#アリスラビリンス
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●ものがたりのはじまり
むかしむかし…… では無いけれど。
ここは、赤の女王が支配する不思議の国。
ワガママで、サディストの女王は、自分の気に食わない事があるとクビをはねたり、やりたい放題。
「この国で最も強く、最も美しい女性を連れてきなさい?」
今日も、女王様のワガママが始まりました。トランプの騎士などが国内外を走り回りますが、中々ふさわしい女性は現れません。
「じょ、女王様…… み、見つかりませ……」
一人のトランプ兵が言葉を最後まで発する前に、その身体が切り刻まれる。その血に濡れたトランプを舌で軽く舐めながら。
「仕方ないわね。それじゃあ、私が直々に選別してあげようかしら……」
女王が見ている鏡の中。一人の少女が倒れている草原が映っているのであった。
●かいけつのはじまり
「と、いうことで。アリスを護って貰いたいんだよ! ね!」
長峰・モカ(リアルにvirtualなアイドル芸人?・f16136)は、その少女が倒れている様子を猟兵達に見せる。そこは、一見草原である……が。
「ここは、そこかしこに落とし穴が仕込まれている草原でね。落ちること自体は問題無いかも知れないけど、身動きが取れないうちに攻められたらすごい危険だね」
どこに落とし穴があるかを探ること。ここでは、コレが重要になりそうだ。
「赤の女王、なんでもこのアリスがふさわしいかどうか、テストしてるみたいなのよね」
そう言って、草原に立っている一人のウサギを指さす。くらくらびっと。アリスをくらくらとさせたり、三半規管を破壊したりすることで戦うようだ。
「今回のみんなの目的は、アリスを護って、赤の女王を倒す事。そのためには、まずあの草原に行って、アリスを助けた上で、くらくらびっとを倒して。アリスはユーベルコードは使えるから、上手く指示をしたら戦ってくれるとは思う。流石に赤の女王の前では無力だと思うけど……」
モカは現地に向かう猟兵達を一瞥し。
「ま、大丈夫でしょ! いってらっしゃい!」
一行を送り出すのであった。
おじやしげき
どうも、トランプで一番好きなゲームはダウトなおじやしげきです。
なにやら物騒なことが起きているようです。赤の女王が、アリスがふさわしい女性であるかどうか見極めるため、デスゲームを仕掛けています。
初戦は、落とし穴の仕込まれた草原でのバトルです。どこに落とし穴があるかを見極めること、それを見極めた上でどう戦うか、が大事になってくるでしょう。
そして、この戦いの後、もう一戦交えた後に赤の女王との最終決戦です。最初の2戦はアリスもユーベルコードで戦ってくれますが、最後の赤の女王には刃が立たないようです。最終戦のみはアリスの協力は難しいでしょう。
それでは、皆さんはアリスを生きて連れ戻すことが出来るでしょうか?
第1章 集団戦
『くらくらびっと』
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POW : くらくら
技能名「【催眠術】【部位破壊(三半規管)】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
SPD : くらくらびりんす
戦場全体に、【くらくらする模様】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
WIZ : つめほうだい
【お菓子大好きな怪物】に変身し、武器「【臓物を取り出す拷問道具】」の威力増強と、【酷い眩暈と吐き気を催す猛毒放出】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
隣・人
「は、は、は――落とし穴だらけの空間でデスゲーム!!! いやぁ愉しそうですね。隣人ちゃんも混ぜてくださいよ。ん。んんん? これはもしや隣人ちゃんの宿敵群れ!!!」
アリスを庇うように前へ
迷路を作られる前に殺る精神でUC発動
自身は全く動かすに手枷足枷回転椅子を放ちます
そして回転椅子の封印を解き、敵の動きを見切って
確実に座らせてぶん回します
それはもうげろげろさせるほどぶん回します
先にクラクラぐわんぐわんさせればこっちの勝ちです
バールのようなものをぶん投げて頭部を部位破壊します
「部位破壊・三半規管は隣人ちゃんの十八番です。コピーなうさぎには負けませんよ。ささ、てめぇ等の胃液は何色ですか!!!」
「……あれ、ここは……?」
一人の少女が目を覚ます。そこは、一面に広がる草原。
「あれ、えっと、確か、学校から帰る途中に、え、あれ?」
自分の中にある記憶を必死に調べるものの、自分がここにいる理由が思い出せない。急に置かれたこの状況に中頭が混乱する。混乱すると自分の名前すらも思い出せなくなってしまう。
少しでも冷静に周りを見よう、と周囲を見渡すと、そこにはバニーガール? と……。
「は、は、は――落とし穴だらけの空間でデスゲーム!!! いやぁ愉しそうですね。隣人ちゃんも混ぜてくださいよ!」
なにやら、テンションが高めの女性が立っていた。
ここに立っている女性、隣・人(六六六番外・f13161)の表情は、心なしか楽しそうだ。その瞳は確認できないが、もし確認できたならランランと輝いてるような気がする。
「っと、気がついたみたいね……! 早速その力を試して上げるわよ!」
何やら騒がしくしてる二人に気づいたのか、その耳をぴょこんと動かし、くらくらびっとが二人に対峙する。これだけ見るとちょっと可愛い奴である。
「え、あの、こ、ここは一体……」
「ん。んんん? これはもしや隣人ちゃんの宿敵群れ!!!」
アリスの素直な疑問を遮り、隣人ちゃんがその目の前のウサギにそう言い放つ。こう言いながら、ちょうどアリスとくらくらびっとの間に、アリスを庇うように立っているのは、アリスを助けるというその作戦を忠実に守っているからであろう。
「あら、あなた…… どこかで見ましたっけ?」
そして、アリスの前に立ちはだかる隣人のことを覚えているのかいないのか、ふふっ、と笑うと同時に、その口で何かを詠唱する…… が。そのわずかに前に。
「おっと。そうはさせませんよ?」
隣人がそう言うや否や、くらくらびっとの足下に回転椅子が湧き出る。その椅子に座らされたくらくらびっとは同時に生み出された手枷、足枷によって完全に拘束されてしまう。
「それじゃあ、スタート♪」
その回転椅子は高速で回転を始め。その三半規管を初めとしてその身体に確実にダメージを与える。その足下がおぼつかなくなるレベルになってきたところで。
そこに飛んでくるのは、バールのようなもの。足下がおぼつかない、少々汚いものが出そうな状況でそんなもの避けられるはずも無く、頭部にバールのようなものが直撃する。その衝撃で、口から何かを出してしまうくらくらびっと。
「部位破壊・三半規管は隣人ちゃんの十八番です。こんなうさぎには負けませんよ。ささ、てめぇ等の胃液は何色ですか!!!」
こうして、隣人ちゃんのくらくらびっとへの拷問は続くのであった。
成功
🔵🔵🔴
九十九・静香
・連携、アドリブ可能
ここが有栖迷宮の世界ですか、桜幻想と呼ばれるわたくしの世界から出るのは初めてで、新鮮です
筋肉令嬢に変身し、手持ちのアリスランスを【怪力】で足元の地面に叩きつけ、震動で落とし穴の蓋や隠した部分を纏めて揺さぶり落として露わにしてしまいましょう
くらくらは目を瞑り対策
効いても効かなくてもつぶったままUCを片腕を蛇に変異させて使用し
蛇に備わっている温度探知器官で敵を見つけ敵を縛り付けて引き寄せてから、
もう片腕の溢れる上腕二頭筋【怪力】拳を叩きこみ
目を開けてから穴に落します
『女王の下へ帰り殺されるくらいなら私の分身粘液を纏い、私の筋肉女性隊に入りませんか?』
断られたらトドメの筋肉キック
パルル・ブラックベリー
落とし穴?
