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IT's SHOW TIME!(作者 おじやしげき
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●夢の始まりと終わり
「Ladies & Gentlemen! Boys & Girls!」
 その少女は、光り輝くステージをただ眺めて居た。そのステージは少女にとって憧れだった。あの、煌めくステージに立てれば、自分は変われると思っていた。しかし、それは無理だ、とも思っていた。自分とは、生きる世界が違うのだ。
「……お嬢さん、夢はありますか?」
 それは、人生が変わる瞬間だった。ショウを見終わったそのとき、ある紳士は少女にそう問いかけた。少女は、その物腰柔らかい青年と共に舞台裏に消えていった。
 それから、その少女の人生は一変する……筈だった。二人の少女のお披露目公演が行われる前日。一人の少女が奈落から転落。頭部から落ち即死であったという。

●真実の始まり
「いやー、こんな豪華なステージに立てるって羨ましいよ! ね!」
 長峰・モカ(リアルにvirtualなアイドル芸人?・f16136)は、思わず私情を挟みつつも現状を説明していく。因みに彼女が立つ劇場は40人も入れば満員になるような小さいハコである。
「一人の少女のオブリビオン…… いや、影朧って言った方が良いかな? がいるから対処して貰いたいんだよね」
 なんでも、とある劇場に夜な夜な現れる影朧がいるというのだ。
「その影朧の名前は愛子。この劇場で亡くなってる女の子みたいだね。奈落への転落って言う事故みたいだけど……」
 モカは、その後を少し言いよどむ。なぜなら、彼女の死について調べている人がいるというのだ。
「探りを入れてるのは正樹、愛子ちゃんをその劇場にスカウトした張本人みたい。そして…… 彼が愛子ちゃんを匿ってるみたい」
 愛子の事故が受け入れられなかった正樹が、彼女の死について色々調べているウチに影朧となった愛子を偶然発見、彼女に危害が加えられないようにどこかに彼女を匿った上で、事故の真実を調べるために時折彼女を劇場に連れて行き、状況などを聞いているのだろう。
「今回の最終目標は、影朧を倒す事。そのためには、匿っている場所を調べないと行けないけど、正樹くんはこの劇場に行けば会えると思うわ。舞台には愛子ちゃんの同期に当たる優子ちゃんって言うのが出てるみたいだし、色んな人から情報は聞き出せるかもね」
 まずは、劇場で情報収集をすることが最優先であろう。影朧を匿っている場所の他にも、事故の裏側などももしかしたら調べたら分かるかも知れない。
「何か裏に何かありそうな気もするけど、行ける行ける! 頑張って☆」
 無理矢理笑いながら、猟兵達を見送るモカであった。





第3章 ボス戦 『血まみれ女学生』

POW ●乙女ノ血爪
【異様なまでに鋭く長く伸びた指の爪】が命中した対象を切断する。
SPD ●血濡ラレタ哀哭
【悲しみの感情に満ちた叫び】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ ●応報ノ涙
全身を【目から溢れ出す黒い血の涙】で覆い、自身が敵から受けた【肉体的・精神的を問わない痛み】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ベム・クラーク
アドリブ連携歓迎です!

「やっと通れました。何とかなるものです。」
午前1時ころ、裏口から店内に忍び込みます。この体躯でなぜ通れたかは自分でも不思議

センサーでサーチしながら店内を捜索
「こっちでしょうか」

「愛子さんですね。なぜ、ここに居続けるのですか?」
マスターもいれば、匿った理由を聞きます。

「オブリビオンのあなたは残滓、再び輝くことはありません。人の営みを破壊する前に、排除します。」

室内なのでミサイルや砲撃は使えません。武器腕、踏みつぶしを主として必要ならマシンガンで攻撃します。
一応マスターの安全を確保しておきます。


 草木も眠る丑三つ時……の少し前。正確には牛一つ時、わかりやすく言うと午前1時頃。この街はポツポツと立つ街灯に照らされ、静寂が包み込む。
「ふぅ……。やっと通れました。何とかなるものですね」
 ベム・クラーク(ウォーマシンの鎧装騎兵・f27033)は、その僅かな明かりも届かない裏路地に立っていた。その目の前には、ベムにとっては小さい扉が一つ。一般成人男性が使用することを想定して作られたその扉はベムにとってはあまりにも小さすぎた。そのボディを器用に丸め、なんとかその勝手口から潜入に成功するとそれだけである種の達成感を得られるレベルである。ものがモノならそういう芸として使えるかもしれない。使う場所があるかどうかは不明だが。
「ええと、こっちでしょうか」
 わずかに床のきしむような音も出さないように、抜き足差し足忍び足。ここまでの調査の中で、このカフェーについて、その内部構造は完璧に頭に入っていた。そこに、自身のセンサーを併用することで店内の探索はより盤石に。
「さて……。ここです、ね」
 目の前には、一枚の扉。わずかながらに、二人の男女が何かしらの会話がその聴覚センサーが認識する。そして、熱源センサーは、たしかに1体の生命反応。少なくとも、ここに間違いないようだ。その扉の先は、フロア。
「……誰だ!」
 フロアから、二人の男女がその扉に向かって叫ぶ。その声は、扉の向こう、一生懸命体を丸め、その扉を抜けようとしているベム。がんばれ、もう少しだ、と応援しそうになってしまう。あ、抜けた。

