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狙われた(混浴)温泉を守れ。

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●山賊に奪われた温泉。
「……山賊はスレイすべきだと思う」
 開幕で何物騒な事言ってるんだこのウサ耳はと猟兵達の注目を集めたのはウサ耳なグリモア猟兵、月原・月華だ。
 ある程度注目が集まった時を見計らい、雪花はマイペースに話を切り出す。

「アックス&ウィザーズ世界で温泉が見えた。違った。温泉が狙われる予知が見えた」
 余程このウサは温泉に行きたいのだろうか?と数人首をかしげるが、話を聞く限りとある村の観光名所でもある温泉がオブリビオンに狙われる予知が見えたらしい。
 このオブリビオンは温泉場を拠点に据えて、周囲の村や町を襲い悪逆非道を行い、温泉で楽しむつもりなようだ。

「温泉で楽しむのはボク。……ちがった。温泉は皆のもの。独占なんて許せない」
 願望が漏れ出したぞこのウサという声が聞こえる、雪花はこれをスルーして、話を続け鵜る。

「温泉を狙ってる敵は、オブリビオンな山賊。手下にアルラウネがいる」
 アルラウネは強烈な聞くに堪えない叫び声を出して周囲に破壊を繰り出し、自身の幼体――マンドレイクを生み出して襲い掛かってくる性質を持つ、アルラウネ自身も大量にいるので質よりも量で攻める山賊らしい戦い方の様だ。

「ボスは山賊。アルラウネ達や周囲一帯の山賊を束ねてる首領。力も強くて、すばやくて、脱ぐともっと素早くなる変態。手下も多いから厄介な敵だよ」
 何気に変態呼ばわりされているが、欲望のままに暴れまわっている山賊なので庇う必要性は皆無だろう。それに、こうやって予知かかるほどの凶悪犯で、このまま放置しておけば近隣の村や町は全て略奪されてしまうのは想像に難くない。

「慈悲は要らない。命乞いするかもしれないけど……命乞いしてきた相手も殺してきたような奴だから遠慮は禁物」
 己の欲望の為には手段を選ばないような相手だ。人の姿をしていてもその本質はオブリビオン、改心の余地なども皆無だろう。

「これが終われば温泉に浸かれる。壁とかまだ壊されてないから、ゆっくりと浸かれるよ。新年をさっぱりするのも、いいかも。それじゃあみんな……新年早々だけど……宜しく」
 そういって皆を運ぶために立ち上がる雪花。その手には温泉セットとあひるさんの玩具が入った桶が握られている。

「………そうそう。ここの温泉は混浴だから、ちゃんと隠そうね。変なことしたら――うっさうさにするよ」


暁月
 はい、明けましておめでとうございます。新年早々、バンディットをスレイしに来ましょう。主な目的は温泉です。ゆっくりと温泉を楽しみたい方はお友達とどうぞ!

 その前に一仕事があります。まずはアルラウネ戦です。見た目は可愛いですが、叫んで周囲一帯を破壊するわ吹き飛ばしてコードの妨害するわ、あと幼体呼び出して数で襲ったりしてきます。アルラウネ自身もマンドレイクもそこまで強い相手じゃないのでささっと倒してしまいましょう。

 それが終われば首魁の山賊が現れます。臭いし下品だし下劣です。性格も悪いので、遠慮なく倒してください。女性には下劣な目で見てます。勿論こいつは女性をゴブリンがアレした感じで襲ってるので特に遠慮しないでください。

 掃除が終われば待望の温泉です。ゆっくりと楽しんでください。雪花も楽しんでますので、絡みたい方はプレイングにお書きください。それではみなさん、宜しくお願いします。
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第1章 集団戦 『アルラウネ』

POW   :    ルナティック・クライ
【聞く者を狂わせるおぞましい叫び声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    スクリーミング・レギオン
レベル×5体の、小型の戦闘用【マンドレイク(アルラウネの幼生) 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    リパルシブ・シャウト
対象のユーベルコードに対し【それを吹き飛ばす程の大音声 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルテミス・カリスト
「アルラウネとは厄介ですね。
ですが、この正義の騎士アルテミスの前には敵ではありません!」

アルラウネの恐ろしさは、その叫び声。
ならば、音速よりも早く動けば問題ありません!

「騎士の奥義、受けてください!」

音速を突破する【スーパーソニック・ブレイク】で瞬時にアルラウネに接近して
叫ばれる前に大剣の一撃を与えましょう。

そして瞬時に距離を取り、叫びを回避します。

しかし、音速を越えた衝撃と激しい動きについてこられず、
身に付けている鎧や服がボロボロになってしまうのでした。

「やっ、き、きゃあっ!
み、見ないでくださいっ!」



●正義の騎士は温泉を守りたい。ただし自分の服は守れない。
 アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は騎士らしく、山賊に臆することなく温泉施設の門前で堂々と仁王立ちしていた。

 門の前では先発部隊なのかアルラウネ達がわらわらと現れて温泉施設を落とすべく意外と素早い速度で走ってくる。

「アルラウネとは厄介ですね。ですが、この正義の騎士アルテミスの前には敵ではありません!」

 アルテミスは声を高らかに鼓舞し周囲の猟兵達のテンションをあげ、迫りくるアルラウネ達に向かって真正面から突っ込む。愚直ともいえる真っ直ぐな気持ちと行動力だが、先行の将とはこのような者が相応しいといえるだろう。

「騎士の奥義、受けてください!」

 事前情報でアルラウネ達の攻撃方法は把握している。要は声に気を付ければいいと判断したアルテミスは、それよりも速く動けば何の問題もないと考え、それを実行する。
 アルテミスが力強く一歩踏み込んだ時、大剣を持っているとは思えないほどに急加速、何かが弾ける音がしたと思えば既にアルテミスは手に持っていた大剣でアルラウネ達に迫っていた。
 アルテミスは【スーパーソニック・ブレイク】にて自己を強化し、一時的に音速を超える速度を叩きだしたのだ。
 その速度を維持したまま、大剣を振えば質量と速度が乗った斬撃はアルラウネ達を抵抗する暇もなく纏めて噴き飛ばす。状況に気づいたアルラウネ達は叫び声をあげて反撃をしようと試みるが、それを察したアルテミスは声が届くよりも速く、大剣を振う時よりも素早い移動で距離を取った。

 一瞬の間に音速で移動するアルテミス。だが、人は音速を超えるとどうなるのだろうか。肉体は猟兵となった時点で強固となり、非常に頑丈だ。だが服や鎧は全くの別だ。
 アルテミスは音速の機動力の代償と言わんばかりに、身に着けていた鎧や服がボロボロにはじけていた。最初の一歩目で聞こえた破裂音は服がはじけ飛んだ音だったのだ。二度目のははじけ飛ぶものが無くなったので更に機動力を増している。

 その事に気づいたアルテミスは顔を真っ赤にし、しゃがみ込んで大剣を前に出し。

「やっ、きっ、きゃあああっ!み、見ないで下さいっ!」

 羞恥により真っ赤になったアルテミスはその場でしゃがみ込み動けなくなったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フレイヤ・ジーナス
大きな声を武器にしてる子がいるって聞いてきたんだけどな~。
あ、あの子か~。でも歌じゃないみたい、がっかりだよ~。
あれだけ大きな声が出せればトップアイドルも夢じゃないのにな~。
なら、フレイヤが本当の歌を聞かせてあげるよ~♪

「さあ、ライブスタートだよ、みんな応援お願いね☆」

歌に合わせてディフォルメされたワルキューレたちが出てきてマンドレイクに攻撃を仕掛けるよ。
マンドレイクを倒し終えたらアルラウネにも攻撃させるよ~。

「歌って踊れれば、そこが私のステージなんだよ☆」



●踊る戦乙女

「大きな声を武器にしてる子がいるって聞いたんだけどな~」

 フレイヤ・ジーナス(永遠の歌姫・f02099)は固まって迫ってくるアルラウネ達を見やりながら期待外れと言わんばかりにため息を吐く。彼女にとっては声は歌という娯楽でもあり、武器なのでアルラウネの声に興味を抱いたのだが、あれはただの叫び声でお世辞にも綺麗とは言い難いものだ。
 本心であれだけ大きな声を出せればトップアイドルも目指せるというのになと、心の中で秘めつつ、本当の声――歌というものを教えるべく胸を張る。
 金色の髪をなびかせながら、アルラウネという観客に向けて歌いだす。

「さあ、ライブスタートだよ!みんな応援お願いね☆」

 フレイヤが歌いだすと同時にバックダンサーのように彼女の後ろにマリオネット仕掛けの戦乙女、ディフォルメされたワルキューレ達が現れた。
 アルラウネ達もまた、幼体であるマンドレイクを呼び出してワルキューレ達にぶつける。

「歌って踊れれば、そこが私のステージなんだよ☆」

 マンドレイクとワルキューレ達の戦いは一時は拮抗していたものの、アルラウネ達の数が多く、それにより生み出されたマンドレイクの数によってワルキューレ達は次第に押されていく。

「わわっ!?アイドルに手を触れないでくださーい!」

 ついにはワルキューレの防衛網を潜り抜けたマンドレイクがフレイヤに傷を負わせ、慌てて後ろに下がる。
 乱れた防衛陣を食いつぶすようにアルラウネ達とマンドレイク達はワルキューレとフレイヤに襲い掛かるものの、密集した隙を狙って他の猟兵達が薙ぎ払う様に吹き飛ばす。
 少々ひやっとしてワルキューレ達はあえなく壊滅したものの、自分はまだ歌える。歌えるなら戦えると気合を入れ直して二曲目を唄うのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

オーガスト・メルト
拠点に温泉が欲しい…か。随分と酔狂な賊もいたもんだ。
気持ちはわからんでもないが、まず襲撃・略奪というのは論外だ。

まずドラゴンランスの【デイズ】と万能バイク【ナイツ】を戦闘モードにして万全の態勢で迎え討つ。
相手の射程に入る前にグランド・フレイムである程度ふっ飛ばしておきたいな。
その後はひたすらナイツで戦場をかく乱しつつ敵を攻撃。
俺が倒す必要はない。仲間が倒しやすくするのが目的だ。
味方を巻き込まなくていけそうなら、グランド・フレイムも撃つぞ。

