカトルの圧勝という形で終わった。
「く、くそっ…何故…何故だ…」
悲しみと悔しさでゲーム台を叩くティラノサウルス怪人。
観客の視線や態度、そしてあれ程舐め腐っていた相手に4連敗となれば当然だ。
しかしそんな怪人に手を差し伸べる者が二人いた。
「こら!台パンはいけません!そんな事してたら見てる人が気分を悪くしちゃうかも知れないよ?それに私はゲームは皆で楽しくやりたいタイプなんだ!」
そう言って怪人のマナー違反を指摘してくれたのは七色・うみ(幻想奏者・f03160)。
動画配信やゲームプレイなどで人気を奪う可愛らしい外見の天才バーチャルキャラクターの猟兵だ。
「そうですよ!負け続きでこうなっちゃうのも分かります。けれどゲームは勝ち負けが重要じゃない、楽しむ事が一番なんですよ!こんなにゲームが上手なんですからほら、元気出してください!」
それに続き励ましの声をかけたのはリゼリア・マルフィス(お気楽魔女・f02829)。
旅に出る前は先祖代々から森で薬を作ったり占いやまじない師をやっていた魔女の少女で、そしてこちらも七色と同じく猟兵である。
逆に褒めてあげればそっちに気を取られて勝負を忘れてくれる筈。
そういう事で二人は現在怪人を褒めている所なのだ。
「そ、そうか…それはすまなかった…だが、だがやはりゲームは勝ってこそのものだ!その様な軽い心構えでいてはすぐに負けてしまう!それにゲームは勝たなければ楽しくないものだ!負ければ楽しさなんて得られない、それがゲームだ!私はもう既に何度も勝っている、だから…」
「でも何だかあんまり楽しくないって顔してますよ?」
「ぐ…そ、それは………」
二人が怪人を褒めたりなどで勝負を忘れさせようとするもやはりこの程度では上手く行かない様子。そしてそこにすかさず二人が言葉をかける。
「勝ち負けも大事かもしれないけど、私は勝っても負けても楽しく笑顔で遊ぶ人の方が、かっこよくて素敵だな…って思います」
「それにゲームはマナーを守って楽しくやろうよ!そんな事してたら怪人くんが皆から悪く思われたりしちゃうし、それに怪人くんだけが悪い思いをするより、みんながゲームで楽しくハッピーになれる、そんなコミュを私は作りたいよ!」
「今まで私はゲームなど腕前を競う為にある物だと思っていた…しかしそれは勘違いだったのか……いや、私にもそう思えていた時期があったのか…?しかしそうなるとどう旧人類の凄さを広めれば…」
二人の言葉を聞き、徐々に考えを改めていくティラノサウルス怪人。
「旧人類の凄さ広めようと頑張らずとも皆凄いって分かってくれる筈ですよ!だってあんな凄い上手なゲームプレイを何回も見られてるんですよ?もう十分伝わってくれてると思いますよ!相手に勝つ事に拘って悲しむよりも純粋にゲームを楽しみましょう!」
「だからもうそんな事しなくても大丈夫だよ!ゲームは勝っても負けても楽しいものなんだ、これからは皆でゲームを楽しもう?」
「…確かにそうだな、その方が良さそうだ。今までどうり勝つ事に拘り観客達や対
戦相手にも迷惑をかけてしまうよりも純粋にゲームを楽しんだ方が断然良いな!」
言葉をかけられ以前の怪人とは違い、怪人は勝負の事など忘れてしまっていた。
リゼリア・マルフィス
同じ旅団【メリアス堂】の七色・うみさん(f03160)と一緒に、WIZで勝負をうやむやにします!
ここまで負け続きなら怪人も落ち込んでそうです。旧人類の凄さを広めるのが目的なら、逆に褒めてあげればそっちに気を取られて勝負を忘れてくれるかも。
怪人に近づいてゲームの腕を上手!と褒めてどんどん持ち上げていきます!その合間に、
「でも何だかあんまり楽しくないって顔してますよ?」
「勝ち負けも大事かもしれないけど、私は勝っても負けても楽しく笑顔で遊ぶ人の方が、かっこよくて素敵だな…って思います」
伝わるかどうかはわからないけど、相手に勝つのに拘るんじゃなく、純粋に遊ぶ楽しさに気を取られてくれればいいんですけど。


七色・うみ
今日の私の気分はWIZ!
同じ「メリアス堂」の旅団のリゼリアちゃん(f02829)と一緒に、怪人さんとお話ししてみるよ!

私は格闘ゲームや音楽ゲームが好きで、みんなで楽しくやりたいタイプなんだ!
でもでも、負け続きで怪人くんイライラしちゃってるかも知れないね? 多分台パンとかもしちゃってるだろうなあ…。それを見ちゃってる人が気分を悪くしてるかも知れないし、わだかまりなく勝負を楽しみたいよね?
だから私は、あまりくどくせずに、ゲームをやるときのマナーを教えたいの! 台パンはいけませんとか、そんな感じ!
怪人くんだけが悪い思いをするより、みんながゲームで楽しくハッピーになれる、そんなコミュを私は作りたいよ!



