Halloween Sweets Party!
●甘い使者の進撃
普段は講義や実習などが行われるアルダワ魔法学園の広い演習室。それが今やパーティー会場と化していた。
壁には様々な災魔を象った飾りつけがなされ、かぼちゃをくりぬいて作ったランプがそこかしこに鎮座している。
黒と橙色を主としたテーブルクロスが引かれた大きなテーブルの上にはたくさんのごちそう。お化けの形を象ったチーズがのったカナッペや、黒胡麻が練りこまれたパンで作られた真っ黒なサンドイッチ。かぼちゃの皮を容器に使ったパンプキンスープ。パーティーのために簡易な調理場も設えてあるので、焼きたてのミートパイを仮装した学生が運んではテーブルに並べている。
そして小さいながらもステージが設置され、歌や楽器、ダンスを披露する学生でパーティー会場は大いに盛り上がる。
だが、そんなパーティーに招かれざる客がやってきた。
『ナンダカ、イヤナキオクガヨミガエルプニ』
迷宮でもお馴染みの花の蜜でできたスライム――蜜ぷに。美味しい蜜になることから迷宮攻略のおやつとしてもお馴染みの災魔だ。
『ジャマヲシロト、ホンノウガツゲルプニ』
『ボクダッテヤレルプニ』
可愛らしい外見の災魔ではあるが、問題はその数だ。
あっという間にパーティー会場は蜜ぷにの群れに埋め尽くされようとしていたのだった。
●グリモアベースにて
「みんな、集まってくれてありがとう。ところで、もうハロウィンの仮装の準備は済ませたかしら?」
集まった猟兵たちに向かって開口一番そう言うと、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)は悪戯っぽい微笑みを閃かせる。
「今回はアルダワ魔法学園でハロウィンパーティーを楽しみながら災魔を倒してきてほしいの」
儀式魔術【Q】の成功により、アルダワのハロウィンに関する古文書が発見された。それによると、かつてアルダワでは10月31日に「装魔封災戦」という大作戦が決行された。人類が災魔の仮装をして災魔の拠点に侵入し、大規模な奇襲を行うことで大量の災魔を封印したその作戦の成功と勝利を祝って始まったのが、アルダワにおけるハロウィンなのだという。
「その敗戦の記憶が未だに本能的に残っているみたいで、ハロウィンを忌み嫌う災魔は多くて、この時期になると衝動のままに学園に現れることが多いみたいなの」
グリモア猟兵がこうして事前に予知ができたのも【Q】のおかげ。学生たちも楽しみにしているハロウィンパーティーを災魔に邪魔されるわけにはいかない。
「現れる災魔は蜜ぷによ。みんなも知っての通り、そう強くはないからそんなに脅威ではないんだけど……問題はその数なの」
もともと集団で行動する蜜ぷにではあるが、この時期ということもあって衝動のままパーティー会場に大量に押し寄せてくるのだ。
「災魔は仮装してる人を優先的に狙ってくるから、みんなにはしっかり目立つ仮装をしてほしいの」
学生たちや教師も会場にいて仮装をしてはいるが、猟兵に比べれば控えめなもの。しっかり仮装をして臨めば、災魔は必然的に猟兵を狙ってくるはずだ。
「会場には料理や飲み物もたくさん用意されているし、ステージなんかもあるわ。踊りや歌が得意なら披露するのも手ね。災魔はパーティーを楽しんでいればいるほど、冷静さを欠いて隙だらけになるの。だから、みんなには思いっきりパーティーを楽しんできてほしいのよ」
いつも大変な任務に当たっている猟兵たちに、これも依頼ではあるが、せめて楽しみながら当たってほしいというエリシャの願いもあるのだろう。
「そうして大量の蜜ぷにを占拠される前に倒して、せっかくだから蜜として採集できたらいいわね。そばに調理場もあるし、お菓子作りの材料にしてもいいかもしれないわ」
学生にも蜜ぷにの蜜は人気だ。向こうからやって来てくれるなら倒して蜜を採取して学生に振舞うのも喜ばれるだろう。
「あたしもお菓子を作ってみんなの帰りを待っているわね。仮装の準備ができたら出発よ」
そう言って星の形をしたグリモアを出現させると、笑顔でみんなを送り出すのだった。
湊ゆうき
こんにちは。湊ゆうきです。
ハロウィンですね! めいっぱい楽しんでまいりましょう!
