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梅は泡沫の事件を求めて

#サクラミラージュ

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#サクラミラージュ


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 サクラミラージュ。
 大正700年代の帝都東京で、1年中「幻朧桜(げんろうざくら)」と呼ばれる神秘の桜が常に咲き続けている。
 その桜は、傷つき虐げられた者達の「過去」から生まれた、不安定なオブリビオン「影朧(かげろう)」を呼び寄せてしまう。
 ただ、影朧は荒ぶる魂と肉体を沈め、桜の精の癒やしを受けることで「転生」できる存在である。

 帝都には、所々に人々の憩いの場となる公園がある。
 忙しい帝都の人々が立ち寄り、歓談をしたり、弁当を食べたりしている姿があちらこちらで見受けられる。
 猟兵達もまた幻朧桜の美しさに立ち止まり、しばし時を忘れて立ち尽くす。
 ――ある者は桜の下、己の行いを顧みて。
 ――ある者はこれからを考え、桜に願いを込めて。
 この美しい桜の木の下、貴方は何を思うだろうか。


 そんな公園に姿を現す影朧。
 全身赤い衣装の記者を思わせる姿の女性がくすりと微笑んで。
「スクープだ。この手で一面を飾ることのできるほどのスクープを」
 彼女の名は梅代。
 やや男勝りな物言いの彼女は、スクープを求めていたところで、何者かに殺害されてしまったらしい。
 影朧となってしまったのは、「他者から認められたい」無念が強まった為。
 今度は自らが「帝都を騒がす犯罪者=影朧」となり果て、公園に自らの従える影朧の集団と共に凶行を起こすことで、スクープ記事を書こうとするのである。


 グリモアベース。
 サクラミラージュで数々の事件が確認されており、予知を視た猟兵達も忙しなく猟兵達へとその解決を依頼する。
「一つ、事件の解決をお願いしても構わないかしら?」
 金髪エルフの少女、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)は自分の話に足を止めてくれた猟兵達に感謝しながらも、説明を始める。

 帝都のとある公園。
 そこは、忙しなく人々が行き交う街中にあって、憩いのスポット。
 足を止め、幻朧桜の木の根元へと近づき、様々なことに想いを馳せたり、近場のベンチで一休みしたりするなど、それぞれの時間を過ごすことができる貴重な場所だ。
「皆もしばらく、素敵な幻想桜の中で一時を過ごしてみてはいかがかしら?」
 ただ、素敵な時間を過ごすのもいいが、特定の時間になると、影朧達がその公園に現れるのが予知で確認されている。
 公園中に現れた怪異『泡沫の人魚』の集団が公園を水辺にした後、大渦を起こす。
 さらに、人魚達が質問と共に発生させる泡は相手を拘束し、爆発する危険なもの。こんな集団を放置してはおけない。
「その集団をけしかけるのは、影朧となった女記者のようね」
 『梅代』という名の女性はスクープを得られぬまま、命を落としてしまい、その無念の思いが影朧となってしまったようだ。
 彼女を救う為に、何か声をかけてあげられたなら。
 この周辺にいる桜の精が癒やしを与え、転生させることができるかもしれない。

 説明を一通り終え、セレインは一息つく。
「事件は起きるけれど、まずはこの幻想的な世界を体験していただければと思うわ」
 サクラミラージュ。
 果たして、猟兵達はその世界をどう思い、どう感じ取るのだろうか。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。
 サクラミラージュにて、影朧退治を願います。

 こちらのシナリオでは、
 第1章は、日常パート。幻朧桜が咲き乱れる帝都の公園でのんびりした一時を過ごしていただければと思います。
 第2章は、公園にいる人々を逃がしつつ、影朧『泡沫の人魚』の集団の討伐を願います。
 第3章は、影朧のボス『梅代』の討伐を願います。

 まずは、帝都の公園、幻朧桜の下で思い思いの一時を過ごしていただければと思います。
 幻朧桜を見上げて心現れる穏やかな一時を過ごしたり、自作や近場で買った弁当を食べたり、幻朧桜へと祈りを捧げたりなどすることができます。
 影朧が出現すること自体は最初からわかっていますが、襲撃時間になるまでは特にすることもありませんので、のんびりお過ごしくださいませ。

 第1章は5日朝からの執筆を予定しています。5日朝8時半までにプレイングを頂けますと幸いです。その後はできる範囲で採用させていただきます。
 章間はプレイングの幅を広げる為の情報を加筆します。
 その最後に、次の締め切りに関しまして記述させていただきますので、ご確認の上でプレイングを頂けますと幸いです。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 日常 『幻朧桜の木の下で』

POW   :    幻朧桜を見上げ、心が洗われるのを感じる

SPD   :    幻朧桜の下で軽く飲食を楽しむ

WIZ   :    幻朧桜に想いを馳せ、祈りを捧げる

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 サクラミラージュの帝都。
 大正700年の歴史がありながらも、時が止まったかのような文化を保ち続ける不思議な世界だ。
 幻朧桜が舞う世界は神秘的な美しさを感じさせながらも、人々が忙しなく石畳の街を行き交っている。

 日々忙しい帝都の人々にも安息の地が存在し、帝都のあちらこちらにある公園には人々が足を運んでおり、点在する幻朧桜の下で物思う。
 この世界にあっても、人々は様々な悩みを抱え、自問を繰り返し、答えすら出せずに苦しんでいる。
 一方で、これからの自分に希望を抱き、未来に想いを馳せて桜に願う者だっている。
 新たな自分となる為に、その者はただ祈りを捧げるのだ。
 また、今を精一杯生きる者もこの公園にはいる。
 皆で楽しくお弁当を持ち込み、ベンチに座って。あるいはゴザ……レジャーシートを敷いた上に座って楽しく食事。
 そこでは、過去も未来も笑い話にしながらも語り合う一時の楽しい空間だ。

