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海色ビオトープ

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●さかなさかなさかな
 ちゃぷん、ちゃぷん。

 岩礁を再現したエリアにて、悠々と泳いでいたぷくぷくしたお魚たちが。

 ぴちぴち、ぴちぴち。
 ぎちぎち、がちゃがちゃ。

 大きな魚影にけしかけられた、別種のお魚に追われて逃げていく……はてさて、お魚とは機械音を響かせるものだっただろうか?

●迷宮は広いな大きいな
「アルダワの地下迷宮のあるエリアで、何か異変が起きてるみたいなんだ。まあ、いつものことだけれどさ」
 自身もアルダワ魔法学園に通うグリモア猟兵の影守・吾聞(f00374)にとって、迷宮での事件発生は日常茶飯事だ。そんな彼が、天気の話でもするかのように予知の内容を語り始める。

「見えたのはね、海の環境が再現されたエリアの光景だよ。学生の研究用に保全されてた、比較的安全な場所だったんだけれど……何処からか強力な災魔が侵入して、その影響を受けちゃったみたいでさ。エリアまでの道が水没しちゃってるんだ。しかも、奥の方には変な魚がいっぱい泳いでるみたい。機械みたいな音させて泳ぐ魚……というか機械なのかな、あれ」
 アルダワ魔法学園世界のオブリビオン・災魔のうち、特に強い力を持つ者は迷宮内部の構造をも変化させることができる。吾聞の話からするに、侵入した災魔は相応の力を持った個体であることが伺える。一般学生に被害が及ぶ前に、猟兵が対処に向かわねばなるまい。

「水没した道を通り抜けて該当エリアへ向かい、異変の原因となった災魔を見つけて討伐。ここまでが今回のミッションだよ」
 水没した道をどう進むかの判断は、猟兵に一任される。体力で勝負するか、技術を行使するか、はたまた知力を駆使するか。各自の得意な方法で突破するとよいだろう。

「向かってもらうエリアには、お魚もたくさん住んでるんだ。彼らのためにも、どうかよろしくね」
 狼耳をぱたりと揺らし、吾聞は猟兵たちへ頭を下げた。


藤影有
 お世話になっております。藤影有です。
 学園とお魚を守るべく、猟兵の皆様の力をお貸しいただけますと幸いです。

 第1章は【冒険パート】、第2章は【集団戦】、第3章は【ボス戦】となります。

●第1章補足
 水没しているのは、青い魔石の壁で作られた通路です。
 長く、水の流れも激しいですが、通過時には光の反射で神秘的に青く輝く空間を楽しむことができます。
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第1章 冒険 『水没した通路』

POW   :    体力や肺活量に物を言わせて、泳ぎ切る

SPD   :    乗り物や効率的な泳法を用いて、すばやく泳ぎ切る

WIZ   :    水流を正確に読み、流れに乗って速やかに泳ぎ切る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●青の洞窟
 猟兵たちがテレポートした先は、石造りの小さな部屋。そこから繋がるは、緩やかな下り坂の一本道。道なりに進んでいくと、石壁は次第に青い鉱石の混じったものになりーー遂には壁の全てが青い色で染められた。僅かな光を反射して煌めく青は、まるで既に海中へと迷い込んだかのよう。
 神秘的な光景を楽しみつつ進む猟兵たちの足が止まる。目の前には広がる水面。覗き込むと僅かに潜った辺りに、水没した通路が見て取れる。目的の場所ーー迷宮に広がる海は、もう少しだけ先に在るようだ。
アリア・ヴェルフォード
「体力には自信ありますが息が切れる前に辿りつけますかね…やはり推進力を高めてなんとかなることを祈りますかね!」
と深く息を吸ってから意気揚々と飛び込む

■進み方【POW】
両手に剣を持ち、後方に向かって振り抜き、技能【衝撃波】を発生させることで爆発的な推進力を得て進む
それを何度も繰り返しながら体力勝負で辿り着きたい

「(泳ぎ始めてから気づきました…これストレートライン最強ですがコーナーが辛い!)」
「(ぶつか…ってたまりますかぁ!)」衝撃波で無理矢理軌道を変え
「(にしても景色だけは悪くないですね…水泳用ゴーグル借りてきて良かった!)」


綿津見神・禮
何てことでしょう、お魚たちが危ない。
「人魚の出番ですね、わかりました!」

これは久しぶりにヒレが伸ばせそうです。

トリニティ・エンハンスで水の魔力を身にまとい、水の抵抗を減らしましょう。
【水泳】は自信があるんです、このヒレ耳は飾りなどでは…、…?
泳ぐときに使った覚えはありませんね……。
まあ、良いでしょう。きっとヒトの小指みたいなものです、多分

