「皆~!ワカサギ釣りしたくなーい?」
小野・通(夕星・f10508)の呼びかけに惹かれて、猟兵たちが集まってきた。
「アックス&ウィザーズの世界なんだけどねぇ、山の奥にワイバーンの生息が確認されたのよー。」
のんびりとした口調で、尻尾をふりふり。
「棲んでるのはだいぶ雪深い山なんだけどね。湖が凍ってエサの魚が取れなくなったみたいで、麓の村近くを飛んでるのが目撃されたのよぅ。このままだと、村の人とか家畜とかが食べられちゃうわ!」
そこで猟兵の出番。
生息地近くまでを陸路で踏破し、凍った湖で氷に穴を開けて釣り。
この季節といえば、氷の上でのワカサギ釣りが旬である。丈夫な釣糸を使って少し大きな穴を開ければ、脂の乗ったイワナやナマズも釣れるそうだ。
余程寒さの厳しい地域なのか、氷も厚く頑丈なので何人乗っても割れる心配はない。
「寒い山ってスッゴク怖いのよ、映画で見たんだから!防寒とか準備はしっかりするのよ。その山、私が予知した感じだと、到着時は吹雪いてるみたいだから。」
お通が引き合いに出したのはUDCアースで見た、雪中行軍の映画。
吹雪の山は何より恐ろしい。手抜かりがあれば、人は簡単に狂い、凍り、死んでゆく。猟兵ならば装備品やユーベルコードといったものがあるけれど、油断は禁物だ。
「でね、湖の岸でその魚を焼いたり揚げたりして欲しいの。」
真剣な顔で猟兵たちに説明するお通。湖に到着する頃には、少し風はあるものの晴れているそうだ。
しかし、魚の血の匂いを風に乗せようにもこの季節では切り口から凍ってしまう。ならば、火を通して脂や魚肉の焼ける匂いを風に乗せた方が得策だ。
「ワイバーンは一体だけだけど、猟兵多数でかからないといけない相手よ。そっちの準備もしっかりね。」
あの飛竜を相手にしたことのある猟兵は多いかもしれないが、慣れは禁物。
「それじゃ、私は支援に回るから、釣りと退治と頑張ってきてね~。」
烏丸くろえ
あけましておめでとうございます。烏丸くろえです。
本年もご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
新年一発目、アックス&ウィザーズ世界にて雪中行軍と魚釣り、続いてその魚を使って誘き寄せたワイバーンとのボス戦になります。
年の初めの運試しとして、釣りで今年を占うのも良いでしょう。
この世界は我々の世界や現実世界と違って禁漁期間がありません(多分)ので、イワナでもなんでもどんどん釣ってしまいましょう。
その前に、防寒は皆さんしっかりとなさってくださいね。八甲田山のようになってはなりません。
お通はワカサギの唐揚げを肴に一杯やるのが好きなのてすが、転移のために涙を飲んで山の入口にスタンバイです。
では皆様、お気が向きましたら是非ご参加下さいませ。
第1章 冒険
『雪山行軍』
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POW : 体力勝負で突き進もう。筋肉は裏切らない!
SPD : 持ち前の技量を生かして、効率的に進んでいこう。
WIZ : 創意工夫で自然の驚異に打ち勝とう。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
リリサレナ・ハイヴァーン
SPD
ブラック、あんたフェンリルなんだから雪道得意よね。移動は任せたわ。
神狼召喚で召喚したフェンリルのブラックに乗って雪道をスイスイと効率的に進んでいくわよ。
【騎乗、野生の勘、視力】
あとは黒狼の兜を展開してフルフェイスの完全防寒よ。
フルプレートじゃ凍傷になるって?特別制だからいいのよ。
スピネル・クローバルド
■心情
ワカサギ釣りかぁ、こういう季節だからこそできる
寒冷地の醍醐味だね。
ワイバーンは怖いけど、皆で一緒に頑張れば
負ける気はしないよ。
■行動
WIZ判定の行動。
『フォックスファイア』で火を灯して、温まろうかと思うよ。
周りの仲間も、寒がっている様子なら『フォックスファイア』で温めてあげる。
後は、防寒着と登山等の靴、ピッケル等も用意しておいて
雪山を登れるよう工夫しておくよ。
他にも、ゴーグルや懐中電灯も用意して、視界を確保するね。
山道に疲れた場合に備えて、レーションも用意し、少量でも
栄養を確保できるようにするね。
怪我した者(自分も含めて)には『医術』を駆使して、応急手当。
●進もう楽しい雪山行路
朝の清澄な空気の中を猟兵が進む。今出発すれば、昼前には到着できるだろうか。
ピルルル……と、冬の木立から木の実を探す鳥の声が、高く歌う声が聞こえる。
「あんた、雪道得意よね。移動は任せたわ。」
召喚した狼、ブラックの背に乗り進むリリサレナ・ハイヴァーン(黒百合魔槍リリサレナ・f04590)。
特別製の全身鎧で凍傷を防ぎつつ防寒はしているが、寒いものは寒い。となると、有り難いのはブラックの存在。召喚した存在とはいえ、狼の毛は触れればふさふさとあたたかい。後ろを歩く同行者が使う、炎の魔法もまた心強かった。
地図も参考にしつつ持ち前の視力と野生の勘で、湖へのルートを突き進んで行く。
とはいえ、雪の上を飛んだり浮いたりせず進むとなると、ブラックがそのまま突っ切って進むわけで……雪の中を遊んだ後のゴールデンレトリバーばりに、ブラックが雪まみれになってゆく。
……湖に到着する頃には、ちょっとすごいことになってるかもしれない。ブラックが、召喚したされた存在で本当によかった。
身体の大きなブラックのおかげで、鳥や獣以外に踏まれていない新雪の山の中に道が出来てゆく。
リリサレナとブラックが開けた道の後を進むスピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は、フォックスファイアで周囲の同行者へ温かい狐火を分け与える。
その彼女の出で立ちはというと、しっかりとした防寒装備に登山靴。視界はゴーグルで保護し、懐中電灯で照らされている。手にはピッケル、背負ったリュックにはレーションや救急道具等、準備はバッチリだ。
お通がグリモアベースで警告した通り、冬の山というのは何が起こるのか本当に分からない。スピネルの選択は手堅く賢いものだった。
「ワカサギ釣りかぁ。寒冷地の醍醐味だね」
先に待つ、冬の美味に心を躍らせつつ。ほんのりと揺れる狐火を傍らに、確かな足取りで彼女は歩みを進めていった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
天川・小恋
ティノ・ミラーリアと行動を共にするのじゃ
ティノとは、求められれば何でも甘えさせてしまう仲じゃな
ふむ、飛龍め放ってはおけぬな?
