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ブラックボックスの少女

#UDCアース

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#UDCアース


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「大変大変、大変だよー!」
 そら、また始まった。メッティ・アンティカ(f09008)が脚立の上で跳んでいるぞ。
 今度はなんだ、と集まった猟兵に、年が変わって新しくしたノートをぺらぺらめくりながらメッティは言う。
「大変なんだ! UDCアースでね、邪神教団が町を襲撃しようと企てているのを見たんだよー! なんだかこう、不気味な女の子がわらわらと……」
 ううう、嫌な夢だったよう。
 魔女帽子を深くかぶるメッティ。でもでも、と顔を上げ。
「敵の出方もちゃんと夢で見たから大丈夫だよ! 最初は弱い敵がいっぱい出てきて、みんなのことを阻むんだ。そいつらを掃討したら、大きくて強めの敵が出るから、どかーんと倒しちゃって欲しい!」
 探索とかはないのか、と問う猟兵に、それはないね、とメッティは頷く。
「教団の傍まで飛ばせるから、攻め込もうとするその出鼻をくじく事が出来るはずだよ! どかーんとやっちゃって欲しいんだ! あっ、それとね」
 ぺらり、ぺらり。ノートをめくるメッティ。
「あったあった。その教団の近くに、とっても美味しいカフェがあるんだって! 話は通してあるから、みんなそこでゆっくりしてくるといいよ!」
 という訳で宜しくお願いします、とメッティは頭を下げかけて、忘れてた、と頭を上げた。
「これがないと始まらないよね! あけましておめでとう、みんな! 今年もよろしくね!」
 ぱっと咲くような笑顔を浮かべて、メッティは手のひらにグリモアを浮かべた。


key
 あけましておめでとうございます。
 今年も宜しくお願い致します、keyです。
 今年最初のシナリオはUDCアースからお送りいたします。

 第三章は日常シナリオとなっております。
 お誘いあわせなどして是非お越し下さい。
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第1章 集団戦 『ゆかりちゃん』

POW   :    「ただいま」「おかあさん、おとうさん」
戦闘用の、自身と同じ強さの【母親の様な物体 】と【父親の様な物体】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD   :    「どうしてそんなへんなかおでわたしをみるの?」
【炎上し始める捜索願いからの飛び火 】が命中した対象を燃やす。放たれた【無慈悲な】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    「ひどいよ、ひどいよ、ひどいよ」
【嗚咽を零した後、劈く様な叫声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花咲・桜華
「女の子を虐めるのは好きじゃないけど、邪神教団を放置していられないからね! 」

この子に罪があるかはわからない、でも、このままにしておけば罪をおかしちゃうなら……ボクがやるしかないよね!
「お嬢さん、こちら~♪」
と歌いながら、奇跡の破壊者で捕縛しつつ、ナイフで切り刻む。

「ボクは面白いことが好きなんだ。でも、こういうのは面白くないんだよ」
邪教信者に敵対する意思を大仰に宣言しながら敵を蹴散らしていく。

SPDを活かして効率よく敵を倒すように走る。
ユーベルコードを発動しようとしたら、奇跡の破壊者で止める。

猟兵がいるなら、共闘したいかな。
流石に1人じゃ辛いからね!


ビビ・クロンプトン
沢山の子供……?いや、それよりも、お父さん?お母さん?
いや、やめて……やめて!何かわからないけど嫌だ!嫌!嫌!いやあああああ!

POW
「ヴァリアブル・ウェポン」、攻撃力重視!
とにかく数を減らす!減らす!あれらは嫌だ!絶対にいや!
敵に向かって【ダッシュ】!積極的に【2回攻撃】も!【傷口をえぐる】!敵の不意打ちも【第六感】で察知する!
ひどい?うるさい!消えて!

(ビビは天涯孤独です。
 実の父にサイボーグに改造された痛ましい過去があるため、特に"父親"という存在を嫌悪傾向にあります。その時の記憶は残っていません。
 普段は感情希薄ですが、今回は別。普段あげないような大声をあげて敵を潰していきます)


テュティエティス・イルニスティア
私には不気味でなく、謎まみれで魅力的に映ります。
けれど何故?と問う暇はないのですね。なら、どかーんとやりましょう。POWで。
“勇気”をもって恐れず、“先制攻撃”と“2回攻撃”を活かしてライフルから鉛弾の雨を食らわせてやります。
父母らしき物が出たなら、ゆかりちゃんを撃つ事で召喚解除させましょう。敵が迫り来るなら“逃げ足”を披露します。『グラップリングフック』を敵と逆方向に打ち込んで跳ぶのです。
運悪く瀕死に陥るような事があれば【戦場の亡霊】に銃撃を行ってもらいましょう。勿論最終手段ですので、何事もなければひたすらにライフルをフルバーストです。
猟兵仲間に援護射撃する可能性も頭に留めておきましょう。


