台湾満福グルメ旅
●美味しいものい~~~~~~っぱい
具には旨味がぎゅっ、しっとりぷるりとした生地からじゅわ~とスープ溢れる小籠包。
タレと一緒にご飯に乗せただけなのに、食がもりもり進む魯肉飯。
すっきり甘いマンゴーや、ほのかにビターな珈琲味、他にもたくさん! のかき氷。
表面パリパリで中はもちっ、バラエティ豊かで食べ歩きにぴったりの葱餅。
出汁と牛肉のハーモニー、美味とスタミナがセットになった牛肉麺。
酸味、甘み、生地のバランスが各店それぞれの個性光るパイナップルケーキ。
甘さをカスタマイズしてもお任せしても良し、タピオカミルクティー。
暑さダルさも吹き飛ぶような、甘くて赤いスイカジュース。
甘辛い味付けの豚肉や、牛肉にチョコソースを合わせたホットサンド。
名前の通り、個性的な臭いだけれどそこにハマる人もたくさんの臭豆腐。
最近話題沸騰中、ふわんふわんと揺れる分厚い巨大カステラ。
それからそれから――ああ、書ききれない!
朝、昼、夜。
そこには、年がら年中、美味しいものが充ち満ちている。
●台湾満福グルメ旅
「ねえねえ、台湾行きましょ、台湾! 美味しいもの食べてリフレッシュよ~♪」
藤代・夏夜(Silver ray・f14088)は笑顔で言って、表紙に『台湾』の文字がデデンとあるガイドブックを見せた。
台湾。
UDCアースに存在する島国・日本と同じく、四方を海に囲まれている。
日本の南方にあるので今の台湾も暑いのだが、意外にも日本の夏と比べたら過ごしやすい方だ。
というのも、建物の殆どが二階部分を歩道に被せる造り。日中でも日陰を歩ける事が多く、四方を海に囲まれた小さな島である為、日本ほど湿度と熱気が充満しない。
「開発進んでるトコはあまり日陰がないんだけど、そっちはそっちで『いつニューヨークに来たのかしら』って感じの高層マンションが建ち並んでて楽しいのよ」
それでも台湾は日本より南方の海にある為、陽射しを浴びたら少しくらっとするかもしれない。しかし、古き街並みと現代が共存する台湾を歩けば、店・屋台・夜市と、様々な形で触れる台湾グルメが元気をくれる。
歴史ある建物を利用した茶屋にコーヒーショップ、カフェ、パン屋も多い。気楽に台湾グルメを楽しめる筈よと言った夏夜は、ガイドブックをペラペラッとめくって見せてきた。
「こんな風にメニューの写真出してる所が多いから、どの世界のひとでもどういうのが出てくるかわかりやすいんじゃないかしら。全く想像出来ないものにチャレンジするっていうのもアリだと思うわよ」
どのページにも台湾グルメがもりもりと載っている。
どうやらグルメ関係に重点を置いたガイドブックらしい。
「あっ、旅費はUDC組織持ちだから安心してちょうだい! というワケで、良かったらお腹いっぱい楽しみましょ♪」
東間
台湾旅行のお届けに来ました。
東間(あずま)です。
●このシナリオについて
【日常】の章のみでオブリビオンとの戦闘が発生しない為、獲得EXP・WPが少なめとなります。
●プレイング期間ついて
個人ページ及びツイッター(azu_ma_tw)でお知らせしております。
プレイング送信前に、一度ご確認くださいませ。
●出来る事
台湾グルメを満喫! でございます。
お店で食べても良し、街並みを楽しみながら食べ歩きも良し、夜市でワイワイむしゃーや買った物をホテルの部屋で広げても良し。
オープニングに書いたもの以外にも美味しいものが沢山あります。台湾のどこでどんな台湾グルメを楽しむも自由。新幹線では駅弁も売っています。お好きな、または気になった台湾グルメを楽しんでくださいませ。
描写はお一人(一組)ずつ。
プレイング(行動)は一つに絞るのをオススメします。
例えばですが「昼ご飯を食べて夜市ではコレを」とするより、どちらか一方をメインとした方が、濃いめのリプレイになります。
●お願い
同行者がいる方はプレイングに【お相手の名前とIDもしくはコンビ名】、三人以上の場合は【共通のグループ名もしくは旅団名】の明記をお願い致します。
複数人参加は、申し訳ありませんがキャパシティの関係で四人まで。
プレイング送信のタイミング=失効日がバラバラですと、納品に間に合わず一度流さざるをえない可能性がある為、プレイング送信日の統一をお願い致します。
日付を跨ぎそうな場合は、翌8:31以降の送信だと〆切が少し延びてお得。
プレイングでお誘いいただいた場合、藤代・夏夜もお邪魔します。
大体食べるし、知らないものも取り敢えず食べる派。食べる量は多め。
以上です。
皆様のご参加、お待ちしております。
第1章 日常
『【Q】旅行とかどうでしょう』
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POW : とにかく気力体力の続く限り、旅行先を満喫する
SPD : 旅行先で目ざとく面白いものを見つけて楽しむ
WIZ : 事前に下調べを行い、綿密に計画を立てて楽しむ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
甘利・梓
腹ペコフレンズのミラちゃん(f09057)と
わぁ、わぁ、ミラちゃんなんですかここ
天国でしょうか
あっちこっちからいい匂いがするんですけれど!