邪魔して悪い…とは思わんが、ここから先へは通さないぜ。
何せ温泉を楽しみにしてるウサが後ろで睨んでるからな。
被害なんぞ出したら俺の身が危険だ。



●酔狂な賊には処罰を
 オーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)はドラゴンランスを肩に乗せながら、やってくる山賊の手下であるアルラウネ達を見やりながら呆れた様子で息を吐く。

「気持ちは分からんでもないが、まず襲撃・略奪というのは論外だ」

 万能バイク【ナイツ】に跨り、槍を構えて万全の状態で迎え撃つ。
 オーガストは自分の炎の射程ギリギリまでアルラウネ達を引き付け、射程内に入ると同時に槍を振い奥義・蹂焔(グランド・フレイム)にて焼き焦がす。
10mもあるオーガストの槍【デイズ】はアルラウネ達が叫ぶ隙も与えずに大きく吹き飛ばし、その隙に【ナイツ】のアクセルをフルスロットルで回して混乱した前線を更にかき回すべく走りまわす。

 オーガストの【ナイツ】は舗装されていない道にも関わらず、手足のように動き回り戦況を乱しつつ、時には轢いて時には【デイズ】の餌食となっていく。その動きにアルラウネ達は対応することが出来ず、隙を見せたり負傷したアルラウネ達は他の猟兵達によって打ち取られていく。
【ナイツ】でアルラウネ達の裏まで回れば奥義・蹂焔(グランド・フレイム)で再度焼き焦がし、大きく吹き飛ばしていく。
 アルラウネ達は混乱の渦に叩きこまれたが、後ろを見ればまだ多くのアルラウネ達が向かってくるのが見える。

「邪魔して悪い……とは思わんが、ここから先へは通さないぜ」

 なんせ温泉を楽しみにしているウサが後ろから睨んでいるからな、と内心で思いながらかく乱させるべく援軍のアルラウネ達の元へと【ナイツ】で駆けていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

千代月・陽華
温泉と聞いてやってきました。(温泉と聞いてやってきました)
雪花さまのちっぱいを育てるために頑張って温泉を奪還いたします

温泉にバスタオルを巻いてはいるのマナー違反なので、ハンドタオルだけ持って突入します
え? 脱ぐの早い?

では、いつもの特性巫女装束を着て湯気に突入します
肝心なところは謎の光で

アルラウネ様もなかなか可愛らしくていらっしゃる
これが終わったらお湯を共にしとうございます
まずは、とりあえず遠距離からユーベルコードでも撃ちますが

戦闘が終わったらアルラウネ様をお湯に引きずり込みます
かけ湯をして、温泉に入れて……

え? 植物にお湯をかけると枯れる? あらまあ……(生き物をいじりすぎてダメにする思考



●温泉と聞いてやってきました!
「温泉と聞いてやってきました」

 二度同じことを言ったのは千代月・陽華(那由多の数打物・f05936)。彼女は豊かな胸を揺らして温泉と聞いてわくわくしてやってきたのだ。
 決して雪花の胸を堪能したりぺたーんなのを育てる為にやってきたわけではない。温泉を取り戻す為にやってきたのだ。それが雪花の為になるは結果的なものである。

 いそいそと温泉に入るべく脱衣所にハンドタオルを持っていこうとするが、他の猟兵達にまだ早い早いと突っ込まれ、戦場に戻る。
 そこで向かってくるアルラウネ達を視界に入れると可愛らしさに顔がゆるむも、その手にはしっかりと刀が握られている。

「これが終わったらお湯を共にしとうございますね」

 植物を温泉に入れたら枯れるんじゃないかと猟兵達は内心思っているが、敵なので特に良いかと放置してアルラウネ達を迎え撃つ。
 アルラウネ達が接敵するよりも速く、千代月が射程内に入ったアルラウネ達に向かって刀を構える。

「甦れ、嵐の大蛇龍!! 全て吞み喰らい、荒魂の神威を示せ!! 顕現せよ、嵐の禍!!」

 刀から魔力が解放され、それは大きく天を衝くように伸びる。水と風と雷の複合魔力が刃となって振り下ろされればアルラウネの一団が大きく吹き飛ばされた。アルラウネもマンドレイクも纏めて薙ぎ払う一撃に猟兵達は感嘆の声をあげる。
 アルラウネ達もやられっぱなしは癪なのか、大きく息を吸い込み叫び声をあげようとするが、荒魂・天叢雲(アラミタマ・アマノムラクモ)によって舞い上がった粉じんが入り込み、各自咳き込んで叫べずにいた。
 思わぬ副次効果に猟兵達はこの隙を逃さないと言わんばかりに、千代月は胸を揺らしながら、そして温泉に浸かる雪花の姿を想像しながらアルラウネ達に襲い掛かるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ソフィア・リューカン
【SPD】希望

いくら相手の声が大きいからといって、流石に遠くからなら大丈夫のはずね!ジェファーソン(人形)とレイニー(人形)を動かして攻撃していくわ!
ただ、あくまで攻撃自体はちょっかいを掛けるくらいで、どちらかというと味方への攻撃を人形たちに集約させるように、フェイントや味方をかばうように動かしていくわ!
これなら味方への攻撃を誘導できるし、人形たちならまた後で直せる……直せるからね、うん。あんまりやりたくはないけど……。

……うん、あの小さい子(マンドレイク)は何なの?見た感じ、脆そうだし……人形たちで倒せるのなら、できるだけ倒しておくわ!

※アドリブ・他者との協力歓迎です。



●人形は踊る。
 ソフィア・リューカン(ダメダメ見習い人形遣い・f09410)は相手の声が声と聴き、距離を取ったまま人形に繋がる糸を操る。
 ソフィアの人形、ジェファーソンとレイニーはまるで生きているかのように動き回り、猟兵達に混ざって突撃していく。
 対するアルラウネ達は大量のマンドレイクを生み出して、波のように襲い掛かるとその波に人形たちが飲み込まれる。一目で屈し易そうと思ったアルラウネ達は囮にかかるように二体の人形に襲い掛からせたのだ。
 ジェファーソンとレイニーもマンドレイクを次々と倒していくが、物量は力でありソフィアの人形は徐々に押され、ついには多くのマンドレイクに伸し掛かられ動けなくなった。

「このっ、やめなさいよっ。止めてよ!」

 仲間の為に人形を囮にしたとはいえ、壊されるのは嫌だ。自らマンドレイクを排除しようと動き出すも、大量のマンドレイクは次々と山積みになっていく。
 しかし、それを見逃すような猟兵達ではなかった。
 千代月とオーガストがマンドレイクとアルラウネ達を拭き飛ばし、薙ぎ払って人形たちを助け出す。
 ソフィアは多少傷んでしまったものの無事な人形達に安堵し、今度はもっとうまくやると気を取り直し、再度人形に繋がる糸を操るのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

草剪・ひかり
【POW判定】
可愛い感じの新人ちゃんは、やられっぷりの良さも人気の秘訣!?
というわけで、遠慮なくやっつけちゃいます!

多対一の戦いだって
プロレス界の女帝としては、バトルロイヤルで集中攻撃されるのも慣れっこだもんね!

アルラウネ達とは対照的?なダイナマイトボディの肉弾攻撃で片っ端から薙ぎ倒しちゃうよ!
両腕を伸ばしてのダブルラリアットや、重量級ボディを浮かせたドロップキック!
そして、何匹もまとめて押し潰す、爆乳ボディプレス!

見る人の見方によっては幼女虐待に見えちゃうかも……?
まぁ、そんなの気にしてたらオブリビオン退治なんてできないけどね!

さぁ、プロレス女王ひかり様のド派手な活躍は次からが本番だよ!


勅使河原・源蔵
やれ、こんな世界にまで来る事になるとは、猟兵なんぞしておると退屈せんのう。
この世界は初めてじゃが、はいてくな物が無いのは助かるわい。
それに温泉まであるとは良いではないか。
おぶりびおんの賊共を蹴散らし、温泉を楽しませて貰おうかのう。

して、あの可愛らしいのがあるらうねかの?
草木なのやら女子なのやら、また不思議な妖じゃのう。
まあ、斬れるのならば同じじゃがな。
『残像』と『2回攻撃』で手早く撫で斬りにしていくぞい。
声を避けるのは難儀じゃが、声を上げる前に斬ってしまえば良いのじゃろう?
遠間ならば忍者手裏剣にて射抜いてやろう。
数は多いが、それだけではのう。
これでは肩慣らしにもならんぞい。
賊は何処じゃ?


モルツクルス・ゼーレヴェックス
湊殿(f03686)とアマータ殿(f03768)と協力
してあたるっす

【拠点防御】は得意っす!うさ殿の情報を元に戦略立てるっす!絶対に温泉を護ってみせるっす!

「まあ、うさ殿の不穏さはスルーして、確実に片つけるっす!」

【戦闘知識】および【地形の利用】で待ち伏せポイントを見つけるっす奇襲は基本っす!

湊殿に敵陣の足を止めてもらい、アマータ殿との連携攻撃で殲滅っす!

【属性攻撃】で強化した【ウィザードミサイル】の火力を堪能してもらうっす!

「アルラウネの方々、遺言残すなら今のうち……聞こえてないっすかねえ?」


月鴉・湊
アマータ君(f03768)とモルツクルス君(f10673)と協力。
じゃあこの仕事をちゃちゃっと済ませてゆっくり浸からせてもらいますか。
アルラウネの武器は声。 それを封じるためにUC【咎力封じ】を使用。
血の糸の形状を変化させて、声とついでに動きを封じる。

うまくいけばこれで彼女達は的も同然だ。
さてさて、二人の攻撃、お手並み拝見とさせていただきますかね。


アマータ・プリムス
湊様(f03686)とモルツクルス様(f10673)と協力します。
「新年の温泉……是非依頼を完遂して楽しませていただきましょう」

当機は銀色のトランクを持って現れます。湊様が足止めしてくれたアルラウネの集団相手にトランクを【武器改造】して火炎放射機に変形させます。その後モルツクルス様と連携して【範囲攻撃】と【属性攻撃】を用いて焼き払います。
「雑草相手にはこれが一番です」

打ち漏らし相手には【フェイント】をかけて鋼糸で【だまし打ち】して【敵を盾にする】を使って攻撃範囲に引きずり込みます。
「温泉のために逃がしはしませんよ」

温泉が楽しみなので顔には出ませんがウキウキしています。


ユキノ・サーメッティア
温泉だー!
なんか山賊やってくるらしいから
希望通りにうっさうさにしてやればいいんだね!