バァーカ! 通称ポジション:飛行のパルルちゃんに地面という概念は通用しねぇわ万年繁殖期どもが! オラオラ悔しかったらこっち来やがれ! パルルちゃんがこえぇのか? お? ウサギのくせにチキンなのか?この鳥野郎!
催眠術ぅ? そんなもんパルルちゃんはいつだって可愛くて天才でみんなの憧れのアイドルだって朝に鏡の前で復唱してるから間に合ってるんだよボケナス!
暴言で【挑発】して誘い込んで落とし穴にぶち落としてくれるわ! 落ちた後はパイプ椅子を振り下ろして脳天カチ割った後にビンタで首の骨へし折ってくれるわ死ねぇ!
「一体何なのこれ……!」
一人の少女は、その草原で立ち尽くしていた。気がついたらこの草原で倒れており、その目の前にいたのは、謎のバニーガールとテンションの高い女。そしてテンションの高い女が急にそのバニーガールを拷問? をやりだして。
「本当になんなのよ!」
「アリスちゃん、大丈夫?」
……アリスというのはわたしの事? と疑問に思いつつ、声が聞こえたところを見てみると。
「え、あ、ええええええ!?」
空を飛ぶ美少女アイドル妖精である美少女アイドル妖精を見て、自分の理解が追いついていない少女は、驚いて思わず尻餅をついてしまう。
「きゃっ♪ 本当に大丈夫? パルルはパルルだよ♪ 立てる?」
……少々のあざとさは目を瞑ろう。本当に彼女のことを心配しているのだろうから。少女の周りをフワフワと飛び回るパルルが差し出したその手を掴むにはあまりにも小さすぎるなぁ、と困惑していると。
「本当に大丈夫でしょうか……? 少々混乱しているのかも知れません。自分のお名前は分かりますか? わたくしは九十九静香と申しますわ」
そこには、車椅子の少女。上品に微笑む九十九・静香(怪奇!筋肉令嬢・f22751)は、アリスと呼ばれているその少女を安心させようと静かに話を続けている。
「え、あ、ええと…… ゴメンナサイ、何も思い出せなくて……」
少々申し訳なさそうにそう告げる少女に、静香は優しく大丈夫ですよ、と微笑みかける。
「えっとね、ここはね……」
パルルも、可愛さを振りまきながらその少女に、今どういう状況なのかというのを教えて上げている。こういう事はちゃんと出来る子なのだ。
「ひ、酷い目にあった……」
一方その頃、先ほどの拷問を終えたくらくらびっと。口からは、恐らく放送が出来ないであろう液体が少し拭いきれずに残っている。
「……と、このイラつきはアリスを虐めることで発散しないとね☆」
何やら歪んだ願望を口にするくらくらびっとの視線の先には、アリスと二人の姿。明らかに獲物を見つけたその目は妖しく光っている。
「……来ましたわね」
静香は、目の前にいるバニーガールを静かに睨み付ける。先ほどの上品さはまだ残っているものの、優しい微笑みとは違い、相手への敵意が向けられる。
「フゥウウン!!」
車椅子から立ち上がり、その口から放出されるその咆哮は、静香の全身に力を送る。その力は筋肉に伝達され、その身体は隆起を開始する。その身を包んでいた和服はその容量を軽くオーバーしたその身体に耐えきれずただの布きれに。その肉体美を前面に表現出来る服にいつの間にか替わっている。ボディビルの大会では、肩にダンプカー乗ってる、とか言われる類いの奴である。
「ええええぇぇえぇえぇええぇぇ!? なにそれ!? 身体の容量おかしくない!? そもそも車椅子は!?」
アリスのツッコミが炸裂しているが、周囲には届かない。彼女はツッコミ気質なのかも知れない。
しかし、そのツッコミを受けた本人はくらくらびっとに対峙する。その手には自身の上品さを表現しているかのような白銀のアルスランス。そのランスを地面に叩きつけることで、地面を震動させる。立っているのも大変なレベルの地震は、その地面に仕込まれていた落とし穴を露わにする。よくよく見てみると、落とし穴のそこには竹槍だったり、泥だったり、ローションのようなものだったりと様々なものが入っていたようである。真面目に危ない。
「くっ……! こ、こうなったら……!」
落とし穴を公開されてぐぬぬってるくらくらびっと。しかし、その目は何やら妖しく光り。なんだか目がぐるぐるしているように見える。
「っはぁ? 催眠術ぅ? そんなもんパルルちゃんはいつだって可愛くて天才でみんなの憧れのアイドルだって朝に鏡の前で復唱してるから間に合ってるんだよボケナスがぁ!」
パルルのその面影に、先ほどのアイドルの様子は一切無い。その本性をさらけ出したパルルが、らびっとを煽りまくる。因みに、アリスはコレを見てツッコミを入れることを諦めた。
煽られたラビットの頭から湯気が上がり始める。頭にはミミは含まれないらしく、顔は赤くなってもミミは赤くならないようだ。
「落とし穴だぁ? バァーカ! 通称ポジション:飛行のパルルちゃんに地面という概念は通用しねぇわこの万年繁殖期どもが! オラオラ悔しかったらこっち来やがれ! パルルちゃんがこえぇのか? お? ウサギのくせにチキンなのか? この鳥野郎!」
今日も毒舌が絶好調である。煽られ続けている兎野郎の方は全力で空を飛ぶ自称アイドル妖精に突き進む。その動きは単純。催眠術を受けないように目を閉じていた静香に取ってもその動きが想像出来るぐらいのものであった。
「ここですね」
静香の蛇に変化した片腕がくらくらびっとの身体を縛り付け。逃げだそうと多少もがいても、その筋肉でがっちりホールドされて動けない。そのまま、もう片方の、上腕二頭筋が溢れる片腕で落とし穴にたたき込む。また放送できない奴がちょびっとだけ出てきたようである。
「てめぇどう調理してやろうか? あぁ?」
もはやアイドル要素どこにいった状態であるが、よもや自分の身体の何十倍の重さがあるんだ、と言うパイプ椅子を振り回し、泥の詰まった落とし穴に落ちた兎野郎に襲いかかる。パイプ椅子の座面が抜けるほどボコボコにしたところで、一回攻守交代である。
「あなた、女王の下へ帰り殺されるくらいなら私の分身粘液を纏い、私の筋肉女性隊に入りませんか?」
……まぁ、筋肉令嬢への勧誘なんだけど。しかし、らびっとは応えない。口から泡を吐いてるような気はするけど気にしてはいけない。
「お返事が頂けない……と。しょうが無いですね」
その言葉と同時。パルルは静香を持ち上げる。そして投球フォームに入り。
「死ねやてめぇ!」
その落とし穴へ全力投球。加速度が付いたその身を上手く制御し、静香は落とし穴にいる兎野郎の腹部に筋肉キックか炸裂した。
そのとき、キュウ…… と言う効果音がきこえたとか、きこえなかったとか。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
黒影・兵庫(サポート)
飲酒・喫煙・性的描写はNGでお願いします。
●兵庫
『○○さんは□□と仰ってましたねー。せんせー』
『強襲兵の皆さん!』
『アンタなんかに負けるかよ!』
●せんせー
『アタシは○○と思うけど黒影はどう思う?』
紹介画像のせんせーはUCで召喚した抜け殻なので基本、兵庫一人で行動します。
誰にでも礼儀正しい元気で素直な子です。
会話と賑やかな場所が好きです。
人を傷つける奴は見た目関係なく怒ります。
「自分か虫を囮に使い罠を仕掛けて攻撃する」戦法を得意とします。
精神攻撃はせんせーが脳を弄るので効きません。
誰かを犠牲することが不可避なら、せんせーが意識を乗っ取って行動します。
よく使うアイテムは「皇糸虫」と「蠢く水」です。
中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『貴方はどんな血を流すのかしら』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。柔らかな物腰や【優雅なるご令嬢】で情報収集や対人系は得意な方。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【部位破壊】で急所や腱を狙い、更に【傷口をえぐる】。その容赦の無さで敵に【恐怖を与える】、ちょっぴり猟奇的かもしれないが、そこはご愛嬌
槍を使うことがあれば、相手を【串刺し】にします
あと、虫が苦手
「大丈夫ですか! こっちです!」