しかし、雪山…、自然の驚異じゃからのぅ、どうすべきか?
【WIZ】
雪山を舐めてはいかん、防寒着はしっかり着込んで行くのじゃ!トレッキングポールやはぐれ防止の腰ロープも勿論準備じゃ!
休息には『マヨヒガの巻物』を使用して内部の日本家屋で休むのじゃ、『マヨヒガの巻物』内に事前に飲料、食糧、燃料を備蓄しておくのぞ!釣り道具や替えの防寒着などもティノの荷物も含めて入れておこう!荷物を多く持てば体力を消耗するからのぅ…
天候と地形をよく調べ体力消耗が極力少ないルートを選んで進むとしよう
ティノ・ミラーリア
ワイバーンは倒さなきゃだけど、場所が厄介だよね…
天川・小恋は猟兵になって初めての友達で、つい甘えてしまうが良い所も見せたいところ
【SPD】
しっかりと防寒着を着て登山道具も装備、先導は僕がすることにしよう
大きな荷物はココに頼んでいるから荷物は楽だし、せめて安全確認くらいはこっちでしないと
吹雪で危ない時は『咎力封じ』の拘束ロープを周囲の木や石に結び付けて固定するよ
休憩する時はココの『マヨヒガの巻物』に入らせてもらう
休憩中巻物が飛ばされたり埋まらないよう置いておける場所があればそこに、
無ければ木等に『咎力封じ』のロープで巻物を固定しておく
マヨヒガでの休憩中にココの尻尾をもふもふ温まらせてもらおうかな
●雪道は続くよどこまでも
地図を元に、別ルートを進む者もいる。こちらは可愛らしい少年と少女の道行き。
銀髪の男の子がダンピールのティノ・ミラーリア(ダンピールの咎人殺し・f01828)で、金髪の女の子が妖狐の天川・小恋(いつもモフモフあなたの隣に這い寄るコンコン・f05792)だ。
天候は晴れ。地図を元に標高差を推測しつつ、体力消耗が極力少ないルートを選んでゆく。
ティノは小恋につい甘えてしまい、小恋はティノに甘えられることを好もしく思っている。
転移後、出立を見送ったお通は孫ほどの年齢の二人を内心、雛(ひいな)の人形のように可愛らしいと尻尾をブンブン振ったとか。
二人の目標はワイバーン討伐。放っておくわけにはいかない。しかし、生息地が厄介だ。
雪山というのがまた難しい。自然の驚異に、幼い身でどう立ち向かおうか。
揃いのモコモコとした防寒着を着込み、登山の道具も一式揃え持つ。
先導はティノ、腰ロープで繋いだ先には小恋。
こちらのルートは先に行った別ルートに比べてどうにも風が強い。降り積もった雪が地吹雪のように舞い上がり、二人の視界を遮る。
トレッキングポールでしっかりと足元を確認し、歩を進める。高低差がそこまででないのが助かった。
しかし、体力はじりじりと削られてゆくわけで……
ティノの判断で、一時休憩を決める二人。
「夢か現か………、今回は夢や幻だとちょっと困るのじゃ」
そう言うと、小恋は懐から取り出した小さな巻物を輝かせ、自身のユーベルコード【マヨヒガの巻物】を発動させる。
「それじゃあ、これで固定するね」
触れれば吸い込まれる巻物だが、その巻物が飛ばされては春まで遭難必至である。ワイバーンが倒せない。
しっかりとした木に、ティノが【咎力封じ】で生成した拘束ロープで巻物をくくりつける。二人はようやく巻物に触れた。
小恋の【マヨヒガの巻物】の中は雅な和風建築のようになっている。
その建物の中には、リュックに入りきらない水分や食料、釣りの道具から調理の燃料、着替えまで万全に準備されていた。
あまり多くの荷物を持っても、年齢や体格を考えれば体力の消費は早くなる。マヨヒガなら休憩の拠点にもなるし、この通りリュックに詰める以上の荷物を悠々運搬できるのだ。
「ココの尻尾、もふもふで温かいね……」
「そうじゃろう?」
しばしの休息。小恋を愛称で呼ぶティノは、彼女のふわふわとした尻尾を触って暖をとる。二人くっつけば、小恋もあたたかい。
マヨヒガの建物から出た二人は、地図と太陽の位置を確認して再び歩きだした。
巻物に入る前よりも、心はちょっとぽかぽかしている……のは、気のせいではないだろう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ルリ・アイカワ
POWにて行軍
機械の身体はこういう所では有り難い
人なら動きにくい耐寒・防寒装備をせねばならない所を、自身は精々不凍液を各所に使うだけで済む
後は無闇に身体に触らない様言うだけ
張り付いて剥がれなくなったら一大事だから
「・・・この環境で戦闘は御免だがな」
先頭を切って歩けば、後続も歩きやすくなるだろう
フェリクス・フォルクエイン
「こう言う時他者の為に身体を張れてこそ騎士ですよね」
どちらかと言えば体力のある方ですので、自分の体力を信じてみます。
トリニティ・エンハンスで炎の魔力を防御力にまわして寒さをしのげるといいですけど。装備品ではありませんが青いマントに身体をくるんで進みます。