まずは遠距離から
対象に向かって所持してる銃で
【衝撃波】をともなった銃撃して
【マヒ攻撃】で痺れさせて足並みを崩させようか

十分に近づかれたら両手に剣を持って対処
【範囲攻撃】で複数を斬りつけて
返す刀ってか剣で【2回攻撃】

【SPD】に対しては【なぎ払い】で纏めて片付けてみようかね
今回はUCを使うつもりはないので【WIZ】の脅威は低いけど
【POW】は無差別だし、変そうだねー
乱戦時とか状況的に対処のしようがないときもあるねぇ
…耐えるしかないかな


ウィルトス・ユビキタス
温泉か……風情があるな。
だがその前に野蛮な連中には相応の報いをもたらさないとな。

高台から【目立たない】様に【エレメンタルコード】を【高速詠唱】し【全力魔法】で炎の津波による【属性攻撃】を行い、全てを焼き払おうか。
敵に気付かれる前に最大火力ををぶつける。

生き残りの対処は【ガジェットNo.1腕部装着型可変ガジェット】で行う。
攻撃はそのガジェットで受けて、【ラディウス・ナトゥーラ】で殴る。



●天空に煌めくプロレスの女王
 草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)は迫りくるアルラウネとマンドレイクの大軍に思わずにやりと口元が吊り上る。プロレス女王である彼女にとっては、一対多は何時もの事で慣れた出来事だ。
 しかし、今は頼れる仲間達が居る。先制で斬り込んだ千代月とバイクに跨り縦横無人に走り回るオーガストに混ざり、嬉々としてバトルロワイヤルの場に走り込む。
 助走を付けてドロップキック!アルラウネ達は纏めて吹き飛んだ!!
 そのまま着地して、周囲にマンドレイク達が群がってくれば、纏めて組み付いて天高く放り投げる。
 地面にたたきつけられたマンドレイク、アルラウネ達に向かって草剪は次々と巧みなプロレス技を打ち込んでいく。
『おおっと、ドロップキック!ブレーンバスター!コブラツイスト!絶対女王の鮮やかな技の数々がリング上に光り輝く!』
 謎の実況が響く。クィーンズ・アブソリュートリィ・アーキテクツ(ゼッタイジョオウノキタエアゲラレシワザノカズカズ)だ。連続でプロレス技を叩きこまれたアルラウネ達は纏めて爆乳ボディプレスで叩き潰された。
 準備運動としては十分だと言わんばかりに草剪は汗をぬぐい、残るアルラウネ達に向けて再びドロップキックを放つのだった。(判定:大成功)

●退屈しない世界
「やれ、こんな世界にまで来ることになるとは、猟兵なんぞしておると退屈せんのぅ」

 刀を構えながら、好々爺のように楽しそうな笑みを浮かべているのは勅使河原・源蔵(枯れ枝一葉・f00611)だ。
 隠居し縁側でのんびりとしていた彼は――暇だからと猟兵として帰ってきた。好々爺のような瞳には、戦場で培った剣豪としての魂が宿っていた。
 彼にとってはハイテクな機器はまさに未知のもので、竜を狩るより難儀な者だが、この世界は彼にとって非常に心地良かった。温泉もまた彼にとっては喜ばしい、

「あるらうねとはやらあれか。草木なのか女子なのか、また不思議な妖ではあるが、斬れるのならば同じじゃな」

 刀を構えたまま仲間達と共に駆けていく。
 残像を残した刃は二度輝き、アルラウネを切り裂き、マンドレイクを撫でるように切り捨てる。
 勅使河原は演武のように刀を舞わせて、刀を振るい続ける。声をあげられる前に切り捨てれば良いと考えていた彼は首から上を狙って切り続けるが、不意にマンドレイクが吹き飛んだように勅使河原に向かってくる。
 思わず刀で切り飛ばすが、彼の前には一人のアルラウネが大きく口を開けていた。

「~~~~~~~~~~~!!!」
「くぅ!!」

 周りにいるアルラウネやマンドレイクがいるにもかかわらずの凶行。勅使河原も流石に対処できず、老いた身体を吹き飛ばされるも空中で受け身を取って無事地に足を着く。
 追撃の為に迫るマンドレイク達を手裏剣で牽制しつつ射抜けば、すっかりと忘れていた戦場の気配にニヤリとほほ笑む。それは非常に楽しそうな笑みだった。(判定:苦戦)

●三匹で行く(温泉に)
 モルツクルス・ゼーレヴェックス(影を扱き使う・f10673)、月鴉・湊(染物屋の「カラス」・f03686)、アマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)(判定:成功)の三人は新年の温泉を楽しむべく、その前の前哨戦としてアルラウネ達に立ち向かう。

「新年の温泉……是非依頼を完遂して楽しませていただきましょう」

 そうアマータが呟くと、二人とも同意するように頷く。

「うさ殿の不穏さはスルーして、確実に片付けるっすよ。こっちっす」

 モルツクルスの誘導の元、月鴉とアマータは木々の影に隠れる。この場は大きな大木と大岩が影になってアルラウネ達の視覚になっている所だ。
 月鴉は千代月やオーガストを筆頭として猟兵達が突っ込んだ様子を見守ると、的確に乱戦状態の最中で叫び声をあげようとするアルラウネを見つけだす。

「あいつだ。撃て」

 月鴉が己が血を糸状に変化させアルラウネの口を塞ぐと、アマータは銀色のトランクを構える。その瞬間、銀色のトランクが突如変化し、火炎放射器とその姿を変形させる。そのままトリガーを引けば炎がアルラウネやマンドレイク達を焼き払う。

「雑草にはこれが一番です」

 突然の不意打ちによる火炎放射により、混乱の最中だったアルラウネ達は慌てた様子で走り回り、時には叫び声をあげようとするが月鴉が口をふさぎ、モルツクルスが岩の上から【ウィザードミサイル】で声をあげられる前に吹き飛ばす。属性強化された【ウイザードミサイル】はアルラウネ達を次々と吹き飛ばしていく・

「アルラウネの方々、遺言を残すなら今のうち……って聞こえてないっすかねぇ?」

 人の言語を喋ることが出来るのか怪しい相手だ。モルツクルスは気兼ねなく【ウィザードミサイル】を放ち、それから逃れた相手にはアマータが鋼糸でアルラウネを縛り上げ、盾にして逃げ道を塞ぎミサイルに巻き込んでいく。

「温室の為には逃がしませんよ」

 モルツクルス、月鴉、アマータの三人は抜群のコンビネーションで次々とアルラウネとマンドレイク達を仕留めていくのだった。すべては新年の温泉の為に。

●うっさうさにしてやんよ
「温泉だ―!」

 元気に叫ぶのはユキノ・サーメッティア(ミレナリィドールのマジックナイト・f00911)だ。温泉は彼女としてもとても楽しみでここを独り占めにしようとする山賊はとても許しがたい存在だ。

 温泉施設を占領すべく向かってくるアルラウネ達を見やり、銃を引き抜いて皆の後ろから構える。
 千代月が切り込んだのを合図に、引き金を引けば【衝撃波】を伴った銃弾がマンドレイクを貫き、大きく弧を描いて吹き飛んだ。その衝撃波は周りのアルラウネを巻き込み、足並みを崩させる。
 続いて【マヒ攻撃】を伴った弾丸も放てば直撃したアルラウネは一時的に身動きを封じられ、その隙を仲間の猟兵達が切り飛ばす。

「どんどん行くよー!」

 ユキノは後ろから的確過ぎる銃撃でただの一体とも自分に近づく前に穿ち、吹き飛ばし、マヒの弾丸で足を止めていった。
 ユキノの銃の前にはただの一体とも、温泉施設にたどり着く以前に彼女に近づくことすら叶わなかったのだった。(判定:大成功)

●相当の報い
 ウィルトス・ユビキタス(武闘派デスクワーカー・f01772)は温泉施設にある高台の上に登り、温泉を見下ろしながらその風景に一瞬心を奪われる。

「温泉か……風情があるな」

【目立たない】ように姿を隠しながら機会を伺いつつ【エレメンタルコード】を【高速詠唱】で紡いでいく。
 高速で詠唱されたコードは直ぐに紡がれ、全力の力を込めて高台の上から魔法を放つ。
 迫りくるアルラウネ達は炎の津波により飲まれて燃え尽き、時には火傷を負って動きが鈍くなる。
 高台から飛び降り、【ガジェットNo.1腕部装着型可変ガジェット】で身を包めば、
第一陣を他の猟兵達と共に薙ぎ払う。

「俺の拳は痛いぞ……!」

 魔術師らしかぬ台詞を吐きながら【ラディウス・ラトゥーラ】で次々とアルラウネやマンドレイク達を殴り飛ばしていく。
 前線で殴り飛ばしていくウィルトスはやがて気づいた。アルラウネ達の波が収まりつつあることを。(判定:成功)

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『山賊親分』

POW   :    強欲の叫び
【酒!】【金!!】【女!!!欲望に任せた叫び声をあげる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    剛斧一閃
【大斧】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    手下を呼ぶ
レベル×5体の、小型の戦闘用【山賊子分】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


千代月、オーガストの二人が切り開くように薙ぎ払い、トドメにユキノが最後のアルラウネに止めを刺すとあれほどいたアルラウネやマンドレイク達は全て打ち倒された。
 ふうっと一息を付いた猟兵達だが、戦いはまだ終わっていない事を何処からか聞こえた怒声がそれを示す。

「てめぇえらかぁぁ!俺の手下をぶっ殺しやがったのはあぁ!これだけやった落とし前、てめえらの命と身体を持って償ってもらうからなぁ!!」

 一行の前に普通の人よりも一回り大きな、それでいて巨大な斧を担いだ山賊が現れたのだ。
草剪・ひかり
【POW判定】
なかなかいい体格の親分……更生したらプロレス入りとかどーお?
まぁ無理か、オブリビオンだもんね!

