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形なき侵攻

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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「よぅ、猟兵。仕事だ」
 グリモアベースで猟兵達を出迎えたのは九瀬・夏梅(人間のシーフ・f06453)。
 皴の刻まれた顔でにやにやと笑いながら皆を見回し。
 その手に浮かべた『グリモア』を、身分証代わりとするかのように見せつけた。
「アルダワ魔法学園世界のとある学園迷宮を、下層から攻めてくるヤツがいる。
 そいつを退治してほしい、ってのが1つ」
 そこは、蒸気と魔法が発達した世界。
 災魔を封じた地下迷宮『アルダワ』の上に魔法学園が建設された学園都市だ。
 そんな学園迷宮の1つで、地上へと攻め上がってくるモノが確認されたのだと言う。
 魔法学園には非戦闘員も多く、侵攻を許すわけにはいかない。
 そこで、猟兵達へと依頼が来たのだ。
「防衛地点はこの辺り。
 そこで雑魚を蹴散らして、まあ、奥に進めば親玉が居るだろ」
 学園迷宮の地図を広げて夏梅は軽く説明する。
 確認できている相手は、ネバメーバ。
 思考があるのかすらよくわからない、ただ動くものに反応して纏わりついてくるような単純な敵だが、不定形なそのネバネバとお近づきになるのはちょっと遠慮したいし、複数が纏まって向かってきたら何だかゾワゾワしそうな気がする。
「そう素直に嫌な顔すんな」
 説明する夏梅も苦笑を隠さない。
 そんな微妙な空気を変えるように、夏梅はぱんっと手を打ち鳴らし。
「退治したら、楽しい楽しい雪遊びが待ってるそうだからよ」
 それがもう1つの依頼だと笑って見せる。
 雪を降らせる魔法機械ができたので、そのテスターもお願いされたらしい。
 広い場所を一面銀世界にできるそうなので、本物の雪と同じかどうか、様々な手段で確かめて欲しいのだとか。
「れっきとした実験協力だ。堂々と思う存分遊んできやがれ」
 夏梅はにやりと笑いかけると、宙の『グリモア』をがしっと掴み取った。
「ま、その前に、学園迷宮ネバネバ行きだがな」


佐和
 こんにちは。もしくははじめまして。サワです。
 TW6でもどうぞよろしくお願いいたします。

 まずは手探り感をそのまま形にしたようなアメーバ状の敵が相手です。
 ボス敵も不定形な相手ですが、ネバメーバが合体して巨大ネバメーバに!……とはなりませんのでご安心ください。
 最後は、これまた形がいろいろ変わる雪遊びパート。
 白銀の世界を思い思いにお楽しみください。

 それでは、形なき者との邂逅を、どうぞ。
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第1章 集団戦 『ネバメーバ』

POW   :    はじける
【攻撃された際、飛散した肉体の一部 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    からみつく
【ネバネバ 】【ドロドロ】【ベチャベチャ】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ふきつける
レベル×5本の【酸 】属性の【自身の肉体の一部】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴァーリ・マニャーキン
この手の輩は汚れちゃうから触れるのも嫌なんだけど降雪魔法装置のテスター
となると雪の結晶の髪飾りのヤドリガミとしては参加を逃す訳には行かないわよねえ

家の旦那様にあんなので汚れた姿を見せたくないから遠距離から確実に動きを
止めて確実に動かなくなったのを砕いていく感じで行くつもりだけど


双眼鏡を持ち込み周辺にいる敵を確認
天井等にも注意し警戒は怠らない

『全力魔法』で放つEファンタジアの『鎧無視攻撃』で且つ『マヒ攻撃』状態な
氷の津波で拠点周辺の敵から順次凍らせて動けなくさせては『傷口をえぐる』
様に砕いて敵を『掃除』
オーバーキルになっても良いので確実に仕留める

兎に角一体一体確実に駆除して敵の居ない範囲を広げる


リウ・カレナリエル
蒸気が吹き出したり物が勝手に動いたりしてるあれとかこれとかは何かしら…(蒸気式の機械をみながら怯えつつ

と、とにかく考えるのは後よ後!
まずはオブリビオン?の狩りからよね
…怖くないったら!(できるだけ機械はみずに進みます

スライムみたいなものかしら
うう、あんなのに触れられるとかなんか考えるだけでぞわぞわするわね

極力ふれないように立ち回らなきゃ
距離をとって、見切りと弓で仲間の掩護射撃を中心に闘うわ
みんなの邪魔はさせないったら!

十分に距離があれば、千里眼討ちでしっかりと狙撃するわ
はじけとびなさい!食料にはなりそうにならなさそうね

距離がとれなかったら?
…ひきゃー?!こないでー?!


英・明夜
明夜、この世界は初めて! 敵が居ないって分かってる場所では、キョロキョロしちゃうかも。

今回の敵は、ネバネバしてて、飛び掛かって来たりするんだよね。やだなあ…
明夜、頭巾とか、丈夫な外套とか身に着けてみたけど、ちょっとでも肌に触れないように出来るかな…。
なるべく、近付かないように間合い、取るね。

