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クレイジーラビット【Little Queen】

#アリスラビリンス

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#アリスラビリンス


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●導かれた先には何がある?
 薄暗い森の中、足早に歩いている一人の少女。白の可愛いワンピースを身に纏い、手首に巻いた黄色いリボンを靡かせて。
「どうして私が……」
 どこか苛立つ心からの呟きなのにどこか弱弱しいのは彼女が一人だから。
 ずっと一緒にいた。誰と? 探そうにも思い出せない。声も顔も思い出も何もかも、誰か居たとしかわからない。
 ここじゃないどこかで一緒にいた。どこかってどこ? ただ漠然とここではないとしかわからない。
「わたしが手伝ってあげる」
「え?」
 声をかけた女性はどこかこの場に不釣り合いなパティシエの姿。その後ろに広がるのは彼女が求める風景が広がっていた。

●夢と現と狭間
「記憶と記録、どちらが正しいのでしょうか?」
 よくわからない状況に首を傾げ、猟兵たちに言葉を投げるのは明日葉・雅(咎喰らい・f07590)だ。予知した無いように彼女なりの違和感があるらしい。
「今回はアリスラビリンス。迷い込んだアリスの救助をお願いいたします。どうやら記憶を無くしているようでして、漠然とした記憶だけのようです」
 薄暗い森と少し先には白亜の城。アリスを探しているオウガが声をかけるのは森の中だ。ただ、不思議なことにこのオウガはアリスを食べようとしているわけではない。
「取り込むより、どこかへ連れて行こうとしている感じがしました。ですが、その先が安全という保障もありません。早急に保護する必要があると判断いたします」
 少女の手助けをし、自分の扉まで届ける。その為に障害を排除するのが今回の仕事。
「皆様なら何も問題ないかと思います。ですが、お気をつけて」
 深々と頭を垂れて雅は猟兵たちを確かな信頼を持って見送った。


紫雨
初めまして、お久しぶりの紫雨です。
今回は阿離磨MSとの合わせシナリオとなります。
また、初のアリスラビリンス、初の合わせと初めて尽くしですが、頑張ります。
少女が何を想い、為すかは皆さま次第。
素敵なプレイングをお待ちしております!
なお、普段よりはシリアスに寄せ、後味が悪くなる可能性があります。ご注意ください。
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第1章 集団戦 『こどくの国のアリス』

POW   :    【あなたの夢を教えて】
無敵の【対象が望む夢】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    【わたしが叶えてあげる】
【強力な幻覚作用のあるごちそう】を給仕している間、戦場にいる強力な幻覚作用のあるごちそうを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ   :    【ねえ、どうして抗うの?】
自身が【不快や憤り】を感じると、レベル×1体の【バロックレギオン】が召喚される。バロックレギオンは不快や憤りを与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「そう、貴女はアリスなのね。私はナツメよ」
 薄暗い森の中であるのに、そこは豪勢なお茶会会場へと変貌していた。給仕を続ける『こどくの国のアリス』へ少女、ナツメは名乗る。
 温かな紅茶に可愛らしいケーキと香ばしいスコーン。幻想へ誘う麻薬のようなお菓子でもナツメは迷わずに口にしていく。その所作はとても上品で清廉されていた。
「アリス、お茶が無いわ。早くお代わりを頂戴」
「はい、かしこまりました」
 ほんの少し苛立ちが混ざる声音でも『こどくの国のアリス』は気にせず、紅茶を注ぐ。
 小さなレディのお茶会は彼女が取り込まれるその時まで終わることはないだろう。
蝶ヶ崎・羊
不思議な行動でも助けないと言う選択肢はありません
必ず助けましょう

先ずは炎の【属性魔法】を鎌鼬に籠めて撃ちます
次に風の【属性魔法】に変更し【二回攻撃】して炎の威力を強めます
隙を見つければUCで攻撃

WIZの攻撃が来れば【武器受け】で防御しながら雷の【属性魔法】で足止めしてUCを使用する
『貴方の見せる夢は一瞬の幻想に過ぎません。ですので抗わせてもらいます。』

ナツメさんに攻撃が当たりそうになればかばいます(かばう、オーラ防御使用)
『ナツメさん…甘さや幻想に溺れて、貴方の本当の記憶を見失ってはいけませんよ?』
そう言い残して戦闘に戻ります

