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マグロと恐竜、驚愕コラボ。

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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 ずどどどどどどどど……!
 キマイラフューチャーのとある場所で何かすごい群れが走っていた。

 マグロ。

 ……いや、正確にはマグロ頭のなんか。
 具体的には、そこそこいいガタイにめでたそうな真っ赤な褌、そんでもってマグロ頭。それが魚群のようにひとかたまりとなって走っているのだ。
 けっこうインパクトが凄い。
 で、その群れがどこに走っているかというと――。


「マグロって泳ぐ生き物だったと思うんだがなあ」
 グリモア猟兵の守谷・一刀(一矢をもって悪を断つ・f03105)はキマイラフューチャーの光景を背にそんな事を言い出した。
 まあ、この世にはいくつもの世界がある。マグロが走る世界だってあるかもしれないのだ。
「聞いてくれ。キマイラフューチャーでマグロ怪人ツーナーがパーティー会場を襲撃する事件を予測した。お前達にはその場に向かってもらいたい」
 一刀の説明によれば、マグロ頭のマグロ怪人ツーナーはとにかく全力疾走。ツーナー達を束ねる怪人頭、ティラノサウルス怪人の元へ向かっているとの事。
 なんでまたティラノサウルス怪人の元へ向かっているのかと聞けば。
「猫に襲われてどうにもならんようでな。猫の手ならぬティラノサウルス怪人の手を借りたいから、らしい」
 ええ……。
 なおパーティー会場を襲撃するのも、ティラノサウルス怪人の元へ向かうルート上にあるからだとか。
「会場に被害が出ないよう、まずはマグロ怪人ツーナーを倒してもらいたい。その後は怪人頭であるティラノサウルス怪人だな。放っておけばいつ暴れ出すか分からんし」
 そう話す一刀に猟兵たちは頷いた。


「お前達なら大丈夫だ、これくらい問題ないだろ?」
 言い、一刀はニッと笑ってみせる。
「そうだ、この戦いが終わったらパーティー会場に寄っていかないか? きっと楽しいぞ!」
 さあ、マグロと恐竜との戦いがはじまる。


カンナミユ
 カンナミユです。
 猫に追われるマグロ。
 ないわあ……。

 まずは第1章【集団戦】となります。
 猫に追われた魚、ではなくマグロ怪人ツーナーを倒しまくっちゃいましょう!
 そうすればパーティー会場に被害は出ませんし、倒しまくった先には怪人頭もいますしね!

 それでは宜しくお願いします。
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第1章 集団戦 『マグロ怪人ツーナー』

POW   :    止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ   :    水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アイ・エイド
うわ!?何アレ!
いや、ま、
分かんだけどさ!
ちょ!クサい!
汗じゃなくて魚クサッ!!
と、とりあえず、量が量だし、気合い入れて気呪の紐を操って、あいつらの足元に頑丈な紐を張らせてある程度転ばせる!

んで、カオスリングのオーラを体に纏わせて肉弾戦で勝負するぜ!
相手がこんな恐慌状態だ
攻撃はゼロシールドで防ぐ!つーかもう盾でぶん殴る!

目かっ開いてる!?怖ッ!!あーもう!いい加減止まりやがれ!!
一回、殺気だして
小刀で怯んだヤツにマヒ攻撃食らわす!


烏哭・太河
大漁じゃ!
まぁ、その来るなら来る前に準備しますか。
最終的には力技【POW】頼みっぽいけどなー。

1.まずは会場までのルート上の路地を探します。
2.首の高さにロープをビンビンに張っときます。(真似しては以下略)
3.首は見え見えなのでオマケで足元にもビンビンにロープ張っときます。(真似以下略)

ドミノ倒しになれば足止めは成功。起き上がったマグロへ対してグラウンドクラッシャーをお見舞いしもう一回マグロになってもらう。

トラップが効かなかったり、後続が踏み越えて来るなら先頭をひっくり返すことに注力する。

大正義猫さんが殲滅してくれるんじゃないかな的思考で足止め特化にて行動。



ずどどどどど……!
「うわ!? 何アレ! いや、ま、分かんだけどさ!」
 普通じゃお目にかかれないだろう光景をアイ・エイド(変人腐れ狼・f10621)は目の当たりにしている。
 いい感じのマッチョが大量に、赤褌でこっちに来ているのだ。しかもマグロ頭で全力疾走。
 マグロ怪人ツーナーは控えめにいって、キモイ。
「ちょ! クサい! 汗じゃなくて魚クサッ!!」
 全力疾走で流す汗は漢臭いならぬ魚臭い。これは服についたら絶対に匂いが取れないやつである。
「と、とりあえず、量が量だし、気合い入れていくぜ!」
 魚群ならぬツーナー群が押し寄せてくる。アイは気呪の紐を操り―、
 ずっしゃあああああああ!!!
 いい感じに引っかかり、アイは思わずガッツポーズ。だが、そのトラップは一つだけではなかった。
「ギョギョ? ギョギョギョ!」
「ギョギョギョ!」
 運よくアイの縄に引っかからずに済んだツーナーは烏哭・太河(傭兵・f05251)が首の高さに張ったロープに引っかかり、見え見えな位置のロープを回避できたら、オマケに張られた足元ロープの餌食。
「大漁じゃ!」
 太河作、良い子はけっしてマネしてはいけない、マグロマッチョのドミノ倒しトラップである。
 マグロ怪人はいい感じにドミノ倒しになっても、まだ動けるものがちらほら。やっぱり食べられるのが怖いのだろう。
「ギョー!!」
「っと!」
 アフロが揺れ、太河は超高速攻撃をすっとかわすと隙をついて一撃!
 どず、ん!!
「もう一発!」
 足止めすべくツーナー群へと攻撃を叩きつける中、
 にゃー!
「げっ?!」
 オーラを纏うアイめがけ、ツーナーは噛みつかれていた猫を掴んで投げてきた。
 これシールドで防いだら猫がヤバイやつだ。
「動物虐待反対!」
 めごっ。
「ギョギョー!」
 ツーナーを殴れば猫がにゃーん。どんだけ猫に狙われているんだこの怪人。
 怪人的には猫と戦っている延長上に猟兵たちと戦っているのかもしれない。多分。
「目かっ開いてる!? 怖ッ!! あーもう! いい加減止まりやがれ!!」
 殺気を放ち、アイは刀身が黄色い小刀を閃かせるとひるんだマグロを片っ端から攻撃し、大正義猫さんが殲滅してくれるんじゃないかなーとか思いつつ太河も得物でもう一回マグロになってもらおうと足止めに大奮闘。
 戦いながらもそこかしこでにゃーにゃーと猫の鳴き声がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ショコラ・リング
追われてるのなら逆に助けるべきでは……ってオブリビオンでございましたね
……猫さん達はアレが美味しそうに見えているのでしょうか?
あんなマグロはボクも嫌でございますが……ティラノサウルスとマグロだと配下というより食料になりそうでございますね
一先ずパーティー会場を襲わせないためにもあのヘンテコな怪人を倒さねばなりませんね
ボクは周りの猫さんを傷付けない様に注意しながらと、猫さん達の動きから怪人の動きを読んで一体ずつ確実に弓で狙い撃っていきます
射出される猫さんは傷つかないように戦闘に支障がない範囲で受け止めますが、猫さんは元々身体能力高いですし大丈夫でしょうか?