ネバメーバと出会ったら。
離れたところから、フォックスファイア。
じゅわー!って、小さくなるかな、焦げたりするのかな。
においとか煙とか、在ったら嫌だなあ。

動くものに襲い掛かるなら、反撃に備えて急いで後退や回避しようとするのは、敵の数が多いうちは逆に危ないのかな。
だから、動きは最小限に。目だけはしっかり、守るね。



「明夜、この世界は初めて!」
 学園のとある地下迷宮へと足を踏み入れた英・明夜(啓明・f03393)は、キョロキョロ周囲を見回しながら、子供らしく快活に笑う。
 迷宮だけでなく、ここまでに通ってきた地上の学園部分も、初めて見るものばかりで興味は尽きない。
「蒸気が吹き出したり物が勝手に動いたり……何だったのかしら……」
 リウ・カレナリエル(花冠とお日様の娘・f11243)も見たものを色々思い出しながら、だがこちらは怯えを見せて進む。
 深い森の中に住んでいたリウにとっては、機械仕掛けの学園は別世界すぎて、好奇心よりも警戒心が勝るようだった。
「と、とにかく考えるのは後よ後!
 まずはオブリビオン? の狩りからよね」
 初めてへの恐怖を振り払うように首を振り、リウはぐっと弓を持つ手を握る。
 でも、なるべく機械から目を反らそうと、頑張っているのが丸分かり。
「怖い?」
「怖くないったら!」
 こくりと首を傾げ問うヴァーリ・マニャーキン(ヤドリガミの咎人殺し・f02553)に、慌ててリウは大声を返した。
 その様子に楽しそうに笑った明夜は、さて、と事前情報を再確認する。
「今回の敵は、ネバネバしてて、飛び掛かって来たりするんだよね。やだなあ……」
 復唱しつつ、それを聞いた時と同じイヤな顔を見せて。
「その手の輩は汚れちゃうから触れるのも嫌なんだけど」
 ヴァーリも頷きながら、微かに顔を顰めた。
 それでも、ここに来た理由は。
「降雪魔法装置のテスターとなると、惹かれるのよねえ」
 嫌なことの後にある、お楽しみの時間。
 雪の結晶を象った髪飾りを本体とするヴァーリは、まだ見ぬ魔法の雪に思いを馳せるように紫の瞳を細める。
 しかし、その間も視線は油断なく天井までもを確認し。
 長く真っ直ぐな道の先へは双眼鏡まで構えて見やった。
 その甲斐あってか、ヴァーリは一早く会敵を知り、手振りでそれを知らせる。
「んー、狩っても食料にはなりそうにならなさそうね」
「食べる発想はなかったよ」
 やけに鮮やかなピンク色を目視したリウの意見に、さすがに苦笑を零すヴァーリ。
 明夜もその不定形な粘体を確認すると、にっと笑って15個の狐火を生み出した。
 周囲に浮かぶ炎は、すぐに、蠢くネバメーバへと殺到し。
「小さくなった? 焦げた? じゅわー?」
 どんな変化を見せるのか気になりつつ、でも煙や匂いが出るのは嫌だなあ、なんて思いながら、炎の中を注視する明夜の横を、鋭い矢が通り過ぎる。
「はじけとびなさい!」
 距離があるからこそじっくりと時間をかけて狙いを定められた矢は、リウの声と共にネバメーバに突き立った。
 痛みを感じているのかいないのか、ネバネバベチャベチャと、ネバメーバはその身体を不規則に動かし蠢く。
「うう、あんなのに触れられるとかなんか考えるだけでぞわぞわするわね」
「明夜も」
 リウの背筋を悪寒が走り、明夜は身に着けている頭巾や外套を頼るように、確認するようにぎゅっと握り締めた。
 しかし、その嫌な想像を現実にするかのように。
 不意に近づいたネバメーバは、そのネバネバをリウへと向けて絡みつかんとする。
「……ひきゃー!? こないでー!」
「動くものに襲い掛かるんだよね!? だったら後退したら逆に危な……」
 明夜の注意は理解しているけれども、とっさに身体は逃げてしまうもので。
 慌てたそこへ、ヴァーリの放った氷の津波が、ネバメーバを押し戻した。
「家の旦那様に、こんなので汚れた姿を見せたくないの」
 雪のように冷ややかに、凍らされて動きが鈍くなった相手を見下ろし。
 銀の髪をさらりと撫でてから、静かにヴァーリは声を飛ばす。
「一体一体、確実に駆除するわよ」
「わかった」
「え、援護するわ」
 指示に明夜は再び狐火を手にし、リウは弓に矢を番えてこくこくと頷いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

エステシア・プライド
智慧なき粘体が相手か
余り愉快な戦とはならないであろうな

しかし人の業で気象を操ろうという企みには興味が沸くな
自然の摂理、運航に叡智をもって挑むその姿勢
真に傲慢なる者、汝の名は人間なりやと言った処か

数多く群がる不定形の粘体を駆除せしめるには燃やすか、凍らせるかしたい処であるが

今回は、その昔、合体して巨大な怪物となる宇宙アメーバに一人で立ち向かった先人たる光の巨人80の例に倣うとするか(判る者だけ判れば良いし、特に触れずとも良いぞ)

余は「存在感」を誇示しながら堂々と迷宮を進軍し、粘体どもを余の周囲に集めるとしよう

万象を凍てつかせる氷雪の竜巻をもって、悍ましい粘体の群れ、一網打尽に砕いてくれるわ



示された防衛地点から迷宮の下層へは、幾つかの分帰路をもって繋がっていた。
 ゆえに、エステシア・プライド(黄金竜の女王・f02772)は別の道からの掃討をすべく進んでいく。
「智慧なき粘体が相手か。余り愉快な戦とはならないであろうな」
 隠密行動どころかむしろ存在感を誇示し、相手に気付かせて自身の周囲に集めてやろうと、エステシアは堂々とその歩を進める。
 歩みながら思うのは、この後に見られるという雪の魔法機械について。
(「人の業で気象を操ろうとは」)
 自然の摂理・運航に、叡智をもって挑むその姿勢。
 真に傲慢なる者。
(「汝の名は人間なりやと言った処か」)
 口の端で小さく笑ったその時、視界の先で蠢くピンク色があった。
「いたか」
 呟いた刹那、ネバメーバは鎌首を持ち上げるように形を変え。
 その先端を振るうと身体の一部が切り離されてエステシアへと放たれる。
「悍ましい」
 だがエステシアはわずかに顔を顰めただけで揺るぎもせず。
 発動したユーベルコードは、万象を凍てつかせる氷雪の竜巻。
「一網打尽に砕いてくれるわ」
 命令するように大仰に振るわれた腕に従い、竜巻はネバメーバを巻き上げていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

野良・わんこ
「スライムゥ? どうせ普通の雑魚ですよー」
と、ゲーム知識を鵜呑みにして不用意に近づきはじけるを食らってのたうち回る。
「ギャアアアアア!! お、おのれ雑魚モンスターの分際でー!」
サイコキネシスでアメーバを掴んで壁にぶつける。
「ふははは、近づかなければ大丈夫ですよ! どうだ、怖かろう!」
もう一度はじけるをしてきても、今度は油断しておらず距離があるので回避するのは可能なはずだ。
「ふふふ、どんどん弾けるといいですよ。弾ける分だけ体積は減っていきますからね!」
アメーバが壁のシミになるまで続けよう。恨みがある。



