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不自然な不幸は誰のせい?

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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「うわー! 棚から落ちてきたぼた餅がのどに詰まったぞー!」
「うわー! 犬の歩いて当たった棒が盥をひっくり返して水浸しだぞー!」
「うわー! 猿も木から落ちてそれに驚いた赤子が泣く声に慌てた女房が思わず投げたぼた餅がのどに詰まって苦しんでいたら盥をひっくり返して水浸しだぞー!」


「いやおかしいだろ」
 なんか時空違くねえ? ギャグ時空ってやつじゃねえ? と半眼になるタハニ・クルツリンガー(乱暴者は乱舞する・f03635)。
 サムライエンパイアにて何もかもおかしな不幸が頻発しているようなのだが、この世における変なことの原因といえばそう、オブリビオンとか災魔である。
「っつーことで、最終的な目標としてはこの異常なアンラッキーを産みまくってる妖怪をぶっ倒すことになるな」
 だが、その妖怪がどこにいるのかが判然としないのだとタハニは言う。
「この町の一帯のどっかにいるんじゃねえかなあ、とは思うんだけどなー。どこのドイツなのかが分かんねえんだよなー」
 そのため、まずは町の一帯を調査するところから始めなければいけないだろう。
 何を調査すればいいのか? 疑問に思った表情の猟兵たちと共に、タハニもしばし考えて。
「えーと、この妖怪は変にアンラッキーなことを起こせるわけだよな。そんで周りが不幸になってるわけだ」
 ただ、自分の身に置き換えて考えてみれば、自分に危害が加わらないように仕組んでいるだろう。
「この一帯が不幸になってるってのに、不自然にそれを避けてるやつがいねえか? っていうのを調べるといい感じになりそうだけどな」
 つまりどういう風にやればいいんだろうなー、とぼやくタハニ。
 そこは、実際に現地で調査を行う猟兵たちの力の見せ所だろう。


遠藤にんし
今回はサムライエンパイアです

・第一章
 妖怪がいると思われる町の一帯を調査し、大体のところまで絞り込んでいただく感じです

・第二章
 大体絞り込めたところから、更に誰が妖怪であるかを特定していただく感じです

第一章、第二章ともに、ギャグっぽいアンラッキー(判定に影響しません)に見舞われるおそれがあります
めげないでください。

・第三章
 妖怪・猪子槌との戦闘です

皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております
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第1章 冒険 『雪に白鷺、闇夜に鴉』

POW   :    周囲の情報や噂を地道に聞いて回る

SPD   :    商人の屋敷に直接潜入して情報を探る

WIZ   :    商人達の周辺状況から真相を推察する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

深緋・椿
【POW】
闇雲に探しても埒があかない可能性が高いのぉ…ここは地道に人々にきいて回るかの…
(恫喝不使用)

もし、不幸に見舞われたら…
軽度なら受け流せる自信はあるが…重度なら本気で(静に)怒る可能性がある…



グリモア猟兵に転送を受けた深緋・椿(深窓の紅椿・f05123)は、街の様子を眺めてふむ、と思案する。
 取り立てて変わったところはないように見受けられたが、どことなくぴりついた空気も感じられる……奇怪な不運に見舞われているというのなら、それもおかしなことではないだろう。
「闇雲に探しても埒があかない可能性が高いのぉ……」
 どこかの場所に限定して調査をするにしても、今はまだ情報が少ない。
 ならば地道に人々に聞いて回ろうと決めて、椿は近くにいた子供に声をかける。
「のう、最近は何か変わったことはなかったかのう?」
「あった、あったんだよ! 兄ちゃんに叩かれて泣いてたら、どこからともなく蜂がたくさん飛んできたんだ! 昨日も今日もだよ!」
「それは大変じゃったのう。その前に何かを見たり聞いたりはせんかったかのう?」
 椿の質問に、ええと、と思い出す子供。
 しかし、子供が答えるより早く――ぶんぶんと、嫌な感じの音が聞こえてきた。
 椿の背後に目をやって、子供はヒッ、と小さな悲鳴を上げた。
 昨日と今日、子供は二度も蜂に襲われたと言っていたが……思いつつ、椿が振り向くと。
 蜂の大群が、ぶんぶんぶんぶんと音を立てつつ三度目の襲撃を仕掛けに来たところであった。

 ――蜂は追い回すだけで、特にこちらに危害を加えなかったのが幸いであった。
「まあ、このくらいであれば……」
 別に、と言おうとした椿だったが、そこに飛来する染料の入った桶がある。
 ヒュン。
 バシャッ。
 染料は赤、椿の漆黒の髪も衣服も、朱色を受けて赤くなり。
「ふむ……なるほど。なるほどのぉ……」
 椿は、静かな怒りに燃えるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

タロ・トリオンフィ
まあうん…絞り込みからだったら、やっぱり先ずは人の話かな。
ちょっとした茶屋なり食事処なり、
町の人がちょっと寄って駄弁るような場所がいいな。
不幸な目に遭って愚痴ってる人が居たら気さくに声をかけてみよう。
一応、そこそこ顔が広そうな人だとなお良し、かな。