ネレム・クロックワーク
ごきげんよう、可愛らしい猫さん
あら、摩訶不思議な生物がいる、わ
陸を走るマグロなんてものが、この世には存在するの、ね
世界は広い、わ
まだまだわたしの知らないことがたくさん溢れているの、ね
ほんの少しだけ【世界知識】が広がった気がする、わ
まあ、猫さんたら頭のマグロを狙っているのかしら?
きっと、お腹を空かせているの、ね
やんちゃでとっても可愛い、わ
其処のマグロ頭の摩訶不思議さんも、そうは思わない?
猫さんってとても可愛いわよ、ね

それはそれとして【星の鍵】
【全力魔法】に星属性の【属性攻撃】を【祈り】に乗せて【高速詠唱】でサクサク発動させましょう
【目立たない】ようにこっそりと【マヒ攻撃】も織り交ぜてみましょうね



「ごきげんよう、可愛らしい猫さん」
 可愛らしい鳴き声にネレム・クロックワーク(夢時計・f00966)が見れば、可愛らしいにゃんこたちは全力疾走。
 標的を狙うその鋭い眼光の先、
「あら、摩訶不思議な生物がいる、わ。陸を走るマグロなんてものが、この世には存在するの、ね。世界は広い、わ」
「……猫さん達はアレが美味しそうに見えているのでしょうか?」
 ずどど、と地鳴りするほどの勢いで走るアレ――マグロ怪人を目にショコラ・リング(キマイラのアーチャー・f00670)は瞬き一つ。
 グリモア猟兵の説明によれば、あのマグロ怪人ツーナーは骸の海から蘇ったモノだというのに猫に追われているらしい。
「追われてるのなら逆に助けるべきでは……ってオブリビオンでございましたね」
「まだまだわたしの知らないことがたくさん溢れているの、ね。ほんの少しだけ世界知識が広がった気がする、わ」
 必死に逃げまくる様子にショコラとネレムは言葉を交わす。
 世界に害をなすオブリビオンが猫に襲われているとは、世の中本当に良く分からない。
「まあ、猫さんたら頭のマグロを狙っているのかしら? きっと、お腹を空かせているの、ね。やんちゃでとっても可愛い、わ」
 チョコレート色の瞳を細めて見れば、まっくろにゃんこが腕に噛みついている。かと思えば他のマグロにサビにゃんこがぴょーん。
「其処のマグロ頭の摩訶不思議さんも、そうは思わない? 猫さんってとても可愛いわよ、ね」
「ギョギョギョギョー!!」
「ギョー!」
 ふわりと笑むネレムとは対照的にマグロどもは命の危機に晒されている為か、めちゃくちゃ必死だった。凄まじい形相で駆けている。
「あんなマグロはボクも嫌でございますが……ティラノサウルスとマグロだと配下というより食料になりそうでございますね」
 あのマグロはもしかして怪人頭の食料なのでは、などとショコラは考えてしまうが、
「一先ずパーティー会場を襲わせないためにもあのヘンテコな怪人を倒さねばなりませんね」
「そう、ね」
 かわす言葉に頷くネレムの体は宙を舞う。
 マグロたちが放つ水鉄砲を一つ、また一つ飛び越え。ミルクティ色の髪が揺れ、水鉄砲が当たりそうになったにゃんこもキャッチ。
「耀う、星の幻想夜」
 すうと指を動かしネレムが放つのは煌めく流星。祈りと共に白昼に星が煌めき――、
 にゃにゃーん!
 投げ飛ばされる猫をショコラはキャッチ。
 元々猫は身体能力が高いので、キャッチできなくとも何とかなるだろう。
 めっちゃ飛んでくる猫たちをショコラは次々にキャッチし、
「おや」
 ショコラの頭に灰色にゃんこがちょこん。
「じっとしていて下さいね、猫さん」
 弓に矢をつがえ、集中――ずだん!
「ギョギョー!」
 あ、倒れた怪人を食べようとする猫たちを二人は離し、避難させる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

五箇・鈴丸
そうだにゃ。マグロは泳ぐ生き物だにゃ。
うちのマグロさんも泳いで戦ってくれるにゃ。
ってことでマグロにはマグロで勝負にゃ!!マグロさんおいで!
騎乗戦闘にゃらぬ魚乗戦闘にゃ!狙うは御首ただ一つ。

うちのマグロさんには連中の肩あたりの高さを飛んで泳いでもらって、頭と胴体の付け根を一閃。オレの太刀魚が唸るにゃ。

マグロは鮮度が大事にゃ。にゃんか人間の胴体が邪魔だけど、切り離せばたぶん、美味しく食べられるはずにゃ。ばっさばっさ斬り捌いて、御造りにしちゃおうにゃ。

斬って斬って斬って、ジャンプ斬りコンボにゃ!……あ!?マグロさん待って!行かにゃいで!マグロさんは止まらないから、急いで追いかけにゃいとにゃ…!!



