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締切が怖くて、団子が食えるかッ!

#サクラミラージュ

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#サクラミラージュ


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●サクラミラージュ
 強い『恨み』を持った影朧が、帝都に現れた。
 影朧は自分をモデルにした作品を書いた文豪の命を狙っているらしい。
 この文豪は影朧になった菱宮・三郎右衛門をモデルに作品を書いたものの、売り上げを伸ばすために超絶美少女という設定にしてしまったようである。
 そのため、影朧が『文豪、許すまじ!』と言った感じで、関係のない文豪まで巻き添えにしつつ、問題となった文豪を捜し回っているようだ。
 ただし、文豪は逃走癖があるらしく、執筆中であるにもかかわらず、編集者の目を盗んで、旅館から逃走を図ったようである。
 だからと言って、行き先が分からない訳ではない。
 この文豪には行きつけの団子屋があり、そこで一息ついている可能性が高かった。
 しかし、現在の文豪は、命を狙われている状態。
 そのため、編集者が迎えに行ったとしても、影朧から文豪の命を守る事が出来ないため、猟兵達は文豪の身柄を確保してもらい、彼の命を狙っている影朧を倒すという流れになった。

●ガジルからの依頼
「締切と追いかけっこなんだよ!」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)がイマイチ状況を飲み込む事が出来ぬまま、今回の依頼を説明し始めた。
 今回の目的に、影朧から文豪を守る事。
 ただし、文豪は締切から逃れるため、宿泊していた旅館から逃亡を図ったようである。
 幸い、文豪の行き先が分かってはいるものの、そこで影朧に襲われる可能性があるため、猟兵達の出番となった。
 文豪の命を狙っているのは、菱宮・三郎右衛門という名の影朧。
 菱宮・三郎右衛門は中部地方の何処かで約700年に渡り脈々と受け継がれてきた古武術の老師範であったが、文豪の手によって超絶美少女に改悪された本が出回った事に腹を立て、彼の命を狙っているらしい。
 文豪としては『ジジイを主役にしてもウケないだろ』という軽い気持ちであったが、予想以上に受けてしまったせいで、引くに引けなくなってしまったようである。
 そのため、かなり悪ノリしているらしく、本人を知る人が読めば、『そりゃあ、怒るわ』といった内容のようだ。
 そういった意味で自業自得ではあるものの、編集者的にも金のなる木……もとい売れっ子の先生を失う訳には行かないという事で、影朧を倒して欲しいという事だ。


ゆうきつかさ
 この依頼はネタ依頼です。
 基本的に判定が緩めなので、自由に行動してかまいません。
 そのため、オープニングに書かれていない事は、自由に設定してかまいません。
 もちろん、悪ノリしてもOKです。
 世界観に問題ないようであれば、可能な限り採用していこうと思っています。
 そういった意味でも、シナリオに合わせてプレイングを書くのでなく、キャラクターの性格に合わせてシナリオを動かす感じで、プレイングを書いていただければ構いません。
 第1章は団子屋でくつろぐ文豪を捕まえます。
 どうやら、文豪は此処で働く女の子に恋をしているようです。
 そのため、彼女の前では、調子に乗って、恰好をつけるかも知れません。
 POWを選択した場合は、熱血に拳で語り合います。
 この相手は影朧であっても構いませんし、文豪であっても構いません。
 SPDを選択した場合は、文豪を捕まえる事に専念します。
 影朧の足止めをする場合も、こちらです。
 WIZを選択した場合は、罠を仕掛けます。
 罠はターゲットが興味を引きそうなモノがいいでしょう。
 第2章は集団戦です。
 予知通りターゲットの前に現れた影朧が、古塚の呪い達を差し向けてきます。
 古塚の呪い達に知性はなく、とりあえず団子屋を壊します。
 第3章はボス戦です。
 恨みを持った影朧との戦いになります。
 もちろん、説得する事も出来ますが、難易度は高めです。
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第1章 日常 『〆切から逃げた文豪』

POW   :    「君の作品を待つフアンはどうするのかね!」 熱血に説得する。

SPD   :    「待ちたまゑ!」 一直線に追いかけて捕まえようとする。

WIZ   :    「簡單な事だよ我が友よ……」罠を張ったり、痕跡から潜伏場所を突き止める。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神羅・アマミ
あー、あの、アレじゃろ?
突然現れた七人のイケメン許嫁編では婚姻を巡ってラッキースケベだらけの試合を演じたり亜米利加遠征編ではバインバインの金髪美女が星条旗ビキニカラテを披露したり魔界死闘編では…この話はいいか。
面白かったぞ。色んな意味で。

こうなると妾も続きは読みたくなるからの~ッ!
コード『操演』にて召喚した蜘蛛型ドローン・オクタビアスくんの八本脚で拘束し、それを背中に担ぐ形で拉致同然に連れ帰ってみせよう。
大体がな、作家がリアル女子相手にスッキリしたらいかんじゃろ!
悶々とした劣情は作品にぶつけよ!
「御手洗・団子(みたらし・だんこ)」とかそういうお色気キャラ出せ!
予知通りならこの後ネタは出てくる!


