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お菓子を守る愉快な方法

#アルダワ魔法学園 #【Q】 #お祭り2019 #ハロウィン #装魔封災戦

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#装魔封災戦


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 普段は厳かな魔法学園の学び舎が、今日はさまざまな飾り付けが施され、学生達の笑い声が響く。
 アルダワ魔法学園では賑やかなパーティが開かれている。10/31は『装魔封災戦(そうまふうさいせん)』という、かつて人類が災魔の仮装をして災魔の拠点に侵入し、大規模な奇襲で大量の災魔の封印に成功した日。その勝利を祝う日としてハロウィンが行われるようになった歴史がある。

 学生達は動物の耳のカチューシャをつけたり、尻尾をつけたりと簡単な仮装を行って祭りを楽しんでいる。
「ねえねえ、ホールでダンスパーティやってるんだって、行こうよ!」
「ダンスか、あんま得意じゃないんだけどな」
 手を繋いだカップルは普段は魔法の訓練をする大きなホールへ。

「あそこのクラスがお菓子の家に挑戦したんだって」
「マジ? 見たい見たい!」
 少女達は教室で行われているクラスごとの催しを見に向かい。

「あーこのタコ焼きうめー、串焼きもさいこー」
「あっちから甘い匂いがするな。あっ、キャラメルポップコーンの店があるぞ!」
 お腹を空かせた少年達は中庭に並ぶ屋台を次々と回っていた。

「お菓子作ってきたよ! 簡単なクッキーだけど」
「あたしはマドレーヌにチャレンジしたよ」
「私も作ってきたー! みんなで交換しよ!」
 甘い香りと共にあちこちでお菓子の交換が行われ、早速お菓子の食べ比べを始めて笑顔を零す。

 学園全体がお祭りの会場となり、どこもかしこも賑やかだった。
 だがそんな賑やかな祭りに誘われるのは人だけではない。招かれざる客人もまた学園へと紛れ込んでいる。大きなカボチャが学生に憑りついた姿が学園内で散見された。
「おっ菓子お菓子♪」
「お菓子を全部持ってっちゃうぞー」
「トリック・アンド・トリート!」
 学園のすべてのお菓子が奪われる悪夢がすぐそこに迫っていた。


「もうすぐハロウィンだね! アルダワ魔法学園では学園全体でハロウィンパーティをするらしいよ!」
 興奮気味にラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が目をキラキラさせて、パーティという言葉に笑顔をみせる。その背後にはグリモアベースがパーティ会場と化した学園の楽し気な景色を映し出していた。
「本当だったら楽しいだけのハロウィンパーティなんだけど、災魔が現れて全てのお菓子を奪おうとしてるみたいなんだよ!」
 そんなことは許せないと、ラフィロワは一転して怒ったように拳をグーにした。

「現れるのはおっきなカボチャ型の災魔だよ。学生に寄生してお菓子を奪ってイタズラをするんだって。お菓子をあげてもあげなくてもイタズラはされるみたい。学生は操られてるだけだから、カボチャだけをやっつけてあげてね」
 学生に引っ付いたり持たれたりして、カボチャは学生を操っている。カボチャを破壊すれば、学生は元に戻るだろう。
「それと、仮装してる人を優先して狙うみたいだから、みんなが仮装したら一般の生徒は狙われなくなるみたい。だからこれだ! ってバッチリ仮装をキメて会場に乗り込んでね!」
 みんなどんな仮装をするのだろうと、ラフィロワは期待に満ちた目で猟兵を見渡した。

「あ、あとパーティを邪魔するのが目的みたいだから、食べたり踊ったり、パーティを続けながら戦うと、相手は怒って隙だらけになるみたいだよ」
 パーティへのイタズラを無視されると、災魔は理性を失い簡単に倒せるようになるようだ。
「だからみんなイタズラなんかに負けず、パーティをおもいっきり楽しんできてね!」
 あとお土産があると嬉しいなと、ラフィロワは期待に満ちた笑顔で学園への道を作った。