このシナリオは1章のみの【集団戦】となります。
仮装していると狙われやすくなるので、どんな仮装をするかご記載ください。南瓜SDイラスト参照でも大丈夫です。
蜜ぷには強くありませんがたくさんいますので、猟兵が引き受けて倒してしまいましょう。順番にたくさん現れますが、パーティーを楽しむ余裕はありますのでご安心ください。
パーティーを楽しめば楽しむほど敵は弱体化すると考えていただいていいので、戦闘プレイングは短くて大丈夫です。
料理や飲み物は好きなものを召し上がっていただき、ステージなどもありますので、特技がある方はご披露ください。調理場を使っていただいても構いません。
同行の方がいらっしゃる場合はその旨お書き添えください。
とにかく思いっきりパーティーを楽しみましょう!!
それでは、皆様のご参加お待ちしております!
第1章 集団戦
『蜜ぷに』
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POW : イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
空葉・千種
アドリブ歓迎
【熊さんチーム】で連携
チーム名にあやかって熊の仮装で参加するよ!
何度もスイッチの切替をすると疲れちゃうから巨大化装置をオンにしたまま参加してるんだけど…これだと料理を食べた気がしないなぁ…
そんなわけだからアイシャちゃんを抱っこしたり、エスカチオンさんと設営の準備したりがメインだね!
…料理が駄目でも、アイシャちゃんや学生さんが喜んでくれるならそれでいいかな♪
蜜ぷには電柱で薙ぎ払うんだけど…
うぅ…なんか巨大化状態だとプチゼリーっぽく見えてくる…
口に入れて抵抗されてもつるんと丸呑みできちゃいそうだし…
いや、駄目。
つまみ食いははしたないし、この仮装でそんな事したら熊じゃなくて怪獣扱いに…!
アイシャ・ラブラドライト
アドリブ歓迎
【熊さんチーム】で連携
同行者の呼び方→エスカチオンさん、ちーちゃん
仮装はSD参照。おやゆび姫です。
座るときはお花を設置してその上に座ります。
熊さん…ふかふか…幸せ…♪
大きな熊さんに抱っこしてもらって
サイズ感的にも本当におやゆび姫になれたみたいな気持ちです。
エスカチオンさんと設営のお手伝いをするのですか?
私もお手伝いしますね!
フェアリーランドで物を運んでお手伝い。
蜜ぷにの蜜はどんな味なのでしょうね?
蜜をお土産に持って帰って旅団のお茶会でみんなで楽しみたいな。
武器【muguet】で、みんながハロウィンを楽しむ音を集めて攻撃します。
なんだか、素敵な音の波が生まれそう!
ハッピーハロウィン♪
エスカチオン・スイートピー
アドリブ歓迎
【熊さんチーム】で連携
松葉色の帽子と服を身にまとい、案山子の仮装で参加しましょう
様々な料理に催し……無理に楽しもうとせずとも、会場を回るだけでも新鮮で楽しいものですな
ふむ……私も千種嬢と共に準備を行うとしましょう
会場全体を回ればより様々な催しも見られそうです
戦闘では基本大斧で裂いて仕留めます
強く叩きつけると飛び散ってしまいそうですし、お菓子の材料になるというのなら上手く切り裂いていきたいところですな
群体の彼らに取りつかれたら関節部や継ぎ目から【ブレイズフレイム】を放出して追い払いましょう
これもまた、焦がさぬように気をつけねば
しかしこう、追い払っていると少し案山子らしさがありますな!