「あと思いつくことと言ったら、なるべく密着することで体温を奪われるのを避けるとかですかね?」
「あ、べ、別にやましい意味合いとかは全くありませんからね?」
そもそも同行する人たちの誰と隣り合わせになるかもわからないわけですし。
「一応言っておきますけど、僕は男ですから」
なんだか黙ってると騒動の元になりそうなんですよね、経験則。
「行きましょうか」
●進んだ先には……
リリサレナとブラックの開けた道の後を、少し遅れて続いていくのはルリ・アイカワ(ウォーマシンのバーバリアン・f05097)と、フェリクス・フォルクエイン(人間のパラディン・f00171)の、体力自慢の猟兵たち。
「こう言う時、他者の為に身体を張れてこそ騎士ですよねっ!」
フェリクスは、自分の体力を信じて気合を入れる。
身を包むように青いマントにくるまる。【トリニティ・エンハンス】を防御に回す要領で、炎の魔力を纏うように自分の周囲に循環させるも、何だかちょっと寒い。
一方、ルリは機械の身体であるが故、身体には不凍液を使わないといけないものの、防寒装備と云ったものが不要だ。
女性ではあるが、そこはウォーマシン。230㎝近い長身故、たまたま同行することになったフェリクスの前に立ち、風除けになるかのように進む。パッと見は、凸凹の女性二人連れにも見える。
フェリクスはれっきとした男性であるし、16歳という歳を考えればその身長は十二分に高いものではあるのだが……。
「一応言っておきますけど、僕は男ですからっ!」
なんとなく、このとても背の高いお姉さんには、言っておかないといけない気がした。
生身の身体であるフェリクスには、魔術を使っても尚、冷気が足元から忍び寄る。
「防寒で思いつくことと言ったら……なるべく密着することで体温を奪われるのを避けるとか、ですかね?」
寒さしのぎのアイデアを提案する彼。しかし、無表情で寡黙な感じではあるものの、同行者は御婦人である。いいのだろうか、騎士として。
「あ、べ、別にやましい意味合いとかは全くありませんからね?」
慌てて己に邪心はないことを表明するフェリクスだが、予想しない方向でルリから窘められる。
「触っちゃいけない。うちの身体は金属だから、剥がれなくなったら一大事だ。」
「あっ……」
ふと思い出すのは、暑い夏に食べた氷菓子。冷え切った氷菓子は、時たま舌から離れないことがある。
あれと同じことが、皮膚で起これば……応急手当の道具や治癒魔法が無ければ、お通の待つ入り口まで引き返すしかない。
「……この環境では戦闘も御免だがな」
ぽつりと呟くルリ。この気温と自分の外皮の温度で、飛竜だとか猛獣だとか生物の敵に接触されたらどうなることか。
「行きましょうか!きっともうすぐですよ!」
気を取りなおし、フェリクスがルリへ明るく笑いかける。
幾つかのルートに分かれて進んだ猟兵達だが、皆、同じ場所に出る。【ここはタオマック湖 釣りの名所】という、朽ちかけて塗装も剥げた木製の看板が、目的地への到着を示す。
静謐な冬の真昼の空。その光でキラリと輝く雪の下は、春まで溶けない丈夫な氷。
さあ、冬の醍醐味の時間だ。穴釣りを始めよう!
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 冒険
『魚を確保しろ!』
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POW : 逃げられたって気合いだ!とにかく数撃ちゃ当たる!
SPD : 魚が居そうな橋の下や木の陰を狙って重点的に釣る
WIZ : 虫や水草、淡水エビなど、魚の好きなものをエサにして釣り上げる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
リリサレナ・ハイヴァーン
SPD
とりあえず魚が居そうなポイントでブラックにもたれながらのんびり釣るわ。
【野生の勘、目立たない、誘惑】
・・・・・雷槍突っ込んでやろうかしら。
いや、短気はいけないわね。
ルリ・アイカワ
POW?で数撃てば当たる
自身は岸に居た
自重を考えると分厚い氷の上は余りにも危険であった
そこで、遠隔操縦をする為のロボットを使用した
各種センサー、穴を開けるドリルも装備し、二本の竿を使って効率良く釣り上げ、4対の脚で氷上を歩き、釣果を後部へ格納し、万が一の為の有線制御
問題は精密な動作が出来ない為、竿を二本用意しなければならなかった所だろう
見た目は機械の蜘蛛にしか見えないが仕方ない
後ろでカサカサと動かれたらさぞ驚くだろうから気をつけねば
「魚網とレーザーカッターが有れば余裕じゃないか?」
と思考したが、それは無粋という奴だろう
●つれるかな?