アドリブ歓迎



 どこか不穏なお茶会へ新たな客人が一人。
「オブリビオンの目的はわかりませんが、助けないという選択肢はありません」
 鮮やかな緑の外套を纏う蝶ヶ崎・羊(罪歌の歌箱・f01975)は静かに現れた。突如現れた彼に驚くことなく『こどくの国のアリス』は出迎える。居心地の良い空間になるように、小さな女王の機嫌を損なわないように給仕していた。
「ようこそ、女王のお茶会へ。歓迎いたします」
 新しい紅茶にケーキを用意して、こどくの国のアリスは羊に席を勧める。共にこの場を楽しむ仲間になるのだと彼女たちは信じて疑わない。けれど、羊は首を横に振り、銃を構えた。
「貴方の見せる夢は一瞬の幻想に過ぎません。ですので抗わせてもらいます」
 お茶会という幻想をかき消さんと銃口から炎が走る。それは景色と共にこどくの国のアリスを飲み込んだ。燃え盛る炎へ向けて彼は二度引き金を引くと炎が燃え上がり業火へと変わる。
「きゃっ! なに、何が起きているの!」
「ナツメさん……甘さや幻想に溺れて、貴方の本当の記憶を見失ってはいけませんよ?」
 突然の銃声にナツメは椅子を蹴り飛ばす勢いで立ち上がった。彼女だけの、終わることのないお茶会を終わらせる存在が現れるなんて思っていなかったから。
 慌てる彼女へ羊は静かに語り掛ける。甘い夢に揺蕩っているだけでは前に進めない、探しているのなら進まなければいけない。
「記憶? 何を言っているのよ。私は、私は……?」
(一緒にいたのは背の低い、いえ、同じくらいの存在だったはず)
 荒げた言葉は最後まで続かず、不安げな声音へと変わっていた。心細くなり、自分を抱きしめる少女に届くのは穏やかでいて、自信に満ちた言葉。
「焦らないでください。ゆっくりでいいんです」
 こどくの国のアリスから生み出されたバロックレギオンが羊へと向かい、手を伸ばすも、届かない。彼が指し示した者へ神の怒りが降り注いだから。
「時間はワタシたちが作ります」
 愛用の銃と共に迫るレギオンたちへ彼は立ち向かう。少女の記憶探しを手伝うために、まずは惑わす者たちを退けねばならない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エレクトゥス・レヴィン(サポート)
『そら来た、蹴散らしてやる!』
『この手に限る、吹っ飛びな!』
『全部まとめて、履行完了!』

機械化された両足と右腕を酷使して戦うサイボーグ。
大雑把な性格で口が悪いが、人並みの正義感は持ち合わせている。
生身の左腕を包む「超硬連結放熱板」は強力な武器にして防具。
主に集団戦に於ける猟兵側の増援として参戦。

戦闘でよく使う装備は、上記の「超硬連結放熱板」、脚部の内蔵火器「炸裂者」それに装填された「G型特殊弾薬」の属性弾。
加えて、集団戦では義肢から放つユーベルコードと併用した範囲攻撃などを行う。
基本的には豊富な火力での力押し一択。
絡み、アドリブ大歓迎。

24歳、男。
口調:男性的、一人称:オレ、二人称:呼び捨て。



「応援到着だ、蹴散らしてやる!」
 ひと際目を引く金属武装『超硬連結放熱板』を纏うエレクトゥス・レヴィン(誓兵・f11060)が手近な『こどくの国のアリス』を蹴り飛ばす。おまけとばかりに『G型特殊弾薬』を炸裂させた。
 爆炎に包まれ飛んでいく彼女はその身を焼かれる。更にはほかのアリスたちを巻き込み燃え広がり、髪や肉を焼く嫌な臭いを振りまいた。お菓子の甘い臭いが居心地の悪い空間へと変質させる。
「何をしているの!? 私の茶会を邪魔するなんて!」
「こんなとこにいるのは危険だ。茶会なんざ、別のところでするんだな」
(別のところ……そこでは私が支配者だったはず……)
 わめくナツメを一瞥し、エレクトゥスは新たな敵へ意識を切り替えた。
 バチ、バチバチッ。紫電が右腕から溢れ、全身を包み込む。彼と周囲の空気が変わるだろう。
「強制移行……完了……! 砕け散れ、何もかも!!」
 強制究極履行状態へ移ったエレクトゥスは視界から急に外れた対象へと襲いかかる。強靭な体躯は更に火力と耐久が跳ね上がり、無茶な行動でも根を上げることはない。その代償として今の彼は理性を失い、視界を早く動くものを無差別に攻撃してしまうのだ。
 それでも、守るべき少女へ攻撃をすることはない。少女は記憶を手繰るために思考の海へ潜っていたため、無事である。

成功 🔵​🔵​🔴​


 華やかなお茶会は波乱のあり様。
 綺麗に誂えられたティーセットは散乱し、サーブされた茶菓子は原型をとどめていない。芳しい香りは掻き消え、血肉が焼ける気分が悪くなる臭いへと変わっていた。
「なんで、どうして! 私はお茶会を楽しみたいだけなのに!」
 小さな女王、ナツメは声を荒立てる。自分が支配する小さな世界に君臨したかっただけなのに。それを邪魔する者たちも止めようとするこどくの国のアリスたちも彼女からしたら関係ない。
「私に従いなさい!!」
 小さな女王は心から叫ぶ。それは戦闘音にかき消され、誰にも届かなかった。彼女の脳裏にちらちら人影が見えてくるが、わからない。
 その人物がどんな意味を持っているか、彼女は気づいていない。
羽生・乃々(サポート)
●設定
UDCアース出身の極普通の女子高生
バイト感覚で仕事を安請け合いしては散々な目に遭い
涙目で切り抜けています

●口調補足
「きゃあ!」「いやぁ!」等の悲鳴の類が
何故か「こゃ!」「こゃぁ!」になってしまいます

●戦闘
「こゃ!あんなの当たったら、死んじゃいます…!」
「管狐さん、お、おおお、お願いしますっ」
「わぁん、た、助けてぇ!」

・涙目でばたばた逃げ隠れ
・他の猟兵等に助けを求める
・追い詰められたり助けに入って貰えた時は震えつつも頑張って交戦

使役UDC「管狐」の祟りで敵を不幸にします
あらゆる行動を上手く行かなくして
その隙に逃げたり、上記効果で仲間を援護します

他は全てお任せです
交流や連携等も歓迎です!