初めての台湾旅行
ここは遠慮なく…
然らば、食い倒れツアーと参りましょう!
私御飯ものも結構気になりますよ!
あつあつじゅわーの小籠包に魯肉飯
ミラちゃん見て見てー!カステラ大きいー!
あれにもこれにも大興奮!
年上の貫禄とかもうそういうのないです
ミラちゃんと美味しいものをお腹いっぱい食べるのが幸せで
体重?気にしてたら食い倒れは出来ません
明日の自分に全てを任せ、締めはタピオカですかかき氷ですか!
それいいねー!
お腹いっぱい食べていっぱい笑って
最後は二人で、ご馳走様でした!
ミラ・パーチェ
腹ぺこフレンズ、梓ちゃん(f12881)と!
前に、同じ釜で焼いたピザを食べたんだもの
今更遠慮はなし!
私も台湾は初めて、本当に良い匂いに満ちてるわ……(じゅるり)
然らば、台湾食い倒れツアーと行きましょう!
御飯もいいし、麺類も豊富……!
担仔麺に炒めたビーフン、ふらり歩けば花枝丸!
えっ、こんなに大きなカステラまで!?
一緒になって、はしゃがない訳がないじゃない……!
気になった物を買って、食べて、美味しかったらまた買って
かろりー?……知らないわ、オイシクナイモノ(こくり
締めはタピオカミルクティーかき氷、なんてどうかしら!
折角の機会、ちょっとだけ欲張って
美味しく楽しく……最後は一緒に、御馳走様でした!
「わぁ、わぁ、ミラちゃんなんですかここ。天国でしょうか」
甘利・梓(腹ペコ乙女・f12881)は硝子玉みたいな目をぴかぴか輝かせ、ミラ・パーチェ(夢追い人・f09057)も、不思議に煌めく目をいつも以上に輝かせていた。
格子をはめ込んだ窓や室外機が並ぶ、三階建てや十階建てのビル。アスファルトの道路。そこを行き来する車にバイク。台湾ではごくごく普通の街並みは今、梓とミラをこれでもかとトキめかせている。
「あっちこっちからいい匂いがするんですけれど!」
くんくん!
「本当に良い匂いに満ちてるわ……」
――じゅるり。
道路に面した一階に台湾グルメを提供する店が居を構えているものだから、四方八方からそそられる匂いがふわんふわん。腹ぺこフレンズな乙女二人は、静かに顔を見合わせる。
「梓ちゃん」
「はい」
きりりっ。
二人の視線が交わった。
「同じ釜で焼いたピザを食べたんだもの、今更遠慮はなし!」
「そうですね!」
初めての台湾を、一緒に。そして、遠慮なく。
然らば――我ら腹ぺこフレンズ、『食い倒れツアー』へいざ征かん!
梓が非常に気になっていたのはご飯もの。出来たて小籠包は絶対あつあつじゅわーで美味しいし、魯肉飯だって濃いめの味と米の相性が抜群な筈。
ご飯ものに目をキラキラさせたミラは豊富な麺類も気になっていた。にんにくのきいたあっさり味のスープに海老・ニラ・そぼろ肉を乗せた担仔麺、炒めたビーフンはもやしを始めとした野菜と肉が絡んできっと美味し――ああっ、ふらり歩いた先には花枝丸まで!
