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幻の宇宙クジラ

#スペースシップワールド #戦後

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#戦後


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●グリモアベース
「宇宙鯨の伝説を皆さんはご存知ですか?」
 それは、レーダーに映った謎の影であったり、ふとした瞬間に聞こえてきた歌声のような鳴き声であったり。
 数多の宇宙船乗り達に語り継がれる宇宙を泳ぐ鯨の伝説。
「それがただの夢のある伝説のままならよかったのですが…… どうやら、本当に厄介なものが泳ぎ回っているようなのです」
 鯨を模した大型の対艦兵器。
 宇宙鯨の伝説を元に作られたものなのか、この兵器が伝説を産んだのか。
 それは分からないが放って置くわけには行かない。
「皆さんには、この宇宙クジラロボを退治してきて欲しいのです」
 瞳が今回の作戦何時いて詳しく説明していく。
 まず、宇宙クジラロボについでだが、全長200mクラスの大型対艦兵器であり、常にかなりの速度で移動し、どうやら解放軍の宇宙船から逃げ回っているようだ。
 それ故、宇宙船での接近は難しい。
「そこで、ある程度までは宇宙船で運んでもらい、そこからブースターを増設した複数の小型のシャトルで一気に接近。あとは各自シャトルから出撃し、宇宙クジラロボを逃がさないように追いかけつつ戦って欲しいのです。」
 シャトルについては自動操縦で宇宙クジラロボを追跡するように飛ばしておくので、戦闘が始まったら足場にするなり囮にするなり自由に使ってかまわないそうだ。
「さらに、このクジラロボですが、護衛としてかなりの数のウォーマシンを体にくっつけているのです」
 おそらく、クジラロボに近づくとこのウォーマシンたちがクジラロボを守るためクジラロボから離れて攻撃してくるだろう。
「しかし、ここで足を止めて戦ってしまうと移動し続けているクジラロボに置いていかれてしますのです。」
 故に決して足を止めず、クジラロボを追跡しつつの戦闘を心がけて欲しいとのことだ。
「そして、護衛のウォーマシンを片付けて、宇宙クジラロボに近づけば、向こうも逃げるのを諦めて本格的にこちらへ攻撃を仕掛けてくるのです。」
 こうなればもう逃げられる心配はないのであとはその巨体を生かした攻撃や搭載されている小型兵器等に注意しつつ撃破してほしい。
「あと、今回の作戦の為に皆さんを運ぶ役目に立候補してくれた宇宙船なのですが、なんとリゾート施設型の宇宙船なのです」
 この船は美しい南の島をイメージした船であり、様々な娯楽施設が船内に存在している。
「船長から、全ての施設の無料パスポートを預かっているので、戦闘が始まるまでたっぷりと英気を養って欲しいのですよ。」
 海で泳いだり、浜辺でくつろいだり、美しい魚たちと戯れたり、時間が許す限り自由に楽しんでよいそうだ。
「宇宙クジラロボと戦う前に、クルージングしながらホエールウォッチングなんかもいいかもですね」
 伝えたいことを全て伝え終えると、瞳は最後に猟兵達へと頭を下げた。
「それでは皆さん、銀河帝国の残党の処理、よろしくお願いしますなのです」


葉月
 こんにちは葉月です。

 今回は銀河帝国の残党の処理となります。

 宇宙空間での戦闘、どうぞお楽しみください。

 日常パートにおいては瞳もあちこちふらふらしているので御用の方はお気軽にお声掛けください。

 それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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第1章 日常 『ドリーム・リゾート』

POW   :    イルカと一緒にクルージング

SPD   :    宝石のような魚たちと泳ぐ

WIZ   :    パラソルの下やヴィラでくつろぐ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒羽・烈火
人工の蒼い海!人工の白い砂浜!人工の眩しい太陽!最高だ!特に最後が最高だね。本物の糞ッタレ太陽様は乙女の柔肌を灰になるまで焼いてくるからね…。

というわけで泳ぐとしよう。流れ水はご法度でも、こういった海なら問題なく泳げる。ついでに遠泳の訓練もしとこう。長い猟兵生活、いつ海軍特殊部隊みたいな仕事をするかわからないからね。
そうだ、あと潜水もしてみたいな。海の中の世界ってのは相当に神秘的と聞く。