アーサー・ツヴァイク(サポート)
※何でも歓迎!

『貴様らの悪事は、お天道様はもちろん…何より俺が許さねぇ!』

俺はアーサー、改造人間だ。
普段は寝てばっかりだが…事件が起きたら即覚醒! 悪い奴らを太陽の向こう側までぶっ飛ばす正義のヒーロー【ドーンブレイカー】になって大暴れ、だぜ!
苦手な事は頭を使う事、得意な事はオブリビオンをぶっ飛ばす事だ!

NG行為はないつもりだが…ヒーローらしい動きの方がやりやすいな。まあ、策を弄する頭が無いから問題もないけどな!

あと、武器やUCは好きに使っていいぜ。

んじゃ、宜しく頼むぜ!!



 紫電や銃弾が飛び交う物騒極まりないお茶会を駆け抜けているのは一人の少女。白銀の狐耳と尾をもつ羽生・乃々(管使い・f23961)は涙目になっていた。
「こゃぁっ!? ど、どうなってるんですかぁ」
「そんなの私が聞きたいわ」
 彼女の叫びにナツメは恐慌状態で言葉が零れる。うまくいかない、誰も従わない状況が許しがたい。いつも従順な存在がいたはずなのに。
「女王の為、早く終わらせなければ」
「わぁん、た、助けてぇ!」
 孤独な女王へ答えを提示できる者は誰もいない。そんな状況でも戦闘は続いているわけで、こどくの国のアリスたちはお茶会を邪魔する猟兵へ異形の軍団を差し向ける。早くお茶会を再開させなければ、と。
 非力に見える乃々が狙われたのは必然だろう。会場を埋めつくす異形の軍団は彼女を執拗に追いかけていた。目の前だけがすべてではないのに。
「貴様らの悪事は、お天道様はもちろん……何より俺が許さねぇ!」
 レギオンの前に上空から声が降る。太陽のように熱く滾る正義の心を持つ男、アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)いや、正義のヒーロー、ドーンブレイカーだ。
「あ、ありがとうございます」
「ここからは俺が相手になるぜ!」
 乃々を背後に庇い、ドーンブレイカーは異形の軍団へ突撃。人ならざる姿に恐れることはなく、彼は拳を振るう。どの異形ももろいのか一撃で体躯の半分以上が崩れていた。
 彼の獅子奮迅の活躍に勇気をもらった乃々がお気に入りのタンブラーを異形の軍団へと向ける。中に入っているのは飲み物ではなく彼女が使役する管狐。
「わ、私も頑張ります。管狐さん達……あいつを、止めてっ!」
 可愛らしい管狐たちが一斉に姿を現し、異形の軍団に呪いを放つ。形のない呪いを避けることができず、異形の軍団は半数以上がその呪いに触れていた。時が止まったかのように半数以上の動きが止まる。
 その隙を見逃すヒーローはいない。
「【Select……BURST ACTION!】フルパワーで……ぶちかますぜ!!」
 太陽と見紛う強烈な光をその身に纏ったドーンブレイカーが放つのは極太のレーザー。異形の軍団とこどくの国のアリスたちをすべて薙ぎ払っていく。異形たちの姿は消えてなくなるが、周囲の景色やテーブルなどに被害は出ていない。
「ひとまずは片付いたな」
「こ、怖かったです……」
 なんとか数多の異形の軍団を退けることはできた。それでもまだ戦いは終わらない。こどくの国のアリスたちは小さな女王を諦めていないのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

蝶ヶ崎・羊
『お気づきですか?先程貴方にお茶を淹れていた方は、今貴方の命令を聞いていないでしょう?』
『…さて、従う人がいないここは、貴方の居心地の良い場所なのでしょうか?』

戦闘の合間にナツメさんに近づき
【オーラ防御】で攻撃を防御しながらそう問いかけましょう

問いかけ終われば戦闘に再度参加
UCで子羊さんを召喚し蹄による【鎧無視攻撃】を
その間ワタシは声に【全力魔法】を込めた【衝撃波】で攻撃します

『違うと思うのなら…思う方へと進むのが吉かと』
『良ければお力になりますよ?』

アドリブ歓迎



「お気づきですか?ナツメさん」
「何が言いたいのよ」
 問いかける蝶ヶ崎・羊(罪歌の歌箱・f01975)へナツメは噛み付くように答える。少女の苛立ちを気にせず、羊は問いを重ねた。真実へと目を向けさせるために。
「先程貴方にお茶を淹れていた方は、今貴方の命令を聞いていないでしょう?」
「あなた達が来なければこうはならなかったわ!」
 羊を睨み、小さな女王は叫ぶ。すべて想いのままになるはずなのに、誰もが彼女の言葉を聞くはずなのに。
「そうかもしれません。ですが、その場合、貴方が危険にさられてしまう」
「そんなことない、あの子は逆らわない……あの子?」
 彼女を狙っているのはオブリビオン。どれだけ従順であっても危害を加える可能性がある。だからこそ、猟兵はアリスを助けに来ているのだ。
 口をついて出てきたあの子、それは誰? この場にいる誰でもない、記憶の中にいるあの子。
「さて、従う人がいないここは、貴方の居心地の良い場所なのでしょうか?」
 最後の問いかけを残して羊は喧騒を振り払うように人の聴覚で聞き取れない高音域を全力魔法の衝撃波を解き放つ。記憶を手繰り寄せる少女を護るように、広範囲に衝撃波が迸った。
「そうだ……あの子を探さなきゃ。私がいなきゃ何もできない、あの子を」
 手繰り寄せた記憶の糸口、従順なあの子。そうなればここに残る意味はない。呼ばれるように彼女は駆けだした。
「貴方が進むのであればお力をお貸しししますよ」
 走りだしたナツメを見守り羊は残るオブリビオンへ視線を向ける。あんなにもいたこどくの国のアリス達の姿はほとんど消滅していた。猟兵達と幾度も戦っていたからだろう。残っていてもボロボロになっているものが多数。
「あなた方に追わせません」
 再び放たれた衝撃波が残るオブリビオンたちを飲み込み、辺りを満たしていた喧騒は消え去った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『麗しの十字姫シュラウレギナ』

