●古寺の 逢魔が辻 影朧
「影朧、それがこのサクラミラージュにおけるオブリビオンたちです」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は猟兵たちを前に電子マップを展開する。
展開された電子マップ、電脳のモニターに映し出されたのは夜の帳に覆われた古い寺社。
そこには無数の影朧たちが蠢いていた。
「こうなった地域を逢魔が辻と言います。影朧の大量発生ゆえに帝都桜學府が対処できずに放棄してしまった場所、その一つです」
映し出された夜の帳に覆われた古い寺。
そこに乱立するのは墓標の数々。
「現れるオブリビオン……影朧は古い寺社が怪物化したものや、葬られた多くの人々が影朧と化したものです」
電脳マップが閉じられ、紫紺の瞳が猟兵たちを見やる。
次いで、グリモアが浮かび上がり転送門の構成が始まる。
「入った瞬間に、影朧は襲撃を仕掛けてくるでしょう。また、それを撃退すれば、猟兵を驚異と考え何らかの手を打たれるかもしれません。」
最も、そんなものは真正面から捻り潰しても構いませんが……と言葉を紡いだ。
紫紺の瞳は、猟兵たちを見つめ続けた。
「この逢魔が辻を支配するものは完全な鬼畜化を果たしており、転生は望めないと推定されます」
故に完全消滅させてしまっても構わない。
転送門の構築が完了する。
「帝都桜學府では対処できませんでしたが、我々猟兵ならばそれとて乗り込められる力があります」
転送門が完成し、その門が開かれる。
その門の先は、昼にも関わらず、夜の帳に覆われた暗き、昏き、廃墟と化した寺社。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
いつものように、いつもの言葉で括りながら、銀糸の少女は猟兵を送り出した。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
サクラミラージュ、帝都幻想奇譚とかなんかつけたくなります。
シナリオはオーソドックスにハック&スラッシュ。
頑張っていきましょう。
第1章 集団戦
『古塚の呪い』
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POW : 百手潰撃
レベル×1tまでの対象の【死角から胴から生える無数の腕を伸ばし、体】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD : 百足動輪砲
【両腕の代わりに生えたガトリング砲】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【銃弾の嵐】で攻撃する。
WIZ : 百足朧縛縄
【呪いに汚染された注連縄】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
死之宮・謡
アドリブ歓迎
冷たい思いを感じる…神聖な筈の神社が如何な理由で此処迄の呪いを宿したのかな?中々に興味をそそられるけど…まぁ良いか…理由は違えどそれなりに聞く事例だ…今回は御仕事優先と行こう…
私の呪いで君たちの呪いを覆い潰してあげよう…その程度の呪いで私の前に立つとは…笑止…
崩壊と侵蝕の「呪詛」を撒き散らし呪術の鎖で縛ってクレイアスターの呪矢で穿つ…
まだいるんだろう?必要は無いかもしれないけれども温存して行かなくちゃあね?
●悪意の空
「……冷たいな……」
死之宮・謡(黒天緋空・f13193)は足を踏み入れた瞬間、そう呟いていた。
神聖なはずの寺社、破邪の気を纏う仏閣。
それが今では呪詛にまみれ、影朧に覆われた。
是程にまで濃密で、濃厚な呪詛を宿した理由……。
「……まぁ、良いか」
興味は湧いたが、理由は違えどそれなりに数を聞く事例。
彼女にとってはそういうものだった。
故に意識を切り替える。
彼女がさらに足を踏み入れれば、地蔵や古塚が怪異化した影朧が無数に現れる。
どれもこれもが、彼女の言う"冷たい呪詛"を纏っていた。
「……その程度の呪いで私の前に立つとは――――笑止」
和傘を両手で差したまま、足を軽く踏み鳴らせば。
そこが波紋のように波打ち、呪詛が撒き散らされる。
触れればそこから崩れ去っていく"崩壊"。
触れればそこから侵食され汚染される"侵食"。
その呪詛が波紋のように空間を波打ち、影朧を飲み込み、腐らせ、崩れ落とす。
呪詛を視認出来るならば、その空間を波打つ呪詛が鎖のように絡みつくのが見えるだろう。
また一歩歩めば、虚空が波打ち、闇色の波紋が広がり、呪詛にまみれた黒矢が乱れ撃たれる。