「スライムゥ? どうせ普通の雑魚ですよー」
 野良・わんこ(灼滅者・f01856)も1人でずんずんと道を進み。
 とあるゲーム内だけでの知識を鵜呑みにして、見つけたネバメーバに不用意に近づき、油断しきった攻撃を仕掛けた。
 途端にはじけるピンク色の粘体。
「ギャアアアアア!」
 面白いぐらいにゴロゴロ転がり、悲鳴を上げてのたうち回るわんこだが。
「お、おのれ雑魚モンスターの分際でー!」
 ネバメーバから距離を取ったまま、サイコキネシスを発動させる。
 ぐにゃり、とネバメーバの形が歪んだかと思うと、そのまま床から持ち上げられたかのように浮かび上がり。
 わんこの笑みとともに、壁にぶつかっていった。
「ふははは、近づかなければ大丈夫ですよ! どうだ、怖かろう!」
 サイキックエナジーを使った遠隔操作の効果に胸を張るわんこ。
 壁に当たった瞬間、再びネバメーバの一部が飛散し、わんこに向かうけれども。
 もはや油断はしていない。
 さらに、離れていればいるだけ、回避はしやすいというもので。
「ふふふ、どんどん弾けるといいですよ。
 弾ける分だけ体積は減っていきますからね!」
 何か恨みがあるのだろうか。
 壁のシミにしてやる勢いで、わんこはしつこくネバメーバを押し付けていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルエット・ブラン
【SPD】告死の糸・線を使用

学園の人、困ってる…なら、助けないと…
頑張って、防衛する…ね?

「ぬるぬる、いやだよね…がんばる…」
素早く糸を振るってどんどん斬って小さくする、ね…
早く、動いて捕まらないように…がんばる…

「危なかった…」
一度だけ、なら…外套を囮にして、避けるね…
下はレオタードだから、大丈夫…二回目は危ない…かな?

「ぬるぬる…だめ、やめ、て…」
捕まったら…あ、諦めない…もしかしたら、助けて貰えるかも、だし…


シェラフィール・ディー
アルエット・ブラン(f03968)との後追い合同参

「アルエットはアレで無理をしますから、心配ですね」

攻撃すると飛び散る…というのは厄介極まりないですね
太刀による斬撃も効果は薄そうですが…
[残像]回避等でなんとか避けつつでも脅威が無い程度には小さく致しましょう
とはいえ、多少は受けてしまうのは仕方ないかもしれませんが…

【刻印呪眼:狂瀾庭園】
いざ、となれば…自身の影より召喚した触手群を使用致します
これならば巻き込まれず…ぬるぬるは変わらないでしょうが…
主に、捕まっている方のヌベ…ネベ…ええと…
と、ともかくあのヌルヌルから触手越しの間接的に[生命力吸収]で引き剥がしましょう



「……?」
 どこかで悲鳴が聞こえたような気が、した。
 アルエット・ブラン(ゆりかごの月・f03968)はふと立ち止まり、周囲を見回すが、特に異常は見受けられず。
「学園の人、困ってる……なら、助けないと……」
 こくり、と頷いてから、止まっていた歩みをまた進め始める。
 そしてほどなくして出会う、ネバメーバ。
 うねうねと動くピンク色に、アルエットは糸を手にして。
「ぬるぬる、いやだよね……がんばる……」
 ぐっと唇を引き締め、糸を素早く振るってネバメーバを切り裂いた。
 だが、小さく切り分けた欠片は、そのままアルエットへと絡みついてくる。
 とっさに外套を脱ぐと、それを囮にし、またそれにより軽くなった身体をさらに素早く翻して、何とか避けた。
「危なかった……」
 レオタード姿で無表情のまま一息。
 すぐにアルエットはまた糸を繰り、素早い斬撃で切り刻んでいく。
 しかし、同じ攻撃には同じ反撃。
 ネバメーバの放ったネバネバは、再びアルエットを襲う。
 違うのは、今のアルエットに脱ぎ去れる外套がないこと。
 幾つかは回避できたが全てではなく。
「ぬるぬる……だめ、やめ、て……」
 ピンク色に絡みつかれたアルエットはか細い声を零す。
 色白の肌に鮮やかなピンク色が映えて。
「あ……っ」
 どんどんと絡んでくるものが増えていくけれども。
「また無理をしているのですか?」
 響いたのは、凛とした声。
「贄刻印、限定解放……顕れ従え、不浄の混沌」
 続いて、淫虐卿の十二本の指と恍惚侯の八本の舌がネバメーバへと向かい、触手と粘体のぬるぬる戦闘が始まった。
 アルエットに絡みついたものにも、引き剥がそうとするように触手が向かい。
 ネバネバが取れたところで、ネバメーバから距離を取るかのように放される。
 下がった先は、触手群が召喚された影の近く。
 すなわち、シェラフィール・ディー(オニキスロード・f03454)の傍だった。
「これだから心配なのです」
 眼鏡の下で目を細め、アルエットを助け起こしながら微笑むシェラフィール。
 その影から生まれた触手群は、その間も攻撃の手を休めない。
 だから、アルエットも糸を振るい加勢して。
「太刀による斬撃では、飛び散られて厄介極まりないですね」
「なら……このまま……」
「それがよさそうです」
 程なくしてネバメーバは姿を消した。

 そのままシェラフィールは、アルエットと共に先へと進む。
 辿り着いたのは、分岐した道がまた合流している地点。
 ここから下層への道は、地図によるとしばらく1本だけ。
 ネバメーバを撃破してきたであろう他の猟兵達の声や気配が、シェラフィール達とは別の道から近づいてくる。
 次々と集う仲間。増える戦力。
 そこに。
 下層側である道の奥から、ネバメーバではないオブリビオンが姿を見せた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『シェイプシフター』

POW   :    思考の簒奪
【自身を対象の姿へと変化させ思考を読み取り】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD   :    血肉の簒奪
戦闘中に食べた【対象の血肉】の量と質に応じて【捕食した対象の姿と戦闘経験を簒奪し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    秘技の簒奪
対象のユーベルコードを防御すると、それを【強化し体内へ取り込み】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

野良・わんこ
「あ、あれは……わんこ!?」
自らと同じ姿になったシェイプシフターに驚く。
相手が自分の動きを追随するっぽいので変な踊りをひとしきり踊った後、
「あっお肉があそkぐぶえらっ!!」
フェイントを読まれて攻撃される。
「――なるほど。わんこの思考を読むってことですか」
「こういう時は明鏡止水! ――見えたぞ、水のひとしずkグエエエエ!」
またふっとばされる。
「ぐぬぬ、やはりわんこに難しいことを考えるのは無理です!」
開き直る
(真っ直ぐいってぶっ飛ばす、真っ直ぐ言ってぶっとばす。真っすぐ行ってぶっ飛ばす!!」
思考を読まれても避けられないような一撃であればいい。
サイコキネシスを自らにかけて加速した一撃を見舞う。