少々疲れているアリスの手を引いて、黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は安全圏に駆けだした。疲れている理由はここまで激しいツッコミを続けている為なのだがそこは気にしてはいけない。
「まぁ、ここまで来たら大丈夫ですかね!」
しばらく走った後。すぐには追いかけてこないことを確認した兵庫は改めてその手を掴んだ少女に向き合う。本当であれば身を隠すような場所があれば良かったのだが、それは仕方が無い。ある程度離れたのだから、落とし穴などの罠などは少なくなっているだろう。
「ここまで来たら大丈夫よ。安心して?」
先にベースキャンプ……というほどの物でも無いが、避難場所として準備をしていた中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)が、二人を出迎える。その柔らかな物腰と優雅な振る舞いで少しでも安心感を与えようとしていることが分かる。こういうときは、まずは落ち着くことが一番なのだ。慌ててしまうと、出来るはずのことも出来なくなってしまうのだから。
「あ、ありがとうございます……」
ここまで、怒濤の勢いで物事が押し寄せてきていたために少々疲れているのか、言葉数は少なくなっているようだが、まだ大丈夫であるようだ。
「……と、そんなにゆっくりはしてられないみたいですね」
兵庫が、その大地を遠く見つめてそうつぶやく。その視線の先には、わずかな地響きと共に、小さく兎の姿が見えてくる。その地響きは徐々に大きくなっていくが……その次の瞬間。
「さぁ、迷いに迷っちゃってー!」
その声が聞こえたかと思うと、次の瞬間には地面が隆起し始める。隆起した大地は3人を取り囲むように壁を形成し、その壁は人々を惑わせるクラクラしそうな模様が描かれている。
「え、なになにこんなんありなの!? 流石にチートじゃ無い?」
少女のツッコミも冴え渡っている。ツッコミを入れているときは少しイキイキとしているともさえ有り得る。ツッコミキャラの宿命である。
「ま、まずはここを抜け出す方法を考えないといけませんわね……」
裕美は、一瞬ネガティブ思考が顔を出しかけたがなんとか持ちこたえ、この迷宮の中で思案する。ただでさえめまいがするような壁に四方を囲まれているのだ。一刻も早く抜け出したいし、精神安定上も中々によろしくない場所である。
「そこは任せて下さい!」
兵庫のアホ毛がぴょこんと動く。
「さぁ、行っといで!」
そう言うと同時に、放たれるのは大量の虫たち。その虫たちに行く先を調査して貰い、くらくらびっとの居場所、そして出口を見極めようというのである。
「ヒッ! む、虫……!」
その目の前に急に現れた虫におののく裕美。虫が苦手な女性は多いが、虫が特に苦手なのだ。一瞬、元の人格が出そうになったがコレもなんとかなった。
「ふっふっふ、ソロソロあいつらを狩りにいこうかね…… ってここ虫が多いな」
何匹かまとわりついてくる虫たちに辟易しながらも、自分の作った迷路を進んでいく。迷路の中を彷徨っている3人を、狩りに行く…… そう言うイメージだった。
「言霊兵さん、羽音に乗せて俺の想いを届けてください!」
そんな声が、きこえてくる。それと同時に、250匹を超える鈴虫の霊力を込めた言霊がくらくらびっとの心に飛び込んでくる。その言霊は心に直接響き渡り、精神的になかなかなダメージを受ける。少しブルーな気持ちである。
「なんとかなってるみたいですね……!」
虫を扱う兵庫にとって、これぐらいのことは朝飯前。逆に自分たちの身を隠し、不意打ちを噛ましているのだ。
「くっ、な、なんで……!?」
綿密に作り上げた迷路の筈がいとも簡単に先制されていることに困惑する。そこに、むき出しの心に向かい直接ダメージが来ているのだから、その衝撃は計り知れない。因みに、少女は神妙な顔でその様子を見守っている。ツッコめることは無かった。
「くっ、こ、こしゃくなぁ!」
くらくらびっとのその目は円を描き、催眠を誘う。その目は三半規管の機能を奪い、人を酔わせる……のだが。
「無駄、ですわ♪」
裕美のそのステップはまさに優雅。残像と共に踊っているかのように見えるそのステップはくらくらびっとに瞬時に近づく。あはっ、と笑みを浮かべるとまずはその腹部にナイフを突き立てる。くらくらびっとが痛みを感じた次の瞬間にはその視界から裕美の姿は消え、次は背中に焼けるような痛みが走る。それは執拗に。傷口を抉りつつ、何度も何度もその身を抉っていく。
全てが終わった後。赤く染まったくらくらびっとがその場にへたり込む。
「……いや怖いわ!」
少女のツッコミが全てを物語っていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
水鏡・怜悧
人格:アノン
「この子供を喰えばイイんだっけか?」
(そっちは護衛対象ですよ。食べるのは向こうのバニーガールでお願いします)
意識の内でロキが返す
へェ、何かもう弱ってそうだけど。味は変わンねェか
UDCを纏って黒狼の姿になる
落とし穴はあまり無さそう(野生の勘)だけど念のため足は土属性の触手で覆って土の中を把握しとく
毒は風属性の触手から突風を生み出して跳ね返す
ついでに飛行も妨害
そのまま飛びかかって腹に喰いつくぜ
あ、毒掛けちまった…まァ耐性あるから大丈夫だろ
ムッチリしてて喰い応えあるなこいつ
(色気という概念は理解してない)
「この子供を喰えばイイんだっけか?」
少女と合流した開口一番、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)はそう口にした。
「なんでそうな……」
「……あぁ、こっちが護衛対象か」
少女がツッコミを入れようとしたその瞬間、水鏡は自分の中で訂正する。
(そっちは護衛対象ですよ。食べるのは向こうのバニーガールでお願いします)
その紫の瞳が輝く少年は自分の脳内に別の言葉が響いていたのだが、それは他の人には知るよしも無い。
「ぐっ、ふぅあっ……!」
その一方で、口から何やら吐きながら地に這うくらくらびっと。さっきも何やら放送できない物を吐いていたが、今回はもっと放送できない奴である。真っ赤である。
しかし、その瞳はまだ闘志が映っている。
「へぇ…… まだ動くんだ。何かもう弱ってそうだけど。味は変わンねェか」
地に這いつくばるくらくらびっとをそう言いながら見下す。その目は冷たく輝き、目の前の存在をただただ食べ物として認識していた。
「こんのクソがぁ!」
思わず真剣にそう叫んでしまうくらくらびっと。その力を振り絞り、起き上がると同時。その身体は綿菓子やキャンディなどのお菓子に包まれる。ポップな色彩のその身とは裏腹に、毒々しいその瞳が改めて水鏡の事を睨み付ける。
「ふぅん……」
そこには、UDCを纏い黒狼となった水鏡がいた。野生の勘で落とし穴は無いと思ってはいたのだが、念には念を入れて足を触手で覆い、土の中まで把握している。
その静寂を破るのは一瞬。二体はほぼ同時にその大地を蹴る。そのスピードは、この様子をみている少女には視認できないほどの物である。だからツッコミも出来ない。
「無駄無駄ァ!」
くらくらびっとの口からは、明らかに毒々しい紫の気体が解き放たれる。それは、自身の水鏡への加速度も加わって普通には避けられない速度で水鏡に向かってくる。
しかし、その瞳の紫は的確に外敵の紫を視認し。その身から伸ばした風属性の触手を振り回すことで跳ね返す。その毒は直接くらくらびっとに直撃する。
「ば、馬鹿なぁ!」
そう言うか言わないかの間。その身に狼の牙が突き刺さる。その身に齧り付いた瞬間に、「あ、こいつに毒掛けちまった……」と思ったものの、まぁ耐性あるから大丈夫か、と思い直した水鏡であった。
うまうま。ムッチリとして食い応えがあるその身に齧り付く水鏡。流石に、これ以上くらくらびっとも動けるわけが無く、ぐったりと倒れてしまっている。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『『偽アリス』アリーチェ』
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POW : ミルクセーキはいかが?