それだけで彼女の周りに取り巻いていた影朧たちは崩れ落ちた。
「……まだいるんだろう?」
首を傾げれば、また、冷たき呪いが渦巻き、無数の亡霊たちが現れる。
それに、嬉しそうに謡は笑うだけだった。
大成功
🔵🔵🔵
オフィーリア・ヴァディス
【SPD】にて参る。アドリブ歓迎。
行く当てもなく、帰る場所もない。
そういう連中に引導を渡してやるのも、猟兵の役目なんだろうな。
えーと、こっちじゃこう言うの何ていうんだったか。
あぁ、そうだ。
「さあ、来い。カイシャクしてやる。」
射撃戦を挑む。
獲物はキャスター。【スナイパー】として戦う。
【先制攻撃】で【鋼の穿孔(UC)】にて長距離狙撃を行う。
【戦闘知識】にて効果的な攻撃ポイントを探し、【誘導弾】で【鎧無視攻撃】の【範囲攻撃】を実行。一網打尽を狙ってみる。
相手の攻撃は、【第六感】と【残像】、【見切り】を駆使した回避重視の立ち回り。近づかれたら、【ダッシュ】で距離をとりつつ射撃、射撃。
●焔を纏う
「行く当てもなく、帰る場所もない」
そこに渦巻く魑魅魍魎たち。
彼らに行き先などは存在しない。
彼らに帰る寄る辺も存在しない。
「そういう連中に引導を渡してやるのも……私たちの役目か」
オフィーリア・ヴァディス(焔を纏う・f21846)。
焔を纏うオフィーリア、彼女はキャスターと銘打たれた長銃を構える。
「えーと、こっちじゃこう言うのなんて言うんだっけか……」
ボルト展開、弾丸をこめる。
特別にあつられた狙撃用の眼鏡をかける。
ああ、そうだ。
「さあ、来い。カイシャクしてやる」
引き金にはすでに指をかけられた。
トリガー、炸裂音が響き、精霊の力を帯びた弾丸が頭蓋を穿つ。
血は出ない。元よりそういう生命体。
否、命を持つのかすら怪しい。
されど、その一弾にて、一つは崩れ落ちる。
ボルトを引いて空薬莢を弾けば、カランと言う音をあげそれが地に墜ちる。
一射ごとにそのポジションを変えて器用なまでに立ち回る。
懐より取り出したるは特殊な弾頭、特殊な弾丸。
ボルトオープン、装填、構え、狙う。
「……爺様なら、コレが無くてもいけるんだけど」
今はここにはいない、ただ一人の血縁。そして師である祖父を思う。
だが、それは今は関係ない。今自分に出来る事を為すだけ。
トリガー、それは銃弾とは思えぬ独特の軌道を描き、避けようとした古塚の怪異に命中する。
同時、閃光が寺社に満ちる。
遅れて爆音が響き渡り、群れていた怪異をまとめて蹴散らす。
ボルトオープン、排莢。また一つ、カランと言う軽い音が響いた。
大成功
🔵🔵🔵
カタリナ・エスペランサ
お出迎えご苦労だね! お返しに纏めて骸の海に還してあげるよ!
いつも通り高速で《空中戦》を展開、翼で上空に舞い上がってから《属性攻撃》。《破魔》の光で敵全体を照らして怯ませると同時にUC【神狩りし簒奪者】を使おう
今の光で生まれた敵自身の影を縛鎖に変化させて《ロープワーク》の要領で拘束、《2回攻撃》としてこれと同時に黒炎の《範囲攻撃》で捉えられるだけの敵を飲み込むよ
最後は《早業》で白雷を《クイックドロウ》、《乱れ撃ち+スナイパー》で捕捉している限りの敵を撃ち抜いてあげるっ
向こうからの攻撃は《念動力》の力場展開で《見切り》回避、もしくは翼から起こす風の《吹き飛ばし》で《武器落とし》して対処かな?
●光満ちる
「やあやあお出迎えご苦労ッ!!」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は古い寺社、闇の帳に覆われた空に浮かんでいた。
翼を広げ、その両手に光を宿す。
「お返しにまとめて骸の海に還してあげるよ!!」
それ即ちお前らまとめて皆殺しの意である。
破邪の光が夜の帳をまるで昼かのように照らす。
生じた影がまるで呪いの如き、怪異たちに絡みつき封じ、拘束する。
「ハローッ!! そしてグッバイッ!!」
右手に黒き焔の嵐が宿る。
左手に白き雷の槍が宿る。
薙ぎ払うように、右腕を振るえば、黒焔の津波が墓標や古塚まとめて飲み込み燃やしていく。
その炎を消そうと地面でもがき続ける怪異たち。
されど、それは決して消せぬ燃え尽きぬ炎。
たとえ、死して燃えるものなくなった後もただ、ただ燃え続ける。
もがき続ける怪異たち目掛け、次に振るわれたは左腕。
白雷は虚空を光と同じ速度で疾駆しながら、途中で幾重にも別れる。
その雷の穂先は数百以上の鏃と化してもがき続ける怪異たちを貫き爆散させる。
後に残るは燃やすモノを無くしてもなお黒く燃え続ける炎。
指を一度鳴らせばそれはそこにあったのが幻のように霞んで消えた。
「こんなもんか……な?」