やあ、大変な目に遭ったんだって?
愚痴聞きする感じで慰めたり労ったりしつつ、
コミュ力も活かしつつ相槌を打って

自分はこんな目に遭ったのにあいつは…みたいな僻み…もとい心の嘆きでも聞けたら
その対象のことは気に留めておこうかな。

…ん?不幸?
呪詛耐性…じゃ、やっぱ効かないかなー。
まあ何か起こっても話してる対象が親近感持ってくれるかもしれないし。
諦めるか…。



タロ・トリオンフィ(水鏡・f04263)は茶屋を見つけて入ると、まずは茶と団子を頼む。
 熱い茶で両手を温めつつ周囲の会話に耳を澄ませるタロ――「まいったよ」「なんて不幸だ!」という言葉が聞こえたのでタロはそちらの方へ移動して、「やあ、大変な目に遭ったんだって?」と尋ねた。
「ああ、聞いてくれよ! 最近妙なことが多いから罠でもないかと藪を突いて回っていたら蛇が出てきて、それはもう大きい蛇だったんだ! もう怖くて怖くて逃げてきたところなんだ」
「この茶屋の親父さんは飼っている犬に手を噛まれて落ち込んで寝込んでいたらその犬に踏まれて蹴られちまってね、最近はどうにもおかしなことばかり起こる!」
 そうそう、と辺りの人もうなずいては口々に己の身に起こった不幸を自慢するかのように述べ立てる。
 彼らの言葉にタロはコミュ力を生かして相槌を打ち、愚痴聞き役として情報を集めていく。
 ――起こる不幸に、特別な法則性はないようだ。少し転んだだけという者もいれば、ボヤ騒ぎになった者まで、不幸の程度もさまざま。
「ただねえ、ボヤはこの辺は大丈夫だったんだよ。特にあの長屋の方は無事だったね」
「長屋は無事だったんだね」
「オレはあそこに住んでるが、そういや何日か前に小指を箪笥の角にぶつけたくらいで済んでるねえ。比較的マシな方かもしれないな」
 蜂に追い掛け回され続けている子供なんかもいるようだが、そういった大騒ぎは長屋では起こっていないらしい。
(「長屋、か……」)
 調べてみる価値はあるかもしれないと考えているタロに、茶屋の店主は抱えるほどの団子を渡す。
「話を聞いてもらってスッキリしたぜ、これはほんの礼だ!」
 抱えるばかりの団子に両手の塞がったタロ――その瞬間、タロの頭上でぶんぶんと蠅が飛ぶ。
「蠅が……」
 口を開きかけるタロだったが、誰も蠅の様子には気が付かず、蠅はいつまでも目障りに飛び続けている。
 些細なことではあるが、やたらと気になるこれがタロに降りかかる『不幸』なのかもしれない
(「諦めるか……」)
 せっかくの呪詛属性も、この謎のアンハッピー空間においては無効なのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リチュエル・チュレル
ふむ、町一帯の調査ねぇ…
情報を得るにはまず聞き込みだろ
そういうのは噂好きおしゃべり好きに聞いてみるのが手っ取り早いんじゃねぇかな
というわけで、どこぞの井戸端でも覗いてみっか
『聞き耳』と『情報収集』を駆使して、不運だなんだって話してるような奥様方を探してみるぜ

お姉さん達、随分盛り上がってるじゃねぇの
なにかあったのかい?

基本的には聞く姿勢で、気になることがあれば軽くつついてみるぜ
不幸をもたらす原因に対しての噂とか
あとは人、場所、不幸の程度は記憶しておきたいかな
場所や程度については後で地図にでもまとめたいところだ

不幸が降りかかる時には…まぁ、運だろうからな
『第六感』働かすぐらいしかないんじゃねぇか?



情報を得るのに大切なのは、まずは聞き込み。
 リチュエル・チュレル(星詠み人形・f04270)はそう考えて、おしゃべり好きな誰かの話を聞いてみることに決めた。
 ――といっても、近所で誰がお喋りかという情報を持っているわけではない。それでもリチュエルが井戸端を覗いてみると、何人かの女性が集まってお喋りに花を咲かせていた。
 無関係の話題の場合もあるからすぐには近づかず、聞き耳を立てるリチュエル。
「……よねぇ、やっぱり最近は変なことも続くし……」
「運が悪い……」
「不幸な……があるから……」
 とぎれとぎれの言葉の端々に上るのは『運が悪い』『不幸』という言葉。
「お姉さん達、随分盛り上がってるじゃねぇの。なにかあったのかい?」
「あらやだ、お姉さんだなんて!」
 ひょいと顔を出して尋ねたリチュエルは、笑顔で彼女たちに迎え入れられる。
 まだ情報が多く集まったわけではないので、今必要なことは情報収集。リチュエルは彼女たちの会話が脱線しそうな時だけ軌道修正で口を挟み、基本的には話を聞き続けた。
「お店は比較的被害が重いというか、売り物をやられちゃった所が多いわねぇ」
「子どもでも老人でも容赦なしなのが嫌なところね。うちの子も蜂に追いかけられて――」
「でもあんたたちは何もなかったんだろう? 私なんてお鍋に穴が開いたんだ。でもうちの旦那はもっと悲惨でね――」
 止まらないお喋りの中で、リチュエルは人、場所、不幸の程度を意識する。
 人としては子供も大人も関係がないようだが、性別には偏りが見えた。
 具体的には、男性の方が不運に見舞われた者が多く、またその程度が重いのだ。
 場所は店が多いようだが、民家もないわけではない。しかし、民家については無事に済んでいるところも多いようだ。
 不幸の程度は人それぞれ。これは、もっと精査が必要だろう。
(「場所や程度については後で地図にでもまとめたいところだ」)
 彼女たちの知っている情報はあらかた聞き出せた。お礼を言ってきびすを返したリチュエルは、
「――ッ!」
 第六感によりヤバめの事態を察知、思わずバックステップで回避する。
 ――瞬間、さっきまでリチュエルのいた場所が粉まみれになっていた。
 どうやら、いつの間にか誰かが置いておいた白玉粉の箱が倒れてきたらしい。
「……第六感、働いて良かったぜ……」
 それでも顔と体の半分を粉まみれにしつつ、リチュエルは呟くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロ・ネコノ
[SPD]
とりあえずは情報収集だね、聞き込みはあまり得意じゃないしどこかお屋敷にでも忍び込んで情報を探ってみようかな?
『ゴム体質』で身体を柔らかくして壷の中や家具の隙間、置物の裏等に隠れたりしながら人に見つからないように情報収集を行なうよ。
オブリビオンが不幸の原因らしいけど見つからないように隠れながらなら大丈夫でしょ!(と高を括って行動します)
(もし何かしら不幸に見舞われても、その状況の改善より人に見つからないように行動します)
<コミカル・ギャグ系のノリは大好きです!アドリブ歓迎!>



