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冬の祭りは前途多難

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●山賊は村を目指す
 山道を山賊の集団が進む。
 当然だが静かなわけはなく、非常に騒がしい。
 音を殺す必要はない。自分たちに驚いて逃げる者がいるのであればいい。
 何故なら、彼らは麓の村を襲いにいくのだから。
 人が逃げてしまっても、奪う物はたくさんあるのだ。
「がははは! 今はどこも祭りの準備ばかりで食いモンはたくさんある!」
「酒もある!」
「奪いつくしてやる!」
 口々に騒いで、山賊は向かう先の蹂躙を楽しみにしていた。
 誰かから幸福を奪うのが楽しくて仕方がないようだ。
「全部奪い尽くしたら、宴といこうぜ」
 山賊たちの集団の奥に一際大柄な男がいた。
 荒々しい山賊たちも、その男の前ではどこかしおらしい。
「へい、親分。聞いたな、野郎ども! 次の村からごっそり奪ったら宴だぞ!」
 その言葉を聴いた途端、山賊たちは沸き立つ。
「うおおおおおお! 宴だ!」
「これで楽しみが増えるってモンよ!」
「親分最高!!」
 彼らの向かう先には血の雨が降る。
 次なる犠牲となるのは――?

●祭りを守って!
「うーん……。猟兵のみんな、悪いんだけどちょっといいかな」
 オラクル・エーデルライト(オラトリオの精霊術士・f05684)は困ったように呼びかけた。
「こんな時期に山賊が出るみたいなんだよね」
 山賊に襲われた麓の村ではどこも祭りの準備をしていたのだという。
「冬の祭りのためにと用意していた食料や物資を奪っていくんだって。酷い話だよ」
 だからその山賊を退治してほしいのだとオラクルは猟兵たちに頼む。
「山賊たちは山道を下って、麓の村にやってくるみたい。だからまず、山賊たちを迎え撃って倒してほしい」
 そして山賊の集団の中には統率する親分もいる。こいつも倒さなければまた同じことが繰り返されるだろう。
「ちょっと大変かもしれないけど、がんばってね」
 そして、山賊退治が終わったら村で開かれる祭りを手伝ってあげてほしいとオラクルは言った。
「山賊の対策に人手を割いたから祭りに手が回らないみたい」
 そこで、人手のいる部分を猟兵たちで引き受けてしまおうというのだ。
 自慢の料理を提供したり、舞台で余興をしてみたり、裏方に徹して全体の進行を監督してもよい。
「そういうわけで、祭りを開くために山賊退治、よろしく頼むよ」


流堂志良
 流堂志良です。
 今回のシナリオは山賊の集団&山賊の親分退治とその後、祭りのお手伝いです。
 山賊は山道を下ってくるので、正面から迎え撃つ、背後から奇襲する、脇を突くなど自由に戦ってみてください。
 親分は仲間の山賊に守られているので、仲間を倒さなければ手を出せないでしょう。
 皆さんの自由なプレイングをお待ちしています。
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第1章 集団戦 『山賊』

POW   :    山賊斬り
【装備している刃物】が命中した対象を切断する。
SPD   :    つぶて投げ
レベル分の1秒で【石つぶて】を発射できる。
WIZ   :    下賤の雄叫び
【下卑た叫び】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

クァン・リンドヴルム
悪事を許すわけにはいきません。……行きましょう!

わたしは真正面に立ち、[技能/挑発12]で2,3人を挑発します。
山賊の攻撃は[技能/盾受け7]で受け、不要な消耗は抑えましょう。
《ドラゴニアン・チェイン》で敵を捉えたら、出来るだけ複 数人を巻き込むようにして多くの敵に損傷を与えていきたいで すね。

油断は禁物、堅く、確実に行きましょう。



●悪は許しません
 クァン・リンドヴルム(荒ぶる力の忘れ形見・f03652)は山賊たちの真正面に立ち、構えた。
「ここから先は通しませんよ」
 わざと山賊の目に付くように現れたクァンは武器をちらつかせ、山賊の注意を引く。
「なんだァ!?」
「やんのかテメエ!」
 見事に釣られた山賊が2~3人、クァンにナイフで襲い掛かる。
 その動きを見逃すはずもない。
「遅いです」
 金属がぶつかる音が連続で響いた。
「なに!?」
 クァンが見事な盾捌きで山賊の攻撃を受け止めたのだ。
「クソッ! もう一度――」
「同じ手は通用しません。今度はこちらからいきます」
 クァンが油断なく構えた手から、ドラゴンに似たオーラが山賊に喰らいつく。
「何だこれ!? 外れネェぞ!!」
 互いに繋がるそれは、まるでオーラの鎖のよう。
 山賊が無理やり外そうとしても、外れない。
「はあっ!」
 しっかりと山賊を捉えていることを確かめたクァンは、気合の入った声を上げた。
 オーラで繋がった山賊を振り回し、他の山賊たちに叩きつける。
「ぐああああっ!」
 何人もの山賊がその攻撃に巻き込まれ、吹き飛ばされたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーナ・ヴァンスタイン
正面に待ち構えます。
「ふふっ♪お兄さんたち、どこにいくのかしら?」
蠱惑的な笑みで【存在感】【誘惑】【おびき寄せ】惹き付ける。

敵が襲ってきたら二丁拳銃を構え【2回攻撃】を連射し敵を【なぎ払い】ます。
「ふふっ♪悪党には相応しい罰を与えましょうか」
言葉は楽しげに、瞳は怒りに燃え
「あなた達の罪、わたしが裁いてあげるわ」