鈴木・志乃
やあ、この世界の文豪って方々はどうにも出奔がお好きのようで。まあ行く先がバレてちゃ意味ないんですがね。
どうやら女の子に御執心の様子。少しばかりイタズラしてみましょうか……。

アド連歓迎

UC発動
桜學府の『男子』生徒に変装してみましょうか、それも比較的イケメンの。声は歌唱の要領と全力魔法で誤魔化します。

友人にここが旨いと言われたから来てみた、しかも娘さんが可愛いと伺ったと言いそこからやんわり口説きます
あくまで気立てのよさや見た目をやんわり、やんわり誉める感じで。それでも文豪さんからしたら気が気じゃないんじゃあありませんか?【演技】

格好つけて自身をアピールしてくれれば上々、もっと気を惹き付けてやります


赤嶺・愛
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との絡み歓迎

●心情
まぁ、設定から変更されたら影朧も怒るのも当然だろうけど
だからと言って命まで狙うのはやりすぎだね。

●行動
団子屋の所に行って、
文豪を捕まえる事に専念するね。
【追跡】で文豪の居場所を追う様にして、
見つけたら【ダッシュ】で一気に追う様にするよ。

「待って文豪さん。私達は別に貴方の命を狙っている訳じゃないから!」
あとは、【気合い】で何としてでも追い付く様に努めるね。

「貴方の命を狙っているのは、影朧だよ。
私達は影朧から貴方を守ってあげられるよ」

文豪を見失っても、【第六感】や【野生の勘】で見つける様に頑張るね。


星川・杏梨
POW判定の行動
アドリブ台詞や他猟兵との絡みも歓迎

■心情
文豪さんは確かに自業自得ではあるけど、
放っておいたら被害が出てしまうわね。
そうならない様に、頑張らないと。

■行動
団子屋に行って、くつろぐ文豪を捕えるわ。
熱血に語る事にして
相手は文豪にするわね。

「貴方が逃げて、どうするのよ?
貴方の作品を心待ちにしている人は沢山いるのよ」
と、【コミュ力】を駆使して話し、【言いくるめ】で何とか説得させるわ。

どうしてもいう事を聞かないなら、拳で語るわね。
「さぁ、目が覚めたかしら?あと貴方は影朧に狙われているから
私達の傍を離れないようにね。
貴方の無事は私達が保証してあげるから」



●話題の文豪
「あー、あの、アレじゃろ? 突然現れた七人のイケメン許嫁編では婚姻を巡ってラッキースケベだらけの試合を演じたり、亜米利加遠征編ではバインバインの金髪美女が星条旗ビキニカラテを披露したり、魔界死闘編では……まあ、この話はいいか。面白かったぞ。色んな意味で」
 神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)は、文豪がいる団子屋に仲間達と向かいながら、彼の作品について語っていた。
 一言で言えば、改悪。
 ハッキリ言ってしまえば、悪ノリしてしまった事によって、逆に大ウケした作品。
 それが文豪の小説。
 おそらく、本人でなくとも、関係者であれば、激怒するような内容。
 実際に、菱宮・三郎右衛門について語った関係者も、激怒しまくっていたようだが、その事実を知った出版社が、酒と女と金を使って黙らせたようである。
 そういった意味で、なかなかダーティな雰囲気が漂っているものの、文豪自身は関わっておらず、ここまで売れるとは夢にも思っていなかったため、引くに引けない状況のまま、半ばスランプに陥っているようだ。
「まぁ、影朧が怒るのも当然だろうけど、だからと言って命まで狙うのは、やりすぎだね」
 赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)が、どこか遠くを見つめた。
 もちろん、影朧の立場であれば、頭にくるのも、当然の事。
 我慢しろ、と言う方が、無理な話であった。
「それにしても、この世界の文豪って方々はどうにも出奔がお好きのようで……。まあ、行く先がバレてちゃ意味ないんですがね」
 そんな中、鈴木・志乃(ブラック・f12101)が上演(ジョウエン)を発動させ、男子生徒に変身した。
 その途端、まわりにいた女学生が頬を染め、何やらコソコソ話をし始めた。
「文豪さんは確かに自業自得ではあるけど、放っておいたら被害が出てしまうわね。そうならない様に、頑張らないと……」
 そう言って星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)が自分自身に気合を入れつつ、団子屋に足を踏み入れた。