POW   :    姫のご下問である。不敬なるものは首を刎ねよ!
対象への質問と共に、【自身の陰】から【十字皇】を召喚する。満足な答えを得るまで、十字皇は対象を【十字に切り刻んで】で攻撃する。
SPD   :    ゆっくりお休みください。まだ死ぬのは許しません
【彼岸花の花吹雪】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
WIZ   :    下賤の輩たる貴方達は無力、我が慈悲に随喜せよ!
【丹田に力を】を籠めた【瞬時に間合いを詰めての掌底】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【憎しみ、怒り、闘争心、敵意】のみを攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠白石・明日香です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ナツメと猟兵達は森の奥にそびえる白亜の城へたどり着いた。内装は白を基調とした壁紙、豪華でありながら嫌味を感じない調度品が並んでいる。
「ようこそ、ナツメ様。歓迎するわ」
 一段上がったところで薄ら寒い笑みを浮かべた女性が淑女の礼をしていた。視線を猟兵達へ向け、更に冷たく笑う。
「お招きしたのはナツメ様だけなのだけれど……猟兵の皆様も歓迎しましょう」
 その言葉と共に彼女、『麗しの十字姫シュラウレギナ』の影が揺らめいた。
 友好的な歓迎ではないのは確実。殺伐とした舞踏会の幕は上がる。
ラウラ・クラリモンド
「なるほど、この世界の十字を名乗る者はあなたですか。」「十字皇と聞いては、戦うしかありません。」
【WIZ】で攻撃します。
【フェイント】や【カウンター】を織り交ぜながら、【破魔】を付けた【全力魔法】と【鎧無視攻撃】の【死女の恋】で『麗しの十字姫シュラウレギナ』を【範囲攻撃】でどこに動いても狙えるようにして【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「私の役目は、少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「なるほど、この世界の十字を名乗る者はあなたですか」
 黒衣を靡かせ、ラウラ・クラリモンド(ダンピールのマジックナイト・f06253)は優雅に礼を返す。自然体へ戻れば好戦的な光を宿し、二振りの剣を構えた。
「十字皇と聞いては、戦うしかありません」
「そうですか。でしたらお相手いたしましょう」
 構えを取る『麗しの十字姫シュラウレギナ』は不敵に笑う。
 ラウラの瞬きの間にシュラウレギナは眼前へと迫っていた。咄嗟にオーラを防御へ回し、地を蹴る。攻撃へ転じるためにもと二振りの剣は真紅の薔薇の花弁へと姿を変え、宙を舞った。
「我が慈悲に随喜せよ!」
 右の掌底がラウラの胴へと命中。対象の感情へダメージを与える一撃ではあるが、勢いよく吹き飛ばされる。けれど、彼女は次の一手を打っていた。
「流石です。ですが、私の役目は、少しでもダメージを与えて次の方へ繋げる事」
 大袈裟に吹き飛ばされたが、ダメージは最小に止めることに成功。闘志に満ちた声音で、射貫く瞳でラウラが号令を下す。
「幻の快楽を得て、紅き闇に落ちよ。あなたは私たちに勝てませんわ」
 破魔の力を付与された花弁の群れがシュラウレギナを取り囲み、降り注いだ。追撃へ向け態勢を整えていたところ、死角からの攻撃へ対処が遅れる。
 ラウラの全力攻撃に防御を取るもあまり効果がないようだ。鎧ともいえる黒衣を切り裂く花弁がより深い赤へと染まりながら幾重も切り裂く。
 麗しき乙女の肌に鮮やかな赤い花が咲いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

叢雲・凪(サポート)
人間のミュータントヒーロー×ゴッドハンド、
ヒーロー名【ジンライ・フォックス】

まずはその世界の住人・猟兵仲間に挨拶をしよう…。
礼儀は大事。年上の人や先輩にはちゃんとしないとね。
『どうも ジンライ・フォックスです』(お辞儀しつつ)

基本的な戦い方は【リミッター解除】を使ってからの【ダッシュ】+【残像】+【夜天九尾】を使った電光石火の接近で敵との距離を詰め畳み掛けよう。相手が強力な単体ボスなら一気に攻撃を仕掛ける。

※黒雷で生成されたマフラーを解いて夜天九尾発動。尻尾1本につき10秒 合計90秒間の間超高速で動ける。90秒で決着をつける。並みの動体視力では対応できないはずだ。

