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仲間殺しの刃

作者：幾夜緋琉

●仲間殺しの刃
「どうやら、ダークセイヴァーの世界で事件が起きた様なんだ」
　と、双葉・翔は、周りの猟兵達へ声を掛けていく。
　そして集まった所で翔は。
「ダークセイヴァーの世界に巣くう、多くのオブリビオン。でも、このオブリビオンに忌み嫌われている存在が居るんだ」
「それは、猟兵でも人間でもないんだ。同族を殺す、狂えるオブリビオンの『同族殺し』。彼は、ある村を支配するオブリビオンを殺そうとしているんだ」
「この『同族殺し』が何故狂い、何故他のオブリビオンを殺すのか、その理由は一切不明なんだ。でも……これは、チャンスになるかもしれない。『同族殺し』が領主のオブリビオンと戦っている混乱に乗じて、領主の『オブリビオン』と、狂いし『同族殺し』をどちらも討ち取る事が出来ると思うんだ」
「『同族殺し』は狂っているから、まともに会話が出来るような奴じゃない。でも、領主を倒す、という強い心を持っている。だからこそ、彼を放置しておくと、更に不味い事にも成りかねない。だからこそ、上手く『同族殺し』を利用して、領主を倒した後に彼も倒して欲しいんだ」
　と、そこまで言うと共に。
「村の支配者である、翼の女王『フリューゲル・ケーニギン』の領主の館には、彼女の眷属である『魔術師の亡骸』達が館を守っている。その警備はかなり厳重だけど、『同族殺し』が襲撃を仕掛ける事により混乱すると思うんだ。そこに皆も紛れ込み、仕掛けて欲しい」
「この『同族殺し』は、領主が殺されるまでの間、上手く利用するといい。寧ろ、先に『同族殺し』を殺して仕舞うと、領主の強大な力の前に返り討ちに合う可能性も高いからね」
　そして、最後に翔は。
「『同族殺し』という存在は敵なのは間違いない。でも、彼を上手く利用する事で、全てを討ち倒すことが出来るチャンスでもある。だから皆、頑張って全てを仕留めてきて欲しい。宜しく頼むね！」
　と、拳を振り上げるのであった。

第1章 集団戦 『魔術師の亡骸』

POW   :    炸裂魔弾 単純で重い【爆発性の魔術弾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。 SPD   :    事象転回 対象のユーベルコードに対し【事象の流れを巻き戻す魔術】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。 WIZ   :    邪刻禁呪 自身に【想像を絶する苦痛と引き換えに力を齎す障気】をまとい、高速移動と【命中した対象を崩壊させる暗号魔力の渦】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。 イラスト：すねいる 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