せめてこの場は、真っ向から力勝負!
まずはクィーンズ・アブソリュートリィ・アーキテクツを「手数重視」で発動!
親分が振り回す斧をかいくぐって懐に踏み込み
強烈な右の逆水平チョップを連打連打連打!

全身の捻りの乗ったチョップを叩きつける度に
トレードマークの爆乳がぶるんぶるん揺れて、ちょっと邪魔くさいかも……

そして、プロレスは一方的な闘いじゃダメなんだよね!
相手の魅せ場を作る余裕も、女王の実力の内だから!

敵がどんな攻め手で来ても、堂々と受けて立ってあげる!
結果的に多少苦しくなっても、まぁそこはそれ!



●温泉に響くゴング
 草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)は立派な体格をした山賊親分を見ながら拳を握りしめる。

(中々、良い体格した親分だけど、構成したらプロレス入り……は無理そうね。オブリビオンだし)

 一瞬よぎった更生の未来。だがそれはこの山賊には既に手遅れな域まで外道の道を歩んでいる。

「ぐっふっふ、姉ちゃんが相手してくれんのかぃ?そんな薄着で誘ってくれてんなら、徹底的に使い潰してやんよぅ!」

 言動の節々から聞こえる下種な声。雪花の言う通り、もはや更生の余地はないと判断した草剪はせめて真っ向勝負で叩きのめす。これが彼女のプロレスなのだから。

 体勢を低くし、意外と素早い斧の一撃を回避してクィーンズ・アブソリュートリィ・アーキテクツで手数を重視した打撃攻撃を叩きこむ。
 体重を乗せた水平チョップは山賊親分の巨体を軽く怯ませるが、その程度では決定打にほど遠い。しかし、草剪は素早い動きで幾度となく水平チョップを繰り出せば、ダメージが重なってきたのか段々山賊親分は痛みに顔をゆがめ、逃れる為に飛びのく。

「このアマぁああ!やりやがったな!【酒】!!」

 山賊親分は酒と宣言すると、ただでさえ太かった剛腕が膨張し力が増しているのが見て取れる。そのまま斧を振えば絶大な威力を誇るであろう。人であれば真っ二つになるほどの一撃だ。
 それを草剪は避けるでもなく、真正面から腕をクロスさせて防ぐ。ドンッと激しい音と共に、砂煙が巻き起こりその中から草剪が吹き飛ばされるように現れた。
 猟兵達が一瞬、顔を蒼くさせるものの草剪は空中で受け身を取り地面を滑るように着地する。
 あの一撃は草剪ならば避けれたはずだ。それを受けたのは山賊親分が外道であっても見せ場を作らせる。それが彼女のプロレスの女王としてのポリシーだ。

 両腕に軽くないダメージをうけたものの、まだ戦えると確認した草剪は砂煙の中から現れた山賊親分に向けて掛けていく。
 この場はリングはなく、場外乱闘も当然だが、魅せるプロレスをここにいる全員、山賊親分も含めて皆に与えるべく足を踏みしめるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルテミス・カリスト
「現れましたね、山賊の親玉!
邪悪な山賊は、この正義の騎士アルテミスが成敗します!」

大剣を構えて山賊の親玉に切っ先を向けます。
斧使いのようですが、その程度の武器では私の鎧を破ることはできません。

「騎士である私に山賊ごときの攻撃が効くと思わないでくださ……い……?」

ふと、身体が身軽なのを感じて、自分の格好を見下ろします。
そこには、鎧が脱げて、服もボロボロになった姿があるのでした。

「やぁっ、み、見ないでくださいーっ!」

身体を隠す私に山賊の斧が迫ります。

「その程度の攻撃は効きませんっ!」

脱力状態になることで、相手の攻撃を無効化する騎士の奥義を使用しますが
それが残った服へのとどめになってしまうのでした。



●正義の騎士(おはだけ)と山賊(今から脱ぐ)
 「現れましたね、山賊の親玉!邪悪な山賊は、この正義の騎士アルテミスが成敗します!」

 戦意も高く、意気揚々と大剣の切っ先を山賊親分に突きつけているのはアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)だ。
 威風堂々、まさに騎士らしさを体現とした彼女なのだが、山賊はひるむことなく下卑た顔付を更にだらしなく弛ませてアルテミスの身体を舐めるように見やっている。

「げっへっへ、騎士さん良い身体付きしてんなぁ。こいつぁ、何としてでも持ち帰ってやらねぇとなぁ!」

 山賊親分は斧を大きく振りかぶり、アルテミスに迫る。

「騎士である私に山賊ごときの攻撃が効くと思わないでくださ……い……?」

 山賊親分の視線、そして妙に軽い身体。恐る恐る自分の身体を見てみると、そこにはもうあられもない姿というか画すべきところが隠せてない自分の身体があった。

「やぁっ、み、見ないでくださいーっ!」
「そんなことしてる場合か騎士様よお!もっと見せてみろよおらぁ!」

 山賊親分はそのような事を気にも留めず、大きく斧を振り下ろす。刃の部分でないのは持ち帰りお楽しみするためだろう。
 この一撃が当たれば昏倒か気絶は免れない。
 斧が当たる直前、アルテミスのユーベルコード【防具破壊(アーマーブレイク)】が発動し、斧を大きく弾き飛ばす。

「その程度の攻撃は効きませんっ!」

 その衝撃はすさまじく、山賊親分の身体をも吹き飛ばし、アルテミスはその隙を見逃さずに大剣で切りつける。
 山賊親分は肩から大きく切り裂かれるも、鋼の如き身体と巨体には大きなダメージにはなったようだが、決定打にはまだ遠い。
 しかしその下卑た視線は未だアルテミスを見やっている。

「やりやがったなてめぇ!…自分から脱ぎやって、てめえは絶対に連れて帰ってやる!」
「え?きゃぁあああ!」

 山賊親分を大きく吹き飛ばした一撃は、代償として残った服や鎧すら弾き飛ばし、もう温泉に入るような状態になっていて色々と大変なことになっていた。
 それが山賊親分の集中力をそぐことにもなり、結果的には猟兵達の助けになったのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オーガスト・メルト
ふむ…味方戦力は近接・中間・遠距離が一通り揃っていて、援護もありか……
となると俺の役目は……牽制と遊撃かな?

デイズ、お疲れさん。元に戻って肩に乗ってろ。今回はこの小太刀・焔迅刀を使う。
ナイツはそのまま頑張ってくれ。
ドラゴン・ドライブでヤツの注意を逸らしつつ、ヒット&アウェイを繰り返すぞ。
すれ違いざまの【2回攻撃】だ。山賊ごときにかわせるかな?

だがメインはヤツの行動を阻害する事だ。
他の仲間への攻撃を減らし、逆に攻撃する隙をつくる。
特にヤツの【SPD】攻撃は出す前に潰すのを狙うぞ。
(他プレイヤーとの連携描写は歓迎)

手柄?そんなものは他のやつに譲るよ。
俺は結果さえ出せればそれでいい。



●駆ける騎士
 オーガスト・メルト(竜喰らいの末裔・f03147)は槍から10cm程の白竜に変身した相棒というべき竜を肩に乗せ、代わりに小太刀――焔迅刀を引き抜く。

「いくぞ、ナイツ!」

 再びアクセルを全開にし、猛烈な速度で山賊親分に迫るオーガスト。
 すれ違いざまに【二回攻撃】で二度切りつけようとするが、山賊親分は服を脱ぎ去りそれで刃を防ぐ。

「なっ!?」
「おらああ!!そのスカした面ぁ!気にくわねぇんだよ!!ボッコボコにしてやんよ!!」

 服が小太刀に絡み付き、体勢を崩した所に今までよりも速い斧が振われ、オーガストの身体を大きく吹き飛ばした。
 宙を舞うオーガストに追撃を加えんと山賊親分はその巨体に似合わない速度で迫るも、アルテミスとソフィアが操る人形達が立ちふさがり、行く手を阻む。

 オーガストはそのまま叩きつけられると思いきや、乗り手を守るためにナイツがオーガストを受け止めて再びそのシートに収めた。肩にいたデイズもその小さな身体で必死に体勢を整えようと援護してくれたのも功を奏したのかもしれない。
 オーガストは自分を助けようと頑張ってくれた2匹の竜を撫でて、気合を入れ直す。あのような巨体でも素早い動き。何処か油断していた部分があるのかもしれないのは事実。
 アレは人にて人ならざるオブリビオン。決して油断出来ない相手なのだ。
 再び強く小太刀を握りしめ、アクセルを全開にして仲間の攻撃の隙を作るために駆けるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

勅使河原・源蔵
お主が賊共の頭領かのう。
成程のう、確かに力は有る様じゃ。
先のあるらうねやまんどらごらと同じく、こ奴もやはりおぶりびおん、侮れんわい。
ならば儂も遠慮は要らんのう。
天下を乱す悪の親玉、叩き斬ってくれようぞ。

『残像』『2回攻撃』を駆使して、斧を避けつつ鋭く攻めて行くぞい。
避けきれぬとなれば『武器受け』で受け流す構えよ。
それにしても我欲の強い男よのう。
そうまで欲せば力ともなるか。
いやはや、感心感心。
――カカッ、愉しいのう。
然らば儂も本気を出すとするかのう。
お主の斧と儂の刀、どちらが勝るか力比べじゃ。
儂とて剣に生きる者、強者との死合いこそ儂の欲よ。
『剣刃一閃』、お主に受けられるかの?