そう、つまり二人が協力して実行した【逆に褒めることでティラノサウルス怪人の気を引き勝負の事を忘れさせる】というその作戦は見事、成功したのだ。
そしてだ。この二人の作戦の成功により変わったのはターゲットであるティラノサウルス怪人、それだけではなかった。
対戦を今まで観ていた観客、周りの者たちも彼女らのティラノサウルス怪人への言葉を聞き、ティラノサウルス怪人にあまり良くない態度をとっていた者達や、同じ様な勝ち負けに拘り過ぎていた者たちなどが皆、考えを改める事が出来たのだ。





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大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『怪人を追え!』

POW   :    とにかく全力で追いかける

SPD   :    ルートを読んで事前に罠を仕掛けておく

WIZ   :    話しかけて注意をひく

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


猟兵達により考えを変えた怪人。
それにより一時的には勝負の事を忘れてはいたがやはりその後、勝負の事や連敗した事を思い出してしまった。
「…だ、だが!やはり私が勝負に負けた事実、悔しさ、それによって仲間にかけた迷惑は変わらないのだ!一時退散だ!さらばだキマイラ、それと猟兵共!」
そう言って怪人は逃げるように…いや、実際逃げているのだが走り去ってしまった。
しかしここで逃してはいけない。
何としてでも怪人を止めなければまた事件が起こり、
そして動画がアップされ、旧人類の凄さが広まってしまうのだから。
七色・うみ
あ、ちょ、ま、怪人くん!?
…な〜んて、考えるのは後々! 私の凄さはここから、SPDで発揮しちゃう!

必殺技で生配信を立ち上げたら、視聴者さんの応援を貰っちゃうよ!
それだけじゃなくて、電子の海経由でコメント欄も見ちゃう!
スマホのOCEANSで地図を参照して、視聴者さんに詳しいルートを特定してもらうの!
普段からコミュ力発揮して仲良くなってる人たちだから、快く協力してくれると思う!
特定出来たら後は先回りして、通るであろうルートに、これまた電子の海から引っ張って実体化させたびっくり箱をセット!
これなら、旧人類のことなんて忘れちゃうくらいびっくりして気絶しちゃうかな?
ちょっと手荒でごめんね!



「あ、ちょ、ま、怪人くん!?」
走り出した改心した筈であるティラノサウルス怪人の後を真っ先に追いかけていったのは先程怪人に呼び掛けていた猟兵の一人、七色・うみ(幻想奏者・f03160)。
「そんな足の早さで私に追いつけると思っているのか?馬鹿め!」
追いかけてきた七色を見て、こんな少女に追いつかれる訳がないと馬鹿めとまで言い完全に舐めてかかるティラノサウルス怪人。
しかし七色は何も考えずに走り出した訳ではない。
彼女の凄さはここからだ。
まず、怪人が走り出した時七色はユーベルコード【グッドナイス・ブレイブァー】により生放送を立ち上げ視聴者から応援を貰い、
さらにそれに加え電子の海経由でコメント欄を見つつ、スマホのOCEANSで地図を参照して、視聴者に詳しいルートを特定してもらっていた。
勿論彼らは普段から七色とは中の良い者たち。快く協力してくれた。
それらにより怪人は全く気が付いてはいないが段々と七色の身体能力は向上していた。
それから追いかけ始めて数分後。
視聴者から特定した詳しいルートが送られてくると七色は脇道に入り、姿を消した。
「…む?先程から静かだと思っていたが…まさか迷子にでもなったのか!?マヌケめ!ハハハハハ!」
後ろを振り返りながら、勝手に迷子だと思いこみティラノサウルス怪人は笑っていた。
そう、後ろを振り向きながらだ。
「ハハ…うおおっ!?」
直ぐ側に仕掛けられていたびっくり箱に気がつく事が出来ず驚き、無様にも尻もちをつくどころかそのまま怪人は気絶した。
そう、七色が脇道に入ったのは怪人より先回りし、通るであろうルートに電子の海から引っ張り出し実体化させたこのびっくり箱をセットする為だったのだ。
「ちょっと手荒でごめんね!」

成功 🔵​🔵​🔴​

善知鳥・董子
ゲーム、ゲームね!やったことはないけど楽し……
……って、ちょっと!もう逃げるの!?
私も遊び……じゃなかった戦いたかったんだけど!?
待ってよ怪人さん!!

【WIZ】を使用!
歌声で呼びかけて足を止めさせるわ!
いちおうサウンドソルジャーの端くれ、声量には自信があるんだから!

私も応援、欲しいわね!
【ティンクルスター・ツイン・ツインズ】を使いましょ!
影の応援歌に乗って、音量をさらに高めるわよ!

呼びかけの内容は全力の挑発よ!
やいやいゲームの怪人さん!
まだまだ戦ってない猟兵はいっぱいいるのよ!
私たちに打ち勝たずして、しっぽ巻いて逃げるつもり?
とんだ腰抜け、いわゆるチキンね!
所詮は前時代の敗北者!