天木一
 こんにちは天木一です。今回はアルダワ魔法学園のハロウィンシナリオとなります。

 災魔は仮装した相手を狙うので、みなさんの仮装は必須です。どんな仮装をするか明記してください。仮装がすごいほど狙われやすいです。
 学生や教師はそれほど立派な仮装をしていないので、猟兵が居れば狙われません。
 まともに戦うよりも、パーティをいかに楽しみ、敵を弱体化させるかという戦いになります。ですので大いにパーティを堪能してください。
 敵は学園に散っているので、ダンス会場、クラス催し、中庭の屋台、学生のお菓子交換といったお好みの場所で楽しめます。

 このシナリオは第1章のみで、【集団戦】です。
 複数人参加の方は相手のお名前かグループ名を最初に書いてください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページにて。
 それではハロウィンパーティをお楽しみください!
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第1章 集団戦 『ハロウィニカルパレード』

POW   :    お菓子をくれたら、もっとイタズラしちゃうぞ
全身を【ハロウィンの魔力】で覆い、自身の【獲得したお菓子の量】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    お菓子をちょうだい(⋈◍>◡<◍)。✧♡
【お菓子を頂戴とおねだり】を向けた対象に、【ハロウィンの魔法】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    お菓子がない子はリタイヤだ
【お菓子を奪いつくす盗み攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:葛飾ぱち

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎
狼耳フード付きジャケットとモフモフの尻尾をつけた白狼の仮装
へそ出しホットパンツの動きやすい服装

パーティーを楽しめばいいと言うのなら存分に楽しませてもらうか
これも役得だな

毒々しい色の綿菓子に目玉ゼリーの入ったブラッドオレンジジュース
ホラー衣装のコスプレ喫茶にゾンビ達のバンド演奏など
屋台を巡ったりクラスの催しを見学してパーティーを楽しむ

パーティーを邪魔する災魔にはご退場願おう

ダッシュで敵に接近してナガクニで攻撃し
敵がUCを発動したら即座に脱力してUCで反撃
どちらもカボチャのみを狙い学生は傷つけないように注意する

お菓子もイタズラも無しだ
悪い子には「お仕置き」だけしか用意してないからな



●トリック・アンド・トリート
「パーティーを楽しめばいいと言うのなら存分に楽しませてもらうか、これも役得だな」
 楽しそうな学生に交じったキリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)は、狼耳フード付きジャケットとモフモフの尻尾をつけて白狼の仮装をし、へそ出しホットパンツで動きやすい服を着てパーティに参加していた。
「これはハロウィンらしい毒々しい色の綿菓子だな」
 キリカは屋台で売っている紫色の綿菓子を手に、目玉ゼリーの入ったブラッドオレンジジュースを飲む。
『ハッピーハロウィーーン!』
 食べながらぶらぶらと中庭を歩き、騒がしいゾンビに仮装したバンド演奏を眺め、パーティを存分に楽しみ口元に笑みを浮かべる。
「お菓子をどうぞー。それと教室でホラー喫茶をやってるので遊びにきてくださーい!」
「ありがとう」
 籠に入ったクッキーの小袋を配るホラー衣装の学生からお菓子を受け取る。するとそこに大きなカボチャ頭を背負った少女達が横切った。