【怪しげな薬瓶】が命中した対象に対し、高威力高命中の【腐った卵と牛乳で作ったミルクセーキ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 甘いおねだり
レベル×1tまでの対象の【胸ぐら】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
WIZ : お茶を楽しみましょ?
【頑丈なティーポット】から【強酸性の煮え滾る熱湯】を放ち、【水膨れするような火傷】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ふぅん……? こいつを攻略できたんだ。まぁ、それぐらいはしてくれないと面白くないよね」
一人の少女が、迷路の中でそうつぶやいた。その傍らには、血反吐を吐き一部を食いちぎられたくらくらびっとがわずかに痙攣している。
「ま、ここはワタシの出番だよね♪」
ティーポットと薬瓶を身に付けた少女の足は目の前の頭を高らかに蹴り上げていた。
「はぁ…… はぁ…… はぁ……」
兵庫が飛ばした虫に導かれ、命からがらその迷路から抜け出すことが出来た少女。その出口の近くに、何かカードのような物が落ちていた。
「椎名……亜梨子……?」
そのカードには、何やら学校名や名前、そして、その少女の顔写真。
「これは…… わたし……?」
その学生証…… だと思われる物が自分の物であると認識することに時間はかからない。少し混乱していた頭も、見慣れた物を改めてみることで少し落ち着いてくる。
周囲を見回す余裕が出来たそのとき。
「あら…… ワタシ?」
一人の少女が、亜梨子の所に近寄ってくる。その足並みは、亜梨子のもののように。
「え、わ、わたしが……?」
「あら、ワタシは一人で十分なのよ……ね!」
目の前にいる亜梨子のような少女は、亜梨子に向けて熱湯を振りかける。間一髪避けることは出来たものの、ギリギリであった。
「……さぁ、遊びましょう?」
そう言って、偽亜梨子は亜梨子に牙を剥いたのだった。
隣・人
「可愛い可愛い偽物さん。ちょっと隣人ちゃんと遊びましょう。そう。此れは混沌とした奈落への行進。落とし穴も沼の底もれっきとした恍惚なのですよ」
脱力します
それはもう肉体が融けるようなイメージで、全身の力を殺します
偽アリスが近付いてきて、胸ぐらを掴んだならUC発動
偽アリスを吸収しようと試みます
もごもごむぐむぐ生命力吸収
しかしオブリビオン諸共呑み込む事は出来ない
その場合は『失敗』として
偽アリスをモザイクに変換して口から排出します
自分もダメージを受けますが、色々な意味で被害は二倍です
甘いおねだりは吐き気を催すほどだったのですよ!!!
パルル・ブラックベリー
また同じようなツラした連中がワラワラと……クソー!これじゃどれが本物のアリス適合者かわからーん!まぁいいか!
と り あ え ず 爆 破 す れ ば 敵 は 死 ぬ
ということで上空から突撃しまーす!オラまずは一発目だ死ねぇ!!あ!?ミルクセーキ!?薬瓶!?うるせー!パルルちゃんはミルクセーキよりモンブランのが好きなんだよ!食わせるんだったらもっと好みに合わせやがれバーカ!!
おもてなしすらロクにできねー奴にはお仕置きじゃ!2回目の爆破でミンチとなって死ねぇ!!
水鏡・怜悧
人格:ロキ
(アリス…亜梨子さんには護衛が必要ですね)
20cmほどの妖精(UC)に意識を移し、亜梨子さんの頭の上に乗ります
「お助け妖精のロキちゃんです。貴女を御護りしますよ」
攻撃が来たら妖精の羽に使用しているUDCを伸ばしてガードします
人格:アノン
ロキが乗ってる方が護衛対象だな。巻き込まねーようにしないとロキが煩いからな…
黒狼の姿で風を纏って体当たり
弾き飛ばして距離を取らせるぜ
…何かイヤな感じの液体持ってんな
水属性の触手から大量に水を出して薄めつつ、毒属性の触手で中和する液体を作って放出する
化学とかわかんねェけど勘で何とかなるだろ
無効化出来たら遠慮なく喰いちぎるぜ
こっちも美味いとイイな
「ほら、紅茶は如何?」
その声と同時に、亜梨子に熱湯が襲いかかる。しかし、攻撃を与えると言うよりはいたぶるのが好きなのか、ギリギリ避けられるラインである。
「あっ……!」
しかし、一瞬だけ。亜梨子の焦りがその足に現れる。その足のもつれはその身を大地に伏せさせるのは十分すぎた。大地に出来た的は偽亜梨子、いやアリーチェにとって大きすぎる。
「さぁ、紅茶、召し上がれ♪」
虫たちが飛び回る中、アリーチェの自称紅茶が亜梨子の身体に降りかかろうとしていたその瞬間。
「ちっ、間に合ったか」
「間に合いましたね」
虫たちに混ざっていた二体の妖精が、亜梨子の上空を飛び回る。そして、水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)の一部であるロキは、その羽根を伸ばし亜梨子を覆い包む。
「大丈夫ですか? お助け妖精のロキちゃんです。貴女を御護りしますよ」
「あたしも忘れんじゃねえぞ!」
パルル・ブラックベリー(腹黒フェアリー・f10498)も、その腹黒全開で飛び回っている。一回本性を現してることもあり既にブラック全開である。
「可愛い可愛い偽物さん。ちょっと隣人ちゃんと遊びましょう。そう。此れは混沌とした奈落への行進。落とし穴も沼の底もれっきとした恍惚なのですよ」
亜梨子達とアリーチェの間には、隣・人(六六六番外・f13161)と水鏡ことアノンである。アノンは既に黒狼の姿になっており、大地を蹴り上げる準備まで出来ている。
「あら、あなたたちが新しい遊び相手なのね? それじゃあ、紅茶でも如何?」
その言葉と共に、頑丈なティーポットから、熱湯が放出される。その熱湯が触れたところが酸で溶けているなか、黒狼から突出されるのは触手達。上手く触手から放出される水によって、その熱湯を弾き飛ばす。その上から、自身の持つ毒属性から毒素を放出する。毒をもって毒を制す。化学については分からないけども、自分の感覚で毒に対応出来る中和液を作り出す。毒属性に慣れ親しんでいるからこそ出来る芸当。水で薄めた熱湯を中和液で無効化するともう敵はない。大地を蹴ってその身を宙に浮かすとアリーチェの太ももに齧り付く。さっきよりは肉付きの悪いが、スラッとしたその足はほどよく柔らかく、ほどよい旨みを感じたのであった。
「くっ!」
足からは噛みつかれ、食いちぎられた部分から真っ赤な血が流れ落ちる。その足を引きずりながらも、アリーチェはターゲットのもとへと向かう。
……それは、噛みつかれる少し前。正確には、隣にいたアノンが飛び出して行ったその瞬間。隣は大きくその地面に崩れ落ちる。それは、まさにその肉体が融けてしまうかのように。遠目から見ると死体かと思われても仕方ないレベルの脱力具合である。
「この子はどれぐらい持つかしらね♪」
それは、おもちゃをその手に取るように。新しいおもちゃが手に入るというキラキラした瞳で隣の胸ぐらをつかみかかる。
「さて、何をして遊びましょうか」
そう甘いおねだりをしようとしたその瞬間。アリーチェの目の前が、真っ暗になる。正確に言うと、隣の口が大きく開いたかと思うと、アリーチェの頭を飲み込んでいた。飲み込まれているアリーチェは少し暴れるものの、それから逃げることは出来ない。経口摂取しているアリーチェからは生命力が少しずつ吸収されていく。
少しずつ飲み込んでいく隣。しかし自分より少し小さいぐらいのアリーチェを飲み込むことは流石に出来なかった。
えれえれえれえれ。
その次の瞬間には、アリーチェはモザイクに包まれたまま大地に放り出される。いろいろな液でヌタヌタになっているその様子はまさに放送できる物では無くなっており、モザイクに包まれていて本当に良かった。編集側の手間が省けるやつである。