『天誅・・・』



 黒いフードを纏い、黒き雷のようなマフラーを身に着け、漆黒の狐面を被った人物がこの場に現れた。
「どうも、みなさん。ジンライ・フォックスです」
 叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)の変身した姿、ジンライ・フォックスが綺麗なお辞儀をシュラウレギナに行う。それに対するかのように彼女も淑女の礼を持って応えるようだ。
「初めまして、シュラウレギナですわ。新たな猟兵様もナツメ様もお疲れではありませんの?」
 礼をといた彼女は凪へ掌を上に手を差し出す。シュラウレギナの薄ら寒い微笑みを視界に入れたナツメは壁際で倒れ伏した。凪も強烈な眠気に襲われる。
「この程度で膝をつくわけないでしょう」
 だが、彼女は眠気に打ち勝ち、マフラーを掴むと内に眠る力を解放した。黒き雷が九つの狐の尾を形どられる。反撃にと地を蹴った音より早く彼女の姿は消えた。
「私の寵愛に抵抗するなんて……いえ、それよりも猟兵様はどこにっ」
 空を駆ける雷と同等の速さを発揮する凪の姿を追うことができる者はこの場には存在しない。シュラウレギナが凪に気付いたのは懐に入り込んだ彼女に殴り飛ばされてから。
「……天誅」
 追撃として黒雷を纏う苦無を投擲する凪。立ち上がろうとするシュラウレギナは回避できず左肩に苦無が刺さる。
 高電圧によって肉が焼ける匂いが部屋に漂い、声なき悲鳴が響いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)

裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【部位破壊】で急所や腱を狙い、更に【傷口をえぐる】。
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー

あと、虫が苦手



 いまだ漂う臭いの中、中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)の副人格、シルヴァーナは静かに笑う。すでに惨殺ナイフを握り、戦闘態勢は十分だ。
「失礼、大変お見苦しいものをお見せしてしまいました」
「お気になさらず。すぐに終わってしまってはもったいないですわね」
 黒衣は切り裂かれ、白い柔肌には無数の赤い跡、シュラウレギナの麗しい容姿は無残に変わっている。だが、淑女の矜持は残っていた。
「このような姿よりも麗しき物を見ていただきたいものです」
 誘うようにさし伸ばした彼女の掌から剃刀に似た赤い花弁が現れる。徐々に勢いを増し、花弁の吹雪に香りはない。
「ゆっくりお休みください。まだ死ぬのは許しません」
「ふふ、休むのは貴女ですわ」
 無香であり、眠りに誘う花吹雪の中を軽やかな足取りでシルヴァーナは進む。自然体で構えられたナイフは鈍く光っているようで。
「わたくし達に立ち塞がる者は、すべて切り裂いて差し上げますわ」
 シュラウレギナまでの距離はまだ少しあれど彼女の刃は素早く煌く。小振りなナイフであれどその威力は花吹雪ごとシュラウレギナに斬撃が届き、華奢な首から赤い花が咲いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルディア・ディアマンテ(サポート)
助けが必要なようね。助太刀いたしますわ!

サポートでの参加なので人々の避難や救出、敵の陽動のような支援になるような事を中心にこなしますわ。
事情がわからないまま行動すると事態を悪化させる恐れがあるので、その辺りは気をつけないとね。
指示をしてくれる仲間がいれば素直に従いますわ。

支援中心とはいえ戦闘は避けられないもの
その時は武器は白銀のバルバードを使いその遠心力と、UC金色の風で強化された速度を利用し一撃離脱戦法で戦いますわ!その姿はまさに金色の風の如し!

騎士の誇りを胸に、堂々と恥じない行動を!


アメリア・イアハッター(サポート)
【サポート】
他の猟兵の行動が成功するようにサポートに徹し、下記のような行動をとります。
・機動力が必要であれば宇宙バイク「エアハート」に仲間を乗せる。
・仲間の攻撃が当たるように、敵の行動をUC「風の友」で読んだり、氷系のUCを使って敵の機動力を封じる。
・仲間の攻撃を強化するために支援系UCを使ったり、鼓舞をする。
・敵の注意を逸らすため、宇宙バイク騎乗や空中にて囮となる。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


雲母坂・絢瀬(サポート)
ややおっとりめ、マイペース系関西弁女子ね。
臨機応変な柔軟さがモットーなんよ。
スキルやUCは使い時にはしっかり使うていく方針。
【見切り】【残像】【敵を盾にする】【フェイント】で相手を撹乱しつつ、間合いを詰めてからの【なぎ払い】が基本戦術やろか。
後は相手を【体勢を崩す】【武器受け】からのUCとかやね。
ヒットアンドアウェイ大事やね。
たまには【挑発】してもええかも。
UCは基本的には多数相手に【剱神楽】、とどめには【天狼】、牽制や巨大な敵相手には【白灼の殲刃】、無力化狙う時は【三弁天】【鬼薊】ってとこやね。まあ柔軟に、やわ。
基本お任せのアドリブ大歓迎でよろしゅうお願いします。