ヴァーリ・マニャーキン
他の人との絡み歓迎

真の姿
氷の鏡が周囲に浮かび氷のドレス型鎧に身を包んだ姿

又、随分と厄介そうな敵ねえ・・・
精神的ダメージとかなさそうだから私の得意技も余り効かなさそうだから味方の
援護に徹しようかしら

咎力封じによる敵の拘束実行
味方の攻撃に合わせ(可能なら二人以上と同時に放ち当り易いようにする)
先ず【拘束ロープ】による【マヒ攻撃】で敵の動きを鈍らせ【手枷】、【猿轡】を同時に
ユーベルコードは封じられないにしても最低限此方の攻撃を厄介と思わせて
此方を意識させ味方の攻撃から意識がそれる事、避ける事で味方の攻撃が
当たりやすくなるように誘導

又、他の人の攻撃が当ったタイミングで間髪入れず追撃を入れたりもしていく


エステシア・プライド
容なき者どもの首魁は、やはり容の定まらぬ者であるか
いい加減に見飽きたのだが、こと、この期に及んでは選り好みも出来ぬな

よかろう、先に骸の海に還りし手下どもの後を追うがよい

貴様のような悍ましき過去の残影に、
余のユーベルコードを大人しく奪わせてやる訳にもいかぬ

余の愛剣たる『竜帝』の煌めきに滅するが良い

余が剣を振るえば、これ即ち「二回攻撃」
思考を読み取る間もなく斬り裂いて、散らしてくれる

たとえ定まった容を持たぬ身であれ、
「属性攻撃」を得手とする余は、貴様を斬る術には事欠かぬぞ

氷剣の乱舞を前に、
貴様の容なき身体が何時まで原型を留めていられるか愉しみであるな


アルエット・ブラン
【SPD】告死の糸・線を使用
シェラフィール・ディーと一緒

シェフィに助けられた…そのお返しは、する。
外套はぬるぬる、でいやだから…最初から全力で、頑張る…ね?

「食べさせない、よ」
食べたら強くなる…なら、食べさせないようにするね。
糸を使って、攻撃しながら、食べるのを妨害するね…

「ん…まかせて…」
シェフィが隙を作ってくたら、全部の色で目玉を切り裂くね。
十指で糸を操って、目玉にまきつけて…半熟卵を斬るみたいに、スパンって。
もし、斬れなくても…引っ張って動きを封じる…

「ん、頑張った、かな…」
戦闘が終わったら、シェフィの隣にいくね、あったかくて太陽みたいで好き…だから…


シェラフィール・ディー
アルエット・ブラン(f03968)との合同参加

「あの佇まい…知性を感じますね…」
即ち、油断大敵…です
一歩前に。大太刀を腰に構えて前衛を張りましょう。

使用UC【湖鳴剣】
【胡蝶剣】による居合抜きにて攻撃を迎え撃ちます
アメーバでは無い物の、不定形の怪物である事はみて取れます
攻撃を端から切り飛ばしながら、納刀の際に【湖鳴剣】
即ち、鍔鳴り音に乗せたフォースにて経絡を麻痺させ動きを鈍らせる事を試みます。
真っ当な生物でない相手にどこまで通用するかはわかりませんが…
こちらの目的は露払い、足止め、そして囮。ならば
精々、露骨に急所めいたあの大目玉に糸の通る隙間を作り出してみせましょう

「お願い致します。アルエット」


リウ・カレナリエル
とりあえず一陣はなんとかなったわね
雪遊びまで、このまま一直線でいきましょう!

またなんか形が安定しない相手がでてきたわね…
みんなの邪魔をするなら。それを乗り越えるのなら…風を吹かすわ!!
SPDユーベルコードで風を纏って、相手のまわりを飛び回って、弓で【掩護射撃】攪乱するわ!
仲間に怪我させなければパワーアップできないんでしょう?
なら、徹底的に邪魔してあげるんだから!
仲間が攻撃のまとになってたら、足止めしたり、攻撃を阻害するように心がけるわ

あの大きな目玉が弱点かしら?【見切り】隙があれば、当たっても避けられても優先的に狙ってみるわ
弱点をみかけたら、仲間に知らせるわ

骸の海にかえりなさいな!


英・明夜
お空が見えないのに降る雪を楽しむ為に。もう一踏ん張り、だね!

相手のユーベルコードを封じるユーベルコードを使ったとしても、攻撃を封じることは出来ないで、利用(借用)されちゃうのかな。
試しに一度、七星七縛符で攻撃してみるね。
(このUC、明夜たちが使うと寿命を削るんだけど、オブリビオンはどうなんだろうね?)

借用攻撃される、って分かったら、もうUCは使わないで、なぎなたを使って攻撃。
猟兵仲間たちがどのくらい敵の周りを囲んでるかによって、突くか、なぎ払うか、判断するね。