マグロは魚である。
「そうだにゃ。マグロは泳ぐ生き物だにゃ」
 三度笠の奥、五箇・鈴丸(路地裏の十文字・f03531)の瞳が見据えるのは、陸を走るマグロ……マグロ頭の怪人。
「うちのマグロさんも泳いで戦ってくれるにゃ。ってことでマグロにはマグロで勝負にゃ!! マグロさんおいで!」
 鈴丸の召喚に応じて現れるのは大きなマグロ。
 浮遊するマグロにひょいと乗り、騎乗戦闘ならぬ魚乗戦闘。
「ギョギョギョー!」
 にゃーん!!
 投げつけてくるにゃんこをひらりとかわし、鈴丸が狙うは御首ただ一つ。
「止まったら死んじゃうにゃら、止まらなければいい! あいつ目掛けて一直線に突撃にゃ!!」
 怪人たちの肩あたりの高さをマグロさんに泳いでもらい、頭と胴体の付け根を太刀魚で一閃!
 ずばっ!
「マグロは鮮度が大事にゃ。にゃんか人間の胴体が邪魔だけど、切り離せばたぶん、美味しく食べられるはずにゃ。ばっさばっさ斬り捌いて、御造りにしちゃおうにゃ」
 マグロさんに乗り、鈴丸は怪人たちを斬り捌く。
「斬って斬って斬って、ジャンプ斬りコンボにゃ! ……あ!?」
 順調に斬りまくっていた鈴丸だったが、ジャンプ斬りコンボからの着地はマグロさんではなく、地面。
 振り向けばマグロさんはもう遠く。
「マグロさん待って! 行かにゃいで! マグロさんは止まらないから、急いで追いかけにゃいとにゃ……!!」
 鈴丸がマグロを食べられるのはもうちょっと後になりそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルリ・アイカワ
POWにて対抗

予測進路上で手持ちの銃器の準備をしている
自身の技能【範囲攻撃2】を使い一網打尽を狙う算段ではある
【二回攻撃5】と【一斉射撃2】を補助プログラムとして構築しているが、機能するか怪しい所だった
「マグロ・・・?陸上でマグロ?」
受け取った情報から生態系の進化からシュミレートしてみたが、どうやってもエラーが出てしまう
「まぁ・・・いいか、大漁旗の準備もしないといけないかな」
準備が整い次第、腰を据えて身体を地面に固定させ射撃反動に備えて迎撃体制を取る



なんか巨大マグロが浮遊し泳いでるのが見えた。
「マグロ……? 陸上でマグロ?」
 予測進路上で手持ちの銃器の準備をしていたルリ・アイカワ(ウォーマシンのバーバリアン・f05097)は思わず凝視してしまったが、どうやら仲間の猟兵が召喚したもののようだ。
 マグロは魚だ。魚は海に生きる生物であって、陸上では生きられない。
 そんなマグロを攻撃するにあたり、攻撃手段をいくつか補助プログラムとして構築しているが、機能するかは怪しい所。
 受け取った情報からルリは生態系の進化からシュミレートしてみたが、どうやってもエラーが出てしまう。
 冷静に考えればこのマグロは頭がマグロなだけであって、体はヒト。それ以前に骸の海から蘇ったモノなので、魚なのかヒトなのかも定かではない。
「まぁ……いいか」
 深く考えていても仕方がない。余計な事を考えていては作戦に支障をきたしてしまう。
 いつも通りに武器を準備し、ルリは腰を据えて身体を地面に固定させると、射撃反動に備えて迎撃体制を取る。
 ――来た。
 地面を揺らす程の音を響かせ、マグロ頭のオブリビオンたちが。
「大漁旗の準備もしないといけないかな」
 射程範囲に近づくまでじっと待ち――、
 引き金を引く。

成功 🔵​🔵​🔴​

松村・凛
えー!?なにあれ!?あんなマグロいるのっ!?世界は広いなぁ。
猫たちが群がってるってことは、あれ美味しいのかな?めっちゃ汗かいてるし天然の塩味?てか逃げる相手ってなんか追いかけたくなるよねー、わかるわかる!
百聞は一見に如かずっていうし、ボクも七星七縛符で捕縛した後に猫さんと一緒に齧ってみようかな!
いっただっきまーす(攻撃に成功したらというセリフと共に肩辺りをガブリ)
マズかったら腹いせにボコボコにするし、美味しかったら猫たちと一緒に次々襲い掛かるよっ!



マグロどもの数は減りつつある。
「えー!? なにあれ!? あんなマグロいるのっ!? 世界は広いなぁ」
 銃弾の音を聞きながら、松村・凛(ガブリえる・f10406)がじーっと見れば、マグロ頭が猫に追われているではないか。
「猫たちが群がってるってことは、あれ美味しいのかな? めっちゃ汗かいてるし天然の塩味? てか逃げる相手ってなんか追いかけたくなるよねー、わかるわかる!」
 うんうんと頷く凛の脳裏にぴーんと閃きが走る。
「百聞は一見に如かずっていうし、ボクも七星七縛符で捕縛した後に猫さんと一緒に齧ってみようかな!」
 噛み付き癖があるとはいえ、あれ、齧ってみるの……?
「ギョギョ!」
「ギョギョギョ!!」
「っ、く!」
 勢いよく放たれる水鉄砲に当たり、痛みに少し眉を寄せるも一瞬。
「よくもやったな!」
 濡れる顔をぐいとぬぐい、凛は取り出した護符をばばっと放つ。
「ギョー!!」
 べちっと当たったマグロ怪人は文字通りマグロのようにびちびち跳ねた。
 よっしゃこれはチャンス!
 にゃーんと猫たちもわらわら寄ってきて齧るので凛も駆け寄り、
「いっただっきまーす」
 肩口をがぶり。
「…………」
 お味はいかがです?
「…………」
 眉間にしわが寄り、オレンジ色の瞳は細まり。
 めきょっ。
 マグロ頭に拳がめり込み、凛は残りのマグロもボッコボコにした。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『ティラノサウルス怪人』