「ミラちゃん見て見てー! カステラ大きいー!」
「えっ、こんなに大きなカステラまで!?」
表面はふんわり狐色、その下はミルクプリンのような淡い色。
二人に気付いた店員がカットしたてのものを揺らしてみせた。
「「 ふ 、 ふ わ ふ わ ! ! 」」
カット前もカット後も大変素晴らしいカステラだ。
そんな逸品を前に、二人一緒にはしゃがないなんて有り得ない。
二人は出会った台湾グルメ全てに大興奮。出会ったものから美味しく楽しく頂いていく。小籠包も、魯肉飯も、担仔麺もビーフンも、カステラも!
(「あ。そういえば私、年上でした」)
道中で気付いた梓の脳内にある『食い倒れツアーのしおり』に、“年上の貫禄”といったものはもう、載っていなかった。それよりも。
「ミラちゃん、あそこの屋台で売っている胡椒餅も美味しそうです!」
「どんな味なのかしら! 早速買わないと!」
次なる美味の予感に目を輝かせて、笑い合って。ぺろりと美味しく頂いたら、また気になった物を買って食べて、美味しかったらまた買って――気付いたら、結構な量を食べて来たけれど。体重とか。カロリー、とか。
「気にしてたら食い倒れは出来ません」
「……知らないわ、オイシクナイモノ」
ねー♪ とニッコリ笑う腹ぺこフレンズは絶対無敵。カロリーが体重と現実を引き連れて控えているのなら、明日の自分に全部任せてしまえばいい。
そんな食い倒れツアーの締めはやっぱり。
「タピオカミルクティーかき氷、なんてどうかしら!」
「タピオカですかかき氷ですか! それいいですねー!」
だってここは美味しいものでいっぱいの島、台湾。
折角の機会、ちょっと欲張らなくてどうするの?
お腹いっぱい食べていっぱい笑わなくて、どうするの!
「タピオカ、むにむにもちもち……!」
「氷もすっきり甘くてふんわり食感が最高ですね……!」
最後は一緒に――御馳走様でした!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天杜・理生
ノエミとモニカ(乃恵美・f05894)と同行。
昼の店内。
台湾はかき氷も有名だったな。
うん、どちらも美味しそうでいいんじゃないか。
僕は台湾茶を堪能するとしよう。
やはり本場の作法で淹れられたものは香りがよくていいな。
いや、好き嫌いではないんだが……しかしお前もあれだけ食べた後でよく食べるな。
差し出された一口を食べて、
うん、おいしいよ。ありがとうな、ノエミ。(ぽふり頭を撫で)
ああ、モニカもくれるのか。
たしかにいい香りだ。はは、でもノエミには苦すぎるかい?
ノエミのマンゴーもモニカに食べさせてやるといい。
たしかこっちで人気なんだろ?
天杜・乃恵美
ユベコでノエミ/モニカの2人に分裂
おにいちゃん/兄くん(理生・f05895)とかき氷
●ノエミ
※無垢な金髪巫女
モニカちゃんコーヒー?オトナだねっ♪
ほら、あたしはマンゴーいっぱいっ!
…おにいちゃんたべないの?(きょとん)
もう、すききらいダメだよっ
おにいちゃん、あーんっ☆
どう?おいしいっ?(にこにこ)
モニカちゃんも、あーんっ♪
●モニカ
※病みクールな銀髪技術者
「何故か覚えてないけど」珈琲は飲めるからね
第一シロップだし、仄かに甘い…でもムリか
兄くんは『食の好み』がね…(首の噛み跡を撫でる)
ノエミってば…兄くん、コッチも一口どう?