やっぱり泳ぐのは気持ちいいですね。青い壁も幻想的できれいです。
こういう時でなければたっぷり泳いで楽しみたいんですけど、先へ急ぎましょう。




「人魚の出番ですね、わかりました!」
 お魚たちが危険と聴いたら放ってはおけないと、綿津見神・禮(f07619)は鰭耳をぴこぴこ動かして意気込む。久しぶりに鰭が伸ばせそうだと、ほんのちょっぴりの私欲も含めて。
「体力には自信ありますが、息が切れる前に辿りつけますかね……」
 軽く準備運動をしつつ、潜った後のことに思考を巡らすはアリア・ヴェルフォード(f10811)だ。剣技とスタミナには自信があるものの、水中となると流石に専門外。さて、どう工夫したものか。
「ふふ、水泳には自信があるんです。この耳は飾りなどでは……」
「推進力を高めて何とかなることを祈りますかね……」
 基本的に持ち前のタフネスを生かし、突破を試みる腹積もりでいた禮とアリア。何か通じるものがあったのか、ふと目と目が合う。さてさて、二人の力が合わさればどうなるか。

「では……そのように行きますね」
「ええ。軌道の変更が必要なら、軽く引っ張って教えてください!」
 まずはすすいと潜って、通路前まで進む禮。そこで水の魔力を操り、己の身に纏う。続いて深く息を吸って潜り、禮と合流するアリア。後ろを振り返って両手に剣を構えるアリアの身体を、禮がしっかりと掴む。さあ準備は整った。
(……行きます!)
 水中ゴーグルの奥。青い瞳をきらりと光らせアリアが剣を振るうと、衝撃破が発生し、2人を通路へと押し出していく。
(おっと、次は右へ。その次は……左へ!)
 トリニティ・エンハンスを駆使して水の抵抗を減らした禮がアリアをうまく先導し、爆発的な推進力とともに通路をスムーズに進んでいく。ぶくぶくと後に残していく泡は、まるで真珠が零れていくようでもあり。
(やっぱり泳ぐのは気持ちいいですね。青い壁も幻想的できれいです)
(やはり息は少々苦しいですが……景色だけは悪くないですね)
 人魚と剣士の合わせ技は、かなりの速度を実現した。詰まること無く通路を抜けて、体力自慢の2人が向こう側へと1番乗り。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マックス・アーキボルト
研究に必要な場所なら、やっぱり早めに問題を解決しないとダメだよね!
…… それにしても、磯の香りが鼻いっぱいに、目一杯に広がってる。すごい再現度だな…。

【SPD】
ここはガジェットで切り抜けよう。【ガジェットショータイム】で水中を進む小型の乗り物を召喚。流れの激しいところに備えて【防具改造】でアーマーを水中仕様に改造しよう。【属性攻撃】で防具から魔力を風にして出せば、水中でもうまく姿勢制御が出来るハズ!

…ガジェットが銅と真鍮の色だからなのかな?水の中の青い景色がすごく綺麗に見える。
…よし、早く進んでいこう。この場所を取り戻すためにも!




「研究に必要な場所なら、やっぱり早めに問題を解決しないとダメだよね!」
 生真面目に頷きつつ、マックス・アーキボルト(f10252)は水面を覗き込む。
「それにしても、磯の香りが鼻いっぱいに、目一杯に広がってる。すごい再現度だな」
 水面から通路までをしっかりと観察。深さは如何ほどか、流れの様子は如何様か。しばし観察を続け、彼が見出した手段とは。

「ここは……これで切り抜けよう!」
 マックスが召喚したのは、小型の乗り物型ガジェットだ。それを持ち前の防具改造技術を駆使し、ちょちょいと改造。銅と真鍮製のボディに水中への互換性が付与される。
 男の子の浪漫がたっぷり詰まったマシンに乗り込んで、いざ出発。道中には流れの急な部分もあるが、マックスは巧みに機体を制御、姿勢を維持して乗り越えてみせる。
(すごく綺麗だ……この場所を取り戻すためにも、早く進んでいこう)
 誓いを新たに、少年は真っ直ぐに青の洞窟を抜けていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メドラ・メメポルド
わあ、おみずがたっぷり、すてきだわ!
メドね、こういうところだいすきよ!
久しぶりにいっぱいいーっぱい泳げるわ!

メド、くらげだけど泳げるのよ
泳げるくらげだって、世界にはいるんだから!
この先に進んで、こわいお魚をこらしめればいいのね
いいわ、がんばっちゃう
水槽以外のおおきな水場、久しぶりだもの!

でもちょっとだけ、ごほうびマエガリ?させてね
おさかなを見ながらふよふよしてたいもの
……ちゃんとおさかな、食べないよ?
今日は見るだけ、楽しむだけよ

あ、先に進むのも忘れてないわ
泳ぐときのコツはね、水の流れに任せることよ
行きたい方へめぐる水をみつけて、ゆらゆら移るの
見つけ方?そこは、野生の勘よ
なんとなーくでわかるのよ




「わあ、おみずがたっぷり、すてきだわ!」
 揺蕩う水面に、メドラ・メメポルド(f00731)うきうきとしたはしゃぐ。迷宮の奥深くまで広がる青の世界は、くらげの娘にとっては楽園と言ってもいいかもしれない。それが何者かに荒らされているとなれば、常ならふわふわとした彼女も黙ってはいられない。