ハロー、追加オーダーです。
怪異はまだまだいっぱいいるよ。
「……上等ぉッ!!」
大成功
🔵🔵🔵
セシリア・サヴェージ
本来影朧は正しい手順を踏めば転生させることが可能だと聞きました。ですが、それが叶わぬ者たちもいるのですね。……今は感傷に浸っている場合ではありませんね。オブリビオンを排除します。
攻撃力を重視したUC【暗黒剣技】を使用します。併せて【二回攻撃】や【範囲攻撃】を駆使して敵を蹴散らしましょう。
死角から攻撃されても【第六感】が働けば【咄嗟の一撃】を放って阻止することもできるでしょうが、万一体を掴まれた場合は【怪力】【グラップル】で掴み返して逆に放り投げてみせましょう。
●在るべき場所へ
「影朧……正しい手順を踏めば転生は可能だと聞きましたが……」
目の前にいる怪異、それは最早転生も叶わぬ存在。
完全に堕ちた鬼畜と化したもの。
「……今は感傷に浸っている場合ではありませんね」
セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)は夜の帳よりも深く、暗い、闇色の剣を構える。
そこにさらなる闇が渦巻き、纏い、深淵の刃と化す。
夜の帳よりも深い、深い、暗い、暗い、深淵の剣。
その深き闇に、影朧が恐れ慄く。
されど、最早鬼畜と化した彼らに転生の余地無し。
オブリビオンは骸の海へと還すが必定。
「現世に縋る者よ……在るべき場所へ帰れ――――!!」
セシリアの振るった深淵の闇の刃。
それは怪異を切り裂くと同時、怒涛の如く闇の津波となって怪異を飲み込む。
深い闇の津波は、怪異を飲み込み、昏き闇の水面へと沈める。
とぷん……と言う波打つ音が響くと同時。
無数に在った怪異たちは最早闇の底、深淵の果て。
夜の帳よりも暗い深淵の中に飲み込まれて消えていった。
大成功
🔵🔵🔵
ダビング・レコーズ
帝都桜學府が制圧を断念したほどの領域ですか
異質さは最早言及するまでも無いようです
我々が早急に事態を打開するべきでしょう
【POW・全歓迎】
作戦領域に突入後、接敵次第即時戦闘を開始
主兵装はヘレナとベルリオーズのダブルトリガーを選択(2回攻撃)
徹底した制圧射撃にて反撃を封じ速やかに排除します
逃走を図るのであれば速力を以って追撃
墓石等はジャンプで飛び越え、追い抜き様に切断翼で斬り裂きます
敵に捕縛された場合にも切断翼を使用
スピン動作にて腕を切除し離脱を試みます(ダンス・カウンター)
敵は我々への対策を講じて来る可能性があるとの情報ですが、現状ではまだ判断しかねます
留意しつつ戦闘を進める他無いでしょう
●白銀、夜を切り裂いて
「帝都桜學府が制圧を断念した領域……」
その異質さは最早言及の余地はない。
恐るべき夜の帳に覆われた魑魅魍魎の底。
ダビング・レコーズ(RS01・f12341)の背面スラスターに火が灯る。
ブースト、青い閃光、白銀の装甲が夜の帳を切り裂いていく。
無数の魑魅魍魎、怪異たちが眼下に広がる。
右のヘレナ、左のベルリオーズ。
「ターゲット、FASLOCK」
FCSが眼下の怪異をターゲットする。
ロックオン、トリガー。
ヘレナの銃口より放たれたプラズマ弾頭が夜の帳を切り裂く。
まるでそれは蒼雷の如く打ち付け、怪異を穿つ。
右のベルリオーズから無数の鉄火の弾幕が展開される。
鋼の雨が降り注ぎ、怪異たちに弾痕を穿ち、風穴を開ける。
徹底した制圧面射撃、その弾幕は最早驟雨の如く。
怪異に寄る辺はない。
その白銀機は空を往く。
背中のスラスターはまるで蒼白い翼のように、虚空を引き裂いていく。
ブースト、加速。
蒼白い翼、その余剰出力がプラズマ放電を帯びる。
怪異とすれ違う、ただそれだけでその余剰出力がブレードとなり怪異を引き裂く。
振り向き際にトリガー。
プラズマ閃光と曳光弾の発光線が夜の闇を引き裂いて、怪異を穿ち、抜いた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『女郎蜘蛛』
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POW : 操リ人形ノ孤独
見えない【ほどに細い蜘蛛の糸】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 毒蜘蛛ノ群レ
レベル×1体の、【腹部】に1と刻印された戦闘用【小蜘蛛の群れ】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 女郎蜘蛛ノ巣