甘さ控えめだけど、香りはいいよ
え、アタシも?あ、あーん…んむ、いい味(くす)
空調の効いた店内に、中国語が流れる。
台湾なのだから中国語くらい流れて当たり前、なのだけれど、声の元は壁に設置されているTVモニターから。連れの青年と女性に笑顔でこの店を紹介する、少しふくよかな男性の中国語が明るく流れ続けている。
(「取材を受けた時の映像みたいだな。台湾はかき氷も有名だが、ここは人気店なのか」)
眺めていた天杜・理生(ダンピールのグールドライバー・f05895)の向かいには、その人気店の看板商品――かき氷を前に目を輝かせる天杜・乃恵美(天杜・桃仁香と共にありて・f05894)と、そんな乃恵美をクールに見つめる桃仁香がちょこんと座っていた。
「うん、どちらも美味しそうでいいんじゃないか」
「モニカちゃんコーヒー? オトナだねっ♪」
「オトナっていうか……“何故か覚えてないけど”珈琲は飲めるからね」
桃仁香のコーヒー味は、かき氷というよりも湯葉をふわっと積み重ねたような見た目をしていた。柔らかな薄茶色をした氷の表面では、キャラメル色のシロップがまばらな縞模様を描いている。
「ほら、あたしはマンゴーいっぱいっ!」
見て見てっと声を弾ませる乃恵美のマンゴー味は、真っ白な氷にマンゴーシロップで縞模様を描き――そして、カットしたマンゴー盛り沢山という“夏!”な一品。
シロップ。マンゴーの果実。
もしかしたら、氷も甘いかもしれない。
桃仁香はマンゴーかき氷を見つめた後、自分のコーヒー味をしゃくっと一口食べて考える。するりと溶けていった氷には、コーヒーの香りとほろ苦さがバッチリあった。そして。
「仄かに甘い……でもムリか」
きっと、乃恵美にはそのマンゴー味が一番だ。
そんな桃仁香の隣で、乃恵美はマンゴーシロップのかかった真っ白氷を一口。ぱぁっと目を輝かせると、また一口。更に一口。マンゴーの果実も程良く冷えていて、すっきりとした甘さを広げていく。
ところで乃恵美は一つ気になる事があった。
理生の前には、この店が提供しているもう一つの人気商品である台湾茶が置かれている。急須と茶杯は淡い翡翠色で、急須には中国語で何やら書いてありよく読めな――ううん、そこじゃなくって!
「やはり本場の作法で淹れられたものは香りがよくていいな」
「……おにいちゃんたべないの? もう、すききらいダメだよっ」
妹からの思わぬ発言に、さすがの理生も茶杯を持ったままぱちりと瞬きした。
確かにかき氷を注文してはいないが、まさかそう思われてしまうとは。
「いや、好き嫌いではないんだが……しかしお前もあれだけ食べた後でよく食べるな」
「というか、兄くんは“食の好み”がね……」
そう呟き、桃仁香は首の噛み跡を撫でる。その静かな援護射撃(?)に乃恵美は首を傾げると、艶々明るいマンゴーかき氷を一口分、果実も一緒に掬ってニッコリ笑顔。
「おにいちゃん、あーんっ☆」
輝く笑顔で差し出されたら、兄である理生の中に“貰わない”という選択肢などなく。あーんと食べれば氷は柔らかく溶け、シロップと果実の甘みが、かすかな疲労も残さないほどに吹き飛ばしていく。
「どう? おいしいっ?」
「うん、おいしいよ。ありがとうな、ノエミ」
「兄くん、コッチも一口どう? 甘さ控えめだけど、香りはいいよ」
桃仁香が差し出した一口分に顔を寄せて、すん、と嗅ぐ。
甘いマンゴーの後だからか、コーヒーの香りが存在感を増しているようにも思えた。
「たしかにいい香りだ。はは、でもノエミには苦すぎるかい? ノエミのマンゴーもモニカに食べさせてやるといい。たしかこっちで人気なんだろ?」
「モニカちゃんも、あーんっ♪」
「え、アタシも?」
「うんっ!」
乃恵美はニコニコ。理生は台湾茶を堪能しながら桃仁香を見守っている。
二人の視線に桃仁香は少しだけ視線を泳がせた後、あーん、と小さく口を開けた。
氷とシロップと、果実の味が一度にやってきて――。
「……んむ、いい味」
桃仁香がくすっと浮かべた微笑みに、乃恵美の頬が嬉しそうに染まる。
美味しいものは一人で食べても美味しいけれど、一緒に食べる事が出来たら、それはそれでまた美味しくて――幸せ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジャスパー・ドゥルジー
【狼鬼】
はーあんた何でも着こなすなー
素直に感心
折角なら俺も合うモノがあればと物色
俺知ってるぞザザ!
台湾に台湾ラーメンはねえんだ!
えっあんの?マジで?