●パーティーのはじまり
アルダワ魔法学園内の演習室のひとつで、学生たちがパーティーの準備を進めている。かつて行われた「装魔封災戦」を祝して毎年行われるお祭りだ。
「学生さん、みんな楽しみにしてるみたいだね」
熊さんの仮装に身を包み、ユーベルコードで熊の如き身長になっている空葉・千種(新聞購読10社達成の改造人間・f16500)が学生たちの様子に柔らかく微笑む。同居しているマッドサイエンティストな叔母にある日突然強化人間にされたり、巨大化装置を無理やりつけられたりしたおおらかな千種であるので、巨大な熊の姿であってもその雰囲気は優しい。
「熊さん……ふかふか……幸せ……♪」
大きな熊さんに抱っこしてもらって幸せそうにそのふわもこに埋もれているのは、可愛らしいおやゆび姫の仮装をしたアイシャ・ラブラドライト(煌めく風・f19187)。フェアリーのアイシャが巨大化した千種の手に乗れば、まごうことなきおやゆび姫のサイズ感。清楚なドレスを纏い、頭には黄金のティアラ。赤い花をクッションのように敷いて座る姿に、学生たちも賛辞の声を送る。
「学生のみなさんも仮装していますが、やはり猟兵が目立ってしまうものですな」
学生たちの熱いまなざしに、エスカチオン・スイートピー(錫の心・f20077)は楽し気に笑う。愉快な仲間であるエスカチオンの見た目はブリキの木こりである。今日は松葉色の帽子と服を身に纏い、案山子の仮装でパーティーを訪れたのだが、これがまた学生たちに評判が良かった。
「転校生の仮装はやっぱり違うね」
「仮装もだけど、内からあふれ出るオーラが違う気がする……」
災魔に狙われやすくするためとはいえ、非日常の仮装は楽しいもの。学生たちも思い思いの仮装をしてはパーティーの準備に励んでいる。
「良かったら、設営の準備手伝うよ」
千種が申し出ると、学生たちは嬉しそうに頷いた。
大きな身体を活かして千種はステージの音響設備を運び、エスカチオンはかぼちゃのランプを会場のあちこちに設置する。アイシャはユーベルコード【フェアリーランド】を使って、フォークやスプーンをまとめてテーブルに運んでいく。アイシャが羽を使って飛ぶとふわりと花の香りが漂い、学生たちはその春風のような心地よさに振り返る。
三人の協力もあってパーティーは無事に始まった。テーブルにはたくさんの料理が並べられ、ステージでは学生が歌やダンスを披露している。
「様々な料理に催し……無理に楽しもうとせずとも、会場を回るだけでも新鮮で楽しいものですな」
依頼の成功のためにも楽しまなければと思っていたが、気負う必要はなかったとエスカチオンは和やかなパーティー風景を見て思う。
「かぼちゃのお料理だけでもたくさんあって見ているだけでも楽しいですね……ちーちゃん、どうかしました?」
会場の料理を口に運んではいるが、なんだか寂しそうな様子にアイシャは思わず千種に声をかける。
「うん、これだと料理を食べた気がしなくて……」
何度も切り換えるのは大変だからと、巨大化装置をオンにしたままでパーティーに参加してる千種にとっては、料理がミニチュアサイズ。サンドイッチもミートパイも美味しいのだが食べた気がしない。
「私は逆にカナッペひとつでお腹いっぱいになっちゃいそうですけど」
「ふむ、それでは催しの方も楽しみましょうか」
エスカチオンがそう言った時だった。ステージでは、今度は猟兵がからくり人形を使った舞を披露している。その背後からぷよぷよとした物体がゆっくりと現れ始めたのだ。
『ジャマヲシロト、ホンノウガツゲルプニ』
「おっとお出ましのようですな」
現れた蜜ぷにに気づいたが、とりあえずもう少しパーティーを楽しむことにした。ステージ前では次々と別の猟兵がダンスを披露しているようだ。その姿に声援を飛ばしたり、料理を口に運んだり。蜜ぷには目立つ仮装をしている猟兵を目指してじりじりと進んでくる。パーティーを楽しむ姿に我を忘れているのか、三人が戦うのに支障のない広い場所まで誘導していることにも気づかない様子だ。