聞き込みを行う猟兵らが多い中、クロ・ネコノ(バーチャルキャラクターのアーチャー・f06406)はお屋敷に忍び込んでの調査を行うことにした。
 長身というわけでもないクロは御不浄の小さな窓が開いている屋敷を見つけるとそこから滑り込み、ゴム体質の体を折って箪笥の後ろの隙間に滑り込む。
(「オブリビオンが不幸の原因らしいけど見つからないように隠れながらなら大丈夫でしょ!」)
 見つからなければ大丈夫、と高を括って家の中を観察するクロ。
「餅はね、危ないから片付けちゃわないとね」
「うん、まんじゅうこわい……」
 最近はぼた餅が落下しては喉に詰まるという恐ろしい事件が頻発している。
 棚の上のぼた餅を「こんな所に置いてないはず?」と訝りながら彼らはぼた餅を台所の戸棚の中へ、間違っても落ちてこないようにしまい込む。
「あれ、こんな所にぼた餅が落ちてっうわぁぁぁ!?」
 屈んで拾い上げようとした餅――のような見た目の石鹸に滑って転んで箪笥に頭を打ちつける住人。
「だ、大丈夫!?」
「いたた……タンコブになっちゃうよ」
 困った困った、と言い合う二人だが、とりあえずそれ以上の不幸はないっぽい。
(「~~~~っ!!」)
 ――頭がぶつかった衝撃で箪笥が揺れて、隙間が狭くなってしまってもがき苦しむクロの他には、不幸はないっぽかった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

硲・葎
シャルちゃん(f01440)と行動。
【P】
妖怪かー。いったいどんな姿かも
分からないなら、しっかり皆の話を聞き回らないとね。
まずはコンタクトレンズ型の格物致知を使用して、情報収集しながら人が大勢いる場所を探してみようか。

怪しそうな場所がある、みたいに聞き出してくれたし、そっちに行ってみよう。人の話、聞くのはわりと好きだしね。
「こんにちは。最近様子がおかしいな、って思った人とかいないかな?」
聞き込みしながら、変なことが起こってたら助けに入るのもありかな?

自分に降り掛かったら……もうそこは諦めるかなー?


清川・シャル
f01013
葎ちゃんと行動

へぇえ妖怪ですか〜…
姿が分からないのが厄介ですね
コミュ力、情報収集を使って聞き込みしましょう

怪しい場所あるって情報が!?
ぐっじょぶです!
絞り込んで行きましょう
話聞きながら発生場所をマッピングして他の方々と情報共有すれば分かりやすそう

なんか人の不幸でほくそ笑んでる人とか知りません?

聞き方どストレートすぎでしょうか
逆に、やたら同情してくるのによく考えたら無事な人とか

誰かの不幸は救助活動で少しでも力になれれば!
我が身になにか降りかかるようであれば…対応出来るかなあ…



「妖怪かー。いったいどんな姿かも分からないなら、しっかり皆の話を聞き回らないとね」
 コンタクトレンズ型の格物致知を使いつつ、硲・葎(流星の旋律・f01013)は清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)へ声をかける。
「姿が分からないのが厄介ですね」
 とりあえず人の多い所を探すべきだろうか、と考えていた二人だったが、他の猟兵が怪しい場所を見つけたという情報を得る。
「ぐっじょぶです! 絞り込んで行きましょう」
 二人が訪れたのは、長屋の集まる辺り……不幸の薄いと言われている場所だ。
「こんにちは。最近様子がおかしいな、って思った人とかいないかな?」
 葎が尋ねると、人々は思案顔。
「うーん、どいつもこいつもピリピリしてるからねぇ」
「なんか人の不幸でほくそ笑んでる人とか知りません?」
 シャルの尋ね方はストレート。
「ほくそ笑っ……ま、でもうちの息子が犬が転んで当たった棒が大事なトコに刺さったって時は笑えたなァ。ボヤ騒ぎは笑えなかったけどな!」
 笑える不幸もあれば、笑えない不幸も起こっている。
 ほくそ笑むような人なんていないさ、と笑う男性を後ろからどついたのは、一人の女性。
「いてっ」
「なーに言ってんだい! あの長屋の真ん中の奥さんなんて、同情した振りして根ほり葉ほり聞いてくるんだよ! 本当に嫌な女だね!」
「長屋の真ん中の奥さん?」
 そうそう、とうなずく女性。
 長屋は五世帯が暮らしており、全員が不幸には遭っていないらしい……少なくとも、長屋の中では不幸には遭っていないとのこと。
「真ん中の奥さんはもうね、不幸があったって聞くとすっ飛んで行って話を聞くまで帰りやしない。嫌な女だよ!」
 その点右端の奥さんはよくできてる、左端の夫婦は何考えてるんだか……などと、長屋の家族情報を詳しく語りだす女性。
(「これは思わぬ収穫です!」)
(「長屋に妖怪がいるのは間違いなさそうだね」)
 真剣に話を聞きながらも、手ごたえを感じるシャルと葎。
「そんであの家は旦那さんが浮気……っとと!」
 激しい身振り手振りで語り続けていた女性の手が、たまたま通りかかった岡持に当たって中のお蕎麦が宙を舞う。
「下がって!」
 慌てて女性を下がらせた葎――べしゃっ、とお蕎麦は二人の頭に降りかかる。
「……もうこれは、諦めるしかないのかなあ……」
 今のに対応するのはどう考えても無理です、と呟くシャルへは。
 時間差で、めんつゆまでもが降り注いだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『不審な住人』