「何となくだけど……ここなら釣れるかしら?」
リリサレナ・ハイヴァーン(黒百合魔槍リリサレナ・f04590)は、勘でアタリを付けて氷に穴をくり抜く。黒い神狼、ブラックに持たれて穴に糸を垂らした。
丸くなっているブラックは、主人のしていることなどどこ吹く風。小さく欠伸までしてくつろいでいる。
氷上ではなく、岸辺に立っているルリ・アイカワ(ウォーマシンのバーバリアン・f05097)。自身の体格と体重を考えると、他の釣り人を危険にさらす可能性は否めない。
その足元でちょこまかしているのは、釣り用の遠隔操縦ロボ(以下、釣りロボ)。パッと見は機械のクモだ。魚介類ということならカニに見えなくもない。
小柄でさほど重くないこれなら、安全に釣りをしてこれるだろう。慣らし操作もできたところで、いざ氷上へ。
もふもふとしたブラックに寄りかかって、釣竿を手にしたまま船を漕ぐリリサレナ。
しかし、カシャカシャという物音に気が付いて目を覚ますと、ブラックの鼻先を釣りロボが歩いてゆく。
釣りロボの胴から伸びたケーブルを辿るように、岸に目を向ければルリと目が合う。なんとはなしに、会釈を交わす。
釣りロボも氷に穴を開け、装備した2本の釣竿を垂らす。精密操作に怪しい点があったので、2本にして数を稼ごうというコンセプトのようだ。
暫く時間が経った気がするが、釣れない。なかなか釣れない。
ルリの方はなんとかウグイが1匹ヒットし、釣りロボの背面に格納されている。しかしリリサレナの方は……
「……雷槍突っ込んでやろうかしら」
「魚網とレーザーカッターが有れば余裕じゃないか?」
氷上のリリサレナと、岸辺のルリは、ほぼ同時にボソッと呟いた。ただの呟きのはずなのだが、周囲が静かなせいでやけに響く。
同じような表情を浮かべている互いの顔を見やり、自分の釣竿を見つめる。
釣りロボの目らしき豆電球が光り、ブラックの尻尾がパタリと一揺れ。
「いや、短気はいけないわね。良くないわ。」
「……無粋というやつだな。」
ルリの方はともかく、リリサレナの案はやめて正解だろう。
ここにいる猟兵には知る由も無いが、ダイナマイト漁をした者は、領民だろうと領民じゃなかろうと、領主の家に呼び出される。隠していても何故かバレる。
そして、領主ご本人直々に水産資源の保護の重要性について3時間のお説教をされた後、最低800文字の反省文を書かされる(その間、領主が学校の先生のように見張っている)のだ。
暫く釣り糸を垂らしていたが、リリサレナはワカサギが5匹のヒット。釣りロボはナマズを釣り上げようとしたものの、逃げられてしまった。
本当に釣れない。釣りの名所とはなんだったのか。
このまま焼いても良いが、果たして飛竜の鼻を刺激するほどの匂いになるかは、難しいところだった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
スピネル・クローバルド
■心情
雪山に登った甲斐があったね、
こんな釣りの穴場があったなんて。
さぁ、沢山の魚を釣って皆で食べようね。
■行動
WIZ判定の行動を取る。
私は、雪山の中に居る虫をエサにして、魚を釣り上げるね。
「うわぁー。虫ってウネウネしていてちょっと苦手だなー」
「でも、魚を釣るためだから、勇気を出して……」
魚釣り中は、寒い中、動かないから体も冷えそうだね。
防寒着をきちんと着用して、『フォックスファイア』で暖を取りながら
寒さ対策はしておくね。
後は、釣り竿に注意しておいて、魚が掛かった様子が見られたら
一気に釣り上げるね。
「それっ!何か釣れたかなー?」
●釣れたかな?
「雪山、登った甲斐があったね~!」
こんな釣りの穴場が、こんな山の中にあったなんて!沢山の魚を釣って、皆で焼いて食べたい。それと、飛竜退治も。
ワクワクとした表情で、くり抜いた氷に釣り糸を垂らすスピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)。
エサは生餌、雪の下の地面を掘り、探し出した貴重な虫だ。生餌になるような虫はウネウネしていて苦手だし、何より生きているもの。命を奪うことに気は乗らないが、勇気を出して釣り針をブシュっと刺した。
昼とはいえ冬の寒空の下で、座って微動だにせず魚を待つのはとても冷える。スピネルは防寒着をばっちり着込んでいる上に、狐火で浮かべて暖を取りながら挑む。
暫くすると、しっかりした手応えのヒット。急いでリールを巻き取ると……。
「それっ!何か釣れたかなー?……ナマズー!?」
50cmのナマズが穴から登場。ナマズとあなどることなかれ。脂も乗っているし、焼いて食べると結構美味しいのだ!
大成功
🔵🔵🔵
天川・小恋
ティノ・ミラーリアと行動を共にする、
ティノからされる事については全部受け入れるのじゃ!
さて、釣り……じゃな?
道具はあるのじゃ、なんとか……、なるじゃろ!
【WIZ】
釣りポイントの選定はティノに任せる!!
力や道具ではわしらの力では辛そうじゃし、フォックスファイアで氷に穴を開けて釣りをするのじゃ、釣り餌はそうじゃな、色々持ってきておるし、疑似餌から小エビ、魚のすり身も使ってみるぞ!物は試しじゃよ!
試しと言えば……、撒き餌なるものを本で読んだのじゃ!こう、釣り場にぽとぽと餌を投げ入れると引き寄せられるように魚が集まってくるらしいのじゃ!
入れ食いも夢ではないかもしれぬな!