●団子屋
「いらっしゃいませ~♪」
 その途端、団子屋の看板娘が、にこやかな笑みを浮かべ、猟兵達を出迎えた。
 店内には文豪の姿もあり、奥の方で猟兵達に背中を向け、団子を頬張っていた。
「お、いたいた」
 それに気づいたアマミが、躊躇う事なく文豪を駆け寄った。
「……!」
 次の瞬間、文豪がテーブルの上に小銭を置き、猟兵達を擦り抜け、脱兎の如く逃げだした。
 この様子では、背中で猟兵達の気配を感じていたのだろう。
 それは生まれ持っての本能。
 その動きに迷いはなく、逃げる事に対して、全力だった。
「待って文豪さん。私達は別に貴方の命を狙っている訳じゃないから!」
 すぐさま、愛がダッシュをすると、文豪の後を追いかけた。
「だったら、なんだ!? 原稿か! 今はそう言う気分じゃねぇ!」
 文豪が近くにあったゴミ箱を倒し、さらにスピードを上げて猛ダッシュ!
 どうやら、猟兵達を編集者だと勘違いしており、ここで捕まったら最後だと思っているようだ。
「貴方が逃げて、どうするのよ? 貴方の作品を心待ちにしている人は沢山いるのよ」
 杏梨も文豪の後を追いかけながら、熱い言葉を投げかけ、倒れたゴミ箱を飛び越えた。
「そんな事を言われたって、無理なモノは無理ッ! 今はスランプ! 何も書けねぇ!」
 しかし、文豪は逆ギレ。
 例え、誰が待っていようと書けないモノは書けない、と言わんばかりに吠えた。
「無理なモノは無理ですか。ならば……私がこの娘さんを口説いても、気持ちが変わらないという事ですね」
 その間、志乃がイケメンボイスで、団子屋の看板娘を口説き、勝ち誇った様子で文豪を見た。
「……んな!?」
 それは文豪にとって、ショックな出来事。
 あまりにも予想外の展開であったため、現実を受け入れる事が出来ず、志乃を二度見。
 あろう事か、団子屋の看板娘が、志乃を見て赤面ッ!
 『えっ? ええー!? 嘘でしょ!? 嘘はだよね!?』と言わんばかりに、オドロキモード。
 そのせいで、現実逃避をしてしまう程のダメージを受け、文豪が膝から崩れ落ちた。
「さぁ、目が覚めたかしら? 貴方は影朧に狙われているから、私達の傍を離れないようにね。貴方の無事は私達が保証してあげるから」
 そんな空気を察した杏梨が、文豪の肩をぽふりと叩いた。
「……」
 文豪は何も答えない。
 だが、失恋のショックで、執筆魂に火がついたのか、何やらヤル気満々になっていた。
「まさか、あんな軽いオンナだったとは……。こうなったら、文章で彼女を……いや、世の中を見返してやるッ!」
 文豪は泣いていた。
 ボロボロと涙を流して、太陽に吠えた。
 それは、半ば嫉妬の鬼と化した文豪が、その怒りを団子屋の看板娘でなく、原稿用紙にぶつける覚悟をした瞬間であった。
「……って、影朧! さっき影朧が、どうとか言わなかったか!?」
 そこで文豪がハッとなった。
 確か、編集者も同じような事を言っていたような……気がする。
 あの時は単なる脅し文句だと思って聞き流していたのだが、状況的に考えて……真実である可能性が濃厚になってきた。
「……大丈夫。私達なら影朧から貴方を守ってあげられるよ」
 それに気づいた愛が、文豪を守るようにして陣取った。
「だったら……よろしく頼む」
 文豪がホッとした様子で、深い溜息を漏らした。
 せっかくヤル気になったのだから、後は原稿を書くだけである。
「それじゃ、さっそく旅館に戻って原稿を書くのじゃ! 妾も早く続きが読みたいからの~ッ! そして、悶々とした劣情は作品にぶつけよ! 『御手洗・団子(みたらし・だんこ)』とか、そういうお色気キャラ出せ!」
 そう言ってアマミが操演(ソウエン)でバックパックとして着脱可な蜘蛛型ドローン(オクタビアスくん)を出現させ、八本脚で文豪を拘束すると、背中に担いで走り出した。
「ええい、そこまでじゃ! この先を通りたければ、ソイツを置いてけ! そうすれば、命だけは助けてやろう! それが嫌なら、今すぐ死ね!」
 次の瞬間、菱宮・三郎右衛門が思わせぶりにポーズを決め、古塚の呪い達を使って猟兵達の行く手を阻むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『古塚の呪い』

POW   :    百手潰撃
レベル×1tまでの対象の【死角から胴から生える無数の腕を伸ばし、体】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD   :    百足動輪砲
【両腕の代わりに生えたガトリング砲】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【銃弾の嵐】で攻撃する。
WIZ   :    百足朧縛縄
【呪いに汚染された注連縄】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リドリー・ジーン
<WIZ>
周りの人から聞き込みをして、団子屋で働く女の子に恋をしている……という情報が得る事が出来ればその女の子に協力を得る事は可能かしら。
【催眠術】で私に親近感、好意を抱いて貰って

「困ってる事があるの……少し協力してくれないかな?」

うまくいけばその子に文豪に無茶振りでもお願いしてもらって他の猟兵達の作戦を成功しやすいように右へ左へ動かしてもらおうかしら。
恋は盲目というのだし、”自分を好いているような演技”をしてもらったら少しばかり突飛な事を言っても咎めるような事もしないわよね

……この文豪さんはどこまでこの子のお願いを聞いてくれるのかしら
大丈夫、目的は見失ってないから。


神羅・アマミ
ぬう、まさか文豪確保と同時にオブリビオンの登場とは!
これこそ盾キャラとしてこの上なき誉れ!
文豪を背負ったままの戦となろうが、面白ぇー!丁度いいハンデじゃぜー!!