「トリック・アンド・トリート!」
「わたし達にもお菓子をちょうだい♪」
「はい、どうぞー」
 その2人の少女がお菓子を受け取るとニッコリ笑う。
「もっとちょうだい!」
「え? えっと一人ひとつまでなので」
「お菓子を全部くれないならイタズラしちゃうぞー!」
 少女達はお菓子を強奪してイタズラまで仕掛けるカボチャの災魔『ハロウィニカルパレード』だった。強引にお菓子を奪おうと学生の手に下げた籠に手を伸ばす。だがその手が届く前に腕が掴まれ阻止された。
「パーティーを邪魔する災魔にはご退場願おう」
 腕を掴んだキリカが少女を押しやり、抜いた短刀を一閃して背負われたカボチャ頭を斬り裂いた。するとカボチャが割れて廊下に落ち、意識を失った少女が崩れ落ちる。それを支えてキリカはそっと壁際に寝かせた。
「あなたの持ってるお菓子をぜーんぶちょうだい♪」
 そこへもう一体のハロウィニカルパレードが、カボチャの内部を光らせハロウィンの魔法を放つ。それをキリカは脱力して受け止め、無効化して人形のデゼス・ポアから金切り声として排出する。その衝撃波にカボチャが廊下に叩きつけられた。
「ちょっとなにするのよ! 今日はハロウィンでしょ! お菓子をちょうだいって言ってるの!」
 慌ててカボチャを拾い上げたハロウィニカルパレードは、キリカが先ほど貰ったお菓子を奪おうとする。
「悪い子にあげるお菓子は持っていない」
 それをひょいっと避けて、貰った小袋から取り出したクッキーをキリカは自分の口に放り込んだ。
「ああーー!! わたしのお菓子ー! 返してよ!」
 叫んだハロウィニカルパレードがキリカに無防備に手を伸ばし隙をみせる。
「お菓子もイタズラも無しだ。悪い子には『お仕置き』だけしか用意してないからな」
 それを躱しながらキリカは短刀を振るい、抱えたカボチャを両断した。

「後始末は頼めるかな?」
「は、はい!」
 少女の介抱は学生に任せ、キリカは悪い子を探してまた学園を見回り始める。
「この程度ならパーティのアトラクションで通るだろう。楽しいイベントを台無しにされたくないからな」
 キリカは新たな敵を探す為、あちこちを見て回りホラーなコスプレ喫茶にも入って、学生の仮装を楽しみながら乾いた喉を潤した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【狼兎】

仮装:スイーツモチーフのお姫様ドレス

女装…もう慣れたけどさ…
ぶーぶーと文句を呟きつつ
こうなったら全力で楽しんでやる…!踊ろう紫崎君!

大きな手を取り披露するのは社交ダンス
え、ちょ…得意なダンスでリードしてやろうと思ったのに
なんで紫崎君踊れるの…!?
というか力強いし、顔近、ひゃあっ!?

腰を抱き寄せられた事にドギマギしていたら
突然の姫抱きに驚き

あっ…ごめん、居たんだ(災魔に気付く
お菓子なら沢山あるよ?
ほーらほらほら(★Candy popから魔法で際限なく溢れ出る飴
というかもー、は、はずかしいから降ろしてっ!

トドメはステップを踏みながら紫崎君の炎と息を合わせた指定UC
トリックアンドトリート☆


紫崎・宗田
【狼兎】

仮装:コーヒーモチーフのゴシック調紳士服

俺と一緒じゃなく単独参加なら
女装もせずに済んだだろうにな(ニヤリと笑む着せた犯人

ダンスなんざやった事も無ェしステップを知ってるわけでもねぇ
が…社交ダンスなら要はチビの動きに合わせりゃいいんだろ?
小さい手を掴み、細い腰をぐっと引き寄せ…

お前、ちっとは周りも警戒しろよ

耳許で囁きつつ、災魔から取り上げるようにチビを姫抱き
クルッと方向転換
バーカ、災魔来てるっつの

恥ずかしがるチビをもう少し眺めていても良かったが
仕方無く下に降ろしてやり
俺らも年齢的には、まだ子供だからな
軽く掌を斬り、ステップを合わせ
チビの花弁と合わせて指定UC
菓子をくれても…悪戯するぜ?