敵の攻撃は【視力】【聞き耳】で【見切り】【残像】で回避します。
「ふふっ♪どこを狙ってるのかしら?」

敵が仲間を狙おうとしたら【援護射撃】で【毒使い】で麻痺毒の付いたダガーを投擲する。
「余所見は危ないわよ?」

一度見たコードには【断罪撃】を使用【怪力】で回し蹴りで敵の武器ごと【なぎ払い】ます。


コエル・フーチ
【WIZ】
盗賊なんて碌なもんじゃないな、まだ獣の方が利用価値がある分上等だよ
とっとと片づけて、祭りにしよう

汚れた奴らを村に近づけるのもな……正面から早々に迎え撃ってしまおう
ショットスピリッツ、ソードオフ・ショットスピリッツを構え(2回攻撃)
「熱線の雨」を広範囲の盗賊の主に足に向けて発射する(範囲攻撃・属性攻撃・誘導弾)
逃がすとまた増えて襲ってきそうだ、まずは足を殺して
確実に焼却処分しよう



●山賊は焼却処分
 山賊たちを待ち構えていたミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺し・f00319)は蠱惑的に微笑み、山賊たちを誘う。
 鈴を転がすような笑い声で、山賊たちに呼びかける。
「お兄さんたち、どこにいくのかしら?」
「テメエ! 邪魔をする気かぁ!」
 ミーナに注意を向けたその隙に、コエル・フーチ(指先の熱・f08889)が山賊たちの隙を突き、攻撃する。
 取り出したるは二丁の精霊銃。構えて二発の攻撃を放った。
「山賊なんて碌なもんじゃないな」
 やれやれ、とコエルは肩をすくめる。
「くそっ! 野郎ども、やっちまうぞ!」
 山賊たちは雄たけびを上げてそれぞれに攻撃を開始する。
「とっととこいつらを片付けて祭りにしよう」
 コエルは言い放ち山賊を迎え撃つ。
 一方でミーナはというとナイフで切りかかってきた山賊を二丁の拳銃を連射し、敵をなぎ払っていた。
「悪党には相応しい罰を与えましょうか」
 ふふっと笑うミーナは楽しげだが、瞳には怒りの炎が燃えている。
 攻撃を許したとしてもミーナには当たらない。
 切れるのはその残像のみであった。
「こうなったら、あっちを!」
 山賊たちの注意がコエルに向くのは当然であった。
 殺到する山賊たち。しかし――。
「集束、凝縮、装填完了、熱線発射」
 コエルの構えた銃から熱の散弾が放たれる。
 それが広がり何本もの熱線となり、山賊たちの足を確実につぶしていく。
 山賊たちにとっては大きな痛手だった。
「ぐああああっ!」
 無事に逃げた者がコエルに石のつぶてを投げようとするも、ミーナの放ったダガーにやられたのだった。
「余所見は危ないわよ?」
 倒した山賊に言い放ったミーナにコエルが礼を述べる。
「助かった。ありがとう」
「いえいえ、どういたしまして。あなたが周囲を、わたしが各個撃破と手分けして倒しましょう」
「ああ。ここで逃がすと増えて襲ってきそうだ。足止めして確実に焼却処分しよう」
 再度ナイフで襲いかかってくる山賊も二人の敵ではない。
 ミーナの断罪擊(ジャッジメントブロウ)と、コエルの熱線の雨(ヒートレイン)で、なぎ払われる。
 二人の見事な連携で山賊たちは確実に数を減らしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

メイロン・ミラー
山賊の親分……!
ならず者の集団を率いる力があるってことは、相当の実力者であると見た!
フフ……あたしの眼は誤魔化せないよ!

そっと「忍び足」で奴らの背後……つまり、山の上から奇襲と行こうか!
普段は戦闘なら冷静になる所だけど、今は一方的な的当てさ!
殺傷力のある硬い石を確実に「見切り」、それを使って【全力投球】と行こうじゃないか!
こちとら「投擲」にはかなりの自信があるんでね!
全力で「力溜め」、あたしの「早業」で「残像」が出る程の石をブン投げて山賊を仕留める!

こっちに来たらすぐに「ダッシュ」で逃げるぜ!!
ヒットアンドアウェイ……何度もこれを繰り返して山賊の数を減らしてやる!



●背後からの襲撃
 山賊たちの背後からメイロン・ミラー(堕ちた武人・f01473)はそっと忍び寄る。
(「山の上から奇襲と行こうか!」)
 背後に回り込んだ者がいたことに山賊たちは気づかない。
 目指すのはここからの一方的な的当てであった。
 足元にいくらでも転がる石から、特に硬そうな石を選んで拾いあげる。
「せい!」
 大きく振りかぶって、一石投げた。
 石は矢のように飛び、山賊に突き刺さる。
「ぎゃあっ!」
 これは遠くから一方的に攻撃できる、効果的な手段だった。
 一撃で終わるはずがない。
 メイロンは矢継ぎ早に石を拾っては投げる。その姿が残像に見えるようだ。
「どこだ!?」
「上だ!」
 攻撃を放つメイロンに山賊たちも気づき、反撃しようと山の上に駆け上がる。
 しかしダッシュで逃げるメイロンに山賊は追いつけない。
「よし、ここまで来れば平気だな」
 そうして再び山賊たちの背後から忍び寄り、石を投げる。
「それ、それ、それ!」
 繰り返されるメイロンの投擲攻撃に山賊たちはなすすべもなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シル・ウィンディア
山賊さん、こんにちわっ!
ここから先は、通行止めだからね?