さておき、予知の上では何故か団子屋が破壊されることになっとるようじゃの。
つまり…最終的に団子屋が破壊されるとしても、その行為を遅延させることが結果として文豪を延命させることに繋がるのではないか!?

そこで妾が取る方法とは囮一択!
古塚の呪いどもとは距離を取り、団子屋を背に戦うという二点を念頭に置き立ち回る。
回避や防御動作によってガトリングの砲撃を捌き、店舗への攻撃を誘導しつつも致命傷は避けるという精妙なコントロールが勝利に繋がろう!
多分。



●恋する乙女は罪作り
「ひょっとして、あの子が……」
 そんな中、リドリー・ジーン(ダンピールのシンフォニア・f22332)は、恋する乙女の如く勢いで猟兵達との戦いを見守っていた団子屋の看板娘を発見した。
 団子屋の娘は、まるでアイドルの追っかけをしている少女の如く、志乃を応援ッ!
 そのせいで、持っているはずのない応援用の団扇が、リドリーにも見えるほどの愛を感じた。
 もちろん、それは目の錯覚。
 単なる気のせいであるのだが、恋する乙女に迷いナシ。
「困ってる事があるの……少し協力してくれないかな?」
 それでも、リドリーが覚悟を決めた様子で催眠術を使って、団子屋の看板娘を誘惑ッ!
「ええ、もちろん!」
 その途端、団子屋の看板娘が瞳にハートマークを浮かべ、恋の迷宮に迷い込んできた。
 この様子では、元々惚れやすい性格だったのだろう。
 先程まで別の相手に恋していた事も忘れて、ラヴの使者と化していた。
(「あの文豪さん……。どこまで、この子のお願いを聞いてくれるのかしら」)
 そんな事を考えながら、リドリーが文豪に視線を送る。
 文豪はアマミに背負われつつ、『恋より、原稿!』という気持ちになっているものの、それは単なる言い訳。
 フラれた事を誤魔化すため、強がっているだけである。
 故に、本音を言えば団子屋の看板娘に好意を持っており、邪な考えを持っているはず。
 そうでなければ、わざわざ旅館を抜け出して、会いに行く訳がない。
 おそらく、実際には未練たらたら。
 その状況で甘い言葉のひとつやふたつ囁けば、あっと言う間にコロリである。
 リドリーは何となく傀儡師気分になりながら、その場でジックリと作戦を練るのであった。

●三度の飯より団子がスキー
「ぬう、まさか文豪確保と同時にオブリビオンの登場とは! これこそ盾キャラとしてこの上なき誉れ! 文豪を背負ったままの戦となろうが、面白ぇー! 丁度いいハンデじゃぜー!!」
 一方、神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)は文豪を背負ったまま、古塚の呪い達の行く手を阻むようにして団子屋の前に陣取った。
 理由は不明だが、古塚の呪い達は、団子屋にまっしぐら!
 これには、菱宮・三郎右衛門自身でさえ、『……えっ? ワシ、そんな命令出してないよね? なんで、そっちの行くの? お腹空いてる?』と言わんばかりに戸惑いムード。
 もしかすると、古塚の呪い達の燃料(?)は団子ではないかと思う程、まっすぐ団子屋に向かっていた。
「そう言えば、あそこに書きかけの原稿が……」
 そんな中、文豪がハッとした表情を浮かべ、気まずい様子で汗を流した。
 それは書きかけ原稿と言うよりも、覚書のようなモノであったが、ヤル気満々になっているせいか、今まで点だったものが線になっているようだ。
 そのため、古塚の呪い達も、団子屋を狙っているのかも知れない。
 だが、団子屋からすれば、イイ迷惑。
 『なんてモノをウチに置いてきちまったんだ!』と言われる事、間違いナシの残念事案。
 その事実を知った三郎右衛門も、『行け、鉄人ッ!』とばかりの勢いで、古塚の呪い達を嗾けた。
 しかも、テンションが上がってきたせいか、『行け、行け♪ やれ、やれ♪ ぶっ壊せ!』と言わんばかりの勢いで、古塚の呪い達を応援しまくった。
 それを目の当たりにした文豪が、『……あれ、コイツ。性別以外は、俺が考えたキャラと同じじゃん!』と心の中で思うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