ティノ・ミラーリア
天川・小恋と行動するよ。
今回もちょっとしたときに甘えてしまうかも。
ワイバーンを誘き寄せるための魚釣りだね。
ここが湖…無事に来れたみたい
【SPD】地形の利用1、世界知識1
氷への穴あけや釣り道具はココだから、僕は釣りのポイント探しだね。
「鎖」で湖の周囲の情報を吸い上げながら「眷属」コウモリを展開。
大地と空から集めた情報で魚がいそうな場所の目星をつけよう。
釣り場作りと撒き餌が終わったらその縁に釣竿を据えて釣りはじめ。
二人で釣竿を見ながらココの後ろからぎゅっと暖を取ってみたり。
魚は、釣れるかな…
魚を焼くとき…ココは普通の料理でも強火で黒焦げにしちゃうって言ってたから、火力の加減は僕が見てないと…
●絶好調な真冬の恋
「ここが湖……無事に来れたみたいだね。」
「さて、釣り……じゃな?」
ティノ・ミラーリア(ダンピールの咎人殺し・f01828)と、天川・小恋(いつもモフモフあなたの隣に這い寄るコンコン・f05792)が、巻物から取り出した道具を広げていそいそと準備をする。お待ちかね、飛竜を誘き寄せるための魚釣りの時間だ。
道具はあるのだから……なんとかなるだろう!
二人は役割分担。ティノはポイントにアタリを付ける。小恋はフォックスファイアでそこを溶かして穴を空ける。
彼の眷属たるコウモリがパタパタと空を飛び、彼本人は魔術的に周囲の情報を集めて分析する。
陸と空、二つの方角から集めた情報で魚がいそうなポイントを絞りこんだ。
「うーん……あの辺、かな。」
「よし、わしの出番じゃな!」
小恋が放った狐火は、ドリルで開けたかのような穴を氷に穿った。
折り畳みの椅子を二脚、氷の淵に並べれば、二人だけの釣りスペース。
「ふふふ、入れ食いフィーバーなのかもしれないのじゃ!」
「そううまく行くかなぁ……」
小恋が本で読んだという、撒き餌を試してみる二人。水面に、細かく砕いた小エビやすり身が沈んでゆく。
そして、釣糸の先に疑似餌……ルアーを付け、二人同時にちゃぽんと落とす。
ティノが小恋にもふっと抱きつくが、その瞬間……小恋の釣竿に手応えがあった!
小柄な彼女一人では、引き摺られる危険もある。ティノがしっかり小恋を固定するように押さえた。
急いで糸を巻き上げれば、大きなイワナが釣り上げられる。
「やったのじゃっ!ティノ!」
「ココのアイデア、やっぱり正解だったね。」
さっきよりももっとぎゅっと抱き合う二人。
嬉しい大物の収穫の次は、火を通すステップだが……小恋は普通の料理でも強火で黒焦げにしてしまうらしく、火加減はティノが注意深く見張る。
弱火で10分を、強火で5分にしても時短にはならないのだ。
少しずつ、香ばしい魚の焼ける匂いが辺りに漂い始めた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
リリサレナ・ハイヴァーン
POW
ええい!めんどくさい!!!
こんなん数打ちゃ当たるのよ!!!
バババッとさらに穴を横一列に一定間隔で開けて
その上に等間隔で釣り糸を垂らした黒槍を伸ばしたやつを置くわ
これならどれか食いつくでしょ!!!(ふんす)
●逆襲(?)の黒槍
横ではブラックが呑気に欠伸をしている。うーん、冬ながら良い天気。
深々とした氷点下の空気を大きく吸い込んで、ブラックが……じゃない、リリサレナが吼えた。
「全ッ然、釣れないんだけど!!」
この魚釣りは、任務の主目的である飛竜をおびき寄せるエサ集めのためのものである。
無論、飛竜討伐で奮戦する選択肢もあるが、このままボウズのままなのは何となく嫌だ。いや、かなり嫌だ。
ムッとした顔で、本来は釣果でいっぱいのフィーバー……のはずだったバケツを覗き込む。中にはワカサギが5匹だけ。
少し考え込んでから、後の飛竜討伐に備えて持ち込んだ武具達を広げる。そして、釣り糸を手に何か弄ったかと思うと……
「ええい、めんどくさい!!こんなん、数打ちゃ当たるのよ!!」
ババッと、穴を一列に一定間隔で開ける。そこに、穴の位置に合わせて釣り糸を垂らす。釣竿代わりは彼女の黒槍だ。
これならどれか食いつくでしょ!と、腕を組んで自信ありげな笑顔。
さて、その成果というと……。
食いつきを感じて、己のユーベルコード【流星】を応用した高速巻き取りでリールを回転させるリリサレナ。
穴から姿を現したのは、たっくさんのワカサギ。たまに小さなニジマス、ウグイ。
「ほら見なさいっ。私が本気を出せばこんなの、簡単なんだからねっ!」
リリサレナはリベンジマッチでの大勝利に、ふふんと満面の笑みを浮かべるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ワイバーン』
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POW : ワイバーンダイブ
【急降下からの爪の一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【毒を帯びた尾による突き刺し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 飛竜の知恵
【自分の眼下にいる】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : ワイバーンブラスト
【急降下】から【咆哮と共に衝撃波】を放ち、【爆風】により対象の動きを一時的に封じる。
👑17
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●お魚くわえたドラゴン
各々、釣り上げた魚のうち、持ち帰りたいものは雪や氷を敷いた木箱に詰めておく。戦いの余波で傷付かないよう、隠すのは森の入口へ。
そして、岸辺で火を起こして、魚を焼き始める。
ジュージューと脂の音と共に、香ばしい焼魚の匂いが風に乗って山の奥へ運ばれる。
待ちきれず、何人かの猟兵が一口、二口と口にした頃……山の端から、赤い影がやってきた!
誰なのかは分からないが、その場に居た猟兵が言った。
「あれも焼けば美味しいんじゃないの?」
ゴクリ、と唾を呑む音がした気がする。
ならば、やることは一つ。討伐して、焼魚と焼肉パーティーだ!!