ということで、あなた達とその親分さんは、ここでお終いだよ
…さぁ、やりますかっ!

『エレメンティア』と『六源和導』を両手に持って構えるよ
ヒット&アウェイで一撃離脱を心がけて行動するね
まだまだ数は多いんだし、捕まってあげないんだからっ!
地上で囲まれたら、【空中戦】で空へ舞い上がって
地上に向かって

ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラストを撃つよ
反動がきつい魔法だけど、一網打尽にするにはもってこいだからねっ!
【高速詠唱】【全力魔法】で一気に畳みかけますっ!

残った山賊さんがいたら、隙を逃さず斬りつけて行きます



●山賊さんは逃がしません
「山賊さん、こんにちわっ! ここから先は、通行止めだからね?」
 山賊たちの前にシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)が立ちふさがる。
 可憐な女の子の登場にも、山賊たちは不快感を示すばかり。
「ということで、あなた達とその親分さんは、ここでお終いだよ」
「邪魔する気かテメエ!」
 凄む山賊たちに対して、シルはにっこりと笑って両手に武器を構えた。
「……さぁ、やりますかっ!」
 一撃、二撃。テンポよく山賊を切りつけては、離脱する。
 あまりに素早い動きに山賊たちは避ける事も出来なかった。
「くそっ! 囲め!」
 シルを取り囲もうとする山賊たち。
「捕まらないよっ!」
 しかし、シルは空中へ舞い上がり、山賊たちを寄せつけない。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ…。六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ!」
 空中より、地上に向けて魔力砲が降り注いだ。
 眩い光がその場を爆発的に満たしていく。
 そして光が薄れた後、シルの周囲に立っている山賊はいなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『山賊親分』

POW   :    強欲の叫び
【酒!】【金!!】【女!!!欲望に任せた叫び声をあげる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    剛斧一閃
【大斧】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    手下を呼ぶ
レベル×5体の、小型の戦闘用【山賊子分】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●山賊の親分
「なんだぁ、テメエら。だらしねェ……」
 猟兵たちにやられてボロボロの部下たちに山賊の親分は呆れ顔で進み出る。
「お、親分が出るまでも……」
「テメエらがだらしねェからだろ!」
 山賊の親分が地面を踏み鳴らせば、ずしんと大地が揺れるほどに音が響いた。
「ヒィッ!」
 親分から発する殺気に、部下は平伏する。
「邪魔をするヤツは俺が叩き潰すっ!」
メイロン・ミラー
へえ!これはまた強そうな雰囲気だ!
それにその獲物、中々年季が入ってんなぁ!一体どれ程の血を吸ってきたんだい!?恐ろしいねえ!
……さぁて、無駄口はこれ位にしとくか
では……いざ勝負

戦闘では冷静に
獲物の一撃が危ないな。元から服を着ていないようだし、スピードは脅威だな
であれば、防御を固めて近寄るとしようか
「ダッシュ」と「フェイント」を混ぜて近付き、奴の攻撃の軌道を「見切り」、「武器受け」と「盾受け」でダメージを軽減
奴の間合いに入った時、【三点打ち】による「早業」で奴の攻撃力を下げる
外しても「2回攻撃」による六点打ちを打ち込む

もしユーベルコードを封じたら、「カウンター」タイムだ
徹底的に打ちのめしてやるぜ



●親分の動きを止めろ
 メイロン・ミラー(堕ちた武人・f01473)は前に出てきたその姿を見て、感嘆の声を上げた。
「へえ!これはまた強そうな雰囲気だ!」
 しげしげと親分の持つ武器を観察して頷く。
「その斧、一体どれ程の血を吸ってきたんだい!? 恐ろしいねえ!」
「今まで散々邪魔をしてくれたんだ。覚悟しろよ!」
 ゆっくりと斧を振りかぶり、親分はゆっくりと近づいてくる。
 敵との距離が近づくと、メイロンは真剣な表情で間合いを測った。
「では……いざ勝負」
 冷静に言うが早いか、メイロンは盾を構えて素早く親分へ踏み込んでいく。
 動きは読めぬようにフェイントが混ざり、不規則な軌道だ。
 親分が子分を呼び出すが、メイロンの敵ではない。
「ちぃっ! ちょこまかと!」
 風を切り、斧が振り下ろされる。
 その前に――。
「いち! に! の、散!」
 手刀、貫手、正拳突きが素早く親分の腕を突いた。
 その衝撃で親分は斧を取り落とす。
「ぐあっ……て、テメエ……!」
 打たれた手を押さえ、親分はメイロンを睨みつける。
 メイロンは不敵に笑い、武器を構えた。
「徹底的に打ちのめしてやるぜ」

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーナ・ヴァンスタイン
「さぁ、年貢の納め時よ?素直に負けを認めなさいな」
敵がやる気を見せたら、ニヤリと笑い二丁拳銃を構える。
「ふふっ♪お仕置きが必要なようね?お望み通りにしてあげるわ」