「蜜ぷにの蜜はどんな味なのでしょうね?」
アイシャが小首を傾げると、近くにいた学生が花の蜜のような味なのだと教えてくれた。
「まあ、それは素敵! ぜひとも蜜をお土産に持って帰って旅団のお茶会でみんなで楽しみたいな」
そのためには倒す必要があるわけで。アイシャは鈴蘭型のベルになっているワンド【muguet】をかざす。すると会場内でパーティーを楽しむ音がワンドに集まっていく。お菓子をねだる声、幸せそうな笑い声、いたずらをされてびっくりする声――そんなハロウィンらしい音が衝撃波となり蜜ぷにに放たれる。
「ハッピーハロウィン♪」
ハロウィンの魔法のように、倒れた蜜ぷには身体が崩れ、甘い蜜へと変化する。慌ててアイシャがティーカップでそれを受け止める。
「美味しい蜜がたくさん集まりそうですね」
大きな熊さん――千種のもとにも多数の蜜ぷにが迫っていた。近所から拝借したままの電柱を薙ぎ払っては多数の蜜ぷにを蜜へと変えているのだが……。
「うぅ……なんか巨大化状態だとプチゼリーっぽく見えてくる……」
色鮮やかな蜜ぷにたちはゼリーやグミのように美味しそうに見える。まして美味しい蜜になると言われれば思わず口に入れてみたくもなる。この大きさなら、口の中で抵抗されてもつるんと丸呑みできそうだし。
そんな考えが千種の脳裏に浮かぶが慌てて首を横に振る。つまみ食いははしたないし、この仮装でそんなことをしたら、熊どころか怪獣扱いされてしまいかねない。
「おとなしく蜜になってね」
電柱で薙ぎ払った蜜ぷにが倒されどんどん蜜になっていく。学生たちが蜜集め用にと千種に大きな壺を渡してくれた。蜜を集める最中、不可抗力で顔に飛んできた蜜を指先ですくって口に入れると花の香りがふんわりと広がる優しい味がした。
「美味しい……!」
蜜壺をかかえる大きな熊さんは、仮装のパフォーマンスにしても最高で。その様子に学生たちも大いに盛り上がった。
「お菓子の材料になるというのなら上手く切り裂いていきたいところですな」
愛用の大斧を手に蜜ぷにと相対するエスカチオン。強く叩きつけると辺りに飛び散ってしまいそうなので、斧の扱いも慎重になる。力を込めて叩き切るのではなく、切り裂くように斧を横に薙ぎ払う。倒された蜜ぷにはアイシャが飛び回り上手くキャッチする。学生たちも邪魔にならない範囲で蜜の採集を手伝ってくれている。
『モウ、オコッタプニ!』
蜜ぷにたちは団結して一斉にエスカチオンへと襲い掛かる。ブリキの身体に張り付いた蜜ぷにだが、エスカチオンの動きを遮るどころか、逆にカウンターをくらってしまう。蜜ぷにが集まったところで、ブリキの身体の関節部や継ぎ目から地獄の炎が放たれる。その攻撃に蜜ぷにたちはたまらずエスカチオンから離れざるを得ない。
「しかしこう、追い払っていると少し案山子らしさがありますな!」
害獣を追い払う本来の案山子のように蜜ぷにを追い払い、学園という田畑を守る姿に学生から歓声が起こる。
「たくさん蜜を集めましょう」
まだまだたくさん現れる蜜ぷにに三人は最高のパフォーマンスを交えて相対するのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
コイスル・スズリズム
今日のすずは南瓜の国のプリンセス!『変装』
学園の平和は生徒―――じゃなかったプリンセスが守るよ!
蜜ぷにちゃんたちの前でくるくる『ダンス』しながら迎え撃つ
コーラを飲んだり、その場にありそうな南瓜料理を食べながら
集まってきたぷにをぷにぷに『範囲攻撃』
たまった蜜は袖口へUCや『物を隠す』で集める
採取したら、こっそり調理場にいって
ゆがいた南瓜をもらって、ストレートにその上にかけるよ
学生たちがやってきたら
皆で仲良くパーティ!+写真もとっちゃお
上述を繰り返して、パーティと蜜をとにかく続ける
こ、この甘さ!ヤバイ。
ハロウィンは衣装もいいけど
何よりもすずの大好きな南瓜料理が食べられるのが嬉しいよ!
アドリブ大歓迎
深護・刹那
「蜜ぷにと聞いてっ!」
不肖、深護・刹那、突撃ですわ!