因みに、そのときに喉の奥に何か引っかかったのだろうか。隣自身も大地に手を付いて、何やら口から何かを放出していた。こっちも放送できない奴である。少し人目に付かない場所で、かつ隠れて放出していたのでなんとかなっている。
「はぁ…… はぁ…… はぁ……」
放送できない何かを放出しきったのか、少々苦ししそうな顔をしつつも隣がアリーチェの元に立つ。中々にダメージを受けているが、それ以上にビクビクしているアリーチェ。
「甘いおねだりは吐き気を催すほどだったのですよ!!!」
隣のその一言が、ヌタヌタのアリーチェの耳に入ったかどうかは分からない。
「まーた同じようなツラした連中がワラワラと……! クソー! これじゃどれが本物のアリス適合者かわからーん!」
パルルは、一人これからのスタンバイをしつつそう叫んでいた。端から見たらうり二つの亜梨子とアリーチェ。亜梨子を上手く護りつつ、アリーチェをぶっ倒すためのすべを考えている。
「えれえれえれえれ……」
一方その頃、アリーチェは吐き出されてえれえれしていると同時に、自分の上を飛ぶパルルに狙いを定める。胸元にしまってあり、なんとか吸収されていなかった薬瓶を最後の力を振り絞り、投げつけている。
「あーめんどくせえ! 知ってるか。と り あ え ず 爆 破 す れ ば 敵 は 死 ぬ!」
その言葉がきこえたかな、と思ったその刹那。パルルの身体はアリーチェ本人に向けて突撃する。どちらか分からないと言いながらもアリーチェ本人さんに向かって行っている。無事正解である。
「ということで! 上空から突撃しまーす! オラまずは一発目だ死ねぇ!! パルルちゃんバンザーイ!」
自身の中にある(と自称している)アイドルエネルギーがその身を物理的に爆発させる。その爆撃は半径52mにも及んだが、何やら特攻隊長的な危険を感じていた亜梨子はダッシュで逃げていたのでその難を逃れていたのは幸いである。
「あ!? ミルクセーキ!? 薬瓶!? うるせー! パルルちゃんはミルクセーキよりモンブランのが好きなんだよ! 食わせるんだったらもっと好みに合わせやがれバーカ!!」
とりあえず、パルルはモンブラン派であるらしい。ミルクセーキを用意していたアリーチェに怒り心頭である。まぁ、仕方ないね。
「おもてなしすらロクにできねー奴にはお仕置きじゃ! 2回目の爆破でミンチとなって死ねぇ!!」
2回目の爆撃は、こんがりウェルダンで。おもてなしも出来ない相手にしっかりとこんがりお仕置きをかまし、少し満足げのパルルであった。因みにパルルも焦げた。あと、亜梨子はツッコめなかった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
紬雁・紅葉
ごめんなさいねぇ?こちらでも鬼は乱暴でしょう?
羅刹紋を顕わにクスクス笑み
風の魔力を攻撃、防御、状態異常力に付与
巴と鳳翔を適宜使い分け
正面からゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔風属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う
暴風でビュンビュン吹き飛ばし気絶させる
天気予報ー♪大嵐☆
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受けUC等で受ける
いずれもカウンター破魔風属性衝撃波UCを以て範囲ごと薙ぎ払い吹き飛ばす
仕掛けて来るなら敵ですね?
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
お遊びはお終い!去り罷りませー♪
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
「ごめんなさいねぇ? こちらでも鬼は乱暴でしょう?」
ふわり、とその巫女服をはためかせ、紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)が亜梨子とアリーチェの前に現れる。クスクス、と上品な笑いを浮かべているのだが、その身には羅刹紋が浮かび上がる。その手には歴戦の相棒である薙刀、巴を両手に構え、一歩一歩とその間合いを詰めていく。巴は空気を切り裂きながら、二人の元に近づいてくる。
「「え、なに、なにこれマジで大丈夫な奴……?」」
全く同じ顔の二人の声がシンクロする。亜梨子は思った、「あ、コレは結構マジでやばい奴だ」と。
「天気予報ー♪ 今日の天気は晴れのち大嵐☆」
紅葉が二人の間合いに入った瞬間。振り回されていた巴の速度はまた上昇し、そこから発せられる風は徐々に強くなってくる。その風は周囲の草木を揺らし始め、少しずつ立っていることも困難になってくる。
「さぁ、いきましょう?」
笑みを浮かべながら近づくにつれ風も強くなる。
次の瞬間には、二人は大きく大地を蹴る。しかし、その方向は全く逆で。
一方は紅葉から逃れるように。少しでも距離を取るように。
もう一方は、逆に少しでも距離を詰めるように。その胸元に隠し持っていた怪しげな薬瓶を握りしめ、大きくピッチングフォーム。
「仕掛けてくる、と言うことはあなたが敵ですね?」
降りかかる薬瓶がぶつかるのは、紅葉の残像。虚しく大地と衝突するその薬瓶を避けながら、紅葉は大地を大きく蹴りだす。自分に向けた風を味方に付けて一気に間合いを詰め、アリーチェに詰め寄る。
「お遊びはお終い! 去り罷りませー♪」
大きく振り回す巴が生み出す突風がアリーチェに直撃する。その次の瞬間にはアリーチェの身は宙に浮き。大地との摩擦力を失った少女はそのまま風に乗って急速に速度を上げて吹き飛んでいく。
「覚えてろーぉーぉーぉー……」
何やら負け惜しみ的なワードがきこえてきたような気がするが、気にしてはいけないのかも知れない。
「大丈夫ですか?」
さっきまでの殺気のある微笑みとは違う、上品な笑みを亜梨子に向ける。その柔らかな笑みは人に安心感を与える……。
「いや、凄く怖かったからね? どうなるかと思ったからね!?」
「すみません、こうすればあぶり出せるとおもったもので……」
少し申し訳なさそうにそうつぶやく紅葉。ここまでの流れでツッコミを入れたと思っていた亜梨子も、申し訳なさそうにしている顔を見て、「いや、怒ってないですから!」と謝り倒すのであった。
成功
🔵🔵🔴
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
※アドリブ・支援・共闘は可能な範囲で
紅葉(f03588)と協力を
『クリスタライズ』で姿を隠して、敵のUCを『月霊覚醒』で封じて『神罰の聖夜』で聖攻撃を『エレメンタル・ピクシィーズ』で風/光属性攻撃を仕掛けます☆彡
猟兵の怪我を『祝聖嬢なる光輝精』で治し、『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒やします♪
『月世界の英霊』で攻撃に合わせて空間飛翔して避けます☆彡
精霊・聖霊・月霊に「ありがとうね♪」と“金平糖”を配って労います♪
「偽アリスは静かに穏やかで安寧な“光の花園”へ送って差し上げましょう☆彡」
他にも猟兵に頼られたり、頼まれたら出来得る範囲で対応します♪
紬雁・紅葉
ティファ―ナ(f02580)と同行
さぁ!ここからは"彼女"の舞台☆
先制でUC『月曜』に風属性を乗せて最大範囲展開
強化効果を味方(特にティファ―ナ)にも付与
九曜(剣)、巴、鳳翔を適宜使い分け
存在感などで気を引きつつ破魔風属性衝撃波UCで牽制
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター風属性衝撃波を以て気絶させ吹き飛ばす
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
さてさて皆様お手並み拝見♪
月の光を騙眩化せるか?