いや赤いな、めっちゃ赤い
思わず唾を飲み込みつつ
でもめっちゃいい匂いするな
人並みにはイケるぜ、多分平気
……あーうめェ!……っ辛!
うまいけど…めっちゃ辛い
涙目でお茶を空にしてお代わりを頼んだりしつつ
クノー…何だって?
ああ、確かにめっちゃ効いてる
だから言ったろ、台湾生まれじゃねえんだって
でもそういう文化を受け入れてくれるっていい土地柄だな
辛いモン食った後って甘いモン喰いたくなんねえ?
タピオカ行こうぜタピオカ
あの食感の事台湾じゃQQって言うンだぜ
ザザ・クライスト
【狼鬼】
台湾の民族衣装的なものを着る
イイねェ文化体験ってヤツだな
「オマエさん素材はイイんだから服にも気を遣えばモテるって」
ジャスパーにも色違いを見繕う
「まずはラーメンだろ。台湾ラーメン!」
辛いって話だがどうだろォな?
ヤベェ、見るからに辛そうだぜ
ジャスパーは辛いのいけンの? ヨシヨシ、早速食うぜ
「クノープラウホが効いて旨ェ! 」
あァ、ニンニクのコトだよ
ガッツリじゃねェか、イヤァ辛い!
コレが台湾伝統……エ、違う? 日本から逆輸入? マジかァ
次は何行く? タピオカか、イイねェ
口ン中を癒そうぜ
「QQってなんだ? 食感を、へェー」
ペシペシと肩を叩く
そういえばオレらじゃタピオカチャレンジはできねェなァ
台湾グルメの前に文化体験と洒落込んだザザ・クライスト(人狼騎士第六席・f07677)は、普段の服装から台湾の民族衣装へと変わっている。姿見に映るザザの横から、ジャスパー・ドゥルジー(Ephemera・f20695)は、にゅっと顔を覗かせた。
「はーあんた何でも着こなすなー」
素直な感心と共に真っ赤な尾がぬるりと揺れる。折角なら俺も合うモノがあれば、と色取り取りの衣装が掛けられているラックに手を伸ばす横、ニヤリ笑ったザザの両手もそれに加わった。
「オマエさん素材はイイんだから服にも気を遣えばモテるって」
これか――いや、こっちか。コイツなんてどうだ。
そんな会話をしながら物色した結果は、ザザが選んだものの色違い。会計を済ませて店を出たら、後回しにしていた腹拵えとしたいところだが。
「まずはラーメンだろ。台湾ラーメン!」
「俺知ってるぞザザ! 台湾に台湾ラーメンはねえんだ!」
ニヤリ笑ったザザが指した先を見て、ジャスパーの目が「えっ」と丸くなる。赤い看板に書かれているのは紛れもなく『台湾麺』の文字。愛知県名古屋市の某店賄い料理が発祥の、台湾ラーメンが――あんの? マジで?
店に入る。メニューを渡される。開く。
――マジであった。
驚きをもたらした台湾ラーメンは“辛い”といわれているが、実際の所どうなのだろう。その時を待つ二人の前に、数分経った後に真実がやって来た。流暢な日本語でハイドウゾ、と置かれた台湾ラーメンはそりゃあもう――。
「いや赤いな、めっちゃ赤い」
「ヤベェ、見るからに辛そうだぜ」
ザザの目とはまた違う赤だ。赤くないのは白い器とレンゲ、そしてニラの緑くらいだろう。ちらりと見えている麺も赤くない筈だが、唐辛子をきかせた豚挽肉を被っているので赤く見える。
思わず唾をのんだジャスパーだが、漂う匂いを嗅いだ瞬間、口内に唾がどばっと追加されそうになった。
「めっちゃいい匂いするな」
「ジャスパーは辛いのいけンの?」
「人並みにはイケるぜ、多分平気」
「ヨシヨシ、早速食うぜ」
箸を付け、ずずっと啜る。絡まりながら昇って口の中に飛び込んできた麺と具とスープ、その全てが紫の目をくわっ! と開かせ、輝かせる。
「……あーうめェ!」
しかし、青白い額に雫が滲んだ次の瞬間、それはぶわっと量を増やした。