技術の進歩は素晴らしいな!ダンピールにも自由を与えてくれる!後は、そうだな………アルコールと、吸血鬼でも食べられるニンニク料理があれば最高だな。



 燦々と太陽の光の降り注ぐ浜辺。
 白く輝く砂を蹴り上げ海へと向け黒羽・烈火(重装甲擲弾猟兵兼黒死病大隊大隊長(社員一名))が駆け抜けていく
「人工の蒼い海!人工の白い砂浜!人工の眩しい太陽!最高だ!」
 そう叫ぶと、助走のままに思い切り海へと飛び込んでゆく。
 水飛沫が太陽の光を受けてきらきらと輝く。
 烈火は全身の力を抜いてゆっくりと海面へと浮き上がり、ゆらゆらとたゆたう。
「特に太陽が最高だね。本物の糞ッタレ太陽様は乙女の柔肌を灰になるまで焼いてくるからね……」
 暫くそのまま波と太陽を満喫すると、今度は浜辺から遠く、遊泳区域の終わりを示す為に浮かべられたブイを目指して泳ぎ始めた。
「あははは、流れ水はご法度でもこういった海なら問題なく泳げるね。」
 そのまま烈火は段々と泳ぐ速度を上げて行き、やがて全力で泳ぎ始めた。
 せっかくだからこの場で、泳ぎの特訓をしようと考えたようだ。
「いつか、海軍特殊部隊みたいな仕事もあるかも知れないからね。せっかくの機会だ、たっぷり泳いでおくとしようか」
 そのまま暫くブイと浜辺を往復し、再びブイへとたどり着く。
 ブイに捉まって少し休むと、今度は大きく息を吸い込み海へと深くもぐってゆく。
 海を照らす太陽の光が海面の揺らぎにあわせて光のカーテンとなりゆらゆらと揺れる。
 海底は様々な形状の珊瑚が埋め尽くし、その中を色取り取りの魚達が泳ぎ回り、光を受けキラキラと煌いていた。
 烈火は暫しその美しい光景を堪能すると、再び浮き上がり海面へと顔を出す。
「プハァ、海の中の世界ってのは相当に神秘的って聞いていたけれど、聞きしに勝る美しさってやつだな」
 一頻り海中の眺めを堪能した烈火は、空腹を覚えていったん海岸へと戻ることにした。
「海は大分堪能したし後は、アルコールと私でも食べられるニンニク料理があれば最高だな。頼んだら香料とかでそれっぽいの作ってくれねーかな」
 海のグルメへと思いをはせて、烈火は海岸に併設されたレストランを目指し泳ぎ始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
流石にこの世界の人間として…
あとイクテュスの人間として(生まれ育った船のシンボルが一角鯨)あの鯨、それを模した兵器なんて許せないわね…

まぁ、それはともかく…折角のリゾート船だし無料だしで
戦う前に楽しませてもらって英気を養わせてもらおうかしら

流石にあまり体力は使いたくないし
ビーチベッドに寝転んで飲み物を飲みながら他に海で楽しんでる猟兵の様子を眺めながらゆったり過ごさせてもらうわ
あぁ、瞳だったかしら?貴方も一緒にどう?



「んっ、ふぅ……」
 どこまでも広がるように見える蒼い海と空。
 太陽の光を受けて白く輝く砂浜。
 そこではしゃぐ複数の人影たち。
 それらを眺めながらヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長)は浜辺に置かれたビーチベットの上で身体を伸ばして固まった身体をほぐす。
「流石リゾート船の名は伊達じゃないわね。本当に海に居るみたい。せっかく無料なんだし戦う前に楽しんで英気を養わせてもらわないとね」
 そこへ瞳が声をかけた。
「そうなのです。無料なんだから思いっきり楽しまないと損なのですよ」
 サイドテーブルへレストランからテイクアウトしてきたドリンクや料理を並べ、瞳もサイドテーブルを挟んだ隣のビーチベットへと飛び乗った。
「どうぞなのですよ」
 持ってきたドリンクや料理をヘスティアへも進めると、あとは料理を黙々と食べ始める。
 ヘスティアはその様子を見てクスリと笑う。
「ありがとう、瞳もほどほどにね」
 しばらく、そうしてゆっくりとした時間を過ごす。
 そうしていると、ふと何かを思い出したように瞳が顔を上げヘスティアへと声をかけた。
「そういえば、ヘスティアさん。この依頼をお伝えしたときイクテュスの人間としてクジラロボは許せないっていっていましたがアレはどういう意味だったのですか?」
 そう尋ねられたヘスティアは、あぁ、そのことかと思い答えた。
「わたしの生まれ育った船のシンボルがね、一角鯨を模ったものだったのよ。だからあの鯨、それを模した兵器なんて、イクテュスの人間として許せないってことだったのよ」
「そうだったのですね。それなら、なお更がんばらなくちゃなのです」
 自分も、がんばって人を集めてくるのですと意気込む瞳。
 ヘスティアもそれを見て微笑む。
「えぇ、そうね。絶対に勝ちましょうね」
 そう言うとヘスティアは再びビーチベットへと背中を預けた。
「まぁ、その為にも今はゆっくりこの船を楽しみましょう」
「なのです」
 こうして、再びヘスティアは海を眺めゆっくりとした時間を過ごしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『要人・式典護衛用銀河帝国製ウォーマシン』