●花と炎のダンス
 ダンスホールでは音楽を嗜む生徒の演奏が鳴り響き、そのメロディに合わせて多くのカップルが楽しそうに踊っている。
 そこへ甘いスイーツをモチーフにした、おとぎの世界のお姫様のような可憐な仮装をした栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が、少し恥ずかしそうに小さく足を踏み入れた。
「女装……もう慣れたけどさ……」
 自分の恰好を見下ろした澪は、ぶーぶーと隣のコーヒーモチーフのゴシック調紳士服の仮装をした紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)に文句を呟く。
「俺と一緒じゃなく単独参加なら、女装もせずに済んだだろうにな」
 ニヤリとドレスを着せる事を企んだ宗田が悪い笑みを浮かべ、会心の出来栄えだと澪の全身をじろじろと眺める。

「こうなったら全力で楽しんでやる……! 踊ろう紫崎君!」
 楽しまなければ損だと澪は、吹っ切ったようにダンスをする生徒達の方へ踏み出し、宗田と向かい合う。
「そうそう、せっかくパーティに来たんだ。楽しまなきゃな」
 宗田が手を差し出すと、その大きな手に澪が小さな手を乗せて2人は社交ダンスを始める。
 息を合わせ、リズムに乗った宗田は澪をしっかりと見て、動く方向へとスムーズにリードする。
「え、ちょ……得意なダンスでリードしてやろうと思ったのに。なんで紫崎君踊れるの……!?」
「ダンスなんざやった事も無ェしステップを知ってるわけでもねぇ。が……社交ダンスなら要はチビの動きに合わせりゃいいんだろ?」
 驚く澪を見下ろし、すまし顔で宗田が細い腰に回した手をぐっと引き寄せる。
「というか力強いし、顔近、ひゃあっ!?」
 突然近づく顔に澪は顔を赤くして小さく悲鳴を上げ、ドギマギと胸の鼓動がうるさく高鳴るのを感じる。
「お前、ちっとは周りも警戒しろよ」
 その耳元に宗田が囁き、澪の体を抱き上げてお姫様だっこしてクルッと回転する。すると澪が先ほどまで立っていた場所に、大きなカボチャ頭が飛んで来た。それはふわふわと浮いて操られる学生の少女達の元へ戻る。

「トリック・アンド・トリート!」
「お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞー!」
 災魔『ハロウィニカルパレード』の2人組がお菓子を強請る。
「あっ……ごめん、居たんだ」
 ようやく災魔に気付いた澪は、お姫様だっこされた理由を知って落ち着く。
「お菓子なら沢山あるよ? ほーらほらほら」
 そして澪は小瓶から無数のカラフルなキャンディを魔法で生み出す。
「わーー!」
「キャンディだーー!」
 ハロウィニカルパレード達はそれを受け止めようとするが、手から次々と零れ落ち、床に落ちて小山を築いたキャンディをかき集め、大きなカボチャを入れ物にして注ぎ込んでいく。
「まだまだあるよ!」
「わっはっはー。このお菓子は全てわたしたちのものだー!」
 ハロウィニカルパレード達が夢中になっている間に、近くで踊っていた生徒達が避難する。
「どこに入ってるんだあれ?」
「というかもー、は、はずかしいから降ろしてっ!」
 その様子を眺めていた宗田の胸を澪が叩き、また顔を赤くして訴える。
「仕方ねぇな」
 もう少し恥ずかしがるチビを見ていたかったと思いながら、抱き上げていた宗田は名残惜しそうにゆっくり降ろしてやる。
「ほらっもっとお菓子を出せー!」
「そうだそうだー! 学園のお菓子を全てよこせー!」
 横暴な要求をハロウィニカルパレード達が繰り返し、カボチャ頭の形をしたハロウィンの魔力を纏って突撃してくる。

「俺らも年齢的には、まだ子供だからな。こっちにも菓子を貰う権利があると思うぜ」
「そうだよ、だからトリックアンドトリート☆」
 宗田と澪はステップを合わせ、踊るように攻撃を躱し、澪が無数の花びらを舞わせ、嵐のように渦巻かせて敵を呑み込む。軽く掌を切った宗田は、地獄の炎を体内より噴出して花びらに合わせて渦を描く。紅蓮の炎と美しい花びらのダンスにハロウィニカルパレードのカボチャ頭だけが燃えて切り裂かれ、黒焦げのズダズダに割かれて落ちた。
「菓子をくれても……悪戯するぜ?」
「まあ持ってるお菓子は全部この学園で奪ったものだろうからね。お仕置きだよ」
 宗田と澪は炎と花びらの中で踊り続ける。
「お菓子をよこせー! パーティなんてイタズラで滅茶苦茶にしちゃうぞー!」
 残ったもう一体がダンスを邪魔をしようと突っ込んで来るが、無謀な突進にあっという間に体が炎を花びらに呑み込まれ、焼けて穴だらけになったカボチャ頭が魔力を失って転がった。