 その公園を訪れる猟兵達。
 まだ、事件が起こるまでは時間があることを彼らは確認して。
 訪れたメンバー達は、事件が起きる時刻まで何をしようかとぼんやり考えながら、幻朧桜の花びらが舞い散る園内へと足を踏み入れていくのだった。

(※プレイング受付は、10月5日8時30分までの予定です。その後に受け付けた分は間に合う分のみの対応となります。予めご了承くださいませ)
(※この後執筆、第1章クリアー想定ですが、第2章以降の進行もあり、追加のご参加を募集中です。6日0時まで受付を延長しますので、よろしければご参加くださいませ)
海田・およぐ
「素晴らしい異国情緒ロマン!謎の巨大桜!ファンタスティック!!」
「さてさて、物見ついでに特産菓子でも仕入れますか~」

行動は【SPD】です。

・【野生の勘】で情報収集!
屋台や物売りさんと会話して、『梅代さん』のうわさを知ってる人がいないか探ります。
それに、人物像が分かれば『梅代さん』を転生できる手掛かりになると思うんですよね~。

※自称商人
 一人称:わたくし 相手:~さん
 おしゃべりが大好きで軽くて元気な性格です。よろしくお願いします!


リドリー・ジーン
「とても綺麗な場所……」
 どこを見ても一面の桃色に目を色々な所に配りながら練り歩いていきます。

 こう……綺麗な場所で「お酒」を嗜めたらいつもよりも美味しく頂けるかも。……いくら飲んで酔う事がないといってもお仕事の前にそんな事はしないけれど、えぇ、勿論分かってるわ。
 ここから見えるお店…? あれは自酒を売っているのかしら。
 ……荷物になるお買い物も全部任務を終わらせてからね、今はお団子を数本買ってベンチでのんびりしましょう。

 おまけしてもらって少し多めに頂いてしまったけれど食べすぎもよくないから、近くに誰かいればおすそ分けするわ。
 任務まではのんびりこの光景を楽しみます/アドリブ、絡み歓迎です


九十九・静香
※絡み、アドリブOK

なるほど
まずは小休止、ですね
リラックスして事に挑むのは筋肉にもとても良いと聞きましたし
のんびりと桜に想いを馳せるのも良いでしょう

車椅子に乗った姿で桜を見上げます
病弱に生まれ、歩くことすらままならぬ身となり、桜もこの空もこの地面も、部屋の窓枠の向こうにしか見えない届かぬ絵画も同然でした
このまま死ぬだけと思いましたが、稀有な出会いでこうして少し命を伸ばし、自分の足で地を駆け誰かを助けられるようになった
家族や使用人の中にはそれでも短命な存在となった事は惨い運命だ、と言う意見もありますが…

桜の花びらを手に取ります
私がこの世に何かを残せる機会が伸び増えたのなら、やはり私は幸せ者です


依神・零奈
大正か……私の識るそれとはまた違った雰囲気だけど
なんだか懐かしさすら感じるそれにしても
幻朧桜か……文字通りこの世のものとは思えない美しさだね
西行桜って能楽だと美しさで人を惹きつけるそれこそが桜の咎……
なんて言われてたりするけどこの桜はどうなんだろうね
今までどれほど人の業を吸ってきたのか……その根には何が
埋まっているのか……なんてね
ま、どうだっていいね。桜を楽しめればそれでいいや

せっかくだし適当な場所に腰かけて
桜花の舞う姿でも眺めて時間を潰すとしよう
……行き交うこの時代の人の姿を眺めるのもいいかもね




 サクラミラージュ。
 幻朧桜の花びらの舞い散る帝都の街中を、猟兵達は個々に歩いて。
「大正か……」
 とある世界における八百万の神の一柱であり、神と人を繋ぐ神託を司る神だった依神・零奈(忘れ去られた信仰・f16925)。
 アンニュイな表情を浮かべる零奈は近代の街並みを見回す。
 舞い散る花びらはなんとも幻想的ではある。
 ただ、大正の世を感じさせるこの地は零奈の識るそれとはまた違った雰囲気だが、彼女はどこか懐かしさも感じていたようだ。
「素晴らしい異国情緒ロマン! 謎の巨大桜! ファンタスティック!!」
 そんな世界に目を輝かせていたのは、やや派手めで個性的な服を纏うキマイラの少女、自称商人の海田・およぐ(すごくいっぱい物を抱えた行商人・f22261)だ。
 彼女は楽しそうに八重歯を見せながら笑い、目的地である公園へと足を踏み入れる。
「さてさて、物見ついでに特産菓子でも仕入れますか~」
 およぐはにこにこと公園の出店や、周辺に軒を構える店を歩き回ることにする。
 おしゃべりが好きな彼女は綺麗な桜吹雪と合わせ、この世界の人々との交流も楽しもうと考えていたようだ。

 続いて、帝都の公園へと足を踏み入れたのは、おっとりした大人の女性。
 茶髪をポニーテールとしたダンピール、リドリー・ジーン(ダンピールのシンフォニア・f22332)である。
「とても綺麗な場所……」
 帝都のどこを見ても、一面桜色の花吹雪。
 それらを常に目に入れながらも、リドリーは色々な所に目を配りながら練り歩く。
「こう……綺麗な場所で『お酒』を嗜めたら、いつもよりも美味しく頂けるかも」
 花見とくれば、酒という言葉が出る程、酒好きで酒豪な彼女。
 いくら飲んでも全く表情に出ないほど酔わないリドリーだが、今は影朧との戦いに備えねばと自制して。
「さすがに、お仕事の前にお酒は飲まないわ」
 そんなリドリーを、車椅子に乗る発行の少女といった印象の黒髪姫カットの少女、九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)が後ろから見つめていた。
「まずは小休止、ですね」
 この後、影朧が公園を襲撃してくるという話もある。
 それまでは、リラックスして事に挑もうと静香は考えていた。
「その方が筋肉にもとても良いと聞きましたし」
 見た目にはあまりに似つかわしくない言葉が聞こえた気がするが、それはそれとして。
 静香もまた他のメンバーと同様に、のんびりと桜に想いを馳せることにしたのだった。