江戸川・律
WIZ

…ゆかりちゃんか

寂しげな表情を浮かべ
見つめます

君らは『骸の海から滲み出た過去の悲しい影』

過去に何があったか詳しく知らない、でもココは君らの居るべき場所じゃないんだ

おもむろに火のルーンをあらかじめ書いたノートを100枚ほど破り
空中へ撒き捨て…

『カノ』

静かに起動コマンドを口にします

高速詠唱 破魔 早業 念動力 衝撃波 誘導弾

複数の特技を並行起動

ふわふわと宙に浮かび
周囲を明るく照らす
発現した無数の火球を操り
一気に投げつけます

俺の出来ることはコレぐらい
悪いけど骸の海に帰りな

アドリブOKです



ゆかりちゃんは、お家に帰りたがっていました。町はすぐそこにあるのに、ゆかりちゃんは此処から出てはいけませんでした。でも、もうすぐお家に帰れるよ、と、偉い人がいったので、ゆかりちゃんはゆかりちゃんと喜びました。他のゆかりちゃんも喜んでいます。
 やっと帰れるね。
 おとうさんとおかあさんのところに、帰れるね。
 美味しいご飯が食べたいな。おかあさんのお料理がいいな。
 そういったゆかりちゃんの首が、……ころん、と落ちました。

「女の子を虐めるのは好きじゃないけど、邪神教団を放置しておくわけにはいかないからね!」
 花咲・桜華は【奇跡の破壊者】で雷や稲妻を放ち、ゆかりちゃんを弱らせると、次々にナイフで切り刻んでいきます。すぱりすぱり、切れ味のいいナイフはゆかりちゃんをあっという間にばらばらにしてしまいました。
「面白い事は好きだけど、こういうのは面白くないなぁ」
 桜華はつまらなそうにいいます。ゆかりちゃんは悲しくて、ゆかりちゃんがバラバラにされたのが悲しくて、火をばらまきます。あなたも炎上すればいいんだわ、わたしの捜索願いみたいに。素早い身のこなしで火の玉を避ける桜華を見ながら笑ったゆかりちゃんは、ライフルの弾で穴だらけになります。
「興味が尽きませんが――何故? と問う暇はなさそうですね。ではどかーんとやってしまいましょう」
 テュティエティス・イルニスティアがライフルから鉛玉の雨をゆかりちゃん達にふらせます。ゆかりちゃんは傘を持っていないので、次々と穴だらけになってしまいました。よろりよろけたゆかりちゃん。灰となって何も残さず、ぱさり、と床に崩れ落ちます。
 いたい。いたい。いたい。
 おとうさん、おかあさん、助けて。
 ゆかりちゃんは願います。願いは現実へと昇華されます。父親のような肉塊と、母親のような肉塊が、ずるりとゆかりちゃん達の傍に現れました。これできっと大丈夫。おとうさん、おかあさん、わたしをまもってくれるよね。
「おとう、さ、ん。……おかあさん、……おとう、さん……いや……いや! やめて! それは嫌! 嫌だ! いやっ……!」
 ところで、ゆかりちゃんに襲い掛かってきた猟兵は4人いました。
 そのうちの1人、お父さんというワードにかつての記憶を掘り返されて、苦しむようにゆかりちゃんにきりかかるのはビビ・クロンプトンです。彼女はお父さんが嫌いです。いえ、嫌いかは判りません。ただ、お父さんというワードが怖いのです。怖くて怖くてたまらないから、一気に肉塊を引き裂いて、ゆかりちゃん本体もバラバラにしてしまいました。けれど、ゆかりちゃんはひとりではありませんから、周りのお父さんやお母さんが、ビビを殴りつけます。それでもビビは止まりません。
「ちょっと! どうしたの!? くっ……援護するわ!」
「……大丈夫そう、じゃないな……」
 テュティエティスがライフルでビビの援護に当たります。江戸川・律はビビが暴れ狂うさまを見ながら、懐から取り出したノートをびりびりと引き裂いて、ページを切り離し始めました。そこに書かれていたのは簡素なルーン文字。炎を意味する文字です。ゆかりちゃんはルーン文字を知りませんが、律が敵であることは判っていたので、いやだいやだと頭を振り、一気に咆哮します。
 ――ひどいよ! ひどいよ、ひどいよ!!
 咆哮は猟兵を圧し、攻撃力を持ちます。けれど、律は動じませんでした。悲しそうに眉を下げたまま、引きちぎったノートの紙片を空中へ撒いて……
「カノ」
 ルーンの名前を口にした刹那、ノートが一気に燃え上がりました。それらは火の玉となって一気にゆかりちゃん達に殺到し、ゆかりちゃんを燃え盛る灰へと変えていきます。燃えながら当て所なくふらふら歩いてくるゆかりちゃんは、桜華のナイフにばらばらにされ、テュティエティスのライフルの餌食になりました。
 かわいそうに。ゆかりちゃん、なんにもしていないのにね。まだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

レイ・キャスケット
うん、聞いてたよ?事前に女の子の敵だってさ?
でも実際に見ると…不気味というより異質すぎるよ…

【WIZ】
なんて生易しい考えててもここは戦場だもんね、当然そこにいれば敵は攻撃してくるわけで…
割り切れ、ボク!

でも今回の敵はあんまり近づきたくないかな
武器を通して伝わって来る感触を感じたくない…
一定以上の距離を保ちつつ震える指先で、でも確実に”一人””一人”狙いを定める

「ごめんね、そろそろ慣れてきたから…大丈夫」
その謝罪は味方へのものなのか、敵だったモノに対してなのか…

アドリブOK、できれば誰かと一緒のほうが精神的にダメージは少なそうです


ルカ・ウェンズ
ゆかりちゃんに、こんな風にした犯人を聞いてみたいわね。

(戦闘知識)を使い(忍び足)で敵に近づいて(暗殺)ばれたら(怪力)や(2回攻撃)それにユーベルコードで敵を素早く倒せる様に戦うわ。敵の攻撃には(残像)を使い回避しようかしら。囲まれる事や炎に注意して戦わないと危険ね。それと余裕があれば味方の手助けをするわよ。