POW   :    住人の行動を調べる

SPD   :    住人から話を聞く

WIZ   :    住人の部屋や持ち物を調べる

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


そろそろ頃合いか、と猟兵たちは集まった情報を持ち寄った。
「商人らの店は被害が重く、民家はそうでもない」
「年齢は問わず、性別だと男性の方が被害が重い」
「ほとんど被害に遭っていない長屋がある」
 ――つまり、長屋が怪しいということになる。

 長屋は五世帯が住んでおり、近隣の住人からどんな人たちが住んでいるかの情報も把握できていた。
 右……東の家から順に、
「不幸のあった店を訪れて金を落としてくれる若夫婦、子供ひとり」
「日がな長屋の前を掃除して回っている老夫婦」
「不幸があった場所へ飛んで行って根掘り葉掘り話を聞いている夫婦」
「人付き合いは普通にするが不幸については何も話そうとしない妻、夫は1年前に先立っている」
「不幸について何も関わろうとしない代わりに、それ以外の交流もほとんどしない夫婦、子供三人」
 が住んでいるようだ。
 この中の誰かが妖怪であるとみても良いだろう――そう判断して、猟兵たちは絞り込みを行うべく調査を開始するのだった。
タロ・トリオンフィ
…そうすると、茶屋で会ったのは恐らく東の若夫婦の旦那、かな?

手始めに接触しやすい老夫婦から当たろう
ありがたい事に、丁度いい手土産も頂いた事だし。

こんにちは、精が出ますね、と
掃除してる老夫婦に話しかけよう。

実年齢は兎も角、年長者を立てる態度は忘れずに。
いつもお掃除してらっしゃるんですか?
道理でこの辺りは綺麗なわけだ、見習いたいものです。

少し休憩でもどうでしょう、等とお団子を勧め世間話

日がな掃除するのは、不自然に汚れやすい場所があって気になってる可能性も?
勘が働いたら聞いてみようかな

他のお家の方は手伝って下さったりするんですか?等
さりげなく話題に出し
本人の態度にも違和感は無いか、気を配っておこう。



猟兵たちから得た情報をもとに、タロは考える。
「……そうすると、茶屋で会ったのは恐らく東の若夫婦の旦那、かな?」
 話を聞く限り、そう考えて間違いはないだろう……さらに情報を集めるために、タロは長屋の前を掃き掃除している老夫婦へと声をかける。
「こんにちは、精が出ますね」
 手土産には丁度頂いたお団子がある。それを差し出すと、老夫婦は嬉しそうに微笑みを返してくれた。
 実年齢だけで言えばタロの方が上だが、見た目の上では彼らの方が年上。
 年長者を立てる態度は忘れないようにと心がけて、タロは彼らに問いかける。
「いつもお掃除してらっしゃるんですか? 道理でこの辺りは綺麗なわけだ、見習いたいものです」
「いやあ、それほどのことでもないのじゃよ」
 和やかな空気になったところで、休憩でもどうでしょう、と誘うタロ。
 お団子を持っているから、誘いかけたのも不自然ではない。近くにある長椅子に腰かけて、タロは世間話をしながら情報を集めていく。
「他のお家の方は手伝って下さったりするんですか?」
「いンや、若いとこのうちは中々手伝わんね。東の家はどこぞへ飛び回って、家にもなかなかいないようだ」
 不幸の話を聞いてくる夫婦は手伝いはたまにするが、口ばかり動いて手を動かさないのが困ったところ。
「一番西の家は人付き合いなんてろくにはせん、夫に先立たれた奥さんはねぇ、ちょっと話しかけづらいというか……フラフラしていて捕まらないからねぇ」
 それぞれの家族について話す口ぶりに妙なところはない。
 老夫婦はこの長屋が出来た時から住んでおり、残る住人は後から来た形。
 数十年はここに住んでいるということなので、オブリビオンが元からここに住んでいた、というよりは最近誰かと成り代わったと考えた方が妥当かもしれないな、とタロは頭の中で予想を組み立てる。
 彼らが日がな掃除をしているという点も気になってはいたのだが、それは特にやることがなく退屈なのと、落ち葉で滑って転ぶたぐいの不幸も起こっているのでその対策のため、ということらしい。
 ともあれ、収穫がないわけではなかった――タロは思いながら、お団子を口に運ぶ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロ・ネコノ
[WIZ]
た、大した情報が無いと思ったら長屋の方だったのか、
住んでいる人の情報も聞いたけど、もう少し絞り込みたいね。
長屋ではほとんど不幸の被害にあってないらしいしもう一度忍び込んで部屋や持ち物、住人の会話を聞いて調べてみよう。
見つかって妖怪に知られると困るから『ゴム体質』で身体を柔らかくして家具等に隠れて調査するよ。(隠れられる家具が無い場合布団の下にでも!)
[交流の無い夫婦と子供達]の家族の情報が欲しいね、そこを重点的に調べよう。

<ギャグ系のノリ・アドリブ歓迎!>


深緋・椿
【POW】
取りあえず先の調査で汚れた着物は着がえぬとの…髪は諦めて布で隠すか…

さて、長屋の住人の行動を調査するかの…1番怪しそうな「人の不幸を聞き回る夫婦」に絞って行動を観察するかの
他人の不幸は何とやら…というやつか…



「た、大した情報が無いと思ったら長屋の方だったのか」
 大変な目に遭って体が痛いのか軽くストレッチしつつクロも合流。
 住人の情報もいくつかは手に入っているが、これではまだ足りない。もう少し絞り込みが必要だからと、クロはもう一度忍び込むことにした。
「交流の無い夫婦と子供達の家族の情報が欲しいね」
 彼らは交流の薄さから、人となりも分かっていない。
 行ってくるよと手を振るクロを見送って、髪を布で纏め着替えた椿は人の不幸を聞き回る夫婦に話を聞くことにした。
「一番怪しいからの」
 言ってそれぞれの長屋へと立ち去るクロと椿であった。