 あっという間に災魔が倒され、何事もなかったようにダンスが再開される。
「それじゃあ仕切り直しだ。ダンスの続きといこうぜ」
「まあ中途半端だったし、やるなら最後までやらないとね」
 宗田が手を差し出すと、澪はそっと手を添えて、リズムに乗ると笑顔で息の合ったダンスを披露した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リドリー・ジーン
トリックオアトリート!
皆さんの姿を見てるだけで楽しい気分になっちゃうわね。
仮装は【血を給仕する包帯メイド】で参戦です。包帯の下から見える傷のメイクが生々しいかしら。
ふふ、小道具のティーポットの中身は真っ赤な紅茶です。私としては赤ワインを給仕したいのだけれど飲めない子もいるから、ね。

さて、皆さんに給仕をしつつ、出し物のお菓子を食べて、仮装する皆を目で楽しみながら、UCでこっそりカボチャを破壊しましょう。
そこにいること、見ていないようで見てますよ。死角からがしっとね。

ふらふら見回りしてるつもりなんだけど……
…どうしよう、普通にとっても楽しんでしまってるわ。


宵闇・帝斗蘭
仮装:ベストセラー小説の被り物、帯には100万人が泣いたと書いてある。
【イラスト参照】

く…!なんて動き辛い衣装なんだ!さっきから人にぶつかるし!
でも私はハロウィンを全力で楽しむと決めているのだよ!!

【行動】
屋台散策やお菓子交換
南瓜プリンやパンプキンパイに南瓜クッキー!南瓜づくしといこうか!ふわ〜〜!甘くて美味しーい!
もしお菓子を欲しがる子がいたら持ってきた桜クッキーをあげるよ!

敵を見つけたら
UCで眠らせて軽機関銃で【乱れ打ち】だ!学生にあたらないように気をつけつつ
ハロウィンだし派手にやるぜ〜い!はっはっは!

アドリブ連携大歓迎です。



●ティータイム
「く……! なんて動き辛い衣装なんだ! さっきから人にぶつかるし! でも私はハロウィンを全力で楽しむと決めているのだよ!!」
 ベストセラー小説の本を模した着ぐるみから顔を手と足だけを出した宵闇・帝斗蘭(三流小説家・f22584)は、動きにくい仮装に四苦八苦しながら人の多い屋台の並ぶ中庭を移動する。そこで仮装してる子にお菓子を配っている生徒と出会った。
「トリック・オア・トリート!!」
「あははっ、すごい仮装ですね。では南瓜プリンをどうぞ!」
 帝斗蘭がやけくそ気味にハロウィンの合言葉を告げると、笑いながら男生徒がプリンの入った小袋を手渡してくれた。
「おお、南瓜プリンか! では南瓜のスイーツを集めて南瓜づくしといこうか!」
 帝斗蘭はカボチャのお菓子を配っている次の生徒を目指して、ちまちまと歩いて人にぶつかりながらも中庭の探索を始めた。