えっとね。でも、UCを防がれなければ、利用されることも無いもんね。
なるべく、敵の死角から狙うとか、隙を突くとか、出来ると良いな。



「あ、あれは……」
 それは少女の姿をしていた。
 茶色の髪は肩まで伸び、両サイドで少し結わいた髪型がどこか垂れ耳の犬を思わせ。
 焦げ茶色の瞳は天真爛漫な笑顔を見せる。
 赤い上着を羽織った上から、青く長いマフラーを揺らめかせ。
 しかし元気にお腹を出した、快活な少女。つまり。
「あれは、わんこ!?」
 全く同じ姿をした野良・わんこ(f01856)……いや、正確には姿を真似られた当人である彼女が、驚きの声を上げる。
 目の前に鏡があるかのような現象に、わんこは目を瞬かせ。
 唐突に、変な動きで踊り出した。
 仲間達すらも呆気にとられる中で、わんこはひとしきり踊り狂い。
「あっ、あそこにお肉が!」
 これまた突然に、あらぬ方向を指差して声を上げ。
 そのまま自分の姿へと殴り掛かる。けれども。
「ぐぶえらっ!」
 あっさり迎撃されて、わんこは後ろに吹っ飛んだ。
「……なるほど。わんこの思考を読むってことですか」
 読まれていたフェイントに、わんこは転がった姿勢からむくりと起き上がり。
 ならば、と不敵な笑みを浮かべて再度挑む。
「こういう時は明鏡止水!
 ……見えたぞ、水のひとしずkグエエエエ!」
 そしてまた吹っ飛び転がされた。
 ヴァーリ・マニャーキン(f02553)はそのやり取りを静かに眺め。
「シェイプシフターね」
 冷静に、敵の名を探り当てる。
 相対する者の姿を簒奪する、不定形のオブリビオンの名を。
「またなんか形が安定しない相手がでてきたわね……」
「容なき者どもの首魁は、やはり容の定まらぬ者であるか」
 ちょっぴり怯えも混ぜて嫌そうに呟くリウ・カレナリエル(f11243)の横を進み出て、エステシア・プライド(f02772)もため息を1つ。
 だが尊大な笑みを浮かべると、剣をすらりと抜き放った。
「よかろう。先に骸の海に還りし手下どもの後を追うがよい」
 宣言するや否や、薔薇を象るヒールをカツンと踏み鳴らし、エステシアは赤いドレスを鮮やかに翻すとシェイプシフターへ向けて間を詰める。
「貴様のような悍ましき過去の残影に、余のユーベルコードを大人しく奪わせてやる訳にもいかぬ」
 ゆえに振るうのは、創造と破壊を司る混沌の神剣。
 美しく煌めく刃は鋭く振り抜かれ、そして、すぐに返した刃も続けての斬撃となり。
「余の愛剣たる『竜帝』の煌めきに滅するが良い」
 シェイプシフターから伸びた赤黒い腕のようなものを切り裂いた。
「そっか、借用攻撃されちゃうんだよね」
 それを見ていた英・明夜(f03393)が、ぽんっと手を打つ。
 シェイプシフターは明夜自身にとっては初めて相対する敵。
 だが、かつて他の猟兵が遭遇したという記録がある。
 骸の海から染み出す怪物、オブリビオン。
 アルダワ魔法学園世界では災魔と呼ばれるモノ。
 それは倒してもまた現れることもある敵だから。
 猟兵達は積み重ねられた知識も武器として戦う。
「えっとね。でも、ユーベルコードを防がれなければ、利用されることも無いもんね」
 防御したユーベルコードを1度だけ簒奪する能力。
 ならばと明夜は、エステシアが注意を惹いたその隙に、死角から護符を放った。
 不意を突いた七星七縛符は、捕縛すると共にそのユーベルコードを封じる。
(「これ、防御されてたら、明夜のユーベルコードが封じられちゃってたのかな?」)
 その時はシェイプシフターの寿命は削られるのだろうか?
 ふとそんなことを考えながらも、後ろの仲間に視線で合図を送れば。
 アルエット・ブラン(f03968)とシェラフィール・ディー(f03454)が飛び込んだ。
「食べさせない、よ」
 糸の斬撃を放つアルエットはレオタード姿のまま。
 ネバメーバにぬるぬるにされた外套を再び纏うことはなく、ゆえに最初から全力で素早く動き回り。
「あの佇まい……知性を感じますね……」
 赤黒い腕をうにょうにょと生やし動かす少女の姿から、油断大敵、と自身に言い聞かせるように呟いて、シェラフィールは大太刀を腰に前へ出る。
 放たれるのは、居合い抜き。
 鋭い剣閃で赤黒く蠢くそれを切り飛ばしていった。
「みんなの邪魔をするなら。それを乗り越えるのなら……」
 強く弓を握るリウの周囲に、豊穣をもたらす西風が吹いて。
「風を起こすわ! 豊穣の風を!」
 リウは地を蹴り宙を蹴り、風のように空中を跳び回る。
「仲間に怪我させなければパワーアップできないんでしょう?
 なら、徹底的に邪魔してあげるんだから!」
 それは、血肉を簒奪して攻撃力を上げる、シェイプシフターのユーベルコード。
 そんなことはさせないと、リウの矢は、四方八方から次々と撃ち込まれていく。
 合わせて、ヴァーリも追撃をと攻撃を重ねていく。
 その周囲には、いつの間にか冷たい氷の鏡が浮かんでいて、服装も、硬く輝く氷のドレス型鎧へと変わっていた。
 雪の結晶の髪飾りのヤドリガミ。
 その真の姿を見せて。
(「精神的ダメージとかなさそうだから、私の得意技も余り効かなさそうね」)
 だがヴァーリは援護に徹し、皆の攻撃にタイミングを合わせていく。
 それぞれにシェイプシフターの異質な能力を警戒しつつも攻め行く中で。
「ぐぬぬ、やはりわんこに難しいことを考えるのは無理です!」
 がばっと起き上がったわんこは、開き直っていた。
 そのままシェイプシフターへ突っ込んでいく。
(「真っ直ぐ行ってぶっとばす。真っすぐ行ってぶっ飛ばす!」)
 思考を読むまでもない、単純な動き。
 だが、その動きは、サイコキネシスにより信じられない加速を得て。
 愚直ゆえに強烈な一撃となってシェイプシフターにぶち当たる。
 よろめいたその姿は、少女から、赤黒く蠢き揺らぐ不気味なものへと変わり。
 頭部と思わしき場所にギョロリと現れた一つ目が、わんこを見据える。
「容なき身体に戻ったか」
「もう一踏ん張り、だね!」
 エステシアが、明夜が、笑みを交わして剣となぎなたを振るえば。
 その攻撃の合間を狙い、ヴァーリが拘束ロープを飛ばす。
 動きを鈍らせたと思うや否や、手枷を、猿轡を、次々と放って拘束を強めた。
 隙を逃がさず突き出された明夜のなぎなたに身を折りながらも、一つ目が睨むようにヴァーリを捕え、赤黒い腕が伸びる。
 その腕がさらに伸びて追いかけてくるようにヴァーリがわざと回避を調整すれば。
「思考を読み取る間もなく斬り裂いて、散らしてくれる」
 生み出された死角から、エステシアの氷剣が舞う。
 尊大に微笑む金の瞳と共に、広がる美しき金の髪。
 煌めきが横へ避けると、空いた空間にシェラフィールが飛び込んでいた。
 鞘から走るように抜かれた大太刀は、勢いそのままに、蠢き襲い掛かる赤黒い腕を斬り飛ばし、そのまま鞘へと戻り行く。
 抜刀居合。
 だがシェラフィールのそれは、納刀の瞬間までもを攻撃とする。
 かすかな鍔鳴りを聞いたかと思うと同時、パラライズフォースが波紋状に広がった。
 それは経絡を麻痺させる、気。
(「真っ当な生物でない相手にどこまで通用するかはわかりませんが……」)
 シェラフィールが狙うのは、露払い、足止め、そして囮。
 それには充分だと判断して。
「お願い致します。アルエット」
「ん……まかせて……」
 声に応えて、アルエットの十指から糸が煌めいた。
 全ての指で繰り出された糸は斬撃を生み、さらに一つ目を狙い絡みつく。
 半熟卵を斬るようにスパン!とはいかなかったけれども、巻き付けられた糸を引き絞ればその動きは止められ。
 空を飛ぶように跳んだリウが、弓を引き絞る。
「骸の海にかえりなさいな!」
 風を切り裂き飛び行く矢は、見事に目玉の中央を捉え、貫き。
 ぐにょぐにょと姿を歪ませたシェイプシフターは。
 ずるりと溶けるかのように崩れ落ち、姿を消した。
 ……張りつめていた緊張が、ゆっくりと溶けていく。
「終わり、のようだね」
 ヴァーリの周囲から漂っていた鏡が消え、戻った姿で微笑むと。
 それを合図にするように、皆の間に笑顔が戻っていく。
「次は雪だあ」
「雪遊びまで一直線よね!」
 わいわいと楽し気に交わされる声を聞きながら。
 アルエットはそっとシェラフィールの隣へと歩み寄り。
「ん、頑張った、かな……」
 あたたかい太陽のような、大好きな場所で、口の端を緩めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『雪で遊ぼう!』