そしてそんなこんなで怪人が目覚め、再び追いかけっこが始まろうとした…その時。
「ゲーム、ゲームね!やったことはないけど楽し……
……って、ちょっと!もう逃げるの!?
私も遊び……じゃなかった戦いたかったんだけど!?待ってよ怪人さん!!」
後ろから善知鳥・董子(滝夜叉は歌う・f00618)が何やら言いながら走ってきた。
そう、彼女も実は怪人と勝負するはずだった猟兵なのだが、
そのまま勝負も出来ずに怪人に逃げられてしまったのだ。銀髪の子かわいそう。
「に、逃げるだと!?これは戦略的撤退だ!さっきも言っただろうが!」
その様な言い訳を言いつつ背を向けて逃げ続けるティラノサウルス怪人。
まぁ、撤退も逃げる事とあまり変わりないのだが。
その時だった。
『私自身にエールを送りましょ! 誰にも負けないへこたれないってね!』
そんな怪人の背後からその様な声が聞こえたかと思うと、今度は影の応援歌に乗って大音量で全力の挑発の言葉が聞こえてきた。
「やいやいゲームの怪人さん!
まだまだ戦ってない猟兵はいっぱいいるのよ!
私たちに打ち勝たずして、しっぽ巻いて逃げるつもり?
とんだ腰抜け、いわゆるチキンね!
所詮は前時代の敗北者!」
「だ、誰がチキンだと!?
しかも私を敗北者扱いとは…そ、それにあの時は運がわるかっただけだ!」
挑発の言葉に怒り、足を止めるティラノサウルス怪人。
サウンドソルジャーである善知鳥の【ティンクルスター・ツイン・ツインズ】により更に声量が増したその挑発は怪人の注目を引き、足を止める事に成功した。

成功 🔵​🔵​🔴​

竹城・落葉
 意気込み
 怪人がオブリビオンでは無く、完全に改心したのであれば、このまま逃がしても良いと考えていた。だが、結局のところ、そうはいかないらしい。仕方ない、怪人を追いかける事にしよう。そう思った後、余計な事は考えず、追いかける事に意識を集中させる。

 行動
 冷酷な雰囲気を出し、無表情かつ無言で怪人をひたすら追跡する。妨害を仕掛けてくるのであれば、『剣刃一閃』で妨害を切り伏せる。元武将として、追跡には自信がある。ただ、住人に危害が及びそう、もしくは住人に危害が及んだ場合、追跡を中止して住人を守る、もしくは救助する事に専念する。


アリルティリア・アリルアノン
今度は追いかけっこですか、負けませんよ!
勝負の模様は引き続きドローンから生配信です!

怪人の背中が見えたら徹底的に煽って
注意をこちらに向けさせ、
他の人のアプローチが成功しやすくなるように仕向けます
「ヘイヘーイ!あれだけ威張ってたのに尻尾を巻いて逃げるんですか?旧人類も大したことないです!」
「悔しかったらリアルファイトしてもいいんですよ?
…あっ、もしかしてケンカもアリルみたいな幼女に勝てないくらい弱っちかったりして?」


蛇崩・京次郎
「アァ?! 逃げてんじゃねェティラノ野郎!! オマエが逃げたら他のヤツラが掛けた言葉が無駄になっちまうかもしんねーだロ!!」
「待ちやがれオラァ!」
逃げ出したティラノ怪人をとにかく全力で追いかけるゼ
<ジャンプ><地形の利用>を使って屋根の上を飛びながら追えばなんとか追い込めるンじゃねェか? オレサマの眷属のジャガー(第八夜王・山の心臓)にも協力させるゼ

ここで逃がすわけにはいかネェ……
他のヤツラとうまいぐあいに連携しテ、包囲しようともしてみゼ
さっきうっかり言っちまったが、これは別に誰かの為とかじゃねェゾ! 逃したらメンドクセーことになるからそれが厭なだけダ!


立花・桜華
ゲームでの戦いの後は追いかけっこかな?
体力勝負でも負けないよ!
ゲームよりもこっちの方が得意だからね!

【怪人の追跡】
私の全力で追いかけるよ。自慢のダッシュ力を見せてあげる!
ユーベルコード:シーブズ・ギャンビットを使用し、上着を脱ぎ捨て身軽になることで更なる加速を行う
高い視力を用いて対象の見失わないように追跡
途中で一般人がいたら野生の感で行動を予測し、全速力のまま合間をすり抜ける
障害物や妨害かあったときはジャンプや怪力を用いて取り除くよ

追い付けたら動きにフェイントを交えつつ回り込むよ
「残念! 猟兵からは逃げられない!なーんてね」


犬憑・転助
俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだってかぎ分けるぜ

配信やらなんやらは解らねーが(基本、サムライエンパイアに無いものは理解し難い人)、悪人を追跡ってんなら俺にもできるぜ?

着物姿

超嗅覚(ユーベルコード、第六感、野生の観、聞き耳)で追跡
または妨害も超嗅覚で感知し回避する

なんど追い付かれても諦めず逃げ続ける怪人に好印象
七転び八起き、諦めない奴は嫌いじゃねーぜ?
手前ぇ、名前はなんつーんだ?

自分の世界との違いにはいちいち感心する

俺は「転んでも助ける」って書いて転助だ
コロ助じゃねー! てん助だ!