上手くいったら御慰み☆
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
「これでしばらくは大丈夫でしょうか……」
アリーチェが綺麗に吹っ飛ばされた少し後。吹っ飛ばした張本人である紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)と、そこに綺麗にツッコミを入れた亜梨子は、呼吸を整える。亜梨子も逃げるのとツッコミと謝るので息が切れている。
「おーい!」
そんな中に、一人のフェアリーがひらりひらりと紅葉達の周りを飛び回る。金色に輝くその髪がゆらゆらひらひらと揺らめかせながら、二人の前に降り立ったのは祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)。
「キミが亜梨子なの? ボクはティファーナ、よろしくね」
23cmの身体から差し出される手を亜梨子は少し注意しながら握手。コレで仲良しである。そのかわいらしさに亜梨子にも笑みがこぼれる。
「うんうん、やっぱり笑顔が一番だよね♪」
少しずつ朗らかになっていく。さっきまでの殺伐とした出来事がまるで嘘のようである。まぁ、その殺伐とした出来事の痕跡はあるのだが。地面が焦げてたり、なんか濡れてたり。
「……来るね」
「もう、来ちゃいましたね」
そんな中、紅葉とティファーナはその遠くからやってくるであろう水音に気づく。
「……やっと戻って来れた……! ここであったが100年目……! 覚悟!」
急いで戻ってきたのか、かなり肩で息をしているアリーチェ。さっき飛ばされた距離を走って戻ってきたのである。大変だぁ。
「また来たんですね……。もう一回飛ばされたいのですか?」
さっと木陰に亜梨子を避難させた紅葉は、その大地に巨大な九曜紋を描き出す。その九曜紋はその上に立つ紅葉本人の力を増幅させる。
その存在感までも増幅されているのか、アリーチェの視線は紅葉に釘付けである。
「さっきみたいに行くかぁ! あっついティーでも食らえ!」
アリーチェの手に握られているティーポットからは明らかに飲み頃である温度を明らかに超えているであろう紅茶が発せられる。でも、この温度なら紅茶特有の渋みとかが出て美味しい紅茶なんだろう。
「さてさて、こんなもんですか?」
しかし、その熱すぎティーは紅葉の残像にしか当たらない。虚しく地面が飲んだ紅茶は、大地から湯気を生み出す意外に何も起きない。
「さぁ!ここからは"彼女"の舞台ですよ☆」
「なに意味分かんないこと言ってんのよ今度こそこの熱湯紅茶を受けなさい!」
かすっ。
アリーチェのその手に握られたティーポット。あれだけたっぷり、いや、無尽蔵に出て来るはずの紅茶が切れてしまった。あるはずは無い。そもそも物理的に熱湯を出しているわけでは無いのだから。
「あれ? どうしたのかな? ユーベルコードが防がれちゃった、のかな?」
アリーチェが、その声に反応するが、その存在を視認することが出来ない。クリスタライズで自身を透明化したティファーナは、確かにアリーチェの周りを飛び回っているのだが、視認することが出来ず、その声だけが飛び回っている。
アリーチェのユーベルコードを人知れず封じていたティファーナ。もちろん物理的にでは無い。
「偽アリスは静かに穏やかで安寧な“光の花園”へ送って差し上げましょう☆彡」
自分の真上からそのような声が聞こえてくるアリーチェは、紅茶が出てこなくなったティーポットを必死に振り回し、紅茶が出てこないかと試みているものの一向に出て来る気配も無い。数滴、冷えた水滴が落ちてくるのみである。
「歌唱う、我らが精霊・聖霊・月霊よ♪ 歌い、踊り、唄い、舞踏れ♪」
ティファーナの呼びかけに応じた精霊達が、彼女の持つ魔法の矢に力を与え始める。その力は少しずつ強大になっていき、まもなくしてフル充填。
「それじゃあ、行くよ♪」
300本もの魔法の矢がアリーチェに向かって放たれる。ある矢はアリーチェの身に突き刺さり、ある矢はアリーチェの身をえぐり取る。
「くそ、くそくそくそくそぉっ!」
精霊達の力を乗せた魔法の矢は、確実にアリーチェの存在をこの世界から削り取っていく。その魂を浄化するかのように。その全ての矢が放たれた時、アリーチェは確かに“光の花園”へ送られていた、だろう。
「みんなほんとうにありがとうね♪」
一段落し、ティファーナは手伝ってくれた精霊・聖霊・月霊達に金平糖を振る舞っている。
「本当になんとかなった……のかな?」
木陰に避難していた亜梨子も、金平糖をなめながらしばしの休息。こちらは適温の紅茶を飲んでいる。
「これで終わりなら良いんだど……」
亜梨子は、助けてくれた紅葉やティファーナの方を見ながらそうつぶやく。
その様子をみている誰かがいるとは知らずに。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『赤の女王ユリーシャ』
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POW : ショットガン・シャッフル
自身が装備する【トランプ型の刃物 】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
SPD : ブラック・ジャック
レベル×1体の、【胴体 】に1と刻印された戦闘用【トランプの騎士】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : ハイ・アンド・ロー
質問と共に【伏せられたトランプ 】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠渡月・遊姫」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
隣・人
「あ――ああ。ゴホン。ええ。失礼。久々に『殺し』に傾きますよ。良いですか」
真の姿を解放し、トランプ騎士を【蹂躙】せんと腕が発生する。それは形を有した殺意で、何者も【部位破壊】でもぎ取る伸縮自在
騎士をある程度処理したら回転椅子とコーヒーカップを構えて突撃。回転云々で遊ぶ暇はない。疾く、女王の脳漿をブチ撒ける
時間稼ぎはもう充分だ。真っ赤なのは鬼の中身に違いない
「赤色が好きなら吐き散らせばいいのよ。アンタが何を望んで、可愛いアリスを追うのかは知りませんが。ええ。殺しに快楽は憑き物よ」
「あらあら、ご一緒させて頂いてもよろしくて?」
ザッザッと一定のリズムを刻む足音と共にその声が周囲に響き渡る。
「ここまでのゲーム、楽しんで頂けているかしら?」
その規則正しい足音を発するトランプの騎士の後ろからきこえてくるその声に、亜梨子は忌々しさを露わにする。今まで、理不尽に自分の命を弄んでいたであろう本人のお出ましである。
「この……っ!」
亜梨子はその目の前に現れた女に対し食いかかろうとするものの、その殺気を察知してかユリーシャの前に立っていたトランプ騎士がその剣を突き立てる。
「あ――ああ。ゴホン。危ないですから、下がって下さい。ええ。失礼。久々に『殺し』に傾きますよ。良いですか」
亜梨子とユリーシャの間に立つのは、隣人ちゃんこと隣・人(六六六番外・f13161)である。今までの雰囲気とは違い、険しい顔を目の前のユリーシャに向ける。
「おお、怖い怖い。こんな怖い人の相手はこいつらに任せましょうか。おいで!」
その言葉を合図に、幾重にも隊列を組んだトランプ騎士達が隣人ちゃんの目の前に現れる。その騎士達はその殺気を目の前のターゲットに向け、主君を護るべく構えている。
「……行きますよ?」
その声が聞こえるよりも早く。トランプ騎士の隊列に大きな穴があく。一瞬でその存在を失った者、トランプの身体の一部が抉られてしまった者、飛んできた物からは回避出来たもののその時に発生した風に飛ばされる者。得体の知れない存在一撃でその隊列は大破する。