 この場を訪れていた4人の猟兵達はそれぞれの時を過ごす。
 零奈は改めて、止むことなく舞い散る幻の桜を見上げて。
「それにしても、幻朧桜か……」
 文字通り、この世のものとは思えぬ美しさを感じさせる花吹雪。
 連想して零奈が思い出すのは、西行桜。世阿弥による能楽作品だ。
「美しさで人を惹きつけるそれこそが桜の咎……なんて言われてたりするけど、この桜はどうなんだろうね」
 幻朧桜が今まで、一体どれほどの人の業を吸ってきたのか。
 そして、その根には何が埋まっているのか。
「……なんてね。ま、どうだっていいね」
 この場は、桜を楽しめればそれで。
 零奈は丁度いい場所にある空いた木製のベンチを見つけ、腰かける。
 折角だからと、零奈はしばらく桜花の舞う姿を眺め、時間を潰すことに。
 しばらく桜を見ていた零奈はこの時代の人々の姿も興味深いと感じ、公園を歩く親子連れや、街路を行く通行人などをぼんやりと眺めるのだった。

 その近くの幻朧桜の木を、静香は車椅子に乗ったまま見上げる。
 病弱な体に生まれた静香は、歩くことすらままならぬ身となってしまった。
 寝たきりの状態だった彼女にとって、桜も、空も、地面も、部屋の窓枠の向こうに見える世界は自分では手が届かない場所。まるで、絵画同然のものだった。
 ――このまま、自分は死を迎えるのだろうか。
 そんなことを考えていた静香だったが、とある出会いが自分を文字通り『大きく』変えてくれた。
 少しだけ命を長引かせた彼女は自らの足で地面を駆け、誰かを助けられるまでになった。
 それでも、家族や使用人は、静香が短命な存在になったことはひどい運命だと哀れみ、嘆いていたのだが……。
 ひらりと舞い落ちる花びらを、静香はそっと手に取る。
 ――私がこの世に、何かを残せる機会が増えたのなら。
 それはやはり幸せなことなのだろうと、彼女は考えるのである。

 リドリーは時間を潰す間、公園を見回していたのだが、目に入ったのは公園外に見える店。
「あれは自酒を売っているのかしら」
 近場に公園があれば、花見酒を行う人々だって珍しくはないのだろう。
 荷物になりそうなお買い物は、全部任務を終わらせてからと自制するリドリーは、公園内の屋台へと視線を向けて。
 そこは団子を販売しており、リドリーはそれを数本買うことにする。
「おっと、ご同業ですね。おつかれさまです~」
「ええ、お疲れ様」
 そこには、およぐの姿もあり、リドリーは会釈して挨拶。
 気前のいい屋台のおじさんが別嬪さんだからと少しサービスしてくれたこともあり、リドリーはおよぐにも差し出していた。
 そのおよぐはいただいた団子を口にしつつ、情報収集していて。
「『梅代さん』って、聞いたことあります~?」
「さあ、知らないねえ」
 商人であるおよぐは情報だけでなく、近場で様々な洋菓子も仕入れていく。
 ドロップ、キャンデー、チョコレート、ビスケット。
 他の世界では珍しくはないものばかりだが、この世界にあっては、大正という時代が700年も続いていても、目新しい存在であり続けるのだろう。
 いくつか物売りの人達に、事前に聞いた影朧『梅代』について尋ねていたのだが、なかなかこれだという噂を聞くことができない。
「人物像がわかれば、『梅代さん』を転生できる手掛かりになると思うんですよね~」
 なんでも、この記者はスクープをつかみ、自らを認めさせたいという顕示欲もあったそうだが、それほど知名度が高い記者ではなかったらしく、ほとんどの人が知らないと首を横に振る。
「まだ時間はありますよね~」
 およぐは諦めることなく、ギリギリまで自らの勘を活かして情報収集。
 幻朧桜の花びらが舞う中、およぐは走り抜けていく。
 その脇のベンチで、リドリーは団子を口にしつつぼんやりと頭上を見上げ、この光景をのんびりと愛でていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『怪異『泡沫の人魚』』

POW   :    泡沫の夢(地形変更)
自身からレベルm半径内の無機物を【地形を水辺にした後に大渦】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD   :    泡沫の夢(拘束)
質問と共に【自身の身体から相手を拘束する泡】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
WIZ   :    泡沫の夢(無限爆破)
対象への質問と共に、【自身の身体から】から【戦場を覆うほどの爆発する泡】を召喚する。満足な答えを得るまで、戦場を覆うほどの爆発する泡は対象を【増殖と爆発の繰り返し】で攻撃する。

イラスト:透人

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 穏やかな時間が流れる帝都の公園。
 いつもの様に幻朧桜の花びらが舞う中、それらは何処からともなく現れる。
「「うふふふふ……」」
 笑う彼女達はサクラミラージュにおける怪異で、原因こそ分からないが人間ではなくなった者達だ。
 下半身が魚の様になり果てたこの影朧達は、『泡沫の人魚』と呼ばれる。
 残念ながら、彼女達にはほとんど理性はなく、何者かの意思に従って動く存在となり、もはや浄化することも叶わぬ影朧達だ。
 ――ねえ、あなたに夢はある?
 ――貴方が本当に後悔していること、アタシに教えて……。
 問いかけてくる泡沫の人魚達。
 それは先程、猟兵達が桜の木の下で。あるいは、桜の花びらを見ながら、思っていたことを聞いてきているようにも思えて。
 彼女達は本当の意味で、興味を抱いているわけではない。半ば嘲り笑うように、他人ごとのように聞きたいだけ。
 その姿勢はどことなく、彼女達の主である影朧となった記者を思わせる。
「「あはははは……」」
 また、人魚達は公園を水辺へと変え、大渦を起こして人々を飲み込もうとしてくる。
 怪異たる泡沫の人魚達が公園で暴れる事件。それこそが彼女達の主が求めるスクープらしい。
 公園には、多数の人々が安らぎを求めてのんびりと過ごしている。このままでは、多数の人々が水に飲まれてしまう。
 彼らの穏やかな一時を護る為。そして、影朧となった記者の思惑通りにはさせぬ為。
 公園で暴れ始めた泡沫の人魚達の討伐へと、猟兵達は当たり始めるのである。