POW   :    ザウルスモード
【巨大なティラノザウルス】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ティラノクロー
【鋭く長い爪】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    学説バリエーション
対象の攻撃を軽減する【羽毛モード】に変身しつつ、【体から生えた鋭く尖った針のような羽毛】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 マグロ怪人を全て倒し、猟兵たちは怪人たちが向かおうとしていた場所へと向かう。
 まっすぐ向かった先。怪人たちを束ねていた怪人頭は感付いたのだろ。
 ず……ん……。
 ずし……ん……。
 周囲に響く地鳴りと共に骸の海から蘇ったモノは猟兵たちの前に現れる。
 オブリビオン――ティラノサウルス怪人。
「ヨクモ……ユルサンゾ……」
 怪人は鋭い瞳を猟兵たちへと向けると低い声を響かせ息を吸い、
 グルオオオオオォォォオオオオオ……!!!
 びりびりと全てを振るわす咆哮をあげ、こちらへと向かってくる。

 さあ、決着をつけよう。
アイ・エイド
【絡み・アドリブ歓迎】
なんだかなァ…!
初めて会ってこのフォルム。
普段ならカッコいいと
思うんだろうが、さっきのマグロの
インパクトがデカ過ぎてだなァ…。
ウン、ティラノサウルス怪人と
普通に対峙出来ると思うわ。
お前ももうちょい
はっちゃけろよ…!!

ま、軽く挑発しながら、
ダガーを片手に持ちつつ、ゼロシールドでとりあえず防戦する!

んで怒りと速さにこだわって、動きが単調になったことで出来る隙を狙い、
メンタリティ・ギャンビットを発動!

スピード勝負なら負けねぇぞ!!


松村・凛
え?なんかめっちゃ怒ってない、あの怪人!?マグロ倒したから?でもあいつら不味かったよ!?(思い出しておぇっという仕草をして)
どの道倒さなきゃいけないんだし、まぁいっか!
トカゲはまぁまぁ美味しいけど、あの怪人は硬くてボクの口じゃ食べられなさそうだなぁ。
それに強そうだし、ボクも本気出しちゃおっかなっ!(手袋と包帯をとり左手の親指をカリッと噛んで、右手の刻印をなぞるように自身の血を吸わせ【ブラッド・ガイスト】を発動。大きな口型の殺戮捕食態へと変化させ腕に纏い)
でもこれで食べると味とか全然分かんないんだよねぇ(残念そうにしながら、相手の攻撃を掻い潜り懐へと潜り込んでからガブリと抉り喰いかかる)



「ユルサン……オマエタチ……ユルサンゾ!!」
「え? なんかめっちゃ怒ってない、あの怪人!? マグロ倒したから?」
 地響きと共に声を響かせるティラノサウルス怪人を前に松村・凛(ガブリえる・f10406)は言う。
 あの怪人はついさっきまでめっちゃ走ってたマグロ怪人ツーナーを束ねていた怪人頭。
「でもあいつら不味かったよ!?」
 あの味を思い出したようで、凛は思い切り眉をしかめて、おえっと仕草する。
 やっぱ頭がマグロだからってボディ齧っちゃ駄目だったね……。
「トカゲはまぁまぁ美味しいけど、あの怪人は硬くてボクの口じゃ食べられなさそうだなぁ」
 え?! ティラノサウルス怪人も食べるつもりだったの?!
「なんだかなァ……!」
 そんな凛と並ぶアイ・エイド(変人腐れ狼・f10621)はダガー片手にちょっとがっかり気味である。
「初めて会ってこのフォルム。普段ならカッコいいと思うんだろうが、さっきのマグロのインパクトがデカ過ぎてだなァ……」
 そう、恐竜っていったらとにかくでかくてカッコイイ。そんでもって強い。男の子なら一度はそう思った事があるだろう。
 だがそんなカッコよさも、猫をぶん投げてきたマグロマッチョのインパクトのでかさには霞んでしまうというもの。
「ウン、ティラノサウルス怪人と普通に対峙出来ると思うわ。お前ももうちょいはっちゃけろよ……!!」
「ムチャヲイウナ……!!」
(「かかった!」)
 アスファルトを蹴り怪人はこちらへ一直線でやって来る。軽い挑発にこうもあっさり乗られてしまうのもあっけないけれど。
「その姿を晒している限り、ボクの弓からは逃げられませんよ!」
 勢いつかせて突進してくる怪人の前に、仲間から援護の弓が放たれ、
「オオオオオォォォ!!!」
 がづ、っ!
「っ!」
 力任せに繰り出される爪をダガーでいなし、盾で受け止める。
 ギヂギヂとガラスを爪でひっかくような嫌な音に眉を寄せつつ怪人を足止めし、
「ボクも本気出しちゃおっかなっ!」
 凛の体が宙を舞う。
 手袋を外し、解いた包帯がしゅるりと泳ぐと晒される白い手。
「カクゴシロオォオオオ!!!」
「気を付けろ!」
 巨大なティラノザウルスと化した怪人を前にアイは声を上げた。
 左手の親指を噛み右手の刻印をなぞるように血を吸い――、凛の手は殺戮捕食態となる。
「いっくよー!」
 ずぶんと迫る腕を払い、襲い掛かる尻尾をかわし、懐へ。
「でもこれで食べると味とか全然分かんないんだよねぇ」
「グアァアアアァァ!!」
 大きな口型の殺戮捕食態を纏った凛の腕はガブリと抉り喰い、
「スピード勝負なら負けねぇぞ!!」
 ずどっ!
 アイの心に迷いはない。
 隙をついて狙った一撃は怪人を捉え、ぼたぼたと血が落ちる。
「もしかすると美味しいのかなぁ」
「どうだろうなァ……」
 言葉を交わし、二人は再び襲い掛かる怪人へと攻撃を繰り出すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ショコラ・リング
猫さん達も無事避難させましたし、残りはあの親玉のティラノサウルス怪人でございますね
流石親玉というだけあって先程のマグロ怪人とは迫力が違いますね
しかし暴れ出して一般の方々に迷惑が出る前に、不穏の芽はここで摘み取るのです
近接が得意と見ました
ならばこちらはレンジ外から狙撃するまでのことでございます
距離を詰められる前に射止めて差し上げるのです
その姿を晒している限り、ボクの弓からは逃げられませんよ!
近接攻撃を仕掛ける方がいれば、距離を保ちながら一射一射を敵の初動を殺すように放ち、援護を致しますね