ふふふ、思う存分全力で蜜ぷにをつんつんぷにぷにできますのね!
(蜜ぷに超大好き)
…え?そういうイベントじゃない?
仮装して引きつける役?
…がーん
くっ、でもこれも猟兵の役目というならば
全力でパーティー楽しんでやりますわー!
からくり人形の那由多を使いながら
ステージでダンスをしますわ
普通は花の蜜に誘われるのが蝶ですが
今宵ばかりは蝶が花の蜜を誘うとしましょう!
さあさあ、花誘う蝶の舞、邪魔できるものならいつでもどうぞ?
舞の中に誘い込んで翻弄した後は『からくり仕掛けのセツナ』で徒手空拳
せめて蜜ぷにの感触を味わいながらー!
榎木・葵桜
魔女の仮装(南瓜行列SD)で参加
【サモニング・ガイスト】で呼び出した田中さん(霊)には
南瓜の帽子を被せちゃう
田中さんもせっかくのパーティー、一緒に楽しもうね♪
飾り付けも素敵だし、ごちそうも全部かわいらしくておいしそう!
もう、見てるだけでは足りないよねー、まずは一口!
(ミートパイを頬張って満面の笑み)
うん、おいしいー♪
次はサンドイッチ…と、お、災魔も来たね?
(サンドイッチを頬張っていたら、現れた蜜ぷにに思わず笑み)
ふふふ、これ、デザートって感じでいいよねぇ♪
田中さん、一緒に蜜採取がんばろーね♪
私は「胡蝶楽刀」で【薙ぎ払い】を
田中さんは槍と炎で攻撃してもらうよ
演舞っぽく踊りながら連携して攻撃するね
●仮装でdance!
「ここに、蜜ぷにが現れると聞いてっ!」
青い瞳をきらきらと輝かせ深護・刹那(花誘う蝶・f03199)はパーティー会場に駆け込んできた。よっぽど急いでいたのかリボンでまとめたポニーテールが大きく跳ねている。
「不肖、深護・刹那、突撃ですわ!」
今までもたくさんの蜜ぷに依頼を楽しんで……もとい解決に当たってきた刹那は超がつくほどの蜜ぷに好き。
「ふふふ、思う存分全力で蜜ぷにをつんつんぷにぷにできますのね!」
あのぷるるんとした透き通る身体をつんつんする様を想像してはうっとりするが、周りにいるのは仮装をした学生や猟兵たち。
「刹那さん、蜜ぷにを引きつけるにはまずは仮装して、しっかりパーティーを楽しまなきゃね」
黒と紫を基調としたノースリーブのワンピースにおそろいの魔女帽子を身に着けた榎木・葵桜(桜舞・f06218)がにこにこと刹那に話しかける。かぼちゃの形をした籠にはお菓子がいっぱい。その一つを差し出され、刹那ははっとして口元を押さえる。
「まあ、蜜ぷにを思う存分ぷにぷにするイベントじゃなかったのですね!」
ちょっと蜜ぷににテンションが上がりすぎて、いくつか依頼の話を聞き洩らしたのかもしれない。学生たちが気を利かせて魔女の帽子とマントを刹那に渡してくれた。白いブラウスとミニスカートのいつもの衣装の上に羽織れば愛らしい魔女の完成だ。
「刹那さん良く似合ってるし、魔女でおそろいだね」
葵桜がにっこり笑うと、【サモニング・ガイスト】で呼び出した田中さん(霊)にも南瓜の帽子を被せる。そうして刹那のからくり人形那由多にもサイズの合った南瓜の帽子を。
「みんなで仮装するとより楽しいよね」
南瓜の帽子を被った田中さんは心なし嬉しそうに見えた。
「葵桜さんいろいろとありがとうございます。わたくしとしたことが、うっかりしておりました……くっ、でもこれも猟兵の役目というならば全力でパーティー楽しんでやりますわー!」
そう言って刹那はステージの方へと駆けて行った。