POW   :    非情なる機械騎士
【剣と盾による近接攻撃を仕掛ける際に頭部】を向けた対象に、【頭部の格納銃器による至近距離からの発砲】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    学習型電子頭脳搭載・護衛用ウォーマシン
【戦闘経験を際限なく蓄積し向上する戦闘技術】【機械の怪力で振るう剣と盾を活かした防御術】【熱、振動を始めとした各種センサーでの索敵】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    暗殺者泣かせ
【熱、音、振動用の各種センサーによる索敵】から【追加装備(通常は腕部銃器)による攻撃】を放ち、【牽制の攻撃と急所を狙った精密攻撃】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:エンシロウ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 無理やり増設されたブースターの加速によりギシギシと悲鳴を上げるシャトルの船内。
 そこに、制御AIの合成音声が響く。
「追加ブースター使用限界まで3、2、1、パージします」
 ガッ!!
 切り離しによる衝撃が船内へ響く。
 その直後、真空ゆえに無音だが、限界を超えて酷使されたブースターが最後に放った爆炎の光と衝撃がシャトルを揺らす。
「システムチェック…… 損傷軽微。運航に支障ありません。目標までの距離、約1000」
 シャトルの窓からは既に宇宙を悠々と泳ぐ巨大なクジラの姿が視認出来ていた。
「警告、目標より複数の飛翔体が発進。こちらへ向ってきます」
 それを聞いた猟兵達はすぐに武器を手に取り立ち上がる。
「後部ハッチを開放します」
 シューっという空気が抜ける音がすると同時に、シャトルの後部に設置されているハッチが開く。
「グッドラック」
 次の瞬間、猟兵達は真空の海へと次々と飛び出していった。
黒羽・烈火
状況を開始する。ロボットの騎士サマ相手にスペース・チャンバラなんて、なかなか愉快なシチュエーションだ。(※抜刀しながら)

私はただのダンピールなんでね、宇宙は飛べない。このシャトルを足場にして戦わせてもらう。UC≪素晴らしき恩讐≫を使用。機械相手に生物兵器は効かないが、速度を載せた一撃で、楯も、剣も、ボディも、全て叩き斬れば問題ないだろう?
麗しき我が【女王陛下】と【大統領】閣下は機銃とミサイルで援軍を撃ち落とせ。【先制攻撃】で、爆発の【範囲攻撃】で、数を減らすんだ。

さ、ガラクタ共。デブリになる準備が出来たらかかってきな。二の太刀も使わず斬り分けてやるから。星空の下、どうぞ一緒に踊りませんか?