「同族殺し、ですか……物騒な世の中になったものですね」
　静かに、メイリン・コスモロードが息を吐く。
　それに鈴木・志乃は。
「……同族殺し……煽動しているのは一体誰なのでしょう。同族を殺していいことなんてそう、無いような気がするのに。でもこの『同族殺し』の依頼は、領主ばかりが狙われている気がする。領主の存在を厄介に思うオブリビオンが居るのかな？」
「分かりません。ただ彼らのする事は、仲間の数を減らすだけですし、オブリビオン達からすれば一切良い事などありません。でも何か狂気に包まれている様ですから、何かがあるのかもしれませんね」
　と、そんな二人の言葉に対し、ヴィルジニア・ビアジャンティと高階・茉莉が。
「しかし……『同族殺し』とは漁夫の利、一挙両得、田父の功。いえ……ここは何とかと鋏は使いよう、といった所でしょうかね？」
「そうですね。まぁ厄介な存在ですけど、触らぬ神に祟りなし……という事で、一先ずここは彼を利用させて頂きましょう」
「ええ。敵同士が潰し合ってくれるのであれば、敢えて敵の渦中に自らが入る必要もありませんしね。ここは『同族殺し』の実力を測る事も兼ねて、援護に徹するとしましょう」
　更に、志乃とメイリンが。
「少しでも事件を解決して、前に進まなきゃ……だからこそ、この機会を失うわけにはいきませんね」
「ええ。同族殺しを利用して、領主のオブリビオンごと倒してあげましょう」
　……そうしていると、監視していたオブリビオンの住まう館に、外から放たれた爆発。
「……あ、現れたようですね」
　茉莉が指さした方向に、突如攻撃されて多少混乱気味の『魔術師の亡骸』達。
　無論、その狙撃元には、眼を血走らせた老齢の剣士然たる姿の『アーネスト・クリフォード』が立っている。
　そして、彼は。
『……ウゥゥ……グゥアアア！！』
　まるで人の者とも思えない咆哮を上げて……次の瞬間、彼は『魔術師の亡骸』達に特攻する。
　先陣を切る彼に続き、猟兵達も加勢を装いつつ、突撃していく。
　……勿論、『魔術師の亡骸』達は、『同族殺し』と猟兵達に徒党を組んで、決して館の中へと突撃させない防衛陣を組む。
　しかしながら、『同族殺し』はその防衛陣諸共、己が刀で破壊し尽くそうと振り回す。
『ゥゥ……！！！』
　その声を聞いたヴィルジニアは。
「下手に近づくと、流れ弾を喰らいそうね……余り近づきすぎない様にしましょう」
　と仲間達に声を掛ける。
　それに軽く頷きつつ、前煮出るはメイリンと志乃の二人。
　ギリギリ『同族殺し』の攻撃が及ばない距離で、食らい付いてくる『魔術師の亡骸』達へ対峙。
　対抗しての彼女らの攻撃。
「一撃でも食らってたまるもんですか！！」
　と志乃はオーラを発動し、敵の攻撃を回避。
　それに入れ替わる様にメイリンが。
「私の中に眠る竜の力よ、槍に宿りて敵を貫きなさい！」
　と『飛竜の聖槍』で、目前の敵を確実に仕留める。
　更に茉莉が。
「無限に連なる太古の呪文よ、その力で邪悪なるものを退けなさい！」
　と『無限の文字列』で、メイリンと志乃の目前にいる敵陣を削り、更にヴィルジニアが『狼狩り」で攻撃し、トドメを刺す。
　取りあえず数体を討伐した猟兵達……その一方で、『同族殺し』は、その倍以上の敵陣を討ち倒している。
「確かに『同族殺し』……かなりの強敵の様ですね。普通に対峙したら、かなり苦戦しそうですが……取りあえず、この館のオブリビオンを倒す迄は、彼へ攻撃を当てない様に注意しなければなりませんね」
　そんな茉莉の注意喚起に。
「そうですね。兎に角彼と距離を取りつつ、魔術師の亡骸達の攻撃を上手く受け流しつつ、数を減らして行きましょう」
「分かりました。『同族殺し』と呼ばれる実力……確かにこの眼で確認させて頂きました」
　メイリンとヴィルジニアが頷く。
　そして、猟兵達は『同族殺し』の動きを常に見張りつつ、彼のターゲット外の『魔術師の亡骸』達を一匹ずつ、確実に仕留めていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第2章 ボス戦 『翼の女王『フリューゲル・ケーニギン』』

POW   :    我が名を讃えよ、そは何ぞや 質問と共に【ルーンによって強化された二本の槍 】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。 SPD   :    我が道を阻むなかれ 自身の身長の2倍の【赤き亡霊馬の引く二頭立ての戦車 】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。 WIZ   :    我が戦列に加わる栄誉を授けん 戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【狂乱する勇士 】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。 イラスト：えな 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

　そして、全ての『魔術師の亡骸』が倒れた所で。
『グゥォオオ……！！』
　狂気の叫びと共に、中へと駆ける『同族殺し』。
　そんな彼の前に『翼の女王『フリューゲル・ケーニギン』』が姿を現わし。
「……仕方ありませんね。まぁ……私より強い物なんて居るはずもありません。さぁ……」
　と、くすりと笑みを浮かべ……戦闘態勢を取るのであった。