(※プレイング受付は、10月9日8時30分までの予定です。その後に受け付けた分は間に合う分のみの対応となります。予めご了承くださいませ)
九十九・静香
※連携アドリブ可

では参りましょう

筋肉令嬢に変異し駆けつけ、【存在感】の発揮、更に筋肉体勢をまだいる人、敵に披露しながら問いかけに答える事で【時間を稼ぎ】
UCを発動、人々を【パフォーマンス】で魅せ筋肉を増強、崇拝感情を利して【催眠術】補正で、効きが悪い人を担いでの避難を指示します

『夢?夢はこの世に筋肉の素晴らしさを伝え遺す事。先程のは一時的効果ですが、もし心から筋肉の魅力を知ったなら後からわたくしが更に教えに参ります。後悔などありません。何故ならこうならなければ、わたくしは何も残せなかったのです』

避難を終えたら【風属性】アリスランスの風で泡を敵に向けて返し
疾走からの【ランスチャージ】で複数攻撃


依神・零奈
……務めの時間か、時の移ろいは淡く儚いものだね
泡沫の人魚ね、幻想的と言われればそうだけれど
いささか此処には相応しくないように見える
……面倒だけど相手になって貰うよ

増殖する泡は厄介だね、一帯に【破魔】の力を展開し
霊符で撃墜しつつ数を抑えながら戦うべきかな
質問には【言いくるめ】をしながら一応対応しとこう
夢があるかと問われれば神は、私は自身が人の夢でなくてはならない
即ち私が夢そのものだ
後悔を問われれば後悔せぬ事などないと
手早く答えを済ましてしまう、どうせ人魚達はどんな答えだって
満足する事はないんだから

できるだけ泡から距離を取りUCを発動
舌禍による【呪詛】で災いを呼び寄せよう
例えば泡の誤爆とか、ね


リドリー・ジーン
人々に被害が出ないように立ち回ります。

【援護射撃】で弓を放ち少しずつ体力を削らせていくわね
周りの人々には近寄らせないよう庇いながら
…相手からすれば遠距離射撃は煩わしいものよね
注意を引かせてこちらに来た者がいれば指定UC発動させるわ

「……貴方達をけしかけた影朧の場所を教えなさい」
素直に口を割らなければ一本二本と手が増えて地面に引きずり込むように強い力で締め付けて動きを封じ続ける
暴れて施設に被害が出るのも困るもの


彼女が望むスクープ……こんな事ではなく別の形の物を提案する事ができたなら。
私達の存在もここでは影響力がきっとあるでしょうし記事をバックアップする事ができるかも…?


海田・およぐ
これは困りました…質問ばっかりで話が通じる相手でもなさそうです。
皆さんと協力して大きな攻撃をされる前にどんどん倒しますよ~!

【SPD】
大渦やら爆発なんてとんでもないので、いち早く数を減らしたいです!
なるべく泡をよけながらUC【ガチキマイラ】で腕をライオンに変化させ、
人魚さんたちに次々と噛みついて討伐します。


もし泡が当たっても何も隠さず答えますよ!過去の犯罪歴でもね!
自分に正直な商人を目指してますから~。




 サクラミラージュ、帝都内の公園。
 神と人を繋ぐ神託を司る神だった紫の髪と瞳の少女、依神・零奈(忘れ去られた信仰・f16925)が時計を気にして。
「……務めの時間か、時の移ろいは淡く儚いものだね」
 彼女は人間観察を止め、改めて公園を見回す。
 いつの間にか園内に現れていたのは、下半身が魚のそれとなった『泡沫の少女』の集団だった。
「泡沫の人魚ね。幻想的と言われればそうだけれど」
 零奈はその人魚達の様子がおかしいことに気づいていて。
「「あはははは……」」
 楽しそうに笑う泡沫の少女達に、理性といったものがあまり感じられなかったのだ。
 理由は分からぬが、何らかの理由で怪異に……影朧になり果ててしまった者達。
 そんな少女達は興味本位で、気になることを問いかけてくる。
 ――ねえ、あなたに夢はある?
 ――貴方が本当に後悔していること、アタシに教えて……。
 これには、大きなリュックサックを背負うピンクの髪のキマイラ少女、海田・およぐ(すごくいっぱい物を抱えた行商人・f22261)も難色を示して。
「これは困りました……。質問ばっかりで、話が通じる相手でもなさそうです」
 手当たり次第に質問する少女達は、泡を発してくる。
 それらは大きく2種類あり、問いかけた相手の体を束縛するものと、揮発性があって爆発するものとがあることを、およぐは確認していた。
 さらに、少女達は問いかけがなくとも、公園に設置されたごみ箱、遊具などの設備の周辺を水辺に変え、大渦を巻き起こしてくる。
 いずれにせよ、一般人には危険な行為であることに変わりはない。
 この状況を危険視した茶髪をポニーテールとしたおっとり女性、リドリー・ジーン(ダンピールのシンフォニア・f22332)が『ロングボウ』を手に取り、人々に被害が出ないようにと立ち回り始める。
「大きな攻撃をされる前に、どんどん倒しますよ~!」
 およぐもまたこの場の猟兵達と共に討伐に当たるべく、怪異の少女達へと近づいていく。
「いささか此処には相応しくないように見える。……面倒だけど、相手になって貰うよ」
 霊符を手に、零奈もまたあちらこちらで問いかけを行う人魚達へと呼び掛ければ、その一部がこちらに気づいて近づいてくる。
 すると、それまで車椅子に座っていた黒髪姫カットの少女、九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)が突如として首から下をボディビルダーのような筋肉隆々な姿へと変貌して。
「では、参りましょう」
 先程まで乗ってきた車椅子を楽々担ぎ、静香は己の存在感を泡沫の少女達へと示して見せるのである。