スピネル・クローバルド
🔴で真の姿になる。
真の姿は、髪の先の方の色が赤く染まる。
■心情
ワイバーンかぁ……え、皆さん食べる気満々なのかな?
ドラゴンの肉って、どんな味がするんだろう。
■行動
WIZ判定の行動
まずは、釣った魚を焼く匂いでワイバーンを誘き寄せるね。
「とりあえず、これだけ焼けば大丈夫かな」
戦闘では、『ジャッジメント・クルセイド』をメインに攻撃する。
『全力魔法』も駆使して、一気にワイバーンにダメージを与えるね。
ワイバーンダイブは、初撃を物陰に隠れる等でやり過ごし、
飛竜の知恵には、敵の背後等の死角を取る様に動いて攻撃し、
ワイバーンブラストは、急降下の兆候が見られたらすぐに距離を取る。
戦後は焼肉パーティーを楽しむね
リリサレナ・ハイヴァーン
いやアレ絶対焼いたら美味しいわよ。
ほら、魚はお預けよブラック!
そんな顔してもだめ、よだれ拭きなさい。
今夜はドラコンステーキよ!!!
とりあえず撃ち墜とすわね。
槍を戦乙女の雷槍に変えて槍投げの構え
狙うは羽根の付け根、飛行能力を奪うわ。
【力溜め、怪力、槍投げ、視力、見切り、スナイパー、属性攻撃、串刺し】
やっぱり糸垂らしていつ釣れるか分からない魚よりドラコンの方がいいわねー。
直接槍ぶっ刺せるから。
●空飛ぶ生肉
「とりあえず、これだけ焼けば大丈夫かな……」
スピネル・クローバルド(家族想いな女の子・f07667)は、焚き火に薪をくべながら、耳をぴこぴこと動かす。
今、湖の岸辺は食欲をそそるいい匂いで満ちている。冬の、脂が乗った魚の焼ける匂いだ。黒くてもふもふした大きな……犬?がこちらを見ている。
その香ばしい焼魚の匂いを嗅ぎつけて、赤い影が一直線に飛来する。バッサバッサと翼を動かすそれは、紛れも無くワイバーン。
今回の任務の最大目標であるのだが……食べよう!焼こう!という声が周囲から聞こえる。
「え、皆さん食べる気満々なのかな……?」
ワイバーンも食べるぞ!と、やる気に満ちて目を輝かせる他の猟兵を見て、スピネルは少しびっくりする。
「いやアレ焼いたら絶対に美味しいわよ。」
「くぅ~ん」
スピネルに間伐入れずツッコミを入れるのはリリサレナ・ハイヴァーン(黒百合魔槍リリサレナ・f04590)。
そして、横の大きな神狼のブラックは、焼ける魚を見て物欲しげな顔。そして、ワイバーンを見てまたくぅんと鳴く。
「これからは戦いなんだから!ほら、ヨダレ拭きなさい。」
前足で器用に口元を拭うブラック。
リリサレナは槍を構え、ブラックは一瞬にして狼らしい凛々しさを取り戻して迎撃の姿勢を整える。
スピネルは耳と尻尾を揺らしながら、ドラゴンの肉の味を想像してみる。
鶏肉に近いのだろうか、豚肉に近いのだろうか。ちょっとよく分からない。まずは、勝たねば味も分からない。気を引き締めれば、艶めく髪の先が茜色に染まる。
ついに猟兵達の真上にやって来たワイバーン。焼き魚目掛けて急降下……ワイバーンダイブの姿勢を取るが、そこには気合い十分な一人と一匹の姿。
「今夜はドラゴンステーキよ!!」
「がうっ!!」
リリサレナの槍は、壮麗なる戦乙女の雷槍に変じる。槍投げの構えから打ち出された投擲は、翼の付け根を狙う。
直接それで打ち落とすことは出来なかったものの、よろめいて高度が急激に落ちたワイバーンへ、ブラックが体当たりを仕掛ける。
翼そのものからの出血は確認できる。ここから、状況は有利に展開できるだろう。
「やっぱり、魚よりドラゴンの方がいいわね!直接槍をブッ刺せるもの!」
初撃でワイバーンブラストかワイバーンダイブが来ると判断してやり過ごしたスピネルは、琥珀色の髪を靡かせて一気に走り寄る。
「これでっ!」
狐火のようにも見える毛先を揺らめかせ、渾身の魔力でもって術式を放つ。天より降りる裁きの浄光、ジャッジメント・クルセイド。
一見するとか細い光だ。しかし、ワイバーンがリリサレナ達に気をとられている間、魔力を可能な限り練り上げていたスピネルの攻撃は、見た目では測れぬ威力を秘めていた。
その光が尻尾の付け根を穿ち、舵取りの難しくなった飛竜は、バランスを崩しながら猟兵達の方へ突っ込んでくるのだった……
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天川・小恋
ティノ・ミラーリアと行動を共にするのじゃ
WIZ【フォックスファイア】なぎ払い1、全力魔法1
フォックスファイアを疎らに放って相手を牽制しながらティノが動きを封じる援護をするのじゃ!
上手く動きを止められたのならわしの薙刀で喉を穿ってやるのじゃ…!
敵は身体もでかいうえに飛んでおる、地の利は敵にあるからの?
油断せず攻撃の回避がしやすい場所を陣取るのが良いじゃろう!
可能であるのなら他の者が攻撃して注意がそれている隙に不意打ちするのも作戦に盛り込んでおくのじゃ!
もちろん他者との共闘ものう?