「田中さん、一緒にパーティーを楽しもうね。見てみて、飾り付けも素敵だし、ごちそうも全部かわいらしくておいしそう!」
室内には生徒の手作りと思われる飾りつけがなされ、アルダワの迷宮で見たことがある災魔の姿もデフォルメして飾られている。
「もう、見てるだけでは足りないよねー、まずは一口!」
テーブルに並ぶ焼きたてのミートパイを頬張ると、さくさくのパイとジューシーなお肉が口いっぱいに広がる。
「うん、おいしいー♪」
葵桜が料理に舌鼓を打っている間に、刹那はダンスステージで生徒たちの注目を集めていた。
からくり人形の那由多を十指に結びつけた糸で器用に操りながら、自身は得意なダンスを披露する。刹那自身も人形のヤドリガミ。歌や踊りが得意なのは、人形だった頃、一番長く過ごした貴族の子供との大切な想い出があるからこそ。
「普通は花の蜜に誘われるのが蝶ですが、今宵ばかりは蝶が花の蜜を誘うとしましょう!」
蜜ぷにをおびき寄せ、引き付けるためにも刹那は那由多と共に美しく舞うのだった。
『ジャマヲシロト、ホンノウガツゲルプニ』
刹那の舞に引き寄せられたのか……ステージの背後からわらわらと蜜ぷにの群れが現れ始める。
「学園の平和は生徒――じゃなかったプリンセスが守るよ!」
颯爽と蜜ぷにの前に現れたのは、南瓜の国のプリンセス――に仮装したコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)。南瓜を彷彿とさせる緑やオレンジを基調としたフリルたっぷりの愛らしいドレスには、ところどころ南瓜の花が彩られている。
蜜ぷにを前にくるりと身を翻しダンスを踊る度、金色のツインテールがくるんと揺れる。普段は学生としてアルダワに通っているコイスルなので、学生たちはその正体を知りながらも、南瓜の国のプリンセスに声援を送る。
「プリンセス、がんばれー!」
「お、災魔も来たね?」
パーティーの食事を楽しんでいた葵桜がサンドイッチに手を伸ばしたところで蜜ぷにの登場に気づく。美味しい料理を食べた後、甘いものを食べたくなるのは必然。
「ふふふ、これ、デザートって感じでいいよねぇ♪」
隣の田中さんに微笑みながら、葵桜も薙刀【胡蝶楽刀】を手に動き始める。
「すずね、パーティーも楽しむの!」
ステージ前でダンスを踊っていたコイスルは、くるりと身体を翻しながら料理の並ぶテーブルへ。無駄のない動きで南瓜のコロッケをぱくり。美味しさににっこりしながらコーラも一口。
パーティーを楽しむ少女たちの様子に怒り心頭の様子で蜜ぷには考えなしに突進してくる。集まってきた蜜ぷにをドラゴンランスでまとめて薙ぎ払えば、ぷにぷにしながら蜜へと変わっていく。きらりとコイスルの藍色の瞳が輝くと、ユーベルコードの効果で袖口に大量の蜜が吸い込まれていく。袖口の中は小さな広場のある庭に繋がっていて、そこでしっかりと蜜を保管する。
「蜜ぷにちゃんの蜜たくさんゲットだよー!」
刹那もまたステージ前に集まってきた蜜ぷにを前に那由多と共に舞を続ける。
「さあさあ、花誘う蝶の舞、邪魔できるものならいつでもどうぞ?」
仮装している猟兵たちの元へと分散していく蜜ぷにの群れのひとつを誘い込み、ユーベルコードでからくり人形の人形遣いを召喚する。敢えて刹那自身を操らせることにより、戦闘力が増強するのだ。しかし刹那はあえて何も武器を持たず、徒手空拳で蜜ぷにと渡り合う。