 園内には、まだたくさんの一般人がいる。
 彼らが避難できる時間を稼ぐべく、静香はユーベルコード【筋肉礼拝・魁の型】で自らの筋肉を見せつけて。
「ヌゥゥン! さあ、私の筋肉を御覧下さい」
 静香のマッスルポージングを見た一般人は、その姿に筋肉に対する崇拝感情を植え付けていく。
「おぉ……」
「これはなんと見事な……!」
 逃げていた人々は、静香のパフォーマンスに見とれていた。
 また、彼女へと泡沫の少女達が近づいてきて。
 ――ねえ、あなたに夢はある?
 問いかけてくる少女は質問した相手を拘束してくる泡を発し、静香の体も包み込んできた。
 すると、静香はなおも己の筋肉を見せつけて。
「夢? 夢はこの世に筋肉の素晴らしさを伝え遺す事」
 ただ、自分に目を留めてくれているのは、ユーベルコードによる一時的効果でしかないと静香は知っている。
「もし、心から筋肉の魅力を知ったなら、後からわたくしが更に教えに参ります」
 その言葉に嘘偽りは全くなく、静香の体を取り巻いていた泡が弾けて消えてしまう。
「何故なら、こうならなければ、わたくしは何も残せなかったのです」
 そう告げた静香は人魚を放置し、立ち尽くしてしまった一般人を担ぐ。
 彼女は敵対応よりも先にと、催眠術補正で自らを引きつけられなかった人へと避難を指示して回り始めていた。
 その間、リドリーは手にしたロングボウで矢を放ち、相手の体力を少しずつ削っていく。
 対する泡沫の少女達は公園内にあるベンチや街燈の付近を水辺とし、発生させた大渦を向かわせてきていた。
 リドリーは人々にそれらの攻撃が及ばぬように庇い、さらに矢を射放って少女達を貫き、数を減らしていく。
「……相手からすれば、遠距離射撃は煩わしいものよね」
 個々に動く仲間達の援護も考えつつ、リドリーは敵を引きつける。
 影朧が問いかけによって相手を苛むのであれば、こちらもとリドリーは考えており、その機を窺う。
 それにしてもと、リドリーは考える。
「彼女が望むスクープ……こんな事ではなく、別の形の物を提案する事ができたなら」
 猟兵達の存在は、ここでは影響力がきっとある筈だ。記事をバックアップすることはできるはず。
 なにせ、病的な車椅子の少女がボディビルダーかと思うような姿に変貌しているのだ。
 これが記事にならずに、一体何が記事になるのだろうか。

 およぐもまた、多数の少女達を相手にしていた。
 ――ねえ、あなたに夢はある?
 ――貴方が本当に後悔していること、アタシに教えて……。
 まるで、壊れた蓄音機のように、およぐへと質問を繰り返す泡沫の少女。
 質問と同時に飛んでくる爆発する泡も面倒だが、襲い来る大渦も巻き込まれれば体を引き裂かれてしまいかねない。
 およぐは出来るだけ泡や大渦を避けつつ、ユーベルコード【ガチキマイラ】によってライオンの頭部へと変化させた自らの腕で、人魚達の体へと噛みついていく。
 とはいえ、全ての攻撃を躱しきるとはいかない。
 泡に当たってしまえば、およぐは仕方なく、夢も、後悔していることも語る。
「このまま、物売りを続けていきたいっす。……あ、ちーっとばかし、やらかしたこともあるんすけど、聞きたいっすか?」
 自らの犯罪歴までも、およぐは少女達へと包み隠さずに話す。
「ふ、ふーん……」
 正直な商人を目指す彼女の態度は泡沫の少女達の期待するものではなかったらしく、若干引いてしまっていたようだ。
 一方で、零奈の相手する少女達はなおも愉快そうに笑い、ただただ質問を繰り返す。その度に、多数の泡が増えていた。
「増殖する泡は厄介だね」
 零奈は対応策として、自らの周囲一帯へと破魔の力を展開していく。
 彼女は手にする霊符で泡を撃墜し、数を抑えつつ戦いを進める。
 ――ねえ、あなたに夢はある?
 再度、問いかけてくる少女の問いに、零奈はこう返す。
「夢があるかと問われれば、神は……私は自身が人の夢でなくてはならない」
 神として存在するが故の零奈の返答に、嘘偽りなどはない。
「即ち、私が夢そのものだ」
「そ、そうなんだ……」
 言いくるめる技能も働かせたその言葉に、質問を繰り返していた少女達はそう返すことしかできずにいたようだった。