 クロはゴム体質を使ってせんべい布団の下に潜り込み、会話に聞き耳を立てる。
 家にいるのは妻の方と、三人の子供のようだ。一番年上の子供と妻が、何やら言い争いをしているらしい。
「……だからって、周りの人に挨拶もしないのは変だって! ちゃんとしようよ、普通にしようよ!」
「でも、前に住んでいたところでお隣さんが因縁をつけたでしょう。あれがお母さん怖くって怖くって」
 ――どうやら周囲と交流を断っているのは、前に住んでいた場所で近隣トラブルに見舞われ、妻がそれに怯えているからのようだ。
 子供と妻の会話には整合性がある。どちらかが妖怪に成り代わっているとしても、これほど過去について話を合わせるのは難しいだろう……クロにはそう感じられた。
(「少なくとも、この二人は違うようだね」)
 あとはもう二人の子供も気になるが、二人とも年の頃は七つくらいと小さい。
 妖怪の姿が分からない以上警戒はしておくに越したことはないが、この二人の子たちが妖怪であるという線も薄いのではないかとクロには感じられた。
 ……しばらくして、言い争いは決着がつかないまま終わったらしい。辺りにはしばらく険悪な雰囲気が漂っていたが、そんな険悪な雰囲気を壊すかのように、小さい二人の子供が家の中を走り回る。
「楽しいことしようよー! えーい!」
「楽しいことしようよー! えーい!」
 はしゃいだ声を上げて、せんべい布団に全力ダイブの二人。
(「ぐえっ!?」)
 子供とはいえジャンプして勢いをつけての突撃なので、それなりのダメージである。
 運悪くみぞおち辺りに子供達の頭部が突き刺さり、クロは何も言えないまま目を白黒させるのであった……。

「他人の不幸は何とやら……というやつか……」
 椿は潜入や聞き込みではなく、観察をすることにした。
 都合よく夫婦は家にいるようだった。特に変わったところもなく家のことか何かをしている――かと思うと、家の窓が外から開けられて。
「大変だ大変だ、茶屋の兄貴が着替えていたら家の壁に大穴が開いて、すっぽんぽんだ!」
「何ィ!? こうしちゃいられねえ!」
「急ぐよアンタ!」
 その瞬間目を爛々と輝かせ、茶屋へとダッシュする二人。椿もあわててその後ろを追いかけることにした。
 ……茶屋へ椿が到着すると、既に夫婦も兄貴の元へ到着していた。
「それでそれで? 着替えって、どこまで脱いでたんだい?」
「いやその……下、を全部……」
「あんらまああああ!! そんじゃ大事なとこが出ちゃったってえのかい!!」
 こりゃ大変こりゃ大変、と言いながらも実に楽しそうな夫婦。
(「失礼な夫婦じゃの……」)
 思っていると、茶屋のドアが開いて。
「大変だ大変だ、反物屋に48匹の猫が入り込んで売りモンがズタズタだ!」
「何ィ!? こうしちゃいられねえ!」
「急ぐよアンタ!」
 再びダッシュする夫婦、追う椿。
 反物屋でも大体似たように、話を根掘り葉掘りきいては盛大なリアクションをして的確に傷をえぐっていく夫婦。
 そしてその話の途中で誰かが不幸を知らせに来て、不幸の現場へダッシュする――。
「ぜえ……はあっ……」
 何度繰り返したかも分からないダッシュに椿は息も絶え絶え。ようやく不幸がひと段落して彼らが家に帰る頃には、ふくらはぎがパンパンになっていた。
「じゃが……分かった、ことがあるのう……」
 息も絶え絶えに、椿は呟く。
「あんなに走り回っておれば……不幸を仕組むのは、無理、じゃ……」
 そう言い残して、椿はその場にへたり込むのであった。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

深緋・椿
【POW】酷い目にあった…じゃが、あの夫婦は不幸を聞きに行くだけで、それ以外の不審な点はなかったの…
そうすれば次は寡婦となったご婦人の周辺を探るかの…


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と行動
【S】
うーん、未亡人の人か。身寄りがない分、入れ替わっても気づかれにくいよね。
他の人たちは家族の人たちの目があるからリスクがありそう。そりゃ、家族まるごと妖怪になる、っていう手もなくはないけどさ。
さすがにいきなり戦闘にさせるわけにはいかないし、避難も済んでないし危険だから世間話からはじめてみようか?
「最近、皆さん大変みたいですけど、あそこの旦那さん亡くされたお姉さんは不幸な目に遭われたりされてません?」みたいな感じで。あたりさわりなく。格物致知の情報収集も使えそうなら使ってみようか。あと、気づかれないように張り込みしてみようかな。


清川・シャル
f01013
葎ちゃんと連携

消去法で行きましょう
野次馬夫婦は悪戯してる暇はなさそう
老夫婦は掃除で忙しい
親子家はその線は薄そう
男性の被害が多い、と。

…独り身の未亡人が怪しくないです?
そもそもご本人だと誰が実証出来ますか?
ご主人が亡くなる前と亡くなった後の様子の変化とか聞きこめないでしょうか
些細な事でもいいんです
雰囲気が変わったとか
「コミュ力」「礼儀作法」「情報収集」