心情
ゆかりちゃんに誰に殺されたのか聞いてみようかしら?ゆかりちゃんを殺した犯人がいるのなら始末しないとまた同じような事が起きるでしょうしね。仕事料は頼まれても、ゆかりちゃんには払えないだろうし、犯人の悔しがる顔や苦しむ顔それに財産を没収する事で解決ね。



「確かに女の子の敵だとは聞いてたけどさぁ……」
 レイ・キャスケットはゆかりちゃんたちを見て、不思議な事に怖いものを見る顔をしました。ゆかりちゃんは何か悪いことをしたのでしょうか? いいえ、なんにもしていません。怖がられる理由なんて、これっぽっちもありません。
「実際に見ると、不気味というより異質すぎるよ……」
「ゆかりちゃんをこうした犯人が気になるわね。どうしてこうなったのかしら」
 どうして。どうして?
 疑問の言葉は、ゆかりちゃんに伝播していきます。でも、判るゆかりちゃんは一人もいません。そして、気が付けば伝播させた人はゆかりちゃんたちの視界から消えていました。
「駄目だ、ここは戦場だ……敵に攻撃される前に割り切れ、ボク!」
 レイはそう己に言い聞かせると、ゆかりちゃんを指差します。光の走る音がして、ゆかりちゃんの心の臓に穴が開いていました。どろり灰になるゆかりちゃん。何が起きたのかしら。そう言いたげに不思議そうにゆかりちゃんをみていたゆかりちゃんも、レイの指先から迸る光に貫かれ、灰になりました。
「ねえあなた、誰に殺されたの?」
 それはゆかりちゃんの背後からです。ルカ・ウェンズが黒い剣を奮って、ゆかりちゃんの首と胴体をすっぱりと切り離しました。まるでゆかりちゃんが死んだ人間のような言い方です。ゆかりちゃんはたった今、あなたに殺されたのに。
「大丈夫、大丈夫、慣れてきた……ごめんね……」
 一人一人を指差して、ゆかりちゃんを殺していくレイ。ひどい。ひどいよ、ひどい。わあっとゆかりちゃんが叫んで、それが次々と連鎖していきます。その叫び声はゆかりちゃんをも巻き込んで、ルカへと殺到しました。
「あら、これはいけないわね」
 猫のようにゆかりちゃんたちの波をすり抜けたルカは、ひそりと呟きます。
 ――カー・ディスク・ジョン。
 すると少し奥にいて傷付いたゆかりちゃんが、どかんと爆発。肉と血が飛び散ります。
「あら、これで終わりなの? あっけないわね」
 二人をつなぐ糸が力ないのを確認すると、ルカは肩を竦めました。
「あなたたちを殺した犯人がいるのなら、始末しないといけないわね」
 まあ、ひどいひと。ゆかりちゃんを殺しながら、ゆかりちゃんを殺した犯人の事を考えるなんて。
 でも、それを咎める人は此処にはいません。お父さんとお母さんを呼び出したゆかりちゃんは、次々とレイの光に貫かれていきました。

 そうして暫く経つと――
 ゆかりちゃんは一人残らず、灰となっていました。めでたし、めでたし。
 ――いいえ、物語は終わらないのです。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『牙で喰らうもの』

POW   :    飽き止まぬ無限の暴食
戦闘中に食べた【生物の肉】の量と質に応じて【全身に更なる口が発生し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    貪欲なる顎の新生
自身の身体部位ひとつを【ほぼ巨大な口だけ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    喰らい呑む悪食
対象のユーベルコードを防御すると、それを【咀嚼して】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ガチン。ガチン。
 牙の音がします。食べ物をくれ、と飢えた牙の音です。
 がちん。がちん。
 それはゆっくりと姿を現しました。まあ、まるで全身が口になったかのよう! 青い体の異形は体中の口を鳴らしながら、ゆかりちゃんが一人残らずいなくなったのを見ました。
 ガチン。ガチン。
 あれは何処へ行ったんだ? 美味しそうな女の子たち。でもまあいいや、目の前の君たちの方がおいしそうだな。
 がちん! がちん!
 猟兵さん、気を付けて。その化け物は、貴方たちの技さえも喰らいますよ。
花咲・桜華
「うわぁ……あれは正気度削れそうだけど、見慣れちゃったからなー」
牙の化け物に対峙しても平然と笑顔は崩れない。

『喰らい呑む悪食』は面倒くさそうだね。
咀嚼して発動しようとしたら、奇跡の破壊者で無効化しちゃおう。
「人のものをつまみ食いしたらダメだよ! 」

『貪欲なる顎の新生』は戦術で対応しよう。
SPDを活かしてヒット&アウェイで正面に立たないように注意する。
【見切り2】で避けつつ、ダガーナイフとフックワイヤーを使って、
空中も戦場として隙あれば切りつけにいく。

さっきの女の子よりもこういう奴の方が戦いやすいや。
容赦なく切れるし、倒しても誰も困らないもの。

共闘できる猟兵がいたら一緒に戦うよ!


ルカ・ウェンズ
悪党とは思わないけれど危険な化け物だわ。

まずは味方に「敵からできるだけ離れて」と言って(怪力や戦闘知識)で車かバイクを敵にぶつけて変形式オーラ刀を銃に変えて車かバイクの爆発を試してみようかしら。

同じ手は通じないと思うから噛みつかれないように(残像)を使いながら一撃離脱戦法(怪力、生命力吸収)で攻撃するわ。敵に防御されないように隙かできた時か隙かなければ、噛みつき攻撃を狙い口の中をユーベルコードで(2回攻撃)、続けて(傷口をえぐる)わよ。

ユーベルコードで攻撃した後に(怪力)でも力負けするなら糸を繋ぐのをやめて噛まれないようにするわよ。(壊れた物の弁償はパトロンの方がしてくれるのかしら?)