赤嶺・愛
SPD判定
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

●心情
何とも禍々しい姿の影朧だろう、
強そうだけど、私も負ける訳にはいかないよ

●行動
ハートフル・レインボー(UC)を使用して戦うね。
敵の百足動輪砲に対抗して
私も遠距離からの攻撃を行うね。

【範囲攻撃】でUCを使用して、敵を纏めて攻撃する様にするね
【視力】で遠距離の敵も良く見据えて、攻撃するよ。
文豪は、【かばう】で守りながら戦い
敵の攻撃は【武器受け】や【盾受け】で防御。
余裕があれば【カウンター】で反撃。

また、【地形の利用】も使用し
敵に囲まれない様に位置取り、【第六感】で死角からの攻撃にも
対処できるようにするね。

撃破順は、弱っている対象から優先して撃破するね。


星川・杏梨
POW判定の行動
アドリブ&他猟兵との共闘歓迎

■心情
文豪さんがやる気を出してくれた様で何よりだけど
今は悠長な事を言っている場合ではないわね。

■行動
シューティング・パレード(UC)を使用して戦う。
【スナイパー】で狙いを定めてライフルの弾を発射し
追撃は炎属性の遠距離魔法を使う。【属性攻撃】で炎属性を強化。

敵の百手潰撃に対しては【ダッシュ】や【スライディング】で
捕まらない様に注意しておくわね。
出来るだけ、私のUCの射程範囲を保ちながら、遠距離戦で行くわね。
捕まりそうになったら【咄嗟の一撃】で腕を攻撃して離して貰うわ。

敵は、弱っている敵から各個撃破していくわね。


鈴木・志乃
やだなあ……こまったなあ……
なんだろうこいつら凄い見た目だ……

死角からの攻撃には第六感で反応し見切り、光の鎖で武器受けからのロープワークの要領でそのまま縛り上げて全力魔法を流し込む

もしくはUCでトランプを念動力で操り手当たり次第に早業で腕を切断して行く。ジョーカー入れて53枚たっぷり味わってよね

極力距離を取って常に羽で浮くようにしよう叩きつけられちゃあたまらないからね
オーラ防御も常時発動し、少しでも衝撃を和らげようか

あっ原稿は念動力で回収しちゃいますんでどっでっかい木上にでも避難させられませんかね
いやどこにあったって騒ぎ立てそうだなあ……



●すべてを壊せ!
「何とも禍々しい姿の影朧……。強そうだけど、私も負ける訳にはいかないからね」
 赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)は仲間達と共に、古塚の呪い達の前に陣取った。
 古塚の呪い達はケモノのような叫び声を響かせ、団子屋を目指して、まっしぐら!
 菱宮・三郎右衛門も興奮した様子で、『すべてを壊せ! ぶっ壊せ!』と鼻息荒く叫んでいた。
「やだなあ……こまったなあ……なんだろう、こいつら凄い見た目だ……」
 鈴木・志乃(ブラック・f12101)がドン引きした様子で、古塚の呪い達の死角に回り込でいく。
 それに合わせて、ロープワークの要領で光の鎖を操り、古塚の呪いを縛り上げ、全力魔法を流し込んだ。
 次の瞬間、古塚の呪いが弾け飛び、無数の塊となって崩れ落ちた。
 だが、古塚の呪い達の歩みは止まらない。
 まるで最初からいなかったような扱いで、古塚の呪い達が団子屋を目指して突き進んでいった。
「文豪さんがやる気を出してくれた様で何よりだけど、今は悠長な事を言っている場合ではないわね」
 それに危機感を覚えた星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)が、シューティング・パレードを発動させ、古塚の呪いを狙い撃った。
 高い集中力で狙いを定めたライフルの弾は、古塚の呪いの眉間に命中すると、その体を炎に包んで消し炭に変えた。
「ええい、まだだっ! お前達の本気は、こんなモンじゃないだろ!」
 三郎右衛門が殺気立った様子で、古塚の呪い達を嗾けた。
 その指示に従って古塚の呪いがケモノの如く吠え、胴から生える無数の腕を伸ばし、傍にいた杏梨の体を掴み上げようとした。
「……遅いわね」
 それに気づいた杏梨が素早い身のこなしで、古塚の呪いの胴から伸びた腕を避け、咄嗟の一撃で反撃を仕掛けた。
「ええい! 怯むなッ! やれ、やれ、やれ!」
 三郎右衛門が興奮した様子で、吠えて、吠えて、吠えまくった!
 それに応えるようにして、古塚の呪いが両腕の代わりに生えたガトリング砲で、銃弾の嵐を巻き起こした。
「……!」
 すぐさま、愛が第六感を駆使して、地形を利用しつつ、銃弾の嵐を回避した。
「いいぞ、やれ! やってしまえ!」
 三郎右衛門も興奮した様子で、古塚の呪い達を煽る。
 次の瞬間、古塚の呪い達がケモノの如く唸り声を響かせ、今度は呪いに汚染された注連縄を振り回した。
 それは辺りの建物を破壊し、野次馬根性で集まってきた一般人にも、牙を剥いた。
「ジョーカー入れて53枚たっぷり味わってよね」
 その間に、志乃が死角に回り込み、念動力でトランプを操って、手当たり次第に注連縄や、古塚の呪いの腕を斬り捨てた。
「全ての者に慈愛の力を、そして邪悪なる者には制裁の力を!」
 それと同時に、愛がハートフル・レインボーを仕掛け、七色のハート型のエネルギーの嵐で、古塚の呪い達を全滅させた。
「な、なんだと!? まさか、ここまでやるとは……」
 三郎右衛門が信じられない様子で、ダラダラと汗を流した。
 猟兵達の前では、古塚の呪いも、単なるガラクタ。
 その証拠が目の前に形となって山になっていた。
「とりあえず、原稿は回収したので、もう団子屋を狙う必要はありませんよ?」
 そんな中、志乃が念動力で、団子屋から原稿(?)を回収し、ホッとした様子で溜息を洩らした。
「これだよ、これ!」
 それに気づいた文豪が瞳をランランと輝かせ、志乃から原稿(?)を受け取った。
「ば、馬鹿なっ! 何故、そこまでして、ソイツの事を……! だが、邪魔するのであれば、お前達も死ぬことになるぞ!」
 それを目の当たりにした三郎右衛門が殺気立った様子で、警告混じりに呟いた。
「それは、どうかしら」
 そう言って杏梨が仲間達と共に、三郎右衛門の前に陣取るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『菱宮・三郎右衛門』