肉や魚は…焼くのに挑戦しても良いが…炭になる気がするのじゃ
上手くできたらティノに食べさせたかったのじゃが…
ティノ・ミラーリア
ココと行動するよ
他の人とも協力しながら、なるべくココにダメージが行かないように
SPD【咎力封じ】
眷属は索敵で「先制攻撃」と敵の攻撃から僕や味方を「かばう」。
攻撃には「破魔、鎧砕き、鎧無視攻撃」を乗せながら、
狩猟銃「スナイパー」で遠距離の攻撃を、処刑人の剣「力溜め」で近距離の攻撃。
飛んでいるのは、厄介だね…手はなくはないけど…
早い所翼を傷付けるか咎力封じで地面に落としてしまいたいね。
「傷口をえぐる」で傷を深くしながら攻撃で動きの止まった所へ、
処刑人の剣での切断か杭での「串刺し」で致命傷を狙おう。
終わったら焼き魚かドラゴンステーキか…
ものは沢山ありそうだし、ココの火加減を見守りながら挑戦かな?
●雪も溶ける熱き連携
バランスを崩して、蛇行するように下降してくるワイバーン。
もこもこの上着のまま迎え撃つのは、ティノ・ミラーリア(ダンピールの咎人殺し・f01828)と天川・小恋(いつもモフモフあなたの隣に這い寄るコンコン・f05792)
先んじて攻撃を放ったのはティノ。
眷属は彼の命の下、パタパタと羽ばたいて、先手を取って小さな体でワイバーンへ体当たり。か弱い羽虫と侮ったものの、予想外の痛手にさらに均衡を失う。
そして主である彼からは咎力封じ……次々と、枷や縄が放たれて、硬い鱗をすり抜けるようにその巨体を戒める!
すかさず、小恋も狐火の妖術を飛ばして追撃し、ティノも銃撃で焼け爛れた鱗を狙うように鉛を飛ばす。
蛇行するような飛び方しか出来ない所に、地上から拘束されるワイバーン。
「ティノ!危ないのじゃ!」
「ココっ!」
小柄なティノの身体では、逆に引き摺られて再び飛行される危険がある。事実、猟兵としての力はあれど足が僅かに滑っていた。
そこを、後ろから抱きつくように加勢する小恋。
未だ子供と呼べる程の小柄さで、更には筋力や腕力と言ったものよりも、頭の回転や魔力に秀でているタイプの二人だが……それでも、猟兵二人分となれば、差はぐっと縮まる。
追い討ちをかけるように再び放たれる咎力封じは猿轡となり、ワイバーンの口許を塞ぐ。
暴れ、もがく飛竜は完全に平衡感覚を奪われ、地に落ちる。
「お肉!お覚悟するのじゃ!!」
接近戦の射程範囲に入り、小恋がすかさず動く。全力魔法による、強化されたフォックスファイアを纏った薙刀が、ワイバーンの喉元をしたたかに切り裂く。
「逃がさないよ!」
それを見逃すティノではない。傷口を抉り罪人を串刺すように、彼の剣は更に深く突き刺さった。
「ギョォォォォォォォウ!!」
冬の湖畔に、飛竜の叫びが響く。
紙一重で、動脈こそ外れていれど、喉という生き物の生死を左右する部分にダメージを入れられたのは大きい。
後続の猟兵の攻撃で容易に倒せる、あと一歩だ。
内心、既に倒した後のことを考えて、肉の焼き方を思案する二人。
小恋は肉を炭にするのでは、と己を危惧するし、ティノはそんな小恋を見守らないと、と考える。
でもステーキは、討伐後のお楽しみ。もう少し先に。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アララギ・イチイ
美味しいお肉とお魚を食べられると聞いて、飛び入り参加よぉ
ドラゴンステーキ(生)が地面に墜落して暴れている状況ねぇ
生でもいいか、血の滴るお肉って鮮度も良くて美味しそうだしぃ
周囲の仲間達には、物凄く危険なので下手に動かない様に注意喚起した後、UCの変化・捕食形態を使用するわぁ(時間経過で自動で変化解除
巨大な龍になった後は、口から(毒使い)の効果で付与した(マヒ攻撃・気絶攻撃)のブレス(範囲攻撃)、巨体を活かした肉弾戦で飛竜を攻撃よぉ
もちろん捕食形態の名に恥じぬ様に牙を付き立てて、ドラゴンステーキ(生きたまま)に齧り付くわぁ
はらわたとか鮮度が良くないと食べられないから、その辺りをモグモグしたいわねぇ
●竜VS龍
喉笛を切り裂かれるも、紙一重で未だ命を繋いでいるワイバーン。既に飛びあがることも叶わない。
ロウソクは、消える直前が最も激しく燃えるとも言うが、この飛竜もまた、命を奪われまいと唸りを上げている。
次の手をどうしたものかと思案する猟兵達であったが、そこに突然、元気いっぱいの少女の声が響き渡った。
「美味しいお肉とお魚を食べられると聞いたわよぉ!」
知らせを受けて駆け付けた龍の娘、アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)が飛んでくる。
流れる飛竜の血を見て、金の龍眼はキラリと煌く。
「皆ぁー!物凄ぉく危ないから下がってねぇ!……よーし、変☆身だわぁー!」
仄かに発光し、少女のシルエットが崩れる。
威容ある龍の姿に転身する、アララギだけのユーベルコード『変化・捕食形態』が発動したのだ!