「っ辛! うまい、けど……めっちゃ辛い」
美味いと辛いがはちゃめちゃに押し寄せてきている。人並みにはイケるが、これは温かなお茶が何杯も要る。早速空にしたジャスパーがお代わりを頼む傍で、ザザもずるずるっと啜った台湾ラーメンをしっかり噛み締めていた。
「クノープラウホが効いて旨ェ!」
「クノー……何だって?」
箸で麺を持ち上げたまま、鮮やかな色とピアスで彩ったジャスパーの目付きが疑問を浮かべる。あァ、とザザは笑い、麺だけでなくニラも一緒に箸で摘み、持ち上げた。湯気と共に、食欲そそる香りがふんわり広がっていく。
「ニンニクのコトだよ。ガッツリじゃねェか、イヤァ辛い!」
「ああ、確かにめっちゃ効いてる」
「コレが台湾伝統……」
「だから言ったろ、台湾生まれじゃねえんだって」
日本で生まれたものを逆輸入したと聞き、へェ、とザザの目が丸くなる。
「マジかァ」
「でもそういう文化を受け入れてくれるっていい土地柄だな」
美味いものは美味い。
それで十分。
辛いものを食べた後は甘いものが欲しくなる――という事で、台湾ラーメンに舌鼓を打った後、次のメニューはジャスパーの提案によってタピオカミルクティーに決定。
口の中はまだ少しひりひりとして熱い。冷たいミルクティーなら、この熱さを癒してくれる筈だ――と向かった先で、ザザの目と耳が“QQ”なるものを拾い上げる。
「QQってなんだ?」
「あの食感の事台湾じゃQQって言うンだぜ」
「食感を、へェー」
ぱたぱた揺れるのぼりには、ぷるっとしていそうなタピオカが詰まったミルクティーの写真。なァ、とジャスパーの痩せた肩をペシペシ叩く。タピオカミルクティー。日本で何度目かの大流行をしているが。
「オレらじゃタピオカチャレンジはできねェなァ」
「ん? あー……確かにできねえな」
自分たちの胸を見下ろして、二人、ニヤリと笑い合う。
チャレンジはできないが。さあ、タピオカの次は何を味わおうか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リル・ルリ
🐟櫻と人魚
アドリブ歓迎
昼間
櫻宵!たいわん、に旅行
僕、はじめて
君も?
一緒だね、嬉しい
君と一緒に初めてをしれるのはとても嬉しい
でもなんかせくしーな格好で目が泳ぐけど
はぐれないよう手を繋いで街を游ぐ
甘いタピオカドリンクで乾杯だ
ねえ櫻!あれはなんて言うの?
これは?いい香り
美味しそう
あちっ!
食べさせてもらった小籠包からは熱い汁が
慌てて冷たいドリンクをのむ
もう!笑わないでってば!
お返しに僕のほっとさんどをあげる
お肉にちょこがかかってるんだ
君はちょこをつくるから、新鮮なんじゃないかな?
美味しそうに食べる櫻に微笑んで、次はあの葱餅を食べようと誘う
どうしよう
食べたいものがたくさん
お腹いっぱい
心もいっぱい
幸せだ
誘名・櫻宵
🌸櫻と人魚
アドリブ歓迎
台湾旅行よー!
あたしも初めてなのよ
台湾らしくチャイナドレスを着ちゃったわ!
どうかしら?
好奇心に瞳煌めかせる人魚がどこかに泳いでかないようにしっかり手を握って街を行く
どれかれ食べようかしら
スイカジュースも冷たくて美味しいわ
あれは、牛肉麺ね
うふふ!こっちは小籠包っていうの
リルに一つあげる、あーん
うふふ!熱いわよ?って遅かったわね!
ホットサンドもぱくり
牛肉にチョコなんて新しいわ!美味しいわ!これはいいわね、新発見よ!
いいのよ焦らなくて
食べたいものぜーんぶ食べましょ!
せっかくの旅行なんだもの
葱餅もカステラも!ここでしか食べられないものを
リルの笑顔が嬉しくて
幸せでお腹いっぱいよ!