にゃーん。
「ここなら大丈夫でしょう」
 戦いの中、ショコラ・リング(キマイラのアーチャー・f00670)は投げつけられた猫たちを安全な場所へ避難させていた。
 猫たちはだた、魚を食べたかっただけなのだ。
「あぶないからこちらに来てはいけませんよ」
 最後の一匹、灰色にゃんこをそっと下し、ショコラは戻る。
 マグロ怪人を倒し、残りはあの親玉のティラノサウルス怪人。
「流石親玉というだけあって先程のマグロ怪人とは迫力が違いますね」
 しかし、暴れ出して一般の方々に迷惑が出る前に、不穏の芽はここで摘み取らねば。
 びりびりと体に響く咆哮を耳にギュッと弓を握り締め。
「ムチャヲイウナ……!!」
 仲間の挑発に乗ったティラノサウルス怪人はズンズンと地鳴りと共に突進してくるのが見えた。
 ショコラは思案する。
 あの怪人は近接攻撃が得意のようだ。それならば、こちらはレンジ外から狙撃するまでのこと。
「距離を詰められる前に射止めて差し上げます」
「オオオオオォォォ!!!」
 仲間へと向かう怪人を目にすうと弓を構えるが、その手には矢がない。
 ――矢は必要ないのだ。
「この弓に本来、矢は必要ないのです。ただ引いて、放せばいい」
 構え、標的を見据え、弦を引き――放つ!
「その姿を晒している限り、ボクの弓からは逃げられませんよ!」
 ……たん!
 手ごたえと共に見れば、仲間達が戦っている。
「カクゴシロオォオオオ!!!」
「気を付けろ!」
 その声を耳に再び弦を引き――たん!
 仲間達は気付いていないかもしれない。だが、確実のショコラが放つ一撃は効いていた。
「ボクが援護を致します」
 ショコラは再び弦を引く。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルリ・アイカワ
「さて・・・」
マグロが一段落し、今度は恐竜
単体ならそこまで考えずに武装を近接戦用に切り替える
「何を許さないか解らないが、こちらも仕事だから」
攻撃姿勢に入ると同時に周辺の猟兵に対して警報を発信する
ユーズベルトコード【ベルセルクトリガー】の発動に際しての警報だ
通常では行わないが、回りに猟兵が居る場合のみ行っている
【2回攻撃5】、【鎧無視攻撃2】を攻撃プログラムに組み込む
生物なら咆哮を、人間なら叫び気合を入れるだろう
自身はただただ静かにそれを行う
小細工無しで正面から攻撃を開始する



「さて……」
 ルリ・アイカワ(ウォーマシンのバーバリアン・f05097)の見据える先にはティラノサウルス怪人がいる。
 マグロが一段落すれば、あとはそれを束ねる怪人頭を叩くだけ。
「ユルサン……オマエタチ……ユルサンゾ!!」
「何を許さないか解らないが、こちらも仕事だから」
 ルリに怒りの声は通じない。
 咆哮が上がり響くのは戦いの音。その音にこれからルリも加わるのだ。
 先程の集団戦とは違い、今度の相手は単体。
 ならば――。
 武装を近接用に切り替えたルリ周囲の猟兵たちへ警報を発信する。これからルリが行う攻撃に仲間を巻き込まない為に。
 攻撃――最終武装モード・ベルセルクトリガー。
 生物なら咆哮を、人間なら叫び気合を入れるだろう。
 だが、ルリはただ静かに組み込んだ攻撃プログラムを起動させる。
「グルオオオオオオォォォォオオオオオオ……!!」
 それは骸の海から蘇ったモノの咆哮。
 があん!
 拳が打ち合い、目前に迫る腕をがっと掴んでぶん投げるが、怪人も負けていない。がりがりとアスファルトに爪を立て体勢を整えると、地を蹴りこちらへ超スピードで迫りくる。
 目にも止まらにスピードを追い、ぶんと襲い掛かる尾を払うと懐へもぐりこむ。プログラム通りの攻撃で胴を打つと、間合いを取られ鋭い爪を避ければ頬に紅線が走る。
 つと血が頬を伝うが、これくらい傷のうちには入らない。
「冱てる、時の歯車」
 きらきら宙を氷が舞う。それは、続く仲間の全力魔法。
 速く動く者と速く動くモノ。
 小細工無しの真正面からの攻防は続く。

成功 🔵​🔵​🔴​

ネレム・クロックワーク
此方の猫さんの避難も完了済み、よ
猫さんとの別れは名残惜しいけれど、今は、自分の為すべきことに集中、よ

真打、登場……ね
怒っているのは、何故?
オブリビオンも仲間意識を持っている、ということなのかしら?
オブリビオンの感情……、中々興味深い、わ
心に、留めておくことにしましょう

【SPD】
スピードなら、わたしも負けない、わ
氷属性の【属性攻撃】を上乗せした【全力魔法】と【高速詠唱】の【時の鍵】を放ちます
装甲をパージする?
好都合、ね
装甲の薄い部分を狙おうと思っていたのよ
超高速で放つ数多の追尾型魔法弾から逃れる術は、ない、わ
次いで【高速詠唱】から放つ通常攻撃の魔法弾は一番深傷を負った場所に狙いを定めて、放つ、わ