POW   :    愛は拳で語る(物理)
【武の心】を籠めた【拳】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【自らに向ける殺意】のみを攻撃する。
SPD   :    愛弟子の応援
戦闘力のない、レベル×1体の【稽古熱心な弟子】を召喚する。応援や助言、技能「【鼓舞】【奉仕】【掃除】【医術】」を使った支援をしてくれる。
WIZ   :    手合わせを所望する
【全盛期の頃の姿】に変身し、武器「【薙刀】」の威力増強と、【草履】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はジェマ・ファリナセアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

赤嶺・愛
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
三郎右衛門さんも、そこまで文豪を恨むなんて
本当に設定から変更されたらご立腹なんだね。
まぁ、私も出来れば三郎右衛門さんを説得したいな。

■行動
ハートフル・レインボーを使用して戦うね。
敵から出来るだけ距離を離して、
【視力】で敵を見据えて【範囲攻撃】で纏めて
弟子を優先して撃破していくね。
戦闘力がないなら、すぐに倒せると思うし。

敵が攻撃して来たら【武器受け】や【盾受け】で防御しつつ
敵の攻撃範囲外に【ダッシュ】で離れるね。

■説得
「もう、作品は大ヒットしたし設定を変えられないよ」
「それなら貴方自身が、自分を作品同様に合わせたら、案外人気でるかもね」


星川・杏梨
POW判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

●心情
三郎右衛門さん、ついに自ら戦いに来たみたいね
でも文豪さんの命は私達が守ってあげる
そして三郎右衛門さんにも出来れば説得してあげたいな

●行動
シューティング・パレードを使用して戦う
敵から距離を離して、【スナイパー】でライフルの狙いを定め
ライフルの弾が命中したら、追撃の炎属性を【属性攻撃】で強化

敵の拳攻撃は、【見切り】で避ける様にし
避けきれない時は【オーラ防御】で身を守るわ
後は【ダッシュ】で、常に敵の攻撃範囲から離れる

●説得
今更小説の設定を変える訳にはいかないし
むしろ世の中は女装して人気者になった人も多い訳だから
貴方も女装路線で行ってみるのも手よ?


神羅・アマミ
文豪がそれなりにやる気を出したというのなら…妾ができること、やるべきことは可能な限りネタを提供すること!
古武術家を二次創作で散々玩具にしてきたならば、目の前の影朧を好きに料理するのもまた一興!

てなわけで文豪を解放しこっからは好きにさせてもらう。
コード『特機』を発動!
敵が召喚する弟子に対し、ソードビットで胸や股間の衣服だけを執拗に狙う!
相手は男が大多数?
そんなこたぁわかっとる!
心の目で見よ!
…どうじゃ?見えてきたか?

ボスの衣服も同様に端から切り刻んでやりたいのー。
説得?いいや、奴には敗北してもらう!
最強の猟兵軍団(女体化)に無様を晒す三郎右衛門(女体化)…読者もきっと望んでいるはずですね?