※アドリブ歓迎、他PCと絡み希望、失効日ギリギリまで待ってなるべく大人数と一緒に描写してもらえると嬉しいです。



足を止めたティラノサウルス怪人。
そして怪人はある事に気づいてしまった。
そう、先程から足止めされていた間に5人もの猟兵が来てしまった事に。
「く、クソっ!こんな所で捕まってたまるか!」
そう言って逃げ出す怪人だが、直ぐに猟兵がそれを追いかける。
「ゲームでの戦いの後は追いかけっこかな?
体力勝負でも負けないよ!
ゲームよりもこっちの方が得意だからね!」
そう言って真っ先に飛び出して来たのは立花・桜華(羅刹のシーフ・f05787)。
羅刹である彼女の自慢のダッシュ力により一瞬の内に距離が縮まる。
更にユーベルコード、【シーブズ・ギャンビット】により上着を脱ぎ捨て身軽になることで更なる加速をし追い込んでいく立花。
こんな所で追いつかれてたまるかとティラノサウルス怪人もすかさず全力疾走。
しかし怪人が走ったその先に、
「アァ?! 逃げてんじゃねェティラノ野郎!!
オマエが逃げたら他のヤツラが掛けた言葉が無駄になっちまうかもしんねーだロ!!」
屋根の上を飛び越え全力疾走し、怪人を追いかけて来た蛇崩・京次郎(トシュカトル・f05525)…いや、正確に言えばトシュカトルが飛び出して来たのだ。
「待ちやがれオラァ!」
そう言って方向転換し再び逃げ出したティラノサウルス怪人を眷属である高い神性と知能を持つジャガー、【第八夜王・山の心臓】と協力して全力で追いかけていく。
「この状況は非常にまずいな、なんとか一人でも多く撒かなければ…!」
そう言って撹乱しようと複雑なルートを通って逃げる怪人。
行ったフリをしてまた別の道を通ったり、人というかキマイラ混みに紛れたり。
しかし、やはり立花の高い視力にはそんな小細工は通用するはずもなく、
やはりまた追いつかれては何とか撒いての繰り返し。
しかし着実に、確実に猟兵達はティラノサウルス怪人に近づいていっていた。
「今度は追いかけっこですか、負けませんよ!」
さらにそこへ、アリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)が到着。
しかも勝負の模様は引き続き動画撮影ドローンで撮影し生放送中、つまりユーベルコード【グッドナイス・ブレイヴァー】の効果を受け現在パワーアップ中。
「ヘイヘーイ!あれだけ威張ってたのに尻尾を巻いて逃げるんですか?旧人類も大したことないです!」
と、怪人の背中が見えた瞬間に煽りを入れていくアリルティリア。
「大した事がないだと…!?調子に乗りおって…!」
しかもこんな煽りでも効果は抜群。
アリルティリアの狙いどうり、アリルティリアに注意をティラノサウルス怪人は向ける。
そしてアリルティリアに気を取られ、怪人が完全に周りが見えなくなった瞬間。
冷酷な雰囲気の、無表情の上更に完全に無言となった竹城・落葉(一般的な剣客・f00809)がティラノサウルス怪人のすぐ近くまで迫って来ていた。
「!?ゆ、油断大敵とはこの事か…!しかし逃げる…いや、撤退しているだけでは埒があかない!相手がその様な手を使うのなら私にも作がある!」
そう言うと怪人は周囲のビルなどの一部を壊し、瓦礫の雨を猟兵達に降り注がせる。
だがしかし、竹城のユーベルコード【剣刀一閃】の前には瓦礫など豆腐の様な物。
瓦礫の雨は簡単に竹城によって斬り伏せられた。だがその周りでは。
「うわあぁぁぁ!?」
「か、怪人が暴れてるぞー!皆避難しろー!」
「瓦礫が降ってくる…!だ、誰か猟兵はいないのか…!?」
周りにいたキマイラ達が瓦礫の被害を受けようとしていた。
そんなキマイラ達を見捨てられる筈もなく、竹城はキマイラ達を守る事や救助に専念し始めた。
「ハハハハハ!まさか瓦礫をあんなに容易く斬り捨てられ、
突破されるとは思いもしなかったがこれで一人減ったぞ!
後は残り4人のみ…ん?」
そう油断していた怪人の目の前には新たに駆けつけた着物姿の猟兵、犬憑・転助(孤狼の侍・f06830)の姿があった。
「七転び八起き、諦めない奴は嫌いじゃねーぜ?
手前ぇ、名前はなんつーんだ?」
どうやら何度追いつかれても諦めず逃げる怪人に好印象を抱いた様で。
「ま、まだいたのか…!というよりも名乗る時は自分から先に名乗る物だろう!?」
この状況でつっこむのか、お前。
「ん?あぁ、俺は「転んでも助ける」って書いて転助だ」
「そうか、コロ助…」
「コロ助じゃねー! てん助だ!」
一体さっきまでの追いかけっこはどこに行ったのやら。
そんな会話が続いていたが流石にティラノサウルス怪人も現在の状況を思い出した。
「…ってそんな事をしている場合ではない!えぇい貴様、そこを退け!」
突然の怪人からの攻撃。
しかし犬憑は突然の攻撃であったにも関わらず、その攻撃をひらりとかわした。
「な…」
「来るのはわかってたぜ。
悪いが俺の鼻は特別性でね、キナ臭い場所まで嗅ぎ分けちまうのさ」
超嗅覚、それが彼のユーベルコード。
それによって攻撃が来るキナ臭い場所を感知し攻撃を回避したのだ。
そしてそうこうしている内に、先程から怪人を追跡していた立花やトシュカトル、アリルティリアがすぐそこまで迫っていた。
「残念! 猟兵からは逃げられない!なーんてね」
「ここで逃がすわけにはいかネェ…… 」
「お、おのれ…!」
「悔しかったらリアルファイトしてもいいんですよ?
…あっ、もしかしてケンカもアリルみたいな幼女に勝てないくらい弱っちかったりして?」
そして気づけばティラノサウルス怪人は完全に猟兵達に囲まれていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ティラノサウルス怪人』

POW   :    ザウルスモード
【巨大なティラノザウルス】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ティラノクロー
【鋭く長い爪】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    学説バリエーション
対象の攻撃を軽減する【羽毛モード】に変身しつつ、【体から生えた鋭く尖った針のような羽毛】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

竹城・落葉
 我は追跡時と同じように、冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情かつ無言で戦う。だが、追手を払う為に、無関係な住人に危害を加えようとした事は許せぬ。戦闘中は余計な事を考えずに集中するだろうが、無意識に怒りの感情を抱くだろうな。
 戦闘は、怪人に対して『剣刃一閃』を用いて切り伏せる。元武将の一撃を受けてみよ!