「……愛子さんですね。なぜ、ここに居続けるのですか?」
 うまくフロアに入れたベム。目の前にいるその血まみれの少女にそう語りかける。
「そんなことどうでもいいだろう! 愛子には愛子のやりたいことが……」
「あなたもです、マスターさん。良いですか、愛子さん。オブリビオンのあなたは残滓、再び輝くことはありません。人の営みを破壊する前に、排除します」
 マスターの言葉を遮り、ベムが畳み掛ける。ただただ、事実を。それは、目の前の少女にとっては厳しい内容であったとしても。
「わたしだけ……? わたしはあの子を許さない……。あの子も、私の手で……」
 その声は、この全てを恨むかのような禍々しさをまとい、殺意の視線がまず目の前のベムに向けられる。
「……まずは、おまえから!」
 その叫び声が、フロアを覆い尽くすと同時。大地を蹴ったその体がベムに襲いかかるが、その爪はわずかに空を切る。
「こんなものですか?」
 その言葉とともに飛んでくる鉛玉は、愛子の体を的確に貫く。室内なので、ミサイルや砲撃は自重している。
「愛子!」
 愛子に駆け寄ろうとするマスターをそのボディで妨害する。マスターの安全は確保する、念の為そうしておこうと決めておいたのだ。
「ぐ、ぐふぅ……」
 その身に鉛玉を受ける少女は、小さくそう呻くのであった。
成功 🔵🔵🔴

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

さぁて、張本人とご対面か。
気張っていきたいところだけど……
まずは、軽く答え合わせしないとねぇ。
愛子さんと正樹さん、二人が「あの日」に何を見聞きしたのか。
放たれる悲しみの叫びに『呪詛耐性』で堪えつつ、
【過去に抗う腕】の探査思念を飛ばすよ。
何故、正樹さんは愛子さんを「殺した」と思っているのか。
そして愛子さんはあの時何を「見た」のか。
さらにそこで二人の想いを直で繋ぎ、
危険だけど触れ合わせる。

そしてそこに流れている悲しみや贖罪の情念と言った諸々の根源を、
探り当てて詳らかにするよ!
証拠を『追跡』するのはアタシの十八番、
そっから先は不得手でね。
探偵さん方、推理は任せたよ!


「さぁて、張本人とご対面……ってうわぁ」
 目の前の状況に、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は思わず声を上げる。……まぁ、たかだか鉛玉が張本人にめり込んでいるというだけではあるのだが。相手も霊体だし。少し呻くぐらいですんでるし。
「っと、まずは色々はっきりさせておかないとねぇ」
 もちろん、このまま倒してしまうことは容易であろう。しかし、その上で知っておかなければならないことがそこにある。
「縺ゥ縺?b縲√♀縺倥d縺励£縺阪〒縺吶?ゅき繝ャ繝シ縺」縺ヲ鄒主袖縺励>縺ァ縺吶h縺ュ縲!」
 その言葉にもならない悲しみの叫びは、カフェー全体を大きく包み込む。この、常人であればその場に留まっていることも難しいであろう怨念に多喜がなんとか耐えきっているのは呪詛耐性があったからに他ならない。
「……っと。卑怯とは言うまいね。アンタの過去、浚わせてもらうよ!」
 知らなければならないこと。それは、二人の”記憶”。

 その日、奈落は真っ赤に染まっていた。壊れて、開放されていた奈落への転落事故。打ち所が悪く即しだった。警察も、事故として処理をして帰っていった。
「僕のせいだ……」
 その、真っ赤に染まった奈落で、正樹はそうつぶやく。機械室から出てきた優子を見かけていた。たまたま通りかかっただけだったが、その後は優子から猫なで声で自分をメインにしてくれと延々言われていた。その時も愛子は邪魔だ、と言っていた。しかし、まさか殺すとは。もし、このことに気づいていれば、愛子は死ぬことはなかった。自分が、もっと早く優子の狂気に気づいていれば。

 その日も、デビュー公演に向けてその体を動かしていた。もちろん、公演を成功させるため。しかし、その日はそれだけではなかった。自分と一緒にデビューする優子さんと、正樹さんが話をしている様子。その内容までは聞き取れなかったけど、仲良く話しているように見えた。なんだろう、胸がチクチクする。こんなときは、練習で発散させないと。
 ……気がつくと、奈落にいた。全ては一瞬のことだった。わたしが終わる刹那、その奈落から手を伸ばした正樹さんがいたのが見えた。

「ふぅん…… そうかそうかぁ」
 二人の記憶を探索し、多喜はそうつぶやく。証拠を”追跡”することは多喜の18番だが、そこから先は不得手、という自覚があった。
「まぁ、こっから先は不得手でね。推理は任せたよ、探偵さん方?」
 
大成功 🔵🔵🔵