 にゃーん。
 マグロ怪人に投げ飛ばされた猫たちはネレム・クロックワーク(夢時計・f00966)の避難誘導によって、安全な場所へと逃げていく。
「猫さんとの別れは名残惜しいけれど、今は、自分の為すべきことに集中、よ」
 最後の一匹が足にすりすりしてきてとても可愛らしい。だがネレムが言うように集中せねばならない。
「グルオオオオオオォォォォオオオオオオ……!!」
 最後の一匹も逃がしネレムの耳に入るのは、骸の海から蘇ったモノの咆哮。
「真打、登場……ね。怒っているのは、何故?」
 許さんと怒りの声を上げていたティラノサウルス怪人。
 マグロ怪人を倒され怒っているのだろう。これはオブリビオンも仲間意識を持っている、ということなのだろうか。
「オブリビオンの感情……、中々興味深い、わ。心に、留めておくことにしましょう」
 では――、
「スピードなら、わたしも負けない、わ」
「オオオオオォォォ!!」
 ぶん!
 爪がかすり長い髪が数本はらりと落ちる。次いで二撃、三撃と迫る攻撃もネレムはするりとかわしてみせた。
「ウゥ……アタランダト?」
 苛立ちの声に再び襲い掛かる攻撃も避ける。
 まだ、まだだ。
 攻撃を避け、ネレムは待っていた。
「カクナルウエハ……!」
 ずうんと音がし、ティラノサウルス怪人の身を守る装甲が落ちる。
「コレデモットハヤク、ウゴケル! カクゴシロ!!」
 ――この時を、待っていた。
「装甲の薄い部分を狙おうと思っていたのよ」
「ナニ?!」
 すと伸びる指。
「冱てる、時の歯車」
 ひらりと動かす指先から放たれるのは数多の追尾型魔法弾。全力魔法を乗たそれはティラノサウルス怪人に牙をむく。
「超高速で放つ数多の追尾型魔法弾から逃れる術は、ない、わ」
「ガアアァァ!!!」
 狙いに狙ったタイミングに発動したそれは全て命中。
 穏やかな笑みを湛えた時計師の目前では魔法弾を受け、よろめく怪人の姿があった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

舞音・ミケ
…………(猫たちと仲良くなり一緒にマグロ怪人追いかけてたら最終的に怪人を齧る羽目になったしマズかったのでテンションが低い)

……ゆるさない。(やつあたり)

遠距離から黒猫の霊を召喚して飛ばすよ。
この黒猫はとても静かに忍び寄る。
猟兵たちとの戦いで頭に血がのぼってるから、きっと気付けないよね。
鎧や羽で守れなさそうな頭部を狙って、自慢の爪で切り裂いて。
ついでに【目潰し】も狙ってみよう。その隙に攻撃したり誰かに攻撃してもらおう。

…そしてこの黒猫は、私と五感を共有する。つまり味覚と嗅覚も。
頭部か首のあたり狙って、齧ってみる。おなかすいたから。(空腹により少し見境無くなってる)
そのあじやいかに。


烏哭・太河
ははっ、怒ってる怒ってる。最近ひよこ説だのスズメ説だのでてるティラノさんじゃねーか。お前もマグロの仲間にしてやんよ。

といった感じで煽りつつヒットアンドアウェイ
理性を奪い、装甲をパージさせて、寿命を削るように先手を打ち続けてもらう。
冷静になってきたり逃げまわるのが厳しくなったらやれる範囲の力技【POW】に頼って局面打破を狙う。

残念だが恐竜の時代は終わったんだよ。



「…………」
 舞音・ミケ(キマイラのサイキッカー・f01267)は不機嫌だった。
 せっかく猫たちと仲良くなって一緒にマグロを追いかけていたら、結果的にマグロ怪人を齧る羽目になってしまったからだ。
 味は……聞かない方がいいだろう。
 おまけに目の前にはマグロ怪人ツーナーを束ねていたボス、ティラノサウルス怪人もいる。
 配下の怪人を倒され、自身も猟兵たちの攻撃により深いダメージを負っている。
「ユルサン! ユルサンゾ……!!」
「ははっ、怒ってる怒ってる」
 サングラスの奥の瞳を向け、烏哭・太河(傭兵・f05251)は笑う。
「最近ひよこ説だのスズメ説だのでてるティラノさんじゃねーか。お前もマグロの仲間にしてやんよ」
「スズメダト……! ガァッ?!」
 大河の煽りに怪人は唸るも叫びに変わった。
 サングラス越しだとそれは見づらい。ずらして見ると黒い猫たちが襲い掛かっているではないか。
「……ゆるさない」
 黒い猫たちはミケが召喚した霊。振り払おうとすれば爪をたてしがみつき、落とされた猫たちも静かに迫り再び牙をむく。
 頭部を狙い、装甲の薄い場所を狙い。
 と、一匹が齧りやすそうな首をかぶり。
「…………」
 ミケの眉間がきゅっと寄る。黒猫たちとは五感を共有しているので、ちょっとお腹が空いたので齧ってみたのだが――。
「よそ見してるとマグロの仲間入りだぜ、ティラノさん!」
「フザケルナ!」
 黒猫がくっついた腕が唸り爪が迫る。
「どうした? そんな速さじゃスズメどころかヒヨコ以下だぜ?」
 怒りに力任せの腕をいなし、攻撃を叩き込み。
「バカニスルナ!」
 血を流す怪人は更に速度を上げようと装甲を落とす。
「おいかけて」
 完全に頭に血が上った怪人はミケの声に気付かない。速さが増した爪が大河をかすめ、つと赤線が頬に走り。
「ギャアアアアアァァァァァ!!!」
 黒猫が狙った爪は怪人の視界を潰した。
 血を流し振り回す腕は空を切り、痛みに悲鳴に近い声が辺り一帯に響き渡る。
 ミケは緑の瞳を大河へ向けた。
 ――決着を。
 霊の黒猫たちは足止めするようにあちこちに齧り付く。
「残念だが恐竜の時代は終わったんだよ」
 ど、があん!!
 それは最後の一撃。
 アスファルトはめり込み、怪人は沈む。
「オ……オノレ……!」
 ずううぅ……んん。
 絶命したオブリビオンは前のめりに倒れ込む。
 これにて一件落着。
「ふう」
 頬を伝う血を拭い見れば、ミケが味の確認で再び黒猫たちに怪人を齧らせていた。
「美味いか?」
「…………」
 微妙な顔が返ってきた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『レッツ☆キマイラ流パーティー!』

POW   :    おいしいものを食べるぞー!!(壁から出てきた食べ物を食べる)

SPD   :    インスタント・ファッションショー(壁から出てきた衣服で遊ぶ)

WIZ   :    キマイラリゾートを満喫(リラックスしたり、キマイラと遊んだりする)