「ぐっ…ここまで来たらもう、現実での戦いで決着をつけるしかない様だな…!」
そう言って猟兵達に周囲を完全に囲まれ、逃げ道を完全に塞がれたティラノサウルス怪人は仕方がないと戦闘態勢をとって見せた。
そんな緊迫したこの状況で真っ先に飛び出して行ったのは先程からティラノサウルス怪人と戦っていた猟兵の内の一人、竹城・落葉(一般的な剣客・f00809)。
追跡時と同じく酷く冷酷な雰囲気を漂わせる彼女はまたもや無表情かつ容赦なくティラノサウルス怪人へと斬りかかって行った。
「うおおっ!?」
そんな竹城の姿を見て、自らへの危機を感じとり直さま怪人は距離を取る。
…が、しかしそれももう遅い。
距離を取られた瞬間、竹城はさらに距離を怪人につめていく。
普段戦闘は余計なことを考えずに集中している彼女だ、怪人のの行動に無意識に怒りの感情を抱いていた。そして、
「元武将の一撃を受けてみよ!」
竹城の怪人へ向けて放たれたユーベルコード、剣刃一閃によりティラノサウルス怪人は一瞬にして斬り伏せられていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリルティリア・アリルアノン
ふっふっふっ、美少女ゲーマーAとは世を忍ぶ(別に忍んでない)仮の姿…
その正体はバーチャル魔女少女(ウィッチ)アリルちゃん!
わるいゲーマーはリアルでもこてんぱんにしてやります…このバトルキャラクターズが!

という訳で先ほどまでやっていたゲームのキャラクターをバトルキャラクターズとして召喚、
融合させて同じ位の強さの2体に
状況に応じて操作キャラを入れ替えて戦うチームバトル式で攻め立てます
さあ、リアルファイトの実力はどうでしょうね?



「ふっふっふっ、美少女ゲーマーAとは世を忍ぶ(別に忍んでない)仮の姿…
正体はバーチャル魔女少女(ウィッチ)アリルちゃん!
わるいゲーマーはリアルでもこてんぱんにしてやります…このバトルキャラクターズが! 」
「自分自身は戦わないのか!?
そして別に世を忍んでもいないだろう!思いっきり自己紹介もしていたし!」
とティラノサウルス怪人と漫才のボケとツッコミの様に会話を交わしながら先程までやっていた格闘ゲームのキャラクターをユーベルコード【バトルキャラクターズ】で召喚し、怪人へと仕向けているのはこちらも先程怪人と対峙した猟兵、アリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)。
「勝負は状況に応じてキャラクターを入れ替えるチームバトル式です!
さあ、リアルファイトの実力はどうでしょうね?」
そう言ってアリルティリアは召喚した16体のバトルキャラクターズを同じ強さの2体に合体させた。
「1対2か…卑怯だと言いたい所だが、入れ替え式ならばこの程度の相手など造作もないわ!」
それに対しバトルキャラクターズを前にして余裕を見せるティラノサウルス怪人。
なんか逆に入れ替え式でなければ勝てない様にも聞こえるが。
それはともかくまず最初にパワータイプで投技が得意なキャラクターがティラノサウルス怪人に飛びかかって行く…が、こちらは怪人に動きを読まれ中々当たらない。
だが怪人も怪人でビビって近づけないというのが現状の様で、これではいつ勝負が着くか分からないとキャラクターを入れ替えようとした…その時、
何故このタイミングを選んだのか本当に謎なタイミングで怪人が攻撃を仕掛けてきた…
「そこだああァァァ…ってうおぉっ!?」
…が、怪人は思いっ切り攻撃を外した上に、近づいたが為案の定投げられた。
「おい!貴様私が今めっちゃ格好良くティラノクローを決めようとしたのに避けるんじゃない!」
とバトルキャラクターズに怒鳴りだす始末。
いくらバトルキャラクターズになにか言ったってやはり答えてはくれないし、
そんなバトルキャラクターズに怒りまたティラノクローで攻撃しようとしてまた投げられたり壁際でコンボを食らっていたりしていた。
「ちょ、ちょっと待て。チームバトル戦なのだろう?
もう片方にそろそろ切り替えるべきじゃないか?」
そう言った後、また投げられたが今度はアリルティリアの方に言葉が届いたのか、
キャラクターを交代した…が、やはり…
「お、おいてっ、ゲーマーならいてっ、正々堂々とだな…ててっ、近づいて戦うべき…って痛い!地味に痛いだろう!おい!聞け!痛っ!?」
別のキャラクターに交代されたその後もやっぱり手も足も出ず
ティラノサウルス怪人は再びサンドバッグ状態になっていた。
しかも今度は遠距離からちまちま攻撃され続けていてティラノクローも当てられそうにもなく、ティラノサウルス怪人は延々ボコボコにされ続けていた…

大成功 🔵​🔵​🔵​


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「真壁真人」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
富井・亮平
【心情】
とうとう終わりの時が来たようだなッ!
栄枯盛衰の理をその身に刻み込め、オブリビオンッ!
面白くて楽しい悪者成敗のはじまりだッ!