レイ・キャスケット
うわぁ…何あの口だらけお化け
さっきとはまた違うベクトルでドン引きだよぉ…
とか考えてたらなんか物凄い勢いでこっち突っ込んできた!?
食べて美味しそうなのは否定しないけどさ!?

【WIZ】
ああいう噛みつき攻撃してくるのって口の中にピンポイントで攻撃したら効果抜群!とか?
あぁでも食べて倍返しってパターンもあるのかな?
口内狙って効果が薄そうなら脚部を重点的に狙って行動阻害による支援でもいいかも。
狙った獲物は逃がさないよっと…そこ!

防御には事前に“武器改造”で威力よりも性質に特化した風属性の刃で“武器受け”による受け流しを、緊急回避には振りぬいて自分自身を“吹き飛ばし”て距離をとるよ。


ビビ・クロンプトン
さっきは動揺した…けど、もう問題ない…!
相手はただのオブリビオン…落ち着いて…いつも通り対処すればいい…
大丈夫、大丈夫、大丈夫…!

SPD
ブラスターで「クイックドロウ」、【2回攻撃】中心に撃ちぬく…!
相手の噛みつき攻撃は厄介…【第六感】をフルに使って相手の攻撃を避けるよ…
隙を見せたら【ダッシュ】で一気に近づいて【零距離射撃】も狙う…
返り血浴びちゃうだろうけど、私はそんなの、全然気にしない…
…倒れたって肉が引き千切れたって容赦しないよ?
あなたが潰れるまで撃つのをやめないから…
何度も、何度も何度も何度でもブラスターの一撃をお見舞いしてあげる…!

(1章の暴走の影響で冷静さが薄れ、殺意が高まってます)


テュティエティス・イルニスティア
あたしだって人の子だもの。酷い酷いと泣かれ続けたら心が痛まないこともなかったけれど。
形だけでも少女なモノの後には随分と化物らしい化物が出てきたわね。
……ああ、何故?って気持ちは変わらずあるわよ?
例えば「何故そんなに口が多いの?」とか。
でも聞いたって答えやしないでしょ?
なら撃つわ。
そんなにお腹が空いているなら、ありったけの弾を撃ち込んでやるから飲み干してみなさいな。

というわけで引き続きPOWよ。
【戦場の亡霊】で万が一の保険をかけながらフルオート射撃。化物が何かする前に“先制攻撃”と“2回攻撃”で押さえて、そのまま猟兵仲間が攻撃しやすいように“援護射撃”を続けるわ。
真剣だから口調も強気になるわね。



「うわぁ。何あの口だらけお化け……」
「正気度削れそうだねー。でも見慣れちゃったからなー」
 ドン引きのレイに対して、桜華は笑顔のままです。彼の正気度はいかばかりのものでしょうか。
 口だらけのオブリビオンはよだれをついと垂らすと、美味そうな獲物に片っ端から噛みつくことにしました。最初に狙ったのはレイです。
「うっうわあ!? こっちきた!」
「お腹が空いているのかしらね。鉛玉をたらふく食べなさいな」
 テュティエティスがライフルの弾を遠慮なくぶっ放し、オブリビオンに叩きつけます。
 レイだってただ怯えるだけではありません。大きく開いた口に向けて、ジャッジメント・クルセイドの光を浴びせます。
 けれど。

 ――ばりんっ!