戦場全体に、【じわじわと体を蝕む毒を帯びた蜘蛛の糸】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
イラスト:龍烏こう
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●張り巡らされた蜘蛛の糸
空を舞い、高速で飛び回る羽虫がいる。
なれば、我等は巣を張り巡らせよう。
無数の蜘蛛の糸が放たれ、寺社はあっと言う間に蜘蛛の巣と化す。
飛んで火にいる夏の虫、さあ、来るがいい、来るがいい。
お前達は最早、蜘蛛の糸に囚われた――――。
カタリナ・エスペランサ
“異境なれど神域の斯くも穢れたるは看過する能わず”、なーんてガラじゃないんだけどなぁ
こうも目の当たりにしちゃ巫女の家系の端くれとしてもちょっとね
うん、最終的には丸ごと焼き浄めるくらいの気持ちで行こうか
《破魔+属性攻撃》の要領で自分の身を包むように炎と風の障壁を展開、蜘蛛の巣の罠は焼き払って《空中戦》を続行しよう
敵の攻撃は例によって《第六感+戦闘知識+見切り》で先読み回避
攻め手は詠唱と共にUC【暁と共に歌う者】を使うよ
ただの退治ならいざ知らず、掃除なら徹底的にやらないとだしね
ご主人騙ってヒトのペット働かせるのはちょっと気が引けるけど、不死鳥たちは適度に合体させつつ一切合切焼き払ってもらおう
●巫女の端くれ
「異境なれど神域の斯くも穢れたるは看過する能わず」
歌うように口ずさむカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)。
それはまるで神域の――――。
「……なんてガラじゃないんだけどなぁ」
その雰囲気は一瞬で消え失せた。
されど、その眼差しは夜の帳に作られた異形の巣に向いていた。
「こうも目の当たりにしちゃ巫女の家系の端くれとしてもちょっとね」
神域を管理する、その家系。その血統。
けれど、その系譜であると言うだけで彼女自身はそうではない。
だが、しかし、その凄惨な現状。目に余る。
「うん、最終的には丸ごと焼き浄めるぐらいの気持ちでいこうか」
翼に炎を纏った。その炎が逆巻く。風が流れているのだ。
風にのった炎は逆巻いて、炎の壁となりその巣を焼滅していく。
「我在る限り汝等に滅びは在らず、即ち我等が宿願に果ては無し――」
放たれる蜘蛛の糸のことごとく、炎風の壁を越える事能わず。
少女は歌を口ずさむ。
「来たれ我が眷属、焔の祝福受けし子等よ……!!」
かくしてその歌は完成した。
はたしてその歌は告げられた。
無数の劫火が世界に顕現する。
それは鳥であった、それは幻惑の歌を歌う焔の鳥であった。
焔の不死鳥が幻惑する歌を歌いながら、乱舞する。
焔の翼が焼き裂いて乱舞し、女郎蜘蛛の巣諸共敵を焼き切り裂いていく。
「……ご主人騙ってヒトにペット働かせるのちょっと気がひけるなぁ」
眷属ではなかったのか。
大成功
🔵🔵🔵
オフィーリア・ヴァディス
【POW】にて。アドリブ歓迎。
お代わりが到着か。
問題は無い。次から次へと来ればいいさ。
何が来ようと、やる事は変わらない。
今度は近接戦。今度は、距離を取ると厄介そうだ。
武器をフェンサーに交換。
【ダッシュ】で接近、【先制攻撃】を狙おう。
【二回攻撃】に【範囲攻撃】と手数と面制圧で、回避を難しくしよう
近接攻撃は【鎧無視攻撃】と【零距離射撃】、とどめに【鋼の暴威(UC)】と、とにかく数を減らす。
相手の攻撃は、前回と同じく【第六感】と【残像】、【見切り】を駆使。相手の攻撃は基本回避。
●鋼を纏う
「お代わりが到着か」
問題はない。何が来ようともやる事は何も変わらない。
オフィーリア・ヴァディス(焔を纏う・f21846)はかくして鋼を纏う。
手にするは蒸気を吹き出す鋼の刃、肉厚の刃を持つガン・ブレイド。
紡がれ放たれた糸が灼熱の蒸気によって焼かれる。
地を強く踏みしめ、蹴り出す疾駆。
風を切りながら、女郎蜘蛛に肉薄し、刃を振るう。
斬撃が奔り、その身が両断される。
されど、虫の生命力が両断されてなおも、オフィーリアに食いつこうとする。
刃を引き、切り返し、切っ先が突きつけられる。
トリガー。
轟音が響き渡り、飛びかかった女郎蜘蛛の上半身が崩れ落ちる。
硝煙と蒸気が吹き上がり、排莢された薬莢がカラン、と地に墜ちる。
続いてさらにトリガー、数度の炸裂音が夜の帳に響き、女郎蜘蛛の頭蓋を破裂させる。
「位置は把握済み、行動は予測済み」
如何にその配置を今から変えようとも、そして如何に今からその行動を変えようとも。
鋼を纏い、焔を纏うオフィーリアの瞳にはすべてが視えている。
刃を払えば両断され、トリガーを引けばまた一匹と弾け飛ぶ。