様子を伺う為に張り込みもしてみましょう
「暗視」「目立たない」「忍び足」「聞き耳」が使えるでしょうか



「あの夫婦は不幸を聞きに行くだけで、それ以外の不審な点はなかったの……」
 ぐったりした様子で戻ってきた椿の話も聞きながら、シャルは消去法で考えていく。
 老夫婦は掃除で忙しく、親子の家も線としては薄い……そして何より気になるのは、男性の被害が多い、という点。
「……独り身の未亡人が怪しくないです?」
 シャルの言葉に、律も椿もうなずいた。
「そもそもご本人だと誰が実証出来ますか?」
「うーん、未亡人の人か。身寄りがない分、入れ替わっても気づかれにくいよね」
 見る限り長屋は夫婦や家族で暮らすことを想定した作りになっていて、一人では持て余してしまうに違いない。
 家族の目を気にする必要なく行動することが出来るという点も、未亡人である彼女の怪しい点だ。
 今回は誰か一人が妖怪なのであって、家族まるごとが妖怪であるということはないようだ――三人は手分けして、調査を進めることにした。
「寡婦となったご婦人の周辺を探るかの……」
 椿は先ほどまでと同様に彼女の様子を伺う。
 シャルと律は聞き込みを行うことにした。
「最近、皆さん大変みたいですけど、あそこの旦那さん亡くされたお姉さんは不幸な目に遭われたりされてません?」
 まずはお団子を食べ終えて掃除を再開しようとしていた老夫婦へ尋ねる律。
「そういえば、彼女に何かあったという話はとんと聞かないねえ」
「何か様子が変わったりはしていませんか?」
 重ねてシャルが尋ねると、彼らは思い起こすように宙を仰ぎ。
「亡くなってしばらくは会わんかったのう、しばらくは変なところもあったようじゃが」
「連れ合いが亡くなると、いつもとは違う雰囲気になってしまうものですからねえ」
 ――旦那の亡くなったタイミングで今までと様子は変わっている。
 もちろん、亡くしたことによる面もあるだろう。しかし、ここまでの状況から、それだけであるとは二人には思えなかった。
 シャルのコミュ力、情報収集のお陰で『不幸には遭っていないらしい』『亡くなってから様子が変わった』という情報は得ることが出来た。
「張り込みもしてみましょう」
 外は暗くなってきていたが、暗視のお陰で様子を伺うくらいのことは出来そうだ。
 椿とは別の方向から、二人は様子を見るために張り込みを開始した。
「外出? この時間から?」
 女性が家を出たのは、二人が張り込みを初めてすぐのこと。
 細腕には大袋を抱えてどこかへ去った……急いで追おうとするが、すぐに戻ってくる。手にしていた袋は見当たらない。
「今のは何だったんでしょう」
 呟くシャルの言葉をかき消すように、女性が戻ってきた先から悲鳴が上がる。
「うわー! 転んだ拍子に塩の袋が畑にぶちまけられたぞー! 今年の収穫は台無しだ!」
 などと悲鳴が上がる端から家に戻っていた女性はまた外に出る。
 今度は虫か何かの入った水槽を持っていた。戻る時にはやはり水槽は空で、
「うわー! お湯屋で虫が大量発生だぞー!」
 ――彼女の行動に連動するかのように、不幸が引き起こされている。
 椿が走ってきて二人と合流。間違いない、と三人は顔を見合わせる。
 ――彼女こそが、不幸を生み出す妖怪だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『妖怪・猪子槌』

POW   :    どっかーん!
単純で重い【不思議な木槌】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    不幸になーれ!
【不思議な木槌を振ること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【不運なこと】で攻撃する。
WIZ   :    とっつげきー!
自身の身長の2倍の【うり坊】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は御狐・稲見之守です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


夕暮れから活発に動き出した妖怪だが、日付が変わるととんと動きがなくなった。
 おそらく、眠っているのだろう。また朝になれば、彼女は動き出すに違いない。
 翌日以降の被害を防ぐために、彼女は急ぎ倒さなければいけないだろう――寝静まった長屋を前に、猟兵たちはそう決意を固めた。
クロ・ネコノ
ここからが本番だ、三度目の正直ってやつ、妖怪にばれないように忍び込むよ。
もう夜だからね、室内は外以上に暗いだろうし隠れやすそうだね。
【ゴム体質】[目立たない4][忍び足8][物を隠す2]
妖怪が寝ている場合先制攻撃は他の人に任せるよ、室内で戦闘するのなら弓矢を使うのは難しいからゴム体質で柔らかくした身体で木槌に巻きつくなりして相手の動きの妨害をする。
オブリビオンが外に逃げた、もしくは味方が外に誘き出した場合は建物の影に隠れつつ矢で味方の援護射撃に努めるよ!
[地形の利用1][援護射撃5][2回攻撃5][時間稼ぎ4]

<アドリブ・他PCとの絡み歓迎!>


リチュエル・チュレル
っと、オブリビオンの目星はついたのか
途中から手伝えなくて悪かったな
その分、戦闘で遅れを挽回といこうじゃねぇか

ふむ、敵は眠っている…
とあらば、奇襲をかけて先手を打ちてぇな
『暗視』『忍び足』を使って慎重に近付こう
入口の鍵は…この世界なら簡単な構造だろうか
『念動力』で開けられる類のものなら試してみよう