 宇宙クジラロボへ一直線に駆け抜けていくシャトル。
 その上面に立ち、黒羽・烈火(重装甲擲弾猟兵)はこちらへ向い飛んでくる要人・式典護衛用銀河帝国製ウォーマシンをにらみつける。
「ロボットの騎士サマ相手にスペース・チャンバラなんて、なかなか愉快なシチュエーションだ」
 烈火の後ろには地上戦闘用重装甲ドローン【女王陛下】と飛行ドローン【大統領】が戦闘準備を整え待機している。
「それでは、麗しき我が【女王陛下】と【大統領】閣下。全力で歓迎してあげようじゃないか」
 屍山血河の真紅の刀身を鞘より抜き放ち、烈火は告げる。
「状況を開始する」
 【女王陛下】が機銃で、ミサイルで、砲撃で弾幕を張りシャトルへと向かい来るウォーマシンを牽制し、そして打ち落としてゆく。
 【大統領】もその飛行能力と静粛性を生かしウォーマシンへと接近、関節やブースターなどの装甲の薄い部分を確実に打ち抜き敵を無力化してゆく。
 それでも敵ウォーマシンの数は圧倒的で、シールドを構えこちらの砲火を掻い潜りシャトルへと取り付いてくる。
 そこへ、烈火が数多の怨念をその身に纏、真紅の刀身を煌かせ踊りかかる。
「機械相手に生物兵器は効かないが、楯も、剣も、ボディも、全て叩き斬れば問題ないだろう?」
 ウォーマシンの鋼鉄の装甲を、構えた楯ごと、或いは受けた剣ごと烈火の振るう屍山血河は引き裂いてゆく。
「さ、ガラクタ共。デブリになる準備が出来たらかかってきな。二の太刀も使わず斬り分けてやるから。」
 砲撃の爆炎をが煌く中、それでも次々とウォーマシンはその弾幕を突破し、途切れることなくシャトルを破壊すべく迫り来る。
 それらを烈火は、まるで舞うかのように軽やかに、それで居て一切の無駄の無い動きで切り伏せてゆく。
 そして、ウォーマシン達へと告げる。
「せっかくの満天の星空の下でのパーティーだ。楽しまないと損ってもんだろ。どうぞ一緒に踊りませんか?」
 烈火は舞い続ける。
 爆炎の光と、己の振るう真紅の煌きに彩られ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルドルフ・エルランゲン
ほぅ、宇宙クジラロボに近衛クラスの護衛用ウォーマシンを帯同させているんですか。となると旧帝国軍にとっては相当重要な軍事機密…戦略級の兵器ということでしょうかね。
そんなものを宇宙に遊弋させておくわけにはいきませんね。

■エレクトロレギオン(wiz)
レギオン一つ一つに機動戦闘艇を模したバルーンダミーを着装、自身から十分引き離したところでバルーンを一斉展開、大軍を以ての強襲を装う。
敵は高性能センサーを備えている、それが逆に仇となる。
センサーを欺瞞するダミーにより標的を散らされた敵はバルーンを壊す、次のバルーンを狙い定めたところへ、バルーンの無くなったレギオンが隠密裏に近づき攻撃する…という寸法ですよ。



 200以上の機動戦闘艇群が陣形を組み、一糸乱れぬ動きで悠然と進軍していく。
「全艦、突撃態勢を維持しつつ指定ポイントまで前進、敵を追尾してください。」
 全機、対艦兵装で身を固めた対宇宙クジラロボの決戦艦隊。
 それらを指揮するのは艦隊の中央に位置するシャトル、そこに乗り込むルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟)である。
「宇宙クジラロボに近衛クラスの護衛用ウォーマシンを帯同させているんですか。」
 ルドルフは事前に得た敵のデータをディスプレイに映し出し、敵の戦力について考察する。
「となると旧帝国軍にとっては相当重要な軍事機密……戦略級の兵器ということでしょうかね。そんなものを宇宙に遊弋させておくわけにはいきませんね。……おや」
 突然、シャトル内に敵襲を伝えるアラートが鳴り響く。
 レーダーを確認すると、味方を示す点が次々と破壊されていくのが見えた。
「なるほど、部隊を小規模な分隊に分け、こちらの索敵を掻い潜り艦隊へと突入させ、近接戦闘を挑んできましたか。」
 レーダーでは、敵を示す点が味方の陣内に深く食い込んでいく。
「これでは対艦兵装で固めたこちらの船では取り回しの悪さや同士討ちの危険から、不利な戦いを強いられますね。確かに、現状の戦力を考えれば、とても有効な策でしょう」
 ルドルフはレーダーの敵を示す点が、想定通りの位置まで進んだのを確認すると、呟いた。
「確かに有効な策ですよ。……本当にこちらが大艦隊なら、ね。頼みましたよ、レギオン達。」