「ああ。もう。殺したくて、めまいがする……」
隣人から放たれたのは、『形を有した殺意』。隣人自体は腕、と呼んでいるが、自身の持つ殺意、その全てを目の前のトランプ騎士に向ける。触手のように伸びていく殺意は向かってくるトランプも逃げ惑うトランプも、合体する間を与えずにその身を抉りこんでいく。
「ふぅん、中々面白い事やってくれるじゃない? ワタシが好きな真っ赤に染まっちゃって……」
「赤色が好きなら吐き散らせばいいのよ。アンタが何を望んで、可愛いアリスを追うのかは知りませんが。ええ。殺しに快楽は憑き物よ」
ユリーシャの言葉に応えるのももどかしく、回転椅子とコーヒーカップを手に、ユリーシャに向かってその大地を蹴る。
「……ちっ」
その手には、はっきりとした感触は無く。女王の脳漿を完全にぶちまけることは出来ず。
「……くぅっ!」
しかし、その回転椅子とコーヒーカップは明確に頭部にヒット。ユリーシャの頭部から、真っ赤な液体が流れ出る。止めどなく流れ出る血液はユリーシャの視界と体力を奪っていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
水鏡・怜悧
詠唱改変省略可
人格:ロキ
引き続き妖精人形で亜梨子さんの護衛をしています
「テストしているとのことですが、何のテストなのでしょうかね。単に美しいというだけではない気もするのですが」
人格:アノン
黒狼の姿を継続。ロキは引き続きあの子供の護衛か。まァ好き勝手出来るからありがてェな。
「へぇ、お前も美味そうだ」
トランプ兵が出てきたらUCで殺気を放ち相手の動きを止め、怪力でトランプ兵をまとめて薙ぎ払う。野生の勘でユリーシャの動きに先回りし、怪力で締め上げ肩口に噛みつき腕を喰い千切る(部位破壊)
「ヒャハハハ…足りねェなァ」
「なんなのよあいつ……!」
亜梨子は、妖精人形を護衛にしつつ、逃げてきた先でその怒りの感情を露わにする。さっきまでの感情:ツッコみとは訳が違う。
テストしているとのことですが……。何のテストなのでしょうかね。単に美しいというだけではない気もするのですが……」
妖精人形のロキとして亜梨子を護衛している水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)は、一人そうつぶやく。ついにテストをしているという本人が直々にここまでやってきたのだ。ユリーシャの意図はなんなのか。なぜ、このようなことをしているのか。なぜ亜梨子だったのか……。
「ヒャハハハハハハッ!」
水鏡の別人格であるアノンは、笑い声を上げながらその大地を蹴る。四本足全てで大地を蹴り出す黒狼は、その目の前にいるトランプ騎士達に飛び込んでいく。その視線、全身から噴き出す殺気はその場を支配する。殺気を全身に浴びるトランプ騎士達があらがえる筈も無く。恐怖に支配されたトランプ騎士達の眼に映るのは、目の前に迫ってくる黒狼の腕のみ。その怪力で薙ぎ払われたトランプ騎士達は、トランプをカットするよりも簡単に切り裂かれていく。
「派手にやってくれますわねぇ」
切り裂かれていくトランプ騎士の様子をみながら、ユリーシャはそう笑う。頭からは血を流してはいるが、まだ笑う余裕はあるのだろうか。
「……へぇ、お前も美味そうだ」
ユリーシャの、ほどよく肉の付いたボディに、アノンは思わずそうつぶやく。そうつぶやくと同時に、後ろ足は大地を蹴りその身体は宙を浮く。
ユリーシャの投げるトランプ達をすんでの所で回避しつつ、その身を一気にユリーシャまで近づけていく。ギリギリで回避出来なかったユリーシャの肩口に、黒狼の牙が突き刺さる。その腕で首を締め上げ、肩口から腕を食いちぎる。そこから赤い肉が露わになっていく。
「ヒャハハハ……足りねェなァ」
まだ足りない、とユリーシャの身にその牙を突き立てる。頭からのみならず、全身から真っ赤な血がしたたり落ちるのだった。
成功
🔵🔵🔴
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
※アドリブ・支援・協力は可能な範囲で
トランプの兵隊を見て『クリスタライズ』で姿を隠して『神罰の聖矢』で聖攻撃、『エレメンタル・ピクシィーズ』で火/風(雷)属性攻撃を仕掛けます☆彡
猟兵には『祝聖嬢なる光輝精』で怪我を治し、『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒やします♪
攻撃は『月世界の英霊』で空間飛翔して避けて、女王のUCには『月霊覚醒』で封印/弱体化します☆彡
傷付いたり動けない猟兵を『フェアリーランド』の壺の中に避難させて『祝聖嬢は静停出来ない』で非戦闘状態で無敵化して距離を開けて、全部の精霊・聖霊・月霊・死霊・屍霊を開放して「オバ(女王)ちゃんを片しましょう!♪」
「はーい、それじゃ、いっくよー!」
どこからともなく、そんな声がする。それは、ただ単に祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)が小さいから、と言うわけでは無い。実際に、ごく一部ではあるが、トランプ騎士がティファーナが消える瞬間を確かに目にしていた。まぁ、それを目にした騎士は次の瞬間には光に貫かれてその命を落としているのであるが。
「ふん、本当に役に立たないねぇ」
どこからともなく発せられる光で一体ずつ確実に仕留められていくトランプ騎士達に、ユリーシャはそう言い放つ。所詮は使い捨て。いたわることも無く、ただただ倒れていく騎士達を冷たい視線で見下すユリーシャ。
「ふふふ、じゃあ、オバちゃんを片しちゃいましょう♪」
「誰がオバちゃんだって!? お姉さんだよ! お・ね・え・さ・ん!」
ムキー! と言うオノマトペが似合いそうな顔になっている。この怒り方も少しおばちゃん……お姉さんっぽいと言うことも言っちゃダメな奴である。
「ふ、ふん、まあ良いわ……。そこにいるのは分かっているのよ。ほらっ!」
その手を横にさっと振ると、握られていたトランプはそのまま一直線にティファーナに向かって飛んでいく。
「くっ……!」
先ほどのわずかな会話(?)の間にその場所を読み取ってしまったのであろうか。見えていない存在に投げたとは思えないほど綺麗に向かってくるトランプに、ティファーナはなすすべも無い……。
「なんてね♪」
なんてことは無く。次の瞬間には、無数の月達がユリーシャに放たれる。その月は一斉にユリーシャに襲いかかり、その力を奪っていく。新月がユリーシャの身体に到達する頃には、投げられたトランプはティファーナにかすることもなく大地に引き寄せられていった。
「それじゃあ、みんな行くよー!」
その声に、精霊や死霊達は魔法の矢に引き寄せられていく。その矢尻はユリーシャに向けられて。
「れっつ……ごー!」
その号令と共に、ユリーシャの肉に矢が突き刺さっていく。
「こんの……なめんなぁ!」
苦悶の症状と共に、突き刺さっている矢をユリーシャは無理矢理引っこ抜く。そのときの痛みは、想像を絶するものであったであろう。
成功
🔵🔵🔴
紬雁・紅葉
さあ!総て御破算願いましてはー♪
羅刹紋を顕わに戦笑み
先制で真の姿発現&UC発動
天羽々斬を鞘祓い十握刃を顕現
私の竜は、狂暴です♪
足を忍ばせ正面からするすると接敵
射程に入り次第破魔雷属性衝撃波を以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う
敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター破魔風属性衝撃波を以て範囲ごと薙ぎ払い吹き飛ばす
手傷を負ったとしても笑み益々深まり、黒龍たちがさらに活発に雲海を泳ぐ
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
とどめは力を溜め渾身の一撃
杯の女王!去り罷りませ!!