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 戦いはようやく終わった。
 猟兵たちはグリモア猟兵の案内で、マグロ怪人ツーナーが通過し破壊しようとしていたパーティー会場へと足を踏み入れる。
 珍しがる者もいれば、見慣れた者もいる。
 ――と。
 にゃーん、にゃーん。
 にゃーん。
 おや、マグロ怪人ツーナーがぶん投げていた猫たちがひょっこり顔を出す。追い出される様子もなく、猫たちはそこかしこでのんびりとくつろぎだした。
 ではパーティー会場で楽しい時を過ごそう。
ルリ・アイカワ
こういった物は得意ではない
戦闘用の機械の身体には娯楽という部分では余り必要とされていなかった
食事も必要無く、リラックスを言い換えれば部品洗浄や交換などのメンテナンスにあたる物だろうと考える
皆の邪魔にならないよう端の方で今回の戦闘を多方面からシュミレートし、今後に役に立つようにしておく
・・・今回の功労者は恐らくこの猫達なのだろう


ショコラ・リング
おや、先ほどの猫さん達はこんなところにいましたか!
お魚が出てくる壁を探して、猫さん達におすそ分けでございます
猫さん達が怪人を追い立てたから怪人達の居場所が掴めて事件を未然に防ぐことができたのですからね、影の功労者です
慌てなくても皆さんの分ありますから、ゆっくり食べて下さいね
ボクはそうですね、猫さん達が食べる傍らで甘いお菓子などを食べるのです
一杯動いた後の甘い物は堪りませんね
ふふふ、これでは猫さんパーティーでございますね
集まってくる猫さん達の気分が乗りましたら撫でたり、何かでじゃらしたりして遊んでみたいのです


松村・凛
わ~い、パーティ-だ~!キマイラフューチャーって壁コンコンするだけでご飯でてくるんだからいいよね~!ボク住みたくなっちゃう!
口直しにちゃんとしたマグロ食べたいな!あるかな?後はトカゲはー……ないだろうから何か美味しそうなお肉料理!デザートも欲しいかな!
あれ?でもボクが魚食べようとしたら、さっきの怪人みたいに猫たちに群がられる!?(ハッと周りを見回して)
いやでも一杯出せばいいだけか~。折角のパーティーだし皆で楽しく食べよっか!皆は何食べてるのかな~?ボクのもあげるから味見させてよ~(猫たちの分も用意したり、他の人たちと食べ物交換こしたり)



「わ~い、パーティ-だ~!」
 パーティー会場へ足を踏み入れた松村・凛(ガブリえる・f10406)は目をきらきらと輝かせた。
 だって壁をコンコンってするだけでご飯が出てくるのだから。
 材料を買ったり作ったりしなくても、好きなだけ食べられる。こんな場所なら住みたくなっちゃうよね。
 さてさて何を食べようかな?
「口直しにちゃんとしたマグロ食べたいな! あるかな? 後はトカゲはー……ないだろうから何か美味しそうなお肉料理! デザートも欲しいかな!」
 マグロ怪人にティラノサウルス怪人というなんとも凄まじいものを齧った後なので、せっかくだから美味しいものを沢山食べたい!
「じゃあ魚から……」
 コンコン叩くと綺麗に盛り付けられた魚がにゅっと出てきた。
 ――と。
「あれ?」
 気配にはっと周りを見れば、にゃんこたちが凛の周りに集まっている。どの猫たちもじーっと見上げ、凛が持つお皿に興味津々だ。
「もしかして食べたいの?」
 聞けば一匹が足元にすり寄って来る。
 あんなひどい目にあったんだもの、お腹だって空くよね。
「一杯出せばいいだけか~。折角のパーティーだし皆で楽しく食べよっか!」
 にっこり笑顔で壁をコンコン。
 尻尾をゆらゆらと揺らす猫たちは嬉しそうに食べ始める。
「はい、こっちにもあるから喧嘩しちゃだめだよ!」
 取り合いになりそうなところにはいくつも皿を並べて分散させ、一人で食べている猫には優しくなでておかわりを用意したり。
 もちろん凛もいっぱい食べて。
「皆は何食べてるのかな~?」
 きょろきょろと見渡せば、ショコラ・リング(キマイラのアーチャー・f00670)も壁をに手を当てていた。
「おや、先ほどの猫さん達はこんなところにいましたか!」
 あちらこちらでのんびりしている猫たちに声を駆けると、ショコラを覚えていたのだろう。頭の上に乗ったあのにゃんこが尻尾をゆらしてやってくる。
「今日は災難でしたね」
 優しく労い、壁の位置を色々と探り――ここかな?
「おすそ分けですよ」
 今回の依頼は猫たちが怪人を追い立てたから怪人達の居場所が掴め、事件を未然に防ぐ事ができたのだ。猟兵たちの活躍も大きいが、猫たちの活躍だって大きいのだ。
 そう、猫たちは影の功労者。
「慌てなくても皆さんの分ありますから、ゆっくり食べて下さいね」
 猫たちはお腹が空いていたのだろう。あっという間に皿が空になってしまうので、すぐにおかわりを用意。
 どの猫たちも美味しそうに食べるので見守っていたら、小さな子猫が食べづらそうにしている。これはいけないとショコラはさく切り、口の周りが汚れていたらふき取ってあげたり。
「ボクはそうですね……」
 幸せそうな猫たちを目にショコラも壁に手を当て、取り出したのは甘いもの。
「ボクのもあげるから味見させてよ~」
「今日はお疲れ様です」
 共に戦った凛と言葉を交わし、半分こ。
「一杯動いた後の甘い物は堪りませんね」
 甘いものはじんわりと体と心を癒す。
 癒しはそれだけではない。しっぽをゆらゆらさせ、食べ終えくつろぐ真っ白にゃんこに毛づくろいをし始める黒猫さん。
 灰色にゃんこはショコラの膝の上。
「ふふふ、これでは猫さんパーティーでございますね」
 背中を撫でれば幸せそうに目を細める灰色にゃんこ。
 ねこじゃらしで遊ぼうかなと考えていたら、三毛猫がとことこ歩いていく。