 宇宙クジラロボに迫る艦隊を撃退すべく宇宙を駆けるウォーマシン達。
 彼らは各種センサーにより機動戦闘艇をスキャンし、すれ違い様に推進機関などを打ち抜き、宇宙クジラロボの追跡を阻止してゆく。
「コレハ、ドウイウ事ダ」
 しかし、すぐにその違和感へ気付く。
 推進器を打ち抜いたはずの船はただ推力を失う訳でもなく、爆発する訳でもなく、ただ砕け船の装甲と同じ反応を返す薄いフィルムの欠片へと変わってゆく。
「ダミーカ…… シカシ何処マデガ」
 彼らのセンサーを持ってしても、全ての船が本物と判別されてしまう。
 何処までがダミーでどれが本物か分からない以上、全てを破壊するしかなかった。
「厄介ナ、時間稼ギトイウ訳カ」
 次々とダミーバルーンを破壊してゆくウォーマシン達。
 敵陣の深くまで切り込んでゆくと、不意に銃弾による攻撃を受けた。
「何!! 何カ居ルゾ、周囲ヲ警戒シロ」
 しかし、センサーに反応するのは、周囲に漂っているバルーンの破片と思われる沢山のフィルムだけ……。
 否、「ソコカ」分隊長のウォーマシンが僅かに動いたバルーンの破片を攻撃し吹き飛ばす。
 すると、そこにあったのはルドルフが生み出したエレクトロレギオン。小型の戦闘用機械であった。
「戦闘用ノドローンカ。何時ノ間二」
 分隊長は逡巡する。ドローンの排除を優先すべきか、敵船の捜索および破壊を優先するか。
「イヤ、モウ時間ガ無イ。一刻モ早クコノ艦隊ヲ排除セネバ」
 この艦隊の一割でも本物であったならば、宇宙クジラロボは大きな損害を受ける可能性がある。
 彼らの役目はその身を賭してでもクジラロボを守ることであった。
 その後も、戦闘艇への攻撃の隙をつき、バルーンの破片へと紛れ襲い来るエレクトロレギオン達に一機、また一機と撃墜されていくウォーマシン達。
 ついに、分隊長機も大きな損傷を受けてしまう。
「ソウカ…… コノ艦隊コソガ我々ヲ絡メトル為ノ罠ダッタノカ」
 その事に気付くのにはあまりに遅く、すでに分隊長機に止めを刺すべく集結したエレクトロレギオンに包囲された後であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
ヘスティア・イクテュス、出るわよ!
宇宙クジラロボ目前だというのに…

逃がさないうちにさっさと片付けさせてもらおうかしら

スモークミサイルを発射して視界を防がせてもらうわ【迷彩】
そして相手の索敵センサーを働かせた機を狙って
マイクロミサイルの発射よ!

熱も音も振動もマイクロミサイルの方がわたしより上
わたしを捉えるにはマイクロミサイルが邪魔になるわよね

まぁわたしを捉えてたとしてもこのミサイルの迎撃に手を回さざるを得ないわよね

その隙にフェアリーも展開、ミスティルテインと残ってるマイクロミサイルを合わせた【一斉発射】!
これで一網打尽よ!



「宇宙クジラロボ目前だというのに……」
 シャトルから飛び出したヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長)の眼前には進路を塞ぐように展開するウォーマシン達。
 ヘスティアはティターニアの調子を確かめるように軽く加速と方向転換を繰り返し、シャトルの前へと移動する。
 そして、ミスティルテインを構え、ウォーマシン達を見据え、ティターニアへと搭載された武装を起動してゆく。
「ヘスティア・イクテュス、出るわよ!」
 敵へ向けて最大加速で突撃すると同時にティターニアから大量のスモークミサイルを発射。
 スモークミサイルはウォーマシン達の周囲で爆散、彼らを覆うように電波を撹乱する特殊なスモークが展開される。
 ウォーマシン達は、視界を奪われヘスティアを一瞬見失うが、すぐにサーマルセンサーやソナーを起動。索敵を開始する。
「無駄よ。」
 ヘスティアは事前に起動しておいたセンサー類を使いウォーマシン達を捕捉。次々とマイクロミサイルを発射し、自らもスモークの中へと突入してゆく。
「熱も音も振動もマイクロミサイルの方がわたしより上。わたしを捉えるにはマイクロミサイルが邪魔になるわよね」
 ウォーマシンは突如飛来した大量の熱源と音源を咄嗟に回避し、打ち落としてゆく。
 だが、全てを処理は仕切れず被弾し、損害を受ける固体が増えていく。
 さらに、ヘスティアはミスティルテインによる射撃で一体一体確実にしとめてゆく。
 しかし、ウォーマシン達も次第に混乱から立ち直りセンサーの情報を解析、ヘスティアを捉え始める。
 ヘスティアは混乱から立ち直りつつある、こちらを捕捉していると思われる固体を優先し、さらにマイクロミサイルを発射。
 ウォーマシンはヘスティアへと攻撃を試みるも、ミサイルの処理に手を取られ、思うように実行できずに居る。
「まぁ、わたしを捉えてたとしても、ミサイルの迎撃に手を回さざるを得ないわよね」
 その隙にヘスティアは無線誘導端末兵器フェアリーを起動。
 さらにミスティルテインと残っていた全てのマイクロミサイルを投入しての飽和攻撃を仕掛ける
「これで一網打尽よ!」
 フェアリーから、ミスティルテインから放たれるビームが、マイクロミサイルが次々とウォーマシン達へと着弾していく。
 スモークを抜け、ウォーマシンが全滅していることを確認したヘスティアは、再び前を向き、クジラロボを睨み付ける。
「もう逃げられないわよ。覚悟しなさい」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『宇宙クジラロボ』