二丁拳銃で【2回攻撃】を使用し、連射します。
「避け切れるかしら?」
仲間をよんだら横薙ぎに【なぎ払い】ます。
「あら、わざわざ的になりに来たのかしら?」

敵の攻撃は【視力】【聞き耳】で【見切り】【残像】で回避します。
「ふふっ♪そんな大振りじゃ当たらないわ」

もう見たコードによる攻撃は【断罪撃】を使用し、正面から相殺し打ち破ります。
「芸がないのね……それはもう見切ったわ」

味方のピンチには【援護射撃】を行います。
「ふふっ♪お節介だったかしら?」



●翻弄される親分
「さぁ、年貢の納め時よ? 素直に負けを認めなさいな」
 ミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)の挑発を込めた勧告に、山賊の親分は取り上げた斧を再び構えた。
「何だとコラァ!」
 武器を構えて親分はやる気満々だ。
 対するミーナは笑みを深めて二丁拳銃を親分に向ける。
「ふふっ♪お仕置きが必要なようね? お望み通りにしてあげるわ」
 躍るようなステップで二発、拳銃が火を吹く。
「避け切れるかしら?」
 親分は避けきれず、その攻撃をまともに受けた。
「ぐっ……おのれ……! おい!」
 親分は手下を呼びつけ、向かわせる。
「あら、わざわざ的になりに来たのかしら?」
 横に薙ぎ払うように銃を連射すると、手下たちはあっさりと倒れた。
「ちぃっ! 役立たずどもめ!」
 苛立たしげに親分は吐き捨てて斧を振り上げる。
 全力で振り下ろされる斧にも、ミーナは余裕の表情だ。
「ふふっ♪そんな大振りじゃ当たらないわ」
 流れるような動きで、斧の一撃を避ける。
 大きく振った分、親分に大きな隙が出来る。
 それを見逃すミーナではなかった。
「あら、もうおしまいかしら?」
 お仕置きの時間だとばかりに、ミーナは再び二丁拳銃で畳み掛けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シル・ウィンディア
ついに親分さんの登場だね。
さて、ここから先は、通行止めっ!
そして…
覚悟は、いいかな?
と、光刃剣と精霊剣を二刀流で構えます

相手のほうが力あるから、わたしは一撃離脱の
ヒット&アウェイでの戦闘を心がけるよ

【空中戦】で三次元機動を行って、【2回攻撃】で素早く連撃を入れるよ
ついでに【属性攻撃】で炎属性の斬撃もプラスだね

相手の攻撃は【見切り】で回避を試みて
回避できなかったら、光刃剣と精霊剣をクロスさせて
シールド代わりにして攻撃を受け止めます

相手の動きが止まったら
【高速詠唱】の【全力魔法】で
エレメンタル・ファランクスっ!
さぁ、魔力砲の連弾、じっくり味わってねっ!!



●軽やかに舞うように
 親分は猟兵たちの猛攻にさらされる。
 だが、それだけで倒せるなら荒くれ者を統べる親分になどなっていない。
 そんな親分の前に立ちふさがるように進み出たのは、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)だった。
「ここから先は、通行止めっ!」
 そして構えた二つの剣の片方を、真っ直ぐ指すように親分に向ける。
「覚悟は、いいかな?」
 先に攻撃を仕掛けたのはシルだった。
「えいっ!」
 親分の斧をかいくぐるように、シルは自由に宙を舞う。
「ぐっ……!」
 光刃剣と精霊剣の二振りで切りつけては、素早く斧の間合いから脱出する。
「うおおおおおお! 殺す!!」
 親分は雄たけびを上げて、腕に力を込めた。
(「当たったら痛そうだねっ」)
 再度シルが空中を舞い、親分に切りかかった。
「ああああっ! 喰らえ!」
 親分が雄たけびを上げて、斧を振り下ろす。
「当たらないよっ!」
 ひょいっと身軽に斧の一撃を避けると、斧は大地を割り突き立った。
「ぬ……ぬんっ!」
「隙ありっ!」
 引き抜こうと親分が集中している隙に、シルはエレメンタル・ファランクスを解き放つ。
「じっくり味わってねっ!!」
 魔力砲の連弾が炸裂し、閃光と土煙が辺りを覆い隠したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

コエル・フーチ
そんなに怒るなよ、無駄に体は大きいのに器が小さい親分さんだな
そんなんじゃ、いつか部下に刺されるぞ?
まあその前に私達がボコボコにするんだがな

ダブルバレルのショットスピリッツを構え【2回攻撃】
【念動力】で動きを阻害した後に、更に時間差【フェイント】を入れて
「熱線の雨」で熱【属性攻撃】だ
ただし、今度は親分に90本の熱線【誘導弾】で集中攻撃だがな
もし、手下を呼ばれたら【範囲攻撃】で始末する

祭りの準備があるんだ、早いとこ終わらせてしまおう。



●仕事人、参る
「がああああ! テメエら!!」
 土煙の中から親分の叫び声が聞こえる。
 怒りの表情で、のしりのしりと親分が現れる。
「そんなに怒るなよ、無駄に体は大きいのに器が小さい親分さんだな」
 コエル・フーチ(指先の熱・f08889)がどこか呆れたように、声を投げかけた。
「そんなんじゃ、いつか部下に刺されるぞ?」
 だがその前にコエルたち猟兵が親分をボコボコに叩きのめすだろう。
「まずはこいつを食らうといい」
 ショットスピリッツから魔力が二度射出される。
「その手は食らうかよ!」
「そうか。ではこれではどうかな?」
 コエルが念じると、見えない力が親分を縛り上げた。
「それがどうした! 野郎どもぉ!」
「へい親分!」
 呼ばれた手下がコエルに向かう。
 しかし、コエルが精霊銃から周囲に魔力を放ち、山賊たちを一掃する。
「祭りの準備があるんだ。早いとこ終わらせてしまおう」
 コエルが手を上げるといくつもの輝きが中空に現れる。
「集束、凝縮、装填完了、熱線発射」
 手を振り下ろすとその全てが熱線となり、親分へと叩きつけられた。
「ぐおおおおおお!」
 実にその数90本。親分の叫びが響いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーナ・ヴァンスタイン
「もう十分に罰は受けたでしょう?……だから、楽にしてあげるわ」
静かに眼鏡を外して、真の姿である真紅の魔眼の吸血鬼に変化。
「さぁ、あなた達の罪はわたしが償わせてあげる」