『ウゥ……ウグゥァア……！！』
　咆哮を上げる『同族殺し』、それに溜息を吐く『フリューゲル・ケーニギン』。
　そして同族殺しは殺意を抑える事無く、フリューゲルを殺しに掛かる。
　……そんな同族殺しとフリューゲルの会話を聞きながら、高階・茉莉とメイリン・コスモロードの二人は。
「……しかしながら、領主がオブリビオンとは、狂った世の中ですね」
「ええ……それがダークセイヴァーの世界の現況。だからこそ、私達猟兵が、それを一つずつ倒して行かなければなりません。同族殺しをこうやって上手く利用出来るのは幸いな事ですから、これを利用しない手はありません……まぁ、それも翼の女王を倒す迄ですが」
「そうですね。ここまで来たからには、フリューゲルを倒してしまいましょう」
　そんな二人の言葉に対し、ヴィルジニアが。
「そうですね。この並みのオブリビオンをものともしない戦いぶり、正気を失っているとはいえ、流石は『同族殺し』と呼ばれるだけのことはあるようですね」
　と小首を傾げると、それに鈴木・志乃は眼を閉じ……息を吐いて。
　すると、彼女の髪が白く代わり、目は夕焼けの色に変わっていく。
「ここは私に任せて、志乃」
　と、内なる自分へ呼びかけながら、同族殺しが攻撃を仕掛けた後に続き、志乃はりんごソーダの瓶を大きく振るい、それを念動力で宙に飛ばし、爆破し、『フリューゲル』への目潰し攻撃。
『っ……邪魔ですね』
　しかしフリューゲルは、その攻撃を回避してしまう。
「流石はオブリビオンといった所ですね……」
　茉莉は少し考えるものの、すぐに彼女を射程に収め。
「……無限に連なる太古の呪文よ、そのちからで邪悪なるものを退けなさい！」
　すぐさま『無限の文字列』を、光属性で強化した一撃を放つ。
　更にメイリンは、静かに同族殺しが攻撃する方向の真逆へ移動しつつ、己に怪力や力溜めの能力で自己強化をし、準備を整える。
　加えてヴィルジニアも。
「貴方、地獄の果てまでご一緒致しましょう？」
　と、『絶命赤糸』で、敵の口を糸で塞ごうとするが……口の前を覆い、それを回避する。
　そして、次の刻。
　同族殺しは狂いながらも、ただただフリューゲルへの攻撃を繰り返すのみ。
　その攻撃に対し、先程倒れた『魔術師の亡骸』を『狂乱する勇士』に変え、更に操り盾とするフリューゲル。
　亡霊の盾が彼女の周りに次々と現れてくる……その処理は中々に面倒臭い。
「……亡骸を自分の言い様に使う事に長けている奴。ならば……」
　と、志乃は己の攻撃に破魔の能力を付与、そして光の鎖を周囲に張り巡らせ。
「亡霊馬ならよく効くでしょう……苦しみなさい」
　と、言い放つ。
　ただ、その攻撃は決して『同族殺し』に当たらない様に注意。
　そして茉莉の全力魔法の光属性攻撃でフリューゲルを撃ち抜き、更に同族殺しの逆側から。
「私の中に眠る竜の力よ、槍に宿りて敵を貫きなさい！」
　と『飛龍の聖槍』による、貫く一撃。
　多少『同族殺し』に気を取られていた結果、かなり大きなダメージを喰らってしまう。
　……しかし、次の刻になれば、フリューゲルは更に『我が道を阻むなかれ』を発動、赤き亡霊馬を召喚騎乗し、自己強化で猟兵及び同族殺しに対する対抗策を構築。
　その足元を、志乃が先程の光の鎖を張り巡らす事で、落馬狙い。
　流石に一筋縄ではいかずに、地面を蹴り、回避する。
　でも、その真っ正面に『同族殺し』が飛び上がり、刀一閃。
　……偶然ではあるが、猟兵と同族殺しの連携により、そのままフリューゲルは地面へと叩きつけられてしまう。
　更にヴィルジニアの『絶命赤糸』が、更にその身体に巻き付き、その動きを制限。
　そして、茉莉が。
「仕掛けますよ！」
　と、2回攻撃で、動けぬ彼女を傷付けていく。
　そして、拘束を全力で抜け出すものの、度重なるヴィルジニアの拘束攻撃。
　拘束された所に、『同族殺し』と、猟兵達の猛攻が嗾けられ……オブリビオンは苦痛の叫びと共に崩れ墜ちるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第3章 ボス戦 『『堕落せし者』アーネスト・クリフォード』

POW   :    穢れし刃 自身の【古びた手記】が輝く間、【長剣】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。 SPD   :    一時撤退 小さな【鍵束】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【出現位置を任意で変更できる脱出経路】で、いつでも外に出られる。 WIZ   :    従属の血 【他者を貪り喰らう疑似吸血鬼】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。 イラスト：純志 👑8 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

　そして、フリューゲルを倒した後。
『ハァ……ゥゥ……グゥアアア……！！』
　更に狂いし『同族殺し』の刃は、振り返り……猟兵達に剥く。
　その一閃をギリギリ躱しつつも、戦いは続くのであった。


「……本当、単純戦闘は苦手なんだよね。特にこういう、自我を失い、自暴自棄になっているようなのが」
　叫び声を上げる同族殺し『堕落せし者』アーネスト・クリフォード。
　彼に対し、何処か憐れみの視線を向ける鈴木・志乃だが、それにクロエ・アスティンも。
「そうですね。ですが……彼を倒さない事には、次なる同族を殺しに逃げてしまうかもしれません。領主との戦いを終えて、多少消耗している今こそが、好機です」
「そうですね。フリューゲルを仕留めた後は、同族殺しのみ。連戦には疲れますけど、負ける訳には行きません」
「ええ、このまま放っておく訳にっもいきません。少し怖いですけれど、私も戦いましょう」
　メイリン・コスモロードと、高階・茉莉の声に、志乃も拳をぐっと握りしめて。
「うん。なりふり鎌ってなんていられない。さぁ……行こう」
　と、オーラ防御を発動し、防御力を強化。
　そしてクロエは。
「さあ、戦女神様、見ていてくれであります！！」
　と、戦女神様の戦槌を握りしめ、先陣切って殴り掛かる。