POW   :    ホエール・ストーム
【頭部から発せられる超音波】が命中した対象に対し、高威力高命中の【全身全霊による突進】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    サーディン・ビッグウェーブ
【口からイワシ型爆弾の大群】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ドルフィン・ソルジャー
レベル×5体の、小型の戦闘用【鋭いヒレを持つイルカロボ】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。

イラスト:傘魚

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は暗峠・マナコです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

桐嶋・水之江
◆WIZ◆アドリブ連携歓迎◆
なんとか最終決戦には間に合ったかしら?
あれがクジラロボ…
流石に大きいわね…目測だけれど私のワダツミ以上かしら
こんな兵器が遺されていたなんてね
機械工学専門としては非常に興味をそそられる相手ね

相手は対艦兵器…ワダツミで近付くのは止めておいた方が良さそうね
どの道追い付けないでしょうし

私は遠距離を維持して援護に専念するわ
2連装メガビーム砲を撃ちまくってあげる
ヒレを狙ってみましょうか
見た目通りならメインの推進ユニットかも知れないわ
減速させられれば戦いやすくもなるでしょう
子機のイルカロボはワダツミ甲板上に待機させているWD-RS01-mk2とミサイル代わりの追う氷球で撃ち落すわ



 高速で宇宙を駆けるシャトル群からやや遅れ、宇宙クジラロボを目指し飛ぶ宇宙船。
 強襲揚陸艦ワダツミのブリッジで桐嶋・水之江(機巧の魔女)が呟く。
「なんとか最終決戦には間に合ったかしら?」
 正面スクリーンに宇宙クジラロボの姿を映す。
「流石に大きいわね……目測だけれど私のワダツミ以上かしら」
 その巨体を目の当たりにし思わずたじろぐ水之江。
 しかし、すぐに気を取り直して戦闘準備を始める。
「相手は対艦兵器……ワダツミで近付くのは止めておいた方が良さそうね」
 そう判断した水之江はその場でワダツミの主砲である2連装メガビーム砲を起動、照準を行う。
「ヒレを狙ってみましょうか。見た目通りならメインの推進ユニットかも知れないわ」
 宇宙クジラロボの尾びれへと照準を合わせ――発射。
 二条の閃光が宇宙を突き進み、宇宙クジラロボの尾びれへと吸い込まれていき、そして爆発。
 尾びれの一部を砕き、削り取る。
「QUOOOOOoooooo!!!!」
 宇宙クジラロボのものと思われる咆哮が宇宙へと響き渡る。
「効果ありね。続けていくわよ」
 攻撃が有効と判断した水之江は次々と宇宙クジラロボへとビーム砲を撃ち込んでいく。
 しかし、宇宙クジラロボもただただやられている訳ではなかった。
 腹や背中の装甲が一部開き、そこから無数の小型のイルカロボを出撃させ、ワタツミへと向わせる。
 その数は数百にも上り、接近を許せばワタツミも少なくない損害を被るだろう。
「厄介ね。それなら此方も、WD-RS01-mk2全機発進」
 水之江はワダツミの甲板に待機させていたウォーマシン型のドローンであるWD-RS01-mk2を全機起動。順次発進させていく。
 そして、ワタツミのやや前方に布陣。防衛線とする。
 さらに、イルカロボの数を減らすべく、水之江は自身の力を解き放つ。
「初めに数を減らさせてもらうわ。あなたは逃げ切れるかしら?」
 ワタツミの周囲に無数の氷の球体が生まれ、イルカロボへと向かい飛んでゆく。
 それらはイルカロボを追尾し炸裂。イルカロボを氷に閉ざし撃ち落してゆく。
 WD-RS01-mk2も氷球を潜り抜けてきたイルカロボに対しビームライフルで攻撃。次々と破壊する。
 それでもイルカロボの数は多く、数体が防衛線を抜けワタツミへと襲い掛かる。
 その刃物となった鰭でワダツミの装甲を切り裂き、損傷を与えていく。
 水之江は即座に数部隊のWD-RS01-mk2を呼び寄せイルカロボの対処をさせる。
「緊急隔壁閉鎖。ダメージチェック……損害軽微。戦闘行動に支障無しね」
 水之江はさらに氷球を生み出しイルカロボを打ち落とすと同時にメガビーム砲のトリガーを引く。
「さぁ、どんどんいくわよ」
 幾条ものビームが宇宙クジラロボの尾びれへと吸い込まれる。
 そして、ついにはその右半分が砕け散った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルドルフ・エルランゲン
※絡み・アドリブへいへいバッチコイ!