聖別された二振りの長剣を【怪力】で振るい【鎧砕き】の【2回攻撃】を行う。
「これがわたしの本気よ!」
手下をよんだら、長剣で一気に【なぎ払い】ます。
「無駄だと言ったでしょう?」

回避はせず【断罪撃】で真っ向から【怪力】と【鎧砕き】による蹴りの【なぎ払い】で斧を叩き折る。
「もう一回言うわね。これで、もうおしまいかしら?」

逃げようとしたら追撃しようとして、何かに気づき足を止めます。
「……どうやら時間切れみたいね」
ユウヤと結華の二人を見て笑う


ユウヤ・シュバルツ
ミーナ・ヴァンスタイン(f00319)からお祭りの誘いを受けて、結華(f01731)と一緒にきたところ、ドンパチやってるの見つけて急行する。
「あれ、ミーナじゃないか。どうやら揉め事らしいな」
走りながら二本のダガーを抜き、逆手持ちで構えて山賊のかしらへ【暗殺】【2回攻撃】による二刀流【シーブズ・ギャンビット】を放つ。
「不意打ちで悪いが、相手をしてもらうぜ!」

敵から目を離さず、ミーナに話しかける。
「どんな祭りに誘ってきたのかと思ったら、思った以上に派手だな」
遅れてきた結華に対して
「まぁまぁ、まずはこいつを倒してからだぜ?」

敵の攻撃は【見切り】【残像】で回避。
「へぇ、でかい斧なのになかなか速ぇな」


御門・結華
ミーナさん(f00319)からお祭りに誘われたので、マスターであるユウヤ(f01731)と一緒にきました。
「マスター?」
急に走り出したユウヤの後を追いかけながら【火精の息吹】による炎【属性攻撃】の火球で援護します。

みんなと合流次第、ユウヤに無表情のまま小言。
「マスター、いつも言ってるでしょう。独断専行は危険ですと」
無表情のまま溜息をつき、大剣フレイムソードを構えます。
「わかりました。さっさと片付けます」

敵の攻撃は炎の【オーラ防御】を纏った大剣で【武器受け】します。
「無駄です。その程度の攻撃は、サラマンダーの炎には通じません」

手下が集まってきたら、火【属性攻撃】の大剣で薙ぎ払う
「邪魔です」



●見事成敗!
 親分は猟兵たちの猛攻でボロボロになっていく。
「もう十分に罰は受けたでしょう? ……だから、楽にしてあげるわ」
 ミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)は微笑んで、眼鏡を外す。
 その瞳が深紅に妖しく輝きだす。変ずる、変ずる怪しい魅力を持った夜の支配者へと。
「さぁ、あなた達の罪はわたしが償わせてあげる」
 彼女が取り出したのは二振りの長剣だった。
 そうして爆発的な脚力で親分の懐に潜り込み、胴を二度切りつける。
「これがわたしの本気よ!」
「ぐっ……! くそっ! くそおおおお!」
 必死に親分は斧を振るが、ミーナの蹴りで叩き折られた。
「ひっ……ひぃっ……!」
「もう一回言うわね。これで、もうおしまいかしら?」
 静かに告げる、断罪の時。
 しかし親分は未だ諦めず、その場から逃げ出す。
 急ぎ駆けだそうとしたミーナはふと見知った顔を見て笑う。
「……どうやら時間切れみたいね」
 親分の逃げた先には人影が二つ。
「あれ、ミーナじゃないか。どうやら揉め事らしいな」
 まず駆け足でやって来たのはミーナに祭りの誘いを受けたユウヤ・シュバルツ(人間のシーフ・f01546)である。
「マスター?」
 御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)の声掛けにも、ユウヤは答えず先に進んでいく。
 ユウヤは逃げ出した親分を見て二振りのダガーを抜いて逆手に持った。
「とんだ祭りだな!」
 そして親分の死角から飛びかかり、素早く二回切りつけた。
「不意打ちで悪いが、相手をしてもらうぜ!」
 滑り込むようにミーナの傍に着地し、親分を振り返った。
 ユウヤを追うように、結華から放たれた火球が親分に迫る。
 結華の肩に現れたサラマンダーがいくつも火球を生み出しては放っていた。
 火球の連撃を受け、親分は膝をつく。
「どんな祭りに誘ってきたのかと思ったら、思った以上に派手だな」
 ユウヤは親分から目を離さず、ミーナに話しかける。
「祭りの本番はこの後よ」
 祭りの前に山賊を倒さなくてはならない。
「マスター、いつも言ってるでしょう。独断専行は危険ですと」
 追いついた結華は無表情ながらユウヤに寄り添う。
 小言からユウヤを案じているのが感じ取れるようだ。
「まぁまぁ、まずはこいつを倒してからだぜ?」
「わかりました。さっさと片付けます」
 宥めるようなユウヤの言葉にため息をこぼし、結華はフレイムソードを構えた。
 親分を倒した後は小言を覚悟した方がいいのかもしれない。
「テメエらぁぁぁ!」
 親分はよろよろと立ちあがり、もう一振り斧を取り出し、振り回す。
 ユウヤが回避するのと、進み出た結華が炎に包まれた大剣で斧を受け止めたのと同時だった。
「無駄です。その程度の攻撃は、サラマンダーの炎には通じません」
 ユウヤは口笛を吹き感心する。
「へぇ、でかい斧なのになかなか速ぇな」
 親分の一撃の速度は確かに目を見張るものがある。
「マスター、感心している場合ではありません」
 大剣で斧の攻撃を弾き返し、結華はまたお小言だ。
 全ては彼を案じてのこと。
「わかってる、わかってる」
 ユウヤは返して、再び短剣を取る。
「さくっと倒して祭りに行こうぜ」
「そうですね、そうしましょう」
 二人の連携攻撃。炎が舞い、短剣が躍る。
 息の合った鮮やかな攻撃だった。
 ミーナも長剣を操り、切りつける。
「往生際が悪いのね」
 親分は追い詰められていく。もうあと一押しだった。
「終わりです」
 結華の大剣が親分の斧を弾き飛ばした。
「くそっ……!」
「トドメだ!」
 ざくっとユウヤがダガーで親分の首元を切りつける。
「があああああっ!!」
 断末魔は一瞬。どうっと親分は倒れ伏した。
「これでおしまいね」
 ミーナは微笑み、結華はユウヤの腕を引く。
「マスター、先ほどの話の続きですが」
「せめて祭り会場についてからにしようぜ」
 まあまあ、とユウヤは結華を宥めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『勝者たちの宴』