「え!?」
 オブリビオンはその光を“食い千切り”ました。まるでスティック菓子をそうするように、ばりん、と。もぐり、もぐり、もぐり。咀嚼の音が響きます。
「悪党ではないけれど――危険な化け物ではあるようね。……離れて!」
 ルカがそう呟きます。何処から調達してきたのか、バイクに乗って。一気にアクセルを入れると、オブリビオンへと向かって一直線。ぶつかる寸前にルカはバイクを蹴って跳躍しました。
 オブリビオンは咀嚼していた口をぱくり、と開けて……
 光が放たれました。それはまさに、先程レイがオブリビオンに向けて放った光。それは真っすぐにバイクを捉えると、バイクはその衝撃に耐えかねて、爆発し、その場に転がって炎を上げました。
「わ、技をパクられた……!」
「厄介な相手ね。慎重に行きましょう。……あなた、大丈夫?」
 驚くレイと、冷静なテュティエティス。彼女が見たのはビビです。先程まで狂い暴れていた彼女ですが、今はぶつぶつと「大丈夫」を呟き続けていました。その様子は、ちっとも大丈夫そうではないのだけれど。
「大丈夫、相手はただのオブリビオン、落ち着いて、だい、大丈夫……」
「……やれやれ。私は彼女の事も含めて援護に回るわね。皆は攻撃をお願い」
「おっけー。さっきの女の子よりこっちの方が戦いやすいや!」
 桜華はそういうと、一気にオブリビオンへと距離を詰めます。一撃、二撃。ダガーとワイヤーがオブリビオンの肉を浅く刻みます。
「ルルルルルッ!」
 まるで硝子が擦れるような唸り声をあげると、化け物はまるで一つの大きな口のようになって、桜華を狙います。けれど、それで捕まるようなら距離なんて詰めていないのです。その単調な攻撃を見切り、最小限の動きで噛みつきを避ける桜華。その反対側から、ルカが武器でオブリビオンの肉を刻みます。
「ふふ、御馳走がいっぱいで目移りしてるのかしら」
 振り払うようなオブリビオンの腕を、くるりと回るようにかわすルカ。更にその大きな口へと、レイのジャッジメント・クルセイドが飛びます。口を狙ったら食べられるかもしれないので、足を狙って行動を阻害しようという目論見です。
「いなくなれ……っ!」
 ビビのブラスターが一瞬で火花を噴きました。肉を貫く銃弾に、身もだえするオブリビオン。その隙に肉薄し、二撃目をゼロ距離でお見舞いするビビ。
「あなたが潰れるまで、撃つのをやめないから……!」
 テュティエティスは冷静に、レイと同じくオブリビオンの脚部を狙います。ビビは今の調子なら前線に出しても大丈夫でしょう。
 形態を元に戻し、よだれをつうと垂らしながら宙を噛むオブリビオン。
「みんな、離れて」
 ルカが言います。ビビの襟首を桜華が引いて、前線から皆が退きました。ルカが武器でオブリビオンを指すと――ああ、言うのです。
「カー・ディスク・ジョン」
 どかん、とオブリビオンの身体が弾けました。今までで一番大きく身もだえるオブリビオン。その暴れる強さに引かれて、ルカの身体が少し傾きました。
「っ、酷い馬鹿力ね……!」
 咄嗟に二人を繋いでいた糸を切り、武器で切り付けます。傷口を抉り、一度刺して二度刺して。傷口を抉られて、咆哮を上げるオブリビオン。まるでこちらまで痛むかのような雄叫びでした。
「それくらいじゃ足りない……もっと、もっと……!」
 桜華の手を離れたビビが、オブリビオンに肉薄します。一気にブラスターの引き金を引くと、血が飛び散ってビビの銀髪を汚しました。けれど彼女はそんなの気に留めません。もっと。もっと。もっと。もっと。潰れるまで撃つのをやめないといったから、本当に潰れるまで撃つのをやめないんだ。
 けれど、オブリビオンはそんな彼女を存外冷静に見ていたようです。ブラスターの一撃一撃の間を狙い、片腕を伸ばします。片腕は口だけしかない頭部のように変形し、ビビの腕を削り取ります。
「あ……っ!」
 けれどビビだって、ブラスターは手放しません。桜華が間に入って【奇跡の破壊者】を放ちます。光や雷が相手に絡みついて、その戦術を封じます。
「君、大丈夫?」
「だい、じょうぶ……! これくらい……!」
「大丈夫じゃないでしょう! 撃てないなら一回下がりなさい!」
 テュティエティスが厳しく声を投げます。一番全員の事を冷静に見ていた彼女だからこそ、ビビを危険視していたのです。ビビは悔しくて唇を噛みながらも、大丈夫じゃない事を己に事実として言い聞かせながら、援護射撃するテュティエティスのところまで下がりました。
「いい? あなたも貴重な戦力なの。一人で暴れられたら困るのよ」
「……」
「大丈夫? その、痛くない?」
 レイがビビに声を掛けます。努めて優しく、彼女を刺激しないように。
「代わりにボクが前に出るから、後ろから援護して欲しいな……だ、駄目かな」
「………判った」
「………」
 テュティエティスが、ありがとう、と視線をレイに送りました。彼女だって、望んで厳しいことを言っているのではありません。あのままでは、ビビは自身が傷付いても戦い続けたでしょう。そんなことは、誰だって望んでいないのですから。

 オブリビオンは爆破と銃撃、斬撃のダメージを受けてなお、まだ立っていました。倒すのにはもう少し、時間がかかりそうです。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

マリア・フランサスカッチ
ボクを捕食しても柔らかくてうまくはないだろうな。
それでも構わないなら試してみるかい?
ただし、ボクを捕捉出来たらだけどね。

POW
〈空中戦〉も可能な躯体で敵を〈踏みつけ〉るなど翻弄をし、
ヤツの厄介な噛みつきを避けたいな

そして疲弊をさせたところで……
タイプC【ベルセルクトリガー】起動!

一気に高火力の熱線の束をだらしない身体にぶち込むぞ
防御など…させてたまるか!


サンディ・ノックス
やぁ、タフな相手みたいだね
傷ついているっぽいのにまだまだ元気そう

まず武具と一体化変身
黒基調の赤いラインが入った全身甲冑姿へ変化
暗夜の剣は大剣に変形させる

攻撃受けたら面倒くさそうだから
【先制攻撃】を仕掛け【フェイント】と【見切り】を駆使する回避重視
【2回攻撃】を可能な限り行うけど回避が厳しいなら見送る
【怪力】を使いすでに受けている【傷口をえぐ】りつつ
一撃離脱を繰り返す他、
射程圏外から玉桂の小刀を【投擲】して招集・紫を使用
使用後は回収しに行き即離れる
またユーベルコード狙えそうなら再投擲