焔を纏うオフィーリア、暴威の如く。
大成功
🔵🔵🔵
ダビング・レコーズ
【SPD・全歓迎】
飛行していた当機は正に羽虫の如く捕縛されましたか
以前に蜘蛛の糸は僅かに径を増すだけで尋常ならざる強度を発揮するとの情報を得ましたが、それは正確だったようです
四肢を含む外装はほぼ使用不可であり、各推進装置も的確に拘束された状態では切断翼での強行離脱も不可
残された攻撃手段は内部機構のみ
ならばプラズマバーストを発動
小蜘蛛の群れを糸ごと吹き飛ばします
離脱成功後は急上昇
敵が閃光と衝撃波で怯んでいる隙に本体の女郎蜘蛛に対しセントルイスの掃射を浴びせます
●閃光、一瞬だけど激しく
「……」
ダビング・レコーズ(RS01・f12341)は自らの状況を精査する。
その身は完全に蜘蛛の糸に絡め取られている。
ブースト、されどその強力な粘着性と強度に絡め取られ離脱はままならない。
四肢は完全に拘束されている。
それこそもげるような勢いで出力すれば脱出は可能であろうが……。
されど、それを為せば続く戦いで著しい戦力低下は免れない。
スラスターの出力を増したプラズマ刃による熱切断も、そのスラスター位置の調整すら困難となれば使用不能。
つまり、外装系の使用は不可能。
それがダビングの下した自己判断である。
「…………状況を再精査」
なれば、攻撃手段、脱出手段は限られる。
それは内部機構に搭載された自身のフィールド系バリアである。
本来防御に用いるはずのソレを、反転出力、さらにリアクターの出力を上昇させる。
戦闘域を越えて、過剰反応させ、出力が120、130、140とあがっていく。
「リアクター出力150%……パージ」
留めていた荷電粒子によるフィールドの制御を解き放つ。
抑え込まれ、制御されていた膨大な荷電粒子が一気に膨れ上がり、爆裂する。
膨大な熱量と衝撃、そして閃光を伴いながらそれはダビングを中心に広がっていく。
蜘蛛の糸は一瞬にして焼き切られ、そして衝撃で吹き飛ばされる。
その白銀の装甲が拘束から解き放たれると同時、スラスターの出力を最大にスロットル。
白銀機は空に舞い上がる。同時、彼が先程までいた位置には新たな蜘蛛糸が放たれていた。
1秒、否、コンマの領域で遅ければまた絡み取られていた事は間違いない。
蜘蛛糸の届かぬ高みから大型のプラズマスマートガンを構える。
トリガー、収束した膨大なプラズマが放たれ、女郎蜘蛛を撃ち抜く。
穿たれた穴からプラズマの熱量が解き放たれ爆散する。
「戦闘続行、ターゲットの排除を継続します」
プラズマがまた放たれ、女郎蜘蛛がまた一匹、消し飛んだ。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
蜘蛛…蜘蛛?蜘蛛ってこんなんだっけ…生き物って不思議だね(壊れた)
まぁ何でも良いんだけど気持ち悪いから死んでくれないか?
「呪詛」を込めた炎(属性攻撃)で糸を「なぎ払い」焼き払って
「破魔」の「2回攻撃」でぶった切る
序に猛毒(毒使い)も用いて殺虫
後は【緋天斬波】で掃討してさっさと先へ進む…
●不思議な蜘蛛
「蜘蛛……。……」
死之宮・謡(黒天緋空・f13193)は首を傾げた。
はて、蜘蛛とはこんな生き物であっただろうか。
思案する最中、蜘蛛の糸が彼女を捉えようと放たれる。
侵食崩壊の呪詛を纏う彼女に届く前にそれはすべてが塵に還る。
「……生き物って不思議だね」
たどり着いた結論はぶち壊れた結論である。
生命の神秘で留めるにはあまりにもあんまりであった。
魔剣が引き抜かれ、刃が赤熱して炎を纏う。
「まぁ何でも良いんだけど」
侵食・崩壊の呪詛を宿した炎刃が再度放たれた糸を焼き切る。
幾度放たれようとも蜘蛛の糸はその呪詛を乗り越えられない。
「気持ち悪いから死んでくれないか?」
一言、踏み込み、斬撃。
赤熱した炎刃が夜の帳に真紅の軌跡を残す。
その真紅の軌跡でしか確認できない程の鋭い斬撃の疾さ。
一撃でそれは分かたれた。
音越えの衝撃が周囲に伝播し、その衝撃にのせられた猛毒が蜘蛛を犯し殺す。
「……殺虫剤も案外効くものだな」
緋い衝撃にのせられた毒、その名は殺虫剤。
所詮、蜘蛛は蜘蛛にしかあらず。
大成功
🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ(サポート)
※アドリブ&絡み歓迎
●台詞
『敵影捕捉、これより戦闘行動に入ります』
『索敵完了、狙撃準備』
『技術者が必要であれば此処に』
●特徴
サイボーグ(四肢機械化済み)の技術者&狙撃手。SSW出身の鎧装騎兵。
民間人互助や義侠心に厚い。