【行動】
「ゆくぞッ! 裏ッ!! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
氷の魔力がルーンソードに宿るッ!
防御力を重視することで氷雪の結界を纏い、吹き荒れる吹雪で我が身を包み込むぞッ!

これにより高速で吹き荒れる雪の結晶がヤツの注意を逸らし、私は慎重に動くことで防御専念ッ!
冷気がヤツの動きを鈍らせたところを狙い、必殺の氷刃で攻撃だッ!

耐久力があるといってもティラノザウルスは二足歩行ッ!
人間ですら小指をぶつけただけで歩けなくなるッ!
こいつで一気に機動力を奪ってやるッ!



「おのれおのれ、許さんぞっ!!」
 明かな劣勢に、怒りも露わに吠え猛るティラノサウルス怪人。その肉体が、みるみるうちに巨大化していく!
 巨大なティラノサウルスへと変貌した怪人は、その大顎に猟兵を捉えんと疾走を開始した。地響きすら伴うその疾走を、富井・亮平は真向から迎え撃つ。
「ゆくぞッ! 裏ッ!! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
 叫びと共に、亮平の手にしたルーンソードが蒼い輝きが放たれる。
 次の瞬間、氷の魔力を宿したルーンソードから、風の音と共に氷雪が広がった。
 亮平の身を覆った吹雪の勢いに、進撃するティラノサウルス怪人の進撃の勢いが鈍る。
『む、冷気だと……!!』
「恐竜に変身したお前には効くだろうッ!」
 亮平の姿が、吹雪の中へと掻き消えたかのようにかすむ。ティラノサウルス怪人がその姿を見失っている間に亮平は一気に距離を詰めると、その脚部へとルーンソードで斬りつける。氷の刃へと変化したルーンソードから伝わって来る鋼鉄の柱を斬り付けたような手応えに、亮平は顔をしかめた。
「頑丈だなッ……!」
「その程度で、どうということも無いわ!!」
「だが、人間ですら小指をぶつけただけで歩けなくなるッ! 何度も斬り付けられてもそう言っていられるかッ!!」
 尾を振り回し、亮平を追い払おうとするティラノサウルス怪人だが、亮平が身に纏う吹雪の効果もあって動きは鈍い。そうするうち、氷の刃で立て続けに斬り付けられたティラノサウルス怪人の脚部は纏わりつく氷の結晶によって凍てつき、その機動力は奪われていった。
「さあ、終わりの時は近いぞ! 栄枯盛衰の理をその身に刻み込め、オブリビオンッ!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​


「あの怪人さん、ゲームより実践のほうが断然強そうなのに……」
 猟兵達に翻弄されるティラノサウルス怪人の姿に、摩訶鉢特摩・蓮華はどこか哀れなものすら感じていた。
 が、その視線はティラノサウルス怪人の(既にボロボロになりつつあった)自尊心を痛く傷つけたようだった。
「何ジロジロ見ているんだ、あァ!?」
「わ、怖っ」
 元の大きさに戻ったとはいえ、巨大なティラノサウルスが自分に向けてガンをつけて来るのは流石に迫力がある。ティラノサウルス怪人はその両足で地面を蹴ると蓮華へと飛び掛かって来た!
 だが、空中から振り下ろされた爪を蓮華は軽々と回避する。
「やるな……だが、これはどうだ!!」
 続けざまに嵐のように繰り出される怪人の爪を、蓮華はさらに『まるで分かっていたかのように』回避していく。
「思ったより素早い……やっぱり強いじゃん!!」
「くっ! 何故だ、何故当たらん!?」
 焦ったように口にする怪人。その思考は、蓮華の『覚(マインド・リーディング)』によって完全に読み切られていた。
(どこに攻撃してくるか分かっていれば、避けるのも難しくないよね)
 白亜紀最強の捕食者とも言われるティラノサウルス。その形質を持つ怪人の身体能力は決して低いものではない。それを蓮華が軽々とかわすことができているのは、『覚』によるものだ。
(やっぱり、ここまで怪人のペースに持ち込ませていないのがやはり大きいんだろうね)
 そんな風に思う蓮華の前で、ティラノサウルス怪人の全身の筋肉が隆起し、装甲板が弾け飛ぶ。
「ならば、さらに速度を上げるまでだっ!!」
「わ、これは流石にピンチかも!?」
 蓮華の焦り顔にティラノサウルス怪人が嗜虐心を覚える。だが次の瞬間、彼の手に走ったのは肉を引き裂く感触ではなく、激痛だった。
「ごめんね! でもこれって戦いだし!!」
 回避しきれないまでも、爪の軌道を読んでいた蓮華がカウンターで突き出した鉄塊剣。
 怪人は、自らそこに手を突き入れたのだ。粉砕される手を抱えた怪人が絶叫する様子に、蓮華は再度可哀想なものを見る目を向けるのだった。
摩訶鉢特摩・蓮華
このティラノサウルスの怪人さん、ゲームより実戦のほうが断然強そうなのに、今までの戦い見てたら全然強そうに見えないんだよね~。逆に弱い者イジメしてる気分になっちゃうよ…

SPD
あの怪人さんの爪、すごく痛そう!おまけに思ったより素早いし、やっぱり強いじゃん!
でも大丈夫!心を読んで、いつどんな攻撃がくるか分かってれば避けるのはそう難しくないから!
あれ?でもなんか攻撃が速くなってる!? これはちょっとピンチかも…でもそれは装甲を脱いだ怪人さんも同じはず!攻撃を当てさえすれば装甲のない怪人さんに大きなダメージを与えられる!
完全に避けるのは諦めて、致命傷だけは避けつつ、両手の鉄塊剣でカウンターを狙うよ!