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
「さあ! 総て御破算願いましてはー♪」
紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)は、そう戦笑む。その笑顔、声は明るく響くが、どこか冷たく感じるのは気のせいだろうか。
「……参れ八龍!我が雲を龍の巣と成せ!!」
殺気。一瞬、その顔に殺気を浮かべ、そう叫ぶ。さっきまでの晴天は嘘のように。この戦場を、厚い積乱雲が覆い尽くす。その大地に数滴、水が落ちてきたと思ったら雨がその大地を潤す。因みに、亜梨子はちょうど木陰で雨を逃れることが出来る場所を見つけていた。
「……こんの、コケにしくさって……!」
その紅葉に対峙するユリーシャ。その腕に刺さった矢を、自らの手で引き抜く。並大抵の者は痛みで引き抜くことはおろか、痛みのあまり絶叫しているだろう。しかし、その怒りがユリーシャをその大地に立たせる。
「切り刻んでやんよぉ!」
ユリーシャの手から放たれたトランプ達は、自分の意思を持っているかのように紅葉に襲いかかる。予測できる範囲はその手に握る天羽々斬・十握刃から発せられる衝撃波で払いのけるのだが、読み切れなかったトランプ達が紅葉のその肌を傷つける。しかし、その痛みにも紅葉はさらに笑みを深めていく。その黒龍はさらに活発さを増してこのフィールドを支配する雲海を泳いでいく。
「あらあら、そんなものですか?」
その身をわずかに切り刻まれながらも、ユリーシャに向かっていく紅葉。その衝撃波は飛んでくるトランプの大半を撃ち落とし、ユリーシャを焦らせる。
「くそっ、くそっ!」
焦りのためか、念力を上手く制御出来ていないのか、単純な軌道で飛んでいくトランプ達はいとも簡単に大地に落ちていく。
「そろそろ、ですかね?」
少しずつ、紅葉はその動きを緩める。それと同時に、その神経を少しずつこれから発する衝撃波に集中する。それを目にしたユリーシャも、このタイミングを逃さない為に一気にトランプを放出させる。
「杯の女王! 去り罷りませ!!」
ユリーシャに向かってくるトランプを跳ね飛ばし。それでもパワーが衰えない衝撃波はそのままユリーシャに襲いかかる。その衝撃に耐えきれなかったユリーシャはその周辺にあった大木に全身をぶつけやっとその動きを止める。ごぷっ、と口から赤い体液を噴き出すのだった。
成功
🔵🔵🔴
アレクシア・アークライト
赤の女王ユリーシャ。
配下に加えようと、強く美しい女性を探している奴だって聞いたことがあるわね。
そのために今まで数限りないテストをしてきたんでしょうけど……今日はテストを受ける側に回ってもらうわよ。
ええ、貴方は強くて綺麗だから、テストを受ける資格が十分にあるわ。
・3層の力場を情報収集用に展開し、敵の行動や攻撃を見切る。残りの力場は防御に回し、トランプを逸らし、弾く。
・UCを使用し、触れた部位が切断される空間の断絶を敵の周囲に展開。その後、火焔や雷霆を放つ。
貴方のと同じデスゲームよ。
選択を間違ったら首が切り落とされるから、注意しなさい。
合格ね。
御褒美に、痛みなんか感じないように首を切ってあげるわ。
「なんでこんなことになったの……?」
亜梨子は木陰に座ってそう独りごちる。その目の前では、血で血を洗う争いが行われている。ツッコミを入れるような隙間も無いような戦いである。
「赤の女王、ユリーシャは、強くて美しい女性を探してる、って効いたことがあるわね」
木陰で亜梨子を休ませて、アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)はそう答える。
「自分の配下を強くて美しい女性で固めよう、って感じかしら。まぁ、なんでそうしたいのかまでは分からないけど……」
一瞬、「あれ? 褒められた……?」と思った亜梨子ではあるが、すぐに真面目な顔に戻る。流石にここでツッコミを入れたり、ノリツッコミをするような感じでは無かった。
「あなたにも、ユリーシャが眼を付けた何かがあるのかもね……?」
亜梨子が、アレクシアのその言葉に答えようとしたそのとき、ふわ、と少し空気が変わる。正確には、ふわ、と何か紙切れのようなものがいくらか舞い散る。その紙切れには、ハートやクラブなどの記号が踊っている。
「っと、もう来ちゃったみたいね。危ないから、そこから離れないようにね?」
亜梨子に注意を促しつつ、アレクシアはなにも無いところを睨み付ける。その視線の先から、高速で回転しながら飛んでくるトランプをその手で弾く。何層にも折り重なる力場により、そのユリーシャの行動は手に取るように分かる。実際、そのトランプがアレクシアの肌に一筋の切り傷を作ることすらも許さなかった。
「貴様もワタシを愚弄するか……!」
苦虫を噛み潰したような険しい顔をしながらユリーシャは睨み付ける。
「あらあら、貴方の綺麗な顔が台無しよ?」
クスクスと笑うアレクシアの顔が、ユリーシャの怒りをより増強させる。かなりの目力である。
「貴方、今まで数限りないテストをしてきたんでしょう……? たまには、テストを受ける側に回って貰おうかしら」
「なんだと……!」
「貴方、強いのは分かってるし、綺麗でしょう? テストを受ける資格は十分にあるわ」
ユリーシャは、この空間の異様な雰囲気に気圧され無いよう気丈に振る舞っている。
「さぁ、テストを始めましょう? 間違ったらどうなるか……。注意しなさい?」
試験開始の合図と同時、火焔がユリーシャに向かって飛んでいく。
「大業な事言っておいてこんなもん……くっ!」
回避することは容易だったのだが。どこにも触れていないはずの所から、幾重にも赤い筋が身体にできあがる。
「貴方のとおんなじ、デスゲームよ。選択を間違ったら……ね?」
先ほどの回避出来るようなものとは比べものにならない密度で雷霆と火焔が飛び交う。空間の断絶を読み取りつつ、それらを避けることは並大抵の能力では無理であろう…… が。
「舐め腐りやがって……」
「あら、まだ立ってるのね。合格ね」
片腕を押さえつつ、ふらつきながらも立っているユリーシャに敬意を示す。
「ご褒美に、痛みも感じないように首を切ってあげる」
指を鳴らす。次の瞬間にはユリーシャの首があるはずの所に生まれる断裂。身体と分離した頭部はゴトンと音を立てて落下。次の瞬間には、頭部の上にその身が倒れかかる。
「あ、アレは……?」
倒れたユリーシャの先が光り輝く。明らかに出口っぽい感じである。
「みなさん、ありがとうございました!」
その光に包まれて、亜梨子は自分のリアルに戻っていったのだった。そのとき、自分の武器がツッコミだと言う事に気づいたのは、また別のお話。
大成功
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