 ある程度尋ねれば、聞きたいこともなくなってしまうもの。
 次第に、泡沫の少女達は猟兵達に興味をなくしていたようだったが、猟兵としては影朧である彼女達を黙って見過ごすはずもない。
 およぐは片っ端から、ライオンの顔で食らいついて倒していく。
 粗方、一般人の避難を済ませた静香もアリスランスに風を纏わせ、疾走してから突撃して貫いた敵を霧散させていた。
 ――貴方が本当に後悔していること、アタシに教えて……。
 零奈はなおも問いかけてくる人魚達に辟易としていたようで、手早く答えを返す。
「後悔せぬ事などない」
 答えながらも、泡から距離をとった零奈は舌禍による【呪詛】で泡沫の少女達に災いを呼び寄せる。
「そうだな……。その泡、誤爆するようだよ」
 言葉は呪いを帯びて本当の災いとなって周囲で起爆すると、彼女達は声すら上げることなく弾け飛んでしまった。
 そして、問いかけるタイミングを計っていたリドリー。
 ある程度、敵が集まってきたところで、こう質問する。
「……貴方達をけしかけた影朧の場所を教えなさい」
 地面から生えてくる影の手が少女達の体をつかみ取り、強い力で動きを封じてしまう。
(「これ以上、施設に被害が出るのも困るもの」)
 ただでさえ、少女達は公園の設備を大渦に変えて破壊していたのだ。リドリーは手早く終わらせようと、残る人魚達を完全に捕らえる。
 人魚達は先程、指示をもらった場所を指し示すのだが、そこにはすでに影朧の姿はなくなっていて。
 満足な答えが得られぬリドリーはなおも影の手を増やし、その体を締め付ける。
 やがて、抵抗する力を失った怪異達はその全身を泡と化し、弾けて消え失せてしまったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『梅代』

POW   :    ペンは何者より強し
自身に【帝都で起きた殺人事件の怨念】をまとい、高速移動と【手にした万年筆の斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    鮮血紅梅の予告状
【血のインキで文章を書くこと】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【刃の様に鋭く硬い予告状】で攻撃する。
WIZ   :    !プークス大すが騒都帝
対象への質問と共に、【自身が綴った文章】から【帝都を騒がせた殺人鬼】を召喚する。満足な答えを得るまで、帝都を騒がせた殺人鬼は対象を【サクラミラージュにある武器】で攻撃する。

イラスト:静谷

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠氷長・霰です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 幻朧桜の花びらが降り続ける帝都の公園。
 猟兵が泡沫の少女達と戦っている間、その影朧は公園内の幻朧桜の陰に潜んでいた。
「ああっ、これでは一面を飾るのは難しいのではないか……?」
 フェルト製の朱色の帽子に、同じ色の洋装を纏う女性が唸りながら呟く。
 思った以上に、あっさりと倒されてしまった怪異達。
 ほとんど人的被害もないこの状況では、三面記事になるかも怪しい。
 そんなことを考えていたのは、両手に万年筆とメモ帳と手にする影朧『梅代』だ。
 スクープを求めながらも殺害されてしまった彼女は、「他者から認められたい」無念が強まり、こうして影朧となり果ててしまったのだ。
「ならば、わたし自ら、事件を起こすしかない」
 今や、スクープの為なら、自ら犯罪者となり果ててでも構わないとすら考えてしまっているのは、影朧……オブリビオンとなり果ててしまったが故の思考だろう。
「見出しは何がいいか。『帝都に現れし鮮血の記者!』……いや、『泡沫は血に染まりて』……もっと良い言い回しが……」
 独り言を繰り返す梅代の元へと、泡沫の少女達を倒した猟兵達が近づいて。
「……なっ、いつの間に……!」
 梅代は驚きながらも、身構える。
 集まってくる猟兵達は梅代へとそれぞれ言葉をかけてくるが、彼女は構うことなく。
「悪いが、わたしは今、この時のスクープの方が大事なのでね」
 男勝りな物言いで、梅代はメモ帳にさらさらと万年筆で何かを書き始めて。
「ペンはいかなる武器よりも強いこと、証明してやろう」
 人々が避難した公園で、猟兵と影朧の最後の戦いが始めるのである。

(※プレイング受付は、10月13日8時30分までの予定です。その後に受付分は間に合う分のみの対応となります)
(※また、それ以前に前章までの参加者のプレイングが揃いましたら、執筆を前倒しさせていただく場合があります。ご了承くださいませ)
サラ・ピュラリス(サポート)
★サポートプレ
アドリブ連携大歓迎

■キャラ情報
火の妖精サラマンダーの子供

生来の属性により、海や水中、雨天時は能力が著しく低下するため、環境に応じて活動に制限がかかる

逆に乾燥地帯や火に弱いターゲットとの戦闘では能力を最大限発揮できるため率先して動く傾向にある

■特徴
一人称:ウチ
呼び方:誰に対しても「ちゃん付け」
※おっちゃん呼びなども含む

口数は少ないが
暗いという印象ではなく、実際は話す言葉を考えているうちに話題に置いていかれているのんびりさん

■ユベコ
・太陽の七女神《Ⅰ》

上空に疑似太陽を作り出し、火の玉を降らせたりする凶悪な技


・もっと愉快な仲間達
自身に似た小人を召喚する


ナナシ・ナナイ(サポート)
『皆さん!このナナシ・ナナイが来たからにはもう安心やで!』
『どうしたどうしたぁ~!!こんな攻撃かすりもせんわ!!』
わいの本業は傭兵!金次第で何でもやるで!あ、猟兵としての仕事なら金は取らへんで。
主に戦闘で使う武器は基本『突撃銃型アサルトウェポン』や。ユーべルコードは指定したもんは全部使うで!高慢ちきな敵はとりあえず煽っとくわ。目的達成のためなら恥もプライドも捨てる!
探索ではとにかく大体の当たりを付けたら虱潰しに探していくで。
わいは基本ポジティブ思考や!明るく楽しく気楽に行くわ!でも空気は読むで。
この関西弁はキャラ付けやから適当やで。
誰でも名前+ちゃん呼びや!
あとはおまかせや!