●非戦闘時(日常/冒険)
技術者としての『改造・修理・工作・ハッキング』がメイン。
主な技能:メカニック・ハッキング・早業・武器改造・防具改造
●戦闘時(集団戦/ボス戦)
狙撃手としての『狙撃・援護射撃』や技術者として『(技術)支援』がメイン。
主な技能:スナイパー・誘導弾・零距離射撃
●どうも、エンジニアです
「どうも、エンジニアです。サポートがご必要でしょうか」
夜の帳にエンジニアがやってきた。
武装を背負ってやってきた。
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)、その人である。
その場で築き上げられた無数の武装。
その一つ、一つの形状はどうにもスプレーのようにしか思えない。
「蜘蛛は益虫ですが……このような蜘蛛は害虫ですね」
駆除を開始しましょう、と言う言葉と共に。
ブシュー、と言う音が夜の帳に響き渡る。
高圧ガスで押し出された白い霧状の薬品が寺社に吹き出していく。
その薬品を浴びた女郎蜘蛛たちは次々に倒れ伏してぴくぴく、と痙攣する。
ブシューッ、とさらに追撃。
遂にはその痙攣も治まり、息絶える。
「やはりムシコロリは効果的ですね」
ただし、技術者の手によって魔改造されたムシコロリであったが。
薬品噴射機を背負ったままクネウスは夜の寺社を進む。
こうして女郎蜘蛛は殺虫剤にて駆逐……。……。駆除された。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『火の車』
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POW : 燃え、漏れる吐息
【発火するほどの高温の排気】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD : 誇示すべき健脚
予め【攻撃対象の退路を断つように絶え間なく動く】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
WIZ : 変ずる不朽の肉体
自身の身体部位ひとつを【人と機械の両方の特性を併せ持つ器官】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
イラスト:雲間陽子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ジズルズィーク・ジグルリズリィ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●夜の帳を覆うもの
それは無数のパーツから成っていた。
機械的なもの、生々しい手足や頭。
燃える車輪、吹き出す排気。
それこそがこの夜の帳の王である。
この影朧が最初にあり、この寺社を闇に閉ざした。
そうして閉ざされた闇に集った無数の影朧。
それがこの逢魔が辻の正体である。
カタリナ・エスペランサ
親玉のお出ましだね
さて――まずは一通り壊そうか!
敵の動きは《戦闘知識+見切り+学習力》で読みつつ、こっちの動きを邪魔されないように《火炎耐性+オーラ防御》も強化しておくよ
使うUCは【閃紅散華】。
《早業+怪力+鎧砕き》の蹴りをメインに、敵の動きに合わせ《空中戦+ダンス》の要領で絶えず位置取りを変えて全包囲から攻撃
防御の薄いところを見抜く、またはこじ開けたら紅雷の刃を突き刺して《属性攻撃+鎧無視攻撃+マヒ攻撃》。
《生命力吸収》で奪い取る形で動力にアクセスして更に《ハッキング》、機械部分のセンサーやプログラムに《破壊工作》を仕掛けるよ
生身の部分にはいつも通り電撃で痺れさせての行動阻害狙いだね
●壊して壊して壊す
その影朧が現れ恐るべし速度でカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)に襲いかかる。
それを軽やかに回避すれば、持っていた短刃に紅の雷がほとばしる。
「おっとっと……親玉のお出ましだね……」
ろくな意味もない叫びを発しながら、軽やかな健脚でカタリナの行く手を阻むようにそれは襲いかかる。
それも回避しながら、すれ違いざまに紅雷の刃がかすめるように影朧を切り裂いた。
雷刃がその身を引き裂き、その熱が瞬時に傷を灼く。
「さて……まずは一通り壊そう、かな!」
傷を受けた事も省みず、影朧は意味もなき叫びを叫びながら再度襲いかかる。
真正面に立ち、恐るべき速度で突進して来るソレに、カウンター気味に打ち込む。
それは恐るべき速度と恐るべき力で放たれた装甲をも砕く蹴り。