「久しぶりにいっぱいいーっぱい泳ぐわ! がんばっちゃう!」
 とぷん、と可愛らしい音を立てて潜り、ふよふよとメドラは泳いでいく。やや流れが急な場所に引っかかりつつも、持ち前の野生の勘を頼りに確実に前に進んでいく。
(……あら?)
 途中、進む先から色とりどりのお魚たちがメドラの方へと寄ってくる。彼らは何処か怯えた様子にも見えて。
(メド、たべないよ? おいで?)
 メドラがそっと手を差し出すと、お魚たちは甘えるようにメドラの周りを泳ぎだす。
(だいじょうぶ、こわいお魚はこらしめるからね)
 海の仲間を安心させるように微笑んで、メドラは悠然と泳いでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リク・ユズリハ
ビビ(f04670)と!

わぁっ、海だ…!
この先におさかなさんが泳いでいるんだよね?
その中に悪いことするおさかなさんがいるのなら
他のおさかなさんを助けにいかないと
だからボクも、がんばって、泳ぐよっ

でも…
ボク、息が続かないかもしれないなぁ…
ビビの視線に気付いてにっこり
うん、ビビが一緒だから大丈夫!
信じてるからねって【手をつなぐ】よ
大きく息を吸って…一緒に飛び込む

ビビに任せつつ自分も足をぱたぱた
まだ、かな?あと、すこ、し?
ぎゅっと瞑った目を不意に開くと
青く輝く道が見えて
わあっ、きれい…!
思わず口を開いてしまいあわわ

ビビも、見たかな。きれいな道。
あとで聞いてみようっ


ビビ・ユズリハ
リク(f01768)と

…塩辛いにおいだ
本当に、海がここにあるのだな
世界には妙な場所があるものだ…

ここを、泳いでいけばいいのだろう
…大丈夫だ。私がいる。
不安げなリクに目線だけで伝え
小さな手が己の手を引くのに任せ
…この子と手を繋ぐと不思議な気持ちになる
大きく息を吸い込み水の中へ
第六感を頼りにピンと来た方へぐんぐん進む
リクの様子をうかがいながら

青く青く続く水路
…こういうものを、"綺麗"というのかもしれない
リクが見ていたら大喜びしただろう
思った瞬間にリクの手が震える
もう、限界がきてしまったのだろうか
とにかく早く泳ぎきらなくては
全身に力を込め強く水をかき出口を目指す
…この子に何かあっては、いけない




「わぁっ、海だ……! この先におさかなさんが泳いでいるんだよね?」
 蜂蜜を想わせる色の瞳を輝かせて、リク・ユズリハ(f01768)は傍らの女性を見上げる。リクに静かに頷き返した紫の髪の女性ーービビ・ユズリハ(f04670)は、灰の瞳で興味深げに水面を見やる。水底深くまで、きらきらと青い色が輝いている。
「本当に、海がここにあるのだな。世界には妙な場所があるものだ……」
 磯の匂いを感じつつ、向こう側へ渡る方法を模索する2人。程なく、ごくシンプルな結論に行きついた。
「ここを、泳いでいけばいいのだろう」
「うん。ボクも、がんばって、泳ぐよっ」
 悪いことをするお魚さんを何とかせねばと、リクはビビへきりりと告げる。しかし、少しだけ不安なのも本当で。小さな手が大きな手をぎゅっと握る。
「でも……ボク、息が続かないかも」
 しゅんとするリクを、ビビはじっと見つめる。表情こそは変わらぬが、その瞳に強い想いを込めて。
(大丈夫、私がいる)
 言葉を交わさずとも伝わる心に、少年はにっこりと笑ってみせる。もう一度、しっかり手を繋ぎ直して。大きく息を吸ってーーいざ、洞窟のその先へ。どぼんと2人は飛び込んだ。

 繋いだ手の感触から不思議な想いが湧くのを感じつつ、ビビはリクと共に泳いでいく。彼に危険が及ばぬよう、第六感をしっかり働かせて。
(まだ、かな。あと、すこし?)
 小さな手が少し震える。リクの限界が近いのだろうかと、急くビビの心。全身の力を振り絞り、いっそう強く水を掻き、人狼の女性は出口を目指す。前を見据えた瞳に、揺蕩う青が優しく映る。
(こういうものを、綺麗というのかもしれない)
 僅かに表情を和らげるビビと同じ光景を、リクもまたしっかり瞳に映していて。こちらは危うく想いを言葉にしかけ、零れる息を慌てて止める。
(ビビも、見たかな。きれいな道。あとで聞いてみようっ)
 語り合うその時を楽しみに、2人で水路を抜けていく。繋いだ手は、最後まで離さぬままに。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『メカふくちゃん』

POW   :    超振動ギアヒレカッター
【高速振動する鋼鉄のヒレ】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ふくちゃんサーチライトビーム
【目】から【ビーム】を放ち、【突然の驚き】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    どくバリミサイル
レベル×5本の【毒】属性の【鋼鉄のトゲ】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ふぃっしゅふぁいと
 水路を抜け、水から上がり。青の洞窟から外に出ると、そこは浜辺であった。

 さくさくと足跡が付く砂浜。よく見ると珊瑚の死骸であろうか、星の形をしたものも混じっている。海に面した一角には、ごつごつした岩場。そして水平線の彼方にまで行けそうにも思える、広大な海。

 潮騒と磯の香りが猟兵たちを包み込む。ぱちゃりと顔を出したお魚も、どうやら歓迎してくれている様子。ちゃぷんと跳ね、ぽよんと浜辺に上がり、がちゃりと音を立ててこちらを見ているーーがちゃり?