POW   :    特大雪だるま、雪像、かまくら、大物も細工物もお手のもの!(遊び方は一例です)

SPD   :    スキー、スノーボード、早さを活かしたウインタースポーツ!(遊び方は一例です)

WIZ   :    雪合戦や、雪面へのお絵かき、雪に埋めるアイスキャンディー、雪活用法あれこれ。(遊び方は一例です)

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴァーリ・マニャーキン
ふふ、此れの為に頑張ったのよねえ

とりあえず、雪の家を作ったりしましょうか

きちんと固める為のバケツとかスコップも用意して、と

ふふ、楽しみね♪


きちんと土台をしっかりスコップで押さえ水をかけたりしながら固めた上で
雪で出来たレンガを作り、其れを重ね雪と水でくっつけながら一階建ての
家っぽい物を作っていく
完成したら極々弱めにしたエレメンタルファンタジアの氷の吹雪で固める

当然、他を巻き込まないように使うのは言うし注意して使う

其の後はテーブルとかの家具類を作ったり龍や鳳凰の雪像等の調度品を作ったり
しながら楽しむ

家の中で他の人が楽しむのは壊さなきゃOK


雪で作った物って何時かは溶けるものだけど其れも醍醐味よねえ



「ふふ、此れの為に頑張ったのよねえ」
 蒸気と歯車の世界に舞い降りる純白の魔法。
 広がる雪景色を改めて眺め、ヴァーリ・マニャーキン(f02553)は微笑む。
 地下迷宮での戦いを終えた猟兵達を待ち構えていたのは、魔法機械の実証実験。
 名目上はテスターだが、好きに楽しんでもらっていいと言われれば、遠慮する理由などどこにもない。
 それぞれに待ち望んでいた銀世界へと、皆は次々に飛び出して行った。
 そんな様子を遠目に見回してから。
 ヴァーリも、バケツとスコップを手に作業を再開する。
 手元で作っているのは、雪のレンガ。
 スコップで押さえ、バケツの水を程よくかけて、しっかり固めて作り上げた何十個ものそれを、運んで行った先で積み重ね上げていった。
 時折弱い吹雪が起こるのは、ヴァーリのユーベルコードによるもので。
 先刻、ネバメーバを凍り付かせていた攻撃だが、今は優しくレンガを補強していく。
 ほぼ出来上がりを見せるそれは、1軒の家。
 1階建ての平屋ではあるし、ワンルームではあるが、ヴァーリ1人には大きすぎるほど立派な家だった。
 だが、いくら大きく立派でも、原材料は雪。
「何時かは溶けるものだけど、其れも醍醐味よねえ」
 その儚さすら楽しみながら、ヴァーリはまた雪レンガを重ねた。
 家そのものが完成したら、テーブルや椅子を、家具を作ろう。
 雪像の調度品を飾るのもいいかもしれない。
 誰かお客さんが来てくれたら、どんなに素敵だろう。
 1つを創り上げながらも、次を、その先を思い考えて。
「ふふ、楽しみね♪」
 紫色の瞳を嬉しそうに緩めたヴァーリの周囲が、キラキラと輝いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エステシア・プライド
人の業による雪か
その業が、どれほどのものか、余が直々に検分してくれよう

しかし単純に雪遊びというも芸がなし
氷雪の愛で方は、ただ触れるだけではないぞ

真の風流人は、肌を刺す寒風の冷気を、光を透かして煌めく結晶を、清廉と澄む大気の美しさを、己が心の裡で愛でてこそ

余は力を抑えたユーベルコードにより雪原に、更に冷たき氷の風を吹かせてやろう

雪の結晶を大気に舞い上げ、陽光を反射し、屈折させる
そこに産まれるは美しき細氷の芸術、ダイヤモンドダストである

煌めく光の美を、雪と戯れる民の姿を愛でながら、優雅に酒杯を傾けるとしようか



「人の業による雪か。
 その業が、どれほどのものか、余が直々に検分してくれよう」
 自然のものではなく、人が生み出した魔法の雪。
 それを軽く掬い上げたエステシア・プライド(f02772)は、鷹揚な笑みを浮かべる。
 手に伝わる冷たさも、軽く握った時の感触も、本物の雪そのもの。
 しかし、氷雪の愛で方は、こうしてただ触れるだけではない。
「真の風流人は、肌を刺す寒風の冷気を、光を透かして煌めく結晶を、清廉と澄む大気の美しさを、己が心の裡で愛でてこそ」
 言いながら笑みを深めると共に、エステシアは氷の風を呼んだ。
 手にした雪が、足元に積もる雪が、今なお降る雪が。
 ユーベルコードの風により、舞い上げられていく。
 さらに冷たく凍り、結晶を大きくした雪は、温かな陽光を負けずに受け止め。
 反射。屈折。
 キラキラと大気を輝かせる、ダイヤモンドダスト。
 自らが生み出した美しき細氷の芸術に、そして次々と周囲で上がる歓声に、満足そうにエステシアは笑みを深めた。
「煌めく光の美を愛でながら、優雅に酒杯を傾けるとしようか」

大成功 🔵​🔵​🔵​

シェラフィール・ディー
アルエットと共に

「冷たいばかりと思っていましたが、ここまで積もればこういう楽しみもあるのですね」
雪は綺麗で冷たいだけの物と思っていましたが…
アルエットと作ったかまくらは…なるほど。中に入ってしまえば不思議と暖かです
身を寄せ合うには、丁度いいかもしれませんね…