 ルリ・アイカワ(ウォーマシンのバーバリアン・f05097)は賑やかしくも騒がしいパーティー会場の片隅で、その様子を眺めていた。
 こういった騒がしいパーティーなどは得意ではない。戦闘用の機械の身体には娯楽という部分は余り必要とされていなかったから。
 食事も必要無く、リラックスを言い換えれば部品洗浄や交換などのメンテナンスにあたる物だろう。そうルリは考える。
 さて、この賑やかしい場所でどう過ごすべきかと考え、結局行きつくところは戦場傭兵だからか、やはり戦いの事。
 今回の戦いでは得る事は多かっただろう。この経験は今後の戦いにきっと役立つ筈だ。
 戦いの内容を多方面からシュミレートしていると――。
 にゃーん。
 三毛猫が一匹。
 この猫、いや、会場にいる猫たちはマグロ怪人を追い回し、結果としてマグロ怪人とティラノサウルス怪人を倒す事が出来た。
「……今回の功労者は恐らくこの猫達なのだろう」
 ゆらんと尻尾を揺らす三毛猫はすとんと座ると、そのまま丸くなる。
 ルリは静かにシュミレートを再開した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ネレム・クロックワーク
まあ、猫さんたち、また逢えて嬉しい、わ
どこも怪我をしなかったかしら?
……みんな、元気そう、ね
良かった、わ
そうね、今回の功労者は猫さんたち、だわ
本当に、ありがとう、ね

あら、この壁……
食べ物が出てきたり、お洋服が出てきたりするなんて、凄い技術、だわ
一体、どんな仕組みになっているのかしら?
……あ、ごめんなさい
ガジェッティアとして、見たことのない技術にはどうしても惹かれてしまうのよね

さあ、猫さんたち、一緒に、美味しいものをいただきましょう
猫さんは、やっぱりお魚がいいのかしら?
そうそう、お水も必要、ね
わたしは、ほんのり甘いココアがあれば充分、だわ
猫さんと過ごす、この穏やかな時間が、何よりのご褒美、よ


アイ・エイド
キマイラフューチャーの技術ってイマイチ仕組みがわっかんねーんだよなァ…コンコンも一体どうなってんのかねェ?なァ、にゃん吉?
ってそこら辺にいた猫にテキトーに名前付けつつ壁を突いてみるか。
アイテムカードから、裁縫道具取り出して壁をコンコン!
青系の布や黄色のボタンも取り出してなんとなーく出てきた服を改造してみる。
うむ、へーわだねェー…。さっきのマグロの頭作ったり、なんか魚のぬいぐるみや猫の服とか黙々と作ってみたり、製作物で猫と遊ぶんだぜー(日向ぼっこでまったりリラァーックス)



「まあ、猫さんたち、また逢えて嬉しい、わ。どこも怪我をしなかったかしら?」
 賑やかなパーティー会場の片隅、ネレム・クロックワーク(夢時計・f00966)は見覚えのある猫たちと再会した。
 ゆらんと尻尾を揺らし、チョコレート色のにゃんこが足元にやって来る。しゃがんで撫でると嬉しそうに目を細め、気持ちよさそうな顔をした。
 撫でながら傷がないかを調べると、猫たちは皆傷ひとつなく、ふわふわ冬毛も綺麗なまま。
「……みんな、元気そう、ね。良かった、わ」
 優しい安堵の声に長い髪が揺れ、子猫がちょいちょいと遊び出す。
「そうね、今回の功労者は猫さんたち、だわ。本当に、ありがとう、ね」
 気にしないでとばかりに猫たちはネレムにすり寄ってきたり、指をぺろりと舐めたり。
 ――と。
「あら、この壁……。食べ物が出てきたり、お洋服が出てきたりするなんて、凄い技術、だわ」
 辺りでは同じように壁に触れ、出てきた服を着たり食べ物を食べたりと楽しんでいるようだ。
「……あ、ごめんなさい。ガジェッティアとして、見たことのない技術にはどうしても惹かれてしまうのよね」
 興味津々で色々と触っていると、猫たちが不思議そうにこちらを見上げている。
 せっかく猫たちと再会出来のだから、なにか美味しいものでもと壁を触って確かめて。
「猫さんは、やっぱりお魚がいいのかしら? そうそう、お水も必要、ね」
 猫たちが喧嘩にならない様、ネレムはいくつものお皿に魚を並べ、深皿にお水も用意すると猫たちはお魚を美味しそうに食べだした。
 この会場もだけど、猫たちに被害が出なくて本当によかった。
「わたしは、ほんのり甘いココアがあれば充分、だわ」
 ふわりと漂うココアの香りと猫たちと過ごす穏やかな時間。
「キマイラフューチャーの技術ってイマイチ仕組みがわっかんねーんだよなァ……コンコンも一体どうなってんのかねェ? なァ、にゃん吉?」
 ぺたぺたと壁を触りながらアイ・エイド(変人腐れ狼・f10621)は通りかかった三毛猫に声をかけた。もちろんテキトーにつけた名前である。
 にゃん? と首をかしげる猫に見上げられつつ、アイは壁をぺたぺた。メカニックだし気になってしまう。
「それじゃあ……」
 アイテムカードから裁縫道具取り出して壁をコンコン! っと突くと、にゅっと服が何着も出てきた。なんとも不思議な仕組みである。
 布やボタンも用意し、出てきた服を切ったり縫い付けたりとアイは手際良く改造していく。
 ころころ転がるボタンに興味を持ったのか猫たちが転がし追いかけ、
「うむ、へーわだねェー……」
 転がるボタンの前にお手製おさかなぬいぐるみを置くと、ボタンは止まり、今度はぬいぐるみで遊び出す。
 なんとも平和な状況。さっきまでめっちゃマグロ怪人を追いかけていたり、ティラノサウルス怪人と戦っていたというのに。
 へーわ。本当にへーわ。
 黙々と作り続け、さっきのマグロの頭がずらっと並び、猫たちはアイお手製のお洋服から尻尾を揺らしたり。
 猫たちも作ったものを気に入ったのか、アイの周りは猫でいっぱい。どの猫も幸せそう。
 今日は色々あったけど、まったりリラックスもいいよなあ……。
 猫たちと日向ぼっこを満喫しつつ、アイものんびりまどろんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月15日


挿絵イラスト