突入したら敵を逃がさないよう入口に陣取るぜ
野次馬に来た奴らがいたら避難も促さないとな

戦闘ではとりあえず敵の戦力を削りてぇな
手始めに『武器落とし』『鎧砕き』を乗っけてぶつけてやろうかね
威力よりも命中率を重視して、射手座の加護をいただこうか

防御では『第六感』や『オーラ防御』が働けばいいんだが…



敵の居所は分かった――戦いのためにと、忍び足のリチュエルが先頭に立った。
「鍵の構造は簡単だな……」
 難しい形の鍵であれば難儀したかもしれないが、この程度の鍵であれば念動力さえあれば問題はない。
 暗視のお陰で構造も見えた。カチャン、と音を立て鍵が開いたので、リチュエル、続いてクロは妖怪の住まう家へと這入り込んだ。
「寝ているのかな……?」
 部屋は明かりも物音もない。
 クロの言葉にリチュエルは頷くと、入り口をふさぐように陣取り、妖怪へと敵意を向ける。
「狙った獲物は逃がさない――我が手にシロンの加護を」
 水晶玉を念動力で操り、妖怪・猪子槌へ一撃を与えるリチュエル。
「っ!?」
 がば、と布団から飛び起きる影があった。ゴム体質を活用したしなやかな動きで、クロは妖怪・猪子槌へ迫る。
「この、邪魔……!」
 木槌に巻き付くクロのせいで、妖怪・猪子槌は自慢の得物を振るえない。
「こうなったら……とっつげきー!」
 木槌を封じられたままで妖怪・猪子槌が叫ぶと、どこからともなく巨大うり坊が現れ、妖怪・猪子槌はその背中にまたがってリチュエルへ突撃。
「逃げる気か!?」
 真っ直ぐに向かってきた妖怪・猪子槌を回避すればこのまま逃がしてしまうかもしれない……そう感じて、リチュエルはその場から動かずにオーラの防御を張る。
「……っ!」
 遠慮のない直線的な攻撃をほぼ正面から受けて息を詰まらせるリチュエルだったが、どうにか攻撃を受け切った。
「ひどいなあ、大丈夫?」
「ああ、何とかな」
 にょろん、木槌に巻き付いていたクロは体をほどいて辺りを見回す。
 巨大うり坊が暴れたせいで長屋の玄関はめちゃくちゃ。これでは、寝静まっていた他の住人や近所の野次馬も来てしまうかもしれない。
「来たら避難させないとな」
「うん、今はまず……!」
 ひらりと跳躍して木々の合間に隠れ、矢による援護を行うクロ。
 リチュエルは闇の中に水晶玉を浮かべて、射手座の加護を得るのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

清川・シャル
f01013
葎ちゃんと連携

み つ け た
ビンゴでしたね
さて、お仕置きの時間です
地獄で後悔してください

先制攻撃、ぐーちゃんで爆撃
目くらまし&目潰し狙いで
金棒をチェーンソーモードにしてダッシュかけて
鎧無視攻撃、武器落とし、鎧砕き、範囲攻撃を伴い、コード「鬼神斬」を叩きつけます
早業、2回攻撃ですかさず「村雨」を抜刀しての攻撃

オーラ防御、盾受け、見切りからのカウンターで、敵の攻撃に対応します

二度と日の目を見れると思わない事ですね


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と行動
まったくもう、ほんとに迷惑なやつもいたもんだ。人の嫌がることはしちゃいけません、って幼稚園で習わなかった?きっついお灸を据えてあげなくちゃね。不運なことをされちゃたまんないから、残像で避けながら機会を伺うよ。間合いを詰めて、ぶつかるくらいに近づけたら抱きついてにやりと笑い。彼岸花ノ葬で突き刺しを使って逃げれなくしてやる。殺気も放っておいて怒りをあらわにしてやろうか。
「つー、か、まえた」剣刃一閃を御見舞してやる。
「あーあ、君の血で、服台無しじゃん。弁償してよね。このTシャツ、気に入ってたんだから」
顔にまでついちゃったじゃん、ま、いいか。



「 み つ け た 」
 既に始まっていた戦いを前に、シャルはニタッと笑ってすぐさまぐーちゃん(グレネードランチャー)をぶっ放す。
「――さて、お仕置きの時間です。地獄で後悔してください」
「人の嫌がることはしちゃいけません、って幼稚園で習わなかった? きっついお灸を据えてあげなくちゃね」
 大型バイクの駆動音を上げながら、律もシャルの隣で言う。
 妖怪・猪子槌も二人が現れたことに気付いたのだろう。意地悪そうに笑みを浮かべると、木槌を掲げ。
「フン、うるさいなあ。不幸になーれ!」
 槌を重たげに振ると、ガサガサと辺りの草木がざわめいた。
(「何か来る!」)
 残像を残して律が飛びのけば、草木からは無数の蛇が顔を出したところ。
「そーれ、それそれ、もっともっとぉ!」
 ぶんぶんと木槌を振って律の元へ不運を集わせる妖怪・猪子槌。
 律は時折はかすめながらもそれらを回避していくが、徐々に追い詰められていく。
「これで最後かな? 不幸に、なぁーれ!」
 一際強く槌を振ろうとした――それより早く、シャルは金棒の棘を高速回転させながらダッシュして金棒を振り下ろす。
「地獄へWelcome!」
 妖怪・猪子槌の作り出していた守りも打ち砕く一撃の直後、敵を襲ったのは村雨による斬撃。
「いつの間に――!?」
 目にもとまらぬ速さでの抜刀に瞠目する妖怪・猪子槌。
 そうした二人の攻撃の応酬の間に、律は妖怪・猪子槌との距離を詰めていた。
 ぎゅっ、と柔らかな感触を覚えた妖怪が振り向けば、抱き着いているのは律。
 ニヤリという笑みを至近で受け、逃げる暇もなく彼岸花ノ葬を突き立てた。
 殺気もあらわに、律は、
「つー、か、まえた」
 剣刃一閃――妖怪の腹部から溢れた血が、律の全身を汚していく。
「あーあ、君の血で、服台無しじゃん。弁償してよね。このTシャツ、気に入ってたんだから」
 顔にまでついちゃったじゃん、と律は頬の返り血をぬぐい。
「二度と日の目を見れると思わない事ですね」
 こちらも殺気を籠めて、シャルは告げるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

深緋・椿
ようやっと見つけた黒幕じゃ
逃がしはせぬぞ?