「え、ええ…その、ミルク。ミルクですね…」
…ホットミルクです。少し砂糖も加えて、甘く仕上げて…
こうしていると、ついついまどろんでしまいそうですね
私まで寝てしまうと、うっかり寝過ごしてしまいそうですが…

「アルエット? …仕方ない、ですね…」
まったく、やわらかくてあったかくて、あぶなっかしくって
…せめて風邪を引かないように抱きしめておきましょう


アルエット・ブラン
シェラフィール・ディーと一緒

「おっきいの、出来たね…」
シェフィと一緒につくったかまくら、寒いから…休める場所つくっても、いいよね…
ん、シェフィは太陽みたいに優しくて、あったかいから…ふたりであったまりたい…

「これで、おもちとか焼けるんだって…」
七輪でお餅を焼いてもいいかも…あ、でもシェフィのミルク飲みたいかな…
温かくて、甘くて好きだから…

「ん、シェフィ…美味しい…ね…」
温かい物食べて、飲んで…疲れた体休ませよう、ね…でも、なんだか眠くなってきちゃう…

「ん……」
温かい、太陽みたいな人にもたれて、お昼寝…最高、だよね…
シェフィも、あったかく感じてくれたら…嬉しいな…



「きれい……」
「冷たいばかりと思っていましたが、こういう楽しみもあるのですね」
 アルエット・ブラン(f03968)とシェラフィール・ディー(f03454)は、かまくらの中で身を寄せ合い、輝く雪の舞いを眺めていた。
 綺麗な光景もさることながら。
 2人で作り上げたかまくらは、不思議と暖かく、身を寄せ合うのに丁度いい。
「これで、おもちとか焼けるんだって……」
 アルエットが持ち込んだのは、かまくらを作るならとオススメされた七輪。
 初めて見る調理器具にアルエットは興味を示しながらも。
「あ、でもシェフィのミルク飲みたいかな……」
 ねだるのは、いつもと同じもの。
「温かくて、甘くて、好きだから……」
 アルエットは囁くように告げる。
 白い肌をほんのり赤く染めて。
 少しクセのある短い銀髪の下で、潤む瞳を真っ直ぐに向けて。
「え、ええ……その、ミルク。ミルクですね!」
 その声と視線に、自身を好きだと言われたような感覚を抱いたシェラフィールは、その考えを振り払うかのように、慌てて用意してきた飲み物の準備にかかる。
 少し砂糖を加えたホットミルクをアルエットに差し出せば。
 艶やかな小さい唇がそっと開き、繊細な白磁の喉を小さく鳴らして。
「ん、シェフィ……美味しい……ね……」
 微笑むアルエットからシェラフィールは少しだけ視線を反らしていた。
「お、お餅。そう、お餅も焼きますね」
 そのまま逃げ場を求めるかのように七輪の準備をし始めるけれども。
 不意に、肩に感じる温かな重さ。
「……アルエット?」
 振り向くと、アルエットが身体を預けるように眠っていた。
 小さな寝息がかまくらの中に響き。
 思わず見つめてしまうのは、無垢な寝顔。
「……仕方ない、ですね……」
 ふっと苦笑したシェラフィールの緊張は、いつの間にか解けていた。
(「まったく、アルエットは。やわらかくてあったかくて、あぶなっかしくって……」)
 胸中で呟きながら、シェラフィールはそっとアルエットを抱き寄せる。
 せめて風邪をひかないようにと。
 柔らかい身体を、温かな思いを、大切に抱えれば。
(「温かい……」)
 アルエットの口元に、あるかなきかの微笑みが浮かぶ。
(「太陽みたいな人にもたれて、お昼寝……最高、だよね……」)
 静かなかまくらに、雪は煌めき、また降り積もっていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

英・明夜
わあーい!
ぱふぱふした雪かな? さくさくした雪かな?
まずは、誰も、何の跡も付けてない場所まで歩いて、雪の上に、ぱたんて、寝転びたいなあ。
うふふ、ふふ!
この機械が成功ですって判断されたら、冬じゃなくても雪を楽しめるんだね、きっと。楽しそう!

明夜は、お蜜柑を雪の中に入れて、冷やしておくね。
頃合になったら、キーンって冷えたのを頂くの。普段より甘く感じるの、不思議だよね。
あのね、一人で食べるのは寂しいから、他の食べ物を食べてる人や、
雪合戦とかの運動をして体が暖かくなってる人に、どうぞって、差し出すね。
逆に、何か頂いたら、ありがとう!って、にこにこ。
体が冷えたら、明夜もすぽーつに交ぜて貰いたいなあ。


野良・わんこ
「ふっふっふ、雪といえばやってみたかったんですよこれ!」
取り出したのはスノボいやサーフボード。
「いぃぃぃぃやっほぉぉぉぉぉぉ!!」
サイコキネシスで雪を丸ごと動かしてそこに乗る。
波乗りならぬ雪崩乗り。
雪とサーフボードをサイコキネシスで動かして雪原を駆ける。
勿論わんこにそんな繊細な操作ができるわけもなく、途中ですっころんで雪崩に飲まれる。
大丈夫。灼滅者だから死なないよ!(言うだけ言ってみる)


リウ・カレナリエル
ふわぁー…!一面の銀世界ねっ
森ばっかりだったから、こんな広いところに雪がつもってるの初めてみたわ!テンションあがっちゃうわね

ええと、スノーボードっていうのかしら
あれ楽しそうね!ふふん、風と一体になるのは誰にも負けないわ!

そんな風におもっていた時が私にもありました(雪だるまになりながら
くぅ~悔しい!もう一回!もーいっかい!滑れるようになるまでやるんだから!
少しずつ滑れるように…んふ、風と一緒に滑るのは楽しいわね!
それじゃあ(ジャンプ台から)決めるわ大技!風を吹かすわ!
今の私なら、15段ジャンプまで可能よ!空から眺める銀世界、最高ね!(目を輝かせて
…着地の分のジャンプ、残してなかったああああ?!


秋稲・霖
【WIZ】

アイスキャンディー食べたい!!
えっ雪に埋めて作ったりとかすんの!?
何それめっちゃ楽しそうじゃん!何味にすっかなー…っと
他の人が何してんのか気になるけど、甘いもんを楽しみながらゆっくり休ませてもらうぜ!仕事何もしてねえけど!

こんなとこで休んでると雪玉とか飛んできそうで怖いけど…もしそうなったら受けて立つしかないっしょ!反撃してやるぜ!