POW   :    資材の運搬などの力仕事やとにかく目立つパフォーマンスで祭りを盛り上げます

SPD   :    祭りについて周辺の町に宣伝を行ったり、珍しい物品やサービスを提供します

WIZ   :    人手がいる仕事の助力や地域の名産などを押し出した企画を出展します

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●祭り会場は寂しく
 山賊は倒したが、祭り会場は寂しい。
 山賊対策に村は労力を割いたため、催し物が足りないのだ。
 余興の為のステージも寂しく、提供される料理の種類も華やかさに欠けている。
「誰か盛り上げてくれないかねぇ……これじゃあせっかくの祭りが可哀想だ」
 祭りを盛り上げるため、村は労力を願っている。
 誰かに余興で盛り上げて欲しい、華やかな料理を提供してほしい。
 さあ、祭りを盛り上げるのは――?
ユウヤ・シュバルツ
結華からの小言が終わり、ぐったりした状態で
「余興ねぇ。オレ達に出来そうなことと言えば……模擬戦なんてどうだ?」
結華の返事を聞き
「お、乗り気みたいだな。なら、やってみるか!」
ミーナが去っていくのを見て
「何だか嫌な予感がするんだよなぁ」

ステージの上で、二本のダガーを抜いて構える。
「結華、あくまで演武だからな?」
【シーブズ・ギャンビット】【2回攻撃】【見切り】【残像】であくまで魅せる演武として舞い踊るように切り結ぶ。
「なるほど……楽しくなってきたな!」

乱入したミーナへ【シーブズ・ギャンビット】
「周りが盛り上がってるから良いとするか」
結華との同時攻撃を受け止められ
「流石だな。だけど、こっからだぜ!」


御門・結華
ユウヤへの小言が終わり心なしか満足した雰囲気で話を聞く。
「模擬戦ですか。大丈夫です、訓練にもなりますし」

ステージ上で水を纏うアクアグレイブを構えます。
「勿論です。マスターこそ、意地を張って無理はしないで下さいね?」
【ミレナリオ・リフレクション】攻撃の軌道を読んで水の【オーラ防御】を纏い【武器受け】します。
「マスターの動きは誰よりも知っていますから」
その後はマスターの動きに合わせて、水流の中で舞い踊るように斬り合います。
「マスター、こういうのも楽しいですね」

乱入したミーナに対し、少し不機嫌に。
「わかりました。お相手します」
攻撃を受け止められたことに少し驚き
「……マスター、少し本気を出します」


ミーナ・ヴァンスタイン
ユウヤと結華の模擬戦の話を聞いてニヤリとしつつ
「ふふっ♪楽しくなりそうね?」

2人のステージに途中で乱入します。
「ねぇ、わたしも混ぜて頂戴な♪」
客席に一礼して、ユウヤ達に向き合い眼鏡を外し。
「せっかくの余興でしょ?お客さんに持って楽しんでもらおうかなぁって♪」
真紅の瞳を輝かせて微笑み
「二対一で良いわよ?」

2人が攻撃して来たら、今までステージで見た動きから二人の攻撃を【視力】【聞き耳】で【見切り】ダガーを右手、薙刀を左手で【怪力】で掴み【断罪撃】で完全に相殺し止めます。
「これくらいしたほうが盛り上がるでしょう?」