ふにゃんとした蜜ぷにのあの感触をせめて感じられるように――。続々やってくる蜜ぷにのその感触を確かめながら倒していく。
「つんつんぷにぷにとはいきませんが、せめてこの感触を……!」
たくさんいる蜜ぷにを次々と倒しては蜜に変えていく。
「田中さん、一緒に蜜採取がんばろーね♪」
葵桜の言葉に頷いた田中さんは槍を手に構える。葵桜は胡蝶楽刀を手にまるで演舞のように優雅な動きで蜜ぷにを一箇所に追いやると、そこへ田中さんが槍で蜜ぷにを一掃する。
三者三様いずれも愛らしい少女たちの踊りと戦いを、学生たちも瞳を輝かせて見つめていた。
「学生さんたち、蜜の採取のお手伝いお願い!」
どんどんと倒され、蜜になっていく蜜ぷにを回収する人手が足りず、葵桜は手の空いていそうな学生にお願いする。すぐさま瓶やカップなどを持った学生が、蜜ぷにの蜜の回収を手伝う。
そんな中、蜜をたくさん集めたコイスルはタイミングを計って調理場へ。パーティーの料理を調理している学生の一人からほかほかに茹で上がった南瓜をもらい、先ほど集めたばかりの蜜を取り出したっぷりとかける。
「こ、この甘さ! ヤバイ……」
パーティー会場に戻って一口食べればほくほくの南瓜にとろりとした優しい甘さの蜜がかつてないハーモニーを生み出す。
「え、なになに? これ採ったばかりの蜜?」
集まってきた学生にコイスルが南瓜の蜜かけを勧めると学生たちが次々と口に入れ幸せ顔。
「これ、美味しすぎ! 新しいメニューにしてもいいかも!」
きゃっきゃと盛り上がる学生たちとコイスルは食事をしたり、写真を撮ったり。
「おっと、すず、そろそろ戻るね。またたくさん蜜採ってくるねっ」
蜜ぷにがじわじわと増えてきたら、その都度コイスルは蜜ぷに対処に戻り、蜜を回収。そしてまた美味しい南瓜をいただくということの繰り返し。
「ハロウィンは衣装もいいけど、何よりもすずの大好きな南瓜料理が食べられるのが嬉しいよ!」
ほくほく顔のコイスルは、南瓜の国のプリンセスとして、蜜ぷに退治だけでなく、南瓜と蜜ぷにの美味しい出会いをももたらしたのだった。
大成功
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吉備・狐珀
落浜・語(f03558)さんと
久しぶりの蜜ぷにですね。
前に集めた蜜がちょうど少なくなってきたところだったのでありがたいです。
蜜ぷにを惹き付けるためにも仮装【南瓜SDのお嬢様】で参加します。
調理室借りられるんですよね?
なら倒した蜜ぷにの採れたての蜜を使ってお菓子を作って皆に振舞おうと思います。
(お嬢様の格好ですることかと言われそうですが)
作るのは、以前アルダワの依頼でマダム・プディングに教わったプリン。
ハロウィンなのでカボチャプリンにアレンジします。蜜ぷにの蜜を使うのが美味しさの秘訣なんですよね。
すが出来ないように気をつけて上手く蒸しあがったら皆さんのところへ。
食べる前にお約束の台詞を忘れずに。
落浜・語
狐珀(f17210)と一緒に。
あー蜜ぷに。美味しいんだよなぁ。
せっかくだからパーティー楽しみつつ、蜜ぷにの蜜も集めようかな…。
ってわけで、仮装(南瓜SDの執事服)で参加。
ハロウィンだし、南瓜のお菓子とかあればそれを食べたいかな。
合間合間に、奏剣でもって蜜ぷにへ攻撃を。なんかこう、プチってやりたくなるんだよなぁ。
紅茶に蜜ぷにの蜜入れたらおいしくなるかな?