武器は食べないよね?
黒騎士にとっての体の一部に手を出したら
相応の報いをあげたくなっちゃうよ

共闘できる人にはあわせる



 もち、もち、もち。
 オブリビオンが肉を咀嚼する音が静かに響きます。マナーなど知りもしないオブリビオン。音を立てて噛み、その美味しさに口端を上げたような気がしました。
「気味悪いなぁ。ま、ボクはその点食べられそうにないから良いんだけど」
「傷付いているのにまだまだ元気そうだ。油断は出来ないね」
「一撃離脱、かな」
「そうだね」
 マリア・フランサスカッチ(f06733)とサンディ・ノックス(f03274)はお互いに頷き合うと、左右に分かれて走り出しました。サンディをみるみるうちに覆っていく、何か。彼が3歩走り終える頃には、その風貌はすっかりと変わり、黒を基調、赤いラインをアクセントに入れた全身甲冑姿に変わっています。暗夜の剣を一振りして、ショートソードから大剣の形へと変化させました。これくらいの方が、あのオブリビオンには丁度良いでしょう?
「はっ!」
 先に踏み込んだのはマリアです。……いいえ、踏み込んだ、というと少々語弊があるかもしれません。彼女は跳躍し、一気にオブリビオンの戦闘領域へと踏み込むと、その頭を思いっきり踏みつけました。怒りで振り上げられた紫色の剛腕をくるりとターンしてかわすと、そのままエネミーステップ。オブリビオンの横腹を蹴りつけ、戦闘領域外へまるで曲芸のように離脱します。
 ヒュウ、とサンディが口笛を吹きました。
「すごいな、身軽」
「へへ。そういう風に作った躯体を使ってるからね」
「成る程。じゃあ俺は下から……ッ!」
 マリアと入れ替わるように踏み込んだサンディ。二度はないとばかりに剛腕を振り回すオブリビオンの猛攻を、フェイントで誘導しながら一撃一撃丁寧に見切って最小の動きで避けていきます。右、左、右、右。そこ。
 暗夜の剣で既についた傷を抉るような一撃を加えると、苦し気にオブリビオンが吼えました。その音量に柳眉を歪めながら、サンディもまた戦闘圏外へ離脱し――玉桂の小刀を一つ、おまけとばかりに投擲します。黒く塗られたその剣は、薄暗い教団施設内では見えづらく、オブリビオンの脇腹に突き立ちました。これは次の攻撃への糸口です。
「ほら、敵はあっちだよ。行っておいで」
 小刀は、第二の獣の目印となります。呼びかけに応じた黒い獣がサンディの陰から跳躍すると、一気に駆け抜けて……オブリビオンにぶつかる寸前でぶわっと霧になって襲い掛かりました。
「オオオォォォンッ!!」
 それはどちらの咆哮だったのでしょう。全身を切り刻まれたオブリビオンは痛みに、そしてサンディの放った獣は勇壮に吼えます。幻影はすぐに消え去りましたが、オブリビオンはいたるところから血を流し、傷も数えられないほどになっていました。
「すごいな……! よーし、ボクも!」
 己の次手を準備しながら見ていたマリアが、ほうと感嘆の吐息を漏らします。これは負けていられません。己を鼓舞し、拳を握り。
「タイプC……! ベルセルクトリガー起動! 少し離れてて!」
「判った!」
 サンディは本当は小刀を回収しに行きたいのですが、どうやらマリアにも手があるようです。最悪、倒した後でもいいか。
 マリアは一気に闘気を放出し、理性をぷちりと手放しました。それはまるで手負いの獣のよう。己の戦力を増加させ、狙うはオブリビオンただ一匹。
「ロックオン……フルバースト……!」
 戦闘に身を任せ、爛々と輝く瞳でアームドフォートを構えます。オオ、とオブリビオンが咆哮し、マリアの方へ駆け出しました。一歩踏み出すたびに振動が床に伝わり、ばたりばたり、涎と血の入り混じった液体が床に落ちます。やられてばかりでたまるかと、オブリビオンが思い切り口を開き……
 ――遅い。

「食らえええぇぇぇッ!」

 マリアがアームドフォートから放った大熱線が、いい塩梅に戦闘圏内にいたオブリビオンを巻き込んで迸ります。それはまるで、星が駆け抜けるかのよう。
 そのまぶしさにサンディは僅か、顔を背け――やがてその光が収まる頃、周囲は熱線による熱で暑さを増し、オブリビオンは傷を焦がされてもがく力もないのか、僅かに痙攣しているだけとなりました。
「………君も十分、すごいじゃないか」
 小刀の黒を認めながら、サンディが苦笑気味に呟きました。

 オブリビオンはまだ立っています。でも、立っているだけです。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

上天・シオン
どうしてそんなにおおきなお口をしているの
なんて、
そんなお話があったかも

そう、あなた 
お腹がすいているの


見える?
わたしのリボン、
お手々が4つあるの
ながいながいお手々よ
へびみたい
すっぱり、って、
噛み切って
絞め殺してあげる


仮面は外してあげないの
だって、あなた、わたしの声も喰べるでしょう?

あげないわ



 どうしてそんな大きなお口をしているの。それはおまえをたべるため。
 そんなお話もあったかしらと、上天・シオン(ふゆのそら・f12495)は降り立ちました。お腹が空いているオブリビオン。ちっとも満たされないオブリビオン。かわいそうねと一瞥するけど、本当の意味で可哀想だとは思えなくて。
 仮面をつけたまま、躍るようにシオンはへびを解き放ちます。可愛いリボン、おててが4つ。それはいわゆる、UDCというものなのだけど。長いおててがオブリビオンに容赦なく伸びて、すぱり、ごとん。四肢と首をあっという間に落としてしまいました。
 オブリビオンは抵抗する間もありません。だって、今までの戦いで、すっかり体力を消耗してしまっていましたから。四つのおててを認める間もなく、その生を終え、灰となって散っていったのでした。
「……そう、あなた、お腹が空いていたのね」
 でも、何も食べられないで死んだのね。可哀想ね。
 ようやく声を発したシオン。だって、オブリビオンは声まで食べてしまうと思ったから。だから、オブリビオンが消え去ってようやく、一言だけ告げたのでした。