仲間と協力して撃破する
攻撃が重い物ばかりよのぉ
コードは敵の隙があるときに使用、若しくは隙を作るために私用しようかの…

「さぁ、これで不幸もしまいじゃ」


タロ・トリオンフィ
迅速に妖怪退治……と言っても、あんまり派手にはしたくない、かなぁ
押し入りに遭った可哀想な未亡人ぶられたら割と困りそうで。

でも町の人に入られて困るのは彼女の方かもね。
例えば塩の大袋なんてそうそう個人は持っていないし
一人には広過ぎる家の中に
染料の桶とか盥とか蛇とか
……不自然なぼた餅とか?

追い回されてる子供は、もしかして目撃者だったり?

なんて言ってる場合じゃないね。
油断出来ない強敵のはず……
僕は支援の方が得意だし、Ⅷのタロットで共闘の仲間の強化を。
相手が強化を使うなら此方も底上げしないとね。
自身の守りにはオーラ防御は多少役立つかな。
第六感が働いたら飛び退こう。
きっとぼた餅くらいは避けられる…かなぁ。



乱舞する攻撃の数々に、野次馬たちが集まりつつある。
「あんまり派手にはしたくない、かなぁ」
 そんな周囲の様子にタロは困ったように呟いた。
 押し入りに遭った哀れな未亡人……というようなふりをされたら、こちらとしてはやりづらくなってしまう。弱いものいじめの構図として見られるのは困るのだが……きっと困るのは、彼女自身もだろう。
「このまま騒ぎすぎると家の中を見られてしまうかもね」
 タロがそんな風に妖怪・猪子槌へ言うと、案の定妖怪・猪子槌はビクッとする。
 人々を見舞った不幸は様々だった。塩の大袋や染料の桶、盥などを使って妖怪・猪子槌は人々に不運を振りまいていたのだ。
「一人には広過ぎる家の中に……不自然なぼた餅とか。見られるとまずいんじゃないかな?」
「う、うぬ……っ!」
 悔しそうな表情で妖怪・猪子槌はじりじり下がり、野次馬へどうということはないのだと告げて追い払う。
 他の猟兵たちもそう言って野次馬らを追い払ってから、タロは妖怪・猪子槌と向き合った。
「どっかーん!」
 初めに仕掛けてきたのは敵の方だった。
 全力で振り下ろされた木槌は大地を揺らすほどで、見ればそこは大きく陥没してしまっている。
「攻撃が重い物ばかりよのぉ」
 さっさと終わらせてやる、とばかりに木槌を振るって攻撃を連発する妖怪・獅子槌。
 腹部を染める血といい、長期戦になることには彼女自身も焦りを覚えているのかもしれない。
「ちょっと僕が戦うには厳しいかな……」
 タロは前線から退くとカードを一枚手にして。
「それは強固なる信念に拠る『力』」
 Ⅷ【LA・FORCE】による力を、椿へと授ける。
「タロ殿、助かったのじゃ」
 椿は言って、反撃の一手を打つために己を神霊体へと変貌させる。
「どれ……妾の舞……見せてやろう」
 なぎなたから発生した衝撃波が、妖怪・猪子槌の動きを僅かばかりに制止させた。
 紅の華舞は美しく、それでいて猛るようにして。
 ――妖怪・獅子槌を追い詰めていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

タロ・トリオンフィ
あとひと押しかな
椿嬢をはじめ、攻撃を担ってくれている皆のお陰で、
僕が後衛から攻撃出来る隙も見つかりそうかな。

それじゃあ……
不幸を振りまいた代償は、獅子槌自身に起こる不幸でどうだろう。
塗料……ねぇ。

愛用の絵筆を振るって獅子槌に塗料を撒く(グラフィティスプラッシュ)
可能なら、2回攻撃で追い塗料染めを狙おう
少しだけど、戦闘知識はタイミング測る役には立つかな?

この時期によく行われる「羽根突き」というスポーツでは
負けた方が黒い塗料まみれにされると聞いたことがあるよ。
……さ、覚悟を決めて貰おうかな。



猟兵たちの猛撃に、妖怪・猪子槌は追い詰められつつある。
「あとひと押しかな」
 攻撃を担ってくれた猟兵たちのお陰で、妖怪・猪子槌は余裕をなくし、攻撃には大きな隙が出来るようになっていた。
 これならば、後方からの攻撃も可能なはず――タロはそう判断して、夢見の絵筆を手に取った。
「不幸を振りまいた代償は、獅子槌自身に起こる不幸でどうだろう」
 グラフィティスプラッシュによる散る塗料の色は黒。
 撒き散らされた黒色が妖怪・猪子槌の顔を汚してダメージを負わせ、妖怪はじりじりと後退しようとする。
 ――しかし、先ほどまでの戦いの中で、そしてタロ自身の持つ戦闘の知識から、次に妖怪・猪子槌がどう動くかは分かっていた。
 だからこそタロはフェイントを掛けるように振り回された槌をすんでのところで回避して、重ねて塗料で妖怪を染め上げることに成功したのだ。
「この時期によく行われる『羽根突き』というスポーツでは、負けた方が黒い塗料まみれにされると聞いたことがあるよ」
 黒で妖怪を汚しておきながら、タロのローブ『白虹』には一点の汚れもない。
 ――絵筆は、空へと色を置き。
「……さ、覚悟を決めて貰おうかな」
 避けきれず受け止めた妖怪・獅子槌は、今度こそその命を散らすのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月09日


挿絵イラスト