「お菓子をちょーだい!」
 まだ幼い生徒達が可愛らしい動物の仮装をして中庭のお店の店員からお菓子を貰っていく。
「皆さんの姿を見てるだけで楽しい気分になっちゃうわね」
 その楽しげな様子を見ていたリドリー・ジーン(影と親交を持つ酒豪の歌い手・f22332)は、真っ赤な紅茶の入っティーポットを持って血を給仕する包帯メイドの仮装をして自らもお祭りに参加することにした。
「トリック・オア・トリート!」
「わっ!? あー驚いた。すごい仮装ですねー」
 リドリーが声をかけると、魔女の仮装でお菓子を配っていた女生徒が包帯の下から見える傷のメイクに驚き、すぐに笑顔を見せてお菓子の包みを差し出した。
「お菓子をどうぞー! あまーいカボチャのパイですよー!」
「ふふ、ありがとう。お礼に紅茶をどうぞ。一緒にお茶にしましょうか」
 いい反応をしてくれたと笑顔でリドリーがお菓子を受け取り、御返しに真っ赤な紅茶を注いで給仕する。
「わー、こんなところまで凝ってるなー」
「私としては赤ワインを給仕したいのだけれど飲めない子もいるから、ね」
 そして中庭に用意されているテーブルで、パンプキンパイと赤い紅茶を美味しそうに楽しんでいると、本の着ぐるみから顔を出す帝斗蘭が近づいてきた。
「パンプキンパイでティータイムか、私も仲間に入れてもらおうかな」
 そこへ歩き難そうにしながら帝斗蘭がやってきて、椅子に座ろうとするが、本の仮装が邪魔をして座るのを諦め、立ったまま手に入れた南瓜のプリンやクッキーを並べる。
「じゃあ紅茶を入れるわね」
「こっちにはカボチャのパイもありますよ」
 リドリーと女生徒のもてなしを受け、帝斗蘭もお茶会に参加する。
「わ〜〜! 甘くて美味しーい! スイーツには紅茶がよく合うな!」
 帝斗蘭が出した南瓜のスイーツに、女生徒のパイとリドリーの紅茶で南瓜づくしを堪能し、真っ赤な紅茶で喉を潤して、ほっと一息ついた。
 そうして皆でお茶会を楽しみ終えると、3人は手を振って別れ猟兵の2人は見周りを続ける。

「次はどこのお菓子を貰おうかしら」
 次に誰を驚かせようかとリドリーはお菓子を配っている店を見渡す。その視界に大きなカボチャ頭を抱えた生徒の姿が映る。
「現れたわね。パーティを邪魔されないようにこっそり破壊しましょう」
 リドリーがその敵の近くのお菓子を持った生徒に話しかける。
「トリック・オア・トリート!」
 生徒を仮装で驚かせ、話をしながら影を地面を這うように伸ばす。するとハロウィニカルパレードの足元から無数の影の手が現れ、不意を突いてカボチャ頭を捕まえ地面に引き込むように叩き割った。
「あれ? 私何してたっけ?」
 カボチャ頭が潰れると、操られていた生徒が正気に戻って首を傾げていた。
「そこにいること、見ていないようで見てますよ。死角からがしっとね」
 決して災魔を見逃しはしないと、リドリーはお菓子を貰いながらも敵を仕留めていた。

「トリック・オア・トリート!」
「妖精の仮装か、ではこの桜クッキーをあげよう!」
 妖精に扮した子供の学生達が帝斗蘭の前にやってくると、帝斗蘭は笑顔で用意しておいたクッキーの入った小袋を渡してあげる。
「ありがとー!」
 手を振って子供達が離れていくのを帝斗蘭も手を振って見送っていると、その子供達に向かって大きなカボチャ頭を幾つも抱えた生徒が近づてくる。
「トリック・アンド・トリート! お菓子を全部よこせー!」
 その生徒を操るカボチャ頭の災魔ハロウィニカルパレードが、子供からお菓子を奪おうとする。
「そのお菓子はその子達にあげたものだ! それを奪おうとするとは、許されることではないのだよ!」
 そこへ帝斗蘭が桜の花吹雪を放ち、敵を包むようにしてカボチャ頭と操られる生徒を眠らせた。抱えていた3つのカボチャ頭が転がったところへ、軽機関銃の銃口を向けて引き金を引いた。爆発音と共に放たれる弾丸がカボチャ頭に穴を穿ち砕け散った。
『トリック・アンド・トリート!』
 すると2つの無事なカボチャ頭がふわりと浮き上がり、帝斗蘭に向けて突進してくる。
「ハロウィンだし派手にやるぜ〜い! はっはっは!」
 それを楽しそうに笑いながら帝斗蘭は迎え撃ち、器用に本の仮装から伸ばした手で銃を操り、飛び回るカボチャ頭を次々と撃墜した。
「楽しんでもらえたかな! みんなもハロウィンをたっぷりと楽しんでほしい!」
 そう呼びかけて見世物として帝斗蘭は戦闘を誤魔化し、そのコミカルな本の仮装の姿で愛嬌を振り撒いて、新たな南瓜スイーツを求めて立ち去った。