街並みはUDCアースの日本と似ているけれど、少し違う。
そんな台湾の賑やかな風景を前に誘名・櫻宵(屠櫻・f02768)は満面の笑み。
「台湾旅行よー!」
しかも愛しい人魚との二人旅。そりゃあ笑顔だって輝くというもの。
そわそわと周りを見ていたリル・ルリ(想愛アクアリウム・f10762)の月光を集めたような尾鰭は、揺れる度アスファルトに極光を降らせていた。
「櫻宵! あのね、」
たいわん――言い慣れない名をしっかり紡いだリルの、薄花桜の目がそっと輝く。
「旅行。僕、はじめて」
「ふふっ、あたしも初めてなのよ」
「君も? 一緒だね、嬉しい」
「ええ、ええ! お揃いよ、リル」
一緒に“初めて”を知っていける事がとても嬉しくて、花霞と薄花桜があたたかく交わる。リルの眼差しはいつも以上に櫻宵ばかりを――いや。少し違う。
「ねえリル、台湾らしくチャイナドレスを着ちゃったわ! どうかしら?」
「うん。すごく似合う、櫻宵」
くるりと回った櫻宵の白い頬が、ぽぽ、と染まる。いつもと違う装いは何だか“せくしー”だ。リルの目は泳いでしまい、泳いだ先にあった店の雰囲気や料理の写真に好奇心がつつかれる。けれど。
「行こう、櫻宵!」
「そうね。どれから食べようかしら!」
“初めて”に瞳煌めかせる人魚が、どこかに泳いでいかないように。
隣で麗しく咲く櫻と、見知らぬ地で、世界で、はぐれないように。
しっかりと手を繋いで始まった二人の台湾初めて旅行。そのスタートを切ったのは、果実だけを使ったスイカジュースと甘いタピオカドリンク。乾杯、と軽くぶつけたコップがこつんと音を立てる。
冷たくて甘いスイカジュースで心身を潤して、ぽこっとストローを上ってきたタピオカに少し驚かされて。次を見つけたのは心躍らせていたリルの瞳。沢山の料理写真が並ぶ店へ二人一緒に飛び込めば、大勢の客で賑わっていた。
古くから愛されている料理から最近流行りまで網羅したその店では、誰も彼もが何かを美味しそうに味わっている。いくつか注文した後、周りを見ていたリルの目が好奇で煌めいた。
「ねえ櫻! あれはなんて言うの?」
「あれは、牛肉麺ね」
メニューを開いて「ほらこれよ」と顔を寄せて教えたそこに、店員が蒸籠を持ってやって来る。目の前でぱかりと蓋が外されて――ふわん。湯気と一緒に広がった香りの元、蒸籠の中で花を描くように並んでいた饅頭めいたそれを、リルは覗き込む。
「これは? いい香り……美味しそう」
「うふふ! こっちは小籠包っていうの。リルに一つあげる」
櫻宵は生地が破れないようそっと箸で持ち上げ、レンゲに乗せて「あーん」。あーん、と開かれた口がつるんとした生地を噛めば、中に閉じ込められていた美味しいスープが――あっ、いけない。
「あちっ!」
「熱いわよ? って遅かったわね!」
「もう! 笑わないでってば!」
慌てて冷たいドリンクを飲んだリルは唇を尖らせて、お返しだよと差し出したのはホットサンド。しかしこのホットサンド、ただのホットサンドではない。
「お肉にちょこがかかってるんだ。君はちょこをつくるから、新鮮なんじゃないかな?」
「まあ!」
焼き色の入ったトーストの間には確かに牛肉とチョコがある。それだけでも新しいのに、一口食べた途端もっと大きな驚きが広がったものだから、櫻宵の目はきらきら輝いた。
「リル、これすっごく美味しいわ! これはいいわね、新発見よ!」
味付けされた牛肉に、とろりとしたチョコ。まさかのベストマッチを美味しく食べる櫻宵にリルは優しく微笑み、店の外――道の向かい側に見えた屋台を確認する。
「ねえ櫻、次はあの葱餅を食べよう?」
「いいわね、そうしましょ」
美味しいものを食べながらの次の行き先(メニュー)は無事決定。
けれど困った事もあるわけで。
「どうしよう、食べたいものがたくさん……」
「いいのよ焦らなくて。食べたいものぜーんぶ食べましょ!」
「ぜんぶ?」
「ぜんぶ!」
折角の旅行。二人で訪れた、初めての台湾。
葱餅も、カステラも。ここでしか食べられないものを、一緒に探して、見つけて。沢山の“初めて”を笑顔と一緒に重ねていって――そうしたら、お腹も心も、嬉しさと幸せでいっぱいになる。
大成功
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