ちゃぷん、ぽよん、がちゃり。
ちゃぷん、ぽよん、がちゃり。

次々とお魚が岸へと上がってこちらへ跳ねてくる。はてさて、お魚とは水陸両用で、がちゃりがちゃりと機械音を立てるものだっただろうか……そんなわけがあるはずもない。何だこいつら。
ぎちぎちと鰭を上下させて威嚇音を立てるお魚たち、もといこいつら。虚ろな瞳からは何を考えているか到底読み取れない。しかし、猟兵たちに狙いを定めたことは疑いようがない!
アリア・ヴェルフォード
「魚なのか両生類なのかはっきりしてくれませんかね!これを作った敵は何を考えているのでしょうか!」

戦闘方法【POW】
特に毒に注意を払い戦闘を行いましょうか
【オーラ防御】で防ぐなどで喰らわないように
攻撃方法はビームにはエックスカリバーによるビームで対抗しましょう
周りを巻き込まないように着弾点にも注意して

「しかし陸に上がって来てくれたことは好都合です!」
「残らず鉄クズにしてあげましょう!食えぬ魚に慈悲はありません!」


綿津見神・禮
素敵な海ですね。迷宮の中とは思えません…!
白い砂浜に青い海。そしてがちゃがちゃいうおさかな?…割とかわいいですね、ブリキのおもちゃみたいな。
いえ、最近のおさかなは水陸両用なのかもしれません。人魚が空中を泳ぐ時代ですもの。

冗談はともかく、気を取り直して戦闘開始です。

ひとまずは星の指揮刀で刺突を試みます。
みたところ、メカふくちゃんさんは機械か何かなのでしょうか。
【属性攻撃】で雷を付与してみましょう
かわいそうですけど【鎧無視攻撃】でするりと【串刺し】に。
敵の攻撃は【残像】で回避を狙います。
それから【シンフォニック・キュア】で味方を回復していきましょう。




「素敵な海ですね。迷宮の中とは思えません……!」
 楽しげに辺りを見回す禮の前に、ぽよんがちゃりと音を立てて何かよくわからないお魚たちが現れた!
「お魚……これ、食べられるでしょうか?」
 アリアが興味深げに見つめると……ぎちぎち、ぎちぎち。やめろやと言わんばかりに鰭を動かし抗議するお魚ズ。鰭の付け根の部分には、歯車が見て取れる。うん、これは食べられない。
「……これを作った敵は何を考えているのでしょうか!」
「割とかわいいですね、ブリキのおもちゃみたいな」
 食べられない魚に何の意味があるのかと頭を抱えるアリア。意外と気に入った様子の禮。
 ぎちぎち、ぎちぎち。二者二様な反応を返す猟兵たちに別け隔てなく。お魚ズは高速振動させた鋼鉄の鰭を発射するーー無防備にそれを喰らえば、身体が真っ二つになっていたことだろう。しかし。
「……ちょ、いきなりすぎませんか!?」
「……最近のお魚は鰭を飛ばせるのですか?」
 アリアは反射的にオーラを展開し攻撃の威力を和らげ、禮は残像を生み出し回避に成功。剣技の心得ある2人は伊達ではない。
「しかし陸に上がって来てくれたことは好都合です!」
 ニヤリと笑み、双剣を構えるアリア。食えぬ魚に慈悲など要らぬ。
「残らず鉄クズにしてあげましょう……カタフラクティシフト! 王道の力を今ここに!」
 遠慮無しの光闇ビームがお魚ズに向けてぶっ放される。抉られる地形、ぶっ飛ぶお魚ズ……いくつかが煙を上げつつ落ちてきた。
 ぎち、ぎち。動きが鈍ったお魚ズを、雷の属性を付与した指揮刀にて介錯していく。
「かわいそうですけれど」
 と言いつつも、さくさくと鋼鉄ボディを貫いていく禮もなかなかに慈悲は無いように見える。しかし、それはお魚ズが敵ゆえに。一通りお魚の片付けを終えた後は、シンフォニック・キュアでアリアの受けた切り傷を癒やしていく。
「お魚、幾匹かは逃してしまったかもしれなせん」
 敵の残骸の数を数えていたアリアが呟く。ビームでぶっ飛んでいった分だ。
「一緒に来ていた皆様が対処に向かいましたよ。治療を終えたら、私たちも合流しましょう」
 にこりと微笑みアリアの治癒を続けつつ、禮はぴこぴこ鰭耳を動かしーー潮騒の中に交じる仲間たちの戦闘音を捉えていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マックス・アーキボルト
き、機械だからって陸に上がるフグ、いやハリセンボン?は不気味すぎるよ!敵性生物(生物?)確認、戦闘に移行!
仲間のみんなと協力だ!【加速魔法式:攻性】で味方の援護射撃。【属性攻撃】、氷属性の素早い射撃で相手の行動を制限していこう。相手の攻撃には【加速魔法式:防性】で対応する。ダッシュ、【魔導式空中製地】で攻撃を回避。
協力して戦えば、勝てない相手じゃない!