「かなり弱ってるみたいやね。せやかて油断はせんよ」
 袴姿にたすき掛け、腰に刀を佩せた雲母坂・絢瀬(花散る刃・f23235)は柔らかい声音とは裏腹に鋭い視線をシュラウレギナへ向けていた。
「うふふ、私ともあろうものが、このような醜態ばかりお見せして申し訳ありません。この城の主としておもてなしをしなければいけませんのに」
 首筋を赤く染め上げられ、無残なドレスを纏っていてもシュラウレギナは淑女であり姫である矜持を保ったまま。
「そのおもてなしが命をもらうっていうのならいらないよ」
 アメリア・イアハッター(想空流・f01896)は灯台を模った祭壇を内包する籠手を纏い構えていた。彼女も見定めるような視線でシュラウレギナを観察している。

 一方、被害がない壁際にてナツメは深い眠りに落ちていた。先ほどの攻撃のせいだろう。彼女に声をかけているのはルディア・ディアマンテ(金色の風・f18851)だ。
「大丈夫ですか?」
「ごめ……ご、めんね……」
 控えめに肩を叩き、少女にルディアは声をかけるが、寝言が返ってくるのみ。目覚める仕草はないようだ。
「目が覚めないのでしょうか……幸い、ここでしたら安全なようですわ」
 聞き取れた言葉が気にかかるが、この場所が安全だと判断したルディアは彼女に背を向け元凶の元へと駆け出す。

 猟兵達とオブリビオンが睨み合う中、先に動き出したのは猟兵達。絢瀬とアメリアは左右に分かれ駆け出す。シュラウレギナを囲むように、どちらから攻撃するか読ませぬように。
「そんなに慌てなくとも順番にお相手いたしますのに」
「一人ずつしか相手できないって自分で言うの、恥ずかしくないの?」
 優雅に笑うシュラウレギナに挑戦的に笑って挑発を行うアメリアは構えた籠手から冷気を解放しながら間合いを詰める。その冷気が触れた途端、空気中の水分も凍り付くほど強烈なものだ。
「その程度のもので私が止まるお思いですか? 笑止」
「動きを止めるだけが戦いじゃないのよ」
 丹田に力を込めたシュラウレギナが懐に飛び込むアメリアへ掌底を放とうと待ち受ける。彼女の目的は足止めだけでなく、注意を引くこと。そうすれば味方がその隙をついてくれると確信していたから。
「その通りや。穿て」
 シュラウレギナの防御が甘い部分、アメリアとは反対側から絢瀬が踏み込む。目にも止まらぬ神速の三段突きが彼女の柔らかい胸部へと切っ先が穿たれた。
「っ……ですが、私はまだ」
「次はありませんわ!」
 横から入ってきた突きの勢いに吹き飛ばされたシュラウレギナが膝をついてしまう。体を起こそうとする彼女の視界に飛び込んできたのは金色の風を纏い、ハルバートを構えるルディア。
 ルディアのハルバートが立ち上がろうとするシュラウレギナの肩へと振り下ろされた。避けようにも不安定な姿勢ではそれもできず、満身創痍の彼女は騎士の手によって滅ぼされた。
「戦闘はこれで終わりですね。あとはあの子が目覚めれば」
 それぞれが武器を納め、視線をナツメの方へ向ける。今だ眠り続ける彼女だが、もうじき目が覚めるだろう。
 この世界にある彼女の扉を見つけ出すまであと少し。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 冒険 『オウガのコレクションルーム』

POW   :    部屋に潜む罠や敵を真っ向から迎撃しつつ進む

SPD   :    部屋に潜む罠や敵を華麗に回避しつつ進む

WIZ   :    部屋に潜む罠や敵を見つけ出し対処しつつ進む

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 城主は消滅し、喧騒は鳴りを潜めた。それでも不穏な気配は消えないだろう。
 主がいなくなろうとも残された罠や配下たちは役割を果たそうと動き出していた。ナツメが自分の世界へ帰るための扉はこの城にあるようだ。
「……ここは私のいるべき場所じゃないんでしょ。なら、帰らなきゃ、あの子に謝らないと」
 ぼんやりと起き出した彼女はふらつきながらも奥へと向かっていく。呼ばれてるような気がすると朧げに呟きながら。
ハンナ・レドウィッチ(サポート)
ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。
不要と言われても助けに行くから安心して崇め奉りなさい!

超自信過剰なオラトリオの自爆魔法使い。UC大召喚を使用しない間(使用予定無し)、UCの成功率が下がる(お任せ)為、よく自爆して気絶します。
棒術に長け、マイケルくんでの接近戦が得意ですが見た目は若くてもお婆ちゃんなので腰に来ると戦闘不能に。
UCは選択した物を自爆を何故か恐れず強気で使用し、成功すると小躍りして喜びます。

冒険ではマイケルくんをお供に探索し、他猟兵と積極的に連携、罠を察知すれば効果的な方法(UC含む)で切り抜けようとします。
アレンジその他全てお任せ致します!



「ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね」
「手助け……そうね、私は帰りたいけど、帰れないの。あの子にどう謝ればいいかわからなくて」
 ハンナ・レドウィッチ(天災級自爆魔法使い・f31001)は堂々と胸を張り、ナツメの前に現れた。茫然とハンナを見上げた彼女は胸の内を吐露する。思い出した記憶が前に進むことを戸惑わせていた。
「そうなの。後悔してても、進みたいからここまで来たんじゃないの?」
「だけど、私は……進むための手伝いをしてほしいの」
「そう来なくっちゃね! さ、行きましょ!」
 先頭に立ち、歩き出すハンナの後ろをついていくナツメ。マイケルくんと名付けられた箒もお供にして。罠がどこにあるか、警戒しながら奥へと向かうのだ。
「お、マイケルくんも気づいた? ここにあるわよね」
 廊下で立ち止まり、彼女は杖を向ける。目を凝らすとワイヤーのようなものが張り巡らされているようだ。これを解除しなければ先に進むのは困難だろう。
「この大天才邪竜神様にかかれば、ただのウィザード・ミサイルもトンでもない力を出せるんだから!」
 射程は短めだが、威力はお墨付きの無数の炎の矢が放たれる。今回は珍しく成功したようで、自爆することは無いようだ。焼ける匂いもなく、ワイヤーがすべて燃え尽きていく。
「これでいいわね。ふふ、成功したわ」
「不思議な人。少し、あの子に似てる気がする……」
 成功したことで軽やかな足取りで歩き出した。ナツメが探すあの子と似ているが、でもやっぱり違うと首を振って後を追う。
 まだまだこの部屋には危険があり、油断は禁物だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

リリスフィア・スターライト(サポート)
明るく前向きな主人格の少女として行動

アドリブOK、NG行動はなし。
他の猟兵達との連携も可。

周辺をゴーグルで注意深く観察しながら目的地まで進むね。
危険な存在が近くにいるのなら無色変換で姿を
消して見つからないようにだね。

戦いが避けられない場合は剣で応戦し、
逃げる敵は深追いはしないよ。

厳しい状況になっても慌てずに深呼吸して
心を落ち着かせるね。
弱気になっている人が近くにいるなら励ますようにかな。

「この先には何があるかな?」
「大丈夫、これぐらい平気だからね」



 先が見えない廊下、進むかどうか迷っているナツメの心を現しているようで闇は深い。だからだろう、今だ悩む彼女の歩みが止まった。
「見たくないから見えないのかしら……私は、あの子に酷いことを……」
「酷いことをしてしまったから謝りたいのではないの?」
 俯き立ち止まった彼女に声をかけたのはリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)である。隣に立ち、悩む少女の力になろうと寄り添うのだ。
「私があの子を従えて、導いてきたつもりだった。でも、それは違って……私は傷つけてきたのかも……」
「ナツメさんの言うあの子はどんな子なの? 貴女の事を嫌うような子なのかしら?」
 問いかけて、見つめ直してほしいとリリスフィアは言葉を重ねる。言葉にしなければわからないことがあるからだ。
「わからないの。私はあの子がわからない」
「それなら、知るためにも進まなきゃ。帰って、会わないとわからないままよ」
 勇気づけるように肩へ手をついて、言葉をかける。分かり合えるのならばその方がいい、大事な存在ならなおの事。
「そう、ね……ありがとう」
 顔をあげたナツメはどこかスッキリとしていた。さぁ、行こうと二人はまた歩み出す。まだ罠の多い部屋を用心しながら扉を目指すのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​


 少女、ナツメが追憶しているのはここに来る前の事。
 同じ顔をしたもう一人の少女と一緒に居た。いつも一緒に居た彼女を導いてきた。私がいなければあの子は何もできない。あの子のすべては私が決めてきた。
 私が正しい、私の言うことは正しい。そう、あの子に言って従わせていたことが、今では間違いだと、気付かされた。
「私が正しいなんてなかった。あの子に謝るためにも私は進まなきゃ」
 彼女が進む理由は一つ。もう一度、あの子に会うために。
数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」

基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。

探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。

情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。

戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。



 床以外鏡張りになっている通路をナツメは進む。彼女と共に歩いているのは数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)だ。
「ずっと自分の顔を見ているのは気が狂いそう」
「それよりも方向感覚がおかしくなりそうだよ」
 一部、鏡の向きが変わっているようで二人の姿が歪んで見える。入り組んだ迷路の罠へと変わった。
(感知できる範囲におかしな物はなさそうだけど、油断はできないか)
 超能力で周囲を索敵しているが、彼女の脳裏に敵影は映らない。だが、オブリビオンが統治していた城なのだから。
『ねぇ、遊ぼう? 一緒に遊ぼう』
「っ!? 遊ばないわ。遊んでなんていられないの」
 幼い声音が鏡から響く。鏡にナツメと同じ姿をした少女が無邪気に笑いながら映っていた。違う部分があるとすれば黄色のリボンの位置が違うくらいだろう。ナツメは強い口調で拒絶した。
 彼女達のやり取りに多喜は眉をしかめる。鏡の少女が隠す敵意を感じ取っているから。
『帰っても一人かもしれないのに? 孤独な女王様』
「違う! あの子はそんなこと言わない!」
「目の前に映るそれは敵だ。アタシに目を付けたのがアンタの運の尽きさ!」
 鋭い刃のような言葉を振りかざす少女に電撃が叩き込まれた。その電撃は多喜の超能力によるもの。彼女の領域に満ちた静電が強力な一撃へと変わったため。
「こんな鏡、気にせず行こう。本物に会いたいんでしょ?」
「え、えぇ。会うと決めたんだから」
 罠が仕掛けられていたらしい鏡は粉々に砕け、二人だけがそこにいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