 幻朧桜の花びらが舞い落ちる中、その影朧の女性は万年筆とメモ帳を手に取り、自らがけしかけた泡沫の少女達と猟兵達の交戦を目にしていた。
「ああっ、これでは一面を飾るのは難しいのではないか……?」
 影朧『梅代』はこの状況に、頭を抱えてしまう。
 人魚の姿をした影朧達は猟兵達に次々と倒され、文字通り泡沫のように消えていく。
 少女達が大きな事件を起こしてくれればと梅代は思っていたが、それどころか、その前にあっさりと全員がいなくなってしまいそうだ。
「ならば、わたし自ら、事件を起こすしかない」
 スクープの為なら、自ら手を汚すことも厭わぬ梅代。
 ただ、動く前に事件の見出しを考えてしまうのは生前、記者だった名残か。
 そこに近づいてきたのは、泡沫の少女達と対していたメンバーではなく、事情を聞きつけてサポートに駆け付けた2人の猟兵だった。
「事件は引き起こさせないよ」
 1人は火の妖精サラマンダーの子供、赤い瞳にピンクの髪のサラ・ピュラリス(ラ・ピュラリス・サラマンド・f22019)である。
 助けにとサラは現場にやってきたものの、泡沫の少女達が作った水場がまだ残っており、やや湿気がある為か本調子ではない様子。
「せっかく記事にするんやったら、楽しい記事のがええやろ」
 こちらは、長身の黒髪男性、エセ関西弁口調のナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)だ。
 スクープが欲しい為にネガティブな思考へと走った影朧に、ナナシは些か呆れていた。
「……なっ、いつの間に……!」
 猟兵の出現に驚く梅代だが、すぐさまスクープの為にと戦闘態勢を整えて。
「ペンはいかなる武器よりも強いこと、証明してやろう」
 彼女は万年筆を一回転させ、猟兵達へと襲ってきたのである。


 戦闘態勢をとった影朧、梅代の動きは素早く、さらさらとメモ帳の上に万年筆を走らせる。
 いつの間にか万年筆には血のインキが込められており、梅代の描いた文章は予告状を呼び出してサラやナナシへと飛んでいく。
 その予告状の端は刃のように鋭く、硬くなっており、2人の体を傷つけていった。
「どうしたどうしたぁ~!! こんなんじゃスクープには程遠いで!!」
 痛みを堪えるナナシが煽りを入れる中、サラは敵の上空へと力を集中させて。
「集中しないと爆発するから、ちょっと黙ってて」
 そこに作り出したのは、小型の疑似太陽。
 じりじりと照り付けていくそのエネルギーの塊は、周囲の湿気すらも消し飛ばす。
「いくよ」
 そっけなく告げたサラの一言に応じ、太陽からいくつの火の玉が梅代目がけて降り注いでいく。
 幻朧桜の花びらを巻き込みながら燃え上がる炎に、梅代は衣服を焦げ付けさせながらも耐えてみせて。
「そうそう、こういうすごいのを待っていたんだ」
 己の身が燃えようとも、万年筆を走らせ続ける梅代。
 今この時、戦いで起きていることも、彼女にとっては記事のネタとなりうるらしい。
「悪いけど、お前は猟兵として討伐せなあかん。堪忍な!」
 ナナシが続けて、近場にある花壇の柵を使い、【自らの分身】に変換する。
 そして、全員で『突撃銃型アサルトウェポン』を手にし、一斉掃射していく。
 しかし、その間に梅代はこの帝都で起きた殺人事件の怨念を纏っており、銃弾を浴びながらも高速でその場から逃れて。
「言ったぞ、ペンは何者よりも強いとな!」
 万年筆を大きく振り上げた梅代は2人へと衝撃波を放ち、彼らに傷を負わせていくのである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

九十九・静香
※連携アドリブ可

高速移動による連続攻撃を【オーラ防御】や筋肉による【盾受け】で凌ぎつつ話し掛けます
『そのペンでわたくしの体を傷つける。違うはず。貴方のペンは何かを書く為の物だったはずです。人の体に鮮血の文字を描こうと誰も読みはしない、そうでしょう?』

【時間を稼ぎ】つつ、話かける【存在感】を目晦ましにUCで腋等の筋肉に隠れやすい部分を蜘蛛の腹に変え、糸を一本ずつ発射し自身と繋げていく
ある程度敵に付いた所でそれを一気に手元で束ね【怪力】で釣り上げ、【力溜め】からの拳【2回攻撃】

『ここまで執念がある貴方の本当の記事、わたくし是非お読みしたいです。どんな内容をどんな文章で書いてくれるのか。次の生にて』


依神・零奈
……仕事熱心なのは結構だけれど目的と手段を取り違えてしまっては
元も子もないね……まぁいいや、私は私の務めを果たそう

まずは梅代の周囲を【破魔】で祓ってみようかな
毒気が少しでも抜ければ御の字、そうでなくとも動きは
鈍らせられる筈
あとは攻撃を凌ぎつつ説得を試みてみようかな
【言いくるめ】で納得させられればだけどともかく
自作自演で他者から認められて本当に満足出来るのか問いかけてみよう
それに自ら転生を体験してもし次も今と同じ道に進めたとしたら
それは転生の謎に迫る奇跡であり、名実共にキミが主役の特大スクープ
今がそのチャンスなんじゃないかな

殺人鬼に対してはUCで対抗
禍言の【呪詛】を放ちつつ刀との連撃を加える


リドリー・ジーン
あら、とても美人な方。赤が栄えて桜の花びらバックにすれば絵になるわ。

文章を書く事によって攻撃をしてくるのね、それでは他の猟兵に気を取られている間に指定UCでいかなる武器よりも強い【ペン】狙って弓矢を放ち落とす
うまく弾けて動きがとまったら少しは会話できるかもしれないから言葉を投げかけるわ

そうね…スクープは事件や災害や悪い事ではなくてもいいじゃない
他に特ダネになる事がたくさんあると思うけど、とか周りを見渡しながら問いかけてみるわね




 すでに繰り広げられるボス格の影朧との戦いに気づき、泡沫の少女達を倒したメンバー達がこちらへとやってくる。
 サポートに駆け付けた仲間達と交戦する今回の黒幕の姿を、おっとりとした大人の女性、リドリー・ジーン(ダンピールのシンフォニア・f22332)が確認して。
「あら、とても美人な方。赤が栄えて桜の花びらバックにすれば絵になるわ」
 確かにリドリーが言うように、梅代は顔立ちも良く可愛らしい容姿をしている。
 ただ、影朧となってまでスクープを求める姿勢は非常に仕事熱心ではあるが、目的と手段を取り違えてしまっては元も子もない。
 依神・零奈(忘れ去られた信仰・f16925)はそう思ったことを呟いてから、霊符を手に取って。
「……まぁいいや、私は私の務めを果たそう」
 信託の神として、猟兵として、零奈はオブリビオンになり果ててしまったこの女性の対処に動き出す。
 その前へと素早く飛び出したのは、筋肉隆々で長い黒髪の少女。
 高速で移動する梅代を捉えるべく、九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)は戦場へと飛び込んでいくのである。