酷い轟音をあげ、影朧が浮き上がり、大地に墜ちる。
「……あんまり効いてなさそうかな?」
うめき声のような叫びをあげながら起き上がるソレを見て小さく嘆息し、刃を構え直す。
長丁場になりそうだ、と呟きが夜の帳に消えていく。
大成功
🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「商品名が危ないので即廃棄しますか……」
【POW】
●戦車
先程(第2章)『武装を背負ってやってきた』、ホバー戦車(武装)に乗り込みます。わざわざ『背負う武装』はこれだけですね。
●UC対抗
「この装甲なら耐えきれるはず」
発火するほどの高温の排気、ミサイルの爆破すら耐える戦車の複合装甲で耐えます(【メカニック&武器受け】)。
●砲撃
「CODE:GROUND ZERO。砲撃開始!」
「ああ、丁度良い“処分場”がありますね」
【スナイパー】として荷電粒子砲と“ムシコロリ”を砲撃します。
こちらに排気する以上、排気口が見えているはず。そこを狙います。
さて、大量のスプレーを発火するとどうなるか……
●武装爆破の巻
ホバー戦車で夜の帳を駆け抜けるクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)。
真正面から影朧とホバー戦車がぶつかりあい、激しい鋼の音をあげる。
「この装甲、早々には抜けませんよ」
高温排気がその装甲を焼いても赤熱するだけ。
ミサイルがそこに降り注いでも赤熱するだけ。
決してその装甲は撃ち抜けず。
「CODE:GROUND ZERO。砲撃……開始ッ!!」
荷電粒子砲がチャージされ、放たれる。
亜光速で射出される重粒子が影朧を撃ち抜いて、弾痕を穿つ。
「……この装備は危ないので廃棄ですね。ちょうどいい」
女郎蜘蛛を駆逐した装備を排気口に投擲する。
ガコン、と良い音がしてちょうどホール・イン・ワン。
それを取り出そうと動き始めるが、それよりも早く亜光速の荷電粒子が突き刺さる。
高圧ガスに火がつき、排気口で大爆発。
「処分、完了」
危険装備も処分できて、ダメージも与えられる。
まさにウィン・ウィンであった。
大成功
🔵🔵🔵
オフィーリア・ヴァディス
【POW】アドリブ歓迎。
前座は終わった。本番だ。
王を倒して夜を祓おう。
長い夜は終わり、もうすぐ朝が来る。
武器はフェンサー。
【鋼の唱和(UC)】を使用。威力を増強。
闇雲に攻撃しても効果が薄そうだ。
回避を重視した立ち回り。【第六感】と【残像】、【見切り】を駆使。
【戦闘知識】を駆使して、相手の隙と急所を探す。
隙を見つけたら【ダッシュ】で接近。
相手を【串刺し】にした後、【鎧無視攻撃】の【零距離射撃】を狙う。
●夜を祓う
「前座は終わった。本番だ」
目の前で歪な半機半人と化す影朧を前に、オフィーリア・ヴァディス(焔を纏う・f21846)は剣を構える。
装填と同時に蒸気が噴き出す。打たれた銘はフェンサー。
歪な影朧が走り出し、オフィーリアを押しつぶそうとする。
トリガーすれば、フェンサーの刃が赤熱し、それを受け流し、弾き返す。
「王を倒して夜を祓おう」
焔を纏うオフィーリア、夜に唄う。
紡がれる言霊は、夜の空に歌のように響く。
それは黎明の歌、それは曙光の歌。
言霊を口ずさむごとに、蒸気を噴き出す大型ガンブレイドの弾倉が回転する。
回る度にそれは詠唱を刻み、その形を変貌させていく。
それは詠唱文様を刀身に刻みこむ。
それは詠唱文様を弾倉に刻み込む。
紡がれる詠唱は"焔を纏う"、それは鋼の唱和。
「長い夜は終わり、もうすぐ朝が来る――――謳え」
歌は紡がれ、ここに詠唱は成った。
甲高い音をあげ、詠唱装置が魔法を紡ぐ。
刀身に焔が逆巻き、刃に力が灯される。
声ならぬ意味もなき叫びをあげながら影朧がオフィーリアに迫る。
一足踏み込み、地を蹴る。
蜘蛛の巣状のひびが大地に刻まれると同時、突き出されたガンブレイド。
その切っ先が影朧に突き立つ。それと同時にトリガー。
紡がれていた詠唱が刃を通じて、切っ先に迸る。
その切っ先は影朧の体の中で膨れ上がり、爆焔を撒き散らす。
同時、一気に飛び退けば、その傷跡が破裂して、炎を吹き上げる。
「さあ、夜明けの時が来たぞ」
大成功
🔵🔵🔵
ダビング・レコーズ
これも影朧なのですか
元よりこの姿だったのか
それとも影朧化したが故に変貌したのか
いずれにせよ破壊する以外の選択肢は無いようです
【SPD・全歓迎】
こちらの動きをトレースし進路を妨害
それを実現する速力と反応速度
この外観でありながら高速戦闘に対応するとは
ではこちらも速力の限界値を引き上げ強行突破します