 お腹の空いていたオブリビオンのお話は、これでおしまい。
 猟兵たちは、日常に帰っていきます。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『カフェで一休み』

POW   :    わいわいお喋りしながらお茶する

SPD   :    店内を楽しみながらお茶する

WIZ   :    まったりのんびりお茶する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●名もなきカフェにて
 そこは暖かくて、とても居心地のいい場所。
 戦いに疲れた猟兵たちを招き入れたのは魔女ではなく、笑顔が素敵なカフェのマスター。思い思いに談笑しながら、猟兵たちは戦いに思いを馳せます。例えば昔、例えばさっき、そして例えば、未来の戦いへと。
サンディ・ノックス
カフェ内でビビ(f06666)を見かけ
相席していいか尋ね同席

カフェオレと軽食を注文
彼女が頼んだお茶も後でいただく

考え込んでいるビビに
なにか考え事?
と質問

彼女の話はひとつずつ頷いて聞き
怖くて震えているというなら彼女の手にそっと両手を重ね
怖いなら一緒にいてあげる
今は体が疲れてるから心は少し休ませてあげよう?
と穏やかに優しく動揺の内容を深く考えないように言う

別のことを考えるためおしゃべりを提案
彼女の好きなもののことをとっかかりに

前にぬいぐるみ好きだって言ってたけど
持っている子限定の話?
それともぬいぐるみ全般かな

それなら
このあとぬいぐるみを見に行こう
好きなものを見ているだけでも嬉しくなったりするからね


ビビ・クロンプトン
私、は…
…一人で、隅っこにいるよ。一人で、いい
…うっかりお茶頼んじゃったけど、失敗したな
私は、飲食できないサイボーグ、だから

…サンディさん?(f03274)どうしてここに
相席?…サンディさんならいいけど
考え込んでる?…そうだね。動揺してる

今日の敵を、女の子と、【母親の様な物体】と【父親の様な物体】を見た時
私は頭が真っ白になった。ただ、敵を倒すことしか考えられなかった
元々私はそういう風に作られているけれど、今日は、ちょっと違った
暴走…してたのだと思う
理由はわからない、わからないけれど…
今も、怖い…体が、震えてる…!
…泣いてないよ。私は泣けないの

…ぬいぐるみ?好きだよ
狐がお気に入りだけど、他のも…



 ぽつん、と、壁の花が咲いていました。銀色の髪、銀色の瞳。包帯を巻いた片腕。ビビです。彼女の前には冷めたお茶。彼女はそれを見て、ますますに沈んだ表情になります。自分は飲食のできない、サイボーグ、なの、に。
「……ビビ?」
「え?」
 声をかけたのはサンディでした。びっくりして怯えたように顔を上げるビビに、サンディは優しく、相席良いかな、と語り掛けます。
 サンディさんなら、と頷いたビビ。サンディは向かい側に座り、カフェオレと軽食を注文します。
「……何か考え事?」
「……。今日の敵、の、事を……」
 とつとつと、ビビは語り始めました。少女と“父母のような物体”を見たときの事です。ビビは頭が真っ白になりました。ただ敵を倒し、殺しつくす事しか考えられなくなりました。
 そういう風に――戦うように――作られてはいるけれど、今日はなんだか違う。いうなればこれは、サイボーグとしていうならば、暴走なのではないかと。
「理由はわからない、……わからないけれど、今も、怖い……!」
 静かに震えるビビ。その片腕には、暴走の代償として負った傷がありました。サンディは緩やかに頷きながら、ただ、ビビが悲し気に話すのを聞いていました。
「……手、出して?」
「え?」
 怖くて震えているビビに、寄り添ってあげたくて。サンディは言われるがままにビビが差し出した手を、ゆるく己の手で包み込みました。一瞬びっくりしたように跳ねる小さな手を、いたわるように指先で撫でて。
「怖いなら、怖くなくなるまで一緒にいてあげるよ。――きっと、今は体も心も疲れてるんだ。休ませてあげよう?」
 彼女がどうして暴走したのか、サンディは敢えて聞きません。それはとても深く柔らかい、ビビの心の最も繊細な部分に触れてしまう気がしたからです。だから、そこに触れないように、触れさせないようにと言葉を選びます。
「――そうだ。前にぬいぐるみが好きって言ってたよね」
「ぬいぐるみ……うん、好きだよ。狐がお気に入りだけど、他のも……」
「そっか、よかった。じゃあこの後さ、ぬいぐるみを買いに行こうよ。好きなものを見ているだけで、嬉しくなったりするからさ」
 する、とサンディの手がビビから離れます。攫うようにビビが持て余していたお茶を取ると、それをしれっと飲み干して。
 ね? と笑いかける彼に、ビビもようやく、ほんの少し笑顔を返したのでした。

 その後、闖入者によって穏やかな空気が一変するのは、また別のお話。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

秋稲・霖
お、こんなとこにカフェか!
ケーキとかいっぱいあったりする?メニュー全制覇しちゃう?
珈琲も紅茶も、甘い物も大好きだからめっちゃ楽しみ!ただブラックのコーヒーだけはパス…
相席オッケーなら、いろんな人たちとわいわいしゃべりながらお茶してみたい!
俺、まだあんま猟兵の友達いなくてさあ
仲良くっつーか、出会いがあったら嬉しいなって感じ?そういうの大事っしょ!