いよいよ戦略兵器とご対面ですね。とはいえ直掩のイルカも居るし、肉薄しての破壊はなかなか難しいか。
桐嶋博士が敵の機動力を奪ったなら、私は直掩戦力を無力化しておきましょう。

■迂直の計(Wiz)
(※レギオンを戦闘力の無い工兵として運用)
他の猟兵による戦闘での敵機の残骸などを利用して即席のデブリ帯を構築(地形利用)
レギオンでイルカロボを誘引(おびき寄せ)し、敵機同士やデブリと衝突させる(罠使い、敵を盾に、だまし討ち)
またこれらの戦闘により直掩イルカの興味を引いてクジラから引き離す(おびき寄せ、時間稼ぎ)

これでクジラ本体は丸裸です。(猟兵名)さん、やっちゃってください



 宇宙クジラロボは腹ビレを大きく動かし回頭、頭部をワダツミへと向ける。
 尾びれを失ったことでその速度は緩慢としたものであった。
 どうやら補助の推進器である腹ビレで無理やり補い、動いているようだ。
 その両者の間へとルドルフ・エルランゲン(黄昏に抗う白梟)の乗ったシャトルが割り込む。
「これが宇宙クジラロボですが。ようやく此処まで来たとはいえ直掩のイルカも居るし、私の装備では肉薄しての破壊はなかなか難しいか。」
 ルドルフは後方のワダツミの状態を確認する。
 多少の損害は受けているようだが、問題なく戦闘を続けている。
「それならば私は、時間を稼ぎならが直掩戦力を無力化しておきましょう」
 そう判断すると、予め展開しておいたレギオン達へと指示を出してゆく。
 レギオン達は素早く命令を実行。
 これまでの戦いで生まれた敵の残骸や、周囲にもとから存在した岩石などをかき集めクジラロボの進路上にデブリ帯を形成、即席の防壁とする。
「ワダツミの射線は塞がぬように。宇宙クジラロボ相手は時間が稼げれば充分です。まずはイルカロボを引き離します」
 ワダツミへと攻撃を仕掛けるため、デブリ帯へと次々と突入してくるイルカロボ。
 それらに対しルドルフはレギオンをあえてイルカロボに対し露見させ、追跡させる。
 そして、デブリ帯の中を引き回すことで、デブリへもしくはイルカロボ同士をぶつけ撃破していく。
 もちろん、イルカロボに追いつかれ切り裂かれるレギオンも居るが、本来速力に優り小回りの利かないイルカロボの方が被害は圧倒的に大きかった。
「ここまでは順調ですか。いや、敵も馬鹿ではないようですね」 
 ルドルフが確認すると、全てのイルカロボがクジラロボのもとを離れることは無く、一定の数がクジラロボの周囲を飛んでいる。
「やはり全ての直掩をこちらに飛ばしはしませんか。ならば、全て押し流させいただきましょう」
 ルドルフは即座にワタツミへと通信を入れると、レギオンへも指示を出し、デブリの位置を変更。
 広く分布させていたデブリを、レギオンのトラクタービームにより中央へ集中させ一塊とする。
「準備完了ですね。この津波、果たして乗り越えられますか?」
 ルドルフが準備完了の通信をワダツミへ送ると同時にワダツミからの砲撃が始まる。
 それはルドルフが用意したデブリの塊、そこに配置された岩塊へと直撃――爆発を起こす。
 その爆発により、デブリの塊は砕け、加速し、津波となって宇宙クジラロボへと襲い掛かる。
「QUOOOOOoooooo!!!!」
 宇宙クジラロボは全身でデブリの波を受けるも、その巨体と装甲で殆どのデブリを弾き返し、大きな損傷を受けることは無かった。
 しかし、周囲を飛んでいたイルカロボ達はそうはいかなかった。
 その圧倒的な物量に回避する事が出来ず、ある物は潰され、ある物は拉げ、そしてデブリと共に流される。
 完全に宇宙クジラロボを守る兵力がなくなったと判断したルドルフは今回の討伐に参加している猟兵達に呼びかける。
「これでクジラ本体は丸裸です。後は同士諸君、やっちゃってください」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
よし!追いついたわ!
それじゃああの鯨沈めるわよ!