※アドリブ、絡み歓迎です



「ふわぁー! 一面の銀世界ねっ」
 森住まいだったリウ・カレナリエル(f11243)は、雪自体は見たことあるものの、こんな開けた広い場所に積もっているのは初体験。
 わくわくしながらさくさくと雪を踏みしめ、大きなキャンバスに絵を描くかのように足跡を連ねていく。
「いぃぃぃぃやっほぉぉぉぉぉぉ!」
 そこに急激に近づいてくる声に顔を上げると。
 ボードに乗った野良・わんこ(f01856)がすごい勢いで滑ってくるところだった。
「ええと、スノーボードっていうのかしら?」
 初めて見る遊びに目を輝かせるリウ。
 でも、わんこが乗っているのはスノーボードではなくサーフボードで。
 斜面を滑り降りるのではなく、サイコキネシスで動かした雪に乗っていたりする。
 波乗りならぬ、雪崩乗りです。
「やってみたかったんですよこれ!」
 嬉々として通り過ぎていくわんこ。
 しかし、雪原での雪遊びが初めてなリウにその差が分かるはずもなく。
「あれ楽しそうね!」
 間違いもそのまま、ボードと共に雪に乗る。
「ふふん、風と一体になるのは誰にも負けないわ!」
 自然と共に在る古きエルフの末裔として。
 すぐにリウはスピードに乗り、真っ白い雪の間を颯爽と滑り抜けて。
「……そんな風におもっていた時が私にもありました」
 雪だるまになっていた。
「くぅ~、悔しい! もう一回! もーいっかい!
 滑れるようになるまでやるんだから!」
 身体を閉じ込めていた雪玉を壊して外に出ると、リウはボードを抱えて再挑戦。
「いぃぃぃえぇえいぃぃぃぃぃ!」
 その横をまたわんこが雪崩落ちていく。
「わあー。すごーい」
 そんな一風変わったスノーボーダーに歓声を向けてから、英・明夜(f03393)は改めて周囲を見やる。
 実験にあてがわれた場所はだだっ広く、これだけ遊んでもまだまだ誰も踏み入れていない真っ白な場所がある。
 明夜はそんな白紙のキャンバスまで歩いていくと、ぱたん、と寝転んだ。
 ぱふぱふ、かな?
 さくさく、の方が合うかな?
 全身で雪の感覚を確かめるその間も、見上げる空から降り続ける雪。
「この機械が成功ですって判断されたら、冬じゃなくても雪を楽しめるんだね、きっと」
 楽しそう、と思いを馳せながら、じんわりと雪を感じる。
 そこに。
「アイスキャンディー食べたい」
 にょっと秋稲・霖(ペトリコール・f00119)が顔を出し、驚いて明夜は飛び起きた。
「アイスキャンディー食べたーい!」
 寒い時こそ冷たい物、とばかりに叫ぶ霖に、明夜はきょとんとして。
 すぐにくすりと笑うと、声をかけた。
「明夜と雪で作る?」
「えっ何それ作れんの!?」
 今度は霖が驚いて振り向くのに、明夜は任せてと微笑むと。
 雪にジュースを埋めてのアイスキャンディー作りを始める。
「こんなんで出来んだすっげー。俺、何味にすっかなー」
 感心しつつも材料に迷う霖は、あれかこれかと色々手に取って。
 ふと、明夜がジュース以外も雪の中に入れているのに気付く。
「お蜜柑だよ。頃合になったら、キーンって冷えたのを頂くの。
 普段より甘く感じるのよ。不思議だよね」
 説明の間も次々と白の中に埋もれていくオレンジ色に、霖の紫瞳も輝き。
「それも食べたいぜ!」
「1人で食べるのは寂しいから。みんなで食べよう。楽しみだね」
 明夜はまた笑いながら、誘いの声をかけようと周囲を眺めた。
 すると、離れた場所に、先ほどまではなかった雪のジャンプ台が聳え立っていて。
「決めるわ大技! 風を吹かすわ!」
 そこからリウがボードで飛び立った。
 豊穣もたらす西風ゼフィールで空中を蹴り、また蹴り。
 ジャンプを重ねていくことで、高く高く舞い上がる。
「空から眺める銀世界、最高ね!」
「うおお。すげぇんじゃねぇの?」
 見上げる霖の歓声も遠く、小さく思えるほどにリウは宙を舞い。
 今の自分の限界まで駆け上がったところで、気付く。
「着地の分のジャンプ、残してなかったああああ!?」
 ぼすっ。
 悲鳴は、リウ自身と共に、柔らかな雪に受け止められた。
「おぉーい、大丈夫かー?」
 ざくざく雪を踏みながら、霖は落下地点へと近づいていく。
 雪をかき分けわたわたしていたリウが、ぷはぁ、と顔を出したのを見て、大丈夫そうだなと明夜もほっとする。
 そこに、何だか低い、地鳴りのような音がして。
 ふと明夜が振り向くと。
「ぐおぼぼぼぼぼぼぼばあああぁ」
「えっこれまさか雪崩とか言」
「うきゃああぁぁ!?」
 わんこごと雪崩てきた雪の波が、霖とリウも飲み込んでいった。
 呆然と、ただぽかんとその光景を眺めてしまう明夜。
 目の前には真っ平で足跡1つない雪原が広がっていて。
 不意に、その一角がぼこっと盛り上がり、わんこがひょっこり顔を出す。
「大丈夫。灼滅者だから死なないよ!」
 訳が分からない。
 でも、その近くで金色の頭がもぞもぞ動き、別の場所からずぼっと手が生えてばたばたするのを見て、明夜は笑顔を零した。
「助けるね」
 雪に埋まった身体を順に掘り出して。
 お礼が飛び交う中で、明夜はにっこりと笑う。
「そうしたら、今度はみんなが手伝ってね」
 指し示すのは、アイスキャンディーや蜜柑を埋めた場所。
 雪崩でさらに雪深くなり、埋めたと示す目印までもが埋もれた雪原。
「何だか宝探しみたい」
 リウの声に、捜索は楽しさを増して始まる。
 宝を見つけたら、エステシアにもおすそ分けしよう。
 アルエットとシェラフィールは半分こするのだろうか。
 ヴァーリはお礼にと、彫刻も綺麗なあの雪の家に入れてくれるかもしれない。
 先の想像も楽しみながら雪を掘る明夜の指先に、こつん、とオレンジ色が当たった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月10日


挿絵イラスト