…メッティ、何か食えたりすんのかなあ
ケットシーってどういうやつなのか詳しくなくてさ
来てんなら、食べてるもんとか好きなもんとか、聞くかもしんない!
来れてなければ、テイクアウトでお菓子とか持って帰ってやってもいいかもなー

※アドリブ、絡み歓迎です


花咲・桜華
こういう雰囲気のお店っていいよね!
ビビって子大丈夫かな……いくら機械の体でも痛々しかったよ

一緒に戦った仲間がいたら、そこに行き解決を祝う
「お疲れ様♪ 大口の化け物はやばかったけど、倒せてよかったよー」
そう言いながら、皆の怪我を見ていく。

あとはひたすらお茶と会話を楽しむよ。
女子も男子も分け隔てなくハグしにいく
これが素でやっているので、悪気はない。たちが悪いだけ。
嫌がるような子にはやらないよ!



「こういう雰囲気のお店っていいよねー! なんというか、素朴? みたいな!」
 桜華はきょろきょろと周囲を見回すと、テラス席に座る影を見つけました。一も二もなくそちらへ向かいます。メッティと秋稲・霖(ペトリコール・f00119)がそこにいました。
「わ、お疲れ様!」
「花咲さん! お疲れ様~っ! 今ね、霖くんとお話してたんだ!」
「そうなの? あ、初めまして! ボクは桜華、花咲 桜華だよ」
「おう、初めまして! 秋稲 霖ってんだ」
 霖は友達が作りたかったのです。猟兵友達――といえばいいのでしょうか。カフェで甘いコーヒーを飲みながら、誰かと語り合えたら、と。
 そこに声をかけたのがメッティでした。二人はそれぞれ、妖狐とケットシー。同じところと違うところを挙げたりして、楽しくお話していたのでした。
「花咲さんは本当にお疲れ様! 大変な任務だったかな」
「まあ大口の化け物はやばかったけど、倒せたからオールオッケー♪ ってとこかな。でも、あのビビって子が心配なんだ……怪我してたしな……」
 ふむ、と首を傾げる桜華です。さっき来てたのを見たから、あとで挨拶しに行くといいよ、とはメッティの言。
「あー! そういえば、桜華さんは人狼だったんだよね! 三人とも違う動物って、すごい偶然だね!」
「おお、そうなのか? 人狼って何が苦手ーとかあんの?」
 魔女帽子をかぶったまま、メッティがすごいすごいと両手を叩きます。霖は新たな半獣族に興味津々。そうだなあ、と桜華は考えますが……
「あんまり苦手とか考えた事ないかも? むしろ好きなものの事ばっかり考えてるなー! こういうモフモフとか!」
「わー!」
 ぎゅっ。桜華がメッティをハグします。とても小さいので、ぬいぐるみみたい。
「それは……モフモフが好きなのか? 抱きつくのが好きなのか?」
「両方かも! 霖くんも、えいっ!」
「うおお! いきなりは吃驚するだろー!」
 わいわいと騒ぐ三人。
「よし、この勢いでビビちゃんを探してくるよ! 怪我も心配だしね!」
 そういって店内に行ってしまった桜華を、二人は止める事が出来ませんでした。

 結局ハグしにいって、銀髪の少女を激しく怯えさせ、同行していた青年にこっぴどく怒られるのですが、それはまた、別のお話。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マリア・フランサスカッチ
こちらのカフェはボクみたいな規格のモノは入れるのかな?
無理ならテラス席でいいさ
ボクの趣味はカフェ巡りなんだよ
いい雰囲気のカフェがあれば1人でゆっくりとした時間を楽しむんだ
今日もこの時間を楽しむためにオブリビオン退治をしたようなものだからね

ふふ、機械にコーヒーの良さ何か分からないと思っていたら大間違いだよ
コーヒーの香りは、ボクの頭にある半導体チップの上を走る電気信号の流れを整えてくれるんだ

それにUDCアースのブラックコーヒーは複雑で豊かな香りがたまらないな
ボクの故郷で出される合成珈琲は少々味気なくてね

おっと、スイーツも忘れちゃいけない
オススメはあるかい?



 テラス席。わいわいとはしゃぐ姿を、見ている影がありました。マリアです。
 彼女の趣味はカフェ巡り。今回だって、このためにオブリビオンを退治したようなもの。こうして一人でゆっくりとしながら、周囲の喧騒を遠く感じるのも悪くないのです。
 唯一の悩みは己の身体の大きさですが――テラス席なら、その心配もありません。ブラックのコーヒーの香りが、静かに嗅覚器官から頭の中にある半導体チップへ流れ入ってくるよう。いまだ戦闘に高ぶる電気信号を、静かに和らげてくれます。
 カップを持ち上げ、一口。複雑で豊かな風味が味覚器官を抜けていきます。
 ――矢張りUDCアースのコーヒーは良い。故郷の合成コーヒーとは大違いだ。
 何かあって、喧騒が大きくなったような気がしますが、騒がしいのもまたUDCアースならではでしょう。ほう、と吐いた息がコーヒーで熱せられたような、そんな、錯覚。

 あ、とマリアは気付きました。そうだ、まだスイーツを頼んでない。
 メニューのプレートを手に取って、にらめっこ。何せ冬は苺の季節ですから、おすすめはたくさんあるのです。さあ、お好きなのをどうぞ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月20日


挿絵イラスト