「ふらふら見回りしてるつもりなんだけど………どうしよう、普通にとっても楽しんでしまってるわ」
 リドリーの手には既に幾つものお菓子が集まり、貰う度に振舞ったティーポットはすっかり空になっている。それでもまだ他の甘い香りを漂わせるお店にも目を惹かれ、そちらへとふらふらと足を運ぶ。だが遊びながらも、その足元から伸びる影は近づく災魔のカボチャ頭をしっかりと粉砕していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神久・紅玉
キャロラインさんと一緒に参加です

今回はライオンの仮装をします
もこもこがおがおさんはローラさんと合わせて一工夫

パーティでダンスをするのは初めてでドキドキ緊張
ローラさんがリードをしてくれるようなので一安心

ふふーふ、音楽に合わせて楽しむのですね
なんだか楽しくなってきました
そうでした、まだ仮装は完成してないのです
このまま盛り上げましょう
オブリビオンさんも誘き出し

UCで楽器を持ったカカシとブリキのガジェットを呼び出し
オズの魔法使い達のダンスと演奏が開始

戦闘は勇気をだして私からダンスのリードし攻撃をくるくる回避
持ち前のコミュ力で息はピッタリ

演奏でハイなお相手さんの動きを誘導
最後まで楽しく踊って勝利なのです


キャロライン・ブラック
紅玉さまと共に参加いたします

わたくしは村娘の仮装。何やら童話がモチーフだとか
ええ、紅玉さまのライオンも、とてもよく似合っていらっしゃいます

さて、今回は紅玉さまと二人、ダンスとまいりましょう
音楽や陽気な雰囲気でおびき寄せる作戦ですわね

紅玉さまはダンスの経験がないようですから
初めはわたくしがリードをいたしますわ

落ち着いて音楽を良くお聞きくださいませ
大切なのは楽しむこと、でしてよ?

そうしてオブリビオンをおびき寄せたとしても
ダンスを止めることはいたしません
戦闘では紅玉さまのリードに合わせ、柘榴石の橙を打ち込みますわ

お菓子が欲しいのでしょう?
でしたら、わたくし達のダンスをお止めになって御覧なさい?



●笑顔でダンスを
 普段は飾り気のなく御堅い講義が行われる講堂が、今日はさまざまな飾り付けを施したパーティ会場の一つとして開放されている。そこでは立食や、ダンスといった華やかな催しが行われていた。
「今回はライオンのもこもこがおがおさんの仮装です!」
 神久・紅玉(つま先立ちの林檎・f03420)がもこもこなライオンの仮装をして姿をみせる。そこへ村娘の仮装をしたキャロライン・ブラック(色彩のコレクター・f01443)もやってきて2人は互いの仮装を見合う。
「ローラさんの仮装よく似合ってますね。わたしの仮装もなかなかのものでしょう?」
「ええ、紅玉さまのライオンも、とてもよく似合っていらっしゃいます」
 紅玉がくるりと回って尻尾を振ると、キャロラインは微笑んでその可愛らしい仕草を眺めた。
「さて、今回は音楽や陽気な雰囲気でおびき寄せる作戦ですわね。二人でダンスとまいりましょう」
 キャロラインが手を伸ばしダンスに誘うと、緊張気味に紅玉はその手を握る。
「パーティでダンスをするのは初めてですね。緊張してしまいます」
「紅玉さまはダンスの経験がないのですね、では初めはわたくしがリードをいたしますわ」
 緊張する紅玉を優しくキャロラインが引き寄せ、見本を示すようにゆったりと足でリズムを刻む。
「落ち着いて音楽を良くお聞きくださいませ。大切なのは楽しむこと、でしてよ?」
「ふふーふ、なるほど。音楽に合わせて楽しむのですね」
 足を合わせて体を動かしていると紅玉の緊張がほぐれ、ようやく笑みを浮かべる余裕が生まれた。
「なんだか楽しくなってきました」
「素敵な笑顔ですわ。楽しんで踊れば上達も早いですわよ」
 そして夢中でキャロラインのリードに合わせて紅玉はステップを踏む。