●三郎右衛門の怒り
「……三郎右衛門さん、ついに自ら戦いに来たみたいね。でも文豪さんの命は私達が守ってあげる」
 すぐさま、星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)が、三郎右衛門の前に陣取った。
 だが、三郎右衛門は、その場から動かない。
 鬼のような形相を浮かべたまま、決して構えを崩さず、ゆっくりと間合いを取った。
「お、お前なんて怖くないぞ!」
 その途端、文豪が杏梨の後ろから顔を出し、妙に強気な態度で叫び声を響かせた。
 まるで自分が強くなったような勢いで、三郎右衛門を挑発していた。
「怖くない……だと!?」
 次の瞬間、三郎右衛門が刃物の如く鋭い殺気を、文豪の首元に当てる勢いで放ってきた。
「あ、いや、俺じゃなくて……その! よろしく頼むぜ!」
 これには文豪も驚き、動揺した様子で、杏梨の後ろにサッと隠れた。
「そこを退けえええええええええええええ!」
 それと同時に、三郎右衛門が殺意を剥き出しにして、猟兵達に襲い掛かってきた。
 その背後に宿るのは、荒ぶる鬼神。
 怒りの感情が具現化した存在である鬼神は、すべてを破壊する勢いで、連撃を繰り出した。
(「ここまで文豪を恨むなんて……。本当に、ご立腹なんだね」)
 赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)が色々と察した様子で、三郎右衛門の連撃を避けていった。
 三郎右衛門の連撃は、目にも止まらぬ速さであったが、猟兵達には当たらなかった。
「まあ、文豪がそれなりにやる気になっているのなら……妾ができること、やるべきことは可能な限りネタを提供すること! 古武術家を二次創作で散々玩具にしてきたならば、目の前の影朧を好きに料理するのも、また一興! てなわけで……覚悟ッ!」
 その間に神羅・アマミ(凡テ一太刀ニテ征ク・f00889)が、特機(トッキ)を発動させ、柄尻のデジタル表示器に1と刻印された戦闘用ソードビットを召喚した。
「ワシは負けん! 負けてたまるかァ! ……ん!? この声は……まさか!?」
 その途端、三郎右衛門の耳元に届いたのは、愛弟子達の応援だった。
 次の瞬間、あの世に旅立ったはずの愛弟子達が熱い思いと共に蘇り、三郎右衛門を鼓舞するため、声が枯れるほどの勢いで大声を上げた。
「いっそ、貴方自身が作品に合わせたら、案外人気でるかもね」
 愛が皮肉混じりに呟きながら、範囲攻撃で三郎右衛門の弟子達を撃破した。
 しかし、弟子達はまったく怯まず、気合と根性と何かで頑張った。
「だからと言って、今更小説の設定を変える訳にはいかないし……。むしろ世の中は女装して人気者になった人も多い訳だから、貴方も女装路線で行ってみるのも手だと思うけど?」
 杏梨が間合いを取りながら、三郎右衛門に自分の考えを述べた。
「ワシに男を捨てろ……と言うのか。ふざけるなッ! ワシはワシ! それ以外のナニモノでもないッ!」
 三郎右衛門が殺気立った様子で、叫び声を響かせた。
 彼にとって、妥協は負け。
 そもそも、負けを認めるため、ここに来た訳ではない。
 故に求めるモノは勝利ッ!
 圧倒的な勝利以外、三郎右衛門は求めていないようだった。
「もう、作品は大ヒットしたし、設定を変えられないよ」
 愛が呆れた様子でハートフル・レインボーを仕掛け、慈愛に満ちた優しい心を込めて、七色のハート型エネルギーの嵐を発生させた。
「ならば、そいつを殺して、すべてを終わらせてやる!」
 三郎右衛門が殺気立った様子で、文豪に襲い掛かってきた。
「残念だが、それは……無理じゃ」
 それを迎え撃つようにして、アマミが戦闘用ソードビットを操り、稽古熱心な弟子達の胸や股間の衣服だけを執拗に狙って、容赦なく切り裂いた。
「それが……どうしたァ!」
 だが、稽古熱心な弟子達は、まったく怯んでいなかった。
 胸と股間を丸出しにしても、常に堂々ッ!
 何かが振り子時計のように揺れていても、まったく恥じる事なく胸を張っていた。
 その姿は、まさにケモノ。
 若干、ケダモノと化している弟子もいるが、誰ひとりとして身体を隠す者はいなかった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお! お前達ィィィィィィィィィ!」
 それに感化された三郎右衛門が滝のような涙を流し、身に纏っている服を脱ぎ捨て、褌一丁になった。
 しかし、そこに意味はない。
 ただ何となく……。
 強いて言えば、その場の雰囲気で……三郎右衛門が吠えた。
「……と言うか、誰得なんだ!」
 これには文豪も、パニック状態。
 全く有難みのない肌色景色に、吐き気すら感じていた。
「ならば心の目で見よ! お主なら見えるはずじゃ!」
 すぐさま、アマミがキリッとした表情を浮かべ、傍にいた文豪に喝を入れた。
「心の目……だと!?」
 文豪が困った様子で汗を流した。
 だが、三郎右衛門達を自分の作品内に置き換えた事で、即座にアマミの言葉を理解した。
 途端に、目の前に広がったのは、桃色景色。
 それは文豪の思い込みが作り出した淡い幻想であったが、その瞳を通じて三郎右衛門達が心の中で萌えキャラと化していた。
「そんな目でワシを見るなああああああああああああああ!」
 その視線に気づいた三郎右衛門が全身に鳥肌を立たせ、武の心を籠めた拳で文豪を殴ろうとした。
「そんなに殺気を剥き出しにしたら、当たるものも当たらないわよ」
 それに気づいた杏梨がシューティング・パレードを仕掛け、高い集中力で狙いを定めたライフルの弾を三郎右衛門に撃ち込んだ。
「ぐはっ! ば、馬鹿なっ!? ぐおおおおおおおおおおおおお!」
 その一撃を喰らった三郎右衛門が血反吐を吐き、紅蓮の炎に包まれた。
 しかし、三郎右衛門は全身火だるまになりつつ、気合と根性と何かで、再び襲い掛かってきた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
UC発動
【祈り、全力魔法、衝撃波、なぎ払い】