成功 🔵​🔵​🔴​

　その先陣の一撃を、逆にその剣を振り上げ、太刀筋を逸らす。
『ウウ……ジャマ、スルナァアア！！』
　そして、返す刀に懐の『古びた手記』が鈍く輝くと、長剣が幾重にも重なり、反撃。
　その攻撃へ、咄嗟に動くはメイリン。
「っ……！」
　と、ダッシュで一気に敵の真っ正面へと突っ込み、槍を突き立てる。
　更に後方から茉莉が。
「無限に連なる太古の呪文よ、その力で邪悪なるものを退けなさい！」
　『無限の文字列』を、高速詠唱で唱え、放つ。
　二人の攻撃に、アーネストは躱しきれず、僅かながらもダメージを喰らってしまう。
　しかし、狂気から戻る事は無く、咆哮を上げて威嚇を続ける。
　それを見た志乃は。
「……本当に奇怪だ、同族殺し。正気を取り戻さないのなら……倒す迄」
　とぽつり呟きつつも、彼女は少し距離を取った所から、念力で部屋にあった、領主の調度品を動かし、彼に向けて飛ばし、動きを妨害。
　そして、共に行動一巡し、次の刻。
　……アーネストの古びた手記は輝き続け、長剣から繰り出される9刃の連続攻撃。
　それら全てが完全に命中してしまえば、即瀕死にもなりかねない危険な刃。
　どうにかその攻撃を、メイリンが槍を振り回しつつ、太刀筋を左右へと逸らすことで、重傷を負わない様に動く。
　……それによって、少しでもアーネストが諸ウッ蒙してくれるのを誘い、それに茉莉が。
「同族を殺した分の罪、貴方の命で償って貰います」
　と、光属性を付与した全力魔法を放ち、志乃も。
「少し、大人しくしてくれないかな」
　と、祈り、破魔、呪詛耐性を込めた全力魔法の歌唱の衝撃波を放ち、アーネストを縛り付ける。
　縛り付けたところに、クロエの力尽くの鎧無視の一撃を叩き込むと……苦悶の叫びが上がる。
　そして、明らかにアーネストの身体は傷つきつつある。
　すると……彼は一際甲高い咆哮を上げる。
　それと共に、彼の口元には鋭い牙が生え……彼の目から光が失われる。
　……その姿に志乃が。
「これが……吸血鬼化か」
　ポツリ呟く中、アーネストは……一番動きの素早いメイリンを主なターゲットにし、刀ではなく、噛みついての攻撃にシフト。
　その攻撃、志乃が散乱させた調度品を利用し、妨害。
　どうにも避けられ無さそうな時には、槍を高速回転させ、武器受けで回避。
　更に茉莉が再度『無限の文字列』を発動しつつ、それに2回攻撃を織り交ぜていく。
　そしてクロエの一閃に、更に志乃が。
「その耐久力も攻撃力もジャマなんだ。鼓膜から震えて染みこめ聖なる歌よ」
　更なる全力魔法の歌唱を歌い上げ、耳から敵を侵略。
　……アーネストの『従属の血』には、自己の回復効果はなく、じわじわと侵略するその攻撃に、更に発狂。
　最早うごく者全てをターゲットにした、無差別攻撃を繰り出していくが……狂気の中では著しく命中率も下がってしまう。
　その攻撃後の隙を活かし、四人の猟兵達が左から、右から攻撃を繰り出す。
　……戦闘開始から十数分。
『グ……ゥゥ……！！』
　と、片膝を突き、崩れるアーネスト。
　それに。
「そろそろ、トドメの頃合いですね……！」
　とメイリンは仲間達に合図を送る。
　そして、それを補助する茉莉の無限の文字列と、志乃の歌唱、クロエの打撃が、彼を追い詰めていき。
「私の中に眠る竜の力よ、槍に宿りて敵を貫きなさい！」
　と、メイリンの『飛竜の聖槍』がアーネストの胸元を貫き……彼は、断末魔の叫びと共に崩れ墜ちるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年09月14日 宿敵 『『堕落せし者』アーネスト・クリフォード』 を撃破！