「トリック・アンド・トリート!!」
 二人でダンスを楽しんでいると、カボチャ頭を被った生徒達が入って来る。
「お菓子ーお菓子をぜーんぶよこせー!」
「お菓子を渡しても渡さなくても、みーんな南瓜頭にしてやるぞー!」
 そんな横暴なことを言い放ちながら、カボチャ頭の姿をした災魔ハロウィニカルパレード達はお菓子を奪いイタズラを仕掛けようとする。
「どうやら招かれぬ客が現れたようですわね。このままダンスを続けて注意を引きましょう」
「そうでした、まだ仮装は完成してないのです。このまま盛り上げましょう」
 敵に気付いたキャロラインと紅玉は、ちらりと視線を向けると頷き合い。ダンスのリズムを上げて目立つように笑顔でくるくる回る。
「お菓子を渡せって言ってるのに何踊ってるのよー」
「そうだそうだー。大人しくお菓子を渡せばイタズラしてやるぞ!」
 ハロウィニカルパレード達は自分達を無視して楽しく踊るキャロラインと紅玉に絡むように近づいて魔法で作ったカボチャ弾を飛ばす。すると紅玉がリードしてくるりと回転してカボチャ弾を避けた。
「お菓子が欲しいのでしょう? でしたら、わたくし達のダンスをお止めになって御覧なさい?」
 笑みを浮かべながらキャロラインがマンダリンガーネットを模した塗料を飛ばし、カボチャ頭を染め上げて重くさせた。
「うわー! よくもイタズラしてくれたなー!」
「イタズラするのはこっちだぞー!」
 怒ったハロウィニカルパレード達がカボチャ頭の魔力を纏って飛び掛かってくる。

「ふふーふ、みんな一緒にダンスをしましょう」
 それを踊りながら軽やかに躱した紅玉はトイピースを変形させ、楽器を持ったカカシとブリキのガジェットを呼び出しオズの魔法使いをイメージした仮装を完成させた。そしてカカシとブリキの演奏に乗って踊り、敵の意識を自分達だけに誘導する。
「お菓子をよこせー!」
「踊れないようにイタズラしてやるぞー!」
 逆上したハロウィニカルパレード達が突っ込むが、その顔に塗料が叩きつけられる。
「ほらほら、わたくし達はここですわ」
「ダンスって楽しいものですね。みんなで踊るともっと楽しいです」
 笑いながらキャロラインは塗料を浴びせて目を眩ませ、紅玉と楽しそうに踊って敵の冷静さを奪い去る。
「トリック・アンド・トリートだー!」
 ハロウィニカルパレードが飛び掛かるがダンスを続ける2人を捕まえる事ができない。塗料でカボチャ頭が全部染まり、とうとう疲れて動けなくなり、倒れ込むと被っていたハロウィニカルパレード達のカボチャ頭が外れて転がり、力尽きたように真っ二つに割れた。
「楽しく踊っていたらオブリビオンさんをやっつけられたのです」
「今日はハロウィンですもの、楽しい戦いがあっても不思議ではありませんわ」
 災魔が倒れたのを見た二人は互いに笑い合い、戦いなどなかったようにダンスを続けた。

 ハロウィンを邪魔しに現れた災魔を退け、お菓子を守った猟兵たちはまだまだ続くハロウィンパーティを楽しもうと、笑顔で生徒達に交じってお菓子と仮装の特別な日を堪能するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年11月08日


挿絵イラスト