●老いてもなお剣は煌めく。
「とっとと死んでおけや爺!!」

 山賊親分は大きく斧を振りかぶり、その大質量から繰り出されるとは思えない程の速度で斧を振り下ろすも、勅使河原・源蔵(枯れ枝一葉・f00611)は柳に風を体現したかのようにひらりとかわす。

「成程のう、確かに力は有る様じゃ。先のあるらうねやまんどらごらと同じく、こ奴もやはりおぶりびおん、侮れんわい」

 すたりと山賊親分の斧の上に着地した勅使河原はカチリと刀の濃口を鳴らす。

「ならば儂も遠慮は要らんのう。天下を乱す悪の親玉、叩き斬ってくれようぞ」

【残像】を残すほどの速さで繰り出される一撃、否、二撃。瞬時に繰り出された【2回攻撃】に山賊親分の身体に二つに赤い剣筋が走るものの、その巨体は鋼のように固く、表面を切り裂くのが精いっぱいだった。

「このっ爺が!」
「ほっほっほ、この程度では浅いか。楽しいのぅ」

 山賊親分は片手で拳を繰り出せば、勅使河原はひらりと後ろに飛んで回避する。
 飄々とした動きに山賊親分は憤りが高まるも、伊達に今まで生きて略奪を繰り返した訳ではない。昂ぶるなかでも冷静に勅使河原の刃が自分に決定打には程遠い事を見抜く。

「こいつならてめぇも手も足もでねぇだろ。【金ぇ!!】」

 山賊親分が己が欲望を叫ぶとその巨体が輝く。
 勅使河原は再度刀を振るうも、今度は薄皮も斬れずに刃が肌を滑る程度で収まり、僅かに表情が驚愕に染まる。

「そうまで欲せば力ともなるか。いやはや、感心感心。――カカッ、愉しいのう」

 己の刀が通じず、一方山賊親分の斧は一撃一撃が重くまるで爆撃のような一撃だ。流石の勅使河原も回避しきれずに、後ろに下がり威力を殺しつつ、武器で受け流すも傷が増えていく。
 それでもなお、勅使河原は楽しげに笑みを浮かべていた。これこそ剣の道、闘いこそ剣の本懐。未だ至らぬ局地、その道すがらに立ちふさがる難敵。

「実に愉しいのぅ……!然らば儂も本気を出すとするか。お主の斧と儂の刀、どちらが勝るか力比べじゃ」

 ペロリと額から零れた血を口で舐め、まさに生きている実感を感じる勅使河原。山賊親分は別に答えたわけではないだろうが、何でもいい、叩き潰せばそれでしまいだと言わんばかりに大きく斧を振りかぶる。
 一閃。刀と斧が交差し――大きく山賊親分の身体から血しぶきが巻き起こった。

「剣刃一閃。お主の強欲と儂の刀への欲。儂の方が欲深かったようじゃのぅ」

 されど山賊親分は未だ立ち上がる。これはまだまだ楽しい戦いが出来そうだと勅使河原は内心思いながら再度刀を向けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ソフィア・リューカン
「あれだけ大きいと、攻撃も怖いし近寄りたくはないのね……援護する側に、回っておくわ!」
【SPD】
・【楽園人形劇】を発動し、指の糸で操る2体、念動力で頑張って動かす16体の人形たちで攻撃……よりも、妨害メインで行動します。
・基本的には死角となりがちな背後や膝・アキレス腱への攻撃をしつつ、積極的に目潰しを仕掛けようと顔面に殺到して相手の視界を封じようとします。その際は他の猟兵さんの邪魔にならないように、斜線は通すように操作します。
・ついでに数体は味方の猟兵さんたちの攻撃に合わせて、礫での援護射撃を行います。

※アドリブ・他者との協力歓迎です。



●山賊に送る人形劇。
「あれだけ大きいと、攻撃も怖いし近寄りたくはないのね……援護する側に、回っておくわ!」

 そういって後ろに下がり、人形を展開したのはソフィア・リューカン(ダメダメ見習い人形遣い・f09410)だ。
 【楽園人形劇】により両手で2体、念動力で16体。合計18体による人形劇が始まった。人形達はまるで生きているかのように動き回り、針のような剣を持って山賊親分に接近する。
 人形達が近づいてきたことに気付いた山賊親分は目障りそうに斧を振い、人形達を薙ぎ払うも人形達は一斉に集まって斧を受け止め、逆側の死角から針のような剣を首筋に突きたてる。

「いってぇ!この人形風情が!うざってぇ!!」

 そこは人並み外れたオブリビオン。針のような剣は薄皮位しか通らずに決定打には程遠いが、痛みにより山賊親分の集中力がそがれる。
 その隙に勅使河原の剣閃が、草剪の水平チョップが繰り出され着実にダメージを重ねていく。
 その攻撃の際にも、手助けするようにソフィアの人形が山賊親分の顔に殺到して視界を阻害したり、腕や足に攻撃し力を分散させていく。
 決して決定打にはなり得ない攻撃。だが針が山を崩すがごとく、戦況は徐々に猟兵達へと傾くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

モルツクルス・ゼーレヴェックス
湊殿とアマータ殿とユキノ殿とウィルトス殿と協力っす

「みんな気合い入れるっすよ!温泉が待ってるっす!汗も血も流し放題っすからね!」

【拠点防御】って相手がバカだと一直線に向かってきて楽っすよね

「敵の召喚術は一撃入れれば解けるっす!ガンガンいくっすよ!」

【存在感】ある自分が後ろにいると気が散りそうっすよね!一応【オーラ防御】っす

皆を【鼓舞】しながらも後衛として周りをよく見てサポートするっす!

知り合い多いっすから【コミュ力】で意図を察するっす!

敵もよく観察して【学習力】と【戦闘知識】で行動予想
的確に【属性攻撃】で強化した【ウィザードミサイル】叩き込むっす!

「遺言残すなら今のうちっすよ?」


ユキノ・サーメッティア
アマータ(f03768)湊(f03686)モルツクルス(f10673)ウィルトス(f01772)と
一緒だったみたいだから協力するのー

山賊のボスが出て来たねー
アイツをうっさうさにすればいいんだね?
【SPD】で何か脱いでいく変態らしいけど!

頭悪そうな事を喚いてるし
仲間の鼓舞受けつつ、他の人の攻撃に紛れさせて
【スナイパー】で狙って急所(股間)狙いっ
【衝撃波】重ねるから、ヤバイことになるかも?
おまけで【マヒ攻撃】も追加して
「漢乙(おとめ)になっちゃえー」

おまけに狙えるなら山賊ボスの頭にウサミミカチューシャ乗せちゃうね
「ウサミミ半裸男が(色々と)散っちゃったねっ」
死に切れそうにない言葉をかけてあげよう


アマータ・プリムス
湊様、モルツクルス様、ユキノ様、ウィルトス様と連携希望

「温泉はもう目の前です、サクッと終わらせてしまいましょう」
基本は鋼糸を使い味方のサポート。相手の視線を引き付けるためと傷ついた味方の回復用に『シンフォニックキュア』を使えるよう【歌唱】を使い歌いながら戦う。味方が傷ついたら『シンフォニックキュア』を使用。

味方が動きやすいように【フェイント】と【だまし撃ち】を駆使して視線をこちらへ限定する。

大斧での攻撃は器用さを生かし腕に鋼糸を巻きつかせできる限り妨害する。引きずられそうになったら鋼糸を離す。

手下が召喚されたら【範囲攻撃】と【敵を盾にする】を使い鋼糸で一掃。
「労働の後の温泉は一層楽しみですね」


月鴉・湊
モルツクルス君、アマータ君、ユキノ君、ウィルトス君と連携。
彼らが攻撃を行い引き付けてる間に背後に周り、血の糸で不意打ちをしかける。
奴には休む暇を与えない、いやなにもさせない。

さあ、隙を見せてみろ。見せた瞬間お前の首を胴体から切り離してやろう。


ウィルトス・ユビキタス
湊、アマータ、ユキノ、モルツクルスと協働。
正面切って戦うぞ。ただし、後方でな。
後方から【ルーメン・イグニス】で前衛張ってるやつらを援護する。
あくまで援護だから、山賊が子分を召喚したらそっちを狙って行く。
【全力魔法】【属性攻撃】【高速詠唱】【先制攻撃】【二回攻撃】で殲滅する。
敵の攻撃は避けず対処【激痛耐性】とかでふんばる。

温泉を狙う下卑た輩は塵にしてやる。


千代月・陽華
いやあーー!! 下卑た盗賊でございます! 雪花さまが汚れます、こちらを見ないでくださいまし!

と、盗賊からかばう様に雪花さまを抱き寄せ、胸に頭をうずめさせたいと思います
隙を見て、ちょっと服越しにぱふぱふを試みてみたり

なにやら盗賊氏、すでに少し弱っているようですが、気にせず言葉で追い打ちを仕掛けます
この鬼、悪魔、外道、悪鬼、羅刹、泥臭い、ラッキースケベ狙い!

適当に降魔化身法で防御も固めておきましょう
おや? わたくしのほうが、悪鬼になっているような?

酒!金!女!の叫びには、百合!GL!美少女!と叫び返して掻き消しましょう

とにかく雪花さまを守りたい
そのためには、自らポロリして囮になることも辞しません



●仲間達と共に
 モルツクルス・ゼーレヴェックス(影を扱き使う・f10673)、ユキノ・サーメッティア(ミレナリィドールのマジックナイト・f00911)、アマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)、月鴉・湊(染物屋の「カラス」・f03686)、ウィルトス・ユビキタス(武闘派デスクワーカー・f01772)の五人は同じ旅団での気心の知った仲間という事もあり、この戦闘において一際秀でた連携を生み出していた。
 前衛で動いている草剪、アルテミス、勅使河原の援護をするように多彩な鋼糸や血糸、魔術や銃弾などが飛び交い、幾度となく山賊親分の攻撃を阻害し、時には前衛の攻撃に繋がるように連撃を加えていく。

「みんな気合い入れるっすよ!温泉が待ってるっす!汗も血も流し放題っすからね!」
「温泉はもう目の前です、サクッと終わらせてしまいましょう」

 モルツクルスが仲間を元気づけるように【鼓舞】し、アマータが傷を負った草剪を【シンフォニックキュア】で癒してサポートしていく。

「ぐおっ!て、てめぇえっ!このガキがぁあ!」

 山賊親分が激高を向けているのは楽しげな悪戯っ子のような笑みを浮かべているユキノだ。彼女が何をしたかと言えば、【衝撃波】【マヒ攻撃】を伴った弾丸を【スナイパー】で股間に叩きこんだのだ。その弾丸は寸分の狂いなく打ち込まれ、山賊親分は悶絶したい所をこらえながら斧を振り回し暴風如き破壊をもたらしていく。
 マヒは効かずともダメージはしっかりと通り、傷みの所為で集中力がそがれていた山賊親分は気づかなかった。彼の後ろにまた一人回っていることに。