「あの怪人さん、ゲームより実践のほうが断然強そうなのに……」
 猟兵達に翻弄されるティラノサウルス怪人の姿に、摩訶鉢特摩・蓮華はどこか哀れなものすら感じていた。
 が、その視線はティラノサウルス怪人の(既にボロボロになりつつあった)自尊心を痛く傷つけたようだった。
「何ジロジロ見ているんだ、あァ!?」
「わ、怖っ」
 元の大きさに戻ったとはいえ、巨大なティラノサウルスが自分に向けてガンをつけて来るのは流石に迫力がある。ティラノサウルス怪人はその両足で地面を蹴ると蓮華へと飛び掛かって来た!
 だが、空中から振り下ろされた爪を蓮華は軽々と回避する。
「やるな……だが、これはどうだ!!」
 続けざまに嵐のように繰り出される怪人の爪を、蓮華はさらに『まるで分かっていたかのように』回避していく。
「思ったより素早い……やっぱり強いじゃん!!」
「くっ! 何故だ、何故当たらん!?」
 焦ったように口にする怪人。その思考は、蓮華の『覚(マインド・リーディング)』によって完全に読み切られていた。
(どこに攻撃してくるか分かっていれば、避けるのも難しくないよね)
 白亜紀最強の捕食者とも言われるティラノサウルス。その形質を持つ怪人の身体能力は決して低いものではない。それを蓮華が軽々とかわすことができているのは、『覚』によるものだ。
(やっぱり、ここまで怪人のペースに持ち込ませていないのがやはり大きいんだろうね)
 そんな風に思う蓮華の前で、ティラノサウルス怪人の全身の筋肉が隆起し、装甲板が弾け飛ぶ。
「ならば、さらに速度を上げるまでだっ!!」
「わ、これは流石にピンチかも!?」
 蓮華の焦り顔にティラノサウルス怪人が嗜虐心を覚える。だが次の瞬間、彼の手に走ったのは肉を引き裂く感触ではなく、激痛だった。
「ごめんね! でもこれって戦いだし!!」
 回避しきれないまでも、爪の軌道を読んでいた蓮華がカウンターで突き出した鉄塊剣。
 怪人は、自らそこに手を突き入れたのだ。粉砕される手を抱えた怪人が絶叫する様子に、蓮華は再度可哀想なものを見る目を向けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

羽月・姫香
なんや、大人げないなぁ~…まぁ、ウチも負けず嫌いやから人(?)のことは言えへんけど。
改心するかどうかは分からへんけど、ちょっとだけ痛い目見てもらおかなっ☆

まず、怪人の爪を【残像】【見切り】で避けたら【地形の利用】で【目立たない】ように姿を隠すでっ☆
そして…攻撃の時、鎧を捨てとったよね? それやったら好都合や、針が刺さりやすくなるさかい♪
ウチを見失っている隙を突いて【暗殺】を仕掛けるっ! 【忍法・禍怨塵】っ!
ウチは【毒使い】やから…今回は特別に強めのを盛っといたでっ☆
そして【2回攻撃】でとどめやっ! <南洋手裏剣>を【投擲】っ!

「なんや今日はウチ、正統派の忍らしいなぁ~…♪」

(※アドリブ等歓迎)



「なんや、大人げないなぁ~……」
 猟兵達に翻弄されるティラノサウルス怪人。
 もっとも、この光景を生み出したのも、勝利に対する欲望、負けず嫌いさに起因するのであろうと羽月・姫香は感じていた。
「ウチもあんまり、それについては人のことは言えんけど……人? ……ん~、まあええか」
 オブリビオンで怪人でティラノサウルスという存在が人なのかという定義についてはさておいて、姫香は地形の影に隠れて怪人を狙える位置へと素早く移動していく。
 その指の間に現れるのは、各種の毒が塗られた針の数々。
 卑怯卑劣という者もいるかも知れないが、オブリビオンを相手に手段を選ぶ必要もない。
「ほな、いくで……!!」
 鋭く振るった指先から、針がティラノサウルス怪人へと飛んだ。
 猟兵達との戦いの中で装甲をパージした部位は、姫香にとっての狙いの的だ。
「今回は特別に、強めのを盛っといたで!」
「何っ……!? いつの間に!!」
 針が突き刺さり、ようやく姫香の接近に気付いたか、怪人が姫香へと爪を向ける。
「毒か……! だが体に回り切る前ならば、一矢報いるぐらいは!!」
 だが、反撃のために動こうとした瞬間、怪人の大きな額へと金属の小塊が突き刺さる。
 姫香が針と逆の手で放った手裏剣だ。
「うおおおっ!?」
「なんや今日はウチ、正統派の忍びらしいなぁ~♪」
 顔を綻ばせる姫香。その艶やかな笑みの後ろで、毒は確実に怪人の体を蝕み始めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