御狐・稲見之守(サポート)
 100歳超(実年齢秘密) 妖狐の仙人✕陰陽師 
 口調「ワシ、~殿、ゾ、じゃ、じゃナ、かナ?」

 荒ぶる力を揮うカミにして、人喰い魂呑みの外道、そして幻を繰る妖狐、御狐稲見之守である。
 助けを求め願う声を聞き届けるが我が務め。ヒトの道理で叶わぬならば、カミの道理を通してみせよう…なんてナ。
 
 天変地異を起こす[荒魂顕現]や、幻覚を見せて動きを封じる[眩惑の術]、生命力を喰らう[狐摘み]を使ったりするゾ。無論、[狐火]は妖狐の嗜みじゃナ。
 ふふ、そして『魂喰卿』の肩書き通り、我が領域[魂喰らいの森]を顕現させることも出来るんじゃ。

 さァて、遊ぼうじゃァないか。



 鏡の迷路をなんとか抜け、広がるのは彫刻が並ぶ展示室。彫刻は恐怖に歪んでいたり、逃げ惑う姿だったり、とても趣味がいいとは言えない物ばかり。
「こんなものばかりのあるの……悪趣味ね」
「嘆き悲しんでいるのはおぬしかの?」
 彫刻を見上げるナツメに声をかけるのは御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)だ。可愛らしい少女に顔を向けたナツメの表情は暗い。
「……そう、かもしれない。私の思いがわからない」
「思いとは見えぬもの、おぬしが嘆くのはなぜじゃ?」
 ナツメと目線を合わせ、問いかける稲見之守は静かに見守る。その姿に落ち着いたのか少女は答えた。
「私はここまで醜くない。でも、それを否定できない。それが苦しい」
「自らを見つめ直しておるのじゃな。悩むことは成長すること、この事を忘れずにいるんじゃよ。悩むことを忘れてしまっては堕落するのみじゃ」
 どうにか紡がれた言葉にカミとしての威厳を示し、稲見之守は語り掛ける。人は考える葦である、とはよく言ったもの。考え続けるからこそ成長するのだ。
「難しいわ。でも、ありがとう」
「そうきにするでない。さて、こんな趣味の悪い場所は早々に抜けてしまうのじゃ」
「えぇ、そうしましょう」
 前を見て自分の扉を目指すナツメ。悩みが完全に晴れたわけではないが、先ほどの暗い表情は無い。進む彼女の姿を稲見之守は静かに見送った。
 迷子のアリスが家に帰るまで、あと少し。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィロメーラ・アステール
「それじゃ、あたしもお手伝いするぞ!」
向かうべき場所がわかるなら話は早い!
安全に行けるようにすればいいワケだね!

【紲星満ちて集いし灯光】を発動だー!
光精達を先行させて【情報収集】してもらおう!
良さげなルートを把握して、ずらーっと並んで【空中浮遊】して貰えば道中も明るくなってイイ雰囲気では?

並ぶのは道を照らすだけじゃなくて!
【破魔】の光で悪いアレコレを寄せ付けないようにしたり!
【聞き耳】や【第六感】で危険が迫るのを察知したり!
【オーラ防御】バリアで攻撃っぽいヤツを防いだり!
あの手この手で護衛する意味も兼ねているぞ!

あたしはナツメちゃんの近くで話相手でもしようかな?
もしもの場合に備える意味でもね!



「だいぶ近くにある気がする……こっちかな」
「近いの? それじゃ、あたしもお手伝いするぞ!」
 ナツメの周囲をフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)はくるくるは回っている。妖精の粉が彼女の体に降り注いでいた。
「妖精さん、本当にいるんだ。ありがとう、最後のエスコートをお願いできる?」
「もっちろん! 光輝の縁を知るもの、集まれー!」
 彼女の呼び声に応えて現れたのは小さな光の妖精達。数多と言える数の妖精達の光に慣れてない者は目がくらむほど眩い。
「綺麗……貴女は慕われているのね」
「みんな、情報収お願い! あとね、道を照らしてほしいの!」
 フィロメーラの声に頷くような仕草を見せ、半数は通路の先へ進んでいく。残りの半数は進むべき通路を照らすように等間隔で並んだ。
「灯があるだけで印象が変わるのね。不思議だわ」
「そうだよ! 世界は悪い事、嫌な事ばかりじゃないんだ。良い事も楽しい事もあるんだぜ!」
 ナツメのそばから離れずにフィロメーラは笑う。悲しい事よりも楽しい事を幸運の流れ星である彼女が一緒ならば、心配はないと安心させる笑みだ。
 つられて笑うナツメと共に二人は光の回廊を進む。彼女が指し示す方向へ光は伸びていくのだ。
「ここまでのみんな、ありがとう。私は後悔ばかり抱えているけれど、話を聞いてもらえてよかった」
「どういたしまして、かな? 私達は猟兵、当然のことだよ!」
「……胸を張っててカッコいい。私、帰るわ。怖いけど」
 二人は扉の前に立つ。後悔を抱えるナツメは無理にでも笑って扉に力を入れた。
「きっと大丈夫! 頑張ってね」
 勇気を出して踏み出すナツメを見送る。元気に手を振りながら、満足げな様子で。
 孤独な女王様は後悔と共に自分の世界へと戻る。ないがしろにしていた片割れたる少女に出会うために。
 こうして一人のアリスはもとの世界へと戻っていく。この世界は猟兵達の手により平和になった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年07月19日
宿敵 『麗しの十字姫シュラウレギナ』 を撃破!


挿絵イラスト