 血の糸が山賊親分の首にかかり、その首を胴体から切り離さんとするが、そこは歴戦の山賊。本能と直感で斧を振り回し、己が肉体を鋼の如き身体に代えて難を逃れる。

「ちっ、仕留め損ねたか。だが、これからは隙を見せた途端、貴様の首が飛ぶと知れ」

 露骨な死の宣告。本来ならばそれを一笑するところだが、手下どもは殆ど壊滅した上に今までにないほどの手練れ。一切の隙を許さないという宣告は山賊親分の身体を緊張で僅かに強張らせる。
 それは決して隙ともいえないが僅かに山賊親分の動きが鈍くなる。
 度重なる糸、魔法、そして執拗に股間を狙ってくる弾丸。前衛の壁は厚く後衛には届かない。子分たちを召喚するもウィルトスの【ルーメン・イグニス】や人形達の前になすすべもなく倒されていく。
 隙を見せれば直ぐにでも首に絡み付く赤い糸。今までにない近づく死の雰囲気に山賊親分は徐々に動きが雑になり、その巨体に傷が増える。されども諦めることはない。
 すべては自分の思うがまま。全て自分の思う通りになってきた。酒も、金も、女も全て欲しいモノは手に入った。これからもずっとそうだ。それは変わることはないモノだと思っていた。
 しかし、それは目の前に現れた山賊親分は知ることはなかったが――猟兵――の手によって未来は閉ざされようとしている。

「っ…ざっっけんあぁあああ!!」

 山賊親分は服を脱ぎ捨て、速度をあげて猛威を振るいだす。人形が顔に殺到すればそれを頭突きで拭き飛ばし、噛み千切り、弾丸や魔法が繰り出され激痛が体に走るも気にしたそぶりもなく傷を気にせずに猛攻を繰り出す。
 捨て身ともいえる攻撃に、さしもの猟兵達も攻撃の手を緩めざる得ない。下手に攻撃をしてはあの斧の一撃によって薙ぎ払われてしまうだろう。
 
 それでも攻撃の手を休めないのはモルツクルス、ユキノ、アマータ、月鴉、ウィルトスの五人だ。彼らは山賊親分から距離を置いていたからこそ、まだ攻撃の機会があり、その暴風のような攻撃の最中でも絶え間なく攻撃を与え続ける。
 ユキノとアマータと月鴉が斧の一撃を弾丸と鋼糸と血糸で抑えこみ、大きく隙が出来た所にウィルトスの【イグニス・ルーメン】とモルツクルスの【ウィザード・ミサイル】が叩きこまれる。

 山賊親分は大きく吹き飛び、大木に叩きつけられ背にしていた大木がべきべきと音を立ててへし折れる。
 一部の猟兵がやったかと声をあげると、フラグを回収するかのように山賊親分はふらふらとなりながらも立ち上がる。

「まだだ!まだ、俺は欲をみたしてねぇ!!俺の欲はまだ満たされねぇえ!!てめえらをぶっころして、好き放題して、まだまだ欲を叶え続けるんだあああ!!」

 まさに欲に取りつかれた化物というべき山賊親分。しかし満身創痍な身体を観れば決着が近いのを猟兵達は感じ取っていた。

●汚れたものはお掃除を。
 千代月・陽華(那由多の数打物・f05936)は山賊親分を汚れた物を見るような眼で見ながら薙刀を振っていた。
 時折感じる不愉快な視線。そしてその目が雪花に向かう事を危惧して今までよりも力が入る。
 彼女としては、雪花を抱きしめてぱふぱふして慰めておきたい所だが、グリモア猟兵はテレポートで大半の力を使い果たし、まともに戦闘も出来ないので今は安全な所で安静にしている。もふもふもぱふぱふも出来なかった千代月はこの怒りと憤りを晴らすべく、薙刀を振るい叩き付ける。

「この鬼、悪魔、外道、悪鬼、羅刹、泥臭い、ラッキースケベ狙い!」
「うるせぇよ!特に最後は何か違うだろ!」

 それには猟兵達も同意だが、別に山賊親分を援護するのも何なので黙っておく。アルテミスが勝手に肌蹴たり斧の一撃で更に服がはじけ飛んだのはラッキースケベに入るかもしれないがそこもスルーする。その反撃で山賊親分が良く吹き飛んでいるので。

 致命傷に近いダメージが重なり続けた山賊親分は全身から血を流しつつも未だ戦意と欲望は衰えず、ふらつきながらも斧をしかと握りしめる。

「【金ぇ】!!金さえあれば何でもできんだぁあ!力さえあれば女も酒も全部手に入る。てめえらに邪魔させてねぇええええ!!!」
「百合!GL!美少女!!山賊ごときにこれ以上世の中の美少女を汚させはさせませんわ!」

 謎の掛け声を返し、千代月は【降魔化身法】にて【悪鬼】の如き身体に姿を変える。それでも隠しきれない豊満な身体が彼女と示す証拠となっている。
 代償として血が流れるも気にせずに、千代月は薙刀に力を込める。

「悪の欲に満ちた外道。悪鬼を以て制しますわ!」

 全力を込めた千代月の一撃。山賊親分は両手で斧を掲げてその渾身の一撃を受け止めるも、その両腕に月鴉とアマータの血糸と鋼糸が食い込み、両足にウィルトスの【イグニス・ルーメン】とモルツクルスの【ウィザード・ミサイル】が、腹部にユキノの衝撃波を伴った弾丸とソフィアの人形の一斉攻撃が叩きこまれる。
 体勢を崩した山賊親分は徐々に押し込まれ――トドメの一撃を言わんばかりに勅使河原の刀と草剪のソバットが千代月の薙刀を後押しするように上空から叩きこまれる。

「くそっがあああああああぁぁ!!」

 その聞くに堪えない叫び声とともに、山賊親分の身体は真っ二つに切り裂かれ、首も同時に跳ねられてその命を絶った。
 もうこれで山賊親分の我欲により奪われる未来も、命も、女もいない。そしてこの温泉も護れた。


「労働の後の温泉は一層楽しみですね」
「そうっすねぇ」

 楽しさを隠しきれない様に皆が話しつつ、一人はうさに会うためにダッシュで駆けていくものもいたが、猟兵達は晴れやかな表情で温泉施設に戻るのだった。

「だ、誰か服をかしてくださーい!」
「……これでも羽織ったらいい」

 一人色々と危険な状況になったアルテミスはオーガストが上着を貸して、皆に送れて温泉に連れて行った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『温泉でリフレッシュ!』

POW   :    熱い温泉で耐久チャレンジ!

SPD   :    打たせ湯でコリをほぐそう!

WIZ   :    魔法の電気が流れてる温泉で血行を促進!

👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●温泉を楽しもう!
 ―――かぽーーん―――

 風情豊かな温泉場い桶の音が鳴り響く。村の観光名所なだけあってしっかりと整備されており、温度も適切で心地よいひと時を過ごせるだろう。
 今日は無事、山賊を退けた事もあり温泉は猟兵達の貸切だ。
 ゆるりと安らかに――けんぜんに浸かり、心身ともに温まると良いだろう。これを邪魔するものは誰もいない。これも、猟兵達への報酬のようなものだからだ。

 ただし、混浴なのでしっかりと隠すところは隠しましょう。
(密かに雪花も浸かっています。絡みたい方はプレイングにて記入をお願いします)
オーガスト・メルト
浴場にはワイシャツに短パン姿で入る。
今回は不覚を取って怪我したので、俺が入浴するのは遠慮するぞ。

しかし、デイズとナイツにはしっかりと温泉を楽しんでもらう!
そもそもこの依頼はこいつらを労う目的で受けたから、そこは外せない。

【POW】
熱めのお湯でも、こいつらは(饅頭サイズでも)ドラゴンだから問題ない。
風呂桶の船での浴槽内大航海やじゃれ合いを思う存分に楽しんでくれ。
それが俺にもとても嬉しい。

あー、あと一応…無いと思うが…
もしも、ウサがセクハラとかされそうになったら…
デイズ、ナイツ、お前たちが守ってやれ。
俺が出ると角が立つかもしれんし。
『うきゅ!』『うにゃ!』(片方の羽根を挙げて了解のポーズ)



●大事な竜に感謝を

「ナイツ、デイズ。いつもありがとうな。今日はゆっくりと羽を伸ばすといい」
「うきゅ!」
「うにゅ!!」

 オーガスト・メルトは、優しげな声で湯船の桶で泳ぐ2匹の饅頭のような丸々とした相棒というべき竜達に声を駆け、狭い桶であるにもかかわらず楽しそうに温泉を楽しんでる2匹を眺めていた。
 今回の温泉が関わる依頼。これを引き受けた理由は何時も助けてくれる2匹の竜をいたわるためだ。オーガスト自身も温泉を楽しめたらなと思っていたが、思った以上の怪我を負ってしまい、温泉を自主的に諦めたのだ。
 なのでオーガストの今の姿はタオルを巻いた姿ではなく、ワイシャツに短パン姿で浴場に入っている。

「うきゅ~♪」
「うにゅにゅっ!」

 やがてナイツとデイズは桶の中じゃ我慢できなくなったのか、桶から飛び出して浴槽内大航海へと出かける。そのぷかぷか浮く白い丸い姿に温泉饅頭を連想するものもいたが、オーガストは楽しげに遊ぶ二匹を見て至って満足そうに微笑んでいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ソフィア・リューカン
「……えっ、混浴なの?……それはそれで、いつもとは違う方と交流できていいわね!」

混浴なのはちょっと恥ずかしいけど、ちゃんと隠していれば大丈夫よね!
それにしても、温泉にも色々と種類があって面白いわ!ここは全部、試してみるのが吉ね!(というわけで打たせ湯から始まり、電気が流れる温泉、最後に熱い温泉の順に楽しんでいきます)

最後はちゃんと暖かいので身体も暖めないとね!ここには色んな人もいるし、話しながら楽しむ、わ…………………………きゅう。(そのままのぼせて温泉の近くにある岩にもたれ掛かっています)

※アドリブ・他者との協力歓迎です。



●長湯には注意を
「……えっ、混浴なの?……それはそれで、いつもとは違う方と交流できていいわね!」

 温泉とは聞いていたが、混浴という部分を聞き逃していたのはソフィア・リューカン。混浴には恥ずかしそうにしていたが、気を取り直して混浴温泉を楽しむように身体にタオルを巻いて浴場に入る。