ティターニアはフルブースト!
スモークミサイルとダミーバルーンをクジラ前方に射出
クジラの攻撃を誘発させるわ

アベル、データはとれたかしら?
相手の攻撃を解析できたら自身が相手前方へ
頭部から発せられた超音波に対してアベルより逆位相の音波を放出して
音波の無効化よ

こういうのって中が弱いのが定石よね
さぁ、お腹一杯食べさせてあげる!
鯨の口内に向けてマイクロミサイル、ミスティルテイン、フェアリーズ
全放出の【一斉発射】!


後は巻き込まれないよう前方から離脱ね…
やったかしら?



 デブリを掻き分け進む宇宙クジラロボ。
 その正面へと向かい一つの光が高速で駆け抜けてゆく。
「了解!それじゃあ、あの鯨沈めるわよ!」
 ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長)はルドルフの通信に答えると、即座に宇宙クジラロボに対してスモークミサイルを発射。
 電波を撹乱するスモークを宇宙クジラロボの周囲に展開する。
「もう一つ、こっちも」
 さらに、宇宙クジラロボの眼前へとシャトルを模したダミーバルーンを射出。
「ソナー以外のセンサーはジャミングさせてもらったわ。これで、おそらく次の手は……」
 ヘスティアは各種センサーを起動。
 スモークの中に沈んだ宇宙クジラロボを注視する。
 すると、スモークの中から全方位へと超音波が発せられるのをセンサーが捕らえた。
「来たわね」
 次の瞬間、スモークを吹き散らしながら宇宙クジラロボがダミーバルーンへと突撃していく。
 尾びれを失っていることにより、本来の速度は出ていないが、その圧倒的な巨体から生み出される破壊力はすさまじく、戦艦さえ一撃で打ち砕くほどだ。
 その様子を余すところ無く観測したヘスティアはサポートAI端末 であるティンク・アベルへと問いかける。
「アベル、データはとれたかしら?」
「問題ありません、お嬢様」
「了解、それじゃ行くわよ!」
 ヘスティアはティターニアを最大出力で加速させると、ミスティルテインで牽制しつつ宇宙クジラロボへと突撃する。
 宇宙クジラロボもヘスティアの存在に気付くと、迎撃するべく、超音波を発信。
 さらに腹ビレを動かし突撃の準備動作に移る。
「アベル!」
 ヘスティアの指示によりティンク・アベルは先ほど解析した宇宙クジラロボの超音波と逆位相の音波を放出。
 これにより宇宙クジラロボの超音波を無効化。宇宙クジラロボはヘスティアを見失う。
 突撃を急停止し、咄嗟に周囲全てをなぎ払うべく口を開きイワシ型爆弾をばら撒こうとする。
「この瞬間を待っていたわ」
 そこへ透かさずヘスティアが飛び込む。
「こういうのって中が弱いのが定石よね。さぁ、お腹一杯食べさせてあげる!」
 ミスティルテインの、そしてフェアリーズの放つレーザーがクジラロボの内部の構造物を次々と打ち抜いてゆく。
「これで最後!」
 さらに、イワシ型爆弾の格納庫へとマイクロミサイルを時限設定で撃ち込み即座に反転。
 宇宙クジラロボの内部から脱出する。
 充分な距離を稼ぐと同時にマイクロミサイルが爆発。
 さらに、周囲のイワシ型爆弾へと次々と誘爆し、大爆発を起こし宇宙クジラロボの頭部を吹き飛ばした。
「やったかしら?」
 ヘスティアは警戒しつつ宇宙クジラロボの残骸を見つめ、その動力が完全に停止していることを確認する。
「終わったみたいね」
 宇宙クジラロボの残骸へと背を向けるとヘスティアは他の猟兵達と共に宇宙船との合流ポイントへと向った。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月16日


挿絵イラスト