狐珀がお菓子作りするなら、その手伝いを。動きづらいだろうから、色々動くのはこちらにお任せを。
前に蜜ぷに倒しに行った依頼だったけ。あのプリン美味しかったな…状況はともかく。
配膳も積極的に引き受けよう。
食べるなら、ハロウィンのお約束をどうぞ。
●執事とお嬢様とカボチャプリン
「これがアルダワのハロウィンパーティーか」
「とっても賑やかですね」
会場の一角でパーティーを楽しんでいるのはお嬢様と執事――の仮装をした吉備・狐珀(狐像のヤドリガミ・f17210)と落浜・語(ヤドリガミのアマチュア噺家・f03558)だ。
紫色のふわりとした裾の広がったドレスに身を包んだ狐珀は、黒の燕尾服でびしっと決めた執事姿の語に食事を給仕してもらいながらパーティーを楽しんでいた。普段は和装を着ることの多い二人だが、ドレスや執事服もとてもよく似合っている。
「お、この南瓜のケーキ美味しいなぁ」
せっかくハロウィンだから、と語は南瓜のお菓子を中心に食べては、特に気に入ったものを狐珀にも勧めて執事よろしく給仕する。
「ふふ、美味しいですね」
しばらく二人でまったりと食事をしていると、いよいよ蜜ぷにが会場に現れ始めた。
「久しぶりの蜜ぷにですね」
以前もアルダワの迷宮で蜜ぷにと戦い、その蜜を集めていた狐珀なので、この機会はありがたい。そろそろ前に集めた蜜が少なくなってきた頃合いなのだ。
「あー蜜ぷに。美味しいんだよなぁ」
同じく蜜ぷにの美味しさを知る語もその姿を見ただけで、とろけるような甘さを思い出す。
「よし、じゃあ倒しがてら蜜をしっかり集めるか」
「集まった蜜でお菓子を作って振舞おうと思います」
「それは楽しみだな!」
俄然やる気が出てきた語は、柄の部分が笛になっている短剣【奏剣】を手に蜜ぷにと対峙する。
「なんかこう、プチってやりたくなるんだよなぁ」
ぷるんぷるんとしたゼリー状の身体は誰もがつんつんぷにぷにしたくなる欲求に駆られる。いろいろな思いを振り払いながら、語は奏剣を振るい、蜜ぷにを倒して蜜へと変えていく。
「これはたくさん集まりそうですね」
狐珀も蜜を集めながらにっこり。猟兵の仮装やパーティーを楽しむ様子が蜜ぷにを弱体化させ、いつも以上に効率よく蜜が回収できそうだ。なにしろ、出てくる数もかなりの量なのだ。
次々現れる蜜ぷにを猟兵たちで手分けして倒したあとには、大量の美味しい蜜が。
「では、採れたての蜜で早速お菓子作りを。調理室借りてもいいですか?」
狐珀は学生に声をかけ、調理室へと集まった蜜を持って入る。
「その格好だと動きにくいだろ? 俺も手伝うよ。なんなりと、お嬢様」
語が恭しく胸に手を当て狐珀をサポート。
「で、なんのお菓子を作るんだ?」
「以前、アルダワの依頼でマダム・プディングに教わったプリンを覚えてますか?」
全身が美味しそうな災魔がなぜだか美味しいプリンの作り方を教えてくれたのだ。今回はハロウィンにちなんでカボチャプリンにアレンジするのだが、蜜ぷにの蜜を使うのが美味しさの秘訣でもある。
「前に蜜ぷに倒しに行った依頼だったけ。あのプリン美味しかったな……」
なぜあの状況でプリン作りを教えてくれたのかは未だに不思議だが、確かにうなるほど美味しいプリンだった。
蒸した南瓜をペースト状にして、そこに蜜ぷにの蜜と卵を入れてよく混ぜる。最後にミルクを混ぜ合わせ、なめらかになるようにしっかり濾してから器に盛り、蒸しあげていく。すができないよう細心の注意を払い、蒸し上げる時間も見計らう。
「ふふ、出来ましたよ」
蒸し器から取り出し、仕上がりを見て狐珀が語に笑顔を向ける。粗熱をとって冷ませば、完成だ。
かぼちゃと蜜の優しい甘さの香る出来立てのプリンを語が会場へと運んでいく。
「わあ、蜜ぷにの蜜で作ったプリン? 美味しそう!」
戦い終えた猟兵や学生も狐珀の作ったカボチャプリンに興味津々。
「たくさんありますので、皆さんもどうぞ」
「紅茶に蜜ぷに入れたらおいしくなるかな?」
執事らしくカップに淹れたての紅茶を注ぎながら語は呟く。
「それは鉄板の美味しさです!」
学生たちの熱い支持を受け、蜜入り紅茶も添えて。
「今日はアルダワのハロウィンパーティーですよね?」
目の前には美味しいお菓子。となれば今言うべき言葉は――。
「トリック・オア・トリート!」
たくさんの声が重なり、そこに笑顔が広がる。
「ハッピーハロウィン!」
大成功
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