「わぁっ……」

 ソフィアの眼前に広がるのは皆が入れる大浴場に打たせ湯、一風変わった魔法の電気風呂、そしていっそう湯気を立てている明らかに熱そうな温泉だ。
 多種多様な温泉にソフィアの目が楽しそうに輝く。

「ここは全部、試してみるのが吉ね!」

 ソフィアは嬉々として打たせ湯につかり、落ちてくる温泉を肩から受けて気持ちよさそうな声をあげ、今度は電気風呂に入り、全身にピリピリとくる感覚に面白そうな様子で肩まで浸かっていた。
 最後の〆として、暑い温泉に入れば他の温泉よりも暑い湯に少し驚きつつも、浸かれない程の暑さでないと思い、ゆっくりと肩までつかる。

「ここには色んな人もいるし、話しながら楽しむ、わ…………………………きゅう」

 色々な温泉を渡り歩いた時点でそれなりに長湯になっていたのだろう。最後に急に暑い湯に入った事でのぼせてしまい、ソフィアはくらくらとなって温泉の縁に凭れかかった。
 その後、泳いでいて異変に気付いたオーガストの饅頭竜2匹に発見され、尋常じゃない鳴き声でその事態に気づいたオーガストがソフィアを引き上げて冷まし事なきを得たとか……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ユキノ・サーメッティア
さぁ、温泉だよ!
アマータ(f03768)湊(f03686)モルツクルス(f10673)ウィルトス(f01772)
と一緒に入るよ!
でも絡むのはアマータさんだけになりそうだけど…

最初はふにゃあ~と温泉に浸かっていて
そういえばアマータさんとは同種族なんだよねーと
対象を見ながら思い
思い付いたら即行動!
「アマータお姉ちゃん!」って言いながら
じゃれつきにいくー

のだけれど…
相手の女性らしい部分(胸)を間近に見て
(私もこんな風に育つ?のかなぁ?)なんて思ったりー


ウィルトス・ユビキタス
アマータ(f03768)湊(f03686)モルツクルス(f10673)ユキノ(f00911)と一緒に
「みんなお疲れ様」
仕事の疲れを癒やすようにぼんやりと過ごす予定。
入浴の際には隠すべきところはしっかり隠そう。
まあお酒も飲める年にはなったことだし、お酌を受けよう。
女性あまりジロジロ見ない範囲で。
モルツクルスと月鴉の女性談義にはまあ、深入りしない程度に乗っかろう。何かあったら二人を差し出すムーブ。


アマータ・プリムス
ユキノ様、ウィルトス様、湊様、モルツクルス様と御一緒に温泉です。
髪は解いてタオルで纏めます。危ない所も見えないように最低限隠します
「今回はお疲れさまでした」
労いの言葉と共に男性陣にお酌して回りましょう。湊様の視線には気づいた段階で無言で笑いかけます。
「おイタはいけませんよ?」
じゃれついてくるユキノ様にはされるがままで時折頭を撫でて差し上げます。お酒はダメなのでその分労いの気持ちも込めてしっかりと。
最後にゆったりと温泉で昨年の疲れを癒しつつ今年の英気を養いながら手酌で当機も一杯。
「……幸せです」


モルツクルス・ゼーレヴェックス
アマータ殿、ユキノ殿、湊殿、ウィルトス殿、みんなと温泉っす!

「当たり前っすけど!露出が多い! 」

「アマータ殿ったら普段メイド服だけにギャップがヤバいっす!」

「ユキノ殿は普段よりむしろ隠れて……だからってそっち見たらダメっす自分! 」

ならばと男性陣の方を満足げに見てキモがられたりするかもっす!誤解っす!

もういっそ真の姿に戻ったろうかと空を眺めてみたりしたところでアマータ殿からのお酌を受けるっす

……こうまでしてもらって無粋は無しっすよね

普段の生活とか、今回のバトルについてとか、新年早々の温泉良いねとか、そういう事を話したいっすね、なるべく目を見て話すっす!!

「……いい年になりそうっす!」


月鴉・湊
さてさて、一仕事終えた後の極楽を楽しもうかね。
アマータ君、ユキノ君、モルツクルス君、ウィルトス君と一緒にね。
この為に酒も用意してきたし、楽しもうじゃないか。
おじさんやる時はやるんだよ?次も頑張るにはアマータ君がお酌してくれたりすると出来る気がするなー。

そしてウィルトス君とモルツクルス君に戯れてる女性陣の身体をじろじろ見ながら、おじさんの見立てを語ろう。
ユキノ君は将来有望だぞ。成長したらアマータ君に負けないくらいのいい女になる。
そしてアマータ君のスタイルは完璧だ。そうそう滅多に御目にかかれないから目に焼き付けておく様に……いかん、見てるのバレた。しらばっくれよう。


アルテミス・カリスト
「ふう、今日は酷い目に遭いました……」

アルラウネや山賊戦でボロボロになった鎧と服で温泉にたどり着き、
バスタオルを巻いて浴場へ。

「こ、混浴なんて恥ずかしいですけど……
バスタオル巻いてるから平気ですよね?」(フラグ)

お湯に入る前に、石鹸で念入りに身体を洗って、
戦いの汚れを落としますね。

「さて、それじゃあ、ゆっくり温泉に浸かりましょう!」

一歩を踏み出したその時。
【不幸な事故】により、足元にあった石鹸を踏んでしまいます。

「きゃ、きゃああっ」

尻餅をついてしまい……
温泉中の視線が集まるのを感じ、慌てて逃げ出すのでした。

「って、ああっ、そういえば鎧も服もボロボロで替えがないんでした!」

呆然と立ち尽くします。


草剪・ひかり
【POW判定】
※お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎

……まぁ、無理に我慢する必要もないんだけどね!
ホントはお風呂で水着とか粋じゃないんだけど……まぁ私のボディに見惚れて色々問題が起こっちゃいけないから仕方ないね!
かなり大きめのビキニ(星条旗デザイン)を着ていくよ!……ちょっと隠しきれてないかな、胸の辺りとか

猟兵の皆はイケメンや美女美少女揃いなので、お風呂で裸(に近い姿)を観るのは本当に目の保養だよね……♪
そして普段から身体を酷使してる私なんかにとっては睡眠、食事の次に嬉しいご褒美だよ!
……何よりも身体(特に前の方)が軽く感じられて楽なんだよね

しっかり身体を休めたら、また次のお仕事も頑張ろうね!


勅使河原・源蔵
極楽極楽、温泉は良いのう。
熱い湯が身に染みるわい。
温泉は守られ、周囲の村々の憂いも消え、そして儂等は温泉を楽しめる。
目出度し目出度しじゃ。
その上混浴とは望外の癒しじゃわい。
猟兵とは斯くも美女揃いとはのう。
隠されていても女子らしい膨らみと美貌は良く見えるわい。
いやはや、眼福眼福。
斯様な事まであるとは、猟兵になってみるものじゃな。
なに、いくら儂でもこの場で手は出さぬわい。
後二十若ければ湯上りにもう一戦といく所じゃったが。
やれ、儂も衰えたのう。
儂の様な爺を持て成そうという者が居れば話は別じゃがな。
儂は何時でも歓迎じゃぞ?


千代月・陽華
温泉にバスタオルを入れるのは、マナー違反なのでハンドタオル一丁うで吶喊します
その……本当はとてもはずかしいのですが、マナーなので我慢しないと……!!
真っ赤になりながら、うっすら涙目になりつつ、プルプル震えて羞恥に耐えます
画面には謎の光がカバーしてくれるはず

温泉につかったら、雪花さまをさがします
見つかったら裸の胸に抱き寄せて、ぱふぱふしながら雪花さまをねぎらいます
薄汚い山賊に見つめられて汚れてはいませんか
お背中おながしします
と、自分の胸に石鹸をつけて、雪花ごしごししたいですさまの背中をごしごししたいです

え? 全裸で入るとうっさうさにする!?
それが雪花さまの裁きだというなら、甘んじて受け入れます



●温泉を楽しもう
「さぁ、温泉だよ!」

 ユキノ・サーメッティアを筆頭としたアマータ・プリムス、月鴉・湊、ウィルトス・ユビキタス、モルツクルス・ゼーレヴェックスの五人組は和気藹々としながら浴場に入ってきた。
 温泉を狙っていた山賊を倒して、一仕事終えての温泉だ。新年あけている事もあり感慨もひとしおだろう。

「当たり前っすけど!露出が多い! 」

 モルツクルスの言う通り、浴場という事もあって全員がバスタオルで身体を隠した状態だ。男であるモルツクルスにとっては眼福でもあり目の毒だろう。
 視線を反らしつつさりげなくチラ見している月鴉。視線に気づかれる前にと率先して湯船に足を入れ、五人は一緒に仲良く大浴場に浸かる。五人も入ればお湯の嵩が僅かに増して湯が零れていく。

「みんなお疲れ様」

 ウィルトスが山賊討伐の締めくくりとして皆に声を掛ければ、アマータが酒瓶を持ってウィルトスを始めにお酌していく。

「今回はお疲れさまでした」

 ウィルトスは酒瓶を持って応え、くいっと酒を胃に落としていく。熱い湯船に冷えた酒が良く染み渡る至高の一杯。

「アマータ殿ったら普段メイド服だけにギャップがヤバいっす!」

 酌を受けながら感想を漏らすのはモルツクルスだ。彼もまた酌を受け取って、その姿を脳内に刻み込みながら楽しげに酒を飲んでいく。
 その際、酒が飲めないユキノはアマータにじゃれつくようにすり寄り。

「アマータお姉ちゃん!」

 と冗談交じりでじゃれつきながら、アマータもまたユキノを朗らかな笑顔で優しく頭を撫でていく。
 一方、ユキノはじゃれつきながらも視界に入った胸を見て、(私もこんな風に育つ?のかなぁ?)等と思っていたりした。
 因みにこの温泉には胸が大きくなる効果は無い。肩こり腰痛疲労回復二日酔い痔など色々に効く効果はあるので療養としてはとても良い温泉なのだが胸が大きくなる効果はない。

「ユキノ殿は普段よりむしろ隠れて……だからってそっち見たらダメっす自分! 」

 じゃれつくユキノとアマータを見ながらモルツクルスは必死に自分に言い聞かせ、酒をあおりながら空を見上げる。酌をしてもらった手前、真の姿という無粋は止めようと思いながら、モルツクルスは空になった器を満足そうに見ていた。