世界にとって幸福な幻想……それは……女体化だッッ!!(違う)
というわけで文豪さんの書いた作品の通りにこの場を改編してやる! 背景とか諸々ッ!!
当然敵も強制女体化じゃ!! というかそういう風に見えるようにする!! 幻想!!
それが嫌なら私を倒してみやがれ!!
(これで文豪は狙われないな、うん。
可能ならそのまま吹っ飛ばしてしまえ)
※以下盛大な悪ノリ

即興で大正ロマン活劇アニメのOPみたいなの歌い始めてさらに激昂を煽る【歌唱、大声】
読みやすくなった動きを第六感で見切り
光の鎖で早業武器受けからのカウンターなぎ払い決めるよ!


ヒバゴン・シルバーバック(サポート)
『星狐に出たいと思っている。』
 ウォーマシンのバーバリアン×UDCメカニック、30歳の男です。
ヒバゴンはヒバゴンでウホ!仲間は名前で呼ぶし敵はお前、ノリで貴様と呼んだりするウホ。

※ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
結構臆病だったり面倒くさがりだったりします。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●三郎右衛門のプライド
「例え、この身が滅びる事になったとしても、そいつだけは絶対に殺さなければ……ならんのだァ!」
 三郎右衛門は全身火だるまになりつつも、鬼のような形相を浮かべ、文豪に襲い掛かろうとした。
「こっちに来たウホ!」
 それに気づいたヒバゴン・シルバーバック(ゴリラ型ロボット・f07349)が、文豪を守るようにして陣取った。
 これには文豪も恐怖を感じたのか、ヒバゴンにガッチリとしがみつき、決して離れようとしなかった。
「そこを退けええええええええええええええええ!」
 三郎右衛門が両目を血走らせ、地獄の底から響くような声で、猟兵達を威嚇した。
「世界にとって幸福な幻想……それは……女体化だッッ!!」
 その行く手を阻むようにして、鈴木・志乃(ブラック・f12101)が吠えた。
「そんな訳あるかァァァァァァァァァァァァァァ!」
 三郎右衛門も吠えた。
 心の底から……ケモノのように……。
 それだけは絶対に譲れない事。
 何が何でも否定しなければイケない事だった。
 故に、全力。
 身も心も燃え尽きそうな状況の中、全力全開捨て身の覚悟で、志乃に攻撃を仕掛けていた。
 だが、既に肉体は限界。
 体のあちこちが悲鳴をあげ、今にも崩れ落ちそうな勢いだった。
「それなら、文豪さんの書いた作品の通り、この場を改編してやる! 背景とか諸々ッ!! 当然、お前も強制女体化じゃ!! それが嫌なら私を倒してみやがれ!!」
 次の瞬間、志乃が即興で大正ロマン活劇アニメのOP風の歌を歌い、三郎右衛門に攻撃を繰り出した。
「ふざけるなァ! あんなモノはゴミ。何の価値もないゴミだ! 強いて言えば、文字の羅列ッ! だから滅びるべきなんだ、文豪もろともな!」
 三郎右衛門が体に纏わりついた炎を払い、両目を血走らせて再び吠えた。
 脳裏に過るのは、女体化した自分の姿。
 その途端、全身に鳥肌が立ち、激しい怒りが爆発した。
 しかし、三郎右衛門の殺気が手に取るように分かるため、志乃に攻撃が当たる事はない。
 その隙をつくようにして、志乃が光の鎖で三郎右衛門の腕を絡み取り、カウンター気味に薙ぎ払いを決めた。
「……勝負あったでウホ」
 それに合わせて、ヒバゴンもプログラムド・ジェノサイドを仕掛け、あらかじめ脳にプログラムしていた連続攻撃を繰り出し、キリリとした表情を浮かべた。
「ば、馬鹿なッ! このワシが……」
 その一撃を喰らった三郎右衛門が、ワナワナと体を震わせ、血溜まりの中に沈んでいった。
「安心して逝け、三郎右衛門ッ! そして、俺の作品の中で、永遠に生き続けろッ!」
 そう言って文豪が今回の出来事をネタにする気満々で、三郎右衛門に対してトドメの一言を吐くのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年10月15日


挿絵イラスト