模擬戦後、疲れたようにぐったりして
「……二人ったら少し煽ったくらいで大人げないわねぇ」



●まるでダンスのように
「お願いです! 余興で祭りを盛り上げて欲しいんです!」
 村人に頭を下げられ、ユウヤ・シュバルツ(人間のシーフ・f01546)は困ったように頬を掻く。
「余興ねぇ。オレ達に出来そうなことと言えば……模擬戦なんてどうだ?」
 どこかぐったりした様子で、御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)に尋ねた。
「模擬戦ですか。大丈夫です、訓練にもなりますし」
 無表情ながらどこか満ち足りた空気を纏い、結華は頷く。
 模擬戦ならば、観戦する人々は熱気に包まれるだろう。
「お、乗り気みたいだな。なら、やってみるか!」
 ユウヤは俄然やる気を見せ、村人に頷いて見せた。
「本当ですか! ありがとうございます!」
 盛り上がる予感を抱いた村人の表情が明るくなる。
 共に話を聞いていたミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)はニヤリと笑った。
「ふふっ♪楽しくなりそうね? 一番前で見せてもらうわね」
 まだ見ぬ模擬戦に心を躍らせ、ミーナはステージの方に去っていく。
 その背中を見送り、ユウヤはぽつりと胸の内を零した。
「何だか嫌な予感がするんだよなぁ」
 何はともあれ余興のステージに上がり、結華とユウヤは対峙する。
 ダガーを構えて、ユウヤは小声で結華に念を押した。
「結華、あくまで演武だからな?」
 水を纏ったアクアグレイブを構えて、結華はすまし顔だ。
「勿論です。マスターこそ、意地を張って無理はしないで下さいね?」
 ステージの前は人で溢れかえり、熱気に満ちている。
 最前線で見守るミーナも模擬戦の始まりを待っている。
「ふふ♪二人とも、頑張ってね」
 模擬戦の開始は合図もない。
 だが呼吸がぴったりと合うように二人は同時に駆けだした。
 大げさな動作でダガーを振りかぶるユウヤ。
 全く同じ軌道でユウヤのダガーと結華のアクアグレイブが激突する。
「マスターの動きは誰よりも知っていますから」
 澄んだ音が鳴り響き、観客が沸き立つ。
 二人の動きは巧みだった。
 流れるような美しい動きで武器を、技をぶつけ合う。
「なるほど……楽しくなってきたな!」
「マスター、こういうのも楽しいですね」
 ユウヤと結華の武器がぶつかる音がリズミカルに響く。
 このままいつまでも二人の演武が続くものと思われた。
 しかし――。
「ねぇ、わたしも混ぜて頂戴な♪」
 今まで観戦していたミーナが突然ステージに現れた。
 ミーナは観客たちに一礼すると、眼鏡を外す。
 不意打ちで切りつけたユウヤを優雅な動きでかわして小首を傾げた。
「せっかくの余興でしょ? お客さんにもっと楽しんでもらおうかなぁって♪」
 瞳を深紅に輝かせ、ミーナは楽しげに微笑んだ。
「二対一で良いわよ?」
 突然の乱入者にも関わらず、観客たちは大いに歓声を上げる。
「わかりました。お相手します」
 どこか不機嫌そうに結華は頷き、薙刀を構える。
「周りが盛り上がってるから良いとするか」
 ユウヤは苦笑し、結華に目で合図する。
 ユウヤと結華がミーナへ肉薄し、左右から全く同時に攻撃を放つ。
 けれどその軌道をミーナは見逃さない。絶妙な動きで刃先を指で挟むように受け止めた。
 その絶技に一瞬ステージ周辺は静寂に包まれる。
 そして次の瞬間には歓声と拍手が広がった。
「これくらいしたほうが盛り上がるでしょう?」
「流石だな。だけど、こっからだぜ!」
 ユウヤは張り切り、ダガーを閃かせる。
 結華は少し驚き、真剣な声音でユウヤに告げた。
「……マスター、少し本気を出します」
 ユウヤと結華のコンビネーションがミーナへ畳み掛けるように攻撃を繰り返す。
 ミーナも派手な動きで長剣を振るい、観客を大いに楽しませた。
 それは三人で踊るリズミカルなダンスのよう。
 やがて演武が終わりステージを降りた後、ミーナはくたびれた様子で大きなため息を吐いたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

コエル・フーチ
さて、特にステージに向きの特技があるわけでもなし
うまい料理を作れるでもなし、とりあえず裏方の手伝いをしていようかな。
【念動力】で荷物運んだりなどして手伝う
落ち着いたら祭りに参加だ。なんだ、確かに料理は少ないようだが
酒はそれなりにあるじゃないか(ぐびぐび

夜になったらステージに立って芸をする
ステージから飛び上がって【空中戦】で空に向けて「熱線の雨」を打ち上げよう
【範囲攻撃】で広範囲に熱線をばら撒いたり
【誘導弾】で図形を描いたりアクロバティックな動きをさせてもいいかもな
そう、花火もどきだ。

どうだキレイだろう! は、酔ってないぞ?私があれくらいの酒で酔う訳ないだろう、はははははははははは(酔ってる



●働いた後の酒はうまい!
「人手募集、か。裏方の手伝いでもいいかな?」
 人手が足りないと聞いたコエル・フーチ(指先の熱・f08889)は村人に尋ねる。
「手伝っていただけるんですか! ありがとうございます!」
 村人に案内されるまま、一番人手が足りないという荷物運びへ。
「重たいですが、大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない」
 料理に使うという穀物の入った袋を、いくつも念動力を使って運ぶ。
「ありがとうございます。困っていたんです」
 感謝には手を上げて応えた。
 荷運びが落ち着いて、コエルは祭りへと足を向ける。
 提供される料理はともかく、酒は様々な果実から作られた物が揃っていた。
「これなんか、いいんじゃないか?」
 手に取った葡萄酒をぐびっと一口。
「働いた後の一杯はうまいな」
 そうして一通り酒を楽しんでいると日も落ちて、辺りも暗くなる。
 夜になっても祭りは盛り上がる。
 いや、夜こそが祭りの本番なのだ。
「ここで一つ」
 コエルがステージに上がると、観衆が期待の籠った口笛を吹く。
「それでは私から、光の芸術を」
 空に飛びあがり、熱線を空に放つ。
 放射線状に広がったり、星形を描いたり、空を彩った。
「どうだキレイだろう!」
 コエルの笑い声が響く。
 酔っている。確実に酔っているのだが本人はいつもと同じつもりだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

メイロン・ミラー
「料理」にはまあまあ自信があるけど、何を作ったもんかねぇ……
そうだな……冬なら猪肉を使った料理とか良さそうだけど
……良し、焼き肉だな!何かもう山賊相手にして疲れたからこれで行こう!