「おじさんやる時はやるんだよ?次も頑張るにはアマータ君がお酌してくれたりすると出来る気がするなー」

 率先して酌を催促しているのは月鴉だ。アマータは若干仕方ないですねという顔をしつつ、酌をする。元から酌をするつもりだったのだが、月鴉の視線はユキノは気づかなかったものの、アマータはしっかりと気づいていた。

「おイタはいけませんよ?」

 突き刺さる白い視線に月鴉は縮こまりながら謝りつつ、酌を受け取る。ちびちびと酒を飲む姿は戦っている時とは雲泥の差だ。
 全員に酒がいきわたるとアマータもまた、昨年の疲れを癒しつつ今年の英気を養いながら手酌で一杯。

「幸せです……」
「……いい年になりそうっす!」

 モルツクルスが同意するように器を差出、酒を注げば乾杯するようにグラスを当てあう。キンっとカップ同士がぶつかる甲高い音が鳴り響いた。
 その後、女性陣について色々と談義し、酒により気分が良くなったのか調子に乗った月鴉がモルツクルスとウィルトスに高説を語るように喋り出す。

「おじさんの見立てを語ろう。ユキノ君は将来有望だぞ。成長したらアマータ君に負けないくらいのいい女になる。そしてアマータ君のスタイルは完璧だ。そうそう滅多に御目にかかれないから目に焼き付けておく様に……いかん、見てるのバレた」

 細々と話し、温泉の音がかき消していたとしても視線は誤魔化すことは難しい。鋭い視線が女性陣から男性陣に向かい、先に嫌な予感がしたモルツクルスは後ろを向いており、ウィルトスはこいつが勝手に語った事と言わんばかりに月鴉を生贄に差し出すように前に突き出す。

 月鴉は裏切られた!?と言わんばかりの驚きに満ちた顔で同志?二人を見やるが二人ともそれをスルー。
 しらばっくれることに失敗した月鴉は申し訳なさそうに謝りつつも、酒の場という事で許されたが、当分の間肩身の狭い事になるのだった。
 以降、五人はスタイルの話から外れて普段の生活とか、今回のバトルについてとか、新年早々の温泉の事について話し、有意義な一時を過ごすのだった。

●受難は止めれない止まらない
 アルラウネや山賊親分の手によりというか半分ぐらい自爆であられもない姿になりつつも、やっと温泉の場にたどり着いたのはアルテミス・カリストだ。
 もう着替えと解らないんじゃないかという状態だが、タオルを巻いて浴場に入ってきた。

「こ、混浴なんて恥ずかしいですけど……バスタオル巻いてるから平気ですよね?」

 恐る恐るといった様子で浴場に入り、まずは戦いで汚れた身体を綺麗にするために石鹸で綺麗に身体を洗っていく。
 女騎士らしい体つきで鍛えられている所は鍛えられており、それでいてこれが原因で色々と不幸を引きつけてしまうのか華奢で一部が豊満な身体を綺麗に洗っていく。
 最後にお湯を肢体に掛けて泡を洗い流し、いざ温泉と嬉々として立ち上がる。

「さて、それじゃあ、ゆっくり温泉に浸かりましょう!」

 そういって一歩踏み出したその時、自分が使っていたのが泡を洗い流したときに流れていたのか、石鹸がアルテミスの足元に!

 つるっ、すてーん!!

 見事な擬音が尽きそうなほどの滑りっぷりで周りの視線をかき集めるアルテミス。

「きゃ、きゃああっ」

 思いっきりしりもちをついて、皆の視線が自分の裸体。バスタオルも今の拍子で飛んでしまったのか外れてる。しかも足も広げて色々ともうアウトじゃないかという光景で湯気が必死に隠してるのが精いっぱいだ。

 アルテミスは羞恥で耳まで真っ赤になりながら涙目で浴場から逃げるのだった。

「って、ああっ、そういえば鎧も服もボロボロで替えがないんでした!」

 その後、外で服が無い事に気づいて恥ずかしがりながらもアルテミスは戻ってきたりする。彼女の受難は年始からとどまることを知らない。されどアルテミスは負けることを知らない。正義の女騎士としている限り。頑張れアルテミス。負けるなアルテミス。けんぜんと必死に戦うのだ。

●プロレスの女王様と温泉
「ホントはお風呂で水着とか粋じゃないんだけど」

 そういって水着で来たのは草剪・ひかりだ。彼女は豊かすぎる胸をタオルで押さえきれる自信はなく、ならばと不本意だが水着を着こんできたのだ。しかし、それでも大きすぎる胸は星条旗柄のビキニでは包みきれず、横からはみ出ていて非常に男性陣からの目の毒になっている。

 掛け湯してざぶんと浸かり温泉を堪能しながら、目の保養にすべく浸かっている男性陣に目を向けている。イケメン、美少女美女ぞろいな面々に草剪は思わず顔がほころんでしまう。
 邪な視線だが、気づかれなければ問題ない。老いてなお鍛えられている勅使河原への視線も中々に鋭く(あと三十年、いや、二十年ほど若ければなー!!)とか思っていたりする。
 ユキノとアマータが楽しそうにじゃれつく姿を見たり、思いっきり足を広げて尻もちついたアルテミスの姿を最前列でガン見したり、千代月に掴まった雪花を見ながら目の保養を続け、同時に身体を癒していく。
 
 常日頃から重たいモノを胸にお持ちな草剪は温泉により軽くなった胸に心地良く感じ、悠々と身体を伸ばす。

(しっかり身体を休めたら、また次のお仕事も頑張ろうね!)

 内心そう決めると、思いっきり両腕を広げる。
 バチィンとはじけ飛んだビキニ。湯船を漂う星条旗。どうやらビキニは耐えきれなかったようだ……。


●老いてもなお、心は若々しく。
「極楽極楽、温泉は良いのう。熱い湯が身に染みるわい」

 老骨に染みわたるといった様子で熱い湯につかっているのは勅使河原・源蔵だ。
 彼にしても、温泉を山賊から守り切り、それでいて自分たちは褒美として温泉を楽しむことが出来る。それも混浴でいるのは美男美女ばかり。まさに桃源郷といったところだろう。
 女性陣の隠されていても垣間見える胸部、慎ましいモノも大きなモノも等しく眼福としてとらえて頷く。一部ハプニングで見えてしまったものもしっかりと捕えて記憶に刻み込む。美女美少女の肢体は掛け替えのない宝なのだ。

「後二十若ければ湯上りにもう一戦といく所じゃったが。やれ、儂も衰えたのう」

 されど、来るもの拒ずな勅使河原は暑い湯につかりながら、持て成しは歓迎と言わんばかりに堂々と浸かり続けるのだった。
 結局来るのは草剪からの酌ぐらいだったが、彼としてもそれはそれで満足だったという。

●たーげっとろっくおん。目標うさ。
 しなりと豊かな肢体をバスタオルではなく、手に持ったハンドタオルで隠しながら浴場に入ってきたのは千代月・陽華だ。
 彼女はバスタオルを付けるのはマナー違反という事もあり、ハンドタオルで隠しつつも羞恥で涙目になりながらも入ってきたのだ。
 そそくさと皆の視線をかいくぐりながら湯船に入ると、彼女の目が光る。その眼光は野獣のように鋭く、獲物を探しているハンターの様だ。

「っ!?」

 温泉の隅で人知れず浸かっていた雪花の背筋に悪寒が走る。同時に千代月が雪花の姿をターゲットロックオン。

「雪花さま、お疲れ様です。薄汚い山賊に見つめられて汚れてはいませんか?」

 湯を波立てずに急速に雪花に近づいた千代月は後ろから雪花を胸に埋めるように抱き付く。ついでにぱふぱふする。見えてはいけない部分は謎の光と湯気がさえぎっている。

「僕は、大丈夫。戦ってもいないし、見たのは予知だけだからっ。だから放しっ」
「ええ!?見てしまったのですね。ならばそれを洗って差し上げないと!」

 そういって温泉だというのに雪花の身体に抱き付きながら弄る千代月。バスタオルの上でも判る慎ましい雪花の何か。洗う目的で色々と雪花の香りとか体温とか素肌とか千代月は堪能している。
 一方、雪花は胸に埋ってる。とても埋ってる。ウサ耳がぴこーんとしたりへにょったりしてる。感情表現豊かなウサ耳はこれなんか洗うの違うと気づくようにぴこーんとたった。

「これ、洗うの違うっ…!洗うなら背中……!」
「ならお背中もお洗いします!」

 善は急げと言わんばかりにひょいっと雪花を持ち上げて洗い場に向かう千代月と持っていかれてる雪花。雪花はじたばたしてるが、抵抗は無意味で持たれ方はまるで荷物だ。
 イスに座らされ、ふくれっ面な雪花の前に胸に泡を塗りたくった千代月が息を荒くしながら迫る。

「待った。それも何か違っ……!」
「それでは洗って差し上げます!隅々までええ、隅々まで雪花さまで洗います」
「私で!?」

 泡塗れになった胸で千代月は雪花に抱き付く。洗うという建前で大胆なスキンシップが彼女の目的だ。
 哀れ雪花は抵抗するもむなしく、もう背中だけでなく前や手から足先まで隅々まで洗われて何故か雪花の身体を使って千代月も洗っていく。ウサ耳がぴこーんとしたりへにょんしたりせわしなく雪花も真っ赤になってる。どうやって雪花で洗ってるのかは千代月と雪花以外知ることはない。

 すっかり洗い終わった千代月はぐったりとした雪花を持ち上げて、湯船に向かおうとするが、全裸な状態で持ち運ばれた雪花の拳が千代月を吹き飛ばした。

「けんぜんに………!」

 見事うっさうさにされた千代月はちゃぽんと湯船に浮かぶもどこか幸せそうだった。
 その後、再び千代月に掴まった雪花はもう諦めた様子で胸に挟まりながら温泉を堪能することにした。

「……はふ……今年も一年……忙しいと思うけど………皆、宜しく……」

 確かに忙しそうだと胸に包まれている雪花を見ながら、猟兵達は苦笑しながら頷くのだった。因みに千代月のはウサ耳でちゃんと隠してるので健全である。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月09日


挿絵イラスト