『生でもいいか、血の滴るお肉って鮮度も良くて美味しそうだしぃー!』
龍に転じているからか、先程と違いくぐもったような声が周囲に響く。
ガバッと大口を開けるアララギ。その口元に溜まる魔力は、麻痺と気絶を齎すエネルギー。
『いくわよぉー!皆!もう一度言うけど本当に下がってねぇ!』
下手を打てば味方すら巻き込みかねない。周囲の猟兵に最後の念押し。
大火力のドラゴンブレスを放つと共に、アララギはワイバーンへ組み付く。
「ギャギャ!?グガ!ギャ!!ギャ……。」
その大口のままに、弱って無防備になった腹部へガブリと噛みつく。
口の中でワイバーンの内臓をモグモグと咀嚼すれば、即席タルタルステーキ。あるいは、モツのタタキ。
雪原にこだまする飛竜の断末魔。そして龍の咀嚼音。
アララギの猛攻によって、ついに倒されたワイバーン。
湖畔に集った猟兵達は快哉を上げる。
転身を解いたアララギは、冬の青空の下ニッコリと笑うのだった。
●湖畔でパーティー!
うまい具合に血抜きされ、モツも抜かれたワイバーン肉がどーんと横たわっている。
あとは切って、焼いて、美味しく頂こう!
大成功
🔵🔵🔵
※見通しが甘く変則的になり申し訳ございません。
これまでの参加者様全員の登場する、お肉とお魚パーティーの執筆が出来ております。
成功のための最後1名様の描写を追加して完結予定です。
ミーヤ・ロロルド
「お肉、美味しそうなお肉にゃあああ!!」
ミーヤの嗅覚と動物的な勘とで、ここまで来たにゃ!!
まだ戦いが残っているというのなら、咆哮でさくっと終わらせちゃうのにゃ!!
「さっさと、美味しいお肉になるにゃあああ!!」
終わった後はみんなと楽しいパーティーにゃ!
焼き上がるお肉を、よだれを垂らしながら、じっと見つめてるにゃ。
「なんて、美味しそうな匂いにゃ……」
でも、ミーヤは知ってるのにゃ。みんなと一緒に食べるのが一番美味しいのにゃ! ちゃん出来るまで我慢我慢にゃ。
他にも誰かが美味しいものを持ってくるのなら、すぐ餌付けされちゃうにゃよ。
「お肉もご飯も美味しいのにゃ……」
ごはんをくれる人に悪い人はいないのにゃ!
●ヒロインは遅れてやってくる
「お肉、美味しそうなお肉にゃあああ!!」
皆が!?と振り返ったその瞬間、小さな猛獣が森の中から飛び出してきた!
お肉やお魚が食べられると聞いて、ミーヤ・ロロルド(人狼のガジェッティア・f13185)が合流を果たしたのだ!
ゲートに居た黒いオバちゃんも、地図上の方角位しか教えられない。つまり、彼女自身の嗅覚と野生の勘でここまで突っ切ってきた、ということである。
非常に将来有望な野生児である。
飛び出してきた勢いのまま、ミーヤは咆哮を放つ!
「さっさと、美味しいお肉になるにゃあああ!!」
その大音量に、思わず耳を塞ぐ猟兵達。
叫びのままにミーヤがワイバーンに噛みつけば、それが最後の一撃となり……遂に、虫の息だったワイバーンは、どっかりと首を雪原に横たえた。
●冬のBBQ
さあ、肉も用意された。
小恋の会心の一撃により、今やいい感じに血抜きもされている。
さっき、ワイバーンのおびき寄せに使った火は幸運にも消えていなかった。薪をくべて、炎が大きくなる。
焼くための器具もしっかり持ってきた。今度は本格的に料理が出来るだろう!
「なんて、美味しそうな匂いにゃ……!」
ミーヤは、目を宝石のように輝かせて魚と肉が焼けていくのを見つめている。
もうお腹はペコペコ。もういいかな。まだだめかな。
辺りを見回しても、まだ食べようとしている人はいない。
彼女は知っている。美味しいものは何だって、いつ食べたって美味しいけど、一番美味しいのは皆と一緒だって。
ちゃんと焼きあがるまでは我慢我慢。ミーヤはできる子。
数分が経っただろうか。
「もう食べられそうなんじゃないかしらぁ。」
先刻大活躍のアララギは、ワイバーンの首の付け根の肉を、大胆にもレアで。
脂が乗ったそこは、口に入れればほろりと溶けてうまみが広がる。
フェリクスはワイバーンの肩ロースを切り分けて、何切れかのステーキにあつらえる。
こうして料理している姿を見ると、なるほど。女性的な印象が更に強まる。
「ど、どうなんでしょう……ナマズ、食べたことがありません。」
スピネルは肉だけでなく、大物のナマズの調理にも挑戦。
この季節のナマズは脂が乗っていてとっても美味しい。
釣り用ロボットで捕獲したウグイを焼くのはルリ。
中の水分や脂を飛ばしてしまわないように、じっくり、遠火で。
「き、きっと上手く行く……のじゃ」
「ココ、大丈夫。僕も見てるから。」
ティノと小恋は、ワイバーンのハラミ肉に挑戦。釣ったイワナも塩焼きに。
火加減を強くしすぎないよう、うっかりすれば大火力を出してしまいそうな小恋の横でティノが見守る。
「ほーらブラック、お疲れ様。」
リリサレナは焼けた肉に舌鼓を打ちつつ、今回頑張ったブラックへワイバーンの骨をあげる。
「お肉もお魚も美味しいのにゃ……」
一緒にご飯を美味しく食べられる人に、悪い人はいない!……と、確信したミーヤだった。
一通り、皆が満腹になる頃には太陽が傾き始めていた。早く帰ろう。冬山の夜は恐ろしい。
食べきれない肉は、雪を敷き詰めた箱に入れて持ち帰ろう。今の季節なら干し肉も作れるし、燻製も良い。
帰り道は下りになるから、橇に乗せればスイスイだ。
行きはバラバラだったけど、帰りはみんな一緒に。
猟兵達は、足跡の残る雪道を、元気よく歩きだしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