ビビ・ユズリハ
リク(f01768)と

獣のように身を震わせ水を飛ばし
リクの無事を確認してから
こちらへ近づいてくる奇怪な魚を睨みつける
…まずはあれを、倒せばいいのだろう。

あれこれと戦略を考える性質ではない
一度に倒してしまえばいい
グラウンドクラッシャーの構えを取るが
……そうか。ここを壊しては、いけないな。
ここはとても……綺麗だ。
両手足を狼化し肉弾戦
一匹ずつ仕留めていこう
[第六感]で相手の動き・攻撃を読む

リクに危険が迫ったら【人狼咆哮】を使用
[捨て身の一撃]も辞さない


リク・ユズリハ
ビビ(f04670)と

ビビを真似っこしてぷるぷる

おさかなさん…ふぐさん?
ううっ…なんだかあの目、怖いなぁ
もしかして、あれが悪いおさかなさん?
ようし、がんばって倒しちゃうぞ!

攻撃しようとするビビを見て第六感がピン!
だっ、だめー!
ここが壊れちゃったら、おさかなさんも学生さんたちも悲しいよ
こんなにきれいなんだから

ふぐさんがいっぱいいるなら、こっちだって!
【勇気りんりん】2回攻撃・マヒ攻撃
鈴さんたち!
しびしび痺れる音を出しながらふぐさんに突撃だっ
ビビが近付けるように後ろから援護

他の猟兵さんもいたら、連携できるようにするよっ




 ぶるぶる、ぷるぷる。
 ビビとリクは仲良く並んで身を震わせて水を飛ばす。互いの無事を確認し、洞窟を出ると。
 がしゃん。ちょうど目の前に丸い物体が落下、見事に地面にめり込んだ。顔を見合わせ、何かが飛んできた方に視線を映す二人。すると。
 ぽよん、がしゃり。ぽよん、がしゃり。地面にめり込んでいるのと同じ模様の奇怪な魚がわらわら寄ってくる。
「ううっ……もしかして、あれが悪いおさかなさん?」
 お魚ズの虚ろな瞳に怯えるリクを背に庇い、鋭い目で敵軍を睨みつけるビビ。彼を守るためにも一度に倒してしまえばいいだろうと構えを取るが。
「だっ、だめー!」
 彼女を制したのは、他ならぬリクだった。
「ここが壊れちゃったら、おさかなさんも学生さんたちも悲しいよ……こんなにきれいなんだから」
「……そうか。壊しては、いけないな」
 そう、リクと一緒に見た、綺麗な場所。壊してしまうのは気が引ける。構えを変え、別方法での迎撃に移るビビ。そこへ。
「み、見つけた! 僕も協力するよ!」
 別の戦場よりぶっ飛んできたお魚を追跡してきたマックスが合流。3人ならば、取れる戦法も多くなる。
「フグかハリセンボンかはわからないけど……敵性生物は何とかしないとね!」
「で、でも……できるだけここをこわさないよう、できるかな?」
 怪訝な顔をするマックスに、リクは周囲の破壊を望まぬ旨を手短に伝える。
「なるほどね。うん、任せて。協力して戦えば、大丈夫」 
 リクとビビに頷いて、マックスはアームキャノンを敵軍にすっと向けて。
「それじゃ……ミッションを開始します!」
 レベル分の1秒で十数発の魔力エネルギー弾を撃ちこむ。弾が命中した個体から、ぽよんころりと宙に舞う。
「いまだっ! 鈴さんたち、おねがいっ」
 その好機を逃さず、リクはおひさま印の小さな鈴たちを解き放つ。鈴の音がりぃんと鳴り響き、お魚たちを麻痺させていく。ぽとりと宙に落ちたお魚ズ。しびしび、しびしび。空を仰ぐ虚ろな目からビームを発射しているが……どうやらそれが限界のようだ。
(一匹ずつ仕留めて行こうと思ったが、こちらの方が早いな)
 リクとマックスを自身の射程範囲外まで下がらせて、お魚ズに人狼咆哮を放つビビ。後に残されたのは、粉々になった鉄屑のみ。
 浜辺を破壊することなく、3人は見事に敵軍を対処したのだった。
「わるいおさかなさん、もういない?」
「僕が追ってきたのは、ここにいたので全部だよ。後は他の仲間が対処してる分かな」
 ビビが耳を澄ませど、聴こえるのは潮騒のみ。機械音も戦闘音も、欠片も捉えられない。視線で安全であると訴えたビビにリクは頷いて返す。
「他の猟兵さんと、合流しよ!」
「そうだね、行こう。皆が向かったのはこっちだよ」
 先導役を務めるマックスの後を、リクとビビが追う。