 サポートの2人が傷ついて距離をとる中、静香は直接梅代を押さえつけ、オーラを纏わせた自らの筋肉を盾としながら問いかける。
「そのペンで、わたくしの体を傷つける。……違うはず。貴方のペンは何かを書く為の物だったはずです」
「何が言いたい?」
 万年筆を振るう梅代は、万年筆から直接衝撃波を放つだけでなく、作り出した予告状を飛ばして静香の筋肉を切り裂いていく。
 その間に零奈は梅代の周囲に霊符を飛ばし、破魔の力で彼女を祓おうとする。
「ううっ……」
 相手は影朧とはいえ、全く効果がないわけではないらしい。
 さすがに、影朧となった悪影響まで取り去るのは難しいが、少しずつ梅代の体力を弱らせることができていたようだ。
「文章を書く事によって、攻撃をしてくるのね」
 しばし、仲間の交戦を見ていたリドリーは10秒ほど集中し、矢を番えた『ロングボウ』を引く。
 リドリーの一射は影朧が持つ万年筆を狙い撃ち、中央からへし折ってしまう。
 だが、それしきで梅代の記者魂が消えることはなく。
「私のスクープ、読んでみたくはないか? 読んでみたいだろう!?」
 問いかけるのと同時に、梅代が残るインキで綴った文章より出現したのは帝都を騒がした殺人鬼だ。
「ううううぅうぅぅぅうぅ……」
 不気味に唸る殺人鬼は軽機関銃を所持しており、ありったけの弾丸を猟兵達へと掃射してくる。
「帰依の御霊、倦む惰性を絶て」
 すると、零奈が殺人鬼の対処の為、【守護神霊】に変身して攻め込んでいく。
「人に害なす過去の存在に、呪いあらんことを」
 相手が発砲してきた弾丸を防ぎつつ、零奈は禍言の【呪詛】を放ち、続けて『無銘刀』を振るって連撃を浴びせかけていく。
 そこで、静香が逆に梅代へと問い返す。
「人の体に鮮血の文字を描こうと誰も読みはしない。そうでしょう?」
「それは事件によっては、謎を呼ぶことにもなるのだよ」
 会話で時間を稼ぐ静香は自らの存在感を目晦ましとし、ユーベルコードを使う。
 体の一部を蜘蛛へと変化できる彼女は筋肉によって陰となる場所を蜘蛛の腹へと変え、糸を1本ずつ相手へと発射していく。
 そうして、静香は少しずつ糸を増やし、梅代が気付かぬうちに自らと糸で繋げていくのである。


 交戦が続き、梅代は折られた万年筆のインキを切らしてしまう。
 しかし、怨念を纏った彼女の斬撃は健在であり、静香の体に傷を増やしてくる。
 そんな中、零奈が幾度目かの呪詛と刀による連撃で殺人鬼に止めを刺して霧散させると、さすがに梅代も大きく怯んで。
「こ、これでは……」
 相手が動きを止まったのを見計らい、リドリーが声をかける。
「そうね……、スクープは事件や災害や悪い事ではなくてもいいじゃない」
 一呼吸置き、相手をクールダウンさせるようにリドリーは呼びかけた。
「他に特ダネになる事がたくさんあると思うけど」
 リドリーが周りを見回せば、泡沫の少女達が生み出した水辺はもうなくなっていたものの……。
 消えかけた頭上の疑似太陽に、複数に分裂した似非関西人、筋肉少女に神を名乗る少女。
 これだけ目を引く存在があって記事にならぬのであれば、サクラミラージュの帝都はよほど怪奇現象に満ち溢れた世界なのだろう。
 さらに、零奈が梅代へと問いかける。
「自作自演で他者から認められて、本当に満足出来るのかな」
 それが梅代の本心でないことは明白。
 スクープ記事にならない事件しか見つけられないからこそ、彼女は事件を引き起こしているのだから。
「それに、自ら転生を体験して、もし次も今と同じ道に進めたとしたら……」
 さらに、零奈は梅代を言いくるめように言い放つ。
「それは転生の謎に迫る奇跡であり、名実共にキミが主役の特大スクープだよ」
「…………」
 考え込む梅代。その考えには至らなかったらしい。
「今がそのチャンスなんじゃないかな」
「そ、それは……ああっ!」
 零奈の問いかけの間、静香が相手を繋ぎ止めていた蜘蛛の糸を一気に手元で束ね、怪力で吊り上げる。
「ここまで執念がある貴方の本当の記事、わたくし是非お読みしたいです」
 先程の問いかけに答えを返し、静香が拳に力を溜めて。
「どんな内容をどんな文章で書いてくれるのか。次の生にて」
 力強い静香の拳の連撃を浴びた梅代は、高く舞い上がる。
「できるなら、来世もまた記者に……」
 笑みを浮かべた彼女の体は無数の桜の花びらとなり、風に吹かれて何処かへ飛んで行ってしまったのだった。

 幻想桜の花びらは泡沫のものではなく、止むことなく猟兵達へと舞い落ちてくる。
 武器を下ろしたメンバー達は、飛んで行った桜の花びらを見上げて。
 ――来世の彼女がスクープになるような記事を書けますように。
 そう願わずにはいられないのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月13日


挿絵イラスト