という訳で、客集めだな
脚を上げてしっかりと「力溜め」て、一気に「早業」で脚で地面を踏み抜く
これが【激震の一脚】による客集め……!
……あ、流石に周囲に物がないのを確認してからやるぜ!

注目を集めたら骨の付いた猪肉を火の上で焼く!
しかしまあ、何かまんが肉みたいな形だな……
…………あ、ヤバい。見てたら腹減ってきたわ
ゴメン!ちょっと先に一口だけ食わせてくれ!すぐに同じの作るから!
いいじゃん山賊ぶっ飛ばしたんだし!



●豪快! 骨付き肉!
「さて、何を作ったものかねぇ……」
 祭りを盛り上げる料理を作ってくれないかと頼まれ、メイロン・ミラー(堕ちた武人・f01473)は知恵を振り絞る。
「そうだな……冬なら猪肉を使った料理とか良さそうだけど……」
 焼く? 煮る? それとももっと手を掛ける?
「……良し、焼き肉だな!」
 決めてしまってから。メイロンは手早く肉の手配をする。
 脂がたっぷりと乗った骨付きの肉であった。
 そして肉を焼く鉄板を用意し、火をおこす。
「という訳で、客集めだな!」
 鉄板から少し離れ、メイロンは足に力を込めるように上げる。
 一気に地面を踏み抜いた瞬間に轟音が鳴り響く。
 喧噪の中でも人々の注意を引くほどに、大地が震えた。
「なんだ?」
 人々が集まって来ると、メイロンは骨付き肉を焼き始める。
「おお、肉だ!」
 すぐにいい匂いが漂い始め、さらに人が集まって来た。
 一番近くで肉の焼ける匂いを浴びたメイロンは、ごくりと喉を鳴らす。
 こんな美味しそうな匂いを嗅いで、何も思わないわけがないのだ。
「ゴメン! ちょっと先に一口だけ食わせてくれ!」
 そう、一足先に味見である。山賊退治の後はお腹が空くものだ。
「すぐに同じの作るから!」
 絵に描いたような見事な骨付き肉。
 焼き上がったその肉を食べずにはいられない。
 がぶり、とメイロンは豪快にかぶりついたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニャゴロー・ランタン
祭りと聞いて!…にゃ、盛り上げ役が必要だったでありますか?美味しいものを食べにきただけじゃダメでしたにゃ…反省。
自分はあまり出来ることが…あっ!特別に自分を撫でさせてあげるというのはどうですかにゃ?えっ、ダメにゃ?
とりあえず、村人殿に協力してもらってナイフ投げの芸を披露するであります。猫の毛づくろいを使って、どんなに際どいナイフも刺さらない!ドキドキの芸であります!自分もドキドキであります!…いつもより多めにぺろぺろしておくにゃ。
飛び込みで失礼、ここまで力を尽くしてこられた皆様のようにはいかないでありますが、少しはお役に立てるといいですにゃ。あとちょっとだけ、美味しいものがあると嬉しいにゃ…



●ドキドキのナイフ投げ
「祭りと聞いて! ……にゃ、盛り上げ役が必要だったでありますか?」
 ワクワクとやって来たニャゴロー・ランタン(戦場のネコチャン傭兵・f10624)は村人の話を聞いてうなだれた。
 ご馳走を楽しみにしていたのだが、反省して余興に何か出来ないかと考える。
 しかしニャゴローにできる事は少ない。
「あっ! 特別に自分を撫でさせてあげるというのはどうですかにゃ?」
 提案してみたものの、撫でる一人が癒されるだけではないかと村人に言われて、落胆する。
「それなら、ちょっと手伝ってほしいにゃ」
 村人にステージの余興の手伝いを頼み、ニャゴローはステージに立った。
「ほ、本当に投げるのか?」
 ぺろぺろと自身の毛を舐めるニャゴローに村人は恐る恐る問いかける。
「これでオッケーにゃ。投げてほしいにゃ」
 ステージ前に集まった観客は固唾を飲んで見守っていた。
「それっ!」
 村人の投げたナイフがニャゴローへ向かう。
 ニャゴロー自身もドキドキのひと時だった。
 このままでは刺さってしまう、と誰もがひやりとした瞬間。
 ナイフの刃がニャゴローのてらてらと輝く毛並に触れた途端、つるりと滑った。
 全く刺さらずに、ナイフは床に転がる。
「うおおおおお!?」
「すげえええええ!」
 観客が大きくどよめいた。
 会場は大盛り上がりだ。
「飛び込みで失礼したにゃ」
 ニャゴローがぺこりと頭を下げて舞台を降りると拍手に迎えられる。
 はしゃいだ声で村人が次々とニャゴローに話しかけた。
「すげぇな、あんた!」
「こっちで一緒に飯食おうぜ!」
 温かい声援に迎えられ、ニャゴローはご馳走の待つテーブルへ案内されたのだった。

 祭りの夜は盛り上がり、更けていく。
 寒さを吹き飛ばす熱い騒ぎと共に。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月16日


挿絵イラスト