 機械音を響かせる悪いお魚たちは、猟兵の活躍により殲滅された。しかし、まだ懸念が一つ残っている。グリモア猟兵の予知に映っていた“大きな魚影”は、未だ姿を現していないのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『骸の海のダンクルオルテウス』

POW   :    噛みつき
【噛みつき 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    尾撃
【尾っぽ 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    影化
【輪郭のぼやけた影 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠秋冬・春子です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●過去を泳ぐさかな
 合流後、戦闘の情報を共有する猟兵たち。遭遇したのは機械のお魚の軍勢のみ。この地に侵入した強力な災魔も別途、存在するはずとの結論に行き着くのは早かった。では捜索を、と彼らが行動に移るより先にーー災厄は向こうからやってきた。

『ーーオオオォォ』

 何処か奥深くに引きずり込まれそうな、不気味な声が聞こえてくる。辺りを見回す猟兵たちの頭上を大きな影が覆う。見上げるとーー悠然と、堂々と。闇で形作られた巨大な魚が宙を泳いでいる。

『ーーオオオォォ』

 まるで別の空間に迷い込んだように、潮騒のみがぴたりと止まる。波は確かに動いているはずなのに。

『ーーオオオォォ』

 緑の燐光放つ瞳で猟兵たちを見据える巨大魚。次に止まるのは、もしかしたらーー誰かの命。
メドラ・メメポルド
まあ、大きなおさかな
……さっき小さいのも見たけど、そう、あなたの方がわるいこそうね
いいわ、メドがこらしめてあげる

でも、メドひとりでは大変そうだわ
しばらくは味方のみんなが戦いやすいように時間稼ぎしましょう
水の中でもメドは速いの
あなたがどんなおさかなかは知らないけど、
食いしん坊なのはわかるわ
食べたいのなら、こっちへおいで

食べられるきなんてないけれど

念のため、危なくなったらブラッド・ガイストを
メドの聖痕を、青い月へ血をなぞるとね
……わたし、とても、おなかがすくのよ
ええ、とぉっても
あなたはおいしいかしら、おいしいといいなぁ
おなかいっぱいになると、うれしいなぁ

……味方のみんなは、ちゃんと食べないから、ね


綿津見神・禮
骸の海のおさかな…!なんて珍しい!
やっぱりお魚も空を泳ぐ時代なんでしょうか。

「さあ、かかってきなさい!」
わざと隙を作り敵を【おびき寄せ】ます、
星の指揮刀で【フェイント】をかけ、敵の尾撃を誘い【残像】で距離感を狂わせて回避。
【波濤の幻想】を使用して左手を水で出来た龍の頭部に変形。その尾に噛みつかせましょう。

「捕まえましたよ…!」
かみ砕くか、それが叶わなくてもすこし動きを止めることができれば十分です。
「残念ですけど、ここはあなたの海じゃないんです」
仲間たちの攻撃に繋げましょう!




「まあ、大きなおさかな」
「なんて珍しい!」
 宙に悠々と浮かぶ魚を見上げ、メドラと禮は思わずそれぞれの感想を漏らす。
「やっぱりお魚も空を泳ぐ時代なんでしょうか」
「知らないけど……わるいこそうね。いいわ、メドがこらしめてあげる」
 戦闘態勢に入った猟兵たちを目前にし。
『ーーグオオオォォォォォウ!!』
 災厄が殺意を込め、大きく吠えた。

「さあ、かかってきなさい!」
 敵に指揮刀を突きつける禮だが、その構えは隙が見て取れるもの。舐められているとでも見たか。災魔は憎々しげに唸り声を上げ、禮へと迫り。その巨体で押し潰すーーその前に。禮の姿が残像を残し、消えた。
「こっちへおいで」
 続けてメドラが、燐光放つ瞳のぎりぎりの位置を横切り翻弄する。くらげの娘を喰らわんと災魔は大口開けて後を追い、水の中と誘われる。
「水の中でもメドは速いの」
 すいすいと泳ぎ、敵を引き付けるメドラ。されど災魔はあまりにも大きく。巨大な口ががぶりと閉じられた拍子に作り出された水流に、彼女の小さな身体は木の葉のように流されてしまう。されど。メドラの稼いだ時間は、攻撃を躱して距離を取った禮が、再び災魔へと接近するまでに十分なもの。
「……捕まえましたよ!」
 水龍の頭部に変形させた左手で、禮が巨大魚の尾にがぶりと噛みつく。
『ーーオオオォォォォォ!』
 走る激痛に身を捩る災魔。猟兵の攻撃は、これで終わらない。
「……わたし、とても、おなかがすいたわ」
 ずぶり。巨大魚の脇腹に、メドラの殺戮の牙が突き刺さる。血に濡れた青い月の聖痕に掻き立てられて、くらげの娘は本能のままに捕らえた獲物を貪り、捕食していく。
『ーーグゥゥウ!!』
 忌々しげな唸り声を上げ、災魔は身体に取り付いたメドラと禮を跳ね除ける。
「残念ですけど、ここはあなたの海じゃないんです」
 刻まれた傷が巨大魚の動きを鈍らせたのを見て、禮は確かな手応えを感じる。強大な敵には違いないが、猟兵たちの連携で勝てない相手ではないと。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ビビ・ユズリハ
リク(f01768)と