コロッサス・ロードス
●戦術
自身の『武器受け、盾受け、オーラ防御、見切り』等の防御技能を活かす為、また仲間を『かばう』事で被害を抑える為にも、敵に肉薄して『おびき寄せ』攻撃を誘う

●攻撃
『怪力』と『鎧砕き』で敵の防御を崩し、二の太刀でその隙を穿つ『2回攻撃』が基本

●対コード
相手がザウルスモード使用前に【無尽禁戒】で「その場から動くな」とルール宣告
変化して理性を失えばダメージが発生する状況を作る

●心情
ティラノサウルスは嫌いではない
いや、寧ろ好きな方だろう
一番はトリケラトプスだが
まあそれは良い

ティラノサウルスといえば、研究が進んで年々姿形が変っていることで有名なんだが……ところでお前、本当に「ティラノサウルス」なのか?


ユウ・タイタニア
「ティラノサウルスっすかー。敵として不足なしっす。」
ユウ・タイタニア突貫するっす。

【戦闘】
「あっしの必殺技を食らうっす!!」
竜形態のドラゴンランス『ネメシス』に『騎乗』して『空中戦』っす。
飛べ!ネメシスっす。

ティラノサウルス怪人の「ザウルスモード(POW)」に対し、『盾受け』からの(『カウンター』+『捨て身の一撃』)×タイタニアスラッシュっす!

これが今のあっしの最大の攻撃っす!!
ある程度のダメージはやむを得ないものとしてわりきるっすよ。いたたたた…。

あーネメシス攻撃が来たっす↓↓↑↑→←→←AB(焦って混乱)

アドリブと他猟兵との絡みOK



「グアアアアア!!」
 絶叫をあげながら、怪人の全身からミシミシと音が上がった。その姿が、ティラノサウルスの巨体へと再び変身を遂げていく。
「ティラノサウルスっすかー。敵として不足なしっす!!」
 ユウ・タイタニア(f03116)は、ホワイトドラゴン『ネメシス』の背からティラノサウルスを見下ろした。
 他の猟兵と比べても小さなユウにとって、今の怪人は途方もなく大きな相手にも感じられる。だが、ユウは恐れることなくティラノサウルスへの距離を詰めていく。
 ユウへとティラノサウルス怪人の注意が向いた瞬間、その視線を釘付けにするように、コロッサス・ロードが前方へと飛び出した。
 そして、同時にコロッサスが放った不可視の衝撃波が、ティラノサウルスを打ち据える。
「その場から動くな!」
『動くなと言われて止まるやつが……何っ!?』
 コロッサスの命令に反して足を踏み出そうとした瞬間、ティラノサウルス怪人の肉体に傷が走る。
「『無尽禁戒』……汝、我が掟破ることを禁ず」
 コロッサスはそう宣言する。
 動けば、傷つく。
 単純無比な命令だが、肉弾戦を主体とする怪人にとって致命的ともいえるものだ。
「今のうちに! ネメシス、飛ぶっす!!」
 コロッサスによって、敵の動きが大きく制限されたのを受け、恐れることなくユウはティラノサウルス怪人へと飛び込んだ。
「これが今のあっしの最大の攻撃っす!!」
 叫びと共にユウの振るった剣がティラノサウルスの肌を深々と切り裂く。快哉をあげようとした、ユウの目が、次の瞬間見開かれた。
「あ、ネメシス、攻撃が来るっす↓↓↑↑→←→←AB!?」
 ティラノサウルスはその場から動かぬまま、竜巻のように尾を振り回しはじめる。焦りのあまりに奇妙な声をあげるユウ。だが、ユウを打ち据えようとした尾の一撃は、コロッサスは『不退転』の銘を持つ大盾で受け止められた。
「助かったっす!」
「防御は請け負った。そのまま攻撃を続けてくれ」
 コロッサスの声を受け、ユウはネメシスと共に、ティラノサウルスの攻撃を掻い潜りながら、次々と剣撃を放っていく。

『こうなれば、死なば諸共よ! 貴様も道連れにしてくれる!!』
 もはや敗北を覚悟したのだろう、ティラノサウルス怪人の瞳に、命を懸けてでも一矢報いんとする気配が宿る。死に向かう怪人の殺意を浴びながら、コロッサス・ロードスは問いを放つ。
「ところで、一つ聞きたいことがあるのだが」
『……??』
「ティラノサウルスといえば、研究が進んで年々姿形が変わっていることで有名なんだが……お前、本当に『ティラノサウルス』なのか?」
『俺は最強の恐竜、ティラノサウルス……そして、栄光ある人類だっ!!』
 絶叫と共に、最後の突進を繰り出すティラノサウルス怪人。コロッサスは、その一撃を真正面から受け止めた。
「大丈夫っすか!?」
「ああ……悪くない突進だったが」
 ユウの声を受け、コロッサスはそう答えを返す。
 突進を敢行した瞬間に、既にティラノサウルス怪人の体は無尽禁戒による崩壊を始めていた。
「やはりティラノサウルスは嫌いではないな。一番はトリケラトプスだが」
 消えゆく怪人の姿に、そう呟くコロッサス。

 かくして怪人は成敗され、キマイラフューチャーのサイバーパンク都市に平和は戻る。
 そして猟兵達の活躍は、またキマイラ達の話題の的となるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年07月10日


挿絵イラスト