EMFAスーパーチャージ、オン
速力を十全に発揮するべく寺社上空へ飛翔後、敵位置の逆方向へ直進
意図的に当機の退路を塞がせ、スヴェルを正面に構えた状態でそのまま更に加速し突進
衝突後は横に逸れ減速せずクイックターン(ダンス)で切り返し再度突撃
速力を伴った強烈な打撃を与え続け粉砕します
●白銀、夜の帳を切り裂いて
「これも影朧なのですか」
目の前の異形、炎と蒸気を吹き上げるソレを空より見下ろす。
ダビング・レコーズ(RS01・f12341)の青いカメラアイがそれをターゲットした。
元よりこの姿だったのか、それとも影朧と化したが故に変貌したのか。
どちらにせよ、鬼畜と化したソレは最早破壊する以外の選択肢は存在しえない。
その身を変貌させ、恐るべき速度で襲いかかるソレに対抗する手段。
ダビングはその為にシステムを起動させる。
エレクトロマグネティックフィールドが展開される。
衝撃緩衝障壁が白銀の装甲の周囲に張り巡らされる。
されど、その出力をさらにあげていく。
100%、110%、120%、130%……。
限界を超えてなおも、その出力を引き上げていく。
最早それは衝撃緩衝障壁――――防御のためのバリアではない。
激しい音をあげて、影朧が激突するも、恐るべき出力の緩衝障壁の前には歯が立たない。
思い切り弾かれ吹っ飛ぶと同時、ダビングはその身を翻し加速する。
戦線から離脱するのではない、十二分な加速を取れる距離を取るためだ。
スラスター、バーニア、ブースター、そのすべてに火を灯すと同時に最大出力。
青い軌跡を夜の帳に刻みながら白い流星と化したダビングはその実体盾を構え、影朧に肉薄する。
同時、その盾が突き出され、打突が放たれる。
凄まじい衝撃が影朧に走り、轟音が鳴り響く。
しかし、最大にまで出力をあげた衝撃緩衝障壁に守られたダビングに対するダメージはない。
打ち付け、吹き飛んだ所に第二突を放つ。
その衝撃で影朧は虚空に打ち上げられる。
上昇、音の壁を突破した衝撃音が鳴り響く。
青い軌跡が乱舞するように夜の空で影朧を何度も打撃する。
轟音は幾度となく響き渡り、ダビングは空に打ち上がったそれの真上に陣取る。
下降、ブースターによる加速、そして重力による加速を加えた最終突撃が影朧に突き刺さる。
凄まじい打撃を与えられ、その身は大地に叩きつけられ巨大なクレーターを作り上げた。
眼下にそれを眺めたまま、緩衝障壁が解除され、ジェネレーター冷却のために蒸気が吹き上がった。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
何だこいつ…何かよく解らない物体が来たな…美しくない…スクラップみたい…最近の車はよく解らない方向に進化してるんだな…(そんな訳ない)
まぁ…良いか…
減退の「呪詛」を籠めた冷気(属性攻撃)で熱気を打ち消しながら攻撃
「怪力」で腐食性の強毒を湛えたイレリアを振るって「鎧砕き」で粉砕
自分のUCは番傘(謎素材)で防ぐ
●なんだこいつ
「……何だこいつ」
なんだこいつ。
死之宮・謡(黒天緋空・f13193)は思った。
なんだこいつ。そう、それが謡の感想である。
よくわからない構造、よくわからない生物、よくわからない物体。
美しくない。そう、それはスクラップのようである。
「……最近の車はよく分からない方向に進化しているんだな」
そんなわけない。と言うかそもそもこいつは車なのであろうか。
まぁ良い、とつぶやくと同時、魔槍を振るう。
同時、それに呪詛が宿り、穂先に収束する。
それは減退、縮小、縮退の呪詛。
超高温の排気熱に対抗する縮退する冷気、減退する冷波。
振るわば凍てつく衝撃となり、夜の帳の寺社を凍らせていく。
クレーターの中でもがき、動くそれに振るえば、大地諸共それは凍りついていく。
声にもならぬ悲鳴をあげ、氷の中でもがき、苦しむ。
一閃、腐食毒を持った魔槍が怪力をもって影朧に食い込む。
氷に覆われた鬼畜は、鋼と鋼を打ち合わせたような甲高い音をあげ、砕け、へしゃげる。
「……随分と脆くなったな、終わらせてやろう」
指先を軽く弾けば、夜の帳の空より、より黒い、より重い闇が降り注ぐ。
それは雨、それは闇色の雫、それは超重力。
番傘を片手に踵を返すと同時、闇色の雨が降り注ぎ、幾度となく砕け散る音が響く。
その末路を確かめる事もなく謡は夜の帳を歩いていく。
じょじょに闇は解け、夜の天蓋は晴らされていく。
「……良い日差しだ」
忌々しい程の日が差して、番傘がその日を遮る。
彼女が去った後に残ったのは影朧が叩きつけられたと思わしきクレーター痕のみ。
大成功
🔵🔵🔵