静かに巨大な魚を睨みつける
あれは……ここにいてはいけない
肌が粟立つような嫌悪感を感じる

ああ……大きな獲物は群れで仕留めた方が確実だ
他の猟兵と連携を意識
今すぐにでも近付いて息の根を止めてやりたいが期を待とう

基本は狼化した腕での一撃離脱
リクの鈴にヤツが食いついたら視界に入らないように[追跡]
……釣られたな。
範囲内にヤツしかいない瞬間に至近距離から【人狼咆哮】を使う
ダメージを与えられたら素早く離れ
【ジャッジメント・クルセイド】で他の猟兵の攻撃を援護しよう
リクに危険が及びそうなら[捨て身の一撃]


リク・ユズリハ
ビビ(f04670)と

あれが…ボスさん?
響く不気味な声にぎゅっと武器を握りしめ

誰も怖い思いをしなくてすむように
早くこの海が平和になるように
あのボスさんを、倒さなきゃ

他の猟兵さんたちと連携しよう

ボクは援護を中心に
【勇気りんりん】追跡・2回攻撃
鈴さんに追いかけさせてぽこぽこぶつけるよ!
もしボスさんが「影」になったら
鈴さんをいくつか固めて「物」みたいにして
催眠術みたいに気を引く音を出しながら
素早く動かしてボクたちから引き離す
引っ掛かってくれたらいいな…

ビビが攻撃して離れたら【おひさまビーム】で援護
危なそうだったら【ライオンライド】でらいおんさんに乗って助けにいくよ
攻撃は第六感と野生の感で何とか避ける




 戦場に響く咆哮に、ビビは肌が粟立つような嫌悪感を感じる。
(あれは……ここにいてはいけないものだ)
 傍らのリクも自らを奮い立たせるように、武器をぎゅっと握りしめる。
「誰も怖い思いをしなくてすむように……早くこの海が平和になるように!」
 真っ直ぐに強大な敵と向き合う少年の様に、ビビも静かに頷いて。
(大きな獲物は、群れで仕留めた方が確実だ)
 一緒に、災厄へと立ち向かっていく。

 今いちど猟兵たちと距離を取らんと、方向転換を試みた巨大魚を。
「鈴さんたち、おねがいっ」
 リクが複製して放ったおひさま印の鈴たちが追いかけていく。小さな鈴たちではあるが、負傷で動きが鈍った災魔はそれらを振り切ることができなかった。念力込めた鈴はぽこぽこと、尾鰭に刻まれた傷にぶつかって抉っていく。
『ーーガ、ウゥゥ!』
 ぴしゃりぴしゃりと尾を振って災魔は鈴を払い退け、ぎろりと術者たるリクを睨みつける。
「あ……うぅ」
 射るような視線を向けられ、リクの身が竦む。しかし、もう少しだけ我慢。何故なら、災魔の死角には。
(……釣られたな)
 リクが隙を作る間に、距離を詰めたビビの姿。至近距離まで近づいて敵の巨体を利用すれば、仲間を巻き込むこともないーー狼が、存分に吠える。

「『グオオオオオォォォォォ!!!』」

 それは災魔のものか、人狼のものか。重なった咆哮が戦場へと響く。脇腹を吹き飛ばされた痛みに、我を忘れて暴れ回る巨大魚。
(……まずい、間に合うか?)
ビビが距離を取るよりも先に、災魔の尾が水面を薙いで生み出された波が迫りーー呑み込まれる刹那、彼女の手を取る者がいた。
「……乗って!」
 召喚したライオンに乗り、駆けつけたリクだ。傍に在る者の危機に身体が動いてしまうのは、彼も彼女も同じ。

 リクとビビ、2人を乗せた獅子が地を駆ける。操者の少年の感覚も頼りに、襲い来る波を避け。
(今すぐにでも近付いて、息の根を止めてやりたいが……)
 振り返って災魔の様子を見やるも、期を待つべきと判断し視線を戻すビビ。そこにはいつもより少し大きく見えるリクの背があった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリア・ヴェルフォード
やっと現れましたね!
お魚さんの生態系を荒らした罪!しっかり償っていただきましょう!
それにしても親玉さんは機械要素ないんですね!
しかし…この体でどうやってあのふぐを精製していたのでしょうか…

【SPD】
見た目的に破壊力が高そうですからね
中遠距離から弱ってくるまで削って行きましょう!
【ダッシュ】と【残像】で距離を取り回避を行い、
光の【属性攻撃】による魔法の槍や、光の斬撃波で攻撃します!


マックス・アーキボルト
どう見ても機械や魚類の体ではないよね…正体は掴めないけど、ここで終わらせる!

宙を泳ぐ闇みたいな姿…なら、エレメンタル・トーピード、光属性攻撃をするよ。
同じ宙を泳ぐ魚雷で迎え撃つ。

仲間と協力するなら、援護射撃で支援、おびき寄せでこちらに注意を向けさせよう。
加速魔法式:防性で攻撃を回避だ。
…影化が始まればもっと攻撃は激しくなる。魔導式空中製地、ダッシュ、スライディング、持てる回避手段すべてで対処する!

他の仲間が攻撃に専念できるよう全力を尽くすんだ…!




 大きく捩られる災魔の巨体から距離を置いた位置にて、冷静に反撃の隙を伺う猟兵たちがいた。
「それにしても、親玉さんは機械要素ないんですね!」
「どう見ても、さっきのふぐみたいな機械の体どころか……魚類ですらないよね」
 アリアとマックスだ。2人が興味を唆られているのは、災魔に深々と刻まれた脇腹の傷口。そこは巨大魚の体表よりも、ずっと深い闇色に染まっていて。体液の類ではなく、瞳から放たれているのと同じ緑の燐光が漏れ出している。
「正体は掴めないけど、ここで終わらせないと!」
「ええ、お魚さんの生態系を荒らした罪! しっかり償っていただきましょう!」
 スラスターグリーブの具合を確かめるマックス。聖と邪の双剣を構え直すアリア。二人は災魔の頭部と側面部へと、散開し駆けていく。

 喰らうべき敵は、何処だ。小さくて忌々しいあいつらは、何処だ。
 ぎょろりと視線を巡らせて、巨大な魚は猟兵たちを探す。
『ーーグゥゥ』
 低く威嚇の声を上げた直後、災魔の頭を礫のようなものが撃ち据える。

「よし、こっち見た……けど、やっぱり固いな」
 敵の様子に注意を払いつつ、射撃を続けるはマックスだ。もっとも、ダメージが通らぬのも計算のうち。こちらにおびき寄せられれば、それで構わない。
「そうそう、こっちだよーー加速魔法発動!!」
 足全体を覆う魔導蒸気機械より魔力を噴出し推進、迫る巨体から逃走を図るマックス。全ては、仲間が一撃を入れるために。
「……表面は固くても、ここなら!」
 マックスを追って向きを変えた巨大魚の身体へと、アリアが迫る。狙うは側面、脇腹に刻まれた傷口めがけて。
「浄め聖光! カオス・ストライク! オブリビオン……ぶっ殺す!!」
 魔力と気合を存分に込めた、光属性の斬撃が放たれる。

『ーーオ、オ、オォォォォゥ!!!』

 天を仰ぎ、災魔が吠える。ぐらり巨体が傾いてーーどう、と地に落ちた。
 衝撃に乗せて、波と砂とが広がっていく。その中心点にて。

『グルルゥゥゥ……』

 小さく唸り、頭を上げる巨大魚。まだ息はある。瞳に宿る戦意も殺意も、失われてはいない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

綿津見神・禮
あと一息。
この海のおさかなたちのために、ここで潰えてもらいましょう。
「過去に還れ、ここは貴様の時代ではない。」

捧げ刀を行い【トリニティ・エンハンス】を使用、星の指揮刀に水の魔力を纏わせ攻撃力を強化します
先の攻撃を見ているので、敵の行動に躊躇いが出る筈です
【残像】を纏い、今度は一気に距離を詰めます。
【鎧無視攻撃】、敵を【串刺し】にし、【属性攻撃】で敵の体内に雷撃を加えましょう。




 あと少し。この海のため、ここに生きている者のために。
「潰えてもらいましょう」
 その捧げ刀の意は、敵への哀悼か、それともーーそれを知るのは、禮のみ。
 指揮刀に水の魔力が纏われ、一撃の鋭さを増していく。きらりと輝く刃は、星のようでも水面のようでもあり。
『……グアアッ!』
 最後の力を振り絞り、災魔が人魚を喰らわんと牙を剥く。
「過去に還れ、ここは貴様の時代ではない」
 迫り来る闇のさらに奥を目掛けて、禮は自ら飛び込んでいく。
 ばくりと口が閉じられた。敵を一人片付けたと確信したか、ニイッと口角を釣り上げる災魔。さあ、次はどいつを喰らってやろうかと、ぎょろりと動いた瞳が、大きく見開かれ。
『……ガ、ァ』
 断末魔は、短かった。
 慟哭の表情のままに動きを止めた災魔の身体を、内側から雷光が消し飛ばしていくーー巨大で強大な闇の塊が全て祓われた時。そこには、静かに納刀する禮の姿があった。

 潮騒が戻る。
 棲家を取り戻してくれた礼を言うように、色とりどりのお魚たちがちゃぷんちゃぷんと跳ねて見せてくれる。もちろん、機械音などさせてはいない。
 少しずつ水位を下げていく通路も、しばしの後には元通りになるだろう。
 迷宮の一角に在る青の世界は、猟兵たちによって守られたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月10日


挿絵イラスト